涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「マスターの溜息」で検索した結果

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  • 橘京子の溜息
    橘京子の溜息(前編) 橘京子の溜息(後編) ○<シリーズ一覧なのです!(時系列順) 橘京子の溜息 橘京子の―― 橘京子の憤慨 橘京子の陰謀 橘京子の消失 橘京子の退屈 橘京子の分裂 周防九曜の溜息 橘京子の暴走 橘京子の驚愕 橘京子の動揺 藤原くんの溜息 橘京子の憂鬱
  • 『 リストカッターが吐いた幸福の溜息 』
    異変が起きたのはいつだろう。それは解らない。 ただ一つ言えるのは確かに異変が起きているという事。 「キョンくん・・・」 場所は呼ばれて言った大きな家の大きな部屋。 綺麗なカーペットに滲む斑模様が異質で、グロテスクで、綺麗だった。 芳醇な生臭い鉄の匂い。 「あ・・・あぁ・・・・・」 俺は部屋の扉を開けた体勢のまま、ただただそれを見ていた。 一人の少女の右手首から流れる、血が玉となってい落ちる雫を。 俺が叫ぶまで数秒。人が来て、その家の中は大騒ぎとなった。 それはある夏の日の事。 日常という名の一部が変化した日だった。  『 リストカッターが吐いた幸福の溜息 』  ある病院のある一室。 俺はそこへ一人で向かっていた。 がらりと開けると長い緑髪が目に映った。窓から入る光で美しく映える。 だが、その持ち主の顔は暗い、というより暗黒に包まれていた。 「やぁ、キョンくん・・・」 弱々しい笑...
  • 周防九曜の溜息
    ※橘京子の溜息シリーズのおまけ話です    長らく沈黙を保っていた太平洋高気圧もその重い腰をようやく上げ、北から押し寄せて来る高気圧との接戦に備えて湿気を日本中にばら撒いている今日この頃。  六月の終盤からしとしと降る雨は決して強いものではないものの、何日も何日も降り注ぐものだから結果としてかなりの降水量をもたらしている。  気温が高く飽和水蒸気量が上がるっているにも関わらず湿度もそれに比例して上昇の一途を辿るものだから、汗は表皮で気液平衡となり潜熱を奪って気化しようとはせず、それどころか空気中の水分すら凝集して汗と交わっていそうな感覚が支配する。  何が言いたいのかと言うと、汗をかくだけで全く涼しくならいんだ。  じめじめむしむし。  誰が考えたのかは知らないが。的を射た表現である。    こんな天気だと言うのにハルヒのパワーは留まること知らず、年中照りつける真夏の太陽の如く俺達を...
  • 藤原くんの溜息
    ※周防九曜の溜息の続編っぽい話です      三年前の今頃。木枯らし吹き荒ぶ寒の候、暦の上の春とははやり旧暦に則った季節であると感じた二月の上旬。 三保の松原に降り立った天女の如き麗姿なお方が、あろうことか双子になるという至福且つ至高を感じ、しかし同時に発生した不謹慎且つ憤懣な事件によって地獄の底に突き落とされるという表裏一体の出来事があった。 言うまでもない。波瀾に満ち溢れた俺の高校生活の中でも三指に入るほど腹立たしいであろう彼の事件、『朝比奈みちる誘拐事件』である。 羽衣だけならばともかく本人そのものを奪い取るあの所業には、流石の俺も怒ゲージMAX230パーセントを32個分くらい溜め込んでもなお余りあるほどの怒りが込み上げてきたってもんだ。 その後も時々夢に出ては胸糞悪い目覚めで幾度となく学校をサボろうと何度思ったことか。もちろん、実際にはサボってなどないがな……。 と、それはと...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • 橘京子の溜息(前編)
    『明日ですが、お時間頂けないでしょうか?ご相談したい事があります』  俺は古泉からそんな内容の電話を受け取っていた。詳しくは分からないが、やはりハルヒに関係する事らしい。困った奴だ。今日も今日とて市内不思議探索に繰り出し、そこで見たチンドン屋に、『この時代にあんなのがあるなんておかしいわ!どこかに時間の亀裂があるのよ!』等とほざいていたしな。  取り敢えず今日は早く寝よう。疲れた。 「おはようございます。お待ちしておりました」 「お久し振りです。おはようございます」  いつもの集合場所、いつもの喫茶店に入って見えたのは、古泉だけではなかった。    ―橘京子。  朝比奈さん(みちる)を誘拐した、人間の風上にも置けない、見た目普通の女子高生、しかし実態は古泉の機関に対立する組織の人間。  恐らくある程度の地位と権限、そして能力を持つエージェント。俺の予想でしかないが、あの森さんの睨み...
  • 橘京子の溜息(後編)
    そうか…そんなことがあったのか。なかなかハードだったな。 「…怖かったです。トイレットペーパーでできた命綱でバンジージャンプを強制されるくらい怖かったです」  次の日、橘は俺に昨日の事を話してくれた。ハルヒと佐々木が、俺と橘の関係を暴こうと躍起になっていたようだ。  しかし、なぜあいつらはそんなにお前のことを気にするんだ?  あ、もしかしてあれか?お前が二人にとっての『鍵』なんじゃないのか? 「……うわぁ………」  橘は感嘆の声を上げていた。何だ、図星だったのか? 「……いいえ、今時こんな天然記念物並みの旗折りがいたなんて……」 「機織り?それは天然記念物じゃなくて重要文化財とかじゃないのか?どこにあるんだ?」 「……………」  橘は黙ってしまった。そういや、まだ何か用事があるんじゃなかったのか? 「…ええ…実は佐々木さんの能力についてです。佐々木さんが涼宮さんと同じく、神...
