涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「二人三脚」で検索した結果

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  • 長編・朝比奈みくる
    ...…… みくるの告白 二人三脚手作りケーキ 二人だけの時間 朝比奈みくるのクーデター 笑顔の向く先 神様に祈るあの人との日常 二人きりと匂うは紅茶 未来からのエージェント 未来恋物語~一時の温もり~ お幸せに 未来のお姫様 pure heart 朝比奈みくるの未来 たのしいお買い物  マタ逢ウ日マデ 朝比奈みくるの一人身万歳! 朝比奈みくるの仲裁(らき☆すたパロ要素あり) 涼宮サスペンス劇場~メイドさんは見た~ 朝比奈みくる時空を超えた戦い お姉さんなのです。 朝比奈みくるの総当り戦! 朝比奈みくるのドッキリ大作戦! 朝比奈みくるのレズレズ大作戦! 未来からのメッセージ 未来へのメッセージ 書き初め 運命と選択 『未来を紡ぐ絆』の歌 朝比奈みくるの逃避行*バッドエンド注意 ~みちる再び~ 神と神 (グロ描写注意) 朝比奈みくるのなんちゃって時間解釈 朝比奈みくるの挑戦 朝比奈みくるのブ...
  • 長編・未分類
    ...ire~ ハニカミ 二人三脚 H・M・N 三つ巴戦争? キョンvs古泉 主役は長門×古泉 HARUHI FANTASYⅧ ちょっと変わった日常 埋めといたわ 3人娘とキョン チェンジ ふぁいなるふぁんたじー 涼宮ハルヒのすき焼き 温泉症候群 すき焼き別ルート SOSは終わらない 俺達がいた世界へ 涼宮ハルヒの真剣勝負 高校生クイズ SOS団コント SOS団の旅行 大岡裁き SOS団にようこそ! 涼宮ハルヒの期待 君が望む憂鬱 涼宮ハルヒ大外伝 涼宮ハルヒの童話~マッチ売りの少女編 ハルヒの幸せとは? 涼宮ハルヒの小質 涼宮ハルヒの退屈Ⅱ 平行世界の消失 If 食わず嫌い王 涼宮ハルヒの入替 涼宮ハルヒの童話~シンデレラ編 フィクション 涼宮ハルヒの鋼鉄 性格入れ替え茸 涼宮ハルヒの恋慕 閑話休題 涼宮ハルヒの悋気 カオス祭りの序章 悪霊退散! キョンとハルヒのドタバタ日常 キョンの財...
  • 凉宮ハルヒの編物@コーヒーふたつ
    ...めた部室棟の廊下を、二人三脚の様にぎこちなく歩く…。 しかし…全くハルヒの奴ときたら、とんでもない事を思い付くものだ。 こんなところを誰かに見られたらと思うと、恥ずかしくてしょうがない……… ただ…マフラーからハルヒの匂いがして、少し幸せだったりするが… 「こらっ!もっと嬉しそうにしなさいよっ!…えいっ!」 「ぐあっ!ひ…引っ張るなっ、首が締まるっ!」 「あははっ!面白~いっ!…えいっ!」 「ぐあっ!し…洒落にならん…」 「…えいっ!」 「グァ……」 「…いっ!」 「…ァ」 「……」 「…」 「」 「なあ、ハルヒ…」 「なあに?」 「ありがとう…な」 おしまい
  • HOME…SWEET HOMEの大晦日
    ...めた部室棟の廊下を、二人三脚の様にぎこちなく歩く…。 しかし…全くハルヒの奴ときたら、とんでもない事を思い付くものだ。 こんなところを誰かに見られたらと思うと、本当に恥ずかしくてしょうがない……   ただ… それほど悪い気はしないが。   「こらっ!もっと嬉しそうにしなさいよっ!…えいっ!」 「ぐあっ!ひ…引っ張るなっ、首が締まるっ!」 「あははっ!面白~いっ!…えいっ!」   「ぐあっ!し…洒落にならん…」 「…えいっ!」 「グァ……」 「…いっ!」 「…ァ」 「……」 「…」 「」   「ちょっと、キョン!何ニヤニヤしてんのよっ!気持悪いわねっ!」 「…!…っ、な何でもない!」   ハルヒの声に我に返った俺は、あまりにも恥ずかしい回想の内容にに赤面しながら、慌てて作業を再開した。   「ねえ?もしかして今、想い出に浸ってた?」   忙しく手元を動かす俺に、ハルヒが悪戯っぽく笑...
  • 普通短編58
    ...・というわけで、男女二人三脚に出場するのは、キョンと涼宮に決定した。頑張れよ」 岡部もすっかり俺のことをあだ名で呼ぶようになりやがって。教育委員会に訴えたら減棒処分だろうな。 お前の教師人生も一緒に障害物競走させてやろうか。         長門「さかなはつるよりももぐっててづかみのほうがてっとりばやい」 キョン「野生児野生児~」         Yuki.N この星の人間は味にうるさ。 YUKI.N なぜそんなに文句を良いながら食料を食べるのか理解が出来ない。 YUKI.N 不可解。 YUKI.N でも、このカレーはおいしい。         ハルダージ 私はハルヒと、はぐれる訳にはいかないから 二次作品で逢いましょう。その日までサヨナラ恋心よ 改変するぐらいなら、何か話してくれ頼むから 貴女は病んでいくの それだけはわかっているから 見つめてきたお前は、可愛い...
  • 二人で…
    夏の暑さもすっかり弱くなって過ごしやすくなった今日この頃。 涼しげな気持ちのいい風が並んだ木々の葉を揺らした。葉の触れ合う音とちょうど良い気温が秋の訪れを感じさせる。   今あたしはキョンと一緒に部室から帰ってるところ。 今日は珍しく有希もみくるちゃんも古泉君もみんな用事があるって言って帰っちゃった。 なんかこんなことが前にもあった気がするわね。もしかして何か企んでるんじゃないかしら。 …まあいいや。そのおかげでこうしてキョンと二人で帰れるんだから感謝しないとね。 キョンは「そうだな」とか「それは止めといた方がいいんじゃないか?」とか言ってあたしの話に相づちを打って、どんな突拍子もない事を言ってもちゃんと返事してくれる。 呆れたような気の抜けたような、でもそれでいて優しい笑顔で。   ねえキョン、こんなに近くにいるのに…こんなに好きなのに…どうしてただの友達なの?どうして好きって言ってく...
