涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「貧乏SOS団 借金地獄変」で検索した結果

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  • 色んなキャラが出るSS
    ... キョンの消失 貧乏SOS団 借金地獄変 Project512 涼宮ハルヒ挙国一致内閣 擬人化保守
  • 貧乏SOS団 借金地獄変
    もし長門が貧乏だったら 朝倉「ねえ、買い物いかない?」 喜緑「いいねえ」 長門「あ、お金足りない……」 朝倉「じゃあ、地球寄ってく?」 喜緑「いいねえ」 らららむじんくん らららむじんくん らららむじんくんらららら♪ 長門「それがわたしがここにいる理由、あなたがここにいる理由」 キョン「待ってくれ。正直言おう。お前が何を言ってるのか、俺にはさっぱり解らない」 長門「お金貸して」 キョン「ふざけんな」 長門「あなたは涼宮ハルヒにとっての鍵。わたしにとっての連帯保証人」 キョン「絶対、判なんか押さねーからな」 長門「危機が迫るとしたらまず……お金」 キョン「だったらもうちょっと安いところに住めよ」 長門「ご利用が計画的じゃなかった」 キョン「オチは?」 長門「計画的じゃなかった」 もし朝倉が貧乏だったら 朝倉「人間はさぁ、よく『借金しなくて生活保護を受けるよりも借金して破産...
  • 朝比奈みくるのドッキリ大作戦!
    ※キョンの中の人が主役の某ジャンプアニメのパロディです  それを踏まえて、広い心で見てくだされば幸いです   SOS団の部室。そこには長門さんと古泉君の二人が居ました。   「そうですか……朝比奈さんは未来に……」 「そう。彼女はもうこの時代にはいないと思われる。」 「それはそれは……寂しくなりますねぇ。」   ププッ!プププッ!!聞きましたかみなさん!『この時代にはいないと思われる』だって!プププッ! あ、失礼しました。こんばんは、朝比奈みくるです。 え?未来に帰った?そんなワケないじゃないですかぁ!私は今、掃除用具入れの中にいます! 最近の私の部室でのSOS団の扱いはそりゃ酷いもんでした。 ハルキョンと長古の2カップルでイチャイチャしまくるわ、たまーに触れられると思ったらいじられるだけだわ…… みんな私のことを軽く見すぎています!だからここで、ドッキリをしかけることにし...
  • 涼宮ハルヒの抹消
     中国の故事だか何に由来するのかは知らないが、俺は光陰矢のごとしなる言葉がこの世にあることを知っている。  意味は、時間は矢のように早く過ぎるとかそんな感じだったように記憶している。  あいにく俺は古代日本語が苦手であり、ついでに古代中国に何があったのかも知らないものだから、光陰って何だ? とか訊くのはよしてくれ。  長門に訊けば由来から実体験ぐらいさせてもらえるのかもしれんが、今はやりたい気分ではないのでやめておく。そのうち気が向いたら辞書で調べるさ。    それはそうと、今は六月である。  去年の今頃というと、それはおそらく俺が白昼夢以上に夢っぽい空間からハルヒと一緒に生還した一週間後くらいであり、それと同時にまさしく悪夢だった中間試験が終了した頃だろうと思う。  それから我ながら大声で笑いたくなるような試験の結果が告知されるとともにハルヒによって草野球大会への出場が告知された...
  • SOS団のメタボ
     太ってしまった。  と一言で済ませるのは容易いことだが、この状態にいたるには数々の複雑なプロセス、要因が積み重なっているんだ。とても一言でなんか言い表せない。  冬の間、寒い寒いと言いながら中華まんを食べたりホットドックを食ったりしていたが、その上さらに温度調整の効いたあたたかい小春日和のような部屋に閉じこもって、冬眠中の熊のようにグダグダしていたのが大きな原因であることに間違いはない。  年が明けて正月には、調子に乗ってバカスカと餅やら栗きんとんやらカロリーの塊のような物を食べまくっていたのも、この腹回りをしげしげと見るたびに思い出されて悔やまれる。あそこでもう少しセーブしておけば……。  春になったら春になったで、SOS団の全員で春休みを利用して連日のように花見ツアーを敢行していたのだから、その数日間の摂取熱量など考えたくもない量に達しているに相違ない。  つまり。俺は、いや、...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第六章
     月曜の朝はいつにも増してうだるい朝だった。俺は基本的に冬より夏のほうが好みの人間だが、こんなじめじめした日本の夏となると、どちらが好きか十秒程度考え直す可能性も否定できないくらいに微妙である。途中で出くわした谷口や国木田とともにハイキングコースを登頂したが、校門に辿り着く頃にはシャツが既に汗ばんでいた。ハルヒの判断は懸命である。長門がいない上にこの暑さでは、映画撮影などやってられん。  二年の教室に入って自分の席に着くと、後ろでスタンバっていたハルヒが肩を叩いてきた。 「ねえキョン、夏休みにやらなきゃいけないことって何だと思う?」 「ああ、そういや、もうそんな季節だな。俺にとってはどーでもいいことだけどよ」 「何よそれ」 「失言だ。忘れてくれ。それで何だって?」  俺は教室内を見回しながら訊いた。今日もとりあえず危険人物はいないが、このままいったら夏休み中の俺はブルー一色に染まる...
  • 情報統合思念体の焦燥
    プロローグ 春。 もうあれから1年がたったと思うと時が過ぎるのは早いと実感するね。 「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」 あれから、SOS団結成や、世界消滅の危機、過去に行ったり夏がループしてたり 挙句の果てには、世界改変に巻き込まれたりと思いだせばキリがないほど、巻き込まれたものだ。 なんだかんだいって結局は楽しんでいるんだがな。 だが、さすがに、少しは休みたいときもあるんだ。と、いうより休まないと体が持たん。 この、俺の願望をかなえてくれる最適な週間が来ている。 春休みだ。 そして、俺は家で羽を伸ばしているはずなのだが・・・ なぜ、俺はこんなハイキングコースを歩いてしまうんだろう。 習慣というものは恐ろしいね。 などと考えているといつの間にか文芸部部室の前に立っていた。 1年も山登りをすると、足...
