涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「遠距離恋愛番外編1.GWの対決 第一話」で検索した結果

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  • 遠距離恋愛
    ... おまけ   遠距離恋愛番外編1.GWの対決
  • 遠距離恋愛 第一章 家庭の事情
    第一章 家庭の事情   ことの始まりは一昨日の事だ。 期末試験明け初めての土曜日。 恒例の不思議探索が恙なく終わり(俺の財布のダメージは大きかったが)団長サマの「今日はこれで解散!」 の号令で各自家路についた。もうあと少しで春休みだが、あの団長サマの言によると、SOS団は年中無休で活動予定らしい。ま、少しくらいは俺にもぼーっとシャミセンや妹と戯れるような普通の休みがほしいねえ、などと自転車を漕ぐ俺は、これから起こるだろう真珠湾攻撃を予測できなかったオアフ島守備隊隊長の心境に近かったのかもしれない。   家に着くと珍しく親父がいた。 いつもは日曜日にしか家にいない仕事の虫だから、土曜日のこの時間に家にいるのは、滅多にないことなのでちょっと驚いた。   「ちょっといいか?」 リビングから顔を出した親父は、食卓の椅子に座るように目線で合図する。 その向かいには神妙な顔をしたお袋まで鎮座している...
  • ハルヒ親父シリーズ
    晩餐 GPS 来襲 散歩 決戦 番外編 お茶とおせんべい 独白 家族旅行(全四話) 第一話 第二話 第三話 第四話
  • 女古泉'ちゃん'の憂鬱
    女古泉 ちゃん の憂鬱   プロローグ 第一話「梅しば」 第二話「テドドンの孤独も、存在も、お前が与えるであろう全ての影響をアナルは受け入れよう」 第三話「僕と彼と時々機関」 第四話「涙の宅配CoCo」 第四話「Missing 神隠しの弾語り(改訂版)」 第5話「私の狼さん。 THE OTHER SIDE OF TDDN (第二版)」 第6話「The simple 2000前編 ~トーゼンメイワク~」   番外編「St.バレンタインデー」 第二話の番外「生徒会長のなく頃に」
  • 橘の香り
    第一話 「恋愛模様柑橘類型」 第ニ話 「恋愛進行柑橘類型」 第三話 「恋愛喧嘩柑橘類型」 第四話 「病気進行柑橘類型」 第五話 「相思相愛柑橘類型」 第六話 「満開桜花柑橘類型」 番外   -橘京子の独白-
  • 機械知性体たちの狂騒曲 メニュー
      □『機械知性体たちの狂騒曲』    機械知性体シリーズの解説はこちら。  http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html   【あらすじ】  情報統合思念体・急進派インターフェイスの朝倉涼子は、自身の暴走行為により、主流派端末である長門有希と対立。  激しい戦闘の末、有機情報結合を解除され(主原因、頭突き)、消滅した――かのように思われた。    しかし、朝倉涼子は用意周到に自身のバックアップを保存。  それにより端末本体を再生したのだが――。   そこに現れたのは、人形サイズに矮小化され、能力も制限された不完全な体だった。  こうして「あちゃくらりょうこ」は誕生し、主流派の長門有希に保護(厳密には捕獲)され、共に七〇八号室で暮らすことになるのであった。    そして始まる、のんきで、能天気で、ほのぼのとした、幸せな生活。  これまで...
  • ゲ泉記
             数多に存在するパラレルワールドの中の一つ      『ガチホモ』ことゲ泉一樹の世界がそこには広がっていた・・・     【本編】    第一章『ゲ泉一樹』 第二章『サマーランド』   【番外編】    SMステ
  • 缶コーヒー、ふたつ
    第一部 缶コーヒー、ふたつ1  缶コーヒー、ふたつ2 コーヒーふたつ【another side】 缶コーヒー、ふたつ3 コーヒーふたつ【おかわり】 第二部 缶コーヒー、ふたつ4 缶コーヒー、ふたつ5 缶コーヒー、ふたつ5-6 fly metothemoon(ffeatコーヒーふたつ) カフェオレおかわり When a woomenlovesamen(コーヒー番外編) 缶コーヒー、ふたつ6 缶コーヒー、ふたつ6-7 缶コーヒー、ふたつ7 第三部 凉宮ハルヒの痩身@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの指輪@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの奮闘@コーヒーふたつ 朝比奈みくるの放課後@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの休日@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの暇潰@コーヒーふたつ 缶コーヒー、ふたつ8・前編 缶コーヒー、ふたつ8・後編 【三分間劇場@コーヒー】 凉宮ハルヒの編物@コーヒーふたつ 【コーヒーふた...
  • 真剣十代ツンデレ座談会
         真剣十代ツンデレ座談会 第一回 ~ツンデレ卒業宣言~     ハルヒ「あたしやめるから」 キョン「主語を言ってくれ」 ハルヒ「あたし、ツンデレやめるから」 キョン「急にやめられるもんなのかよ!?」 ハルヒ「最近の時流に乗るのも疲れちゃったのよね。大体、あんな女の子リアルでいるわけないじゃない。フィクションだから楽しめるのよ」 キョン「うわー、いきなりぶっちゃけやがった」 ハルヒ「ツンデレキャラも大変なのよ。ツンデレヒロインが主役のラブコメは展開が遅いでしょ?飽きるっちゅーねん!」 キョン「そうかも知れないけど、そのやきもきが物語の味だろ?」 ハルヒ「あたしをよくツンデレツンデレ言うけどね。あんただって稀代のツンデレキャラよ。原作読み直してみなさい」 キョン「……まぁ否定はせんわ」 ハルヒ「作中、こっちが何度アプローチしたと思ってんのよ!まぁ、自分でも素直じゃないと思ってるけど!気...
