涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「きっと祭りは笑うもの」で検索した結果
-
日常的なSOS団。非日常もほんのりと。
...弾「ハロウィン」 きっと祭りは笑うもの
-
WikiSS企画第4弾公開ページ
...論おかわり。 きっと祭りは笑うもの 【短編】 キョンは大変なものを盗んでいきました in ハロウィン 君、思えど うさみくる I m still waiting for you 秋は夕暮れ ~Trick or Chinese=Dumpling?~ 「もみじ」 ミッション・イン・ハロウィン トリック・オア・トリック ~ハロウィンの日の甘い魔法~ トップに戻る
-
雲を食むもの
目次 ぶち上げろ、たった一人の少女がその心に持つ夢の為に。 ぶち撒けろ、神様が夢を否定する世界を全力で否定する為に。 でっち上げろ、テメェの我が侭は我が侭なんかじゃ決して俺達が終わらせない事を、ソイツの心に刻み付けろ! 打ち上げろ、盛大に。夢に掛かった分厚い雲を! 吹き飛ばせ、只の人間のその両の手で!! 「放てっ! 雲をその腹の内から食い破っちまえっ!!」 瞬間、世界の総意が夜の空に轟音と光を振り撒いて弾けた。 無数の星を伴って、人の作り出した一秒の奇跡が暗い世界に大輪の華を咲かせた。 俺の隣で神様が震えたのが、俺にはしっかりと分かった。見なくても分かった。 だって、俺も震えていたんだから。 たった一人の少女の為に。優しい世界は後から後から夜天に星を散らせた。 涙が、零れた。自分で計画しておきながら。それでも。 俺の居るココは、たった一人の...
-
夏祭りはキョンをかえるようです
そんなこんなで(どんなこんなでなのかは全く謎だが)今日は8月15日、世間で言う盆休みだ。 同時に終戦記念日でもあるわけだが、平和な平成を生きる現代人にはどうでもいいことなんだろう。 現在午後六時半、俺は駅前の公園でSOS団の面々を待っていた。 なぜこんな素敵な休みの日に皆で待ち合わせをしているかと言うと、今日は近くの河川敷で花火大会があるのだ。 当然あのハルヒがそんな一大イベントを見逃すはずもなくこうして呼ばれたわけだ。 しかし、まさか俺が一番最初につくとは思わなかった。 ハルヒや古泉、朝比奈さんならともかく長門まで俺より遅いとはな。 ぼーっとしながら待っていると、気付けば30分もたっていた。 そこでようやくハルヒがやってきた。 「いやーお待たせお待たせ。着付けに時間かかっちゃってさ」 「遅いぞハル…ヒ…」 普段時間前に来ているにも関わらず奢らされているもんだから、ここぞとばかりに文句を言...
-
きっとまた会えるから
俺はさっき死んだ。 今日は久しぶりの不思議探索の日だった。 めずらしくペアになった俺とハルヒは、たまたま工事現場の横を通りかかった。 それが運の尽きだった。まさか角材が落ちてくるなんてな。 ハルヒに当たる筈だった角材はかばった俺の頭に直撃。そりゃもう相当痛かったな。泣き叫ぶハルヒの声と救急車のサイレンの音がぐるぐるまわり、俺は意識を失った。 そして救急車の中で俺は死んだ。 だから、手術室へは行かず病院の個室に運ばれた。 俺の顔には白い布がかぶせられてる。 俺は今体はないが、意識はある状態だ。 部屋の片隅でふわふわ浮いてみんなと自分の亡骸を見ている。 こういうのを幽霊っていうのか? 虚ろな目でなにかボソボソ呟いてるハルヒ。 長門は俺の亡骸を見つめて動かなくなっていた ひたすら泣きつづける朝比奈さん 古泉も親父もオフクロも妹も泣いていた。 なんだが悲しくなってきた。 ここにいるのは耐えら...
-
鶴屋少女の孤独 SIDE.B.「畏怖」
恐れるもの 怖れるもの 自らを蝕む自らの鎖 誰しもが持ち、誰しもが嫌うもの そしてそれゆえに、決して逃れられないもの - 鶴屋少女の孤独 Side.B - ……… …… … 静かに繋がれる手 二人で歩く夕焼けの道 互いに何も話さない 話さなくても、わかっている 俯いたまま、いつもと違う鶴屋さん 今更ながら恥ずかしくなってきた だけど、その手を離すことはできなかった 鶴屋さんが俯いててよかった 多分今俺の顔は真っ赤だろうから 「鶴屋さん、つきましたよ」 無情にも、時間は過ぎていった 昨日もここで別れた もうすぐ鶴屋邸だ 俺はその事実を俯いたままの鶴屋さんに告げる 残酷だろうか? そんなわけない 明日になったら皆と会える だけど、鶴屋さんは手を離さずにじっと俯いたままだ むしろ、俺が声をかけたことにより...
-
今夜はブギー・バック 笹mix
鈴の音、響き渡る。 靴音。 近づいてくる。 この店は貸切。 ウェイタすらいない店で一人佇んでいた僕は侵入者に声を掛ける。 「お一人様かな?」 「知らん。後から誰か来るのかも知っているのは俺じゃない。お前だ」 僕は微笑む。君も苦笑い。 「注文は?」 「何が有るんだよ」 「何でも有るさ」 まるで手品の様に。 「望むなら、何だって。君の手に入るだろう?」 「そっか。そうだな。そんなつまらない生き方はお断りだが」 「相変わらず欲の無い人だね」 「俺が欲なんざ持ってたら、きっとお前は今でもあの制服を着てるかも知れんぜ」 「君も、ね」 とりあえず、と僕はグラスを差し出す。氷が揺れる。硬質の音を立てる。 「ロックでよかったかい?」 「尋ねるまでも無いよな。望むものが出て来るだろ?」 「それが、この店の売りだからね」 二つのグラスを打ち鳴らす。 「お帰り、キョン」 「遅いんだよ、連絡が」 君は微笑む。僕も...
