涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「魔法少女フェアリーユキ・後編」で検索した結果

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  • 魔法少女フェアリーユキ
    魔法少女フェアリーユキ(合作) ・前編(◆Gzo5DAjIoE) ・後編(◆Etq65eJh4c)
  • 魔法少女フェアリーユキ・後編
    「ふっふっふっふ。ユキ。今日こそこの町内はわが手中に落ちるのだ」  ひゃっひゃっひゃと笑いながら、悪役の彼女は一歩、また一歩と歩みを進める。 「わたしは、負けない」  ユキがキッと表情を引きしめて、にじり寄る長髪の魔女に対峙した。 「はいっ! カット!」  ポンポンと、監督がメガホンを叩いて合図をする。 「有希! とってもいい演技だったわ! これは本当に、文化祭でのみくるちゃんの立場も危ういわねぇ」  半目で流し目を送る監督に、去年はカメラを向けられる側だった朝比奈さんがわずかに震えた。 「えっ。えぇぇ~っ」  朝比奈さんはしょんぼりしてうつむいた。……あれ。残念なのかな。あれだけやりづらそ うに戦うウェイトレスをしていたのに。 「鶴屋さんも急に呼んじゃってごめんねっ! 去年に引き続き素晴らしい助演女優っぷりよ!」  親指を立てる涼宮さんに、黒服魔女姿の先輩。鶴屋さんは、 「いやいやっ!...
  • 魔法少女フェアリーユキ・前編
     それはある日曜日のこと。  特に何の予定も無い貴重なその休日を、僕は一人のんびり自室で過ごしていた。  何時も何時も涼宮さんに振り回されたり『機関』の用事に振り回されたりしているせいだからか、たまにこうして休みがあると、どこかへ出かけるよりも一人でのんびりしていたくなる。  適当な時間に目を覚まし適当に朝食を済ませた僕は、一人テレビの前に向かっていた。別に見たい番組が有るわけでもないので、適当にチャンネルを回すだけだ。  何か面白いものが有れば良いかもなあと思っている程度なので、テレビ欄さえチェックしていない。  そんな風に何十秒毎かにチャンネルを変えていた僕は、とある番組のところで手を止めた。 「……ユキ」  それは『魔法少女フェアリーユキ』というタイトルの、子供向けらしい朝のアニメ番組だった。こんな年齢不相応とも言える番組に目を吸い寄せられてしまったのは、そのタイトルがちょうど画面...
  • 長編・古泉一樹
    古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の...
  • piment
    ナガトユキ   ナガトユキ   ナガトユキ・・・・   普段聞こえないはずの声に驚かされ深夜私は目が覚めた。   ヒューマノイドインターフェースである私は夢を見ない。 そのため夢にうなされる事やましてや幻聴に悩まされるハズなんて無かった。   しかし、今でも耳に残る低く、そして響く不快な声。   小さなため息を漏らして私はまた眠りの世界に入った。   朝学校に着くと私は一人の人物とコンタクトをとった。   私の同じヒューマノイドインターフェースである喜緑江美里である。   「喜緑江美里あなたに質問がある」   「あなたから話をしてくるなんて珍しいわね、長門さん?今日は日直で職員室に行く用事があるから手短にね」   「・・・あなたは夢を見たことがある?」   「夢・・・?夢って言うと有機生命体が睡眠中に見る夢のこと?それとも未来への願望の事かしら?」   「・・・前者」   「私は見たことが...
  • 缶コーヒー、ふたつ8・後編
    ━━━━おもわず言葉に出してしまった胸に秘めた想いを、誤魔化すためにかけた音楽が不覚にも甘く切ない求愛系だった…。 だいたい…今夜は、何もかもが上手く行かな過ぎる。 売り切れたシュークリーム…ペアのマグカップ…そして…幸せそうに微笑む朝比奈さん… まったく、調子外れな夜だ。 この夜は…このまま何処へ流れて往くのだろう…━━━━━━━ 【コーヒーふたつ8・後編】 迂濶にも選んでしまった甘いメロディーが、車の中を充たしている…。 僕は胸の内を悟られぬ様に必死に平静を装いながら、何事でも無いようにハンドルに軽く手を添え、国道を飛ばした。 隣に座る朝比奈さんの様子が気になってしょうがないものの、今はマトモに視線を投げ掛ける事すら出来ない。必然的に気まずい沈黙が生まれ、それが暫く続く。 そして、その沈黙を破ったのは朝比奈さんの思いがけない一言だった。 「この曲の様に…こんな風に想われたら、...
  • ハルヒがニート略してハルヒニート
      ハルヒがニート略してハルヒニート     その1   その2   その3   終章・前編   終章・後編          
  • 缶コーヒー、ふたつ
    第一部 缶コーヒー、ふたつ1  缶コーヒー、ふたつ2 コーヒーふたつ【another side】 缶コーヒー、ふたつ3 コーヒーふたつ【おかわり】 第二部 缶コーヒー、ふたつ4 缶コーヒー、ふたつ5 缶コーヒー、ふたつ5-6 fly metothemoon(ffeatコーヒーふたつ) カフェオレおかわり When a woomenlovesamen(コーヒー番外編) 缶コーヒー、ふたつ6 缶コーヒー、ふたつ6-7 缶コーヒー、ふたつ7 第三部 凉宮ハルヒの痩身@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの指輪@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの奮闘@コーヒーふたつ 朝比奈みくるの放課後@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの休日@コーヒーふたつ 凉宮ハルヒの暇潰@コーヒーふたつ 缶コーヒー、ふたつ8・前編 缶コーヒー、ふたつ8・後編 【三分間劇場@コーヒー】 凉宮ハルヒの編物@コーヒーふたつ 【コーヒーふた...
