涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「最後の国」で検索した結果

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  • 最後の国
    ...  第十二話 「最後の国」  ―All roads lead to Anal―  その日。  一人の旅人と一台の人型モトラドは、何の変わりばえもなく旅を続けていました。 「キョソたん。次の国にはいいおとこはいますかね」 「お前どこいってもそればっかだよなしかし」 「何を言っているんですか。おとこは世界を救うんですよ。僕のアナルもぴっかぴかです!」 「意味わからん」  まあそんな感じで、確かに意味は解りませんが、道を走って、国に入って、三日滞在する。このサイクルを続けた彼らは、今回もまた国に到着しました。 「……おお」「ほへぇ」  一人と一台、つまりキョソとこいずみくんは、高い高い城壁を見上げて、感嘆の声をあげました。  そこは立派な国でした。この辺りにある国の中ではとりわけ大きく、豪奢で、歴史を感じさせます。 「ここなら老若男々、ありとあらゆるアナルに遭遇できそうですよ!」...
  • 最後の王様ゲーム
    ※これは魅惑の王様ゲームの続編です。       「「「「「「王様だーれだ!」」」」」」 「はーい!あたしー!3番は5番のほっぺにチューするー!」 おい妹よ、確かに定番だがなんてことを言い出すんだ。俺が5番だぞ。 いやでも古泉に当たる確率は1/4だ。まだ俺には希望がたんまりと残されている! 「すいません。僕が3番です。」     ハイ俺の人生終了。短かったなぁ・・・・・・     というか古泉もせめてもっと嫌そうな顔するとかあるだろ何ニヤケてんだ。 と思った瞬間古泉は俺にルパンダイブをかましてきた。 「ああ僕のキョンたん!!もう誰にも邪魔はさせないよ!!!!!一万年と二千年前から愛してる!!!」 おいちょっと待て気色悪さがハンパじゃないってかやめろ俺はホモじゃないハルヒ長門助けてくれ!!!! って何みんな顔赤くしてこっち見てるの!!??何!?最後まで見届けたいの!!!???? 「さあキョン...
  • しっと団の野望 ~最後の聖戦~ 前編
    バレンタイン作戦をしてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。 今は三月の上旬。私は一人、自室で呟きます。   「時間がない……」   そう、時間が無いのです。私は3年生。あと数日で、学校を卒業してしまいます。 そうなる前にやらねばならぬこと。そう、あのバカップル×2と、決着をつけること! え?もうとっくに決着ついてる?負けまくってる?ぶち殺しますよ(´・ω・`) 私の中ではまだ負けてません!戦いは続いているんです! しかしもうチャンスもわずか。だとしたら、やることは1つしかありません。   「最終決戦です……ふふふのふ……」   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   さて、今日もいつも通りの部室だ。 ハルヒはパソコンに向かい、長門は読書をして、古泉は俺とオセロをしている。 そして朝比奈さんは……ってあれ?朝比奈さんがいないな。   「なあハルヒ、朝比奈さんは来てないの...
  • しっと団の野望 ~最後の聖戦~ 後編
    さて、いよいよ「しっと団」との最終決戦が始まったわけだが、 別に闇の洞窟にいるわけでも異次元にいるわけでも無く、 穏やかな春空の下の競技場。とても緊張感に欠ける。 なんというのかね、運動会気分?   「さあキョン君!クジを引いてください!」   朝比奈さんが取り出したのは手を入れるタイプの抽選箱。 お楽しみ回じゃないんだから……余計に緊張感が薄れるな。 さて、俺が取り出した紙に書いてあったのは!     『長距離走』     どうやら本当に運動会だったようだ。というか、コレってもしかしなくてもハズレのような気がする。   「おいキョン!!なんつーもん引き当ててくれたんだ!!」   言うな、俺だって辛いんだ。 なんでこんな戦いでマラソンをさせられなきゃいかん。棄権させてくれ、罰金払うから。   「距離は10km。10km分このグラウンドを走ってもらいます。1周200mだから50週です。」  ...
  • キョンの死…そして
    シクシク… グスッ… …すすり泣きの響く部屋…線香の匂い… 私、涼宮ハルヒは今、お葬式に出ている。キョンの…お葬式に… …なんで…なんでこんな事になってしまったのだろうか…。 ~昨日~ 「今日も何にも不思議は見つからなかったわね。」 私は不機嫌だった。せっかく隣街まで来て不思議探索したのに何も見つからないだなんて… キョン「…んな簡単に見つかるかよ。」 ハルヒ「…あんたしっかり探したの?」 キョン「簡単に見つからないから不思議なんだろ?」 …ったく、ああ言えばこ~言う。 古泉「まあまあ、これはこれで楽しかったから良いじゃないですか。」 ミクル「そうですよ。いつもと違う所を回れて楽しかったです。」 長門「…コクン。」 …まぁ…楽しかったのは否定しないわよ…でも目的は…。 キョン「おいハルヒ、ふらふらするな。前見て歩け。」 …うるさいわね、子供扱いしないでよ… その時だった。 ミクル「涼宮...
  • 涼宮ハルヒのDEATH NOTE 第一話
      退屈な学校から帰ってきても、テレビを付けると 毎日毎日同じ事の繰り返し・・・・・・   毎日一つは犯罪の記事が取り上げられてる これは日本だけでなくどこの国でも最近はこんなかんじだ 一日一日と犯罪はプラス化してる・・・まったく・・・   世の中は腐ってるわ・・・       第一話 始まり         次の日も普通に学校に言ってた、どうせこの日も普通すぎる一日だと思ってた、 これが最後の・・いや昨日が最後の普通の日になるとは思ってなかった いつも通りの学園生活、今日の最後の授業は英語 (学校が終わったら部活かぁ・・・)などと私は考えていた すると窓の外を見たら、一冊の黒いノートがふわりふわり と落ちてきた、なんか文字が書いてあったが見えなかった しかし此処は階段を上がれば屋上、誰かが落としたのか と考えていた、授業が終わった後もまだ落ちていた しかしあのノート気になるのよ・・・って...
