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    <description>heikoie @ ウィキ</description>

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    <title>オラクルキリング　神殺しと戯言遣いの邂逅</title>
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    <description>
      「……おや？」
目を覚ました。特に前置きもなく、面白みもなく。どうやらぼくは背後にある巨大な石造りの壁に背を預けて眠りこけていたようで、背中のあちこちが固くなっている。ボロボロの体でどうにか立ち上がり、周囲に目を向けるが、周りは暗くてよく見えない。しかし遠くからはまばゆい光が明滅を繰り返しているのが見えるので、それによってぼくの周囲はその輝きによって見づらくなっているらしい。上を見上げると、まっくろな雲と群青色の空がマーブル模様を形成していた。おそらく時間帯としては真夜中なのだろう。
「どう見ても天井ってわけではなさそうだし……うん、屋外だよな、ここ」
光が射す方向からは人々のざわめきが聞こえてくる。

さて、情報を整理しよう。まず、ぼくは大学から帰ってきて骨董アパートの一室にいたはずだ。布団に潜り、目を閉じてじっとしていた(つまり眠ろうとしていた)のだが、なにか仰々しい声が頭の中に響いていたような気がする。多分寝ぼけて幻聴が聞こえていたのだろう。そして目を覚ますと、ここにいた。
「つまり、これは現実世界のぼくが見ている夢の世界ってことか」
うん、早く起きて大学に行かないとな。夢から目を覚ますにはどうしたらいいのだろう。とりあえず壁に背を預けて体育座りし、目を閉じてみる。「それじゃあおやすみ……なんてね」
ぼくはそう呟いて、眠りにつくことにした。



「いや、寝てんじゃねえよ気づけって！？」
「え？」
暗闇から謎の声が聞こえたので顔を起こす。逆光で顔がよく見えないが、目の前にはいつのまにか少年が立っていた。
「やあ、おはよう。きみ、いつからいたの？」
顔面をグーで殴られた。
「ぐふっ」
「死体みたいな顔したやつが眠りこけてたからさあ、何度も声かけたり揺さぶったりして、ようやく目を覚ましたかと思ったら……こっちを無視してなんか独り言を呟いたり……あんた一体なんなんだ？悪魔か？それなら叩っ切るぞ」
「気づかなかったのはすまない、ぼくは鈍いんだ。だがぼく自身は悪魔でもなんでもない、どこにでもいるような弱い人間なので叩き切るのはやめてほしい」
「わかってるっつうの。あんた別に戦うタイプってわけでもなさそうだしな。立てるか？」
少年はこちらに手を差し伸べる。
「いや、大丈夫」
ぼくは手を取らず、自力で立ち上がった。目の前の少年を    </description>
    <dc:date>2023-06-29T23:51:33+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/42.html">
    <title>「コーヒーでも飲まないかい？」</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/42.html</link>
    <description>
      ＿ゴリッ、ゴリ、ゴッ。
目の前でコーヒーを作るこの少年は、一体何者なのだろうか。
『ヒーロー』はそんな内心を欠片も出さずに、それでも困惑せざるを得なかった。
突如として現れた、蒼と銀のパーカーを着た10代前半当たりの子どもだろうか。
もっとも、声はまるで似つかわしくない30代物の声帯だったが。
人々が自らの格好を避けていく中、そんな子が俺を近くの店へと案内してくれた。
曰く、店主には金を渡して貸し切りにしてもらったそうだ。
…金（かね）、では無く金（きん）と言っていたのが気になったが。

「よっ、と…やっぱりルブランの様には行かないか、いやぁ彼には頭が上がらないな。」

そうして何処からともなく取り出したコーヒーミル相手に苦戦しながら、二杯分のコーヒーを作っていく。
無論、後ろでジュラルミンケースを抱えて喜んでいる店主の分では無いだろう。
少しして、目の前にコーヒーと角砂糖、ミルクがそれぞれ入ったカップが差し出される。

「さて、出来上がったよ。甘さはお好みでどうぞ。」

そう言う彼は無糖のままコーヒーを煽るように飲み…少しして、砂糖とミルクを追加していた。
その顔には、苦悶とも言うべき表情が浮かんでいる。
…どうして最初から入れなかったのか、不思議でならなかった。

「おっと、そんな目で見ないでくれよ？初対面なんだ格好の一つでも…あぁ、これ以上は野暮か。」

何か言い訳するような言動を見せかけた後、諦めたように肩を竦めた。
そんな動作を子どもが行っているのに、声も合わさってまるで様になっているものだから可笑しくてたまらない。
堪える側にもなって欲しいという内心は、喉元まで出掛かっていた。

