涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「どうって事ない日常「偏屈ね 、」」で検索した結果

検索 :
  • どうって事ない日常「偏屈ね 、」
    その日部室には俺、ハルヒ、朝比奈さん、長門がいて、自称超能力者以外は皆揃っていた。古泉は掃除当番で遅くなるらしい。 ついでにそのまま学校中を清掃してくれればありがたいね。   ハルヒは近頃はネットサーフィンで電子世界を泳ぐのも飽きたのか、今はオセロで俺を相手に暇をつぶしており、朝比奈さんは可憐過ぎるほどのメイド姿で団長席に座ってパソコンを何やらせっせといじくり回し、長門は普段通り言うまでもない。   ま、現在の部室内は至極平和な、俺にとっては至福の一時が流れているわけだ。ああなんてお茶の美味いことか。 しかし、そんな俺の 心の平穏を忌み嫌い、否応なしに崩壊させるのはやはり涼宮ハルヒその人なのである。   「アンタってなんでそんな偏屈なワケ?」 向かいで俺の黒石を4つの白石に変えたヤツが突然そう真顔で言いやがった。 聞いた瞬間、自分の左下まぶたがヒクヒクと痙攣するのを感じてすぐさま俺は反射...
  • 普通の短編置場
    ...ン転倒 デリバリー どうって事ない日常「偏屈ね 、」 Welcome to the beutiful world! 涼宮ハルヒの消失前日 めがっさ貯古齢糖 箱 熱すぎる季節 涼宮ハル○の性別 (キョン・ハルヒ性転換) 立場 わたしのあなた お茶会へようこそ! 長門の湯 明日に向かう方程式実践編 森園生の苦労 鶴屋の湯 夜と吹雪 部室でアイツとの会話 キョン「年中絵にしたいんだ、ここを」 (日常 掌編) 綺麗な夕焼け 羽 キュウリ 放課後の魔法使い(長門) 15498のはじめの1(長門) メルトインザレター インピーダンスマッチング 誰も知らない二人のためのフィルム 格付け 空に太陽が赤いから 涼宮ハルヒの解散 年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ ある暑い日の部室で 緊急脱出プログラム設置の真相 一樹の湯 テディベア みくるの湯 今夜はブギー・バック恋図mix 笹mix ハルヒの湯 ...
  • Break the World 第一話
       きっかけ、なんて物は大抵はどうってことがない。  俺がハルヒの巻き起こすゴタゴタに巻き込まれた理由も些細な会話が始まりだった。  だが、そんな日々の終わりは突然にやってきた。  何の予兆も見せること無く。警告を与えられる時間も無く。  始まりが些細な事だったように、終わりもまた些細なことがきっかけで訪れた。  それは、いつもと同じ日々での事だった。     「Break the World」  第一話 ― 発端 ―    相変わらず学校の授業は面白くない。何故かって言えば、内容がわからないのである。  俺の後ろに座ってるハルヒはちょくちょくを俺をペンで突いて来るし、  集中力削がれる事この上ない。元々無いようなもんだけど。  やっとの思いで授業が終わると、俺は朝比奈さんの癒しを求めて部室に向かった。  ハルヒも一緒だった。特に何も話はしなかったんだが。  部室棟に着き、ドアをノックし...
  • lost and found
     朝。確かに妹に叩き起こされたにも関わらず、俺はいまだに夢を見ている気分だった。  寝覚めは最悪。二度寝の誘惑に駆られる。  ふと覗き込んだ鏡にはひどい顔した男が一人写っている。  階段を下りて、食卓に着き、食ったってしょうがない朝飯をかっこみ、  制服に着替えて行きたくもない高校へ向かった。  近ごろ強制ハイキングコースに差し掛かる度に引き返したくなるが、惰性で登り続ける。  そんな鬱々坂の途中で会いたくない奴の一人、古泉に遭遇した。  古泉が片手をあげた瞬間俺は拳を強く握っていた。殴りかかろうとするかのように。  しばらくしてから俺は手を開き、足早に古泉のもとを去った。  そして、あいつがにこやかに手をあげる事に  ここまで殺意を覚えるのはなぜだろうか、と自問自答する。  ……いや、するまでもない。俺はよく分かっている。  このいらだちの原因も。それが八つ当たりであることも。  教...
  • 普通短編71
    キ「好きだ」 ハ「///」 キ「(プリンじゃなくてプチダノン食ってる!?)」 プチデレ=もう何も言うまい   キ「長門、可愛いな」 長「・・・」 キ「(長門の体が金属になっていく!?)こ、これは」 コンコン キ「チタンか」 長「そう」 ちたデレ=デレると体がチタン化する。じつは頬が赤くなるのを見られたくないというテレ隠しである。 亜種も多々ある。     キョン「今日という今日は頭に来た!SOS団なんて辞めてやる!」 いってやった・・・どうせ怒鳴りつけられるんだろ? ハルヒ「・・・・・・いいわよキョン・・・さよなら」 えっ!?今あいつはなんていったんだ?? ハルヒ「出て行きなさい早く・・・SOS団辞めるんでしょ?」 聞き間違いではない・・・どう対応をとればいいのだろう 古泉「あなたとは気が合いましたが残念ですさようなら」 長門「さよなら」 みくる「キョン君・・・残念ですけど・・...
  • ハルキョンのグダデレ
    ハルキョンのグダデレ 有希、どうしたのかしら。 今週に入ってから、キョンばっかり見てる。 前からだったけど、今はちょっと違う感じ。 有希の目の色、どう見ても違うのよね。 恋よね。あれ。しかも、淡い恋心とかじゃないわね。 なんていうか、ベタ惚れね。あれは。 もう、バカキョン! なんで団長のあたしがこんな事で悩まなきゃいけないのよ。 どうせバカキョンが何かしたに違いないわ。 有希が何かするわけないもの。もう、バカキョンのアホ! なんであたしに相談しないのよ。雑用のくせに。 バカアホキョンね。バカアホキョンのエロキョン! キョンは有希の事どう思ってるのかしら。 でも流石にこれは聞けないわね。うーん。 キョンのバカ。あたしって者がありながら、 何をしてるのかしら。アホキョンのバカキョン。 キョンはあたしの何が不満なのかしら。バカバカキョン。 キョン、いつもあたしが一緒に居てあげてるのに、全...
