涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「宇宙人じゃない(?)長門4」で検索した結果

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  • 宇宙人じゃない長門シリーズ(?)
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  • 普通の短編置場
    ...も宇宙人じゃない) 宇宙人じゃない(?)長門4 長門VSみくる 廃戦記念日 ラスト・ダンス 柑橘空にレモンのあわを 444回目のくちづけ 時の超越 橘さんと午後 驚愕後の断章 橘さんと午前 夜と街灯 夏を涼しく、気持ちよく ハカセくんと佐々木さんとハルヒの時間平面理論 渡橋ヤスミの下準備
  • 宇宙人じゃない長門
    『午後七時。光陽園駅前公園にて待つ』 栞に導かれて、今、長門のマンションの一室にいる。 学校では話せないことがあるらしいのだが……長門はなかなか話を切り出そうとしない。 部屋に通され最初の茶に手をつけてから、長門はずっと俺を見ている。なんだか観察されている気分だ…。 興味深そうに向けられる長門の視線に耐えきれず、俺から「学校では話せない話」とやらを引き出すことにした。 「お茶はいいから、俺をここまで連れてきた理由を教えてくれないか」 ………答えない。 「学校ではできないような話って何だ?」 水を向ける。ようやく長門は薄い唇を開いた。 「あなたのこと」 俺? 「あなたの正体」 俺の…正体…?何が言いたいんだ? 「あなたは普通の人間じゃない」 …いきなり失礼だな。 「そういう意味じゃない。性格に普遍的な性質を持っていないという意味ではなく、文字通り純粋な意味で、あなたはわたしのような大多数の人...
  • 長編・長門有希2
    長門有希の憂鬱Ⅰ ユキ×ムネ 『Hirundo rustica』 恋する?いちご練乳 すき焼きミッドナイト 長門有希の憂鬱II 長門有希の些細な願望 雪、無音、窓辺にて。 長門有希の憂鬱III 3つの選択肢 長門有希 銀河を超えた戦い(スターウォーズクロス) 文芸部室の幽霊 もうこんなのいやだ 長門有希の変化 もう一つの12月18日 スノースマイル・バースデイ 白有希姫 Different World s Inhabitants YUKI 長門有希の雨雫 長門有希への復讐  ※微オリキャラ注意 幻惑小説 Close Ties(クロース・タイズ) センター前日 涼宮ハルヒの経営I 射手座の日、再び 寡黙大騒動 「こわれもの」(陰謀でのフラクラが許せず) 想い出は、雪とともに 春先の風物詩 涼宮ハルヒの消失ー長門有希の憂鬱 長門有希の再会 長門有希の三日間 おかえり、ただいま。 長門有希の失踪...
  • 長門じゃない長門
    長門じゃない長門      俺がいつものように部室へ行くと、見知らぬ人物がいた。 名前を訊くことにした。 俺「お前は誰だ」 ?「………長…」 俺「え?」 ?「…長門」 長門ぉぉぉぉぉぉ!?どう見てもあの知ってる長門じゃない。髪の色が血のような真っ赤な色で、長さは長門ぐらいか。そして眼が違う。  某アニメの死体みたいな感じだ。 有希「どうしてあなたがここにいるの」 古泉「いきなりいまして、びっくりですよ」 長門「逃げてきた」 古泉「ほう、それはなぜ?」 長門「僕は戦争が嫌い。たくさんの犠牲者を生み出す」 俺「でもよ、ここも危険だぜ。ハルヒという危険人物がいる」 ハルヒ「ちょ、それどういう意味!?」 俺「彼女は危険だ。だから、朝比奈さん、長門、古泉が側で観察してるんだ。いろいろあってね」 ハルヒ「あ、あたしはちがうわよ」 長門「ハルヒ……?それに、」 朝比奈さん「朝比奈でしゅ」 古泉「古泉一樹...
  • 日常じゃない日常
    日常じゃない日常 古泉サイド 長門サイド
  • ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?保守
    ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン「食ってない」 ハルヒ「うそ」 キョン「何を根拠に」 ハルヒ「部室にはあんたとあたしだけしかいないんだから犯人はあんた意外に考えられないじゃない」 キョン「そんなこと言われても本当に食ってないんだから食ってないとしか答えられん」 ハルヒ「むっ…。じゃあ、あんたが犯人じゃないっていう証拠を示しなさいよ」 キョン(こういう場合普通はお前が俺が犯人である証拠を示すものじゃないのか?) キョン「…しょーがないな」スッ ハルヒ「…んっ」   ハルヒ「……ぷはっ」 キョン「プリンの味しなかったろ?」 ハルヒ「…………うん」 キョン「これで俺が犯人じゃないってわかってくれたよな?」 ハルヒ「…………うん」 キョン「やれやれ」 キョン(しかし一体誰がプリンを食ったんだ?)   ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン(...
  • 日常じゃない日常―古泉サイド
         一人で詰め将棋をしていた僕の手からこぼれ落ちた駒が小さな音を立てて、床に落ちました。  今は涼宮さんも彼も朝比奈さんもいない、僕と長門さんだけがいる静かな部室。  正直なところ、退屈な時間です。長門さんは自分からは話し掛けてきてくれませんし。  そんな事を考えていたせいだったのでしょう、駒を床に落としてしまったのは。  特に急いで拾い上げる理由もありません。ゆったりとした動作で駒を拾おうとした僕ですが、  その駒を拾ったのは僕ではありませんでした。    誰が拾ったかなどと言う事はそれこそ小学一年生の宿題並に簡単な事なのですが、  僕はその人のその行動が信じられませんでした。    SOS団員その2にして宇宙人である長門有希さんが、見慣れた無表情で僕に拾った駒を差し出していました。   「…あの、長門さん?」 「落とした」    簡潔な会話です。しかし僕は動揺を隠し通す事が出来ま...
