涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「『オレとおまえと聖夜』」で検索した結果

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  • 『オレとおまえと聖夜』
    ...一言だった。   『オレとおまえと聖夜』   「いいかいキョン。暑い、寒い等と逐一言葉として発せられてしまうと周りの人間まで影 響を受けてしまう。できれば寒い等と発言する事を控えるよう検討してくれないかい?」 仕方ないだろ。勝手に漏れただけだ。そこまで自分の口に責任は持てん。 「まあ僕は君とずっと付き合ってきたからいずれ言うだろうとは思ってはいたよ」 そういえば夏場も暑い暑いとぼやいていたからね、等と隣にいる佐々木の声を聞きながら 家路へと向かっていた。 周りを見渡すとすっかりクリスマス一色だ。俺の口から勝手に漏れたクリスマスという単 語聞きつけた佐々木はいきなりこんな話を切りだしてきた。 「日本人の大半はキリシタンでもないのになぜ彼の生誕を祝うのか疑問に思ったことはな いかい?」 自分はキリシタンでも、ましてや仏教徒ですらない無神論者だが、思えばクリスマスって だけで毎年家族で...
  • 題名付き・普通短編
    ...謀 キョン恋愛裁判 『オレとおまえと聖夜』 いたって普通の学校風景 恋愛感情は精神的な病の一種 キョンとハルヒの残したもの 誰かの結婚式の日の二人 涼宮ハルヒの用事 朝比奈みくるの憂鬱 日曜日の陽射しの下で ずっと一緒 トラブルメーカー 猫になったキョン 長門有希の手料理 雷、雷鳴、部室にて。 許されざるもの 生徒会室で…   クラブ予算分配会議の真相 未来への坂道 涼宮ハルヒの清涼 長門有希のSF用語講座 長門有希の願望 キョンの一国一城 長門有希の出張 微妙な三角関係 フラクラKの末路 10年後のSOS団 エンドレスハイスクール 「ありえない」のニュアンス 煩悩との戦い 朝比奈みくるの恋人 ズボン下げ 佐々木さんの密かな楽しみ 立秋の二編 閉ざされた世界で 流星群 夕立ち
  • 涼宮ハルヒの笑顔
    「ただの人間には興味がありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者、異世界人がい たら、あたしのところに来なさい。以上!」  と、受験勉強のストレスから開放されて無事に高校生となり、その初日の挨拶で涼宮ハ ルヒが、かなり電波ゆんゆん……もとい、個性的な自己紹介をしてクラス全員をドン引き させたその日も、今では遠い昔のこと。  その後に続く宇宙人とのファーストコンタクト、未来人との遭遇、地域限定超能力者と の出会いを経てオレが巻き込まれた事件も──時には死にそうな目にあったが──今では いい思い出さ。  そう、すべては思い出になった。  結局、ハルヒの能力は完全になくなりこそはしなかったが、安定の一途を辿り、よほど のショックを与えない限り発現することはないらしい。だから、何かが終わったわけでも なく、何かが始まったわけでもない。結局、非日常的なことはオレたちSOS団にとって 日常的な...
  • ミステリックサイン保管ネタ
    どこまでも続く黄土色の地平線に澄み切った空。このシチュエーションだけで言えば、 アラビアのロレンスにでもなった気分かもしれないが、目の前で繰り広げられている事態 を鑑みれば、戦略家の出番はないことがわかる。 すでに戦闘が始まっているのだ。もはや後は、なるようにしかならないさ。 戦っているのは、我がSOS団が誇る万能選手の長門有希。そして長門が持てる力を存 分に引き出して相手をしているのは──涼宮ハルヒ。 もはや一般人たるオレの出番は皆無だ。何故自分がここにいるのかさえ、疑問を感じる。 下手をすれば、長門の足を引っ張っているだけなんじゃないだろうか? やっぱり、妙な責任感を覚えずに傍観していればよかったのかもしれない……。   「二手に分かれたほうが良さそうですね」 そう提案してきた古泉の意見には、オレも賛成だ。 巨大カマドウマを撃退した翌日。試験休みの間にすべて片を付けるなら、全員がぞろ ...
  • 普通短編20
    シュパーン!シュパーン! 「ちょ!長門いきなり何s痛っ!うわっ!」   長門の振り回すヨーヨーが俺をメッタ打ちにする。正直、かなり痛い。     「おい!一体どうしたんだ!うおっ!」     「本来、こんな形でヨーヨーを使いたくはなかった(ごめんなさい、私のファイヤーボー〇…)」     「……」 「……」     「ユニーク」 シュパーン! 「うわ!」     長門の顔は、楽しそうに微笑んでいた…         ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのみくるちゃん食べたでしょ!?」     キョン「食ったよ」     ハルヒ「じゃ、じゃあ有希は!?」     キョン「食った食った」     ハルヒ「じゃあ古泉君も冷蔵庫に入れておいたプリンも!?」     キョン「プリンは食ってねえけどな」     ハルヒ「・・・あんた妖怪だったの? ・・・あたしと付き合いなさい!//」       ...
  • 朝比奈みくるの思惑
    「あの、キョンくん。明日のお休みの日、一日空いてますか?」   この世でエプロンドレスがもっとも似合う女性にそんなことを言われれば、例え未来的 な厄介事を背負い込むことが確定的であっても、オレは首を縦に振るしかない。 とはいえ、出来ることならその意図の裏に何が含まれているのか、事前に教えておいて もらえると心の準備ができてとても有り難いんですが……。   「あ、大丈夫です。今回はホントのホントに何もありません。ただ一緒にお出かけしたい なぁって思って」   そういうことなら、オレが拒否する理由なんぞミジンコ程度もありゃしない。むしろ明 日を国民の休日にして祝いたいくらいだ。それどころか、本当にオレでいいのかと考える のは、これまでの人生で恋愛運がつねに1つ星だったせいだろう。   「でも……なんで急にそんなことを?」 「えっとぉ、急なのは分かってるんだけど……実はこれを鶴屋さんからもらっち...