  • アナル短編3
    キョン「ふぅ…今日は部室一番乗りか」   そして俺はおもむろにイスに座った     古泉「かかりましたね!実は5限目からずっと空気イスでキョンたんを待っていたんです」 キョン「!?」 古泉「それじゃ遠慮なく」 キョン「アナルだけはっ!アナルだけはっ!」         キョン「(ガチャ)…ん?何かこの部屋イカ臭くないか?」 朝比奈「あー、キョン君。スルメイカですよ~」 キョン「あれ?今日はまだ朝比奈さんだけですか。なるほど、まんまイカだったんですね。 美味しそうだな…一ついただけますか?」 朝比奈「美味しいですよ~どうぞー」 キョン「いただきま 古泉「かかったな!小物め!朝比奈じゃなくて実は僕だったんだ! このスルメイカも実は僕の分身だ!」 キョン「そんな無茶苦茶な…」 古泉「そんなにスルメイカを食したいなら食させてやろう! 臭いだけな、たっぷり注ぎ込んでやるわ!ソォイ!!」 キョン「ア...
  • kick start, my heart.
    she loves him.~  俺が住んでいる街は割合規模が大きく、デフォルメされた犬だかよう分からんマスコットキャラを 常時闊歩させておける程の、来場者数と敷地面積を誇る遊園地なんかも経営している。 しかし、冬ともなれば遊園地なんてのは畳半畳分のコタツよりも足を伸ばされない物である。 が、本日はそんな遊園地にハルヒ、長門、谷口そして俺の四人で訪れている。 何故か。その答えに含まれる物の一つは、谷口が長門に対してはっきりしないからだ。 …もっと詳しく言えば、長門はあの消失事件以来、徐々にコスモサイキックな能力を自制し、 段々と人間味を帯びてきていた。そして、谷口と一緒に居る時間が増えてからというもの、 その傾向は先日のバレンタインの時のように態度にも顕著に表れ始めた。 俺は、それはとても良い事なんだろうと思う。相手が谷口なのは、何とも言い難いのだが… まあ近頃の谷口を見る限りで...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 4
    8,彼女のやりかた、彼のありかた  長門と分かれて部室へと向かう道すがら、一人になってようやく落ち着いてきた俺はしかし、整理してみるとどうにも腑に落ちない話ではないか。  クリスマス以降の未来が無い。いや、これは別にいつものことだし正直「またか」以外に感想は無い。そこは良しとしよう。  でもさ、そんな時空的世界の危機に瀕しているってのにだ、なーんで俺みたいな平々凡々、特記事項に書くことは「特に無し」以外に思い当たらない高校生が必要なんだ?  しかも、どうやら俺は女の子と会うらしい。それで長門いわく問題は解決するようだが、ぶっちゃけ意味が分からない。って言うかどうにも線が繋がらない。乗っかってんのは事も有ろうに全世界の未来とやらだ。おい、世界。お前はそんな正直、他所様からしてみればどーでもいいにも程が有る色恋沙汰に左右される体たらくで本当にいいのか?  ……まだ色恋沙汰と決まっ...
  • 普通短編54
    キョン「なぁ長門」 長門「・・・・」 キョン「片足立ちになって両手を広げてくれないか?」 長門「・・・いい」 ガタ・・パッ キョン「じゃあ次は「ブーン」って言ってみてくれ」 長門「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン 」 キョン「ハァハァ・・」 長門「ユニーク」   「あ……」 ふと足下を見ると、蟻が葬祭行列のように列を成して行動していた。 「…………」 ……弱いモノ程「信頼」や「結束」と言う言葉を口にする。 私は違う。人間の倫理感でモノを言うのは筋違いだけれども。 私は弱くない。少なくとも生きる価値無きこの虫ケラよりは。 「……情報連結の解除を申請」 先頭から12番目の蟻を消滅させた。 急に蟻達はこぞって、瞬間に消えた同志を慌てて探す。 一人は皆のため、皆は一人のために。 「…………」 頭がカッと熱くなる。むしずが走る。 憐れな仲間意識に……私にはない仲間意識に。    ――ズッ ...
  • 閉鎖空間記
    『本日未明に発生した閉鎖空間についての緊急報告 発生日時:本日午前四時すぎ。 発生場所:観察対象『B』の居住地を中心に半径百メートル。 侵入難度:昨年五月に発生した閉鎖空間と同程度。独力での侵入は不可能とみられる。 神人:現在発生は確認されていない。 観察対象:『A』は現時空に残留を確認。『B』は現在確認中。 追記:拡大の様子なし。 総合判断: ・観察対象『A』が現時空に残留している事。 ・拡大の様子がない事。 ・侵入が困難であること。 以上三点より本件を緊急度Cの要調査事項とする』  僕は携帯の音で起きました。確認すると機関からの閉鎖空間発生の連絡。 「道理で今日の夢見が悪かったわけですね」  しかし不思議な閉鎖空間の発生の仕方です。  涼宮さんは消えていない。そうであるのに去年の五月の時と同じくらい侵入が困難……。  神人も出現せず拡大の兆候もなし。無害ですね、今のところ。  緊急...
  • 涼宮ハルヒの恋心
    涼宮ハルヒの日記   今日は、日曜日。 どうせみんな暇だろうと思って電話してみたけど古泉君は、 『すみません、今日はどうしても外せないようじがありましてそれではまた明日学校で、では失礼します』 なんというか古泉君らしい丁寧な口調で電話をきった。 で、みくるちゃんは『あっ、涼宮さんどうしたんですか?』と言ったので今日いつもの所にこれるか聞いたら『今日は、…ごめんなさいお買い物に行くから…ごめんなさい今日は行けません・・・』 みくるちゃんらしい言い方で電話をきった。明日学校でバニーの服を着せて門の所に立たせてやる「SOS団をよろしく~」とでも言わせながらあたしも一緒に 有希にかけたら『・・・・・・・・・』無言だし今日いつもの所にこれるか聞いたら『今日は無理』理由を聞いたら『今日は、お買い物』といって無言になった『そう、じゃ明日学校で会いましょ』そういって電話をきった 残るのは 『あっキョン今か...