  • 長門有希の報告 あとがき
    あとがき この作品は、『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台が兵庫県西宮市であることを知った時に着想を得ました。 舞台が西宮ということで、キャラクターの台詞をいわゆる「関西弁」にしたSSはないかと思い、色々とSSを読んでいましたが、単発の雑談ネタで原作の一場面を「関西弁」に訳した例があるくらい。二次創作で「関西弁」を使ったものはありませんでした。 「ないんだったら作ればいいのよ!」とは原作のハルヒの弁ですが、ちょうど担当者は大阪府出身で、兵庫県下にある西宮の近くの街に住んでいた時期もあるし、北口駅のモデルとなった阪急西宮北口駅も行ったことはある。加えて、身近には西宮市出身の友人もいる。条件は揃っていました。 もっとも、後に「関西弁」を使ったSSが皆無な理由を痛感することになりますが。 また、当時職場で大量の文書を校正する必要に迫られていて、校正の練習にもなって趣味と実益を兼ねられるかもと、軽い気...
  • 永遠を誓うまで(エピローグ)
    その後のことをほんの少しだけ話しておくわ。 あの後、あたしはキョンに「東京の大学に進学したのではなかったのか」とか「いま、ここでいったい何をしているのか」といった疑問をぶつけた。もちろんふたりっきりになった時にだ。 最初、キョンは曖昧に誤魔化そうとしていたが、あたしが詳しく話すように問い詰めると、観念したように、いまの自分の状況を話し始めた。 聞くと、キョンは東京に行った後も、あたしのことが気がかりになり、佐々木さんの知り合いの橘京子という娘に協力してもらって、大学を休学してこちらに戻ってきたということだった。 にもかかわらず、心の踏ん切りが付かずに、あたしの周りをうろうろとしていたというわけだ。 キョンの話を聞いて、あたしは呆れかえってしまった。 何を考えているのかこの男は。折角、帰ってきているのに、目的も果たさず、あたしの周りをうろうろしていたなんて…… だいたい一歩間違えれば犯罪...
  • Close Ties(クロース・タイズ) プロローグ
    Close Ties(クロース・タイズ) プロローグ      暗くなった部室に私は涼宮ハルヒと二人きりでいた。なんとも珍しい状況だ。  部活時間は過ぎ、下校を促す放送も流れた。 「アタシは、その…そんなつもりで質問したわけじゃないのに…」 「私は確かに古泉一樹の気遣いには感謝している。でも、彼に対して特別な考えを抱く事はない。それは誰に対しても変わらない。だからあなたも安心して欲しい」  昨日、私は一人図書館で、本という装丁からして芸術的で美しい記憶媒体が多数保存されている空間からの帰り道で古泉一樹と出会い、歩いていただけだ。私の居住地を教えておいた方が良いと判断したためである。  しかしその姿はクラスメイトに目撃され、私は同級生から何故一緒にマンションへ入ったのかと質問攻めにされるという非常に面倒な状況に陥ってしまった。感謝の印としてお茶を振る舞うのはおかしい行為なのかと質問し返した...
  • 涼宮ハルヒのお願い!ランキング
    新川「涼宮ハルヒのお願い!ランキング!!」  多丸兄「今回のテーマはこちら!!」  森「本当に可愛い北校生がしりたーい!!」  多丸弟「そしてそれらの美少女たちを審査する美食家アカデミーはこちらぁっ!!」   キョン「どうも、キョンです。座右の銘はポニーテールは人類の宝です」  古泉「これはこれは……古泉です。今回はよろしくお願いしますよ、んっふ」  谷口「女の審査は任せろ!!!なんなら俺的北校美少女ランキングを公開してm」  国木田「国木田です。始めまして」  多丸弟「以上の四人の美食家アカデミーが、それぞれ10点ずつの持ち点、合計40点満点で審査してランキングを作成するぞ!!」  新川「機関のブレインたちが汗水垂らして作成した予想ランキングはこちらぁっ!!」  第一位 涼宮ハルヒ  第二位 朝比奈みくる  第三位 長門有希  第四位 鶴屋さん  第五位 喜...
  • 桃色空間奮闘記番外編 ~僕におまカフェ~
      「も、も、も、も、も、森さぁーーーーーーーーーーーん!!」     自宅のパソコンの前で思わず絶叫する。 僕は今、自室でとある二次創作の小説を読んでいた。 内容は森さんと彼の友達である国木田氏が淡く切ない恋愛模様を繰り広げるというものなのだが これがまたいい話なのである。何よりヒロインである森さんが魅力的なのだ。 この森さんの艶やかさと女の子っぽさのギャップ。 特にぬいぐるみを取ってもらったときの破壊力といったらまったくもってけしからん。 やっぱり大人の女性ってのは綺麗でお姉さんっぽさを持ってるだけじゃまだ足りないんだな そこにちょこちょこ見え隠れする乙女っぽさ、可愛らしさに真の魅力が潜んでいる気がする。 ってか続きどうなんの?一体その背中にはどんな傷が?!いや、背中の傷ぐらいじゃ愛は冷めないはずさ! そうと言っておくれよ国木田君!!   「さて、と。」 良かもんば見たバイ。 パソコン...
