涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「愛のカタチ」で検索した結果

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  • 愛のカタチ
    ...あった。      愛のカタチ end         ……これは、小野大輔さんの誕生日に掲載させていただいたSSです。 他の誕生日作品はこちらでどうぞ。    
  • 長門有希の消失 第三章
     第三章   朝の光に照らしつけられる前に、わたしは起きあがった。時計は四時を差している。一般人の朝には早すぎる時間だ。普通ならもう一度布団をかぶるところだろう。  けれどわたしは、二度寝をしようと思ったり、ましてやおとといのように散歩に出かけようと思ったりすることはなかった。  それよりもやっておくべき作業が残っていた。  さっきの彼女との会話。そこで、わたしは自分が所詮『わたし』に似せてつくられた人形に過ぎないかもしれないという恐ろしい幻想を抱いてしまった。わたしの存在は彼女に頼らずしては成り立たないかもしれない。わたしは今からそれを証明しに行くのだ。怖い物見たさという感情なのかもしれない。  リビングは薄暗かった。曖昧な光がどこかから射している。わたしは部屋の電気をつけて窓を開け、灰色の街の様子を眺めた後パソコンに歩み寄った。もう古くなったノートパソコン。買ったのはいつだったか...
  • 敬愛のキス
    『敬愛のキス』    突然だけど、男女の違いって色々あるわね。心身ともに。  でもあたしは「女だから」という言葉があまり好きではない。  だってその後に続く言葉たちは、あたしの行動を著しく制限させようとするものばかりだから。  固定観念ほど煩わしいものはない。あたしはあたしなのに。  あたしは自分のやりたいことは必ずやり遂げるし、一般論に捕われることもない。今までもこれからも。  でも極稀れに、自ら限界を思い知るときもある。絶望にも近い憂鬱。なんであたしは「女」なんだろう。  心身ともに。      実は現在進行形で、そんな鬱々ど真ん中。  何故かって?  一つは、体。  月一の厄介事が朝から始まってしまったから。今回に限って重い。下腹部の自己主張が激しい。薬飲もうかしら。  もう一つは――  あたしは机に突っ伏していた頭を少し上げ、目の前の紺色のブレザーを睨んだ。  今は数学の授業中...
  • 親愛の情
    『親愛の情』   ※「敬愛のキス」という話のキョン視点バージョンです。    突然だが、男女の違いってのは色々ある。心身ともにな。  同じ人間であるのに差異がついた理由は諸説様々だ。  最も有名なのはアダムからイヴが創られた、って話だな。  因みにうちの団長さまはこの説が一番お気に召させない。 『男が先に創られたなんてナンセンスだわ!』  と、あたかも自分がアダムの肋骨でできたのだと言われたか如く憤慨しておられた。  じゃあリリスにでもなればいい。アダムと同時に創られたそうだし、しかも悪魔を産んだ女。ぴったりじゃないか。  と言ったら殴られた。2発も。  その暴力的な団長さまは俺の背後で鬱々ど真ん中。(現在進行形)  何故かって?  推測でいいなら答えてやってもいいが、俺も年頃のダンシコウコウセイな訳で、その単語を思考の最前列に浮かべるのはちょっと抵抗がある。  だから代名詞で勘弁して...
  • 許婚と最愛の人
    うだるような暑さが続くある日のこと、オレの携帯に電話がかかってきた。 着信を見れば、相手はハルヒということになる。夏バテ寸前のオレは、その名前を見た だけで気力を根こそぎ奪い取られた。このままシカトしたほうがいい気もするが、しかし 今の気分だけでスルーしちまうと、あとの処理が大変だ。 これは出るしかあるまい。   『遅い』 もうちょいマシな挨拶はないのか? 『うっさいわね。明日14時にいつもの公園に来なさい。それと、格好はラフなものじゃ ダメよ。フォーマルな格好できなさい』   言うだけ言って切っちまいやがった。アイツは電話が嫌いなのかね? そういや中学時 代の告白は全部電話だったと憤慨してたが、それで電話嫌いになったのか? それにした って必要最小限のマナーがあるだろうが。 だいたい、明日14時に集合ってなんだよ。急に言われても、オレにだって予定が…… ないけどさ。 それよりも、フォーマ...
  • 普通短編9
    ハルヒ「さあて、キョン!あたしたちで伝説つくるわよ!!」 キョン「都市伝説なら作れそうだな」 ハルヒ「初めて宇宙人や未来人とのコンタクトをとった人として、教科書にのるのよ」 キョン「アホか…。おい長門どう思う?」 長門「…私にふるな」 キョン「……はい」 キョン「あっやべ! お前んちに財布忘れた」 ハルヒ「え」 キョン「鍵貸してくれ」 ハルヒ「うん」 キョン「……あれ?鍵あわねーぞ?」 ハルヒ「ごめーん! それ鶴屋さんに借りた「レンタル調教室」の鍵だったー!」 キョン「Σ」 私は何故彼を――キョンを――選んだのだろう? 私が高校生活に求めていたもの、それは決して普遍的ではない非日常の世界。 それを求めてSOS団を創ったし、無口キャラに萌えキャラ、謎の転校生もつれて来た。 私としては私の望む非日常を見つけるための、理想の団を創り上げているつもり。 でもその中の不純物...
  • 愛のかたち
    「キョン!あたしのジュースどこやったのよ!?」 「あぁ、すまん。もういらないのかと思って飲んじまった」 部室でいつもの痴話げんか。俺達は付き合って二週間になる。 まぁなんだ、いい感じの雰囲気が一週間くらい続いてもどちらからも言い出さなかったから、しょうがなく俺から告白した。 付き合ってから少しは大人しくなるかと思ったら、逆にパワーアップしやがった。 普通はもっとこう……甘えたり、おしとやかになったりするもんだろう?俺の勝手な理想だが。 「楽しみに残しといたのに!バカ!アホキョン!」 やれやれ……弁償するからいいだろう? 「そんな問題じゃない!少しは反省しなさいよっ!」 わかったわかった、わるうござんした。 「……っ!あんたねっ!もう少しあたしを優しく扱いなさい!こ、恋人でしょっ!」 ハルヒの顔が赤い。他の連中もハルヒからそんな言葉がでるとは思わなかったのか、驚いた表情を浮かべた。 やれやれ...