  • キョソの旅
    ...  第十二話 「最後の国」  ―All roads lead to Anal―    エピローグ 「アナルの中で・a」  ―to Your Anal―  戦いに巻き込まれ、困っている国がありました。  もうだめ、敗北寸前。人々は救世主の登場を願っていましたが、それは儚い願望にすぎないと、半ば諦めかけていました。  灰色の雲が立ち込めて、炎が家屋を焼き払おうとする頃――、 「うっほうほっほいいおとこー、もっほもほっほふんもっふー♪」  牧歌的な、調子外れの鼻歌が、まるで希望の角笛のように響き渡りました。 「あれは、鳥か?」 「飛行機か?」 「いや……おとこだ!」 「違うな。こいつはモトラドなんだよ。人型の」  そう言って、一人の旅人が降り立ちました。  見慣れない服を着た、十代半ばの少年でした。名前をキョソといいます。  彼は運動会のかけっこを初めから諦めていそうな顔を...
  • 涼宮ハルヒの喪失 
    今回初投稿となりますが、どうぞ見てやってください。 最後のほうは、ある漫画からすこしネタを拝借するつもりです。 プロローグ 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 第9章 第10章 エピローグ 勢いで最後まで書いてしまいました。 また、なにか思いついたら書きたいと思います。
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~
    第1話 第2話 第3話 第4話 最終話   逆襲編 エピソード1 最後の聖戦 前 後 最終回 さらばしっと団   聖夜の復活 前 後
  • その後の探索日
    ミヨキチの暴走の続きです 土曜日。今日の市内探索は佐々木団(仮)とミヨキチが参加し、メンバーは合計10人になった。 集合場所に行くと、やっぱり俺が一番最後だったが「今日は罰金無しでいいわよ」とハルヒが言ったので奢りは無しだった。 班分けは5人2グループに分けることになったのだが、くじ引き無しでハルヒが勝手に決めちまった。 一つ目のグループは俺にハルヒに佐々木にミヨキチに朝比奈さんのメンバー。 もう一つは、古泉と長門に橘、藤原、周防のメンバー。で今日一日、このメンバーで固定らしい。 古泉側のグループなんだが…見ていて非常に不愉快である。なんせ古泉と長門、橘と藤原の4人がイチャイチャしてやがるからだ! 朝比奈さんは「私だけ…独り…」と何かブツブツ言ってる。オイ、ハルヒ!アイツらにこれはデートじゃないと言ってやれよ。 「はぁ?なに言ってんの?コレがデートじゃなきゃ何だって言うのよ?」あれ?ハル...
  • 甘いのは飴かそれとも…
    彼が買ってきた飴の袋が机の上に置いてあります。なんでも、涼宮さんが遅刻常習犯である彼へ与えた罰だそうです。今日は来るのが遅いとは思っていましたが、パシリだったんですか。 彼がくたびれた様子で買ってきた飴を机の上に広げた瞬間に涼宮さんが鷲掴みにして持って行きました。 「おいこら」 「あたしだけその机から遠いんだから当然でしょ!」 「にしても取りすぎだ」 「うるさいわね…」   飴はまだ沢山あるので、そう簡単には減らないと僕も思っていました。 しかし、みんなが手を伸ばし、口の中が空になればまた…。 そのお陰で誰も喋ることなく個々の作業に集中していたのので部室内は静かです。物音を立てるのが憚られる程です。   …と、気付けばもう残り一つになっていました。5人もいれば、一袋はあっという間です。   「最後の一つだが」 「ええ構いませんよ」 「いい」 「どうぞ」 皆からの了承を得てからその最後の一...
  • 一夏の恋 エンドロール1
    Many times I ve been alone and many times I ve cried. Anyway you ll never know the many ways I ve tried. 夜そのものに溶け込むように、公園の中央に聳える時計台の前。長門さんは佇んでいた。 「……お待たせ、しました」 全力疾走の分、息が切れた。湿った夜気が咽喉に絡む。長門さんは僕を認めると小さく頷き、僕の前に完成された姿勢にて立ち、細い顎を上向かせた。繊細な面がひたりと此方に据えられる。澄んだ瞳に、深淵の銀河を覗き込むようなイメージに囚われる。 彼女は無言だった。僕の詞を、待っていた。その為の呼び出しであろうことも薄々察知していたから、まるで予想外ということもなかった。 これは彼女が、どんな心境でかは分からない――この時間軸の僕にくれた、文字通り最後の機会なのだろう。だから。   ...
  • スノウマーチ
     それは、とても残酷な告白だった。  けれどもそれは、どうしようもない事実でも有った。  事実を告げ頭を下げた既に卒業してしまった上級生に対して、僕等はそれ以上何かを言うことが出来なかった。  帰り道、暫くの間僕等は無言だった。  突きつけられた重い現実は、僕等にはどうすることも出来ない。  僕等に、そんな力は無い。 「ねえ、古泉くん」  沈黙を破ったのは、涼宮さんの方だった。 「何ですか?」 「古泉くんは、どうしたい?」 「どう、と言われましても……」 「どうにも出来ないって思ってるの?」 「……そうかも知れません」 「それって、悔しくない?」 「悔しいですよ。……でも、悔しいと思う以上のことは、出来ないでしょう」 「それは、そうだけど……。そうね、じゃあ、こうしましょう!」  涼宮さんが、ぱっと笑顔になる。  何か面白いことを思いついたときと同じ、満開の花のような笑顔。  今は、そこ...
  • 涼宮ハルヒの終焉 最終章
    最終章     その後、朝比奈さんとハルヒには妹のお守りを頼み俺はその間に校庭の隅に穴を掘り、朝比奈さん(大)と長門の遺体を埋めた、古泉の遺体は見つからなかった。 恐らく閉鎖空間の消滅とともに消滅してしまったのだろう。   それから五日間、俺とハルヒと朝比奈さんは学校にも行かずに家に引きこもっていた。 長門の必殺技のおかげで世界は大混乱していた。北向きに放たれた衝撃波は一瞬にして中国、韓国、北朝鮮、モンゴル、ロシアとその方向にある大体の国を新地に戻してしまっていた。 当然学校も休みである。日本に土地的に被害はなかったのだが経済は混乱中であった。しかし働かずに飯は食えないのでほとんどの店は大体四日後には通常通り営業していた。   六日目、布団の中で蹲っていたら携帯がなった。朝比奈さんであった。 「あのぅー、実は未来から指令が来ていたんです。七日前に。今気づいたんですけど。 実はそれによる...
