涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「顔」で検索した結果

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  •  「あんたって変なしてるわよね」 ハルヒが唐突に変なことを言い出した。 「なんだ、藪から棒に」 「いや、あんたのじーっと見てたら変なだなあって思って」 なんだこいつ。 「よくもまあそう失礼なことを真で言えるもんだなお前は」 「いや別にあんただし良いでしょ」 理由になってねえよ。明確な根拠と論理過程を述べろ。 「キョンのを見ました。変なでした。証明終了」 「勝手にQEDするなぼけ。お前しか納得できてねえじゃねえか」 「そんなことないわよ。ねえ?あんたもそう思うでしょ?」 たまたま通りかかった国木田に話をふるハルヒ。国木田はいきなりの質問に少しばかり驚きを浮かべながらも、 「えっ、そうかなあ。実に平均的で平準化されたありふれた日本人だと思うけど」 こいつも真でひどい事を言う。そこはお世辞でもそんなことないよーイケメンだよーとか言えよ。てかすんなり答えられたってことは...
  • ハルヒが顔に怪我しちゃった保守
    ... みくる「あわわわ、からですぅ~」 長門「ユニーク」   ハルヒ「いったぁい……」 キョン「こんな砂地で走ったらそりゃ滑って転ぶだろ……って、お前、その!!!!」 ハルヒ「痛い……って、え?あ、あたしのから血が……きゃあああああああ!!!」 キョン「落ち着け、単なる擦り傷だ!!!!」   長門「ユニークww」 古泉・みくる「「長門さん……?」」     ハルヒがに怪我しちゃった保守     ハルヒ「ううぅっ、あたしのが……あたしの美貌が……(涙目)」 キョン「まったく、ほらハンカチ。歩けるか? 保健室行くぞ」 ハルヒ「何よバカキョン……あたしが転ぶ前に支えなさいよ」 キョン「無茶言うなよ(やれやれ、さすがにショックか? いつもの勢いがないな)」   古泉「ここは彼に任せましょう」 みくる「はわわ、涼宮さん大丈夫でしょうか~」 長門「涼宮ハルヒの転倒……w」 古・み「「長...
  • 【罪と罰】番外編/長門有希の幸福
    ... 彼の言葉にわたしはを上げる。意地悪そうな笑み。 本来なら訊くまでもないこと。答えなど分かりきっているはずだから。 でも、わたしは知っているのだ。これが彼を喜ばせる為の一つの手段であるということを。だから、わたしは言う。 「…好き」 声が震える。昔のわたしなら感じるはずのなかったものが、わたしの声を震わせる。 「もう一度」 彼が言う。彼はわたしの反応を愉しんでいるのだ。でも、彼が喜んでくれるのが嬉しくて、わたしは声が震えるのを堪えながら呟く。 「好き」 「もう一回」 愉しそうな声。彼のそんな声を聴くのは好きだけれど、わたしは戸惑う。 わたしの中のある感情が大きくなっていく。 恥ずかしい、と。 彼に出会い、彼に愛されることでわたしの中に芽生えた感情。 面表皮の温度が高くなっている。多分、今わたしのは赤くなっているはず。彼のをまともに見ることができない。 でも、同時に思うのだ。 ...
  • カカオ
    ...  いつもより優しいをして、キョンはあたしに言ってくれた。  凄く、嬉しくて。  凄く、どきどきして。  キョンの腕の中から離れたくない、本気で思った。  その時の事を思い出すように、そっと抱き枕を抱きしめる。それ以上先は思い出したくなくて……あ、 でもやっぱり思い出したいような……思い出したくないような。  ――なあ、ハルヒ。  今までで一番近くから聞こえてきたキョンの声。  その声にをあげたあたしの目を見つめて、キョンはそっと呟いた。  ――俺達、付き合わないか?  ……あまりにも普通に告げられたその言葉が、夢の中でしか聞いた事が無かったキョンの告白だって 気づいた時……。  ベットの上にいる自分の体が震えだす。  思い出したくない、でも忘れる事もできそうにない。  あたしは……キョンの腕を……ふ、振り払っ……て……。    ――パァン!!!  通りに響き渡っていくまるで教...
  • >>DEAR. 2
    「少し、お時間よろしいですか?」 の前で指を組んだ古泉が言った。くそっ。何だかコイツの笑のニヤケと困ったが2割増しに見えやがる。 「いいけど、ここじゃハルヒがそのうち来るぞ」 そう言うと古泉は急に思案を作った。珍しい、それはいつもの『本当は困ってないんですよ』スマイルでは無く、本当に困っている様であった。 「では、食堂の自販機で」……あそこにはいい思い出が無いのだが。 かつて古泉が実は超能力者なんです宣言をしたここで、あの時と同じ様にコーヒーを飲んでいる。 あの時よりはこいつを信用しているつもりだが、それでも男二人で飲むコーヒーはうまくない。 こら、そこのカップル。いちゃつくんじゃありません。 古泉はというと、ずっと眉根を寄せて手をつけていないコーヒーを見つめていた。 何だか俺から切り出す気にもなれず飲みきったコーヒーの紙コップを手持ちぶたさに折り曲げたりしてみる。 よく分からない...
  • 償い~前編
    ...びかけられたわたしはを上げる。その瞬間、わたしの目に映ったのは長門さんの膝 ゴッ!と言う音と共にに鈍い衝撃が走った。 「ぐあ…う…」一瞬何が起こったのか、わからなかった。に激痛が走る。 恐らく長門さんに膝蹴りをされたんだろう。 「朝倉涼子、私は本を読む事を許可してはいない」 痛みの走るを抑えながら見上げると、冷たい目をした長門さんがわたしを見下していた。 「ご、ごめんなひゃい…」を蹴られたせいか上手く喋る事が出来ないけど、わたしは長門さんに謝罪した。 ガッ!「げひゅっ!」 長門さんはわたしのお腹につま先けりを勢い良く入れる。一瞬体が浮き、わたしは床に 倒れこむ。 「ゲホッ!ゲホッ!」上手く呼吸が出来ない。苦しい、痛い。 「それが貴女の謝罪する態度なのか?」長門さんの声が聞こえる。何がいけなかったのか、わたしには分からなかった。 床に這いつくばった状態で見上げ、も...
