涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「お姫様だっこと二人乗り」で検索した結果

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  • 未来のお姫様
    最近、古泉君がわたしを避けているような気がするんです。たぶん、バレンタインデーの 直後からだと思うんですけど。わたし、また何かやっちゃったんでしょうか? 「そんなことはない。」 「そうよ、みくるちゃん!考えすぎよ」 そういって涼宮さんと長門さんは励ましてくれますけど、やっぱり心配です。お茶を入れ ても前までは微笑んでいてくれたのに、最近はわたしの目を見てくれません。話しかけて も用事があるとかでまともに声を聞くことも少なくなりました。きっとわたしのこと嫌い になっちゃったんです、いつも迷惑かけてばかりで…古泉君だって呆れてるんです。うぅ。 「それは違いますよ、朝比奈さん」 「えっ?」 いつの間にか後ろにキョン君がいました。 「今は詳しくは言えませんけど、古泉は朝比奈さんのことを迷惑だなんてこれっぽっちも 思ってません。俺が保障します」 「ほ…本当ですかぁ?…くすん」 「本当ですとも。信じて...
  • 有希化粧
    有希化粧   季節は冬。 俺達は今高校3年の残り少ない時間を過ごしている。 さて、いつも通り部室にいるわけだが、微妙に違う部分がある。 ハルヒはネットサーフィン。朝比奈さんは編み物。古泉はひとり将棋。 長門は読書・・・なわけだが俺の膝の上に座って読んでいる。   説明しようではないか。 俺と長門は今ラブラブな恋人同士なのである。 こんな状態なのだから、もちろんSOS団全員知っている。 今の長門は普通の人間の女の子と、何一つ変わりがない。 ある日のこと 長門がこんなことを言い出した。 「情報統合思念体が進化の可能性、それが何かを理解した。それをダウンロードする」 数秒後「終わった」という長門を見ると、あまり変わった印象は受けれなかった。 しゃべり方は変わらない。 でも、今までとは明らかに違い、長門自身がやわらかくなった気がする。 翌日からわかったのだが、呼びかければ誰にも返事もするし ハルヒ...
  • 規定事項の流れ星 エピローグ「お話の始まり」
    もくじ及び注意事項 …15496回目のシークエンスの開始を確認。   …今日の予定は市民プールへ行くこと。   …今回も待ち合わせ時間の1時間前に到着。   …朝比奈みくる、古泉一樹、涼宮ハルヒの順に集合。   …彼は最後。   …全ていつも通り。   「プールまでは自転車で行くわよ!」   涼宮ハルヒが高らかにそう言う。   「…俺の目が狂っていなければ自転車は二台しかないのだが…」 「二人乗りと三人乗りでいいじゃな「あの…すみませんが…」   …古泉一樹?   「あら?どうしたの古泉くん」 「その組み合わせのことなんですが…僕が長門さんを乗せてもよろしいでしょうか?」   ………。   「こ、古泉…お前…」 「いっいえ!そういうものではなくてですね!…なんとなくそうしなくてはならない気がして…」 「そうよキョン!古泉くんはあんたみたいに変な事考えたりしてないのよ!じゃあ有希、それ...
  • お姉ちゃん
    冬の寒い日。 わたしは自宅の近くの公園で一人、本を読んでいた。たまに、こうして外で本を読む。寒いけど空気が気持ちよく、気分を入れ替えることができるから。 「あっれー!?そこにいるのは有希っこかい?」 「あ……鶴屋さん」 長い髪の綺麗な女性が立っていた。鶴屋さん、とても明るくてかわいい性格をしていて、少し憧れてしまう。 「なにしてるんだい?こんなに寒い中で読書かい?相変わらずの本の虫っぷりだねぇ!!」 ゆったりとした空気の寒い冬に、ほんのりとあたたかい陽が射したような感じ。鶴屋さんと喋ると世界に明るい色がつくような感覚を覚える。 「一緒に読む?」 わたしは尋ねた。たぶん返ってくる返事はNO。だけど聞いておくのが人間の礼儀。 「いやいや!あたしは遠慮しとくっさ!それより有希っこ、一緒にご飯食べにいかないかい?あたしが奢るからさ!」 わたしは少し考えた。確かに昼食はまだ食べていない。でも、わたし...
  • いじっぱり
    さて、この状況非常に厄介だ。 俺とハルヒは互いに好き合っている。言葉では好きと伝え、キスも数回している。……まぁ行為にも及んでいる。 ただ一つだけ問題がある。 どちらからも《告白》をしていないことだ。 《告白》はやはりカップルの上下関係を決める物だとハルヒは豪語しており、やはり男としてはここで譲るわけにはいかないだろう? それで今のような奇妙な関係が続いているのさ。 あぁ、もちろんいろいろ試したよ。聞かせてやろう。   まずは、二人で同時に言えば問題ないとハルヒが言い出した。 「せーので言うわよ。……せーの!!」 「「………………」」 「ちょっと!なんで言わないのよ!あんたあたしの事好きじゃなくなったの!?」 「いや、ちょっと待て。お前も言わなかったのは俺の事を嫌いになったのか?」 「む……ち、違うわよ。大好きよ、バカ……」 「俺も大好きだぞ、ハルヒ」 そこで俺達は仲直りのキスをして、あや...
  • 下り坂
     珍しく高校まで自転車に乗ってきたキョン。  あたしは、持って帰る荷物が重いからダメだと渋るキョンに命令して無理矢理後ろに乗った。  高校から駅へと下る急坂。もっとスピードを出せというあたしに、キョンは危ないからとブレーキを握り締めてゆっくりと降りていく。  行程半ばに差し掛かった頃、負荷に耐えかねて前輪のブレーキワイヤーが切れた。そのままジェットコースターのように増速しながら落ちていくキョンとあたしを乗せた自転車。必死に後輪のブレーキだけで自転車を抑えようとするキョン。それもほどなく音を上げた。あたしは怖くなってキョンにしがみついた。  カーブの手前に差し掛かり、抑えることはあきらめたのだろう。自転車を横倒しながらキョンはあたしを抱きしめた。何回転廻っただろう。最後に強い衝撃を感じて止まった。  転がった衝撃より、抱きしめるキョンの力のほうが痛かった。  顔を上げた。目の前にキョンの...
