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連鎖する飛行機事故 その1 - (2015/04/16 (木) 16:54:50) の編集履歴(バックアップ)


2月に台湾で起きた「トランスアジア航空235便墜落事故(離陸直後の故障が原因。乗客乗員58名中43名死亡)」に、3月にフランスで起きた「ジャーマンウイングス9525便墜落事故(副操縦士の情緒不安定が原因。乗員乗客150名全員死亡)」と、今年に入り何やら航空旅客機がよく落ちている。長年、飛行機が落ちる確率は「100万回に1回」とされ“最も安全な乗り物”と言われてきたが、ここまで事故が立て続けに起こると、少し不安だ。さらに、新興国の業界参入やLCC参入によって価格競争が盛んな昨今、安く飛行機に乗れるのは歓迎だが、安全面がおろそかになっていないかも気になるところ。そこで、航空旅客機の安全性について航空業界関係者に話を聞いてみた。

「たしかに、今や操縦のほとんどをオートパイロット(自動操縦)システムが担っています。ただ、離着陸の技術は、コンピューターよりもパイロットの技術の方が上で、この部分の操縦は、まだ手動に頼っているんです。一つ例をあげると、飛行機の揺れは気流に大きく影響されるのですが、こういった気流の変化(乱気流)が上空1万メートルで起きても、大きな問題にはなりにくいんです。でも、地上すれすれで下降気流が起きると、下には地面しかないので、すぐにぶつかってしまいますよね。こういった不測の事態への対応や繊細な操縦技術は、まだ自動操縦では難しいんです。ただ、ミスをすれば当然事故につながるわけで、実際、操縦ミスによる事故の多くが、“魔の11分”なんて呼ばれていますが、離着陸時に起きている、というわけなんです」

なるほど、テクノロジーが進歩したとはいえ、まだ人間に頼らざるを得ない部分があるというわけだ。

続く航空機事故。危険な航空会社を見抜くには?

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