  • 7月未明の超能力者と宇宙人の主な動向
    「長門さん?」 「……」 「長門さん、聞いてますか?」 「……」 「お~い。」 「……」 三点リーダ連続の長門さんはさておき、昨日の回想をしましょう。 昨日は大変でした。 部活中――いえ、正確には僕が部室に到着した時――涼宮さんが、もう何度目かと思う彼との大喧嘩を繰り広げていました。 時すでに遅く、涼宮さんは廊下に響き渡る大声で何らかを叫び、彼は苦虫を噛み潰した表情で、また言い返します。 その脇で、朝比奈さんは、しゃがみ込んでお気に入りの湯飲みに涙を集めてしまっているし、長門さんは本を広げる事もなく、顔を上げ、その大きな黒瞳で涼宮さんの姿を観察していた。 絶望宣言。 今夜の僕とその仲間たちの睡眠時間は恐らく皆無です。 いえ、これからしばらく仮眠もままならないでしょう。 怒り肩をしながら廊下を大股で歩いてみせる彼女の背中は、すごくその後ろ髪を部室に引かれているように思えました。 ...
  • 普通短編12
    ハルヒ「さあて、学校の七不思議調べに行くわよ!」  みくる「あ、涼宮さん…今日は私だけなんです。みんな用事があるそうで…」   ハルヒ「じゃあ、いいわ後でキョンは罰ゲームねっ」  みくる「ところで涼宮さん、キョンってこんな顔?」  ハルヒ「ちがうは、たしかにマヌケ面だけど顔なしじゃないわ」     みくる「ですよね~、あっ、お茶入れますね」         もしも長門が本当に三歳児だったら。     キョン 「長門?名に読んでんだ?」 長門 「うるとらまんねくさす!」 キョン 「そうか。」 長門 「ゆきちゃんねぇ、しょうらい、うるとらまんねくさすになるの!」 キョン 「なれたらいいな。」 長門 「ぜったいなれるよ!」     古泉 「あれ?長門さんってもともと宇宙人じゃなか【キョン】「子供の夢こわすな!」         ハルヒ 「主役はみくるちゃんで映画を撮るわ!その名も朝比奈ミクル...
  • 幸せの大きさ
      学校から帰宅している時の事だった。   一ヶ月程前から、毎週火曜日になると長門が他の面々よりも早く帰宅するようになった長門に   夕暮れの中、籐で編んだバッグを肩にかけた私服姿の長門に出会ったんだ──   舞台は同日の放課後、いつもの部室にさかのぼる。 あいつの定期的な行動に、といってもあいつに定期的という言葉がどこまで適切なのかはわからんが うんうん、あいつも自発的な行動を取るようになったんだなと安心していたのもつかの間 俺の知らない長門がいる事寂しさを覚えるようになった。 本人に聞けばいいのだが、行動にでようとする俺に周りは「まぁまぁ」と言って静止を促してきた。 やきもきする心が少し暴走したのか俺はポツリと言葉を漏らした。   「最近長門はコンピ研、学校の図書室と行動的になったなぁ」   長門が帰った部室で残りの面子は、さも楽しげに噛み付いてきた。ハルヒは 「ふふーん、...
  • 長門の真実
    お約束のように、古泉が最後にやってきたのは、いつもながらの変わり映えのしない、団活の真最中だった。どうせなら、不思議体験ツアーだけじゃなくて、毎日の団活でも最後に来たら、おごり、を励行して欲しいものだ。入って来るなり古泉は俺のそばに来て 「ちょっとお話が」 などと、ほざきやがった。顔が近いぞ、古泉。なんだ、言ってみろ。 「ここではちょっと」 とささやく古泉の視線の向こうには、いつものごとくハルヒが....、ん、 なんだ、長門の前じゃいえない話か? 「はい」 「何、古泉君?キョンと内緒話とは聞き捨てなら無いわね。」 「いえ、御婦人方にお聞かせするような内容では」 「あー、いやらしいわね。そういう話はどっかでさっさと済ませて来て頂戴」 「はい、それでは」 古泉は 「中庭へ行きましょう」 といつものテーブルへ俺を誘った。 「今度はなんの話だ?」 ハルヒ、お前はまた、特大級の閉鎖空間でも生成した...
  • SOS団のメタボ4
    「世界がピザになってしまったことに気づいたのは、涼宮さんと縁のあった私だけでした」  深夜の街路。俺と古泉の前に突如現れたキングスライム……もとい、朝比奈さん (大) はため息まじりにそう呟いた。 「私は涼宮さんの情報改竄に、耐性というか免疫というか、そういうものがあったんだと思います。ある瞬間を境に世界が、この時間軸から見て未来の世界がデブの惑星へと変容してしまったことに私は気づきました」  明日この世の終わりが訪れると悟ってしまったかのような口調で朝比奈さん (大) は肩を落とした。ひどく落胆した様子なのに、顔面の肉が厚すぎてどんな表情をしているかが目視確認できない。  俺と古泉は驚愕のあまり言葉を失ってわなないていた。最悪の場合、世界はピザになってしまうと予想していたが、よもやこれほどとは……。果たして目の前の未来人の女性と思われる肉の塊は、無事日常生活を送っていけているのだろうか...
  • 長門の日々 第10話『長門"有希"の憂鬱Ⅰ』
    第10話『長門 有希 の憂鬱Ⅰ』   サンタクロースをいつまで信じていたか、 などというたわいも無い世間話にもならないくらいのどーでもいいような話だが、 それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかというと これは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。   小さい頃、俺は未来人・宇宙人・超能力者や、 またはそれに準ずる何かの存在を認めたかった。 だが、いつまで経っても俺の目の前には出てこない。 もしかしたら存在しないんじゃないかという、 俺の中の疑問の答えが「存在しない」になった頃、つまり俺が中学を卒業する頃には、 俺はもうテレビが組むようなUFO特番などはそう熱心に見なくなっていた。   いるワケねー……でもちょっとは居て欲しい、 みたいな最大公約数的な事を考えるくらいにまで成長したって事さ。   学校に着いた。 すると俺と他の俺と同じクラスの奴等は...
