涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ダブル誕生日」で検索した結果

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  • アナル短編置場
    ...ョンと長門と氷菓子 ダブル誕生日 長門平手打ち編 宇宙プリンの侵入 古泉一樹の苦悩 走り屋ハルヒ 古泉イツキの憂鬱 ある晴れた夜のキョン 【騙し騙され】キョンvs古泉【アナルの攻防】 SOS団的俳句 スカトロジカル・マッガーレ キョンが一番セクシー あほがき エロゲの始まり風SOS団 マッガーレの恐怖 わかめ伝説喜緑さん 谷口の忘れ物 ある日のこいずみくん保守 村上ハルキョン 阪中さんの(小)暴走 アナル的に挑戦シリーズ キョソの旅 ――The Anal World―― アナル鬼ごっこ 続・村上ハルキョン 内●プロデュース。 ぽんこつクオリティ 吸ケツ鬼 (原作:『吸血鬼』ジョン・ポリドリ著) キョソの旅Ⅱ ――the Anal World――
  • 第四章 ダブル消失
    長門ふたり   第四章 ダブル消失   長門さんが二人いるのにもすっかり慣れてしまった今日このごろ。 なにしろ、二人いたおかげで命拾いまでしてしまった以上、 もはや、文句をいう筋合でもなくなってしまった。 彼も、自分の二重化が起きてからは下手に二人のうちどちらかを 帰らせようとするのは問題があると思い直したようだ。 長門さんも一日交替で登校してくるし、記憶は完全に同期しているので 僕や彼の様に二人の長門さんを区別できる人物以外にとっては、 事実上、何の問題もない。もともと、長門さんはSOS団員以外とはろくに 接点もないわけだし、そうそう強烈なことなど起きようもなかったのかもしれない。 結局、人間の慣れとは恐ろしいもので我々SOS団員は、事の次第にまったく 気づいていない涼宮さんをふくめて、長門さんが二人いる状況に適応しつつあった。   文芸部室に赴くと、早く来すぎたのか、長門さんしかいなか...
  • 雪色マフラー
      「有希、17回目の誕生日おめでとーっ!!!」  もうお馴染みの高級マンションの708号室、すなわち長門の部屋に集結した一同の歓喜の声援が飛び交う。良かったな、長門。  しかしハルヒ、17回目というのは大幅に間違っているぞ。長門の歳は余裕で3桁代に突入しているぜ、あの無限ループオブ8月によってな。ん? 8月オブ無限ループの方が正しいのか? どっちでもいいや。 「……ありがとう。」  頬にポツンと可愛らしい朱の色を浮かべて照れくさそうに話す長門は、正直ヤバかった。こんな長門を創造した情報ナントカも捨てたもんじゃないな。いや、尊敬の位に値するぜ!  いつもは殺風景なこの部屋も、今日はハルヒよろしく数々のドがつくほど派手な装飾品で飾られている。目がチカチカするぞ。  ああ、説明が遅れたが今日は11月18日。長門の誕生日……ってことらしい。有機アンドロイド――正直長門をアンドロイド扱いになん...
  • 結婚しよう 橘京子の結婚生活
     おい、そこのお前、今日はなんの日か知ってるか?  教えて欲しいか?  教えて欲しいだろ?  よし、教えてやろう。  今日はな… 俺の誕生日だ!  …おいおい、そんな蔑んだ目で見るんじゃねえ。  なに? いい大人が誕生日ごときで浮かれてるからだと?  ふふ、俺の誕生日事情を知らないお前さんはそう思っても仕方がないだろうな。  だがな、これだけは言っておこう。  俺の誕生日はいい大人が浮かれるほどの十分すぎる要素が詰まっているんだよワトソン君。  おっと、そうこうしているうちに我が家に到着~  ふふ、扉を開ければエデンが待っている~  カチャッ 「ただいま~」  …………  ?  誰も居ないのか? しかし、扉は開いていたから…  あ、リビングで驚かそうとしているんだな。  全く、可愛い奴だな。 「今、帰ったz「静かにしてください!」  むをっ! いきなりなんだ!?  何かのサプライズか? 「...
  • スノースマイル・バースデイ1
    闇。一面の。 ひたりと沈ませた脚の先に、蜿蜒と伸びる道。振り返るも同じだった。進む先も、同じ。 永劫に終わらないのかもしれないと、思いながらわたしは行く果てを目指している。 上がり下がり、曲折し、歪曲し、相乗する。記憶が霞むほど永い旅路だった。 やがて小さな一室に辿り着いたとき、わたしは途方もない刻を経ていた。混迷に導かれた様に、意識が覚束なくなっている。四角に切り取られた暗黒が入室を促して、ぽっかりと口を開けていた。 かつり。 踏み込んだ先に、目に入ったものはそう多くなかった。室そのものは、全体的に薄暗く判然としない。 中央に据え置かれた黒塗りの光沢ある棺桶、腰掛けた男。其処に在ったのはそれがすべてだった。 長い足を交差させ、腕を組んでいたその男は、此方に気付き笑ったようだった。 「こんにちは」 「――こんにちは」 「お待ちしていました」 手を広げ、歓迎の合図を示し、楽しげな男。けれ...
  • 欲望
    一週間前のことだ。SOS団が根城にしている文芸部室にハルヒが鶴屋さんを連れてきた。 鶴屋さんの誕生パーティーを鶴屋邸で開催するらしく、その会にSOS団の面々にも出席を願いたいという話だった。 しかしその誕生会というものがただの誕生会ではなく、鶴屋さんの誕生日を祝ってくれた出席者の一人に 鶴屋家の財産を半分譲渡するということなのだ。 鶴屋さん「ウチのお爺ちゃんがめがっさ情に脆い人でさ。孫の誕生日を自分のことのように祝ってくれるような人には      お金で御礼をしても足りないくらいだとさ!財産の半分でよければいくらでもくれてやるってさ!」 阿呆だなその爺さん。でもこれはものすごく有難い話じゃないか?友達である鶴屋さんの誕生日を祝ってあげたいという気持ちは普通にあるが、 それだけで鶴屋家の財産を半分も貰えるんだぜ?でも出席者の一人にしか譲渡しないって? ということは鶴屋さんの誕生日を一番祝...
