涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「リバーシブル2」で検索した結果

検索 :
  • リバーシブル2
        俺の予想通りの一日が無事……いや無事と言うには程遠いがどうにかこうにか終了し今は放課後。  授業時間を含む今までの間、世界は何事も無かったかの様に回転していた。性別以外は。  谷口や国木田含むクラスメイト全員の性別全とっかえ。しかしこれはこれで新鮮と言うかなんと言うか。  普段女子に囲まれての生活など送ったことの無い昨日までの俺が一転、話しかけてくるのは女子ばかり。急にモテる様になったようで何となく気分が良い。  無論俺も女になってしまってるわけだが。それに俺もこいつ等も元々野郎じゃねーか。結局の所、虚しい。  そして男になってもやはり整った顔立ちの、俺の後ろに座っていたあの女、いや男。今日一日何やらニヤニヤしたりして実に気持ち悪い感じだった。  明らかに何かを企んでいる顔で、そう言う時に限って俺ばかりが無駄な労力を使わなければならない仕組みになっていると言うこ...
  • 長編・キョン4
    キョンの完全犯罪 涼宮ハルヒの記憶 涼宮ハルヒの軌跡  絶対に… 卒業式の約束 キョン100%(2) 涼宮ハルヒの逆転(キョンの消失) すれ違う想い 家出少女 Love Letter from …? 好感日記 好感日記Ⅱ アルバム巡り 「涼宮ハルヒの憂鬱」改 (欝エンド) Park Golf in Summer !! 北高生の告白ラッシュ 二人、夕立、遊具にて やりすぎた嘘 儚い想い出  where Justice... 裏切り者 涼宮ハルヒの再会 神が手にした力のリスク まとめ 涼宮ハルヒの時駆 雛見沢・SOS (クロスオーバー) ツインズパニック! キョンは別れを惜しむようです キョンがアンケートから情緒不安定になりました 扇子 涼宮ハルヒの盗賊 キョンのその後 (MGS4とのクロス) トナカイからのプレゼント Am I father? ロマンティックが止められない(※ホモ・百合ネタ注...
  • 人生最悪の三日間 第二章 ~疑惑と鈍器~
      午後五時十分。自宅にて。   突然、携帯が鳴った。 別に珍しいことじゃない。ハルヒだろう。 携帯の液晶に表示されていた文字は、相手が朝比奈さんであることを示しているが、もしかしたらハルヒが 朝比奈さんの携帯を使って俺に電話を掛けている可能性も考えられる。 俺が朝比奈さんの電話ならすぐに出ることくらい、ハルヒならお見通しだろうからな。 用心しながら電話に出る。 「もしもし?」 「もしもし、キョンくん!? 大変です! 六日後に、キョンくんが! キョンくんが!」 電話の相手は液晶が示していたように朝比奈さんだったが、様子がおかしい。 「どうしたんです? 落ち着いてください!」 「とっ、とにかく! いそいで長門さんの家に来てください!」 何があったんです?と聞きたかったのだが、その前に電話は切れた。圏外ではないし電池切れでもない。 朝比奈さんが一方的に切ったのだ。彼女らしくない。 なんとなく...
  • 普通短編29
    長門「・・・変態・・・・・・あなたのその特殊な性癖には、死んでも同意できない・・・」   長門「まだそこにいたの?誰もあなたなどと同じ空気を吸いたいとは思わない、早く消えて・・・」     長門「気持ち悪い・・・臭い、私から離れて・・・」     長門「あなたはこの世界の誰よりも劣っている、それにすら気づかずのうのうと生きる・・・真性のクズ」     長門「どのような角度から考えても、あなたの存在意義が見つからない。さっさと死んで」     キョン「ハァハァ・・・フヒヒ・・・・ハァハァ」         キョン「ハッ!ドリームか・・・」             これはヤバイ。俺は今ハルヒの奴に包丁を突きつけられている。 「ちょっとまてハルヒ!なんで俺が殺されなきゃならんのだ!」 「…」 やっぱり返事はない。かわりに、ハルヒの斜め後ろに立っている古泉が喋りはじめた。 「もう無駄ですよ。涼宮...
  • 恋愛禁止令
     ズウゥゥゥゥゥン…!  両足を失った神人が大地に横たわる。もがきながら倒れたその巨体は、ビルを押し潰した質量が嘘のように、サラサラと粉雪が散るが如く霧散していく。 「……ふぅ…これで終わりですね」  主を失った空間は終わりを迎える。陰鬱とした灰色の天井にヒビが入り、辺りを照らす光が淡い燐光から本来あるべき太陽へと切り替わっていく。  空間の終わりを満たすものは、二つの光が混じり合う幻想的な輝き。  その一連の現象が終わると、全てが夕焼けに染まった元の現実世界へと戻っていった。  ……神人の相手をすることはいつまでたっても好きになれないけれど、この瞬間だけはいつ見ても美しいと思った。  まるで世界が生まれ変わったような、この瞬間だけは……。 「…………」  戦いの熱を冷ますように幻想的な光景の余韻に浸っていると、無粋な誰かの声によって現実に引き戻された。 「古泉ぃ~」  ……っと。  恍惚...
  • キョン無題8
    「キョン!お手!」 「わんっ」 何で俺が、こんなことをしているのかと、 「そのままおかわり!」 「くーん?」 思われそうなのでキッパリ言っておく。 これは断じて俺ではない。ハルヒが勝手に考え付いたことである。 「やっぱりバカキョンはバカキョンね! お手のおかわりも出来ないのに世界制覇なんて出来ないわよ!」 ハルヒ、それは何の世界制覇なんだ?ブリーダーコンテストとか言うやつか? 俺はよくわからんぞ、ああいうの。 「お手っ!おかわり!」 「わんっ?」 「あー、もう!ダメダメ!」 ダメって言われてもなあ・・・困ったもんだ。 とりあえず、読者の皆さんに何故今このような状況なのか説明したいと思う。   それは昨日の部活のときのことだ。 放課後、部室に行くと珍しくハルヒが長テーブル席に座っているではないか。 そしてうーん、とか んー?とか唸っている。 「キョ、キョン!来てたの?どどど、どうしたの?」 ...