  • 橘京子の憤慨
       ※ 橘京子の溜息の続編です     予告 橘京子の憤慨 その1 橘京子の憤慨 その2 橘京子の憤慨 その3
  • シスターパニック! 第5話
    5話 「キョンくん! 朝だよ、起きて~!」  ん……あぁ、あと5分……。 「も~う! ダメだって! お母さんとハルにゃんが怒るよ!」  いいって、怒られたら起きる。……おやすみ。 「起きろっ! バカキョン兄!!」  うぶっ! み、みぞおち……。  ハルヒの全体重が俺のみぞおちに落ちて来た。 「あ、ありゃ? ちょっと嫌な感触だったわね……大丈夫?」  い、いや……もう無理だ。……おやすみ。 「だ~か~ら起きてよ、キョンくん!」  妹に布団を引き剥がされ、痛むみぞおちを押さえながら渋々と起きた。 「ごめんね、キョン兄。あんな所に当たるなんて思ってなかったのよ」  マジで痛い……つーかヤバい。吐き気がする。 「……え!? ほんと大丈夫? ごめんね、キョン兄……あ、病院に行こうか?」  俺が痛がるフリをしていると、ハルヒは酷く慌てた。これ、意外に面白いな。  あ~、立っていられねぇよ。ちょっと...
  • 長編・その他2
    再会と再開、そして開始 テレビ出演 パラレルワールズ プレゼント ツイスト・オブ・フェイト-キョン殺害命令 SONGOF KUNIKIDA -MELTY CADENZA OF SECRET- ノンフィクション・ストーリー ひぐらしの憂鬱 鶴の舞 朝倉と 一日おにいちゃん 一日おにいちゃん 後日談 涼宮ハルヒの怪談 fixed mind 狙われた憂鬱 One Day.... ハルヒ親父シリーズ ずるい二人 ササッキーシリーズ ●えもん 朝倉涼子の再誕 幸福な鶴屋さん そしてイブはリンゴを齧る えれべーたー☆あくしょん 生徒会長の悪辣 いつも曜日は九曜日 佐々木さんの憂鬱 眠たくないけど……シリーズ crane love 橘の香り 月間佐々木さん 佐々木の囁き Lolita s Love Complex ネクストジェネレーションの憂鬱 谷口探偵の事件簿 SOS団が家族に? えれべーたー☆あく...
  • カッターの刃と鮮血の呪い
     ちり取りとホウキを手に、サッサッと手早く生徒会室の床を掃除するわたしの隣で。 「ふむ、なかなか見事な仕上がりだな。キミは将来、美容師にでもなったらいいんじゃないか?」  片手に手鏡をかざし、片手であご先の辺りをなぜ回しながらそんな戯言を吐く人物に、わたしは冷ややかな視線を向けました。 「何をとぼけた事を仰っているんです? 生徒会長ともあろう方が、日常的な身だしなみもおろそかなまま登校したりするものだから、わたしはこうして余計な手間に煩わされているのですよ?」 「いや、すまん。週末の内に行き付けの床屋へ足を運ぶつもりだったんだがな。天気がぐずついていたせいで出掛けそびれたまま、ついうっかり」  そういう事です。月曜の朝に見かけた会長が、横着にも口元やあご周りの手入れを怠ったままだったので、全校朝礼が始まるまでの時間にわたしは彼を生徒会室に引っ張り込み、その不精ヒゲを全て剃り落とし...
  • 渡橋ヤスミの下準備
       渡橋ヤスミを名乗る人物が組織の根城である宇宙ステーションの中に忽然と現れたことは、ちょっとした騒ぎを巻き起こした。  時間航行技術を操るこの組織は、当然のことながら、時空転移で侵入されないように防御措置を施していたからだ。それがあっさり破られたことは、組織のほとんどの人間にとってショックな出来事だった。      組織の代表である長門有希の命令で、ヤスミは長門有希の部屋に案内された。案内役は、朝比奈みくる(大)が引き受けた。 「朝比奈先輩は、おっきくなりましたね、おっぱいが。未来にはおっぱいを大きくする技術とかあるんですか?」  ヤスミは無邪気にそんな質問を放った。 「特にそんな技術はないです……」  朝比奈みくるは顔を赤らめながらそう答えた。  長門有希の部屋に到達した。  内部から操作で自動的にドアが開いた。 「お久しぶりです! 長門先輩!」 「久しぶり」  長門有希は、全く動...
  • WikiSS企画第5弾公開ページ
    本ページは、本Wiki企画にて2009年7月7日~よりニュース速報(VIP)内、涼宮ハルヒSS関連スレッドにて募集されたSSを公開するページです。         関連リンク ニュース速報(VIP)@2ch         http //yutori.2ch.net/news4vip/ 涼宮ハルヒのSS in VIP雑談所     http //yy42.60.kg/haruhizatudan/ 涼宮ハルヒのSS in VIP雑談所(携帯) http //same.ula.cc/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/ 涼宮ハルヒのSS in VIP-支援サイト  http //vipharuhi.me.land.to/ SS企画『七夕~夏』投下スレ・短編用 http //yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1246...
  • シスターパニック!
    シスターパニック!   シスターパニック! 第1話 シスターパニック! 第2話 シスターパニック! 第3話 シスターパニック! 第4話 シスターパニック! 第5話 シスターパニック! 第6話
  • 幻惑小説 プロローグ
       わたしはいつものように本を読んでいる。朝比奈みくるがお茶を出し、彼と古泉一樹が遊戯を愉しみ、涼宮ハルヒが黙々とパーソナルコンピュータに打ち込んでいる中で、ひとつの”楽しみ”を淡々と味わっている。  読んでいる本の物語はそろそろ中盤へさしかかろうとしていて、わたしが頁をめくる速度も、残り頁が少なくなるにつれて徐々に早まっていく。途中で面白い本だと気付いて残り頁を確認したわたしは、まだかなりあることに安堵する。  それと、この物語の登場人物は謎が多い。主人公である『彼』は、物語中では名前が一切出てこない。『彼』と表記されるだけであり、ヒロインである『彼女』も同様。それだけではなく他の登場人物の名前は全てない。『女友達A』や『男友達A』、『先生A』等で表記されているだけ。非常に読みにくい。  けれどわたしは読み続けた。物語の『彼女』の趣味は読書でわたしはほんの少しの愛着を持ったから。...