-
第三章「喜劇役者でいよう」
もくじ及び注意事項 「私と長門さんって、異世界人みたいなものですよね…」 お茶を飲みながら朝比奈みくるが呟く。 「…どうして?」 「私も長門さんも、この世界に帰る場所がない…世界のどこに行ったって迷子みたいなものですから…」 「…だけど私はいつか帰らないといけない。あなたも同じ」 「そうですよね…」 「ごめんなさぁい」 朝比奈さん救出完了の連絡を受けた後、そのまま祭りの中心部に集合になりました。 「全くもう!次から気をつけるのよ!?」 「はい…」 「長門はカレーまんなんかどこで買ったんだ?」 「…あっち」 「あっちって…お、金魚すくいだ」 「本当だ!ね、勝負しましょ!負けた人が罰ゲームとして一位の人の言うこと聞くの!」 「…お前の言うことは怖くて想像できんな」 「何よ!だったら負けなければいいのよ!!」 「あのー…できれば仲良くやりたいなぁなんて…」 …これ何て...
-
Start-free Straight Vector
目次 七月八日。土曜日。晴天。 ハルヒのヤツはいつも通り、一方的に本日予定の不思議探索を明日に回した。ああ、この場合の「いつも通り」ってのは「一方的に」に掛かってくるんだけどな。 アイツが不思議探索を一日とは言え延期するなんてそう無い事だったが、まぁ、気紛れと書いて涼宮ハルヒと読んだ所でどこからも非難は来ないだろうよ。そして、そこに俺の意思が介入する事など当然ながら有る筈も無いのさ。 アイツが休みといえば休み。やると言えばこちらの都合なんかまるっと無視して呼び付けるのにだって、もう慣れっこだ。 とは言え、休みである事には特に異論も無い。やる事も無かったが、テスト終了後の開放感に浸って一日部屋でゴロ寝も学生の特権だと思う。 世界は今日も良い日和だ。ああ、エアコンの効いた部屋から一歩も外に出たくない程度には、な。 昨日、全てが終わった後。二十四時ジャストを回った時点で先ず古泉...
-
笑顔を見せて
「あ~、もう!ほんっと退屈だわ!!」 ハルヒの不機嫌そうな独り言を聞きながら、俺は古泉とオセロをしていた。 放課後いつも通りに部室に集まり、何事もなく時間だけが過ぎていく。 平和そのものだった。ただ、その平和というものを団長様はいたく嫌っている。 「何かおもしろいことは無いのかしらねー? 最近は本当に退屈すぎて死にそうだわ!」 確かにここ最近は特にイベントごともなく、放課後部室に集まっては ただぼけーっとした時間を過ごすだけだった。 さすがに退屈だとは感じるが、死にたくなることはないね。 俺が不意にハルヒに目をやると、じー、っと長門の方を見ている。 十数秒は見ていただろうか?ハルヒは突然何かを思いついたかのように 満面の笑みを浮かべ俺の方を見た。今度は何をしようってんだ? 「キョン、あんた有希の笑ってるとこって見たことある?」 「ん?あぁ、…いや、見たこと無...
-
(消失)長門有希のもしも願いが叶うなら プロローグ 夏の記憶
プロローグ夏の記憶 部屋の隅に1つのお面がある。 このお面を見るとあの日のことを思い出す。 彼は笑顔でさよならを言った。 悲しみと不安を隠すために作った精一杯の笑顔で。 繰り返される夏休み。 8月31日24時00分00秒になった瞬間、8月17日に戻る。 そして、8月17~31日までの記憶はすべて消去された。 わたしを除いて。 9874回目の夏休み わたしは彼を助けることができなかった。 本当に助けることができなかったのだろうか。 彼が消えるのに見て見ぬふりをしていたのではないか。 もちろん彼は死んだわけではなく、今でも元気に生きている。 しかし……もし、あの日が地球最期の日だとしてもわたしは何もしなかったのではないか。 そう考えるとぞっとした。 わたしは部屋の隅にあったお面を手に取る。 夏祭り。多くの露天が並ぶその中に一軒のお面を売る店があった。 ...
-
疎外感
SOS団の部室。いつものようにいつものメンバーが集まっている。 朝比奈さん。可愛らしいエンジェルは実は未来からやって来た未来人 隅っこで本を読んでる長門は、対有機生命体なんちゃらかんちゃら……まあつまり宇宙人だ。 目の前でニヤついているオセロの対戦相手は古泉一樹。特殊な場所でだけだが超能力者だ。 そして我等が団長涼宮ハルヒ。世界を変える能力を持っていて、古泉曰く「神」だそうだ。 俺だけが、何の能力も持っていない。 まあ特別な能力を持ちたいとか思うわけでは無いし、普通の人間で居たいと思うのだが、 それでもこのメンバーの中にいると気後れすることもなくも無い。 俺みたいな普通の人間がここに居ていいのか……ってな。 こんな妙な疎外感を感じてるのは、きっと俺だけだろうな。 ―――――――――――――――― 私は部室の隅でいつものように読書をしている。 彼と古泉一樹はボード...
-
酒と思い出
「ねぇ。カシスオレンジ」 みんな。いきなりですまない。しかしこいつに空気を読むなんてことは出来ないから仕方がないんだ。 「空気嫁」なんて言った日には「空気は読む物じゃなくて吸うものよ」と返されるに違いないくらいに空気が読めないやつなんだ。こいつは。 高校。大学。社会人となぜか全く同じ道を歩んでいる女。涼宮ハルヒ。今日も仕事帰りにいつもの店で飲んでいるわけだ。 「早く頼みなさいよ。今日は飲みたい気分なの」 この台詞は店に来たときに言う台詞のはずだ。もうこの店には数時間滞在している。きっと店を出る頃には俺の財布は高校時代の姿に戻っているに違いないだろう。 なぁハルヒ。お前それで15杯目だぞ。飲みすぎじゃないか? 「うっさいわね。今日は飲みたい気分だって言ってるじゃない」 ちなみにこの言葉を朝からずっと俺は聞いている。仕事中も、休憩中も。きっと睡眠時か朝に何かこいつを苛つかせるようなこ...