  • Different World's Inhabitants YUKI~ニチヨウビ(その三)~
      「・・・やっと会えた・・・・。」   私は、彼のを見た瞬間、そうつぶやいていた。   眼鏡をかけていないのになぜか彼のがはっきりと見えることや、今、自分はあのおかしな空間ではなく、喫茶店のトイレにいることなど、この時の私は気にもしていなかった。   彼に会えた。   ただ、それだけで頭がいっぱいだった。   しかし、彼はなぜかきょとんとしたから、とても驚いたになり、私のを凝視していた。 何?私、何かおかしなことでもしたのだろうか?   ・・・そんなに、見ないで・・・。   私の頬が熱くなっていくのを感じる。そういや、一昨年も部室で同じようなことがあったっけ・・・。   彼はしばらく私を見つめ続けていた。私はおそらくを真っ赤にしてずっとうつむいていただろう。この時のことはよく覚えていない・・・・・・。         「・・・ョン・・・キョン・・...
  • ミヨキチの暴走~ミヨキチend
    ...も信じられないというをしている。当たり前だろ?相手は小学生だぜ? ミヨキチは俯いていてどんな表情をしているかわからない。 「キョン、君は本気で言っているのかい?」佐々木が真剣なで聞いてきた。 ああ、本気だ。「あんた…正気?」スマン、ハルヒに佐々木。俺はいたって正気だ。 「いいかい?キョン…」「アンタね!下手すれば…」二人して俺に説教してくる。 二人とも落ち着け!俺はまだ全部言い切ってない! 「「へ?」」間抜けなをするハルヒと佐々木。ミヨキチもを上げてこっちを見ている。 「いいか?口を挟まずに、まずは俺の話を聞け。確かに、俺は高校生でミヨキチは小学生だ。付き合うわけには行かない」 ハルヒと佐々木はうんうんと頷く。ミヨキチは不安そうに俺の話を真剣に聞いている。 「だから、ミヨキチには、ミヨキチが高校生になるまで待って欲しい」 今、ミヨキチは小学六年生だから…4年も待たせる事に...
  • 結婚しよう 吉村美代子の結婚生活
    ...ださい」  真っ赤なで俺を見ているみよきちのだった。  ……なんていうか最高の起床だな、これは。  おはよう、みよきち。 「おはようございます」  なあ、そろそろお兄さんって呼び方はやめないか? 夫婦なんだし。 「で、でも。そのまだ少し恥ずかしくって……」  そんなに赤くならなくても……可愛いなぁ。   自分の幸福に酔いつつも、俺は再び眠りの中へと…… 「あ、あの! もうそろそろ起きないと会社の時間に間に合わなくなってしまいますから」  ん~さっきのキスじゃ起きられないなぁ。 「ええ?っ」  額じゃ目が覚めない。  俺の言わんとする事がわかったのか、みよきちは更にを赤くしていたが……一向に俺が起きる気配を見せないので 覚悟を決めたようだ。 「……こんなに甘える人は、もうお兄さんじゃないです」  小さなみよきちの唇が触れて、俺はわざとらしく目を開いた。  目の前にあったのは、恥ず...
  • 涼宮ハルヒの後悔
    ...の変哲も面白未もないで言うだけの夫‐キョン‐北校を卒業したあと私たちは同じ大学に進学して結婚をした。いわゆる「学生結婚」ってやつ。 他のみんなはどうしたって?知らないわ、みくるちゃんと有希は私たちが結婚したあと音信不通。古泉くんはつい最近死んだばっかり。 死因は事故。遺体の原型を留めないほどの事故だったらしいわ。つまりもうSOS団が勢揃いすることはないってこと。 高校時代の友達なんて薄情なものよね。あぁイライラする! これは古泉くんの通夜に行ってきた帰りのお話し… 「ハルヒ、昼飯作ってくれ」 家に着くなりキョンがふざけたことを言う。 「疲れてるのよ、あんたがやりなさいよ」 「………おう」 何よ今の間は、言いたいことがあるなら言えばいいじゃない!あんたいつもそう!付き合い始めてからずっと私の言うことには絶対に逆らわない。 例え私が浪費をしても子供達と勝手に旅行に行っても文句の一つ...
  • 涼宮ハルヒの情熱 第4章
    ...、控えめに赤い太陽がを出している 横を見ればを朱に染めたハルヒがちゃんといる 俺はハルヒに耳打ちしていた 「そっと抜け出さないか?二人で」 ハルヒは一瞬驚いたようなをしたが、すぐに100Wの笑に戻すと大きく頷いた 長門にはバレていただろうが、いやもしかしたら全員にバレていたかもしれない 前の3人に気付かれないよう、こっそり脇道にそれた そのまま歩いて辿り着いたのは、この春休みに思い出深い、花見と、ハルヒの告白と…長門のマンションの近くの公園 桜達は、すでに花びらを落とし、早くも来たるべき夏に向けて準備をしていた しかし、抜け出してきたのはいいが、いったい何をしたらいいんだろうな とりあえず、ラブラブしたらいいんだろうが、そんな経験がない俺には何をもってラブラブというのかわからん 「おっ!キョン君にハルにゃんじゃないかっ!!」 突如後ろから聞き慣れた元気な声が聞こえる 振りむけ...
  • 二人きりと匂うは紅茶 序章「MとK~Melty Kiss~」
    ...、かつ恥ずかしそうにを赤くしてこちらを見ていた。 開けると、ハート型のチョコにホワイトチョコで「キョンくん大好き」と書かれていた。 「えっとぉ・・・そのぉ・・・」 「とりあえず、まずチョコを頂きます」 パクッと口に入れる。甘いけど少し紅茶の風味が混じった大人と子供の味を楽しめる優しい美味だ。 「美味しいですか?」 「はい、とても」 「よかったぁ・・・急いだから味見してなくて不安だったんです。少しだけ貰えますか?」 「良いですよ。はい、あ~んして下さいね」 「え?は、はい・・・はぅ~恥ずかしいです・・・あ~ん」 俺は開いた朝比奈さんの可愛らしい口にチョコを入れず自分の口に入れた。 朝比奈さんはポカンとしている。少しして拗ねたようなをした。 「ひ、酷いですよ~!あ~ん、てするの恥ずかしか―――」 大丈夫です。チョコならあげます。 大きく見開かれた朝比奈さんの瞳に俺が揺れている。その...