  • 墓地にて
    我がSOS団の団長様の気まぐれは、今に始まったことじゃない。 この1年を振り返れば、SOS団設立から始まり野球大会、映画撮影、文芸部の機関誌作りなどなど、ハルヒのわがままで振り回された出来事ばかりが脳裏を過ぎる。 そのためか、ある程度の暴走なら寛容に受け入れる心の余裕ってのがオレにもできた。だから「花見を決行するわ!」と言われても、その程度ならこれまでの出来事に比べれば軽いもんだ。無感情に「はいはい」と答えたわけだ。   もうちょっと考えりゃよかったよ。   よく考えてくれ。相手はハルヒだ。ハルヒはどんなヤツだ? 宇宙人・未来人、超能力者どんとこい、ってヤツだ。 そんなヤツが真面目に花見なんてするわけがない。 オレは呆れて時計を見る。午後8時。すっかり日も暮れた時間だ。 周囲を見渡す。キレイに切りそろえられた石が並び、オレには読めない文字が書かれた木の板も立っている。 「こここここここで、...
  • できること。できないこと。
    人間には知的探求心というものがある。テレビでも、知らなくてもいいような話をネタ にした番組がそこそこ視聴率を稼いでいるように、知的探求心というものは本能に近い代 物のようで、誰にでもあるものだ。特にヒマに退屈をデコレーションしたような日々を重 ねていると、本当にどうでもいいことにさえ、興味がわいてくる。   ここ最近、ハルヒは大人しい。何かを企んでいるのかもしれないが、それを決行するの はまだまだ先のことだろう。一言だけ付け加えておくが、ヒマだからと傍若無人な団長さ まが巻き起こす悪巧みを切望しているほど、オレはダメ人間になっちゃいないぞ。   それはともかくとして。   世間一般の人種が「ヒマ」と感じる状況であることは間違いない。そんな暇人たるオレ が、この安穏とした日常と決別するに適した非日常とはなんだろう、と考えていた矢先の こと。目の前に、SOS団の万能選手にして寡黙な読書大好きっ...
  • 夏の夜の・・・
    「もう あっついわね」 季節は夏、昼間の炎天下にあぶられて夜になっても 気温は一向にさがらない、風でもあればまだ幾分 気持ち的にも楽になろうかというのに、風鈴も宝の持ち腐れ でもなんといっても一番の問題は、家の電気系統が壊れてしまった現実 そう 冷房が効かない    最悪 それでも しばらくは窓を開け放って部屋で我慢大会の参加者のごとく がんばってはみたものの   も う 限 界     【夏の夜の・・・】 夜で人目もないだろうから、寝巻きがわりにきているT-シャツに短パンの軽装で 私は夜の散歩へでることにした 別段にあてがあっての散歩ではない、とくかくあの蒸し風呂のような部屋から 逃げ出したいだけ 適当に角をまがって進んでゆく 歩いていると多少なりとも風を感じるのか、結構な距離をあるいたと思う 気がつくと中学校の前にたっていた そしてそこに人影があった    ...
  • 涼宮ハルヒの邂逅
    その日のハルヒは、どこかおかしい素振りを見せていた。   そう言うと誤解を与えそうだから、ひとつだけフォローを入れておこう。いつものハル ヒは傍若無人で1人勝手に突っ走り、厄介事をSOS団に持ち込んでオレを含める団員全 員が苦労する──そういうことを、オレは普通だと思っている。この認識に異論があるヤ ツは前に出ろ。オレの代わりにハルヒの面倒を見る役割を与えてやる。   それはともかくとして。   その日のハルヒは……世間一般の女子高生らしい素振りを見せていた。 例えば、休み時間にクラスの女子たちと普通に話をしていたり、あるいはまじめに授業 を受けていたり、さらには放課後にこんなことを言ってきた。   「ねぇ、キョン。今日の放課後、時間空いてる?」   事もあろうに、あの涼宮ハルヒがオレに都合を聞いてきたのだ。 おいおい、なんだよそれは? まさに青天の霹靂ってやつじゃないか。おまえにそんな ...
  • 水晶の夜③
      よっぽど俺の動揺ぶりが顔に出ていたんだろう。 「だらしないわねえ…、自分が散々使った手なのに。」 「目を剥いてるわね……。」 「口をパクパク開けてるわね…。」 「ガタガタ震えてるわね…。」 「明らかに挙動不審ね……。」 「このまま外に出たら職質されるわね…。」 「こういう返しが来るのはある程度予想できたのにね。」 「自分が不意打ち掛けられるのには慣れてないのね。」 だまれ、外野うるさい…。そういうのに慣れている奴って一体どんなや…。 「あんた、自分のものにしたいとか考えないの?」 おいっ、今どう答えるべきか考えてるんだから、追い打ちをかけるな…。 「自分だけのものにしたくはないの?」 とどめを刺すな…。   これはどういうことだ? いや、ここは余計なことは考えるべきではない。 いくら考えてもわからないものはわからない。 だいたい今まで、あらかじめ考えておいてどうにかなったことなんかあっ...
  • 喜緑さんのお料理教室
    「少し、お時間を拝借してもよろしいでしょうか?」   と、昼休みの教室でマンガ雑誌のページを漫然とめくっていたオレに、えらく丁寧な口 調で話しかけてくる声があった。 少なくとも、オレの近しい友人知人関係で「おまえはどこのお嬢様だ?」とツッコミた くなる話し方をするヤツはいない。なので、声を聞いただけでは誰なのかわからなかった。 顔を上げると、そこには……見知った顔ではあるが、友人とは言えない人物が悠然と微 笑んで立っている。声をかける相手を間違えているんじゃないかと思い、周囲をきょろき ょろ見渡したが、間違いなくオレに話しかけているようだ。   「ええっと……オレ、ですよね?」 「左様でございます。大変心苦しいのですが、諸事情に明るく、ご自身の利益抜きに行動 していただけるのはあなただけ……と思い至ったもので」 「はぁ……」   回りくどい物言いは、この人のデフォなんだろう。オレは気が短い...