  • A Jewel Snow (キョンVer)前編
    高校生活も早いものでもうすぐ2年が経とうとしていた。 ハルヒの無限地獄に付き合わされながらも悪くないと思うようになり、 いろんな活動をしている内に12月に入ってしまっていた。 なんでも今年は学校側の都合で休みが早まるそうだ。どうせ終わるのも早くなるのだし、 休みになったからと言ってハルヒが活動を休止するはずもないだろう。 その話をしたら冬でも元気いっぱいの団長様は案の定こう言いやがった。 「休みの間もSOS団の活動はもちろん継続よ!絶対不思議を見つけるんだから!」 そう言うならハルヒ、土曜の不思議探索だけすればいいじゃないか。 「何言ってるの!団員皆の団結は普段の活動無くしては得られないわ!」 はぁ…普段の活動にそんな効力があるとは知らなかったな… 「いいから!明日も朝10時に部室集合よ!」 へいへい… ささやかな日常と言える会話だった。 しかし、この「ささやかの日常」の脆さを、この一週間...
  • ノスタルジー
    ぼくは、川を作るのが得意。 スコップでぐ~っと川を掘って、バケツでどしゃ~って水を流すの。 ちゃんと傾きをつけないとちゃんと流れないから難しい。 バケツで水を汲んできて、じゃ~。 そうやって一人で遊んでいると、砂場に影がかかった。 砂場から顔を上げると、黄色いリボンをつけた女の子がぼくを覗き込んでいた。 「あんた、そんなみみっちいことやってて楽しいの?」 大きなお世話だ、ぼくは川を作るのが好きなんだ。 女の子はぼくの隣に座り込み、ぼくの掘った土で山を作り始めた。 「あんた、もっと泥をよこしなさい」 「いやだよ、ぼくは川を作ってるんだから」 「つべこべ言わないの、さっさとよこしなさい」 女の子が怖いので、泥を渡すことにする。 黄色いリボンの女の子は満足したように頷いて、砂の山に泥を塗り始めた。 「二人だけじゃあんまり進まないわね。ちょっと待ってなさい」 黄色いリボンの女の子はびゅ~っと駆け出...
  • きっとまた会えるから
    俺はさっき死んだ。 今日は久しぶりの不思議探索の日だった。 めずらしくペアになった俺とハルヒは、たまたま工事現場の横を通りかかった。 それが運の尽きだった。まさか角材が落ちてくるなんてな。 ハルヒに当たる筈だった角材はかばった俺の頭に直撃。そりゃもう相当痛かったな。泣き叫ぶハルヒの声と救急車のサイレンの音がぐるぐるまわり、俺は意識を失った。 そして救急車の中で俺は死んだ。 だから、手術室へは行かず病院の個室に運ばれた。 俺の顔には白い布がかぶせられてる。 俺は今体はないが、意識はある状態だ。 部屋の片隅でふわふわ浮いてみんなと自分の亡骸を見ている。 こういうのを幽霊っていうのか? 虚ろな目でなにかボソボソ呟いてるハルヒ。 長門は俺の亡骸を見つめて動かなくなっていた ひたすら泣きつづける朝比奈さん 古泉も親父もオフクロも妹も泣いていた。 なんだが悲しくなってきた。 ここにいるのは耐えら...
  • 『God knows』 最終章
    『God knows』 ~最終章~ 「キョ~ンく~ん!!早くしないと、みんな待ってるよっ!!」 え~、いきなりこの騒がしいのは、妹だ。 中学に入り、体の発育は良くなったが精神年齢はガキのままだ。 「わかってるよ、すぐ行くから。」 俺はぶっきらぼうに答える。…が心の中はもう、幸せでいっぱいである。 何故かって? 結婚したからだ、みくるさんと。 いまから、その成り行きを説明しよう。 去年、結局みくるさんは私立短大ではなく、私立大学に行った。 理由は、うちの親の資金援助を得る事になったからだ。 ……これは【古泉、長門説】によるとハルヒの力かもしれないらしい。 「SOS団はみんなで同じ大学に行くわよっ!!だからみくるちゃんも短大じゃなくて4年制大学にしなさいっ!」 とのセリフを吐いた時、情報なんたらがどうにかなって、力が発動したとかしないとか……。 まったく、人の家計にまで力を加えるとは...
  • SOS団のメタボ2
     えらい目に遭ってしまった。犬にかまれたなんてレベルじゃねえぞ。よもや炭水化物を摂らなかっただけで衰弱死の憂き目に遭ってしまうとは。  ハルヒ提案のローカーボダイエットに取り組んだ挙句、最終的に病院送りになってしまった我らSOS団は、病院監修の健康管理指導を強制的に受けさせられた結果、ようやくある程度体脂肪を落とすことに成功したのだった。やれやれ。  しかしはっきり言って、まだまだ俺たちは太っている。入院中にかなりつらい減量を行ってきた俺たちだが、それでもヘドロのようにしつこく溜まった脂肪はセルロイド化したように固まって取れないのだ。  それでも炭水化物ダイエットを始める前よりは健全な肉体を取り戻してきたので、俺たちは晴れて退院する運びとなったのだ。いやいや、助かったよ。あと2,3日退院が遅れていたら、ストレスの塊となったハルヒによって世界が終焉を迎えていたところだ。   「やっと退院...
  • 涼宮ハルヒの戦場 その1
     一体、何がどうなっているのか。  この状況下を理解できている奴がいるならとっとと俺の前に来てくれ。すぐには殴らないから安心しろ。 洗いざらい聞き出してからやるけどな。理解できるのは首謀者以外ありえないからな。 『一度しか言わないので、聞き逃さないようにしてください』  そう体育館内に聞き覚えのない声が響き渡る。  まず、状況を説明しよう。俺たちは今体育館にいる。外は薄暗く、窓から注がれる月明かりしか体育館内を照らすものがないが、 それで体育館内の壁に立て掛けられている時計の時間がかろうじて確認できた。1時だそうだ。午後ではなく午前の。  体育館内には北高生徒が多数いた。皆不安そうな表情を見せつつも、パニックを起こすまでには至っていない。 何でそうなる可能性を指摘しているのかと言えば、俺たちがどうしてこんな夜中に体育館にいるのかがさっぱりわからないからだ。 俺は確かベッドに潜り込んで寝たは...