  • 朝倉涼子のグサデレ・クリスマス編
        キョン「……朝倉、これ…」 朝倉「えっ…?」 キョン「メリークリスマス(ニコッ)」 朝倉「あ……」 キョン「開けてみろよ」 朝倉「……うん」(パカッ) キョン「サイズは多分合ってると思う」 朝倉「これは、指輪?」 キョン「あぁ、これを左手の薬指にはめてくれるか?」 朝倉「それって……プロポーズ?」 キョン「そういう意味で送ったんだがな、はは……………朝倉、結婚しよう」 朝倉「キョン君……」 ・ ・ ・ ・ ・ チュンチュン…… 朝倉「(ガバッ!!)……ゆ、め……?……キョンくん」 朝倉涼子のグサデレ ~クリスマス編~ 第1話   第2話   朝倉「ふぅ……」 キョン「朝から浮かない顔だな、どうした?」 朝倉「ちょっとね…(あなたが夢なんかに出てきたからよ……)」 キョン「そうか…あっ、そうだ朝倉」 朝倉「ん、なぁに?」 キョン「クリスマス」 朝倉「(ドキッ!?)」 キョン「...
  • グサデレ 夏休み・自宅訪問編
        朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・自宅訪問編~   第1話   キョン「夏休みも残り僅かだな!さぁ最後の一日まで遊びつくそうぜ!!」 朝倉「そういうことを言えるってことは宿題はとっくに終わってるってことね?」 キョン「う……お、おう!あ、当たり前だろ!?」 朝倉「あら意外ね。もしやってなかったら今頃キョン君をズタズタに引き裂いてるところよ♪」 キョン「……」 朝倉「もう一度聞くわね?『宿題』は本当に全部終わったのかしら?」 キョン「…いいえ」 朝倉「あたしの耳がおかしくなっちゃったのかしら。あなたさっきやったって言ったわよね?それは今度は終わってないっていうのはどういうことなの?つまり嘘をついたって事よね?嘘つきって最低よね、あたし嘘つきって大嫌いなの。あ、でもキョン君はもっと嫌いだけどね、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww俺嫌われすぎwww」 朝倉「あなたなんか誰からも好かれるわけ...
  • 私の選んだ人 第8話
    私の選んだ人 第8話 「オセロ」 「今から約19分前、古泉一樹が、情報統合思念体と『機関』の間で半ば暗黙の了解的に認知されている停戦協定に於ける、現時点で設定されている有効期限以後に、わたしの自律行動を停止させようとする情報統合思念体内部での動きを取り消させた。それを受け、『機関』は今回の古泉一樹の行動を明確な叛逆行為であると結論付け、ルーチンに従い今夜12時0分0秒にその処分命令を下す事を予定している」 状況が把握できていない俺、心なしか怒っている風な長門、先程から落ち着きも無く血の気の失せた白い顔の朝比奈さん、珍しく笑顔のストックを切らせているらしい古泉の4人は、長門の部屋のリビングで布団を外されたコタツテーブルを囲み座らされている。 配置は俺の正面が長門、右側が朝比奈さん、左側に古泉。っとまあ、一応参考までにな。 んで、最初に口を開いたのがこの会の主催である長門。そしてそ...
  • サムナンビュリズム中編1
    「くそ! 何だってんだよちくしょう!」 俺は雨の中叫んでいた。 こうでもしなけりゃ気が変になりそうだったからな。 「ああもう訳が分からん!」 時折盛大に愚痴を叫びながら雨の中自転車を全速力でこぐ俺は端から見たら変態なんだろうね。 俺だってそう思うさ……と、赤信号だ。 信号を待ちながら俯いていると目の前に車の止まる気配がした。   ……。   俺が俯いたままでいると、その車の後部ドアが開き車の中から、 「乗ってください。早く」 と、声をかけられた。 やっぱりね、見なくてもわかる。顔をあげると見慣れた車があるはずだ。 案の定、そこには古泉御用達の黒塗りタクシーがあった。 雨に打たれるのにももう飽き飽きしていたので、俺は素直に車に乗ることにした。 自転車は一応鍵もかけたし再会の約束もしたから、何とかなるだろう。   「どうも、お久しぶりです。森さんも新川さんも元気そうですね」 「……」 新川さん...
  • Break the World 第三話
      第三話 ― 悲愴 ―    待て待て、とりあえず考えろ、俺。  大体こんな極端な二択しかないってのがバカげてる。  ハルヒのとんでもパワーだったら少しどころか大いに我が侭を通せるはずだろ。  自分達の住んでいた世界をハルヒが否定でもしない限り……  そこまで考えて思い当たった。そうだ。こいつは否定する奴だ。  かつて閉鎖空間に閉じこもったのは、自分の望まない世界を否定した結果らしいし、  その中で俺だけは一緒にいたいと願われたからあの場所に呼ばれた。   俺と自分以外の世界は「要らない」って深層心理では思っていたって事だ。  つまり、ハルヒと力は今繋がりが無くなりかけていて、  力の暴走の結果もまた、ハルヒの願望なのだ。俺と二人で生きるという願望。 「なあ、ハルヒ」 「なに」 「世界を壊してまで、お前は俺を選ぶのか……?」 「…………」ハルヒは黙ってる。 「……答えてくれよ。俺にそこま...
  • 雪色マフラー
      「有希、17回目の誕生日おめでとーっ!!!」  もうお馴染みの高級マンションの708号室、すなわち長門の部屋に集結した一同の歓喜の声援が飛び交う。良かったな、長門。  しかしハルヒ、17回目というのは大幅に間違っているぞ。長門の歳は余裕で3桁代に突入しているぜ、あの無限ループオブ8月によってな。ん? 8月オブ無限ループの方が正しいのか? どっちでもいいや。 「……ありがとう。」  頬にポツンと可愛らしい朱の色を浮かべて照れくさそうに話す長門は、正直ヤバかった。こんな長門を創造した情報ナントカも捨てたもんじゃないな。いや、尊敬の位に値するぜ!  いつもは殺風景なこの部屋も、今日はハルヒよろしく数々のドがつくほど派手な装飾品で飾られている。目がチカチカするぞ。  ああ、説明が遅れたが今日は11月18日。長門の誕生日……ってことらしい。有機アンドロイド――正直長門をアンドロイド扱いになん...
  • 家族
    「じゃあ今から役割を決めるわ!」なんのだ? 「決まってるじゃない!」だからなんのだ? 「ホントあんたはバカキョンね!人の話を理解できないなら最後まで聞いてから質問しなさい!」はいはい。   ここはSOS団のアジトで時は放課後。 今ここにいるのは俺とハルヒと窓際で本を読んでる長門だけど。   ハルヒはホワイトボードに『キャスト』『父1』『父2』『母1』『母2』『子ども』と書き 「じゃあまず子役からね」ちょっとまて!なぜ子役がでてくる? 「あたしは有希がいいと思うんだけど、みくるちゃんがいい?」 「キャスティング以前に質問だ!今回のコンセプトはなんだ?」 「しょうがないわね、説明するからしっかり聞きなさい!」やれやれ。   「あたしはSOS団と言ったら家族のようなものだと思うのよね。実際家族だったらどんなんだろうって思ったわけ。」 まあある意味家族のような付き合いをしてなくもないが。 「だけど...