  • Day of February
      終業の鐘が鳴り、さあ今日も朝比奈茶を飲みに行くかと教室を出ると、   後ろからいつものボリュームを間違えた声が響いてきた。 「ちょっとキョン!!明日は何の日かわかってるでしょうね!?」 怒ったような顔で聞いてくる。だがおれはもうこいつの怒った顔の後ろにある 感情を読むくらいのスキルは獲得している。だがなんだ?妙に期待したような感じだ。 「明日?すまんな思い出せん」 ああおれは返答を間違えたようだな。ハルヒの怒り顔が本気モードに変化してきた。 「本当に覚えてないの!?」 最後のチャンスのようだ、これで思い出さないととてつもなくひどい目にあうんだろ う。・・・・・・思い出せない、明日?節分は一週間後だしな・・・・ おれがしばらく黙っているとハルヒは 「こんの馬鹿キョン!!」 とか言って行ってしまった。 「涼宮さんの誕生日を忘れるとはね・・・なにかあったんですか?」 ああそうか、明日はあいつ...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編2
    「………俺にドジっ子属性は無かったハズだが」 俺は解散した後、再び一人で部室に戻ろうとしていた。 途中で部室にカバンを忘れている事に気付いたからだ。 …カバンを忘れるなど、どれだけ学業をおろそかにしているか丸分かりだな。 普段からハルヒに振り回され、最近では休日まで付き合わされている。しまいには約束の無い日まで出会う始末。 勉強など、いつすればいいというのだ。 だが、俺以外の面子はすこぶる成績がいいらしい。 何だか不公平だ。俺もどうせなら宇宙人や未来人に生まれたかった。 …嘘だ。やっぱり俺は一般人でいたい。 …言っておくが、わわわ忘れ物~などとは言わんぞ。 知らんが。 ガチャ 「…長門」 俺が部室の扉を開けると、いつもの定位置にまだ長門が居た。 夕焼けの中で本を繰るその姿は、先程、俺が部室を出て行った時と全く変わらない。 「まだ帰って無かったのか」 ...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編1
    「う~…今日は冷えるな…」 休日の今日、俺は商店街に買い物に来ていた。 秋もズイブン深まり、街路樹が黄色に染まっている。 冷たい風が吹き、俺はそれを避けるためにジャンパーの襟を立てた。 「なにが私の分もよろしくね、だ…」 手に持った本屋の紙袋を眺めながら呟く。 今日はいつも読んでいる漫画の発売日だったので本屋に行ったのだが、 その出掛けに妹に捕まってしまった。 ゆらりん・レボリューション。 表紙を見ただけで分かる、バリバリの少女漫画だ。 まぁあれで可愛い妹の頼み。 しかもついでだ。 俺も鬼じゃない。 買って来てやると軽く答えたものの、買った時の女性店員の目は思った以上に気恥ずかしかった。 エロ本を買う方がまだマシだ。 …妹にエロ本を頼まれたら死にたくなるが。 ………何を考えてるんだ俺は。 ……妹はまだ小学生だぞ? …いや、しかしだな。小学四年生でもママになる昨今。 いつか俺が...
  • Birthday in the world of Haruhi
      各キャラクターの誕生日の出来事をSSにしてみました。最終更新作品は 部員Dの「彼の名は『部員D』」です。        ハルヒ     (平野 綾さん) 10月  8日 キョン  (杉田 智和さん)10月 11日 みくる  (後藤 邑子さん) 8月 28日 長門   (茅原 実里さん)11月 18日    古泉   (小野 大輔さん) 5月  4日 朝倉   (桑谷 夏子さん) 8月  8日 鶴屋   (松岡 由貴さん) 9月 13日 谷口   (白石 稔さん) 10月 18日 国木田  (松元 恵さん)  2月  6日  キョン妹 (あおき さやかさん)10月 19日 喜緑   (白鳥 由里さん) 8月 20日 シャミセン(緒方 賢一さん) 3月 29日 新川   (大塚 明夫さん)11月 24日 森園生  (大前 茜さん)  8月 21日 多丸圭一 (井上 和彦さん) 3月...
  • 10月8日、曇りのち雨 後編4
    ここひと月で目まぐるしく変わっていったハルヒだったが、その状態になってからハルヒの様子は変わらなかった。 俺や朝比奈さんが話し掛けても淡々と、曖昧で凡庸な返事しか返って来ない。 ハルヒは、普通だった。 授業も真面目に受け、品行方正。 問題も起こさず、成績優秀。 黙っていれば、容姿端麗。 学校側から見れば、まごうことなく優等生だ。 事実、鈍感な教師達の一部は、そのハルヒの異常事態を喜ばしいものと受けとめていた。 が、大多数の人間はそんなハルヒに不気味さすら感じていたようだった。 まるで、嵐の前の静けさ。 …俺も流石に心配になってきていた。 ハルヒの機嫌が悪いのはいつもの事だったが、今回はそんなのじゃない。 例えば誕生日の朝。あの時の方がまだ可愛気というか隙があった。 けれど今のハルヒにはそれが感じられない。 薄く硬く透明な、ひどく透明な壁に覆われているように。 頑なな、純然たる拒絶...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編4
    ガタッガタガタガタッ! 「えー、誰か…いらっしゃいますかー…?」 その後、帰ることも考えたが、この雨だ。 俺とハルヒは雨を避けるため、とりあえず神社の建物に侵入していた。 立て付けが悪いのか、開けるのに少し苦労したが。 …それにしても、とりあえず不法侵入って辺り俺もハルヒに毒されてるな。 ハルヒと一緒に居ると、知らない間に俺の罪状が追加されていきそうだ。 本殿らしきそこは畳敷きの広間になっていた。 天井が高く、立派なハリが通っている。 中々に由緒正しい神社らしい。 建物の奥にはご本尊らしきものも見えた。 …売れないか? いや、無理か。さすがにカギがかかってるだろうしな。 っていかんいかん。 知らない間に俺のアライメントがCになっていやがる。 俺は永世ニュートラルでいたいぞ。 「あー、もうびしょびしょね…」 先程も二人して濡れたが、それほどひどくは無かった。 しかし、ハ...