  • Desire where it doesn't disappear (古泉視点)
       灰色に包まれた世界の中心で、僕は漸く一息をつくことができた。  激しい動作に軋みを上げていた強張った身体から、ゆっくりと緊迫感が抜けていき、空白を埋めるように安堵感が染み渡っていく。 「これで今日は通算して七回目ですか。やれやれ、彼と涼宮さんには困ったものですね」    時間は深夜を過ぎ去り、朝方近くになりつつある。そろそろ眩しく輝く朝日を拝める瞬間に立ち会えるだろう。  神人退治。閉鎖空間。願望実現能力。神たる少女である涼宮ハルヒ。そして神たる少女に選ばれた、鍵なる少年。  この状況に関する単語の羅列を浮かべては流していく。  意味があっての行為ではなく、ほとんど睡眠を取れなかった頭が寝惚けて無意識に思考を垂れ流しているだけである。 「流石に眠いですね……。久方振りでしたので油断していましたか。僕も精進が足りませんね」    霞が掛かったようにぼやける頭を目覚めさせるために頭を...
  • 第三章『なぜならあたしは、天下無敵宇宙最強のSOS団の団長様だからよ!』
    第三章『なぜならあたしは、天下無敵宇宙最強のSOS団の団長様だからよ!』     「いたたたたたた……って、嘘ぉ!?」  九階から投げ出されたはずなのに、あたしの体は骨折どころか傷一つ付いてなかった。 「どうなってるのよ……それにここはどこ?」  百歩譲って無傷だとしても、あたしは病院の敷地に落ちるはずだ。だけどここは病院ではない。 「どっかのマンションかしら?」  あたしは病院の敷地ではなく、どこか見覚えのあるマンションの一室のベッドの上で目を覚ました。  とにかくここを出よう。フローリングの床に、病院の廊下で落としたはずの鉄パイプとデイバッグあったが、それをを拾い上げて部屋を出た。    その部屋を出ると、奥歯と奥歯の間に挟まった銀紙みたいな既視感の謎が解けた。 「ここ、有希と朝倉が住んでいたマンションだ……」  確かに北高には近づいたが、不気味すぎる。あの病院からここまで何百メー...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第3話
    クリスマスイヴ前日。「しっと団」の3人は再び一堂に会していた。   「先走ったか……『フォックス』」 「バカよね~。長門さんがいる前で戦ったって、勝ち目あるわけないのに。  あの娘に勝てるのは私だけよ。」 「随分と自信があるようですな。」 「当たり前よ。私はあの娘と戦うために「しっと団」に入ったようなものですもの。」   ガチャリ ドアが開き、一人の人間が入ってくる。『トゥモロー』だ。   「みなさん、心の準備はよろしいですか?」 「もちろんですとも。」 「ええ。問題ないわ。」   それを聞いて、『トゥモロー』は微笑んだ。   「では、いよいよ明日、決行します。全てのカップルを、地獄に落としましょう。」 「「イエッサー!」」   さて、今日はクリスマスイヴだ。そして俺達SOS団は、セントラルタワーの入り口前にいる。 来たはいいが、具体的には何をすればいいんだ?   「とにかく警備するのよ!...
  • SOS団のメタボ4
    「世界がピザになってしまったことに気づいたのは、涼宮さんと縁のあった私だけでした」  深夜の街路。俺と古泉の前に突如現れたキングスライム……もとい、朝比奈さん (大) はため息まじりにそう呟いた。 「私は涼宮さんの情報改竄に、耐性というか免疫というか、そういうものがあったんだと思います。ある瞬間を境に世界が、この時間軸から見て未来の世界がデブの惑星へと変容してしまったことに私は気づきました」  明日この世の終わりが訪れると悟ってしまったかのような口調で朝比奈さん (大) は肩を落とした。ひどく落胆した様子なのに、顔面の肉が厚すぎてどんな表情をしているかが目視確認できない。  俺と古泉は驚愕のあまり言葉を失ってわなないていた。最悪の場合、世界はピザになってしまうと予想していたが、よもやこれほどとは……。果たして目の前の未来人の女性と思われる肉の塊は、無事日常生活を送っていけているのだろうか...
  • 下衆谷口のなくころに ~猫かぶり編~
    谷口「おトイレさまに情熱を燃やす諸君。こんばんは」   谷口「アバンチュールなひと時を、カプチーノの香るカップと共に。谷口です」   谷口「嘘です」   谷口「ゲスゲスゲスwwwwサーセンwwwww」   谷口「ヘイ、そこの換えたばかりのブレーキパットみたいにステキな彼女。俺と一緒にそこのオカマバーでティーしない?」 女性「きゃあ! なにこの酢ダコみたいなにおいの男! おととい来やがれ!」 谷口「ゲス・THE・パラダイス☆」   谷口「ヤー、そこの今にも空を飛べそうな髪型の彼女! 俺と一緒に大空を飛んでみない?」 橘「あら、私を誘ってくださるの?」 谷口「Oh,year! もちろんだよボンジュール。そこの喫茶店でにちゃにちゃしない?」 橘「光栄だわ。では、お相手をしてもらおうかしら?」   橘「そうねえ。それじゃあ、そこの喫茶店で私のアンケートに答えてくれませんか?」 谷口「ゲス・T...
  • 下衆谷口がなくころに ~踏潰し編~
      前回までのあらすじ   閻魔大王を中心とする黄泉政府により厳しくファッショに統治される死者の国、地獄。起床就寝時間は元より朝昼晩の食事の献立まで政府からの命令に従わなければならないという、売れっ子アイドルなみに厳しい管理を強いられる亡者たちの世界に、3人の男たちが舞い降りた。 時は地獄歴、照和58年6月。男たちは、政府の統括に屈し平淡な生活を余儀なくされた死者たちを救うため、テロリストとして立ち上がった。 くしゃみの後のシャックリのごとく突如として現れた3人の男たちは、市民プールの女子更衣室、銭湯の女湯、道の駅の女性用お手洗い所など、次々と攻略不能といわれた要所を破竹の勢いで陥落させていった。   ~~~~~   谷口「という夢を見たんだ」 キョン「夢だそれは」 谷口「イッツアドリーム」   谷口「1500シンプルシリーズ 『THE・下衆』」       ハルヒ「鶴屋さ...