  • 涼宮ハルヒのウイルス
    ハルヒ「なに!?なんなのこれ?ちょっとキョン?     来なさい!3秒以内!!」   インターネットサーフィンをしていたハルヒが突然騒ぎ出した。やれやれ。   キョン「お前ももう少しパソコンの使い方覚えろよ・・・     って!なんじゃこりゃあ!!!!」   俺は思わず叫び出した。 パソコンがフリーズしたかと思ったら、なんとそこに画面いっぱいに朝比奈さんのメイド服と、長門のカメラ目線のアップと、ハルヒの指をこちらに向けて踊っている写真がポップアップで出ていたのである!! 朝比奈さんが万が一自分のこんな写真が全世界に流れていると知ったら、おそらく卒倒してしまうであろう。   キョン「ウイルスだな・・・しかし何だってこんな― 長門 「見せて」   カタカタカタカタ・・・   長門 「行ってくる」 キョン「オイ行くってどこに!?待て!」 長門 「すぐそこ」 そう言うと、長門は部室を出て行ってし...
  • それぞれの愛のかたち
    その日、僕は普段と変わることなく、SOS団の本拠地となった、文芸部室の片隅にいた。 涼宮さんはいつもと同じように団長席に座ってネットサーフィンをし、長門さんは、これまたいつもと同じように、指定席にて本を読んでいた。 今日は珍しく卒業された朝比奈さんが文芸部室に顔を見せていて、一年前のようにメイド服ではないものの、僕達のためにお茶を煎れる準備をしていた。 いつもと変わらぬ日常の一コマがそこにあった。この光景だけ見れば、今日が特別な日とは誰も思わないだろう。 だが、今日は僕達にとっては何よりも特別な日、僕達の卒業式の日だった。つまり、僕達がこの部屋に集うのは今日が最後である。 そのためか、外見上は平静を装っているように見えるものの、涼宮さんの心がいつも以上に激しく浮き沈みしているようだった。もしかしたら、この後重大な発表があるのかもしれない。 そんなことを考えながら、僕はSOS団のメンバーが...
  • 長門の日々 第6話『愛の証明』
    第6話『愛の証明』   昼休みにSOS団室でちょっとしたトラブルがあったが、 ともかく楽しい弁当の時間を過ごせた。少なくとも俺は満足しているつもりだ。 俺の弁当はいつも母さんが作ってくれるわけだが、 実は俺の母さんの弁当は物凄くうまいのだ。 どれくらいかっていうと、これで店を出せるんじゃないかってほどに。 身内びいきが1割ほどあるかも知れんが、とにかくうまい。 あのハルヒもうまいって言ったしな。 ……なんで弁当のことばっか考えてるんだろうか、俺は。   そんなことを考えているうちに教室に着いた。 それにしても俺の隣があの長門なんて、信じられん。   「ちょっとキョン!」 ん?なんだ? 「着いてきなさい!」 お、おい!授業始まるぞ?! 「関係無いわよ!」 いや、無くは無いだろ! 「うるさい!」   俺はハルヒにあの階段に連れられてしまった。 今日、2度目だな。ここに来るのは。   「あんた…...
  • 台風一過のハレの日に:第四章
    『台風一過のハレの日に』     ○ 第四章:ハレの日   翌日の放課後。 やはり掃除当番だった俺が遅れて部室の扉を開けると、そこには昨日とは異なる衣装を身に着けた女性陣が待機していた。 朝比奈さんは、どんぐりのメイド衣装で、定位置に座っている長門はなんとナース服だ。朝比奈さん用に用意されたものなので、若干、いや、長門には申し訳ないが正直かなり胸元が寂しそうに感じられる。 ハルヒは普段朝比奈さんが着ている通常のメイド服だった。ハルヒも決して似合わないわけではないのだが、着る人間が違うとこうも印象が異なるものかと、俺は感心することしきりだった。 こゆきだけが北高のセーラー服のままだが、これだってある意味コスプレには違いないわけで、俺は少しばかり痛む頭を抱えながら、パイプ椅子に腰を下ろした。   「なによ、なにか不満でもあるわけ?」 そんな俺の姿を見たハルヒは口元をアヒルにしている。 「いいや...
  • 朝倉涼子の迎春
     一年の計は元旦にあり……とは先人の弁だが、たった一日に365日の運命を決められてたまるか、というのが俺の正直な感想であり、事実我が家では、正月だろうがなんだろうがいつも通りグースカ惰眠を貪り、昼に起きては餅を食うだけの、なんてことない一日を過ごす。 いつもなら、そんな俺の至福の時を邪魔しにくるのが妹なのだが、本日ばかりは大人しく、俺宛ての年賀状を俺の部屋まで持ってきただけでどこかへ行ったようだ。兄たる俺への些細な心遣いだとしたら、その成長を素直に喜ばないこともない。 さて、そんな、なんてことない新春の昼下がり。ベッドから起き上がった俺はボケーっとした頭で年賀状を確認する。 年賀状と言っても、高校にもなれば無差別に年賀状を送ってくるようなハイテンションなクラスメイトも減り、さらに携帯電話の普及も相俟って、わざわざハガキで送ってくるやつはほとんどいなくなった。 そんな中、なぜかこう...
  • 長門有希の歌声
    「ぅ上野発の 夜行列車 ぉおりたときから~」  眉間には刻み込まれたような皺、すがり付くように握り締めるマイク、 俺と二人きりのカラオケボックスで、長門は本日数曲目のリクエストを熱唱している。 事の始まりはある日の不思議探索午前の部、長門と二人組になった俺が 『今日も図書館でも行くか?』 と聞いたところ、 「むしろカラオケ」 と答えられたのがきっかけだ。 「時間の経過とともに他との調和を保ちつつ変化する情報群、それはまさに宇宙の理想的な抽象形態の一つであり、  情報統合体の活動に対し高い親和性を持つ」 「それは私たちインターフェースに対しても同様。ノイズやゆらぎを膨大に含む有機体との接触によって蓄積された  エラーはそれらの活動をより単純、純粋に抽象化した情報群、一般に呼ばれる所の音楽に触れることによって解体、  再構成を効率的に行うことができる。」 「したがって、私たちインターフェースは...