  • 普通短編44
    キョン「ハルヒ、髪にゴミが……」 ハルヒ「えっ……? どこ? キョン、とって。」 キョン「ああ……ってこれ毛虫じゃねえか!? 気持ちわりい!!」 ハルヒ「え!? うそちょっと! とってとってとってぇ!!」 キョン「気持ちわりい!! こっちくんな!!」 タダダッ ハルヒ「ちょ待っ、う……イヤァ!! 早くとってバカァ!!」 タダダッ キョン「こっちくんなよ!!」 ダダダッ ハルヒ「ちょっとぉ……!! ……ってキョン!? 背中にいもむしついてる!!」 ダダダッ キョン「えっうそ!? ハ、ハ、ハルヒとってくれ!」 ダダダッ ハルヒ「い、いやよ……!! こっち来ないで!!」 ダダダッ ダダダッ ダダダッ   ハルヒ「ってことがあったのよ……走ってる内にキョンの背中からいもむし落ちたからよかったけど……  全く、人騒がせよね……みくるちゃん……?」 みくる「はぁ……それで涼宮さんの頭についてた毛虫はど...
  • シフォンの幸福論(藤原・橘)
    「佐々木さん、遅いね」  シフォンを食べ終わった後の、白くて丸い小皿に視線を落としてあたしが呟くと、 「それは独り言なのか、それとも僕に何かを求めているのか分からないな。思考が口をついて出る癖があるのなら直した方がいい。意味がない上に若干迷惑だ。ふん」 「…………もう」  あたしは今、市内の喫茶店で甘いものを頂いてます。それも……未来の使者さんと二人っきりで。  どうしてこんな憂鬱な状況になったのか。  考えるまでもなく、佐々木さんとくーちゃんが遅刻しているから。  ちなみにくーちゃんは周防さんのことで、あの人は何においても素っ気なさすぎだから、せめてもの愛嬌としてあたしがそんなあだ名で呼んでみたりしてるだけです。あたしらしくもないと思うけど、この集団に決起を促すためにはまだまだ献身しなければなりません。 「それにしても……」 「なんだ?」 「あ、いえ、その……なんでもないです」 ……...
  • 本音
    どうすりゃいいんだろうね?俺は。 この状況を。   顔から血がでてる古泉。 俺も似たようなもんだな。 ずいぶんと口の辺りがひりひりする。 こりゃ、口の中が切れてるかな?   「あなたに僕のことがわかるわけがない」 「あぁ、同意見だよ」   本当に、どう収拾つけるべきかね、この状況?   その日、些細なことで俺はハルヒと喧嘩した。 普段ならどうってことないことが、その日ばかりはなぜか許せなかった。 部室を飛び出していったハルヒ。   俺は深いため息とともに椅子に座る。 「閉鎖空間のでるような真似は慎んでくれませんか?」 こんなことを言うのはニコヤかスマイル・古泉しかいない。 普段なら同意する俺だが、まだカッカしている。 「知ったことか、そのための機関だろう」 ふう、と一つため息をつき古泉が言う。 「確かにそのための機関です」 ならいいだろう。 「けれどあなたは作らなくてもすんだはずの閉鎖空間...
  • キャッチボール with 古泉球
     どうしてこんなことになったんだろう。  僕は頭を抱えつつ、いや、両手が塞がっているから物理的にそんなことは無理なんだけれども気分的にはそんな感じで、とにかく、もう、どうしようもないとしか言いようが無い今の状態に着いてもう一度最初から思い返してみることにした。  そもそもどこが最初かと問われても困るのだけれども……、確か、雪山の山荘での出来事も終わりからかな、僕が今この右腕にぶら下げる形でSOS団名誉顧問なる役職を与えられている上級生さんにちょくちょくお誘いを受けることになったのは。山荘での事件がどうのというところから始まって、他愛ない話をして、一緒に映画に行ったりご飯を食べたりショッピングをしたりなんていう、デートモドキみたいなことをして……、結構嬉しかったのは確かだけれど、それ以上のことは何も無かった。あ、バレンタインのチョコをこっそり貰ったりはしたかな。もちろん義理だって言われたけ...
  • キョン子の憂鬱 (TS)
    「只今より第一回SOS団2時間耐久鬼ごっこを開始するっ!」 「はあっ?」 放課後の文芸部室。SOS団団長のハルヒコの奴がまたくだらん事を言いはじめた。 「よしっ!みんなジャンケンしようっ!鬼はキョンだけどなっ」 じゃあ一体なんの為のジャンケンだというんだ。そして私はジャンケンもしないし鬼もやらん。 というかまずそのゲームに参加拒否の意思を表明するね。 「じゃっ、早速ルール説明に入るっ!鬼はくちびるを奪われたら負け!以上っ!」 人の話をまったく聞いてな……って、 「ちょっと待て。言ってる意味がわからん。説明しろハルヒコ」 ハルヒコはニンマリと、 「だから、さっき説明したろ?お前が逃げて、俺達が捕まえる。そしてくちびるを奪う」 「いや全部まるっきり分かりかねるが、そしてに続く言葉の意味がとくに分からん」 ガタン、ガタン、ガタン。 「お……おいっ?どうしたお前等?」 何故か長門ゆうきと朝比奈先輩...