  • 神様とサンタクロース
       赤や緑や白色が町中を飾り付け、クリスマス定番の賛美歌が何処からともなく響いてくる、何となく楽しい気分になるそんな季節。偶然、二人きりになった学校の帰り道に、あたしは歩きながら何気なくキョンに聞いてみた。   「ねえキョン。あんた神様っていると思う?」 「野球の神様とか、サッカーの神様とか言われる人なら居るだろ」    と、いつものようにとぼけた風にキョンは答える。   「あたしが聞いているのはそんな例えられた神様じゃなくて、この世界を造った創造主とか何でも願い事を叶えてくれる全知全能の神とか、そんなの神様の事よ。あんたはいると思う?いないと思う?」    きっとキョンは「居るわけ無いだろ」なんて答えると思ったのに珍しく考え込んでいるような素振りを見せた後、少し間があってポツリと漏らすように言った。   「お前がいると思うなら、居るんじゃないのか?」 「何でそう思うわけ?理由も答え...
  • 長門さん、へい!
    「!?」   突然だが俺は全国の山という山の全てが噴火して日本中がマグマに包まれたことを思わせるくらいに驚いていた 声に出ない驚き――― というよりも声に出せないと言ったほうが正しいだろう       灰色一色の閉鎖空間なる不気味世界や消えたはずの朝倉が戻ってきたりと驚くべき出来事は山のようにあった       それをも越えた、俺を現在進行形で仰天させている出来事が今、俺の前で発生しているわけだが       まさかあの無口で無表情かつ無感動な宇宙人がこんな行為に出るとは・・・       認めたくはないが俺の所為であることは明白だ     いやしかし俺は冗談のつもりだったんだがな     まさか本気で受け取るとは思わなかった         恐らくあの一言が全ての始まりになってしまったのだろう・・・         今日はいつもとは違い、部室には俺と長門しか居なかった     朝比奈さ...
  • 台風一過のハレの日に:エピローグ
    『台風一過のハレの日に』     ○ エピローグ   「なによ、また台風? バカにするんじゃないわよ!」 団長席でハルヒが怒っている。この分だと、閉鎖空間が発生するかもしれないな。そう言うわけでなんとかフォローしようとする古泉は必死のようだった。 「まぁまぁ、涼宮さん、そうおっしゃらずに……」 「だって、ついこの間もきたところじゃない、台風!」 あの時は、お前喜んでたじゃないかよ、と言いたくなるのを俺はぐっとこらえた。 今度の台風は、明日の土曜日の午前中に最接近するらしい。その明日は久々の不思議探索を予定いていただけに、ハルヒも納得できないようだ。 「あーあ、つまんないなぁ。やっぱ、こういう時は宇宙人よね」 ハルヒの言葉を聞いた長門は、いつもの丸テーブルのところから顔を上げることなく、少しだけ上目遣いで俺の方を見ていた。 「一度でいいから、雨と一緒に降ってこないかなぁ、宇宙人……」 そう言...
  • 長門有希の変化
    涼宮ハルヒは俺のことをどう思っているのだろうか? 古泉は俺がハルヒに選ばれたとか言っていたが、俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもないどこにでもいるただの男子高校生にすぎない。そんな俺が選ばれた?…なぜだ? どうしてハルヒが俺を選ぶというのだ? 「……………」 真っ白な天井を眺めていても答えは出て来ない。 「……寝るか」 俺は考えるのをやめて電気を消した。   夏の暑さもひと段落し、この忌々しい坂道もようやく汗をかかずに昇り切れるようになった頃、ハルヒのことで毎日のように頭を悩ませている俺に新たな頭痛の原因となる出 来事が起きた。 いつものように教室に入りいつものようにハルヒに話しかける。 あいかわらずハルヒは俺の後ろの席にいる。というか、なぜ何度席替えをしてもハルヒが俺の後ろの席にいるんだ? 「よう。窓の外に宇宙人でもいたか?」 「んなわけないでしょ、バカ!」 バカと言われるのももう慣...
  • 長門いじめ?
    「ねぇ、気にならないの?」 昼休み、弁当をつまみながら久々のホームページ更新をしていた俺に、ハルヒは話しかけた。 後ろから覗くのはいいが、俺の卵焼きを奪い取ろうとするのはやめてくれ。 「気になるって、何を」 「有希、あの子友達も居なさそうじゃない? もしかしたらいじめられてたりとか」 まさか、確かにぱっと見は無口でおとなしい文学少女だが、 あの宇宙人製有機ヒューマノイドインターフェイスがいじめられるなんてことはまずありえないだろう。 「だってあの子、喋るの苦手でしょ? 私が来るまでずっと文芸部室で本を読んでいたような子だから、  私たちの他に友達がいるかどうか……」 そのとき、一瞬頭の中にフラッシュバックする光景。 12月のときももう一つの世界。 長門のマンションにおでんを持って現れる朝倉。 長門にとって唯一の身内ともいえる朝倉は、もうこの世にいない。 喜緑さんと長門がどのような関係かは...
  • 長門さんと敵インターフェース
    放課後の部室。 いつものように朝比奈さんが淹れてくれたお茶を啜る。 これのためだけに部室に足を運んでいると言っても過言ではない。   ハルヒのヤツは掃除当番で来るのが遅れると言っていた。 小泉のヤツは知らん。   朝比奈さんとボードゲームでもして暇を潰そうか、そう思った矢先長門が立ち上がった。 スタスタと機械のような正確な歩幅で俺の隣まで来る。   どうした、長門よ。     「今日の夜、貴方の家に行く許可を」     なぜ?     「貴方の部屋で花火をする」   おい、情報統合思念体。 長門にエラーが蓄積しまくって意味不明になってるぞ。     「現在、軽度のエラーは発生しているが無視できるレベル。任せて」     何を任せればいいのだ。 いつもと変わらない無表情な顔で訳のわからないことを言い出す無敵宇宙人。 もしや、これは長門流のギャグで、俺は「やっちまえ」と言えばギャグが成立するの...
