涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「お待たせしました。」で検索した結果
-
お待たせしました。
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「……はぁ。」 今、この人思いっきり解かりやすい溜め息つきましたよ。 隠す気ゼロですか、そうですか。 普段、感情を表に表さないくせにこんなときだけやたらこれ見よがしですね。 どうしたって言うんですか。 いや、なんでご機嫌を損ねているかは僕が一番解かっているんですけど……と、言うより僕のせいですよね。 解かってます。 解かってはいるんですが……、言い訳くらいさせてください。 閉鎖空間が原因じゃ、どうしようもないでしょう? 「確かにあなたがわたしとの約束を反故にした理由は閉鎖空間。 その発生は仕方のないこと。 しかし、約束は約束。」 はい。 その通りでごさいます。 まことに仰るとおりで。 いや、でも、しかし、反故って言い方はちょっと……。 確かに約束の時間には遅れてしまいましたが、ちゃんと約束どおりの場所に来たじゃないですか。 ...
-
お姉さんなのです。
...0→お姉さん(古)→お待たせしました。
-
題名付き・あま~い短編
...創膏 待たせたな。 お待たせしました。 有希化粧 きみろりさん 素直になれたら ハカセ君の愛妻 時々夏、ところにより冬。そして… 涼宮ハルヒの回転式機関砲 (ハルキョン) キョンの欲望 (ハルキョン微エロ) ハルヒが顔に怪我しちゃった保守 月曜日 ハロウィンという名の 筆談騒動 新川さんちで晩ご飯 義務=権利? 落葉樹 キョンとハルヒの入院生活 キョンとハルヒの事実婚生活 初冬の月夜 キョンフィルター強制解除 一足遅いクリスマス 初詣で初冗談 未熟なフタリ カッターの刃と鮮血の呪い She loves him. バレンタインイブ 夢の中なら 想い出の場所で 聖バレンティヌスに乾杯 二人で… kick start, my heart. ハルキョンのグダデレ ササッキーの『キョンとラブラブ大作戦』 Think of K 熊と魔法使い
-
教科書文通
教科書系列は、古長SS教科書文通を中心とした同作者の関連作品になります。 SS内に捏造設定(古と橘が幼馴染等)や、オリジナルキャラの登場があります。 苦手な方は、ご注意下さい。 4年前~分裂時 「とある超能力者の動機」 9~10月 『お客様は宇宙人』『超能力者を訪ねて』 『教科書文通1/2/3/4/5/6/7/8/9/10(前/後)』 「お姉さんなのです(ハ/キ/長/古)」『待たせたな』 10月末 『Please wait for someday in the rain.』 『水族館へ出発!』『水族館へ到着!』『水族館のその後に』 11~12月 『お待たせしました』「愛にあるのは真心、恋にあるのは下心」 以下、後日談 ...
-
待たせたな。
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「………。」 言っておくがこの三点リーダ3連発の主は長門ではない。 ……ハルヒだ。 何も言わず、ジトっとした目で俺を見るハルヒは唇をいつものあのアヒルのくちばしのようにしている。 悪かった。 悪かったって。 ……いや、マジでごめんなさい。 3時間の遅刻はないよな、うん。 俺だってそんなことされたらキレるね。 いや、本当一体どう謝ればいいのやら……。 こういう時、古泉なら都合のいい言い訳がぽんぽん思いつくんだろうな。 「今、何時かしら?」 やっと口を開いたSOS団団長兼俺の彼女さんは、妙にひんやりとした口調で小首を傾げた。 いつものカチューシャがゆっくりと品よく揺れる。 それがハルヒの白い首にかかるかかからないかでそのコントラストがううん、色っぽいね。 そのパステルカラーのワンピースも似合ってる。 うん、解かってる。 そんな...
-
3月14日の出来事
...おっけー!」 「お待たせしました。クッキー出来ましたよ。」 僕と彼ががそう言いながら部屋に入ると、皆はもう座って待っていました。僕たちがさっき置いておいたプレゼントと一緒に。 「遅いわよキョン、古泉君。5分くらい待ったわ。」 「これは手厳しい。」 僕は涼宮さんの発言に笑顔で応え, 「古泉が焼きたてを食べてもらおうとか言い出して皆が来てから クッキー焼き始めたんだから仕方がないだろ。」 彼は何時もの仏頂面で答えた。 「まあまあハルにゃん、クッキーは焼きたてが一番さっ。」 「確かにね。」 鶴屋さんの発言に涼宮さんは納得したようだった。 しかし、さっきの彼と涼宮さんはまるで彼氏の失敗を冗談半分で咎める彼女みたいでしたね。 本当にそんな関係になってくれれば、僕の仕事もずいぶん楽になると思うのですが。 「わぁー。美味しそうですね。」 「ささっ、有希、みくるちゃん、食べて食べて。冷めちゃうわ...
-
Close Ties(クロース・タイズ) 最終話
Close Ties(クロース・タイズ) 最終話 「お待たせしました長門さん」 「ま、ま、待って…ない」 いつもの公園のベンチは、いくら寒い日であっても、私のお気に入りの場所だ。街には雪が積り、いつもとはまるで違う趣を見せていた。気温は三度しかないのに、私の体は沸騰するのではないかと思うくらい上気していた。 どこかで皆が私達二人を観察しているのは分かっているのだが、視界には入って来ない。 私はもう大丈夫だ、とははっきり請け合えないからなのだろうか。 古泉君(朝比奈さんには申し訳無いが、この呼称が今の私には限界だ)の大きな手が、私の黒い手袋をつけた手を包み込んで、一緒にゆっくりと歩き出す。 もうこうして出かけるのは何回目かも覚えていない。 だから、今日こそ皆に見せつける。私はもうみんなに心配されるような人間ではないんだと。 古泉君が嫌だと言わないのなら、私は彼の、ええ...