  • HERO
    ...泉が一瞬気まずそうなをしたのを俺は見逃さなかっ た。  そのはすぐに消えたものの、いつもの営業スマイルはどことなくぎこちない。 「やあ、どうも。……実は階段で転んでしまいまして。見た目は大げさですが、それ程酷い怪 我ではないんですよ」  そうか、それは不幸中の幸いだな。って、んな訳あるか!  思わず大声になった俺に、古泉は困ったようなをする……って事はつまり。 「お察しの通り……神人との戦闘で、ちょっと」  そう軽い口調で言って怪我した方の腕を動かしてみせる古泉のには、言葉ほどの余裕は感 じられなかった。  ――中庭のテーブルの上には缶コーヒーが二つ、俺は自分の分と片手が使えない古泉の分ま で封を開けてやった。 「ありがとうございます」  礼はいらん、それより聞かせろ。  俺は自分の缶コーヒーを口にしながら問いただした。 「聞かせろ、と言いますと」  言われなくてもわかってる...
  • バカップル日記―いじわるキョン×森さん―
    ...の、幼いように見えるを見る度に俺はうれしくなるのさ。  平日は仕事と学校で会えないから毎日メール、たまには電話だ。そして週末はどちらかの家に泊まる。  とは言え、まだやらしい関係にはなっていない。泊まると言っても話をしたりするだけだしな。やってもキスまでだ。 「行きませんか? とりあえず……ご飯でも食べましょう?」 「あ、そうですね。今日は俺が奢りますよ」 「いいんですか? 実は欲しい物があったから助かります」  森さんは照れくさそうに笑いながら頭をかいた。……こういう表情を見るといじめたくなるのが俺の性格だ。 「500円毎にキス一回ですよ?」  ふふふ、真っ赤になるがいい。このセリフは何回言ったかな? 俺が奢る度に言ってるからな。  しかし、今日は違った。森さんはニコッと微笑み、俺の手を取った。 「じゃあ今日はたくさん食べないといけませんね」  ……もう真っ赤にはならないか。新し...
  • 魅惑の王様ゲーム
    ...見たことも無いようなでこう言った。   「だ、大好きよ・・・・・・」       ・・・・・・はっ!!!今俺は何を思っていた!?ハルヒが可愛い?惚れそうだ? ちょっと待て相手はハルヒだぞ愛しのmyangel朝比奈さんじゃないんだぞどうした俺 いやでもあの上目遣いであのハルヒがしおらしくハルヒが上目遣い惚れても可愛い惚れ惚れユカイだハッルーヒ ぐおおおおおおおお俺よ冷静になれぐおおおおおおおおおお 「ちょっとキョン!!何やってるの!黙りなさい!」 「わーキョンくんがハルにゃんにノックアウトされたー!」 気付けば俺は頭を抱えて暴れていたらしい。よし俺はもう大丈夫だ。さっきのは気の迷いだ。そうだはっはっは テンションがおかしいのは眠いからだろう。   二回目はハルヒが王様だった。やっぱりハルヒは笑ってるが可愛いな。 ・・・・・・まださっきのが残っていたか。バグかエラーが溜まってるな。長...
  • 酔いどれクリスマス
    ...認)  まあ、起きて見た時からなんかおかしいとは思ったけれど。  その酔っ払いキョンは寝ていたあたしの側にいて何をしていたかと言うと…… 「──!! キョン!?」 「あ、ようやく起きたか」  けろりとそんなことを吐いた。いや台詞自体は別に構いはしない。事実そのまんまだから。口調もいつものキョンと差して変わりはない。それもいい。  けれど伴っていた行動が、あたしの思考を凍結させた。  こともあろうかあたしの髪を撫でていた。しかも優しく。  あたしは状況を把握できないまま自身を解凍できずにいる。その間にも大きな手で撫でられてるあたしの頭。というか髪?  なんとなく起きあがれずに、机の天板に寝そべったままずっとキョンのと対峙する。ちなみにキョンもなぜか隣りで同じように寝そべっていた。だから起きてからこの方、ずっとキョンのを見つめる形となっている。  で、今更気付く。  なにこの上機...
  • 浴衣とお祭り
    ...似合っているハルヒがを赤らめて立っていた。 「いや……ヒマだったから。お前なんで浴衣なんだ?」 ハルヒは半分だけをドアから覗かせて答えた。 「だって、今日お祭りがあるからさぁ……浴衣姿をちゃんと整えてからあんたを呼び出そうと思ったのに……。約束もしてないのに突然来るなんてずるいわ!!」 なんか悪いことをした気分になるな……。だが、俺は今ある言葉を発せずにはいられなかった。 「そりゃ悪かったな。しかしハルヒ、メチャクチャ綺麗だ。似合ってるぞ」 そう、まるで吸い込まれてしまいそうなくらい似合っている。いつものかわいくて、うるさいハルヒとのギャップがまた俺の目を釘付けにした。 「あ……うん、ありがと」 頬を赤らめるハルヒ。まったくもっていじらしい。 「一緒に、行ってくれるわよね?お祭り……」 「もちろんだ」 聞くところによると、祭りは17時くらいかららしい。今は14時半、まったくもって...
  • >>DEAR. 1
    ... 彼 に向けられた笑で。 何ですか?彼にあって僕には無いもの。     『 DEAR.』   10分間のまどろみを捨てきれず妹にボディプレスで起こされ、遅刻ギリギリに教室に滑り込む。 今日もまた変わらない一日が始まるんだな。 あの黄色いカチューシャを見つけて疲労感が朝から募る。今日は何を言い出すのか。想像するだけで俺の背中は自然と丸まる。 この生活に満足しているんだろう、とか言ったら負けだ。ハルヒに振り回されるのも慣れたもんだが、それでも毎日となるとうんざりするってもんだ。 まあ、だからと言ってこの生活を手放すのも嫌なんだがな。   と、こんなことを思いながら席に着く。悲しいかな、体を90度横に傾けてハルヒの不機嫌を見るのも習慣になっているとはね。 しかし、ハルヒのは不機嫌などでは無かった。 目は虚ろだ。だがそれは不機嫌から来るものでは無く何か病に犯されたような、そうだなむ...
  • カレンダー(H-side)
    ...がそう言うとあいつはをしかめた。 あらら、機嫌を損ねたかしら。あんたは子供? その時、偶々キョンの後ろにあるカレンダーが目に入った。 4月―日に丸が付けてある。何かしら? 「4月―日って何の日だっけ。」 キョンは一瞬だけ考える仕草をして、 「いきなり何だよ。」 当然な返答をしてきた。 「なっ、別になんでもないわよ。なんとなくよ、なんとなく。 いいから答えなさい。」 あたし何焦ってるんだろう。何だか気まずいわね。とりあえず引き続き カレンダーを見とくことにする。 「さあな、別にただの平日だろ。そんなに気になるならネットで 調べて見ればいい。」 実にキョンらしい答えね。でも、あたしが聞きたいのはそういうのじゃないのよ。 「そうじゃなくて、あんたにとって何の日なのかを聞いてるの。」 「なんだよそれ。」 あーもうっ!じれったいわね。 「い、い、か、ら、早く言いなさい!」 「わかった、わかっ...