  • 「ブルマの朝倉」「橘 佐々木 九曜」「エロ」
    文字サイズ小で上手く表示されると思います     思念体「新たな他勢力のインターフェースを確認した。接触してみてくれ」   朝倉「せっかくSS書いてたのに……は~い、了解」   思念体「相手の目的を探り、敵になると判断したら処分しろ」   朝倉「簡単に言ってくれるわね。……長門さんと一緒に行っていいの?」   思念体「だめ。危ないから1人で行って」   朝倉「なにそれ!? あたしも娘でしょ?」   思念体「……お、お父様って呼んでくれたら全力でサポートするぞ?」   朝倉「単独で任務につきます」   思念体「まって! ――通信切断――         朝倉「……あれが問題のインターフェースね」   九曜「――」   朝倉「とりあえず話しかけてみましょう。ねえ、ちょっといいかな?」   九曜「――誰――」   朝倉「私は統合思念体のインターフェースよ。統合思念体は、貴女が敵なのかどうか知り...
  • 式日アフターグロウ
     全ての事の発端は、俺ががらにもない真似を思いついてしまったことだったのかもしれない。しかし、だ。事態がこんな風に大事になってしまったのは古泉の要らぬおせっかいだったことだけははっきりと明言しておこう。  俺自身そう大して人に威張れるほど立派な人間であるわけではないが、それでも「世話になったら礼をする」という良識くらいはわきまえているつもりだ。例えそれが、あの無敵の傍若無人大将軍涼宮ハルヒ相手であっても。  高校二年生の春、俺がこうして気楽に新学期を楽しめているのも、ひとえにハルヒのおかげである……とまでは言いたくはないが、とにかくあの小うるさい団長様のおかげである程度のんきに新学期を迎えられたことは間違いのない事実であることは認めよう。  赤点すれすれだった俺の成績が不死身の爺さんのごとくかろうじて持ち直し、とりあえずは及第点は付けられる程度には回復した。それはよく言えば世話好き、...
  • ガール・ミーツ・ガール
    ガール・ミーツ・ガール    分割版 ガール・ミーツ・ガール1 ガール・ミーツ・ガール2 ガール・ミーツ・ガール3 ガール・ミーツ・ガール4   ガール・ミーツ・ガール アフター ガール・ミーツ・ガール コスプレ衣装の現実? ガール・ミーツ・ガール 始まりの無い物語の始まり ガール・ミーツ・ガール 放課後少年記 ガール・ミーツ・ガール Books Games 前編 後編 ガール・ミーツ・ガール 捕手と四番打者について
  • コーヒーシリーズ
    [涼宮ハルヒ編]    朝起きるとハルヒが台所でコーヒーを煎れていた。おはよう、と朝の常套句を口にしながら俺はベッドから起き上がってハルヒの隣に並ぶ。 「あら別にまだ寝てていいのよ。今日は日曜だしね。コーヒーなら今持ってくし」    未だ寝ぼけ眼の俺は薄い意識の中で確かに俺が特にやれることはないと判断し、そうか悪いな、と言ってまたベッドに座る。    まもなくかちゃかちゃと静かな金属音を響かせながら両手にコーヒーを持ってきたハルヒは俺の横に座り片方のコーヒーを俺に差し出す。    コーヒーを飲むと体が内側から暖かくなっていく気がする。毎朝の習慣になってしまったこの短い二人のお茶会がなくては俺の朝は始まらないと言っても過言では無いと思う。 「新しい一日の始まりね」    ハルヒは穏やかに言ってカップに口をつけた。 「そうだな。新しい一日の始まりだ」    俺は穏やかに言ってカップに口をつ...
  • スノースマイル・バースデイ 最終話
    高低入乱れた音が、一つの歌を丹念に唄いあげる。 ハッピーバースデイトューユー、ポピュラーでシンプルながら、想い響き合う、長門に捧げられた祝詞の歌。 文芸部室は閉め切られ、暗がりにぼんやりと浮かぶのは不安定だが暖かい蝋燭の火だ。 曲が終わったらそれを区切りにケーキの上の蝋燭の火を吹き消すように言われていた長門有希は、いつもの面子が円陣となり見守る中、微弱な吐息を送り込んだ。カラフルな四本の柱に揺れていた小さな火がふっと消えると、控えていたクラッカーが出番とばかりに大きく弾け、花火のような色とりどりの紙吹雪を撒き散らした。 頃合を見計らってタイミング良く押された電灯のスイッチに部室の様相は明るく早変わりし、光浴びた全員の表情が露になる。 例外なく、皆、零れんばかりの笑顔が輝いていた。彼等の大きな大きな、深呼吸の後の大合唱。 「「―――誕生日おめでとうっ!」」 高らかな歓待の声が響き、室内...
  • 第四章 ダブル消失
    長門ふたり   第四章 ダブル消失   長門さんが二人いるのにもすっかり慣れてしまった今日このごろ。 なにしろ、二人いたおかげで命拾いまでしてしまった以上、 もはや、文句をいう筋合でもなくなってしまった。 彼も、自分の二重化が起きてからは下手に二人のうちどちらかを 帰らせようとするのは問題があると思い直したようだ。 長門さんも一日交替で登校してくるし、記憶は完全に同期しているので 僕や彼の様に二人の長門さんを区別できる人物以外にとっては、 事実上、何の問題もない。もともと、長門さんはSOS団員以外とはろくに 接点もないわけだし、そうそう強烈なことなど起きようもなかったのかもしれない。 結局、人間の慣れとは恐ろしいもので我々SOS団員は、事の次第にまったく 気づいていない涼宮さんをふくめて、長門さんが二人いる状況に適応しつつあった。   文芸部室に赴くと、早く来すぎたのか、長門さんしかいなか...
