涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「メニュー2」で検索した結果
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機械知性体シリーズ メニュー
□機械知性体シリーズ □『機械知性体たちの輪舞曲』 長門有希個別キャラスレッドまとめサイトさんにて掲載。 内容としては長門有希を中心として、朝倉涼子と喜緑江美理たちインターフェイスたちが、原作時系列順にその舞台裏を描写していく長編となっています。 長門有希による一人称。 長門誕生の三年前から、最終的には「消失」を独自解釈で記したもの。 「朝倉青鬼説」を元に、主に長門と朝倉の関係性に比重を置いています。 一部オリジナルキャラクターが登場するのでご注意ください。 綺麗にまとめていただいたサイトさんへのリンクです。 http //detourist.net/post/lond_of_tfeis □『機械知性体たちの協奏曲』 上記の『輪舞曲』の外伝扱いのもの。 朝倉視点による長門と朝倉が幸せに暮らしていた三年...
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一本の樹
□ 『一本の樹』 メニュー 一本の樹 前編 一本の樹 後編 2009年11月14日 投稿 2009年11月27日 誤字等の修正
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式日アフターグロウ
全ての事の発端は、俺ががらにもない真似を思いついてしまったことだったのかもしれない。しかし、だ。事態がこんな風に大事になってしまったのは古泉の要らぬおせっかいだったことだけははっきりと明言しておこう。 俺自身そう大して人に威張れるほど立派な人間であるわけではないが、それでも「世話になったら礼をする」という良識くらいはわきまえているつもりだ。例えそれが、あの無敵の傍若無人大将軍涼宮ハルヒ相手であっても。 高校二年生の春、俺がこうして気楽に新学期を楽しめているのも、ひとえにハルヒのおかげである……とまでは言いたくはないが、とにかくあの小うるさい団長様のおかげである程度のんきに新学期を迎えられたことは間違いのない事実であることは認めよう。 赤点すれすれだった俺の成績が不死身の爺さんのごとくかろうじて持ち直し、とりあえずは及第点は付けられる程度には回復した。それはよく言えば世話好き、...
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トップページ
●本まとめページではトップページ画像を常時募集中です あなたの作品がまとめの顔になる。絵師の方々の鋭意力作をお待ちしています。 作品はまとめ専用うpロダに上げてください。 その際、雑談所に一報をくださると管理人が泣いて喜びます ここは2ちゃんねるニュース速報(VIP)で投稿された涼宮ハルヒのSSまとめ専用Wikiサイトです。みなさん気軽に閲覧・投稿・編集していってください! メニューへ 検索 and or 注意!作品を編集するにあたっての約束事 ページ作成はなるべくワープロモードのみでお願いします。 作品を編集する時は必ず左メニューから検索できるよう外部リンクをはりましょう。 【ページ編集容量制限】 Wikiモード編集:1200行、50000バイト(50KB),ワープロモード・テキストモード編集:10万行、200KB ワー...
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第四章 ダブル消失
長門ふたり 第四章 ダブル消失 長門さんが二人いるのにもすっかり慣れてしまった今日このごろ。 なにしろ、二人いたおかげで命拾いまでしてしまった以上、 もはや、文句をいう筋合でもなくなってしまった。 彼も、自分の二重化が起きてからは下手に二人のうちどちらかを 帰らせようとするのは問題があると思い直したようだ。 長門さんも一日交替で登校してくるし、記憶は完全に同期しているので 僕や彼の様に二人の長門さんを区別できる人物以外にとっては、 事実上、何の問題もない。もともと、長門さんはSOS団員以外とはろくに 接点もないわけだし、そうそう強烈なことなど起きようもなかったのかもしれない。 結局、人間の慣れとは恐ろしいもので我々SOS団員は、事の次第にまったく 気づいていない涼宮さんをふくめて、長門さんが二人いる状況に適応しつつあった。 文芸部室に赴くと、早く来すぎたのか、長門さんしかいなか...
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彼がバイトを始めた理由 前編
もくじ 「…あんた何してんの?」 「見りゃわかるだろ?」 …ある晴れた日の昼下がり、駅前の喫茶店にてハルヒとばったり出くわした。 「ここのバイトしてるの?」 「あぁ」 「ふーん…」 …これだけじゃバイト始めた経緯が全くわからんな。 …とりあえず少しだけ時間を遡ってみようか。 朝倉迷走事件から数ヶ月後、俺は絶望的なまでに金欠をこじらせていた。 勘の良い人ならピンときたであろうが、俺は毎週開催される不思議探索とやらの罰ゲームで激しく金を浪費しているのだ。 だったら罰ゲームなんざ受けないように早く集合場所に行けって? そうしたいのは山々なんだが、ハルヒと2人っきりの探索以来どんなに早く行っても俺がビリになっちまうんだ。 『ふふっ、それも涼宮さんが望んだことかもしれませんよ?』 うるさいぞ古泉。 人の脳内にまで勝手にでてくるな。 まぁ生活...
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私の選んだ人 第1話
(プロローグ「。」の続編。まだの方は、そちらからどうぞ) 私の選んだ人 第1話 「トゥーランドット」 効果的な照明によって輝く、裏返しに吊り下げられたワイングラス。 一点の曇りもなく銀色に輝くフォークとナイフ。 店内を満たす笑い声や囁き声のさざめき。 その合間から漏れ聞こえるイタリア歌曲のBGM。 真白い清潔なテーブルクロスと、黒、赤、少しの植物の緑でコーディネートされたその広い空間は、大きなガラス窓を通して真昼の青空から陽光が充分に取り込まれ、一見無造作なようで、その実計算され置かれた瑞々しい野菜と、照明の加減で、洒落ていながらも暖かい雰囲気を作り出している。 吸い込む空気にはピッツァを焼く香ばしい匂い、トマト、バジル、オリーブオイルの香りが微かに混ざっており、食欲を刺激される。 この割と高級な部類に入る、南イタリアの料理を主体としたイタリアン・レストランは、ランチセット...