  • 幻惑小説 エピローグ
      ◆◆◆◆◆    長門がこの空間の消去を承諾してくれ、俺たちは光に包まれながら元の世界へ戻った。 「……! キョンくん!」 「長門さんも……!」 「皆さん……待っていてくれたんですか。」 「もちろんです。」 「キョンくん、長門さん……戻ってきてくれてありがとう。」 「長門さん……無事で、本当に良かった……」 「……喜緑江美里……」  喜緑さんが無言で長門を抱きしめる。涙腺の崩壊を誘いそうなツーショットだ。 「やはりあなたなら、大丈夫だと思っていましたよ。」 「なんとか……だったがな。」 「我々は一度ならず二度までもあなたにこの世界を助けてもらいました。本当に感謝しています。」  俺はこのまま閉鎖空間が増え続けると世界は全て閉鎖空間に侵されてしまうことを説明された。またそんな大層なことをやってのけちまったのか。 「……さあ、涼宮さんがお目覚めになる前にわたしたちは帰りましょう、新川。」 ...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 5
    10,時空管理者の憂鬱  あれよあれよと時間は流れ、期末テスト準備期間が始まった。テストが終わればすぐそこにクリスマスが待っている。  クリスマス、か。いやはや、どうするべきだろうな。去年に倣うならもうそろそろハルヒが騒ぎ出すはずだ。しかし、今年は俺に「予定」が有る、らしい。本人の意思がそこに介在しないのがこの場合の悩みであり。もしもその予定をぶん投げてSOS団主催のクリスマスパーティに出たとしたら、どうだ?  世界はそれで呆気無く本当に終わってしまうのだろうか? はあ、真面目に考えるのも阿呆らしい話だが、しかし俺が真摯に向き合わなければ他の誰がこの不条理な超時空的現実に向き合うっていうんだ。古泉は早々に楽観論者に成り下がっちまってたしな。全く、肝心な時に使えない。  ドイツもコイツも俺の都合なんかちっとも考えちゃくれないのは、世界に蔓延る悪癖だ。  ま、今更って話だけどさ。 ...
  • ミステリック・サイン後日談
    それはあのカマドウマ事件の数日後のことだった。 その日も例によって我等がSOS団の活動は長門が本を閉じる音と共に終了した。 皆がそれぞれ帰り支度を始める中、俺は奇妙な光景を見た。 長門が本を閉じたままじっとしている。 いつもならさっさと本を鞄にしまいこんで部室を出て行ってしまうはずなのに今日はどうしたんだ? 「それでは、また明日」 振り向くと古泉がいつもの微笑を浮かべてドアの前に立っていた。その後ろには小さく手を振る朝比奈さんの姿。 どうやらハルヒはとっとと帰ったらしい。 「ああ、またな」 そう言うと古泉は表情を崩さずに部室を立ち去った。次いで俺は朝比奈さんに軽く会釈する。今日もお疲れ様でした。 「うん、また明日」 朝比奈さんは愛らしい笑顔を残してお帰りになった。先に出て行ったのが古泉で良かった。 野郎と美少女の笑顔では得られるものに差がありすぎる。 しばし朝比奈さんの笑顔の余韻に浸ってい...
  • グサデレ 夏休み編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・花火編~     第1話   朝倉「夏ねぇ…」 キョン「ん?あぁそうだな」 朝倉「……夏よね?」 キョン「?…あぁだからそうだな」 朝倉「(イライラ)……夏なのよ?」 キョン「…??…だからどうした?」 朝倉「もう!鈍いわね!!夏といったら色々あるでしょ!!!」 キョン「例えば?」 朝倉「え!?……は、(ボソボソ)とか……」 キョン「へ?」 朝倉「だ、だから……花火とかあるじゃない!」 キョン「あぁ…そうだな」 朝倉「それ…だけ…?」 キョン「他に言いようがないだろ?」 朝倉「……呆れたわ。このあたしがここまで言ってあげてるのにどうしてあなた って人はこうも鈍いの?やっぱりそういうのって一回死なないと直らないのかしら? ……ってことで、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww誘えって素直に言えwww」 朝倉「女の子から誘えるわけないじゃない♪」 キョン「(つまり朝...
  • ある日 文芸部室にて
    ある日 文芸部室にて キョン「今日は長門と古泉しかいないのか」 古泉「朝比奈さんは用事で今日はこられないとのことです」 なぜ朝比奈さんはおれでなくこんなやつに言付けを頼んだのかと、少し腹が立ったがまぁいい 古泉お茶いるか? 古泉「はい、お願いします」 長門は? 長門「・・・・・コクリ。」 おまえら、朝比奈さんが来ないこと知ってるんなら自分の分くらい入れとけなまけものどもめ やかんをコンロにかけていると後ろから気配がする 長門「・・・・・・・・。」 ん?どうしたんだ 長門「まだ?」 あー、もうちょっと待ってくれすぐ作るから 今日はやけにせっかちだなぁ、そんなに喉が渇いていたなら自分で入れとけばいいのに というか、宇宙人でも喉が渇くのか などと考えていると突然長門のやつが俺のズボンのチャックを開け始めやがった キョン「おい長門何してんだ」 えらく冷んやりした手が俺のものを握っていた う...
  • ハルヒとちぇんじ
         小学生の時、親爺に連れて行かれた野球場で、わたしは世界を見限った。  自分が、自分だけが特別ではないこの世界を認めようとできなくなったし、あえていうなら拒絶をもしていたかも知れない。  だけど、それも纏めて皆が自分の我侭であることに中学校への入学時に気付いて、そしてそれを認め、同時に特別な存在に対して諦めることにした。  宇宙人。  未来人。  異世界人。  超能力者。  これらのどの存在もこの世界には存在しないし、わたし自身もまた、ありふれた日常風景での登場人物の一人でしかない。そのことを認め、確かな世界の人生へと足を進めはじめていた。    ところで、人生には障壁がつき物だ。目標を持ち、それを成し遂げようと努力しているその延長線上に一つや二つは障害物がある。そしてそれを乗り越えていくのが人生の醍醐味なんだと、テレビに出ていた司会者がいっていた。  わたしもそれには同意する。同...
  • キョンの子育て奮闘記
    夏休みが終わった。 夏休みが終わったからには新学期がやってきてしまうもので。 夏休みの間ハルヒに振り回されたにも関わらず、体は鈍っているらしく坂道が物凄くきつかった。 あの坂道を下りるのかと思うと憂鬱だね。やれやれ。 そんな事を考えながら部室をノックすると、朝比奈さんの声が聞こえてきた。 声に違和感を感じたが、入っても問題はなさそうなので扉を開け、挨拶を―― 「キョンくん、こんにちは〜」 若い朝比奈さんがそこにいた。 いやいや、今でも十分に若い。だが流石にこれは若すぎる。 どう見たって幼児だもんな。あっはっは。どうすんだこれ。 ……現実逃避をしている場合ではないぞ俺よ。 きっとまた何か事件が起きて未来から朝比奈さんが送られてきたのだ。 きっとそうに違いない。 では何故そんな事態になっているのだろうか。 ここで部室の隅にいる筈の宇宙人に説明を求めるべくそっちを向いた。 あれ? 居ない? 視線...