  • スノースマイル・バースデイ
    スノースマイル・バースデイ1 スノースマイル・バースデイ2 スノースマイル・バースデイ3 スノースマイル・バースデイ4 スノースマイル・バースデイ5 スノースマイル・バースデイ6 スノースマイル・バースデイ7 スノースマイル・バースデイ8 スノースマイル・バースデイ最終話 (完結)
  • 下衆谷口 ~下衆ミステリー 解答編~
     (※出題編のつづきです)     谷口「犯人は、この中にいる!」 キョン「な、なんだって!? それは本当か!?」 ハルヒ「な、なに言ってるのよ! バカ言わないで!」 鶴屋「まあまあ二人とも。ああ言ってるんだから、谷口くんのご高説を聞いてあげようじゃないの」   谷口「この事件の犯人は!」   みくる「私を殴った犯人は……!?」   谷口「………」   谷口「誰だっけ?」   長門「………」 キョン「………」 ハルヒ「………」 みくる「………」   ハルヒ「やるか」 キョン「やっちまうか」     ~~~~~     古泉「なるほど。昨日、僕が神人退治のため早々に学校を出た後、そのようなことが」 古泉「それで朝比奈さんは今朝から、浮かない顔をしておられるのですね」 キョン「ああ。あんなことがあった後だし。それに、まだ記憶も戻っていないようだしな」 古泉「いえ。僕の推理が正しければ、朝比...
  • 桃色空間奮闘記 ~戦慄のブルー~
    桃色のゲロ甘空間突入から約50分。 神人ちゃんとの戦闘(?)開始から約20分。 森軍曹の鼓舞により士気が格段に上昇している僕達超能力者一同。 連日出勤で疲れているにもかかわらず、暴れまわる神人ちゃんを少しずつ確実に減らしていく。 「ふはははは!どうだ、この森園生率いるサイキック部隊の実力は!桃色のゲロ甘神人め、おもいしったか!」 げははははははは!と高らかに笑う森軍曹。 寝不足で若干ハイになってるご様子だ。 「いいわよ野郎共!もっと、もっとあたしを楽しませて!」 …。 「ってどうしたの古泉。ずいぶん元気ないじゃない。」 …。 「まぁ疲れてるのは分かるけど、もうちょっとで帰れるんだから頑張りなさいよ。」 …。 「んもう、どうしたのよ。なにか言いたい事があるならハッキリいいなさい!」 …。 ええとですね。 「うん、なに?」 戦いにまったく関係ないことで悪いんですけど… 「うん。」 実はまとめw...
  • 涼宮ハルヒのDEATH NOTE 第一話
      退屈な学校から帰ってきても、テレビを付けると 毎日毎日同じ事の繰り返し・・・・・・   毎日一つは犯罪の記事が取り上げられてる これは日本だけでなくどこの国でも最近はこんなかんじだ 一日一日と犯罪はプラス化してる・・・まったく・・・   世の中は腐ってるわ・・・       第一話 始まり         次の日も普通に学校に言ってた、どうせこの日も普通すぎる一日だと思ってた、 これが最後の・・いや昨日が最後の普通の日になるとは思ってなかった いつも通りの学園生活、今日の最後の授業は英語 (学校が終わったら部活かぁ・・・)などと私は考えていた すると窓の外を見たら、一冊の黒いノートがふわりふわり と落ちてきた、なんか文字が書いてあったが見えなかった しかし此処は階段を上がれば屋上、誰かが落としたのか と考えていた、授業が終わった後もまだ落ちていた しかしあのノート気になるのよ・・・って...
  • 普通の短編置場
    ここには普通の日常系とかのSSを置いてください。   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75   【題名付き・短編保管庫】 1 2   小説 Please tell a final lie こわれてしまった少女のはなし 五月の風、ふぁいなる 艦長ハルヒ保守 寝ぐせ byキョン 長門有希のカラオケ 谷口と国木田の恋 長門有希の密度 ある日の活動 スタンド・バイ・ミー うちゅうせんそう ...
  • 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー
      涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー(前編) 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー(後編)    
  • 長門有希の憂鬱III 恋するウィルス
    恋するウィルス      わたしがコンピュータ研究会に入部したときの、数日間のログ。公開する。   0600時: 宇宙歴40068.26.11。起床。ログ記録開始。顔を洗う。朝食の準備。味噌汁を調理。昆布のダシ。豆腐の賞味期限が六時間前に経過。情報統合思念体に挨拶。返事は数バイト。わたしの上司は愛想が悪い。主流派はこれだから。   0645時: 顔面、頭部の手入れ。最近枝毛が目立つ。毛髪洗剤の変更を検討。あの人の好きなコロンを0.5cc噴霧。   0700時: 自宅を出る。隣の住人に挨拶するが、伝わらなかった模様。   0730時: 学校に到着。部室へ。無人。ハインラインの夏への扉を開く。175ページ。   0800時: 教室へ行く。途中で古泉一樹に会った。顔の角度を九度下げる。   0820時: 担任現る。顔色が優れない。配偶者とまた揉めたようだ。   (中略)   1205時: 文芸...