  • 規定事項の流れ星
    もくじ 「えっと、このお話にはあるアーティストさんの歌詞の表現を借りたものが一章ごとにひとつ入っているっさ」 「うーん…気にならない程度に入れたつもりですが、嫌な人はスルーして下さい」 「まぁ何のアーティストさんかは物語の最後に記載するかもしれないにょろ。それと、この話はハルにゃんとキョン君の話じゃないのだよ」 「詳しくは禁則事項とういうかネタバレになってしまうので……」 「まぁ原作ファンの方は注意して欲しいっさ!ところでみくる!私の出番は!?」 「…禁則事項です☆」 「にょろーん…」 プロローグ 「始まりのお話」 第一章 「気付かない気付けない」 第二章 「本当はりんご飴」 第三章 「喜劇役者でいよう」 第四章 「気まぐれな切り札」 第五章 「忘れないで欲しい」 最終章 「約束」 エピローグ 「お話の始まり」 番外章 「誰も知らない2日間」
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章前編
       宇宙暦2003年、SOS帝国暦一年、十一月二十九日、十四時三十分。 SOS団員およびSOS帝国軍首脳部は総旗艦ブリュンヒルトの会議室に顔をそろえた。戦闘は開始されていなかったが、星系内に布陣した無数の無人偵察艇により敵艦隊の大まかな位置は判明しており、事前に散布した宇宙機雷による妨害も成功している。まずはSOS帝国に有利な状況が作られているように見えていた。 しかし、敵艦隊による電子妨害は刻々と強化されていて、偵察艇も発見され次第破壊されており、状況が不利に傾かないうちに戦端を開くことが好ましく思われたが、それに先立って新人類連邦軍時代からの恒例になっている戦前スピーチが行われることとなった。部下達に無茶な作戦を理解してもらう目的で始まった戦前スピーチだが、最近ではキョンに言わせると誇大妄想的とんでも演説を聞かせることで、全軍の士気を無理やりにでも高揚させることが目的となっていた。...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―最終試練(後編)―
    「最終試験官のハードルはものすごっっく高かったみたいだよ!なんと副団長の古泉君ですら敵わなかったからね!残すところ、挑戦者はあとひとーり!最終試練を、試験官を見事乗り越え、ハルにゃんを見事手に入れることができるのか!最大の見せ場だよ!月9で例えたら、好きだった幼馴染みに対してアプローチをする先生を阻止し、自分がプロポーズすべく大勝負をかける場面に匹敵するよ!」 どんだけ~!…いや失敬! 鶴屋さんは最後の勝負ということで、色々と盛り上げる内容を語っていた。そう。残り一人。これでようやく終わる。 こいつを倒せばハルヒを狙う輩を殲滅できる。俺の仕事が全うできるんだ。 ――残りの一人の人物は、俺の知った顔だった。名前は知らないがな。 最初は教室の外で、二度目は部室の前で、ハルヒを自分の彼女にすべく、俺に戦線布告をしてきたあの北高生だった。 「――やはりあなたと戦うことになりましたね。僕には...
  • 教科書文通9
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        「あほう。」  いや、いきなりそれはないんじゃないですか、山田くん。  いきなり電話をかけてきた上に、散々根掘り葉掘り人の休日に探りを入れといてそれはないでしょう。 あほうってそんな。  なんでだろう。 バカって言われるよりダメージが大きいような気がする。   前に僕が住んでた町ではあまり使わなかったからなぁ。 あほうって。  しかも電話越しで相手の声がくぐもって聞こえる上に表情が見えないから余計に心に来る。 「あほんだら、かす。 へたれ。 古泉、さすがにそれはないぞ。」 「一体何がないって言うんですか。 っていうか、何でいきなり僕が責められないといけないんです?」  僕のもっともな問いに電話口からはぁぁと言う無駄に大きい演技がかった溜息が聞こえる。  僕は、からかわれているのだろうか、それとも呆れられているのだろうか。 前...
  • 涼宮ハルヒの死体 第一話
    第一話 「おはよう、涼宮さん。最近嫌な事件が続いてるのね」 あたしが朝教室に着くなり阪中さんが話しかけてきた。 「おはよ。なにそれ?どんな事件?」 そう返事すると少し驚いたような顔をして教えてくれた。 「知らないの?最近この辺りで女子高生が誘拐される事件が続いてるのね。犯人はまだ捕まってないし…怖いのね…」 えっ?そんな事件があったなんて全然知らなかったわ…これは気になるわね… 「涼宮さんも気をつけた方がいいのね。それじゃあまたなのね」 そう言い残し自分の席へと戻って行った。 それと入れ替わるようにキョンが教室に入ってきた。 「おう、ハルヒ。おはよう。…どうした?」 ボーッと考え事してたからだろうか、あたしの顔を覗きこむようにたずねてきた。 …って顔近いわよっ! 「キョン!大事件よ!」 さっき聞いたばかりの事件をキョンに話した。 「ああ、その事件なら俺も知ってる。昨日のニュースでもやって...
  • ビストロSOS団
    「料理対決をしましょ!」 ハルヒがそんなことを急に言い出したのは昨日のこと。 理由など知らん。 知ったところで、理解できるとは思えないけどな。 文句を言っても無駄なのは承知の上だ。   ルールは2人対2人のグループ対決。 で、くじの結果、俺と朝比奈さんチーム、長門と古泉チームで分かれて勝負をすることになった。 ハルヒはオーナーらしい。   で、今俺たちは学校の調理室にいる。 家庭科で調理実習をやる場所だな。 むかって右側が俺たち、左側が長門チームだ。 現在、ゲストとかいう人を待機中。   そして、今日の(?)ゲストがやってきた。 「どうぞこちらへ」 ハルヒが椅子を用意して、そこにゲストが座る。   鶴屋さん。 涼宮ハルヒの退屈で堂々のデビュー果たし、 その広いおでこと長い髪、そしていつも笑っているというところから一躍人気に。 その後、雪山での山荘を提供したことにより、SOS団名誉顧問になる...
  • 長編・その他2
    再会と再開、そして開始 テレビ出演 パラレルワールズ プレゼント ツイスト・オブ・フェイト-キョン殺害命令 SONGOF KUNIKIDA -MELTY CADENZA OF SECRET- ノンフィクション・ストーリー ひぐらしの憂鬱 鶴の舞 朝倉と 一日おにいちゃん 一日おにいちゃん 後日談 涼宮ハルヒの怪談 fixed mind 狙われた憂鬱 One Day.... ハルヒ親父シリーズ ずるい二人 ササッキーシリーズ ●えもん 朝倉涼子の再誕 幸福な鶴屋さん そしてイブはリンゴを齧る えれべーたー☆あくしょん 生徒会長の悪辣 いつも曜日は九曜日 佐々木さんの憂鬱 眠たくないけど……シリーズ crane love 橘の香り 月間佐々木さん 佐々木の囁き Lolita s Love Complex ネクストジェネレーションの憂鬱 谷口探偵の事件簿 SOS団が家族に? えれべーたー☆あく...