「ま、僕も男を口説く趣味は無いんだ。単刀直入に聞こうか？」

そうして話は本題に移る。

「君、この世界の住民じゃないだろう？」

…やはり、というべきか。
この世界、なんて言葉が出てくる以上、間違いない。
彼もまた、外の世界からの来訪者であった。
こんな子どもでさえ、アイツが呼び寄せたのだろうか。
そう思うだけでらしくもない義憤が湧いてきて、しかしこの子なら大丈夫だろうという謎の確信が湧き上がる感情の全てを鎮火させていた。

「やっぱり、なら僕と同じだ。話が速くて助かるよ、あ―…自己紹介がまだだった    </description>
    <dc:date>2022-10-25T14:54:04+09:00</dc:date>
    <utime>1666677244</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/41.html">
    <title>探索とは、未知への探求なり</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/41.html</link>
    <description>
      前回のあらすじ
観測都市へようこそ









私の名前は月影夢美
この謎の世界に飛ばされた1人である…
今から私は・・・

夢美「この本棚全部読み漁るぜ！気に入ったら持って帰ろ！」


なので、ここから先はみんなに任せた！
うーむ…これが マリオさんの冒険譚 素晴らしい…
これは是非、全世界 全人類 読むべき尊き本だわ！




大空太陽だ。今俺は…出口を探している
もちろん、迷わないように目印を付けながら歩いているが・・・


太陽「っ…一向に見えねぇ………」

AI「マスター・・・そろそろ私の名前を」

太陽「今忙しいから黙っててくれ」

AI「話聞いてくださいよーもう………」


そんなこんなで、俺はなんとか頑張っているが……ダメそうだな




僕の名前はえーと、確か・・・そう星乃雪だ

雪「なんもなし………」

以上です




みんな、バラバラに動いて行ったな・・・

「こういうのって真っ直ぐ行けばたどり着くはずだよな！」

真っ直ぐに走っていくのが鉄則だ！
なんていうか…こう、そんな気がするんだ
間違ってたらどうしようか…人に会えたらどんだけホッとするのか…
しかし、今は走り続けるしかない！


「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ………………」












夢美「全く、アース君って本当突っ走るね〜元気だな〜」

サボっていた少女は思った。
出口を見つけるのはいいけど、問題は後をどうするのか？である
見知らぬ土地に突っ立ってる木のような感覚に陥るのではないかという心配である

夢美「太陽もそうだけど…なんか、ココにいた方がいい気はする…」

どうも…嫌な予感しかしないんだよね〜
なんかこう、外が邪悪って言うかなんて言うか…
後、ブラッドムーン(赤い月)だったら私、終わってるよ
その月の光はかなりマズイ


「夢美、どうだった？」

「こちら進捗0」


夢美「太陽…雪さん…だよね〜」

太陽「んで、アイツは戻ってこないわけだ」

雪「迷子になってないといいけど」


探索から戻った2人が現れて再び異端者3人が揃う
こんなことが起    </description>
    <dc:date>2022-10-25T14:50:44+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/40.html">
    <title>投稿用１０</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/40.html</link>
    <description>
      【タイトル】***【作者名】    </description>
    <dc:date>2022-10-07T16:20:31+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/39.html">
    <title>投稿用９</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/39.html</link>
    <description>
      [[「コーヒーでも飲まないかい？」]]【タイトル】AMIDANT【作者名】

＿ゴリッ、ゴリ、ゴッ。
目の前でコーヒーを作るこの少年は、一体何者なのだろうか。
『ヒーロー』はそんな内心を欠片も出さずに、それでも困惑せざるを得なかった。
突如として現れた、蒼と銀のパーカーを着た10代前半当たりの子どもだろうか。
もっとも、声はまるで似つかわしくない30代物の声帯だったが。
人々が自らの格好を避けていく中、そんな子が俺を近くの店へと案内してくれた。
曰く、店主には金を渡して貸し切りにしてもらったそうだ。
…金（かね）、では無く金（きん）と言っていたのが気になったが。

「よっ、と…やっぱりルブランの様には行かないか、いやぁ彼には頭が上がらないな。」

そうして何処からともなく取り出したコーヒーミル相手に苦戦しながら、二杯分のコーヒーを作っていく。
無論、後ろでジュラルミンケースを抱えて喜んでいる店主の分では無いだろう。
少しして、目の前にコーヒーと角砂糖、ミルクがそれぞれ入ったカップが差し出される。