-
神様に祈るあの人との日常
...ゃダメですから。 「お待たせしました。さぁ、行きましょう朝比奈さん」 会計を終えたキョンくんが駆け寄って来ました。その手をわたしは掴んで、指を絡ませて握っちゃいました。 うふふ……これくらい、いいですよね? 神様。 「行きましょう、キョンくん!」 幸せな時間に……なりますように。 わたしは、そう空に呟いて、笑顔でキョンくんと歩いていきました。 おわり
-
森園生の電子手紙 1
...彼が戻って来た。 「お待たせしました。ごめんなさい…貴方の友達を傷つけてしまいました…。」 「………。いえ、森さんが悪いんじゃありませんから、それに谷口なら明日には立ち直ってますよ。」 彼はいつか酔った私を介抱してくれたような優しい声で許してくれる。 どうやら私はこの声にやられたらしい…でも、一瞬絶句した表情を浮かべたのは何だったんだろう?「さてっ、遅刻免除して貰うため今日1日どうしましょうか?」 彼は飛びきりの笑顔で雰囲気を明るく変えてくれた 喫茶店を出た私達は並んで商店街を歩いている。周りから見たら恋人同士に見えるだろうか?だとしたら嬉しい。 少し暑い位の陽気だが、それすらも私を清々しい気分にしてくれる。 「何だか照れますね。」 「えっ?」 一瞬心の中を読まれたのかと思ってしまった。心臓によろしくない。 「僕…こんな風に女の人と2人で歩くの初めてで…その何を話した...
-
『God knows』 4章
『God knows』 ~4章~ 「お、お待たせしましたぁ!」 朝比奈さんが来た。 何を隠そう、俺は今日、学校一かわいいとの呼び声高い朝比奈みくるさんとデートなのだ。 「ご、ごめんなさいっ!ちょ、ちょっと遅れちゃいました……。」 「いいですよ、そもそも約束の時間はまだ10分後ですから。それより、どっちに先に行きますか?」 俺は、まだどっちが先かを決めてないことに気付いて質問した。 「えっ…とぉ…水族館にしましょ?」 と首を傾げて聞く朝比奈さん。 かわいいっす。 「オッケーです。さぁ行きましょう。」 俺は朝比奈さんの荷物を持ち、手を差し出した。 「え……えぇ?」 「手…繋ぎませんか?今日は団員としてじゃないから文句は言われませんよ。」 と言ってみた。 多分3人がどっからか監視はしてるだろうがな。 「じゃ……、じゃあ…。」 朝比奈さんが顔を真っ赤にして俺の手を握る。 ヤバい、いきなり恥ずか...
-
機械知性体たちの即興曲 第二日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第二日目/朝 ????? 「ふぁああ……よく寝ました」 ???? 「そう」 ????? 「……あれ、長門さん?」 ???? 「おはよう」 ????? 「あれ……昨日は確か赤ん坊だったのに……成長してます?」 ???? 「成長、ではない。修復が進みつつある状態」 ????? 「なるほど……確かに昨日に比べれば成長というか幼児体型にまでなっているみたいですけど……」 ???? 「そう。あなたのおかげ」 ????? 「……へ?」 ????? 「なんじゃこりゃああ!」 あちゃくら 「こ、これは……いったいどういう……」 にゃがと 「あなたの情報リソースをいくらかわけてもらった。隣に寝...
-
規定事項の流れ星 第二章「本当はりんご飴」
もくじ及び注意事項 「長門さんは恋をしたりはしないんですか?」 2人っきりの部室で朝比奈みくるが話しかけてくる。 「…そういう概念が無いわけではない。ただ…」 「ただ…?」 「…それは嬉しくて悲しいこと」 「…そうですよね」 ……朝ですか。 眠気がまだ残った目をこすり体を伸ばす。 …朝ご飯なに食べましょうかね。 お金もおろさなきゃいけないですし、コンビニにでも行きますか。 身支度をして外に出ると、刺すような大陽の光が痛かった。 …今日もいい天気ですね。 コンビニでお金をおろし、弁当に手を伸ばす。 カレー弁当が残り一つなのでそれにしようとしたら 「あ」 隣にいた人と手が重なった。 「すみません。どうぞお取りください…って」 「…」 長門さんがそこにいた。 「長門さんも朝食を?」 「…そう」 「そうでしたか。なら一緒に近くのファストフ...
-
『lakeside love story』 6日目
『lakeside love story』 《6日目》 ~キョンの行動~ 俺は帰ると死んだ様に眠り続け、起きたのは翌日の13時だった。 「ちょっと……寝過ぎたな。」 と呟き、俺は飯を食うために親の所へ向かう。 「あ、キョンくん!おはよ~!」 妹だ。 おい、妹よ。母さんはいるか?飯は? 「お母さんなら出かけたよ!ご飯ももう食べた!!」 ちょっと待て。 俺は夕食まで飯抜きか? 「お母さんがキョンくんが起きたらこれ渡せだってっ!これでご飯食べなさい、だってさっ!!」 さすが我が母。 俺は千円札を妹から受け取り、着替えることにした。 自転車で家を出て、まずは銀行に向かった。 理由は初デートなわけだし、全て俺が出すつもりでいたからだ。 おぉ、我ながら男らしいぜ。 銀行から多めに2万程引きだし、俺は銀行を後にした。 次は飯だ。 ここで考える。 「一人で飯食う...
-
夢見ぬ蛙は終末に鳴くepilogue
...が興味深い。 「お待たせしました。終わりましたよ」 筆記用具を片付けて長門さんに視線を移すと、彼女は窓枠を見ていた。正確には、曇り窓越しに、降り積もる雪の曖昧な在り処を探していた。 「……そういえば、雪、積もりましたね。涼宮さん達の反応が今から楽しみですよ」 掛ける声の拍子に吐く息に、白さが混じる。 季節は冬。 ――それは、与えられた名の示す通り、彼女の季節だ。長門有希に、雪の降る空はよく似合う。 「あなたに訊きたいことがある」 長門さんが、此方に再びその双眼を向けた。まるで雪の結晶を代替に埋め込んだ、グラスアイの人形のよう。神秘的で、触れれば溶けてなくなってしまいそうな淡い輝きに満ちて、脆いゆえに美しいもの。 彼女が今僕の元を訪れた、その理由の大本が隠された問い掛けに違いないと、僕は居住いを正す。 長門さんは唇を開く。 「教えて欲しい。大海を知る井の...