  • 涼宮ハルヒの感染 1.落下物
    1.落下物    早朝サイクリングは第2中継点、つまり光陽園駅前にて終わりを告げる。 実はここまでも結構な上り坂で、ハルヒを乗せて自転車を漕ぐ俺はかなり必死だ。 ハルヒは俺を馬くらいに思ってるのか、「もっと早く漕ぎなさい!」なんて命令しやがる。 それでも毎日律儀に迎えに行っている俺って何なんだろうね。  駅前駐輪場に自転車を停め、そこからはハイキングだ。 いつも通り、ハルヒと他愛もない話をしながら坂を上る。 話題もいつも通りだ。 朝比奈さんのコスプレ衣装、週末の探索の話、SOS団の今後の活動予定、 何故宇宙人が現れないのか、未来人はタイムマシンを発明したのか、超能力ってのは具体的にどういう能力か。 そんなハルヒの話をもっぱら聞き役時々突っ込み役に徹して朝の時間を過ごす。 後半の3つの問題については、むしろ俺の方が語れることが多ってことはもちろん秘密だ。 朝比奈さんの卒業が控えているにもか...
  • 長編・キョン3
    スリーウィーク 鈍感な二人と、その幸せを願う人達の話 白銀の残雪 夏色 メタ・ラブコメディ ROLE PLAY あなたを守りたい(BadEnd) バカップル日記 夏風のコンチェルト タイムリミット some day in the rain another story 明日晴れかな 女の子 移りかわる時間、いつかの記憶 mirror 涼宮ハルヒのロバ ヒーロー クラスメイト キョンの選択(Bad End注意) ポニーテールの秘密 エイリアンズ 未完? カエル男 ホワイトデー前後の物語 人生最悪の三日間 バミューダの外側 結末は空港で 人生最悪の四日間 一年前からの気持ち 夢のような世界? パンフレット ウソがホントになる世界で 遊園地に行こう! 二年前のValentine(佐々キョン) 冗談まみれの勉強会 涼宮ハルヒの放課 涼宮ハルヒのひなた荘 開花予想(旧題:桜) 動物園に行こう! デート...
  • 教科書文通5
    「なぁ、古泉? お前、まさかとは思うけど、恋をしたことがないなんていわないよな?」  5時間目の科学の時間、僕は今度は先ほどの山田くんの台詞を反芻していた。 最近まともに授業受けてないんじゃないか? と、少し不安になったりもするが、 まぁ、教科書と参考書を交互ににらめっこすればどうにかなるだろう。 今までだって、神人退治をしながらこのクラスで何とかやっていけたんだ。 涼宮さんの精神がある程度安定している今なら多少の無理もきくだろう。 そんなときに限って、〝彼〟が墓穴を掘るんだとか、そんなことは敢えて考えないでおこう。  恋……か。 そういや、まったくと言っていいほど経験のない分野だ。 そりゃ、僕だって幼少時代や小学生時代に誰それちゃんのことが好き! とかいう麻疹みたいな物は経験したことがあるが、あくまでそれは、likeの延長線だろう。 loveに直結する、愛してる、恋してるの段階での『...
  • 涼宮ハルヒの本心(第二章)
    遅刻ぎりぎりで門をくぐった俺は、玄関で靴を履き替え駆け出した。 しかし、靴箱に例の朝比奈さん(大)からの指示文書が入ってなくてよかったなと思う。 読む時間など、今の俺には皆無だからだ。いや、もしかしたら時間など忘れて読んでしまうかもしれんが。 人影も無く、教室からの談笑が聞こえるのみの物寂しい廊下を駆け抜け、一路教室を目指す。 なんてことはない。すぐに到着してしまった。 戸をガラガラーっと開けると、岡部教諭が来たのかと勘違いした奴の目線がこちらに向かってきたが、すぐに元に戻った。 こういうのって気まずいよなー・・・となんとなく思いつつ、ぽっかり空いている俺の定位置に腰掛けた。 と同時に、後ろから奴の声がする。そいつは頬杖をつきながら外を見つめ、横目でこちらを見ながら、 「遅かったわね。あんたが遅刻なんて珍しいじゃない」  と話かけてきた。まぁ分かるとは思うが、涼宮ハルヒだ。 態度でも...
  • 高校生クイズ
    SOS団の5人で下校していたときのことだ。 俺達の先頭を行っていたハルヒが、帰り道にある電気屋の前で何故か立ち止まった。 「どうしたハルヒ?」 「別に、テレビがあったから。なんとなく」 サイズ違いのテレビが5台、外に見えるように展示してある。全て同じチャンネルに合ってるもんだから、見てたら目がチカチカしてくる。 「クイズ番組のようですね。以前見た記憶があります」 古泉がいつものようにニコニコ、いやニヤニヤしながら言った。そのくらい俺でも見れば分かる。以前見た記憶も無い。 「あ、これの答え3じゃない!?」 「え?これは2じゃぁ・・・」 「僕は・・・4かと思いますが」 ハルヒと朝比奈さんと古泉で勝手にクイズ大会を始めてしまった。・・・まぁなんとなくオチは読めるんだが。 『正解は・・・1番で~す!』 テレビの出演者が「え~」っと声をあげる。おっと、出演者だけじゃ無かった。 「え~?何で何で!?説...