  • 七夕の日の女二人
    人類標準時21XX年7月7日、地球衛星軌道、「機関」時空工作部第二軌道基地。   「失礼いたします」  入室してきた朝比奈みくるに対して、長門有希は黙ってうなずいただけだった。  朝比奈みくるは、テーブルの上の鉢に植えられた植物に視線を向ける。 「今年も立派な笹ですね」 「最上級の天然物を取り寄せた」 「連邦政府指定の絶滅危惧種を勝手に取ってくるのはどうかと思いますが」 「一本ぐらい取ったところで、生態系に影響はない。誤差の範囲内。細かいことは気にする必要はない」 「なんかその理屈は涼宮さんみたいですよ」 「私の成長過程において、涼宮ハルヒの影響が大きいことは認める。彼女と出会ったとき、私は三、四歳だった。三つ子の魂百までということわざもある」 「はぁ」    長門有希は、短冊を二枚取り出した。これも、日本地方政府が人間国宝に指定している職人に作らせた和紙だったりするのだが。  7月7日に...
  • 二人の3月末日
     唐突に吹きつけてきた風は、肌を刺すように冷たかった。  朝、9時30分。  私は、いつもの待ち合わせ場所でキョンを待っていた。  今日は寒かった。明日から4月だっていうのに、理不尽だわ。    しばらく待っていると、キョンが間抜け面をさらしてやってきた。   「遅刻! 罰金!」  私はいつものように、右手の人差し指をつきつけてそう宣告する。 「約束の時間には遅れてねぇよ」 「女を待たせてる時点で遅刻なのよ!」 「それは、どこの世界の法律だ?」    たわいもないやりとりのあと、二人連れ立って歩き出す。  私が寒がっているのに気づいたキョンは、自分の上着を脱いで羽織わせてくれた。  やっぱりキョンは優しい。    そうやって歩いていると、前方から嘘っぽい微笑みを浮かべているイケメンっぽい男の子と、人形みたいに無表情な女の子が歩いてきた。女の子は北高の制服を着ている。  北高の生徒? どっ...
  • 二人きりと匂うは紅茶
    二人きりと匂うは紅茶 序章「MとK~Melty Kiss~」 第二話「雨の日には訪ねてお茶を」 「夏のアイスのように」
  • 二人だけの時間
       わたしは今、先生に頼まれて、下級生の教室まで向かっています。  えっと、プリントを届けないと行けないんですよね。  一年九組、うん、ここですね。 「あのう……」  扉の外から呼びかけてみましたけど、返事はありません。  おかしいなあと思いながら、わたしは空いている方の手で扉を開きました。  そうしたら、教室には誰もいませんでした。 「あれ……」  ううん、何ででしょう。休み時間とはいえ午前中ですから、誰もいないなんてことは……、そう思って教室中を見渡したわたしは、黒板の横にかかっていた時間割を見てその理由に気づきました。ちょうど今、このクラスは、二時限連続での授業の途中みたいです。  そっかあ、だから誰も居なかったんですね。 「えっと、これで良いですよね」  プリントを置いて、わたしは教室を立ち去ろうとしました。  ちょうど、そのときのことです。  教室のどこからか、音楽が聞こえて...
  • クリスマスイブ、独り身の女二人
    クリスマスイブ、独り身の女二人  川沿いの桜並木。  朝比奈みくるは、ベンチに座って、空を眺めていた。  空からは、ふわふわと雪が舞い降りてくる。  この時間平面はいわゆるクリスマスイブ。  そんな日の夜に、こんなところにいる人間は多くない。一般的にいえば、桜は春に愛でるものだ。  彼女がここに来たのは、特に理由があるわけでもなかった。この時代に遡行したときは、許される限りは、ここに来ることが習慣化している。ただ、それだけのこと。  あえて理由をつけるなら、ここがとても思い出深い場所だから、とでもいうべきだろうか。  彼女の今回の任務は既に完了している。部下たちは、原時間平面に帰還させた。  彼女がこの時間平面に無駄に滞在することが許されているのは、組織内での彼女の地位が確固たるものであり、多少のわがままが通るからにほかならない。  ふと見ると、人影が見えた。徐々に近づいてくる。  ...
  • 誰も知らない二人のためのフィルム
      二人のために用意されたステージは、雪の中に浮き出た木造りの円形の踏み台だった。粉雪は、公園内の遊具の殆どを穢れのない白に沈めてしまっていた。浅い雪が絨毯のように敷かれた土台の上に、古泉は真っ先に足を掛けてよじ登り、次いで長門を引き上げた。 すっくと台の上で立ち上がり、地上よりも一段上となった場所から見渡した世界にあったものは、穏やかに降り積もり続ける氷の結晶と、白濁した空模様と、冷たさを湛えすぎたためにこの上ない無色である鋭利な寒風。それがすべてだった。 薄い雪を踏みしめた足を動かすと、シャーベットをスプーンで掬い取ったときのような、心地いい音が耳に跳ね返る。 一歩を踏み出したところで立ち止まり、古泉は綺麗に靴を模写した、白い下地にかたどられた己の足跡を振り返って眺めた。長門は動かず、やはり無言で、古泉の靴跡を眺めていた。 この広場から突き出たような円い壇の上で、ちょっとした...
  • 『二人だけのクリスマス・イヴ』
    「そういえばそろそろクリスマスね」 カレンダーを見ながら涼宮さんが言う。 「最近、親父が妹の為におもちゃ屋を巡ってるぞ。」 「へぇー妹ちゃんサンタ信じてるのね。」 「もう小五なのにな。」 「いいじゃない。夢があって」 クリスマスか…。サンタさんか…。信じてた頃が懐かしいな。 私はキョンくんと涼宮さんの会話を聞きながら思った。 「私は小四まで信じてたわ。アンタは?」 「小三くらいまで信じてたな」 私もそれぐらいまでサンタさんは居ると思ってたっけ。 「有希は?いつまで信じてた?」 「貴方と同じくらいまで」 本から目を離さないまま長門さんが答えた。…それって嘘ですよね? ふーん、と言いながら涼宮さんは私のほうを見て私に言った。 「みくるちゃんは?」 「私は小四の時まで信じてました」 その言葉にキョンくんは『未来にもそういう風習はあるのか』みたいな顔をした。 「そんなもんよねー。古泉君は?」 「僕...