-
遠距離恋愛 第二十四章 約束
...泉はこう言った。 「お待たせしました。明日の昼には、あなたをあちらへお送りする事になりました」 「……そうか。感謝するぜ」 ほっと胸をなで下ろした俺は、家族に連絡していないのに気付いた。ヤバイ! 急いで検査室の前から携帯電話通話OKの場所まで移動し家に連絡を取ったが、帰ってきた返事は予想通りだった。 お袋からは「来週試験なのに、遊び回っているとは良い度胸ね!」というおしかりの言葉。 親父からは「今回落ちたら、学費は自分で稼げ」という有り難い言葉。 そして妹からは「キョンくんずる~~い、自分だけ~~あたしも連れて行ってくれるって言ったでしょ~」という叱責の言葉。まあ、どれも予想範囲内ではあったがな。 とりあえず、明日には帰るからと答え、携帯を切った。 携帯を仕舞い込みながら、俺は先ほどの検査室まで戻る。ちょうど検査が終わったようで、医者と看護師が部屋から出てくるところだった。...
-
新しい過去から君への招待状
※このSSは「I don t choose, but decide.」の後日談的SSです※ 真っ白な部屋に波紋が揺らぎ、小さな影を吐き出す。 -朝比奈みくる。 彼女は世界人類共同体の『最大多数の最大幸福』の為に、自らの友人である涼宮ハルヒを歴史から抹消するように精神操作を受けた。 -TPDDの開発者をある人間に固定すること。 それだけの目的の為に一人の人間とその子孫を根絶やしにするという手段をとる世界人類共同体のやり方に対し、『洗脳』が解けた今は怒りしかない。 -殺そうとしていた本人にその計画を打ち明けるのはかなりの勇気と覚悟を要した。 SOS団の仲間は揃って止めた。しかし朝比奈みくるはそれを告白することにこだわった。 『涼宮さんに嫌われても仕方ない』 本当は嫌だった。彼女に嫌われたら三日三晩程度では涙は枯れないだろう事は朝比奈みくるにも分かっていた。 しかし自分のした事の重さ...
-
夜行性の超能力者とインターフェイスのブギー
※このSSは「I don t choose, but decide.」の後日談的SSです※ 「……ではここに、おや?」 「わたしの勝ち」 「参りましたね、ダブルリーチでしたか」 「……そう。ダブルリーチだった」 何をしているかと言うと、えぇとこれは何て言うんだろう?立体五目ならべのようなゲームだ。どこでかと言うと、長門さんのマンション。 カレーパーティーのあとすることがないので僕が持参したこれをやっていたのだけど、長門さんが強すぎる。 ……あの一件で僕達はお互いの間に残っていた壁-薄皮と言ってもいいかもしれない-を破り、彼いわく『本当の仲間』になった。 思ったよりすんなり涼宮さんが僕達の告白を信じ、受け入れてくれたのには少し驚いた。数々の証拠と過去の例があったから当然と言えば当然かもしれないけれど。 そう考えると彼の方こそよく信じてくれたなぁ。あんなに唐突だったのに……。北高の木製の...
-
管理人の業務連絡
...6 17) 長らくお待たせしました。取りあえず上記の件を対処してみました。原因としてまず数字が要因ではないようですけど携帯用に表示変更(文字コードの変更)する際に問題が発生する可能性がありました。・表示変更する必要ない機種については変更しない様に・表示変更する必要の機種は引き続き調整となっているはずです。取りあえず試してみてください -- 管理人 (2007-06-29 00 39 11) ありがとうございました -- 携帯厨 (2007-06-29 02 15 35) 長い小説だと途中で途切れてしまうのですけどどうすればいいですか?使っている携帯はW41Hです-- 名無しさん (2007-07-16 23 43 22) 残念ですがそのことについては諸般の事情により対処できません。ファイルシーーク等を使って閲覧してもらう事をお勧めします -- 管理人 (2007...
-
機械知性体たちの即興曲 第二日目/夜
... 「――お待たせしました。いえ、ちょっとしたアクシデントがありまして」 (おうぼー) (よめのもらいてがないぞー) キョン 『……テレビですか、これ。どういうわけか、弾圧された民衆の怨嗟の声のようなものが遠くから聞こえてくるんですが』 喜緑 「お気になさらず。話が横道に逸れました。さっそく本題に移らせていただきますね」 ――説明中 キョン 『……なるほど。それで学校を休んでいたのか、長門のやつ』 喜緑 「いろいろとご迷惑をおかけします。このような簡単な説明ではなんですので、一度こちらに来ていただきたいと」 キョン 『はぁ……』 喜緑 「涼宮さんに事態を把握されると困るの...
-
教科書文通7
...残念です。 「大変お待たせしました。 ……長門さん?」 この暑さで、さすがの長門さんも辛くなってはしまっていないかと、先ほど僕がくぐったのれんのすぐ傍で待つ彼女の方に体ごと向けると、僕の長門さんを探す視線と、長門さんの涼しげな視線とが……かち合わなかった。 「………。」 長門さんの視線は、甘味屋の外壁に張られた一枚のポスターに釘付けだ。 どの真剣ぶりはまるで彼女が書籍に視線を注いでいるときと同じで、一体何が彼女の気をこんなにも引いているのかと、 ポスターの方に視線を移すと、そこには何とも涼しげな色合いの絵画の写真が並んでおり、 一番目立つであろう中央部には、キラキラと光る透明なイルカの彫刻が鎮座している。 おそらく、氷を細かく彫刻したものだろう。 「残暑を吹き飛ばす! 納涼芸術展!!」と、でかでかと書かれた謳い文句を見る限り、視覚から涼しくなろうと言う美術館の催し物らし...