  • SOS団麻雀大会
    メンバー  キョン・ハルヒ・長門・古泉 (みくるは見てるだけ)   「さあ!麻雀大会を始めるわよ!!!準備はいい!?みんな!?」 麻雀大会か…俺は結構好きなんだよな、麻雀。 いざというときには、「技」を使えばいいしな。 「それでは始めましょう。親は涼宮さんです。」 ~9順目~ 「ロン!多分6000点くらい!」 「涼宮さん、それ、親ッパネですよ。18000点です」 「やったね!これでビリの人はジュースおごりだからね!!!」 やばいな…絶対負けられない。少なくとも麻雀でハルヒには負けたくないぞ。 …パタン 「…32000点」 「おやおや、長門さんは役満ですか。すごいですね。」 やばい…このままではビリになってしまう。 ハルヒどころか長門や古泉にも負けてしまうではないか。よし。   オーラス この時点での順位 1位・ハルヒ 2位・長門 3位・古泉 4位・キョン   やばい…このままではこのオーラ...
  • 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー(後編)
       手遅れだった。色々と。 「長門!?」 「大丈夫。情報統合思念体との連結が途切れているだけ」 どこら辺が大丈夫なのか小一時間問い詰めたいが、長門だから許そう。かわいいとは正義なのだ!なんて親馬鹿やってる場合じゃねえ。長門は団活時の四割り増しの無表情をしてちょこんと座席に座っていたが、俺の長門センサーはいつ倒れてもおかしくない状況だと大音量で警報を鳴らしている。これじゃあまるで雪山の再来だ。すぐにでもヒューマノイド・インターフェイス用の病院に担ぎ込みたいが、あいにくと住所が分からん。 「連結が途切れてるって、この空間のせいなのか?」 「そう。涼宮ハルヒの発生させた異空間は情報統合思念体からのいかなる干渉も一切受け付けない。原因は不明。情報統合思念体は自らの統制下にない空間が広がることに危機感を抱いている。よって主流派を含む大多数の派閥はあなたに事件解決の望みを託すことを決定した」 ヘ...
  • 長門の日々 第5話『恋のスクランブル』
    長門の日々 第5話『恋のスクランブル』   起きる瞬間ってのは自分でも分からないもんだ。 そもそも、起きる瞬間ってやつの定義が分からん。 脳が起きた瞬間か?目を開けた瞬間か?体を起こした状態になった瞬間か? ……なぜこんな小難しいことを朝っぱらから考えなきゃならんのだ。 まぶたが重い。出来ることなら時間が許す限り布団にくるまっていたい。 が、しかし。 学校ってもんがそれを許してくれない。 まぁ、楽しいこともあるだろうからな。それはそれでいい。 だがここで一つ確認しときたいことがある……。 朝起きて気づいたら制服に着替えてて鞄の中も準備ができてるってのは、 一般論からいくと俺が寝ぼけてて、ただ覚えてないだけ、だよな?   本当に、そうだったら俺も苦労はしないんだろうけどな……。   おい、有希。 「……何」 ……なんで俺は制服なんだ? 「わたしが着替えさせた。……大丈夫。見てない。」   お...
  • 抱き枕と二人のコミュニケーション
     ちらりと部屋の時計に目をやる。二本の針は見間違いようのない直角を示していて、今の時間が普段過ごすことのない深夜だということを俺に教えてくれた。  何故そんな時間まで起きているのかという理由については、さっきから俺の頭の中でくるくると踊るように回っている言葉を見て貰えば明白だと思う。  ……寒い……。  これ以上ないくらい単純な話だ。  なら、布団に入って眠ればいいのでは?という声が聞こえてきそうだが、残念ながら今の俺は布団の中にいて、その上で寒くて眠れないことに困っている。  朝の天気予報で言っていた「今日は暖かい一日になるでしょう」という言葉は、どうやら深夜の布団の中までは保証してくれなかったようで、いきなり舞い戻った冬の寒さは、春の陽気に油断して毛布を一枚減らした愚か者の体温を着々と奪っていった。  苦し紛れに足を擦り合わせても、体を丸めて布団にくるまってみても、俺の意識は綱渡りを...
  • 『アナルいじり』 ㈱機関コーポレーション
    それは放課後の出来事だった。SOS団部室で朝比奈さんのお茶をいただき、のほほ んとそれを啜っていた俺は古泉が居なかったのでみんなにオセロをやらないかと呼びか けてみると、なんとハルヒはスルーした。ハルヒは乗ってくると思ったんだが……まぁい いか。ともかく、何時の間にか俺の前の席に座ってオセロをやる準備をしている長門と でもオセロやるか。さり気なくやる気満々だな。 「罰ゲームをつける」 「何をだ?」 「敗者は勝者の願いを一つ叶える」 長門にしては分かり易い罰ゲームだ。もし俺が勝ってもそんなにキツい事はさせない つもりだし、長門が勝っても俺に酷い罰は与えないだろう。そんな安直な理由で、俺は その意見をオーケーした。 「分かった」 「そう……先手はわたし」 俺が劣勢になっているのが明らかになった頃。古泉はやってきた。そして奴の第一声。 「さて、今日はこのようなゲームをご用意させていただいたので...
  • 下衆谷口 ~下衆ミステリー 出題編~
    谷口「まっふふーん。ぼじょれーん。ろまねちんこふふーん」   谷口「WAWAWAわらびもち。こんにちは。ネバーランドの住人、ティンポーベル谷口です」   谷口「うふん。お邪魔しますよ」   谷口「おんや? 誰もいない? 誰もいない? 放課後なのに文芸部室に誰もいなぁい?」 谷口「わふう! これはワショーイの千載一遇チャンス。すぐさま倍々プッシュしなければ!」   谷口「ふおー! ふおー!!」 谷口「ふお……? あれ? いつも涼宮が座っている団長席の横に、なにか落ちて……」   谷口「こ、これは! 等身大1/1サイズ、朝比奈みくるフィギュアだと!? おお、お、お持ち帰りぃ!」 谷口「いや待てハンサムボーイ。よく見てみろ。この肌。このツヤ。この質感。まるで息遣いまでもが聞こえてきそうなほどに精巧な朝比奈フィギュア」   谷口「いや、違う! これは等身大フィギュアなんかじゃない! 朝比奈さん本...