  • 長編・キョン2
    涼宮ハルヒのロックバンド キョンとキョン Happiness! 『思い出の結晶』 『キョンの悪夢』 志 ハルヒの好きな人 『lakeside love story』 真夏の日の夢 3人娘の本音 BR 未完? キョンの突撃 To非日常 from日常 初恋 in the middle of nowhere カントリーロード ガール・ミーツ・ガール 涼宮ハルヒの微笑 とりあえず無題(仮) 宇宙戦争 SOS団お掃除大作戦 全力疾走!ロミオ&ジュリエット ただ一人のための物語 ある日のイベント 緋色の媚薬 命の価値 キョンの日常 ) 幸せの定義 尾行大作戦? あるカップルの優劣 And everyone passed away リセット(微鬱描写有) 虫歯と歯医者 恋愛お試しお手伝い! 涼宮ハルヒの中秋 ハルヒになっちゃった 月で挙式を 三者面談 とびだせ大作戦はサイケデリック 親愛の情 デッサン ...
  • 長門有希の消失 第四章
    第四章    学校を休もうと思っていた。  あの文章を読んで、わたしが独立した存在ではないと悟ってしまったとき、本当に立ち上がれなかった。茫然自失としていた。どんなことを思い、考えたのかも記憶にない。ただ気がつくと窓の外の空が明るくなっていて、わたしの部屋もかすかながら太陽に照らされていたのだった。パソコンはカーソルを物語の最後の文字で点滅させたまま、何十分も前と同じ状態の画面を表示していた。  涙は止まっていた。枯れてしまったのかもしれない。頬を伝った部分には少しだけ違和感があった。  でも確かに、涙に浄化作用はあったらしい。カタルシス。わたしは黙って泣いているうちに、いったい何が哀しいのか解らなくなってしまったのだ。一人暮らししていることなのか、あの物語が『わたし』のものだったことなのか、わたしは存在的に独立した人間ではなかったということなのか、あるいはその全部か。  悲しさも涙...
  • HOME…SWEET HOME 第2話
      …━━━━「だあああっ!何で起こしてくれなかったのよっ!」 半狂乱のハルヒがリビングと寝室をバタバタと行ったり来たりしながら喚いている。 俺は食卓から、パンをくわえたまま「おはよう」と軽く手をあげた。 ちなみにハルヒは『今日も』3台の目覚まし時計が鳴り終った後に、俺が十回程背中を揺すって起こした事を覚えてないらしい。 「ボサッとしてないでアタシのぶんのパンも焼いてよ!あと、コーヒーもっ!熱いと飲むのに時間かかるからコーヒーには冷たい牛乳入れるのよっ?」 「もう、やってる」 「あーあ…時間がないわね…」 礼くらい言え!と突っ込んでやりたくもならなくもないが、今のハルヒの大迫力な状態を考慮してやめておく。 『さわらぬ妻になんとやら』ってヤツだ。 やがて支度を終えたハルヒは、テーブルの上のコーヒーをグイッと飲み干してから口にパンをくわえると「いってきまふ」と言うや否や玄関から飛び出して行った...
  • 長門喫茶
    月曜日だと思って大学に行ったが今日は火曜日だった。 小学生でもあるまいし、まさか自分がこんな初歩的なミスをするとは夢にも思わなかったな。 もしも俺がタイムマシンとか、超能力とか、時間を越えるための何かを持ってたなら俺は間違いなく 数時間前の俺を殴りに行くね。そんなものは無いので不可能だが。 火曜は午後まで取っている講義が無いので俺は暇つぶしにそこらをぶらぶらすることにした。 ぶらぶらするというものの、勝手知ったる地元の街並み。そんな二、三日で周囲の環境が 変わるはずも無く…… 「……ん?こんな所に喫茶店があったか?」 この辺りは俺の庭だと吹聴している自分なので、見知らぬ建物があっては同級生達に示しがつかない。 幸い講義までは軽く三時間ほどの猶予があるのでとりあえずこの喫茶店に入ってみることにした。 その喫茶店の店先には『長門喫茶』と書いてあった。 「……ちょうもん……いや、ながもんきっさ?...
  • Project512_Part4
     Project512_Part4-もくじ- クイックメニュー     ──○<アッーなのです!──   【チャック・橘京子にいじめられる?!】   【チャック・朝倉涼子による禁則事項】   【チャック・キョン妹にいじめられる?!】   【チャック・涼宮ハルヒがPCを破壊される】   【チャック・キョンが暴行される(性的な意味で)】   【チャック・佐々木が○に拉致監禁される】   【チャック・佐々木が夢に出てくる(閉鎖空間Ver.)】   【チャック・橘京子一人旅】   【保守短編・涼宮ハルヒの引越】   【保守短編・アラル、まじめ、ズールーのSSはここまで来なさい!】   #ロンリーバースデー俺。    ・ ・ ・ ・ ・ ・    | i L.i_i_i__l)    | | ゚-゚ノ |  ―――ダレモイナイ    |⊂ !   オドルナラ―...
  • ハルヒVS朝倉 激突 2話
    (作者の都合によりいきなりクライマックス) ハルヒを孤立させるため、キョンの篭絡を計った朝倉 しかし天性のニブチンであるキョンはなかなか朝倉になびかない。 業を煮やした朝倉は正攻法、搦め手を含めてキョンへのアタックを続ける。 そのうちにだんだんキョンのことが好きになってしまうが、朝倉は認めようとしない。 あくまでハルヒを孤立させるためという建前を貫き通していた。 そしてハルヒの誕生日前日、朝倉はわざわざ翌日をキョンに告白する日に定め、 彼につきまとう。なぜかキョンもその日に限って朝倉と仲良くしていた。 ハルヒはそんなキョンに素直になれず、悪態をついてしまう。 そして誕生日当日、キョンと朝倉が仲良くしている姿を見るのがイヤだったハルヒは 学校を休んでしまう。 ハルヒ「あーあ、今日は誕生日だってのに、なにやってんだろ私・・・」 学校をサボッたハルヒは、ベッドの上でゴロゴロしていた。 不意...