-
I am teacher
...せた。 「よう」 「お待たせしました。そのお姿も似合ってますよ」 古泉が俺のことを覚えていてくれたことに少しホッとした。 「じゃ、長門の所に行くとするか」 文芸部に向かう途中で疑問に思うことを古泉に尋ねた。 「お前には俺が教師の記憶があるのか?」 古泉はこう返答した。 「はい、最もあなたが教師の方が主で高校生の方は夢物語な感じですかね。もっとも、先程お会いして直ぐに教師の方が作られた方かと察しましたが」 おいおい、俺の高校生活は夢物語なのかと思ったいると文芸部の部室へと到着した。 扉を開けるといつも通りの定位置でそいつは読書をしていた。 「よ、長門。少しいいか」 長門は顔をこちらに向けて、静かに頷いた。 長門になんで俺が教師になったのかを尋ねるとハルヒの力に因るものだと返ってきた。 全くあいつの変態的な力には困ったもんだ。 「しかし、なんで俺を教師にしたんだ」 「……昨日のあ...
-
青年教師岡部の自慢
「岡部先生」 放課後、日誌をつけていると苦々しい表情で三年進路指導の主任が声をかけてきた。 用件はだいたい察しがつく。俺だって教員生活が板についてきた頃なのだ。先日全学年で進路指導の個人面談があったばかりというタイミングで、この人がこの表情で俺に話しかけてくるってことは…… 「先生のクラスの、涼宮ハルヒについてですが」 うむ、予想通り。 「聞いたところ三年の朝比奈みくるを何だか妙な同好会に引きずり込んだとか」 だいぶ前の話を今更おっしゃる。こういう教員が進路指導の主任に就けるのだ。俺がそれなりのポストに就くのも夢じゃないかもしれないな。 「朝比奈と面談しましたが、辞めろと言っても『辞めたくない』の一点張りですよ。先生のところの涼宮に脅されでもしてるのでは?」 ……スポーツマンはどんなに呆れても溜息をつかないものだ。 「理由は何か言っていましたか?」...
-
一夏の恋 エンドロール1
Many times I ve been alone and many times I ve cried. Anyway you ll never know the many ways I ve tried. 夜そのものに溶け込むように、公園の中央に聳える時計台の前。長門さんは佇んでいた。 「……お待たせ、しました」 全力疾走の分、息が切れた。湿った夜気が咽喉に絡む。長門さんは僕を認めると小さく頷き、僕の前に完成された姿勢にて立ち、細い顎を上向かせた。繊細な面がひたりと此方に据えられる。澄んだ瞳に、深淵の銀河を覗き込むようなイメージに囚われる。 彼女は無言だった。僕の詞を、待っていた。その為の呼び出しであろうことも薄々察知していたから、まるで予想外ということもなかった。 これは彼女が、どんな心境でかは分からない――この時間軸の僕にくれた、文字通り最後の機会なのだろう。だから。 ...
-
缶コーヒー、ふたつ8・前編
━━━━沈みかけた夕日が、一日の終わりを告げている。 それにもかかからず僕は、まるで今から一日が始まるかの様に心を踊らせながら、駐車場へと向かっていた。 真冬の夜の訪れを告げる冷たい風が、時たま足早に歩く僕の頬を撫でるが、今はそれさえも心地よい。 そして歩きながら少しだけ、彼女の笑顔を思い出して胸が熱くなるのを感じる。 おそらく…この想いは、何度目かの…━━━━━━━━ 【コーヒーふたつ8・前編】 駐車場へ着いた僕は車に乗り込むと、制服の上着とともに『北高の古泉君』である自分を脱ぎ捨てて、後部座席に用意してあった上着に着替えた。 そして、キーを回してエンジンを始動させながら、ステレオにMDを差し込む。 静かに音楽が始まり、イルミネーションに「JUST A TWO OF US」と表示されたのを確かめると、僕はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。 ふと、ハンドルを回しながらどうしようもな...
-
遠距離恋愛 第九章 新天地
...?? 「こんちにわ、お待たせしました。引っ越し便です」 「はあ~~い……お待ちしてました」 「では早速作業に掛からせていただきます」 お袋に挨拶し、再び小走りに外に出てきた女性に声を掛けた。 「……何でこんなところに居るんですか?森さん?」 足を止め、こちらを振り向いた女性は『機関』所属にして古泉の上司?森園生さんだった。いつぞやのメイドルックやスーツ姿と違って、作業着姿も板に付いている。 「ええ、引っ越しのお手伝いに参りました。それと、あなたにお伝えしたい事がありましたので」 多分、さっき長門から聞いた件なんだろう。 ありがとうございます。わざわざ伝えに来てくれたんですか。 訝しげな顔をした森さんに、俺は先程長門から聞いたことを説明した。 「さすがは長門さんですね。既に連絡済みとは」 いや、俺もその件はさっき聞いたばかりなんですが。 「彼女の言ったことは事実です。という...
-
規定事項の子守唄 第六話
涼宮さんのつぎは、古泉くんの番でした。 もっとも、大泣きしたためのメイク直しなどもあったので、すぐにというわけにはいきませんでした。 やっと準備がととのい、涼宮さんがでていったのは、予定よりも大幅に時間が超過してからでした。彼女とほとんど入れちがいという感じで、古泉くんが部室にはいってきました。 「やあ、なにやらお取りこみだったようですね、朝比奈さん」 「す、すみません、お待たせしちゃって」 タイミングの早さから考えて、古泉くんは、部室のすぐそばで待機していたのでしょう。それも、予定の時刻からずっとにちがいありません。わたしは、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 「えっと……。まずは、これをどうぞ。卒業記念の贈り物です」 とりあえず、例のぬいぐるみをわたすことにしました。男子がふたりいて、両方ともブレザーでは芸がないので、古泉くんのは体操着姿のものでした。 「おや、これ...
