涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ササッキー~君と僕のファーストコンタクト~」で検索した結果

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  • コンタクト
    長門が朝倉を倒して数日後。 俺は、いつものように、部室に向かっていた。 ガチャリ。 ドアを開けると、いつもの位置で、本を読んでいる長門が、 いた。   キョン「長門、お前だけか?」   長門は、視線を本から俺にやり、少しつぶやいて、 また本に戻した。 俺は、パイプ椅子に座り、長門に視線を送った。 あれ?何かおかしい?一体なんだ? 俺は、いつもとおかしいと思った。 長門は、いつも本は、膝に置いて本を読んでいるが、 今日は、本を手で胸元あたりまで持ってきて読んでいる。 なぜだろう?と考えていたら、   長門「相談がある。」 キョン「何だ。」   長門の相談に俺は、耳を傾けた。   長門「このごろ、視力が落ちたと思っている。」 キョン「確かに、朝倉との戦いで、俺を守るため     攻撃を受けたとき眼鏡を落とし、そして、     眼鏡の再構成を忘れたらしいとか、言ってたな。」 長門「そう。」 キョ...
  • コンタクト(改)
    長門が朝倉を倒して数日後。 俺は、いつものように、部室に向かっていた。 ガチャリ。 ドアを開けると、いつもの位置で、本を読んでいる長門が、 いた。   キョン「長門、お前だけか?」   長門は、視線を本から俺にやり、少しつぶやいて、 また本に戻した。 俺は、パイプ椅子に座り、長門に視線を送った。 あれ?何かおかしい?一体なんだ? 俺は、いつもとおかしいと思った。 長門は、いつも本は、膝に置いて本を読んでいるが、 今日は、本を手で胸元あたりまで持ってきて読んでいる。 なぜだろう?と考えていたら、   長門「相談がある。」 キョン「何だ。」   長門の相談に俺は、耳を傾けた。   長門「このごろ、視力が落ちたと思っている。」 キョン「確かに、朝倉との戦いで、俺を守るため     攻撃を受けたとき眼鏡を落とし、そして、     眼鏡の再構成を忘れたらしいとか、言ってたな。」 長門「そう。」 キョ...
  • 長編・涼宮ハルヒ2
    少女達の放課後 A Jewel Snow (ハルヒVer) ダーク・サイド 繋ぎとめる想い 涼宮ハルヒの演技 涼宮ハルヒと生徒会 HOME…SWEET HOME 神様とサンタクロース Ibelieve... ゆずれない 『大ッキライ』の真意 あたしのものよっ!(微鬱・BadEnd注意) ハルヒが消失 キョウノムラ(微グロ・BadEnd注意) シスターパニック! 酔いどれクリスマス 【涼宮ハルヒの選択】 内なるハルヒの応援 赤い絲 束の間の休息(×ローゼンメイデン) ブレイクスルー倦怠期 涼宮ハルヒの相談 お悩みハルヒ 絡まった糸、繋がっている想い 恋は盲目(捉え方によっては微鬱End注意) 涼宮ハルヒの回想 小春日和 春の宴、幸せな日々 春の息吹 おうちへかえろう あなたのメイドさん Day of February ハルヒと長門の呼称 Drunk Angel ふたり バランス感覚 S...
  • 疑惑のファーストキス
    【このSSは「朝比奈さんの妊娠」の続編です】   ハルヒが起こした大騒ぎに巻き込まれ、なぜか婚約させられてしまった俺だが…… 朝比奈さんが俺の兄貴の将来の孫娘だとわかっただけで、日常生活は変わりない。 違いがあるとすると、朝ハルヒの家に迎えに行き一緒に手を繋いで登校し、昼休みにハルヒが作った弁当を一緒に食べ、団活が終わった後、一緒に俺の家に行き、ハルヒが俺と妹の家庭教師をした後、ウチで夕食を食べてから俺が家まで送っていくことになったぐらいだ。 それなのになぜかバカップルと呼ばれる。 非常に心外だ。 さて、相変わらず団活では雑用係としてハルヒにこき使われている俺は、今日も古泉と一緒に買い出しに行かされた。 「このところ、涼宮さんが上機嫌で閉鎖空間も発生せず、非常に助かります」 バイト代が減って生活が苦しいんじゃないのか。 「ご心配なく。  それよりも、涼宮さんを送っていった時に別れ際にす...
  • ファーストキス
    「なんなのよあれはっ!!」 「……」 さて、誰が怒ってるか、なんて今更説明するまでもないだろうな。 ついに怒りをおさえきれなくなったハルヒが、喫茶店への移動中にそう叫んだ。 「仕方ないだろ。大きく宣伝して回ってる映画でも、 つまらないものは世の中いっぱいあるんだ。今回はハズレだっただけだろ?」 そう、俺達は今日映画を見にきていた。 けっこう有名で奇抜な作品だということで、団長様の目に止まったのだ。 実際に見ての感想は見てのとおりだが。 「そうですかぁ?わたしはけっこう、おもしろかったですけど」 我等がSOS団のエンジェル、朝比奈さんがそう言った。 しかしハルヒは聞く耳もたず、一気にまくしたてる。 「おまけに女のほうは21歳でラストシーンのアレが初キス? ありえないでしょ?」 映画の監督さんも、お前にだけは常識について語られたくないと思うぞ。 ──そう言ったら2発殴られた。 ...
  • 長門有希のコンタクト
    長門がいなくなって数日経ったが気になることがある。 手紙の最後の言葉・・・。”新しいインターフェースとコンタクトをとって”   結果から言えば呆気なくどういうことなのか判明した。   俺にとっていつも通りではない文芸部室で古泉とオセロでやっていた時。 いつも通りの勢いでドアが開いた。   「みんな~!まった~?」 「今日は紹介したい子がいるのよ~!その名は!」 「長門有希でーす!今日転校してきたばかりだけど面白そうだからこの部に入ろうと思ってまーす。」 「古泉君の次にまたもや謎の転校生よ!」   な、長門!?いや、どう考えても違うだろ。見た目はもしかしたら長門かもしれないが。中身がおかしいって。   「あっ、キョンくーん。会いたかった~!」   こ、こら。抱きつくな!   「キョンその娘と知り合いなの?」 「えっと・・・まぁ遠い親戚みたいなのかな・・・。」 「ふーん。」   どうなってんだ...
