妄想垂れ流し処@新館
http://w.atwiki.jp/himajinnomousou/
妄想垂れ流し処@新館
ja
2024-03-03T17:49:29+09:00
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迎賓スペース
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/1.html
**ようこそ、妄想垂れ流し処@新館へ
-文章系の一次創作&二次創作の妄想が散乱しております。
-主にロマサガ3の二次創作小説長編と短編。記事メニューへどうぞ。
-キャラや地名のタグから、お目当て話の検索も。[[タグ一覧からどうぞ>https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/tag]]
-お次のキリ番は30000です。特にキリ番に意味はありませんが・・・
&meta_keywords(ロマンシングサガ3,ロマサガ3,カタリナ,ミカカタ,ミカカタ,小説,SS,二次創作,RS3,妄想垂れ流し処)
**ご挨拶がてらの呟き
-25000HIT、誠に有難うございます!これも、遅筆極まる当HP等を見捨てずご来場下さる皆様のおかげでございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します!
-各話の感想等、走り書きにいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。リクエストなど承ることも可能です。ご時世柄、管理人直通の匿名感想も設置しました!→[[匿名感想(マシュマロ)>https://marshmallow-qa.com/l53gw0bdxtmdoaz?utm_medium=url_text&utm_source=promotion]]
-リクエストを頂ける際は、登場人物やイベント(ハロウィン、クリスマス他)程度のご希望まででご容赦ください!私の妄想設定が活かせる範囲での対応となりますので、その点だけご理解頂けると幸いです!
-十章、開始です。ここからは本当に妄想が迸りすぎて、原作とは展開こそ大体同じですが、その背景は全然違う様子になっていきます。
-実は最近子供が生まれまして、そのお世話などのため執筆時間が減っております。家では妻と一緒にお世話三昧なので、仕事の合間にちょこちょこ書き進められれば・・・
**更新履歴
#recent(5)
**走り書き帳
-ご自由に走り書きください
- くぅぅ、年末までに更新できませんでした、あけましておめでとうございます! 近日中には一話上げる予定・・・です・・・ -- 管理人 (2023-01-01 19:46:20)
- 近日中って言っときながら二週間以上開きました・・・。しかも、当初思っていたのと大分違う方向性の話になっていき、筆者自身がびっくりしたせいで調整に時間がかかったという・・・笑 -- 管理人 (2023-01-16 12:58:29)
- お体は大丈夫でしょうか?どうぞご自愛くださいませね。そして、遅ればせながら読ませていただきました!ギリギリでの切った張ったにドキドキさせていただきました◎ -- Sola (2023-02-18 17:12:28)
- いらさいませ! ご心配いただきありがとうございます。何とか控え気味になっている・・・気がします! フルブライトさんの見せ場が描けてよかったです! -- 管理人 (2023-02-20 10:39:32)
- GWで続きあげようとしていたものの、結局色々重なって書けず・・・も、もう間も無くのはず・・・! -- 管理人 (2023-05-08 10:43:46)
- 本編、一気にアビスリーグ編終わらせようと思ったら二話構成になっちゃいまして・・・ちょっとお茶濁しに変な話が生まれました・・・(何 -- 管理人 (2023-06-06 12:24:00)
- 更新おつかれさまです!自分もバーによく通ってピートの効いたウイスキー(アイラとか)飲んでるので、とても引き込まれました!好きなお酒にお国柄が出るの、いいですね!本編と同じく、こちらのシリーズの更新も楽しみにしています◎ -- Sola (2023-06-12 00:23:16)
- いらっしゃいませ! 私もアイラ好きなのでBARに行くと必ず頼んじゃいます! 此方のシリーズは全シリーズなんでもあり予定で不定期ですが、本編の合間にちょくちょく更新できればと思います! -- 管理人 (2023-06-12 22:49:34)
- 遅れながら、アビスリーグ編完結まで読ませていただきました!トーマスが最高にイイですねえ…恐ろしい程の敏腕さ、からの最後の自嘲気味な自己分析がとても彼らしくて素敵でした。そしてここでアラケス…!言われてみれば確かに一人だけ都会のすぐそこに陣取って活動してるのすごく異質なんですね…。智将というイメージは新鮮で目から鱗でした。それにしても、毎回これだけ地理や産業まで活かして世界観を掘り下げられる事に本当に唸らされます。お疲れ様です! -- しおと (2023-08-16 18:34:30)
- しおとさんいらっしゃいませ! アビスリーグ編はなかなか難産でしたが、少しでもお楽しみいただけたようでしたら幸いです!トーマスの内面描写は結構前から考えていたシーンだったので、私としても描けて良かったです! -- 管理人 (2023-08-17 15:50:18)
- ページデザイン、@ウィキのデフォルトから選んでいるのですが、背景黒じゃない方が読みやすいですかね・・・?(超絶今更 -- 管理人 (2023-09-11 06:56:27)
- いよいよ最後のアビスゲート・・・の前に、我ながら蛇足な気がしてならない合間の話です。でも、本当はきっと裏でこういうやりとりが毎回あるんだと思うんです・・・笑 -- 管理人 (2023-09-30 19:15:14)
- ロマサガ好きで、いつも楽しく読ませてもらってます。 -- 名無しさん (2023-11-12 02:04:30)
- カタリナ編 -- 名無しさん (2023-11-12 02:06:49)
- バーイスカンダリア -- 名無しさん (2023-11-12 02:07:49)
- 現実にあれば、伺いたくなるバーです。バー好きの通好みなお店ですね。バーテンダーとしてはロマサガのキャラが客として来るなんて是が非でもカウンターに立って接してみたいです。 -- 名無しさん (2023-11-12 02:14:45)
- 続きになりますが、ギタランド産のウォッカ飲んでみたいですねー。又ジャックローズも。最高のカクテルの一つだと思います。さらに何気にググると昨日11\11はsfcロマサガ三の発売でした。 -- XYG (2023-11-12 02:37:32)
- XYGさんいらっしゃいませ! 少しでもお楽しみいただけたようでしたら幸いです! イスカンダリアは個人的な趣向で好き勝手描いていますが、世界各地のお酒妄想楽しいです!(笑) ロマサガ3発売日、あんまり意識していなかったですがTwitter始めてから界隈では結構お祝いの声多くて、やっと覚えましたw -- 管理人 (2023-11-13 10:37:34)
- [[ご来場者様向けページ>https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/14.html]]で、SNSアカウントについて追記しました。くるっぷには妄想背景を書いていこうと思います。ブログでもいいかなとは思ったんですが、それだけのためにブログやっても十中八九放置する未来が見えたので・・・ -- 管理人 (2023-11-26 23:21:42)
- なんとか年内に1話追加、間に合いました。皆様良いお年をお迎え下さい。 -- 管理人 (2023-12-31 16:52:09)
- マシュマロにてリクエスト頂いた方へ。地雷というのは特にないので、お承りすることは可能です。 一応2点、ご要望詳細次第では私の文章力で上手く妄想できず、内容がご期待に添えない(or断念する)場合があるのがOKな方。また、わりと気長にお待ち頂ける方(数日〜数ヶ月はランダムです)。このような感じでもよろしければ、です! -- 管理人 (2024-01-16 17:35:33)
- 上記リクエスト関係続きにつきまして。お手数ですがXにご返答描かせていただきましたので、ご確認頂けますと幸いです! -- 管理人 (2024-01-18 18:59:45)
#comment()
**[[走り書き帳 過去ログ置き場>走り書き帳 過去ログ]]
2024-03-03T17:49:29+09:00
1709455769
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BAR「イスカンダリア」
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/145.html
そこは、イスカンダールという名の男が一人で切り盛りする、小さなバー。
カウンター席が幾つか用意されただけの狭い店内で、そのカウンターの両端に其々入口があるという、不思議な作りをしている。
このバーがいつからあるのか、どこにあるのか。それは、誰にも分からない。
ただ、そのバーが開いている時はいつも其々の入口から、二人の客が訪れる。
今宵は、どんな客人がここに訪れるのだろうか。
・[[第一夜【女騎士と女戦士】(カタリナ&シフ)>女騎士と女戦士]]
・[[第二夜【妹と妹分】(サラ&セシリア)>妹と妹分]]
・[[第三夜【クレイジー×ライオンハート】(ヒューズ&リッチ)>クレイジー×ライオンハート]]
・[[開店前【極寒の遊牧民と極寒の狩人】(エイリーク&ティシサック)>極寒の遊牧民と極寒の狩人]]
・[[第四夜【赤い薔薇と貴公子の義弟】(ローラ&アルベルト)>赤い薔薇と貴公子の義弟]]