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キョンの告白記
きっかけは浅はかなものだった。 朝倉に襲われたとき、彼女は必死に俺を助けてくれた。 それ以来俺は彼女に恋をするも、彼女は人間ではないので果たしてこの恋は叶うのだろうかと、 杞憂であってほしい心配をするようになっていた。 何せ俺は優柔不断なので、いつまで立っても思いをぶつけられていない。 その子の名前は長門有希、文化部だったがいつの間にかSOS団ということにされるも、 それを歯牙にもかけず一日中本を読み続けている女の子。 彼女に恋をしてから月日が過ぎ、もうすぐクリスマスが訪れようとしている。 俺はそのクリスマスに、谷口と国木田のアシストによるある計画を立てていた。 名づけて「戦艦長門」 ~12/23~ 作戦を整理する。 長門が好きそうな場所などを考慮したうえでデートを敢行する。 好きそうな場所なんて決まりきってるのだが・・・。 長門とは12/24日15時、学校の校門前で約束してある。 い...
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谷口の恋心
「なぁ、国木田、朝倉ってどこに行っちまったんだろうな」 「どうしたの、急に。先生はカナダって言ってたけど」 朝倉涼子が転校して半年が経って、もうすぐクリスマスになろうとしていた。 「いや、何となくだ。クラス一の美少女が何の言葉もなしに転校ってのがどうも引っかかってな」 「何それ。ずいぶん今さらだね」 国木田の言うとおり。俺の読みではキョンあたりは何か知っているはずなんだが… そう思う根拠は朝倉の転校が知らされる前日のことだ。 「なんだ、朝倉。まだ帰らないのか?」 そろそろ日が落ちようかという時間で、教室には俺と朝倉しかいない。他の生徒は下校したか部活動にいそしんでるか、あるいは涼宮に振り回されてるかだな。 俺は何となく教室に残っていただけで…いや、実際は朝倉が帰り始めるのを待っていた。 「うん、ちょっと用事」 朝倉は笑顔で俺にそう答えた。やっぱり可愛いな。ランクをAA+からAAAにあげても...
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長門喫茶
月曜日だと思って大学に行ったが今日は火曜日だった。 小学生でもあるまいし、まさか自分がこんな初歩的なミスをするとは夢にも思わなかったな。 もしも俺がタイムマシンとか、超能力とか、時間を越えるための何かを持ってたなら俺は間違いなく 数時間前の俺を殴りに行くね。そんなものは無いので不可能だが。 火曜は午後まで取っている講義が無いので俺は暇つぶしにそこらをぶらぶらすることにした。 ぶらぶらするというものの、勝手知ったる地元の街並み。そんな二、三日で周囲の環境が 変わるはずも無く…… 「……ん?こんな所に喫茶店があったか?」 この辺りは俺の庭だと吹聴している自分なので、見知らぬ建物があっては同級生達に示しがつかない。 幸い講義までは軽く三時間ほどの猶予があるのでとりあえずこの喫茶店に入ってみることにした。 その喫茶店の店先には『長門喫茶』と書いてあった。 「……ちょうもん……いや、ながもんきっさ?...
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遠距離恋愛 第二十六章 大団円
第二十六章 大団円 色々あった翌週、俺は地元国立大学の2次試験を受けた。 「どうせ地方大学の2次募集だから」と高を括っていたのだが、試験直前にその志望倍率を見て驚いた。 20倍の競争率って、何? 理工系の学部で二次募集をするのは、国公立大学ではあまり無いこと。 さまざまな大学に落ちた、全国の理工系受験生が集中すること。 実は100年以上の歴史を持つ学部で、卒業後の就職率がかなり高いこと……などがこの異常な倍率になったらしいが、これは毎年恒例のことなんだそうだ。これも後で聞いた話だがな。 受験勉強などというものに既に粗縄をかけて記憶の奥底に仕舞い込んでいた俺が、試験当日どれほど苦労したかは言わなくても分かるだろうというものだ。ましてや、その直前にあった古泉と長門による俺の強制連行とそれに関連する頭の痛い出来事が、さらに俺の記憶領域を圧迫していたのは言うまでもない。 それでも、月が...
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DVD
ハルヒにいぶかしげな表情をされながらも、部室の備品であるノートパソコンを一台お借りして、へいこらいいながら持ち帰った金曜日の夜。 なぜこのノートパソコンかといえば、DVDが見れるからに他ならない。 家にDVDプレーヤーはあるのだが、それはリビングに設置されており、俺の部屋にはそのようなものはない。 あるのはTVとゲーム機だ。お金をためて、ポータブルDVDプレーヤーなんぞを買おうと思うのだが、なかなか達成することが出来ない。 カバンから一枚のDVDを取り出す。きらきらと光るそのデジタルビデオディスクには、とあるジャンルのとある映像が収められている。 これまた借用品であり、持ち主は誰あろう谷口大先生であり、このDVDを借りている間は、そういった敬称をつけて呼ぼうと堅く誓った昼休みを思い出す。 いまは家族が寝静まった深夜であり、これからこのお宝をパソコンにて鑑賞する時間としては非常に適切であろう...
