涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「カミングアウト・パニック」で検索した結果

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  • カミングアウト・パニック
    ※この話は「Kへの挽歌」の設定を引き継いでます  そろそろ日課と言っても過言ではなくなってきた、俺と古泉のゲーム勝負。本日のゲームはこちらも定番になりつつある将棋である。 「ん~…と」   パチン    さて、勝負の内容はと言うと、俺の二連勝で迎えた三戦目。今回は珍しく古泉優勢のまま進んでいた。   パチン   「王手」 「むぅ…」 「しかし…静かですね」 「そうだな」  それもそのはず、ハルヒたちは女の子の買い物と言って三人で出掛けていた。  …いいことなのか、悪いことなのか…例の合コン以来、三人娘の結び付きが固くなった気がする。  お陰で男たちの肩身は狭くなるばかりだ。 「ところで…」 「なんだ?」  適当に相槌を打ちながら、すっかり冷えてしまったお茶をすする。  クソ、朝比奈さんがいないからお茶もイマイチだ。 「涼宮さんに愛の告白をしてみる気はありませんか?」 ブフゥゥゥゥゥゥゥ...
  • 題名付き・普通短編2
    ...しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってなに? 涼宮ハルヒの作文 エチケット 世界が終わった夜 スパイゲーム 世界が始まる朝 後日談 クリスマスイブ、独り身の女二人 ハルヒ、初めての番号...
  • シスターパニック!
    シスターパニック!   シスターパニック! 第1話 シスターパニック! 第2話 シスターパニック! 第3話 シスターパニック! 第4話 シスターパニック! 第5話 シスターパニック! 第6話
  • ホワイトカレーと長門とカレー
    「ホワイトカレーよ!カレーなのに白いのよ!不思議だわ! SOS団として、この不思議を見逃すわけにはいきません。 今日はみんなでホワイトカレーを食べましょう!」 今日も無駄にテンションが高い我らがSOS団団長が高らかに言い放った。 要するにお前が食ってみたいだけだろうが。 CMを見た妹が騒いだ我が家では発売から早々に食卓に並んだが、味は結局ただのカレーだぞ。 「はあ……ホワイトカレー、ですかあ……?」 朝比奈さんはしきりに首を傾げている。この愛らしいお方はCMを見たことがないのかもしれない。 「いいですね」 こんなとき決まってハルヒに賛同するのはイエスマン古泉だ。もちろんニヤケ面スマイルつきで。 「ちょうど僕の知り合いがハ○スに勤めていまして、つい最近家に結構な量のルーが送られてきたんです」 お前の話はどこまで本当なのかわからんから俺はもう一々考えたりしないからな。 「じゃあ決まりね。あたし...
  • シスターパニック! 第5話
    5話 「キョンくん! 朝だよ、起きて~!」  ん……あぁ、あと5分……。 「も~う! ダメだって! お母さんとハルにゃんが怒るよ!」  いいって、怒られたら起きる。……おやすみ。 「起きろっ! バカキョン兄!!」  うぶっ! み、みぞおち……。  ハルヒの全体重が俺のみぞおちに落ちて来た。 「あ、ありゃ? ちょっと嫌な感触だったわね……大丈夫?」  い、いや……もう無理だ。……おやすみ。 「だ~か~ら起きてよ、キョンくん!」  妹に布団を引き剥がされ、痛むみぞおちを押さえながら渋々と起きた。 「ごめんね、キョン兄。あんな所に当たるなんて思ってなかったのよ」  マジで痛い……つーかヤバい。吐き気がする。 「……え!? ほんと大丈夫? ごめんね、キョン兄……あ、病院に行こうか?」  俺が痛がるフリをしていると、ハルヒは酷く慌てた。これ、意外に面白いな。  あ~、立っていられねぇよ。ちょっと...
  • シスターパニック! 第4話
    4話      真っ白な世界にただ一人立っていた。  なんだよ、これ。まさかハルヒの閉鎖空間で押しつぶされた世界か? 『キョン、楽しい? この世界はさ。あたしは楽しいよ、ずっとあんたと一緒だから……』  脳に直接響いて来るようなハルヒの声がした。  まぁまぁ楽しいな。でも、元の世界の方が楽しいけどな。 『そうかな? あたしはね、このままでもいいよ。あんたに告白してフラれるかもしんないなら、妹としてずっと仲良くしたいから』  そんなこと言うなよな。一緒に授業を受ける日々に帰ろうぜ? 『……じゃあさ、あんたのあたしに対する気持ちを教えてよ』  そ、それは……。 『答えられないの? じゃあ、そっちの世界でいいじゃない』  ち、ちょっと待て! おい、ハルヒ!      …………夢?  おいおい、なんて夢を見てるんだよ。  ハルヒの言葉は俺の夢妄想か? しかも『一緒に授業を受ける日々に帰ろう』だ? ...
  • シスターパニック! 第2話
    2話   「わたしがうかつだった。わたしのせい」  喫茶店に着くと、いきなり反省モードの長門がいた。  いったいどうしたってんだ?  そこからは、長門は黙り、古泉が話し始めた。 「実はですね、僕達の周りの環境が少しだけ改変されたのですよ。世界的には全く影響はありませんが」  ……もっと詳しく分かりやすく説明しろ。 「ですから、昨日の僕達の会話を涼宮さんは聞いていたのでしょう。そして、あなたの妹という立場に興味を持った……。  たぶん、あなたが妹さんを抱き締めたのも見てたのでしょうね」 「わたしが、《兄妹》という概念についてあなたの妹に聞いたのが原因」  あぁ、あれか。となると、あいつはあの時寝たフリ状態だったわけだ。やっかいな奴め。  それで、何であいつが俺の妹になりたいと願ったんだ? そしてお前等は何故、改変の影響を受けていない? 「後者の質問については、朝比奈さんが『涼宮さんの様子が...