  • おあいこ(佐々木×キョン)
    (この作品には原作には名前しか出ていないキャラクター及び、キョンの母親が登場します。そのため、そのキャラクター性は想像です。ほとんどオリジナルキャラクターです。よってあらかじめ了承できない方はご遠慮ください)        夏休みは明けたが残暑という名の余韻に体を焦がし、季節は秋。校庭からは華々しいほどに煌びやかに着飾ったチアリーディング部の女生徒達、廊下にはトランペットやサックス等の演奏の間違いを減らしているブラスバンド部員、その他来週に控えた体育祭の中で披露するレクリエーションの関係者達が、校内のさまざまな場所に散らばって練習を行っていた。  僕達はその光景を視界の片隅に置いておく程度に眺めながら校門を通り過ぎた。 「やれやれ、たかだか中学校の一イベントだって言うのに熱心だな」  彼はチアリーディング部の華やかな音楽が鳴っている方角を見ながら呟いた。 「キョン、今すぐ鏡を見てみるか...
  • 従順なハルヒ~君と僕の間~
    第一話「鎖」
  • ササッキーの『キョンとラブラブ大作戦』
    うーん、キョンをこの僕佐々木に振り向かせるには一体どうすればよいのだろうか? 大体涼宮さんのことはハルヒと下の名前で呼ぶくせに僕はいまだに佐々木としかよばれてないし…… そうだキョンを怖がらせて弱ったところを僕が優しくフォローすれば好感度UP間違いなしだ。 名付けて『キョンとラブラブ大作戦』、よし善は急げだ早速キョンを呼び出そう。 「やぁキョン、君の怖いものはなんだね?」 「いきなり電話でひとを家まで呼び出しておいて薮から棒だな、佐々木」 「まぁいいじゃないか、僕達親友同士の間柄だ。それでキョンの怖いものってなんだい」 「俺の怖いもの……、そうだな怒ったハルヒかな、ってそんなコト聞いてどうするんだ?」 「涼宮さんかねキョン、同姓の僕から見てもかなり可愛らしいと思うがね」 「佐々木、それは……お前があいつを良くしらないからだ、まぁ…たしかにその……なんだ…」 「ふむ……、お茶を用意してくる...
  • 従順なハルヒ~君と僕の間~ 第一話「鎖」
    とある部屋のとあるベッドの上。そこに、俺は眠っていた。 「ごめんね、キョン!」 そして、ハルヒは泣きながら謝っていた。 理由?それは今病院に居ることが関係している。そう。俺が居るのは病室のベッドの上だ。 俺は日頃からSOS団との毎日面白いと思いながら過ごしていた。それは偽りの無い楽しさだ。 だが同時にストレスを溜めていた。あれだけ毎日好き勝手に使われればそりゃ溜まる。 朝比奈さんや古泉も非常に溜まっているとは思うが中でも俺は特に酷いと自負できる。 そんなある日だ。俺はハルヒと喧嘩してる最中に倒れたのだ。診断結果はストレスと疲労の蓄積。 ハルヒにはストレスや疲労を与え続けていた自覚があったらしい。 起きるや否や抱きついてきて、こうして泣きながら謝ってきたのだ。 「ごめんね・・・ごめんね・・・」 謝罪の言葉のみを繰り返すその姿にはいつものような100万ワットの輝きの笑顔は無い。 暗く沈んだ泣き...
  • 長編・長門有希
      長門有希無題 長門有希無題2 長門有希無題3 長門有希無題4 長門有希のうっかり 長門有希の奇妙な冒険 【鍵の消失】 消失長門いじめ 長門有希の退屈 長門有希の憂鬱 カーディガン 地獄少女 笑顔を見せて それがあなたの望み? 長門有希のきまぐれ どんでん返し 【Lost My Name】 長門消失 にゃがとさん 長門有希の深淵 ナガト~彼方から来た天才~ *麻雀ものです 消失世界 リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー ユキは好き? 長門と猫 よっこらせっと 長門平手打ち編 消失版 長門有希の感情 ハイテンションユッキー【黒版】 ミステリックサイン保管ネタ お茶 こころここにあらず 『長門有希の遅刻』 涼宮ハルヒの別れ 長門有希の誕生 長門有希の看病 長門有希の情報操作/長門有希のコンタクト オーディナリ ホリデー ミステリック・サイン後日談 やる気のない長門有希 望まれた世界 最終...
  • ある日の出来事
    はい、準備はいいですね。 今日は僕の過去について話をしようと思います。   僕が北高に転校するよりも前、高校生でもなく、 機関の存在など夢にも思わない3年前の春―   ―僕はいつものように目を覚まし、部屋のカーテンを開けます。と同時に、 急激な吐き気が僕の胃を満たしました。   すぐに洗面台に駆けつけ、部屋に戻った僕は、 新しい環境に慣れないための体調不良か何かだろうと思いました。   念のため医者にいってみたのですが、医師の診断はまったく問題なし、 健康であるというものでした。   その夜、僕は夢を見ました。そこは灰色の空間で、景色は僕の住む街そのものなのに、 人は誰一人としておらず、僕はそこをあてどもなく歩いていました。   僕はビルの中に入り、気がつけば屋上に登っていました。   そこから遠くを見ると、ずっと向こう、いくつも町を隔てたあたりで、 もやのような影が見えたような気がしまし...
  • こんたくと(改)
    長門が朝倉を倒して数日後。 俺は、いつものように、部室に向かっていた。 ガチャリ。 ドアを開けると、いつもの位置で、本を読んでいる長門が、 いた。   キョン「長門、お前だけか?」   長門は、視線を本から俺にやり、少しつぶやいて、 また本に戻した。 俺は、パイプ椅子に座り、長門に視線を送った。 あれ?何かおかしい?一体なんだ? 俺は、いつもとおかしいと思った。 長門は、いつも本は、膝に置いて本を読んでいるが、 今日は、本を手で胸元あたりまで持ってきて読んでいる。 なぜだろう?と考えていたら、   長門「相談がある。」 キョン「何だ。」   長門の相談に俺は、耳を傾けた。   長門「このごろ、視力が落ちたと思っている。」 キョン「確かに、朝倉との戦いで、俺を守るため     攻撃を受けたとき眼鏡を落とし、そして、     眼鏡の再構成を忘れたらしいとか、言ってたな。」 長門「そう。」 キョ...