  • 白有希姫 中篇
      ――あの日から3日程経った。今に至るわけである。   ハルヒがどこからともなく新調した真っ白のまさに雪のようなドレス。それを着ている長門は朝比奈さんさえ凌駕する程の破壊力を持っていた。   「似合う?」   長門が上目遣いで訊いてくる。この状況があと10秒も続けば俺は失神していたかもしれないな。   「ああ、すげぇ似合ってるぞ。」 「そう」   トテトテと戻っていく長門。ドレスを着慣れていない歩き方はまた愛らしい。   「またボーっとして!ちゃんと台詞覚えたの!?」 「ああ、意外と真面目にやってたんだぞ、一応な。」 「言ってみなさい!」 「えーと…『おお、これはなんとも美しい…目を覚ましてくれたまえ、美女よ。』」 「…はっきり言うわ、気持ち悪い」 「お前がやらせてんだろうが!」 「もっと王子様っぽく言いなさいよ。それじゃあただの変態よ!」 「そう言うお前はどうなんだよ。」 「あたしはち...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章後編
      「あーあ、採用されちゃったね、あの作戦」 「不満があれば反対すればよかったのに」 作戦の詰めを終えて会議が終了すると、ナガトの前にはアサクラ、キミドリのスクリーンだけが残った。キミドリは平然と、アサクラはわざとらしく肩をすくめて状況を受け入れていた。どちらもカフェでメニューを相談する女学生といった風体で、とても宇宙艦隊を指揮する提督には見えないタイプである。 「別に不満なんてないわよ。ただ、遺書を書いてなかったなー、って思い出しただけ。これまでのと比べてちょっぴり危ないでしょ、これ」 「危険かどうかは指揮官の能力に依存する。あなたは兵士を率いてその生命を預かる者として、もっと自覚を高めるべき」 「はーい」 極低温の矢が一閃したが、返答はまだ生ぬるいものだった。SOS帝国の特徴として後世において指摘されるものに、伊達と酔狂のお祭り騒ぎと純粋な生真面目さが同居している、というものがある。...
  • Close Ties(クロース・タイズ) の少し後で
    Close Ties(クロース・タイズ) 番外編   Close Ties(クロース・タイズ)の少し後で        小学校の頃に黄色いバケツを使った記憶は無いだろうか。絵の具の筆を洗う中が仕切られてるヤツだ。授業が終わる頃にはどんな律義な奴のバケツの水も「混沌」というタイトルをつけたくなるようなオブジェの如くまがまがしい色に染まっていただろう。  その水と同じくらい山ほど複雑な事情が絡みに絡みまくってしまった結果、その、まあ、なんていうか、うむ、まあ、ハルヒの奴が俺の膝を枕にして寝ているのだ。  いや、決して長門と古泉という初々しいカップルが初めて一線を越えるシーンを目撃しただけでってのはなんというか、ハルヒのプライドが許さんだろうから、そうではないという事にしてなくちゃならん。  しかも目の周囲と鼻の頭を真っ赤に染めてな。俺の一張羅のジーパンはこいつの鼻水までついてかっぴかぴにな...
  • 普通短編2
    ~~~もしハルヒがアスカだったら~~~ ハルヒ「これこそが世界で初の、本物の、SOS団なのよっ!」 ハルヒ「キョンがオフェンス! 優等生がバックアップ! いいわねっ!」 ハルヒ「これを失敗したら多分、団長から降ろされる…行くわよ、ハルヒっ!」 ハルヒ「うるさいっ! 古泉君の人形のクセに! あんた古泉君が死ねって言ったら死ぬんでしょ!!」 ハルヒ「汚された…! 汚されちゃったよ………キョン……」 ハルヒ「死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのは、イヤァァァァァッッッッ!!!」 ハルヒ「みくるちゃん! そこに居たのね、みくるちゃんっ! 分かったわ、閉鎖空間の意味! 私を守ってくれてるっ!」 ハルヒ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」 ハルヒ「・・・むー」 キョン「どうしたんだ?浮かない顔して」 ハルヒ「どうしたもこうしたも!SSの投下がないのよ!...
  • 教科書文通10前編
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        僕と長門さんとを繋いでいた教科書文通の終焉は以外にもあっさり訪れた。  長門さんのクラスの今週最後の日本史授業の前の短い休み時間。  いつもの通り、9組に教科書を借りに訪れた長門さんの口から飛び出した言葉は僕を驚かせるのには充分だった。 「来週の初めに、新しい教科書が届くことになった。 あなたに教科書を借りるのはおそらくこれが最後。」  解かっていたことだった。 もともと、長門さんは教科書がある程度探しても見つからない場合は新しいものを買うと一番最初に仰っていたし、教科書が届くのに1、2週間かかると言っても、長門さんの教科書が無くなってもう既に1ヶ月近くが経過している。 そもそも、このような秘め事の類は長くは続かないのが大概の話の流れである。 なのに、僕はこの長門さんのとの2人きりの秘め事が永久に続けばいいなどと、妄想に近いこ...
  • 涼宮ハルヒの感染 プロローグ
    プロローグ  地球上で人類を始めとする生物たちが生きていけるのは、様々な条件が偶然にも好都合に揃っているからで、そのうち何かが欠けても生きていけないのは、今更俺が言うまでもない常識以前の問題だ。 その条件の中でも最重要といえる位置にあるものの1つが太陽だろう。太陽がなければ気温も上がらず、地球はひたすら不毛の地でしかなかったと言うのは過言でも何でもない。 しかし、地球はそのありがたい太陽の周りをぐるぐる回りながら尚かつ自分でもぐるぐる回っており、しかも回る面に対し傾いて存在しているわけだからタチが悪い。 つまり、季節があり、昼夜があると言うことだ。極地は一定期間太陽の恩恵自体受けられなくなる。  12月──今の季節は冬。楕円形の公転軌道から言うと太陽に近くなっているにもかかわらず、太陽の恩恵が少ない季節だ。  まあ、こんな読み飛ばされることを前提とした誰でも知っている蘊蓄なんざどう...
  • 長門有希の憂鬱III The melancholy of Cupid
      The melancholy of Cupid  新入生もそろそろ初々しさを失い、彼らもまあ人生こんなもんかという高校生的悟りを開いた頃、俺も高校生最後の一年間に足を踏み入れてそろそろ一ヶ月が経とうとしている。クラス編成はたぶん説明するまでもないだろうな。俺とハルヒはなぜかそのまま繰り上げ文系、古泉と長門は理系クラスへ進級した。単なる偶然かあるいは誰かの意図か四人とも同じ国立を志望していて、俺は模試が来るたびにハルヒの課外講習を受けているありさまだ。ハルヒに付き合ってまで進学校を選ぶなんて、俺も自主性がないのか人がよすぎるのか、どっちでも同じだが。最後には神頼み的ハルヒの力でなんとか試験合格させてもらえないかなどと、甘いことを考えている自分を恥じていたりもする。    SOS団はなんの変わり映えもしない、はっきり言えばマンネリ化だな。昔に流行ったタイトルをリメイク、リキャストし...