  • 素直になれたら
      あの二人がついに結婚か・・・ タクシーで移動中、俺はふと横に目をやる。 肩にもたれかかるようにして長門が寝息を立てている。 俺と長門は今幸せだ。 長門は思念体からハルヒ観察の功績を称えられ、人間と変わらない体にしてもらった。 そして、俺らは結婚した。 今日はあの日々を共に過ごした男―古泉の結婚式の日だ。 相手は対立していた機関の橘。こいつらが和解したのは最後の閉鎖空間が消滅した後の事 俺たちが、高校を卒業する間際。ハルヒが大規模な閉鎖空間を発生させた。 原因は俺だった。またくだらないことで口論となり、つい手が出てしまった。 ハルヒはその時泣きながら部室を出て行った。 急いで朝比奈さんと長門がなだめに行ったが遅かった。 口論理由はコーヒーは豆から挽くか、インスタントか。 ミルクを入れるか牛乳を入れるか・・・こんな話だった気がする   古泉「閉鎖空間が発生しました。すでに機関の仲間が数...
  • 長編・その他
    ここはSOS団以外のキャラやオリキャラの長編を置くところです。例)鶴屋さん、朝倉、谷口etc   その他無題1その他無題2その他無題4その他無題6 ある少年の日記 罪滅ぼし 最後の最後 髪プレイ 阪中から見たSOS団員 谷口の歓喜 リトルラヴァー 鶴屋さんとキョン ブーン 涼宮ハルヒと異世界人 谷口の恋愛 谷口の思い出 ハルヒVS朝倉 激突 朝倉涼子の逆襲 鶴屋さんの困惑 不機嫌な朝倉たん 鶴屋さんと笑顔とお茶 ビツパの1日 キョン×鶴屋さん 以下、名無しにかわりまして朝倉がお送りします 鶴屋さんと古泉 デスノート谷口 偽SOS団結成 LAST 鶴屋さん姉妹 朝倉涼子の終焉 アホの谷口冒険記 やさしい人 舞台裏 プロジェクトT 喜緑さんのお料理教室 非凡なる凡人 風鈴 谷口のおかげ キョン妹の憂鬱 喜緑さんと家事と旅行 谷口×朝倉の恋愛革命 コンピ男 僕とみくるとメイドさん~狂気の弾...
  • 悪くない人生
    無事、大学受験も乗り切り、高校生活も残り一週間をきったある日のこと、いまだ律儀にも部室に足を運んでいた。 なんの因果かハルヒに長門に古泉、それにおれも、去年朝比奈さんが進んだした大学に進学が決まっているためか 高校の卒業に対してそれほどの感慨もなく、ハルヒはネットサーフィン、長門は読書、俺と古泉はボードゲーム そして卒業してからもちょくちょく部室に姿を現す朝比奈さんが給仕と、卒業間近とは思えないようにいつも通りの光景のなか、 ハルヒが発した言葉が事の起こりだった。 ハ「ねえ、キョン、この三年間楽しかった?」 キ「なんだ、突然、まあ退屈だけはしなかったな。」 ハ「あんた、高校生活の最後にもっとほかに言いようはないの?」 キ「そういうおまえはどうなんだ?」 ハ「あたしは楽しかったわよ。相変わらず素直じゃないわね。楽しかったならそう言えばいいのに。」 キ「いつもそこそこ素直なつもりだ...
  • 谷口探偵の事件簿
     <探偵の谷口> 1.超絶探偵、谷口 2.動物愛護探偵、谷口 3.宇宙探偵、谷口 ~その①~   4.宇宙探偵、谷口 ~その②~ 5.ライバル探偵、谷口   6.続ライバル探偵、谷口 7.ライバル探偵、谷口 ~完結編①~ 8.ライバル探偵、谷口 ~完結編②~   9.休暇探偵、谷口 ~その①~   10.休暇探偵、谷口 ~その②~   11.海上探偵、谷口 ~その①~   12.海上探偵、谷口 ~その②~   13.秘密探偵、谷口   14.夏祭探偵、谷口   15.続・夏祭探偵、谷口   16.ゴシップ探偵、谷口   17.続・ゴシップ探偵、谷口   18.谷口探偵の日常   19.谷口探偵と古泉一樹   20.谷口探偵の事件簿 ~おわかれの時~   21.谷口探偵の事件簿 ~二又の世界①~   22.谷口探偵の事件簿 ~二又の世界②~   23.谷口探偵の事件簿 ~尋ね人と谷...
  • 題名付き・あま~い短編
    ちょっといじわる 結婚記念日 長門とアイス キーワードは恋愛 甘える キョンの告白 長門さん、へい! 涼宮ハルヒの願望  涼宮ハルヒの奇跡 涼宮ハルヒの理想 甘いプリンの秘密 涼宮ハルヒの決意 夏の夜の・・・ 不治の病 未来 お揃い 『居眠り』 涼宮ハルヒの発熱 おとめごころ 長門と古泉 Strawberry Of Shortcake それって迷信じゃないのか? カンケリ 進路 年明けバカポー 凡人に泣いた日 ニチジョウ 従順なハルヒ 寒中暖あり ONE DAY ON THE SNOW ツンデレマフラー ピロートーク Pretty Devil Remedy of love 桜風 俺の右隣には アル雨ノ日ノコト 日常じゃない日常 4月1日の長門 結婚後の橘キョン アフター ザ ナイトメア ミッドナイト・コーリング アニマル涼宮(旧題動物シリーズ) バカップル保守 胸焼けプリン 朝倉涼子のグ...
  • 題名付き・普通短編
    ひぐらしのなくハルヒ カセットテープ 興味 Stairwayto Haruhi SIRENOF Haruhi 長門猫化 日常あるいは平穏な日々:ハルヒ篇 仮入部 最後の手紙 長門さんとギター 二人で、校舎にて 携帯電話 コミケにて 長門有希の体温 ある雨の日のこと 遺書 気のせい・・・? 感情 1.35倍 俺・・・実はポニテ萌えなんだ(憂鬱後記) 俺・・・実はポニテ萌えなんだ 涼宮ハルヒのエロゲー 朝比奈みくるとポケモン 憎悪、拒絶、少女 長門有希の虐待 日常 大切な君達へ……… 長門さんと白雪姫 えいえんのせかい だーれだ? 『きっかけ』 忘れな草 『涼宮ハルヒのコミケ』 涼宮ハルヒのカラオケ 涙 オセロ三番勝負 焼いた芋 酒と桜と…… 海の家のラーメン キッドナップ・テレフォン のれん 遊○王 赤服親父捕獲戦線 プリン作戦 カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼...