  • 長門有希の報告Report.22
    Report.22 長門有希の憂鬱 その11 ~涼宮ハルヒの手記(前編)~  わたしは観測対象の内面、『心情』を理解する上で超一級の資料を入手した。観測対象が自ら書いた、個人的な心情を綴った文書。  その中から、今回の一連の出来事に関連する部分を抜粋して報告する。  本文書の内容にわたる部分は、すべて原文を記述した観測対象本人の思考によるものであるが、内容の理解及び構造の把握に資するため、報告者が小見出しを付加するなどしている。誤字脱字その他の、通常の日本語の文法に即していない記述は、すべて原文に起因するものである。 (涼宮ハルヒの序文)  キョンもすなる書き物を、あたしもしてみむとてするなり。  な~んてね。『土佐日記』風の書き出しにしてみたけど、毎日書くつもりはない。だから、「日記」というよりは「手記」かな。  題して、『涼宮ハルヒの手記』!  ……別に誰かに見せるわけで...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 6
    12,セカイ系青春ウォーカー  支払いを終えた古泉と一緒に外に出ると、タイミングを見計らったかのように俺たちの前でリムジンが静かに停車した。古泉が呼んだお迎えとやらなのは容易く察しが付いたが、駅前の雑居ビルでごった返す一角にリムジンは不釣合い過ぎて軽くファンタジイ入ってるよな、これ。客観的に見て。 「乗って下さい」  古泉が後部座席のドアを開けて俺を車内に促す。断る理由も躊躇う理由もさっきの古泉の一言で木っ端微塵にぶち壊されていた。  長門が? 危ない?  理由はまだ説明されちゃいないが、しかしてこういった類で嘘を吐くような男では古泉はないのを――一年半の付き合いなんだ、俺はよく知っている。だとすれば信じて全乗っかりする以外に道は無い訳で。  リムジンを運転していたのは老齢の紳士、いつぞやSOS団全員でお世話になった新川さんだった。去年の五月を思い起こさせるようなスーツ姿は本職...
  • 長門vs周防 ~その②~
    こうしてお互いのプライドを賭けた地球外生命体の一大決戦が、なんの因果か地球上で繰り広げられる運びとなった。 三丁目ラーメン屋前の商店街通りで開催された当イベントは、物好きな野次馬的好奇心旺盛な聴衆で満員御礼。 ひとつの長机に長門と周防が並んで座り、臨戦態勢にはいったところで店主により試合開始の合図が告げられた。 古泉「両者一杯目の醤油ラーメンにとりかかりましたね。見たところ、出始めのペース配分等は互角といったところですか」 キョン「お互い試合前に間食をすませてるというのに、よくあんなハイペースで食べられるもんだ」 みくる「あれ、2杯目に入ってから、長門さんのペースが落ちてませんか?」 キョン「やっぱり腹ごなししてきたウォーミングアップが響いているのか?」 古泉「いえ、違います。テーブルの下を見てください!」 キョン「下って……あ! あれは、周防が長門の左足を踏みつけている!」 古泉「ただ...
  • ケーキを食べよう
    それは突然訪れた。   宇宙人と未来人の全面戦争である。 総力戦の結果、両者の被害は甚大。 かつ、本当の勝者はいないという結末を迎えてしまった。 これは全知全能の宇宙人と、時の流れを操る未来人との一大スペクタクルである。   それは宇宙人の家で開戦を余儀なくされた。 全ての戦争は神の悪戯である。 神に逆らう事はできず、そしてそれは偶然と言う檻の中で必然を持って行われる。   当然免れることなどできるはずもなく、その白色を帯びた円状の物体は目の前に置かれるのである。 その上には濃い赤色を湛え、奇妙な三角錐を保った物体が添えられている。 それはまさしく神の悪戯であった。 なぜ神はそのような甘美な物体を作られたのか。 しかし、それは目の前にあった。 そして、それをめぐる世界最高の知能戦が始まった。   (注、ただの罵り合いです)   ――クソッ!   涼宮のやつケーキを適当に切りやがって!   ...
  • おいしいご飯
    ※『宇宙人じゃない長門』の設定です   「何つくる?」 朝倉が問う。 「焼き魚でいいんじゃねえか」 谷口が素っ気なく答える。 「安っぽい。最低。もっとマシなの考えなさいよ」 ハルヒが反論。 「だって魚使わなきゃならねえんだろ?焼き魚以外なにがあるんだよ」 谷口も反論。 「例えば…鯛のポワレとか」 「はァ?そんなイタリア料理みたいなのつくれるかよ」 「フランス料理よ!」 ハルヒの威嚇に谷口は肩を竦め、俺の方を向く。 …しゃーない。 「いいだろ。調理実習なんだし。高校生らしいのでいこうぜ」 俺が谷口をフォローする。 そんなこんなで、かれこれ15分。一向に意見がまとまらない。 何をそんなに議論しているのかというと…。って、もう答え出てるな。 調理実習である。 4人1班で飯をつくる。テーマは『バランスのとれた魚料理・夕食編』だそうだ。 で、俺たちの班は俺、ハルヒ、谷口、朝倉…となった。 くじ引きで...
  • 涼宮ハルヒの病欠
    キョンの病欠からの続きです      …部室の様子からもっと物が溢れ返ってる部屋を想像したんだが…。  初めて入ったハルヒの部屋はあまり女の子らしさがしないシンプルな内装だった。それでも微かに感じられるその独特の香りは、ここが疑いようもなく女の子の部屋なのだと俺に認識させてくれた。 「よう、調子はどうだ?」 「……だいぶ良くなったけど…最悪よ」  …どっちだよ。  ハルヒは少し不機嫌な表情でベッドに横になっていて、いつもの覇気が感じられなかった。いつぞやもそう思ったが、弱っているハルヒというのはなかなか新鮮だな。 「ほら、コンビニので申し訳ないが、見舞いの品のプリンだ。風邪にはプリンなんだろ?」  サイドテーブルに見舞いの品を置くと、ハルヒはそれと俺の顔を交互に見つめて訝しげにこんなことを言ってきた。 「……あんた、本当にキョン?中身は宇宙人じゃないでしょうね?あたしの知ってるキョンは...