  • 結婚しよう 周防九曜の結婚生活
    「ただいま~…、ってうぉい! どうしたんだ九曜!?」 「----」  頼むから何か言ってくれ。  そんな実験に失敗した科学者みたいな髪の毛もどうにか頼む。 「--台-所--」 「はあ? 台所がどうかしたk……、やべええええ!」     「ふう、火は収まったか。おい九曜、雑巾持ってきてくれ」  にしてもなあ、台所で爆発とは…、昭和の漫画かよ全く。 「----」 「おお、雑巾かサンキュ…、よ~し九曜ちゃん地球のお勉強しようか。九曜ちゃんがいま持っているのはカーテンだ。しかもそこら辺の公立校にありそうな汚ったないカーテンだ。 こいつをどっから持ってきたのかとか子一時間ほど問い詰めたいことがあるが、今は雑巾のお勉強をしようか。雑巾って言うのはだな汚いもの、つまり汚れを拭くための汚ったない布だ分かったか」 「----」  俺のことをガン見、分かったのサインだな。 「それじゃあ、そのカーテンをどう...
  • 長門有希のカラオケ
    ・長門有希の歌声1 ・長門有希の歌声2 ・長門有希の歌声3 前
  • 長門有希の消失 第一章
    第一章    冷え切った坂道を登る。歩く度に吐く息は白い煙となって冷たい冬の外気へと消えた。  寒さをしのぐためカーディガンに首をうずめる。わたしの通う高校である北高は、この山の頂上にあった。  結局、朝の奇妙な感覚は次に起きたときにはなくなっていた。少し残念だったけれど、あの物語の続きはあの感覚がなくてもきっと書ける。そんな予感がした。たぶん、あの感覚はその文章の鉱脈を見つけるためだけの役割だったのだろう。それを、たとえカオスであってもちゃんとした形にするのはわたし自身の仕事なのだ。  坂の上の北高に目を戻した。  朝のことを考えると頭が疼くような気がする。しばらく考えるのはやめようと思った。  気を紛らわすために誰かと話すのも今日に限っては悪くはなかったけれど、あいにく横で歩いているはずの朝倉涼子はいなかった。  今日はわたしと同じような生徒がちらほらと目につく。つまり、ひとりで歩...
  • 長編・涼宮ハルヒ
    涼宮ハルヒ無題1 涼宮ハルヒ無題3 涼宮ハルヒの停学 涼宮ハルヒの改竄 涼宮ハルヒの入学 涼宮ハルヒの異変 涼宮ハルヒの悲調 花嫁消失 ハルヒの想い 世界の終わりに 涼宮ハルヒの赤面 ‐ 涼宮ハルヒの羨望 ‐ ハルヒの実験 涼宮ハルヒの秘密 プリンとケーキ 星に願いを 涼宮ハルヒの猛暑 涼宮ハルヒの結婚前夜 涼宮ハルヒの泥酔 長すぎる10分間 涼宮ハルヒの願望 涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆 10月8日、曇りのち雨 閃光のハルヒ 涼宮ハルヒの預かり物 涼宮ハルヒのデート騒ぎ? それは誤解で勘違い 何よりも宝物 超能力 涼宮ハルヒの計算  涼宮ハルヒの嫉妬 ミニチュアハルヒ ベル 3点セット 涼宮ハルヒのネコ にわか雨の訪問者 ハルヒの寝言 涼宮ハルヒの独善(シュール・BadEnd?) 涼宮ハルヒの情熱  涼宮ハルヒの出産 あの日からの願い Amemorywithouttheend 涼宮...
  • 長門の日々
    長門の日々 第1話『右手が恋人』 長門の日々 第2話『秘密な関係』 長門の日々 第3話『熱愛たる理由』 長門の日々 第4話『甘すぎる暴走』 長門の日々 第5話『恋のスクランブル』 長門の日々 第6話『愛の証明』 長門の日々 第7話『淡い想い』 長門の日々 第7.5話『淡い想い』 長門の日々 第8話『はじめてのゆうえんち』 長門の日々 第9話『新たな世界』 長門の日々 第10話『長門 有希 の憂鬱Ⅰ』 長門の日々 第11話『長門 有希 の憂鬱Ⅱ』 長門の日々 第12話『長門 有希 の憂鬱Ⅲ』 長門の日々 第13話『 長門 有希の憂鬱Ⅰ』 長門の日々 第14話『ど根性右手』
  • 缶コーヒー、ふたつ5-6
    風が・・・凄いな・・・。 部室の窓がカタカタと揺れている。 この前、俺が貰って来たストーブによって多少は寒さが抑えられてはいるものの、やはり・・・冷えるな。 部室の入り口越しに吹き込む、廊下からの隙間風にも多少の要因はあるだろう。 後で何か対策・・・ 「・・・ン君、キョン君の番ですよ?」 ああ、悪いな。 俺は、古泉とカードゲームに興じていた。 トランプの「ババヌキ」の要領で互いのカードを引き合い、同じ色や数字が揃ったカードから捨てていく・・・最後までカード捨てきれずにアガれなかった者が負け。 そう、アガる直前に「うの!」って言うあれだ。 しかし、この手のゲームをやる時の古泉は手強い。 なにしろ、鋼の「ニヤけ面」を持つ男だからな。 手札が全く読めん・・・・。 そういえば、古泉はこの前の事を覚えているんだろうか。 あの事件以来、俺と古泉は二人きりになる機会が無く、色々と訊きた...