  • シスターパニック! 第6話
    6話  夢で見た、真っ白な世界に辿り着いた。  これが元のハルヒの深層の中……か? 「キョン、久しぶり。……って毎日会ってるわね、兄妹だし」  今回は声だけじゃなくて本体付きらしい。正直、久しぶりの本物のハルヒとの再会がうれしい。  本当に会えて……うれしいぞ。 「な、なに真顔で恥ずかしいこと言っちゃってんのよ! バカキョン!」  確かにバカかもしれん。ハルヒが目の前にいるだけでそれしか見えなくなってる。  しかしだ、何でハルヒの姿が少しだけ薄くなってるんだ? 「え~と、せっかく来てくれたけど……あたし、戻ってあんたを待つわね。約束だし」  そう言うと、ハルヒの姿は少しずつ薄れていった。  ちょっと待て! 「なによ、あんたも早く戻って来なさいよ。……キョン兄」  小悪魔のようにハルヒは俺に微笑みかけた。……何が『キョン兄』だ、洒落になんねぇよ。  違う、お前が戻るんだ。早く俺達の日常に...
  • シスターパニック! 第3話
    3話  朝から妹のボディプレス、ハルヒの耳元絶叫により、寝覚め最悪で俺は朝食を食べていた。  あぁ、くそ。鼓膜が痛ぇ。 「いつまでも起きないのが悪いんじゃない。あたしまで遅刻させるつもり?」  ……ちょっと待て、お前は俺と一緒に登校する気か? 「当たり前じゃない! あの自転車は共有だから一緒に行くしかないでしょ!」  あぁ、そうなのか。頭の良い俺は、今のセリフでわかったよ。  ハルヒを後ろに乗せて学校に向かわねばならないわけか。  そして必然的にハイキングコースもハルヒと二人か……。  古泉が見たらいつもの3倍のニヤけ面を俺に向けて来るんだろう。……数日の我慢、数日の我慢。  迫り来る登校時間に焦りつつ、ハルヒを乗せて家を漕ぎ出た。  ……うむ、いつもより足が重い。やはり一人分多いのはキツいな。 「ふふ……なんか懐かしいわね。キョン兄と一緒に登校出来るのは一年ぶりだもん」  こいつは入...
  • シスターパニック! 第1話
    1話      まだ、肌寒い春先、新学期で初めての探索の日。見事に雨が降っていた。  今日の探索は雨が降ったから中止だ……なんてわけはなく、俺は傘をさしながら喫茶店へと歩いていた。  まったくもって不愉快だ。こんな日は家の中でひたすらゲームでもやっておきたいぜ。 「キョン、遅いっ! 罰金!」  はいはい、わかってるよ。それより、濡れるからさっさと中に入ろうぜ。 「遅れてきて仕切るなぁっ!」  後ろでギャーギャーとわめくハルヒを無視して、喫茶店の中へと入った。  冷えた体が暖まっていく。中は天国だぜ。  注文を終えて、ふと窓の外を見ると、大降りになっていた。……こりゃ探索は中止だろ。  おい、ハルヒ。探索は中止にしよう。こんな雨だとみんな風邪ひいちまう。 「……そうね。せっかく集まったけど、こんな雨じゃ有希やみくるちゃんがかわいそうだわ」  そこに俺が含まれてないのはデフォらしい。まぁ古泉も...
  • 長編・キョン4
    キョンの完全犯罪 涼宮ハルヒの記憶 涼宮ハルヒの軌跡  絶対に… 卒業式の約束 キョン100%(2) 涼宮ハルヒの逆転(キョンの消失) すれ違う想い 家出少女 Love Letter from …? 好感日記 好感日記Ⅱ アルバム巡り 「涼宮ハルヒの憂鬱」改 (欝エンド) Park Golf in Summer !! 北高生の告白ラッシュ 二人、夕立、遊具にて やりすぎた嘘 儚い想い出  where Justice... 裏切り者 涼宮ハルヒの再会 神が手にした力のリスク まとめ 涼宮ハルヒの時駆 雛見沢・SOS (クロスオーバー) ツインズパニック! キョンは別れを惜しむようです キョンがアンケートから情緒不安定になりました 扇子 涼宮ハルヒの盗賊 キョンのその後 (MGS4とのクロス) トナカイからのプレゼント Am I father? ロマンティックが止められない(※ホモ・百合ネタ注...
  • 超人次元の夏 佐々木との結合 予告
    佐々木「ねえキョン 僕とセックスして欲しいんだ」   その一言が俺の運命を変えた。   ハルヒ「何よ、いつもいつもいつもいつも他の女の子と浮気ばっかりして!!」   待ってくれ。違うんだ。ハルヒ!   長門「あなたは選ばれた、この宇宙のすべての種族の頂点に立つ子孫を残す男に」   今、宇宙を揺るがす、セックス大戦が始まる!!   涼宮ハルヒ最新シリーズ 超人次元の夏 佐々木との結合 に、カミングスーン!   多分、午前二時くらいに投下予定! 見ないと後悔、後の祭り!!                            2008  なつっ!  涼宮ハルヒSS制作委員会っ
  • 『God knows』 9章
    『God knows』 ~9章~ 歩いて帰る俺。 家に着く頃には24時を回るだろうな。 言い訳を考えつつ歩く、歩く。 決めた、もうごり押しだ。 ヤケクソになって決めた俺の作戦を発表しよう。 帰宅→叱られる際に彼女の家に行っていたことカミングアウト→みくるさんの住む場所が無くなるとでっち上げる 完璧だろ?…………笑ってくれ。 家に…着いた。 正直、入りたくねぇ。 だがそういうわけにもいかず、心を決めて家に入る。 「ただい……「キョン!こっちに来なさい!!」 鬼の声が聞こえる……。 みくるさん、《あなたのキョン》は、生きて帰れないかもしれません……。 え~、ここからは母親とのやり取りをダイジェストでどうぞ。 ……一人言増えたな、俺。 「キョン!あなたこんな時間まで何処に言ってたの!?」 「まぁ……、あれだ。俺の彼女の家だ。」 「あら、あんたいつの間に彼女なんて……なら、仕方無いわね...
  • サムデイ イン ザ サニー
          「あーづーいー・・・ああもうっ、キョン!あんた雑用でしょ、何とかしなさいよ!」 「うるさい、俺だって暑くて死にそうなんだよ。それに雑用って何の関係があるんだ」   ・・・・・・夏。 ・・・・・・暑い。 ・・・・・・死んでしまう。 その日を一言で表すなら、そんな言葉しか浮かばないような日だった。     ~サムデイ イン ザ サニー~ 「あー、死ぬー」 そんな事をブツブツ言いながら机に突っ伏しているのは何を隠そう我らが団長・涼宮ハルヒである。 地球の気温が年々上昇し続けているというのは今やごく当たり前の話だがそれはこの県立北高文芸部室も例外ではないらしく、太陽は暖かいを通り越してもう灼熱地獄でしかない日差しやら紫外線やらその他いらない放射線やらを無慈悲に俺たちに浴びせていた。 「確かに、流石にこれは・・・堪えますね」 オセロのボードを挟んで俺の正面に座っている古泉も、石を...