  • バカップル日記―いじわるキョン×有希―
    「悪い! 待ったか?」  俺達のデートは毎回、この言葉から始まる。俺はいつも長門を待たせて遅刻するのさ。  気持ちはわかるだろ? わからないか? なら教えてやろう。 「……いい」  こうやってな、少しふてくされたような表情をするだろ。俺にしかわからないくらいだけどな。 「ほんとに反省してるからな。だから、今日はまず図書館に連れて行ってやる」 「ほんと? ……うれしい」  そして、次はよろこんだ表情を見せただろ? また、俺にしかわからないくらい小さな変化だけどな。  こんな小さな表情の変化をたくさん見たいから、わざと遅刻したりするのさ。わかったか?  いつも、俺は長門の少し前を歩くんだ。それも早足でな。そうするとこいつは俺の袖を摘んでくる。  小さな手で、弱っちい力でな。でもこんな関係がうれしいんだよ。  普段は無表情で何を考えているかもわからないような宇宙人が、俺と一緒に居たいと思ってつい...
  • 抱き枕と二人のコミュニケーション
     ちらりと部屋の時計に目をやる。二本の針は見間違いようのない直角を示していて、今の時間が普段過ごすことのない深夜だということを俺に教えてくれた。  何故そんな時間まで起きているのかという理由については、さっきから俺の頭の中でくるくると踊るように回っている言葉を見て貰えば明白だと思う。  ……寒い……。  これ以上ないくらい単純な話だ。  なら、布団に入って眠ればいいのでは?という声が聞こえてきそうだが、残念ながら今の俺は布団の中にいて、その上で寒くて眠れないことに困っている。  朝の天気予報で言っていた「今日は暖かい一日になるでしょう」という言葉は、どうやら深夜の布団の中までは保証してくれなかったようで、いきなり舞い戻った冬の寒さは、春の陽気に油断して毛布を一枚減らした愚か者の体温を着々と奪っていった。  苦し紛れに足を擦り合わせても、体を丸めて布団にくるまってみても、俺の意識は綱渡りを...
  • pure heart
    真夜中のテレフォン    過去にやってきて随分たった、お母さんとお父さんは元気かな・・・・ やっぱり家族にずっと会えないで一人でいるのは寂しい。 そうだ彼に電話をしてみよう、彼ならこの寂しさを紛らわせてくれるから・・・ 「もしもしキョン君?」 『こんばんは朝比奈さん、どうしたんです?』 なぜかわからないけど彼の声を聞くと安心する 「ごめんなさい、こんな時間に電話しちゃって・・・迷惑ですよね?」 『朝比奈さんからの電話ならテスト中だって迷惑じゃありませんよ』 受話器越しに彼の優しさが伝わってくる・・ふと涙がこぼれた 「・・・ありがとう」 『なにかあったんですか?俺でよかったら相談にのりますよ』 彼はいつもわたしのことを心配してくれる、なんの役にもたてないこんなわたしを 「ううんなんでもないの・・・ただキョン君の声が聞きたくなって」 いきなりこんなこと言ったら彼を困らせてしまうことはわかってる...
  • 小指ハードヒット症候群
    (部室)   ガチャ   キョン「あれ、ハルヒ、お前しかいないのか」   ハルヒ「そうよ、みんな用事があるんですって」   キョン「ふーん」   ハルヒ「ふーん、で済む問題じゃないのよ?」   キョン「どうした? えらく不機嫌だな」   ハルヒ「当り前じゃない! SOS団の活動は何よりも最優先すべきものなのよ!」   キョン「それは個人個人の事情があるんだから仕方ないんじゃないのか?」   ハルヒ「仕方なく無いわよ、大体アンタはこのSOS団のt」ゴリッ   ハルヒ「ぁ、ぅ」バタ   キョン「お、おい大丈夫か」   ハルヒ「いだい……」       ハルヒ「うー……」ウルウル   キョン「大丈b」   ハルヒ「んなわけないでしょ! 無茶苦茶痛いわよ!」ポロポロ   キョン「小指を思い切り打ったな……痛そうな音もしたもんな」   ハルヒ「アンタの想像以上の痛さよ……」   キョン「とり...
  • 長編・朝比奈みくる
    朝比奈みくる無題1 ある晴れた日のこと 朝比奈みくるの日常 BEYOND THE TIME キョンの枠外 黒みくるの憂鬱な日々 あなたと仲良く SOS団ドリフ 朝比奈みくるの弁明 鶴屋さんのおかげ ある夏の水色 選択(朝比奈みくる) 朝比奈みくるの思惑 『God knows』 上級生下級生 お祭りの後で 朝比奈みくるの場合 風に消えないで 壊れたパズル 叶わぬ恋と知りながら 本当の気持ち 3人娘のそんな放課後 うそなき みかんとりんご 蜃気楼 予防接種 朝比奈みくる一年生 ずっとあなたに…… みくるの告白 二人三脚手作りケーキ 二人だけの時間 朝比奈みくるのクーデター 笑顔の向く先 神様に祈るあの人との日常 二人きりと匂うは紅茶 未来からのエージェント 未来恋物語~一時の温もり~ お幸せに 未来のお姫様 pure heart 朝比奈みくるの未来 たのしいお買い物  マタ逢ウ日マデ 朝比奈み...
  • wish upon a star 四章
    四章A   涼宮さんが風邪で寝込んでる日も、わたし達は自然と部室に集まっていた。 やっぱり、みんな此処が居場所なんだなぁ……ってしみじみ思います。 わたしはお茶を注ぎ、みんなに配った。 無口で本を読み続ける長門さん、一人でボードゲームをする古泉くん。 そして、涼宮さんが来なくなってから元気の無い、わたしの大好きなキョンくん…。 やっぱり、涼宮さんがいないから元気がないのかな?わたしじゃダメなのかな? 今週も何回かキョンくんを連れ出そうと誘ったけど、全部断られちゃった。 やっぱりわたしはキョンくんにとっての《好きな人》にはなれないのかな? ……だからって、何もせずに終わるのはいや。 《みんな帰ったら残っててくださいね?》 そう書いた手紙をキョンくんに渡した。ただ、諦めるだけのわたしになるのはいやだから……。   「なんですか?朝比奈さん」 ……キョンくんは天然なのかな?わたしがこないだキスし...