  • 有希見酒
    「部屋に来て欲しい」 別れ際長門が俺だけに聞こえるように小さく言ってきた。 ハルヒたちと別れ、一旦家に帰るふりをして、そそくさと長門の家に向かう。 「お、雪か」 帰るまでは持ちそうだったのだが、降り出してしまったようだ。 傘を持っていないので、足早に長門のマンションの軒下に飛び込んだ。 インターホンを押すとすぐに反応がある。 「入って」言うまでもない。寒いし。 「お~、寒い寒い」 雪が降り出してから急に冷え込んだようだ。 年中置きっぱなしのコタツが、これほどまでにありがたいと思わなかった。 長門は風の子元気の子なのか、寒さなんて気にしないで台所に向かう。 宇宙人製ヒューマノイドインターフェイスは寒さを感じないのか。羨ましい。 「そうではない。むしろ寒がり」 お盆にコップを載せて持ってきた長門は、お盆をコタツの上に置くとそそくさともぐりこむ。 持ってきたのはお茶ではない。透明な液体の入ったコ...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 捜査編(前編)
    てれっ♪てーれれっれ♪てれっ♪てーれれっれ♪ てれっ♪てーれれれ♪てっれ♪   どこからか聞こえてくるおなじみのテーマソングと共に、 えっちらおっちらと自転車で坂を登る黒いコートに身を包んだ刑事が現れた。   今泉「あ、古畑さーん!」 校門の前では、やけにデコの広い刑事が待っていた。 今泉「古畑さん!遅いですよ!まったくいつも遅刻するんだから!」 古畑「まったくなんだよこの坂は!自転車で来るのにも一苦労だよ。」 今泉「もう年なんじゃないですか?」   ペチッ!   古畑は今泉のデコをはたいた。   今泉「い、痛いです古畑さーん!」 古畑「で、現場はどこだい?早く行くよ。」 今泉「古畑さーん!!」   古い旧校舎の三階の1番奥の部屋。 そこには首にロープをまいたまま床に転がっている会長の死体があった。   今泉「えっと……被害者はここの生徒会長のようです。死因は窒息死。」 古畑「ロープがちぎ...
  • スノースマイル・バースデイ4
    古泉一樹だった。 長門の前に立つ――世の男子生徒からすれば嫌味な程にすらりと伸びた体躯、やや日本人離れした整った目鼻立ち。古泉を古泉足らしめる優美な微笑みは、馴染みのブレザーの制服姿で、夕火を背景に溶け込ませても一枚絵のように様になる。どれ一つとして変わりなく其処に、生きて、其処にあった。 古泉は長門の微細な表情の転換を見守り、確信を得たように、その笑みに儚さを付加していた。己が幽霊であることにひっそりと、得心が入ったというように。 「正直半信半疑だったのですが……あなたのその様子を見る限り、やはり、僕は今この時には既に生きてはいないようですね」 「――あなたは」 長門は、呟いた。今は単体としての力しかないとはいえ、長門の能力を以ってすれば察知は容易だった。 空間転移による、通常の人間なら感知できない身体の変質。 「昨日の、あなた」 「はい。――流石、長門さんですね」 古泉は笑みを...
  • ハルヒ「釈迦はイイ人だったから!」
    キョン「おい、持ってきたぞ」   ハルヒ「遅いわよ!どうせタラタラ歩いてきたんでしょう!」   キョン「この重量を持ってダッシュできるとでも思ってか」   古泉「ふぅ、腰が痛いです」   ハルヒ「二人とも情けないわね。まぁいいわ!さっそく組み立てよ!」   キョン「頑張ってくれ」   ハルヒ「なにいってんの、あんたがやるのよ」   キョン「…お前こそなに言ってんだ。俺と古泉はもうクタクタなんだ」   古泉「さすがに今すぐというわけには…」   ハルヒ「これだけ部品があるんだから、今すぐにでもやらないと 完成するの夜になっちゃうじゃないの!」   みくる「すみません遅れま…ひゃ、なんですかコレ!」   ハルヒ「アンテナよ!」   キョン「正確にはその部品です」   みくる「こんなにたくさん…いったいどうしたんですか?」   ハルヒ「有希が見つけてきたのよ。 へんな宗教団体の建物の跡地から」 ...
  • シュール短編51
    古泉「最近僕がマッガーレキャラからまともなキャラになってきたと一部で言われているようですが」 ブリブリッ 古泉「真っ向から否定します!」 ビチャビチャビチャ 古泉「僕は!生まれたときから!」 ドバドバドバドバ キョン「すげぇ…」 古泉「この世に生を受けたその日から!!」 ジョオバババッババッババアッババアア ドドババババババ 長門「980…990…1000!1000kg!!!」 ハみ長キ「「「「おめでとう!!」」」」 古泉「アリガトウ!君たちにもビチグソを」 水鉄砲ばりドババババッバー ハみ長キ「「「「うわーい!!」」」」 キ「ケツ毛バーガー一つ下さい…毛なしで」 長「………分かった」 『雪山症候群パロ』 「ねぇ、あんた有希となんかあったの?」 ハルヒはどうやら俺と長門の関係を勘違いしているようだ。これはまずい…なんとが誤解を解かねば… 「そ、そんな事よりハルヒよ、ちょいと...