  • あま~い短編9
    ハルヒ「キョン! プリン作ったの食べて!」 キョン「あのさ、俺プリン嫌いなの知ってるよな?     なんでお前の手作りプリンを毎日食わなきゃいけないんだ?」 ハルヒ「あたしがプリン大好きだから。あんたも好きにならなきゃ駄目なの!」 キョン「なんで?」 ハルヒ「だって、あたしたち結婚するんだから。毎日美味しいプリン食べたいじゃない」 キョン「……おいおい、勘弁してくれ。誰が誰と結婚するって? 冗談は程ほどに――」 ハルヒ「いいから黙って食え!! ほれ食べなさい!」 キョン「むぐっ! こら! 無理やり押し込むな、止めなさい。俺が自分で食うから……」 ハルヒ「美味しいでしょ!?」 キョン「……………………不味くはない」 ハルヒ「もう、ほんとに素直じゃないわね。美味しいでしょ?」 キョン「美味しい……」 ハルヒ「フフン♪ よろしい。じゃあ、ご褒美のキスしてあげるわ」 キョン「――!! みんなの前で...
  • 涼宮ハルヒのテロリスト
    フゥー 古泉「そろそろ出発ですね」 キョン「ああ、そうだな、よしいくぞ」 古泉「了解です。」 ちゃちゃちゃ キョン「長門、調子は。」 カチャカチャカタン 長門「開いた。」 キョン「よし、じゃ、いくか」 たたたたたたたたた キョン「よしみんな準備できたか。」 古.長.みくる「はい!!」 キョン「よし、じゃいくぜ、321突入 客「なんだなんだ」 キョン「殺せ」 だだだだだだだ 客「う」 パタン キョン「潜入成功、進むぞ」           続く
  • 影の世界
    パチッ。 ……また目が覚めてしまった。 枕元のデジタル時計は2時10分を指し示す。 その時計のオマケの温度計は……28度。 さらに湿度も重なってもう既に人の寝れるトコロでは無い俺の部屋。 既に俺は昨日11時に寝てから5回の目覚めを終えた。 「あ゛~………くそっ!」 こんな時間なので思いっきり叫ぶことも侭ならず。 俺はベッドの横に置いてある扇風機にスイッチを入……れ…? ダメだ、急激に睡魔が……。 「ほら~?キョン君朝だよー。」 声より早し。妹がボフッ!と俺の上に飛び込んで来た。 案の定、俺はアレ以来は起きずにいたようだ。 いつものように着替えて、飯を喰い、歯を磨く。 そして俺はいつものように家の前で妹と別れ、自転車を走らせた。 いつものハイキングレベルのコースを移動し終えた。 俺は既に軽く疲れていたのだが。 ガララッ 後ろの扉を開けて自分の席と視界に入ってしまう『アイツ』の席を見...
  • 長門有希の妊婦生活
    (長門有希の結婚生活 [R-18]の続き)   「おめでたです。」 産婦人科の先生にそう告げられた。 結婚してから一年半、ようやく私も母親になれるのだ。 彼にはどうやって伝えよう? 昔の私なら単調に事実を告げるだけだったかもしれないけど、今は違う。 どうにかして彼を喜ばせたい。   方法1:数日間思いきり冷たくしてそれから発表 …駄目。 冷たくしたら彼の私に対する態度も冷たくなるだろう。 そんなの堪えられないし、胎教に悪い。   方法2:以前のように豪華な夕飯、お風呂の後にラブラブ発表 …いい。 けどいつも通り過ぎて思い切り喜ばせるのには向かないかもしれない。 最悪の場合これでいこう。   方法3:いつも通り普通に過ごし、夜寝る前に発表 …これ? いつも通りだからかなりのハプニングになるはずだ。 取り乱す彼を想像するとつい口元が緩む。   方法4:妊娠検査の紙を「あのー…」   「…?」...
  • 『Hirundo rustica』
    1 去年の今頃…それは忘れたくても忘れられず、忘れるためには脳内の記憶をつかさどる分 野…どこだっけな?海馬か脳下垂体か、まぁそのあたりを外科手術によって取り除いてもら わなければならないだろうが、当然、そんなことをするわけでもなく、俺の記憶に三つ又ジャベ リンのように突き刺さっているのは、SOS団結成とそれにまつわる、「あの」日々だ。  今年はと言えば…同じように新学期早々に忘れたくても忘れられない事件が起こっている のだが、なんだ、俺の体質は毎年春にトラウマのように事件が起こり、それを記憶の深い 領域へと保存され上書き不可となるようになってしまったのか?ということを誰に嘆くわけでも なく、あぁこれも全部自分の行いのせいなのか?懺悔の一つでもしてきたほうがいいのか? 教会ってどこにあるんだっけ、町や村に一つずつあるんじゃないのか?なんて考えている のも、すべてはここSOS団のせいなのか?...
  • ある日の事故
    ある日の事故  キョンの顔が目の前にあった。  もう少しで口と口がくっつきそうなギリギリのところで、彼はかろうじてかわしきった。 「おしい」 「あとちょっとで、ブチュっといったのにな」  キョンの背後から男子生徒たちの声が聞こえたと同時に、キョンはガバッと起き上がって、彼らのうちの一人の胸倉をつかんだ。 「ふざけんな! これはいったい何のマネだ!」  怒りに満ちたその声は、今まで一度も聞いたことがないほどの声量だった。  私は起き上がり、状況を把握した。  どうやら、キョンが彼らによって後ろから押し倒され、その結果として私と衝突して、さっきのような状態になったらしい。  確かにタチの悪い悪戯だ。 「佐々木に土下座して謝れ! こんなくだらん悪戯で俺なんかとキスなんかするハメになったら、佐々木がかわいそうだろうが!」  このままでは、彼ら全員を殴り倒しかねない。  そうなれば、暴...
  • 長編・古泉一樹
    古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の...
  • 長編・キョン
    キョン無題1   キョン無題2 キョン無題3 キョン無題4 キョン無題5 キョン無題6 キョン無題7 キョン無題8 キョン無題9 キョン無題11 涼宮ハルヒの消失(偽) ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 キョンいじめ 超能力テスト 朝倉涼子の逆襲 改造人間キョン サイレント・ホスピタル ワークテイカー・ラヴァ―ズ ハルヒの想い ~アニメ版エンディングの延長版~ 記憶喪失 影の世界 (BADEND注意) 王様ゲーム キョンの決意 想い 試験勉強 北斗のキョン 残された時間 洞窟にて 俺とハルヒと古泉の生きる道 (BADEND) 許婚と最愛の人 Another Story 涼宮ハルヒの変質 ストレンジデイ イン ザ レイン キョンの死、そしてその後 クリスマスイブ 憂鬱アナザーエンド 涼宮ハルヒの旅路 グラップラーキョン ハルヒが残した希望 1枚の写真 涼宮ハルヒの海遊 Verywhiteday...