  • 一日おにいちゃん 後日談
     放課後、俺はいつものように部室に向かった。今日はハルヒは掃除当番のため、しばらくはつつがなくゆっくりと過ごせそうだ。 文芸部部室の扉をノックすると、いつものように朝比奈さんの可愛い声が…聞こえない。今日はまだ来ていないらしい。部室に入ると、長門が部屋の片隅で椅子に座って本を読んでいた。 「よお。」 長門は入ってきた俺を一瞥すると、また本に目を落とした。俺は椅子を引っ張り出してきて、それに座りつつ、今日はなにをして暇をつぶそうかと思案していた。 と、いつの間にやら俺のそばに長門が立っていた。長門は、読んでいた本を片手に持って、俺の方を見ている。 「どうした?長門。」   「ご本読んで、お兄ちゃん。」 ・・・・・・、 「はあ?」  なにを言ってるんだ?長門。 「ご本読んで、お兄ちゃん。」  長門は、もう一度同じことを言った。 「な、長門?」  いきなりなにを言い出すんだろう。...
  • SOS団麻雀大会
    メンバー  キョン・ハルヒ・長門・古泉 (みくるは見てるだけ)   「さあ!麻雀大会を始めるわよ!!!準備はいい!?みんな!?」 麻雀大会か…俺は結構好きなんだよな、麻雀。 いざというときには、「技」を使えばいいしな。 「それでは始めましょう。親は涼宮さんです。」 ~9順目~ 「ロン!多分6000点くらい!」 「涼宮さん、それ、親ッパネですよ。18000点です」 「やったね!これでビリの人はジュースおごりだからね!!!」 やばいな…絶対負けられない。少なくとも麻雀でハルヒには負けたくないぞ。 …パタン 「…32000点」 「おやおや、長門さんは役満ですか。すごいですね。」 やばい…このままではビリになってしまう。 ハルヒどころか長門や古泉にも負けてしまうではないか。よし。   オーラス この時点での順位 1位・ハルヒ 2位・長門 3位・古泉 4位・キョン   やばい…このままではこのオーラ...
  • 長門有希の贈呈
    コーヒーの香りが部屋を包む 目が覚める、もう既に日は昇ったらしく、鳥が鳴いている、ああ、朝だ。 そこまで考えて、今は何時だと思った。 いつもは、そう。 7時に目覚ましがなって・・・ 冷や汗がタラリと流れ、おそるおそるアナログの時計を見た、8時52分。 瞬間3つの事が頭に浮かんだ     1 「会社へ出勤しなければならない」   となると、当然。目覚まし時計をセットしていたであろう7時に起きて8時に家を出、そして電車に乗らなければならない。 さて今の時間は? おっと、1分進んでしまった様だ。 8時53分。 会社間に合う?無理   2 「ええい、遅刻して怒られるくらいならいっその事今日くらい有給取って休んじまえ」   となると、当然。会社へ連絡しないといけないわけで。 有給というものは、事前に申告さえすれば誰でも取得できるわけだが あの部長がそれを許すだろうか 風邪引いてるんで…と、この間似た...
  • Close Ties(クロース・タイズ) 第二話
    Close Ties(クロース・タイズ) 第二話      午前の授業時間はあっと言う間に過ぎた。  私の中にはエラーが蓄積していた。明日のこの時間には、私は人間になってしまっているのだ。有機生命体であれば、このエラーを不安と表現するだろう。有機生命…いや、人間になればエラーに悩まされる事も無いのだろうか。  無くなるとすれば、それは素晴らしい事だ。  置換プロセスが開始されてから、私の表現の中に形容詞や抽象的な言葉が増えてきた。確かに、私は変化している。 「ゆーきーちゃんっ!」  昼休みを告げるチャイムとほぼ同時に教室へと入ってきたのは、朝比奈さんと鶴屋氏だった。  どうやら朝比奈さん自身も私の呼称を再設定したらしい。  昼休みはいつも部室で本を読むのだが、朝比奈さんと鶴屋さん(朝比奈さんに合わせて自主的に再設定した)は私を屋上へと連行し、本にありつく事が出来なかった。  真冬にも関...
  • When she is 78
    this page was created at 2008.03.05 this page was modified at 2009.02.23 TAGにTRIP埋め 「Happy Birthday, ハルヒ」 「ありがとう。でも、この歳になると誕生日もあれね。うれしくもあり、うれしくもなし」 「いいじゃないか、互いに年をとっていくんだ。置いてけぼりは勘弁してくれ」 「それに、年中行事はとことん楽しむのが流儀だったろう?」 俺たちが知り合った高校一年の春から、60年あまりが過ぎた。今日はハルヒの78回目の誕生日だ。 「そうね。それで、今年はどんな風に楽しませてくれるのかしら?」 多少のしわは刻まれたし髪もすっかり白くなったが、78歳になってもハルヒはきれいで いたずら気味な微笑みは若い頃とちっとも変わらない。 俺の方は…聞くな。せいぜい、白髪のダンディなじいさんを想像し...
  • エピローグ~否定~
      (これは、無限の分岐の続きであり、アンリミテッドブレイドワークスの終章です)       ―――っ出来ない…! いくらハルヒがいたとしても、やっぱり俺は人の命と引き換えに生き返ることは出来ない。 「…やっぱり、生き返れない」 「…!」 俺の言葉に、後ろの女は驚いたようだった。 「…何故?涼宮ハルヒのことはいいの?」 焦るように、俺に尋ねる。 「…確かに、ハルヒのことは心残りだ。でもやっぱり…俺は人の変わりに生き返るなんてのはごめんだ」 「………」 「…ハルヒには悪いと思う。…でも、あいつは俺が惚れるくらい美人だ。きっと、俺より良い男と幸せになってくれるさ」 「…そう」 「ああ」 俺がそう言うと、後ろの女は抱きつくのをやめた。 「では…私は現実世界に戻る。…40年後、また逢えることを祈っている」 「ああ判ったよ。名も忘れちまった誰かさん」             キョンが入院してからもう...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編5
    そうこうしている内に、いよいよ時間的にヤバくなり、 そろそろお開き、という段になって皆からハルヒにプレゼントが手渡された。 …その時、鶴屋さんに、 「え? キョン君プレゼント忘れたの? マジ? あっはっはっはっ! 使えないにょろー!!」 と爆笑されたのも今ではいい思い出だ。…泣いてない。泣いてないぞ。 古泉からは瀟洒なデザインの置き時計。 「時間に正確な涼宮さんには必要の無い物かも知れませんが」 …高そうだ。 朝比奈さんからはティーセット。 「うんと美味しいお茶、淹れますからね」 今度からは部室で紅茶も楽しめるかも知れない。 鶴屋さんからは…分からなかった。 ハルヒが開けようとした時、鶴屋さんがそれを必死で止めたからだ。 「ふっふっふ。帰って開けてからのお楽しみなのだよっ」 …何やら不吉な笑いだった。 長門からは天秤。 「…0.1グラムまで計れる優れ物」 …っておい。 ...