  • 女、時々酒乱につき
    注意! 未成年者の飲酒は法律で禁じられています。    今日も一日元気が一番、と気合いを入れてSOS団の部室へやってきた俺な訳だが、 どーにもこーにもこの暑さは何だ。ロシアあたりが資源開発目的でシベリアの温度を上げてために、 謎の新兵器で太陽の軌道を数百キロほど例年以上に地球へ接近させているかと被害妄想気味になるほどの猛暑である。 俺の脳もすっかりショート気味なわけだが、授業中に『団扇で仰ぐな、下敷きでやれ!』とか訳のわからんことを言い出す 教師も相当神経回路が焼き切れていると思われる。どっちでもかわらんだろうに。  まあ、猛暑だろうが極寒だろうが予定通りに動きたがるハルヒ団長様が、そんな異常気象現象ごときで SOS団の活動を免除してくれるほど甘い根性なんてしていないから、今日もいつものように部室にGOってことだ。  で、部屋を開けてみると、部室内にはすでに長門と古泉がいた。一体こいつらは...
  • まぞ☆もり
             トキニヘイサクウカンデーノボクハー♪    「む……」    耳元で鳴り響く奇怪な音楽が、僕を夢の世界から現実へと引き戻した。  音の発生源である携帯電話を手探りで取り、アラームを解除する。    土曜日の朝7時。今日は定例、SOS団不思議探索の日。  カーテンの間から陽光が射し込んでいて、布団越しの僕の体に、光の線を描いていた。    「ふあーあ」    あくびをしながら半開きになっていた襖戸を開け、廊下に出る。森さんの部屋から、ブーンと言う扇風機の音がする。  初夏の熱気が篭った廊下を横切り、洗面所へ行き、歯を磨く。    森さんはまだ寝てるのだろうか。それならば、朝食を僕が用意する必要がある。  でもまあ、休日なんだし、森さんも外食する可能性もある。  何にしろ話を聞こうと、手早く歯磨きを終えた僕は、森さんの部屋へ向かった。    「あれ、森さん?」    洋室...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(前編)
    「で、最初は誰から接触すればいいわけ?」  ハルヒは机の上に座ったまま、俺に言う。  さて、誰からにしたものか。本来であれば、俺の世界と全く同じようにしたいところだが、このハルヒはそれを却下したし、 そもそもこいつが力を自覚している時点で、どうやってもおなじようにはならんおかげで、正直それで大丈夫なのかという 不安があるのも事実だ。  だが、ここでふと思いつく。  とにかく、3人に接触して平穏かつ良好な関係が築けると証明してやればいい。それだけなら、何も3人同時に 一緒である必要はないはずだ。その後、ハルヒに納得させた上でもう一度最初から――今度は3人同時に接触して、 SOS団を結成すればいい。  そう考えると、まず一番接触しやすい奴から選ぶべきだな。宇宙人は、あのハルヒの情報統合思念体に対する警戒心から考えて、 一番最後にすべきだろう。未来人ははっきり言って知らないことも多いことを考える...
  • 規定事項の子守唄 第三話
     北高卒業式は、午前十時からでした。  鶴屋家専属メイキャッパーのかたが手伝ってくれたおかげで、お化粧や身だしなみもばっちりです。登校も、今日は車で送ってもらえたので、らくちんでした。  もっとも、最後にあの坂道をのぼらなかったのは、ちょっともったいなかったかもしれません。いえ、疲れるのが好きというわけでもないのですけど、感慨という意味で。  いまは、クラスの子たちとともに、体育館の入り口付近で待機しているところです。ほかのみんなはわりとリラックスしている様子でしたが、わたしだけはちがいました。  なにしろ、未来では学校の形態そのものが異なっているため、卒業式というセレモニー自体がはじめての経験なのです。もちろん、クラスメイトたちといっしょにリハーサルはしていますが、それでも緊張するのはいなめませんでした。 「卒業生一同、入場」  合図とともに、吹奏楽部が演奏を開始しました。  音楽...
  • 長編・涼宮ハルヒ2
    少女達の放課後 A Jewel Snow (ハルヒVer) ダーク・サイド 繋ぎとめる想い 涼宮ハルヒの演技 涼宮ハルヒと生徒会 HOME…SWEET HOME 神様とサンタクロース Ibelieve... ゆずれない 『大ッキライ』の真意 あたしのものよっ!(微鬱・BadEnd注意) ハルヒが消失 キョウノムラ(微グロ・BadEnd注意) シスターパニック! 酔いどれクリスマス 【涼宮ハルヒの選択】 内なるハルヒの応援 赤い絲 束の間の休息(×ローゼンメイデン) ブレイクスルー倦怠期 涼宮ハルヒの相談 お悩みハルヒ 絡まった糸、繋がっている想い 恋は盲目(捉え方によっては微鬱End注意) 涼宮ハルヒの回想 小春日和 春の宴、幸せな日々 春の息吹 おうちへかえろう あなたのメイドさん Day of February ハルヒと長門の呼称 Drunk Angel ふたり バランス感覚 S...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(中編)
    ◇◇◇◇   【一週間前に事故を回避した少年。また事故に巻き込まれ死亡】  惨劇を目撃した翌日の放課後。俺は谷口が床に引くために持ってきていた新聞に昨日の惨劇の記事が載っていたので、それをかっぱらって読んでいた。他にニュースがなかったのかそれとも珍しい事件だったためなのか新聞社がどう判断したのかわからないが、見事に一面トップを飾っていた。上空から落下した看板を写している写真も掲載されている。  もちろんその下に広がる血もだ。生々しい報道写真である。  昨日その事故に巻き込まれた男子生徒は、やはり先日に俺が助けた奴だった。事故現場にいた目撃者や警察発表によれば、事件性はなく偶然に偶然が重なったために起きたらしい。折れた標識は老朽化が酷く、近く交換される予定だったし、看板も隣接する道路の度重なる大型トラックの通過で激しく揺さぶられ続け、留め金の部分が壊れてしまっていたようだ。  実際に目撃して...