  • ハルヒが消失
      「いい天気!!!」今日はどうやってキョンに話しかけようかな そこまではいつもの朝だった 「キョン遅いわよ!!」 「はあ!?お前みたいなキチガイに遅いとか言われたくないな、てか話しかけるな」 何言ってるの?聞き間違いよね?ねえ! 「どうしたの?キョンなんか変よ?」 「変なのはお前だろ自己紹介のときに宇宙人とかぬかしてやがったろ、ていうかもう話しかけないでくれ馬鹿がうつる」 「ちょっと!本当にどうしたのよキョン!!キョン!!!」バチーン 「え?」左頬が痛い 「話しかけるなっていってるだろ!!お前なんかさっさといなくなっちまえ!!」 何も言えなくなった どうして?何か悪いことした? 昼休み 「古泉くんならきっとなにか知ってるかも、たしか9組よね」 あ、いた…でもキョンが隣にいる、しかたがない 「古泉くn「でさ、さっきさ後ろの奴が話かけてきやがってよ」 「どんな人でしたっけ?」 「前に宇宙人と...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第2話
    谷口こと、コードネーム『ジャッカル』がハルヒに瞬殺されたその日の夜、 4人の男女が一同に会していた。 世界のカップルを撲滅させることを目的とした「しっと団」の緊急会合である。   「たにぐ……もとい、『ジャッカル』がやられたというのは本当か?『スネーク』。」 「『ジャッカル』は、涼宮ハルヒにやられたようですな。」   『スネーク』と呼ばれる男は、淡々と説明をする。   「チッ……役立たずが。」 「そう言わないの『フォックス』君。彼がダメってことぐらい、分かってたことじゃないの。」 「しかしだな『キラー』、まさかここまでの役立たずだとは……。」   「彼はちゃんと役に立ってくれましたよ。」   『トゥモロー』は穏やかにそう言った。 言い合っていた『フォックス』と『キラー』、そして『スネーク』が『トゥモロー』を見る。   「彼に涼宮ハルヒを倒すことなんて期待していません。  彼の役割は涼宮ハル...
  • 普通短編44
    キョン「ハルヒ、髪にゴミが……」 ハルヒ「えっ……? どこ? キョン、とって。」 キョン「ああ……ってこれ毛虫じゃねえか!? 気持ちわりい!!」 ハルヒ「え!? うそちょっと! とってとってとってぇ!!」 キョン「気持ちわりい!! こっちくんな!!」 タダダッ ハルヒ「ちょ待っ、う……イヤァ!! 早くとってバカァ!!」 タダダッ キョン「こっちくんなよ!!」 ダダダッ ハルヒ「ちょっとぉ……!! ……ってキョン!? 背中にいもむしついてる!!」 ダダダッ キョン「えっうそ!? ハ、ハ、ハルヒとってくれ!」 ダダダッ ハルヒ「い、いやよ……!! こっち来ないで!!」 ダダダッ ダダダッ ダダダッ   ハルヒ「ってことがあったのよ……走ってる内にキョンの背中からいもむし落ちたからよかったけど……  全く、人騒がせよね……みくるちゃん……?」 みくる「はぁ……それで涼宮さんの頭についてた毛虫はど...
  • バカップル日記―いじわるキョン×有希―
    「悪い! 待ったか?」  俺達のデートは毎回、この言葉から始まる。俺はいつも長門を待たせて遅刻するのさ。  気持ちはわかるだろ? わからないか? なら教えてやろう。 「……いい」  こうやってな、少しふてくされたような表情をするだろ。俺にしかわからないくらいだけどな。 「ほんとに反省してるからな。だから、今日はまず図書館に連れて行ってやる」 「ほんと? ……うれしい」  そして、次はよろこんだ表情を見せただろ? また、俺にしかわからないくらい小さな変化だけどな。  こんな小さな表情の変化をたくさん見たいから、わざと遅刻したりするのさ。わかったか?  いつも、俺は長門の少し前を歩くんだ。それも早足でな。そうするとこいつは俺の袖を摘んでくる。  小さな手で、弱っちい力でな。でもこんな関係がうれしいんだよ。  普段は無表情で何を考えているかもわからないような宇宙人が、俺と一緒に居たいと思ってつい...
  • 北から来た悪魔(オリキャラ)
    「キョン、おはよう、大丈夫かい?」 国木田か、ゴホゴホ、まだセキは出るが熱は引いた。 それに今日は金曜だから、明日明後日はまたゆっくり休めるし大丈夫だろう。 「そう。  ウチのクラスはどういうわけかインフルエンザになった人が少ないんだけどね」 そう言えば、ハルヒはどうだ? アイツも一昨日の帰りがけは、だるそうにしていたけどな。 「そうかい。  涼宮さんは昨日も出席していたよ。  キョンがいなかったせいか口数は少なかったけど、元気そうで一日中ニヤニヤしていたよ」 ……またアイツ、何かたくらんでいるんじゃないだろうな。 国木田と話しながら坂道を登っていくと、小雪が降り始めた。寒いはずだ。 もう12月も半ばだ。 去年のこの時期は、長門による改変で大変だったが、今年は無事に休みに突入できそうだ。 ただし、休み直前の通知票、SOS団恒例のクリスマスパーティー,年越し合宿,初詣とイベントが目白押しな...