-
涼宮ハルヒの不覚1
...って奴かしら。 「お待たせしました。では、午後のクジ引きは長門さんにお願いする事にいたしましょう。実は彼女、少々手品の心得があるそうで」 「へえ、それ初耳。有希、本当に出来るの?」 「………可能」 「公平公正なゲームを愛する僕としては、こういうインチキはあまり推奨したくはないのですが。 しかしながら彼はある意味、涼宮さんの対極というか、石橋を叩いて渡らないような、非常にアマノジャクな性格の持ち主ですからね。変なお膳立てをしてしまうと、かえって反発しかねません。ここはあくまで偶然を装うとしましょう」 古泉くんの言に、あたしは大きく頷いた。まったく、キョンの奴があたしのナイスなアイデアに、素直に賛同した事など一度もない。いつもつまらない常識論を持ち出して、あたしの発展的行動に難癖を付けたがるのだあいつは。 あんたみたいな奴の事を、これだけ気に掛けてあげるのはあたし達くらいのも...
-
水族館へ出発!
...てしまった。 「お待たせしました。」 約束の時間の40分前だと言うのにこの台詞は如何なものか。ちなみにこの間とは待つ待たれるの関係は反対である。 「わたしは1分02秒前に来たばかり。今来たところと言えるレベル。気にするに値しない。」 そう仰る長門さんの装いはビロード風のダークシアンのワンピースに白いパッフスリーブのボレロ、 シンプルな乗馬ブーツに胸にはハートモチーフのちょっと大きめなペンダント。 この前が長門さん的夏の装いなら、今回は秋の装いなのだろう。冬にはこれにコートがプラスされるのだろう。白がいいな。 ちょこんともたれたフェルトのハンドバッグの柄の黒さが長門さんの手の白さを強調している。 「ちょっと時間は早いのですが、向いましょうか。開園まで時間があるのであれば、あちらでお茶にしましょう。」 「了解した。」 目的地に向う前に時間合わせにお茶をするのもあの時...
-
「辞書」「手紙」
文字サイズ小だと上手く表示されると思います 珍しい事もあるもんだ。 休み時間の教室、立てつけの悪い引き戸の横に立っているそいつの顔を見て、俺はそんな事を思った。 営業スマイルを浮かべつつ、クラスの女子の視線をさりげなく集めているのは自称、超能力者の古泉一樹。 お前がこのクラスに来るなんて初めてじゃないか? 「そういえばそうでしたね。実は、ちょっとお願いがありまして。英和辞典をお持ちでしたらお貸し願えないかと」 英和? ああ、ちょっと待ってろ。 俺は一度として使われる事無く、新品同様で眠っていた辞書を机の奥から取り出してきた。 よかったな、出番が来て。このまま古紙回収に出される運命だったんだぞ、お前。 「助かりました」 気にすんな。 古泉は笑顔で辞書を受け取ると立ち去って行き、俺は代わりにクラスの女子に囲まれてあれは誰なのか彼女は居るのか 趣味は部活は? と問...
-
第四章「気まぐれな切り札」
もくじ及び注意事項 …ここから先を未来とすれば、観測を続ける理由になるの? …もし許されるのならば、一口乗ってみてもいい。 …この朝にはうんざりしてしまった。 正直疲れました。 いや楽しいんですよ? 自分としても数年間遊べ無かった分を楽しませてもらったというか。 花火を終えたあと、長門さんを除く4人でぐったりしていると 「さすがに遊び疲れたわね…よし、明日1日は休憩して、明後日からまた集合しましょう!」 ということになりました。 まぁ機関の方で召集がかかるかもしれないですがね… …今日1日だけ着信拒否にしてみましょうか… …いや、森さんに殺されますね。 でも今日1日は寝て過ごしてみたい… ピリリリリリリリリ うわっ!!携帯が鳴りだした!! え?何?監視カメラ...
-
キョン1/2 古泉編2
万有引力の法則が絶対であるように、俺が文芸部の部室にいるのも絶対である。 部屋にはまだあの長門すら来ておらず、珍しく一番乗りだ。 俺はすることもなく定位置である椅子に座り、ここ数日の出来事を何となく思い返していた。 色んなことがあったが、そう言えばまだ古泉に呼び出された日の事を話していなかったな。 忌々しいことこの上ないが、愚痴だと思って聞いてくれ。では回想編スタート。 団活終了後、俺は新川さんが運転する車に乗せられて古泉が住むマンションへと 連れて来られた。長門ほどではないにしろ、金がかかってそうな建物である。 通された部屋の中はこざっぱりしていて、必要最低限の家具しかない。 取り敢えずソファーにでも座ろうとしたところで、 奥の部屋から古泉が何やら白いものを持って現れた。 「お待たせしました」 「おお、何やって――なんだソレは」 おい古泉、お前が手に持ってる白くてふわふわした生地...
-
古畑任三郎 VS SOS団 事件編(前編)
SIDE 古泉 僕は今、生徒会室の前に立っています。 今の時間は、生徒会長しかいないはずです。 もちろんその時間を狙って来ています。 他の生徒会メンバー……特に喜緑さんに聞かれてはまずいですからね。 コンコン 「どうぞ。」 ドアを開けると、そこにはしかめっ面の会長が一人で席に座っていました。 我々の計画の、ターゲットである存在です。 古泉「すいません。わざわざ人払いをして頂いて。」 会長「まったくだ。君達のようないかがわしい集団のために、わざわざこうして時間を割いてやっている。 私も自分の心の広さに驚いているよ。」 何を言っているのやら…… 元々はあくまで設定の上だけの敵であり、本来は私達の味方であるはず。 それなのに役に没頭しすぎて元々の立場を忘れ、本当に敵対心を持ってしまっている。 非常に愚かであると言わざるを得ません。 もっとも、ここでその感情を表に出してしま...