  • 酔いどれクリスマス
    『酔いどれクリスマス』 『未成年者はお酒を飲んではいけません』  ええ、あれは飲むもんじゃないわね。  飲んだ時は楽しい気分でいられるんだけど、酔いから醒めた時に襲ってくる頭痛と倦怠感はかなりキツイわ。  しかも酔った時の記憶が薄っすら残っていると、自己嫌悪まで付随してくる始末。  夏の合宿でそのことを充分思い知ったので、あたしはまたアルコールを摂取する機会を得た時に備え、それに対する傾向と対策を── 「ひゃあ!」 ──何すんのこのバカ!!  あ、ああゴメンナサイ、ちょっと今……いや、なんでもないから……気にしないで。  コホン。  まあ、あたしはセーブすることを覚えた。飲み過ぎてバカなことしてしまう前にとっとと寝てしまおう、と心のどこかにスイッチを作っておいた。  前は加減を知らなかった。それが敗因だ。  だから今回は程々に飲んだ後、頭がグルグルしてきたらパタリと寝てしまった。 ...
  • 主役は長門×古泉
    キョン「なぁ、ハルヒ」 ハルヒ「何よ」 キョン「お前いっつもテスト中時間余るみたいで寝てるけど ちゃんとテストやってんのか?」 ハルヒ「やってるに決まってるじゃない。やってなくても あんたより成績は良いわ」 キョン「だがいくら時間余るからって寝ることはないだろ」 ハルヒ「・・・・・あたしの勝手でしょ!?」 キョン「そりゃ・・・お前の勝手だが・・・・・」 ハルヒ「・・・・・何よ。何か言いたい事でもあるの?」 キョン「いや・・・・(ぶっちゃけ寝顔可愛いお^w^)・・・」 ハルヒ「うそつきなさい!団長に隠し事なんて100万年早いわ!」 キョン「・・・・(ここで「ぶっちゃけ寝顔可愛いお^w^」なんて言えない しな)・・」 ハルヒ「何黙ってんのよ?・・・・・まさか・・・あんた・・・・」 キョン「!?(ギクッ)」 ハルヒ「・・・あたしの顔に何か書いた・・・?」 キョン「ふ...
  • 幻惑小説 エピローグ
      ◆◆◆◆◆    長門がこの空間の消去を承諾してくれ、俺たちは光に包まれながら元の世界へ戻った。 「……! キョンくん!」 「長門さんも……!」 「皆さん……待っていてくれたんですか。」 「もちろんです。」 「キョンくん、長門さん……戻ってきてくれてありがとう。」 「長門さん……無事で、本当に良かった……」 「……喜緑江美里……」  喜緑さんが無言で長門を抱きしめる。涙腺の崩壊を誘いそうなツーショットだ。 「やはりあなたなら、大丈夫だと思っていましたよ。」 「なんとか……だったがな。」 「我々は一度ならず二度までもあなたにこの世界を助けてもらいました。本当に感謝しています。」  俺はこのまま閉鎖空間が増え続けると世界は全て閉鎖空間に侵されてしまうことを説明された。またそんな大層なことをやってのけちまったのか。 「……さあ、涼宮さんがお目覚めになる前にわたしたちは帰りましょう、新川。」 ...
  • 扇子
    妹のボディプレスから始まり、朝食→自転車→電車ときて、今は校舎に続く長い坂道を登っているところだ。詳しい描写は割愛する。 もう七月だから当たり前なの話なのだが、大変に暑い。 今回は『真夏』『太陽』『ハイビスカス』『夜空』『星』なんて単語を入れてモノローグを作成しようと思ったが、これも割愛させてもらうことにする。暑いからな。 まあ内容は海に行きたいだとか、教室が無駄に暑いだとか。 要するにサマーバケーションとスクールライフの対比、かつ逃避。 簡潔に言うと、さっさと夏休み来い! てことだ。 「ようキョン」 谷口である。俺の返事もそこそこに谷口は話し出した。毎度毎度よくしゃべる奴だ。 話の内容は海がどうとか。どうやら俺と同じようなことを考えていたらしい。 詳しい描写は――これこそ割愛でいいな、谷口だし。 場面は変わって教室。 俺は後ろの席の奴に声をかけつつ席に着いた。 ハルヒもどうやら暑さに参...
  • アフター ザ ナイトメア
     それまで体が動かなかった反動で、あたしは目を覚ますと同時にがばっと起き上がった。カチンコチンに固まっちゃってたのよね。情けないことに。  しばらくは冷静になれなかったわ。一瞬で周りの景色が変わったみたいだったし、いままで目の前にいたはずのアイツの姿も消えてる。  アイツの姿を目で探して、ようやく気づいたわ。ここはあたしの部屋。いまあたしが座ってるのはベッドの上。膝の上には乱れた布団が乗ってて、あたしは制服じゃなくていつものパジャマを着てる。外はまだ真っ暗。そう、この奇妙な体験はぜんぶ夢だったってわけ。  でも、夢だったと理解するまでにも数秒かかったわね。だってホントにリアルな夢だったんだもの。あたしはなぜかアイツと二人だけで学校にいて、外は昼なのか夜なのか分からないけど一面灰色に染まってて、そのうちなんか青い巨人みたいなのが現れたと思ったら学校を破壊し始めて……。  夢の最後、ア...