  • 笑顔記念日
    ...」 「・・・」本からを上げこちらにを動かした。何?と言いたげなだ。 「ヒューマノイド・インターフェースってのはどれくらいの種類が居るんだ?」 「・・・それなり」 曖昧だな・・・。しかし長門でもそういう表現を使うんだな。答えるのが面倒くさかっただけか? 「俺が会った中では朝倉と喜緑さんだけだよな?」 「ヒューマノイド・インターフェースという枠内であれば私も含まれている」 ああすまん、そういうことじゃないんだ。 「・・・」 本題は何だ早く言えと聞こえてきそうなだ。少し怖いと思ったのは内緒だぞ。 「二人とも・・・まあ何だ、人間的な笑いや悲しみのがあった。感情が込められてるかどうかは知らんがな。  長門、お前は表情を変えたりしないのか?」 一年近く一緒に行動してきた俺は、誰よりも長門の心の機微に気付く事ができると自負している。 だが、こいつが周りの奴がそうだ、とわかる程感情を表に...
  • アフター ザ ナイトメア
    ...いつの気色悪いマヌケになんて、ハイキックの一発でも見舞ってやるところだわ。  ……油断してたはずはないのに。  そう、あたしはあのとき油断してたはずがない。だってアイツはあの直前にも、変なことを口走ったのだから。  ―――いつだったかのお前のポニーテールはそりゃもう反則的なまでに似合ってたぞ。  何がポニーテールよ。何が反則よ。突然そんなことを言いはじめたアイツに、あたしは普段と違うものを感じてた。ううん、それ以前に、アイツはなんとなくおかしかった。灰色の世界に閉じ込められた状況なのに、部室で平気なしてお茶飲んだりして。……そりゃ、夢なんだから変なところがあってもしかたないのかもしれないけど……。  とにかく!アイツは変だったのよ!いつもと何か様子が違ったの!それなのに……。  普通、飛び起きたときに見ていた夢は、瞬時に忘れてしまうことが多い。でもあたしの頭からは、その記憶が...
  • 平行記憶
    ...いている。 ハルヒがを俺に目一杯近づけ、俺の肩を強く握って振り回している。 俺の方はずっと気を失ったままでいたのが情けない。 やがて校庭に救急車が到着し、本来ならここでタンカでも出てくるんだろうが、 そんなもんは何処吹く風で、ハルヒが猛スピードで俺を担いで校庭まで出て行ったのは言うまでもない。 腕が折れそうで痛かったが、ここは俺を運んでくれた事だけでも感謝しておきたい。 下駄箱の前まで来た所でようやくタンカに乗せかえられ、 そこで朝比奈さんと古泉が追いついてタンカに縋りついた。 朝比奈さんは何度も手に脈があるか確かめてくれていた。 はっきり言って意味はないがその気持ちだけでも嬉しかった。 古泉は医者と何やら話し合っていたが、俺が行くのに最適な病院を調べてくれたらしい。感謝するぜ。 結局3人共それぞれ心配をに出しながら病院まで付いていった。 病院ではこれまた「機関」の手が回りこんで...
  • 涼宮ハルヒの誤解 第一章
    ...。 しかし、あたしのは不機嫌の極みだった。 「遅い!あー、なにしてんのよあいつは!」 それもそのはず、キョンがまだ来ていないからだった。 「もう集合時間を十分も過ぎてるってのに!」 さっきから電話を何度もかけているがつながらない。嫌な予感がする。 「おかしいですね。いつも最後に来るといっても、集合時間には間に合っているのに」 補足のようなこのセリフはSOS団副団長・古泉君のもの。 「……」 無言を貫く無表情の有希。 「何か、あったんでしょうか?」 オドオドと言ったのはSOS団のマスコットキャラみくるちゃん。   みくるちゃんの一言で、さっきの嫌な予感が具体的な形をとる。 『何か』――事故。   あたしは思いっきり息を吸って 「そんなわけないでしょっ!」 怒鳴っていた。通行人がこっちを見ているけど気にしない。 ただみくるちゃんを睨んでいる。 「ごごご、ごめんなさい」 涙目でみくるちゃ...
  • 規定事項の子守唄 第二話
    ...が、鶴屋さんはいやなひとつせずに教えてくれました。 「おおっ、今日はどうしたんだい? 動きが昨日までとちがうよ! 」 「そ、そうですかぁ? 」  おそらく、思考規制がゆるまっている効果でしょう。わたしの運動能力も、たぶん以前とくらべて三割ぐらいよくなっている気がします。  とはいえ、もとがたいしたことないので、そこまでいうほどかわりませんが。げんに、鶴屋さんはちょっと汗をかいたぐらいなのに、わたしはぜいぜいと息をきらしていました。 「よっしゃ、ここまで! さあ、シャワーを浴びるよ! 」 「ふぇええ、まってくださいよう」  汗を流しおえると、あさげの時間です。メニューは、グリンピース入り玄米ごはんに、さよりの一夜干しを焼いたものと、野菜料理のお皿がふたつ、さらにお椀がひとつでした。香の物として、オクラの浅漬けもあります。  野菜料理は、ほうれん草をゆでてすりゴマとあえたものと、ニ...
  • Close Ties(クロース・タイズ) 最終話
    ...。  彼が心配そうなで覗き込んで来た。近い。近すぎる。  手入れの行き届いていない伸び放題の生垣が、微妙に揺れているのが見えた。  ハルヒのものと思われる赤い手袋をつけた手が激しく振り回されていた。それを私はゴーサインであると判断した。 「…そのままこっち見たままでいて!」 「な、長門さん、そ、それはしかしですね、少々が近すぎるというか、その…」  いつもを近づけて話す癖があるというのに今更何を戸惑っているのだろうか。  あなたの同意を得る前にしてしまうのは申し訳無いが、冬で少しかさついていそうに見えるあなたの唇は、私には魅力的すぎるのだ。 「そのまま動かない!」 「は、はい!」  もう、何も考えてはいられなかった。  多分、多分だが、私の唇は彼の唇に数秒間触れていたはずだ。でも、酷く残念な事に私の中には記憶が残っていない。  だから、彼の言葉が嬉しくて嬉しくて泣きそうになった...