  • 涼宮ハルヒの改竄 version K
    俺はどうやら平凡な生活とやらが割と気に入っているようだ。 ドラマの様な出会いもアニメの様な事件も起こらない生活は気楽でいい。 しかしながら毎日毎日同じ事の繰り返しではどんなに気に入っていても飽きてくるわけさ。   涼宮ハルヒの改竄 Version K   いつもと同じ教室。 いつもと同じクラスメイト。 いつもと同じ授業。 いつもと同じ俺。 あぁ、退屈だ。 隕石の一つでも校庭に落ちてくりゃおもしれーのにな。 って、漫画じゃあるまいしんなことある訳ないか。   あぁ、このリピートしていると錯覚する様な生活を変える手段はないものか? いくら考えたところでそんな手段の1つも思い付く訳も無く時間だけが過ぎていく。 こういう時に自分のユーモアの無さがとことん恨めしいね。 俺は「やれやれ」と溜息混じりに呟くと机に突っ伏した・・・   目が覚めたのは6限目の終了3分前だった。 どうやらマジで寝ちま...
  • よっこらせっと
    ハルヒ「キョン、スキヤキするからお肉買ってきて」 キョン「…………」 ハルヒ「ちょっとキョン?きいてるの!?」 キョン「………ああ」 長門「……………」 キョン「よっこらせっと」 長門「理解した」 キョン「??」 ハルヒ「??じゃあとりあえず500円ね」 キョン「あ…あぁ」 バタン ハルヒ「ところで有希、何を理解したの?」 長門「……先程、彼が立ち上がったときに本当に言いたかったことは「よっこらせっと」ではない」 ハルヒ「じゃあなんだってゆうのよ」 長門「……」 ハルヒ「ちょ、ちょっと有希?なんでないてるの?」 長門「……なぜ」 ハルヒ「……有希?」   長門「……泣いている」 ハルヒ「…え?」 長門「私が泣いている…」 ハルヒ「……有希?」 長門「………一人にして」 ハルヒ「…………」 …バタン 長門「…私が泣いている」   有希はどうしちゃったんだろう…キョンが原因なのはわかってる...
  • 長門有希の憂鬱IV エピローグ
      エピローグ    最後に新川さんが丁寧に謝辞を述べ、古泉が閉会の挨拶と二次会の案内をして披露宴はお開きとなった。新郎新婦は拍手の中を退場、とふつうはプログラムにあるはずなのだが、突然ハルヒが叫んだ。 「ちょっとみんな、外見て!」 「どうしたんだ?」 「すっごいじゃないの、目の前で花火をやってるわ」 「まさか、もう九月だぞ」 ハルヒの指令ですべてのカーテンが開けられた。窓の外はもう暗くなっていて、眼下に広がる俺たちの町の夜景と夜の海、そのはるか上空で、光の大輪の華が大きく広がっては消えていく。ドドンと腹の底に響くような大きな音と共に赤黄色オレンジと青に緑の輪が咲いていた。今日のセレモニーの最後を飾るイベントだと思ったらしく招待客からやたら歓声が上がっている。   「あれは誰がやってるんだ?古泉、お前の機関の仕込みか」 「とんでもない。あんな予算のかかる見世物をやるなんて聞いていませ...
  • 二人で…
    夏の暑さもすっかり弱くなって過ごしやすくなった今日この頃。 涼しげな気持ちのいい風が並んだ木々の葉を揺らした。葉の触れ合う音とちょうど良い気温が秋の訪れを感じさせる。   今あたしはキョンと一緒に部室から帰ってるところ。 今日は珍しく有希もみくるちゃんも古泉君もみんな用事があるって言って帰っちゃった。 なんかこんなことが前にもあった気がするわね。もしかして何か企んでるんじゃないかしら。 …まあいいや。そのおかげでこうしてキョンと二人で帰れるんだから感謝しないとね。 キョンは「そうだな」とか「それは止めといた方がいいんじゃないか?」とか言ってあたしの話に相づちを打って、どんな突拍子もない事を言ってもちゃんと返事してくれる。 呆れたような気の抜けたような、でもそれでいて優しい笑顔で。   ねえキョン、こんなに近くにいるのに…こんなに好きなのに…どうしてただの友達なの?どうして好きって言ってく...
  • 朝比奈さんの妊娠
    「うーん、いい天気ね」 日曜日の昼、外は快晴、不思議探索にはもってこいよ。 こういう時にはまずキョンに電話ね。今ちょうど12時か。2時集合にしよう。 うーん、なかなか出ないわね。たるんでるわよ、キョン! 「遅ーい、何やっているのよ、キョン!」 「……ハルにゃん?」 あれ、妹ちゃんだわ。 「そうよ、こんちは。キョンは?」 「今、病院に行っているの」 「病院? 何かあったの?」 「ウン、お母さんが倒れちゃって……」 「エッ、どうしたの? 病気?」 「ウウン、今日朝比奈さんがお父さんと一緒に来たの」 なんで、みくるちゃんのお父さんがキョンの家へ…… 「あのね、お兄ちゃんが朝比奈さんをニンシンさせちゃったんだって」 ……キョンがみくるちゃんを妊娠させた……何よ、それ…… 「それで朝比奈さんのお父さんが  『娘はまだ高校生なんだから子供は堕ろさせる、いいね』って言ったの。  お兄ちゃんが『……ハイ』...
  • リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー
    はーい、みんなこにゃにゃちわ~。 あなたの無表情宇宙人こと長門有希ちゃんでーす。 おっと、ダメダメ、わたしはキョンくんのものなんだからねっ。 あ、気軽にユッキーって呼んでくれていいよ。 ああっ、でもでも本当は愛しのキョンくんにユッキーって呼んでもらいたいっ。 ユッキー♪ キョンくん♪ なんちゃってなんちゃってきゃーー♪ …はー、何かいきなり疲れたなー。 だーってさぁー、いつもどおり一番乗りで部室に来てキョンくんを待ってたら、 ハルにゃんが入ってくるなり 「有希!今日の活動は休止!キョンが来たら伝えといて!以上!!」 って言ってどっか行っちゃうんだもん。 まあ最初は「えっ、じゃあ今日ってキョンくんとふたりっきり!?やだやだどーしよー♪」 とか思ったよ? でもさぁー、ずーっと待ってるのにキョンくん全っ然来ないんだもんー。 もうユキ待ちぼうけー。 せっかくこうしてわたしがあなたのために待ってるっ...