  • 長門ふたり
    長門ふたり       第一章 ある日、突然に。     第二章 彼、登場。     第三章 急進派の逆襲     第四章 ダブル消失     第五章 長門を消去せよ!     第六章 ハルヒ、古泉に恋す。     第七章 ラストバトル     外伝 消失長門の真実      
  • 失ったもの・得たもの 第一話「幸福からの転落」
    なにかおかしいと思ったのは次の日だった。 昼休み、いつも通り谷口、国木田と飯を食べようと鞄から弁当を取り出すと谷口からこんな事を言われた。   「悪いキョン、今日は一緒に食えねえ」 「ん?なんかあるのか?」   「国木田と二人だけで話したいことがあるんだ」   そう言うので国木田の方をみると、国木田も手を顔の前にあげてごめんのポーズをとっていた。   「まぁ…そういうことならしゃあないか」   「悪いな」   教室の中で一人食べるのも寂しいので、部室に行って食べることにしようと部室に向かう。 多分長門がいるだろうが、まぁ飯食うぐらいは許してくれるだろうさ。   そんなこんなで部室に向かうと、案の定長門がいた。   「悪いな長門、今日はここで食べさせてもらうぞ」   長門はなにも言わないので了解の意を得たと思い弁当を開こうとしたら、思わずびっくりするようなことを長門が言った。   「今は一人...
  • 森園生の電子手紙 エピローグ
    森園生の電子手紙 エピローグ1 side国木田 森園生の誕生日   「ねえ…新川さんは何が良いと思いますか?」   ザッと事務所の清掃を終えた僕は、残って書類整理をする新川さんに尋ねてみる。 「そうですなぁ…森はあの様に見えて可愛い物が好きなようですからな。」   何故僕が事務所の掃除をしていたかと言うと、最近ここでアルバイトを始めたからだ。 森さんや新川さん、古泉君が使う、この「機関北口支部」という所の事務所の清掃が僕の仕事となっている。 因みに紹介は森さん。別の仕事が終わってから、ここの掃除をするのは疲れるらしい。 「可愛い物ですか?」 「そうですな…可愛いものに限らずとも、貴方からの贈り物なら森は何でも喜ぶでしょうな。」 「それじゃあ身も蓋も無いですよ…。」 「まぁ今日含め、後3日あります。ゆくっり悩むのもよろしいでしょう。」   収穫なし。新川さんに聞いてもしょうがないか…仕方ない...
  • 愛のカタチ
       まずは前日の話からしよう。その日は、いつものように学校までの急勾配コースを谷口と他愛もない話をしながら歩き、校門をくぐった先の下駄箱で上履きを入手し、教室でハルヒに軽い挨拶を済ました後ホームルームが始まり、続いて1限目がお馴染みのチャイムとともに開始され、俺が授業終了までどう暇を潰そうかと考えているといった普段通りの1日だったのだが、昼休み、ある訪問客が来たことで俺は少し驚くことになった。  振り返ってみることにする。俺の、ちょっとした過去の記憶を。  ………  ……  …     「キョンくーん、お客さんだよ」  クラスの女子にまで広まった俺のキテレツなあだ名で呼ばれ、谷口アンド国木田とランチの食卓を囲んでいた俺は義務的に教室の入口の方を伺い見る。そこに、カーディガンを身にまとった小柄の女子生徒を見つけた。  ちなみに例の如くハルヒは教室には居ない。今頃は食堂で常識の範疇を越え...
  • ハルヒVS朝倉 激突 2話
    (作者の都合によりいきなりクライマックス) ハルヒを孤立させるため、キョンの篭絡を計った朝倉 しかし天性のニブチンであるキョンはなかなか朝倉になびかない。 業を煮やした朝倉は正攻法、搦め手を含めてキョンへのアタックを続ける。 そのうちにだんだんキョンのことが好きになってしまうが、朝倉は認めようとしない。 あくまでハルヒを孤立させるためという建前を貫き通していた。 そしてハルヒの誕生日前日、朝倉はわざわざ翌日をキョンに告白する日に定め、 彼につきまとう。なぜかキョンもその日に限って朝倉と仲良くしていた。 ハルヒはそんなキョンに素直になれず、悪態をついてしまう。 そして誕生日当日、キョンと朝倉が仲良くしている姿を見るのがイヤだったハルヒは 学校を休んでしまう。 ハルヒ「あーあ、今日は誕生日だってのに、なにやってんだろ私・・・」 学校をサボッたハルヒは、ベッドの上でゴロゴロしていた。 不意...
  • 愛しき、七夕の日に
    俺は今無心にキーボードを叩いている。 今週末にある会議の資料を作成するためだ。 31になった俺はまあそれなりの役職に着き、会社に対し奉仕活動を続けている。 大学を適当に過ごし、適当に卒業し、適当な就職活動で内定を手に入れた会社がここだ。 根気の無い俺がどうしてここまで、辛抱強く奉仕活動を続けられているのかというと 俺には妻と子供という守るべき存在が出来たからさ。 「愛しき、七夕の日に」 残業を早々に切り上げ、俺は帰路に着く。どれだけ疲れていても足取りは軽い。 家では愛する妻と目に入れても痛くない我が子らが待っているからさ。労働のよる疲弊なんて何のそのだ。 そして数年前に必死こいて購入した我が城、マンションに着いた。 オートロック式の自動ドアを鍵で開け、エレベーターに乗って家がある階のボタンを押す。 「ただいま」 帰ってきた時の挨拶はなるべく明るい声で言う事にしてる。何故かと言うと 「お...