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第一章「気付かない気付けない」
もくじ及び注意事項 世界のどこかで涼宮ハルヒが不思議を求めて走り回る。 「ほら!キョン!さっさといくわよ!」 「やれやれ…もう少し静かにできんのかね…」 あなたは呆れた顔で言う。 …だけど少し嬉しそう。 夏ですね。 涼宮さんが計画したSOS団合宿も無事終了して数日が経ちました。 彼が避暑地から帰ってきてなかったというのもありますが、涼宮さんも少し満足したようで最近のSOS団の集まりは皆無でした。 まぁ彼がいないこともあってかちょくちょく閉鎖空間が発生しましたが… おや、携帯が鳴ってますね。 また閉鎖空間ですか? 「あ、古泉くん?」 違いました。 「涼宮さん?どうしました?」 「キョンが帰ってきたことだし、久しぶりにみんなで集まろうと思うんだけど、今日何か予定あるかしら?」 「いえ、暇を持て余していたところです」 「良かった。じゃあ水着を持って2時にいつもの場所ね!あ、...
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機械知性体たちの即興曲 メニュー
□『機械知性体たちの即興曲』 即興曲(そっきょうきょく)は、自由な形式で書かれた性格的小品の一種。 アンプロンプチュ(Impromptu)とも言う。 ―ある情報端末が地球上の光学電子情報網から収集したデータ― 機械知性体シリーズの解説はこちら。 http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html 【あらすじ】 ある日の夜。いつものように長門有希の面倒を見るべく訪れた朝倉涼子が七〇八号室に向かう。 そこで彼女が見たものとは、パソコンのリンクからウイルス感染し、乳児にまで退行した長門の姿だった。 放っておくわけにもいかず、同じ端末の喜緑江美理に支援要請を出し、なんとか現状を解決しようとするのだったが――。 まさか同様の悲劇(喜劇?)がふたりを襲うことになるとは、この時、知るよしもなかったのだった……。 □第...
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機械知性体たちの狂騒曲 メニュー
□『機械知性体たちの狂騒曲』 機械知性体シリーズの解説はこちら。 http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html 【あらすじ】 情報統合思念体・急進派インターフェイスの朝倉涼子は、自身の暴走行為により、主流派端末である長門有希と対立。 激しい戦闘の末、有機情報結合を解除され(主原因、頭突き)、消滅した――かのように思われた。 しかし、朝倉涼子は用意周到に自身のバックアップを保存。 それにより端末本体を再生したのだが――。 そこに現れたのは、人形サイズに矮小化され、能力も制限された不完全な体だった。 こうして「あちゃくらりょうこ」は誕生し、主流派の長門有希に保護(厳密には捕獲)され、共に七〇八号室で暮らすことになるのであった。 そして始まる、のんきで、能天気で、ほのぼのとした、幸せな生活。 これまで...
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規定事項の子守唄 第二話
そのご、わたしと鶴屋さんは、すこし気持ちを落ちつかせてから、寝室を出ました。 客間のひとつで、使用人のかたに絞りたてのグレープフルーツ・ジュースを一杯ふるまっていただいたあと、武道場にむかいました。武術の鍛錬のためです。 というのも、この一週間は毎朝、鶴屋さんにつきあって武術を習っていたのです。彼女とのつながりにしたかったので、ひとつでも技を教えてもらおうと思って、こちらからお願いしたことでした。 ずいぶんと飲みこみの悪い弟子になってしまいましたが、鶴屋さんはいやな顔ひとつせずに教えてくれました。 「おおっ、今日はどうしたんだい? 動きが昨日までとちがうよ! 」 「そ、そうですかぁ? 」 おそらく、思考規制がゆるまっている効果でしょう。わたしの運動能力も、たぶん以前とくらべて三割ぐらいよくなっている気がします。 とはいえ、もとがたいしたことないので、そこまでいうほどかわりませ...
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機械知性体たちの即興曲 第三日目/夕
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第三日目/夕 キョン 「思ったより遅くなっちまったな……」 キョン 「ハルヒのやつも長門がいないもんで一日中不機嫌だったしな」 キョン 「……古泉のやつは古泉のやつで、なにか知ってるんだろうみたいなこと言ってくるし」 キョン 「あんまり隠しごとするのは好きじゃないんだが、仕方ない」 キョン 「とはいえ……朝比奈さんまで不安そうな目で見てくるとは……」 キョン 「……? ん?」 ?? 「――――」 キョン 「……珍しいな。おまえか」 ?? 「――なにか、変わったことが――?」 キョン 「別に、なんも変わったことなんかないぞ。急に出てきて、なにをいいたいんだ?」 周防 ...
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「雪合戦」「ヤンデレ」
1「雪合戦」 「……ねえ、雪合戦したくない?」 みんなで歩く映画館からの帰り道、セミのエンドレスコーラスが鳴り止まない夕方の街を歩いている最中にハルヒの口からそんな世迷言が飛び出した。 最初に思ったのは聞き間違いって線だ。 いくらこいつが本物のアホだとしても、今が夏で俺達が半袖姿で汗をかきながら歩いているという現実が見えてないとは思えない、というか思いたくない。 今、何て言った。 半ば呆れ気味に聞き返した俺に、「だーかーら、雪合戦よ!」 夕暮れ時の赤い光を顔に受け、目を輝かせて断言するハルヒを見た時――俺はただ、溜息をつくしかなった。 ……そうか、今年の夏は特に暑いもんな。 気の毒そうな目で見る俺の視線を受けて、「ナイスアイデアでしょ? こーんなに暑いんだもの、そろそろ涼しい遊びもしないと体に毒じゃない」 何故かハルヒはご機嫌だ。 おい古泉、いつもより少し多めにハルヒがご乱心だ。何か...