  • 涼宮ハルヒの遡及ⅩⅡ
    涼宮ハルヒの遡及ⅩⅡ      どれだけの時間が経過しただろうか。  しかし、俺たちはボロボロになりながらも踏ん張り続けた。 「艦首超必殺撃滅砲発射!」  ハルヒが手を翳し、この砲撃だけは俺から撃たなきゃならない。  深遠なる闇を一閃の光が走る!  長門とアクリルさんが放つスターダストエクスプロージョン以上の威力が怪鳥群を殲滅し、しかし数が数であるし、しかも前の第一波と違い、今度はひっきりなしに増えてくる!  さらには艦首超必殺撃滅砲はエネルギー充電砲撃だけあって連射が効かず、また他の武器も一時使用不能となるという欠点がある。  じゃあなぜ使わなきゃいけなかったかというと、完全に俺たちが取り囲まれたからだ。  もちろん、相手も艦首超必殺撃滅砲の後は戦艦が単なる鉄の棺桶と化すことを知っている。こっちの戦艦のダメージはほとんどその時に受けるものだ。  もっとも! 『グレイトフルサンライズフェ...
  • 【罪と罰】挿話1/~第1話
    「で、話ってのは何なんだ。また閉鎖空間か?」 SOS団の女性組3人を見送った後、俺は開口一番にそう言った。 古泉が二人だけで話したいことがあるとかぬかすからこうやって活動が終了しても部室に残ってる訳だが、 こいつのことだ、どうせロクな話じゃないんだろう。あの忌々しい灰色空間のこととかな。 そういうわけで前述の台詞に至るって訳だ。 「いえ、お陰様で閉鎖空間は減少傾向にあります。 いつか言った通り、涼宮さんの能力は弱まっているのかもしれません。 我々にとっては実に喜ばしい限りですよ」 「じゃあ何だ。どうせハルヒがらみのことなんだろう」 「そうですね。涼宮さんがらみ、というのはあながち間違いではありませんが。 今回は、そう、長門さんのことについてです」 古泉はいつもの笑みを顔に浮かべたまま口を開く。長門がどうかしたのか? 「単刀直入に申し上げましょう」 そう言って古泉は机に肘をつき、顔の前で手を...
  • Different World's Inhabitants YUKI~カヨウビ(その二)~
        目が覚める。 辺りを見回す。 何もない部屋を。   現在、午前7時。 普段なら、布団から抜け出して、学校へ行くための準備をするのだが、何故だか気が進まない。   頭が痛い、様な気がする。 風邪を引いている、みたいだ。 いや、体調自体は悪くないのだろう。至って健康だ。 これは1種の、気の病のようなものだ。   じゃあ、何故? 何が私の気を病ませているの?   答えは簡単だった。 でも、答えたくなかった。   昨日の、彼と涼宮ハルヒの姿を思い浮かべる。 怒っていても、溜息をつきつつも、心の奥底の楽しさを隠しきれていないあの2人。   それは、今まで私が読んだ、恋愛小説の中の『恋人同士』の関係に近かった。 いや、本人達には自覚はないのかもしれない。 しかし、周りから見るとそれは紛れもなく『恋人』の関係だった。   この時、私が感じた思い。 悲しくて、苦しくて、心を貫きそうな感情。  ...
  • 予行練習
    暑い、暑い暑い。 なぜ人類はこうなることを予測して二酸化炭素排出を遠慮してくれなかったんだろうか。 あぁ、暑い。 まだ6月後半だってのにコンクリで目玉焼きが焼けそうな日射しだ。 こんなに日射しが強いと、あのハルヒのギラつくような笑顔もかわいいもんだね。 む、これは決して変な意味ではない、エネルギー的な問題だ。 「確かに凉宮さんの笑顔は可愛らしいですね。特に貴方に向けてのは」 ・・・あぁ、ウザい。 なんでわざわざ非常階段まで逃げてきたのに、こいつのニヤケ面を拝まなければならないのだ。 ただでさえ暑くてダレた声ばっか出るのに、かったるいことこの上ない。 「地球温暖化、という現象が最も身近に感じられるのはこの異常気象ですね。 気象庁の発表によると今年の予測最高気温は全国的に40度を超えるそうですよ」 暑くてこれからの夏に気が滅入ってるというのに、余計落ち込むような話をするな。 クソ、いっそのこと...
  • 第一章 ある日、突然に。
    長門ふたり   プロローグ   我々は情報統合思念体。宇宙を統べるもの。全ての時間と空間を超越し、全存在の 上位に位置する。我々は無誤謬であり決して間違いを犯さない。ごく少数の例外を 除いては....。   第一章 ある日、突然に。   授業が終わってから教室で宿題をやった後、僕は団室に向かった。団室に行くのも なかなか難しいタイミングが必要だ。一番理想的なのは最後に部屋に入るというパターン。彼や涼宮さん がすでにその日のパターンを作ってくれているから、それに乗ればいい。 ただ、このパターンの場合、部屋の扉を開けたときに何が起きているか解らないから とっさの対応が難しい場合もある。あの5月の日、世界が消滅の危機に瀕した日の前日、 部屋に入って行くと涼宮さんがバニーガール、朝比奈さんがメイドの格好、そして なんか険悪な雰囲気、僕は 「今日は仮装パーティの日でしたっけ」 などととっさにボケてみ...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く3
      「ねえ、古泉くん。もしかして、有希と付き合ってるの?」 授業終了後、まもなくの部室。 僕が部室を訪れての涼宮さんの第一声が好奇心に満ち満ちたそれだったのには、「彼」は「なんと露骨に…」と呆れたような顔をし、朝比奈さんは顔をうっすら赤らめて俯いている。 団員のプライベートに一々首を突っ込むような真似はしない、というのが涼宮さんの最低限の礼儀を踏まえた信条であったはずで、その彼女がこうも直接的に僕に事を問うというのは、疑問の形を呈しつつも殆ど確信の域にあるとみていいだろう。 長門さんは我関せずといったように読書を続けている。 涼宮さんが長門さんを問い詰め、納得いく回答が得られずに、矛先が此方を向いたといったところだろうか。 元々隠していたのは機関の命令から様子見をしていただけであり、一寸の露見もならない極秘情報というわけでもない。下手に繕うことはしない方がいいだろうと判断し...