-
涼宮ハルヒの交流 第四章
「――て、起きて」 いつものような妹による激しい攻撃ではなく、体を軽く揺すられて目覚める。 ん、何だ。朝か。 「おはよう。朝食、できた」 もう朝ごはん出来てんのか。 「サンキュー、長門。今起きるよ」 長門の動きが止まる。 「朝は、……おはよう」 「あ、ああ。おはよう長門」 『涼宮ハルヒの交流』 ―第四章― 長門の作った朝食は思ったよりも、というのは失礼だろうが、かなりしっかりとしたものだった。 カレーだけじゃなくて普通の料理も作るんだな。 「どう?」 「ああ、おいしい。お前料理うまいんだな」 「そう」 ゆっくりと朝食を食べながら長門は言う。 「私は学校に行く。あなたは?」 そうだな、どうするか。放課後まではかなり時間があるからな。ここでゴロゴロしているのも退屈だ。 かといって別に何が出来るというわけでもないよな。学校へ行けるわけでもないし。...
-
はるかぜふくまえに・プロローグ
○プロローグ ある日部室に行くと、長門が本を読んでいなかった。 「どうしたんだ長門? めずらしく読書してないんだな」 すると長門は顔を上げ、 「え、何で? わたし読書あまり好きじゃないし」 と、天地がひっくり返っても言わないような驚きの台詞を告げた。 「おいおい冗談だろ? だったら今までずっと本読んでたお前は何だったんだよ」 「あぁあれ。あのね、無口属性にもそろそろ飽きたから、普通の女の子っぽくしようと思って」 非常に今さらではあるが、長門は普通に笑っていた。 まるでクラスの誰かの人格だけ借りてきたかのような無理のない笑いだった。 俺は仰天した。待て待て待て。そんなあっさり変わっちまうものなのか。何か事情があって 無口になっていたんじゃないのか? 「え。別にそんなことないよ? 統合思念体から許可が下りたからその、イメチェンしただけ」 夢か。そうだこれは夢に違いない。そうでなければまた世...
-
あたたかなもの
別に俺は古泉がどこの誰と付き合ってようと知ったことじゃないし、それが例え自分の知ってる範囲の人間だったとしても文句をつけようとも思わないんだが、世の中には、時と場合とか、限度とかって物が有るんだってことを、今更ながらに感じていた。 「古泉くん、長さこのくらいでいいかしら?」 「ちょっと短いかも知れませんね」 「んじゃ、もうちょっと編まないとね」 今現在俺の目の前で繰り広げられている光景。 それはもうカップル同士のラブラブ光線バリバリ、周囲の事なんか知ったこっちゃないとでも言わんばかりのラブコメ的光景だった。 お前等ちょっとは場を弁えろ。 ここは部室だ。俺や長門もいるんだ。 ……なんてことを言えたら良いんだろうが、カップルの片割れたる団長様は部室の私物化を何とも思わないような、というよりそもそもこの部室自体が団長の私物化ゆえのものであるという超自己中心的な人物であり、その恋人た...
-
10月8日、曇りのち雨 後編5
さて。 「…鬼が出るか、蛇が出るか」 俺は階段を上りきった踊り場、屋上への扉の前で立ち止まっていた。 一度目は未知との遭遇。 二度目は生命の危機。 三度目はホクロの刺激。 四度目は何だ? 三大魔法学校対抗試合にでも出場すればいいのか? 呼び出しの手紙、その送り主は誰だ。 長門でも朝倉でも無いし、朝比奈さんの字はもっと丸い。 …まさかハルヒか? 普段のハルヒならこんな回りくどい事はしないだろうが、今のハルヒは何を考えてるかイマイチ分からないからな。 こんな事をしないとも限らない。 …って。考えててもラチが開かないか。 …果てさて、ラチの鍵はどこにあるのやら。 俺は扉に手をかける。 そうして妙に重たいその扉を開けた。 ビュオオオオオオオオオッ…! …風。 扉を開けてまず感じたのはそれ。 やたらと強い風が勢いよく踊り場に流れ込み、俺は目を開けていられなかった。 ...
-
浴衣とお祭り
夏休み。 今日は団活も休みでやることがなくヒマだ。……やっぱり俺はSOS団の連中といないとダメらしい。 というよりハルヒに会いたい。どうやら俺はハルヒに惚れていたというのに気付いたのは、6月だった。 ハルヒが雨に濡れたのか、風邪をこじらせた時に会えなくてとても寂しかった……って思った時には好きになっていた。 まぁ、そのときに見舞いに行ったことでハルヒの家を知ることになったわけだが、上がったことは無い。 俺の部屋には上げたのに、これじゃ不平等じゃないか? 「……そうだ、ハルヒの家に行ってみるか」 俺は呟いた。たまにはいきなり行って俺が驚かす側に回ってもいいだろう? そう思い、すぐに着替えて俺は自転車に飛び乗った。 ハルヒの家までは20分で着いた。俺は自転車を止めて、鍵をかけた。 そしてドアに近付いて、インターホンを鳴らした。 「はいはい!……あ~もう!歩きにくいわ!!」 ドアの向こうから...
-
消失、そして
~ 12月。 もうすぐ訪れるイベントを待ちわびて、 街や学校が少しにぎやかになる、そんな月。 放課後、私はいつものように部室にいる。 来るはずのない、あの人を待ちながら・・・ ~ 「なぁ、古泉。ひとつ疑問があるんだが」 「なんでしょう?」 2年生になっても相変わらずゲームが下手な微笑みフェイスの持ち主に尋ねる。 珍しくハルヒは風邪を引き、朝比奈さんは受験勉強があるため欠席。 三人しかいない部室だからか、はたまた冬の寒さからなのかはわからないが、やけに声が響くような気がした。 「もし、朝比奈さんが未来から現在に来たとして、いつものドジっ子パワーを発揮して朝比奈さん自身が生まれないような状況を作ってしまったらどうなるんだ?」 ~ あれからもう一年も経つのに、記憶だけが鮮明に残ってる。 ポケットには図書カードと古びた白紙の入部届け。 この入部届けだけが無情にも時間の経過を伝えてくる...