  • グラップラーハルヒ
    あの閉鎖空間から帰還して数日たったある日のこと・・・   キョン「ん、なんかとなりが騒がしいな」   授業中に突然、なにかを叩きつけたような音がとなりから響いてきた。   ハルヒ「ねえキョン!なんか面白そうなことが起きてるんじゃない?」   後ろからハルヒがオレに耳打ちしてくる。   キョン「スズメバチかなんかが教室に入ってきてパニックになってるだけじゃねえか?」 ハルヒ「アンタってホント夢がないのね」   ハルヒはそういうと視線を窓の外に移した。つられてオレもなにげなく外を見ると・・・!?   キョン「なんだありゃ!?」   オレは自分の目を疑った。なんと、ガタイのいい白人がとなりのクラスの窓から 飛び降りていったのだ。一体なにが起きたんだ・・・!?   ハルヒ「ちょっとキョン!今の見た!?」 キョン「・・・お前も見たのか?」 ハルヒ「今飛び降りてったの、たぶん外人よね!?なにやら事件の...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(中編)
      ◇◇◇◇    それから一週間、俺たちはせこせこと文芸部の活動を行った。  長門はひたすら本を読み、読み終えた時点であらすじと感想を書く。そして、俺は基盤となるHPを作成しつつ、 そのあらすじ・感想をパソコン上で打ち直し、さらに案の定長門の簡潔すぎるor意味不明文字の羅列になっている感想を 現代人類が読めるようにする要約作業を行った。時間がなかったため、昼休みに集合――もともと長門は昼休みには 文芸部室にいるようになっていたが――し作業を続け、俺にいたっては、もらったHP作成フリーウェアが ある程度HTMLなる言語をかけないと思うように作れないことが発覚したため、とてもじゃないが学校内だけでは 作業が終わりそうになく、コンピ研から借りてきた電話帳50%増量みたいな分厚いHTML・CSS大全という参考書を片手に 自宅のパソコンでも延々と作成作業を続けていた。  今日も俺は昼休みに弁当箱を...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~ソフトボール部編~
    ヒュン・・・ヒュン・・・ 先ほどから、あたし達ソフトボール部に入部した人たち、それと仮入部の人は素振りをやっている。 ヒュン・・・ヒュン・・・ 風を切る音がどこか懐かしい。 それよりも先ほどからあたしの隣で、ブンブンバットを振ってる 涼宮ハルヒ 同じ中学出身で、今は同じクラス。 そりゃもう、あの奇人っぷりときたらすごかった。 なんていうかね、呆れるね。ある意味すごいよ。 何度かあたしも被害者になったけど、この子は忘れてるんだろうなー。 それにしても、よくもまあ、あそこまで怒られて、面倒くさいことわざわざやったよ。 しかも、高校入っても、入学式早々、すごいこと言ってたし。 誰かこの子に教えてあげて、現実というものを。 あたしはもうあきらめた。 ただ、荒川のようにバカにするような言い方は逆効果だからそれはダメだよ。 ところで涼宮さん、バットは適当に振ってりゃいいってもんじゃないよ。...
  • 情報統合思念体と機関が総力を上げて俺を潰そうとしている件(キョン)
    現在は水曜日―――ってことは、ハルヒのイメージじゃあ青の日だな―――の何時頃だったかな? 外は…あぁ関係ないか。異世界みたいなもんなんだし…あ、朝比奈さん泣きやんだっぽい。 目腫れてんなー。さっきから延々と泣きっぱなしだったもんな。 つーか古泉はどこ行ってんだよ。長門も―――― 部室のドアが勢いよく開くと同時に、長門が倒れこんできた。 「長門!」 「長門さん…」 傷が酷い…。以前、朝倉とやりあった時のそれとは比べ物にならないほどだ。 「ケガ…大丈夫か?」 「問題…な…」 「長門?おいっ」 マジかよっ…ええーと取りあえず脈を…脈ってどうやって測んだっけ…。 いやそれよりも人工呼吸の方が先か!?どうするどうする―――つーか人工呼きゅ…いや有りだ!! 全然有りなんだが…って今はそれどころじゃねぇだろ俺!えーと…待てよ?ここは心臓マッサか!? 長門への処置を決めあぐね、軽いパニック状態...
  • 涼宮セルヒの憂鬱
    新ジャンル「セルヒ」     「ぶるぁぁぁぁああああ!! ただの人間にぃ、興味はなぁぁああい!!」 「サイヤ人、トランクス、ピッコロ、餃子がいたら私の所にくるがいい、いじよう!」 長くて真っ直ぐな緑の皮膚に斑点つけて、クラス全員の視線を傲然と受けとめる顔はこの上なくカラフルな色合い、意志の強そうな大きくて黒い羽を異常に大きい尻尾が縁取り、薄金色のオーラを出した少女。 セルヒの白い喉がやけにまばゆかったのを覚えている。 えらい緑がそこにいた。           「やあごめんごめん! 遅れてしまったぁ! 産むのに手間取ってしまったわ」 片手を頭の上でかざしてセルヒが登場した。 後ろに回されたもう一方の手が別の生物の粘液塗れの腕をつかんでいて、どう見ても無理矢理産まれてこられたと思しきその生物共々、セルヒはズカズカ部屋に入ってなぜかドアに錠を施した。 ガチャリ、というその音に、不安げに震...
  • 長門vs周防 ~その②~
    こうしてお互いのプライドを賭けた地球外生命体の一大決戦が、なんの因果か地球上で繰り広げられる運びとなった。 三丁目ラーメン屋前の商店街通りで開催された当イベントは、物好きな野次馬的好奇心旺盛な聴衆で満員御礼。 ひとつの長机に長門と周防が並んで座り、臨戦態勢にはいったところで店主により試合開始の合図が告げられた。 古泉「両者一杯目の醤油ラーメンにとりかかりましたね。見たところ、出始めのペース配分等は互角といったところですか」 キョン「お互い試合前に間食をすませてるというのに、よくあんなハイペースで食べられるもんだ」 みくる「あれ、2杯目に入ってから、長門さんのペースが落ちてませんか?」 キョン「やっぱり腹ごなししてきたウォーミングアップが響いているのか?」 古泉「いえ、違います。テーブルの下を見てください!」 キョン「下って……あ! あれは、周防が長門の左足を踏みつけている!」 古泉「ただ...