  • 古泉一樹の誤算 一 章
      一 章      日曜日だというのに朝っぱらから電話がかかってきた。 「お休みのところすいません。早急にご相談したいことがありまして」古泉だった。 「なんだ。日曜くらいゆっくり寝かせろ」 「実は……その……」 ボソボソ言うだけでよく聞こえない。口篭もる古泉なんてらしくない。 「なにがあったんだ、言ってみろ」 俺はもう、たいがいのことでは驚かない。 「涼宮さんと……なんです」 「なんだぁ?聞こえねーぞ」 「だからですね!涼宮さんとヤッってしまったんですよ!!」 そのとき俺は、数秒間だけ硬直し、次の数分を爆笑の渦に巻き込まれて一気に目がさめた。腹を抱えて笑い出すのを抑えきれず、電話のマイクの穴をやっとの思いで押さえた。 「もしもし、聞いてますか」 「ああ、き、聞いてる、聞いてるとも」胃が痙攣するかと思うくらい腹がよじれた。 「ずいぶんと大げさに笑ってらっしゃいますね」 だって、これが...
  • 遠距離恋愛 第十三章 家庭教師
    第十三章 家庭教師   ハルヒ達からの贈り物を目の前に「一年間頑張る」と決意を新たにした俺は、翌週行われた全校全教科試験という第一の難関に挑んだ。が……俺は試験中に絶望していた。   問題の意味が、どういった回答をすれば良いのか解らないのだ。   俺ってこんなレベルだっけ?とあらぬ方向へ行ってしまおうとする頭を無理矢理試験に集中させ、何とか全教科試験の日程をクリアした帰り道。がっくりと落ち込んだ俺を引き連れながら、佐々木と朝倉は「今日の試験簡単だったわね」「1年2年の総括問題だしね」などと和やかな会話をしていた。くそ、忌々しい。 こいつらの頭のレベルは半端じゃない事は十分解っている。聞けば朝倉は昨年一年間学年トップの座を譲り渡すことはなかった(と言うことになっている)そうだし、佐々木は言わずもがなだ。二人とも俺とはレベルが違いすぎる。これほど自分が無力に感じたことはなかったね。 これ...
  • えれべーたー☆あくしょん りた~んず
    ※このお話は『生徒会長の悪辣』の後日談です※ チン、という無機質な音と共に上階から降りてきたエレベーターが停止し、わたしの前で左右に扉が開く。すると庫内に一人だけ乗り込んでいた先客が「あら」と小さく声を上げた。 「奇遇ですね。おはようございます、長門さん」 「………おはよう」 にこにことした柔らかい笑顔。人当たりの良い挨拶。しかしわたしはむしろ、本当にこれは偶然なのだろうかという思いで彼女を見つめていた。パーソナルネーム、喜緑江美里。穏健派のヒューマノイドインターフェース。わたしの監査役。  何にせよ、このまま立ち尽くしているわけにも行かず、わたしはエレベーターの内部に乗り込んだ。1Fを示すボタンが既に点灯しているので、そのまま江美里の横に並び立つ。まもなく自動で扉が閉まり、エレベーターは再び降下を始めた。 「そういえば、今日は土曜日でしたね。では、長門さんはこれからSOS団の...
  • 秘めてた想い(前編)
      年中突拍子もないことを考え、ほとんど全てのイベントで周りの人間を巻き込んで振り回し続けるあいつがSOS団を立ち上げてからもうすでに3年目だ。   そろそろ俺たちも進路を本気で考えなければならない時期になってきた訳で、去年の同じ時期なら適当にあしらっていたであろう期末考査のために柄にもなく俺は勉強してない割に成績優秀なハルヒや、卒業後もこの時間平面に留まり、それなりの大学に進学した朝比奈さんに勉強を見てもらいながら過ごしていた。   そんな時期の昼休み、俺はいつもどおりに国木田と谷口と弁当を食っていた。そのときの話だ。 「…そんでその女がよぉ」 谷口のナンパ失敗談をいつもどおり適当に聞き流しているとき国木田がいつものようにやんわりと受け答えしていた。 「谷口もそのナンパへのエネルギーをもうちょっと受験勉強に注いだら?」 …もっともだ。 「別にいいじゃねぇか、ナンパやゲーセン以...
  • Project512_Part3
     Project512_Part3-もくじ- Part1はこちら Part2はこちら Part4はこちら Part5はこちら Part6はこちら Part7はこちら Part8はこちら Part9はこちら     ──阪中が主役のSSに挑戦なのね、の巻──     【プロローグ】    【阪中大地に立つ!】 【阪中の孤島症候群】 【阪中の古都珍騒動】  【阪中の退屈】 【阪中の憤慨(偏執者一直線!)】   -特別書き下ろし- 【阪中の紹介(1)】 【阪中の紹介(2)】     #あははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・            _. ‐   ̄ ヽ、          /           ヽ-、         /     _. -、        ヽ .        / ,.    /    ...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 3
    6,スタートライン  果たして中庭で待っていた古泉は開口一番に、 「緊急事態です」  と言った。微笑み、手には湯気の上がる紙コップの安コーヒーを二つ持って。一つを俺が受け取ると、少年はテーブルを挟んで対面に座った。  その様子と台詞が余りに俺の中で食い違う。「藪から棒に何を言ってやがるんだ、お前は」なんて言葉を俺は寸での所で飲み下して、ソイツの二の句を待つ。古泉はまるで焦っている様子も無く、のんびりとコーヒーに息を吹きかけてから口に運んだ。 「ゆったりコーヒー啜ってられる間は緊急なんて言葉を使うな。その内に俺が意味を履き違えるようになったらお前の責任だぞ」 「おやおや、これは責任重大だ。再来年のセンター試験で緊急の意味を問う問題が出ない事を祈りましょう。……まあ、」  少年は右手でカップを握りこんだままに遠くを見つめた。人差し指を伸ばす。 「このままでは今年度のセンター試...