  • コーヒーシリーズ
    [涼宮ハルヒ編]    朝起きるとハルヒが台所でコーヒーを煎れていた。おはよう、と朝の常套句を口にしながら俺はベッドから起き上がってハルヒの隣に並ぶ。 「あら別にまだ寝てていいのよ。今日は日曜だしね。コーヒーなら今持ってくし」    未だ寝ぼけ眼の俺は薄い意識の中で確かに俺が特にやれることはないと判断し、そうか悪いな、と言ってまたベッドに座る。    まもなくかちゃかちゃと静かな金属音を響かせながら両手にコーヒーを持ってきたハルヒは俺の横に座り片方のコーヒーを俺に差し出す。    コーヒーを飲むと体が内側から暖かくなっていく気がする。毎朝の習慣になってしまったこの短い二人のお茶会がなくては俺の朝は始まらないと言っても過言では無いと思う。 「新しい一日の始まりね」    ハルヒは穏やかに言ってカップに口をつけた。 「そうだな。新しい一日の始まりだ」    俺は穏やかに言ってカップに口をつ...
  • 悲嘆
      ジョン、ジョン・スミス。あんたはどこにいるの? あんたのせいよ。あの時、あたしの最後のつもりだった悪あがき。 始める前にとびきり変なことが起きたじゃないの! 結局宇宙人は現れなかったし、未来人は来ないし、超能力者はいないし。 今のところジョンだけが異世界人って感じかしら? あんたの影を追って北高に入学したけど不思議はないわねぇ。 意外と刺激に満ちた日々は送ってるけど。うん、充実はしてる。 何といっても共に不思議を追及する仲間がいることかしら。 変わってるけど頼りになる娘、かっこよく頼りになる男子に、 まさに可愛さの塊の娘、それとジョンっぽい男子。 キョン。あたし、あんたにジョンを見てる。重ねてる。 ううん、あんたも実のところ結構気に入ってるわよ? そうね、……好きといっていい。 でもね、キョン。駄目なの。まだ駄目。 あたしはジョンを諦めてないの。 あたし予感がするの。またジョンに...
  • ナガえもん
    第一話~助けてナガえもん~   ハルヒ「あたしの言うこと聞かないなんてキョンのクセに生意気よ」 古泉「まったくその通りで」 みくる「そんなこと言ったらキョン君がかわいそうです」 キョン「いいんですよ…もう慣れましたから」 ハルヒ「罰としてジュース人数分買ってきなさい」 古泉「さすが涼宮さん、なかなかの名案かと」 キョン「やれやれ」 ハルヒ「やれやれは言うなって言ったでしょ(ポカ)」 キョン「…(グスン)(ガラガラ)(ダッ)」 みくる「…キョン君」 古泉「出て行ってしまいましたね…困ったものです」   キョン「うわーーーん」 ナガえもん「…哀れ」 キョン「ナガえもんハルヒが僕をいじめるんだ(グスン)」 ナガえもん「…そう」 キョン「『…そう』じゃなくて助けてよ」 ナガえもん「助けることはできる…しかし推奨はしない」 キョン「もういいよ…(ガラガラ)(ダッ)」   キョン「う...
  • 涼宮ハルヒのなく頃に~プロローグ~
    どうか嘆かないで。 世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。 どうか嘆かないで。 あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。 だから教えてください。 あなたはどうしたら、私を許してくれますか? ……… …… … ・ それは昭和58年の初夏のことだった。 どうせ引き裂かれるのなら、 身を引き裂かれるほうがはるかにマシだ。 信じていた。 ………いや、信じている。 今、この瞬間だってな。 でも、薄々は気付いていたさ 信じたいのは、認めたくないからだと。 その自分に言い聞かせるような声が、 たまらなく馬鹿馬鹿しく思える。 機械的に繰り返されていたそれはようやく収まり、 静かなる時がながれた。 ひぐらしの声がいやに騒がしい。 なのに、聞こえるはずのない彼女の声は 俺の中でエンドレスにリピートしている。 ...
  • グサデレ 夏休み・自宅訪問編
        朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・自宅訪問編~   第1話   キョン「夏休みも残り僅かだな!さぁ最後の一日まで遊びつくそうぜ!!」 朝倉「そういうことを言えるってことは宿題はとっくに終わってるってことね?」 キョン「う……お、おう!あ、当たり前だろ!?」 朝倉「あら意外ね。もしやってなかったら今頃キョン君をズタズタに引き裂いてるところよ♪」 キョン「……」 朝倉「もう一度聞くわね?『宿題』は本当に全部終わったのかしら?」 キョン「…いいえ」 朝倉「あたしの耳がおかしくなっちゃったのかしら。あなたさっきやったって言ったわよね?それは今度は終わってないっていうのはどういうことなの?つまり嘘をついたって事よね?嘘つきって最低よね、あたし嘘つきって大嫌いなの。あ、でもキョン君はもっと嫌いだけどね、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww俺嫌われすぎwww」 朝倉「あなたなんか誰からも好かれるわけ...
  • 四月の雪
     僕は今、一通の手紙を手にベッドに寝転がっている。  飾りっ気の全く無い、業務用とでも言うべき差出人の名前の無い封筒に、一枚きりの便箋。  差出人の名前がないという時点でちょっとおかしいなと感じたけれども、宛名は普通に僕の住所氏名だったし、切手も張ってあったし消印も押してあったから、きっと、知り合いの誰かが名前を書き忘れただけだろうと思った。消印の場所にも心当たりがあったし。  それは、僕が高校時代の三年間を過ごした場所。  たくさんの想い出の詰まった、今は遠い場所。  元々とある目的を持ってその学校に転校して行った僕は、高校卒業と同時に、遠方への進学を選んだ。  進路を決めるときには、それほど深いことは考えていなかったんだと思う。  どこでも良いというのなら、別れは少し寂しいけれど、違うところへ行ってみよう。  きっと、それだけのことだった。  けれど僕は、無事進学先も決まり卒業式の直...