  • 黒キョン
    ハルヒ「ちょっとキョン!コンビニでプリン買ってきて!みんなの分もね。」 また回避不能の強制イベント発動か。だが一応否定はしておくか。 キョン「何で俺が行かなきゃならん。食いたいなら自分で(ry」 ハルヒ「何度も言わせるな!アンタはSOS団の雑用(ry」 こうして俺はコンビニに向かうためにこの坂道を下っているわけだが、いいかげん俺もストレスが溜まってきたぞ。 ハルヒを不機嫌にさせて閉鎖空間とやらを発動させないためにも耐え忍ぶのが俺の使命なんだろうが そろそろ限界に近い。どうにかしてあの天上天下唯我独尊女に一矢報いたい。 コンビニでプリンを買い、坂道を登りながらハルヒにどのような仕打ちをしてやろうかを考えた。 あまりやりすぎると世界が崩壊させられるかもしれんしな・・・。 よし、これにしよう。 俺の考えたハルヒへの復讐プランは、ゴキブリやカエル、蜘蛛やミミズといった女子が 嫌う小動物をハ...
  • スノースマイル・バースデイ8
    ―――ひとひら春の日に舞い降りる、それは、雪のように。 奇蹟はありふれて此の世に降り立つ。 綺麗に晴れた水色の空が、世界に被さる様に続いている。吹き寄せる優しい風には、寒さを抜け切れない冷たさをも和らげる、柔和な春の光が溢れている。 見知らぬ僻地、見知らぬ定刻。 向き合う少女と少女が、出遭った。一人はまだ彼女自身の名を獲得する以前、一人は幽霊を自称していた為に、名を明かしはしなかったのだけれど。 「どこへでも行くことはできます。あなたの行きたい場所はどこですか?」 天使と見紛う、清純で愛らしい笑顔を、幽霊の少女は表情を作る機能のない少女に与えた。少女は生み出されて間もなくであり、人との直接的な接触は初めてのことだった。無機物の如く、彫像のように立ち尽くす彼女を諭すように幽霊の少女は告げる。何もかもを終えて遣り切った事に対する誇らしげな瞳が、長らく共闘し触れ合い、歩んで来た者に対し...
  • クールの誕生
    クールの誕生(目次) 『自分の音楽をジャズとは呼ぶな』              …マイルス・デイビス 人物紹介! 光 ロング・グッバイ 闇 ナイトメア・フラッシュ 前作
  • 涼宮ハルヒの秘密
    暑い… ミンミンミン・・・ 暑い… ミンミンミン・・・ 暑い!! そう、今の季節は夏、太陽が怒ってる様に思えるぐらい暑い… まったく、部室にクーラー付けてくれんかね? 「文句言わないの!」 今のは、団長様のセリフである。 ハルヒ「冷凍庫にアイスあったでしょ?あれで我慢しなさいよ」 へぃへぃへぃ…ん?ハルヒの膝に、何か置いてある…ノートのようだ 「ハルヒ」 ハルヒ「何?」 「これは、何のノートだ?」 ハルヒ「え?……あー、あんたには関係無いの!」 俺には関係無いのかね…冗談でも言ってみるか 「…誰も知られたくないぐらいか?」 ハルヒ「ギクッ)そ、そんな…じゃないわよ!ほ、ホントよ!」 …何か、口調が怪しい…一体何のノートだ? ハルヒ サイド ヤバイヤバイ…… これは、誰も知られたくないのよね… だって、これは… キョンの事もいっぱい書いてあるのよね… 写真もあるし、あたしにとって、恥...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編3
    「…よく眠ってるな…」 病室には俺と妹の二人しか居ない。 親と医者は別室で何かを話しているようだ。 朝から曇っていた空はいつのまにか雨に変わり、窓を叩いている。 手術は無事終わった。 左足の骨折以外は、特に異常無し。 経過を見ないと何とも言えないが、恐らく後遺症なども大丈夫だろうとの事だった。 「…今にも起きて来そうだけどな」 妹は穏やかな顔で眠っている。 頭に巻かれた包帯と吊られた足が少し痛々しい。 俺は椅子に座り、ずっと妹の小さな手を握っていた。 …暖かい。 ……俺はその暖かさに何度か涙が出そうになった。 …ありがとう。 …ピクン 生きていてくれた事に感謝を捧げた時、その小さな手が、かすかに反応した気がした。 「………ふみゅ………」 妹が何かを呻いている。 …呻いているっていうより寝言か、こりゃ? 「…おい、大丈夫か?」 「……うん…うぅ~ん……。……ふぇ…...
  • 分裂β-4アフター
    分裂β-4アフター  喫茶店に残ったのは、藤原を名乗る未来人と佐々木だけとなった。 「僕としては、もう少し穏便な形を望んでいたんだけどね」 「いまさら、まぜっかえすつもりか?」 「そんなつもりはないけど、今日はキョンや涼宮さんとともにダブルデートとしゃれ込みたかったというのも正直な気持ちだよ」 「ほう。この時代では、それをダブルデートというのか。僕の古語の知識は間違っているようだな」 「冗談さ。それはともかくとして、あのとき、僕が涼宮さんに直接連絡をとることを君は阻止したね。なぜなのかな?」 「それはもう話したはずだがな」 「キョンにとってそれは悪い結果にしかならない、だったね。僕にとってはそれだけでその行為を思いとどまるには充分なものだったが、それだけではないのだろう?」 「当然だ。僕にとっても、不都合な結果にしかならないからな。ついでにいえば、あんたにとっても、あの涼宮ハルヒにと...
  • 彼がバイトを始めた理由 後編
    もくじ   「ちょっと!何よ今の音!」 ハルヒが叫ぶや否や何かが真横を通り過ぎた。 …風?にしては違和感が… 振り向くと店の入り口の扉が派手に割られており、店の外でぼけーっと突っ立ってる1人の少女がいた。 気がつけば他の客も何事かとこっちを見ている。 …うん、状況が理解できない。 ハルヒにバレないように古泉を手招きで引き寄せる。 (おい!一体何なんだこれは!) (…報復してくるって) (報復?) (長門さんがそう言ってドアをぶち破って行きました…) 反射的に長門が座っていた所をみる。 …いねぇ… 「…あれ?そういえば…喜緑さんは?」 「あぁ、えみりんならものっそい勢いで有希っこを追いかけていったよ」 「…ふぇぇ…ガラスの音が怖かったです…長門さんは誰を追いかけて行ったんですか?」 あいつも誰か追いかけて行ったんですか? 「黒い髪の子を追いかけて行きましたよ。知らない...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編6
    ハルヒ「なっなによこれ!」   ハルヒが目を覚ますと目の前は真っ暗だった 目隠しの黒布がハルヒの視界を妨げていたからだ それだけではない 手は後手に、足はM字開脚の形で縛られている おまけにハルヒは気付いていないが服装は体操服にブルマ姿だ     「誰よっ外しなさいよ!!」     叫んでも人が来る気配はない 疲れた。お腹もすいた。そして膀胱の方にも水分が…     ハルヒはだんだん声を出さなくなった こんな姿を誰かに、とくにSOS団の仲間に見られたら… でもずっとこのままなのはいや…     古泉「変ですね…」 キョン「どうしたんだ、いきなり」 古泉「閉鎖空間が発生しました…しかし、どうやらいつものものとは様子が違うようだ」 キョン「それは…この世界の危機ってことなのか?」 古泉「いえ…はっきりとは分かりませんが、そういうわけではないようです」 キョン「どういうことだ。わかりやすく説明し...