  • 解釈問題
     それは、いつもの放課後のことだった。  俺はいつものようにドアのノックして部室に入り、朝比奈さんのお茶をいただいて、古泉と将棋をさす。  長門は、いつものように分厚い書物を黙々と読んでいる。  やがてハルヒがやってきて、ネットサーフィンを始めた。  それはいつもの団活の風景であり、なんらの異変もないように思われた。  しかし、このとき既に異変は起こっていたのだ。  俺が、その異変に気づいたのは、長門が本を閉じる音を合図に団活が終わったときだった。   「キョン、今日は私と一緒に帰りなさい」 「なんでだ?」 「私たち付き合ってるんだから、そろそろそういうことがあってもいいじゃない」    俺は唖然とした。  それは他の三人も同じだったようで、朝比奈さんは口に手を当て固まり、古泉は0円スマイルを引きつらせ、長門ですら表情が1ナノメートルほど変化したように見えた。    ちょっと待て、ハルヒ...
  •  「涼宮ハルヒの陰謀」改(ギャグ)
    *注意:この物語はフィクションです。実在の人物とは一切関係ありません。   シーン0 プロローグ  佐々木がおとなしい。  憂鬱そうでも溜息を漏らすわけでも、実を言うと退屈そうにも見えないのだが、ここ最近奇妙な静けさを感じさせ、その正体不明なおとなしさが俺なんかにはけっこう不気味だ。  もちろん、ただ物理的に静かにしているわけではなく、ましてやあの小難しいおしゃべりがなくなったわけでもない。でも、何というか、いつものキレがないように思われたのである。  (中略)  一時的な平穏は、次に来る大津波を予言する確かな前兆に他ならない。いつもがそうだったようにさ。    ──という、適当な文章で、強引に開幕。     シーン1 豆まき 「僕はね、『泣いた赤鬼』を読んで以来、周囲の評価のみに流されず自己の目で客観的な判断を下すことの重要性を認識しているというわけだ。だからね、キョン。君も青鬼に会...
  • 水晶の夜⑦
      どうせおまえに秘密を持とうとしても不可能だ。 「そうやって、誰彼かまわずやさしくするから…。そういうところが君は無責任なのよ。」 昔床屋で読んだ漫画のセリフを引用しただけなんだけどな。 「せっかく言うべきことを言えたと思ったのに…。」 さっきあなた、おれがやったことを非難してませんでした? 「だけど、この子はどこで電話してたの?」 どうでもいいでしょう、そんなことは。 「確かにどうでもいいことね。」 しかし店員たちの反応は店長のそれとは違っていた。 「この子が長門さん……。」 「なんてきれいな子……。」 「さっきの子とはタイプが違うけど……。」 たしかにこいつもハルヒもどこに出しても美少女で通る容姿をしてますがね、二人とも自分の外見なんかどうでもいいと思ってますよ。 「美少女…………。」 なに照れてやがる。 店長さんがちらりとこっちを見た。 「君の前ではそうでもないみたいよ………、...
  • 悪くない人生
    無事、大学受験も乗り切り、高校生活も残り一週間をきったある日のこと、いまだ律儀にも部室に足を運んでいた。 なんの因果かハルヒに長門に古泉、それにおれも、去年朝比奈さんが進んだした大学に進学が決まっているためか 高校の卒業に対してそれほどの感慨もなく、ハルヒはネットサーフィン、長門は読書、俺と古泉はボードゲーム そして卒業してからもちょくちょく部室に姿を現す朝比奈さんが給仕と、卒業間近とは思えないようにいつも通りの光景のなか、 ハルヒが発した言葉が事の起こりだった。 ハ「ねえ、キョン、この三年間楽しかった?」 キ「なんだ、突然、まあ退屈だけはしなかったな。」 ハ「あんた、高校生活の最後にもっとほかに言いようはないの?」 キ「そういうおまえはどうなんだ?」 ハ「あたしは楽しかったわよ。相変わらず素直じゃないわね。楽しかったならそう言えばいいのに。」 キ「いつもそこそこ素直なつもりだ...
  • 二人の3月末日
     唐突に吹きつけてきた風は、肌を刺すように冷たかった。  朝、9時30分。  私は、いつもの待ち合わせ場所でキョンを待っていた。  今日は寒かった。明日から4月だっていうのに、理不尽だわ。    しばらく待っていると、キョンが間抜け面をさらしてやってきた。   「遅刻! 罰金!」  私はいつものように、右手の人差し指をつきつけてそう宣告する。 「約束の時間には遅れてねぇよ」 「女を待たせてる時点で遅刻なのよ!」 「それは、どこの世界の法律だ?」    たわいもないやりとりのあと、二人連れ立って歩き出す。  私が寒がっているのに気づいたキョンは、自分の上着を脱いで羽織わせてくれた。  やっぱりキョンは優しい。    そうやって歩いていると、前方から嘘っぽい微笑みを浮かべているイケメンっぽい男の子と、人形みたいに無表情な女の子が歩いてきた。女の子は北高の制服を着ている。  北高の生徒? どっ...
  • 水晶の夜④
      ハルヒが沈黙した。 これを言うのはまずいかもしれんが…。 仕方がない。 「その子、名前は?」 「聞かなかった。自分からも言わなかった」 「そう……。」 どこでとか、いつの話かとか聞かれても答えられないがな…。 「……そう。」 なんだかしんみりしているみたいだ。 おまえはあの日のことを忘れてないのか? おまえと俺の本物の出会いの日を、ちゃんと覚えているのか? 聞くことはできない。 だけどこれだけは言える。 「おまえ……、ほんとうにひとりぼっちだったのか?」 静寂が店の中を包み込む。 さっきまでの針のむしろのような沈黙とはちがい、本当にやさしい静けさだった。 しばらくしてからハルヒが声を出した。 「キョン…。」 「なんだ。」 「あんた本当に有希に変なことしてないでしょうね!」 おまえのしんみりは三十秒続かないんだな。 「してねえよ。さっき言ったろ。」 「変なことをしているのは、あなた達。」...
  • 水晶の夜⑤
      「おいっ受話器を叩き切るな。それは長門ん家の電」 ガシャーン! 「話だ…。」 俺は小さくため息をついた。 「やれやれ。」 「君……、本当にあの子が君のことを忘れたかもしれないと思ってたの…?」 「あいつがさっきそう言っていたのを聞いていたでしょう? ずっと不安でした。」 「わたしたちは君があの子を一方的に突き放してからいきなり引き寄せるのは機嫌を取るためのテクニックなのかと思ったけど、本当はただのバカだったのね…。」 うわ、初対面の人にもバカって言われた! 「ちょっとくらい女が拗ねたからって、そのまま受け取ってどうするのよ…。 きっとあの子、自分の名前を忘れたとしても、君との思い出を捨てたりはしないわ。」 電話が鳴った。 通話ボタンを押した。 つい自分でやってしまった。 「あなたの勝ちです。」 おまえか、古泉。 「なんでおまえまでここに電話してくる。」 「携帯には出てもらえないと思い...