  • 二人きりと匂うは紅茶 序章「MとK~Melty Kiss~」
    いつも通りのSOS団室。居るのは俺と大好きな朝比奈さんの二人だけ。あとは紅茶の甘い香りが漂う。 「いつもながら美味しいです」 この時間が俺は一番好きだ。朝比奈さんと二人きりだから。いつか帰ってしまう大好きな人となるべく長い時間一緒に居たいから。 「ありがとうございます。あ、そうだ。えっとぉ・・・はい、遅れたけど」 朝比奈さんが鞄から包みを取り出す。女の子らしい可愛い包装紙にくるまれたそれ。 「チョコですか?」 「はい、手作りなんですよ」 「食べても良いですか?」 「はい」 俺は包装紙を丁寧に剥がした。中から可愛らしい箱が現れる。 朝比奈さんを見ると、凄く緊張したように、かつ恥ずかしそうに顔を赤くしてこちらを見ていた。 開けると、ハート型のチョコにホワイトチョコで「キョンくん大好き」と書かれていた。 「えっとぉ・・・そのぉ・・・」 「とりあえず、まずチョコを頂きます」 パクッと口に入れる。甘...
  • Love Letter from …? 
    ...いたからという理由で二人三脚の真似事をしてみましたとは言えない。 「あー、いや、たまたま、本当にたまたまなんだけどな、ちょっとした用事があって駅に来たらな、お前があの男に言い寄られて困ってそうな顔をしてたから、なんとなく助けたほうがいいかなーなんて思ったりしてな……」  かなり苦しい言い訳である。俺は彼の手紙をハルヒに渡しており、ハルヒがその手紙を受け取って読んでいるのを確認している。  つまり、俺が手紙の内容を知っているのはハルヒも承知のはずだ。にもかかわらず、俺は彼の告白を阻害し、ハルヒを遠ざけてしまった。  本来ならばハルヒが駅前に来たのはハルヒ自身の意思であり、俺には一切合財関係ない。  その辺を突付かれるとかなり痛いのだが…… 「まあ、正直うざかったのよね。もう少ししたら蹴り飛ばしてその場を離れる予定だったけど、ちょうどキョンが来てくれて助かったわ。一応例は言っとくわね...
  • 鈍感な二人と、その幸せを願う人達の話
    ――はじまり――  卒業と、それに伴う進路……。それと同時に訪れる、別れと出会い。  それは、人生において重要な役割を果たし、誰にでも分け隔てなく、選択を強いられる物だ。  そして、俺達、SOS団にもそれが訪れた。  とりあえず、朝比奈さんは一年早く大学に行った。勉強を頑張っていたわりには、近場の一番レベルの低い大学に落ち着いたがな。 「わたし、緊張しぃだから本番で全然ダメで……ここしか受かりませんでしたぁ」  と、落ち込んだ表情で朝比奈さんは言っていたが、鶴屋さんも付き合って同じ所に行ったから楽しい生活を送っているのだろう。  そして、今年。長門と古泉は同じ国立大学に受かった。まぁ、理系と文系という違いはあるがな。  ハルヒから離れていいのか? という疑問も浮かんだのだが……。 「最近は涼宮さんも落ち着いてきましたからね。僕は何か起こるまでは好きにしてていいと」  「……わたしも」  ...
  • 抱き枕と二人のコミュニケーション
     ちらりと部屋の時計に目をやる。二本の針は見間違いようのない直角を示していて、今の時間が普段過ごすことのない深夜だということを俺に教えてくれた。  何故そんな時間まで起きているのかという理由については、さっきから俺の頭の中でくるくると踊るように回っている言葉を見て貰えば明白だと思う。  ……寒い……。  これ以上ないくらい単純な話だ。  なら、布団に入って眠ればいいのでは?という声が聞こえてきそうだが、残念ながら今の俺は布団の中にいて、その上で寒くて眠れないことに困っている。  朝の天気予報で言っていた「今日は暖かい一日になるでしょう」という言葉は、どうやら深夜の布団の中までは保証してくれなかったようで、いきなり舞い戻った冬の寒さは、春の陽気に油断して毛布を一枚減らした愚か者の体温を着々と奪っていった。  苦し紛れに足を擦り合わせても、体を丸めて布団にくるまってみても、俺の意識は綱渡りを...
  • 3月14日の出来事
    この話は2月14日の出来事の続編です  「みくるちゃん、有希、行くわよ!」 「えっ。行くって何処へですか?涼宮さんはこの暗号解ったんですか?」 「いい、みくるちゃん。こんなのは行きながら考えるの。 立ち止まって考えるなんて時間の無駄なんだから!」 そう言うやいなや、涼宮さんは朝比奈さんを彼の自転車の後ろに乗せてから自分も乗り、僕の自転車に乗った長門さんを引き連れて 鶴屋家を出発してしまいました。 それを見送った後、僕の家に置いておいたプレゼント取りに行くために、 僕と彼もまた鶴屋家をあとにします   今日は3月14日。所謂ホワイトデー。そして本日のSOS団のイベントは、 ホワイトデーの贈り物を探すオリエンテーリングと言うわけです。 内容は、まず彼が涼宮さんたちに次の目的地のヒントが書かれた暗号文を 渡します。涼宮さん達はその暗号を解き次の目的地に行き、 そこに行った証拠として写メールを涼...
  • 二人きりと匂うは紅茶 「夏のアイスのように」
    「不思議探索スペシャル、夏の不思議大操作は終了よ!」 「ふぁ~・・・暑いから物凄い疲れたぜ」 「谷口はナンパしかしてないよ」 「あ~めがっさ面白かったにょろ~」 「そう・・・」 「さて、では帰りましょうかね」 「そうですね」 「ルソー、おいでなのね」 「由良達は帰り道解るか?」 「うん」 「ここら辺はよく来てたから」 「今日は楽しかったよ。皆さん、またね~」     二人きりと匂うは紅茶  第二話「夏のアイスのように」     「キョンくん、家に寄りませんか?」 夏休み中。 いつものメンバーに谷口やら阪中やらを加えて大人数となったSOS団の夏の不思議大捜査の終わった後。 夕暮れの帰り道で俺は朝比奈さんに誘われた。 「え?」 珍しい。いつもは俺の家でお茶などをするのに。 そんなわけで驚いて声を上げてしまった。   「あ、ハーゲンダッツのバニラを大量に鶴屋さんに頂いたんですよ。それを一緒に食べ...