  • 普通短編1
    ハルヒ「なぁんかグタグタした試合ねぇ」 キョン「んー・・・」 ハルヒ「・・・ちょっとキョン!?起きなさいよ!」 キョン「あぉっ!お、起きてるよ」 ハルヒ「ったく、一緒に見ようって言い出したのどっちよ・・・」 キョン「っつったって眠いんだよ・・・おっ、誰か倒れてるぞ」 ハルヒ「?」 キョン「ほら。なんだこいつ」 ハルヒ「本当ね。盲腸にでもなったのかしら」 キョン「お前なぁそんなわけ・・・!!!」 ハルヒ「ちょっ!な、なによこれ!」 キョン「ず、頭突き!?頭突きだよなこれ!?」 ハルヒ「しかもジダンって・・・や、やっちゃったわね・・・」 キョン「うっわ、これ痛そうだな」 ハルヒ「あーあ、これ退場ね。間違いないわ」 キョン「・・・なぁ、俺もイタリア応援していいか?」 ハルヒ「だーめ!約束したじゃないの!キョンはフランスであたしがイタリア!」 キョン「・・・はぁ・・・もう何やってんだよジダン・・・...
  • 尾行大作戦?
    それは俺の誕生日も近いある日の出来事。 朝、いつも通りに妹に叩き起こされ、いつもと同じ音痴な歌を聴き、 いつも通りにたるい坂を上りながら、いつも通りの教室に入った俺が見たのは、 いつも以上に上機嫌なハルヒだった。 「よう」 「あ、キョン。おはよー!」 そんなに朗らかに言われても違和感ありまくりなんだが。 「今日は機嫌がいいな。なんかあったのか?」 「あったじゃなくてあるのよ。これから」 これから?それで、ハルヒが上機嫌。 ……はあ。またひと騒動もふた騒動もあるのか。 「今度はなにすんだ。できれば、あんまり疲れないやつがいいんだが」 「あ、あんたはいいわ。何もやらなくて」 はい?なんて言った?俺は何もやらなくていい? まてまて、余計に不安だ。こいつが俺を巻き込まないでやることとはなんだ? どうせよからぬことを企んでるに相違ない。 「何よ、その目は?」 「お前のことだ、また厄介ご……もとい、面...
  • Happiness! 上編
    時は冬。   暑すぎる夏が嫌いな俺でもあるが、寒すぎる冬も嫌いなのが俺である。   普通の俺にしてみれば、普通の季節が一番な訳だ。春とか秋とかな。 でもやはり春が好きなわけだ。長かった寒すぎる冬から解放され、ぽかぽか陽気の春っていうのは最高の季節だ。   んで今はその素晴らしい春という季節が訪れるのがまだまだ先の事で…まだ冬になりたてだ。   今は十二月。あと一週間で二週間程度の休暇を貰えるのである。 そうとなれば家で暖かい部屋でぬくぬくと出来る。シャミセンのような暮らしが出来るのだ。待ち遠しいものだね。 だがな…多分それは出来ないのだろう…なにしろあのハルヒの事だ。冬休みでも急に寒い中を呼び出すだろう。 冬休みぐらいには団員に休みを与えてくれないかね?…無理か…無理だな。   まだ学校に着いた訳でもってないのに憂鬱な気分になってきた…帰ろっかな… これから学校でも更に憂鬱な気分になること...
  • シュール短編51
    古泉「最近僕がマッガーレキャラからまともなキャラになってきたと一部で言われているようですが」 ブリブリッ 古泉「真っ向から否定します!」 ビチャビチャビチャ 古泉「僕は!生まれたときから!」 ドバドバドバドバ キョン「すげぇ…」 古泉「この世に生を受けたその日から!!」 ジョオバババッババッババアッババアア ドドババババババ 長門「980…990…1000!1000kg!!!」 ハみ長キ「「「「おめでとう!!」」」」 古泉「アリガトウ!君たちにもビチグソを」 水鉄砲ばりドババババッバー ハみ長キ「「「「うわーい!!」」」」 キ「ケツ毛バーガー一つ下さい…毛なしで」 長「………分かった」 『雪山症候群パロ』 「ねぇ、あんた有希となんかあったの?」 ハルヒはどうやら俺と長門の関係を勘違いしているようだ。これはまずい…なんとが誤解を解かねば… 「そ、そんな事よりハルヒよ、ちょいと...
  • サムデイ・イン・ザ・ロリータ
       1月16日。世間的に、この日は”ただの1月16日”と見受けられるだろうが、この日が冬休みの最終日である我が北高生徒にとっては口惜しい、特別な日だ。だが他に、あの男にとってもこの日は特別であるらしい。    毎日ダラけながらも少しずつ消化していた『冬休みの課題』なる俺にとって邪魔でしかない物も残っている分量はもう5分の1もない。  残りはあと1日だってのにこの量は少し多いかもしれないが、今日一日ずっと机と睨めっこしていれば大丈夫だろう――と、俺は悠長に思っていた。  だが、『アレ』が来てしまったのだ。声色は天使の100Wの笑顔であるにもかかわらず、内容は俺にとって悪魔のささやきにしか聞こえない、あの悪夢の電話が。 『あたしだけどね、あんた駅前のバイキング店知ってるでしょ? あそこに今日12時集合ね。そこでお昼ご飯食べるから! 強制参加で、遅れたら死刑だから! おーばぁ♪』    プ...