  • ハイテンションユッキー【黒版】
    みんな、おっはよー!! 今日もユキちゃんがキョンくん観察日記をお届けしますよー。 え?観察するのはハルにゃんなんじゃないかって? その辺はだいじょーっぶ。おとーさんにはちゃーんと報告してます! まあ正直ハルにゃんが機嫌悪かったり変なこと考えちゃったりで情報爆発が起きない限り そうそう報告することなんてないんだけどねー。 っていうかちゃんと報告しないとおとーさんが 『有希ィーーー!まァたあの男にうつつを抜かしてるのかァーーー!おとーさんは悲しいぞォーーー!!』 とか言ってうるさいからってのもあるんだけどねー、今は。 そろそろ娘離れしないと、おじさんたちも呆れてるよっ!…あ、急進派のおじさんは別か。   さてさて、そんなことはどーでもいいんですよ。 今日は待ちに待ったお休みの日!そう、SOS団不思議探索の日ってわけ!! いや、別に不思議探しなんかどーでもいいのよ?わたしはキョンくんと同じ班にな...
  • お悩みハルヒ~3部・不思議な返答編~
    朝、目が覚めるとやっぱりあたしのイライラは消えていた。なんでなのかしら?  あたしの体内に何かそういう物質が入ってるのかも。今度、解剖して見てもらうのもいいかもしれないわ。  それにしても……『午前4時』。昨日、早く寝たぶんだけ早く起きちゃったのね。  どうしようかな……早く行って、部室でダラダラしとくのがベストかも。鞄も取りに行かなきゃいけないし。  ……決まり! 7時くらいからずっと部室でパソコンでもいじっとくわよ!  そうと決まれば学校に行く支度をしなくちゃね。  朝ご飯もたまには自分で作って、身だしなみを整えて、ちゃんと財布を持って、着替えて……。  それでも余裕で時間が余りすぎた。さすがに早起きしすぎちゃったわ。  まぁ、いいわよね。ゆっくり歩いて行けばいい時間よ。コンビニとかに寄ってもいいし。  あたしは家を出て、ゆっくりと歩き出した。そういえばあたし、キョンに告白したのよね…...
  • あま~い短編7
    キョン「なぁ、長門」 長門「…なに?」 キョン「動くなよ?」 ぎゅっ 長門「…なに?」 キョン「ん?だっこしてる。抱き心地いいな、長門は。」 長門「…そう」 キョン「もうちょっとこうしてていいか?」   長門「………いい」         キョン「なぁハルヒ、俺とお前で新しい部活を作らないか?」     ハルヒ「え?なんていう部よ?」     キョン「2人でラブラ部だ」     ハルヒ「キョン・・・」         古泉「あまああああああああああああああい」             部屋に入るといささか意外な光景が、俺の目に入ってきた。寝ている。ハルヒが長机の端に、空気が抜けた浮き輪のように垂れている。 「部屋に入ったら、すぐにつっぷしてしまったんです。具合悪いのかな」 心配そうな声で朝比奈さんは言う。 「ハルヒ、どうした。具合悪いのか」 ハルヒは答えない。それどころか微動だにしない...
  • ありがとう(佐々木×佐々木母)
    (この作品には原作には名前しか出ていないキャラクター及び、佐々木の母親が登場します。そのため、そのキャラクター性は想像です。ほとんどオリジナルキャラクターです。よってあらかじめ了承できない方はご遠慮ください)      読書の秋。芸術の秋。と、秋は様々呼ばれ方をする。しかし、「読書の秋だから読書だ」とか「芸術の秋だから音楽を鑑賞しよう」と言うと、どこか言い訳がましく聞こえるのは私だけだろうか?  かくいう私も、今はその言い訳に全身を預けてるわけであり、ぶっちゃけると…… 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  という奇声を上げてしまった。ああ、居間で母の溜め息が聞こえた気がしたのは、気のせいでは無いだろう。  さて、現実逃避はここまでにして、そろそろ元の世界に帰還すべきだね。    私、太りました。   「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「バカ娘!風呂場で騒ぐな!ドラマが聞こえん!」  だまれ貧乳...
  • 紅い日
    今日なんてものは事無く過ぎていく物だと思っていた。 普通に朝妹に起こされて準備。妹と家を出て、別れた後はもうすっかり慣れた道を行った。 キツい坂で更に朝からキツい谷口と会って、教室に入ってハルヒと適当に話してホームルーム。 元からあまり勉強する気のない俺は、ひたすら窓の外を眺めて授業をやりこなした。 それを三時間過ごした頃だ。なんて事無いはずの日常は、奇しくも非日常へと流れていた。 四時間目が始まる前の休み時間に、ハルヒは携帯を確認したと思えば、大きく目を見開いて、血相を変えて教室から飛び出した。 俺はどことなく危ない予感はしていたのだが、その時は深くは考えはしなかった。 四時間目が始まってもハルヒは教室に戻って来なかった。またよからぬ事を考えているのは間違えなさそうだ。 あまり俺の身に降り懸かってくるような事である事を願いつつも、まぁ無理だろうか、と諦めを付けていた。 何事も無...
  • 下衆谷口のなくころに ~おめかし編~
    鶴屋「はい、もしもし」 ハルヒ『鶴屋さん?』 鶴屋「あれ、ハルにゃん。どうしたの、こんな時間に?」 ハルヒ『実はね、鶴屋さんにお願いしたいことがあるの』 鶴屋「なにかな。またあの山にお宝を埋めたい、とか?」 ハルヒ『そうじゃないのよ。実は私、明日家庭の事情でどうしてもはずせない用ができちゃってね。残念なんだけど、SOS団恒例の不思議探索に行けなくなっちゃったのよ』 ハルヒ『で、私の代わりに鶴屋さんにSOS団の団員がサボらずに不思議探索してるかどうかの監視をしててもらいたいんだけど、明日予定空いてる?』 鶴屋「うん、私はぜんっぜん構わないっさ! 暇すぎてどうしようか、って考えてところだったんだよねっ!」   鶴屋「明日は大船に乗ったつもりで、不思議探索をお休みしておくれ!」 ハルヒ『ありがとう。鶴屋さんにまかせておけば、安心だわ』 鶴屋「期待に応えられるよう頑張るよ。それじゃ」  ...
  • ササッキーの『キョンとラブラブ大作戦』
    うーん、キョンをこの僕佐々木に振り向かせるには一体どうすればよいのだろうか? 大体涼宮さんのことはハルヒと下の名前で呼ぶくせに僕はいまだに佐々木としかよばれてないし…… そうだキョンを怖がらせて弱ったところを僕が優しくフォローすれば好感度UP間違いなしだ。 名付けて『キョンとラブラブ大作戦』、よし善は急げだ早速キョンを呼び出そう。 「やぁキョン、君の怖いものはなんだね?」 「いきなり電話でひとを家まで呼び出しておいて薮から棒だな、佐々木」 「まぁいいじゃないか、僕達親友同士の間柄だ。それでキョンの怖いものってなんだい」 「俺の怖いもの……、そうだな怒ったハルヒかな、ってそんなコト聞いてどうするんだ?」 「涼宮さんかねキョン、同姓の僕から見てもかなり可愛らしいと思うがね」 「佐々木、それは……お前があいつを良くしらないからだ、まぁ…たしかにその……なんだ…」 「ふむ……、お茶を用意してくる...