  • 古泉一樹の災難 鬱ver.
        取り出したジャージは、使い物にならないほどに汚れ、そして切り刻まれていた。 うしろでくすくすと笑う声が聞こえた。 僕はキョンくんのところまで行き、謝ろうとしたが体育は始まっていて、結局間に合わなかった。 その授業が終わったと同時に僕は急いで校庭に出て謝った。 「体操服洗濯してて…、そのことを忘れてました…すみません。」 「……そうか。もういい、谷口が寒いのにわざわざジャージ貸してくれたから。」 ほとんど視線を合わさずそう答えて去っていく彼に僕はもう一度謝った。返事は無い。 「守れない約束をするって、最低だよ。」 国木田くんが僕にそう言って、キョンくんの後を追っていった。 谷口くんは僕のことを気にも留めず国木田くんと同じように彼の後を追っていった。 ある日のことだった。 朝比奈さんが泣きながら部室に入ってきた。まだ部屋に僕と長門さんしかおらず、僕はどう対処するべきか悩んだ。...
  • 超能力テスト
    なんだこれは どうすればいいんだ   俺が7日の内、2日かしかない休日をぐうたら過ごしていると 突然ハルヒが俺の家にやってきて薄型長方形の箱を渡すとトンボ帰りしていった     中には手紙が入っており何々、       「キョン、感謝しなさい これは超能力試験よ SOS団の皆でチョコレートを作ったわ それでアンタがどのチョコレートを誰が作ったか当てるってわけ 簡単でしょ、もし当てることが出来たら魔剣士に任命してあげるわ 再度感謝しなさい!」       忌々しい、っていうか何だ魔剣士って 中には内容どおり4つのチョコレートが入っていた     まあ丁度空腹だったし食べてやるか     1つ目 明らかに他のチョコレートと違う これだけホワイトチョコレートだ しかも御丁寧に「キョン君へ」とまで書いてる 少しかじってみる 味はビターか?少々苦いような まあそういう味なんだろう チョコレートに文字...
  • 驚愕後の断章
    *涼宮ハルヒの驚愕に関する独自の解釈を含みます。     驚愕後の断章   北高文芸部室。  長門有希は、いつもどおり、本を読んでいた。  今日は団活はなく、ここには誰も来ないはずだった。  しかし、それは、突如として姿を現した。光陽園学園の制服に身を包んだ天蓋領域製のインターフェース、パーソナルネーム周防九曜。  あのときは、渡橋ヤスミを名乗る涼宮ハルヒのインターフェースが「病み上がりの長門先輩は休んでいてください」といって、事態が収束するまで閉鎖空間内に入れてくれなかったが、もし入れていれば彼女との戦闘に至っていた可能性は高い。  でも、少なくても今のこの場所においては、彼女は敵性ではない。  SOS団構成員に危害を及ぼすなら戦闘も辞さないつもりではあるが、そうでないならコミュニケーション任務が優先されるべきであった。  天蓋領域と情報統合思念体との間の高度コミュニケーションの中...
  • Am I father ? 第五章後半
    一通り全ての乗り物を制覇した俺たち。太陽は西に傾き、一日の終わりが近づいてきた。 今その足は遊園地の締め、観覧車に並んでいる。 涼子はというと、隣でアイスを食っている。四本目だ。なんて勿体無い出費だろう。 と言いつつも、涼子に買う時に自分も一緒に買っているのだから人のことは言えない。 もちろん長門も食っている。こいつが食わないはずがなかろう。 ちなみに、野口さんがアイスだけで三枚消えてしまった、なんていうのは秘密である。 涼子がそのアイスを食い終わった頃にちょうど順番が回ってきた。いわゆるベストタイミングってやつだ。 係員の案内にしたがってゴンドラに乗り込む。 席は俺と涼子が向かい合う形で座り、涼子の隣に長門が座っている。 二人を思う存分眺めることができるのはいいが、少し寂しかったりもする。 娘と妻に煙たがられる父親とはいつもこんな孤独を感じているのだろうか。 もしそうなのだとしたら、それ...
  • ナガト
    ナガト ~彼方から来た天才~   季節は秋。と言うのは名ばかりの、九月上旬。   未だに聞こえてくる蝉の鳴き声が、俺たちが必死に忘れようとしている残暑を、嫌でも思い出させる忌々しいスパイスとなっている。   永遠に続いて欲しかった夏休みも遂に終わってしまい、健全な高校生ならば誰しも、 また今年もこの忌々しいまでの暑さが忌々しいまでの寒さに変わるまでの、 とても今の状態からでは想像も出来ない長い長い道のりを、一日一歩ずつ、しかも勉学と言う名の向かい風を受けながら、歩いていかなければならないということに絶望を感じずにはいられないはずのこの時期に、俺たちは、学校に嬉々として登校していた。   Why?なぜかって?   OK,そう急ぐなって。まずは俺の薀蓄に耳を少しばかり傾けてくれ。   死亡遊戯と言うものを、皆さんはご存知だろうか? 昔々、どのくらい昔かって言うと、中国がまだ何十もの国...
  • 仕返し
    あれ?わたしのシュークリームが無いなぁ……。 最後の一つは楽しみにとってたのになくなってる。 「お母さん……食べた?」 「あたしは知らないよ。キョンが食べたんじゃない?」 そうかもしれない。もしそうだったら……絶対に許さない! わたしは二階に向かって、階段を二段飛ばしで昇っていった。 キョンくんの部屋を勢いよく開けて、飛び付いた。 「おわっ!いきなりなんだ、危ねぇな!……つーかノックしろって言ったよな?」 「そんなことよりキョンくん!わたしのシュークリーム知らない!?」 キョンくんは、条件反射のようにわたしの頭を撫でていた。いつもわたしが飛び付いた時はこうして頭を撫でてくれるんだ。 「あれ、お前のだったのか?腹減ってたし、一個だけ残ってたから俺が食ったぞ」 そんなぁ……わたしの楽しみが……。これの為に、お腹をすかせる為に学校の体育も頑張って来たのに……。 「う……うぅっ、キョンくんのバカっ...