  • 機械知性体たちの即興曲 第五日目/夜・後編
    機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   第五日目/夜・後編 七〇八号室 みくる        「ふんふ~ん♪」(ジューッ) あちゃくら  「はい、朝比奈さん! コショウです!」(パッパッ) みくる        「わあ。ありがとう」 あちゃくら  「へへん。これくらいなら、普段やってることなのです!」 みくる        「朝倉さん、お料理得意そうですもんねー(ニコニコ)」 キョン        「……楽しそうだな。台所」 ちみどり    「あちゃくらさん、もともとお料理好きですから」 キョン        「しかし……やはり朝比奈さんがいると、日々の生活の安定感が段違いだな……」 にゃがと    「…………(部屋のすみで考えこんでいる)」 キョン        「(やっぱり...
  • 下衆谷口のなくころに ~尻隠し編~
    谷口「頭の中には夢いっぱい。おならのにおいが部屋いっぱい」   谷口「どうも。”何周しても花嫁はフローラ”谷口です」   谷口「本日は近所のレンタルビデオ店からお届けしております」 国木田「お届けするのはいいけど、堂々と山積みでAVを持ってこないでよ」 谷口「おやおや、レンタルビデオ店アルバイターの国木田くん。お客さんに向かってそんな言い方はないんじゃないかな? かな?」 国木田「宜しくない行為をするお客さんをたしなめるのも、店員の仕事だよ」 谷口「たは! これは手厳しい! 申し訳ない。実に申し訳ない。反省いたしました」 国木田「分かってくれればいいから。土下座はやめてよ。ものすごい当てつけがましいよ」 谷口「いやはやどうも」   谷口「それじゃあ、和やかな空気になったところで。手早く商品を袋につつんでくれたまえ」 国木田「ぜんぜん反省してないよね、キミ」 谷口「バカになっちゃうわよ!?...
  • ハルヒがニート略してハルヒニート終章・後編
      後編      3月1日。桜並木の下で同じ学年の女子たちが泣きながら友人たちとの別れを惜しんでいた。  今日は卒業式、あたしは式の後すぐに部室棟へと向かった。朝のうちにみんなに言ってある、式が終わったら部室に集合するように、と。  あたしが扉を開けたときにはもうみんな集っていた。  みくるちゃんは一年前に卒業してたけど、今日はあたしたちの式を見に来ると言っていたので部室にも呼んでおいた。みくるちゃんは一年ぶりの懐かしいメイド服を着てみんなにお茶を配っていた。  有希は相変わらず座って本を開いていた。キョンと古泉くんは会議用の机に着いて話をしていたようだった。  あ、古泉くんのブレザーのボタンが一つ外れてる。やっぱり古泉くんだし、女子に目を付けられてたんだろうな。きっと第二ボタンを寄越せと迫られたに違いない。  キョンは、やっぱりボタンはきちんと全部付いたままだ。そりゃあ古...
  • ユキキス
    ユキキス 第一章  
  • 機械知性体たちの即興曲 メニュー
    □『機械知性体たちの即興曲』    即興曲(そっきょうきょく)は、自由な形式で書かれた性格的小品の一種。  アンプロンプチュ(Impromptu)とも言う。   ―ある情報端末が地球上の光学電子情報網から収集したデータ―      機械知性体シリーズの解説はこちら。  http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html 【あらすじ】  ある日の夜。いつものように長門有希の面倒を見るべく訪れた朝倉涼子が七〇八号室に向かう。  そこで彼女が見たものとは、パソコンのリンクからウイルス感染し、乳児にまで退行した長門の姿だった。  放っておくわけにもいかず、同じ端末の喜緑江美理に支援要請を出し、なんとか現状を解決しようとするのだったが――。  まさか同様の悲劇(喜劇?)がふたりを襲うことになるとは、この時、知るよしもなかったのだった……。   □第...
  • 女古泉'ちゃん'の憂鬱 第四話「Missing 神隠しの弾語り(改訂版)」
    「おはようございます~・・・あれ? 森さんと新川さんと、多丸さんと・・・ってみんな居ないですね」 朝起きて機関メンバーの溜まり場、通称「ニャッピー・イン・ザ・ワールド」に来たら誰も居ません。 「おいおい、俺は無視かい」 「・・・誰?」 「ラムゼイ機関のリヒャルド・ゾルゲだ」 「その機関じゃないです、ここはー!!」 だいたい1944年に処刑されてるし、戦後埋葬されてるじゃないですか。 つまりは、死人じゃないですか。 「俺はー墓場から蘇ってー」 「はわ、はわわわわぁ! あ、悪霊退散悪霊退散! ドーマンセーマン!!」 「はっはっはっ。まず少女よ、落ち着―――」   ドスドスッ。グチャ。バキバキバキバキバキ。 ・・・・グキッ。ドサッ。     第四話「Missing 神隠しの弾語り(改訂版) 」     多摩基地あたりに再び埋葬し合唱した後、僕は機関に戻った。 それにしてもどこに行ったんでしょうか...
  • ユキは好き?