  • 涼宮ハルヒの誤解 第二章
    第二章 断絶 週のあけた月曜日。あたしは不機嫌オーラをばらまきながら登校した。 半径5メートル以内に人がいないのがわかる。 教室に入り、誰も座っていない前の席を睨む。 二年生になっても変わらないこの位置関係に怒りを覚えたのは初めてだ。 あいつを見ていなければいけないなんて。   幸いなことに今日は席替えがある。 入学してからずっと続いていた偶然が途切れることを祈った。   遅刻ギリギリにあいつが教室に入ってくる。 席に鞄をおろして声をかけてくる。 「土曜日はすまなかった」 無視。 「今度からはちゃんと行くからさ」 無視。 「……?おーい」 無視。 ため息をつくとキョンは前を向き、岡部が入って来た。   授業中はイライラしっぱなしでろくに話も聞いていなかったけど 学校の授業なんて余裕よ、余裕。 こんなのもわからないなんて本当にキョンはバカよね。   待ちに待った席替え。 あたしは窓際一番後...
  • 長門vs周防
    初夏の季節に突入し、いよいよ世間は満を持してといわんばかりに全国的な降雨。 いよいよ一年のうちでもっとも鬱度指数が上昇しやすい梅雨の季節が到来したわけだ。 今日は土曜で、SOS団のほぼ無目的々とも言える不思議探索ツアーもなく、俺は比較的平穏な時間を送っていた。 肌にまとわりつくような湿気はあるが、今日の天気は珍しく晴れ。梅雨の合間の快晴とは、非常に心地よいものだ。 俺はヒマを持てあまし、そういえばいつも読んでいる月刊誌を立ち読みしてなかったことに気づき、散歩がてら本屋にでも行こうと家を出た。 急ぐわけではないし明確な目的があるでもなく、ぶらぶらとした足取りで二級河川上に架かった片道一車線両側歩道ありの橋を歩いていると、足下の川になにやら大きな棒状の物が流れていることに気づいた。 何気なく見てみるとそれは人間らしき形をしていたので一瞬ギョッとしたが、よく見るとそれはマネキンのようだった。 ...
  • 小指ハードヒット症候群
    (部室)   ガチャ   キョン「あれ、ハルヒ、お前しかいないのか」   ハルヒ「そうよ、みんな用事があるんですって」   キョン「ふーん」   ハルヒ「ふーん、で済む問題じゃないのよ?」   キョン「どうした? えらく不機嫌だな」   ハルヒ「当り前じゃない! SOS団の活動は何よりも最優先すべきものなのよ!」   キョン「それは個人個人の事情があるんだから仕方ないんじゃないのか?」   ハルヒ「仕方なく無いわよ、大体アンタはこのSOS団のt」ゴリッ   ハルヒ「ぁ、ぅ」バタ   キョン「お、おい大丈夫か」   ハルヒ「いだい……」       ハルヒ「うー……」ウルウル   キョン「大丈b」   ハルヒ「んなわけないでしょ! 無茶苦茶痛いわよ!」ポロポロ   キョン「小指を思い切り打ったな……痛そうな音もしたもんな」   ハルヒ「アンタの想像以上の痛さよ……」   キョン「とり...
  • Lost my …?
    「そんな服いやですぅ」 朝比奈さんの間の抜けた反抗が、周囲で買い物をしていた人をふりむかせた。 「何を言ってるのみくるちゃん! あなたはあたしのオモチャなのよ。だからこれを着なさい!」 何を言ってるんだこのバカは。 商店街のど真ん中で、ハルヒは朝比奈さんに女王様の格好を強制させていた。 「そんなぁ」 狼に狙われた兎のような目で困惑している朝比奈さんを横目に、古泉は苦笑して長門は無表情だ。 いい加減怒らないとまずいな。 「おい、やめろ。お前のやってることは度が過ぎている。 普通の女子高生が黒いボンテージなんか着るわけないだろ」 「あんたは黙ってて!」 ハルヒは睨み一閃、俺につばを飛ばしながら叫んだ。 ハルヒのこの言葉に、俺の脳内はカチーンときて久々にファイティングポーズを取ってしまった。即座に俺はハルヒに右手でビンタを一発かまして怒鳴る。 「手前いい加減にしろ!! 自分がされて嫌なことは他人...
  • 涼宮ハルヒの自覚 「承」
    ハルヒが雨を降らせた2時間目の後も、奇妙な出来事は続いた。 何故かチョークが虹色になったり、校庭に突然小規模な竜巻が出現したり、何も無いとこで谷口がコケたり。 その度にクラスメイトが驚いたり笑ったりしていたが、ハルヒだけはただ静かに笑っているだけだった。 そして俺の疑念は、確信へと変わっていく。   ハルヒは完全に、自分の能力を自覚してやがる。   昼休み、俺はいつも一緒に飯を食う谷口と国木田に断りを入れた後、部室へとダッシュした。 こんな状況で頼れるのは、やっぱアイツだからな。   息をきらせながらドアを開けると、やはり居た。寡黙な宇宙人、長門有希。 しかし今日は長門だけでは無かった。古泉もいる。 その古泉はいつものニヤケ面を封印して、シリアスな顔つきで居た。 これだけでも、ただごとじゃないと理解できる。   「古泉、お前も来てたのか。」 「ええ。その様子を見るとあなたも既に気付いている...
  • My little Yandere Sister外伝 グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」
     クリック? クラック!  ある所に、貧乏な木こりが、奥さんと二人の子供と一緒に暮らしておりました。  子供二人のうち兄の名前はキョン。妹の名前はキョンの妹といいました。  木こりはとても貧乏で苦しい生活をしておりましたが、ずっと流行している飢饉のせいで日々のパンすら手に入らなくなりました。  このままでは一家四人が全員飢え死にしてしまうと考えました。 「古泉一樹。このままでは死んでしまう」 「解ってます…」 「やっぱり二人を捨てなくてはいけない」 「…むぅ…」  そう、口減らしです。  二人はそうやって話し合い、森の奥に連れて行って子供達を置いて帰ることにしました。  しかし、この話はお腹が減ってしまい眠れずにいた二人の子供達の耳にしっかりと聞こえていたのです。 「わたしたち捨てられちゃう。そして森の獣に食べられちゃうんだ」  と、心配そうにグスグスと泣く妹にキョンは、 「心配するなよ。...