  • 二人、夕立、遊具にて
    今年の秋は暑い、と思っていたのも束の間、いつの間にか寒さに震えるような気候になってしまった。 特に理由はないのだが、最近団活が終わると俺とハルヒは一緒に帰るようになっている、本当に何でだろう。 そして今日も俺達は肩を並べて長い長い下り坂を下っていた、途中の焼き芋屋で焼き芋を買わされるのはもはや規定事項となっている。 一度なぜ買わなきゃならないのか聞いてみたところ、秋だからに決まってるじゃないと言われた、そのときは妙に納得してしまったな。 そんなに食うと太るぞ、と思う奴もいるかもしれないがそんなことは全くない。 これはただの蘊蓄だが坂は登りより下りの方が肉体的にはきついらしい、俺はそうは思わんが全然太らないところを見ると実際に正しいのだろう。 結局は気持ちの持ちようってことだな。 「さっきから、なーにブツブツつぶやいてんのよ、それ引きこもりっぽいわね」 失礼な奴だ、本当に引きこもるぞこの...
  • 二人きりと匂うは紅茶 第二話「雨の日には訪ねてお茶を」
    ザー。 「・・・」 雨の日は憂鬱になる。理由は空が重いから、というわけではない。 いつもいつも大変で疲れる不思議探索は無いが、だからこそ憂鬱なんだ。 マイ・スウィート・エンジェルの朝比奈さんに出会えないからな。 家の窓から外を眺めても、雨は止まない。そりゃそうだ。 妹が隣でせっせと照る照る坊主を作っているが、それが効くかも解らないんだからな。 まぁ、願うなら効き目抜群のを妹が作ってくれる事を祈るさ。 そう思わずにはいられない。 だが、どうしても某魔法陣漫画に出てくる褌穿いた風の精霊にしか見えないんだが。 あれは角があってこれは角は無いけど。 まぁ、効き目があればそれで良いんだ。俺としてはね。 だって、晴れたら会いに行けるからな。 ―――ピンポーン。 そんな事を考えていると、玄関で呼び鈴が鳴った。 「キョンくん、出てー。私、照る照る坊主さん作りで大変だから」 そんなん打ち切れ。 って言っ...
  • やきもち
    憂鬱な月曜の朝。珍しく早く学校に行った俺の一日はこいつとの会話で始まった。 「昨日帰りに街歩いてたらまたナンパされちゃったわ」 「朝一番から自慢話か?ハルヒ」 珍しく早く来た俺より早かったハルヒ。朝からそんなに絡まないでくれ。 俺は昨日の探索などで疲れてイライラしているんだ。 「何よ、つれないわね。ただウザかった話を他人に聞いてもらうとスッキリするじゃない」 まったく自己中心的な奴め。 「それで俺はなんと言えばいいんだよ。さすがは団長様、やはりうつくしいんですね~ってか?」 ハルヒは明らかに不機嫌に顔をゆがめた。 「……もういいわ。あんたさ、あたしが誰かと付き合ったりとかしようとしても全然気になんないわけ?」 何を言い出すんだ。『恋愛は精神病よっ!』なんて言う奴がそんなこと心配する必要はないだろう? まぁ、ここは本音を言っておくか。 「お前が誰かと付き合うってんで幸せならいいじゃないか。そ...
  • 失ったもの・得たもの 第一話「幸福からの転落」
    なにかおかしいと思ったのは次の日だった。 昼休み、いつも通り谷口、国木田と飯を食べようと鞄から弁当を取り出すと谷口からこんな事を言われた。   「悪いキョン、今日は一緒に食えねえ」 「ん?なんかあるのか?」   「国木田と二人だけで話したいことがあるんだ」   そう言うので国木田の方をみると、国木田も手を顔の前にあげてごめんのポーズをとっていた。   「まぁ…そういうことならしゃあないか」   「悪いな」   教室の中で一人食べるのも寂しいので、部室に行って食べることにしようと部室に向かう。 多分長門がいるだろうが、まぁ飯食うぐらいは許してくれるだろうさ。   そんなこんなで部室に向かうと、案の定長門がいた。   「悪いな長門、今日はここで食べさせてもらうぞ」   長門はなにも言わないので了解の意を得たと思い弁当を開こうとしたら、思わずびっくりするようなことを長門が言った。   「今は一人...
  • 長門と朝倉の喧嘩
    おはぎの続きです 前回のおはぎ騒動から復活?した朝倉。今ではすっかりクラスに馴染んでる。 ハルヒと仲良く話しているところを見ると、俺がナイフでグリグリされる事も無いだろう。長門も「大丈夫」と言っていたしな。 しかし何故だろう?今、部室の空気は最悪です。あのハルヒでさえ部室の隅のほうで朝比奈さんと一緒に震えてる。あ、前も震えてたな。 古泉は「バイトに逝って来ます」と青くなりながら足早に出て行った。生きて帰ってこいよ そして原因はまたしても朝倉と長門である。とりあえず落ち着け二人とも 「「うるさい!」」 えーと、俺、帰って良いか?もの凄く怖いんだが。 怒った顔の長門なんてはじめて見たし、朝倉は今にもナイフでグリグリして来そうだし。 しかし、長門が怒るなんてよほどの事なんだろう。部室の隅で朝比奈さんと怯えてるハルヒに聞いてみた。ハルヒ、何があったんだ? 「えっと、いつも通り部室に来たら有希と涼...
  • 白雪姫の真相
    白雪姫の真相    簡易シミュレーターが空中に展開する無数の曲線と記号と数式で構成された光の樹形図を見上げながら、朝比奈みくるは溜息をついた。    彼女は行き詰っていた。    シミュレーターが示すキョンと涼宮ハルヒの結末は、彼女の満足にいくものではなかった。  なぜなら、それは彼女が知っている史実からずれていたから。  二人は結婚して幸福な一生を過ごすはずなのに、なぜか二人とも生涯独身という結末になっていた。  まだ、時間軸の上書きは観測されてないが、何かの拍子に上書き現象が発生しないとも限らない。そうなれば、このシミュレーション結果が現実となってしまう可能性があった。  何かが足りない。それは、どこかの時点で介入する必要があるということ。  問題は、二人の結婚が規定事項として認定されるかどうかだ。二人が結婚しなくても、今のこの時間平面には影響がないと判断されれば、上書きが発生しよう...