    その日は今年一番の寒波が到来しているとかで、学校創立以来の古さを誇る旧館、つま りSOS団が間借りしている文芸部の部室は、電気ストーブの弱々しい熱風では太刀打ち できないほどの寒さに覆われていた。 朝比奈さんが淹れてくれたお茶も、すぐに冷めてしうほどの寒さ。窓の外を見れば、雪 こそ降っていないものの、分厚い雲に覆われている。 そんな日に限って、今日は特にやることがない。平和と言えば平和な、暇を持て余 して行くところもない学生が、部室でぼんやりしている風景が広がっていた。   「どうかしましたか?」 窓の外に目を向けていたキョンに、チェスの対戦相手をしていた古泉一樹が声をかけた。 「いんや、そろそろ降ってきそうだなと思ってな」   チェス盤に視線を戻し、ルークをE-5に移動。今度は古泉が長考に入り、それを見計ら ってお茶に手を伸ばす。部室に入ってきたときに朝比奈みくるに煎れてもらったが、すっ...
  • 長門の日記
    長門の日記 4月*日 今日は入学式wwww まぁ、高校なんてどこでもよかったけどなwwww パパがここに文芸部あるとかなんとかいってたけどねーよwwwww パパ氏ねよwwww しかたね、明日、情報工作して文芸部と部室用意すっか。   4月*日 俺の神聖なる部室に観測対象と変な男がやってきた。 観測対象はとてもウザかった。 変な男は独り言をつぶやいていたので、とてもキモかった。 しかも、観測対象は俺の神聖なる部室にさば読みぶりっこ未来人を連れてきやがった。 さば読みぶりっ子未来人?お前が未来で、ホーケー手術と整形手術したのしってんぞ? 調子に乗ったら整形前のお前の顔写真ばらまいてやるwwwwwwwwww 観測対象は俺の神聖なる部室を占拠するらしい。 ぶっ殺してやるぶっ殺してやるぶっ殺してやるぶっ殺してやるぶっ殺してやるぶっ殺してやるぶっ殺してやる でも、親父に部室くらい占拠...
  • 涼宮ハルヒの遡及ⅩⅢ
    涼宮ハルヒの遡及ⅩⅢ      何か、とてつもなく面白い夢を見た気がした月曜日の朝。  ただ、それが何かをどうしても思い出せないまま、いつものように強制ハイキングコースを踏破し、休日明けの気だるさを感じながら、教室へと入った途端、 「ほら見てキョン! 一気に下書きまでだけど最後まで書きあげたわ!」  赤道直下の真夏の笑顔でハルヒは俺に三十枚はあろうかというA4用紙を突き付けてきた。 「てーと、一昨日言ってたアレか?」 「うん。なんかその日の晩、バンバンアイディアが出ちゃって昨日一日、これに費やしてたのよ。でもまあ、こういうのも悪くないわ。自分の想像が瞬時にそこに現れるんだから」  なるほどな。  俺が一昨日、何気に呟いたクリエイターの話にハルヒが乗った訳だが、それにしてもここまでやるとはね。いやマジで恐れ入ったよ。  相変わらずとんでもないバイタリティだ。  …… …… ……  何だ? ...
  • SS企画『冬』用・感想所
    クリスマスの少女に感慨無量。マジ泣きかけました。 -- 名無しさん (2007-01-22 19 39 16) 投票っていつからなのかな? -- 名無しさん (2007-01-22 21 06 44) コタツを出たらが和むなぁ・・・ニヤニヤがとまりませんww -- 名無しさん (2007-01-22 22 48 01) 「コタツを出たら」放屁でくるとは予想GUYだった。その布団をめくったら、阿鼻叫喚の地獄絵図ぞ。 -- 名無しさん (2007-01-22 23 44 02) 古泉普通にカッコいいな。きれいなお姉さんにドギマギするのがよかった。 -- 名無しさん (2007-01-23 00 16 05) 森さんに萌えた。 -- 名無しさん (2007-01-23 11 42 50) 古泉の淡いラブロマンスwに萌えた。 でもぶっちゃけ夏のほうがよk(ry ...
  • 地獄少女
    キーンコーンカーンコーン 長門以外誰もいないSOS団の部室に休み時間終了の音が鳴る。   長門 「(・・・・授業。」 長門が部屋を出ようとしたとき、一人の着物を着た少女が現れた。 長門 「・・・・・誰?」 地獄少女 「私は閻魔あい。あなたを地獄に流します・・・。」   少女がそう答えた瞬間、長門は霧の濃い薄暗い川を浮かぶ小船に乗っていた。そして少女がその小船を漕いでいた。   長門 「(・・・閉鎖空間?・・・違う。)ここは何処?」 地獄少女 「・・・ここは地獄へ通じている川。」 長門 「・・・地獄?なぜ?」   長門がそう問うと少女はスッと霧だらけの空を指差した。そこには大きな人影が映っていた。   長門 「あれは・・・私のクラスの・・・。」   そこに映っていたのは長門の担任だった。   地獄少女 「あの人の依頼で貴方を地獄に流すことになった。」 長門 「先生が・・・。」   いつも無表...