・[[第五夜【英雄の子孫と英雄の始祖】(ミカエル&ジェラール)>英雄の子孫と英雄の始祖]]
・[[第六夜【魔王の落胤と太陽神の使徒】(ジョー&リベル)>魔王の落胤と太陽神の使徒]]
・[[第七夜【侍×侍】(ジュウベイ&ローニン)>侍×侍]]
2024-03-03T17:23:08+09:00
1709454188
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侍×侍
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/168.html
—ガタッ・・・カララン…コロン…——
「いらっしゃい」
イスカンダールから見て左側の扉が聞き慣れぬ音を発した後にそっと開き、それと同時にドアベルが控えめに店内に響く。
その音を不思議そうに聞きながら店内にするりと入ってきたのは、ゆったりとした布を重ね合わせたような衣服に身を包んだ男だった。
その服装の特徴は、幾つかの世界で同様のものを見たことがあるイスカンダールにはすぐに分かった。これは確か、ハカマ、と呼ばれるものだったか。
正確には袴にも様々な種類があるはずだったが、流石のイスカンダールもその詳細までは承知していない。
「お好きな席へどうぞ」
随分と物珍しいのか、扉や店内をキョロキョロと見回していたその男に対し、イスカンダールはにやりと微笑みかけながら着座を促した。
「む、これはかたじけない。では・・・おぉ、これは帝国式か・・・?」
そういいながら男は、バーカウンターに並べられた椅子一つにも、どこか物珍しい視線を向ける。
「お客さんは・・・・・・ほぅ、リャンシャンのおいでか。ふふ、うちの店は南蛮かぶれでね・・・いや、ヤウダでは南蛮とも言わんか・・・。まぁ、要するに『西の文化』を基調とした店なのさ」
「そのようだな。このリャンシャンに、斯様にハイカラな茶店があるとは存じなかった。この辺りも日夜警邏をしていたはずだが・・・」
そう言いながらも物怖じする様子なく椅子に腰掛けた男は、今度は真っ直ぐにイスカンダールを見つめる。
「私はセキシュウサイの孫、ジュウベイと申す。若輩ながら、この地方を守護するイーストガードの一翼を担っているものだ。不躾ですまぬが、店主よ。このリャンシャンにおける商いの認可証を拝見してよろしいか」
「おっと、こいつはお勤めご苦労さま、だな。私の名はイスカンダール。この店はイスカンダリア、という名前で許可を取っているよ」
そう言いながらイスカンダールはカウンター内の隅にある引き戸に向かい、ごそごそと中を漁った後、丸められた書簡を一つ引っ張り出して戻ってきた。
「こいつでいいかな、ジュウベイ殿」
「拝見しよう。どれ・・・・・・・・・!!!これはっバレンヌ皇帝の認可証!!陛下の御用商とは知らず、大変な無礼を申し上げた。済まない、イスカンダール殿」
「いやいや、しっかりお勤めを果たしてくれていることを、むしろ皇帝も喜ばれることだろう」
深々と頭を下げるジュウベイに対し、丁寧に返された認可証を受け取りながらにやりと笑って返すイスカンダール。それに合わせジュウベイは再度軽く頭を下げながら、かたじけない、と付け加えた。
「さて、そうするとお勤め中のようではあるが、ここは茶店というより居酒屋寄りでな。折角だから一杯、いかがかね」
イスカンダールが認可証を元あった場所にしまいつつ、まるで試すかのように声を掛ける。これは、状況をわかっての声かけであろう。
ジュウベイも当然そのように受け取り、これには口の端を少し吊り上げて困ったように苦笑してみせた。
「む、確かに警邏中ではあるが・・・陛下の御用商殿のお誘い、断る道理もなし。有り難くいただこう。とはいえ、西の酒には詳しくなくてな。なにか、此方の酒に近いものがあると有り難いのだが」
「酒に近い、ね。まぁ酒そのものもあるが、それではつまらんしな。さぁて・・・」
イスカンダールはしばし酒棚と向き合い思案した後、どうやら思いついたようにうっすらと微笑み、棚下から小瓶のような材料を取り出した。
その中身を少し小皿の上に取り出して、ぬるま湯に浸けていく。
—ガタタッ・・・カララン…コロン…——
イスカンダールがテキパキとオーダーの準備を進めていると、今度はイスカンダールから見て右側の扉が、先ほどと同じように妙な音を立てた後にゆっくりと押し開かれる。
そして、先程のジュウベイの様子をリピートでもするかのように不思議そうな表情でドアベルの音を聞きながら店内へ物静かに入ってきたのは、これまたジュウベイと同じような姿格好をした男であった。
「いらっしゃい。ふふ、今日はそういう日か。お客人も、扉を引き戸と間違えたな?」
「・・・ここの店主か・・・これは恥ずかしいところを見られてしまったな」
そう言いながら柔和な面持ちでカウンターへ近づいてきた男は、先客であるジュウベイに視線を向けると、スッと目を細めた。
「先客は・・・武士様であったか。拙者は・・・退散したほうがよいですかな」
そう言って半身翻そうとしていた男を、ジュウベイが制する。
「待たれよ。私もここは初めてでな、気遣いは無用だ。むしろ私などに気を使い客人を返したとあっては、ここの店主に申し訳も立たぬ」
「・・・そうでござるか。では・・・」
ジュウベイに言われて足を止めた男は、気を取り直してジュウベイと一つ離れた椅子に腰掛けた。
「そちらさんは・・・ほぅ、大江戸からお越しか。ここは茶店というより居酒屋寄りだが、大丈夫かね?」
「・・・今日は寺子屋も休みゆえ、問題はない・・・」
「そうかい、それはよかった」
そう言いながらイスカンダールは男にメニューを手渡す。すると男は意外にも手慣れた様子でメニューを開き、記載されたメニューに視線を走らせていく。
「・・・様々な世界の酒があるのだな・・・」
「ほぅ、世界の概念をご存知か。するってぇとお客さんは・・・っと、余計な詮索はご法度、だな」
「・・・かたじけない」
途中で口を噤んだイスカンダールにペコリと頭を下げながらメニューを返した男は、お任せで、と短くオーダーをすると、腕を組み静かに待つ姿勢を見せた。
しかし、その男の静かな様子の奥に潜む鋭い眼光に気づいていたジュウベイは、居ても立っても居られず、早々に沈黙を破ることとした。
「もし、そこの御仁」
「・・・なにか」
ジュウベイの問いかけに頭だけ半分向かせ、男が応える。
「私は、ヤウダを守護せしイーストガードの一人、ジュウベイと申す。御仁、相当な腕前とお見受けするが、名を伺ってもよろしいか」
「・・・イーストガード・・・聞き慣れぬ名で。拙者は・・・名乗るほどのこともない、今は国を離れた・・・しがない浪人でござるよ」
イスカンダールは棚下から瓶を2本、そして上部の棚から幾つかボトルを取り出し、カウンター上に並べていく。
客人がどちらも近い土地柄の生まれ育ちのようなので、折角だから和のテイストをベースに作ることにした。
先ずはジュウベイに出す方として、ミキシング用グラスを取り出し、順番に3つほどの材料を手際よく注いでいく。
「ローニン・・・ですか。ではローニン殿。もしやその刀・・・村正ではありませぬか?」
「!!、なんと村正をご存知でござったか。しかし抜いてもおらぬ刀を言い当てるとは、ジュウベイ殿は、良い目をお持ちですな」
「いえ、祖父の教えの賜物です。私の持つ刀も祖父から譲り受けたもので、銘を千鳥と申します」
「千鳥・・・もしや、千鳥一文字!拙者、実は国元が岡山藩でしてな、千鳥一文字の奉納されていたという厳島神社には、何度か伺ったことがあるでござる。いや、なんという偶然か」
ミキシンググラスに氷を詰め、バースプーンで静かに中身をステアしていく。
ミキシングでステアするときは指の動きだけに集中し、静けさと滑らかさを維持することが重要だ。イスカンダールは、少しばかりこのステア技術には自信がある。
そして程よくステアした中身をショートグラスに素早く注ぎ入れ、あとは最後の仕上げを待つばかり。
つづいてはローニン殿の分だ。此方は直接グラスに作る、ビルドスタイルで提供する。
まず足のついたロングスタイルのグラスを用意し、そこに2種の材料を注ぎ入れ、最後にお湯を入れておいた魔法瓶の中身を注ぎ込んだ。
「がーでぃあん・・・ですか。そのような組織があったとは存じませんでした。秘宝・・・七英雄が狙いそうです。これは陛下にご報告すべきだな・・・」
「イーストガードという組織も拙者は存じてなかったでござるが、ジュウベイ殿を見ればその組織が良き志の集いであるのは分かるというもの。その七英雄という存在も、将軍同様に注視せねばならぬ存在のようでござるな・・・」
ジュウベイに用意したグラスには戻しておいた桜の塩漬けを最後にそっと入れ、ローニンのグラスには、スライスしたレモンを入れる。
これで、完成だ。
「さ、お二人とも。おまたせしたな」
そう言って差し出されたグラスを、2人は物珍しそうに覗き込む。
ジュウベイのグラスは淡いグリーンの色合いに、沈んだ桜の花が見えるショートカクテル。そしてローニンのものは、ほんのり湯気のたつ淡い琥珀色のロングカクテルだ。
「これらはどちらも、さる著名なバーテンダーが考案した和酒ベースのカクテルでな。和酒はそのまま飲んでも勿論美味しいんだが、実はカクテルの素材としても非常に魅力的なんだ」
イスカンダールの口上を聞きながら、2人は早速グラスを手に取り、一口啜る。
「・・・おぉ、これは美味い。中身は酒と・・・茶の風味?」
「御名答。そいつには純米酒の他にグリーンティーリキュールを使っていてな。今日は確か、桃の節句(*2024/3/3掲載話)だったろう。だから仕上げの塩漬け桜がポイントなのさ」
言われてジュウベイがグラスを持ち上げると、揺らめくグリーンの中に沈み込んだ桜の花びらが、ゆらりと揺蕩う。
「此方も、とても美味だ。店主、これはひょっとして、焼酎を使っているのか?」
「ふふ、ローニン殿も流石だな。そいつは焼酎にチェリーブランデーを入れたものだ。こっちもチェリーで桜繋がり、というわけだな。甲類ではなく乙類・・・本格焼酎を用いるのがポイントでね、焼酎の種類によって様々に風味が変わる。今回は、麦焼酎で作ったものさ」