  • When she is 78
    this page was created at 2008.03.05 this page was modified at 2009.02.23 TAGにTRIP埋め 「Happy Birthday, ハルヒ」 「ありがとう。でも、この歳になると誕生日もあれね。うれしくもあり、うれしくもなし」 「いいじゃないか、互いに年をとっていくんだ。置いてけぼりは勘弁してくれ」 「それに、年中行事はとことん楽しむのが流儀だったろう?」 俺たちが知り合った高校一年の春から、60年あまりが過ぎた。今日はハルヒの78回目の誕生日だ。 「そうね。それで、今年はどんな風に楽しませてくれるのかしら?」 多少のしわは刻まれたし髪もすっかり白くなったが、78歳になってもハルヒはきれいで いたずら気味な微笑みは若い頃とちっとも変わらない。 俺の方は…聞くな。せいぜい、白髪のダンディなじいさんを想像し...
  • 水晶の夜①
      ここは、男にとって最も居心地の悪い場所の一つだ。 と言われたら、あなたはどこを想像するだろうか。 女子校の入学説明会? 間違って乗ってしまった女性専用車両? 一人で入ってしまった、どう見てもカップル御用達の喫茶店? そのどれでもない。 店内には男の客など俺以外に誰もいない。 そりゃそうだろう。 誰が好きこのんでこんな恐ろしい所に入りたがるか。 店内の落ち着いた照明、計算しつくされたかのように巧みに配置された商品、そして何よりもキャッシャーの前に貼られた数々のクレジットカードのロゴマーク。 これらの全てが俺に、「場違いだ」「おまえなんかの来るところじゃない」「さっさとここから出ていけ」と全力で訴えている。 そう。ここはブティック。ブティックだぞ、ブティック。 量販店でもない、デパートの婦人服売り場でもない。ブティックだ。 俺の人生の最強の敵の一つ、ブティックだ! 俺はブティックが恐ろ...
  • 水晶の夜②
      「ええと、本気ですか? ただでさえあいつの買い物は長いのに、今日は量販店に行った時より、デパートの婦人服売り場に行った時よりも長い…。」 「当たり前よ。ウチの店をナメないでね!」 店長さんが人差し指を突きつけた。 だから、誰かを思い出させないでほしいんだが。 店長に従えられた店員どもがうなずいている。 客の回転が遅いのが自慢なんだろうか。 ソバ屋とは違うな。 俺は事務所から店舗に連れ出されていた。 店の電話から、あいつを呼び出せということだ。 結局今日も俺は流されているな。 いつもと同じだ。 やれやれ。 店員どもがいるのは当たり前だが、客たちもいる。 さっきからいた客なのかどうか俺にはもちろんわからない。 しかし、全員女性客なのは同じだ。 俺の味方はいないだろうな。 電話がスピーカーモードになっているのは規定事項なんだろうか。 「長門、俺だ。ハルヒに代われ。」 「もう一度、有希と呼ん...
  • 機械知性体たちの即興曲 第五日目/深夜
    機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □第五日目/深夜 七〇八号室・寝室 キョン        「……がー」 みくる        「すぅ……すぅ……」 あちゃくら  「むにゃ……」 ちみどり    「……くー」 にゃがと    「…………」(モゾモゾ)(キョンの顔のところまで這いずる) キョン        「がー……」 にゃがと    「(ヒソヒソ)……起きて」(ペチペチ) キョン        「……ん?」 にゃがと    「(ヒソヒソ)静かに」 キョン        「(ヒソヒソ)……なんだ?」 にゃがと    「(ヒソヒソ)話がある」     七〇八号室・居間 キョン        「……あれだけ寝たのに、まだ眠いとは」(にゃがとを頭の上に乗せながら居間へ) にゃ...
  • 水晶の夜⑥
      絶対にあそこにはあいつの家族がいなければならなかったんだ!。 誰だって、明日世界が終わると知っていたら、 それでいて自分が助ける手段を持っていたとしたら、 何はともあれ家族を逃がそうとするに決まってるじゃねえか! 「あなたは、涼宮さんが虐待を受けていたとかそういう…、」 「そんなわけがあるか!」 「やめましょう! これは我々が踏み込んでいいことじゃありません!」 かなりぼかした表現をしていたはずだったが、古泉が「虐待」という言葉を使ったせいで一気に露骨なものになってしまった。 今、不特定多数の人が聞いている。 店内の女どもが居心地悪そうにこちらを見ている。 あとでなんとかしなきゃならんな。 「わかった。」 あいつは宇宙人、未来人、超能力者、異世界人に会いたがっていた。 なぜ? 本来あいつはガチガチの不思議マニアというわけではない。 その証拠に今は不思議探索も当初の目的とは違い、なん...
  • 許婚と最愛の人
    うだるような暑さが続くある日のこと、オレの携帯に電話がかかってきた。 着信を見れば、相手はハルヒということになる。夏バテ寸前のオレは、その名前を見た だけで気力を根こそぎ奪い取られた。このままシカトしたほうがいい気もするが、しかし 今の気分だけでスルーしちまうと、あとの処理が大変だ。 これは出るしかあるまい。   『遅い』 もうちょいマシな挨拶はないのか? 『うっさいわね。明日14時にいつもの公園に来なさい。それと、格好はラフなものじゃ ダメよ。フォーマルな格好できなさい』   言うだけ言って切っちまいやがった。アイツは電話が嫌いなのかね? そういや中学時 代の告白は全部電話だったと憤慨してたが、それで電話嫌いになったのか? それにした って必要最小限のマナーがあるだろうが。 だいたい、明日14時に集合ってなんだよ。急に言われても、オレにだって予定が…… ないけどさ。 それよりも、フォーマ...