  • くたばっちまえ
    どこまでも澄み渡る青空、心地よい風が吹き、空には雲ひとつない六月のある日。 いつもは梅雨のため、じめじめとして鬱陶しい季節であるが、この日はからっとした晴天に恵まれ、日差しのわりに暑くもなく過ごし易い一日だった。 いま、僕は教会にいる。そして、目の前では僕が中学生だったあの日から夢にまで見た幸せな光景が広がっている。 教会の窓から差し込む陽光は穏やかで、まるでふたりの幸せを祝福しているように見えた。 どこからともなくオルガンの音が聞こえてきて、その音色は僕の心の奥へと溶け込んでくるようであった。 僕の足元から続くバージンロードの向こうには白いタキシードに身を包んだキョンの姿がある。 いつのころからだっただろうか、僕がキョンに淡い恋心を抱いたのは。いつだったかははっきりと思い出せないが、確かにそれは中学生だった僕の心の中に存在していた。       中学生だった頃、僕は学習塾が終わると、キ...
  • 縁は・・・3
    「古泉」 「なんでしょうか?」 次の日、俺は古泉と喫茶店にいた。 古泉に俺とハルヒが付き合うことになった旨を告げると、あいつはさして驚くでもなく更に驚くべき事実を俺に告げた。 「それは本当か?」 「貴方に嘘をついてなんになるというんです?」 即ち。 涼宮ハルヒは今回の一件であの意味不明な能力を発動していた、という事実。 「それじゃ俺は、こんなに大事なことでさえ……この気持ちでさえ、あいつの手の内で踊らされていたということなのか?」 「おっと、それは違いますよ」 どういうことだ。 「涼宮ハルヒは、今回の一件、その能力をあなたに向けて発動していたのは事実」 長門が古泉の横に座っていた。 久しぶりだな。 「そう」 いつの間にそこに、などと思ったものの相手が長門である以上これくらいで驚...
  • a long wrong way 一章
    あの日俺とハルヒは喧嘩した。理由は本当に些細なことで、 俺が折れちまえばこんなことにならなかっただろう。 だけどもう手遅れで、俺の側にはハルヒはいない。 ハルヒどころかSOS団のやつは誰一人北高にいない。 ……俺を除いて。   「お前の顔なんか見たくもねえよ!」 気付けば俺は怒鳴っていた。もう、止まれそうにない。 いつぞやの文化祭のときよりも俺は怒っていたね。 「あら、奇遇ね。あたしもよ!」 「気があうな!」 「残念ながらね!」 睨み合う俺とハルヒ。 いつもよりオロオロしている朝比奈さん。 本を読むのをやめてこっちを見ている長門。 それにこいつだ。 「お二人とも、落ち着いて下さい」 俺は落ち着いてる。 「あたしは十分落ち着いてるわよ!」 「……どこがですか?客観的に見てお二人とも、落ち着いていません」 何だか、古泉の口調がかたい。まるで、そう、怒るのを無理やり抑えているような口調だ。 ...
  • 雪解けの想い
     『わたし』は今、高校三年間通い慣れた通学路を一人で登っている。  『わたし』の内面はあの頃の延長線上に存在すると言えるけれども、今の『わたし』の外見は、あの頃とは違う。  これは『わたし』がこの世界にもう一度存在するために必要な、訓練の時間。  『わたし』が『わたし』の外見を持ってこの世界に再構成されるには、もう少しだけ、時間がかかる。  そう『わたし』は一度、この世界から消滅している。  同一個体としての連続性を保つ限界が来てしまったから、それは、仕方の無いことだった。  不可避の運命を受け入れることしか出来なかったわたしは、最後の最後に、自分の心に降り積もった感情の全てを凝縮し、たった一言だけ、彼に、想いを伝えることが出来た。  それは前へは続かない、未来を築かない、誰かを縛ることさえ許されない、そのとき限りの、愛の言葉。  そう、なるはずだった。  運命は、変えられないはずだった...
  • 朝比奈みくるのクーデター エピローグ
    「ハルヒしっかりしろよ! 死ぬなよ絶対に!」  俺は手術室へ運び込まれるハルヒをただ叫びながら見送ることしかできなかった。  ここは機関が関わっている病院だ。あの後、タンカーへ機関所属のヘリコプターが救助に来てくれた。 そして、真っ先にハルヒを救うべく病院へと駆け込むことになった。いつまでも時間封鎖状態にしておく訳にもいかない。  さらにまずいことに朝比奈さんの意識がいっこうに回復しない。気絶している程度のはずで目立った外傷もないのに、 全く目を覚まそうとしないのだ。ハルヒともども病院に担ぎ込まれ精密検査を受けることになっている。 ハルヒはさておき朝比奈さんは俺たちの時代の医療で調査するとまずいものが見つかったりしないかと一瞬不安になったが、 古泉曰く、機関がその辺りの情報を全て押さえているから大丈夫とのこと。  正直、ハルヒの神懸かり的パワーを使えるようになった長門に二人を健康にしてもら...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―最終試練発表―
    御天照様は頂上から西へ60°くらい傾き、青空は赤みがかかり始めてきた。 先ほど、男の悲しい性を利用した足切りによって、参加者は何と6人まで減ってしまった。 生存者のうち、半数は俺の知った顔で占められていた。即ち、古泉、谷口、国木田である。 コンピ研の連中?さっきまで残ってたが、『ネコミミブラクラレインボーアタック』に撃沈した(長門談)という。 いったい何をしたんだお前がやったんだろうと聞いてみたが『教えない』の一点張りだった。 俺は鶴屋さんに呼ばれ、衣装を着替えるように言われた。 …別に汚れても、さっきみたいに濡れてもないですから着替えなくてもいいですよ? 「ダメダメ!もうすぐ日が暮れるし、夜の正装にしなきゃいけないっさ!」 俺は鶴屋さんが用意してくれた燕尾服に着替えた。その上、白い手袋とチーフまで用意されていた。 「ハルにゃんも今頃イブニングドレスに着替えているっさ!!キョン君に併せ...