  • お客様は宇宙人
    超能力者を訪ねてへ続きます 関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        何故か小、中、高校における学校生活において、他クラスへの侵入というのは憚られ、 他クラスの人間に用がある場合は廊下側の人間に目的の人物を廊下まで呼んでもらうというのが暗黙のルールである。 そこには、おそらくクラス間の見えない縄張り意識のようなものがあり、 そこを侵略しないと言う言外の言及が含まれているのだろう。 そして、その暗黙のルールを順守した者は、客として丁重に迎えられるのである。 これは、とある僕への客人の訪問が招いたちょっとした事件とも言えない事件のお話。  「おーい! 古泉。 客だぞー! ……女の!」  三時間目と四時間目の間の休み時間。 廊下側に居たクラスメートの呼びかけに視線を移すと同時に、 問題の呼びかけの後半部分が、嫌に鋭く、また何かしらのいやらしさを孕んで教室内に響いた。 ニヤニヤ...
  • 普通短編32
    ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン「あれは卵豆腐です。」   「なんか静かだな、長門」 「そう」 「誰もいないのか」 「そう、あなたとふたり」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「いや、しがみつくなって」   ガチャ みくる「遅れてごめんなさーい!って長門さんだけですか?」 長門「………コクリ」 みくる「なーんだ、遅刻したかと思って焦っちゃいましたよー」 長門「………」 みくる「アハハ…着替えようっと…ゴソゴソ」 長門「………じーっ」 みくる「………チラリ」 長門「………」 みくる「あれー?なんか見られてた気がしたんだけど………ゴソゴソ」 長門「………じーっ」 みくる「…チラッ」 長門「………」 みくる「………?ゴソゴソチラリ」 長門「………じーっ」 みくる「………(やっぱ見てる)あの」 長門「っ!?」 みくる「なんですか?」...
  • 長門有希のきまぐれ
    まぁ何も期待してなかったといえば嘘八百どころか嘘八億になるというもので そりゃあもう期待しまくりで文芸部室もといSOS団の部室のドアノブの捻ったんだが。   俺がなにをそんなに期待してたのかというと 普段俺はドアをノックしてから部室に入る。 なぜならばあの朝比奈さんが衣の着脱の真っ最中である可能性があるからだ。 確認してから出ないとそりゃあ紳士として失格ってものだ。 だが今日の俺は違った。たまにはノーノックで入ってもいいだろう、不可抗力ってヤツさ。 もしかしたら朝比奈さんの裸体が拝めるかもしれないしな。 一度くらい、そんなヘマしたっていいはずさ。 「すいません!ノック忘れてました!」とでも言やぁいいのさ、一度くらいそんな破廉恥なことをしてもバチはあたらんだろう。 まぁ朝比奈さんが着替えのさなかである可能性はかなり低いが、たまにはそんな夢も持たせてくれよな。   とまぁこんな思考をめぐらした...
  • 涼宮ハルヒのX-FILES <序章>
    涼宮ハルヒのX-FILES <序章>   高校生活も終わり皆それぞれの道を歩むことになった。 朝比奈さんは未来へ帰り、古泉は未だ「機関」に属して仕事をしているらしい。 長門は「次の任務がある」といい俺たちの前から姿を消した。 で、俺とハルヒはというと・・・アメリカの大学を出てワシントンのFBIに勤めている。 そもそもの発端はというと・・・   高校卒業間近の時期、いきなりハルヒが話し始めたことから始まった。 「私思うのよね。」 「なんだよ。」 「宇宙人も未来人も超能力者も実は政府が隠しているから見つからないんじゃないかって。」 宇宙人も未来人も超能力者もすぐ目の前にいるし別に政府が隠しているわけではないのだが。 「だから、日本なんて狭い国よりアメリカよアメリカ!」 「アメリカ行ったって当てもあるわけじゃなかろう。」 「だ~か~ら~、FBIに入って探しまくるのよ!もちろんあんたも来なさい。来...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 8
    15,フリープレイ(R)  呆けた人間に有事を理解させるにはショック療法が一番手っ取り早いなんてのは経験から言って間違いじゃない。それに朝倉は急進派だしな。急いては事を仕損じると昔から言うが、しかし今回に限れば少女の目論見は成功に終わったと言ってやってもいいだろう。  お陰で大分目が覚めた。  人の出入りが奇跡的に無いマンションのエントランスは冬でありながら、その体感気温を上昇させ続けていた。心臓を始めとして血管一本一本に至るまで血と共にカンフル剤が巡っているように脈拍は速い。これは俺の意識の在り方の違いでしかないのだろうが。  昨日までとは違う。ついに「始まった」、そう直感的に理解する。具体的に何が始まったかは朝倉にでも聞かないと只の一般人である俺には分からない。だけどもう、何かが確かに始まっているというそれだけはこんな俺にも言い切れた。  十二月、クリスマス。ワールドエンド。...
  • 長門有希無題5 1話
    いつものようにハッスルしようと長門をベッドに押し倒した 「……待って」 長門は一言拒絶の言葉を口にした こういう関係になってから長門はいつも俺に応えてくれた。そんな長門が初めて行為を待ってくれと言っている 「どうしたんだ?体調でも悪いのか?」 「……体調は問題ない。ただ……」 長門が言葉に詰まる事も珍しい 「ただ?」 「………ただ、私は今妊娠している。だからできれば性行為などの激しい事は避けるべき」   ん?なんだ? 今長門の口から思いがけないワードが飛び出した気がする   「え~と……すまん。なんだって?」 「私卵子と貴方の精子が受精し、その受精卵が着床したのを先日確認した」   きっと冗談とかではないだろう。まぁ確かに猿のように求め続けたし当然と言えば当然だ 「はぁぁぁ………」 長門は俗にいう宇宙人だ。だからって訳ではないが妊娠するとは思わなかった 「……貴方が望むならこの受精卵は……...