イスカンダールの説明を聞きながら、2人はグラスを再度傾ける。
「そうか、今日は桃の節句だったな・・・。うむ・・・おたま殿に、何か手土産でも・・・」
「・・・ほぅ、ローニン殿、そのおたま殿とは、いい仲なので?」
「あ、いや、その・・・そういうわけでは・・・!」
杯を傾けながら和やかに談笑するサムライ2人を前に、イスカンダールも余った戻し桜の花びらを小さな赤い盃に乗せ、そこに酒を注ぐ。
「そういえばどこぞの世界では、もうすぐ春か。花見に繰り出すのも、悪くないな」
そんなことをつぶやきながら、イスカンダールはちびりと盃を傾けた。
登場したお酒(今回は2つとも、バーテンダー上田和男氏のレシピを使用)
・春暁
日本酒、ストリチナヤウォッカ、グリーンティーリキュールをステアしてグラスに注ぎ、そこに戻した塩漬け桜を入れたお洒落カクテル。桜を戻しすぎないのがコツらしい。グリーンの色合いが美しく、程よい桜の塩気も相まった雅な仕上がり。使う日本酒は辛めのものが個人的には合うと感じる。
・冬桜
乙類焼酎、チェリーブランデーをグラスに直接注ぎ、あとはお湯でアップ。最後にレモンスライスを入れて完成。乙類焼酎とは芋・麦・米など様々な素材で作られる「本格焼酎」の類で、種類も様々。そのため、使用する焼酎で風味が結構変わるカクテル。まだ肌寒い新春に飲むのにぴったりの一杯。材料さえあれば簡単に作れるので、寝酒にもよし。
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2024-03-03T17:22:02+09:00
1709454122
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妄想垂れ流し処的ロマサガ3人物設定
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/74.html
**妄想垂れ流し処的ロマサガ3人物設定
-検索の結果なのか、ここに直で辿り着く人が多いようなので、ちょっとだけ注意書き追加しておきます。
-基本的な情報はロマサガ3公式の設定をそのまま流用しているので、そこに差異はないような表記になっています。単純なロマサガ3のキャラ設定をご覧になるのに、基本問題はありません。
-現在掲載中のカタリナ編に関わる若干のネタバレがあったりなかったりしますので、読者の皆様の閲覧はその辺をなんとなく踏まえたうえでよろしくお願いいたします。
-妄想本編の進行に合わせて、記載人物が増えたり内容が変わったりするかもしれませんし、しないかもしれません。
2024/2/28 書籍による情報の表記違いについて補記(サラ、エレン、ノーラ)
**主要人物(順不同・大体登場順?)
妄想垂れ流し処的ロマサガ3キャラ設定
(キャラ情報についてはNTT出版「ロマンシグサ・ガ3基礎知識編」、アスペクト社「練磨の書」、SQUARE ENIX「サガクロニクル・増補版」を参照)
-カタリナ=ラウラン
性別:女性 年齢:24歳 肩書:ロアーヌ貴族 初期宿星:辰星
モニカの侍女で護衛も務める剣士。貴族の家系の出身で責任感が強く、常に沈着冷静。その剣技と性格がミカエルの父フランツの目に留まり、15 歳の頃よりモニカの側につけられ、ロアーヌに伝わる聖王遺物マスカレイドを授けられ、ミカエルにも絶大な信頼を寄せられている。(wikiより抜粋)
当HPで扱う妄想長編の主人公です。
wikiの紹介や他の皆様の描く物語では貴族としての品格に溢れる麗人としての描写が多いように感じておりますが、しかしながら当HPでは貴族然としたシーンがあまり無い上になんか姉御キャラです。
狙ったわけでもなく、なんかそうなっちゃっただけです。
貴族なんだけど姉御気質。しかしそこはかとなく貴族らしい世間知らずと真面目さで世界を渡り歩く女剣士。
情に脆くて少し直情的で、腕っ節はあるけど頭脳プレーはちょっと苦手かも?
なんか皆様の期待するカタリナとは違う気がしてますが、もう後にも引けない惨状です。
本編描いていると、なんだかんだ、所々で物の見方が恋愛脳です。もしかしなくても、この人が一番キャラぶっ壊れているんじゃないだろうか・・・
ちなみに、当方HPにはマスカレイド強奪の犯人は誰なのか、みたいな検索で辿り着く人も案外多いのですが、これについて主に言及しているページはあんまりないように見受けられます。ゲーム中でも、結局それらしい人物は一切出てこないですしね。マスカレイド奪還の瞬間の、なんとあっさりしたことよ・・・。いやまぁそれもまたロマサガっぽいな、で片付くんでいいんですけどね。
当然ながら当HPは妄想の産物なので、妄想の赴くままに本話題に関しても一応の決着は物語の中でつけていますが、本当のところは、やっぱりちょっと興味ありますよね。ゲーム中でも数あるとされる没ネタの中に、そういったストーリーがあったのかもしれません。リマスターの後に完全リメイク・・・はないか・・・
<覚書抜粋>
・ロアーヌ貴族
・168cm・53㎏
・黒天の月14日
・B型
・趣味:剣術・絵を描くこと
・大切な物・好きなこと:マスカレイド・武人の誇り
・苦手な物・キライなこと:ぬるぬるした生き物、タバコ
・好きな食べ物:実は甘いもの好き(でも、あまり食べない)
・好きな異性のタイプ:誇り高く、落ち着きのある人
-ミカエル=アウスバッハ=フォン=ロアーヌ
性別:男性 年齢:27歳 肩書:ロアーヌ侯爵 初期宿星:鎮星
ロアーヌの若き侯爵。容姿端麗。軍隊の指揮能力に優れ、領民の評価も高い。(wikiより抜粋)
wikiの説明を見る限りでは完璧人間そのものですね。
何分現時点では妄想本編にあんまり絡んでいないので、作者自身このお方のキャラを掴みかねています。
スーパーマンか、思いの外人間臭くなるか、どっちかなぁ。
でもこのお方に関してはそのどちらも描写を拝見したことがあるので、もっと違う方向に行きたいな・・・とか言ってると、酷いことになるんですよね。
数年前の段階に比べたら出番も増えてきましたが、未だこの人のキャラは作者自身よくわかっていないという・・・
<覚書抜粋>
・ロアーヌ侯爵
・185cm70㎏
・黄金の月10日
・A型
・趣味:外出(お忍びで)、入浴
・大切なもの、好きなもの:ロアーヌ侯国、モニカ
・苦手なもの、嫌いなもの:子ども、物わかりの悪いヤツ
・好きな食べ物:生野菜、ワイン
・好きな異性のタイプ:文武に優れ、かつ美しい人
-モニカ=アウスバッハ
性別:女性 年齢:19歳 肩書:ロアーヌ侯爵の妹 初期宿星:熒惑
ミカエルの妹。誰よりも兄を慕い、性格はおとなしいが行動力はあり、剣術や馬術を身につけている。兄と同じく容姿端麗で、ブロンドの髪と鮮やかなピンク色の服が特徴。(wikiより抜粋)
戦うお姫様って個人的に大好物ですが、いかんせんモニカ様はお姫様過ぎてその描写に困ります。なんで、現時点では単なる世間知らずのお嬢様でしかないという、残念な扱い。モニカ様ファンクラブの方々に◯されそうです。
しかし彼女のブラコンはきっとそのうち兄を救う。
と思う。
何気に行動力はピカイチだと思うんですけどね。
ファイナルレターはアウスバッハ兄弟のためにあるロマン技だと思います。
突如サザンクロスとかぶっ放す仰天キャラに変貌しましたが、まぁ、作中の都合上、八つの光の記憶継承による能力強化という点で強引に納得してもらうしかないのです。こう考えると、ロマサガ2の設定は本作にも非常に活かしやすい点が多いですよねぇ・・・
<覚書抜粋>
・ロアーヌ侯女
・162cm45㎏
・赤火(せっか)の月24日
・A型
・趣味:読書、花の世話、日光浴
・大切なもの、好きなもの:兄、母に貰ったペンダント
・苦手なもの、嫌いなもの:クモ、兄を狙うもの
・好きな食べ物:柑橘類、ハーブティー
・好きな異性のタイプ:夢を追う人、自分にないものを持っている人
-ユリアン=ノール
性別:男性 年齢:20歳 肩書:シノンの開拓民 初期宿星:歳星
シノンの開拓民。死触で妹を失っていたがシノンに移住してエレンと出会い、行動力のある本来の性格を取り戻し、エレンに恋心を抱く。自分が正しいと思う事を行なう正義感の強さを持ち、それを認めたハリード・好意を持ったモニカの両名の推薦でロアーヌのプリンセスガードへ入隊を誘われる。(wikiより抜粋)
あんまり髪の色以外に特徴ない感じに思ってましたが、ゲームのテーマに最もストレートに向き合える、ザ•主人公だなあと、今回の妄想を始めてから思い直しました。
しかし一番主人公らしい感じだと逆にそうしたくなくなる作者によって、不遇な扱いが予測されます。
しかし彼は今後、とても重要な役どころが待っています。
って思いたいんですが、なんも考えてないです。
現状はイチャイチャ担当かな・・・。
というかリマスターのイベントで初めて知ったのですが、妹を失ったのって、シノンにきてからだったんですね。てっきりその前だと思っていました。まぁ、あのシナリオ自体後から作ったものでしょうし、多少の矛盾を感じる部分は過去の設定からしたら出てくるのは仕方ないのでしょうが・・・そういうのって、こういう二次創作している側にしては何気に頭抱えるポイントですよね(何
<覚書抜粋>
・175cm62kg
・青木(せいもく)の月17日
・O型
・趣味:仕事(開拓)、その後の食事
・大切なもの/好きなもの:朝の光、仲間
・苦手なもの/嫌いなもの:曲がったこと、争いごと
・好きな食べ物:ボイルドエッグ、温野菜
・好きなタイプ:美人
-エレン=カーソン
性別:女性 年齢:20歳 肩書:シノンの開拓民 初期宿星:太白
シノンの開拓民で、サラの姉。健康的な美人で、ユリアンをはじめ村中の男に言い寄られるが、本人は恋愛沙汰には全く興味が無い。村の腕相撲大会で優勝するほど男勝りで腕っ節が強い。ヤキモチ焼きでプライドが高く、普段は表に出さない。ユリアンとサラの面倒を自分が面倒を見ようとするために旅に出る。(wikiより抜粋)
カタリナの次に大好きなんです、エレン。
カタリナスキーは大体みんなそうだと思うんだよね!