  • 古泉一樹の苦悩
    キョン「今日は家で妹の誕生日やることになってるから、そろそろ帰るわ。    じゃあな、長門。」 長門 「・・・そう。」 最近では僕とキョンたんはボードゲームは少しお休みしているのですよ。 なんたって、僕はゲームが好きでも、大の苦手ですからね。キョンたんを 少し退屈させてしまったようで、今ではキョンたんと僕とで長門さんの 薦めてくださった本をそれぞれ読むのが日課なんです。 それにしても、キョンたん、挨拶が長門さんにだけっていうのは残念です。           グスッ、うぇっうぇうぇ あれ、キョンたんの座ってた椅子に本がありますね。キョンたんったら忘れ ていったのでしょう。これはラッキーですね、家に持ち帰り股間になすりつ けましょうか。それとも、煎じて飲みましょうか、わずかながらキョンたん エキスが出るかもしれません。ふふふ、なんだか今晩は眠れそうにありませ んよ。 っっっって、何...
  • SOS団の無職15
    前回のあらすじ  涼宮ハルヒの自宅へお見舞いに出かけたキョンたちSOS団団員たち。朝比奈みくるに怒られた古泉一樹はちょっとしょんぼりしています。長門有希はあくまで普段通りの様子です。  涼宮ハルヒは思ったよりも元気そうでした。そう振舞っているだけということは、誰の目にも明らかだったのですが。  団員のメンバーたちと話す中で、涼宮ハルヒは今朝見た夢の内容を思い出してしまいます。とても悲しい夢です。まあ、そっちも現実なわけですが。     ~~~~~      最近やたらと妙な夢を見るようになった。俺も生活に疲れてきた証拠なのだろうか。  末期的な症状なのか、今朝見た夢などは自分が高校時代にタイムスリップしてハルヒたちと一緒に将来の夢のためにラーメンを作るというわけの分からない内容だった。おかしな内容ではあるけれど、何故か現実感がある夢だったんだよな。  俺は、しがないただのフリー...
  • 7月未明の超能力者と宇宙人の主な動向
    「長門さん?」 「……」 「長門さん、聞いてますか?」 「……」 「お~い。」 「……」 三点リーダ連続の長門さんはさておき、昨日の回想をしましょう。 昨日は大変でした。 部活中――いえ、正確には僕が部室に到着した時――涼宮さんが、もう何度目かと思う彼との大喧嘩を繰り広げていました。 時すでに遅く、涼宮さんは廊下に響き渡る大声で何らかを叫び、彼は苦虫を噛み潰した表情で、また言い返します。 その脇で、朝比奈さんは、しゃがみ込んでお気に入りの湯飲みに涙を集めてしまっているし、長門さんは本を広げる事もなく、顔を上げ、その大きな黒瞳で涼宮さんの姿を観察していた。 絶望宣言。 今夜の僕とその仲間たちの睡眠時間は恐らく皆無です。 いえ、これからしばらく仮眠もままならないでしょう。 怒り肩をしながら廊下を大股で歩いてみせる彼女の背中は、すごくその後ろ髪を部室に引かれているように思えました。 ...
  • たまにはコンピ研部長だって!
    鶴屋「みくるみくる、パソコンがやりたいさっ!」 みくる「急にどうしたんですか?」 鶴屋「あたしもみんなみたいに動画見たりさ、ブログを書きたいよ」 みくる「鶴屋さんはパソコン持ってないんですか?」 鶴屋「持ってないにょろ、家にはおやっさんの仕事用があるんだけど変にいじって壊した日には…おやっさんに殺されるさ」 みくる「それは怖いです」 鶴屋「買ってもいいんだけど、何も知らないからブログが書けるか不安で不安で」 みくる「困りましたね」 鶴屋「みくるはパソコン持ってる?」 みくる「はい、頭の中…い、いえ持ってません」 鶴屋「はぁ~、誰か教えてくれる人はいないかね」 みくる「そうですね、あっ!いい人がいますよ」 鶴屋「誰さっ!」     キョン「で俺に白羽の矢が立った訳ですか」 みくる「はい、キョン君ならSOS団のホームページも作ったことあるし」 鶴屋「キョン君、めがっさお願い」 キョン「俺も人に...
  • 人生最悪の三日間 第四章 ~堕ちていく鍵~
        午前十一時四十分。A市の廃墟ビルの地下室にて。     トラウマ【trauma】 虎と馬ではないし、馬にまたがった渥美清でもない。 トラウマとは眉毛がチャームポイントの元学級委員か、五月の薄暗い空間での出来事のことである。 ここでは前者を指す。   この閉ざされたドアが再び開かれるのは、俺の予想では二十年後くらいだと思っていたが、実際には十分後だった。 部屋が明るくなって、俺がドアが開かれたことに気づくのにそう時間はかからなかった。 「誰だ!」 長門や古泉や朝比奈さんがここへ来る必要は無い。ここの存在を知っているのはあの三人だけのはずだ。 「まだ生きてる?」 最初、ソイツの姿は逆光で見えなかったが、そいつが一歩部屋の中に足を踏み入れると、顔が見えた。 顔が見えた瞬間、俺の全身に鳥肌が立った。 俺の精神的外傷はマリアナ海溝以上に深かった。 そいつが俺と同じく被害者だということはわか...
  • 夜行性の超能力者とインターフェイスのブギー
    ※このSSは「I don t choose, but decide.」の後日談的SSです※ 「……ではここに、おや?」 「わたしの勝ち」 「参りましたね、ダブルリーチでしたか」 「……そう。ダブルリーチだった」 何をしているかと言うと、えぇとこれは何て言うんだろう?立体五目ならべのようなゲームだ。どこでかと言うと、長門さんのマンション。 カレーパーティーのあとすることがないので僕が持参したこれをやっていたのだけど、長門さんが強すぎる。 ……あの一件で僕達はお互いの間に残っていた壁-薄皮と言ってもいいかもしれない-を破り、彼いわく『本当の仲間』になった。 思ったよりすんなり涼宮さんが僕達の告白を信じ、受け入れてくれたのには少し驚いた。数々の証拠と過去の例があったから当然と言えば当然かもしれないけれど。 そう考えると彼の方こそよく信じてくれたなぁ。あんなに唐突だったのに……。北高の木製の...