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機械知性体たちの即興曲 第一日目/夜
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第一日目/夜 朝倉 「さて……また長門さんの様子でも見に行こうかな。どうせ晩御飯食べてないだろうし、今晩もなにか作ってあげるか」 ピンポーン 朝倉 「長門さん? いないの?」 ピンポーン 朝倉 「……変ね。長門さんの個体識別反応は部屋の中にあるのに」 朝倉 「……これは中で何かが起こってると判断するべきか。緊急コード。端末支援システムを経由して、七〇八号室への強制アクセスを実施」 ガチャリ 朝倉 「長門さん!? いったいどうし――」 ?? 「だぁだぁ」 朝倉 「……は?」 ?? 「ぶーぶー」 朝倉 「……パソコンの前に...
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長門有希の我侭
今部室にいるのは俺と長門だけである。 ハルヒは機嫌が悪く、無言で俺を睨んでから先ほど帰宅、 朝比奈さんは課外授業、古泉はバイトだ。 ハルヒの不機嫌オーラで息が詰まりそうだった部室は束の間の平和を取り戻した。 ハルヒが不機嫌なのは俺が諸事情から二人きりの不思議探索をすっぽかしたせいだ。 俺はその言い訳をするために部室にやってきたものの取りつく島はなし、 教室では言わずもがなだ。昨日の晩、電話口でさんざん怒鳴ったうえに、 妹を使っていやと言うほど嫌がらせをしてもまだ不満らしい。 素直に悪いとは思うが、せめて話くらい聞いてくれ。 俺は意味もなく大きなため息をついた。 「今回の件はあなたが悪い」 突然、長門が口を開いた。 「涼宮ハルヒがわたしとあなたとの関係を疑っていることは理解していたはず」 ハルヒは、とある出来事から俺と長門の関係を疑っている。 俺も長門もそんな事実はないと否定したのだが、未だ...
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朝比奈みくるの未来・第2章
第2章 鶴屋さん(ここはあたしの報告です:みくる☆) 昨夜のお酒のせいもあるのでしょうか、頭が重たいです。ペットボトルの麓甲のおいしい水を飲みながら、お家まで送ってくれたキョンくんのこと考えてたら、嫌われちゃったかもって思って、悲しくなって涙が出てきました。よせばいいのに、一人で考えているとどんどん悪い方向に考えちゃって、大泣きしてしまいました。 鶴屋さんがあたしが二日酔いで潰れていないか、心配の電話をかけてくれた時、ちょうどその時だったんです。そんな変なことで泣いていたので、ちゃんと理由を説明できなくて、変に誤解されちゃったかもしれません。夜にでもまた謝っておきます。 ところで、今何時頃でしょう。壁時計を見ました。お昼を少し廻ったところです。昨日はお食事もお酒もあたしにしてはたくさんだったので、まだお腹は空いてません。それよりも胃のあたりが少し気持ち悪いです。講義もありませ...
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機械知性体たちの即興曲 第二日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第二日目/朝 ????? 「ふぁああ……よく寝ました」 ???? 「そう」 ????? 「……あれ、長門さん?」 ???? 「おはよう」 ????? 「あれ……昨日は確か赤ん坊だったのに……成長してます?」 ???? 「成長、ではない。修復が進みつつある状態」 ????? 「なるほど……確かに昨日に比べれば成長というか幼児体型にまでなっているみたいですけど……」 ???? 「そう。あなたのおかげ」 ????? 「……へ?」 ????? 「なんじゃこりゃああ!」 あちゃくら 「こ、これは……いったいどういう……」 にゃがと 「あなたの情報リソースをいくらかわけてもらった。隣に寝...
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ねこごはん
我輩は猫である。 名前はシャミセンという。 とある家に住む、人間のいう所の『飼い猫』にあたる。 性別は……、ふむ、人間の分類学上で言うと両性具有に近い物となるらしい。 まあ我輩の説明は良いとしよう。 我輩は今、朝比奈みくるという人物の持った猫運搬用のバスケットなる物の中にいる。 「わーいわーい、みくるちゃんとおっでかけえっ」 バスケットを持った朝比奈みくるの隣、頭一つ分ほど背の低い少女が楽しそうにはしゃい でいる。この少女は我輩の本来の同居人の一人である。 「妹ちゃん、気をつけてね」 少女の兄と朝比奈みくるが同じ学内団体に所属しているという関係にあるため、朝比奈み くるは少女のことを妹ちゃん、という呼び方で呼んでいる。 別に名前を知らないわけではないと思うが、妹ちゃんという呼び方は如何な物か。 それは個人を個として見るのではなく誰かの付属物的存在と見ていることを表すようなも のであって、結...
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機械知性体たちの即興曲 第四日目/深夜
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第五日目/深夜 にゃがと 「……むにゃ」 キョン 「……違う。違うんだハルヒ……これは訳があってだな……朝比奈さんまでそんな……」 にゃがと 「……寝言?」 あちゃくら 「くー……くー……」 ちみどり 「すー……」 にゃがと 「……なぜ、全員で寝ている?(覚えていない)」 にゃがと 「それに、この配置は」 あちゃくら 「えへへー……キョンく~ん……」 にゃがと 「あちゃくらりょうこが、彼の右腕にしがみつき」 ちみどり 「すー……」 にゃがと 「ちみどりえみりが、彼の左腕に抱きつき」 キョン 「くかー……これは……浮気とかじゃなくてだな……違うんだ……話を聞け……」 にゃ...