  • 初恋5
    翌日、俺は学校へ行けなかった。 制服を着込み、玄関の前までは行くのだが、その後の一歩がどうしても踏み出せない。 そして結局休むことになってしまったわけだ。母親や妹に対しては適当な仮病を使って誤魔化した。 どうして学校へ行かないかって? そりゃハルヒに会わせる顔がないからだ。 アイツの殆ど告白とも言えるような心情の吐露に、俺は応えることが出来なかった。 それどころか、俺がヘタレな答えしか出せないばっかりに、アイツの気持ちを踏み躙ってしまった。 そんな俺が今更どのツラ下げてハルヒに会えばいいっていうんだ? それに長門や朝比奈さんや古泉にも会わせる顔もない。 こうして学校に行かないことなんて、一種の逃げ道でしかなく、 いつまでもこうしているわけにはいかないということもわかっていた。 それでも俺は・・・外に出ることが出来なかった。 ――昼過ぎ、俺のケータイがけたたましく鳴る。 正直出る気はなかった...
  • 遠距離恋愛 第二十五章 未来
    第二十五章 未来   病院を出た俺たちは近くのレストランで早めの夕食を取った。古泉と長門は、今回の件についてまだ何か俺に伝えたそうだった。だが俺は、スマイル3割り増しで話し始めようとした古泉を手を挙げて制した。   もう良いじゃないか。ハルヒも無事目を覚ましたことだし、世界滅亡の危機とやらも回避された。ただでさえ俺は、来週の試験のことで頭がいっぱいなんだ、もうこれ以上、俺の頭に常識外の突飛な解説を押し込むのは止めてくれ。   そう言って彼らを黙らせた。 「そうですか、それなら仕方有りません」と残念そうに呟く古泉。 「……」と、何時にも増して残念そうな意志を瞳の奥に宿らせる長門。 ……まあ、後で聞いてやるよ。別に今じゃなくてもいいだろ?これで縁が切れる訳じゃないんだしさ。いつかまた会ったときにでも、ゆっくりと時間を取って聞いてやるから、その時に全ての種明かしを頼むぜ。 「分かりました」...
  • 橘京子の暴走(後編)
    「いったーい!! 何するんですかぁ!!」  聞きたいのはこっちだ! 何やってるんだお前わぁここでぇ!! 「見て分からないですか? 高校の進路相談会のパーソナリティですよ」  そうじゃなくて何でお前が……いや、やめた。理由を聞いたところで俺のメリットになるモンは何もないし。大人しく流そう。そうだ、それがいい。 「えー。そんな事言わずに聞いて下さいよ。減るもんじゃないんだし。実はですね、組織が壊滅の危機に立たされてお給金すら配給の目処が立たなくなって、だからこうしてアウトソーシング的な仕事もこなさないとあたしのバイト代が……」  嫌だぁぁぁ! 聞きたくないぃぃー!! 「そんな我が儘許しません! これもそれもみんなキョンくんのせいですからね! いわゆる一つの『責任、取って下さい』ってやつですからよろしく!」  よろしくされる筋合いはねぇ! 全部お前が悪いんだろうが!! 「えー、だって……」 「...
  • クラス会-起承転結編
    *舞台は驚天動地編の翌日です。   「涼宮さん、おはようなのねん、ちょっとお話したいけどお時間大丈夫かしら?」 あっ阪中さん、おはよう、大丈夫よ乗る電車にはまだ時間あるし。 阪中さんもこの駅だったのね、……それにしてもなにかしら? ……キョンは今からでるってメールしてきたから時間はあるけど…… 「……それで一昨夜はどうだったのねん、キョン君お持ち帰りしたんでしょ?」 …ずばりきたわね……、えと……クラス会のあと……キョンと一緒になって…… 「涼宮さんとキョン君のコトだから結局カラオケとか漫画喫茶じゃないかって皆で噂してたんだけど……」 ……その……駅前の……ラブホに……ずっと…朝までその…… 隠してもしょうがないわね、どうせ谷口が知ってるんだし。 「「「「えーっ!? ホントに」」」」 おっ大野木さん達までいつのまに……、ていうか周りの人がこっちみてるじゃない、もう少し声を落と...
  • 橘京子の消失(中編)
     波乱に満ちた高校生活を送っている人は数少なくないと思われるのだが、それでも一年生の春を3回も経験した人は留年あるいは再度高校に入学し直した人を除いては滅多にいないだろう。  しかも同じ高校の入学式を3回を経験したとなると、それこそ作り話ですら疑わしい。  だが。  厳密に同じ世界とは言えないとは言え、それをやってのけた人物がいた。  実と言うとそれは俺だ。  どうしてタイムローテーションのような真似事をする羽目になってしまったかと言うと、非常に複雑且つ怪奇な理由と成り行きがあったりするのだが、そこんところの部分は思いっきり省略して簡単に説明しよう。  時空の狭間に迷い込んだ橘京子を救出するためだ。  時は四月の末。  3回目の入学式やホームルームを無事に終了させた俺達はその後特に目立った行動をするでもなく連々と時を重ね、一ヶ月近くが過ぎようとしていた。今週学校に通った後は、長期連休...
  • スタンド・バイ・ミー
    「廃墟探索よ!」 ハルヒがまた何かを思いついたらしい。 「あまりにもベタすぎて考慮から漏れてたけど、基本あってこその応用よね。」 どうせどっかのサイト見るまで思いもつかなかったんだろ。 「もうひとつ報告。今年の夏合宿はたった今、軍艦島に決定しました。その肩慣らしの意味でも 今週の不思議探索はMホテル跡にします。」 勝手に決めるな。 「軍艦島もMホテル跡も有名ですからね。不思議なんてとっくに荒らされて無くなってませんか?」 「古泉くんも甘いわね。そういう所にこそ見逃されたお宝が眠ってるわけじゃない。」 「でも怖くありませんかぁ?」 「大丈夫よ。有名ということで安全性は確保されているわ。」 さっきから矛盾だらけで無茶苦茶なことをいってないか? 「有希ー、軍艦島と言えばあんたの苗字って…」 「戦艦長門。八八艦隊計画の第一号艦として生まれた。当時世界最大の41cm主砲を2連装4砲塔の計8門を搭載。...