  • 長編・その他2
    再会と再開、そして開始 テレビ出演 パラレルワールズ プレゼント ツイスト・オブ・フェイト-キョン殺害命令 SONGOF KUNIKIDA -MELTY CADENZA OF SECRET- ノンフィクション・ストーリー ひぐらしの憂鬱 鶴の舞 朝倉と 一日おにいちゃん 一日おにいちゃん 後日談 涼宮ハルヒの怪談 fixed mind 狙われた憂鬱 One Day.... ハルヒ親父シリーズ ずるい二人 ササッキーシリーズ ●えもん 朝倉涼子の再誕 幸福な鶴屋さん そしてイブはリンゴを齧る えれべーたー☆あくしょん 生徒会長の悪辣 いつも曜日は九曜日 佐々木さんの憂鬱 眠たくないけど……シリーズ crane love 橘の香り 月間佐々木さん 佐々木の囁き Lolita s Love Complex ネクストジェネレーションの憂鬱 谷口探偵の事件簿 SOS団が家族に? えれべーたー☆あく...
  • 題名付き・あま~い短編
    ちょっといじわる 結婚記念日 長門とアイス キーワードは恋愛 甘える キョンの告白 長門さん、へい! 涼宮ハルヒの願望  涼宮ハルヒの奇跡 涼宮ハルヒの理想 甘いプリンの秘密 涼宮ハルヒの決意 夏の夜の・・・ 不治の病 未来 お揃い 『居眠り』 涼宮ハルヒの発熱 おとめごころ 長門と古泉 Strawberry Of Shortcake それって迷信じゃないのか? カンケリ 進路 年明けバカポー 凡人に泣いた日 ニチジョウ 従順なハルヒ 寒中暖あり ONE DAY ON THE SNOW ツンデレマフラー ピロートーク Pretty Devil Remedy of love 桜風 俺の右隣には アル雨ノ日ノコト 日常じゃない日常 4月1日の長門 結婚後の橘キョン アフター ザ ナイトメア ミッドナイト・コーリング アニマル涼宮(旧題動物シリーズ) バカップル保守 胸焼けプリン 朝倉涼子のグ...
  • 長編・長門有希2
    長門有希の憂鬱Ⅰ ユキ×ムネ 『Hirundo rustica』 恋する?いちご練乳 すき焼きミッドナイト 長門有希の憂鬱II 長門有希の些細な願望 雪、無音、窓辺にて。 長門有希の憂鬱III 3つの選択肢 長門有希 銀河を超えた戦い(スターウォーズクロス) 文芸部室の幽霊 もうこんなのいやだ 長門有希の変化 もう一つの12月18日 スノースマイル・バースデイ 白有希姫 Different World s Inhabitants YUKI 長門有希の雨雫 長門有希への復讐  ※微オリキャラ注意 幻惑小説 Close Ties(クロース・タイズ) センター前日 涼宮ハルヒの経営I 射手座の日、再び 寡黙大騒動 「こわれもの」(陰謀でのフラクラが許せず) 想い出は、雪とともに 春先の風物詩 涼宮ハルヒの消失ー長門有希の憂鬱 長門有希の再会 長門有希の三日間 おかえり、ただいま。 長門有希の失踪...
  • 神様とサンタクロース
       赤や緑や白色が町中を飾り付け、クリスマス定番の賛美歌が何処からともなく響いてくる、何となく楽しい気分になるそんな季節。偶然、二人きりになった学校の帰り道に、あたしは歩きながら何気なくキョンに聞いてみた。   「ねえキョン。あんた神様っていると思う?」 「野球の神様とか、サッカーの神様とか言われる人なら居るだろ」    と、いつものようにとぼけた風にキョンは答える。   「あたしが聞いているのはそんな例えられた神様じゃなくて、この世界を造った創造主とか何でも願い事を叶えてくれる全知全能の神とか、そんなの神様の事よ。あんたはいると思う?いないと思う?」    きっとキョンは「居るわけ無いだろ」なんて答えると思ったのに珍しく考え込んでいるような素振りを見せた後、少し間があってポツリと漏らすように言った。   「お前がいると思うなら、居るんじゃないのか?」 「何でそう思うわけ?理由も答え...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編5
    そうこうしている内に、いよいよ時間的にヤバくなり、 そろそろお開き、という段になって皆からハルヒにプレゼントが手渡された。 …その時、鶴屋さんに、 「え? キョン君プレゼント忘れたの? マジ? あっはっはっはっ! 使えないにょろー!!」 と爆笑されたのも今ではいい思い出だ。…泣いてない。泣いてないぞ。 古泉からは瀟洒なデザインの置き時計。 「時間に正確な涼宮さんには必要の無い物かも知れませんが」 …高そうだ。 朝比奈さんからはティーセット。 「うんと美味しいお茶、淹れますからね」 今度からは部室で紅茶も楽しめるかも知れない。 鶴屋さんからは…分からなかった。 ハルヒが開けようとした時、鶴屋さんがそれを必死で止めたからだ。 「ふっふっふ。帰って開けてからのお楽しみなのだよっ」 …何やら不吉な笑いだった。 長門からは天秤。 「…0.1グラムまで計れる優れ物」 …っておい。 ...
  • 「長門有希の憂鬱III 恋するウィルス」勝手に外伝
    涼宮ハルヒの常駐 ――その姿を見て何かを突き動かされたわたしは、このワーム(以下、「ハルにゃん」という。)の頭を撫でてみた。――「ちょっとぉ~、やめてよぉ、くしゅぐったい~」 イラスト:白石梨乃(@thky0717)  わたしの情報制御網内に導入した、無害化したワーム。  このワームは、元は涼宮ハルヒの情報を無差別に収集するために作成されたもの。とある事情によりこのワームと関わったわたしは、人間の言葉で言うと「ペット」としてこのワームを「飼って」いる。  このワームは、自己増殖機能とネットワーク検出機能を削除した他は基本的に元の機能を保っている。すなわち、涼宮ハルヒの情報を入手するという、有機生命体の「本能」に当たる機能はそのまま保持している。  その「本能」を満たすと、このワームは「成長」する。ファーストコンタクト時の実験から、それは明らか。  そこで試しにわたしは、涼宮ハルヒの外観の...