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おいしいご飯
※『宇宙人じゃない長門』の設定です 「何つくる?」 朝倉が問う。 「焼き魚でいいんじゃねえか」 谷口が素っ気なく答える。 「安っぽい。最低。もっとマシなの考えなさいよ」 ハルヒが反論。 「だって魚使わなきゃならねえんだろ?焼き魚以外なにがあるんだよ」 谷口も反論。 「例えば…鯛のポワレとか」 「はァ?そんなイタリア料理みたいなのつくれるかよ」 「フランス料理よ!」 ハルヒの威嚇に谷口は肩を竦め、俺の方を向く。 …しゃーない。 「いいだろ。調理実習なんだし。高校生らしいのでいこうぜ」 俺が谷口をフォローする。 そんなこんなで、かれこれ15分。一向に意見がまとまらない。 何をそんなに議論しているのかというと…。って、もう答え出てるな。 調理実習である。 4人1班で飯をつくる。テーマは『バランスのとれた魚料理・夕食編』だそうだ。 で、俺たちの班は俺、ハルヒ、谷口、朝倉…となった。 くじ引きで...
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機械知性体たちの即興曲 第三日目/昼
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第三日目/昼 にゃがと 「…………」 あちゃくら 「…………」 ちみどり 「うぇーんうぇーん」 にゃがと 「ここまで彼女の精神面が脆いというのは意外といえる」 あちゃくら 「いやぁ。体の構造と一緒に、内面にも相当の変化が出てるんじゃないですか?」 にゃがと 「と、いうと」 あちゃくら 「ほら。わたしなんて言葉遣いまで変わってしまってるんですよ。もう違和感ないですけど」 にゃがと 「言われてみれば」 ちみどり 「うう……ぐすぐす」 にゃがと 「こうしていても仕方ない。ほかに食べられるものがないか、もう一度室内をくまなく探索することを提案する」 あちゃくら 「ですね……今、十二時ですか。キョンくん...
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嘘から出た松茸
※このお話は『渋皮やさしく剥いたなら』の後日談です※ 女心と秋の空、とはよく言ったもので。妙に暑いなと思ってたら急に肌寒くなったり、はたまたジメジメとした小雨が長く続いたりもする、そんな季節の頃。 要するに秋の半ばだな。空を覆うように広がるいわし雲の下を、俺はハルヒ宅に向かって自転車を走らせていた。別に呼び付けられた訳でもなけりゃ、大した用事でもない。単なる気まぐれと言うか、たまにはちょっとしたプレゼントでもあいつにくれてやろうかと思ってね。お、見えてきた。 ハルヒの部屋の窓の端で、白いレースのカーテンが揺れている。日曜の昼下がりだし、もしかしたら家族で出掛けてるかも、なんて可能性も考えていたが、どうやら都合よく部屋に居るみたいだな。よしよし。 路傍に自転車を停めた俺は、そよ風にふわふわ揺れるカーテンを見上げながら、ピッと携帯のコールボタンを押した。 「あによ、キョン。何...
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規定事項の流れ星 最終章「約束」
もくじ及び注意事項 …美しいことを忘れないように …私に何ができるのだろうか …物語がひとつ終わりを伝える …どんな始まりを望むのだろうか 静かでした。 周りの子供達が走り回る音。 愉快な音楽を奏でる乗り物。 だけど僕と長門さんだけはベンチに座って黙り込んでいた。 「…処分されるってどういうことですか?」 どれくらい沈黙していたのだろうか。 空が朱くなった頃長門さんにきいてみました。 「…さっきも話した通り情報統合思念体の目的は涼宮ハルヒ及びその周りの人間を観察対象として自立進化の可能性を探すこと」 相変わらず淡々とした口調で述べる。 「…涼宮ハルヒが今回夏休みをループさせていることをあなたに教えたため、その可能性が芽生える機会を潰してしまったと判断された。 よってこのまま解決へと向かうなら、私は情報統合思念体の目的を妨害したとみなされ...
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WikiSS企画第4弾公開ページ
本ページは、本Wiki企画にて2008年10月19日~よりニュース速報(VIP)内、涼宮ハルヒSS関連スレッドにて募集されたSSを公開するページです。 関連リンク ニュース速報(VIP)@2ch http //yutori.2ch.net/news4vip/ 涼宮ハルヒのSS in VIP雑談所 http //yy42.60.kg/haruhizatudan/ 涼宮ハルヒのSS in VIP雑談所(携帯) http //same.ula.cc/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/ 涼宮ハルヒのSS in VIP-支援サイト http //vipharuhi.s293.xrea.com/ 投下ページ・長編用 http //yy42.60.kg/test/read.cgi/haruh...
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長門いじめ?
「ねぇ、気にならないの?」 昼休み、弁当をつまみながら久々のホームページ更新をしていた俺に、ハルヒは話しかけた。 後ろから覗くのはいいが、俺の卵焼きを奪い取ろうとするのはやめてくれ。 「気になるって、何を」 「有希、あの子友達も居なさそうじゃない? もしかしたらいじめられてたりとか」 まさか、確かにぱっと見は無口でおとなしい文学少女だが、 あの宇宙人製有機ヒューマノイドインターフェイスがいじめられるなんてことはまずありえないだろう。 「だってあの子、喋るの苦手でしょ? 私が来るまでずっと文芸部室で本を読んでいたような子だから、 私たちの他に友達がいるかどうか……」 そのとき、一瞬頭の中にフラッシュバックする光景。 12月のときももう一つの世界。 長門のマンションにおでんを持って現れる朝倉。 長門にとって唯一の身内ともいえる朝倉は、もうこの世にいない。 喜緑さんと長門がどのような関係かは...