  • 「日常じゃない日常」 長門サイド
       わたしが本のページを捲る音と、古泉一樹が時折将棋の駒を打つ音のみがある部室に突然他の音が響いた。  古泉一樹が将棋の駒を床に落とした。    今ここにはわたしと古泉一樹しかいない。とても静か。本を読むには最適の環境。  そのはずなのに、わたしは少し退屈を感じている。他の三人がいないのと何か関係があるのだろうか。    駒を落とした古泉一樹は中々駒を拾い上げようとしない。何を考えているのだろうか。  そんな事を考えながらわたしは、なぜか古泉一樹より先に駒を拾い上げ、差し出していた。   「…あの、長門さん?」  …わたしは何をしているのだろうか。  落とした、と一言告げて、古泉一樹の顔に拾い上げた駒を近付ける。少し困惑しているよう。  なぜだろうか。駒を拾い上げる動作自体に問題はないはず。わたしは少し首を傾げる。    5秒ほどその状態が続き、突如わたしの手から駒を取った古泉一樹は、 ...
  • 長門の日々 第2話『秘密な関係』
    長門の日々 第2話『秘密な関係』   俺は毎朝のようにお手軽な強制ハイキングをいやいやながら満喫している。 いつもと同じ風景。 いつもと同じ坂道。 いつもと同じカバンの重み。 ただ―――いつもと違うのは―――俺の右手。 俺の右手にはミニマム化した長門がいる。 いるっていう表現はおかしいか。 ………俺の右手が長門、でいいのか。 そう、俺の右手は長門だ。 一見するとすごく間抜けで意味不明な思考だが、こうとしか言い切れん。   さて、俺は左手でカバンを持ち、 右手はまるでパペット人形の練習でもしているかのように俺の目線に置いて歩いている。 まったく、谷口にでも見つかったらどうするよ。 でもまぁ多分、長門の力で人が近づいてきたら分かるのだろう。   ところで、長門。一つ聞いてもいいか? 「なに」 お前の宇宙人的なパワーは使えるのか? 「……さっきから情報統合思念体にアクセスを試みている。しかし、繋...
  • ある晴れた休日
    俺は古泉と待ち合わせをしていた。場所はいつもの喫茶店だ。 古泉と二人で話すなんてときは大抵あいつが話を持ちかけてくるんだが、今回は勝手が違う。 俺が古泉を呼び出した。”あること”を相談したくてな。 本来あんな怪しいやつに相談なんてしたくないのだが、今回の相談事はあいつの得意分野だからな。 変態エスパー野郎の得意分野と言えば、涼宮ハルヒについてのことだ。 長門もハルヒのことならいろいろ教えてくれそうなもんだが、相談事には長門に理解できなさそうな概念が含まれるからな。   「おや、待たせてしまいましたか」 そうこうしているうちに古泉がやってきた。ほぼ時間通りだな。ん? 「古泉、お前いつもの集まりはもっと早いんじゃないか」 「ああ、いつもは涼宮さんがいらっしゃいますからね。皆さんにおごるお金まで機関が面倒見てくれるわけでもないですしね」 「ふん、遅かったほうがおごるって約束しておけばよかったぜ」...
  • 涼宮ハルヒのX-FILES <再会>
    ストーリー参考:X-FILESシーズン1「ディープ・スロート」   ハルヒがX-FILE課を設立して3ヶ月がたった。 元々倉庫だったところをオフィスにするため机を運んだりなんだりと 最初のうちはバタバタと忙しかったが、最近はようやく落ち着いてきた。 その間にもハルヒは暇を見てはX-FILEを読み漁っていた。 なお、X-FILE課は副長官直属の課となったため、事件性が見出せれば アメリカ中どこにでも出張できる。 まあ、この点に関しては退屈なデスクワークから開放されたことを ハルヒに感謝しなきゃな。   そうそう、ハルヒの世界に与える能力だが、古泉曰く高校卒業時には もはや消失していたらしい。 ハルヒ観察の任務であった長門がいなくなった点から見てもその通り なんだろう。 結局、最後の最後まで各自自分の正体をハルヒに明かさず、長門に 至っては「任務」と言う言葉をハルヒに伝えただけだった。 ハルヒ...
  • ゆずれない
    「有希とキョンと一緒か……なかなかない組み合わせよね」 くそう、古泉の奴め。朝比奈さんと二人きりとは実に羨ましい。 こっちは宇宙人とトンデモ団長との三人旅だってのに。 「さ、行くわよ!二人とも早くするっ!」 俺はとりあえず会計を済ませ、先を歩く二人の背中を追いかけた。 「どっちに行こうかしら。西側?それとも東側?二人ともどっちがいい?」 どうせどっちに行っても何も見つかりゃしないんだ。楽な道が多い方を選ぶか。 そう思って俺が口を開こうとした時だった。 意外な人物がハルヒを怒らすような台詞を吐いたのだ。 「図書館」 長門よ……頼むからゴタゴタだけはやめてくれ。 「ほほーう、有希。あんたいい度胸してるじゃない。図書館にどんな不思議があるのか今すぐ言いなさい」 ハルヒは少し怒っているようだ。そういえばハルヒが長門に怒ることは珍しいな。 「不思議はない。だけど読書で知識を得ることと、心の平穏を得る...
  • 涼宮ハルヒの分裂γ(ガンマ)
    γ-1 「もしもし」 山びこのように返ってきたその声は、ハルヒだった。 ハルヒが殊勝にも、「もしもし」なんていうのは珍しいな。 「あんた、風呂入ってるの?」 「ああ、そうだ。エロい想像なんかすんなよ」 「誰もそんな気色悪いことなんかしないわよ!」 「で、何の用だ?」 「あのさ……」 ハルヒは、ためらうように沈黙した。 いつも一方的に用件を言いつけるハルヒらしからぬ態度だ。 「……明日、暇?」 「ああ、特に何の予定もないが」 「じゃあ、いつものところに、9時に集合! 遅れたら罰金!」 ハルヒは、そう叫ぶと一方的に電話を切った。いつものハルヒだ。 さっきの間はいったいなんだったんだろうな? 俺はそれから2分ほど湯船につかってから、風呂を出た。 γ-2 寝巻きを着て部屋に入り、ベッドの上でシャミセンが枕にしていた携帯電話を取り上げてダイヤルする。 相手が出てくるまで、10秒ほどの時間がた...