  • アナル鬼ごっこ
      『…ウ~~!!…』    ここは…どこだ。  毎朝の目覚ましよりキツいハルヒの怒鳴り声のようなサイレンに耳を痛めながら、俺は地面から体を起こした。 ここで注目すべき点は、なぜ俺が地面に横たわっていたか、だ。 俺は、夢遊病と診断された覚えはない。なんて冗談はなしにして、俺が置かれている環境から考えれば答えは一つ。   「…ハル…」    ハルヒ…と言うつもりだった俺は、口をあんぐりと開けたまま現状を理解した。そして、自分でも気付かぬ間に走り出していた。       「キョンたーん!!!」       とりあえず逃げよう、と。   あれは何だ!一体何なんだ!    例の物体から とりあえず 逃げ切れた俺は、一、二度深呼吸をして心を鎮めた。 しかし、あんなものを見た直後に落ち着けと言う方が無理な話だ。何せ… 仮面のみを体に装着した古泉に追いかけられたんだからな。   「あんなもの…起きてすぐ...
  • 長門有希の憂鬱III The ecstasy of Yuki Nagato
    The ecstasy of Yuki Nagato      長門の夢を見た。ほっそりとしたお姫様の格好をした長門が白いドレスを着て、悪の帝王に捕まっていた。 「悪の帝王、ユキ姫を返せ!」 「キッヒヒヒ。欲しかったら力ずくで取り返してみなさい」 「おう!望むところだ」 俺は蛍光灯のように光るサーベルをブンブンと振り回して、ハルヒ扮する悪の帝王を倒した。 「ユキ姫、俺とケッコンしてくれ」 「……それは、できない」 「なんでだよ。ほかに好きな男がいるのか」 「……わたしは、あなたの妹」 まさかそんな。今になってそれはないだろう。    長門の顔が妹の顔とダブった。 「キョン君、早く起きて」 昨日ハルヒがあんなことをやらせるから悪いんだ。俺はブツブツ言いながらベットから這いずり出た。おかげで学校に遅刻してしまった。    気が付くと、いつのまにか四限が終わっていた。授業中の記憶がない。俺は...
  • 涼宮ハルヒの改竄 version H
    あたしは中学に入学して他の奴らとは違う「特別」な人間になってやると改めて決心した。 「特別」な人間になる為に他の奴らが絶対やらない様な事を片っ端からやった。 そんな事をしている内に学校内でも特に浮いてる存在になっていた。 周りの奴らがあたしの事をどう思おうが噂しようがそんなのはまったく気にしなかった。 そんなあたしがイジメのターゲットになるのに時間は掛からなかった・・・   涼宮ハルヒの改竄 version H   まず上履きを隠された。 でも、そんな幼稚な遊びに付き合う気がなかったあたしは全く気にもしなかった。 そんな事を気にしてたら「特別」な人間になんて永久になれないと思ったからだ。   どうやら、それが気に入らなかったみたいで翌日にはあたしの机に幼稚な中傷が彫刻されていた。 まったく、ノートが取り辛いったらありゃしないわね。 バカとかブスとか死ねとかってもうちょっとなんかなか...
  • 缶コーヒー、ふたつ2
    ♪rururururu~ 朝、ベットの中・・・ 遥か彼方から聴こえる電子音・・・ それは、間違いなく「嫌いな音」であり「好きな音」ではない。いや、好きな音であってはいけない。 仮に「好きな音」であった場合、安らぎや心地良さを感じ、この音が本来持つ役割を果たせなくなるからだ。 そして、この音は俺に軽い頭痛と薄明るくも眩しい光を提供してくれる。 今、何時だ・・・っ?!? 本日の起床予定は六時!今は六時十分! どうやら先程の「嫌いな音」はスヌーズ機能の恩恵によるものだったらしい。 まったく、何やってるの俺! 大急ぎで髪型を整え、制服を着る。 (遅れたら死刑だからねっ!) いつものハルヒの口癖が、脳裏をかすめ俺の行動が加速する。 飛び起きて僅か十数分、俺は自転車に飛び乗るところまで目標を達成していた。 そう、今朝は昨日の約束通りハルヒを迎えに行くのだ。 昨日の「一見平坦に見える...
  • 幻惑小説 第七頁
       外に出てから気付いたが、夕闇に暮れていた空の色は段々と濃さを増していき、街頭が街を照らす時間帯になってきていた。 「どうも。」 「神人狩りお疲れさん。」 「まだ閉鎖空間の発生は絶えませんよ。同士たちが総動員で狩りに出ています。ああ、そこの二人は除いてね。」 「長くなりそうな話があるんだろ? 車内に入ろうぜ。立ち話はちと寒い。」 「あの……わたしも車に乗っていていいんでしょうか?」  というの喜緑さんの声で、古泉が爽やかに答えた。 「できればあなたにも聞いておいて欲しいのです。どうかそのままで。」  いや、きっとそういう問題じゃなくて、いくら五人乗りの車だとはいえ後ろ座席に男二人と乗るのはどうかという話じゃないのかね。 「まず僕の仮定の結論から話しましょう。僕の想定を総合するに……長門さんは自分だけの空間で世界改変を行ったのですよ。」  また世界改変を……だと? お前、前の一件を知って...
  • 朝比奈みくるの挑戦 その3
       時空管理局の管理者達は、特殊な能力を持っている。  わたし達はTPDDを用いることで特定の時間座標に移動することが出来る。時間を一冊の本のようにみることができる。  時間平面上で座標を正確に把握できる。これは生まれつきの才能であるし、訓練で磨かれる能力。    わたしはある時から思うことがあった。  なぜわたしは自身の過去に干渉しないといけなかったのか。  涼宮さんの「未来人に会いたい」という願望によって、わたしはあの時代で彼女と出会った。  彼女の能力によって書き換えられる規定事項、それを守れるのは「わたし」しかいない。  そのために彼女のそばにいる当時の「わたし」とは別のそれより未来の「わたし」が重要な場面で干渉することになった。  でも、重要な局面でそれらを決定し実行したのはキョンくんでわたしではない。わたしは彼を導いただけ。  わたし自身がキョンくんに言った言葉。 「彼女の一...