  • 教科書文通9
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        「あほう。」  いや、いきなりそれはないんじゃないですか、山田くん。  いきなり電話をかけてきた上に、散々根掘り葉掘り人の休日に探りを入れといてそれはないでしょう。 あほうってそんな。  なんでだろう。 バカって言われるよりダメージが大きいような気がする。   前に僕が住んでた町ではあまり使わなかったからなぁ。 あほうって。  しかも電話越しで相手の声がくぐもって聞こえる上に表情が見えないから余計に心に来る。 「あほんだら、かす。 へたれ。 古泉、さすがにそれはないぞ。」 「一体何がないって言うんですか。 っていうか、何でいきなり僕が責められないといけないんです?」  僕のもっともな問いに電話口からはぁぁと言う無駄に大きい演技がかった溜息が聞こえる。  僕は、からかわれているのだろうか、それとも呆れられているのだろうか。 前...
  • Project512_Part9
    Project512_Part9-もくじ- Part1はこちら Part2はこちら Part3はこちら Part4はこちら Part5はこちら Part6はこちら Part7はこちら Part8はこちら       みくる「あ、あの~、今回も妙にハジケたネタが多いんでしゅが・・・」   長門「地球人の変態嗜好…、ユニーク」 ──おしながき──   【ARAKAWASAN SOLID -The Snake Eater-】   【穏健派の性別が反転する】   【シルマミレファミリー ~東中地獄變~】   【古泉一樹の溜息(仮題)】   【週間少年キャベジン(仮題)】   【チャック・藤原が誘拐される?!】   【”お姉ちゃん”といっしょ】   【二人だけの文芸部】   【人に似て人にあらざるもの】   #へへへへ変態ちゃうわ!  ・ ・ ・ ・ ・ ・ 【CM】世界の渇きにSOS!  ...
  • シスターパニック! 第6話
    6話  夢で見た、真っ白な世界に辿り着いた。  これが元のハルヒの深層の中……か? 「キョン、久しぶり。……って毎日会ってるわね、兄妹だし」  今回は声だけじゃなくて本体付きらしい。正直、久しぶりの本物のハルヒとの再会がうれしい。  本当に会えて……うれしいぞ。 「な、なに真顔で恥ずかしいこと言っちゃってんのよ! バカキョン!」  確かにバカかもしれん。ハルヒが目の前にいるだけでそれしか見えなくなってる。  しかしだ、何でハルヒの姿が少しだけ薄くなってるんだ? 「え~と、せっかく来てくれたけど……あたし、戻ってあんたを待つわね。約束だし」  そう言うと、ハルヒの姿は少しずつ薄れていった。  ちょっと待て! 「なによ、あんたも早く戻って来なさいよ。……キョン兄」  小悪魔のようにハルヒは俺に微笑みかけた。……何が『キョン兄』だ、洒落になんねぇよ。  違う、お前が戻るんだ。早く俺達の日常に...
  • 「編集長☆一直線!」改
    1.童話(橘京子)    今は昔のことなのです。  とある小さな国の森の奥深くに、一軒の山小屋がありました。  そこでは白雪姫が九人のこびとさんといっしょに住んでいました。  その白雪姫は追い出されたんじゃなくて、自分でお城を家出してきたのです。  お城の窮屈な生活が嫌だったからです。  白雪姫は、こびとさんたちのおかげで衣食住に困ることもなく、悠々自適の生活を送っていました。    同じころ、森の近くにある海で泳いでいた人魚が、難破した船から投げ出された王子様を助けていました。  人魚は王子様を岸まで運びますが、気絶した王子様はずっと眠り続けています。何をしても起きません。困った人魚は白雪姫のところにつれて行くことにしました。  白雪姫とは彼女が森に来たときからの友達でした。人魚は白雪姫から「困ったことがあったら僕のところにくるように」と言われていたことを思い出したのです。  人魚は人の...
  • 束の間の休息・二日目
     「束の間の休息」の続きです。      静かな部屋。  光が射し込んでくる。  歩いてくるのは男の人。  ……私はその人を知っている。  愛している。  誰よりも強く。  強く。 「水銀燈! できたわよ! さぁじゃんじゃん召し上がってちょうだい!」 「うるさいわ。あなたは近所の犬以下? 折角の紅茶が台無しになるじゃないの」  朝が来た。  誰かの家で夜を明かしたのなんて何万時間ぶりかしら。  私はティーカップを手に取った。  次の季節に先立って紅い色をした水面。  そこに映った私はどんな顔をしていたかしら? 「52点」 「だぁーっ! これで38回目よ!? どんだけ評価が厳しいわけあんた!?」  涼宮ハルヒ。  私の期限付きミーディアム。  ――束の間の休息・二日目―― 「水銀燈。今日は市内不思議探しツアーをするわよ!」  朝食が終わって、私は本棚にあった童話を手に取っていた。 ...
  • 幻惑小説 第五頁
      ◇◇◇◇◇    この小説との出会いは、近くの図書館で在った。  ………  ……  …      あまり踏み入れなかった奥の本棚までその日は見て、一番奥にポツンとひとつだけ置いてあった本は表紙も背表紙も何も描かれていなく、それもかなり分厚い。それが、この小説だった。  わたしが手に取るというよりは、小説のほうから吸い付いてきたように本を掴んで、そのまま図書館の受付で手続きをする。  大事に両腕で本を抱えて帰り、その夜わたしは洗脳されたかのように、黙々とそれを読み続けた。大きな期待感を膨らませて。   ********************************************************************************************************************************    これは実話をもとにした...