  • HOME…SWEET HOME 第3話
    …━━━買い物を頼まれただけでも億劫だというのに、辿りついたコンビニは車と人で溢れ返っていた。 まあ、日曜日の午後の国道沿いのコンビニなんてこんなもんなんだろうが。 俺は、ひしめきあう車達を横目に自分が自転車で来た事に少しばかりの優越感を感じながら、それを店先に停める。 そしてハルヒに渡されたメモを見ながら首を傾げた。 『牛乳、味の素、ふりかけ』 まったく…前もってスーパーで買っておけば安く済んだのに━━━… 【HOME…SWEET HOME】 第3話・「偶然なんかじゃなかった」 ━1━ 買い物を済ませて店の外に出ると、突然「ガシャン」という音が聞こえた。 俺が自転車を停めた辺り…いや、間違いなくその場所からの音だ。 慌てて視線をそこに向けると、その直前に感じた微かな悪い予感は的中していた。 駐車スペースからはみだした車のバンパー部分が直撃したらしく、俺の自転車がひっくり返...
  • a long wrong way 五章
    「一人、か」 思わず呟く俺。 今日、古泉が転校していった。これで、北高に残ってる団員は 俺と朝比奈さんと長門だけだ。 朝比奈さんと長門は俺が進級するのと前後して、学校から去って行く。 「一人、か」 また、呟く。俺の周りから、ハルヒの痕跡が消えていく。 そう、何より寂しいのは、ハルヒが俺の側にいないことだ。 気力が出ない。全く何にも手が付かない。 それだけ大きな存在だったのか、ハルヒは。 そんな状態のまま時間は過ぎていき、今日は卒業式の日だ。 卒業式で朝比奈さんの姿を目に焼き付けた。恐らく今日で最後だからな。 卒業式のあと、何となしに文芸部室に向かった。 ノックなしで部屋に入ろうとしたら、後ろで待ったがかかった。 「ちょっと、待つっさ、キョン君」 鶴屋さん?なんでここに? 「みくるがどうしてももう一回見たいって言うからついて来たのさ」 今、中に? 「そうさっ。ところでキョン君。君、目が死んで...
  • 長門の日々 第9話『新たな世界』
    第9話『新たな世界』   暗い。たぶんもう8時くらいになってるだろうな。 吹きすさむ風がほんの少し肌寒く感じられる。 それは体感温度ではなく、精神的なものかもしれない。 俺は鳥肌が立ってしまっている。 公園のベンチには誰もいない。 見渡す限り道路には車も通ってないし、 夜中を散歩しているような人も見当たらない。 まるでその静けさは、ハルヒが創り出した、あの世界を連想させる。 俺は錯覚に陥る。ここは本当に現実世界か? もしかしたらここは閉鎖空間ではないのか? しかし、そんな俺の疑問はすぐに晴れた。   公園内の灯りが二人の少女を照らす。 どちらも長門。 それが俺の思考を現実へと引き戻してくれた。 常識や、一般論からいくと、この二人は双子、または姉妹に予想されるだろう。 俺は真実を知っている。知ってしまっている。 あの二人は、どちらも長門有希だ―――   今までに幾度か感じたことのあるような、...
  • 銀河帝国の滅亡
     自由惑星同盟軍統合艦隊は、銀河帝国首星トランター近傍宙域へのハイパースペースジャンプを完了した。  旗艦「ナデシコ」戦闘中枢指揮所では、司令長官朝倉涼子がゆったりと椅子に座っていた。  艦載メインコンピューター「オモイカネ」が、周辺情報を空中に映し出した文字で示す。 『前方に敵性艦隊を確認。銀河帝国親衛艦隊と判定。総数534隻』 「帝国最後の艦隊ね。さぁ、どんな戦いを見せてくれるかしら」  親衛艦隊534隻に対して、こちらは1543隻。優位は揺るがないが、油断はできない。 『楽しそうですね』 「戦争は私の仕事だもの。仕事は楽しんでやるに限るわ」      トランター、皇帝宮殿。  帝国宰相長門有希は、敵艦隊を確認すると、淡々とした声で命令した。 「玉璽台、応答せよ」  玉璽台は古典的な電子音声で応答した。 「音声認識、帝国宰相長門有希。御命令をどうぞ」  玉璽台には、帝国の全権力を象徴す...
  • 遠距離恋愛 第十六章 パーティ
    第十六章 パーティ   三日間に渡って実施された二次試験が終わり、これでこの一年間続いてきた受験戦争も終わった。後は結果を待つばかりだ。試験の感想?出来れば聞かないで欲しい。一応、回答欄は全部埋めたが、それが正しいかと言われると、正直なところ全く自信がない。それに、試験直前のドタバタに全然整理が付かないまま本番に望んだため、いつもよりかなり集中力が落ちてしまったというのはもはや言い訳にしか過ぎないので、やめておく。   最後の科目が終わり試験会場を出て大学正門に向かっていた俺は、朝から切っていた携帯の電源を入れた。   着信メール:一通 from:涼宮ハルヒ 件名:SOS団緊急招集 内容:本日17時からアタシの泊まっているホテルで打ち上げパーティをするから、必ず来なさい。場所は国木田が知っているわ。重大発表もあるから、欠席は不許可。絶対だからね。   ……なんだこりゃ。打ち上げパーティ...
  • 遠距離恋愛 第六章 2年生最終日
    第六章 2年生最終日   終業式当日。   俺は朝イチで職員室にいた。朝のHRで岡部と一緒に教室に入って「みんなも知っていると思うが……」というお定まりの『アレ』をやるからだ。小学校から今まで何度も『アレ』を見てきたが、まさか自分がやる事になるとはね。何だか妙な気分だ。 ……先日のハルヒとのすったもんだが起こった翌日には、俺の転校のことは既にクラス全員に知れ渡っていた。谷口と国木田が広めたらしいが、事実なので別にそれは良い。ただ、驚いたクラスメイトが休み時間ごとに俺の側に来て、別れの挨拶をするのには少々閉口した。   「キョンくん、もうすぐ転校しちゃうのねん?残念だわ……あっちで落ち着いたら連絡欲しいのねん?」 ああ、わかったよ阪中。そんなに泣くな。   「環境が変わると体調崩すって言うから、気をつけてね」 せいぜい風邪でも引かないようにするさ。ありがとな、成崎。   「私たちのこと忘...