  • 涼宮ハルヒの団結 第十一章
    「……無事に出発されたようですね」 「ええ。キョンくんとみゆきなら、無事に涼宮さんを連れて来てくれるはずです」   ――古泉一樹。朝比奈みくる、異時間同位体。 「そして……これからの古泉くんの行動ですが、あなたには長門さんの思念体を過去のキョンくんの元へと送り届けて欲しいの。その、古泉くんはこちらの意図を理解してくれていますよね?」 「概要は掴めているつもりです。僕の有するファクターと過去への時間遡行、そして長門さんの記憶を取り戻すという事柄から、僕の行動は必然的に導き出されていますから。つまり、僕の精神探訪の能力をもって時間を止められている彼の精神領域へと長門さんの思念体をダイブさせ、そして過去……去年の七夕から、長門さんには彼の目を通して世界を見てきてもらう。彼女が抱える自分自身の悩みを、まさしく第三者的客観を通して見つめ直してもらうためにね。もしかして、彼を長門さんの部屋に寝か...
  • 涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ 一章
     プロローグ   薬物乱用に溺れる奴等は、意志が金箔よりも薄いに違いない。 俺はそんな風に思っていた。しかしその考えが、 いかに的外れで愚かなものだったかと思い知らされた。身をもってな。   涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ   一章   俺は今日も強制ハイキングコースを、 目を半開きにしながらメランコリーに上っている。 なんで俺がこんな顔をしてるのかって? それは今が受験シーズン真っ直中で無謀にも、 俺がその激流の中に身を投じているからだ。 驚くことに俺は都内の某有名国立大学。つまり東大だ。 そいつを志望してしまっている。 いや、させられているというべきか。 あの崇高なるSOS団団長、涼宮ハルヒにな。 ちなみに別に俺はハルヒと付き合ってる訳じゃないぞ。 そりゃ、たまにいい雰囲気になったりもするが、 これといったきっかけがな。それに、今はそんなことより受験勉強である。 おい、そこ!誰だチキンとか...
  • キョンがヤンキー略してヤンキョーン 第二章
    「きょ・・・きょ・・・きょん君・・・あ・・・朝だよ~う・・・はは」 目が覚める。なんてだりぃんだ。まず一服。ぷはあ。 ふと横に目をやる。 妹が震えながら涙目で俺を見つめていた。まずい。俺は急いでタバコの火を消した。 「あはは・・・おはよう・・・毎朝起こしてくれて・・・ありがと~う・・・なぁー♪↑」 これが今の俺の全力だった。 妹はなんとも複雑な顔をしながら、「キョン君おかしくなっちゃった」と呟き、部屋を出て行った。 あぁ、確かに俺はおかしくなっちまったんだよ。 洗面所の前で髪をセットする俺は、どっからどう見ても  「ヤンキー」 だ。あぁ、そこのお前、DQNと呼んでくれてもいいんだぞ。 日々ハルヒの無茶な要求にストレスを溜め込みすぎた俺は、ある日を境にぶっ壊れ、そして今に至る。 ハルヒへの反抗からなのか・・・俺はヤンキーへと進化を遂げたのだ。 ふと、俺の右腕へと目をやる。根性焼きやら...
  • Lolita's Love Complex  第一話「My little lover」
    「キョンくん、おっはよー!!朝ご飯できてるよー!!」 「ぎ・・・ぎがああああああぁぁあああっっっ!!??」 妹の目覚まし”シスターズボディープレス”で叩き起こされた俺はその衝撃に死ぬかと思った。 俗に言う朝立ち。その状態のアレの上に乗ってきたのだ。もう、痛いのなんのってない。 そう、何が起きたか解らないような痛みだったのだ。 「あぁああああぁあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ・・・・・・っっっっっ」 急速に、意識が薄れていく。 「どうしたの!?大丈夫!?」 妹が凄い慌てた様子で俺を揺さぶる。 「と、とりあえず・・・大丈夫、だ・・・・・ガクッ」 「キョンくん!?キョンくんっ!キョンく・・・キョ・く・・・キョ・・・・・」 よっぽどの激痛だったに違いない。 俺は、そこで意識が途絶えた。           そして、目覚める事はなかった。 死因「シスターのカールイス」 BAD END   第一話「My...
  • 缶コーヒー、ふたつ6
    ♪ttt・・・ttt・・・ttt・・・ 耳馴染みの無いアラームが遠くから聴こえる・・・ 朝・・・か? 少しづつ目を開けると、霞む視界に見慣れない天井が浮かびあがった。・・・何処だ?・・・ここは。 とにかく、起きよう・・・・。 俺は、少しだけ体を起こして辺りを見回した。そして、ここが自分の部屋ではない事を把握する。 さて、どうしたものかな・・・。 「ん・・・、キョン?おはよう・・・!」 ・・・!!!ハルヒ!? 俺の隣にハルヒが居る!!?何故だ!?そうだ・・・昨日!昨日の夜・・・っ! 思い出したっ! 帰宅後、鞄の中に提出期限間近の課題に使っていたノートが無い事に気付いた俺は、度々俺の鞄を勝手に開けてCDやら雑誌を持っていくハルヒに、心当たりが無いか電話をした。 で、案の定ノートはハルヒが持っていた!まあ大方、雑誌か何かを持ってく時に紛れちまったんだろうが。 そして・・・ノートを取...
  • 地獄少女
    キーンコーンカーンコーン 長門以外誰もいないSOS団の部室に休み時間終了の音が鳴る。   長門 「(・・・・授業。」 長門が部屋を出ようとしたとき、一人の着物を着た少女が現れた。 長門 「・・・・・誰?」 地獄少女 「私は閻魔あい。あなたを地獄に流します・・・。」   少女がそう答えた瞬間、長門は霧の濃い薄暗い川を浮かぶ小船に乗っていた。そして少女がその小船を漕いでいた。   長門 「(・・・閉鎖空間?・・・違う。)ここは何処?」 地獄少女 「・・・ここは地獄へ通じている川。」 長門 「・・・地獄?なぜ?」   長門がそう問うと少女はスッと霧だらけの空を指差した。そこには大きな人影が映っていた。   長門 「あれは・・・私のクラスの・・・。」   そこに映っていたのは長門の担任だった。   地獄少女 「あの人の依頼で貴方を地獄に流すことになった。」 長門 「先生が・・・。」   いつも無表...