  • 一本の樹 後編
    ・・・・・ ・・・ ・  月日は流れ、彼女と出会ってから僕の年輪は2つの輪を重ねている。中学卒業は間近だ。  僕は一度落ち着きを取り戻してからは、当初の臆病さの質が変わり、年齢に見合わない思慮深さと慎重さを備えた超能力者として、その立ち位置を明確にしていた。  周囲はこれを成長と言うが、これを成長と言うなら世の中には新しい辞書が必要だ。成長と妥協という語彙を再定義する必要がある。  理由も無いのにいつの間にか気にならなくなっていた自分の境遇や『彼女』への憎しみ、それに伴って変わった自分・・・これらは成長と言うよりただの妥協と言った方が的確だ。  自分は何も成長してなどいない。ただ考えるのを投げ出しただけだ。妥協を繰り返しただけだ。  一方で彼女はと言うと、こう言うと失礼かもしれないが、何も変わらない。  純粋に真直ぐで、許容性と弾力性に富んでいて剛胆、それらは出会った頃と変わら...
  • 鶴屋少女の孤独
    鶴屋少女の孤独 SIDE.A.「笑顔」 鶴屋少女の孤独 SIDE.B.「畏怖」 鶴屋少女の孤独 SIDE.C.「欠片」 鶴屋少女の孤独 SIDE.D.「明日」   鶴屋少女の孤独外伝 SIDE.E.
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章後編
      「あーあ、採用されちゃったね、あの作戦」 「不満があれば反対すればよかったのに」 作戦の詰めを終えて会議が終了すると、ナガトの前にはアサクラ、キミドリのスクリーンだけが残った。キミドリは平然と、アサクラはわざとらしく肩をすくめて状況を受け入れていた。どちらもカフェでメニューを相談する女学生といった風体で、とても宇宙艦隊を指揮する提督には見えないタイプである。 「別に不満なんてないわよ。ただ、遺書を書いてなかったなー、って思い出しただけ。これまでのと比べてちょっぴり危ないでしょ、これ」 「危険かどうかは指揮官の能力に依存する。あなたは兵士を率いてその生命を預かる者として、もっと自覚を高めるべき」 「はーい」 極低温の矢が一閃したが、返答はまだ生ぬるいものだった。SOS帝国の特徴として後世において指摘されるものに、伊達と酔狂のお祭り騒ぎと純粋な生真面目さが同居している、というものがある。...
  • 鶴屋さんの隷属 後編
      さて、入浴も済んだ俺達が居間に向かうと、そこには出来立てで湯気を立てているご飯が当然と並んでいたりする。 しかし、人の気配は俺達以外には全くしない訳で。取りようによってはちょっとしたホラーだな、これ。 で、夕食を食べながらの会話である。 「ところで、鶴屋さん?」 「んっ? なんだい、ご主人様っ」 「その……俺の家族は一体どこに行ったんですか?」 ここぞとばかりにずっと気になっていた話題を切り出す。俺だって、けっして鶴屋さんの痴態に目を奪われていたばかりではないんだよ。 朝倉に襲われた時ですら冷静だったと一部で大評判だしな。情に厚いってのも、自覚は無いが評判らしい。 ま、俺でなくとも誰だって家族の事くらい、心配するだろうさ。 ……無いだろうけれど、もし万が一鶴屋家黒子部隊によって軟禁されてたりしたら困るしなぁ。 「ご主人様のご両親と妹ちゃんは同じ町内にプチお引越しして貰ったにょろよ」 「...
  • 憎悪、拒絶、少女
    僕があの力に目覚めたのは中学一年の時です。 突然、僕の頭の中を膨大な数の映像が駆け回り、僕はそのまま気絶しました。 訳の分からぬまま学校に通っていました。 あの恐ろしいまでの映像が流れてくることがたびたび起こりました。 そのたび僕は失神して、余りの恐怖に失禁することもしばしばありました。 そんな狂った僕をクラスメイト達は明らかに避け始め、 僕はとうとうクラスの中で孤立していました。 僕は言われもないいじめを受け、気持ち悪がられ、そして殴られました。 もともと人当たりのよいほうでしたから、友達は多かったのです。 今までの日常とのギャップは僕の精神を蝕んでいきました。 それに加え、あの映像が流れる現象の頻度は増加していきました。 僕は恐怖の余り、泣き叫び、そして狂っていきました。 母親に助けを求めても、母はなにもできず、ただただ泣くばかりでした。 どうしたら元の自分に戻れるのか。 気がついたら...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
  • 10月8日、曇りのち雨 後編5
    さて。 「…鬼が出るか、蛇が出るか」 俺は階段を上りきった踊り場、屋上への扉の前で立ち止まっていた。 一度目は未知との遭遇。 二度目は生命の危機。 三度目はホクロの刺激。 四度目は何だ? 三大魔法学校対抗試合にでも出場すればいいのか? 呼び出しの手紙、その送り主は誰だ。 長門でも朝倉でも無いし、朝比奈さんの字はもっと丸い。 …まさかハルヒか? 普段のハルヒならこんな回りくどい事はしないだろうが、今のハルヒは何を考えてるかイマイチ分からないからな。 こんな事をしないとも限らない。 …って。考えててもラチが開かないか。 …果てさて、ラチの鍵はどこにあるのやら。 俺は扉に手をかける。 そうして妙に重たいその扉を開けた。 ビュオオオオオオオオオッ…! …風。 扉を開けてまず感じたのはそれ。 やたらと強い風が勢いよく踊り場に流れ込み、俺は目を開けていられなかった。 ...