  • 長門有希無題6
    メモリデータ 七月七日―七月十三日   本を読んでいる。 ページをめくる。   本を読んでいる。 ページをめくる。   本を読んでいる。 ページをめくる。   今日も時間が来た。 一日が終わる。   明日も同じ。   同じ。   七月七日。   本を読んでいる。 ページをめくる。   昼になる。 昼食をとる。 近くのコンビニエンスストア。   本を読んでいる。 ページをめくる。   夜になる。 夕食をとる。 スパゲティ。   時刻―午後九時。 今日はあと一時間。 観測対象―微細な波動の感知。 何者かとの接触―。   午後九時四十八分二十五秒。 コンタクト―。 「長門有希さんのお宅でしょうか」 涼宮ハルヒと接触を図った男子生徒。女子生徒。 三年後の異時間同位体と同期。 振動―。 現在より以後三年間のメモリをダウンロード。バックアップ。 二名の状況把握。隣室に三年間の時間凍結。 同期解除―...
  • トリックオアトリートさ(佐々木×ハルヒ)
        「というわけなんだよ。佐々木さん」  それは僕の羞恥心をえぐり出すような体育祭を終え、紅葉が河川敷に四季を彩らせた頃だ。 「一体何がというわけなんだい」  生徒会室にて前期生徒会役員だった国木田が僕に提案した依頼は、一理の理解すら不可能に近い物だった。と言うより理解してたまるか。 「そんなこと言わずにさ、ハロウィンの日に魔女衣装を着て商店街を練り歩いてよ。お願い」 「できるか!」  なんだその罰ゲームみたいなお願いは!ハードだしハードルが高過ぎる!そしてその人畜無害を似顔絵にしたような笑顔を消したまえ!今すぐ空中佐々木チョップで全身計26箇所の複雑骨折を強いりたくなるくらいにムカつく!  実は我が校の生徒会にはハロウィンの日になると、地域振興と交流を兼ねて町内の子供会と共に、ハロウィンの意識した仮装で商店街を練り歩くという伝統があるのだ。いやだ、そんな伝統。  しかしだ、国木...
  • ありがとう(佐々木×佐々木母)
    (この作品には原作には名前しか出ていないキャラクター及び、佐々木の母親が登場します。そのため、そのキャラクター性は想像です。ほとんどオリジナルキャラクターです。よってあらかじめ了承できない方はご遠慮ください)      読書の秋。芸術の秋。と、秋は様々呼ばれ方をする。しかし、「読書の秋だから読書だ」とか「芸術の秋だから音楽を鑑賞しよう」と言うと、どこか言い訳がましく聞こえるのは私だけだろうか?  かくいう私も、今はその言い訳に全身を預けてるわけであり、ぶっちゃけると…… 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  という奇声を上げてしまった。ああ、居間で母の溜め息が聞こえた気がしたのは、気のせいでは無いだろう。  さて、現実逃避はここまでにして、そろそろ元の世界に帰還すべきだね。    私、太りました。   「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「バカ娘!風呂場で騒ぐな!ドラマが聞こえん!」  だまれ貧乳...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~吹奏楽部編~
    現在時刻は、放課後になってから30分ほど。 わたしは今、音楽室に向かっている。 今日は、掃除当番だったからちょっと遅れちゃった。 で、何分かして音楽室について、ドアを開けると、 今まで吹奏学部にいなかった、一人の女の子。 涼宮ハルヒ 彼女の噂は聞こうとしなくても自然に耳に入ってくる。 中学の時は、奇人変人だったとか、いろんな部活に仮入部してるとか、何でもできるスーパーウーマンだとか、 そういえば、最初の体育の授業はまだ男の子がいるのに着替えようとしてたかな? あれは、ちょっと・・・ 恥ずかしくないのかな? ちなみに、わたしが音楽室に入ったときは、涼宮さんは同じクラスの豊原君にクラリネットの吹き方を教わっているようだった。 「………」 「………」 「………」 「………」 涼宮さんは何も言わず、かといって豊原君も何も言わず・・・ 涼宮さんがうまく吹けないようであれば、豊原君が手に持って...
  • リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー
    はーい、みんなこにゃにゃちわ~。 あなたの無表情宇宙人こと長門有希ちゃんでーす。 おっと、ダメダメ、わたしはキョンくんのものなんだからねっ。 あ、気軽にユッキーって呼んでくれていいよ。 ああっ、でもでも本当は愛しのキョンくんにユッキーって呼んでもらいたいっ。 ユッキー♪ キョンくん♪ なんちゃってなんちゃってきゃーー♪ …はー、何かいきなり疲れたなー。 だーってさぁー、いつもどおり一番乗りで部室に来てキョンくんを待ってたら、 ハルにゃんが入ってくるなり 「有希!今日の活動は休止!キョンが来たら伝えといて!以上!!」 って言ってどっか行っちゃうんだもん。 まあ最初は「えっ、じゃあ今日ってキョンくんとふたりっきり!?やだやだどーしよー♪」 とか思ったよ? でもさぁー、ずーっと待ってるのにキョンくん全っ然来ないんだもんー。 もうユキ待ちぼうけー。 せっかくこうしてわたしがあなたのために待ってるっ...
  • LOST 3話
    -長門有希自室にて- パタン ドアが閉まる音。 きわめて殺風景なマンションの一室、必要最小限の生活道具。 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースは帰ってきた。 彼女は今日一日の涼宮ハルヒの行動と時間平面状の変化。位相空間の変化などを逐一監視し それを統合情報思念体に送るのがここにいる『理由』なのである。 そして今日も、彼女は監視内容を送信し一日の行動内容を終了しようとしていた。 「…涼宮ハルヒと彼の交際を確認」 「………。」 「……エラー自動修正プログラム起動」 「…………」 「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」 「修正を終了。現時刻をもって同期を完了。」 「引き続き涼宮ハルヒの行動を監視する。」 -月曜日- 朝から妹の朝ごはんソングを聴きながら毎度の様にエルボードロップで起こされた。 妹の元気は俺の朝のテンションの低さの逆二乗則で、...