「さて、出来上がったよ。甘さはお好みでどうぞ。」

そう言う彼は無糖のままコーヒーを煽るように飲み…少しして、砂糖とミルクを追加していた。
その顔には、苦悶とも言うべき表情が浮かんでいる。
…どうして最初から入れなかったのか、不思議でならなかった。

「おっと、そんな目で見ないでくれよ？初対面なんだ格好の一つでも…あぁ、これ以上は野暮か。」

何か言い訳するような言動を見せかけた後、諦めたように肩を竦めた。
そんな動作を子どもが行っているのに、声も合わさってまるで様になっているものだから可笑しくてたまらない。
堪える側にもなって欲しいという内心は、喉元まで出掛かっていた。

「ま、僕も男を口説く趣味は無いんだ。単刀直入に聞こうか？」

そうして話は本題に移る。

「君、この世界の住民じゃないだろう？」

…やはり、というべきか。
この世界、なんて言葉が出てくる以上、間違いない。
彼もまた、外の世界からの来訪者であった。
こんな子どもでさえ、アイツが呼び寄せたのだろうか。
そう思うだけでらしくもない義憤が湧いてきて、しかしこの子なら大丈夫だろうという謎の確信が湧き上がる感情の全てを鎮火させていた。    </description>
    <dc:date>2022-10-19T12:39:07+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/38.html">
    <title>投稿用８</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/38.html</link>
    <description>
      【[[探索とは、未知への探求なり]]】***【渡蝶幻夜】

前回のあらすじ
観測都市へようこそ









私の名前は月影夢美
この謎の世界に飛ばされた1人である…
今から私は・・・

夢美「この本棚全部読み漁るぜ！気に入ったら持って帰ろ！」


なので、ここから先はみんなに任せた！
うーむ…これが マリオさんの冒険譚 素晴らしい…
これは是非、全世界 全人類 読むべき尊き本だわ！


・・・


大空太陽だ。今俺は…出口を探している
もちろん、迷わないように目印を付けながら歩いているが・・・


太陽「っ…一向に見えねぇ………」

AI「マスター・・・そろそろ私の名前を」

太陽「今忙しいから黙っててくれ」

AI「話聞いてくださいよーもう………」


そんなこんなで、俺はなんとか頑張っているが……ダメそうだな


・・・


僕の名前はえーと、確か・・・そう星乃雪だ

雪「なんもなし………」

以上です


・・・


みんな、バラバラに動いて行ったな・・・

「こういうのって真っ直ぐ行けばたどり着くはずだよな！」

真っ直ぐに走っていくのが鉄則だ！
なんていうか…こう、そんな気がするんだ
間違ってたらどうしようか…人に会えたらどんだけホッとするのか…
しかし、今は走り続けるしかない！


「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ………………」












夢美「全く、アース君って本当突っ走るね〜元気だな〜」

サボっていた少女は思った。
出口を見つけるのはいいけど、問題は後をどうするのか？である
見知らぬ土地に突っ立ってる木のような感覚に陥るのではないかという心配である

夢美「太陽もそうだけど…なんか、ココにいた方がいい気はする…」

どうも…嫌な予感しかしないんだよね〜
なんかこう、外が邪悪って言うかなんて言うか…
後、ブラッドムーン(赤い月)だったら私、終わってるよ
その月の光はかなりマズイ


「夢美、どうだった？」

「こちら進捗0」


夢美「太陽…雪さん…だよね〜」

太陽「んで、アイツは戻ってこないわけだ」

雪「迷子になっ    </description>
    <dc:date>2022-10-19T17:14:09+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/37.html">
    <title>異端者と人間と観測都市</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/37.html</link>
    <description>
      ここは一体何処なのだろうか？
周りをグルッと見てみるとそこは見渡す限りの 本 本 本 本だらけで外の様子が分からない。
疑問符を浮かべる、ここには窓はあるのだろうか…？


「あー！この本はテイルズオブエクシリア2の公式設定集〜！？」

「図書館っぽいから静かにしろ」

「こっちには銭天堂全種類あるし…な、なにぃ！？魔導物語の小説！？持って帰っていいー！？」

「持って帰ったら怒られるぞ」

「天国なのに！？」

「天国ではない」


と、そんな不安をかき消すほどの大きな声が図書館で響く
なんだかテンションが高いのかいつもよりうるさい・・・ん？


「今の声は…まさか」


いや待て待て、聞き覚えのある声だった。
少年は咄嗟に大声でこう呼んだ


「夢美さーーーーーーーーん！！！！」

















「はーーーーーーーーーーい？」


「今の声は…まさか」

「君の名前を呼ぶのは恐らく、アース君だな？」


声に反応したのか本に埋もれてた3人目も動き始める


「え？アース君がいるの？」

「みたいだな、この声はアイツみたいだし」

「向かってみよう」

「そうだね！」



よかった、声は届いた。どうやら近くにいるそうな気がする
そう思うだけでホッとする
見知らぬ場所で1人 というわけではなさそうだ
少年は、遠くを集中する
よく見てみると3人の影が此方へ向かってくる動きが見えた
1人、猛スピードで走ってくる