  • 熊と魔法使い
     そろりそろりと春の足音が聞こえ始めた、三月の何の変哲もない一日のことだ。  俺の隣には目をキラキラと輝かせるハルヒ。もう半日も俺を引っ張り回しておいて、まだそのエネルギーは衰える様子がない。  ……おっと、勘違いしないで貰いたいんだが、これはデートじゃない。同じ空の下にはちゃんと朝比奈さんと長門、ついでに古泉も一緒にいる。ただ単に別行動をしてるだけだ。  俺たちは今日、フリーマーケットに参加している。名目はいつぞやと同じ、部室内の整理。  なのに、この団長様ときたら下手をすれば部室から持ち出した質量と同じか、はそれ以上の粗大ゴミ予備軍を購入しようとするんだから困りものだ。  古泉は言わずもがな、朝比奈さんや長門がついていても団長様のご乱心を止めることはかなわないだろうから、仕方なく俺が監視役を買って出た訳だ。 「おい、ハルヒ。行くぞ」 「ん~……」  そんなこんなで、今も冒頭で言ったよ...
  • 涼宮ハルヒの交流 最終章後編
     先ほど言ったと思う。    これからは何との交流が待っているのか。  それが楽しみだ、と。    こうしてとりあえずのハッピーエンドを迎えたからにはもうそれほど無茶なことはないだろうと思ったからだ。  ここで言う無茶なことってのは誰かに危険が訪れたり、世界におかしな現象が起きたりってことだ。  きっとハルヒはもうそんなことは望まないはずだ。  だってそうだろ?こうしてSOS団がいる。ハルヒがいる。少なくとも俺は幸せだったからだ。    悪夢はもう終わった。いや、あれは悪夢ではなくいい経験ですらあった。そう考えて俺は安心しきっていた。  だからその前触れに全く気付かなかった。  ハルヒのあの言葉を完全に失念していた。俺はあのとき微かに聞こえた言葉の意味を理解していなかった。   ひょっとすると、この悪夢はまだ始まってさえいなかったなのかもしれない。     ◇◇◇◇◇      少年は空を...
  • 長門有希の再会
    公園に居た。 目の前に両手でダンボールを持つ女の子 しかし彼女は石に躓いてバランスを崩してしまう 私はダンボールの中から散らばった荷物を手に取る そこで私は言うのだ 「私も手伝おう」   と しかし女の子は私の手を退けながら言う 「うるさい人殺し」   と 私を冷たい目で見上げる 憎悪 直感がそう教えた 彼女の目に篭る感情を しかし私にはそれを理解することができなかった 散らばった荷物を集める 最後の荷物を集めると、女の子はそこには居なかった。 変わりに現れたのは男 見覚えが無かった。 男は私に尋ねる あなたが長門有希かと 私がそうだと告げると ニヤリと笑った。 私が首を傾げると彼はなんでもないと言い   しかし、その瞬間。男はみるみるその容姿を変化させ 人間が畏怖すべき対象として見るものへと姿を変えた   「朝倉涼子は消えるべきではなかった」 ...
  • 長編・長門有希
      長門有希無題 長門有希無題2 長門有希無題3 長門有希無題4 長門有希のうっかり 長門有希の奇妙な冒険 【鍵の消失】 消失長門いじめ 長門有希の退屈 長門有希の憂鬱 カーディガン 地獄少女 笑顔を見せて それがあなたの望み? 長門有希のきまぐれ どんでん返し 【Lost My Name】 長門消失 にゃがとさん 長門有希の深淵 ナガト~彼方から来た天才~ *麻雀ものです 消失世界 リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー ユキは好き? 長門と猫 よっこらせっと 長門平手打ち編 消失版 長門有希の感情 ハイテンションユッキー【黒版】 ミステリックサイン保管ネタ お茶 こころここにあらず 『長門有希の遅刻』 涼宮ハルヒの別れ 長門有希の誕生 長門有希の看病 長門有希の情報操作/長門有希のコンタクト オーディナリ ホリデー ミステリック・サイン後日談 やる気のない長門有希 望まれた世界 最終...
  • カオス・ザ・ワールド 後編
    先に動いたのは古泉だった。 …。 ガッ!! …。 殴った!……続けてハイキック…。 古泉の攻撃が続いている。 …。 「本気で殺すつもりみたいね」 …。 朝倉? …。 「全て急所を狙っているわ」 …。 たしかによく見ると ここにだけは喰らいたくない… ってな感じの所に古泉の攻撃は命中している様に見える。 …。 「まずい」 …。 長門? …。 「このままでは古泉一樹は敗北する」 「なんでだ?俺には古泉の方が優勢に見えるが?」 「攻めているのは古泉一樹、急所を狙っているのも事実。ただ……」 …。 …。 …。 ~古泉一樹~ …。 …。 ……クソッ…なんだコイツは…。 さっきから目の前の俺に攻撃をしているが……ほとんどダメージを与えてない。急所を狙っても寸前でポイントをずらされている。 …。 「この程度ですか?」 …。 -!? …。 ドスッ! …。 「グッ!!」 …。 右拳が俺の腹に突き刺さる。...
  • こわれてしまった少女のはなし
    少女たちとその観察対象は、高校を卒業した。   同時に、平凡な毎日はつまらないと嘆いていた神は力を失う。 彼女は彼の隣で笑い、時には怒り、時には泣き、退屈というものを忘れていった。   少女と彼女を監視していた未来人は本来自分が居るべき場所へと帰る。 彼女は泣きながら怒り、未来人を引き留まらせようと考えたが、もうその能力は消え去っていた。 彼女と同じく、超能力者であった男は力をなくす。 男は彼に礼を言い、それを最後に消息不明となった。     少女は彼と彼女が結ばれるために尽くしたが、ある日始めて気がつく。   わたし、も、彼、が、す・き?   少女は宇宙人である。 そのような感情など、持つはずが無い。   それでも少女は、納得がいかなかった。     わたしは彼のことがすきなのかもしれない     それを聞いた少女の創り主は酷く驚き、処分しようと考えた。 しかし彼は、少女が一度時空改...