  • 疑惑のファーストキス
    【このSSは「朝比奈さんの妊娠」の続編です】   ハルヒが起こした大騒ぎに巻き込まれ、なぜか婚約させられてしまった俺だが…… 朝比奈さんが俺の兄貴の将来の孫娘だとわかっただけで、日常生活は変わりない。 違いがあるとすると、朝ハルヒの家に迎えに行き一緒に手を繋いで登校し、昼休みにハルヒが作った弁当を一緒に食べ、団活が終わった後、一緒に俺の家に行き、ハルヒが俺と妹の家庭教師をした後、ウチで夕食を食べてから俺が家まで送っていくことになったぐらいだ。 それなのになぜかバカップルと呼ばれる。 非常に心外だ。 さて、相変わらず団活では雑用係としてハルヒにこき使われている俺は、今日も古泉と一緒に買い出しに行かされた。 「このところ、涼宮さんが上機嫌で閉鎖空間も発生せず、非常に助かります」 バイト代が減って生活が苦しいんじゃないのか。 「ご心配なく。  それよりも、涼宮さんを送っていった時に別れ際にす...
  • 「ありえない」のニュアンス
    「やれやれだ」  それが、キョンの口癖だった。  それに律儀に突っ込みを入れるのが私の日課だった。 「ぼやきたくなる気持ちは分かるけど、ぼやいたところで事態に変化があるわけでもない。非生産的な行為だよ」 「分かっちゃいるけどな。ったく、あいつらの目は節穴か? 俺たちのどこが付き合ってるように見えるってんだよ」 「主観的な思い込みというものは、一度それにはまってしまうと、容易には抜け出しがたいものだ。物事を客観的に見るというのは、よほど鍛錬しないと、なかなか身につかないものなのだよ」 「おまえは、よく平然としてられるな」 「僕は何と言われようと気にしないことにしているからね。客観的な事実は不動だ。ならば、他人の主観的な認識なんて、どうでもいいことだ」 「ああ、そうかい。俺もそんなふうに考えられれば、少しは気が楽になれるんだけどな」 「ご希望とあらば、その秘訣を教えてさしあげないこともないの...
  • キョン無題3
    ―――――――――――――――――――― 最近のハルヒは様子がおかしい。 周りの皆はそれに気づいているのかいないのか いや、俺だからこそ、その異変に気づきつつあるのだろうか   ハルヒ「キョンおっはよぉ~!見て見れ!新しくSOS団の絵を描いてきたの♪」   ハルヒらしくないシンボルマークだ。 誰かに描いてもらったのか?   キョン「おい、そのマークはおまえが描いたのか?」 ハルヒ「当ったり前じゃな~い、私の才能見直した?」 キョン「いや・・・Sが逆だぞ」 ハルヒ「ええっ!?」   やはり今日のハルヒはどこかおかしい・・・。   キョン「ハルヒ、今日のお前、ちょっと変じゃないか?」 ハルヒ「何言ってんの、そんなわけないでしょ!」   やはり俺の思い過ごしか?   ハルヒ「そうだ、今日は会議があるからちゃんと来てよね!」 キョン「ああ、わかった。で、会議の内容は?」 ハルヒ「もちろん新しい謎を...
  • 第二章 彼、登場。
    長門ふたり   第二章 彼、登場。   翌朝。僕は憂鬱な気持ちで学校へと続く坂道を上がっていた。 昨夜は機関上層部に連絡をとり、対応を打診したが、とりえあず、 様子を見るように、という以上の指示は無かった。平たく言うと 「良きに計らえ」ってことだろう。僕の本来の任務は涼宮さんの力の 監視であって、宇宙人がらみの三角関係(いや、厳密には 登場人物は彼と長門さんの二人だから、これは二角関係だろうか?)の 清算ではない。とんでもないことに巻き込まれてしまった。 全ての原因は彼にあるのだから、彼が全てを解決すればいいのだ。 とここまで考えて、彼はいつも同じ立場に置かれていると言うことに気づいた。 全ての原因は涼宮さんにある。僕と長門さんと朝比奈さんには任務がある。 だが、彼は?たまたま、涼宮さんに選ばれたという以上の理由は無い。 「何で俺なんだ」と自問しない日はきっと無いだろう。他人の 立場とい...
  • あま~い短編5
    ハルヒがキョンに何かを渡すようです   ハルヒ「キ、キョン!コレ読みなさい!いいわねっ////!!」 キョン「なんだコレは?」 ハルヒ「い、いいから黙って読みなさい、じゃあね」 ダダダダーッ!!     キョン「何だあいつ?まあいい読むか」       『キョンへ       あんたが、私と一緒にSOS団を始めてからどれくらい経ったかしらね。私が言う無茶 なことをあんたはいつも嫌そうな顔をしながらもやってたわよね。本当にキモイわ。何考えて たのかしら。どうせ、スケベな事でも考えてたんでしょ。みくるちゃんをエロイ目であんた が見てたことはお見通しよ!なんであんたなんかがいるのかしらね。教室でもいつも私の すぐ前の席にいるし、なんかやったんじゃないでしょうね?臭くてたまらないわ。いい? キョンあんたは本当にキモイけどね。SOS団の一員としてしょうがなく生かしてあげてんのよ !分かったら...
  • 涼宮ハルヒの経営I おまけ
    NG集 プロローグ 「気がついた!」 ハルヒが突然俺のネクタイを締め上げた。いつだったか似たようなシーンに遭遇した覚えがあるぞ。 「く、苦しい離せ」 「どうしてこんな簡単なことに気づかなかったのかしら!」 「何に気づいたんだ?」 「自分で宗教を作ればいいのよ!涼宮ハルヒ教よ!」 誰がお前なんか拝むんだ。古泉が喜ぶだけだろ。 「お呼びに応えて参りました。ラマ僧の古泉です」 「いえいえ、わたしが巫女としてお仕えするわ」 「……いざなぎのぅ、アッラー南無阿弥アーメン華経~」 仮説1 十年後。 「ちょっとキョン、このロウソクの明かりでわびしく仕事するのなんとかならないの」 「電気代払ってねえからしょうがないだろ」 「えーい、こうなったら株に投資よ。新聞を過去の私に送ったら値上がり銘柄が分かるわ。もうウハウハよ」 「そんなことをした...