  • 朝比奈みくるの未来・第5章
    第5章・デートだよな?    10時20分だ。 まるで、小学生が遠足の日の朝いつもより早く目が覚めちまったので待ちきれずとりあえず集合場所に来ましたって感じだな。俺は朝は超低血圧なのでそんなことは一度もなかったけどね。 そんなことを考えながら、CO-LARGEMAN前のコインロッカーとでかい本屋の入り口との間で、壁にもたれられる場所を確保して朝比奈さんの登場を待った。昨夜から大きな寒波が襲来してかなり冷え込んだ今朝だが、こういう時は寒くても気にならないもんだよな。 待つこと20分…来ない。いつもの朝比奈さんなら遅くとも20分前には待ち合わせ場所に来る几帳面さを持っているのに、いったい今日はどうしたのだろうか。 服を選ぶのに時間がかかってるのか化粧に時間がかかってるのか。女性の外出準備は時間がかかるだろうし、まだ予定の時間でもない。焦んな、じっとしてろ。 更に15分。朝寝坊だろうか...
  • 『二人だけのクリスマス・イヴ』
    「そういえばそろそろクリスマスね」 カレンダーを見ながら涼宮さんが言う。 「最近、親父が妹の為におもちゃ屋を巡ってるぞ。」 「へぇー妹ちゃんサンタ信じてるのね。」 「もう小五なのにな。」 「いいじゃない。夢があって」 クリスマスか…。サンタさんか…。信じてた頃が懐かしいな。 私はキョンくんと涼宮さんの会話を聞きながら思った。 「私は小四まで信じてたわ。アンタは?」 「小三くらいまで信じてたな」 私もそれぐらいまでサンタさんは居ると思ってたっけ。 「有希は?いつまで信じてた?」 「貴方と同じくらいまで」 本から目を離さないまま長門さんが答えた。…それって嘘ですよね? ふーん、と言いながら涼宮さんは私のほうを見て私に言った。 「みくるちゃんは?」 「私は小四の時まで信じてました」 その言葉にキョンくんは『未来にもそういう風習はあるのか』みたいな顔をした。 「そんなもんよねー。古泉君は?」 「僕...
  • 普通短編46
    長門「みっみっみらくるみっくるんるんるん」 キョン「お前、歌下手くそなんだな」 長門「イイノダヨ!」 キョン「グリーンナノダヨォ!!」 長門・キョン「「イーッヤッホーゥゥゥゥゥゥ!!!」」ガタン   善悪、正否、法律、規則他にも色々あるだろうが、今は思いつかんから割愛させてもらう。 「突然なに?」しかめっ面でハルヒがこっちを見る。 「つまりだ、世の中で一般に言われるそれらのものは、結局相対的なものであって  必ずしもそれが絶対というわけではない。  絶対とは常に個人の中にのみ存在するものであり  世界で一番正しいものは何か、と問われれば、『自分だ』と俺は答える」 「で?」半ばあきれた顔でハルヒは俺を見る 「しかしながら俺達は常に1人で生きてるわけではないので、妥協が必要になるわけだ。  『俺はそうは思わないけど・・・ここは同意しとこうか、』みたいな。」 「アッホらしい、...
  • 幻惑小説 第二頁
      ◇◇◇◇◇   ********************************************************************************************************************************    いよいよ年の最後の月に入り、高校生たちが二学期の終わりを楽しみにすると同時にテスト勉強に励んでいる中、 彼らは今日も駅前に集い、馴染みの喫茶店へ足を運んだ。  五人の中でも一番活発的な女友達Aは、いつもと違う刺激を求めてある提案をしだした。 「今日は、どっか遠い所に行ってみない?」   *****************************************************************************************************************...
  • シスターパニック! 第2話
    2話   「わたしがうかつだった。わたしのせい」  喫茶店に着くと、いきなり反省モードの長門がいた。  いったいどうしたってんだ?  そこからは、長門は黙り、古泉が話し始めた。 「実はですね、僕達の周りの環境が少しだけ改変されたのですよ。世界的には全く影響はありませんが」  ……もっと詳しく分かりやすく説明しろ。 「ですから、昨日の僕達の会話を涼宮さんは聞いていたのでしょう。そして、あなたの妹という立場に興味を持った……。  たぶん、あなたが妹さんを抱き締めたのも見てたのでしょうね」 「わたしが、《兄妹》という概念についてあなたの妹に聞いたのが原因」  あぁ、あれか。となると、あいつはあの時寝たフリ状態だったわけだ。やっかいな奴め。  それで、何であいつが俺の妹になりたいと願ったんだ? そしてお前等は何故、改変の影響を受けていない? 「後者の質問については、朝比奈さんが『涼宮さんの様子が...
  • ハルヒ&真紅『キョン、紅茶を入れて頂戴』
    放課後の部室、無人の室内。 他の団員は爆睡していたらしい俺を置いて帰ってしまったようだ。 キョン「…なんて薄情な奴らだ。」 口ではそう呟きながら、おそらく起こすのを躊躇う程の幸せな寝顔をしていたのだろう、そう納得していた。 体を起こした俺の目に止まったのは1冊の本。   キョン「…漫画?」   『RozenMaiden』、そう銘打たれた本の表紙には赤いドレスを着たかわいらしい女の子が写っている。   誰がこんなもんを? と言いつつも俺は即理解していた。 ハルヒは不思議と混乱を、朝比奈さんは癒しとお茶を、長門は本と安心を、古泉は要不要問わずの知識を、そして三井はとっておきの飛び道具を、 ならばこれは、   キョン「…長門が漫画?」   イメージが違うな、一瞬そう思ったが長門の事だ、何か重要な意味があるのかもしれない。 キョン「帰ったら読んでみるか。」 本を鞄にしまい込み俺は部室を後にした。 ...