  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!2
    Q 近頃ホモキャラがついてしまって困ります。普通に女子にだって好意を持っているのに… どうすればホモキャラを脱出できるでしょうか。(テトドン)     A.いわれなき中傷というのは、困ったものですよね。       しかし近年同性愛者は世間的にも認められつつあります。     ここは一つ、脱出などという悲観的考えではなく、     女子も男子も大丈夫という     懐の深いキャラクターを打ち出してみてはいかがでしょうか?     女性だけ、男性だけを好む方は多いですが、     両方、それも周りにまで認められたという方はあまりいません。     チャンスですよ。(喜緑)         Q.購買で素早くパンを買う方法を教えて下さい。(一応十代・後光輝く高一女子)       A.昼食時の購買は激戦区です。       かく言うわたしは、購買の戦いについていけずお弁当派です。     よっ...
  • 凉宮ハルヒの痩身@コーヒーふたつ
    11月も後半になると、さすがに冷え込む。 普段はそれほどお風呂に時間をかけないアタシでも、さすがにこう冷えると少しだけ長風呂になる。 でもね、よく「私、お風呂は1時間くらい入ってるの」なんてタワケた事をぬかす女子が居るけど、そればかりは何を考えてるのかサッパリ解らない。 時間の無駄よ!「時は金なり」って言葉、知ってるのかしら。 まあ、今日みたいな日は別だけどね。 ゆっくり温まらないと、寒さで感覚を失ってしまった足がどうにかなってしまいそう。 まったく、何で女子はズボンを履いて学校に行っちゃいけないのかしらね・・・。 あ。色々とくだらない事を考えていたら、のぼせてきた! 早く上がらなくちゃ。 お風呂から上がって、髪を乾かそうと洗面台の前に立ったアタシは、足元に見慣れない機械を見つけた。 てゆうかコレ、体重計?・・・にしては、訳の判らないスイッチがたくさん付いてるわね。 -母さー...
  • 彼がバイトを始めた理由 後編
    もくじ   「ちょっと!何よ今の音!」 ハルヒが叫ぶや否や何かが真横を通り過ぎた。 …風?にしては違和感が… 振り向くと店の入り口の扉が派手に割られており、店の外でぼけーっと突っ立ってる1人の少女がいた。 気がつけば他の客も何事かとこっちを見ている。 …うん、状況が理解できない。 ハルヒにバレないように古泉を手招きで引き寄せる。 (おい!一体何なんだこれは!) (…報復してくるって) (報復?) (長門さんがそう言ってドアをぶち破って行きました…) 反射的に長門が座っていた所をみる。 …いねぇ… 「…あれ?そういえば…喜緑さんは?」 「あぁ、えみりんならものっそい勢いで有希っこを追いかけていったよ」 「…ふぇぇ…ガラスの音が怖かったです…長門さんは誰を追いかけて行ったんですか?」 あいつも誰か追いかけて行ったんですか? 「黒い髪の子を追いかけて行きましたよ。知らない...
  • 阪中から見たSOS団員
    ふぁーあ。つかれた。 この世界史の先生、いっつも一気に板書するのよね、黒板一枚分も。 そのあとすぐに話をしだすけど、その頃皆は、ノートをとるので一生懸命。 話を聞けてるのなんて、涼宮さんくらいなのに。 もうちょっと、板書の後に時間をおいたほうが良いと思うのよね。   私は伸びをしながら、ちらっと涼宮さんの方を見やる。 涼宮さんの席は、窓側の一番後ろの席。 その前の席は、えっと、皆、本名で言わないから分からないけど、キョン君ね。 この席は、最初に席替えした時から変わんない、この2人の特等席。 毎回くじ引きで決めてるはずなのに。 偶然って続くものなのね。 チョンチョンと、涼宮さんがキョン君の背中をシャーペンでつついてる。 キョン君は慣れた風な顔つきで、後ろに振り向いてる。 何を話してるのかな? 涼宮さんは、満面の笑みを浮かべてキョン君に話しかけてる。 他の人と話すときは、あんな顔しないのにね。...
  • 10月8日、曇りのち雨 後編3
    人の口に戸は立てられないとはよく言ったもんだ。 膝枕事件の翌日には既に俺とハルヒは学校公式に付き合っている扱いになっていた。   新聞部にはインタビューされるわ、クラスからは祝福を受けるわ。 仕舞いには見ず知らずの上級生からまで、 「ほら…あの人が…」「あぁ…あの涼宮の…」「普通そうなのに…すげぇよな…」 などとヒソヒソ囁かれる始末。   俺はその噂を沈静化するのを諦めていた。 どーせすぐ飽きるだろう。 …いたたまれないのは確かだが。   そんな俺だったが…最近、ハルヒの夢をよく見る。…むやみやたらと。 …その意味はあまり深く考えないようにしていた。   膝枕事件の事は耳に入っているハズだろうに、古泉と長門は何も言わなかった。 長門はともかくとして、古泉は何か言ってくるかと思ったがそれも無し。 ただ朝比奈さんには「頑張ってくださいねっ」と極上笑顔で言われてしまった。 …何を頑張れってんだ...