「って、はやっ！？」

「いえーい！一番乗り！」

「1番スピードがあるのは夢美だろ？」

「図書館で走るんじゃない」

「お〜。固いね〜」


図書館…とは程遠くなるほど急激な賑わいをみせる
どうやら今のここに秩序は無いらしい

………異端であるが故に


「合流したはいいけど…なあ、ここの情報なにか無いかな？」

「残念。情報ないね、後ここに関することなんにも無かったよ」

「その証拠に…AI、現在地」

『かしこまりました』

「大空さんところのAIならなにか…」

『申し訳ございません、マスター 現在地不明 及び 私達の世界でも    </description>
    <dc:date>2022-10-25T14:51:22+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/36.html">
    <title>目覚めのルサールカ(中編)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/36.html</link>
    <description>
      ３：


　不可視の斬撃が捩じり跳ぶ。空を引き裂き大気が震撼する。
　月を反射した銀光が搔い潜る。一心に振るわれるそれは、豪速を以て天へと喰らいつく。
　其処は、隔絶された死域である。一歩でも立ち入れば、無情にも五体が千切れ跳ぶ。
　術理と狂気、邪智と暴虐、気迫と鬼迫、三つ巴の要素が戦術が意志が、車輪の如く回転し。彼らの距離が縮まる都度に激突と交錯が繰り返された。
　ドンキホーテ・ドフラミンゴの部下に弱卒は不要であり。自身の目に叶わぬ狂犬などに用は無い。故に殺意を放出する。
　実力を図り、素質を測ると同時に、邪魔者の始末を平行していた。
　力が及ばぬならば死ねばいい。利用価値があるのなら使い潰してやろう。
　どちらにせよ、天夜叉(おれ)の掌で踊れよ悪魔。神たる己に楯突く者などどの道生かす術など存在し得ないのだから──────！
　
「俗物だね、彼は」
　
　溜息。
　遠目からでも見えるドフラミンゴのニヒルな笑みを一目見たのみ。それだけで男、『海東大樹』は断言した。
　あの男は、間違いなく危険だ。
　極大にまで肥大化した自我(エゴ)。
自身が世界の中心である、と。自身が世界の支配者である、と。
人一倍に膨れ上がった自尊心とプライド、そして。

「……見ていていい気分じゃあないな」

　藻掻いて、藻掻いて、その先にある渇望(ねがい)をどうしようもなく間違えてしまったその姿が、滑稽にも映った。　　
　思い返されるのは、一人の男。
　……どうしようもなく、世界の救い方を間違えた、兄。
　きっと、あの男が願うものは、そんな優しいものではなくて。きっと、彼とは相反する願いで。
　それでも、貼り付けたような気味の悪い笑みが横顔と重なってしまって、見ていられなかった。

「ところで君は、どうするつもりかな？」

　海東──────ディエンドネクストは、未だ鎬を削る二人から視線を外して、この場に残るもう一人に声をかけた。

「何が」

　透明感のある、声だった。眼前で巻き起こる砲煙弾雨の超常そのもののような戦闘風景による驚愕も興味も恐怖も、今何を感じて考えているのか、その全てが不明瞭な印象がある。
　虚空を揺蕩う蝶のようでいて、陽炎のような捉え所のない、声だった。

「観測都市(ここ)での方針、目的……まあ、    </description>
    <dc:date>2022-10-03T16:48:56+09:00</dc:date>
    <utime>1664783336</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/35.html">
    <title>目覚めのルサールカ(前編)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/35.html</link>
    <description>
      0：

　


　　　昨今、世界は頽廃している。この世の終末が間違いなく近づいている。

──────古代アッシリアから発掘された楔形文字の粘土板。約5000年前の物とされる。




1：

　血が欲しい。
　粘ついた赤色を全身に浴び、泣き叫ぶ声と命乞い、悲鳴絶叫を肴に殺戮を愉しみたい。
　ひび割れたコンクリートの上で目覚め、咆哮と共に脳髄を一心に染め上げる衝動が、ロデムを襲っていた。
　魔人たる男の声は、片時も。右からも、左からも聞こえなかった。
　と、言うより。単純に興味がなかった。
　脳より直接叩き込まれた声など、聞く価値にも値しない。
　必要なのは耳を介して聞こえる物音であり。
　必要なのは目を通した殺すべき人間の姿であり。
　欲するものは、奪いたいのは、その源となる命だけであるから。
　だから、“観測都市”へと招かれて早々にその耳で男の高笑いを聞いたロデムは、歓喜に身を震わせて只管に駆けた。