  • a unique solution 1
    『 a unique solution  ~一意の解~』    それは穏やかな放課後だった。  長門が定位置でハードカバーを読み耽り、古泉と俺は花札に興じ、メイド服に身を包んだ朝比奈さんがたまにお茶のお代わりを煎れてくれるという、SOS団にとっては極々フツーの日常風景である。  俺はこのひとときに常日頃から安らぎを感じていた。  なぜならこの後嵐がやってくるからだ。今の内に癒されておかなくては身が持たん。  いつもこの和やかな雰囲気を竜巻のごとくぶち壊してくれるSOS団長様なのだが、今日はやけに登場が遅い。一体何処で道草くっているのやら。 「遅いですね」  唐突に古泉が言った。  人の考えを読んだかのようなタイミングが毎度のことながら気に障る。 「またどこぞで良からぬことでも仕込んでいるんだろ」 「けれどこんなに遅いのも珍しいですよね?」  小首を傾げながら朝比奈さんが言う。  しか...
  • ゆずれない
    「有希とキョンと一緒か……なかなかない組み合わせよね」 くそう、古泉の奴め。朝比奈さんと二人きりとは実に羨ましい。 こっちは宇宙人とトンデモ団長との三人旅だってのに。 「さ、行くわよ!二人とも早くするっ!」 俺はとりあえず会計を済ませ、先を歩く二人の背中を追いかけた。 「どっちに行こうかしら。西側?それとも東側?二人ともどっちがいい?」 どうせどっちに行っても何も見つかりゃしないんだ。楽な道が多い方を選ぶか。 そう思って俺が口を開こうとした時だった。 意外な人物がハルヒを怒らすような台詞を吐いたのだ。 「図書館」 長門よ……頼むからゴタゴタだけはやめてくれ。 「ほほーう、有希。あんたいい度胸してるじゃない。図書館にどんな不思議があるのか今すぐ言いなさい」 ハルヒは少し怒っているようだ。そういえばハルヒが長門に怒ることは珍しいな。 「不思議はない。だけど読書で知識を得ることと、心の平穏を得る...
  • My little Yandere Sister外伝 グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」
     クリック? クラック!  ある所に、貧乏な木こりが、奥さんと二人の子供と一緒に暮らしておりました。  子供二人のうち兄の名前はキョン。妹の名前はキョンの妹といいました。  木こりはとても貧乏で苦しい生活をしておりましたが、ずっと流行している飢饉のせいで日々のパンすら手に入らなくなりました。  このままでは一家四人が全員飢え死にしてしまうと考えました。 「古泉一樹。このままでは死んでしまう」 「解ってます…」 「やっぱり二人を捨てなくてはいけない」 「…むぅ…」  そう、口減らしです。  二人はそうやって話し合い、森の奥に連れて行って子供達を置いて帰ることにしました。  しかし、この話はお腹が減ってしまい眠れずにいた二人の子供達の耳にしっかりと聞こえていたのです。 「わたしたち捨てられちゃう。そして森の獣に食べられちゃうんだ」  と、心配そうにグスグスと泣く妹にキョンは、 「心配するなよ。...
  • コーヒーふたつ【おかわり】
    俺も、お前の事が大好きだ・・・ 時が止まった気がした。 俺は・・・自分で言うのもなんだが、普段なら色々と考えてしまうと思うんだ。 ある意味、内向的なのかもしれないな。 ただ、今は一つの気持ちで頭の中が爆発しそうだ。 ハルヒが好きだ。 そして、欲しい。 ハルヒは黙ったまま瞳を閉じた。 トクン・・・トクン・・・ 二人の心臓の音だけがこの部屋を支配している。 俺はハルヒを抱き締めたまま、離す事が出来ないでいる。 そしてハルヒも・・・ 電気ストーブの灯りが揺れていた。 「ねえ・・・」 この部屋を、二人の心臓の音の支配から解放したのは、ハルヒだった。 あ、すまない。 慌てて離れようとする俺の腕をハルヒが再び抱き寄せる。 「私だって・・・」 何? 「私だって・・・男と二人きりで一晩過ごす事の意味くらい知ってる・・・。」 ! 俺は戸惑いを隠せない。いや隠せていな...
  • ミヨキチの暴走~ミヨキチend
    「今の俺には三人を選ぶことは出来ない。でも俺はミヨキチが好きだ」 俺の言葉にハルヒも佐々木も信じられないという顔をしている。当たり前だろ?相手は小学生だぜ? ミヨキチは俯いていてどんな表情をしているかわからない。 「キョン、君は本気で言っているのかい?」佐々木が真剣な顔で聞いてきた。 ああ、本気だ。「あんた…正気?」スマン、ハルヒに佐々木。俺はいたって正気だ。 「いいかい?キョン…」「アンタね!下手すれば…」二人して俺に説教してくる。 二人とも落ち着け!俺はまだ全部言い切ってない! 「「へ?」」間抜けな顔をするハルヒと佐々木。ミヨキチも顔を上げてこっちを見ている。 「いいか?口を挟まずに、まずは俺の話を聞け。確かに、俺は高校生でミヨキチは小学生だ。付き合うわけには行かない」 ハルヒと佐々木はうんうんと頷く。ミヨキチは不安そうに俺の話を真剣に聞いている。 「だから、ミヨキチには、ミヨキ...
  • 橘京子の溜息(後編)
    そうか…そんなことがあったのか。なかなかハードだったな。 「…怖かったです。トイレットペーパーでできた命綱でバンジージャンプを強制されるくらい怖かったです」  次の日、橘は俺に昨日の事を話してくれた。ハルヒと佐々木が、俺と橘の関係を暴こうと躍起になっていたようだ。  しかし、なぜあいつらはそんなにお前のことを気にするんだ?  あ、もしかしてあれか?お前が二人にとっての『鍵』なんじゃないのか? 「……うわぁ………」  橘は感嘆の声を上げていた。何だ、図星だったのか? 「……いいえ、今時こんな天然記念物並みの旗折りがいたなんて……」 「機織り?それは天然記念物じゃなくて重要文化財とかじゃないのか?どこにあるんだ?」 「……………」  橘は黙ってしまった。そういや、まだ何か用事があるんじゃなかったのか? 「…ええ…実は佐々木さんの能力についてです。佐々木さんが涼宮さんと同じく、神...