  • 普通の短編置場
    ここには普通の日常系とかのSSを置いてください。   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75   【題名付き・短編保管庫】 1 2   小説 Please tell a final lie こわれてしまった少女のはなし 五月の風、ふぁいなる 艦長ハルヒ保守 寝ぐせ byキョン 長門有希のカラオケ 谷口と国木田の恋 長門有希の密度 ある日の活動 スタンド・バイ・ミー うちゅうせんそう ...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅵ
    涼宮ハルヒの遡及Ⅵ     「ちょっとキョン! 何がどうなったのよ!?」 「んなこと俺が知るか! と言うかこの状況を何とかしないと冷静に考えられるわけないだろ!」  などと大声で叫び合う俺たちの周囲は、巨大なバッタの大群に囲まれてしまっていて逃げ道もねえ!  しかし、こいつらの俺たちの見る目は食料としてではない。まあそれは当然だな。バッタは草食だ。肉には興味がないはずだ。  もっとも、だからと言って俺たちのことを見逃してくれるような気は毛頭無さそうで、明らかにその複眼は敵意で満ちている。 「どうやって切り抜けるのよ……?」 「俺も教えてほしいくらいだ……」  くそ……古泉たちはどこに行っちまいやがったんだ……?  妙な緊張感が場を支配する。ただし、少しでも動きを見せようものなら、あっという間にその沈黙は破られ、これだけの巨体でしかもバッタの習性が失われていないとするならば、間違いなくその脚...
  • 恋愛相談 後編
    古泉一樹が、去った。   残ったのは私と、バラバラになって地面に散らばったチケットだけ。 私はそのちぎれたチケットの欠片を1つ、手に取った。 古泉一樹との行動は彼に関するエラーの除去が主目的。 古泉一樹との関係はそれほど重要視される問題ではない。大丈夫。   「なあハルヒ、途中で会ったんだからわざわざ公園行く必要ないんじゃないのか?」 「何言ってるの!物事は始まりが大切なのよ!公園で待ち合わせって言ったら待ち合わせなの!」   涼宮ハルヒと彼がこちらに歩いてくる。彼らもまた、この場所を待ち合わせにしてたのだろう。 私達と同じように。……もう、私達は待ち合わせた意味を失っているけども。   「あ、有希じゃない!」 「長門、どうしてここに?……そうか、お前も待ち合わせか。古泉とか?」   二人が私に話しかけてきた。それに答えるために、私は二人の方向を振り返る   「え……?」 「おい、長門……...
  • 10月8日、曇りのち雨
    10月8日、曇りのち雨 前編1 10月8日、曇りのち雨 前編2 10月8日、曇りのち雨 前編3 10月8日、曇りのち雨 前編4 10月8日、曇りのち雨 前編5 10月8日、曇りのち雨 後編1 10月8日、曇りのち雨 後編2 10月8日、曇りのち雨 後編3 10月8日、曇りのち雨 後編4 10月8日、曇りのち雨 後編5 10月8日、曇りのち雨 後編6 10月8日、曇りのち雨 後編7 10月8日、曇りのち雨 後編8
  • 夏の少女
      夏休みが始まり数日経ったある日のこと。 午前八時半。 僕はSOS団お馴染みの待ち合わせ場所にいた。蒼穹に浮かぶ真夏の太陽は、まだ朝だと言うのに灼熱の光を惜しみなく地上に降り注いでいる。 今日は言わずと知れた恒例の不思議探索の日。いつもと違うのは虫取り網と虫かごを持っていることだ。 本日は涼宮さんの思いつきで、近所の公園でカブト狩をすることになったのだ。 なんでも、レアな大物を見つけてオークションで売りさばき、SOS団の今後のイベント資金にするつもりらしい。 こんなところにレアな大物がいるとは思えないが、涼宮さんのことだからそれはきっと上辺だけで、単に皆で虫取りを楽しみたいだけだろう。 それにしても、七月は色んなことがあったな。SOS団としての活動でという意味ではなく、個人的な意味で。 長門さんをかき氷屋に誘ってから、彼女とは随分話す機会が増えた。喜ばしいことだ。 二度目に誘った時なんか...
  • 改造人間キョン
    突然だが最近体の調子がおかしい。 昼間から突然眠くなったり、体の一部分に痛みが走ったり、 酷い時には自分が今どこに居て何をしているのか分からなくなった事もあった。 そんな様子の俺を見て朝比奈さんが心配してくれる。 「キョン君、最近調子悪そうだけど大丈夫?」 そういってお茶を出してくれた。 朝比奈さんが淹れてくれるお茶はこの部室に来る最大にして唯一の目的となりつつある。 「そうですねぇ…今更成長期という訳でも無いでしょうし、  ありきたりではありますが一度病院に行かれては如何ですか?」 古泉が穏やかな笑顔でそう言う。コイツは特別に心配してくれているという訳でも無かろう。コイツは誰に対しても、老若男女かまわずこの調子なのだという事がその様子から伺えた。 「………」 長門は…別段変わらない。 いつもと同じ席に座り、いつもと同じ表情で、いつもと同じ速度で本のページを繰る。 もし明日俺が坊主になっ...