  • 普通短編73
    長門「………食べて」 そこにあったのは、いつものカレー…の上に増えるわかめちゃん…長門よこれを食べろと… 長門「………」 ぁ、くそっ…食べるのか食べてしまうのか… キョン「ハルヒ、好きだ、もう俺にはお前しか見えない」 ハルヒ「あ、あんあた。どこかへんよ」/// じたばたしてヘタクソなロボットダンスを始めたハルヒの後ろに俺は回った。 キョン「なあ、お前って安産型だよな」 ハルヒ「もへぇ?」 ガチャ 妹1「はさみかしてー」 妹2「カッターかしてー」 弟1「サントスとサッカーしてくるー」 弟2「ギョングウン」 妹3「さらば友よ」 弟3「旅立ちのとき」 キョン「俺んちのモットーは埋めよ増やせよでさ、俺とお前で20人作らないか?」 古泉「少しいいですか?」 ハルヒ「もへぇ?」 英語の教師「涼宮ここ頼む」 ハルヒ「もへぇ?」 阪中「きゅいきゅい!」 ハルヒ「もへぇ?」 朝倉「...
  • 箱入り娘 最終話
    「それじゃ組み分け!」 …。 涼宮さんが笑顔で爪楊枝を差し出す…よほど彼と2人が楽しかったのでしょうか。 不思議探索午前の部が終わり皆で昼食を食べた後、再び組み分けが行われました。 さすがに連続で操作するのもどうかと思い長門さんと話し合った結果、今回はズル無しで普通にくじを引く事になりました。 さて、僕は……印無しですね、そしてパートナーは………。 …。 …。 …。   「……寒いな」 「寒いですね」 …。 今僕は彼と2人で肩を並べ歩いています。 もう3月だというのにこの寒さは普通じゃないですね……午前中は暑い所に居たので特にそう感じます。 …。 「ったく、何が悲しくてこの寒い中を男2人でうろつかないといけないんだ…」 「くじの結果です。仕方ないじゃないですか。こうなった以上楽しむ道を探しましょう」 …。 僕は笑顔で彼にそう言った。 …。 「楽しむ道ねぇ…」 …。 彼は不満そうにそう呟いた...
  • 普通短編37
    ハルヒ「遅い、罰金!」 キョン「今までの罰金で財布が空だから無理。帰るわ。」 ハルヒ「えっ!」 古泉・長門・みくる「そんな~」 長門「今度のナンバースの当選番号は…」 みくる「鶴屋さんの家の裏山に3億円入りのカバンがありましゅ」 古泉「これは機関からです」 キョン「仕方ねーな、これで手を打ってやるか」   長門「このスレでこんな話をするのもなんですが、2001年の今日、 9月11日に発生したアメリカの同時多発テロにおいて被害にあった方々に対して深い…」カタカタ ――5分後―― 長門「…」 キョン「ういーっす…って何やってるんだ長門?」 長門「黙祷」 キョン「?…ああ…もう5年経つんだな…」 長門「…」 キョン「ん?どうした?泣いてるのか?」 長門「…私が生み出されるのがあと2年早ければ…」 キョン「…そうか…ま、これからの世界に期待しよう。」     キョン「なんだ話って?」 ...
  • LOST 1話
    LOST 1話   話は、慌しかった文化祭も終わりひと時の静けさを取り戻した時期にさかのぼる   俺は終業のベルが鳴るといつものように文芸部の部室兼SOS団の部室に足を伸ばしていた。 人間と言うモノは上手くできたもので何でも「恒常性」ってヤツがはたらいて外の環境に人体の内部が 適応するようにできてるらしい。つまり、ハルヒと出会ってからなんだかんだでSOS団に引きずり込まれ 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースを名乗る、無口で本の虫な宇宙人に命を救ってもらったり キュートで荒野に咲く一輪の花のような未来人に毎日お茶を入れてもらったり、はたまた笑顔と真顔の比率が 7 3で常に白い歯を見せるニヤケ超能力者と毎日ボードゲームをしたりしているうちに 俺の恒常性とやらは健気にそして必死にトンデモ環境に適応しているんだなぁとつくづく実感していた。   部室のドアノブを回し、いつぞやの...
  • 悲痛
    「よかったら…………持って云って」 またあの夢だ。 あの世界はもうないんだ。全部解決したはずだ。それなのに! 気付けばあいつのことを考えている俺がいる。 俺はあの世界ではなくこの世界に戻ることを選んだんじゃないのか! 恥ずかしがり屋で内気な文学部の少女ではなく 寡黙な対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースを選んだのは俺だ! 部室のすみで本を読む長門を見るたびに、 騒ぐハルヒの後ろにたたずむ長門を見るたびに、 朝比奈さんにお茶をもらう長門を見るたびに、 俺の心はかき乱される。 おどおどとした気の小さい長門、 目を泳がす長門、 ちいさなちいさな力でそっと俺の袖をつまむ長門、 俺の返した白紙の入部届けを震えながら受け取る長門、 薄く、だがはっきりと微笑む長門……。 長門よ、お前はとんでもないものを盗んでいったな。それは俺の心だ。 幾多の名台詞の中でこれほど俺の心情を表わす...
  • キョン無題5
    今週最後の登校の日、つまり金曜日だ 学生という生き物は金曜日ほど楽しみな日はない メインは土日なんだが、なぜか金曜の方が嬉しく感じてしまう…   俺は今日もいつもと同じようにあの部室へと向かっていた 今日もハルヒは授業が終わると同時にどこかへと消えていったが、気にしない あいつの行動なんかいちいち気にしてられる程、俺は器用じゃないし、辛抱強くもない   「あれ?ハルヒ達はいないのか?」 部室に入ると、ハルヒがいない それにSOS団のマスコットキャラ的存在の朝比奈さんもあの古泉もいない いつも午後の授業が終われば、ハルヒがパソコンをいじっていて、メイド服姿の朝比奈さんがいて、古泉が一人でボードゲームを しているはずだが…   今この部室にいるのは、既にこの部屋の置物のような存在になりつつある長門だけだった 相変わらず、分厚い本に視線を落とし、もくもくと読み進めている   しかし、長門を除いて...