  • 橘京子の動揺(解決編)
      静まり返ったホール。  既に冷めてしまった、最高級料理の数々。  無常な表情で佇む、金の女神像。  あたしたち……生徒会長さんを始め、『機関』の皆さん、そして喜緑さんも含めた全員が、事件の現場となったこのホールへと集まり、今から一体何が始まるのか、不安げな表情を浮かべていました。  事の発端はですね、まあ簡単に申し上げますと、会長さんが喜緑さんに贈呈するはずだった宝石(名前は忘れました)が、いつの間にかなくなってしまったのです。  会長さんは大激怒。盗んだ犯人を絶対に許さないと息巻き、名探偵として名高い人物に真相解明を依頼したのです。  その人物こそ――そう、あたし。橘京子です。  あたしの推理力は小五郎やホームズ、いいえ、左文字さんや右京さんすら尻尾を巻いて逃げるに違いありません。嘘じゃありません。  ……え? 信じられないですって? ふっ、これだから素人は。  そりゃあ、キュート...
  • 喜緑さんその2
    喜緑「会長、タバコは少し控えたほうがいいと思います」 会長「な!?どうしてわかったんだ?ファブリーズしたのに・・」 [バリバリバリ] 会長「お、お前は!?」 ??「わたしは、コスの天使!!あと月の戦士!!あと、あと・・」 会長「思いつかないならもういい、あまり無理するな喜緑くん」 喜緑「・・・うるさいうるさいうるさい」 喜緑「最近わたしのことデコだのワカメだのいってる人がいるみたいですけど       わたしが本気をだしたらこんな星すぐに潰せるんですよ?一回本気出しましょうか?」 会長「どうした喜緑君、なにかあったのか?」 喜緑「いえ、先日コンサートにいったんですけど、ふざけたガンダムオタクのせいで時間がなくて、    なんのために行ったのかわからないまま帰らされたんです」 会長「それじゃあ俺だけのために歌ってくれるか?」 喜緑「198000円になります」 会長「カードで」 喜緑「ほら...
  • 下衆谷口の聖夜2
      前回のうらすじ          ┌──┐      ↓   │     鶴 屋  │      ↓   │     古 泉  │      ↓   │     ハルヒ  │      ↓   │     キョン  │      ↓   │     みくる  │      │   │      └──┘    (※以下エンドレス)           谷口「聖夜をいろどるイルミネーションにかまけていちゃつくアベックたち」   谷口「天より舞い降りる純白の白雪と一緒に溶けてなくなればいいのに」   谷口「タニーです」   長門「………今はそんなことを言っている場合ではない」 谷口「おっとそうだった」 長門「………それに少子高齢化が叫ばれる昨今、これはこれで日本としては助かる現象といえる」 谷口「夏の終わりから秋にかけてが誕生日の子供たちで溢れかえる世界に乾杯」   長門「………本当...
  • スノースマイル・バースデイ6
    「――到着です」 軽やかなみくるの声が合図となり、長門はフローリングの床に降り立った。結んでいた手を解く。 放課後の無人の文芸部部室。PCが鎮座し、書棚がひとつ隅に固定され、多種の衣服がハンガーに掛けられたクローゼットに大きなテーブルが全体を占める。昨日活動を早々に終了した後の、団員が居ない事を除けば変わりのない物寂しい一室だった。 今日この日も、賑やかに彼等は笑い合っていたのだ。誕生日パーティーの段取りを打ち合わせ、帰って行った彼らに影が落ちることなど誰が想像しただろう。 「私が手伝いを許されているのは、長門さんをこの時間平面に連れてくることだけです」 申し訳なさそうに俯くみくるは、ぎゅっとスーツを引っ張って口惜しげだった。彼女は未来の指示に従ってしか基本的な事柄に接触することも許されない、自由なようで誰よりも不自由な立場にある。――これらの総てが未来人の思惑の内としても、長門は彼女...
  • クロトス星域会戦記(銀河英雄伝説外伝クロスオーバー)
     このSSは、涼宮ハルヒの憂鬱と銀河英雄伝説外伝『ダゴン星域会戦記』のクロスオーバーです。  でも、銀河英雄伝説を知らなくても読めるようにつくったつもりです。  同盟側に関しては、『射手座の日』に敬意を表し、射手座(人馬宮)に関わる言葉で固有名詞を決めました。  クロトスもギリシア神話に出てくるケンタウロスの名前だったりします。      クロトス星域会戦記(前編)    クロトス星域会戦記(後編)
  • 反英雄 第一章
         地球をアイスピックでつついたとしたら、ちょうど良い感じにカチ割れるんじゃないかと言うくらいにに冷え切った朝だった。いっそのこと、むしろ率先してカチ割りたいほどだ。  自宅のベッドから発せられている甘美な誘惑を全力で振り切り、通学のための身支度を済ませようと、一階の洗面台に向かった。  鏡の前に立ち、鏡面世界の自分に対面を果たす。うっし。本日も男前だ。朝の光で自慢の金髪が輝いていやがる。  そして真冬の水道水を顔面にかけた。 「くはあ!冷てー!」  身震いするほど凍てつく冷水のおかげで、眠気覚ましの効果は抜群だ。 「さてと。お母さんが起きる前に朝飯を作んねーとな」  確か冷蔵庫に卵が大量にあったから、オムレツでも作るか。   「いただきます」  俺特性であるフワとろオムレツと目玉焼きをテーブルの上に配膳をし、母親と共に手合わせる。 「わるいね。本当なら私が作るべきなんだろうが...