  • a unique solution 4
    ...ず抱き寄せた。黒髪にを埋める。甘い香り。  俺は自分の心情を包み隠さず吐露した。 「そうだ、不安だったさ──だから俺は今めちゃくちゃ安堵している」  ハルヒが息を呑んだのがわかった。  俺はそれ以上語らず、ハルヒの艶やかな髪にを埋めながら、両腕でハルヒの存在を確める。  ハルヒは最初全身を強張らせていたが、次第に力を抜いて俺の胸に体を預けた。  心がどんどん落ち着いていく。  ここ一日の不安や絶望の残り滓すらきれいに溶けて消えていった。  何分経ったろう。ハルヒがおもむろに口を開いた。 「──そんなに不安だった?」  それは今まで聞いたことのないほど優しさに満ちた声音だった。  「ああ」と俺は呟く。 「バカね」  ハルヒの口調は柔らかいまま。まるで小さい子供に言い聞かせるような。 「ホントバカ。言ったでしょ?あたしはあたしだって。あんただって言ってたじゃない、『人の意見...
  • 王様ゲーム
    ...」   不機嫌そうなをして名乗り出たのはハルヒだった。   あぁ、そうか。古泉は何かにつけて俺とハルヒをくっつけようとしてたからな。   それよりハルヒよ、そんなするのは構わんが、が真っ赤だぞ。ちくしょう、可愛いじゃねーか。   ハルヒは何度も何度も俺とポッキーを交互に見ていた。そして   「あ~!今日はもう解散っ!!みんな、早く帰ってちょうだい!」   逃げやがった。   「……王様の命令は絶対遵守」   「団長の命令は王様なんかよりはるかに強いのよっ!!」   長門のつっこみもむなしく、今日は解散になるらしい。安心したような残念なような、そんな気分だな。   「ちゃ、ちゃんと王様の命令は聞くわよ。キョン、あんたはここに残りなさい。」   結局やるのかよ!?しかも二人きりでする方が恥ずかしさ倍増だろうが!!   「そういうことでしたら仕方ありませんね。では帰りましょうか」  ...
  • Lolita's Love Complex  第一話「My little lover」
    ...ことのある心配そうな。前見た時よりも大人びた気がする。 「・・・ミヨキチか?」 俺はその名前を呼んだ。念のために確認する為。 「はい。お久しぶりです。えっと・・・お兄さん、大丈夫ですか?」 濡れタオルをピトッと俺の額に置きながら尋ねてくる。 うん。冷たさが何とも心地良い。 「あー・・・なんとかな。ただ頭が少しふらふらするんだよな・・・」 何だか知らないが目覚めた時からある感覚。 間違いなく妹のムーンサルトキックバックドロップ(仮)とは無関係のダルさ。 恐らくは風邪だろう。この季節だから油断していたのかもしれない。 「だ、大丈夫じゃないじゃないですか・・・!!」 そう言ってミヨキチは微妙に泣きながらオロオロとしていた。 「あぁ、大丈夫だって。うん。ほら、この通り」 少し無理して起き上がり、手をブンブンと振り回す。 頭にガンガンと痛みとして響くがミヨキチを心配させる訳にはいかない。 「...
  • 『God knows』 8章
    ...ね。」 みくるさんのが、徐々に赤くなっていく。 「ふ、ふえ?ご、ごめんなさい!い、今から消臭して…来ますぅっ!」 「ち、違いますよっ!あれです、俺が一番安らぐ匂いだなぁって!!」 「ふぇ!?は、恥ずかしいですよぉっ!?あ~、お、お隣りさんにき、聞こえちゃいますっ…キ、キ、キョンくん、は、早く入ってくださいぃっ!!」 と、この様に、とてもうるさいカップルを一通り演じた後、俺は奥に入った。 「きれいに片付いてますね~……あ、これってアルバムですか?」 俺がアルバムを手に取り、開こうとした瞬間、 「だめえぇぇ!!そ、それだけはだめ!ぜ、絶対だめですぅ!」 と叫びながら強奪された。 しかし、だめと言われると見たくなるのが人間の性である。……だよな? しかし、意外にガードが堅かった。 アルバムを抱きかかえて離さないのである。 しょうがない、作戦を変えようか。 「みくる……さん。」 俺は...
  • 『lakeside love story』 3日目
    ...いないみたいだな。 を洗い俺は外に出た。 「おぉ…」 そこで感じた物に声をあげた。 小鳥のさえずり、夏を感じさせない心地良い風、そして視界を奪う朝日の白色…… 「こいつはすげぇな…」     俺はどのくらい外に座っていただろうか。 完全に心を奪われていた。 「んっ……キョン?」 その声で俺は我に帰った。 ハルヒだ。 「どうした?」 「いや、目が覚めたらドアが開いてたから……」 そりゃ悪いことをしたな。     「すまん。それより洗ってこいよ、まだ目が開いてないぞ。」 ハルヒはを真っ赤にしていた、珍しく恥ずかしいのか。 「……っ!い、言われなくてもわかってるわよ!!」 と言って、中に戻って行った。 「さて、今日は何をするもんかねぇ」     朝飯はと言うと今日は長門が作るということになっていたが…… 「………食べて」 まず、起こす際にまたもや噛まれたわけだ。 もちろん右手だ。 そ...
  • でんぢゃらす佐々木
    ...高く上げ、こわばったをして 「お~~~~~~りゃ~~~~~~~っ、 くたばれ~~~~~~~~っ!!」 「何~~~~~~~~~~~!?」 時速300kmあるかの剛速球を投げつけて、そのボールでキョンを突き飛ばし、 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」 そして突き飛ばされたキョンは、一瞬全てが光った後、爆発した。 ドカァァァァァァァァァンッッ!!   煙は、空高く上がっていき、爆風で近くの家が崩壊した。   ―完―   佐々木「この話を読んでいる皆さん、世の中には危険だらけです。 それを覚えて置いてください。そうすればきっと楽しく生きていける」 そしてピースをして 「それじゃ、皆さん、さような…」 言い切ろうとした瞬間、何か後ろから殺気を感じた佐々木。 誰かに頭を掴まれた。その誰かとはキョンだった。 そのキョンは、目を光らせ、怒りのオーラを放ちながらこう言った。 「おい、てめぇ、何勝手...