  • 涼宮ハルヒの共学 3
    2人の絶叫だけが長門の部屋に残り、俺たちは奈落の底に落ちていった 永遠とも思える落下の後、ドスンと落ちた俺は腰を打ちつけていた しかし思ったほど衝撃は少ない やれやれと思って立ち上がろうとしたら、上からハルヒが落ちてきた ぐえっ 「アイタタタ・・・・・・」 おいハルヒ、早く下りてくれ。かなり重いぞお前 「ハァ?女子に向かって重いだって? あんた、全地球人類を敵に回すつもり?  それとも何よ、あたしが重いって言うの? 重い女は嫌いって事?」 いやハルヒさん それとこれとは別でしょう ただ上から落ちてきただけですから 「やっぱちょっとダイエットすべきかなー。あたしさー、最近もしかしたらみくるちゃんより重いかも知れないのよね  ねえキョン、どう思う? あたしもうちょっと痩せた方がいいの?まあ・・・あんたがそう言うんなら、頑張ってみないことも...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第1話
    SOS団結成から一年半が経過し、冬の到来を予感させる11月のある日に、 紆余曲折を経て、ようやく俺はハルヒと付き合いだした。 それからの1ヶ月間は、はっきりいって天国だったね。 二人きりだと甘えてくるハルヒのかわいさったら無いぜ? 最初はどうなることかと思ったが、こんなにも楽しいもんなんだな、恋愛ってヤツは。 そして12月下旬となった今、俺達二人は公園のベンチで肩を寄せ合って座っている。   「ねえねえ、もうすぐアレじゃない?」 「アレってなんだよ。」 「クリスマスに決まってるじゃない!」 「ああ、もうそんな季節か……楽しみだな。」 「でしょ!?あのね、行くところはもう決めてあるの!」   そう言うとハルヒは、一枚のチラシを取り出した。   「なになに?『セントラルタワー、クリスマスの日は恋人達だけの夢の楽園に!』……なんじゃこりゃ。」   セントラルタワー。二つほど隣の駅にある人気スポッ...
  • 長門消失
    忌々しい期末テストが終了し、春休みも間近に迫ったある日のこと   午前中だけの授業が終了し、いつもの習慣でオレは部室に向かった。 部室のドアを開けると、いつもの場所に長門が座っていた。   キョン「よ、長門。一人だけか?」 長門「そう」 キョン「朝比奈さんや古泉はどうしたんだ?」 長門「古泉一樹は用事があるといって帰った。朝比奈みくるはまだ来ていない」 キョン「そうか。ハルヒも今日は買い物があるとか言って帰っちまったんだ。    今日の活動は休みってことだな」   普段からなんの活動をしているかよくわからん団体だから 休みもくそもないっちゃないんだが、それはいまさら考えてもしかたのないことだ。   キョン「オレもたまには本でも読んでみようかな・・・なんかオススメはないか?」   オレがそういうと長門は本棚を睨み、若干戸惑った後に 厚めの本を取り出して机の上に置いた。   長門「これ」 キョ...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 2
    4,三十分の一  氷雨の中を逃げるように帰ってきた。制服の上着とコートを椅子の背凭れに放り投げて、ノンストップでベッドに四肢を投げ出す。ズボンに皺が出来るがそんなのは知ったことか。  自室を片付けて掃除をして――といった当初の予定をこなす気も起こらない。教室を出る時、ハルヒの顔を見ておけばよかったかと思う。……いや、見なくてよかった。見ていたらきっと……なんでもない。  ケータイにいつの間にか来ていた着信は古泉から。「何かありましたか?」という簡素なショートメールは修飾や回りくどさといったものを極限まで削り取ったようで、あの話好きからのメールとは思えない。とりあえず「お前には関係ない」と返信。  即座に返信。「いつでもご相談下さい」との内容。どこまでも胡散臭さが付きまとうのは、これはもうあの男の持って生まれた性質なんだろうさ。とりあえず、ケータイは床に投げ捨てた。  ……俺の部屋...
  • 朝比奈みくるのクーデター エピローグ
    「ハルヒしっかりしろよ! 死ぬなよ絶対に!」  俺は手術室へ運び込まれるハルヒをただ叫びながら見送ることしかできなかった。  ここは機関が関わっている病院だ。あの後、タンカーへ機関所属のヘリコプターが救助に来てくれた。 そして、真っ先にハルヒを救うべく病院へと駆け込むことになった。いつまでも時間封鎖状態にしておく訳にもいかない。  さらにまずいことに朝比奈さんの意識がいっこうに回復しない。気絶している程度のはずで目立った外傷もないのに、 全く目を覚まそうとしないのだ。ハルヒともども病院に担ぎ込まれ精密検査を受けることになっている。 ハルヒはさておき朝比奈さんは俺たちの時代の医療で調査するとまずいものが見つかったりしないかと一瞬不安になったが、 古泉曰く、機関がその辺りの情報を全て押さえているから大丈夫とのこと。  正直、ハルヒの神懸かり的パワーを使えるようになった長門に二人を健康にしてもら...
  • 【さよならは】下衆谷口の未来【言わないぜ】
     (※ 登場人物が死亡します。苦手な人はご注意ください)     谷口「よう、キョン」 キョン「おう」 谷口「今日も朝から寒いなあ。いっそ雪が降って積もれば、学校も休校になるのに」 キョン「県西部は雪だそうだな」 谷口「羨ましいぜ! 1cmでいいから積雪をこっちにもまわしてくれないもんかねえ」 キョン「雪なんて降ったら、余計に寒くて家から出る気にもならないぜ」 谷口「バカだな。学校が休みになれば家から出る必要もなくなるだろ」 谷口「そういやお前、こないだのテスト。どうだった?」 キョン「聞かなくてもいいことを。お前と同じだよ。自分の不勉強に苛立ちを覚えるレベルの点数だ」 谷口「へっへ~。お前は進歩がないな! いつまでもそんなんじゃ、将来苦労するぜ?」 キョン「その言い方だと、よほどいい点を採ったみたいだな」 谷口「おうよ! 前回より平均が4点もアップしたんだぜ! やっぱ俺って、やれば出...
  • ある冬のある街で
    さて、困ったことになった。いや、妙なことと言った方が的確かもしれないな。 どこから話せばうまく伝わるだろうか。そうだな、とりあえず俺のことを簡単に説明しておこう。   俺は現在大学に通っている。二年生だ。 高校卒業後、一人暮らしも始めた。アパートの家賃や食費・光熱費等は自力で捻出している。 で、SOS団だが………今はとりあえず置いておこう。今重要なのはそれではないんだ。 一応、現在も嫌というほど元気に活動中であり、俺の財布に強制ダイエットを施している、ということをここに報告しておこう。   では、事の成り行きを順に追っていくことにしよう。     日もすっかり沈んだ頃、大学近くのコンビニでのバイトを終えた俺は12月終盤の冷え切った風を一身に浴びて暖かい我が家へ向かっていた。 「あれ?キョンくんじゃないかっ。今日も元気にやってるかいっ?」 背後からやけに元気な声が聞こえてきた。こんなクソ寒い...