  • 涼宮ハルヒの発熱
    今日は週に1度の不思議探索の日。俺は普段通り集合時間の30分前には到着する予定で歩いている。 そのとき突然ハルヒからの電話があった ハ「今日は中止にして。あたし熱出しちゃったから。みんなにはあんたから言っておいて・・・」 集合場所に着くと、やはりみんなもう着いていた。 キ「今日はハルヒが熱出したから中止だ。さっき電話があった。」 長「・・・そう。」 朝「涼宮さんは平気なんでしょうか・・・」 キ「どうでしょう。元気の無い声してましたけど、電話できるくらいなら平気だと思いますよ。」 古「・・・わかりました。それではこのまま解散でよろしいですか?」 古泉はこういうときだけ副団長の役割をしていると思う。 キ「いいんじゃないか。長門も朝比奈さんもいいですよね?」 朝「あ、はい。」長「・・・いい。」 古「それでは解散ということで。」 朝「あ、キョン君。涼宮さんのお見舞いに行ってあげてくださいね。」 キ...
  • その後の探索日
    ミヨキチの暴走の続きです 土曜日。今日の市内探索は佐々木団(仮)とミヨキチが参加し、メンバーは合計10人になった。 集合場所に行くと、やっぱり俺が一番最後だったが「今日は罰金無しでいいわよ」とハルヒが言ったので奢りは無しだった。 班分けは5人2グループに分けることになったのだが、くじ引き無しでハルヒが勝手に決めちまった。 一つ目のグループは俺にハルヒに佐々木にミヨキチに朝比奈さんのメンバー。 もう一つは、古泉と長門に橘、藤原、周防のメンバー。で今日一日、このメンバーで固定らしい。 古泉側のグループなんだが…見ていて非常に不愉快である。なんせ古泉と長門、橘と藤原の4人がイチャイチャしてやがるからだ! 朝比奈さんは「私だけ…独り…」と何かブツブツ言ってる。オイ、ハルヒ!アイツらにこれはデートじゃないと言ってやれよ。 「はぁ?なに言ってんの?コレがデートじゃなきゃ何だって言うのよ?」あれ?ハル...
  • 周防九曜の溜息
    ※橘京子の溜息シリーズのおまけ話です    長らく沈黙を保っていた太平洋高気圧もその重い腰をようやく上げ、北から押し寄せて来る高気圧との接戦に備えて湿気を日本中にばら撒いている今日この頃。  六月の終盤からしとしと降る雨は決して強いものではないものの、何日も何日も降り注ぐものだから結果としてかなりの降水量をもたらしている。  気温が高く飽和水蒸気量が上がるっているにも関わらず湿度もそれに比例して上昇の一途を辿るものだから、汗は表皮で気液平衡となり潜熱を奪って気化しようとはせず、それどころか空気中の水分すら凝集して汗と交わっていそうな感覚が支配する。  何が言いたいのかと言うと、汗をかくだけで全く涼しくならいんだ。  じめじめむしむし。  誰が考えたのかは知らないが。的を射た表現である。    こんな天気だと言うのにハルヒのパワーは留まること知らず、年中照りつける真夏の太陽の如く俺達を...
  • クラス会-既成事実編
    ほらキョン、あと少しよ、ほら。 まったくキョンは重いわね、男の子だからしょうがないけど。 「……なぁハルヒ知ってるか、シャミセンは……シャミセンはなぁ……」 はいはいシャミセンは立派なニャン公なんでしょ、さっきも聞いたわよ。 ほらついたわよ、横になってなさい…ってもう寝てるわね、酔っ払いは全く……。 ……それにしても相変わらずの間抜けな寝顔ね……。 あっそうだ一応家に電話しとかないと。   もしもし、ママ? 「あらハルヒどうしたの、キョン君と一緒なら連絡はいらないわよ、彼なら安心だし。それとも迎えに来て欲しいの? キョン君にふられちゃった?」 はぁ?! 何いってんのよ、今日はクラス会でしょ、これからみんなでカラオケ行ってオールするから帰らないって連絡よ。 「ホントにみんなと一緒なの? キョン君と二人っきりじゃないの?」 ……いっ意外に鋭いわね…… そっそんなのあるわけないじゃない、...
  • 二人の3月末日
     唐突に吹きつけてきた風は、肌を刺すように冷たかった。  朝、9時30分。  私は、いつもの待ち合わせ場所でキョンを待っていた。  今日は寒かった。明日から4月だっていうのに、理不尽だわ。    しばらく待っていると、キョンが間抜け面をさらしてやってきた。   「遅刻! 罰金!」  私はいつものように、右手の人差し指をつきつけてそう宣告する。 「約束の時間には遅れてねぇよ」 「女を待たせてる時点で遅刻なのよ!」 「それは、どこの世界の法律だ?」    たわいもないやりとりのあと、二人連れ立って歩き出す。  私が寒がっているのに気づいたキョンは、自分の上着を脱いで羽織わせてくれた。  やっぱりキョンは優しい。    そうやって歩いていると、前方から嘘っぽい微笑みを浮かべているイケメンっぽい男の子と、人形みたいに無表情な女の子が歩いてきた。女の子は北高の制服を着ている。  北高の生徒? どっ...
  • 二人きりと匂うは紅茶 序章「MとK~Melty Kiss~」
    いつも通りのSOS団室。居るのは俺と大好きな朝比奈さんの二人だけ。あとは紅茶の甘い香りが漂う。 「いつもながら美味しいです」 この時間が俺は一番好きだ。朝比奈さんと二人きりだから。いつか帰ってしまう大好きな人となるべく長い時間一緒に居たいから。 「ありがとうございます。あ、そうだ。えっとぉ・・・はい、遅れたけど」 朝比奈さんが鞄から包みを取り出す。女の子らしい可愛い包装紙にくるまれたそれ。 「チョコですか?」 「はい、手作りなんですよ」 「食べても良いですか?」 「はい」 俺は包装紙を丁寧に剥がした。中から可愛らしい箱が現れる。 朝比奈さんを見ると、凄く緊張したように、かつ恥ずかしそうに顔を赤くしてこちらを見ていた。 開けると、ハート型のチョコにホワイトチョコで「キョンくん大好き」と書かれていた。 「えっとぉ・・・そのぉ・・・」 「とりあえず、まずチョコを頂きます」 パクッと口に入れる。甘...