一応当HPの中では一番、妄想本編と原作のイメージが近いキャラじゃあないかと作者は勘違いしてます。
そして宣言します。ハリエレです。
あ、宣言しなくても分かりますか、そうですか。
どうしても片手斧だけでは納得できず、妄想本編ではグレートアクスもぶん回す怪力娘ですが、まぁいいよね!
そして数年の製作期間を経ていつの間にかグレートアクスブームは去り、普通に片手斧で戦っています。
閃き素質等々からしたら結構彼女には体術を扱わせている作品も多いように見受けられますが、なんだかんだ自分は初期装備のイメージが強いのでそのままです。効率求めたらこの人以外にも、何人かは体術マスターになっちゃいますしね笑
ちなみに、エレンの好きなタイプの傾向ってまるっきりダメ男に捕まるパターンに見えるのは作者だけですかね・・・?(何
<覚書抜粋>
・170cm57㎏(書籍「サガクロニクル・増補版」では52kg表記)
・白水の月(はくすい)30日
・A型(書籍「サガクロニクル・増補版」ではO型表記)
・趣味:乗馬、格闘
・大切なもの/好きなもの:サラ(妹)、風を感じること
・苦手なもの/嫌いなもの:高い場所、勝負に負けること
・好きな食べ物:りんご、固焼きパン
・好きな異性のタイプ:強い人(逆に守ってあげたい人も)
-ハリード
性別:男性 年齢:33歳 肩書:流浪の王族 初期宿星:太白
トルネードの異名を持つ流浪の剣士。色黒で長髪を後ろに纏めている。その正体は神王教団に国を滅ぼされたゲッシア朝ナジュ王国の王族エル・ヌール。心の隅では、王国滅亡時に生き別れたファティーマ姫を探している。初代国王アル・アワドの愛剣カムシーンに憧れ、自らの曲刀にもその名を冠している。腕は立つが金にがめつく、これは集めた金で王国再建を考えているため。(wikiより抜粋)
本編ではカタリナと並んで腕っ節のあるおっさんです。
すんごく渋い感じで進めたかったのですが、作者に渋さがなかったために、変にお茶目なおっさんになってしまっています。
面倒見がいいし、意外とノリもいい人になってしまいました。
でもおかげでとても動き易く、随所で活躍してくれます。
やはりこの人にはがめつさで一番目立ってほしいという作者の歪んだ願望が、本編の随所に現れてしまっています。でもやっぱり、未だにカタリナに並ぶ実力者という立ち位置で頑張ってもらっています。
<覚書抜粋>
・流浪の王族、ゲッシア朝のナジュ王国の一族
・190cm・82㎏
・黒水の月7日
・B型
・趣味:貯金、唄を歌うこと(プロ並み)
・大切な物・好きなこと:姫(ファティーマ)、カムシーン
・苦手な物・キライなこと:神王教団、金にならない仕事
・好きな食べ物:酒(強めのもの)、トマト
・好きな異性のタイプ:やさしい人(姫
-サラ=カーソン
性別:女性 年齢:16歳 肩書:シノンの開拓民 初期宿星:歳星
シノンの開拓民で、エレンの妹。姉とは正反対で消極的だが頭はよく、姉からの自立心も持っており、決心した時の行動力は周囲の人間を驚かす。(wikiより抜粋)
最も作者の妄想が最悪の形で具現してしまった、とっても可哀想な子ですね。
消極的などという公式設定はどこへやら、誰よりもぶっ飛んだ思考の持ち主になってしまっています。
申し訳ない気持ちしか浮かんでこないです。どうしてこうなったのかいまいち作者にも分からないのですが、単にギャグ担当が欲しくてわりかし最初からいるのがこの子だった、ってだけかもしれません。
でもやっぱ書いてて一番楽しいです、サラ。
少年とつるみ出してからは、物語の特性上ほとんど出番がなくなってしまいました。キャラクター絵の雰囲気がどことなく似ている雰囲気から、某書の提唱らしい双子説もあながち・・・とか密かに思っていたのですが、それも今回のリマスターの追加エピソードにて恐らく違うということもはっきりしたので、今後はどんなふうに仕上げて行こうか、頭を悩ませるキャラの一人です。
ちなみに緑木の月がこちらの基準で何月を指すのか自分が知る限りは不明なんですが、追加エピでなんと赤ん坊でありながら言葉を喋ったことからすると、死食がその年の終わり近くに起きていると仮定するなら、1年近くなれば子供の成長スピード的には聞いた言葉をなんとなく口にすることがある程の成長速度の赤ん坊もいるそうです。なので、1月って考えるのが自然なのかなー、とか無駄に考察したりしています。
<覚書抜粋>
・ロアーヌ開拓民の娘(だが…?)
・156cm42㎏
・緑木(りょくもく)の月 1日
・O型(書籍「サガクロニクル・増補版」ではA型表記)
・趣味:色々空想すること、料理
・大切なもの、好きなもの:旅の行商人から買った北方製のブローチ、お天気雨
・苦手なもの、嫌いなもの:雷、知らない人、おばけ
・好きな食べ物:パンプキンパイ、ラズベリージャム
・好きな異性のタイプ:自分と価値観が同じ人
-トーマス=ベント
性別:男性 年齢:22歳 肩書:シノンの開拓民 初期宿星:辰星
シノンの開拓民で、シノン一の豪農・ベント家の生まれ。若者達のリーダー的存在で、愛称はトム。家訓に従い、戦闘から料理まで器用にこなす。
ピドナの本家はクラウディウス家ゆかりのメッサーナの名族で、現当主は彼の祖父の弟。(wikiより抜粋)
実は作者はトーマス主人公でゲームをしたことがない(というか半分くらいしか主人公やってないけど)ので、あんまり愛着も無かったんです。
なのに、妄想本編でまさかここまで縦横無尽に活躍するとは思いませんでした。なにこの万能キャラ。
このお方なしに妄想本編は成り立ちません。むしろ主人公でいいんじゃなかろうか?