  • 宇宙人じゃない長門
    『午後七時。光陽園駅前公園にて待つ』 栞に導かれて、今、長門のマンションの一室にいる。 学校では話せないことがあるらしいのだが……長門はなかなか話を切り出そうとしない。 部屋に通され最初の茶に手をつけてから、長門はずっと俺を見ている。なんだか観察されている気分だ…。 興味深そうに向けられる長門の視線に耐えきれず、俺から「学校では話せない話」とやらを引き出すことにした。 「お茶はいいから、俺をここまで連れてきた理由を教えてくれないか」 ………答えない。 「学校ではできないような話って何だ?」 水を向ける。ようやく長門は薄い唇を開いた。 「あなたのこと」 俺? 「あなたの正体」 俺の…正体…?何が言いたいんだ? 「あなたは普通の人間じゃない」 …いきなり失礼だな。 「そういう意味じゃない。性格に普遍的な性質を持っていないという意味ではなく、文字通り純粋な意味で、あなたはわたしのような大多数の人...
  • インターフェースのとある未来
    「なーんもないわね」  朝倉涼子の発言に対して、喜緑江美里が答える。 「延々と続く大地があるではありませんか」  彼女たちの目の前には、赤茶けた大地が延々と広がっていた。 「人類的な表現を用いるならば、朝倉涼子の発言も妥当と思われる」  長門有希は、律儀に突っ込みを入れた。 「まったく、人間ってバカよね。くだらない理由で戦争して、この有り様じゃね」 「その点については、同感ですね」 「…………」    地球規模での大戦争。  対消滅反応兵器の応酬。  その結果として、地球上の有機生命体は全滅していた。  とはいっても、人類が絶滅したわけではない。彼らは、火星にも金星にも木星の衛星群にも、勢力を拡大していたからだ。  人類領域全体から見れば、これは地球という一つの惑星における内戦にすぎなかった。    三人は、会話をかわしながら、ただ歩いていた。  三人がここに派遣されたのは、この地球に満ち...
  • ハルキョン的10のキス保守
    **非常に甘い保守ネタです。**   ☆0.ファーストXXXX 果てしなく続く空を見上げて共に笑いましょう。 手を繋ぐよりも近く抱き締め合うよりも遠い。 あなたはそんな存在でいて下さい。 ファーストキスはレモンの味って言うけど、どうだったかしら? 灰色の空の下で初めて交した唇は少しかさついていました。   (それが全てのはじまり)   ――――――― ☆1.喫茶店 喫茶店を出た後にいつもの様に下らない口喧嘩。 それに終止符を打つのはいつもあんたで。 ほろ苦いコーヒーの薫りが唇に乗ってあたしまで運ばれる。 あたし、苦手なのよ。コーヒーって。なんか苦いじゃない。 でもあんたから貰うコーヒーの薫りは嫌いじゃないのよね。 何故かしら?   (これが恋するということ) ――――――― ☆2.指 「キョンくんの指って綺麗ですね」 オセロを指すキョンの指を見つめてみくるちゃんが言った。...
  • ミイラ盗りのミイラは犬も喰わない
    「阪中建設が資金を出し渋っています」  緊急召集をかけられて出向いた矢先、森さんがそんなことを言い出した。 「はあ」 「そこで、あなたに指令です。阪中氏の御令嬢を籠絡しなさい」 「籠絡、ですか?」 「てごめにすると言い換えても結構です。ともかくあなたに惚れさせなさい」 「すみません。僕にはその意図が分からないのですが……」 「将を射んとせば、先ず馬を射よです。阪中氏の御令嬢をあなたが籠絡すれば、阪中氏も資金を提供してくれるでしょう」 「そうだとしても、なぜ僕なんですか?」 「何を言ってるんですか!」  森さんの一喝に、僕は思わず縮み上がった。 「元はといえば、あなたが例の生徒会長選挙で資金を注ぎ込んだのが原因です。成功したとはいえ、あんなに使って」  正論過ぎてぐうの音すら出ないが、 「しかし、いくらなんでも何も関係ない阪中さんを巻込むことは……」 「指令です。阪中氏の御令嬢を籠絡しなさい...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰおまけ
    長門有希の憂鬱Ⅰ おまけテキスト集 谷川流の憂鬱: 「二人とも行ってしまったなぁ……」 グランドに広がる炎の絵文字をぼんやりと眺めながら僕は、ここ数日の出来事を思い返していた。 思えば、あのときはびっくりしたよなぁ。 コスプレどころじゃない、キョン成りきりなんてとんでもないアニヲタだと思ったが 実は本人だったなんてなあ。 これからはもっとまともな話の展開を考えてやろう。いや、それじゃ面白くないか。 そうだな……煮て食うも焼いて食うも僕次第か。僕はニヤリと笑った。 もう実際に会うことはないんだろうな。もっと向こうの世界の話を聞いておけばよかった。 それにしても長門有希があんなに美人だったとは。 やっぱり僕の思い入れが他のキャラクタとは違うからかもしれない。 もしハルヒが来たら、やおら胸ぐらを掴んで「ちょっと谷川!もっとあたしを活躍さ...
  • ハイテンションユッキー【黒版】
    みんな、おっはよー!! 今日もユキちゃんがキョンくん観察日記をお届けしますよー。 え?観察するのはハルにゃんなんじゃないかって? その辺はだいじょーっぶ。おとーさんにはちゃーんと報告してます! まあ正直ハルにゃんが機嫌悪かったり変なこと考えちゃったりで情報爆発が起きない限り そうそう報告することなんてないんだけどねー。 っていうかちゃんと報告しないとおとーさんが 『有希ィーーー!まァたあの男にうつつを抜かしてるのかァーーー!おとーさんは悲しいぞォーーー!!』 とか言ってうるさいからってのもあるんだけどねー、今は。 そろそろ娘離れしないと、おじさんたちも呆れてるよっ!…あ、急進派のおじさんは別か。   さてさて、そんなことはどーでもいいんですよ。 今日は待ちに待ったお休みの日!そう、SOS団不思議探索の日ってわけ!! いや、別に不思議探しなんかどーでもいいのよ?わたしはキョンくんと同じ班にな...