  • 第一章「気付かない気付けない」
    もくじ及び注意事項 世界のどこかで涼宮ハルヒが不思議を求めて走り回る。 「ほら!キョン!さっさといくわよ!」 「やれやれ…もう少し静かにできんのかね…」 あなたは呆れた顔で言う。 …だけど少し嬉しそう。 夏ですね。 涼宮さんが計画したSOS団合宿も無事終了して数日が経ちました。 彼が避暑地から帰ってきてなかったというのもありますが、涼宮さんも少し満足したようで最近のSOS団の集まりは皆無でした。 まぁ彼がいないこともあってかちょくちょく閉鎖空間が発生しましたが… おや、携帯が鳴ってますね。 また閉鎖空間ですか? 「あ、古泉くん?」 違いました。 「涼宮さん?どうしました?」 「キョンが帰ってきたことだし、久しぶりにみんなで集まろうと思うんだけど、今日何か予定あるかしら?」 「いえ、暇を持て余していたところです」 「良かった。じゃあ水着を持って2時にいつもの場所ね!あ、...
  • 君、思えど
     君、思えど        秋――僕は、この季節が好きだ。  特に朝方は空気が澄んでいて、気持ちが透き通る様な感覚に浸る事ができる。  朝靄が立ち込める町の中、特に目的もなく歩く。  そうだね。朝が弱い君ならばこんな僕を見てこう言うのだろう「老人みたいな趣味をしてるんだな」って。  思い出の中の彼が肩を竦めて笑っているのが目に浮かぶようで、僕も小さく声を出して笑って……そ して最後は溜め息へと変わった。  彼と別れて、もう1年以上が過ぎたというのに僕ってやつは……。  新しい学校は楽しい。  新しい友達も出来た。  今までの友達との交流も残っているし、寂しいと思う暇もない。  君にも紹介したいくらいさ、とても個性的な友達がいっぱい居るんだ。  ……また、君か。  ゆっくりと進んでいた足がついに止まる。  わずか数十分の間に僕は何度君の事を思い出したんだろう?  一回、二回、三回、四……止め...
  • 笑顔の向く先
     えっと……ど、どうしよう……。  わたしは今、涼宮さんに押し倒された状態で部室にいます。もちろん、二人きり。 「もう、いや……」  そして、涼宮さんは泣いてます。どうしたらいいのか、わたしはわからない。  ……なんでこんなことになっちゃったのかなぁ?  わたしの知ってる未来は、SOS団はみんな幸せそうに暮らしていた。  キョンくんは涼宮さんと、わたし達3人はそれぞれ幸せを見つけていた。  ……でも、それが変わっちゃったのが三日前だった。 「悪い、ハルヒ。お前とは付き合えない」  嫌だけど監視・盗聴をしてた涼宮さんの告白シーンで、キョンくんはそう言った。 「そ、そう。……なんで? あたしのこと、嫌い?」 「嫌いじゃないけどな。好きでもない……って訳じゃないが、俺が中途半端な気持ちじゃ付き合いたくないんだ」 ――つまり、友達のままで――  それがキョンくんの出した結論だった。  もちろん...
  • ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 1.5話
    ハルヒ「あ、あは。そ、そうよね。あんたは、晴れあるSOS団員の第1号だもんね!     そんなわけないわよね!あは、あははははははは、は………」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「ねぇ、キョン。……………キス、して」 (1話の途中よりここから下が本編) キョン「ってんなわけねーだろバーカ!    お前何やってんの?顔赤くして「キスして」だ!?    誰がお前みたいな奴とキスなんかするかぺっぺっぺ。    ああ、もちろんSOS団に残るってのも嘘な。残る訳ねーだろボケ! 谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。    端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバ...
  • Am I father ? 最終章-探索・川辺にて-
      家を出た俺たちはひとまずいつもSOS団で待ち合わせをしている駅前へと向かうことにする。 町を探索すると言うのならやはり始まりはそこに行くべきであるとなぜか思ってしまったのだ。悲しいかな、これも慣れてしまったと言うことなのだろうか。 駅前はやはり駅前なだけあっていくら暑いとは言えども、毎度のことながら多くの人通りがあった。全くこんな暑い日に何やってるんだか。ま、俺たちも人のことは言えないんだけどな。 いつもならここで喫茶店に入って一息つくところなのだが、さっき朝ごはんを食べたばかりだし、喫茶店でのんびりなどしちまったら最後までだらけてしまうような気がするので今日はパスをさせてもらうことにする。これでこの喫茶店は今週の収入が減ったに違いない。そして俺の財布の重さの下り坂にブレーキが多少かかったのも事実である。 「これからどうする?お前らどこか行きたい所でもあるか?」 このままここに立ってい...
  • 女、時々酒乱につき
    注意! 未成年者の飲酒は法律で禁じられています。    今日も一日元気が一番、と気合いを入れてSOS団の部室へやってきた俺な訳だが、 どーにもこーにもこの暑さは何だ。ロシアあたりが資源開発目的でシベリアの温度を上げてために、 謎の新兵器で太陽の軌道を数百キロほど例年以上に地球へ接近させているかと被害妄想気味になるほどの猛暑である。 俺の脳もすっかりショート気味なわけだが、授業中に『団扇で仰ぐな、下敷きでやれ!』とか訳のわからんことを言い出す 教師も相当神経回路が焼き切れていると思われる。どっちでもかわらんだろうに。  まあ、猛暑だろうが極寒だろうが予定通りに動きたがるハルヒ団長様が、そんな異常気象現象ごときで SOS団の活動を免除してくれるほど甘い根性なんてしていないから、今日もいつものように部室にGOってことだ。  で、部屋を開けてみると、部室内にはすでに長門と古泉がいた。一体こいつらは...
  • Drunk Angel
    無事年も明けて新学期が始まってくれたのは嬉しいことだが、この教室に暖房がない のは我慢できないな。暖房に予算を使わないでなにに使ってるんだ?まったく。 いつもならこの後は文芸部室に向かうところだが、今日はそうもいかない 「すまんな、今日は帰らなくちゃならん」 ハルヒは途端に得意のアヒル口になる 「なに?SOS団の活動以上に大切な用事でもあるの?あたしが納得する理由  じゃなきゃ明日一日タキシードで授業受けさせるわよ!!」 タキシードなんかもってねえよ、そんなことしたら進学できなくなっちまうだろ 「今日両親がいないんだよ、家に妹一人でいさせるのも心配だからな。」 「両親がいない?・・・ふーんそれじゃ仕方ないわね」 ん?なんだそのなにか期待したような顔は 「じゃあ夕飯はどうすんの?」 なんでそんなこときくんだ? 「コンビニで買って帰るさ」 なんでそんなにうれしそうなんだ?おれがコンビニ弁当を食...