　殺せ。殺したい。殺さなくっちゃあならない。だから死ね、死んでしまえ、死に伏せろ。

　ギラリ、と淡く輝く月光を反射したナイフが、ロデムの渇望を沸き上がらせる。
　殺せ。殺せ。殺せ。
　鈍いその銀色の光を赤色にくすませてこそ人を殺す刃物の本懐だろうと。
　迷うことなく、廃ビル屋上の手摺を足蹴に。宙に浮かぶなどという異常など気づきもせずに、跳び上がった。
　高層ビルの屋上から飛んだが故に、足場はない。このままであれば地面に叩きつけられ即死する。それはいい。そこまではいい。
　問題はそこではない。そんな些事ではない。
　
　ロデムのナイフは、まるで自分との間に見えない壁でもあるかのように届かない。
　ロデムの拳は、まるで見えない誰かに押さえつけられているかのように動かない。
　ロデムは、落ちて死ぬことすら許されず、更に打つ手が一つとしてなかった。

　何故、既に足場の須くが断ち切られ地に堕ちて尚、ロデムは宙に浮いている。
　男の首を断ち切った後、持っていたロープで残っている建物に飛び移るつもりであったのに。それが叶わないのであれば落ちて死ぬのみ。けれど、その兆候もない。
　どんな不条理が起きれば、自身の指がピクリとも動かなくなるというのだ。あと一ミリメートルを肌色の首筋に寄せれば、きっと赤    </description>
    <dc:date>2022-10-12T15:48:56+09:00</dc:date>
    <utime>1665557336</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/34.html">
    <title>Ｗな怪盗/意志ある者には力を</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/heikoie/pages/34.html</link>
    <description>
      ＿むせかえる程に立ち込めた、人間だった者の匂い。
スラムでは特段珍しくもない、抵抗なき死体のサイン。
スラム中のハエが一同に集まり、犇く、ここは羽音のコンサート会場。
本来であればハイエナの如く人が群がり、そして尊厳無き奪い合いが起こっていただろう。
明日を迎えられなかった者から僅かにでも明日の糧を喰らおうと。
そうして一握りのハイエナの王以外がミイラ取りのミイラとなる、追い剥ぎ達の祭り。
共食いとも呼べる、自らの命を選ぶ事しか出来ない真の弱者達の選択。
凄惨で、陰湿で、残酷な、つまらない現実が起きる筈だった。

それが起きなかったのは、ある意味で彼等は強かったからだ。
スラムに蔓延る死を掻い潜り、少なくとも今日まで生きてきた。
だからこそ、その異常な程に『濃い』死の匂いを恐れ、近づかなかった。
ただの刺し傷などでは起こせない、人の血を全て注いだ様な、死神の足跡。
当然だ、そこに倒れているのは首を真っ二つにされた人間の死体。
身体を巡る全ての血を吐き出した様は、即ち『人の体を断ち切れる存在』の証拠でもあった。
その力が、もし自分に向けば…そう考えられる事が、スラムにおける生存条件。
進んで死神に近寄る者など、このスラムではとうの昔に朽ち果てる運命だ。

故に誰も近づかず、恐れを知らぬハエ達のヴェールが形作られる。
そうして宙を舞う黒い幕によって、この少女の人生は幕を閉じられた。
ただ生きようとしただけだった結果の果てを、遠巻きに&quot;黒猫&quot;のみが知り、見届ける。
そういう運命だった。

「…こんな『現実』は認めない、絶対に。」

突然だった。
ハエが模った死という運命の歯車が、音も無く外れたのは。
取り払われた幕の中にて、いつの間にか現れていた&quot;白衣の男&quot;の手で、少女の首が繋がっていたのは。

「＿かはっ…！？」

少女の目に、断ち切られた筈の命に光が戻った様は、まさしく神の手と言うに相応しい。
外なる世界の手で消えた命なら、その命を蘇らせるのもまた外なる世界の手だというのか。
土汚れを気にせず片膝を付いた男に抱えられ、少女は生きていた。

「ぁ…あた、し、生きて…」

混濁していた少女の意識が、次第に目の前の男を認識する。
覚えている中で最期の記憶にいた男とは、死神達とは別の男。
何処か頼り    </description>
    <dc:date>2022-09-19T20:33:49+09:00</dc:date>
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