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in the middle of nowhere 終幕」(2007/01/14 (日) 04:50:27) の最新版変更点

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<div>「おーい、ハルヒ?起きろー」<br> さて、俺たちがもとの世界にもどってから、もうかれこれ二時間くらい経っただろうか。<br> その間、ハルヒは俺を抱き枕にして幸せそうに眠っているわけなのだが、<br> 枕にされてる俺の方はいい加減まずい。こう、いろんな意味で。<br> それでもハルヒは、<br> 「後、ちょっとだけー」<br> とか、寝ぼけていらっしゃる。<br></div> <br> <div> それから待つこと、さらに一時間。ようやくハルヒが起きた。<br> がんばった、よく頑張った。俺の理性。ほめてあげたい。<br> 「んー。キョン?なんであたしの部屋にいるの?」<br> とりあえず周りをよく見てみようか、ハルヒ。<br> 「……?あれ?ここ部室じゃない」<br> そうだぞ。<br> 「ところで、ハルヒ。いい『夢』見たか?」<br> 「そうね。夢で終わらせるのがもったいないくらいの、いい夢をね」<br> 大丈夫。『夢』で終わらせる気はない。<br></div> <br> <div>「ハルヒ。好きだ」<br> 「……!ちょっと!キョン!?」<br> 俺の突然の告白に戸惑うハルヒ。<br> 「俺はずっとハルヒのそばにいるよ」<br> ハルヒの顔がみるみる真っ赤に染まる。<br> 「もしかして、さっきの、夢じゃ、ない?」<br> さあ、どうでしょうね。<br> 「バカキョン……」<br> しばしの心地よい沈黙を楽しむ。<br> 「……あたしもよ」<br> 俺たちは初めて『現実』でキスをした。<br></div> <br> <div> それから俺たちはこっそりと部室棟を抜け出し、家路についた。<br> 気がつけばもう外は夜だった。<br> 俺とハルヒは星明かりの下、手をつないで歩いていく。<br> 「ねえ、キョン」<br> なんだ?<br> 「あたしだってね、あんたがいつも見てるような前向きなあたしだけじゃないのよ?<br> それでも……それでも好きでいてくれる?」<br> 「そんなとこも全部ひっくるめてハルヒだろう?俺は今まで見て来たハルヒが好きだ。<br> だからといって、これから見るハルヒが嫌いになる原因にはならない。<br> むしろ、俺はもっとお前のことを知りたい」<br> そう、真面目な顔で言ってやるとハルヒは笑った。<br> 「そんなに長々と言わなくていいの。一言『それでも好きだ』って言えば」<br> 「それでも好きだ」<br> 「後出しじゃない!」<br> いいだろう、別に。嘘じゃない。<br> 「そうね。嘘じゃないなら許してあげる」<br></div> <br> <div>そろそろ分かれ道だ。<br> 「あたし離れたくない」<br> 奇遇だな、俺もだよ。<br> 「なら、俺の家にくるか?」<br> 「そうするわ!」<br> 百ワットの笑顔で宣言するハルヒ。<br></div> <br> <div>星空の下、俺とハルヒは歩いていく。<br> いつまでも、いつまでも。<br> 二人一緒に。<br> &lt;完&gt;<br></div> <br> <br> <ul> <li><font color="#666666">番外</font></li> </ul>
<div>「おーい、ハルヒ?起きろー」<br> さて、俺たちがもとの世界にもどってから、もうかれこれ二時間くらい経っただろうか。<br> その間、ハルヒは俺を抱き枕にして幸せそうに眠っているわけなのだが、<br> 枕にされてる俺の方はいい加減まずい。こう、いろんな意味で。<br> それでもハルヒは、<br> 「後、ちょっとだけー」<br> とか、寝ぼけていらっしゃる。<br></div> <br> <div> それから待つこと、さらに一時間。ようやくハルヒが起きた。<br> がんばった、よく頑張った。俺の理性。ほめてあげたい。<br> 「んー。キョン?なんであたしの部屋にいるの?」<br> とりあえず周りをよく見てみようか、ハルヒ。<br> 「……?あれ?ここ部室じゃない」<br> そうだぞ。<br> 「ところで、ハルヒ。いい『夢』見たか?」<br> 「そうね。夢で終わらせるのがもったいないくらいの、いい夢をね」<br> 大丈夫。『夢』で終わらせる気はない。<br></div> <br> <div>「ハルヒ。好きだ」<br> 「……!ちょっと!キョン!?」<br> 俺の突然の告白に戸惑うハルヒ。<br> 「俺はずっとハルヒのそばにいるよ」<br> ハルヒの顔がみるみる真っ赤に染まる。<br> 「もしかして、さっきの、夢じゃ、ない?」<br> さあ、どうでしょうね。<br> 「バカキョン……」<br> しばしの心地よい沈黙を楽しむ。<br> 「……あたしもよ」<br> 俺たちは初めて『現実』でキスをした。<br></div> <br> <div> それから俺たちはこっそりと部室棟を抜け出し、家路についた。<br> 気がつけばもう外は夜だった。<br> 俺とハルヒは星明かりの下、手をつないで歩いていく。<br> 「ねえ、キョン」<br> なんだ?<br> 「あたしだってね、あんたがいつも見てるような前向きなあたしだけじゃないのよ?<br> それでも……それでも好きでいてくれる?」<br> 「そんなとこも全部ひっくるめてハルヒだろう?俺は今まで見て来たハルヒが好きだ。<br> だからといって、これから見るハルヒが嫌いになる原因にはならない。<br> むしろ、俺はもっとお前のことを知りたい」<br> そう、真面目な顔で言ってやるとハルヒは笑った。<br> 「そんなに長々と言わなくていいの。一言『それでも好きだ』って言えば」<br> 「それでも好きだ」<br> 「後出しじゃない!」<br> いいだろう、別に。嘘じゃない。<br> 「そうね。嘘じゃないなら許してあげる」<br></div> <br> <div>そろそろ分かれ道だ。<br> 「あたし離れたくない」<br> 奇遇だな、俺もだよ。<br> 「なら、俺の家にくるか?」<br> 「そうするわ!」<br> 百ワットの笑顔で宣言するハルヒ。<br></div> <br> <div>星空の下、俺とハルヒは歩いていく。<br> いつまでも、いつまでも。<br> 二人一緒に。<br> &lt;完&gt;<br></div> <br> <br> <ul> <li><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/958.html"><font color= "#666666">番外</font></a></li> </ul>

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