  • サムナンビュリズム-エピローグ-
     あれから一週間が過ぎ去り、日曜日である今日、俺はバス停に来ている。  何故お馴染みの駅前ではないのかというと、そりゃあ俺にだって個人的な用事を済ませるくらいの権利 はあるのであり、そんなことを疑問に思うことすらちゃんちゃらおかしい。今日はSOS団による不思議 探索ツアーなどではなく、俺個人としてのイベントなのだ。  行先は先週と同じ場所。  あの事件の始まりであり、終わりである場所へと俺は向かっている。ここに来るのはこれで通算三回目。 前回は走ってこの坂道を上ったわけだが、今回はそんなことはしない。一応、病み上がりだからな。  山頂には誰もいなかった。こんな天気のいい日に皆何をしてんだろうね。こういうときにこそ、この自 然溢れる緑豊かな山頂公園が有効活用されるべきだというのに。  まあ、天気がいいといっても、その恩恵を与り知れる時間はあとわずかとなっているわけだから、当然 と言えば当然の...
  • 佐々木の囁き 第一話「CoCo壱番屋で捕まえて」
    「やぁ、キョン。奇遇だね」 「あぁ、奇遇だな。そして、意外だな」 「僕がここに居ることがかい?」 「あぁ。佐々木には似合わない店だからな。お前にはもっと上品な店が似合う」 「そうかい?でも、僕はこういう店の方が好きだよ」 空気に漂うカレーの匂い。俺達が居るのは言わずと知れたCoCo壱番屋。 俺達はカウンター席で隣同士でカレーを頬張っていた。 ちなみに佐々木は見る限りではどうも200gのようだ。 その横で俺は400g。 「キョンはよく来るのかい?」 佐々木がそう聞いて頬張る。 「あぁ、結構来るな」 答えて頬張る。 「実に意外だね・・・」 「そうか?」 「君は、家でカップラーメン食べてそうだからね。豚骨しょうが味とか」 「そんなのあるのか?」 「さぁ?僕には知り及ぶところではないよ」 佐々木はそう言って実に愉快そうに笑った。 何が面白いのかは俺には知り及ぶところではないな。まったくな。 「とこ...
  • 涼宮ハルヒの本心
    (分裂αパターン終了時までの設定で書いてます。) 朝、八時。 いつもならもう少し早く起きているところなのだが、何故か今日だけは寝坊した。 別に遅刻の可能性を心配するほどの遅れではない。HR前にハルヒと会話する時間が減る程度の話だ。 早い時間に登校すれば新入部員選抜についていろいろと面倒なことをぬかすだろうから、ちょうどいいと言うべきだろう。 眠気のとれない朝にきびきびと行動しろというのはとても酷だ。 トーストに目玉焼き、煮出しすぎて苦くなったコーヒーを腹に流し込み、だるい感じで家を出る。 犬がやかましいほど吠える家の横を過ぎ、大通りを歩く。 いつもより遅く家をでたからなのか、普段見る顔が少ないな・・・いや、高校生自体が少ない。 もしかすると、俺は思ったよりもヤバイ状況なのではないかという思考が頭を掠めた。 時計代わりにしているケータイを取り出そうとポケットをあさったが、無い。 ・・・...
  • 小さな初恋
    わたしの初恋の相手はお兄ちゃん。 わたしの大好きな大好きなお兄ちゃん、キョンくん。 ねぼすけで、ぶっきらぼうで、全然家に居てくれなくて、一人言が多い。 だけど、優しくてかっこいいの。わたしの事をいつも気遣ってくれて、イタズラしても許してくれるキョンくんが大好き。 でも、わたしは小学6年生の妹でキョンくんは高校2年生のお兄ちゃん。 だからわたしの初恋が実ることなんてないの。キョンくんと一緒にいれる時間が一番長いのがわたしだから良いんだけど……。 最近はずっとハルにゃんと一緒に居るからわたしはシャミとお留守番ばっかり。 わたしだけの特権が一つなくなっちゃった。 学校から帰って来るのも遅いし、土曜日は探索、日曜日はハルにゃんと一緒に居る。 わたしだってたまにはキョンくんに甘えたいよぉ……。   「朝だよ!起きてよ、キョンくん!!」 これはわたしの毎朝の日課で、唯一のこったわたしの特権。 「朝ごは...
  • a long wrong way ニ章
    放課後、あたしはお別れパーティーを五人でしていた。 最後の一人は鶴屋さんよ、言っておくけど。 「ハルにゃんがいなくなるとこの学校も寂しくなるっさ」 そうしみじみ言って鍋をつつく鶴屋さん。 あたしもそう思うわ。あたしがいなかったら誰が学校を盛り上げるのよ? ……にしても古泉君の手際にはびっくりよ。 放課後、たった三十分で鍋の材料揃えちゃうんだもん。 どっかのバカとは……。 「どうしたのかな?そんな沈んだ顔して?」 あたしの顔をのぞきこんで鶴屋さんが言う。 「そう言えばキョン君がいないねっ?もしかしてそのせいかい? どうしたんだい、彼は?」 あいつは関係ないわっ! 「おやおや、ご機嫌さんが斜めにょろね? ……ああ、なるほど分かったさ。喧嘩別れしたんだね。 でも、人生は一期一会。 たとえどんな人であろうと出会えた事実は大事にしなきゃだめっさ。 その人が大切な人ならなおさらだよ? 怒ったままサヨナ...
  • 誰もいない国
     キョソの旅Ⅱ ――the Anal World――      夢がある限り、人は輝き続ける。アナルがそうであるように。  ―Anal goes tomorrow.―      第十二話 「誰もいない国」   ―No Anal lives there―  キョソとこいずみくんがその場所に着く頃、まるで見計らったかのように日がかげりはじめた。 「観光地とか言ってたわりには誰もいねぇな」 「僕もおとこの気配をまったく感じないですもふ」  キョソのつぶやきにこいずみくんが返事をした。  森を迂回する道は、進めば進むほど人の気配が希薄になっていた。キョソは少し気味の悪さを感じながら、 「引き返しちまおうか」  そう言いながら、キョソはこの場所に何としても立ち寄らねばならない予感がしていた。 「キョソたん。ここ、僕はずっとずっと前に来たことがあるような気がしますよ」  こいずみくんは無人の国の入り...
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