-
Am I father ? 最終章-『幸せ』-
最終章―『幸せ』― 幸せそうな二人を心行くまで眺めた俺たちは、元の川辺まで戻り先ほどと同じ道を歩き始める。俺の記憶違いでなければもう少し行ったところにちょっとした公園があったはずだからそこで長門特製弁当を食おうという算段だ。 涼子と長門はというと、さっきまで見ていた結婚式について女同士花を咲かせていた。いや、すこし違うか。どちらかというと涼子が一方的にしゃべっていて、それに対して長門が相槌を打っている、といった様子だしな。だが長門も適当に相槌を打っているわけではないようだ。本人は気がついているのか気がついていないのかは定かではないが、少なくとも俺から見れば口元に微笑を浮かべているように見える。きっと涼子の方でもそれに気がついているからこそ、しゃべりたいだけしゃべれているんだろう。 ちなみに、このように今の状況を観察している俺は一言も言葉を発していない。 分かるだろ?女の子同士が楽し...
-
下衆谷口の聖夜~その後~
こんばんは。わたくし、谷口と申すケチなやつでございます。 へえ。左様でございます。世間様で言うところの、下衆というやつでございます。 なぜ今わたくしがこのような状況にあるのか。なぜわたくしのような立派な人間が、かような道端の側溝にはまって身動きできずにいるのか。 それには深い、深い訳があるのです。 それは、3日前の寒さのまさる夜半のことでございました。例のクリスマスとかいうお祭りの帰りがけのことでございます。 わたくしはいつものように、やんごとなき月刊誌 (エロ本) を買い、整然とした面持ちで帰路についておりました。 すると、ひゅるりと突然の通り風。あな寒し。そう思ってわたくしはぶるりと身をふるわせ、肩をすぼめました。 厚手のセーターに身をつつんでいたとは言え、やはりそこは冬の空っ風でございます。たまたまも縮み上がるほど寒うございます。 するとどうでしょう。あはや、と言う間に手から...
-
【朝倉涼子の帰還】
朝っぱらから嫌な予感がぎゅんぎゅんしていた。 良い予感なんてのは当たらないくせに悪い予感なんてのはよくよく当たるもんで、それは当たって欲しくないものほどよく当たるってことが今までの俺の乏しい人生経験が結論付けており、結論付けられているからこそ対処のしようもあるというものだが対処しようってときほど対処方法が見当たらないのもよくあることで、目にプレアデス星団みたいな輝きを宿したハルヒが何かを言い出したときくらいにどうしようもない状況に俺は置かれていた。 『放課後誰もいなくなったら、二年*組の教室に来て』 俺が朝学校にやってきて自分の下駄箱を開けると上履きの上に乗っていた紙切れにはそう書いてあった。 その丸みを帯びた文字を見た瞬間、記憶の片隅にあった戦慄が蘇る。 オレンジ色の教室。長い髪の女。ナイフ。そして閉ざされた空間。 その文字はどう考えても消えたはずの元クラスメイト、...
-
古泉一樹無題1
古泉「さてさて、今日はどのようなご用件でしょうか?」 二人だけの教室 下校の時刻はとっくに過ぎている キョン「おまえに話がある」 古泉「ふむ、あなたから用件があるなんてめずらしいですね」 口元を緩ませイスに腰をかける古泉 キョンは古泉の前に立ったままである キョン「長門についてのことだ」 古泉 「長門さんについて・・・ですか」 一瞬落胆の表情を見せた古泉は、窓の外眺め言った キョン「おまえも知っているはずだ古泉」 古泉「といいますと?」 キョン「長門がブラジャーをしていないことだ」 古泉「なるほど」 正直古泉は気づいていなかった、そもそも彼女が ブラジャーをしようがしまいが興味はなかった 古泉の視線は前に立っている彼のあそこにいっていた 古泉「それで、あなたは私にどうしろと?」 少し疑問だった、彼がこの程度のことで私に話を もちかけてくるはずがない、この話は余談のフェイク 本題はこれか...
-
きょんむす第三弾 キョンむす!
もくじ 目を開ける。視界一杯に映り込んできたのは少女の笑顔。 「起きましたか?」 少女がソファから立ち上がって僕に声を掛ける。その際にソファが歪んで彼女がそこに腰掛けていた事を知った。 「今……何時です?」 寝転んでいたソファから上半身を起こして少女に尋ねる。……毛布が掛かっていたのは、彼女の仕業でしょう。僕は仕事から帰ってきた後、倦怠感に身を任せて着替えもせずに突っ伏した筈ですから。 「二時くらいです」 少女は微笑んで僕の眼を見る。 「二時……ですか? それは……寝過ぎましたね」 幸いだったのは今日が休日だったことでしょうか。昨日は確かに激務だったとは言え、目覚ましも掛けずに寝てしまうなんて我ながら何と言うか……。 「困ったものです」 溜息を吐く。 「何が困った事なんですか?」 少女が僕の上に掛かっていた毛布を丹念に畳みながら聞いてくる。 「いえ、今日が休日で良かったと思いまして...
-
夢見ぬ蛙は終末に鳴く
まさか、と思ったのが最初だった。 窓から差し込む燃え上がるような赤の日差し。 秋季を迎えた今、この血のような陽光に、校庭に居並ぶ木々も、紅葉もより鮮烈に色付けられていることだろう。眼に痛いくらいの強烈な照りは、ひときわ暑さの厳しかった夏の名残を思わせた。 僕達は外界と切り離されたような、現実味の薄い、夕暮れの光と闇がコントラストとなった文芸部室にたった二人きり。僕の鼓膜を不意に叩いた発言が、目の前の相手から発されたものであることは間違えようもなく――だから心底、僕は困惑した。 「申し訳ありません、長門さん。もう一度、」 「わたしと付き合ってほしい」 僕の要請を待たぬきっぱりとした物言いは、それがそれが僕の聞き間違い・幻聴である、もしくは彼女の気まぐれのジョークであるという薄い望みを、一分の隙もなく粉砕した。僕は唖然として、彼女を見返す他にない。 「……どうして、そのようなこと...