  • スノースマイル・バースデイ7
    朝倉涼子が輪郭線を完全に喪い、跡形も残さず消滅する。 長門の与えた彼女へのラストワードが、消え失せ乖離してゆく彼女の鼓膜にまで届いたかどうか、確かめる術は最早ない。己の力で滅した元同胞に対し長門が覚えた感情は、単純な勝利への喜びに満ちて終われるものではなかった。 他に選びようがなかったとはいえ、後味の悪さは付随する。葬った彼女に対し、寂寞と羨望を抱いていたかつての己を長門は思った。 言うなれば彼女は模範だったのだ。 後退して行く未来を憂いて、思念体の意向に反した行動を取った。ヒューマノイドインターフェースとしては欠落しているようでいて、其の実どの情報端末より活き活きと「人間」の感情を、それは主に負に傾いたものではあったけれども、自前のものとして持ち合わせていた。朝倉当人は、その事実を自覚しきらぬままに。 朝倉によって改変されていた空間情報は、スノードーム内に組まれていたプログラムによ...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
  • 寝ぐせ
      「行ってくるわーっ!」  まいったわねーホントにもうっ! 久々だわ、こんな酷い寝ぐせ。 おかげで直すのに時間掛かっちゃって、いつもより10分も遅れちゃったじゃない! それでも直んなくてカチューシャでなんとかごまかしてるけど、今日は大人しくしてるしかないわね。 ずれたら大変なことになっちゃうわ。 あんな頭見られたら、団長としての威厳がガタガタよ。  とくにキョンッ! あいつにだけはゼッタイ見られちゃいけないわっ! ただでさえ普段から団長のこのあたしに盾突いてくんのに、更に何言われるか… …て、なにこの気持ち? あたしはただ、”団長”としてみっともない姿を見せたくないだけよ。 そうよっ!あくまで団長としてよ団長としてっ! 決して”あたし”としてじゃ…ないんだから…。 あーもうっ!なんでこんな事考えちゃうのよっ!落ち着きなさいハルヒ。 みんな寝ぐせが悪いのよ寝ぐせがっ!  それにしても、も...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~ 
      「このSSは射手座の日の戦いを銀河英雄伝説風にアレンジして、独立させたものよ。何を言ってるか分からない?あたしにも分からないわよ!」 「まあ、そのおかげでオリジナル設定、オリキャラの祭りになってしまったわけなんだが」 「一応銀河英雄伝説を知らなくても読めるはずですが、苦手な方はマッガーレしてください」 「ところで、銀河英雄伝説って何なんですか?」 「久々にワロタ。銀河英雄伝説を知らないとは(AA省略)」 「きゃっ!?」 「ちょっとあんた、みくるちゃんに何すんのよ!」 「落ち着けハルヒ。この方は銀河英雄伝説に出てくる下種…ではなくハイドリッヒ・ラング氏だ」 「はあっ!?」 「より詳しい銀河英雄伝説の情報は こちら をどうぞ。ちなみにハイドリッヒ・ラング氏は先のAAのような人物ではありません」 「実は不肖新川は銀河英雄伝説のアニメに(中の人が)出ていましてな」 「わしもマンションの管理人...
  • スノースマイル・バースデイ3
    泣き喚いて森に掴み掛かるように、その言葉を即座に現実のものとして当て嵌め、喪失への激情を露にすることのできた者はいなかった。――彼等は放心していた。長門有希までもが、そうだった。 「私は皆様に、謝罪しなければなりません」 森の声はあくまで起伏のない、義務を読み上げる事務員のような代物だったが、其処にどんな感情が眠っているのか、少年には読み取ることができなかった。泣き腫らした痕跡でもあれば、分かり易く彼女の悲しみを察せられたのかもしれない。けれど、保護対象としてきた彼等の前でそんな醜態を晒すような愚を犯す森園生ではなく、また彼女が機関のプロフェッショナルであることを彼らはよく知っていた。 「昨夜のことです。機関内部で、大規模なクーデターが発生しました」 「クー、デター……?」 みくるの鸚鵡返しに、森は肯定を返す。 「我等も長い時をかける間に、一枚岩ではなくなっていました。派閥が絡み合っ...
  • 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー(前編)
      「ドナルドを探しに行くわよ!」 一週間の学業が全て終了したという、達成感と脱力感に満ち溢れた金曜日の放課後。俺は慣性の法則に基づいて文芸部室へ向かい、小泉の持ってきたチェッカーなるボードゲームでだらだらと時間を潰していた。朝比奈さんの御手から差し出されたホット聖水をありがたく頂きながら、相変わらずゲームに弱いニヤケ面から三回目の勝利を奪い取ろうとした刹那、パソコンの画面とにらめっこを興じていた我らが団長様が唐突に宣言した。ドナルド?誰ですか? 「あー、ハルヒよ。お前が言っているドナルドってのは、夢の国でネズミと戯れてるアヒルのことか?」 ハルヒのトンデモパワーによって瞬間冷凍された部室内で最も早く解凍することに成功した俺は、しぶしぶながらハルヒに質問した。損な役だと分かってながら演じてしまう己が情けないぜ。 「はあ?そのドナルドじゃないわよ。あたしが言ってるのは・・・ほら、こっちの...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 解決編
    俺達5人は、部室に集まっていた。 だがいつも通りとは言えない。何故なら話を聞くに全員、古畑に絡まれていたからだ。   キョン「みんなあいつに絡まれていたのか……」 古泉「ええ。彼は我々を疑っていると考えて良いでしょう。」 みくる「だ、大丈夫なんですかねえ…・」 ハルヒ「心配することは無いわ!アリバイトリックは完璧よ!     あれがある限り私達は安全だわ。」 長門「……!静かに。」   長門が突然俺達の会話にストップをかけた。   長門「……来る。」   耳をすませば足音がする。十中八九、あいつだろう。 今度は何をしに来るんだ……?   コンコン   ノックの音……そして……   ガチャ   ドアが開く、そして現れたのはもちろん……   古畑「やあどうも、また来ちゃいました!」 古畑任三郎だった。こいつはどこまで俺達に付きまとうつもりなんだ。 古畑「えーですね、新しい事実が分かったんで是非...