  • 桃色空間奮闘記 ~戦慄のブルー~
    桃色のゲロ甘空間突入から約50分。 神人ちゃんとの戦闘(?)開始から約20分。 森軍曹の鼓舞により士気が格段に上昇している僕達超能力者一同。 連日出勤で疲れているにもかかわらず、暴れまわる神人ちゃんを少しずつ確実に減らしていく。 「ふはははは!どうだ、この森園生率いるサイキック部隊の実力は!桃色のゲロ甘神人め、おもいしったか!」 げははははははは!と高らかに笑う森軍曹。 寝不足で若干ハイになってるご様子だ。 「いいわよ野郎共!もっと、もっとあたしを楽しませて!」 …。 「ってどうしたの古泉。ずいぶん元気ないじゃない。」 …。 「まぁ疲れてるのは分かるけど、もうちょっとで帰れるんだから頑張りなさいよ。」 …。 「んもう、どうしたのよ。なにか言いたい事があるならハッキリいいなさい!」 …。 ええとですね。 「うん、なに?」 戦いにまったく関係ないことで悪いんですけど… 「うん。」 実はまとめw...
  • 朝比奈みくるのクーデター その2
     部室。俺がそこに飛び込むと、すでに朝比奈さんと長門の姿があった。どうやら事態を察知した長門が 朝比奈さんをここに連れてきたらしい。 「あ、あの……何なんですか? 一体何が……」  終始オロオロしている彼女を見ると、どうやら説明もされていないようだ。一方の長門は黙って外を眺めていたが、 やがて俺の元に駆け寄り、 「事態は把握している」 「ああ、いきなり俺の携帯に電話して来やがった。何が何だかさっぱりわからねえが、やばいことには違いない」  俺はそう言いながら、いらだって頭を掻き上げた。相手の目的――いや、ハルヒと朝比奈さんの命を奪うことは わかっているんだが、ここまでしてどうしてそんなことをしようとしているのかが理解できない。 見たところ、雪山の遭難や以前あった未来人やら古泉と敵対している組織の連中でもなさそうだ。 「あ、あのぅ……一体どうしたんですか?」  おろおろと朝比奈さんが俺に寄っ...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅹ
    涼宮ハルヒの遡及Ⅹ      迫りくる怪鳥の群れを捉えて俺は愕然としている。  いや俺だけじゃなくて、長門とアクリルさんを除く全員がだ。  ざっとした数を予想すれば……見えてるだけでも千できくのか……暗黒の空の下、向こうの風景がまったく見えんぜ……あの大軍を相手にして三十分だと……?  暗澹なんて言葉じゃ生温い。絶望と言う言葉はこんな時に使うものなんだろう、ということを実感させられる。  なんせ、さっきのハルヒの大技が使えないからな。なぜなら朝比奈さんはエネルギーチャージのために戦線に参加できないからだ。 「古泉一樹」 「何ですか?」 「あなたは彼と涼宮ハルヒと朝比奈みくるの護衛を。その赤いエネルギーがシールドの役割を果たすはず。迎撃はわたしと彼女が受け持つ」 「了解しました。ご武運を――」  振り向くことなく指示を出す長門に頷く古泉。 「す、涼宮さん!」  次に声を発したのは、やや涙声で...
  • 1.35倍
    俺がいつも通りドアを開けると、そこには超能力者と未来人の姿はなく、 読書マシーンと化した長門とハルヒが居た。 「お前と長門だけか」 「あたしたちだけじゃ不満?」 いや・・・別に・・・俺がそう言い終わる前にハルヒは告げた 「みくるちゃんなら今日は来ないわよ、何か用事があるんだって 古泉くんは・・・知らないわ」 「そうか」 などと一通りいつもの掛け合いを終え、俺が何気に窓の外を眺めていると、 『それ』は不意に訪れた。 そして、体に違和感を覚えたときには既に重力に負けて床に突っ伏していた。 「キョン、何の練習?文化祭は当分先よ」 人がマジに倒れているというのに暢気な奴だ。   そして、俺の体はどうなっちまったんだ、全く動かん ふと読書少女のほうに目をやると、ページをめくる手を止め、こちらを見ている。 長門が読書を止めるということは俺にとってちょっとした恐怖だった。 すると、長門はすっと立ち上がり...
  • おねえさんなんです。 長門編
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        穏やかな午後の昼下がり。 いつもよりほんの少し早く授業が終わってルンルン気分で向った文芸部部室。  今日は新しいお茶っ葉を用意してきたのです!  黙っていつもどおりに出したとして、一体誰が最初に気がつくのだろうかと考えただけでワクワクします。  勢いよく飲んですぐ真っ先に感想をくれる涼宮さんでしょうか?  対照的にゆっくりと味わって飲んでくれるキョンくんでしょうか?  知識が豊富な古泉くんならじっくり吟味した後に銘柄まで当ててくれるかもしれません。 ああ、でもやっぱり一番最初に気がつくのは……    そこまで考えてから、目の前の文芸部部室と言う名のSOS団本部へと繋がるドアノブに手をかけます。 すると――   「朝比奈みくる。 待っていた。 相談がある。 聞いてもらいたい。」  部室のドアをあけると、長門さんが、あの長門さんが、...
  • 桃色空間奮闘記
        午前2時。 一般的に深夜とよばれる時間帯 閉鎖空間での「勤務」をようやく終え、帰宅した後、僕は自室で一息ついていた。   「ふぅ…。」 最近は涼宮さんの精神状態が安定していた為、神人退治は久しぶりだった。 …きつかった。いろんな意味できつかった。 久しぶりの戦闘にいまいち体がついていかない。というのもあった。 それもこの時間帯、今日も今日とて学業に勉め、SOS団の活動に参加して それなりに体力を消耗した身としては、睡眠無しでの超能力使用は心身共にかなり応える。 だが、一番疲れた理由は他にあった。 それはまず、この閉鎖空間が生まれた原因、つまり涼宮さんの精神状態に関係がある。 順序を追って説明しよう。 みなさん知っての通り閉鎖空間が発生する理由としては、涼宮さんの精神状態が不安定になることが主な理由だ。 それはなにも日頃たまったイライラとか、瞬間的な不安やストレスだけが原因というわけ...