  • I don't choose, but decide. Finale
    走りに走って例の路地にたどり着いた。とりあえずハルヒが倒れていた十字路の、朝比奈さんを追ってきたコースと交差する道へ足を進める。 ……もう少し遠くにするか。十字路の交差点から曲がり角二つ分離れた場所へ移動し、電柱の陰に身を潜める事にした。 これで『俺』にもハルヒ、朝比奈さん、長門、古泉にも見つからないはずだ。ここで今からハルヒが朝比奈さんに眠らされるまで待たなければならない。それはここからでもギリギリ見えるだろう。 俺が自由に行動出来るのはそのあとからだ。……未来を知る者にとっての規定事項の重大さを身をもって思い知る。 長門が疲れて暴走した時にも同じ体験をしたのにな。あの時と今感じているこの得体の知れない不安-自分の知る過去を変えてはならないというプレッシャー- これが未来人が過去に対して持っている危機感を何倍も希釈したものなんだろう。だから朝比奈さん達は規定事項を必死で固定しようとして...
  • 涼宮ハルヒの歓喜~サンタが町にやって来た~
    「涼宮ハルヒの鬱憤」→「涼宮ハルヒの教科書」から続く続編です。 「サンタクロースをいつまで信じていたか~?」 なんて事は他愛も無い世間話にもならないくらいのど~でも良い話だが、 それでも俺がいつまでサンタ等と言う想像上の赤服爺さんを信じていたかと言うと 俺は確信を持って言えるが、最初から信じてなどいなかった! 幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタは偽サンタだと理解していたし、 お袋がサンタにキスをしている所を目撃した訳でもないのに、 クリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢しい俺なのだが… この目の前にある状況を俺は一体、どう理解すれば良いのか!?   「Oh!Merry,Christmasデ~ス!」   おいおい…ちょっと待ってくれ…何なんだ、これは? 分かった…まぁ百歩…いや、TVショッピングで宣伝している 胡散臭いダイエット器具のおまけに付いてくるような万歩計が...
  • あま~い短編4
    「ねーキョン」 「なんだ」 昼休み。やぶからぼうにハルヒが口を開く。 それはいつものことなので、俺専用マニュアルに沿って返答した。 「男と女に友情はあるのかしら」 「さあな。俺にはわからん」 「難しいところよね」 なら振るなよ。返答の仕様がないのはわかってるだろう。 「いいじゃない。ちょっと訊いてみたかっただけよ」 そうして机に寝そべり、いつものように表情を隠してしまう。 やれやれ、一体こいつは何がしたいんだかね。付き合いは長いが今でもさっぱりわからん。 しかしここで考えてみる。まずは身近な例を挙げてみよう。 俺と朝比奈さん。はて、友情か? いや、違うな。なんだか表現しにくい。 俺と長門。これは友情と言うよりも何と表すべきか、頭がこんがらがる。 俺と鶴屋さん。先輩と後輩という仲である。それ以上でもそれ以下でもない気がする。 俺と妹。兄妹。以上。いや、つーか奴を女としてみる事は不可能だ。 「...
  • シスターパニック! 第1話
    1話      まだ、肌寒い春先、新学期で初めての探索の日。見事に雨が降っていた。  今日の探索は雨が降ったから中止だ……なんてわけはなく、俺は傘をさしながら喫茶店へと歩いていた。  まったくもって不愉快だ。こんな日は家の中でひたすらゲームでもやっておきたいぜ。 「キョン、遅いっ! 罰金!」  はいはい、わかってるよ。それより、濡れるからさっさと中に入ろうぜ。 「遅れてきて仕切るなぁっ!」  後ろでギャーギャーとわめくハルヒを無視して、喫茶店の中へと入った。  冷えた体が暖まっていく。中は天国だぜ。  注文を終えて、ふと窓の外を見ると、大降りになっていた。……こりゃ探索は中止だろ。  おい、ハルヒ。探索は中止にしよう。こんな雨だとみんな風邪ひいちまう。 「……そうね。せっかく集まったけど、こんな雨じゃ有希やみくるちゃんがかわいそうだわ」  そこに俺が含まれてないのはデフォらしい。まぁ古泉も...
  • シスターパニック! 第3話
    3話  朝から妹のボディプレス、ハルヒの耳元絶叫により、寝覚め最悪で俺は朝食を食べていた。  あぁ、くそ。鼓膜が痛ぇ。 「いつまでも起きないのが悪いんじゃない。あたしまで遅刻させるつもり?」  ……ちょっと待て、お前は俺と一緒に登校する気か? 「当たり前じゃない! あの自転車は共有だから一緒に行くしかないでしょ!」  あぁ、そうなのか。頭の良い俺は、今のセリフでわかったよ。  ハルヒを後ろに乗せて学校に向かわねばならないわけか。  そして必然的にハイキングコースもハルヒと二人か……。  古泉が見たらいつもの3倍のニヤけ面を俺に向けて来るんだろう。……数日の我慢、数日の我慢。  迫り来る登校時間に焦りつつ、ハルヒを乗せて家を漕ぎ出た。  ……うむ、いつもより足が重い。やはり一人分多いのはキツいな。 「ふふ……なんか懐かしいわね。キョン兄と一緒に登校出来るのは一年ぶりだもん」  こいつは入...
  • シスターパニック! 第4話
    4話      真っ白な世界にただ一人立っていた。  なんだよ、これ。まさかハルヒの閉鎖空間で押しつぶされた世界か? 『キョン、楽しい? この世界はさ。あたしは楽しいよ、ずっとあんたと一緒だから……』  脳に直接響いて来るようなハルヒの声がした。  まぁまぁ楽しいな。でも、元の世界の方が楽しいけどな。 『そうかな? あたしはね、このままでもいいよ。あんたに告白してフラれるかもしんないなら、妹としてずっと仲良くしたいから』  そんなこと言うなよな。一緒に授業を受ける日々に帰ろうぜ? 『……じゃあさ、あんたのあたしに対する気持ちを教えてよ』  そ、それは……。 『答えられないの? じゃあ、そっちの世界でいいじゃない』  ち、ちょっと待て! おい、ハルヒ!      …………夢?  おいおい、なんて夢を見てるんだよ。  ハルヒの言葉は俺の夢妄想か? しかも『一緒に授業を受ける日々に帰ろう』だ? ...