-
おねえさんなんです。 長門編
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 穏やかな午後の昼下がり。 いつもよりほんの少し早く授業が終わってルンルン気分で向った文芸部部室。 今日は新しいお茶っ葉を用意してきたのです! 黙っていつもどおりに出したとして、一体誰が最初に気がつくのだろうかと考えただけでワクワクします。 勢いよく飲んですぐ真っ先に感想をくれる涼宮さんでしょうか? 対照的にゆっくりと味わって飲んでくれるキョンくんでしょうか? 知識が豊富な古泉くんならじっくり吟味した後に銘柄まで当ててくれるかもしれません。 ああ、でもやっぱり一番最初に気がつくのは…… そこまで考えてから、目の前の文芸部部室と言う名のSOS団本部へと繋がるドアノブに手をかけます。 すると―― 「朝比奈みくる。 待っていた。 相談がある。 聞いてもらいたい。」 部室のドアをあけると、長門さんが、あの長門さんが、...
-
しあわせ プロローグ
みなさんは夢を見ますか? 見ると答えた人――――恐らく大半の人でしょう。今日はどんな夢を見ましたか? 楽しい夢?悲しい夢? それとも今日は夢を見ませんでした? 様々な人がいることでしょう また、人間は寝たときだけでなく、起きているときにも夢を見ますね 代表的なのが夢見る乙女というやつでしょうか……そこ、ここは笑うところですよ しかし、それは我々現の人間のみなのでしょうか 夢の世界の住人は夢を見ないのでしょうか それとも夢の夢はさらにすごい夢?それとも…… おや、そろそろ時間のようですね。それでは、またいつかお目に見えることを願っています しあわせⅠへ
-
涼宮ハルヒの団結 第十一章
「……無事に出発されたようですね」 「ええ。キョンくんとみゆきなら、無事に涼宮さんを連れて来てくれるはずです」 ――古泉一樹。朝比奈みくる、異時間同位体。 「そして……これからの古泉くんの行動ですが、あなたには長門さんの思念体を過去のキョンくんの元へと送り届けて欲しいの。その、古泉くんはこちらの意図を理解してくれていますよね?」 「概要は掴めているつもりです。僕の有するファクターと過去への時間遡行、そして長門さんの記憶を取り戻すという事柄から、僕の行動は必然的に導き出されていますから。つまり、僕の精神探訪の能力をもって時間を止められている彼の精神領域へと長門さんの思念体をダイブさせ、そして過去……去年の七夕から、長門さんには彼の目を通して世界を見てきてもらう。彼女が抱える自分自身の悩みを、まさしく第三者的客観を通して見つめ直してもらうためにね。もしかして、彼を長門さんの部屋に寝か...
-
かんざし
大勢の人がのんびりと歩を進め、どこからか聞こえる祭囃子の響く夜の祭り会場には、いっ たい普段は何処に隠れているのかと思うほどの香具師の出店が軒を連ねている。 昼間の酷暑も一休みなのか、夜の祭り会場には過ごしやすい風と夏の匂いが流れていた。 さて、今俺は市内で開催されていた夜祭に来ている。 夏休みの残り時間に気づいてしまったハルヒによる提案、というか強制によって渋々足を運 んだ訳なのだが……数年振りに来てみれば、これはこれで悪くないと思えてくるから不思議だ。 最後にここへ来たのがいつだったっけな。 確か、誰かと一緒に来た様な気がするんだが。 「ちょっと、何をしんみりした顔してんのよ」 ん、そんな顔してたか。 「してた。そんな感傷に浸るような顔、あんたに似合わないわよ」 へいへい、そうかい。 普段は勘に触るハルヒの口調も、浴衣姿と夏祭りの雰囲気のおかげで幾分和らいで感...
-
「こわれもの」
「こわれもの」 (陰謀をこれから読む可能性がある方は、読まない方が) 今俺は、薄黄色のデニムのコートに黒いベルトとスカーフという格好の長門を連れ、ウィンドウショッピングをしている。 通りがかる男共の視線がちらり、ちらりと刺さっているが、当の長門は、恐らくそれら一切に気付いているであろうにも拘らず、全てに一律無反応という冷然たる反応でそれに応えている。 まぁ、そこはもう見慣れた光景だな。 しかし、一昨日の朝比奈さんと比べても、1度の視線が留まる時間こそ短いものの、回数は上回っているんじゃないか? 今日は日曜で人通りが多いのだから当然と言えば当然か? 長門がこのような出で立ちであるのは、前もって私服で来るようにと伝えておいた為で、ほぼ毎週末と言っても言い過ぎではないほど頻繁に行われるSOS団恒例の不思議探索という名の暇つぶしの間ですら、身に纏う自身のシンボルとして必ず制...
-
Jast Be Friends
このSSはニコニコ動画のボーカロイドオリジナル曲「Jast Be Frends」を勝手にハルヒSS化したものです。 そういうのが嫌いな方やニコニコ動画が嫌いな方は読まない方がいいです。 知らなかったんだ…どれだけ好きでも、どうしようもない時があるなんて。 知らなかったんだ…どれだけ両想いでも、心が全く違ってしまうなんて。 知らなかったんだ…好き合っている人と別れなきゃいけない時が来るなんて。 知らなかったんだ…それがこんなにもつらいことだなんて。 それでも…それでも俺がハルヒを好きなことだけは変わらない。 -Jast Be Friends- 俺とハルヒは付き合っている、もう四年になるだろうか。 高校三年の夏、一世一代の決意を決め告白したところ、なんとハルヒも俺を好きだと言ってくれた。二人は両想いだったってわけだ。 それから俺は猛勉強した。少しでもハルヒに釣り合う男になろう...
-
SOS団の無職16
前回のあらすじ キョンたちSOS団団員たちは、無事過去の世界から帰還することができました。明確な理由はサッパリなままですが。 しかし涼宮ハルヒが時間を巻き戻した理由は判明しました。キョンも、自分が佐々木と一緒に買い物をしていて、その現場を涼宮ハルヒに見られたからだ、と時間遡行の原因を納得できないまでも理解はしました。 キョンは佐々木と一緒に、涼宮ハルヒの誕生日プレゼントを買いに出かけていたのですが、残念ながら彼女の誕生日はまだまだ先です。 もうすぐ誕生日おめでとう!になるのは、古泉一樹だったのです。なんという悲しい勘違い。 ~~~~~ 新車特有の接着剤を思わせるにおいをぷんぷん漂わせる車内で、なんで買いたての車ってこんなにくさいんだろう、と疑問に思いながら助手席に座る私はシートを倒して寝そべった。 隣でハンドルを握るお手伝いさんに訊いてみたら、この...