  • a Re-Birth in the Best Dream
    第1話 a Re-Birth in the Best Dream    四月。  先だっての学年末テストにおいて、ハルヒ大先生のお力で何とかそれなりの好成績を修めた俺は、クラス分けを発表する張り紙で同じクラス内に俺とハルヒ、そして何と長門の名までもを発見して愕然とし、とりあえず退屈だけはしないだろうと半ば現実逃避をしながら教室へ向かっていた。  やっぱりこれはハルヒの変態的パワーによるものなのか、それとも長門が情報操作でもしたのだろうかと考えを巡らせていると、 「…ん?」  職員室の前、見知らぬ女子生徒とすれ違う。…いや、違うな。知り合い…だったのか? 「…まぁ、考えても仕方ないか」  とりあえず、教室へ急ぐ。新学期からいきなり遅刻したら目も当てられないからな。 「ちょっとキョン、遅いじゃないの! 新学期からいきなり遅刻したら目も当てられないわよ!」  開口一番、相も変わらず俺の真後ろ...
  • 放課後ジョーバ倶楽部
     あたしは今、激しく腰を振っています。 ……えーと。 変なことを想像した、そこのあなた。減点です。 が、今回は見逃してあげます。傍から見たら、変な光景には間違いありませんからね。 なぜなら、あたしの上で涼宮さんが、 「そう、そうよ、みくるちゃん! その調子! ああ、もっと、もっと激しく突き上げるの!」 などと叫んでるんですから。 「ふえぇぇぇぇん……!」 何でこんなことになったんだろ……思い返してみれば、きっかけはあの時だったのかもしれません。 このまま現実の時間軸にいると、あたしまでおかしな気分になっちゃいそうなので、ちょっと『回想』と言う名の現実逃避の旅に出てみましょう。 時は、クリスマス。部室で行われたクリスマスパーティーに遡ります。 ………… (腰が痛くなってきたなぁ。ちょっと動きに捻りを加えてみよう……えいっ、えいっ!) ……… (わお、すごい反応……) …… … クリスマス...
  • 古泉とちぇんじ
        サンタクロースをいつまで信じていたか、なんて事は、恐らくこの世界を普遍的に生き抜くにおいて何ら意味をなさない質問でしょう。しかしながら、いつまで僕がサンタクロースと言う四世紀頃の東ローマ帝国の教父聖ニコラウスを起源とした、何かが三倍なのかも知れない紅き紳士を信じていたかと言うと、物心ついた頃から信じていなかったと言うのが回答として適切でしょう。 というのも、理論的にあり得ませんからね。物理法則を捻じ曲げてまで見知らぬ子供のために不法侵入をするご老人なんて現実的ではありませんし、世界中に存在する何十億と言う子供のために用意するプレゼントの資金も非常にとんでもない額になるはずで、国家予算並にはなるでしょう。そんな巨額を1年周期で無差別に払えるとは思えませんし、時間をも捻じ曲げない限り1日で全てを配り終えることも絶対に不可能です。  そう、理論的にあり得ないのです。          【...
  • 普通短編16
    長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」   次の日 放課後     キョン「なんだ、まだ長門(ながもん)だけか?」     長門「!?」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだ長☆門だけか?」     長門「!?」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだトーナガだけか?」     長門「!?(業界用語!?)」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだNAGATOだけか?」     長門(かっこいい…)         古泉「実は機関で伝説になっている人が居るんですよ」 キョン「伝説...
  • 花嫁修行危機一髪・完
    「前回までの粗筋です。 とりあえずなんかそんな感じの展開を繰り広げた放課後、機関から定期報告の催促がありました。 ……… …な、長門さんがいらっしゃらないので、必然的に独りボケ独りツッコミになりますが… そしてこの前フリも全て僕の虚しい独り言になってしまうのですが… とりあえずなんかそんな感じ、って粗いにも程があるでしょうが… ……… ……えーと…… …だ、だめだ。僕一人では間が持たない…!……… ……あ、じゃあ早口言葉を… あかまきまみ… ……… あかまきがみあおまきがぎっ!うあっ! ……… し、舌噛んだ…… ……… えーっと… ……… ……あ、コンセントを差し込む穴って、右より左の方が少し大きいんですよ、ご存じでしたか? ……… ………… ……花嫁修行危機一髪・完、スタート…」  新川さんに電話を掛け、自分の今の居場所を伝える。 毎回のことで、森さんの送迎のついでに僕も拾ってもらう。...
  • 涼宮ハルヒの団結 第三章
     言うやいなやテーブルの真ん中に、俺達の目線程の高さでホログラムの正六面体(つまり正確な立方体)が現れた。  大きさは大体谷口の頭位で、『辺』が仄赤い光の『線』によって、『面』は薄いブルーで色付けされていた。  藤原はそれを一瞥もせずに、 「これは縦、横、高さによる三次元の姿だが、現在の世界は、まずこのような次元体系によっては作られていない」 「どういうこった」 「それを今から説明すると言っている」  ペン先を正六面体に向けて 「……次元というものがどのように変貌したのかを、今から九曜の作り出した立方体を用いて説明する。形というのは理論の塊だ。この正六面体の変化は、何が、どうなって、どうなったかを一瞬で表していく。しっかり見ておいて欲しい」  すると正六面体からは赤い『線』が消え、次に『面』が全部下方へと落下し、中に入っていた『光』が拡散した。そして『面』が一枚浮き上がり、立ち上がった姿...
  • 長門有希の情報操作
    暗い。周りには何もない。上も、下も、右も左も何もない。真っ暗闇だ。ここは何所なんだ?   「ここはあなたに選択肢を与えるために私が作った精神移動空間。」   何もない空間。俺の前に1人の少女が立っていた。   「長門!なんなんだこれは?」 「貴方は不慮の事故によって死んだ。そして涼宮ハルヒは貴方を失ったことを悲しみ、もともと現実にいなかったことを望んだ。」 「なら今ここにいる俺は何なんだ?死んでるどころか存在が無いんじゃないのか?」 「無くなる前に私がこの空間へ残りの精神のみを移した。選択をさせるために。」   さっきも言っていた。 選択 とは何のことだろうか。   「その選択ってのはなんなんだ?」   ……   「貴方はまた元の世界に戻りたい?」   そういうことか。   「ああ、またSOS団であいつらと一緒に馬鹿やりたいしな。何より、あいつに会いたい。」 「そう。」 その返事を最後に俺...