  • 涼宮ハルヒの分身 Ⅴ
      Ⅴ   「‥‥‥誰、ってどういう意味かしら」 「そのまんまの意味だ。お前は誰だ。本物のハルヒはどこやった?」 そのハルヒはこちらにニヤリと笑った口下だけが見えるよう少しだけ振り返り、またもハルヒとおんなじ声色で俺へと返事をした。 「なあに、キョン。本物のハルヒ、なんて意味ありげな言葉言って。まるであたしが偽物みたいじゃない」 その通りだよ偽ハルヒめ。 「だって忘れちゃったんだから仕方ないじゃない。それとも何、そんなに大事な思い出だったのかしら?」 白々しいことを。どういう過程でこいつが全くハルヒと同じ容姿と声と性格を得たかは不明だが、本当のハルヒではないということが確かになった。となると、こいつが閉鎖空間を発生させたということか。畜生、よりによってハルヒの姿になりやがって。 「じゃあ教えてよ。もしかしたら思い出すかもしれないわ。どうやってあたし達はここから出たんだっけ?...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 8
    15,フリープレイ(R)  呆けた人間に有事を理解させるにはショック療法が一番手っ取り早いなんてのは経験から言って間違いじゃない。それに朝倉は急進派だしな。急いては事を仕損じると昔から言うが、しかし今回に限れば少女の目論見は成功に終わったと言ってやってもいいだろう。  お陰で大分目が覚めた。  人の出入りが奇跡的に無いマンションのエントランスは冬でありながら、その体感気温を上昇させ続けていた。心臓を始めとして血管一本一本に至るまで血と共にカンフル剤が巡っているように脈拍は速い。これは俺の意識の在り方の違いでしかないのだろうが。  昨日までとは違う。ついに「始まった」、そう直感的に理解する。具体的に何が始まったかは朝倉にでも聞かないと只の一般人である俺には分からない。だけどもう、何かが確かに始まっているというそれだけはこんな俺にも言い切れた。  十二月、クリスマス。ワールドエンド。...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 3
    6,スタートライン  果たして中庭で待っていた古泉は開口一番に、 「緊急事態です」  と言った。微笑み、手には湯気の上がる紙コップの安コーヒーを二つ持って。一つを俺が受け取ると、少年はテーブルを挟んで対面に座った。  その様子と台詞が余りに俺の中で食い違う。「藪から棒に何を言ってやがるんだ、お前は」なんて言葉を俺は寸での所で飲み下して、ソイツの二の句を待つ。古泉はまるで焦っている様子も無く、のんびりとコーヒーに息を吹きかけてから口に運んだ。 「ゆったりコーヒー啜ってられる間は緊急なんて言葉を使うな。その内に俺が意味を履き違えるようになったらお前の責任だぞ」 「おやおや、これは責任重大だ。再来年のセンター試験で緊急の意味を問う問題が出ない事を祈りましょう。……まあ、」  少年は右手でカップを握りこんだままに遠くを見つめた。人差し指を伸ばす。 「このままでは今年度のセンター試...
  • 朝倉涼子のグサデレ 夏休み・プール編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・プール編~     第1話   キョン「暑い……なんだってんだ今年の夏は」 朝倉「もう、せっかくあたしが時間を空けてまでこうしてキョン君なんかと会ってあげてるっていうのにそうやってグチばっかり……」 キョン「あぁ、すまん。しかし、毎年のことだがどうして夏というのはこうやる気を削ぐのだろうかな」 朝倉「また言ってる、あーあ、あたし帰っちゃおうかなぁ…」 キョン「ッ!?」 朝倉「話してるばっかりで移動しようともしないし、つまんないんだもの。それともどこかへ行く?」 キョン「わ、わかった。行くから帰るのだけは、、、」 朝倉「それじゃあどこへ連れてってくれるのかしら?期待して良いのよね?」 キョン「(とは言ったものの行くあてがないしな……しかしこの前の浴衣は格別だったな、ウヘヘ。おっと涎が…浴衣の次はやはり水着か?うん、そうだな夏だしな。夏と言ったら水着と言っても...
  • 長門有希の要求
     恋人の居る男なら、いや、女の人でもそうだと思うが、一度くらい恋人に渡すクリスマスプレゼントを何にするか迷ったという経験があることだろう。  しかも付き合って一年目となれば尚更だ。  加えて言うと俺の彼女さんはちょっと特殊な属性持ちと来ているので、普通の女の子が喜びそうなもので喜んでくれるかどうかという意味では結構疑問があった。  そこで俺は、下策と承知しつつ本人に訊ねてみることにしたんだが、 「特に何も」  という味気ない返答が帰ってきただけだった。  味気なさの裏に何か別の感情が潜んでいたような気がしたんだが、残念ながら長門の表情を読むのに長けてきたこの俺であっても、そのわずかな変化から完璧な正解を見出せるほど鋭い勘の持ち主というわけではなかった。  というかそんなものが有ったら最初から迷ってなんかいないだろうって気もするな。 「いや、何もってことは無いだろう」 「何も」  食い下が...
  • 【罪と罰】挿話1/~第1話
    「で、話ってのは何なんだ。また閉鎖空間か?」 SOS団の女性組3人を見送った後、俺は開口一番にそう言った。 古泉が二人だけで話したいことがあるとかぬかすからこうやって活動が終了しても部室に残ってる訳だが、 こいつのことだ、どうせロクな話じゃないんだろう。あの忌々しい灰色空間のこととかな。 そういうわけで前述の台詞に至るって訳だ。 「いえ、お陰様で閉鎖空間は減少傾向にあります。 いつか言った通り、涼宮さんの能力は弱まっているのかもしれません。 我々にとっては実に喜ばしい限りですよ」 「じゃあ何だ。どうせハルヒがらみのことなんだろう」 「そうですね。涼宮さんがらみ、というのはあながち間違いではありませんが。 今回は、そう、長門さんのことについてです」 古泉はいつもの笑みを顔に浮かべたまま口を開く。長門がどうかしたのか? 「単刀直入に申し上げましょう」 そう言って古泉は机に肘をつき、顔の前で手を...