  • 長門vs周防
    初夏の季節に突入し、いよいよ世間は満を持してといわんばかりに全国的な降雨。 いよいよ一年のうちでもっとも鬱度指数が上昇しやすい梅雨の季節が到来したわけだ。 今日は土曜で、SOS団のほぼ無目的々とも言える不思議探索ツアーもなく、俺は比較的平穏な時間を送っていた。 肌にまとわりつくような湿気はあるが、今日の天気は珍しく晴れ。梅雨の合間の快晴とは、非常に心地よいものだ。 俺はヒマを持てあまし、そういえばいつも読んでいる月刊誌を立ち読みしてなかったことに気づき、散歩がてら本屋にでも行こうと家を出た。 急ぐわけではないし明確な目的があるでもなく、ぶらぶらとした足取りで二級河川上に架かった片道一車線両側歩道ありの橋を歩いていると、足下の川になにやら大きな棒状の物が流れていることに気づいた。 何気なく見てみるとそれは人間らしき形をしていたので一瞬ギョッとしたが、よく見るとそれはマネキンのようだった。 ...
  • 消失長門いじめ
    女子A「前から思ってたんだけどあの子キモくない?」 女子B「全然しゃべんないしね。なに考えてんのかわかんないよねー」 女子C「ちょっとイタズラしてみない?怒ったらなんかしゃべるかもしんないしー」 一同「アハハ!さんせー!!」   一部の男子と結託し、チャバネを15、6匹集めさせて 長門がトイレに行ってる間、弁当箱につめる。   ~昼休み~   女子A「あれえ?長門さんどこ行くの?」 長門「え・・その・・・」 女子B「長門さん昼休みになるといっつもどっか行ってるよね」 長門「その・・・部室に・・・」 女子C「たまにはあたしらとごはん食べようよ(ニヤニヤ)」 長門「え・・・うん・・・」   長門、半ば強引に連れられていく。すでにクラス中に回覧がまわったらしく、 ほぼ全員がニヤニヤしながら長門を見つめている。   きょどきょどしながらも女子の輪に入る長門。 おもむろに弁当のフタをあけると・・・ ...
  • それって迷信じゃないのか?
      プロローグ    ある冬の日の出来事。時刻は朝の九時。曜日は土曜。場所は俺の部屋。   「なあ、……何でお前がここにいるんだ?」  俺は何故だか知らんがそこに居るそいつに尋ねた。 「何でって、そりゃ団員の世話をするのは団長の務めだからよ。それ以上でも以下でもないわ!」 「俺が訊きたかったのはそういうことじゃないんだが……まあいい、団長の務めね。俺としては 素直に『心配してた』とか言ってくれたほうが少しは体調も回復する気がするんだがな」 「そんだけ減らず口が叩けるんなら心配される必要なんてないでしょ?」 「いや、実は喋るのさえつらい状態なんだ」 「だったら黙って寝てたらいいじゃない」 「ああそうするとしよう」  そこにおわすはSOS団団長こと涼宮ハルヒであった。      さて、何がどう巡り合わさってこんなけったいな状況が生み出されたのか、わざわざ説明 するのもすばらしく面倒なことではあ...
  • 長門の日々 第12話『長門"有希"の憂鬱Ⅲ』
    第12話『長門 有希 の憂鬱Ⅲ』   急に天井が爆発したかのような勢いで割れた。 誰かがライダーキック風飛び蹴りでブチ割ったようだ。 そいつは勢いを保持したまま俺に向かってナイフを構えて突進してくる朝倉を蹴飛ばす。 朝倉は凄い勢いで5mくらい吹っ飛び、鈍い音を立てて壁にぶつかる。 壁の表面が崩れ、朝倉は瓦礫に埋もれる。   目の前の奴は誰だ?! しかし、コンクリートの破片、砂、埃、蛍光灯の残骸などで俺の視界は塞がれている。 まったく見えん。   ……次第に視界が晴れていく。   俺は驚く。 「―――な、なんでお前が来るんだ?!」   そいつはふん、と鼻息を鳴らして大きな声で言う。   「助けに来てやったわ!あたしに感謝しつつ、せいぜい死なないよう頑張りなさい!」   そこに現れたのは――――黄色いカチューシャをつけた長髪のハルヒだった―――   さっきまでの緊張感や、なぜかハルヒが来た事に...
  • にゃがとさん
    今日のSOS団ミーティングでハルヒは変な提案をしてきた 「やっぱ団長の高級感を出すためにもペットが必要よね」 「…は?」 「流石にナイトガウンとワイングラスは合わないけど高級そうなネコを撫でる風景って偉そうに見えない?」 またまた妄言としかとれない言動が始まった。 そもそも猫で良いならシャミセンでも持ってくるぞ? 「シャミセンじゃ駄目なのか?」 「駄目に決まってるじゃない!やっぱぶちじゃなくて単色じゃなきゃ」 「それになぁ、持ってきたとしても部室に置いとく訳にもいかんぞ」 「そおですね、餌代だって馬鹿になりませんよ」お前にしてはナイスフォローだ古泉。   「あーもー…ってそうよ!そうすればいいのよ!」 「主語を付けろ主語を」 「だ・か・ら本物の猫じゃなくて猫らしいマスコットキャラを作ればいいのよ!じゃ行ってくる!」 そう言うが早く部室から飛び出していった   何処行くんだ…   変な人を連...
  • 長門有希の憂鬱IV 三章
      三 章 Illustration どこここ    翌朝、俺はわざと遅れて自転車で会社に行った。昨日長門に謝ろうとずっと電話していたのだが電源を切っているか電波が届かないが延々続いて結局そのままになってしまった。    ハルヒは俺が出社しないうちに二人を連れて中河に会いに行った。俺は知っていてわざと遅刻したのだが、今度は先方の取締役会と親会社の役員に会うらしい。さっさと進めてしまいたい気持ちは分かるんだがな、交渉ごとを急いでやると損するぞ。   ── というわけなので、以下は聞いた話である。    中河テクノロジーの親会社、つまり筆頭株主だが、揃いもそろってでっぷり太ったお偉いさんばかりだった。バブル崩壊を潜り抜けて来たつわもの共で、きっとあくどい事をして稼いできたに違いないと思わせるような連中だった。こういう連中は市場の注目を浴びそうな目新しい技術がお好みらしく、人工知...