  • 長門消失
    忌々しい期末テストが終了し、春休みも間近に迫ったある日のこと   午前中だけの授業が終了し、いつもの習慣でオレは部室に向かった。 部室のドアを開けると、いつもの場所に長門が座っていた。   キョン「よ、長門。一人だけか?」 長門「そう」 キョン「朝比奈さんや古泉はどうしたんだ?」 長門「古泉一樹は用事があるといって帰った。朝比奈みくるはまだ来ていない」 キョン「そうか。ハルヒも今日は買い物があるとか言って帰っちまったんだ。    今日の活動は休みってことだな」   普段からなんの活動をしているかよくわからん団体だから 休みもくそもないっちゃないんだが、それはいまさら考えてもしかたのないことだ。   キョン「オレもたまには本でも読んでみようかな・・・なんかオススメはないか?」   オレがそういうと長門は本棚を睨み、若干戸惑った後に 厚めの本を取り出して机の上に置いた。   長門「これ」 キョ...
  • 家族の絆
    悪くない家族計画の続きです。 まだか……。ちくしょう。 なにも出来ない自分の無力さに苛立ち、腹が立ってくる。 くそっ、ハルヒはあんなにも苦しんでいるってのに……なにか出来ることはないのか……。   有「おとうさん。」   キ「…っと、すまん、なんだ?有希。」   有「…落ち着いて」   そこで、今、自分が意味もなくウロウロと歩き回っていることに気が付いた。 さっきまでそこの長椅子に座っていたばずだったがいつのまにか立って歩き回っていたらしい。 そんな自分の行動にも気が付かないほどおれは落ち着きを無くしていた。   今、おれと有希は病院にいる。そして目の前にある扉の向こうにいるハルヒのことを案じているわけだが、 別になにか大きな怪我をしたとか病気なわけではない。扉には分娩室と書いてある。 そう、おれと有希はハルヒとおれの子供が産まれてくるのを今か今かと待ちわびているわけだ。 ふぅっ…。ひ...
  • 機械知性体たちの即興曲 第四日目/夕
     機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □第四日目/夕 文芸部室 キョン         「じゃあ、今日はこれで帰るぞ」 ハルヒ        「…………」 キョン         (……ハルヒの視線が痛い。やっぱりシーランド公国のせいなのか? 適当に思いついたのを言っただけなんだが……どんな国だったんだ) キョン         「じゃあ、また明日な」 ハルヒ        「ええ……(有希のご両親か……ご両親ねぇ)」 文芸部室前 みくる         「……あ、キョンくん。ちょっと」(後ろから駆け寄ってくる) キョン         「はい? な、なんですか?」 みくる         「うん。なんか今朝から、キョンくんの様子が少しおかしいから」 キョン         (……...
  • 朝倉涼子のグサデレ・新年編
      ~新年編~     第1話   キョン「明けましておめでとう、朝倉」 朝倉「今年もよろしくね、キョン君」 キョン「はは」 朝倉「ふふふ♪」 キョン「なんだかこうやって改まると恥ずかしいな」 朝倉「でもお正月らしくていいじゃない♪」 キョン「しかしなぁ…」 朝倉「どうしたの?」 キョン「まさか、こうして朝倉の家で年を越すことになるとはな。去年までの俺たちじゃ考えられないことだな」 朝倉「そうね…でもまぁ、それは……その、あたしたちがこうして……ゴニョゴニョ」 キョン「こうして付き合ってるから、だろ?」 朝倉「う、うん(///)」 キョン「朝倉」 朝倉「?」 キョン「好きだよ」 朝倉「い、いきなり何言い出すのよ!!(///)」 キョン「俺はただ自分の思うがままのことを言っただけだ。朝倉は?」 朝倉「あ、あたしも……」 キョン「なんだって?」 朝倉「そ、その……」 キョン「どうした?全然聞...
  • 鶴屋少女の孤独 SIDE.A.「笑顔」
    些細なこと   そう、それはとても些細なこと   誰しもが感じること   誰しもが思うこと   そして誰しもが乗り越えてきたこと   それが、当然のこと             - 鶴屋少女の孤独 -   ……… …… …   SOS団が立ち上がってもうどれぐらい立つっけ 唐突にそんな疑問が頭をよぎった 一年生のときに立ち上げたSOS団   涼宮ハルヒによって作られ、そしてオレを未知の世界へとひきずりこんだSOS団   万能で完璧かと思いきやたまに弱みがちらつく無口で無垢な宇宙人 守ってあげたくなるような言動と意外としっかりした芯を持つ未来人 いけすかない笑顔と共にいつだってそこにいてくれた超能力者   そして世界をわがままに変えてしまう手のかかるお嬢様   暑い季節が迫る オレ達が出会ってから、一年以上の月日が流れていた   窓から差し込む陽の光を背中に浴び、オレは長門し...
  • キョン恋愛裁判
    冒頭陳述  被告人キョンは、現在、北高に在学する学生であるが、同高に在学する涼宮ハルヒが自己に好意を抱いていることに気づかず、また、自己も涼宮ハルヒに好意を抱いているにもかかわらず、それを素直に表さず、涼宮ハルヒの心の平穏を乱したものである。  罪状:鈍感罪及び第一級ツンデレ罪   (長門裁判官)「被告人は、罪状を認めるか?」 (キョン被告人)「まったく身に覚えがねぇな」 (長門裁判官)「被告人は、罪状を否認したものと認める。弁護人、何か意見はあるか?」 (朝比奈弁護人)「ええと、鈍感なことはわざとじゃないですし、キョンくんに罪はないと思います。 みんな、キョンくんは素直じゃないっていいますけど、好きなのを態度で表すって恥ずかしいじゃないですか。 それに、ツンデレといえば、涼宮さんも同罪です。キョンくんばかりを責めるのはいけないと思います」 (長門裁判官)「検察官、弁護人の主張に対して...
  • 涼宮ハルヒの逆転
    涼宮ハルヒの逆転     太陽が元気に輝いてるにも関わらず、今日は気温が低い。そう冬だからである。 放課後相変わらず文芸部室で遊びもとい団活動している五人。 俺は古泉と朝比奈さんでじじ抜きをし、長門は本を読んでいる・・・あれは人体解剖の本か?でハルヒはネットで動画を見ているようで、さっきから高い女性ボイスがうるさい。 古泉がビリという当たり前と化した結果でじじ抜きを終了したとき、団長様が騒ぎはじめた。   ハルヒ「キョン!あんたこの女の子好きでしょ!」   ちょっと来なさい、とばかりに魔手を招いてきた。仕方なく立ち上がりハルヒの見ている動画を見に行った。 動画にはやけにうるさい女と涙目なか弱い男が映っていた。どうやら前者のことを言ってるようだ。   ハルヒ「主人公のことを思い心を鬼にする女の子。あんたにはこういう子のがお似合いよ!」   いーや朝比奈さんのような可憐な女子が好きだ。ておい...