  • 普通短編11
    もし、キョンが女だったら。 エンドレスエイトより 古泉 「涼宮さんの後ろからアイラブユーってささやいてください。」 キョン♀ 「古泉さんって変態・・・」 ―十分後。 「やっと落ち着いたな」 「ですね」 「…」 「うぉっ!長門、いつの間に帰ってきたんだ?」 「いま」 「どうでもいいがその移動はアニメとかでは使うなよ! 原作でも厳禁だ。どうしてもって時以外はな」 「わかった」 「しかし涼宮さんと朝比奈さん遅いですね…」 「このまま現れないなんてオチじゃないだろうな」 「ひょっとしたらまだ登場の方法を考えてるんじゃないですか?」 「それは誰のことを言ってるんだ?何だその含み笑いは」 「いいえ、何でもありませんよ」 「何だかんだささやかに変だな今日は…」 「…」 「長門、モノローグないから黙ったらいないのと同じになるんだぞ」 「…」 「どうやら日をまたがずに元に戻ったようですね」 ...
  • スノースマイル・バースデイ 最終話
    高低入乱れた音が、一つの歌を丹念に唄いあげる。 ハッピーバースデイトューユー、ポピュラーでシンプルながら、想い響き合う、長門に捧げられた祝詞の歌。 文芸部室は閉め切られ、暗がりにぼんやりと浮かぶのは不安定だが暖かい蝋燭の火だ。 曲が終わったらそれを区切りにケーキの上の蝋燭の火を吹き消すように言われていた長門有希は、いつもの面子が円陣となり見守る中、微弱な吐息を送り込んだ。カラフルな四本の柱に揺れていた小さな火がふっと消えると、控えていたクラッカーが出番とばかりに大きく弾け、花火のような色とりどりの紙吹雪を撒き散らした。 頃合を見計らってタイミング良く押された電灯のスイッチに部室の様相は明るく早変わりし、光浴びた全員の表情が露になる。 例外なく、皆、零れんばかりの笑顔が輝いていた。彼等の大きな大きな、深呼吸の後の大合唱。 「「―――誕生日おめでとうっ!」」 高らかな歓待の声が響き、室内...
  • それは異世界からやってきた
    その日はしとしとと雨が降っていた・・・ なんとなく朝からいやな予感はしていたんだ・・・ まさかあんなことが起ころうとは・・・・・・・・     7月10日(雨)   朝、家をでて数歩ばかり歩くと目の前を黒猫が通り過ぎた。 黒猫が目の前を横切ると不吉なことが起こる。なんていうことはまったく信じていない俺は 特に何も思わずそのまま通学した。 「おっす、キョン」 教室に入ると谷口がこっちにやってきた。 「おい、おまえ涼宮となんかあったのか?」 『なんのことだ?』 ハルヒを見るとこっちを睨んでいた。 まったくもって心当たりのないことだ。 ハルヒはいきなり立ち上がると俺のほうへやってきた。 しかしそれは見当違いだったらしい。 「谷口!ちょっと来なさい」 「へっ!?お、おれ?」 ハルヒは谷口を引っ張って走っていってしまった。 いったいなんだというのだ? そんなこんなでハルヒと谷口は5分後に戻ってきた。...
  • 朝倉涼子の迎春
     一年の計は元旦にあり……とは先人の弁だが、たった一日に365日の運命を決められてたまるか、というのが俺の正直な感想であり、事実我が家では、正月だろうがなんだろうがいつも通りグースカ惰眠を貪り、昼に起きては餅を食うだけの、なんてことない一日を過ごす。 いつもなら、そんな俺の至福の時を邪魔しにくるのが妹なのだが、本日ばかりは大人しく、俺宛ての年賀状を俺の部屋まで持ってきただけでどこかへ行ったようだ。兄たる俺への些細な心遣いだとしたら、その成長を素直に喜ばないこともない。 さて、そんな、なんてことない新春の昼下がり。ベッドから起き上がった俺はボケーっとした頭で年賀状を確認する。 年賀状と言っても、高校にもなれば無差別に年賀状を送ってくるようなハイテンションなクラスメイトも減り、さらに携帯電話の普及も相俟って、わざわざハガキで送ってくるやつはほとんどいなくなった。 そんな中、なぜかこう...
  • 涼宮ハル○の憂鬱
    ───2時5分。 まったく遅いわね!キョンのくせに! 絵本絵画展終わっちゃったらどうするのよ! あたしから誘ってあげたデートだというのにこんな大事な日に遅刻するなんて何考えてんのかしら! 今日は美容院に行って髪型セットしてきたっていうのに。 やっとポニーテール結える長さになったんだからね! それにしてもおっそいわ… あったまきた! 電話かけてやる……って携帯持ってくるの忘れたわ。 仕方ないわね。 すぐそこの電話ボックスに行ってるからその間に来るとかそういうのは無しだからね! …… ───────… はぁはぁ… しまった、もう2時15分じゃないか。 道端で偶然会った長門に誕生日プレゼントなんて買ってる場合じゃなかったな。 ハルヒがまだ待っててくれるといいんだけど… 早く電車よ…もっと急いでくれ! 駅についたときには待ち合わせに大きく遅れて20分を過ぎていた。 罰金どころでは済まされ...
  • 10月8日、曇りのち雨 後編6
    …硬い。 まず始めに思ったのはそれだ。 ジャリジャリとしていて、それでいて妙に冷たい。 次に思ったのは暗い。 あまりに暗い。真っ暗だ。 そりゃそうだ。俺は目を瞑っていたらしい。 それに気付いたのは、俺の体が意識の覚醒より早く、自然と目を開けた時。 だが。 目を開けた先も。 薄暗い灰色の空間だった。 …おいおいおいおいおいおい。 「………マジかよ」 その光景に瞬時に頭が冷える。 思わず額に手をやり、再び目を閉じてしまった。 …頼む。夢なら覚めてくれ。 …夢だっつっても一級品の悪夢だけどな。 肌に感じるのは冷たいのか暖かいのかも分からないような空気。 音がまるっきり聞こえない。 世界から隔絶された空間。 しかし、目を開けても頬を叩いても灰色の世界にそびえる校舎は消えなかったし、俺の制服姿も変わらなかった。 …やれやれ。 …こんな所に何度も来るハメになるとはな...
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