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**++エミリ♪とむう♪++ #back(right,) いよいよ回答編突入 //
**++エミリ♪とむう♪++ #back(right,) 【[[ゴースト・マスター]]の家】 [[まりさ♪]] 「コホン。」 [[エミリ♪]](む) 「[[姉ちゃん>まりさ♪]]、何緊張してンだよ。」 [[まりさ♪]] 「うるさいよ。[[マスター>ゴースト・マスター]]が混乱したらだめだから、あたしが説明するまで[[むう♪]]は、しばらく黙ってな。」 [[エミリ♪]](む) 「わかったよ。」 キンコ~ン♪ [[マスター>ゴースト・マスター]] 「は~い♪どなた?」 [[まりさ♪]] 「こン、こンばんわ♪」 [[エミリ♪]](エ) 「おはようございます。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「あら、[[まりさ♪]]ちゃんに[[エミリ♪]]ちゃん。こんばんわ♪」 [[まりさ♪]] 「ン、うン。」 [[エミリ♪]](エ) 「[[先輩>まりさ♪]]・・・。何緊張してるんですか。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「[[まりさ♪]]ちゃん、今日はかわいい女の子連れなのね。少し妬けちゃうな。」 [[まりさ♪]] 「え?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「クスクス・・・・。冗談よ。まあ上がって。」 [[まりさ♪]] 「オジャマシマス・・・。」 [[エミリ♪]](エ) 「[[先輩>まりさ♪]]、声が裏返ってますよ・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「クスクス・・・。今日は、いつも一緒の[[むう♪]]ちゃんはいないのね。あら?」 [[エミリ♪]](エ) 「え?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ふ~ん。そういうことなの。クスクス・・・。」 [[エミリ♪]](む) 「[[マスター>ゴースト・マスター]]、わかっちゃいましたか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「クスクス・・・。あたしへのご用は、それが原因?」 [[エミリ♪]](エ) 「これもありますが、ほかにもお聞きしたいことがあるんです。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「分かったわ。中でお茶でも飲みながらゆっくりお話しましょう。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ふーん。そうだったの。まず、[[むう♪]]ちゃんの件は、簡単なことね。」 [[エミリ♪]](む) 「どういうことですか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「あなたは、おばけだから幽体離脱や憑依なんてお手ものでしょ。」 [[エミリ♪]](む) 「そうだけど。でも、普通は、憑依される側の意識がしっかりしてれば、乗り移れませンよ。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「衝突のショックで無意識のうちに[[エミリ♪]]ちゃんに憑依しちゃったんでしょうね。」 [[エミリ♪]](む) 「だけど、ボク元の体に戻れないンです。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ほっとけば。何かきっかけがあれば、そのうち戻るんじゃない。」 [[エミリ♪]](む)(エ) 「そンなあ・・・。」・「そんなあ・・・。」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]の体は、どうしたいいでしょうか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「そうねえ・・・。元々霊体だから、腐ったりしないと思うけど。心配なら軒先にでも吊して干しておけばいいんじゃない。」 [[エミリ♪]] (T_T)「[[マスター>ゴースト・マスター]]まで、[[姉ちゃん>まりさ♪]]と同じで酷いこと言ってるよ・・・。」 [[エミリ♪]](エ) 「あのぅ、私、[[マスター>ゴースト・マスター]]にお聞きしたいことがあるんです。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「何かしら?」 [[エミリ♪]](エ) 「ここに来る前に[[むう♪]]から聞いたことなんですけど、[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]の虫歯のことです。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「何のことかしら?」 [[エミリ♪]](エ) 「え?おぼえてないのですか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ええ。まったく記憶がないわ。」 [[エミリ♪]](む) 「ええー。そンなはずないですよ。」 [[エミリ♪]](エ) 「[[マスター>ゴースト・マスター]]、申し訳ありませんが、お薬箱を見せていただけないですか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ええ。いいわよ。」 [[エミリ♪]](エ) 「鎮痛剤が使われたあとがありますね。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「あら、ほんとうね。でも、あたしはそのお薬を使った記憶はないわ。あ!そういえば・・・。」 [[エミリ♪]](エ) 「何か思い当たることはありますか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「そのお薬のことじゃないんだけど、あたしって、ときどき記憶が飛んじゃうことがあるの。」 [[エミリ♪]](エ) 「そうなんですか・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ごめんなさい。お役に立てなくて。」 [[エミリ♪]](エ) 「いいえ。ありがとうございました。大きな謎は解けませんでしたが、小さな謎は解けました。」 [[エミリ♪]](む) 「え?どういうこと?何が分かったの?」 [[エミリ♪]](エ) 「まずね。[[むう♪]]と[[マスター>ゴースト・マスター]]の証言が食い違っている。」 [[エミリ♪]](む) 「うン。」 [[エミリ♪]](エ) 「だけど二人とも嘘をつく理由がない。二人が言うことは真実。」 [[エミリ♪]](む) 「うン。」 [[エミリ♪]](エ) 「だとすると、[[マスター>ゴースト・マスター]]は、無意識のうちに[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]にお薬を飲ませたことになるけど、そんなことはありえない。」 [[エミリ♪]](む) 「うン。」 [[エミリ♪]](エ) 「結論は、誰かが[[マスター>ゴースト・マスター]]に乗り移って、[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]に鎮痛剤を飲ませたってことになりますね。」 [[エミリ♪]](む) 「そこまで断言できる証拠はあるの?」 [[エミリ♪]](エ) 「ええ。証拠というより推理です。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「あたしも聞きたいわ。その推理。」 [[エミリ♪]](エ) 「この鎮痛剤、すごく副作用の強いお薬です。でも、歯の痛みを抑えるだけなら、もっとほかのお薬だってこの薬箱にはあります。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「そういえば、そのお薬は、よっぽどのことがないと使わないわね。」 [[エミリ♪]](エ) 「このお薬を[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]に飲ませることが[[マスター>ゴースト・マスター]]に乗り移った者の目的だったと考えるのが自然ですね。」 [[エミリ♪]](む) 「誰がそンなことしたンだよ?」 [[エミリ♪]](エ) 「誰かは分からない。でも想像はつきます。」 [[エミリ♪]](む) 「見当がついてるの?」 [[エミリ♪]](エ) 「[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]が[[虫歯]]になったのは偶然じゃないわ。そいつが仕組んだことです。」 [[エミリ♪]](む) 「なるほど。」 [[エミリ♪]](エ) 「たとえ意識が飛んだ状態でも[[マスター>ゴースト・マスター]]ほどの精神力がある人間に憑依できる者。そして、人を[[虫歯]]にする魔法が使える者。かなり高位の魔族だと思います。」 [[エミリ♪]](む) 「調べて分かる?」 [[エミリ♪]](エ) 「これだけ検索条件があると分かると思います。それと[[むう♪]]に聞きたいことがあるの。」 [[エミリ♪]](む) 「何?」 [[エミリ♪]](エ) 「その魔族が[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]を催眠状態にしたのは、[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]に憑依するためです。そうすると、[[むう♪]]たちは、魔族に憑依された[[マスター>ゴースト・マスター]]に何かを言われているはずです。」 [[エミリ♪]](む) 「そうだよ!ボクは、[[マスター>ゴースト・マスター]]にヒントをもらって、そのあと[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]とどっかに行ったンだよ。」 [[エミリ♪]](エ) 「どこかって?」 [[エミリ♪]](む) 「あれ?思い出せないよ。なンでだろ?」 [[エミリ♪]](エ) 「魔族に記憶を消されたの?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「それは違うと思うわ。おそらくタイムパラドックス。」 [[エミリ♪]](む) 「タイムパラドックス?」 [[エミリ♪]](エ) 「なるほど、そうか・・・。」 [[エミリ♪]](む) 「ねえ、納得してないで、ボクにも分かるように説明してよ。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「あなたたちおばけは、時間も空間も無視して好きなところに移動できるでしょ。」 [[エミリ♪]](む) 「はい。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「でも約束ごとがあるの。たとえば、同じ時間軸に同じあなたが二人も存在したり、過去のあなたに現在のあなたが関与してあなたの未来が変わってしまったりしてはおかしくなるでしょう。」 [[エミリ♪]](む) 「そうですね・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「そんなことになりそうなとき、矛盾が生じないように自然に調整がなされるの。」 [[エミリ♪]](む) 「それで記憶がなくなっちゃうンですか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「記憶がなくなるだけじゃない。起こらせてはいけない矛盾を防止するためだから、何が起こるか分からないわ。存在そのものが消えてしまうこともあるみたいよ。」 [[エミリ♪]](む) 「そうなンですか・・・。」 [[エミリ♪]](エ) 「[[むう♪]]は、今のあなたが記憶にとどめてはいけない事実を目撃したか、体験したみたいですね。」 [[まりさ♪]] 「でも、[[エミリ♪]]ちゃんすごいね。これだけのことから、そこまで分かちゃうンだ。」 [[エミリ♪]](エ) 「そんなことないですよ~。まだぜんぜん真理が見えてませんよ~。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「[[エミリ♪]]ちゃんの特性はするどい目、真理を見ることができる目だったね。」 [[エミリ♪]](む) 「すごいね。なンでも分かっちゃうンだ。」 [[エミリ♪]](エ) 「違うよ~。私の目は、今あることをありのまま見ることができるだけですよ。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「でも、今ある事実から真理を導き出すロジックには敬服しますね。」 [[まりさ♪]] 「ねえ。長居し過ぎだよ。そろそろおいとましないと[[マスター>ゴースト・マスター]]の迷惑だよ。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「あたしは、別にいいんだけど、確かにもうこんな時間ね。」 [[エミリ♪]](エ) 「あ!ほんとだ。ごめんなさい。気がつきませんでした。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「じゃあ、また遊びに来てね。」 [[まりさ♪]] 「はい。[[マスター>ゴースト・マスター]]。さようなら♪」 [[まりさ♪]] 「それで、[[エミリ♪]]ちゃンはどうするンだい?」 [[エミリ♪]](エ) 「え?」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]を体ン中に入れたまま家に帰るわけにいかンだろ。」 [[エミリ♪]](エ) 「そういえば、そうですね・・・。」 [[まりさ♪]] 「しばらく家に泊まりなよ。[[むう♪]]が悪さしないようあたしが見張っててやるよ。」 [[エミリ♪]](エ) 「じゃあ。お言葉に甘えてそうさせていただきます。」 [[エミリ♪]](む) 「ボク悪さなンかしないよ・・・。」 → [[エミリ♪とむう♪2>エミリ♪とむう♪2・TT2-2-5]] (2009.9.24) // //

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