  • 殺人鬼はそこに
    小春日和とでもいうのだろうか。春の暖かくまだ充分に明るい夕日の光が、放課後の元文芸部室に僅な電気代緩和の恩恵を与えている。 部室にいるのは朝比奈さんと古泉、それに長門。ハルヒはなんとかかんとかが今日中で締め切りなのでなんとかかんとかだそうで今日はいない。 いてほしい理由も特にないが。 まずオレは部室にきて、朝比奈さんの着替えを覗き(故意による他意)、その後ちょっとよそよそしい朝比奈さんのいれてくれたお茶をすすり、古泉とオセロ&将棋をしながらなんとなく長門に話しかけたりしていた。 別にいつものことだろう? SOS団唯一でありながらそれだけで容量オーバーなムードメーカーがいないだけで。 朝比奈さんはお茶をくみながら俺と古泉のオセロや将棋(共に自軍優勢)を眺め、長門は本にとり憑かれ、古泉はニヤケ面で。 全然いつも通り極まりないだろう。そして平和だ。 これで平和だと思えないやつはシルバニアファミ...
  • 1/365の一欠片 みっつめ
    目次 ミルメーク。 知っている人は知っていて知らない人はとことん知らないというこの物体。 「僕の地域ではココアパウダーだったんですけどね」 そんなものもあるのか。 「えぇ。まぁ作り方はミルメークと同じだと思いますが…聞いた所によると抹茶きなことやらもあるらしいですよ」 とりあえずなんでミルメークの話が唐突に始まったかと言うと、妹が給食で残してきたのを思い出して 「そういやミルメークとか懐かしいなぁ」 なんて呟いたところ 「おや、久しぶりにミルメークという言葉を聞いたような気がしますよ」 と、古泉が食いついてきたので、そのまま同じく部室にいる朝比奈さんと長門をそっちのけで語り合ってるわけで。 「よく一気にドバッと入れて溢れさせる奴とかいたよな」 「そういうのを防ぐためにあらかじめ少し飲んでおく方もいらっしゃいましたよ」 あぁ…あったなぁそんなのも… 「あ、あのぉ…...
  • 天災
    涼「というわけでね、長門さん。私の考えとしては、もう少し派手な情報爆発を涼宮さんに起こしてほしいの。  だから、これは一つの案だけどね、たとえばキョン君を上手く使って、涼宮さんを揺さぶれないかしら」 有「………」 涼「たとえば、ちょこちょこっと情報操作して、キョン君と涼宮さんをちょっとばかし深い仲にしちゃうとか。  んー、男女の関係を持つぐらいになったら面白いわね。きっと何か変化を起こすはず」 有「………不許可」 涼「えー。そろそろただ観測してるだけじゃ駄目だと思わない?  私達の判断で動くべきだわ」 有「あなたはあくまで私のバックアップ。あなたの意見が通る事はない」 涼「あなたもお父様達の言いなり?  ………それとも、それなりの『乙女心』があなたの心にも芽生えたのかしら?」 有「……………私は自分の任務に忠実なだけ。」 涼「はいはい。わかったわ。今回はその恋する乙女に免じて、大人しくして...
  • 第七章 ラストバトル
    長門ふたり 第七章 ラストバトル 涼宮さんが僕を『好きになる』という珍事が終息してから数週間後の日曜日、 長門さんは僕達を呼び出した。「僕達」というのはいうまでもなく、涼宮さんを 除く、SOS団の面々である。思えば、長門さんがふたりになってから、既に数ヵ月が 経過していた。いろいろなことがあった。世界の改変、彼の二重化、未来からの刺客と 情報統合思念体が放った暗殺者。最初はあまりにも異常と思えた長門さんが二人いると 言う状況にも、僕等は何時の間にかなれてしまい、あたりまえに感じるようにさえ、 なり始めていた。もともと、長門さんは人間ではないのだし、これが涼宮さんが二人とか、 朝比奈さんが二人、とかいうことになるとなかなかきびしかったかもしれないが、 長門さんだとそれなりに許されてしまう。人間とはいい加減と言えばいい加減なものだ。 今回の呼び出しもまた、何かの「事件」の発端であることは間...
  • 古泉一樹無題1
    古泉「さてさて、今日はどのようなご用件でしょうか?」 二人だけの教室 下校の時刻はとっくに過ぎている キョン「おまえに話がある」 古泉「ふむ、あなたから用件があるなんてめずらしいですね」 口元を緩ませイスに腰をかける古泉 キョンは古泉の前に立ったままである キョン「長門についてのことだ」 古泉 「長門さんについて・・・ですか」 一瞬落胆の表情を見せた古泉は、窓の外眺め言った キョン「おまえも知っているはずだ古泉」 古泉「といいますと?」 キョン「長門がブラジャーをしていないことだ」 古泉「なるほど」 正直古泉は気づいていなかった、そもそも彼女が ブラジャーをしようがしまいが興味はなかった 古泉の視線は前に立っている彼のあそこにいっていた   古泉「それで、あなたは私にどうしろと?」 少し疑問だった、彼がこの程度のことで私に話を もちかけてくるはずがない、この話は余談のフェイク 本題はこれか...
  • あの日からの願い
    ジョン、あの女の人ってあなたの何? ジョン(キョン)「何って?」 だーかーらー、彼女かどうかって聞いてんの! 「…それは違う」 ふ~ん、ならさ、あたしと付き合ってくれない? 「……それはできない」 なっ、なんでよっ!? 「…………フッ、大丈夫。いつか、俺みたいな奴が現れる。そいつは、おまえのことを一生大事にしてくれるはずだ…。だから、それまで待っていてくれ。なっ?」 な、何よそれ?あたしは待つことは嫌いなのよ! 「じゃあな」 まっ、待ってよ!また、また逢えるよね? 「さあなっ」                                                ………… …… あれから、三年か……。 まだ忘れてないよ、あんたのこと…。 今日は高校の入学式か…。さんざん待ったけど、あんたみたいな奴は現れなかったわよっ。 高校に入れば、また逢えるかな? 逢いたいよ…ジョン……。 ...