-
あま~い短編置場
www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/16.htmlここにはあま~い短編を置いてください 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 【題名付き・短編保管庫】 1 たまにはコンピ研部長だって! 幸せの連鎖 抱き枕と二人のコミュニケーション 長門有希の贈呈 嘘とエネルギーの等価性 ハルキョン的10のキス保守 花言葉シリーズ? 鶴のロンド 魔法の言葉~would you marry me?~ 勝ち?負け? 「カレンダー」 カレンダー(H-side) ミイラ盗りのミイラは犬も喰わない (古泉×阪中) 谷口の恋心 hug(古泉×鶴屋さん) シフォンの幸福論(藤原・橘) 言葉にできない (長門×朝倉) かき氷(あま~い話?それとも…) 医者も匙を投げ出す病気の話 谷口の痴漢 結婚しよう ハルヒと春日 甘いのは飴かそれとも… 二年越し勘違い ゆきどけ デートしよう アイ...
-
涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第2話
谷口こと、コードネーム『ジャッカル』がハルヒに瞬殺されたその日の夜、 4人の男女が一同に会していた。 世界のカップルを撲滅させることを目的とした「しっと団」の緊急会合である。 「たにぐ……もとい、『ジャッカル』がやられたというのは本当か?『スネーク』。」 「『ジャッカル』は、涼宮ハルヒにやられたようですな。」 『スネーク』と呼ばれる男は、淡々と説明をする。 「チッ……役立たずが。」 「そう言わないの『フォックス』君。彼がダメってことぐらい、分かってたことじゃないの。」 「しかしだな『キラー』、まさかここまでの役立たずだとは……。」 「彼はちゃんと役に立ってくれましたよ。」 『トゥモロー』は穏やかにそう言った。 言い合っていた『フォックス』と『キラー』、そして『スネーク』が『トゥモロー』を見る。 「彼に涼宮ハルヒを倒すことなんて期待していません。 彼の役割は涼宮ハル...
-
悩みの種3
あの日…私がキョンを誘って映画…他にも行ったけど…それに行った日。 私は自分に素直になれなくて…キョンが心配してくれてたのを振り切って…私は一人家に帰った。 そこで私は凄く後悔したの… なんで私はいつもこうなんだろう…って。 明日こそは素直になろう…。そして素直に謝ろう。そう考えてたの。 だけど…私の携帯に電話が鳴った。 その画面からは…公衆電話?誰だろ急に…わからないまま電話に出た… そこで聞いた一つ一つの言葉が信じられなかった… 電話の相手はキョンの妹ちゃんだった。凄く慌ててる様子で。 「あの…っ…ねっ……ハルにゃん…っ!今…私…っ…ねっ…お母さんからっ…」 明らかに様子がおかしい事を覚るのにそんなに時間はいらなかった。 「妹ちゃん!?どうしたの!?なにかあったの!?お母さんがどうしたの!?落ち着いて話して!?」 私も最初わけわかんなくてパニ...
-
夏祭り
夏祭りの話 ハルヒ「キョン!遅いわよ!」 古泉はフッと笑いやがった。 まぁいつもの事だな。 キョン「悪い悪い、どうせ罰金だろ?」 ハルヒ「今日は祭りなんだし固いルールは一時抹消よ」 はて・・・・どういう風の吹き回しだろう? まぁそんなことはいい 助かった・・・・ キョン「ふぅ~」 ハルヒ「じゃあみんな集まったしグループ分けしましょ。」 と言うと爪楊枝を取り出した。 俺たちは順次に楊枝を取る。 俺は印無し。朝比奈さんは印あり。古泉、長門も印ありだった。 と言う事はハルヒは印なしか・・・。 耳元で古泉が囁いた。 古泉(これも涼宮さんが望んだのです。不機嫌にならないよう お願いしますね) スマイル野郎の都合で命令を聞かなくては ならないと考えると楽しい祭りにはなりそうに無いな・・・。 ハルヒは俺の事をお構いなしに荷物運びとして 雑用してやがる。 ハルヒ「次は金魚すくいしましょ!」 お前は小学...
-
サムデイ イン ザ ハリケーン
傘というものは元来、雨をふせぐためにあるはずだ。 だとしたら今日コイツは、傘としての役割をまったく果たしていないことになるな。 まあ風速20m超える突風と、前方から90度で直角に向かってくる豪雨が相手じゃ仕方ないか。 「あーあ濡れた濡れた。ひっどいなこりゃ。あ……傘、壊れてやがる。」 そう、今日は台風様がご上陸なされているのだ。 こんな雨の中を傘壊して登校する俺。なんという真面目な学生だろうか。 しかし……この閑散とした雰囲気、イヤな予感がする。 「おや、来られたのですね。おはようございます。」 下駄箱に現れた古泉!そしてこいつの今のセリフで、イヤな予感が当たっていることを確信した。 「今日は台風により学校はお休みですよ。」 「やっぱりか!!ちっくしょーー!!」 イヤな予感ってのは当たるもんだと痛感した! 思えばハルヒ関係で、イヤな予感というのはことごとく当たっ...
-
勝手にずらした時間軸
もくじ 「お、今回は俺の番か」 「ほらキョン!さっさと注意書きなんか終わらせましょう!」 「そうだな。っと、この話は「朝倉涼子迷走記」と「彼がバイトを始めた理由 前編」と言う話の狭間にあたる話になる」 「話の流れがわからないって言う人は前の話も読んでもらえると嬉しいわ!」 「あとは…そうだな、この話を読むにあたって軽い既視感を覚える方もいるんじゃないかと思う」 「後付け設定みたいになるけど、この話の有希はまったく別の話の有希と同一人物になるわ」 「まぁそこは気にしなくても読み飛ばせるレベルだ。気になった人だけニヤニヤしてもらえればいいかな」 「…こんなもんかしらね、あとなんか言うことある?」 「あぁ、ひとつだけ、この話のあたりから原作と時間軸がズレた話がでてくるが気にしないでくれ」 「と、言うわけで本編をどうぞ!」 「…お祭りに行きたい」 正月も過ぎ去り新年初となる不思議探索...