-
橘京子の退屈(前編)
それから数十分後…… 「…………」 「――――」 「…………」 「――――」 「……むにゃ……」 「――――」 「……た、助けて……」 「――――」 「……うわ……捕ま……」 「――いい加減――起きろ――」」 「へぶぅ!!!」 あたしは突然九曜さんに殴られました。しかもグーで。 「何をするんですか九曜さん!」 「暇だ――からといって――時間を――蔑ろに――すべきではない――」 「無駄になんかしてません! あたしは……その……」 徐々に昇りつつある太陽を眺め、ふんっと鼻を鳴らし、気合を一発注入しました。 「今まで別世界の旅人となってアナザーワールドをさまよっていたのです。そして異世界の悪魔に追いかけられていたのです!」 そう、そうなのです。あたしは異世界へと降り立ち、右も左も分からないこの世界を彷徨っていると、突然この世のものとは思えない何か――悪魔が、あたしに襲い掛かってきたので...
-
涼宮ハルヒの別れ
...た後、 「もしもし、お待たせしました。1日だけならという条件ならいいとの事でした。 何か必要な物があったら僕に言ってください。はい、では」 残るはハルヒか・・・ 俺は最後の難関、ハルヒに電話をした。 「なに」 よかった。 ハルヒと会話をするのは半年振りだから 居留守を使われたりするかと思ってたからだ。 俺はいきさつを説明した。 「なんで今更SOS団なのよ。有希が望んでるから? 知らないわよそんなの」 昔はSOS団の活動を断ったら死刑にするとまで言っていた ハルヒだが、今ではこうなっていることに俺は胸が痛くなった。 そして団員を命を賭けてでも守ると言っていたのに、 知らないわよ、の一言で片付けてしまったを俺は本当に悲しいと思った。 「ねぇキョン、私達はもう高校2年生なの。 4月からは3年生なのよ。もうそんな幼稚なことやってられないわよ。 復活させるのは自由だけど私...
-
北高生人気投票
「北高新聞号外です、宜しくお願いします。」 毎朝おなじみのハイキングコースを踏破してやっとこさ校門にたどり着くとそこにはビラらしきもの配っている連中がいた。彼らの腕には新聞部と書かれた腕章を装備されている。 腕章といえば某団長さまの標準装備であり、某団長とビラと校門といえば朝比奈さんのトラウマとなった例のバニーでビラ配りなわけだが……。 新聞部の面々は普通に制服だった、ちょっとつまらない、まぁもっとも北高生でバニーが似合うなんてのは数えるほどしか居ないわけだし……。 などとどうでもいいことを考えながら歩いていたら、新聞部の女子と目があった。 「こちらが号外です。あっ、おめでとうございます。」 一体なにがおめでとうなんだろうな、おっとコレが号外だな、なになに… 『緊急速報! 北高生人気投票結果発表!』 ……学食後援、北高新聞部主催で行われた人気投票の結果が発表されました。 結果は下馬評...
-
パジャマ☆パーティー
文字サイズ小で上手く表示されると思います FRI 12:30 秋も終盤、寒さのあまり人気の無い昼休みの中庭―― えっ……本気ですか? 驚いた僕の声と、 「ああ、もしもお前が暇だったらな」 退屈そうな彼の顔。 急な呼び出しにも驚きましたが、この提案にはもっと驚かされました。 しかし―― 魅力的なお誘いではありますが、恐らく涼宮さんは何か予定を立てている事でしょうし、 残念ですがお約束はできません。 「そうか、まあそうだよな」 つまらなそうな顔で立ち上がり、この場を去っていく彼を見送りつつ僕は温くなっていた ココアに手を伸ばす。 今のは冗談……にしても性質が悪いですね。 小さくなる彼の背中を見ていると、急に気持ちが焦りだす。 ……こんな事を言っても無意味だという事はわかっている。でも、無意味な事をする事に 罪は無いはずだ。 あの! 「ん」 僕の声にすぐさま振り返...
-
夏祭りはキョンをかえるようです
そんなこんなで(どんなこんなでなのかは全く謎だが)今日は8月15日、世間で言う盆休みだ。 同時に終戦記念日でもあるわけだが、平和な平成を生きる現代人にはどうでもいいことなんだろう。 現在午後六時半、俺は駅前の公園でSOS団の面々を待っていた。 なぜこんな素敵な休みの日に皆で待ち合わせをしているかと言うと、今日は近くの河川敷で花火大会があるのだ。 当然あのハルヒがそんな一大イベントを見逃すはずもなくこうして呼ばれたわけだ。 しかし、まさか俺が一番最初につくとは思わなかった。 ハルヒや古泉、朝比奈さんならともかく長門まで俺より遅いとはな。 ぼーっとしながら待っていると、気付けば30分もたっていた。 そこでようやくハルヒがやってきた。 「いやーお待たせお待たせ。着付けに時間かかっちゃってさ」 「遅いぞハル…ヒ…」 普段時間前に来ているにも関わらず奢らされているもんだから、ここぞとばかりに文句を言...
-
涼宮ハルヒいじめ短編5
キョン「なあハルヒ、お前将来の事とかちゃんと考えてるのか?」 ハルヒ「なによいきなり、あんたらしくない」 キョン「少しは現実的に考えろよ、元気なのはよろしいがそれだけじゃ生きていけんぞ」 ハルヒ「あたしはね、現実的とか普 キョン「そんな事を言ってられるのは中学生までだ」 ハルヒ「そ…それは…そうだ、古泉くんはどうなのよ」 古泉「僕も涼宮さんにはちょっと付き合いきれませんね、非常に残念ですが…」 キョン「ということだ、朝比奈さんも長門もここに来る事はないだろう」 ハルヒ「えっ…ちょっとどういうことなの!?説明しなさい!」 キョン「じゃあな、後は1人で頑張ってくれ」 古泉「それでは失礼します」 ハルヒ「待ちなさい!これは団長命令 バタン! ハルヒ「………なによみんなして…うぐっ…悔しい…」 ハルヒ「キョン大好きっ!うりうり~♪」 キョン「ハルにゃんもかわいい~♪」...