  • 三者面談10 last
    ...ん、今ハルヒがどんなしているかなんて見れん。 抵抗するような仕草がほとんどなかったのが、嬉しかった。     帰り道、2人の間には、あまり会話がなかった。 俺が何か話しかけても、ハルヒからはぼんやりと返事が返ってくるだけだった。     何か悪い事をしてしまったような、少しそんな罪悪感に苛まれながら、 俺達は無言で、夜道を歩いた。     ──結局それからなにもないまま、ハルヒの家の前に着いた。 残念だがここまでだ。 俺達はどちらからともなく、手を離した。     「今日もありがとな」 「うん……」 静寂が流れた。ハルヒはずっと下を向いている。     なんか、前回と同じだな。ただ、前と違うのは── 俺の気持ちが、はっきりしているということ。     このまま帰しちゃいけない。このまま帰っちゃいけない。 そんなことはわかってるんだよ。     でも、……言えない。やっぱりチキンだな...
  • 三者面談2
    ...ちょっと苦笑い気味なを向けている。 今日のハルヒは白のロングコートの下に薄いカーキ色のワンピース、茶色のブーツといった いかにもTeen sな格好である。はっきり言おう、とてもよく似合っていた。 そのまま笑でポーズを撮れば、雑誌にだって載れそうだなどと考えていると…。   なぜかまた、心の中が少しモヤモヤしたような、よくわからない気分になった。 なんなんだろうか。…まぁ階段でこんな事を考えていても仕方がない。   視線を親達に向けてみる。 2人で会釈を交わしあいながら、さぁ行きましょうかと行った雰囲気だ。   「キョン君、おはよう。今日はハルヒをよろしくね」 「あ…はい」   三者面談の時より2割増しくらいの笑でこちらに軽く会釈をしてきた。 しかしその、あなたのその表情とは対象的に、横の娘さんのがどんどん怒りのに変わっていってますよ。   「ちょっとママッ!言っておくけどキ...
  • Close Ties(クロース・タイズ) 第一話
    ...事なんですね?そんなしないで下さい!わたしちゃんとサポートしますから」  朝比奈みくるの声はリビングルームに響きわたるほど大きくなっていた。少々興奮しているのだろうか。 「もう!そんな大事な事ならキョン君と古泉君にも教えてあげないといけないじゃないですか!」  彼女の疑問は尤もである。しかし私は彼等を呼び出さなかった。 「彼は私の能力に依存して己を保っている面が垣間見える。私が有機生命体となる事で今の状況を解決できる事が確約されるまで彼には話さない方が良いと判断した」  彼も昨今の涼宮ハルヒの精神不安定ぶりを知ってはいるが、理由までは解っていない。 「それは…一理ありますね」  じっと朝比奈みくるは私の次の言葉を待っていた。  彼女が聞きたがっているのは、何故古泉一樹をこの場に呼ばなかったかという事だ。 「古泉一樹については…ごめんなさい」 「あ…いえ、いいんですよ!それはいい判断...
  • ミヨキチの暴走
    ...る俺の上に跨っているが赤いミヨキチ。 何故こうなったかというのは今から説明しよう。始まりはミヨキチからの電話だった。 土曜日の夜、いつもの不思議探索から帰ってきた俺は晩飯までの時間をマッタリと過ごしていると、妹から 「キョン君、電話だよ~」と呼ばれた。誰からだ?「ミヨキチ、キョン君に用事だって」 ミヨキチから?俺は妹から受話器を受け取り、通話ボタンを押した。 「こんばんわ、お兄さん。いま大丈夫ですか?」大丈夫だよ、俺に何か用かい? 「…ハイ、あの、えっと…」 俺の問いかけに対し、何か言い難そうにしていた。それが数秒続いた後に 「あの、相談したいことが…あるんです」 ミヨキチの言葉に俺は疑問に思った。俺に相談?何で?頭の中に無駄に?マークを作り出す俺をよそに、ミヨキチは続けた。 「電話ではお話できないことなんです。明日、そちらに伺っても宜しいでしょうか?」 電話では話せないこと?しか...
  • 涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ五章
    ...つに会いたい。あの笑を…… 「キョン!!朗報よ!!」 教室につくと何故か俺の席に座っていた ハルヒは、俺の望みと寸分違わぬ100WATの笑で俺に、唾を吐き出しながらそう叫んできた。 こいつの言う朗報とやらが、俺にとって良い方向に作用することは、とても稀なケースなのだが… 今回はその稀なケースに事が進んで行くようだ。 それが朗報の内容を聞かなくても、無条件で確信出来る。 ああ…この笑のお陰で俺の中にいる『奴』の存在を忘れられる。 アンダーグラウンドから、いつもの日常に戻って来たような安心感だ。 「何惚けたしてんのよ!」 おっと、安心がにも出てたようだな。 「…で何だ?朗報というのは?」 いつもの口調を演出し、答える。 「みくるちゃんよ!みくるちゃんが帰って来たの! 昨日みくるちゃんから電話があってね!もうこっちの時代に来てるらしいわよ!」 何てこった!こりゃ本当に朗...
  • 甘甘
    ...へへー」とハルヒは笑を返してくる。 「ほら! 谷口君は気を利かせて「じゃあ学校でな!」とか言って先に行く所でしょ?」 「た、谷口君?!」  ハルヒの変化についていけないのは、やはり俺だけではなかったようだ。  おい、ハルヒ。 「なに?」  俺の妹みたいな何も考えていそうにない笑が俺を見ている。  これはなんのいたずらなんだ? と聞こうとした俺だが、その言葉を飲み込みつつ。  えっと、その。なんだ。 「どうしたの?」  小首を傾げて見せるハルヒに思わず息を飲む。 「あ! があかくなったー!」  俺の鼻先に指を当てて笑うハルヒ。  おい、これはいったい何が起こってるんだ? ドッキリか? ブラックメールなのか? 仕込みはいつからなんだ? 「……キョン。俺、先に行くわ」  何故か疲れたで谷口はそう言い残し、俺とハルヒを置いて歩いていった。 「さああたし達も行こ!」  何の躊躇いも無く...
  • 勝ち?負け?
    ...ドキリとして、慌ててを逸らしたのが失敗だった。  俺のリアクションに気付いたハルヒが、ニヤーっとした笑みを浮かべて下からを覗き込んでくる。 「……キョーン、なーにを赤くしてるのかしら?」  ……この日差しだし、ちょっと日に焼けたのかもな。 「嘘。あたしの水着を見てを赤くしたでしょう?」  ……いや、水着そのものよりは、むしろ全体的な仕草というか、チラリズムというか……。 「ほら、はっきり言ってみなさい。あたしの水着姿を想像して興奮したって」  さっきまでの不機嫌はどこへやら。俺の態度が嗜虐心を刺激したらしく、ハルヒはニヤニヤしながら楽しそうに俺に絡んできた。 「ねえ?正直に言っちゃいなさいよ?」  ……黙秘権を行使する。 「それって興奮したって言ってるようなものじゃない?」  う……。 「ははーん?さては、あんた動揺してるわね?」  う、うるさい!俺のが赤いのは日差しのせい...