  • 橘京子の――(中編)
     あ、皆さんこんにちは。橘京子です。  ご機嫌いかがでしょうか? あたしはとっても元気です。  ……誰ですか、今「脳天気の間違いじゃないのか」何て言ったのは……んん、もう。  まあ、いいです。それより、今のこの現状、どこかおかしいと思いませんか?  そう、そうなのです。いつもならここでキョンくんが延々と回りくどく経緯を説明した後真相をお伝えするんですよね。  ですが、今回はなし。代わりにあたしが説明しようと思います。  え? 何故かって? だって、前回までの事件、あれが全てじゃないんですもの。  キョンくんったら『事の発端は俺にある』とか『思い出しちまったものはしょうがない』とか思わせぶりな発言をしながら、実際起きたことを全て話してないんですもの。卑怯ですよね。  だから今回、あの時に発生した、全ての経緯を説明したいと思います。  ……本当はあたしも言いたくないんですが、でもこのまま真実...
  • デスノート谷口
    谷口「国木田、帰ろうぜ」 国木田「ごめん、ちょっと用事があるから先に帰ってて」 谷口「おう、じゃあな」 俺の名は谷口。 今日は一人で帰る事になった俺。 なんか面白いことないかね と、思っていたら・・・・ なんだこのノート DEATH・・・・NOTE・・・・ デスノート!? あのデスノートか? 本物かな?ラッキー! 意気揚々と俺は家に帰っていった・・・・・・ デスノート・・・・・ 名前を書くと死んでしまう死神のノートか・・・・ でも悪戯かもしんないしなぁ・・・・ まぁいいや、誰かの名前書いてみっか・・・・ できるだけ、俺とは関係ない人物・・・・ しかも死んでもいい人間 『大好きだった野球だけど止めるよ・・・・・・ 山本ぉ、球団なくなっちゃったよぉ やっぱりやる!』 こいつだ! 翌日・・・・・・ 俺はテレビを見て驚嘆した。 『萩本欽一氏死亡!』 マジで?うっわー、あのノート本...
  • 涼宮ハルヒの追想
    1 後ろの席の奴が、俺の背中をシャーペンでつついている。 こう書けば、下手人が誰かなど説明する必要はまったくないと言っていい。 なぜなら、俺の真後ろの席に座る人物は、この1年と3ヶ月余りの間に幾度席替えがあろうと、いつも同じだからである。 「あのなぁハルヒ。」 「何よ」 「そろそろシャツが赤色に染まってきそうなんだが」 「それがどうかしたの」 クエスチョンマークすら付かない。涼宮ハルヒは今、果てしなく不機嫌である。 去年も同じ日はこいつはメランコリー状態だったなぁと追想にふけることにして、俺は教室の前方より発せられる古典の授業と、後方より発せられるハルヒのシャーペン攻撃をしのぐ。思えばこの日は俺の今までの人生の中で最も長い時間を過ごしている日で、それは俺がタイムスリップなど無茶なことを2回もしているからに他ならない。 俺の、そして恐らくはハルヒの人生でも印象深い日。今日は七夕である。...
  • カレンダー(H-side)
    「カレンダー」(K-side)   「キョン、そこ間違ってる。」 「何処だ?」 「ここよ、ここ。」 「ああ、そこか。」   あたしは今、キョンの自宅でキョンに数学の勉強をさせている。 本当は部活の前に学校でやりたかったんだけど、あいつが教室でやるのは 勘弁してくれって言うから仕方が無くここにしてやった。 あくまでも仕方が無くであって、間違ってもキョンの部屋で二人っきりに なりたかったなんて事はないんだからねっ! って、あたしは何でモノローグで言い訳してるのかしら?まあ、いいわ。   「そろそろ終わった?」 「ああ…。よし、終わり。」 「どれどれっ…。」   あたしはキョンから自作の予想問題を取り上げ、採点を開始した。   「――まる、まる、まるっと。まあ、こんなもんね。今日はここまでにしましょ。 いい、出来れば次の中間までこのことを覚えてること。復習も忘れずにね。」 前にも言った気がす...
  • 涼宮ハルヒのバイオハザード
    (Aルート) キョン「俺はハルヒたち(ハルヒ、長門、朝比奈さん、朝倉の5人)と町の郊外にある山でキャンプをする事になった、噂ではこの山の付近で人食い事件があるという、10人前後で人を襲い食い殺すという狂った事件だ、俺は行きたくないと言ったが、ハルヒは「面白そうじゃない、キャンプがてらその事件を調査しましょ」と言い、無理やり連れてこられた、ちなみに古泉、鶴屋さんも誘ったが用事でこれなくなったらしい。 この時点では、人食い事件なんて単なる噂だと思っていた、しかし・・・悪夢は始まった。・・・ キャンプ当日の夜、5人でたき火に当たってた時、 盛り上がっていたせいか、俺は歌を歌っていた。 キ「止められない、この想い~明日が来なく~ても、抱きしめたい、折れるほど~爪痕は、消えないい~」 ハ「あはは、キョンなんなのよその歌~」 そして歌い終わると・・・ ハ「なにか聞こえない?」ハルヒは言った。 ガルル...
  • 涼宮ハルヒの団結 第十章
    「ねえ、ちょっと」    くいっと俺の服が引かれ、 「なによ、あれ。何であんたがあそこに居るの? ここは何処なのよ?」  中学ハルヒは現状況の雰囲気だけは察知しているのか、息を潜めて俺に尋ねてきた。 「ここは……その、なんだ。北校の校門前で、あれは過去の俺だよ」 「過去のあんたは何してんの? あそこで、この長門って人に話しかけてるみたいだけど」  ん……それについては話してる暇が無さそうだな。と考えた俺は、 「とにかく……そろそろ事態は動き出すから、もう少し見守っててくれ」 「でもさ、あたしは何をやればいいの? 見てるだけ?」  ……どうだろう。朝比奈さんは何か知っているだろうか。 「あたしも、その、詳しくは聞いていません。知っているとすれば……」  と言いながら、自分の未来である女性の後姿に不安そうな視線を向けた。 「それと……」朝比奈さんは視線を落として、「……すみません。キョンくんに...