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長門有希の憂鬱IV プロローグ
プロローグ Illustration どこここ ハルヒと古泉、そして俺の三人は北口駅の南側にあるバスターミナルでじっと並んで待っていた。ハルヒはガラにもなくフリルのついた白い日傘なんぞ差しおって、後姿だけ見たらなんとなくいいところのお嬢さんみたいじゃないか。着てる服までがお嬢様のそれっぽくなったのは、古泉と付き合いだしてからなのは気のせいではあるまい。 傘の柄を肩に当ててチラリと後ろを振り返ってシナを作ってみせるのは誰かに見せ付けてんのか。ホワイトフォーカスでもかかってるようなお嬢様はニコっと笑うどころか歯をむき出しにして俺に言った。 「なによジロジロ見て。なんか文句あんの?」 「いや別になにも。その日傘、高かったろう」 値段なんか知ったこっちゃないんだが、ハルヒが少し淑女らしくなったなぁなんてセリフを口にした日にゃ炎天下で頭がどうかしちまったんじゃないかと疑われ...
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喜緑さんのお料理教室
「少し、お時間を拝借してもよろしいでしょうか?」 と、昼休みの教室でマンガ雑誌のページを漫然とめくっていたオレに、えらく丁寧な口 調で話しかけてくる声があった。 少なくとも、オレの近しい友人知人関係で「おまえはどこのお嬢様だ?」とツッコミた くなる話し方をするヤツはいない。なので、声を聞いただけでは誰なのかわからなかった。 顔を上げると、そこには……見知った顔ではあるが、友人とは言えない人物が悠然と微 笑んで立っている。声をかける相手を間違えているんじゃないかと思い、周囲をきょろき ょろ見渡したが、間違いなくオレに話しかけているようだ。 「ええっと……オレ、ですよね?」 「左様でございます。大変心苦しいのですが、諸事情に明るく、ご自身の利益抜きに行動 していただけるのはあなただけ……と思い至ったもので」 「はぁ……」 回りくどい物言いは、この人のデフォなんだろう。オレは気が短い...
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お待たせしました。
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「……はぁ。」 今、この人思いっきり解かりやすい溜め息つきましたよ。 隠す気ゼロですか、そうですか。 普段、感情を表に表さないくせにこんなときだけやたらこれ見よがしですね。 どうしたって言うんですか。 いや、なんでご機嫌を損ねているかは僕が一番解かっているんですけど……と、言うより僕のせいですよね。 解かってます。 解かってはいるんですが……、言い訳くらいさせてください。 閉鎖空間が原因じゃ、どうしようもないでしょう? 「確かにあなたがわたしとの約束を反故にした理由は閉鎖空間。 その発生は仕方のないこと。 しかし、約束は約束。」 はい。 その通りでごさいます。 まことに仰るとおりで。 いや、でも、しかし、反故って言い方はちょっと……。 確かに約束の時間には遅れてしまいましたが、ちゃんと約束どおりの場所に来たじゃないですか。 ...
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『God knows』 10章
『God knows』 ~10章~ 3人に事情説明と飯を奢り、今に至る。 「あんたら……同棲は早いんじゃない?さすがに。」 「まぁ…な。だが親もいるし、俺がヘタレなのはお前もよく知ってるだろ?」 「……ま、そうよね!心配したらお腹空いたわ、メニュー取ってちょうだい!!」 おい、まだ食うのか。 とは言えずに、俺は黙ってみくるさんを見てみた。 「ふぇ?ど、どうかし……か、顔にな、何かついてますか?」 「え!?あ、いや…見とれてました。」 「ちょ……キョ、キョンくん!は、は、恥ずかしいですよっ!」 「おやおや、僕達は居ようが居まいが関係ないようですね。」 「………邪魔に…なってる?」 これがSOS団のノリだ。 弱みを見せたら一気に来るんだよ。 「「やれやれ」ですか?」 古泉……お前何度目だ、畜生。 とりあえず、この日は開放された。 別れ際にハルヒが、 「みくるちゃ~ん!今日の夜の感想文...
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WikiSS企画第5弾公開ページ
本ページは、本Wiki企画にて2009年7月7日~よりニュース速報(VIP)内、涼宮ハルヒSS関連スレッドにて募集されたSSを公開するページです。 関連リンク ニュース速報(VIP)@2ch http //yutori.2ch.net/news4vip/ 涼宮ハルヒのSS in VIP雑談所 http //yy42.60.kg/haruhizatudan/ 涼宮ハルヒのSS in VIP雑談所(携帯) http //same.ula.cc/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/ 涼宮ハルヒのSS in VIP-支援サイト http //vipharuhi.me.land.to/ SS企画『七夕~夏』投下スレ・短編用 http //yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1246...
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神様に祈るあの人との日常
こんにちは、朝比奈みくるです。 今日は、探索の日なんですけど、わたしはちょっと大きめの鞄を持っています。 なんでかって? それはね、わたしがいつもお世話になっている、大好きなキョンくんにお礼がしたかったの。 だから、今日はお弁当を作ってきたの。探索、一緒になれたらいいなぁ……。 「キョン、遅いっ! 罰金!」 いつものようにキョンくんが遅れてきて、涼宮さんがそれを怒る。 うふふ、進歩してないなぁ……。 「はいはい、わかってるよ。朝比奈さん、遅れてすみません」 キョンくんはいつも、わたしにだけは遅刻を謝ってくれます。ちょっとだけうれしいです。 いえ、大丈夫です。……えっと、今日もごちそうになりますね。 「任せて下さい。あいつらに奢るのは気が引けるけど、朝比奈さんなら喜んで」 わたしはキョンくんに微笑みかけて、並んで歩きだしました。喫茶店までの短い時間、ちょっとだけ...