  • lost my .....
    放課後になる。 いつもの通り私は文芸部部室へ向かう。 今日は監視対象である涼宮ハルヒに用事で来れないと言われた。 私はそれを残りの団員に伝えなければならない。 それまでは部屋に留まる必要がある。   「・・・・・・・」 ペラッ   ただページをめくる乾いた音だけが響く。 そろそろ来る頃合だろうか、と考えているうちに足音、そしてノックの音がした。 古泉・朝比奈が2人で談笑しながらこの部屋に到着した。   「こんにちは、長門さん。涼宮さんはまだですか?」 「今日は来ない。」 「おや、そうなんですか。実は僕も涼宮さんに渡す予定のモノを忘れてしまいましてね。 明日改めることにさせていただきますか。それでは。」  「えっと・・・私は・・・」 「帰っても構わない。私はこの事を伝える為にここにいる。」 「そ、そうですか・・・それじゃあまた明日会いましょうね。」   そう言いつつ、お茶を一杯だけ入れて私の...
  • 題名付き・あま~い短編
    ちょっといじわる 結婚記念日 長門とアイス キーワードは恋愛 甘える キョンの告白 長門さん、へい! 涼宮ハルヒの願望  涼宮ハルヒの奇跡 涼宮ハルヒの理想 甘いプリンの秘密 涼宮ハルヒの決意 夏の夜の・・・ 不治の病 未来 お揃い 『居眠り』 涼宮ハルヒの発熱 おとめごころ 長門と古泉 Strawberry Of Shortcake それって迷信じゃないのか? カンケリ 進路 年明けバカポー 凡人に泣いた日 ニチジョウ 従順なハルヒ 寒中暖あり ONE DAY ON THE SNOW ツンデレマフラー ピロートーク Pretty Devil Remedy of love 桜風 俺の右隣には アル雨ノ日ノコト 日常じゃない日常 4月1日の長門 結婚後の橘キョン アフター ザ ナイトメア ミッドナイト・コーリング アニマル涼宮(旧題動物シリーズ) バカップル保守 胸焼けプリン 朝倉涼子のグ...
  • 長門有希の報告 あとがき
    あとがき この作品は、『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台が兵庫県西宮市であることを知った時に着想を得ました。 舞台が西宮ということで、キャラクターの台詞をいわゆる「関西弁」にしたSSはないかと思い、色々とSSを読んでいましたが、単発の雑談ネタで原作の一場面を「関西弁」に訳した例があるくらい。二次創作で「関西弁」を使ったものはありませんでした。 「ないんだったら作ればいいのよ!」とは原作のハルヒの弁ですが、ちょうど担当者は大阪府出身で、兵庫県下にある西宮の近くの街に住んでいた時期もあるし、北口駅のモデルとなった阪急西宮北口駅も行ったことはある。加えて、身近には西宮市出身の友人もいる。条件は揃っていました。 もっとも、後に「関西弁」を使ったSSが皆無な理由を痛感することになりますが。 また、当時職場で大量の文書を校正する必要に迫られていて、校正の練習にもなって趣味と実益を兼ねられるかもと、軽い気...
  • 女古泉'ちゃん'の憂鬱 第四話「Missing 神隠しの弾語り(改訂版)」
    「おはようございます~・・・あれ? 森さんと新川さんと、多丸さんと・・・ってみんな居ないですね」 朝起きて機関メンバーの溜まり場、通称「ニャッピー・イン・ザ・ワールド」に来たら誰も居ません。 「おいおい、俺は無視かい」 「・・・誰?」 「ラムゼイ機関のリヒャルド・ゾルゲだ」 「その機関じゃないです、ここはー!!」 だいたい1944年に処刑されてるし、戦後埋葬されてるじゃないですか。 つまりは、死人じゃないですか。 「俺はー墓場から蘇ってー」 「はわ、はわわわわぁ! あ、悪霊退散悪霊退散! ドーマンセーマン!!」 「はっはっはっ。まず少女よ、落ち着―――」   ドスドスッ。グチャ。バキバキバキバキバキ。 ・・・・グキッ。ドサッ。     第四話「Missing 神隠しの弾語り(改訂版) 」     多摩基地あたりに再び埋葬し合唱した後、僕は機関に戻った。 それにしてもどこに行ったんでしょうか...
  • クリスマスプレゼント
    今日は12月24日、いわゆるクリスマスイヴだ。 今年は諸事情により、SOS団のパーティーは26日になるらしい。 そして、何故か俺の家にはハルヒが来ているわけだ。 「かわいい妹ちゃんのためにプレゼント持ってきたげたのよ。悪い?」 いや、悪くはない。むしろ助かる。……だが、それだけが目的じゃないんだろ? 「よくわかってるじゃない。明日、期待してるわよ?どうしても欲しい物があるの。それを当てて、あたしにくれたらお返しは期待していいわよ」 ハルヒの期待出来るお返しか……少し真面目に考えてプレゼントしてみるかな。 「……今日も明日も一人だから、暇潰しに来たのよ。ほんとは……ね」 唐突にうちに来た理由みたいなものを語り出した。 「なんで一人なんだ?」 俺は、なんとなく聞かないといけないような気がして尋ねてみた。 「……ママ達は二人とも仕事の関係のパーティーなの。ほんとは今だって家で留守番してなきゃいけ...