  • 普通短編15
    キョン「俺はSOS団を止めるぞ――――ハルヒィ!!!!!」   パターン1 ハルヒ「馬鹿言わないでさっさと小説書きなさい!」 キョン「はい・・・・・・」       パターン2 ハルヒ「あっそ」 キョン「それだけ?」       パターン3 ハルヒ「ふふーん!」 キョン「なんだ、その笑みは?」 ハルヒ「ここに古泉くんとあれこれした時の写真が有るの。    私、別にいらないから、阪中さんにあげてもいいんだけどな~」 キョン「わ――――!!!」       パターン4 ハルヒ「そんな・・・・・嫌、辞めないで・・・・    私、キョンがいないと・・・・ぐじゅ・・・・」 キョン「ハルヒ・・・・・・」 ハルヒ「お願い・・・ずっと私と一緒に・・・・」 キョン「ごめん・・・・ハルヒ。ずっと、側にいるよ・・・」 ハルヒ「ありがと・・・・・キョン・・・・・・」       ハルヒ(計画通り!) みくる「流石...
  • 長門有希の憂鬱IV 五章
      五 章 Illustration どこここ      これからやろうとするやつは誰もが未経験なわけで、結婚の経験が豊富だとかいう人はあんまり幸せでもなさそうなのだが、未経験な人のためにブライダルプロデューサーとかプランナーなどという、ゼロからサポートしてくれる職業があるらしい。結婚専門のプランニング会社ってのもあるのだが、ホテルやブライダルホールにも専属のプランナーがいて、招待状のデザイン、式場の手配から披露宴のシナリオ、スピーチ原稿まで手取り足取り面倒を見てくれる。結婚するカップルを集めて合同の式場ツアーなんかも催されているらしい。    ホテルやブライダルホールの中にミニ教会があったりミニ祭壇があったりして、教会や神社に行かなくてもその場でやってくれるようだ。まあ本格的にやりたい人は現地に出向いて神様の前でやるのがいいんだろうが。  宗教色をなくした人前結婚式っての...
  • Project512_Part2
     Project512_Part2-もくじ- Part1はこちら Part3はこちら Part4はこちら Part5はこちら Part6はこちら Part7はこちら Part8はこちら Part9はこちら     ──●<アッー!──   【チャック・朝倉涼子誘拐事件】   【チャック・国木田くんの憂鬱】   【小ネタ・鬱木田くんの保守】   【チャック・国木田くん誘拐事件】   【チャック・長門有希の鬱系SS】   【チャック・中河に禁則事項?!】   【書き下ろし・中河が来る!】   【お題短編・五輪とカオスとメタミドホス】     #今回収録を減らして読みやすさを狙って見ました。    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・              _人人人人人人人人人人人人人人人_            __>   ゆっくりしていってね!!!   <-─ - 、 ...
  • 鶴屋家当主のある一日
     とある高層ビル。  鶴屋家当主は、夫の姿を認めると、手を振って、叫んだ。 「やあやあ、愛しのマイダーリンっ!」  彼女がいうとまるで色気がないが、彼女の笑顔はみんなを幸福な気分にしてくれるものであり、夫ももちろんその例外ではなかった。  彼の口元から自然に笑みがこぼれる。 「海外出張の成果はどうだったかなっ?」 「順調だよ」 「そいつは結構だねっ」 「留守中に何かなかったかい?」 「うちは極めて平穏無事さっ。子供たちも元気に走り回ってるしねっ」 「元気すぎるのもどうかと思うけどね」 「子供は元気が一番なのさっ」  鶴屋夫妻は、仲のよい夫婦ぶりを見せつけながら、会議室へと入っていった。  これから、鶴屋ホールディングスの経営会議があるのであった。    会議の議題はいくつかあったが、たいがいの議題はパッパッと片付いていく。 「次は、国際宇宙開発機構からの出資要請についてです。機構の事業内容...
  • 夜行性の超能力者とインターフェイスのブギー
    ※このSSは「I don t choose, but decide.」の後日談的SSです※ 「……ではここに、おや?」 「わたしの勝ち」 「参りましたね、ダブルリーチでしたか」 「……そう。ダブルリーチだった」 何をしているかと言うと、えぇとこれは何て言うんだろう?立体五目ならべのようなゲームだ。どこでかと言うと、長門さんのマンション。 カレーパーティーのあとすることがないので僕が持参したこれをやっていたのだけど、長門さんが強すぎる。 ……あの一件で僕達はお互いの間に残っていた壁-薄皮と言ってもいいかもしれない-を破り、彼いわく『本当の仲間』になった。 思ったよりすんなり涼宮さんが僕達の告白を信じ、受け入れてくれたのには少し驚いた。数々の証拠と過去の例があったから当然と言えば当然かもしれないけれど。 そう考えると彼の方こそよく信じてくれたなぁ。あんなに唐突だったのに……。北高の木製の...
  • dearest
    K×H  大学一年生のクリスマスの日、あたしはキョンから一つのペンダントをもらった。  それはキラキラと輝く宝石のついた、シンプルだけと可愛いペンダントだった。 「……ねえ、これってダイヤ?」 「天然じゃないけどな」 「そんなの分かっているわよ」  本物のダイヤモンドなんて、大学生が買えるはず無いじゃない。  けどダイヤかあ、嬉しいわね。  キョンが選んだにしてはセンス悪くないし……、あ、でも、これは後から聞いた話なんだけど、デザインをどうするか迷った挙句、古泉くんと鶴屋さんに相談して決めることになったんだって。  こういうことくらい一人で決められるようになりなさいよって言いたい気もするけど、何かまあ、キョンらしい気がしたから勘弁してあげたわ。  そんな風に誰かに相談しているキョンってのも、何だか可愛い気がするもの。  そう言えば、同じ日に鶴屋さんも古泉くんからダイヤモンドの指輪を貰っ...
  • 感情と距離は反比例する?
     春は出会いの季節とは誰かが言ったかも知れないし、実際に学校生活に置いても社会人生活に置いても、 初々しい新入生や新入社員とかやってくるから、それは歯の浮いたテンプレート的な挨拶ではなく、事実として捉えるべきだろう。 さらに、このぽかぽか陽気で寒すぎず暑すぎないという一年の中に置いても最高の陽気に恵まれているタイミングが、 それを好意的な意味合いとして捉えることを促進している。  もっとも俺が春の訪れに出会ったのは、初顔ではなく懐かしい姿だったわけだが。出会いではなく再会だな。  だが、出会いがいろいろな波紋を呼び起こしてしまうのもまた事実だ。まあSOS団がらみでいろいろ、というのもあるが、 一番うっとうしいのは同じクラスの男女間の清い清くないを含めた上で、非常に興味津々の青春真っ盛りにある男どもである。  特に、入学式以来いそいそと新入生の品定めにいそしみ、目星のついた女子生徒片っ端から...
  • @wiki全体から「どうって事ない日常「偏屈ね 、」」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索