  • 普通短編59
    ハルヒ「キョン!今週末は土日使って合宿に行くわよ!」 キョン「いきなりかよ」 ハルヒ「寒いから南の国がいいわね」 キョン「ん~俺は北海道とかもいいと思うんだが」 ハルヒ「沖縄の文化って変わってるし、何か不思議の匂いがするじゃない」 キョン「そうか?北海道の方が食べ物がうまい」 ハルヒ「あんたそればっかね」 みくる「冬の北国ってなんか素敵ですよねぇ~雪が降っててロマンチックで」 キョン「・・・・・・」(乙女ちっくなみくるに見とれるキョン) ハルヒ「・・・・・・」 ~15日午後8時15分ごろ、千島列島・択捉島の東北東約390キロ付近で、強い地震(マグニチュード8.1、震源の深さ約30キロ)があり~ 次の日 ハルヒ「北海道は危ないわ!沖縄に行くわよ!」   「起きなさい!」 ……美少女だ、美少女をゆすってる 「起きたわね?」 しかし誰だこの子は 「びっくりしたわよい...
  • Think of K
    情緒不安定 歩くテポドン それが去年までのあたしの代名詞だった。 失礼しちゃうわね。と言いたいところだけど真実なのが悲しいわね。 ついた溜め息が真っ白な湯気となって消えた。   一年前にさよならした部室は当然のように元のあるべき姿に戻っていた。 なんの変哲も無い、只の文芸部室。 棚の中を覗き込むと有希が読んでいたあの分厚い何だかよく分からない本が置いてあった。 手に取るとずっしりと重い。 あの華奢な身体には不釣り合いだろう。けどそれが普通だった。 ふと窓際を見やってもかの無口少女はいない。 ……それが普通なのだ。   今のあたしを彼等が見たら何と言うだろうか。 古泉くんは「らしくないとは思いますが」なんて言うかしら。 けど彼の事だ。それも素敵ですと微笑んでくれるだろう。 みくるちゃん、はそうね。 戸惑うに決まっているわ。もしかしたら泣き出してしまうかもしれない。 有希……は、無言かしら。...
  • しっと団の野望 ~最後の聖戦~ 後編
    さて、いよいよ「しっと団」との最終決戦が始まったわけだが、 別に闇の洞窟にいるわけでも異次元にいるわけでも無く、 穏やかな春空の下の競技場。とても緊張感に欠ける。 なんというのかね、運動会気分?   「さあキョン君!クジを引いてください!」   朝比奈さんが取り出したのは手を入れるタイプの抽選箱。 お楽しみ回じゃないんだから……余計に緊張感が薄れるな。 さて、俺が取り出した紙に書いてあったのは!     『長距離走』     どうやら本当に運動会だったようだ。というか、コレってもしかしなくてもハズレのような気がする。   「おいキョン!!なんつーもん引き当ててくれたんだ!!」   言うな、俺だって辛いんだ。 なんでこんな戦いでマラソンをさせられなきゃいかん。棄権させてくれ、罰金払うから。   「距離は10km。10km分このグラウンドを走ってもらいます。1周200mだから50週です。」  ...
  • キョンの初体験
    夏合宿のレクレーションタイム 長門「・・・大好き」 王様ゲームで長門は淡々とハルヒの命令をこなしていた。 しかし、無表情で愛の告白をされてもなあ・・・ ハルヒ「有希、もっと感情を込めてやりなさい」 長門はもう一度後ろを向き、そして振り返る。 長門「・・・大好き」 キョン(・・・!?長門?今たしかにオレの目を見て言ったような・・・) ハルヒ「うーん・・・なんかイマイチねー。キョン、ちょっとアンタやってみなさい!」 キョン「なんでオレが!?」 ハルヒ「団長命令よ!はやくしなさい」 キョン「・・・ふー、やれやれ」 しかたがないのでオレは後ろを向き、そして振り返ると・・ ハルヒ「やっぱいいわ」 キャハハハハハ!!!! オチがついて一同盛大に笑い声を上げる。妹よ。なにもそこまで爆笑しなくても・・・ それからしばらくしてレクレーションタイムは終わり、一同自分の部屋に戻った。 その...
  • 涼宮ハルヒの理想
    ある日の事だ。 教室に行くとハルヒが先に来ていた。 「よ、おはよハルヒ」   「キョン」   「ん?なんだ?」   「キョンキョンキョンキョン」   「一体どうしたんだハルヒ?」   「キョーンキョンキョン」 これは何事だ? するとハルヒはルーズリーフを取り出しこう書き殴った。 『何しゃべっっても「キョン」になっちゃう。どうしよう』 何がどうなってるんだよ、おい・・・   ふと廊下に目をやると古泉と長門が立っているのを発見した。 俺は二人に相談しようと立ち上がったがブレザーの裾をハルヒに掴まれ動けなかった。 「ちょっと、トイレに行ってくるだけだから」   「・・・キョン~・・・」 そんな涙ぐんだ瞳でかつ上目遣いで見ないでくれ。 思わず抱きしめたくなるじゃないか。 「お前ら、朝っぱらから何してるんだ?」 出た。アホの谷口の登場だ。 「なんだ?プレゼントでもせがんでるのか?」   「違う。どう...
  • はるかぜふくまえに・第四章
    ○第四章   その姿はいつぞやの雪山での光景を思い出させた。 俺のいたベンチは突如騒然となった。俺は誰が何を言っているのかも聞かずに席を飛び出した。 ハルヒや喜緑さんが駆け寄っている。守備についていた他のメンバーも二塁に集まり、気付くのが遅れた谷口が傍らで怪訝そうにしている。 俺は五秒で長門のいるベースに駆け寄ると、輪をくぐって中に入った。 長門は力なく倒れており、古泉が抱える形で呼びかけていた。 「長門さん! 長門さん!」 かがんでいた俺はちらと上を見る。喜緑さんが蒼白な表情で口元に手を当てている。……何てことだ。 「新川、すぐに車の準備を!」 「かしこまりました」 新川さんと森さんの声が聞こえたが何を言っているのか頭が回らない。 「長門、長門っ!」 「有希! どうしたの! 有希っ!」 俺とハルヒの声。さっきまでベンチにいた会長チームの面々が走ってきた音が聞こえる。 「……! すごい熱だ...
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