  • 橘京子の溜息
    橘京子の溜息(前編) 橘京子の溜息(後編) ○<シリーズ一覧なのです!(時系列順) 橘京子の溜息 橘京子の―― 橘京子の憤慨 橘京子の陰謀 橘京子の消失 橘京子の退屈 橘京子の分裂 周防九曜の溜息 橘京子の暴走 橘京子の驚愕 橘京子の動揺 藤原くんの溜息 橘京子の憂鬱
  • お姉さんなのです。
    みくるちゃんは、みんなのお姉さん。 と言うお話。   ハルヒ編 キョン編 長門編(このお話は「教科書文通8」へ微妙に繋がっています) 古泉編(このお話は「教科書文通10後編(最終話)」の翌日の設定になっています)    お姉さんシリーズ・待たせたシリーズ・教科書文通シリーズなどは繋がったお話で、時系列は以下の様になります。  お姉さん(ハ)→お客様は宇宙人→超能力者を訪ねて→待たせたな。→お姉さん(キ)→教科書1~7→お姉さん(長)→教科書8~10→お姉さん(古)→お待たせしました。  
  • 大岡裁き
    「…やれやれだな…」   今日返って来たテスト。 散々な結果だった。 最近はハルヒに振り回されっぱなしだったからな。 この結果もしょうがないと言えばしょうがないんだが。   …あまりにもアレだった。   ガチャ   「長門、お前一人か?」   俺が部室の扉を開けた時、長門は一人でいつものように本を読んでいた。 この部屋の名前を言ってみろ、おっけージャギ、そう。文芸部室。   「………コクン」   長門は静かに頷いた。   「今は何を読んでるんだ?」   俺が長机にカバンを置きながら言うと、長門からはファンタジーな答えが返って来た。   「…チャート式、基礎からの数学Ⅲ+C」   …は? 今、なんつった? 俺の耳がロバで無ければ、今、長門は明らかに参考書くさい名前を言ったんだが。   「えーと、だな。…面白いのか?」   「…あんまり」   だろうな。 つーか、読む前に気付けよ。   「…な...
  • BOYS&GIRLS
    注意 ・Wiiゲーム『涼宮ハルヒの並列』にしか出てこないキャラクターと、リボーンの絡みを描きました。キャラクターのイメージを汚されたくないという方、クロスオーバーが苦手な方は、見る事をご遠慮ください。 なお、『涼宮ハルヒの並列』の世界観、涼宮ハルヒの憂鬱、家庭教師ヒットマンREBORN!の世界観とは何ら関係はありません。独自の設定を使用したり、変えたりしているところもあります。ご注意ください。 また、このSSに登場する三栖丸ミコトは、この後も登場させる予定です。 ・このSSに、涼宮ハルヒたちは登場しません。 ・一部それぞれの原作から逸脱している箇所があります。ご了承ください。 ======================================== これは、SOS団が並盛町にやってくる1ヶ月前のお話。 ~ツナの家の中~ ツナ「あれ?リボーン。どこに行くんだ?」 リボーン「コー...
  • 下衆谷口 ~下衆ミステリー 解答編~
     (※出題編のつづきです)     谷口「犯人は、この中にいる!」 キョン「な、なんだって!? それは本当か!?」 ハルヒ「な、なに言ってるのよ! バカ言わないで!」 鶴屋「まあまあ二人とも。ああ言ってるんだから、谷口くんのご高説を聞いてあげようじゃないの」   谷口「この事件の犯人は!」   みくる「私を殴った犯人は……!?」   谷口「………」   谷口「誰だっけ?」   長門「………」 キョン「………」 ハルヒ「………」 みくる「………」   ハルヒ「やるか」 キョン「やっちまうか」     ~~~~~     古泉「なるほど。昨日、僕が神人退治のため早々に学校を出た後、そのようなことが」 古泉「それで朝比奈さんは今朝から、浮かない顔をしておられるのですね」 キョン「ああ。あんなことがあった後だし。それに、まだ記憶も戻っていないようだしな」 古泉「いえ。僕の推理が正しければ、朝比...
  • ユキキス 第一章
    夢。 夢の中にいる。 いつもと同じ風景の、終わりを感じさせない繰り返し。 ゆっくりとまどろみに揺られながら、ひとつのことをただただ願ってしまう。 目を閉じて、もう一度開けたとき、少しでもこの風景が変わっているように、と。   久しぶりに、すがすがしい朝を迎えた。 空は白の中に微かに青をのぞかせていて、反対に地面には銀が広がっている。 こんなに気持ちがいいのはなぜだろうか。その答えはすぐに出すことはできなかった。 しかしなぜか、昨日見たなんでもないような夢が思い出される。 そう、その夢も、この現実世界と同じ、爽快な風景が広がっていた。 カーテンを開け、ゆっくりと背伸びをする。 時間がゆっくり流れている、ということばを初めて身体で実感した日だった。     リビングへ降り、朝食もそこそこに家を出る。 今日は休日だが、例のごとく俺は不思議探索へ狩り出されることになっている。 このところできるだけ...
  • 機械知性体たちの即興曲 第五日目/夜・前編
    機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □第五日目/夜・前編 マンション1F。エレベータホール ――ちーん にゃがと    「カサすげー」 にゃがと    「……たしかにあちゃくらりょうこが、そう評価するのも理解できる」 にゃがと    「こうまであっさり外に出られるとは」 にゃがと    「(キョロキョロ)」 にゃがと    「管理人もいない」 にゃがと    「……白い悪魔(訳注:例の白いネコ)もいない模様」 にゃがと    「……仲間を求めて、れっつご」(ボテ) にゃがと    「…………」(キョロキョロ) にゃがと    「転んだところは、誰にも見られていない。問題ない」(ムクリ……トテトテ)     本屋 みくる         「(料理本を立ち読み中)……うーん」...
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