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機械知性体たちの即興曲 第六日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第六日目/朝 あちゃくら 「くー……」 ちみどり 「すー……すー……」 カチャカチャ……ジューッ…… キョン 「んが……む?」 にゃがと 「……うにゃ?」 ジューッ……カチャカチャ キョン 「(寝ぼけてる)……いい匂いが……する……」 にゃがと 「(キョロキョロ)……朝比奈みくるがいない」 あちゃくら 「うーん……」(ゴロ) ちみどり 「……ふぁ。おはようございますぅ」(目をごしごし) キョン 「あ…………?(寝ぼけてる)」 みくる 「(トタトタ)――はーい。みなさん、おはようございま~す♪」 にゃがと 「(振り向いて)……おはよう」 あちゃくら...
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柑橘の香りがする日には
「あれー?キョンくーん、あたしのプリン知らなーい?」 「あ、あれお前のだったのか。すまん、食っちまった」 「えー!?酷いよぉキョンくん!!」 …はあ、やれやれだぜ 折角の日曜、不思議探索もなく機嫌も最高潮であり、調子に乗って冷蔵庫にあったモロゾフのプリンを食して大いにくつろいでいた俺は、妹の悲痛な叫びにより都心の百貨店にあるモロゾフの店までプリンを買いに走らされていた。……俺にはなにかがとりついているのかもしれん。みこみこ朝比奈さんに祓って貰おうかな。 そんな軽口を頭の中で叩くのもしんどい……あー、不幸だ 「……次はー、三宮ー、三宮ー」 お、もう着いたのか……早いな。 よっこらせっと……さあ、行くとしますか。……平和だなぁ しかし、俺は脳裏に浮かぶ(また何か起こるんじゃないか?)という不安を拭い去ることはできなかった…… ~~~~~~~~~~ 「えーと……食品街は分...
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貧乏SOS団 借金地獄変
もし長門が貧乏だったら 朝倉「ねえ、買い物いかない?」 喜緑「いいねえ」 長門「あ、お金足りない……」 朝倉「じゃあ、地球寄ってく?」 喜緑「いいねえ」 らららむじんくん らららむじんくん らららむじんくんらららら♪ 長門「それがわたしがここにいる理由、あなたがここにいる理由」 キョン「待ってくれ。正直言おう。お前が何を言ってるのか、俺にはさっぱり解らない」 長門「お金貸して」 キョン「ふざけんな」 長門「あなたは涼宮ハルヒにとっての鍵。わたしにとっての連帯保証人」 キョン「絶対、判なんか押さねーからな」 長門「危機が迫るとしたらまず……お金」 キョン「だったらもうちょっと安いところに住めよ」 長門「ご利用が計画的じゃなかった」 キョン「オチは?」 長門「計画的じゃなかった」 もし朝倉が貧乏だったら 朝倉「人間はさぁ、よく『借金しなくて生活保護を受けるよりも借金して破産...
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機械知性体たちの即興曲 第四日目/夕
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第四日目/夕 文芸部室 キョン 「じゃあ、今日はこれで帰るぞ」 ハルヒ 「…………」 キョン (……ハルヒの視線が痛い。やっぱりシーランド公国のせいなのか? 適当に思いついたのを言っただけなんだが……どんな国だったんだ) キョン 「じゃあ、また明日な」 ハルヒ 「ええ……(有希のご両親か……ご両親ねぇ)」 文芸部室前 みくる 「……あ、キョンくん。ちょっと」(後ろから駆け寄ってくる) キョン 「はい? な、なんですか?」 みくる 「うん。なんか今朝から、キョンくんの様子が少しおかしいから」 キョン (……...
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機械知性体たちの即興曲 第四日目/夜
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第四日目/夜 甲陽園駅前 みくる 「……はぁ……はぁ……ごめんなさい。お待たせしました」 キョン 「こちらこそすいません。急にこんなことお願いしてしまって」 みくる 「その、急いで適当に買い物してきたんですけど。これで間に合いますか?」 キョン 「充分ですよ。それと、説明はしましたけど、連中の姿を見て驚かないでくださいよ」 みくる 「……ええ。でも、ほんとのこというと、ちょっと……怖いというか」 キョン (そういや、もともと長門のこと苦手っぽいのか) みくる 「それに、朝倉さんとか、喜緑さんとか、その……あまりお付き合いもないですし……」 キョン ...
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Am I father ? 第五章後半
一通り全ての乗り物を制覇した俺たち。太陽は西に傾き、一日の終わりが近づいてきた。 今その足は遊園地の締め、観覧車に並んでいる。 涼子はというと、隣でアイスを食っている。四本目だ。なんて勿体無い出費だろう。 と言いつつも、涼子に買う時に自分も一緒に買っているのだから人のことは言えない。 もちろん長門も食っている。こいつが食わないはずがなかろう。 ちなみに、野口さんがアイスだけで三枚消えてしまった、なんていうのは秘密である。 涼子がそのアイスを食い終わった頃にちょうど順番が回ってきた。いわゆるベストタイミングってやつだ。 係員の案内にしたがってゴンドラに乗り込む。 席は俺と涼子が向かい合う形で座り、涼子の隣に長門が座っている。 二人を思う存分眺めることができるのはいいが、少し寂しかったりもする。 娘と妻に煙たがられる父親とはいつもこんな孤独を感じているのだろうか。 もしそうなのだとしたら、それ...