八つの光なので、当然トムも腕っ節は当然あるはずなのですが、その辺の描写は他の腕っ節しかない(失礼)人たちに任せて、彼なりの活躍でめいっぱい動いてもらおうと思っています。でもトレードって全く設定らしい設定がないものですから、この作者が書くと頓珍漢な似非物語にしかならないんですよね・・・笑
<覚書抜粋>
・181cm73㎏
・緑天の月8日
・AB型
・趣味:読書、コインのコレクション
・大切なもの、好きなもの:祖父
・苦手なもの、嫌いなもの:犬
・好きな食べ物:チーズ、ベイクドポテト、おじいさまのつくったチキン料理
・好きな異性のタイプ:芯のしっかりした人
-ポール
性別:男性 年齢:20歳 肩書:元盗賊 宿星:歳星
冒険家に憧れて旅立った青年。ある時襲われた野盗に強引に手下にさせられて現在は盗賊になっているが、性根までは腐っておらず、人身売買は嫌っていて、特に女性に対しては対応が異なる。故郷のキドラントでは恋人・ニーナが帰りを待っている。(wikiより抜粋)
主人公キャラより早くに妄想本編で活躍(?)する、ぶっちゃけMVPレベルのキャラ。
何となく登場させてから話の流れで大活躍してしまってますが、ゲームではあんま使ってなかったです(笑
こいつのせいでカタリナさん頭脳プレー不得意説が作者の中で確立されてしまいました。
物語の中でどんどん頭角を現してしまい、主役級のキャラをがっつり食うほどのモンスターに豹変。なにしろ彼女もいるし、完全勝ち組キャラクターと化してしまいました。解せぬ・・・
-ノーラ
性別:女性 年齢:23歳(書籍「サガクロニクル・増補版では27歳表記) 肩書:職人 宿星:歳星
代々続く由緒ある鍛冶工房を継いだ鍛冶屋。先代である父の仇を探すため旅に出る。職業柄、武器の扱いが得意。(wikiより抜粋)
初回プレーこそ旅に同行させてましたが、それ以降は鍛治オンリー。妄想本編でもその流れを引き継いでいます。現状最も常識人キャラです。
ピドナで出来たカタリナの初めての友人という位置付けでして、いいサポートぶりを発揮してくれてます。
やはり鍛冶というスキル持ちな以上、本編ではそこまで絡む活躍は難しい感じですね。でもみんなの姉御的な感じで、頼られながらみんなを見守るキャラっていうのはこのくらいの立ち位置が個人的には好きです。主人公のお姉さん的な立ち位置というか・・・(何
-シャール
性別:男性 年齢:30歳 肩書:元術戦士 宿星:鎮星
ミューズを守る忠実な男。クレメンスの元部下で優れた術戦士だったが、現在ピドナを支配するルートヴィッヒには従わず、利き腕の腱を切られる(民衆から信頼があったため処刑は免れた)。(wikiより抜粋)
サブキャラの中ではかなり好きです。でもあのグラは改善すべき!
シャルミュはいいものだ。
活躍させたいけど妄想本編でも勿論ミューズにべったりなので、今後の展開次第でどうなるか、ですね。
どちらかというとミューズがぶっ飛び設定になったおかげで、それに振り回される感じの立ち位置になりました。でもまぁシャルミュですからして、そのへんは大人の余裕でなんとか抑えてもらう方向性です。この人もなんだかんだ、主役級のキャラ設定ですよねぇ・・・。サガフロ2みたいなシステムだったら、この人のストーリー楽しそうだなー、とか。
-ミューズ=クラウディア=クラウディウス
性別:女性 年齢:22歳 肩書:深窓の令嬢 宿星:熒惑
メッサーナ王国の首都ピドナの名家クラウディウス家の元令嬢。父クレメンスの暗殺後はピドナ旧市街に隠れ住み、その優しさで周辺から女神のように慕われている。(wikiより抜粋)
あんまり妄想本編では病弱な感じがしませんが、公式では病弱キャラでしたね。
妄想本編ではなんか術が扱えることになってたり他にも妄想設定してる人ですが、そんなこたぁない。
取り敢えず、龍神烈火拳が最も似合うおなごですよね。
まさかの四魔貴族に挑むPTに入るほどの強者に変貌。ミューズパンチをさせた時点で満足していたのですが、メッサーナ関連ではどうしてもこの人が主役にならざるを得ないので、どうあがいても物語の中心人物の一人です。
-フルブライト二十三世
性別:男性 年齢:23歳 肩書:商人 宿星:鎮星
大商家フルブライト家の 23 代目当主にしてフルブライト商会会長。世界経済の掌握を考えている野心家。術法も心得ている。(wikiより抜粋)
ゲームではまさかの一度も仲間にしたことがないという。
妄想本編ではトーマスと悪巧みをして馬鹿笑いしてる姿が好きです。
彼の本領発揮はいつ頃なのか・・・。
なにやら某アプリによると将来はベント艦隊とともに海賊狩りをするらしいですが、あんた商人ちゃうのか、と。とはいえ冒険には経済の側面は欠かせない要素ですから、彼は最後までちょいちょい関わります。
-ウォード
性別:男性 年齢:37歳 肩書:北方人 宿星:太白
ユーステルムに住む、腕力と体力に優れる屈強な大男。ユーステルムは初代ロアーヌ侯フェルディナンドと侯妃ヒルダの故郷であり、彼も 2 人の血を引く子孫のため、ミカエルやモニカとは遠い親戚にあたる。狩り場に巣食った魔物を退治する仲間を探している。(wikiより抜粋)
別に嫌いじゃないんですが、妄想本編的にはあんまり旅に出る理由もないし、使いどころに困ります。
ひょっとしてもう出番ないんじゃなかろうか・・・。
というわけで氷の剣探索にて再登場。もうユーステルムでしか活動しないもんですから、ここしかないな、と。腕っ節か頭がぶっとんだ主役キャラに比べると、なんだかんだ常識人な感じに仕上がってしまっていますね。
-詩人
性別:男性 年齢:不明 肩書:聖王記読み 宿星:辰星
聖王記を語り歩く吟遊詩人。(wikiより抜粋)
説明少ない(笑
うざいからって謀殺だめ、絶対。
妄想本編ではどのように扱われていくのか、大筋はあるのですが楽しみなキャラの一人だったりしてます。
いろんなところで出てきては何かと美味しいところを持っていくキャラです。役どころはほぼほぼ記載当初から決まっているのですが、お披露目はいつになるのやら・・・
<詩人の歌・覚書>
聖王三傑の一 猛々しきフェルディナント メッサーナの王位を望まず ヨルド海を押し渡る あれ果てたミュルスの村に 足跡を記し 魔物満ちたる森を抜け 古ロアーヌの廃虚へと たどり着く 勇者の後には道が出来る フェルディナントの後に 続々と押し寄せる人の群れ ロアーヌの都はよみがえり ミュルスの村は港となった ついにフェルディナントは ロアーヌ侯の位を得 予言どおりに国を立てた
聖王・魔王ゆかりの品々 七星剣 氷の剣 栄光の杖 マスカレイド 聖王の槍 妖精の弓 聖王のかぶと 銀の手 聖王ブーツ 王家の指輪 魔王の斧 魔王の盾 魔王の鎧
アビスの四魔貴族の一人 魔海侯フォルネウス 西太洋のいずこにか 巨大な宮殿を築き 船を襲い嵐を起こし 世界の海を支配せり 聖王 大船を造り 魔海侯に七度挑むも七度敗れる 玄武術士ヴァッサールいわく 島を動かし沈まぬ船となすべしと 聖王 冒険のすえ オリハルコーンを得 玄武術士の力によって島を動かす 島をバンガードと命名し 決戦へと乗り出した さすがのフォルネウスも バンガードを沈めること能わず 聖王ついに魔海侯の宮殿に突入し フォルネウスをアビスへと追い返し アビスゲートを閉じた
アビスの四魔貴族の一人 魔龍公ビューネイ タフターン山の高き頂きに巣窟を築き 大空を我が物顔に舞い 地上の者どもを見下ろした 聖王地上より戦いを挑むも 魔龍公は地をはうものを相手にせず ルーブ山地に住まいし巨竜ドーラ 聖王の説得により 聖王を背に乗せビューネイに挑む 竜と人との力によって さしもの魔龍公も敗れ ゲートの彼方へ追いやられた
ビューネイのさりし後 大空を支配せしはドーラであった しかし巨竜ドーラは 聖王のいさめも聞かず 村を襲い宝をかすめ肉を食らった ついに聖王立ち上がり ルーブの山をのぼっていく 竜を殺すは聖王が定め 竜を殺すは聖王が定め 人と竜とは戦いの火花を散らし 聖王の剣深々と竜の体を突き通す さしもの巨竜も血を流し さけびを上げて息絶えた 聖王瞳をぬらし声を上げ ルーブの山を震わせた
-フェアリー
性別:不明 年齢:不明 肩書:妖精 宿星:太白
地元はジャングルだが、世界を巡業する見世物小屋に捕まっている。悪戯好きだが恩情には厚い。
一般的に知られる妖精のイメージと違い、腕力・素早さがかなり高く、魔力がかなり低い(体力だけは小柄な体格に相応)。(wikiより抜粋)
こんなはずじゃなかった第二弾です。
妄想本編ではなんか知的な感じも漂うマスコットキャラですが、一応能力的には原作に忠実な設定のつもりです。
槍をぶん回す姿がSoCute!