  • 未来の初詣
    未来の初詣    朝比奈みくると長門有希は、神社を訪れていた。 「涼宮さんたちと一緒にお参りしたときとあまり変わってませんね」  二人は、玉砂利を踏みしめながら、ゆっくりと歩いている。 「ここは、日本地方政府の文化財指定を受けている。神社の建物はもちろん境内の植生も含めて保全は万全」 「そうなんですかぁ」 「あるいは、涼宮ハルヒがそう望んだからともいえるかもしれない」 「涼宮さんの力は未来にまで及ぶんでしょうか?」 「そのあたりの結論は、情報統合思念体にも出せていない。しかし、可能性としてはありうる」   「それはともかく、人がいないですね。涼宮さんたちと一緒に来たときには、たくさんの人がいましたけど」  朝比奈みくるは、境内を見回した。二人のほかには誰もいない。 「現代においては、元日に神社に参る風習もすっかり廃れてしまった。でも、人がいない境内もまた風流なもの。この風景には、あなたの晴...
  • 第一章 ある日、突然に。
    長門ふたり   プロローグ   我々は情報統合思念体。宇宙を統べるもの。全ての時間と空間を超越し、全存在の 上位に位置する。我々は無誤謬であり決して間違いを犯さない。ごく少数の例外を 除いては....。   第一章 ある日、突然に。   授業が終わってから教室で宿題をやった後、僕は団室に向かった。団室に行くのも なかなか難しいタイミングが必要だ。一番理想的なのは最後に部屋に入るというパターン。彼や涼宮さん がすでにその日のパターンを作ってくれているから、それに乗ればいい。 ただ、このパターンの場合、部屋の扉を開けたときに何が起きているか解らないから とっさの対応が難しい場合もある。あの5月の日、世界が消滅の危機に瀕した日の前日、 部屋に入って行くと涼宮さんがバニーガール、朝比奈さんがメイドの格好、そして なんか険悪な雰囲気、僕は 「今日は仮装パーティの日でしたっけ」 などととっさにボケてみ...
  • その後の探索日
    ミヨキチの暴走の続きです 土曜日。今日の市内探索は佐々木団(仮)とミヨキチが参加し、メンバーは合計10人になった。 集合場所に行くと、やっぱり俺が一番最後だったが「今日は罰金無しでいいわよ」とハルヒが言ったので奢りは無しだった。 班分けは5人2グループに分けることになったのだが、くじ引き無しでハルヒが勝手に決めちまった。 一つ目のグループは俺にハルヒに佐々木にミヨキチに朝比奈さんのメンバー。 もう一つは、古泉と長門に橘、藤原、周防のメンバー。で今日一日、このメンバーで固定らしい。 古泉側のグループなんだが…見ていて非常に不愉快である。なんせ古泉と長門、橘と藤原の4人がイチャイチャしてやがるからだ! 朝比奈さんは「私だけ…独り…」と何かブツブツ言ってる。オイ、ハルヒ!アイツらにこれはデートじゃないと言ってやれよ。 「はぁ?なに言ってんの?コレがデートじゃなきゃ何だって言うのよ?」あれ?ハル...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~手芸部編~
    「今日は、みなさんと一緒に、枕カバーを、縫っていこうと思います」 満面の笑みで手芸部の部長さんがそう言う。 今日、枕カバーを縫うということは、部員募集のポスターにも書いてあったから、予定通り。 何で、枕カバーなのかは分からないけど、もともと手芸部に入ろうとしていたわたしからしてみれば、なんでもいい。 にしても、満面の笑みの部長さんとは対象的に、あたしの隣に座っている子は初めて顔を見たときから、ずっと無愛想。 涼宮ハルヒ この子ほど衝撃的な自己紹介をあたしは今まで見たことがない。 今となっては、あれがウケ狙いだったのか、マジメに言ったのか分からないけど。 多分、あの口調ぶりからしてマジメだったのだろうと思う。 ところで、涼宮さんが座っているのはあたしの右隣。 あたしの左隣には剣持さん、その隣には瀬能さんが座っている。 あたし達3人は昔からの仲良し3人組。 なんだけど、高校に入って、...
  • お姉ちゃん
    冬の寒い日。 わたしは自宅の近くの公園で一人、本を読んでいた。たまに、こうして外で本を読む。寒いけど空気が気持ちよく、気分を入れ替えることができるから。 「あっれー!?そこにいるのは有希っこかい?」 「あ……鶴屋さん」 長い髪の綺麗な女性が立っていた。鶴屋さん、とても明るくてかわいい性格をしていて、少し憧れてしまう。 「なにしてるんだい?こんなに寒い中で読書かい?相変わらずの本の虫っぷりだねぇ!!」 ゆったりとした空気の寒い冬に、ほんのりとあたたかい陽が射したような感じ。鶴屋さんと喋ると世界に明るい色がつくような感覚を覚える。 「一緒に読む?」 わたしは尋ねた。たぶん返ってくる返事はNO。だけど聞いておくのが人間の礼儀。 「いやいや!あたしは遠慮しとくっさ!それより有希っこ、一緒にご飯食べにいかないかい?あたしが奢るからさ!」 わたしは少し考えた。確かに昼食はまだ食べていない。でも、わたし...
  • 上級生下級生
    「ねえみくる、たまには上級生らしい事をしてみたいと思わないかい?」  帰りがけに、鶴屋さんがそんなことを言い出しました。  今日は鶴屋さんと二人きりで帰宅です。  何時もSOS団の皆さんと一緒なんですけど、今日はわたし達の学年だけ補習が有ったんで、皆さんとは別行動なんです。 「上級生らしい事、ですか?」 「そうそう、上級生らしい事さ。みくるってさ、SOS団の中じゃ唯一の上級生だろう? それなのに、上級生らしい事ってしてないみたいだし。そういうあたしも、あんまりしてないわけだけど」  鶴屋さんが説明してくれます。  そういえば、あたしは皆さんより上級生でした。  SOS団は涼宮さんが団長で、古泉くんが副団長、キョンくんも割としっかりしている方だし、長門さんは長門さんで頼りになるんでついつい忘れかけちゃいますけど、学年でみたらわたしだけが一つ上なんですよね。  鶴屋さんは、SOS団の団員じ...
  • 一足遅いクリスマス
     とあるビルの一室。  「機関」総帥は、速報版の報告書を読んでいた。  内容は、ここ数日の間に行なわれた朝比奈みくるの組織による時間工作活動に関するものだった。  12月24日から26日にかけて行なわれたその工作はかなり派手なもので、「機関」の内外が豪快にかき回された。  朝比奈みくるは、自ら工作活動をこなしつつ、囮役も果たし、さらに部下たちの指揮統制もとるという超人的な活躍ぶりを今回も示してくれた。  「機関」の対応は後手に回っている。主導権を相手に握られている以上、それはやむをえないのだが、全く気に入らない。  後で関係部署の責任者を呼びつけて、今後の対応策について検討しなければならないだろう。  呼びつけられる方は災難だ。この総帥に睨まれれば、誰もが震え上がる。  例外は、この部屋のテーブルに碁盤を広げ詰め碁に興じている彼女の夫ぐらいであった。   「で、今回の工作活動の意図・目的に...