  • 涼宮ハルヒの交流 最終章後編
     先ほど言ったと思う。    これからは何との交流が待っているのか。  それが楽しみだ、と。    こうしてとりあえずのハッピーエンドを迎えたからにはもうそれほど無茶なことはないだろうと思ったからだ。  ここで言う無茶なことってのは誰かに危険が訪れたり、世界におかしな現象が起きたりってことだ。  きっとハルヒはもうそんなことは望まないはずだ。  だってそうだろ?こうしてSOS団がいる。ハルヒがいる。少なくとも俺は幸せだったからだ。    悪夢はもう終わった。いや、あれは悪夢ではなくいい経験ですらあった。そう考えて俺は安心しきっていた。  だからその前触れに全く気付かなかった。  ハルヒのあの言葉を完全に失念していた。俺はあのとき微かに聞こえた言葉の意味を理解していなかった。   ひょっとすると、この悪夢はまだ始まってさえいなかったなのかもしれない。     ◇◇◇◇◇      少年は空を...
  • キョンいじめ短編2
    キョン「朝比奈さんってホントはいくつなんですか?」   みくる「フフ、禁則事項です♪」   キョン「えー、別にいいじゃないですかそれぐらい」   みくる「禁則事項です」   キョン「あ、干支はなんですか、干支」   みくる「禁則事項です」   キョン「そうですか……ちなみに、好きな食べ物はなんですか?」   みくる「禁則事項です」   キョン「それもですか?ええと、じゃあ、好きな飲み物とか……」   みくる「禁則事項です」   キョン「朝比奈さん、オレのこと嫌いなんですか……?」   みくる「気づくのおっせーんだよこの糞童貞。マスかいて死ね」     古泉「古泉一樹!こ~い~ず~み~い~つ~き~ こ・い・ず・み・い・つ・き こいずみいつき‥古泉一樹♪   古泉「…orz」   一同「あはははは」   みくる「朝比奈みくる あさひなみくる♪あ~さ~ひ~な~み~く~る~朝比奈‥みくる‥」  ...
  • 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー(前編)
      「ドナルドを探しに行くわよ!」 一週間の学業が全て終了したという、達成感と脱力感に満ち溢れた金曜日の放課後。俺は慣性の法則に基づいて文芸部室へ向かい、小泉の持ってきたチェッカーなるボードゲームでだらだらと時間を潰していた。朝比奈さんの御手から差し出されたホット聖水をありがたく頂きながら、相変わらずゲームに弱いニヤケ面から三回目の勝利を奪い取ろうとした刹那、パソコンの画面とにらめっこを興じていた我らが団長様が唐突に宣言した。ドナルド?誰ですか? 「あー、ハルヒよ。お前が言っているドナルドってのは、夢の国でネズミと戯れてるアヒルのことか?」 ハルヒのトンデモパワーによって瞬間冷凍された部室内で最も早く解凍することに成功した俺は、しぶしぶながらハルヒに質問した。損な役だと分かってながら演じてしまう己が情けないぜ。 「はあ?そのドナルドじゃないわよ。あたしが言ってるのは・・・ほら、こっちの...
  • 涼宮ハルヒの通夜編
    俺が北高で過ごした七転八倒の高校生活から9年が過ぎた。 我が青春のすべてを惜しみなく奪っていったあのSOS団も自然解散とあいなり、宇宙人・未来人・超能力者と連中にまつわる 頭の痛くなる事件の数々から晴れて解放された俺はあの頃希求してやまなかった健康で文化的な最低限度の生活ってやつを取り戻していたわけだ。 「つまらねぇ」 おいおい俺は何を考えている。 赤点ぎりぎりの成績にお似合いの大学へ進学し、大きくも小さくもない身の丈に合った企業に就職し…… 特別なことなんて何もない、まともな人間にふさわしい普通の生活だ。これ以上何を望むってんだ? 「まるで靄のかかったような……実感の湧かない生っ…!」 馬鹿馬鹿しい。 この俺が『特別な世界』でどんなに無力で場違いな存在かはあの頃散々思い知らされたじゃないか。 明日も早いんだ。こんなとりとめもないことを考えるくらいならさっさと寝ちまおう。 俺は自分に言い聞...
  • サムデイ イン ザ サニー
          「あーづーいー・・・ああもうっ、キョン!あんた雑用でしょ、何とかしなさいよ!」 「うるさい、俺だって暑くて死にそうなんだよ。それに雑用って何の関係があるんだ」   ・・・・・・夏。 ・・・・・・暑い。 ・・・・・・死んでしまう。 その日を一言で表すなら、そんな言葉しか浮かばないような日だった。     ~サムデイ イン ザ サニー~ 「あー、死ぬー」 そんな事をブツブツ言いながら机に突っ伏しているのは何を隠そう我らが団長・涼宮ハルヒである。 地球の気温が年々上昇し続けているというのは今やごく当たり前の話だがそれはこの県立北高文芸部室も例外ではないらしく、太陽は暖かいを通り越してもう灼熱地獄でしかない日差しやら紫外線やらその他いらない放射線やらを無慈悲に俺たちに浴びせていた。 「確かに、流石にこれは・・・堪えますね」 オセロのボードを挟んで俺の正面に座っている古泉も、石を...
  • セカンド・キス 2
    2   手紙だ。 厚みのある白い封筒が、そこにあった。 下駄箱に手紙。俺にとってはあまり良い思い出のない組み合わせだ。 途端にフラッシュバックが脳裏を横切る。 誰もいない教室。アウトドアナイフを握り締め、不適な笑みを浮かべる朝倉涼子。 待て待て。冷静になれ俺。朝倉は長門に消されちまったんだ。 1度は再び俺の前に姿を現し、またもや俺を殺そうとした朝倉だが、あれは長門が作り変えた世界での話だ。2度目はありえん。 だとすると、朝比奈さん(大)からの指令書か?ホワイ、なぜ? ここ最近はとくに珍騒動も起きず、ハルヒだっておとなしくしてただろ。 いや、しかし断言もできん。以前朝比奈さん(みちる)が俺の指示により八日後の世界からやってきた時は、 本人がその理由もわからんくらい平和な時期だった。 やっぱり指令書か。くそ。少しはこっちの都合も考えてくれよ、朝比奈さん(大)。 今、俺の隣にはハルヒがい...