  • 第二章『何言ってるの?キョンは三年前に死んじゃったじゃない』
    第二章『何言ってるの?キョンは三年前に死んじゃったじゃない』      文字通り死ぬ思いで手に入れたレンチでハンドルの鎖をねじ切り、シャッターを全開にした。 「……何よこれ」  全開のシャッターから見える空は、とことん色味が抜けた灰色だった。 「あの巨人の夢の時とおんなじ空……」  SOS団結成して一ヵ月後、あたしはキョンと学校に閉じ込められる夢を見た。青い巨人が北高の校舎を薙ぎ倒して、そして夢の最後には……      あたしは夢の終わりにキョンにされた行為を思い出し、無性に恥ずかしくなった。 「な、何考えてるのよ!!あ、あれはただの夢で、キョンとはなんでも無いんだから!!」 ――ガーガー。  いきなり鳴ったノイズに、あたしは情けないくらい体をビクつかせた。な、な、な、何よ!?また怪物!? 『ガーガー――ピー――ハルヒ――ピー――ガー』  汚いノイズの途中に、確かに「ハルヒ」という言葉が...
  • 長門有希の感情
    長門の姿を見る度に思う事なのだが、こいつは今読んでいるページ数が四桁に届きそうな分厚いSF物を読んでいるのが一番だ もしこいつがタコをモチーフとした火星人が襲来するどたばたギャグコメディ漫画かなんかを読んでいたら俺はいつかの無口で控えめな文芸部員の居た世界を思い出し、 変わった理由を探し出してまた何か奇天烈な行動を起こす羽目になるかもしれない しかし前は世界が改変していたから無かった事にはなったがもしそうでなければその奇天烈な行動は後々まで語り継がれ涼宮ハルヒなる団長様に毒されたと同情の目線を送られるだろう   「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒ」の団略してSOS団が占領する事現在進行形の文芸部室では長門が読むのはいつもの如く俺が三ページと持たない分厚い書籍を読むのが一番似合っている 別にこれは俺だけの意見ではなく、SOS団に属する全員が思っている事だろう   「……………」 「...
  • 長門有希の失踪
    (涼宮ハルヒの陰謀のネタバレを含みます。) 目次 1章 失踪 2章 長い夜 3章 旅 4章 真実     1章 失踪 長門が失踪した。 その日は風邪が流行っており、高校生活1周年をまもなく迎えようかという時期だった。放課後、部室に行くと驚くことにいつも長門が鎮座しているはずの窓辺の椅子が空席なのだ。はじめは、コンピ研にでも行っているのだろうと考えていたが下校時間になってもとうとう部室に現れなかった。SOS団に不可欠な無口キャラが来ないことに業を煮やした我らが団長は携帯電話で電話をした。。。。が出ない。「何回コールしてもでないんだけど、有希どうしちゃったのかしら」ハルヒは動物園のライオンのように部室を無意味に歩き周っていた。キョン「すまん、探してくる。」とてつもない不安に駆られた俺は堪らず部室を飛び出した。「待ちなさい。勝手な行動は団長への背信行為と見なすわよ。」ハルヒは...
  • Different World's Inhabitants YUKI~ニチヨウビ(その七)~
        今、俺の前には2人の長門有希がいる。 2人は、何もかもが一緒でまったく見分けが・・・いや、1つだけ違うところがあった。 今さっき玄関から入ってきた長門は、眼鏡をかけている。 つまり、普段は眼鏡をかけていない宇宙人長門が、眼鏡をかけていて、普段は眼鏡をかけている普通人長門が、今は眼鏡をかけていないというわけだ。 ああ、ややこしい・・・・・・。   俺は、2人の長門の顔を見比べた。   眼鏡っ娘長門は、あいかわらず、雪解け水のような冷たい無表情をしている。昔は、液体窒素ぐらいだったな。それに比べると、だいぶ暖かくなったもんだよ。   一方、さっきまで、俺と行動を共にしていた方の長門はというと、俺と目があうと、すぐに目をそらした。そればかりか全身から、こっちを見んな的なオーラを発している。 何だ?やっぱり、さっきの事を気にしているのか?   俺自身も、さっきのタイミングで何故あ...
  • クラスメイト 序章
    プロローグ 俺はSOS団に入って、 まあハルヒはもちろんの事宇宙人未来人超能力者に振り回された事はある訳だが、 何でもないクラスメイトに振り回された覚えはないね。 朝倉・・・あいつの正体は長門と同じ宇宙人製アンドロイドだったし、 喜緑さん・・・あの人もやっぱり同じだ。あっ、そもそも上級生だったか。 鶴屋さんも大きな力を持ってるらしいが、振り回されてるというよりも見守ってくれている立場だ。 コンピ妍の面々や谷口国木田だって当然そうだ。むしろこちらから迷惑を掛けてると言った方が正しかろう。 唯一の例外は生徒会会長だが、あのお偉そうなお方にも古泉の息が掛かっていたので、 純粋な意味で振り回された訳じゃないだろう。大体俺は当人の本心も知ってるしな。 まさかこれで今更谷口辺りがハルヒの世界改変に絡んだりしたら、 俺はいよいよ持って自分の首にロープを巻き付けるに違いない。 少なくともあいつが宇宙人未来...
  • これもまたトラウマ
    もくじ 血走った目の殺人鬼が語ってたっけ。 『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』 と。 今この状況にいる俺は切に思う。 …やっぱ後悔するのは良いことじゃないな。 まぁあれだ。 回想でも始めようか。 ――――――――――――― 朝倉に襲われてから数日が経ち、そろそろ刃物の類を見る度にあいつの顔を思い出すことも無くなってきた。 多分もう少し幼かったら一生もののトラウマになっていただろう。 …やれやれ おそらくハルヒに振り回されている間に並大抵のことでは驚かなくなってしまったようだ。 目の前で手も触れずに高速で開閉している谷口のチャックを見ても当たり前の様に過ごすことができる。 まぁ危険な事が起こっても長門有希という名の万能選手が助けてくれるということに安心している部分もある。 「この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒュ...
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