-
Am I father ? 第二章
2、 嘘・・・だろ?こいつが?だってこいつは・・・。 「あなたが戸惑うのも当たり前。彼女は朝倉涼子であって朝倉涼子ではない。有機生命体の言葉で表すのなら生まれ変わり。あなたの知る朝倉涼子は前世にあたる。だからこの子自身には朝倉涼子の記憶というものは存在しない」 一つ聞きたいのだが、なんでこんな事をしたんだ?最初からあの朝倉を復活させちまった方が早い気がするんだが。 「あなたの言っていることは間違いではない。しかし、そうすることはかなりの危険があなたに及ぶ。だからわたしは、朝倉涼子の再構成の条件として、何の情報操作能力も持たずに、一人の人間として観察対象であるあなたと過ごさせ、それから得たものをベースに再構成する、というものを付け加えた」 ・・・つまり、どういうことだ? 「これから三日間、あなたとこの子には本当の親子の関係になってもらう。もちろんあなたにはこれについての拒否権がある」...
-
長編・未分類3
-接触編-前編 エンドレスエイト103回目 しん・せかいに君と 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー 涼宮ハルヒの死体 涼宮ハルヒの運命(Fate×ハルヒ) 長門有希の我侭 実は8.365秒 サマー・デイズ(微鬱注意) 大きくてちいさな日々 1 2 3 その技の名は 多分SOS団設立時 【『CLOVER』】 ボディーガード (古泉×キョン妹) 涼宮ハルヒのOCG(ハルヒ×遊戯王5D`S OCG) 絶体絶命でんぢゃらすじーさん vs SOS団 みんなSS大好きだよ保守 朝倉涼子迷走記 みくるの反抗(仮) (※グロ・BAD END注意) SOSvsSOS (性転換「系」) 名も無き詩(ハルヒ×サイレントヒル) ハルヒ「ひぐらしつかまえた!」 日常的なSOS団。非日常もほんのりと。 涼宮ハルヒの激流 涼宮ハルヒの静寂 畏怖・涼宮ハルヒの静寂 (クロス) 君誰大会 とある古い森で 鶴の国 三千世界...
-
鶴屋少女の孤独 SIDE.C.「欠片」
どうして人は後悔するのだろう 過ちを冒すからか どうして人は泣くのだろう 自らの非力のためか どうしようもないこと それは誰にでもある ただ、贖罪することは誰にもできない 背負って、前へと進まなきゃいけない そう、他でもない 自らのために - 鶴屋少女の孤独 - ……… …… … どこまでも続く原っぱ 風が吹くたびに揺れる草の絨毯 雲一つない青空 とても澄んだ心地よい風 鳥も虫もいない ただ俺だけが立っている ここは一体どこなんだろう? ふと頭に浮かぶ疑問 どうしてこんなところにいるのだろう? ふと心に刻まれる疑問 記憶をたどる しかしまるで頭の中が空っぽのようだ 何も、何一つ思い出せない ただ、ここはとても居心地がいい ずっと、ここにいたい気分だ 俺は、昼寝をするように原っぱに寝転がった ...
-
長門有希の些細な願望
困った。 わたしにしては珍しく、そう思う。 時刻は午後五時、場所はわたしの部屋。 ここにいるのはわたしと古泉一樹。 稀な組み合わせ。 しかし彼は、 「うわー、広いー」 ――七歳児。 「何もなくて、寂しくないですか?」 彼は子供の様に無邪気に――実際にオツムも体も七歳児だけれど――言う。 「カチンと来て」思わず呟く。 「……余計なお世話」 困った。 もう一度思って、溜め息をもらす。 この状況下に置かれてから加速度的にエラーが増加している。 このままではいつ暴走するか分からない。 そうなる前に解決策を探さないといけない。けれど、 「ここ開けてもいい?」 和室の扉を指差して首を傾けて、尋ねる。 その「愛くるしい」様子に何とも言えないもの(これもエラー)を覚えた。 認めざるをえない。わたしはこの状況を『楽しんで』いる。 「有希ねえ」 と、何かに突き動かされる...
-
卑屈超能力者と傷心宇宙人の話
「あれは……」 それは一人学校から伸びる下り坂を歩いている時だった。 今日の気温は季節に反してひどく低く、本当に地球温暖化なんて現象が存在しているのだろうか? そう思えるような寒さだった。その原因といえば、朝から音もなく地面を打ち続けている雨にある。 教室にいるだけでも寒かったと云うのに、暗くなって今朝の登校時よりも一層冷たさを増した外気に触れ、身体はどんどん温度を失っていく。暗い中を一人で歩いているだけにその冷気は一層強く感じられて、僕は胸の奥まで冷やされていくような気持ちがした。 そんな帰り道。 傘をさして狭くなった視界に、彼女は姿を現した。 いや、それは現した、というより、僕がたまたま通りがかった。きっと、ただそれだけのことなんだろう。 その姿を認めると、はっとすると同時に、冷え切った胸の内がわずかに温度を取り戻す。そんな自分に気づいて、まだそんなことを考えている...
-
エンドレス ヘイト
※このSSは鬱系、人物の性格が壊れ気味です。 苦手な人は注意してください。 抜け出そうとあがいても、結局は何度も何度も繰り返すだけ。 記憶だけがどんどん増えていき、たまらない孤独を感じる。 記憶を共有する事ができず、新しいスタートを切る仲間達。 そんなみんなと一緒にいても一人だけ取り残された気分だった。 ぐるぐるぐるぐる同じ場所を回り続ける。 そう、まるでメリーゴーランドのような夏の日々。 「またか…」 朝起きて一人呟く。 八月十七日の始まりだった。何度目なんだろう。途中から飽きてしまい、数えるのはやめた。 何百年単位で同じ時間を生き続けた私は、昔と大きく変わった所があった。 人間でいうところの 感情 というものを持つようになったのだ。 最初はただエラーが蓄積されていくだけだと思っていた。 だがいつしか私は気づいた。これは人間の持つ 感情 だと。 感情を出すようになった私を見て、...