あらゆる生物と会話が可能とか、もうチートすぎて困ったりしていますが、公式設定ですから、これは物語に大きく役立たせていただきます。彼女(?)にもしっかり今後も働いていただきます。
-ハーマン
性別:男性 年齢:39歳 肩書:元海賊 宿星:太白
グレートアーチに住む、白髪で義足の老人。正体は南方を荒らし回る温海の海賊の首領ブラック。9 年前メッサーナ王国の海賊討伐から逃れる途中、西太洋でフォルネウスに船を沈められた時に左足を喰われて生気も吸われ、現在の姿になった。(wikiより抜粋)
けっ。
って言われたことある人は数しれず・・・のはず。謀殺だめ、絶対。
格好いいし人気もある人なので、作者の僻みで不遇な扱いを強いる予定です。
オヤジキャラ成分の不足しがちな話なのでキャラ的には重宝してます。
というわけでブラックに戻る段階まで来たわけですが、さてこの後どうしようか悩むキャラです。なにしろ将来は艦隊に成敗される運命らしいので、あんまり気の良いおっさんやらせてもなぁ・・・って感じです。
-キャンディ(タチアナ•ラザイエフ)
性別:女性 年齢:14歳 肩書:放浪娘 宿星:鎮星
クマのぬいぐるみを抱えた家出少女。出会う度にミルフィーユ、エクレア、ババロア、タルト、シャーベット、クレープ、キャンディー、スフレといった洋菓子を由来とした 8 つの偽名を使い分けるが、実はメッサーナ王国の都市リブロフの大商人ラザイエフ家の末娘。(wikiより抜粋)
筆者自身はよくミュルスで絡まれました。
鍛えれば強いとは聞いたものの、面倒で初回プレー以降メインメンバーにした事も無く・・・
本編ではバイト娘になってますが、この先どうなる事やら、です。
ちなみに筆者初期パーティーはエレン、ノーラ、詩人、タチアナ、ハリード、ハーマンでした。the.初心者パーティー。
何をどこでどう間違ったのか、ある種のチートキャラに仕上がってしまいました。この年齢でこんなんあるわけないやろ!ってツッコミはなしです。なにせ妄想ですから!
-ティベリウス
性別:男性 年齢:47歳 肩書:神王教団長 宿星:熒惑
死食を生き延びた運命の子を神王として崇める神王教団の教祖。神王を信じる者には寛大だが、教団に害をなす者には容赦しない。ゲッシア朝ナジュ王国からの弾圧に抵抗し、ハマール湖の戦いに勝利してゲッシア朝を滅ぼした。また自分や身内にも厳格で、幹部マクシムスが教団を悪用した事を知ると裁きを与えようとし、神王を愚弄されると激しい怒りをあらわにする。(wikiより抜粋)
えー、本編に出てきたのに即座に追加するのを忘れていたレベルで筆者も使ったことがないのがバレバレの御仁。
イメージは強面の近所のお爺さんみたいな。いやもうほんと神王教団のトップともなればカタリナ長編的にはかなり重要キャラといってもいいと思うんですけれど、全くイメージも思い浮かばなくて困っちゃいますね。
出番が今後あるのかもよく分かりません。
いやこれ、出番本当にないかもしれません・・・
-ロビン
性別:男性 年齢:22歳 肩書:覆面の怪傑 宿星:辰星(偽:熒惑)
ヤーマスに現れる謎の覆面男。ドフォーレ商会の悪事を懲らしめる正義の味方。能力が平均的に高く、得意な小剣は無条件に消費WPが1少なくなる。名前の由来はバットマンの相棒のロビンから。外見やキャラクターの背景のモデルは怪傑ゾロ。(wikiより抜粋)
やってきました怪傑ロビン。筆者はてっきりロビンフッドとかを由来にした義賊的なもんなのかなーとか勝手に思っていたんですけれど、バットマンの相棒だったんですね。アメコミ全く読んでないので思い至りませんでした。そしてネタ元のゾロも知りませんでした。
ちなみにプレイ時には小剣をそもそも使うことがあまりなかった筆者は、主力メンバー採用したことが殆ど記憶にありません。倉庫で仲間にするか否かで断るときの選択肢がロマサガっぽいなーとかそれくらいしか印象になくて本当に申し訳ない限り。
というか物語の進行上うっかり旅立ってしまったわけですが、ヤーマスの町の平和は本当に大丈夫なんですかねぇ・・・
-ウンディーネ
性別:女性 年齢:34歳 肩書:水術士 宿星:辰星
モウゼスの町の北半分を支配する天才的な玄武術士。男好きで、優男を集めて周りに置いている。南の朱鳥術士ボルカノと争う。白虎術の消費JPが1少ない(肩書きの玄武術の消費JPは通常通り)。(wikiより抜粋)
ウンディーネ様です。
まぁ術を活用できていない筆者としては案の定真面にパーティで使ったことがないんですが、キャラとしては大好きです。
彼女は特技が特技なので、色々特定イベントでは活躍していただきます。
そんなわけで、まさか主人公でもなくこの人が実質的にバンガード動かしたり四魔貴族打倒したりと、これまた主役級の活躍です。魔術をゲーム時代に使わなかったせいであんまりイメージが少なくて、でも弱いのも興醒めだし、まぁ強いんやろ・・・の精神で書き上げたら、ああなりました・・・
-ゆきだるま
性別:不明 年齢:不明 肩書:雪だるま 宿星:辰星
オーロラに隠れた雪の町の住人。仲間になる雪だるまは「○○なのだ」「○○のだ」という口調。300年前に聖王と一緒に氷の剣を取りに行ったことがあり、同じく氷の剣を取る主人公に協力する。見た目通り雪で出来ているため、雪の町と氷銀河から出られない。永久氷晶を身に付けさせると外界に連れて行ける。(wikiより抜粋)
ゆきだるまさんです。
彼らがどうやって歩き、物を持ち、攻撃を仕掛けるのか。私、気になります!
いえまあ、どう足掻いてもこのキャラが出てくるとコミカルな雰囲気になりますよね。扱いがなかなか難しいところです。
ボストンと象と妖精で人外パーティーとか、一度は組んだことありますよね!
・・・ありますよね?
無事に永久結晶で自滅ルートも回避したことで、今後ひょっとしたら出番があるかも・・・ないかも・・・いやどうやって出すんだこれ・・・
-ボストン
性別:不明 年齢:不明 肩書:ロブスター 宿星:辰星
世界の最果てに住むロブスター族の戦士。「バンガードに乗ってみたい」とパーティーに申し出る。鎧代わりの外骨格を持ち、ハサミを使った強力なパンチを使用する。(wikiより抜粋)
ボストンさんです。
例によって、初登場からすぐの追加を忘れていたパティーンです・・・。
ハサミが強い、という話は聞くものの、如何せん仲間になるタイミングが遅いと育てる気力が湧かずに、人外パーティー以外では全く使用した事ないです・・・。
そんな訳で本作でも見た目のインパクト要員です!
-少年
性別:男 年齢:不明 肩書:???? 宿星:鎮星
各地を放浪している、黒い髪と瞳を持つ少年。生まれてすぐ腐海に捨てられ、関わった者全てが死ぬため他人を拒絶しており、世界各地のパブ等で頻繁に姿を見かけるものの話しかけても「構わないで」としか言わない。(wikiより抜粋)
さて、宿命の子です。
この人も実は結構早くから本編に顔は出していたんですが、なんで今更ここに載せているのかというと、まぁ完全に忘れていたっていうだけで特に意味はないんですよね・・・。
ロム内のおなグラ没データにテレーズという名前がついていた、という小ネタから、本編ではそのままサラ先生によりテレーズと名付けられています。名前ないとやりづらいですしね。でもテレーズって言ったら弓使いでしょ、って思うRS2世代。
原作的にも役どころははっきりしているのですが、そこに向かうストーリー付けに苦労するキャラです。まぁそんなに出番ないでしょうから、しばらくは短編でサラさんに弄られているキャラです。
-レオニード
性別:男性 年齢:不明 肩書:ヴァンパイア伯爵 宿星:鎮星
600年前の魔王や300年前の聖王とも面識がある吸血鬼。伯爵の爵位を持つ。城の奥には聖王の血を受けたという聖杯があり、たどり着き手に入れた者に従う。(wikiより抜粋)
伯爵です。
番外編では有り難いことにリクを頂いたことで出演しておりますが、妄想本編では現時点でまだ名前が僅かに出た程度です。これ、出番あるのでしょうかね・・・笑
最近RSで話題になったので、そういえば載せていなかったな、ということで載せてみました。
上記の通り、つい先日(R3年10月上旬)にロマサガRS内イベントにて、彼が過去人間であったこと、魔王によりヴァンパイア化、そして伯爵に任ぜられたことなどがショートストーリーで語られましたが、当サイトでは妄想番外編で完全に某アルカード様モデルの出自妄想をしているので、サイト内設定上はそれを貫く予定です。まぁ個人的にはRS自体がIF世界線だと考えていますので、妄想の邪魔にはならないのです。と、言い張る心。
更なるサブキャラたち
-ケーン
性別:男性
ピドナの工房の技師。親方が殺されて以来工房が寂れていく中、最後まで信念を持ってノーラと共に工房に残り続ける。(wikiより抜粋)
ノーラが鍛治オンリーである以上、この上なくキャラが薄いです。ノーラとくっつく?