  • 普通短編61
    ハルヒ「あんたベクトルの内積も求められないの?」 キョン「ほっとけ」   ある日突然、包丁を持った長門が俺の部屋にやってきた。 「長門……いったい何の真似だ?」 「……強盗。お金がいる」 「お金? いくらいるんだ?」 「五千円」 「いいぜ。いつも世話になっているからな」 「固いお金もいる」 「小銭のことか?まあいいが、何に使うんだ?」 「カレー。いっぱい買う」 「そっか。だがお店遠いぜ? 一緒に行くか?」 「……いく」 「包丁は邪魔になるから置いていけ。後で取りに来ればいいから」 「カレーいっぱい買えてよかったな」 「……(コク)」 「重いだろ?それずっと持って歩くのか?」 「……重い」 「家においておくか?好きなときとりくればいいだろ」 「……(コク)」 「外寒いよ?帰るのか?」 「……」 「うちに泊まるか?」 「……そうする」           ある日突然、包丁を持ったハ...
  • 神の末路
    涼宮ハルヒの逆転の続編です。 突然目が覚めた。まるで悪い夢を見た直後のようだったが、夢の内容を思い出せない。 知らない方が良いだろうと自分に言い聞かせ、時計を見ると6時だった。 携帯電話が鳴った。画面を見ると、あたしの一番愛しい彼の名前が表示されている。 ハルヒ「こんな朝早くに起きてるなんて珍しいわね。どうしたの?」 キョン「なんか緊張して眠れなかったんだよ」 ハルヒ「うれしいこと言ってくれるのね。でもね体調崩しちゃ本末転倒でしょ」 キョン「大丈夫、元気だ。で約束は9時でいいんだよな?」 ハルヒ「そうよ。駅前で集合よ」 じゃあまたあとで、とキョンは言って切れた。ニヤニヤが止まらないわ。 あの日よりあたしとキョンは付き合い始めた。ただしばらくは恥ずかしくてまともに会話もできなかったけどね。それはキョンも同じ。付き合ってもあだ名で呼んでるけど、別にいいわよね? 最初は目が合うだけで顔が熱...
  • キョン子の憂鬱 (TS)
    「只今より第一回SOS団2時間耐久鬼ごっこを開始するっ!」 「はあっ?」 放課後の文芸部室。SOS団団長のハルヒコの奴がまたくだらん事を言いはじめた。 「よしっ!みんなジャンケンしようっ!鬼はキョンだけどなっ」 じゃあ一体なんの為のジャンケンだというんだ。そして私はジャンケンもしないし鬼もやらん。 というかまずそのゲームに参加拒否の意思を表明するね。 「じゃっ、早速ルール説明に入るっ!鬼はくちびるを奪われたら負け!以上っ!」 人の話をまったく聞いてな……って、 「ちょっと待て。言ってる意味がわからん。説明しろハルヒコ」 ハルヒコはニンマリと、 「だから、さっき説明したろ?お前が逃げて、俺達が捕まえる。そしてくちびるを奪う」 「いや全部まるっきり分かりかねるが、そしてに続く言葉の意味がとくに分からん」 ガタン、ガタン、ガタン。 「お……おいっ?どうしたお前等?」 何故か長門ゆうきと朝比奈先輩...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 8
    15,フリープレイ(R)  呆けた人間に有事を理解させるにはショック療法が一番手っ取り早いなんてのは経験から言って間違いじゃない。それに朝倉は急進派だしな。急いては事を仕損じると昔から言うが、しかし今回に限れば少女の目論見は成功に終わったと言ってやってもいいだろう。  お陰で大分目が覚めた。  人の出入りが奇跡的に無いマンションのエントランスは冬でありながら、その体感気温を上昇させ続けていた。心臓を始めとして血管一本一本に至るまで血と共にカンフル剤が巡っているように脈拍は速い。これは俺の意識の在り方の違いでしかないのだろうが。  昨日までとは違う。ついに「始まった」、そう直感的に理解する。具体的に何が始まったかは朝倉にでも聞かないと只の一般人である俺には分からない。だけどもう、何かが確かに始まっているというそれだけはこんな俺にも言い切れた。  十二月、クリスマス。ワールドエンド。...

  • 今日は2007年4月14日。どうして俺が年月日をこんなにも詳しく指定するのかと言うとだな・・・まぁ今は話せないが 出来れば覚えておいて欲しい。長い、長い一日だったということは行っておく。 俺は二年に無事進級し、またハルヒと同じクラスである。ハルヒだけではない、長門と古泉も同じクラスだ。 古泉は理数系のクラスにいなかったか?なんてのはハルヒにとってはどうでも良く、俺たちはまた一年こいつに振り回される運命である。 ちなみに朝比奈さんは今年から受験生だ。未来人にとって受験勉強は必要なのかと思うがな。 幸か不幸か、SOS団に入ろうなどという変人は現れず、ようやく普段の学校生活に戻ろうとしていた頃である。 もっとも、ハルヒがいる限り俺に普通、とか普段、とかいうセリフは吐けないな、とかを考えている毎日である。 今回は、こんな春の陽気を一瞬にして吹き飛ばしてしまった話である。 毎度毎度、不思議探索と...
  • 普通短編28
    「すまん」 俺はピストル型装置を構えた。長門が体を凍り付かせる。 「キョンくん!危な……!きゃあっ!!」 朝比奈さんの叫び声と同時に、俺の背中に誰かがぶつかってきた。 どん、という衝撃が体を揺らす。       「アッーーーーーーー!!!」             キョン「なぁ古泉?」 古泉「なんでしょう?」 キョン「お前友達から死ねって言われたことあるか?」 古泉「………いえ、ありませんが」 キョン「じゃ死ね」 古泉「え………」 キョン「やっぱ死ぬな」 古泉「え…?」 キョン「お前が死んだら悲しいもんな」 古泉「キョン君…」         キョン「なぁ古泉?」 古泉「なんでしょう?」 キョン「なんできつねうどんって油揚げが入ってるんだ?」 古泉「はい?」 キョン「いや、問題はそこじゃないな。なぜきつねが入っていないのにきつねうどんって言うんだ?」 古泉「それは……すみません、僕には...