  • 君、思えど
     君、思えど        秋――僕は、この季節が好きだ。  特に朝方は空気が澄んでいて、気持ちが透き通る様な感覚に浸る事ができる。  朝靄が立ち込める町の中、特に目的もなく歩く。  そうだね。朝が弱い君ならばこんな僕を見てこう言うのだろう「老人みたいな趣味をしてるんだな」って。  思い出の中の彼が肩を竦めて笑っているのが目に浮かぶようで、僕も小さく声を出して笑って……そ して最後は溜め息へと変わった。  彼と別れて、もう1年以上が過ぎたというのに僕ってやつは……。  新しい学校は楽しい。  新しい友達も出来た。  今までの友達との交流も残っているし、寂しいと思う暇もない。  君にも紹介したいくらいさ、とても個性的な友達がいっぱい居るんだ。  ……また、君か。  ゆっくりと進んでいた足がついに止まる。  わずか数十分の間に僕は何度君の事を思い出したんだろう?  一回、二回、三回、四……止め...
  • 桃色空間奮闘記 ~戦慄のブルー~
    桃色のゲロ甘空間突入から約50分。 神人ちゃんとの戦闘(?)開始から約20分。 森軍曹の鼓舞により士気が格段に上昇している僕達超能力者一同。 連日出勤で疲れているにもかかわらず、暴れまわる神人ちゃんを少しずつ確実に減らしていく。 「ふはははは!どうだ、この森園生率いるサイキック部隊の実力は!桃色のゲロ甘神人め、おもいしったか!」 げははははははは!と高らかに笑う森軍曹。 寝不足で若干ハイになってるご様子だ。 「いいわよ野郎共!もっと、もっとあたしを楽しませて!」 …。 「ってどうしたの古泉。ずいぶん元気ないじゃない。」 …。 「まぁ疲れてるのは分かるけど、もうちょっとで帰れるんだから頑張りなさいよ。」 …。 「んもう、どうしたのよ。なにか言いたい事があるならハッキリいいなさい!」 …。 ええとですね。 「うん、なに?」 戦いにまったく関係ないことで悪いんですけど… 「うん。」 実はまとめw...
  • 涼宮ハルヒの覚醒 おまけ
    【読まれる前に】 本作は長編・『涼宮ハルヒの覚醒』のおまけとなっております。 上記作を未読の方はご注意ください。     「みんな……ありがとう。」 …。 …。 …何で俺達は長門にお礼を言われているのだろうか? 皆を見てみるが皆困惑の表情を浮かべている。 でもそんな事はどうでも良い。 だって…。 長門が今、最高の笑顔で微笑んでいるのだからな…。 …。 …。 …状況が分からない? …。 …。 …安心してくれ。 俺にもさっぱり分からない。 いつも通りの放課後、昨夜みた夢の話をしていた時に突然長門が立ち上がり俺達にお礼を言ったのだ。 しかしさっきも言った通りそんなことはどうでも良い。 長門が微笑んでいる。 それで良いじゃないか…。 …。 …。 …しかしこの後、俺達に予想できない悲劇が起こる…予想出来なかったとしても誰が俺を責められようか…? …。 …。 …。 長門が口を開いた。   「言葉だけ...
  • クラスメイト 序章
    プロローグ 俺はSOS団に入って、 まあハルヒはもちろんの事宇宙人未来人超能力者に振り回された事はある訳だが、 何でもないクラスメイトに振り回された覚えはないね。 朝倉・・・あいつの正体は長門と同じ宇宙人製アンドロイドだったし、 喜緑さん・・・あの人もやっぱり同じだ。あっ、そもそも上級生だったか。 鶴屋さんも大きな力を持ってるらしいが、振り回されてるというよりも見守ってくれている立場だ。 コンピ妍の面々や谷口国木田だって当然そうだ。むしろこちらから迷惑を掛けてると言った方が正しかろう。 唯一の例外は生徒会会長だが、あのお偉そうなお方にも古泉の息が掛かっていたので、 純粋な意味で振り回された訳じゃないだろう。大体俺は当人の本心も知ってるしな。 まさかこれで今更谷口辺りがハルヒの世界改変に絡んだりしたら、 俺はいよいよ持って自分の首にロープを巻き付けるに違いない。 少なくともあいつが宇宙人未来...
  • 僕と森さんと時々2ch
    これと言ってやる事もない普段この常日頃な日常。 そんな訳で機関のパソコンを使って僕は2chをやっています。 他の方々もCoCo壱番屋の宅配を食べながらザ掲示板等色々なさっているようです。 言っときますが、僕達は少数派ですよ? それでもこの熱く暑い夏なので多丸さんが冷えピタを額につけてソファーで寝ていたりと、まぁ、全体的にだらしなくはなっていますね。 新川さんは相も変わらず、イロコィ・プリスキンを名乗って何処かへ行った模様ですね。 森さんもリラックマのぬいぐるみを取りに行った模様ですね。 「あ、フリーズした」 本日三回目のフリーズ。森さんが大量に仕入れた可愛い画像のせいで残り要領が激減したのが原因です。 僕はパソコンを強制終了させた。 やる気が削がれて黒いモニターをただ見つめる。 ちなみにですが僕がやっていたのはオカルト板のツンデ霊スレの閲覧です。 じつは幽霊っていうのが怖いんですよ、怪談は...
  • おねえさんなんです。 長門編
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        穏やかな午後の昼下がり。 いつもよりほんの少し早く授業が終わってルンルン気分で向った文芸部部室。  今日は新しいお茶っ葉を用意してきたのです!  黙っていつもどおりに出したとして、一体誰が最初に気がつくのだろうかと考えただけでワクワクします。  勢いよく飲んですぐ真っ先に感想をくれる涼宮さんでしょうか?  対照的にゆっくりと味わって飲んでくれるキョンくんでしょうか?  知識が豊富な古泉くんならじっくり吟味した後に銘柄まで当ててくれるかもしれません。 ああ、でもやっぱり一番最初に気がつくのは……    そこまで考えてから、目の前の文芸部部室と言う名のSOS団本部へと繋がるドアノブに手をかけます。 すると――   「朝比奈みくる。 待っていた。 相談がある。 聞いてもらいたい。」  部室のドアをあけると、長門さんが、あの長門さんが、...
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