-
涼宮ハルヒの感染 6.《神人》
6.《神人》 機関の本部ってのは始めて来た。 何の変哲もないオフィスビルの一角だった。普通の会社名がプレートにはまっている。 「もちろん偽の会社です。機関の存在目的を世に知らしめる訳にはいきませんから」 古泉はそう言って笑った。 しかし、何の仕事してるかわからん組織に良くオフィスを貸してくれたよな。 「このビルは鶴屋家の所有物ですから」 なるほど。 俺の計画は簡単だ。《神人》を通してハルヒに話しかける。 ハルヒの元に声を届ける場所が他に思いつかない。 「どうでしょう。《神人》に理性があるとは思えません。 あれは、涼宮さんの感情の一部が具現したものだと思われますが」 古泉は疑わしげだ。無理もない。閉鎖空間については古泉の方がよっぽど詳しい。 何度も訪れているんだからな。 俺だって確証なんか何もない。 だがな。 「お前は閉鎖空間でハルヒが俺を呼んでいる、と言っただろう」 前に古泉が言...
-
橘京子の驚愕(後編)
夏のような酷暑に見舞われた秋から一転、ここ数日で厳寒な秋へと変貌していった今日この頃だが、こんな時は夜と夕暮れと努めて、一体どの時間帯がいとをかしなのか某少納言様にお聞きしたいね。あとついでに努めてって何時だよ、ってこともな。 気候は瞬く間に変化していったのだが、それに対して俺のライフワークには全く変動が見られないのもこれまた事実であり、平日は学校に行って黙々と授業をこなし、受験勉強に追われるしがない受験生を演じていたりもする。 放課後になれば部室でゲームをしたり、現役大学生メイドが淹れたお茶を飲んだり、ハルヒの思いつきに横槍を入れては文句をいわれたり、寡黙な読書少女にチラリと目をやったり……こちらもここ数年変わりないスタイルを築きあげている。 あと半年もしないうちに大学受験が身構えているという十字架を一身に背負いながら、この時期になってもいつもの生活は変わらなかった。この生...
-
普通短編47
長門「彼はなぜ私の気持ちに気づいていないふりをするのか理解できない…… 私の任務は観察であってできるだけ事象に影響を及ぼさないよう行動する必要がある。それゆえ私から彼に接近することは不可能。 彼もそれはわかっているはず。一方言葉の端々に彼への好意はにじませているし、土曜日も意図的に彼とのペアを多くしている。 極めつけは世界改変。あのときの私を、私の本心を彼はどう思ったのだろうか。 このままではまた暴走を起こしかねない。彼に告白し、出方を見るしかないかもしれない」 長「ラムダ・ドライバ」 キ「長門が言うと面白くないな・・・」 長「・・・」 ふもっふ保守ですよ きょん「谷口ぃぃぃぃぃぃぃぃl!!!!! 好きだーーーーーーーーーー!!!!」 谷口「俺もお前が大好きだーーーーーーー!!!!!」 きょん「愛のふれあいをををををお!!」 谷口「おっしゃーー...
-
「二の腕」
「ふぇぇぇ……」 脅えた吐息を漏らすメイド服の朝比奈さんと、その背後に立つ真剣な顔のハ ルヒ。 無言のまま、ハルヒは朝比奈さんの両腕を背後から掴んでいて……そのまま じっとしている。 一見すると何か意味がありそうで、やっぱり意味がなさそうな2人の行動を 長門と古泉はそれぞれの日常行動を取りながら見守っていた。 これ、笑う所? 放課後、部室を訪れた俺が見たのはそんな光景だった。 ……おい、ハルヒ。 「何」 忙しいんだから話しかけるな! ――と言いたげな声で俺に言い返しながら も、ハルヒは朝比奈さんから視線を腕も離さないままでいる。 「キョン君……」 そして切なげに助けを求める朝比奈さん。 さて、今日はいったい何が起きてるんだ? 古泉。 「はい」 あれは何だ。 「何だ、と聞かれましても……。僕がここに来た時には、すでにこの状態でし た。大体、20分程前の事です」...
-
本名不詳な彼ら in 甘味処 その7
「あら、お待たせしてしまいました?」 「いいや、我々もちょうど今し方、こちらに着いた所だ」 昼に俺と長門が、会長と喜緑さんにバッタリ出くわした路上で。今度は俺と会長が、図書館から戻ってきた長門と喜緑さんに出くわしたのは、それからしばらく後の事だった。 ちなみに伊達メガネを掛けた会長は何喰わぬ顔で受け答えているが、俺たちがここまで来るのに競歩並みのスピードでの慌ただしい行軍だったのは、一応秘密にしておこう。喜緑さんたちにはとうにお見通しかもしれないけれども。 「で、用件の方は済んだのかね?」 「ええ、長門さんのおかげでつつがなく」 それでも健気に横暴会長のペルソナを演じようとする先輩の質問に。喜緑さんは微笑みながら、脇に下げた小さなポシェットを撫ぜてみせた。 「ならば私からも礼を言っておこう。長門くん、キミの働きに感謝する」 「………いい」 遠目からでは視認できないほどの...
-
新米保父さん一樹は大童・一
...しょらくはそう」 …お待たせしました。 涼宮さんが持った、幼稚園児もしくは保育園児の頃に戻りたいという願望が、 彼女の摩訶不思議とんでもパワーによって叶ってしまった…それは先程から既に確認済みだった。 僕達がお互いに確認し合い、明らかになった新たな事実は次からだ。 涼宮さんは、園児時代に戻りたいのと共に、 その頃の団員達と遊びたいという願いも同時に持ち、 それが彼と長門さんと朝比奈さん三名も変革に巻き込んでしまった。 さて、では僕は仲間外れかと言うと、それは違うと長門さんが否定してくれた。 先程の涼宮さんの、幼児に戻りたいか否かの質問に僕は肯定はしたものの、 本心からでは無かったという事に彼女は気付いた。 それに加えて、彼女は僕のバイトが子守であることに興味を持った。 仕上げは、それをみんなと知り合う前からのバイトとしている事で、 彼女は僕が彼女を除いた四名の中で、最も自分達の保護...