  • ●えもん 第1話
    ●えもん 第1話「アッー!の世界からはるばると」 キョン「のどかな午後だ・・・」 ガラッ!(机が開く) ?1「おじゃましますよ」 キョン「へっ!?」 ?2「じいさん!邪魔するぜ!」 キョン「な、何だおまえら!?」 ?1「おやおやなかなかいい男ではないですか」 ?2「そりゃそうだ、なんたって俺のじいさんだからな!」 キョン「じいさんだぁ!?何言ってんだよ!っていうかおまえらなんで机の中からでて        きたんだ!?それにおまえらなんで白のブリーフしか履いてないんだよ!」 ?1「この格好は我々の今の流行ファッションですよ。 あぁ申し遅れました僕は、●えもんと申します。古泉とでも呼んでください」 ?2「俺の名前はチョンだ。じいさん、つまりあんたのひ孫にあたるわけだ」 キョン「はぁ!?わけわかんねぇよ!」 ●「要するに我々はあなたから見て未来から来たということですよ」 チョン「じいさん、あ...
  • Welcome to the beutiful world!
    This page was created at 2009.01.28 by ◆9yT4z0C2E6 Welcome to the beutiful world! 「無事の出産おめでとう、ハルヒさん」  ドアを開けて入ってきたのは佐々木だった。 「わざわざ来てくれたのか。 ありがとう、佐々木」 「わざわざってほどのことでもないでしょ、ほんのご近所じゃない」  ベッド脇の丸いすを勧めると、佐々木はそこに腰掛けて 「大仕事、お疲れ様でした」 「ありがとう、佐々木さん。 赤ちゃん見てくれた?」 「それがまだ。 キョンの弛みきった貌とセットで見ようと思ってね、このあと少しキョンを借りるわね」  頷くハルヒに、佐々木は手に持っていた紙バッグを掲げて、 「これがリクエストされていたもの。 それとオマケ」 「すまんな」  そう言うと、佐々木はこちらへ振り返って 「できれば、素直にありがとうと言って欲...
  • 機械知性体たちの即興曲 第五日目/夜・後編
    機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   第五日目/夜・後編 七〇八号室 みくる        「ふんふ~ん♪」(ジューッ) あちゃくら  「はい、朝比奈さん! コショウです!」(パッパッ) みくる        「わあ。ありがとう」 あちゃくら  「へへん。これくらいなら、普段やってることなのです!」 みくる        「朝倉さん、お料理得意そうですもんねー(ニコニコ)」 キョン        「……楽しそうだな。台所」 ちみどり    「あちゃくらさん、もともとお料理好きですから」 キョン        「しかし……やはり朝比奈さんがいると、日々の生活の安定感が段違いだな……」 にゃがと    「…………(部屋のすみで考えこんでいる)」 キョン        「(やっぱり...
  • とんでも生徒ムテキョング
    古泉「どうやら、需要は『いじめ』だそうです」 キョン「『いじめネタ』な?」 古泉「というわけでさっそく長門さんをいじめてみましょう」 キョン「ちょっ、思いつきで行動したら危ないぞ!?」 古泉「長門さん、究極の選択です」 長門「…」 古泉「『カレー味のう○こ』と『う○こ味のカレー』、食べるならどちらですか?」 長門「…」 古泉「さあ、答えてください。さあさあ」 長門「カレー味のカレー」 古泉「フフフ、結構迷いましたね?困りましたか?困ったでしょう」 長門「残った方はあなたにあげる」 古泉「おっと、これはお優しいですね。これではいじめに手心を加えてしまいそうですよ」 長門「そう」 古泉「いかがでしたか、僕の羞恥プレイは。見てください、あの長門さんの困った表情」 キョン「あきれてる顔だと思うぞ」 長門「暑いからアナタも気をつけて」 キョン「あれは暑さ関係ないからそっとしといてやれ」 古...
  • 朝倉涼子のグサデレ・クリスマス編
        キョン「……朝倉、これ…」 朝倉「えっ…?」 キョン「メリークリスマス(ニコッ)」 朝倉「あ……」 キョン「開けてみろよ」 朝倉「……うん」(パカッ) キョン「サイズは多分合ってると思う」 朝倉「これは、指輪?」 キョン「あぁ、これを左手の薬指にはめてくれるか?」 朝倉「それって……プロポーズ?」 キョン「そういう意味で送ったんだがな、はは……………朝倉、結婚しよう」 朝倉「キョン君……」 ・ ・ ・ ・ ・ チュンチュン…… 朝倉「(ガバッ!!)……ゆ、め……?……キョンくん」 朝倉涼子のグサデレ ~クリスマス編~ 第1話   第2話   朝倉「ふぅ……」 キョン「朝から浮かない顔だな、どうした?」 朝倉「ちょっとね…(あなたが夢なんかに出てきたからよ……)」 キョン「そうか…あっ、そうだ朝倉」 朝倉「ん、なぁに?」 キョン「クリスマス」 朝倉「(ドキッ!?)」 キョン「...
  • 下衆谷口の聖夜3
        全開のまらすじ     山手線壊滅             古泉「まずは手始めに。今からボーイが公園の皆様にジュースとシャンパンをお配りしますので、どうぞ遠慮なく手にしてください」   ボーイ「………」 キョン「あ、ど、どうも」 鶴屋「なんのつもりなのかな」   古泉「それでは! 2007年の締めくくりに! この良き日に! 乾杯!」 長門「………かんぱい」 キョン「……か、かんぱい」 鶴屋「公園にいる観客のみんなも、けっこう戸惑いながらも乾杯してるね。ゲリラ的な催行だとでも思ってるのかな」     ハルヒ「古泉くんったら。一声かけてくれれば私も手伝ったのに。急に予定があいてヒマになっちゃったんだから……」 みくる「まあいいじゃないですか。せっかくの古泉くんのプランなんですから。楽しみましょう」 ハルヒ「私もあのツリーの上に登って乾杯!とか叫びたかったのよ!」 みくる「あはは...
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