  • 少女達の放課後
    私は今、鶴屋さんの家にお邪魔させてもらっている。 なんでかって?今日はセールやってるお店が多かったからSOS団の活動は休みにして みくるちゃん達と買い物に行ったの。 それでその帰りに鶴屋さんの家に来て色々と話してるわけ。 ちなみに居るのは鶴屋さん、みくるちゃん、有希、私。 そして話題は… 「それでみくるその後どうしたの?」 「もちろん断りましたよ。知らない人だったし…。 そ、それより鶴屋さんはどうなんですか?」 告白したとかされたとかっていう話。 でもここにいる四人は告白されたことしかないみたいだけど。 「断ったよー。いくら優しそうな人でも知らない人とは付き合えないさ。 ハルにゃんはどうなんだい?中学生の時色んな人と付き合ったって聞いたけど」 アホ谷口ね。鶴屋さんに何喋ってんのよあいつ。 「別に。全員普通過ぎてつまらなかったわ。」 「高校に入ってから気になる人とかいなんですかぁ?」 みくる...
  • チェンジ・マイ・ヒーロー
    6月。 梅雨時だというのに快晴で、照りつける日差しのせいで日陰にいても熱さを感じるという季節感先取りのその日、『俺』はど田舎の駅の改札口に一人で立っていた。 観光地でもなんでも無いローカル線の終点駅、一時間どころか二時間に一本しか電車が来ないようなところで地元人同士ではない人間同士で待ち合わせなんて狂気の沙汰としか思えないが、これからここにやって来る人間は多分、それを狂気だなんて思っていないんだろう。 これからやって来る二人の内一人の名前を、俺は既に知っている。 毎日元気に騒いでいるあの女の名前を忘れられるわけがない。 もう一人については教えられていなかったが「会えば分かります」と言われたので追及は辞めておいた。追求しても教えてくれるとも思えなかったしな。 ちなみに口調で分かるだろうがこの待ち合わせを考えたのはハルヒではない。勿論俺でも無いわけだが……、いや、『俺』ということになるのだろ...
  • 佐々木の囁き 第一話「CoCo壱番屋で捕まえて」
    「やぁ、キョン。奇遇だね」 「あぁ、奇遇だな。そして、意外だな」 「僕がここに居ることがかい?」 「あぁ。佐々木には似合わない店だからな。お前にはもっと上品な店が似合う」 「そうかい?でも、僕はこういう店の方が好きだよ」 空気に漂うカレーの匂い。俺達が居るのは言わずと知れたCoCo壱番屋。 俺達はカウンター席で隣同士でカレーを頬張っていた。 ちなみに佐々木は見る限りではどうも200gのようだ。 その横で俺は400g。 「キョンはよく来るのかい?」 佐々木がそう聞いて頬張る。 「あぁ、結構来るな」 答えて頬張る。 「実に意外だね・・・」 「そうか?」 「君は、家でカップラーメン食べてそうだからね。豚骨しょうが味とか」 「そんなのあるのか?」 「さぁ?僕には知り及ぶところではないよ」 佐々木はそう言って実に愉快そうに笑った。 何が面白いのかは俺には知り及ぶところではないな。まったくな。 「とこ...
  • 恋の病・恋の熱
    恋の病・恋の熱   また、あいつと違うグループかぁ……。 今日は土曜日。 毎週お馴染みの探索の日。 あたしは午前はみくるちゃんと二人で、そして今引いた午後の探索は、古泉くんと二人になった。 なんで、こんなに離れちゃうんだろ……。 「…ず……さん?…涼宮さん?」 「あ、え?ど、どしたの?古泉くん。」 「どうしたも何も……涼宮さんがいきなり立ち止まったのでしょう?」 あれ?あたし…いつの間に? 「あ、あはは。ごめんね、ちょっと考えごとしちゃった!さ、行きましょう!!」   あたしは古泉くんと一緒に北側の探索を始めた。   時間は流れて、集合時間まではあと1時間。 あたしは古泉くんが話があると言うから、今、公園のベンチに座っている。 「ウーロン茶でよろしかったでしょうか?」 「あ……ありがと。お金…」 「僕からの話ですからお金は結構ですよ。」 古泉くんが優しい笑顔を見せながら気遣う言葉、あいつも...
  • ピロートーク ~お莫迦ダイエット編
    おいハルヒ、いい加減にゲームをやめろ、ゲームは一日一時間までと某名人もいってるだろ? 同じ所に就職も決まったし卒論もでっち上げた俺達は卒業するまでの間をダラダラと二人きりで過ごしている。 そこ、爛れたバカップルとかいうなよ、それにしてもハルヒは怠惰すぎるが……。 「うるさいわね、いまやめるわよ、いま……そうだキョンあれとって頂戴」 またか? あれは昨日も食べたじゃないかジャンクフードは体に毒だぞ。それにもうすぐ晩飯だろ? あれだけで会話が成立してしまう俺とハルヒの仲な訳だが……、ハルヒが俺のアパートに入り浸っているんだから当然かね。 「いいじゃない、それにこういうのは別腹よ、別腹!」 おまえなぁ……、そんなんで来週大丈夫なのか? あとで慌ててもしらないぞ。 「来週って? 何かあったけ?」 なんだ覚えてないのか、来週は俺達内定者の健康診断だろ。バクバク食べてると泣きをみるぞ。 「ちょっとス...
  • 長門有希とキス
    「長門、今日おまえんち行っていいか?」 いつも通りの二人きりの部活。俺は解放した気分でメガネをかけた長門に言う。わかってるんだ。断るはずなんてない、と。 「……」 沈黙の頬に赤みが差す。ハードカバーか俺の顔か、どちらを見ていたほうが自然なのか考えている風でもあり、しかし返答は俺も知ってのとおりだった。 「来て」 下校から始まる長門のマンションに着くまでのシーンは今の俺には無意味であり、それゆえに飛ばした。あっという間に長門の部屋の玄関だ。別段、不思議ではない。 「待ってて」 俺を居間に通した長門は、いそいそと台所へお茶を淹れに行く。俺は面白がってその後をそっと追いかけ、緑茶をこぽこぽ入れる長門のすぐ後ろまで来た。 俺に気づいたとき、びっくりしてお茶をこぼすだろうか?それとも、微笑を携えてゆっくり俺の胸にもたれかかってくるだろうか? 俺は迷った。どっちにしよう。 「……あ」 長門は増した...
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