-
恋文 前章
前章 土曜日の昼下がり、親子でも兄弟でもない若い男女が二人きりで行動を共にすることは、世間一般の認識では「デート」という代物に該当する……なんてことが、脳裏を一瞬かすめたが、深く考えないようにして、俺と美代子──ミヨキチは電車に揺られつつ駅前の公園から移動していた。この子とどこかに行くなら映画館だな、との判断での移動だ。そもそも地元で二人一緒に並んで歩くのはリスクが高すぎる。いろんな意味で。そんなリスク回避として映画という選択はなかなかナイスな判断だ、自画自賛しておこう。 電車の中では、あまり言葉を交わさなかった。前にミヨキチが見たがっていた映画に行ったときと勝手が違うから、それは仕方がない。幾分緊張している彼女は流れる外の風景に目を向けており、俺はその横顔を漫然と眺めていた。 あまり凝視するのは失礼な気もするが、それでもつい、目が向いてしまう。確かにこの一年で...
-
朝比奈みくるのブラックコーヒー
『朝比奈みくるのブラックコーヒー』 ――こぽこぽこぽ。 あたしはいつも通り、部室のお茶くみ係としてがんばっています。皆さんこんにちわ。朝比奈みくるです。 ところで最近、あたしには気付いたことがあります。 アタシオワッテマス? あたしだって、未来から来たって以外は花の女子高生です!だから恋の一つや二つ体験したいんです! でも皆さん、考えてみてください。……みくキョン小説ってありますか? みくキョンじゃなくてもいいです。古みくでも国みくでも、この際谷みくでもかまいません。……あたしの恋愛小説って読んだことありますか? ええ、ハルキョンならたくさんあります。長キョンだって次いでおおいですよね?他にも古長、キョンオリ、この世界の創造主(作者)にいたっては佐々キョンまで執筆してるんですよ!? しかしです。 なんであたしだけ恋愛ヒロインになれないんじゃー!! だから朝比奈み...
-
涼宮ハルヒの異変 上
... しばらくして、 「お待たせしました。では行きましょう。」 楽しそうに駆け寄ってきた朝日奈さんは、茶葉の入った箱を抱えていた。 その後、デパートに行って試食品を食べ歩くなど地味ーなことをしたり、 ゲームセンターに行ってUFOキャッチャーを楽しんだりした。 楽しい時間は瞬く間に過ぎるもので、時刻はあっという間に集合時間前だ。 「楽しかったわー。キョンのUFOキャッチャーの腕前は意外だったわねー。」 ハルヒは俺が取ってやった熊のぬいぐるみを両手に抱えて、もこもこさせながら言った。 ゲーセンは谷口達とよく行ったからな。SOS団に入ってからは、あまり行くことも無くなったが。 「私も楽しかったです。ありがとうキョンくん」 いや、俺にお礼を言われても困るんですけど・・・。 「あ、有希!古泉くん!」 まだ集合10分前なのに、長門と古泉は既に集合場所に到着していた。 やは...
-
未分類無題8
ぶっちゃける。というか、もう校内中に知れわたっていると思うけれど、 あたし涼宮ハルヒはキョンが大好きだ。そりゃもう好きだ。 友達の有希もみくるちゃんもキョンが好きだ。他にも好きな女子はたくさん居るだろう。 キョンがその気になれば大奥だって作れるくらいのモテっぷりだ。 だとういうのに、そのキョンときたら―――― 「おはよ、キョン」 「ん……ああ、電波か」 「……その渾名、やめてって言ってるでしょ」 「キョン呼ばわりしてくる貴様らに言われたくないね」 アリンコを踏み潰すみたいな目のキョン。 心がきりきり痛む。キョンはあたしを電波と呼ぶ。自己紹介のあれが理由らしい。 今更ながら止めておけばよかったと思う……不思議なんかより楽しい事があったのだから。 でもキョンはあたしを嫌っている……とうか、興味がない。それは誰に対してもだ。 お金があれば海外の大学に10歳で飛び級入学できた、...
-
古泉一樹の誤算 七 章
七 章 その日、営業の打ち合わせをするハルヒと古泉を見ながら、こいつら今後どういう展開になるんだろうかと考えていた。事故った歴史も一部消えてしまったことだし、ハッピーエンドになってもよさそうなものだ。だが安心しろ。もう物語もそろそろ終焉なのではと思った矢先、それだけでは済まないのがこのハルヒ的日常。野球で言えば0対0の八回裏ツーアウトランナーなし。まったくいまさらだが、ここから急展開がはじまるのだった。 「あたし、明日からしばらく私用で忙しいから。午後は休むわね」 ハルヒが珍しく単独行動をしている。 「私用ってなんだ?見合いでもすんのか」 何気なく聞いた俺のひとことに、ハルヒはピタと固まった。 「そうよ。悪い?」そこで四人も固まった。 「い、いいことじゃないですか。なにごとも経験ですよ。もしかしたら涼宮さんにぴったりの男性が現れるかもしれません」 そう祝辞を述べる古...
-
花嫁修行危機一髪・完
「前回までの粗筋です。 とりあえずなんかそんな感じの展開を繰り広げた放課後、機関から定期報告の催促がありました。 ……… …な、長門さんがいらっしゃらないので、必然的に独りボケ独りツッコミになりますが… そしてこの前フリも全て僕の虚しい独り言になってしまうのですが… とりあえずなんかそんな感じ、って粗いにも程があるでしょうが… ……… ……えーと…… …だ、だめだ。僕一人では間が持たない…!……… ……あ、じゃあ早口言葉を… あかまきまみ… ……… あかまきがみあおまきがぎっ!うあっ! ……… し、舌噛んだ…… ……… えーっと… ……… ……あ、コンセントを差し込む穴って、右より左の方が少し大きいんですよ、ご存じでしたか? ……… ………… ……花嫁修行危機一髪・完、スタート…」 新川さんに電話を掛け、自分の今の居場所を伝える。 毎回のことで、森さんの送迎のついでに僕も拾ってもらう。...
-
@wiki全体から「お待たせしました。」で調べる
更新順にページ一覧表示
|
作成順にページ一覧表示
|
ページ名順にページ一覧表示
|
wiki内検索