  • センター前日
    センター前日   高校3年になり、SOS団で同じ大学に行こうということになった。しかもかなり有名なところだ。 もちろん一番危ないのは俺で、その俺を合格させる為にハルヒや、 たまたま 志望大学が同じだった佐々木も俺の勉強を見てくれた。 休みの日は図書館で勉強したりもした。     ついに明日はセンター試験。 一日目は公民・地歴・国語・外国語・リスニング(英語)の順に行われる。 国語や英語(筆記)なんかは語句や英文法も不安になるが、それよりも配点の高い問題を間違えないか恐くなる。何しろ国語ではたまに10点の問題があるのだ。   センター試験の点数が低ければ、大学に出願しても「足きり」されかねない。つまり、不合格が確定してしまうのだ。 ちなみにその某大学は昨年から1つの学科を除いて後期試験が廃止されているから二回目は無い。 「キョン、平均点が5、6割あるセンター試験は簡単だと思われがちだ...
  • 教科書と嫉妬
    「うげっ!」 朝一番からキョンのマヌケな声が聞こえてきた。いったいなんなのよ……。 「は、ハルヒ……。今日は何曜日だ?」 今日は水曜日だ。何を当たり前のことを聞いてるんだろうか、このバカキョンは。 「水曜よ。それがどうかしたの?」 「最悪だ……木曜の時間割持ってきちまった。水曜と被ってるのは体育だけしかねぇ……」 救いようのないバカだ。こんなのがSOS団の一員だと思うと頭が痛くなる。……ま、居てもらわなきゃ困る存在ではあるんだけどね。 キョンはしばらく頭を抱えて悩んでいた後、二、三歩隣りに向かって歩いた。 「なぁ、佐伯。今日一日だけ一緒に教科書見せてくれ。時間割間違えたんだ」 あたしの斜め前の席、キョンのま隣りの席にいる佐伯さん。その人にキョンは教科書を見せてもらうよう頼んでいた。……何でまずあたしに相談しないのよ。 「あははっ!キョンくんって意外に抜けてるんだね。いいよ、あたしが机動かし...
  • キョンむす第二弾 未来の未来の話
     未来の未来の話       夫婦の仲がいいのは良い事である。  それはごく当たり前で、誰一人としてそこに疑問を感じないであろう概念なのだが……俺に とって、それは不満でしかない。  傍目に見る分にはいいさ、所詮は人事だ。  親しい友人という立場だったとしても何も不満は無いだろう、どうせ住居を同じくしている 事もないのだろうし。ここで問題となるのは――当事者の家族だ。 「はいっ! あ~ん」  差し出される箸、その先にある料理。 「……」  そして、箸を前に苦い顔で口を閉ざす父さん。 「ね~口を開けて?」 「……はぁ」  満面の笑みを浮かべる母さんに負けて、父さんは口を開いた。  溜息をついていたのは父さんだけではない。  テーブルを挟んで食事を続けていた俺もまた同じように溜息をついていた。  ちなみに、今日は2人の結婚記念日でも、初めて会った日でも、何かの記念日でもないただ の月曜の朝だ。...
  • Am I father ? 最終章-朝ごはん・バタートースト-
    結局俺たちが起きたのは目覚ましをかけた時刻を過ぎた十時のことであった。 二人そろって寝ぼけ眼のままリビングを出る。 「………」 「お、おはよう…」「ふわぁ・・・おはよー」 「………」 そこには無表情の長門がちょこんと椅子に座っていた。その目はいつもより冷たい。 もしかして長門さん、怒ってます? そう尋ねたところで長門は何も答えない。今日が最終日だというのにこんな遅くまで寝てたのがまずかったのか?いや、そうとしか考えられん。ひとまず謝っておこう。 「長門、すまん」 俺がそう言うとどこかで何かがチンと鳴った。まあ俺はそれどころではなかったので気にも留めなかったのだが、 「…それは後。今は朝食が先」 と本人にとってはそれが合図だったようで、とりあえず長門は俺たちが食卓につくことを許してくれた。 良かった・・・。とりあえず今は朝ごはんのことだけを考えることにしよう。後でどうなるか分からんからな。 ...
  • ちょっといじわる
    俺と長門が隠れて付き合いはじめてから2ヶ月が立つ。 おそらく古泉は気づいてるだろうが何も言ってこない。まあいいだろ、そのほうがこっちも楽だ。   最近になって長門の新たな一面を発見した。 それは、SOS団がいつも集まる喫茶店での話だ。   俺がトイレで用を足して出てくると長門が目の前にいた。   キョン「・・お、長門もか・・・」   俺はあたふたしてそう言った。なんてデリカシーのないセリフだ。 けど自分の後に好きな女の子がトイレに入るのかと思うと、なんともいえない嫌な気分になる。   しかしそのとき長門は用を足しにきたわけではなかった。   長門「キスしてほしい」   俺は驚いた。確かにみんなのいる位置からここの通路は見えない。 しかし長門からそんなお願いをされるとも思っていなかったし、他の客だっている。 それに万一SOS団の誰かが来たら・・・・   長門「キスしてくれないのならまた世界を...
  • 橘京子の驚愕(中編)
    10月○日  天気:晴れ  やることななすこと裏目裏目に出るあたしの行動に、自己嫌悪に陥っちゃいました。  あたしって、やっぱり人を教えることに向いてないのかしら?  いやいや、そんなことない。まだあたしには切り札が残ってるの。  そうよ京子。女の子にとっての基本事項且つ最大奥義。これ次第で、男なんてどうにでも転ぶものなのよ。  ふふふふふ、見てなさい。ミヨキチちゃん。あなたにはできるかしらね?  いくらあなたが勉強ができても、体力があっても、異性にモテても、これができなきゃ幻滅間違いないわ。  おーっほっほっほっほ……  ……って、別にミヨキチちゃんを陥れるためにこんなことをするんじゃなかったわね。危ない危ない。気を取り直して……  この頃になると、朝や夜は大分涼しくなってきて、何をするにもいい季節だという実感が湧いてきます。  スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋……そして、食欲の秋。...
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