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機械知性体たちの即興曲 第六日目/夕
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第六日目/夕 七〇八号室 ドタバタドタバタ みくる 「はーい。長門さん捕まえましたー!」 にゃがと 「……体格差によるハンデがきわめて大きい。公平ではない」 あちゃくら 「わたしたちの体で鬼ごっこはちょっと厳しいですかねー」 ちみどり (……こんなことしてていいのかなぁ) みくる 「(キョロキョロ)あれ。キョンくんは?」 にゃがと 「さっき寝室に行ったきり」 あちゃくら 「また寝てるんでしょうか。最近寝すぎですよ」 ちみどり (そういえば、お昼くらいから少し様子が変だったかも) ちみどり (キョンくんもなにか抱え込んでいるのかしら) ちみどり (……わたしたちみたいに) に...
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朝比奈みくるの未来・第5章
第5章・デートだよな? 10時20分だ。 まるで、小学生が遠足の日の朝いつもより早く目が覚めちまったので待ちきれずとりあえず集合場所に来ましたって感じだな。俺は朝は超低血圧なのでそんなことは一度もなかったけどね。 そんなことを考えながら、CO-LARGEMAN前のコインロッカーとでかい本屋の入り口との間で、壁にもたれられる場所を確保して朝比奈さんの登場を待った。昨夜から大きな寒波が襲来してかなり冷え込んだ今朝だが、こういう時は寒くても気にならないもんだよな。 待つこと20分…来ない。いつもの朝比奈さんなら遅くとも20分前には待ち合わせ場所に来る几帳面さを持っているのに、いったい今日はどうしたのだろうか。 服を選ぶのに時間がかかってるのか化粧に時間がかかってるのか。女性の外出準備は時間がかかるだろうし、まだ予定の時間でもない。焦んな、じっとしてろ。 更に15分。朝寝坊だろうか...
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グサデレ 新学期・他キャラ登場編
朝倉涼子のグサデレ ~新学期・他キャラ登場編~ 第1話『ハルヒ参上』 キョン「よっ、朝倉」 朝倉「おはようキョン君♪」 キョン「夏休み中も朝倉とは結構会ってたから久しぶりって感じはしないな」 朝倉「そうね、ふふ」 ?「…」じぃ~ キョン「ん?寒気が…」 朝倉「あら風邪かしら、じゃあ一発で治してあげるわね。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww薬くれwww」 朝倉「だ~め♪」 キョン「グフッ」 ?「何よ。朝からイチャイチャしちゃって……でもあいつら、いつの間にあんなに仲良くなったのかしら…」 キーンコーンカーンコーン♪ キョン「ふぅ、朝からひどい目に遭ったぜ」 ?「ちょっとキョン!」 キョン「ん?なんだハルヒ」 ハルヒ「そ、その……あんた」 朝倉「キョン君、早く移動しないと次の授業始まっちゃうわよ?」 キョン「あぁそうだな。一緒にいこうぜ朝倉」 朝倉「しょうがないわね」...
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ビストロSOS団
「料理対決をしましょ!」 ハルヒがそんなことを急に言い出したのは昨日のこと。 理由など知らん。 知ったところで、理解できるとは思えないけどな。 文句を言っても無駄なのは承知の上だ。 ルールは2人対2人のグループ対決。 で、くじの結果、俺と朝比奈さんチーム、長門と古泉チームで分かれて勝負をすることになった。 ハルヒはオーナーらしい。 で、今俺たちは学校の調理室にいる。 家庭科で調理実習をやる場所だな。 むかって右側が俺たち、左側が長門チームだ。 現在、ゲストとかいう人を待機中。 そして、今日の(?)ゲストがやってきた。 「どうぞこちらへ」 ハルヒが椅子を用意して、そこにゲストが座る。 鶴屋さん。 涼宮ハルヒの退屈で堂々のデビュー果たし、 その広いおでこと長い髪、そしていつも笑っているというところから一躍人気に。 その後、雪山での山荘を提供したことにより、SOS団名誉顧問になる...
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「涼宮ハルヒの陰謀」改(ギャグ)
*注意:この物語はフィクションです。実在の人物とは一切関係ありません。 シーン0 プロローグ 佐々木がおとなしい。 憂鬱そうでも溜息を漏らすわけでも、実を言うと退屈そうにも見えないのだが、ここ最近奇妙な静けさを感じさせ、その正体不明なおとなしさが俺なんかにはけっこう不気味だ。 もちろん、ただ物理的に静かにしているわけではなく、ましてやあの小難しいおしゃべりがなくなったわけでもない。でも、何というか、いつものキレがないように思われたのである。 (中略) 一時的な平穏は、次に来る大津波を予言する確かな前兆に他ならない。いつもがそうだったようにさ。 ──という、適当な文章で、強引に開幕。 シーン1 豆まき 「僕はね、『泣いた赤鬼』を読んで以来、周囲の評価のみに流されず自己の目で客観的な判断を下すことの重要性を認識しているというわけだ。だからね、キョン。君も青鬼に会...
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機械知性体たちの狂騒曲 第1話
機械知性体たちの狂騒曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5951.html あちゃくらりょうこ。 かつて、朝倉涼子と呼ばれた、情報統合思念体急進派が生み出した高精度情報端末。 その、なれの果て。 人類の理解を超える情報操作能力という万能の力を奪われ、今在るは幼児のごとき体のみ。 無力な存在。 哀れな存在。 それが、今の彼女。 ―ある情報端末の現状― 「長門さん。歯は磨きました? お休みの時間ですよ?」 「もう少ししたら」 彼女の部屋。七〇八号室のいつもの風景です。 リビングの真ん中にあるテーブルに、いつものようにパソコンとにらめっこのままの長門さん。 その傍らには、風船犬のキミドリさんが意味もないのに後ろ足で頭をかきかき退屈そうにしています。 そしてわたしといえば、身長三〇センチ程度の、ま...
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