  • ミヨキチの暴走~佐々木end
    「俺は佐々木を選ぶ」言ってしまった、もう戻れない。 「本当に…僕を…?」ああ、俺は佐々木が好きだ。佐々木は不安そうな顔のままだ。 俯いたままの二人、俺はなんて声をかけたらいいのだろう?言葉が見つからない。 「…死刑…だから」言ったのはハルヒ。その言葉に俺はきっと閉鎖空間に飛ばされるのだろうかと考えた。 「佐々木さんを…泣かすような事したら…許さ…ないんだからね!」ハルヒが泣きながら言った言葉に俺は驚いた。 俺はハルヒが自分を選ばなかったことに対していったのだと思っていた。 「お兄さん、私も涼宮さんと同じです」ミヨキチも泣いていた。 「ゴメンな二人とも。それと、ありがとう」俺はこれぐらいしか言えなかった。 「謝る必要なんてないわよ」「そうですよ、お兄さん」二人とも、本当にありがとうな。 「さぁて、キョンに佐々木さん!二人にはここでキスしてもらうわ」はぁ!?何でだよ?俺の疑問にハルヒとミヨキチ...
  • 九曜ふたり
    九曜ふたり 「キョン、すまないが至急駅前に来てくれないか。ちょっと困ったことになってるんだ」  電話から聞こえてくる佐々木の声は、どこか切羽詰っているような緊迫感があった。 「いったい何があったんだ?」 「九曜さんが……」  九曜が……? 「とにかく、今すぐ来てほしい」 「ああ、分かった」  とにかく、あの佐々木でさえうろたえるような事態が発生しているようだ。  俺は、すぐさま長門に電話をかけた。 「……というわけで、九曜のことで佐々木が何か困っているらしい。俺の手に負えんかもしれんから、おまえも来てくれないか?」 「分かった」  駅前に到着すると、既に長門が来ていた。佐々木が長門の背に隠れるように縮こまっている。  そして、 「……………………」  この三点リーダーは、長門ではない。俺だ。  俺は目の前に繰り広げられている光景に何度も目を疑った。  しかし、何度目をこすって...
  • 橘京子の溜息(前編)
    『明日ですが、お時間頂けないでしょうか?ご相談したい事があります』  俺は古泉からそんな内容の電話を受け取っていた。詳しくは分からないが、やはりハルヒに関係する事らしい。困った奴だ。今日も今日とて市内不思議探索に繰り出し、そこで見たチンドン屋に、『この時代にあんなのがあるなんておかしいわ!どこかに時間の亀裂があるのよ!』等とほざいていたしな。  取り敢えず今日は早く寝よう。疲れた。 「おはようございます。お待ちしておりました」 「お久し振りです。おはようございます」  いつもの集合場所、いつもの喫茶店に入って見えたのは、古泉だけではなかった。    ―橘京子。  朝比奈さん(みちる)を誘拐した、人間の風上にも置けない、見た目普通の女子高生、しかし実態は古泉の機関に対立する組織の人間。  恐らくある程度の地位と権限、そして能力を持つエージェント。俺の予想でしかないが、あの森さんの睨み...
  • 何よりも宝物
    「キョン君、おきてーーー」 「ぐはっ」 いつもどおりの起き方。なんだかんだいってこれになれてしまっている自分が怖い。 今日は日曜日。今日は奇跡的にSОS団の活動も無く、かといって特にやることも無い。まあ今日はだらっ~と過ごすか、とそんなことを考えていた矢先だった。 携帯がなる。嫌な予感がする。メールだ。 [ハルヒ] これを見たとき、ああ、俺には休みというものが無いんだとつくづく思った。 内容は「キョン、今日暇?」 それだけ。 前にも書いたとおり、まあとりたててやることもないので暇、と送り返す。 こんなときにその場で嘘を言って休めない自分が嫌だ。 まあハルヒのことだ。どうせ用事があってもSOS団がなんたら・・・で無理やりこさせるだろうが。 俺が「暇」の一文字を送ってから5分くらいして、メールが来た。ハルヒからだ。 どうせミーティングか不思議探しなんかだろうと予想していた。 ...
  • ハイテンションユッキー【黒版】
    みんな、おっはよー!! 今日もユキちゃんがキョンくん観察日記をお届けしますよー。 え?観察するのはハルにゃんなんじゃないかって? その辺はだいじょーっぶ。おとーさんにはちゃーんと報告してます! まあ正直ハルにゃんが機嫌悪かったり変なこと考えちゃったりで情報爆発が起きない限り そうそう報告することなんてないんだけどねー。 っていうかちゃんと報告しないとおとーさんが 『有希ィーーー!まァたあの男にうつつを抜かしてるのかァーーー!おとーさんは悲しいぞォーーー!!』 とか言ってうるさいからってのもあるんだけどねー、今は。 そろそろ娘離れしないと、おじさんたちも呆れてるよっ!…あ、急進派のおじさんは別か。   さてさて、そんなことはどーでもいいんですよ。 今日は待ちに待ったお休みの日!そう、SOS団不思議探索の日ってわけ!! いや、別に不思議探しなんかどーでもいいのよ?わたしはキョンくんと同じ班にな...
  • 小さな罪人
     夜中の12時。わたしはハサミを持って部屋を出た。どこに行くのって?  わたしのお兄ちゃん、キョンくんの部屋に行くの。  今日は、キョンくんの部屋にはハルにゃんが泊まりに来てる。あたしの敵、ハルにゃん。  キョンくんはわたしだけの物なのに……絶対に譲らないもん。  こっそりとドアをほんの少し開けて、中を覗くと……えぇっ!? 「んっ……キョン、ちょっと痛い……」 「あ、悪い。……ゆっくり動くぞ、ハルヒ」 「んっ、あっ……気持ちいい……」  危ない……声が出ちゃいそうだった……。何やってるかは子どものわたしでもわかる。  キョンくんが隠してるエッチな本とかに載ってるようなことを二人でしてる。  最低だよ、キョンくん。ハルにゃんも。隣りの部屋にわたしがいるのに……。  ほんとは、二人が寝てから行こうと思ったけど……決めた。邪魔しちゃうもん。  だって、キョンくんを取られたくないから。  わたしは...