  • 普通短編67
    長「朝比奈みくる=ヘリオン、鶴屋さん=ハリオン」 キ「そういうマイナーなネタは無し」 長「私=蒼星石、朝倉涼子=翠星石」 キ「なんか違う」 長「古泉一樹=立花一樹、貴方=睦月」 キ「あいつと兄弟なのはまっぴらだし殺されたくもない」 長「SOS団=エゥーゴ、生徒会=ティターンズ」 キ「それだ!」 長「早速、カレーに入れてみる」 キ「隠し味に牛乳=みくる忘れるなよ」 長「もちろん」 ハ「解読不可だわ・・・」 み「楽しそうですけどね」 ハ「そうね」 ハ「ですよねぇ」 ハ「そうそう」 ・・・・・ ハ「今の何!?」   長「・・・」 キ「・・・」 長「にゃあ」 キ「・・・」 長「・・・」 キ「ネコか」 長「にゃあ」 キ「・・・」 長「・・・」 キ「可愛い」 長「ちゅっ」 キ「ちゅっ」 長「///」     古泉テラローテンションの午後 古「今日は雨ですね……」 キ「そうだな、うっと...
  • ダーク・サイド
    ダーク・サイド   プロローグ   その力の存在を知っているものの数は多くはなかったが、ごく少ないと言うわけ でもなかった。最初にその力の存在を感知したのは全宇宙を統べる全知全能の存在で それが観測したのは情報爆発だった。次に、時の旅人達がその力を時間の流れに穿たれた 頑強なる壁として認識した。最後に、ごく少数の超能力者を含む、命限りある 人間の集団がその力を認識した。この3つの組織は、それぞれに監視者を送り込み、 様々な僥倖に助けられて、これらの監視者を成功裡に配置し、ある程度、 その力を制御することさえできている自負するようになった。 だが、その力(力の所有者ではなく)そのものに「意志」があることにはまだ 誰も気づいてはいなかった。それは非常に致命的な....。   第一章 ハルヒ   俺がまたまた懸案事項を抱えこんだのは、あのハルヒがほどほどに落ち着いて来て、 哀れな古泉が出張神人駆...
  • いつかの夏の日
        快晴。今日を表すならそんな日だった。 夏らしくカラッとした空気と、透き通るようなスカイブルーの空、もくもくと流れる入道雲。でも風はあって、ほのかに夏の匂いがする。二十丸ついでにお花もあげちゃっていいぐらいの天気だ。 朝見たテレビの気象情報でも『最高のお出かけ日和』なんてお墨付きだし、ついでに星座占いではあたしの星座は一位だった。 だからかも知れない。告白しよう、そう思って、あたしはいつの間にか携帯を握りしめて、電話をかけていた。   「……切羽詰まった声で『急用だから』と言われて来てみたと思えば、またこの喫茶店か。 それからあんたはもう少し電話のマナーというものを学んだ方がいい。要件だけ言ってすぐさま切るなんて、まるで幼稚園児だ」 第一声がそれだった。 その人は、席に案内されて早々ソファーにふんぞり返り、いかにも不機嫌そうな面持ちでそうのたまった。電話の件に怒っているわけじゃな...
  • ヒント
    あたしとキョンしかいない部室。 「……ねぇキョン」 あたしはモヤモヤしてた気持ちに嫌気が差してキョンに話しかけた。 「なんだ憂鬱そうな顔して」 「……あんた好きな人いる?」 そう。 認めたくないけどあたしはコイツに恋してるらしい。 「な、なんだよいきなり…」 「いいから答えなさい」 ちょっと前に気付いたのよね。 それからはずっと頭の中がモヤモヤしてた。 でもそんなの気持ち悪いじゃない?少なくともあたしはそう。 だからあたしは今日この気持ちに蹴りを着けてやるつもり。 「…いたらどうだっていうんだ? お前には関係ないだろ?」 なによ?その言い方。 腹立つわね!関係あるから訊いてんのよバカキョン! 「関係あるわよ。団長として団員の恋愛関係は把握しなきゃいけないの!文句はいわせないわ!」 「はぁ…」 「溜め息つくな!」 あたしは顔を思いっ切り近付けて言ってやったわ。 「お、お前...
  • 白雪姫の真相
    白雪姫の真相    簡易シミュレーターが空中に展開する無数の曲線と記号と数式で構成された光の樹形図を見上げながら、朝比奈みくるは溜息をついた。    彼女は行き詰っていた。    シミュレーターが示すキョンと涼宮ハルヒの結末は、彼女の満足にいくものではなかった。  なぜなら、それは彼女が知っている史実からずれていたから。  二人は結婚して幸福な一生を過ごすはずなのに、なぜか二人とも生涯独身という結末になっていた。  まだ、時間軸の上書きは観測されてないが、何かの拍子に上書き現象が発生しないとも限らない。そうなれば、このシミュレーション結果が現実となってしまう可能性があった。  何かが足りない。それは、どこかの時点で介入する必要があるということ。  問題は、二人の結婚が規定事項として認定されるかどうかだ。二人が結婚しなくても、今のこの時間平面には影響がないと判断されれば、上書きが発生しよう...
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