か、考え辛い・・・
-ゴン
性別:男性
ピドナ旧市街の子供。主人公は魔王殿で迷ったゴンを捜索することでクラウディウス家の信頼を得る。(wikiより抜粋)
明らかにあのグラはモヒカンですよね、この少年。
脳内描写がモヒカンで再生されるので、どうもこの少年が関わる話はシリアスな気持ちになれません。
-ニーナ
性別:女性
ポールの恋人。旅に出てから帰ってこないポールを待っている。(wikiより抜粋)
最も公式に近い感じに仕上がっているはずです。
気丈で機転もきくけど年相応なところもある。
ポールにはもったいない。
-キドラント町長(本名不明)
性別:男性
キドラントの町長を務める老人。主人公を欺いて近郊の洞窟「いけにえの穴」に住み着いた魔物の生贄にしようとする。イベント解決後の台詞が「私が町長です」のみだが、当時のスクウェア広報によれば改心したとの事。トレードエージェントでもある。(wikiより抜粋)
ロマサガ3プレイヤーの中ではゲーム内で一番のゲスと名高いこの人ですが、妄想本編ではあんなことに。
いや、成り行きというかなんというか。
いいんです。妄想ですから。
そしてリマスター版では、みなさん待望の「私が町長です」以外の反応を見られるように。全RS3プレイヤーが最も気になっていた部分じゃないでしょうか。
違いますか。
ですよね。
-聖王家当主(オウディウス)
性別:男性
抜粋なし。
公式では名前も出てこないので、勝手に決めました。アウレリウスっぽい感じで。
グラからしてパープルヘアーのダンディさんだと作者は信じています。
-ヨハンネス
性別:男性
死蝕の研究をしている。親は死蝕の再来を流布した咎で十数年前に処刑されている。兄のヨハンネスは天体観測を生業にしているため、昼間は寝ている彼に代わって妹のアンナが応対する。アンナは兄の研究を手伝っているため結婚はしておらず、26 歳。(wikiより抜粋)
公式よりは妄想本編だと少し陰気なイメージです。
親を処刑されたことで若干人間不信気味ですが、それでも親が為したことの意味を考え続ける青年。
青年っつう年でもないか。
なんだかんだ物語の随所に関わるので、案外重要な立ち位置なんですよね。でも地味。
-アンナ
性別:女性
抜粋なし。ヨハンネス抜粋の一部に記載あり。
ヨハンネスの妹です。26歳彼氏なし(?)です。
根暗気味な兄を支える気丈な妹キャラです。ゲーム本編の反応を見るかぎり、ちょっと恥ずかしがり屋さんなんですかね?
四魔貴族によって扱うことができなくなっていた禁呪を四つとも習得しているという、知る人ぞ知るRS3最強キャラですね。そのチート能力から仲間に迎え入れることを開発スタッフが断念したのが容易に想像できます。
妄想本編でも早速知識面においてチートを発揮していただいております。この先もちょいちょいお世話になるかもならないかも、です。
-コリンズ
性別:男性
抜粋なし。
ロアーヌ将。
公式では名前のみ登場ですかね。マスコンバット時に見られるようなんですが、まぁ例のごとく筆者はよく知りませんが。
ロアーヌの人々は本編主人公の本編以前をよく知る人物達なので、結構番外編で出てくる感じです。コリンズなんかは既にミカカタ短編とかで出てましたね。いよいよ本編にも出てきました。
ただの人間たる彼ですが出番はそこそこありそうなので、今後の活躍に期待しましょうかね。
なんだかんだ出世街道を邁進しているようです。
-ブラッドレー
性別:男性
抜粋なし。
ロアーヌ将。
マスコンの選択肢の中で、バランスのブラッドレー、と呼ばれている人ですね。
端役のはずが、本編に短編にと結構顔を出しています。なんなら仲間キャラより出ている説。
コリンズさん同様にカタリナの騎士仲間であることから、過去描写やカタリナの騎士としての描写の際には重宝します。
真面目キャラなので、話をまとめるのにも使えるナイスガイですね。
-ラドム
性別:男性
ロアーヌの将軍。曲がったことが嫌いで部下からも好かれ、ミカエルへの忠誠も厚い。妻がゴドウィン男爵の娘のため仕方なく男爵の旗下に入っていたが、男爵がモンスター軍と手を組んだことで反旗を翻し、ゴブリン軍団を奇襲。ミカエルから許しを得てロアーヌ軍に戻る。(wikiより抜粋)
ロアーヌ陣営のおっさん成分です。
これが戦争メインのドラマならもう既にオープニングの流れで死亡フラグビンビンな感じがまた堪りませんよね!
まぁ当面そんな予定も何もなく、今ふと思っただけです。
若手に出番を奪われ、あんまり絡んできません。
-フォックス
性別:女性
抜粋なし。
唐突に現れたクールビューティー。はい、こういうの大好物です!
知る人ぞ知るミカエルプレイ時のみ出現するマスコンの敵キャラです。筆者は資料眺めていて初めて知りました!
いやつーかそもそも女性という描写がないので、完全に筆者の趣味というか妄想全開な感じです、はい。
討伐してから吸収しちゃった的な流れでなんとなく。ロマサガ2みたいな感じでロアーヌシーフギルド・・・とか言ってみたり。
まぁ今後出番があるかも分からんです、はい。
-パットン
性別:男性
抜粋なし。
これまたミカエルプレイ時のみ登場するロアーヌ将だそうです。筆者は勿論知りませんでした。
wikiではコリンズ、ブラッドレーと纏めて載っけられているんですが、そこで見るかぎり突撃好きだそうです。元ネタ関係でしょうか。
出番はまぁ、そのうち又あるのかも知れません。
-ライム
性別:男性
トラックスの息子で、父とは違い痩せていて気弱な青年だが、父同様ドフォーレ商会を嫌っている。(wikiより抜粋)
気弱設定は引き継ぎましたが、痩せているのはどうなんだろうと思ってちょっと改編しちゃいました。
元ネタが怪傑ゾロとのことですが、親子で怪傑という設定を見ると原作小説というよりも映画版をフューチャーした設定反映のようにも思いますよね。なので一応筆者は映画版設定を元ネタにしているつもりです。あ、疫病神とかは原作の表記らしいですけれど。
-トラックス
性別:男性
ヤーマスのパブであるシーホークの太ったマスター。ドフォーレ商会を嫌っている。(wikiより抜粋)
妄想本編では残念ながらロビンにはなりませんが、実は息子よりも素早さに優れるという強キャラですね。
気も強くて腕っ節も強い父親に対して、その腕っ節は引き継いだものの気が弱い息子っていう設定でシーホークを運営して頂いています。
とはいえまぁ筆者はこちらも殆ど仲間にしたことがないです。あ、でもライムよりは仲間にしたこと多いかな。えぇ、スクドラの極意のために・・・(笑
-ドフォーレ
性別:男性
ヤーマスのドフォーレ商会の当主。聖王の時代に禁じられた麻薬などを扱う悪徳商人。モンスターとの関わりを息子に擦りつけたりするなど狡猾。(wikiより抜粋)
妄想本編では、ロビン一家?に合わせて父子で登場しております。ちなみに名前がラブとモンテロということですが、これは上のロビン親子でも書いていますが元ネタとしては怪傑ゾロの映画版設定の敵役を元にしております。
本当はモンテロとトラックスの確執〜とか書いてみたかった気もしますが、あんまりにも本編的には蛇足過ぎるので流石に止めました(笑
キャンディに豚野郎と呼ばれるだけあって肥えた体型なのでしょう。
-教授
性別:女性
ツヴァイクの西にある森に住む、自称20代の歌って踊れる自称天才教授(初登場時は実際に歌って踊りだし、歌詞も登場する)。(wikiより抜粋)
実はキドラントの時に出てきていたのに登場人物に乗っかっていないのは、特に理由があるわけではなく、キドラント町長の妄想設定に食われて完全に忘れていただけなのです。
妄想本編では原作に比べると大分クール(原作がぶっ飛んでいただけともいうか?)な感じですが、こんな美味しいキャラを単なる面白キャラで終わらせるのはもったいないですよね!・・・というわけで活躍の場を用意する運びとなりました。
-ボルカノ
性別:男性
モウゼスの南を支配する朱鳥術士。アイテム作りの天才で、頭の悪いモンスターを使い実験をしている。術法を増幅する「魔王の盾」を巡って北のウンディーネと争っている。(wikiより抜粋)
はい、ボルカノさんです。
そりゃあもう本編ではウンディーネさんを使うことがほとんどなかったくらいですから、この人の印象なんてないに等しいのです。ですから、好き勝手に妄想したら案の定酷いことになりました!
外見はエンサガのカードを想像しておりますが、いやぁこれじゃあ単なるシスコンでしたね?