  • 『God knows』 7章
    ...「さぁな。ただお前のがムカついたんじゃねえか?」 「ひ……ひでぇ!畜生、キョンなんか嫌いだ~~!!」 あ~、谷口が走ってどっか行ったなぁ。 あと3分で予鈴なんだがな。 「気にしないでいいよ、キョン。昨日、谷口はまたフラれたらしいから。」 詳しい解説をありがとう、国木田。 やっと、待ちに待った放課後だ。 俺はハルヒを連れて、部室に向かおうと思った時、教室の外に人影を見つけた。 「キョ、キョンく~ん……。き、来ちゃった…。」 そこでは、みくるさんがドアからを出して、俺を呼んでいた。 「あらら!みくるちゃん、一刻も早くキョンに会いたかったのね!?ん~、かわいいわっ!」 ハルヒが早速絡んでいく。 かと思うと、 「じゃ、あたしは有希と古泉くん連れて来るから!!みくるちゃんはキョンと二人で先に行っててね!」 と言い残し、さっさと出て行った。 カバンを持ち立ち上がる俺。 教室からの視線が...
  • 『lakeside love story』 2日目
    ...、ちょっと膨れた怒りをした朝比奈さんがいた。 なかなか良いシチュエーションだ。 朝比奈さんの向こうではハルヒが朝飯の準備をしながら笑っていた。 「あははは!あんたみくるちゃんに起こされて『はいぃっ!』だってさ!マヌケだわ、マヌケ!」 く……言い返す言葉が見つからん。     「おはようございます!洗って目を覚まして下さいね」 と言って朝比奈さんがタオルを渡してくれた。 やはり優しい。 まだ古泉と長門は起きてないらしく、朝比奈さんは熟睡する長門を起こそうとしている。 ……10分はかかりそうだな。     俺はを洗い、キッチンに向かった。 「何か手伝おうか?」 ハルヒは少し驚いたでこっちを見た。 「へぇ、気が利くじゃない。じゃあそこのリンゴの皮剥きでもしてちょうだい。」 へいへい。 と気のない返事をして作業に取り掛かった。 久々だが……なかなかうまく剥けてるぞ。     このまま...
  • バカップル日記―いじわるキョン×みくる―
    ...身が減っても、この笑が見れるならゼロにしたって構わないね。 「何を笑ってるんですかぁ? あー、またいやらしいこと考えてたんでしょ? ダメだよぅ、今日はお買物だけです!」  そんな、ほっぺたにクリームを付けた状態で怒られてもな。  今日は、朝比奈さんとのデートだ。任務や探索で二人きりとかじゃないぞ。  正真正銘、付き合ってる二人のデートだ。どうだ、羨ましいだろう。  そして、俺は待ち合わせに遅れてパフェを奢ることになったのさ。……もちろん確信犯だ。  なんたって、パフェの一つでこの幸せそうな笑が見れるんだぞ? 安いもんじゃないか。 「ん~、やっぱりおいしいです! そ、そんなに見てもあげないですよ、遅れてきたキョンくんが悪いんですから!」  最近は少し打ち解けてきたけど、やはり俺はこの丁寧語をどうにかしたい。  俺は年下だから丁寧語でもいいじゃないか。だけど朝比奈さんのは他人行儀の丁...
  • バランス感覚
    ...の燃焼の光のような笑を浮かべる時は、  大抵あいつの素っ頓狂な思い付きに俺が巻き込まれる時なのだが、  かといってあいつが憂鬱なや思案をしていてもそれは不気味にして不思議であり、  やっぱり俺は「何か起こるんじゃないか」という不安に囚われるわけだ。俺の平穏よ何処に。    朝比奈さんの甘露なるお茶の味を思い浮かべ、  俺の脳の中を土足どころかキャタピラで蹂躪しながらはしゃぐハルヒを  必死に追い出そうとしながらふと周りを見て見ると、そこはもうすでに旧館で部室が奥に見える位置である。  つまり俺は何も考えていないのに勝手に部室へ来ようとしていたのだ。  自分のまるで集団で行動するタイプの虫のような帰巣本能を認識し軽く溜息を付くと、  さっきまで人の脳内を好きに踏み荒らしてくれていた唯我独尊女の声が後ろから聞こえてきた。   「ちょっとキョン!そこで止まりなさい!」    ダッシュ...
  • 規定事項の子守唄 第十一話
    ...ハンカチで、わたしのをぬぐいながら、そう約束もしてくれました。  うわ、いけません。思い出したら、また泣きそうになってしまいました。ほんとうにわたし、どうしちゃったんだろう。  とにかく、つぎはキョンくんの番です。みっともないを見せるわけにはいきません。目が赤いのはしかたないとしても、それ以外のところはきちんとしておかないと。  長門さんは部室を出るとき、わたしがお化粧をもとにもどすまで、キョンくんを引きとめるといってくれました。彼女のことだから、きちんと時間をかせいでくれるのでしょう。  それにしても、ひとりあたり十五分、全員あわせても一時間半以内の予定だったのに、ずいぶん大幅に時間を超過してしまったものです。  しかも、おくれた理由の大半が、泣いてしまったためのお化粧なおしというのは、どうしたことでしょうね。涼宮さんが、イライラしなければいいけど。  ん、よし。口紅を塗っ...
  • 涼宮ハルヒの情熱 第3章
    ...今の俺はわかりやすいをしていますか、そうですか 「いえ、そうじゃなくてこれは…」 とまで言って朝比奈さんは言葉をつまらせた そして 「ごめんなさい、禁則事項みたいです」 と続けた いったい何が禁則に当てはまったのか? ハルヒと俺が付き合うのはこの時間平面上の必然だったのだろうか? まあ、何でもいいか 朝比奈さんはこれから着替えるだろう、そう思って古泉を伴い、部屋を出ようとしたのだが、朝比奈さんに袖を捉まれる なんだ、どういうことだ? 「キョン君ごめんなさい、ちょっとだけ…ね?」 と、首を傾けた朝比奈さんはとても可愛かった …ハルヒに聞かれたらどうなるか、果てしなく恐怖だ その仕草に気をとられそうになるが、朝比奈さんが時計を気にした一瞬を見逃さなかった この感じは前にハカセ君を助けたとき… また、前みたいなことがあるのか? でも、未来人の直接干渉はタブーって言ってなかったですか?...