-
好感日記
好感日記。Ⅰ 俺にとっての日常とは、妹による骨が軋むようなボディプレスをうけいろんな意味で 爽やかな目覚めを強いられ朝食も適当に、あの山頂ハイキングコースを登る。 そして学校で黒板に淡々と書かれていく理解もできないようの単語の羅列をこれまた淡々と ノートに写す。そうして足は勝手にSOS団の根城、元(?)文芸部室へと運び気付けば朝比奈さんの お茶をすすり、この世でボードゲームが最も弱いと思う古泉の相手をし、長門の本の閉じる音で 帰宅準備に走る。うむ。これが俺の今最も愛すべき日常だ。中学生の頃の俺なら考えられなかったがな。 しかし今日は少し違った。俺の日常が変わる原因はひとつしかない。 涼宮ハルヒのせいさ。 教室につくとハルヒはまだ来ていなかった。ほう、珍しい。俺があいつよりはやいとは。 イスに座り数分するとハルヒが教室の戸口に姿を現した。 お・・・これはだいぶイライラしているぞ。さてさて...
-
Am I father ? 第四章前半
4-1 「ふう・・・」 図書館のドアを開けると、その隙間からふわぁと涼しい空気が流れてきて、火照った身体に心地よい清涼感を与えてくれる。 こんな真夏の一番暑い時間に図書館に人なんぞいるのだろうか、と思っていたのだが、意外も意外、結構人はいるようだ。 このヒマ人め、と以前の俺なら思ってしまいそうだが、悔しいかな、ここの快適さ・・・とはいっても俺の場合、本を読む、というよりは、その快適な温度の中での、敗北と決まっている心地よい睡魔との闘いの一時を指すのだが、それをここにくる度に味わっている身としてはそんなことは言えんのだ。むしろ、俺のほうがヒマ人みたいだしな。 俺がぼけーっとそんなことを考えているうちに、朝倉(小)は、あちこちきょろきょろしながらすたたたたっと走っていこうとする。 こらこら、図書館では走っちゃいけません。それにお前が読むような本はそっちじゃないぞ。 朝倉(小)を呼び止め...
-
chapter3
しばらく互いに唖然としていたが、ふと思いついた。 「もしかして、異時間同位体か?」 しかし、もう一人の俺は未だに唖然とした様子で、 「…いじかんどういたい?なんだ…そりゃ。」 とだけ答えた。どうやら違うらしい。となると…、 だっだっだっだっだっだっだ まずい。ドア開けっ放しだった。妹が上の様子がおかしいから 見に来たんだ。ええい、止むをえん! 「すまん。」 「ちょ、なっ…。」 ガラガラガラ ガシャ 「キョン君。何か一人事言ってたみたいだったけど、どうしたの?」 「いや、大した事じゃない。明日の化学の小テストの暗記をしてたけだ。」 「ふ~ん。でもドアを開けっ放しでしないほうがいいと思うよ。」 「ああ、今度から気をつける。」 「勉強がんばってね。」 バタン だっだっだっだっだっだっだ 「ふー。もういいぞ。」 俺は窓の外に放り出したやつにそう言った。 「いったい、何なんだ?」 「正直なところ俺に...
-
『オレとおまえと聖夜』
「…寒い」 鮮やかなイルミネーションで彩られた街並みによって、本格的な冬の到来を感じるととも に俺の口から漏れた言葉はそんな一言だった。 『オレとおまえと聖夜』 「いいかいキョン。暑い、寒い等と逐一言葉として発せられてしまうと周りの人間まで影 響を受けてしまう。できれば寒い等と発言する事を控えるよう検討してくれないかい?」 仕方ないだろ。勝手に漏れただけだ。そこまで自分の口に責任は持てん。 「まあ僕は君とずっと付き合ってきたからいずれ言うだろうとは思ってはいたよ」 そういえば夏場も暑い暑いとぼやいていたからね、等と隣にいる佐々木の声を聞きながら 家路へと向かっていた。 周りを見渡すとすっかりクリスマス一色だ。俺の口から勝手に漏れたクリスマスという単 語聞きつけた佐々木はいきなりこんな話を切りだしてきた。 「日本人の大半はキリシタンでもないのになぜ彼の生誕を祝うのか疑問に思ったこ...
-
Am I father ? エピローグ
かち、こち、かち、こち。 時計の針が回り、長針短針秒針が全て十二を指して、ついさっきまでの今日は昨日となり、明日だと思っていた日が今日になった。 ふむ、なんだか分かりにくいな。ようはあれだ、あれ。さよなら昨日、こんにちは今日ってやつだ。あれから二ヶ月近くがたち、もう数時間後には二学期の始業式が始まろうとしている。 あの日から俺の心にはぽっかりと小さな穴が開いてしまったように思える。 今ではもう気持ちの整理はできているつもりなのだが、別れたあの日は思い出すのも恥ずかしいくらいに取り乱しており、家に帰ってからというものの、いたるところであいつのことを思い出しては泣きそうになり、というのを繰り返し、最後には長門に添い寝までされる始末。次の日の団活では目を真っ赤にしていたためか、ハルヒに馬鹿にされ、それに俺は切れかけて危うく喧嘩になるところに。長門や古泉が止めてくれなかったらどうなっていたことか。...
-
キョンの告白記
きっかけは浅はかなものだった。 朝倉に襲われたとき、彼女は必死に俺を助けてくれた。 それ以来俺は彼女に恋をするも、彼女は人間ではないので果たしてこの恋は叶うのだろうかと、 杞憂であってほしい心配をするようになっていた。 何せ俺は優柔不断なので、いつまで立っても思いをぶつけられていない。 その子の名前は長門有希、文化部だったがいつの間にかSOS団ということにされるも、 それを歯牙にもかけず一日中本を読み続けている女の子。 彼女に恋をしてから月日が過ぎ、もうすぐクリスマスが訪れようとしている。 俺はそのクリスマスに、谷口と国木田のアシストによるある計画を立てていた。 名づけて「戦艦長門」 ~12/23~ 作戦を整理する。 長門が好きそうな場所などを考慮したうえでデートを敢行する。 好きそうな場所なんて決まりきってるのだが・・・。 長門とは12/24日15時、学校の校門前で約束してある。 い...
-
@wiki全体から「きっと祭りは笑うもの」で調べる
更新順にページ一覧表示
|
作成順にページ一覧表示
|
ページ名順にページ一覧表示
|
wiki内検索