  • 朝比奈みくるのゴーヤチャンプルー
    (この作品は朝比奈みくるのブラックコーヒーの設定を継承したカオスSSです。メタネタやパロデイが苦手な方は閲覧を控えてください)     「こちらエージェントMA。こちらエージェントMA。待たせたな。ただいまよりミッションに入る」  現在の時刻は正午前。パラシュートを使用したヘイロー降下により、北高屋上に到着した。 「なにぃ!?ターゲットの接触まで残り五分だとぉ!?すぐ目的地に向かう。何かあったら無線で連絡をくれ!」  無線から聞こえてきた残酷な現実を理解しながらも、背負っていたパラシュートを捨て、屋上から全速力で離れていく。  この任務は正義ではない。  だが、絶対に遂行させなければならない。 「……おかしいです。昼休みで間違いないんですけど……やっぱりイタズラですかぁ……そうですよね。未来人のあたしなんかに、こんなリア充なラブレター来るわけが……こんちくしょー!」  体育館裏の木...
  • Before 5 years their deaths.
    This page was created at 2008/12/23 by ◆9yT4z0C2E6 This page was modified at 2009/02/23 by ◆9yT4z0C2E6 テキストモードで再編集, TAGを整理 タグ:キョン ハルヒ ハルヒxキョン キャラ崩壊注意 オリキャラ注意 シリアス 未来的 崩壊? 森さんごめんなさい。 オリキャラ? ゲストにハルヒのご両親をお迎えしました。 ※※※※※※※※ クリスマス・イヴ、愛する妻の待つ家に帰ったと思ったら、そこはマイスイートホームのないただの空き地だった。 突然の出張先は、ハルヒが小学6年生の時のクリスマス・イヴ。 にわかサンタの役目を果たした俺は、叶うはずのなかった願いが叶ったことを知る。 俺は、ハルヒの両親と対面した。 ※※※※※※※※ Before 5 years their deaths....
  • 橘京子の陰謀(合宿二日目)
       俺は悩んでいた。どうしてこんな事になったのだろうか?どうしてこんな目にあわなければいけないのだろうか?  艱難辛苦を引き起こすその原因は言うまでもない。橘京子のことである。  最初の出会いは最悪なものであった。あいつは非道にも朝比奈さんを誘拐した。そして佐々木をハルヒに取って代わる神だと主張し、俺に対し協力せよと要請してきたのだ。  ここまではまだよかった。いや、十分良くないのであるが、それ以降の振る舞いからすればずいぶんまともな物であったと徳川綱吉も東条英機も認めてくれるであろう。  しかしその後の立ち回りは度を超えていた。佐々木の閉鎖空間に侵入してブートキャンプを行ったり、朝比奈さんの胸にヒステリーを起こしたり、そして今回のように意味不明な旅行に誘ったり……  十分頭のネジが緩みきったその言動は、さながら風車に立ち向かうドンキホーテである。  こいつのアレっぷりもそ...
  • 長門有希とお酒
    それは冬も寒さが増してきてもうすぐ冬休みだ、と期待している俺に立ちはだかる期末試験の壁を越えようとしているとき出来事だ。   俺は放課後にSOS団の部室で勉強をしている。分からないところがあっても万能な仲間たちに教えてもらえるし、天使に入れてもらったお茶を飲みながら勉強することができる。 その上勉強の邪魔になる物はほとんど無く、また集中していなかったり他の事をしているとハルヒが激怒してくるため俺は仕方無しにも集中し、それが良い結果をもたらす事が分かっているためだ。 強制労働のように勉強させられている。しかし頭には凄い入ってくる。少し寒いのが難点だがこの勉強場所は最高だと思っている。もっとも試験期間以外は勉強はしたくないが。   期末試験はすでに始まっていて、残すところあと3日、7科目という状況で本日も3教科の試験を受けて残すところあと4教科となった放課後、いつも通り文芸室で俺は勉強...
  • 「涼宮ハルヒのビックリ」第五章α‐10 β‐10
    α‐10  午後の授業中、俺は考えていた。入団試験を受けた結果、新一年生は全員合格、俺だけ不合格になったらたまったもんじゃないしな。SOS団の活動内容を思い出せば簡単に解けるか・・・SOS団が設立されて役一年たつ。一般人にはありえないことがたくさんあったな。季節が変わるのも早し、こんな風に考える俺も年を取ったもんだ。  ようやく授業が終わり部室へと向かった。試験の前に早く朝比奈印のお茶を頂きたいもんだ。二、三杯飲めば頭もすっきりするはずさ。朝比奈さんにも事情を話せば快く向かいいれてくれるに違いない。そう思いながら部室の前に着きノックすると、中からは困惑したような声で迎えてくれた。  「キョンく~ん・・・」  朝比奈さんどうしたんですか。ドアを閉め中に入ると、  「テーブルの上に変なものが置いてあるんです。あの・・・長門さんに聞いたら来たときにはもう置いてあったって・・...
  • 小箱
    『抜け殻』 『脱皮』の続きになります   ======== 『小箱』     昨夜はエライ目にあった。まさか、長門の抜け殻が俺の足に密着してしまうなんて思いもしなかった。つまらない好奇心なんて俺には似合わないことがよーくわかった、身にしみたぜ。 というわけで月曜日の朝、若干の寝不足の目をこすりながら、俺は学校を目指していつものハイキングコースを登っている。手にしたかばんの中には例の、そう、小さくたたまれた長門の抜け殻が入った小箱が忍ばせてある。   今朝、家を出る直前までは、この小箱は机の引き出しに入れたままにしておくつもりだった。しかし、いつも遠慮なしに俺の部屋に入ってきて机の引き出しを開けて、はさみだのノリだのを勝手に持っていく妹のことが思い起こされたわけだ。 放課後の俺はSOS団にいるので、きっと妹のほうが先に帰宅する。そして、俺の机の引き出しを開けて見慣れない小箱に気づいた妹は、 ...
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