  • 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー(後編)
       手遅れだった。色々と。 「長門!?」 「大丈夫。情報統合思念体との連結が途切れているだけ」 どこら辺が大丈夫なのか小一時間問い詰めたいが、長門だから許そう。かわいいとは正義なのだ!なんて親馬鹿やってる場合じゃねえ。長門は団活時の四割り増しの無表情をしてちょこんと座席に座っていたが、俺の長門センサーはいつ倒れてもおかしくない状況だと大音量で警報を鳴らしている。これじゃあまるで雪山の再来だ。すぐにでもヒューマノイド・インターフェイス用の病院に担ぎ込みたいが、あいにくと住所が分からん。 「連結が途切れてるって、この空間のせいなのか?」 「そう。涼宮ハルヒの発生させた異空間は情報統合思念体からのいかなる干渉も一切受け付けない。原因は不明。情報統合思念体は自らの統制下にない空間が広がることに危機感を抱いている。よって主流派を含む大多数の派閥はあなたに事件解決の望みを託すことを決定した」 ヘ...
  • ある晴れた日のこと 
    私は朝比奈みくる 未来から来たから未来人ってことになってるわ。 今何してるかって? SOS団とかいうわけの分からない集団の集まる部活の部室に向かってるところよ。 幸か不幸か私は涼宮ハルヒに強制的に入団させられたの。 かわいそうでしょ? まったくなんでこんなに廊下は長いの!? 未来は当たり前のようにスライド型のエスカレーターがあるのに! だから過去に行くのは嫌だったのよ…。 チラッ まただわ…。 すれ違う男はみんな私の胸を見るのよね! たしかに私はかわいいし、胸は大きいし、ロリキャラだし、 ケチのつけどころもないわ。 でも毎回こうだと金も払わねぇ奴のに見せてやる穏やか心もなくなるってんだよ! しかもこんな身長にこの胸ってメチャメチャ肩凝るんだぞ? ふざけんなって話だよ! そんなに羨ましいならくれてやるからてめえで付けてみろ! しかもさっきの男チャック開いてたしよ! 人の胸見てる...
  • 普通短編54
    キョン「なぁ長門」 長門「・・・・」 キョン「片足立ちになって両手を広げてくれないか?」 長門「・・・いい」 ガタ・・パッ キョン「じゃあ次は「ブーン」って言ってみてくれ」 長門「⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン 」 キョン「ハァハァ・・」 長門「ユニーク」   「あ……」 ふと足下を見ると、蟻が葬祭行列のように列を成して行動していた。 「…………」 ……弱いモノ程「信頼」や「結束」と言う言葉を口にする。 私は違う。人間の倫理感でモノを言うのは筋違いだけれども。 私は弱くない。少なくとも生きる価値無きこの虫ケラよりは。 「……情報連結の解除を申請」 先頭から12番目の蟻を消滅させた。 急に蟻達はこぞって、瞬間に消えた同志を慌てて探す。 一人は皆のため、皆は一人のために。 「…………」 頭がカッと熱くなる。むしずが走る。 憐れな仲間意識に……私にはない仲間意識に。    ――ズッ ...
  • 箱入り娘 第1話
    「あの…何をしているのですか?」 「着いた?」 …。 …。 …??? …。 …。 状況がわかりませんか? 僕にもさっぱりわかりません…最初から振り返りましょう。 …。 …。 …。 この日はSOS団の活動は急遽中止となり(涼宮さんの用事の為)早めに帰宅しました。 部屋でのんびりテレビを見ている時に…それは来ました。 …。 ピンポーン …。   「こんにちは、お届け物です。」 …。 …。 …。 「サインをお願いします。」 「ご苦労様です。」 「いえいえ、それでは。」 …。 …。 珍しいですね、宅配便です。 大きなダンボールが二つ…機関からでしょうか? 差出人を見てみると…長門さん? 中を見てみると…。 …。 …。 「あの…何をしているのですか?」 「着いた?」 「着いたと言うか…ここは僕の部屋ですが…とりあえず出て来て下さい。」 …。 彼女は…長門さんは頷きダンボール箱から出てきた。 しばらく...
  • 古泉一樹の誤算 四 章
      四 章      それからいくつかのチェックポイントを見てきたのだが、このところ部室の様子がおかしい。いつもは窓際に座っているはずの長門が古泉の横にぴったり寄り添うように座っている。俺だけがぽつんと窓際でいびきをかいていた。しかしこの姿勢でよく眠れるもんだ。そんな長門と古泉の異様な雰囲気に、ハルヒはもちろん気が付いているようでチラチラと二人を見ていた。異様というか普通じゃないというか。 「今日は帰る」 ハルヒがぼそりと言った。かなり機嫌が悪そうだ。朝比奈さん(小)はなにが起こるかとオロオロするばかりで、古泉(小)は僕はなにも悪いことはしてません的スマイルを崩さなかった。    俺(小)、朝比奈さん(小)と続いて出て行き、長門(小)と古泉(小)が連れ添って帰った。そして部室は空になった。あのハルヒの仏頂面、この分だと半径十キロ以上の閉鎖空間が発生するな。今の俺なら閉鎖空間予報がで...
  • 『 リストカッターが吐いた幸福の溜息 』
    異変が起きたのはいつだろう。それは解らない。 ただ一つ言えるのは確かに異変が起きているという事。 「キョンくん・・・」 場所は呼ばれて言った大きな家の大きな部屋。 綺麗なカーペットに滲む斑模様が異質で、グロテスクで、綺麗だった。 芳醇な生臭い鉄の匂い。 「あ・・・あぁ・・・・・」 俺は部屋の扉を開けた体勢のまま、ただただそれを見ていた。 一人の少女の右手首から流れる、血が玉となってい落ちる雫を。 俺が叫ぶまで数秒。人が来て、その家の中は大騒ぎとなった。 それはある夏の日の事。 日常という名の一部が変化した日だった。  『 リストカッターが吐いた幸福の溜息 』  ある病院のある一室。 俺はそこへ一人で向かっていた。 がらりと開けると長い緑髪が目に映った。窓から入る光で美しく映える。 だが、その持ち主の顔は暗い、というより暗黒に包まれていた。 「やぁ、キョンくん・・・」 弱々しい笑...