  • 台風一過のハレの日に:第一章
    『台風一過のハレの日に』       ○ 第一章:再会   「その節はいろいろとお世話になりました」 そう言って、長門のリビングのコタツ机の向こう側に座っているこゆきはにっこりと微笑みながら小さく頭を下げた。   マンションの前の通りで久々の再会を果たした俺たちは、ひとまず長門の部屋にやってきた。 ちょっと大きめのコタツ机以外には家具の無い相変わらず殺風景なリビングに、宇宙人製アンドロイドと、小柄な液体宇宙人と、なんの変哲も無い平凡な地球人が集まった。 数ヶ月前、梅雨時の退屈を持て余したハルヒの「雨の中から宇宙人が降ってこないかしら」という願望をきっかけにして、地球上に分散していた液状化分散集合生命体がこの周辺に降り注ぐ雨として集まった。 長門の力も使いつつ、その雨水をためたここの浴槽の中からすっと立ち上がったこゆきの姿を初めて見たときは本当に驚かされたことをはっきりと覚えている。 今、久...
  • 渡橋ヤスミの下準備
       渡橋ヤスミを名乗る人物が組織の根城である宇宙ステーションの中に忽然と現れたことは、ちょっとした騒ぎを巻き起こした。  時間航行技術を操るこの組織は、当然のことながら、時空転移で侵入されないように防御措置を施していたからだ。それがあっさり破られたことは、組織のほとんどの人間にとってショックな出来事だった。      組織の代表である長門有希の命令で、ヤスミは長門有希の部屋に案内された。案内役は、朝比奈みくる(大)が引き受けた。 「朝比奈先輩は、おっきくなりましたね、おっぱいが。未来にはおっぱいを大きくする技術とかあるんですか?」  ヤスミは無邪気にそんな質問を放った。 「特にそんな技術はないです……」  朝比奈みくるは顔を赤らめながらそう答えた。  長門有希の部屋に到達した。  内部から操作で自動的にドアが開いた。 「お久しぶりです! 長門先輩!」 「久しぶり」  長門有希は、全く動...
  • 普通短編66
    今日の長門さん 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……はんてん、あたたかい」 「……」 ハルヒ「謎の転校生入荷したわよー!」 古泉「どうも古泉一樹です」 キョン「おいハルヒ」 ハルヒ「何?」 キョン「一ヶ月もすればそいつもココに慣れて転校生なんて肩書きも消えるぜ?     そしたらそいつはただの高校生、SOS団には相応しくないんじゃないかなァ…?」 ハルヒ「それもそうね」ポイッ バタン 古泉「………」 長門「…………」ペラリ キョン「なあハルヒ」 ハルヒ「何?」 キョン「長門ってさ、何でこの団にいるんだ?特別お前が喜ぶような要素も無いし」 ハルヒ「何言ってんの、SOS団随一の万能選手じゃないの!」 キョン「お前にゃ負けるだろ」 ハルヒ「それもそうね」ポイッ バタン 長門「……………」ペラ...
  • 人生最悪の四日間 第四章 ~神の人質~
    自衛隊は我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たることを任務とするらしい。 ちなみに世界で一番給料のいい軍隊は日本の自衛隊だ。(政府は軍事組織じゃないって言ってるが、俺はそんなの信用しない) 日本はここ60年ほど戦争に巻き込まれていないので、自衛隊が自衛という任務で動いたことは一度も無い。 大抵は「自衛隊」という名前とはまったく関係の無い任務なのだ。   ああ……平和だなぁコンチクショウ。     午後六時五十五分。UH-60ブラックホーク内にて。   俺は結局ブラックホークに乗せられた。 ちなみにヘリコプターに乗るのは初めてだ。プロペラの音は思った以上に大きくて、自分が喋っている声も聞こえない。 マイクがついたヘッドフォンのようなものを渡されて、なんとか会話ができる状態だ。 「朝...
  • 初めてはあなたに
     仰向けになった視線の先には、俺には不似合いであろう小さな花柄が散りばめられた天井、そして3つの白熱灯を広げたシンプルなシャンデリアがぶら下がっている。  ハルヒが選んだのだ。  この部屋がいいと。    いま俺の隣で寝息をたてているそいつの頭と枕の間には俺の左腕があり、その左腕はそろそろ肘から先が痺れ始めている。  正直なところもう引っこ抜かせてほしいのだが、あまりにもその寝顔が穏やかなもので、変に動かして起こしてしまうのも可哀想というかもったいないというか、つまりはその葛藤の中にいま俺はいるわけだ。  二人が並ぶには広すぎるように思えるダブルベッドの薄いシーツの中、俺とハルヒは一縷の衣類も身に付けてはいない。  もはやトレードマークといっても異論ないであろうハルヒの黄色いカチューシャも、事を始めて直後、俺の手で枕元の棚に置いておいた。  左手の甲に、ほんの少しだけ、柔らかな...
  • 迷探偵キョナン
    「迷探偵キョナン」キャスト一覧 江戸川コナン…キョ戸川キョナン(キョン) 毛利蘭…………阪利蘭んちゅう(阪中) 毛利小五郎……谷口郎(谷口) 阿笠博士………ハカセ君(ハカセ君) 灰原哀…………灰門有(長門有希) 円谷光彦………円泉一彦(古泉一樹) 吉田歩美………朝比田みく美(朝比奈みくる) 小嶋元太………涼嶋ハル太(涼宮ハルヒ) 服部平次………服部平長(生徒会長) 遠山和葉………喜緑山江美葉(喜緑江美里) 目暮警部………新暮警部(新川) 佐藤刑事………森藤警部(森園生) ジン……………朝倉ン(朝倉涼子) ウォッカ………ウォッカ部(岡部) 鈴木園子………鈴屋鶴子(鶴屋さん)   第一話 ―谷口郎探偵事務所― コンコン 谷口郎「あーい」 ガチャ キョナン「ただいまー」 蘭んちゅう「あ、キョナン君おかえりなのね」 谷口郎「あんだよくそガキかよ……カワイイ姉ちゃんが依頼しにきたかと思った...
  • @wiki全体から「リバーシブル2」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索