  • お茶とおせんべい
      こんにちは。今日はわたしこと朝比奈みくるがお相手を務めさせていただきます。 文章はうまくないと自分でも思うんですけど、最後まで頑張りました。 ちょっとおかしかったお話をお届けしたいと思います。 いつものように放課後は、部室に集合です。 今日は涼宮さんとキョンくんが遅れています。掃除当番かな。それとも涼宮さんに用があって、キョンくんが巻き込まれているのかも知れません。 そういうわけで、いま部室には三人しかいません。 いつもにこにこ笑顔を絶やさないけど、ときどき怖い目でわたしを見る古泉君。良く言えばミステリアス、悪く言えば無愛想な長門さん。 そして時をかける少女であるわたし。 その三名で、長テーブルを囲んでいます。 どうせ二人がこないと始まりませんから、それまで三人でお茶しながらお話することにしたのです。 「しかし、あのお二人はどこまでいきましたかね?」 古泉君が目を細めて、お茶を一口すす...
  • 続・孤島症候群
    「それにしても晴れて良かったですね」 「ああ、そうだな」 …。 上を見上げれば青い空、周りを見渡すと青い海。春らしい暖かい風が甲板に立つ俺の顔を優しく撫でる。 …。 「ほんの数日前に雪が降ったとは思えませんね」 「……まったくだ‥」 …。 数日前に行われた悪夢を思い出す。春休み直前の休日、季節外れの大雪が俺達の街を襲った。 この雪に大喜びしたハルヒにより校庭で生徒会との雪合戦が行われたのだ。 己の全存在を賭けた総力戦となったその戦いは……ハルヒによる‘F・T・A’(フライング・タニグチ・アタック)の炸裂、それに伴う谷口の裏切り、暴走した二人の宇宙人による地球崩壊の危機、そして最後は……ん?後編はどうしたんだって?。 ああ…とある事情により無期限延期だ。 …勘違いしないでもらいたい……どうやってまとめたら良いかわからなくてなって、悩み、途方に暮れたあげく 「……無かった事に出来ないかな‥」...
  • 壊れたパズル
    小春日和の一日が終わり、校舎の影がこの部室の一番奥まで届いています。 彼岸花のように燃える夕日がとても綺麗な、秋の夕暮れ。 私は一人この部室に佇んで、彼がやってくるのを待ち続けています。 今日も彼は、影をもとめて、この学校内をさまよい続け、 傷ついた小鳥が巣に帰るように、最後にこの部室へとやって来るのです。 そして、ひび割れたガラス細工が壊れないようそっと彼を包み込み、 彼を見守るのが今の私の役目。 廊下から響く足音が私に、彼の帰りを知らせます。 願わくば、いつも通りの彼でありますように―― コンコンと短く響くドアの音。 よかった……いつもの彼のみたいです…… 「はぁいどうぞ」 ドアを開ける彼。いつもの微笑みを私に見せてくれました。 「あ、あれ?朝比奈さんだけですか?長門と古泉は?」 「ええ、長門さんと古泉君はもう先に帰っちゃいました。私だけじゃ不満でしたか?」 ...
  • 第四章 ダブル消失
    長門ふたり   第四章 ダブル消失   長門さんが二人いるのにもすっかり慣れてしまった今日このごろ。 なにしろ、二人いたおかげで命拾いまでしてしまった以上、 もはや、文句をいう筋合でもなくなってしまった。 彼も、自分の二重化が起きてからは下手に二人のうちどちらかを 帰らせようとするのは問題があると思い直したようだ。 長門さんも一日交替で登校してくるし、記憶は完全に同期しているので 僕や彼の様に二人の長門さんを区別できる人物以外にとっては、 事実上、何の問題もない。もともと、長門さんはSOS団員以外とはろくに 接点もないわけだし、そうそう強烈なことなど起きようもなかったのかもしれない。 結局、人間の慣れとは恐ろしいもので我々SOS団員は、事の次第にまったく 気づいていない涼宮さんをふくめて、長門さんが二人いる状況に適応しつつあった。   文芸部室に赴くと、早く来すぎたのか、長門さんしかいなか...
  • 涼宮ハルヒの仮入部番外~かなり後の後日談~
    ある日のホームルーム前の少しの時間、いつものようにハルヒに話しかけられた。 「ねえ、あたしこのクラスに二人、もしかしたら人間じゃないんじゃないかなー?って思うヤツが二人いるんだけど話していい?」 こいつが、あらかじめ、言っていいかどうかたずねてくるなんて珍しい。 まあ、言うだけ言って、実行をしようとは思ってないんだろう。 「誰だよ?」 「一人は、あの・・・名前なんだっけ?あの丸メガネの男子」 うちのクラスにメガネをかけた男子生徒は3人いる。 うち、丸メガネと呼べそうなのは二人。 人間じゃないかもって言ってるところからみて、多分山根だろう。 「そうそう山根。あいつは何かあるわ」 どこでどう見たらそう思うのかね? 見た目か? 「違うわよ。前にね、あたしあいつの所属するアイドル研究部に仮入部したのよ」 そんな部活がこの学校にあるのか。 いったいいくつあるんだ?この学校に部活。 「でね、観察対...
  • 題名付き・普通短編
    ひぐらしのなくハルヒ カセットテープ 興味 Stairwayto Haruhi SIRENOF Haruhi 長門猫化 日常あるいは平穏な日々:ハルヒ篇 仮入部 最後の手紙 長門さんとギター 二人で、校舎にて 携帯電話 コミケにて 長門有希の体温 ある雨の日のこと 遺書 気のせい・・・? 感情 1.35倍 俺・・・実はポニテ萌えなんだ(憂鬱後記) 俺・・・実はポニテ萌えなんだ 涼宮ハルヒのエロゲー 朝比奈みくるとポケモン 憎悪、拒絶、少女 長門有希の虐待 日常 大切な君達へ……… 長門さんと白雪姫 えいえんのせかい だーれだ? 『きっかけ』 忘れな草 『涼宮ハルヒのコミケ』 涼宮ハルヒのカラオケ 涙 オセロ三番勝負 焼いた芋 酒と桜と…… 海の家のラーメン キッドナップ・テレフォン のれん 遊○王 赤服親父捕獲戦線 プリン作戦 カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼...
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