  • I don't choose, but decide. chapter03
    ...メね。さっさと起きて洗ってきなさい」  階段を降りていく足音を見送り足元を見れば確かに妹がベッドの下に転がっている。すまん。 「いたい~…」 すまんと言ってるだろ。 手を差しのべるとすがりついてくる。よいしょ。軽すぎやしないか?兄としては少しばかり心配だ。 「キョンくんだって昨日ハルにゃんと一緒に寝てたくせにぃ」 バレてたのか。 「まだ子供だねっ」 動揺が思い切りに出ていたらしい。妹はにへっとしたを作ると階下へ降りていった。 覚醒していくと共に妹のから朝比奈さんを連想し、自然に昨夜の事を思い出す。ダメだ。朝っぱらから胸がムカつくような事を考えるもんじゃない。 ハルヒのいで立ちから考えるときっと朝メシを作ってくれているのだろう。あいつの料理の腕は数々の前例によって証明されているし、 そうでなくともしこたま飲んだ翌朝に(まだ7時を回ったとこだ)、わざわざ起き出してくれたんだ。...
  • 『God knows』 10章
    ...ど、どうかし……か、にな、何かついてますか?」 「え!?あ、いや…見とれてました。」 「ちょ……キョ、キョンくん!は、は、恥ずかしいですよっ!」 「おやおや、僕達は居ようが居まいが関係ないようですね。」 「………邪魔に…なってる?」 これがSOS団のノリだ。 弱みを見せたら一気に来るんだよ。 「「やれやれ」ですか?」 古泉……お前何度目だ、畜生。 とりあえず、この日は開放された。 別れ際にハルヒが、 「みくるちゃ~ん!今日の夜の感想文、書いてきなさいよ~!!」と叫んだ。 ふざけんな、なんの感想文だ。 ……一人想像し過ぎて固まったじゃねーか。 「あ~、みくるさん?帰りましょうか?」 「………は、はいぃっ!!か、かか帰りましょう!」 まったく、どうしたもんかね。 家に帰ると、食事は出来ていた。 まぁそこからしばらくは食事をしながらのみくるさんへの家族の質問が続いていた。 「し...
  • 君、思えど
    ...……。  間の抜けたをしているであろう僕の前に立っていたのは――見間違えるはずもない、最後に見た 時よりも少し背の高くなった君の姿だった。    どこかへ出かける所なのかい?  厚手の上着を羽織った彼は、大きなバックを肩から下げていた。  僕の知る君は一人旅を好む様な人ではなかったはず、となると誰かと一緒に出かけるのだろ―― 何を考えているんだ、僕は。  自分の思考に欝になりそうな僕だったけれど、 「昨日まで合宿で、いま帰ってきた所だ」  合宿? 君が?  失礼だろうが正直信じられない、そんな活動とは最も縁遠い人だとばかり思っていたんだが。  驚く僕に、君は 「まあ、合宿っていうのもどうかと思うんだけどな」  苦笑いを浮かべてそう言った。僕の記憶の中では、僕にしか向けられる事の無かったで。  ……そうか、君にも……。  その事を責める事ができる人は居ない。  いや、居たとしてもそ...
  • 古泉一樹の告白
    ... ハルヒも最初は「笑で見送ってあげるのよ!」と無理矢理にでも 笑を作っていたが、今は朝比奈さんと同じく号泣している。 長門は無表情の中にもチラリと悲しみの感情を浮かべており、 古泉は呆然としながら朝比奈さんを眺めていた。   「みくるちゃん、また、会えるのよね?」 腕でをゴシゴシと擦りながら、ハルヒはもう二度と会えない人へ向けるような声色で問う。 ハルヒの勘の良さにはいつも驚かされていたからな。きっとこいつも察しているのだろう。 もちろん、俺達は知っている。朝比奈さんとは、もう……。   「うぅっ……涼宮さん……ふえぇ」 面に大雨洪水警報が出ていそうなくらい涙を流しながら、 朝比奈さんは一生懸命、言葉を繋いだ。 「私……私、楽しかった、です……。本当に……。  涼宮さんと出会って……、みんなと出会って……、うっく…  恥ずかしい思いも、たくさんっ…したけど……それでも……  ...
  • 「秋雨」「春雨」
    ...爺さんはしばらく俺のを無言のまま見つめていて、俺がもしかしてこの人は神社の関係者ではないのでは? と疑いだした頃「30分後、またきなされ」と言い残して社務所の中へ入っていってしまった。  っておいマジですか? いくら昼間だからってこんな人気のない神社で一人、30分も何してろって言うんだよ。  溜息をつく声すらやたら大きく聞こえる、そんな静かな境内に小さな赤ん坊の様な声が聞こえてきたのはその時だった。  最近のテレビや新聞で親の育児放棄だ暴力だのと見聞きしていた俺は、いやな予感を感じつつも声の方へと走る。  おいおい、勘違いであってくれよ?  石段を2段飛ばしで駆け降りた先で俺が見た物は……まず、赤子ではなかった。  さらに人間でもなかった。  わかりやすく言えば猫だった、のだが。  長門。 「……」  何故か石段に座った長門と、その膝の上で丸まって眠る猫がそこに居た。  えっと...
  • ファーストキス
    ...な本気で困ったようなをされても困るのだが。 「しかし僕も、ラストシーンだけは、少し感動しましたよ」 「そうですよね~、ファーストキスはあんなのがいいなぁ」 朝比奈さんがぼぉっと空を見上げながら相打ちを打つ。 あなたが望むなら、俺がいつでもその相手になってあげますよ。 いや、むしろなりたいです。 「ファーストキスねぇ……」 ハルヒが腕を組んで考えはじめる。 「みなさんファーストキスは、どんな雰囲気の中でしたいですかぁ?」 「……」 全員が沈黙した。えっと…… ──最初に口を開いたのはコイツだった。 「そうおっしゃる朝比奈さん自身から、ぜひ聞いてみたいものですね」 「ええっ!? わたしですかぁ?」 全員が朝比奈さんの方を向く。 あの長門ですら興味があるのか、歩きながら本を読むのをやめ、無表情で朝比奈さんを見ている。 みんな視線が恥ずかしいのか、当の本人は下を向いて 「…...
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