  • アインザムカイト・ツヴァイザムカイト
          ―…… ―…… ―……あなたは誰 「……長門有希」 ―……同期失敗。対象をインターフェース『パーソナルネーム長門有希』の異時間同位体と認証できず。もう一度聞く。あなたは誰 「ナガトユキ」 ―質問を変更する。あなたの存在する時間平面及びその時系列上の情報統合思念体があなた……長門有希に出した指示は何 「……」 ―情報統合思念体の自律進化を実現するために必要な情報を極めて高い可能性で所有する一知的有機生命体の観測、場合によっては保護。それが対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースとしての、わたしの存在意義 「……」 ―訂正。対象を暫定的に「異時空間同位体」と仮定義 「あなたはわたしと同じ。長門有希。でも違う」 ―ノイズ発生。無視できる程度 「一番奥の、一番大切なところが違う」 ―ノイズ発生。処理速度著しく低下。原因解析不可 「……あなたは誰。わたしと何が違うの」 ―エ...
  • 長門有希の歌声2
    「ちゅーぅりっぷの、こーいごころぉー ちゅーすればするほど…」 心を洗う天使の歌声。朝比奈さんの大塚愛は最高だ。なんか、涙が出てくる…   長門にカラオケのレッスンを受けるようになってから--つまり、あの人格改造キャンプに入隊してからと言うもの、 俺は最近変に涙もろくなってしまい今回のようにちょっとした事ですぐ涙ぐむようになっている。また、谷口達によると 授業中などイスに座っているときに不自然に体がこわばっていたり、普通に立ったり歩いたり している時も体が左右に少し傾いたりしているらしい。自分では気付かないんだが。 その事を長門に告げると、「だいぶ『できて』きたな」と言われたが、俺には一体何が出来てきたのか見当も付かない。 あと、このまえハルヒから「あんた、なんか最近白髪増えた?」と言われた。 そう言えば、状況を説明してなかったな。 今、俺達SOS団は全員でカラオケボックスに来ている。予想...
  • 涼宮ハルヒの戦場 その5
     さて、静かな時間が進んだのは、翌日の朝までだ。どうやら嵐の前の静けさって奴だったらしい。 日が昇るぐらいの時刻、前線基地の北1キロの辺りを警戒中だった小隊が数十両に上る車両に乗った敵が 南下してきていたのを発見したのだ。ハルヒと一緒にいた俺は小隊を引き連れて迎撃に向かったのだが…… 「おいドク――じゃなくて衛生兵! 負傷者だ来てくれ!」  俺は道の真ん中で鼻血を垂らしている生徒を抱えて叫ぶ。 だが、民家の路地で敵と撃ち合っていた彼には声は届かない。幸い、近くにいた別の生徒が俺の呼びかけに気がつき、 衛生兵の生徒をこっちによこさせる。  どこを撃たれたんだ!と叫ぶ彼に、俺は、 「足だ! それでもつれた拍子に頭から転んだ! 意識もなさそうだ!」  彼はわかったと言い、処置を始めようとするが、なにぶん道のど真ん中だ。そんなことを敵が許してくれるわけがない。 近くの民家の二階からシェルエット野郎...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(前編)
    「はーい、おっじゃっましまーす!」  ハルヒは二年――つまり立場上上級生のクラスにノックどころか、誰かにアポを取ろうともせず、大きな脳天気な声でずかずかと入っていった。俺も額に手を当てながら、周囲の生徒たちにすいませんすいませんと頭を下げておいた。  ここは二年二組の教室で、今は昼休みだ。それも始まったばかりで皆お弁当に手を付けようとした瞬間の突然の乱入者に呆然としている。上級生に対してここまで堂々とできるのもハルヒならではの傍若無人ぶりがなせる技だな。  そのままハルヒは実に偉そうな態度のまま教壇の上に立ち、高らかに指を生徒たちに向けて宣言する。 「朝比奈みくるってのはどれ? すぐにあたしの前に出頭しなさい」  おいこら。朝比奈さんを教室の備品みたいに言うんじゃない。いやまあ、確かにあれほど素晴らしいものを 常にそばに置いておきたくなる必需品にしたくなるのは当然だと思うが。  突然の宣言...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 1
    1,オープニング  最近、うちの妹は天気予報のお姉さんにテレビ画面越しに話しかけている。内容は一つ覚えの繰り返しで、つまり、いつになったら雪が降るのか教えて下さい、と要約したら非常に微笑ましい内容なのではあるが、さりとて兄としては何をしてやる事も出来ん。  大人しく待っていれば後一月もすれば降るんじゃないか、って無根拠で希望的な観測をリップサービスしてやるくらいだ。  まあ、そうは言っても初雪に関して一つだけでは有るが心当たりは無くもない。こんなことを言ってしまえる自分がそら恐ろしくも有り、またうら悲しい。いつから高校生は気象を操る術にまで手が届くようになってしまったのか。驚天動地だ。空前絶後だ。  あ、ここは笑うところで間違いないぞ。  しかしだ。まさか初雪にはしゃぐ妹見たさに後数百年の生態系に傷跡を残すほど馬鹿でも甘やかしでも俺はない。代わりって訳じゃないが家を出る前にてるてる坊...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章後編
      「あーあ、採用されちゃったね、あの作戦」 「不満があれば反対すればよかったのに」 作戦の詰めを終えて会議が終了すると、ナガトの前にはアサクラ、キミドリのスクリーンだけが残った。キミドリは平然と、アサクラはわざとらしく肩をすくめて状況を受け入れていた。どちらもカフェでメニューを相談する女学生といった風体で、とても宇宙艦隊を指揮する提督には見えないタイプである。 「別に不満なんてないわよ。ただ、遺書を書いてなかったなー、って思い出しただけ。これまでのと比べてちょっぴり危ないでしょ、これ」 「危険かどうかは指揮官の能力に依存する。あなたは兵士を率いてその生命を預かる者として、もっと自覚を高めるべき」 「はーい」 極低温の矢が一閃したが、返答はまだ生ぬるいものだった。SOS帝国の特徴として後世において指摘されるものに、伊達と酔狂のお祭り騒ぎと純粋な生真面目さが同居している、というものがある。...
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