ちなみに彼の年齢についてですが、ロマサガRSの過去イベントを参照して、ウンディーネとは丁度10歳差であるらしいという情報を見ました。10歳差とか萌えますね!(何が
-ルートヴィッヒ
性別:男性
リブロフの軍団長で、クレメンスの死後は近衛軍団長になった現在のピドナの支配者。メッサーナ王国王位後継の最有力候補。クレメンスと異なり、神王教団とは友好関係。クレメンス暗殺への関与は不明。ハリードは、リブロフ時代に彼と義兄弟の契りを交わしたが、彼がピドナの実権を握る際にひと悶着あったため、ピドナに近づくことに消極的。マクシムスとは友好に接したが彼の正体が判明した際に団員たちがモンスターになったため、驚いて逃げてしまう。(wikiより抜粋)
出ました、裏設定の塊です。
ゲーム本編では出番らしい出番もなかったくせに、舞台ではおいおいそりゃないだろってくらいガッツリメインと絡んで此方の予定をゴリゴリ狂わす憎い奴ですね。舞台版の性格はほぼほぼ管理人も元からイメージしていた通りだったのですが、ただ、RSによれば後のメッサーナ帝国を築く人物という事ですからね。主人公たちとはまた違った建国の英雄としての一面を人物像の中に持たせられればな、と思い、妄想本編では結構違った雰囲気を持たせています。
というかこの人を悪人に描きすぎると、昔義兄弟とか言ってたハリードさん形無しすぎっていうか、なんなら結局のところは世界の存亡を主人公らに委ねるしかないあたりルートヴィッヒも小物感でちゃうっていうか、色々とゲームでは語れなかったからこそなんでしょうが、問題多々な気がしてしまいますしね・・・。
でも舞台のルートヴィッヒ様は好きです笑
-グゥエイン
性別:不明
かつて聖王と共に戦った巨竜ドーラの子供。ドーラ亡き後は聖王に育てられていた事もあった。人を襲い宝を奪うのは竜たるものの宿命と言って顧みる事をしないが、母ドーラは聖王に協力したが最後はその聖王によって殺された(wikiより抜粋)
貴重な竜鱗をくれる存在、くらいにしか思っていなかった時期が私にもありました(何
人ではない存在。孤独に三百年を生きる存在。妖精族やロブスター族その他と違い視覚的な身体構造も大きく異なることから、その性格設定や精神構造をどのように描くべきなのか、というのは大いに悩ましいポイントでした。
ドラゴンといえば、一般的なファンタジーでは人智を越える知見と達観した様によって描かれるか、または獰猛な殺戮者として描かれることが多い存在ですね。ただ、グゥエインは母ドーラという物語が既にあって、そこに想いを寄せる描写も原作にあり、単に達観した超越者のような描き方はしたくないな、とは思っていました。
それが極端な筆者の妄想解釈の末にこのような性格付けと展開になった、というところです。
今後の展開にも当然絡むことは絡むのですが、個の力が強過ぎてそこの扱いも難しいところです。自分で自分の首をゴリゴリ絞めていくスタイル・・・。
-バイロン
性別:男
抜粋無し。
アビスリーグ編で出てきた、ポッと出の老紳士です。
一応は完全なオリキャラというわけではなく、ウィルミントンのトレード物件の中にある「ホテルバイロン」からお名前を頂戴したので、まぁそんな名前の人がいるんじゃないですかね?という適当さ。
老獪、っていう感じの役所は大好きなんですよね。まぁ、それを表現する筆力がなければそれまでなんですけど!
[[ロマンシングサガ3 目次>ロマンシングサガ3]]
2024-02-28T07:51:25+09:00
1709074285
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その他のサガコンテンツ
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/157.html
*&bold(){サガ系 妄想コンテンツ}
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-ロマサガ3以外のサガ系妄想文が散らばっていく予定です。コンテンツ数が伸びるかどうかは気力次第です・・・
-ロマサガ3ほど考察しているわけではないので背景薄いと思いますが、その分気楽な雰囲気でライトに妄想できればなぁとは思います。
-なお、ここで垂れ流されている文中の登場人物や世界観等は私以外のものですので、問題が出た時点でぶち消して、妄想垂れ流すとか現実逃避していないで更生することにします。願わくば暖かく見守ってもらえることを願って・・・
-ご意見等ございましたら、是非とも迎賓スペースに設けている走り書き帳や、[[マシュマロ> https://marshmallow-qa.com/l53gw0bdxtmdoaz?u]]にでもお寄せいただけると喜びます。
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**サガシリーズ・クロスオーバー
[[BAR「イスカンダリア」]]
世界の何処か、あるいは世界のどこにでも存在する、イスカンダールという名の風変わりな男が営むオーセンティックスタイルのBAR。
様々なサーガの登場人物が、不意に訪れるとかなんとか。
**ロマンシングサガ2
注:描写はノーマルですがCP要素が一応あります。気になる方はご注意ください。
-[[バレンヌ帝国の恋愛事情 ジェラール編]]
-[[バレンヌ帝国の恋愛事情 ライーザ編]]
[[TOPに戻る>迎賓スペース]]
2024-01-21T10:55:34+09:00
1705802134
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バレンヌ帝国の恋愛事情 ライーザ編
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/167.html
「研究で使う素材が足りない?」
日中であっても一切陽の光が届かないその部屋には、魔術で焚かれた灯りに照らされ、様々な本や見慣れない機材が所狭しと乱雑に並べられている。
その一角、多数の魔術書が収納されたアルマリウムに軽く体重を預けながら腕を組んで部屋の主に聞き返したのは、帝国軍軽装歩兵部隊に所属する腕利き女戦士、ライーザだった。
「そうなのよ、今ちょっと備蓄が足りなくて」
そんな彼女に向かってリラックスした様子で話かけているのは、コーヒーカップを置くのが精々か、というほど隙間なく物が積み上げられた机を前に腰掛けた、年若い女。
帝国の長い歴史でも殆ど類を見ない程の若年で試験を突破し、栄えある宮廷魔術士としてアバロン宮殿に務める才女、エメラルドである。
「まぁ確かに、ちょっと前まではヘビーな大遠征ばかりだったしねぇ。おかげで常備資材はどこも厳しいらしいとは聞いてたけど、ここも例に漏れず、ってわけか」
「そういうことなのよ。かといってジェラール様の遠征時にお使い頼むわけにもいかないし、守備隊の方でどうにかならないかなと思って。個別に礼は弾むから、お願いできないかしら」
エメラルドがその場で淹れてくれたコーヒーを受け取りながら、ライーザは軽く思案する。
バレンヌ帝国第31代皇帝ジェラールが先帝レオンの崩御によって即位し、それから僅か1年少々。
その間に皇帝ジェラールはゴブリン一党の掃討、七英雄クジンシー討伐、七英雄ボクオーン配下の占拠するヴィクトール運河解放と、立て続けに大偉業を成した。しかしその一方で、連続した大きな戦により国が疲弊していたのも事実であった。
当然この状況は聡明なる皇帝ジェラールも理解しており、今暫くは内部備蓄の増強を優先する時であるという国政方針を掲げている。
自身と同部隊出身のジェイムズと違いジェラール身辺警護の任についていないライーザは、ジェラールがアバロンを離れている際は守備隊として帝都護衛が最優先任務だ。
しかし逆にジェラールが帝都アバロンにて内政に集中している現在は、比較的自由に動けるといえば動ける。
「まぁ、態々言うからには急ぎなんでしょうし・・・いいわよ、引き受けても」
「良かった、助かるわ」
いかにも人懐っこそうな表情でにっこりと微笑んだエメラルドは、予め用意していたらしいメモ紙を机の上に会った本の間から引き抜くと、ライーザに差し出す。
「早速で悪いんだけど、明日の朝には出発出来るかしら。集合場所と時間、持ち物はそのメモに書いてあるわ」
「集合って、私以外にも誰かいるの?」
そう言いながらエメラルドのメモを受け取ったライーザは、そこに記された走り書きにさっと目を通す。
確かにそこには集合場所と時間、そして依頼内容が書いてある。そして他にも、幾つか記載事項があった。だが、どうにもその内容がおかしい。
「・・・ねぇ、なんでこれ服装が兵装以外の指定なの」
「そりゃ勿論、非正規依頼だからよ。ジェラール様が最近帝国法を改善してるのは、貴女も知っているでしょう。兵士の休息に関する項目も、改正入ったのよ。司令部経由の正規任務着任時以外は休息・鍛錬期間とする、ってね。なのに兵装してたら可笑しいでしょ」
何なら確認する?と言いながら真新しい写本を一冊、エメラルドが差し出してくる。
普段から書と接する機会の多い宮廷魔術士は平時、貴重な帝国蔵書の写本業務も一部引き受けている。なので法律改定の際の原本写本も此方に回ってきているようで、その辺りには人一倍詳しいのだ。
「あー、流行りの働き方改革ってやつね・・・なんだか変なところで面倒になるのね。まぁ、わかったわ」
そう言いながらライーザは丁重に帝国新法写本の受け取りを断りつつ、引き続きメモへと視線を落とす。
「じゃあ非兵装は百歩譲っていいとして・・・この『外行きの正装』っていう服装指定は一体なんなの。目的地がソーモンなら、馬でしょ。なら旅慣れた服のほうが・・・」
「ノンノン、それは駄目。仕入れてきてほしい素材を扱ってるソーモンの貿易商、気難しい人なの。礼儀がなっていない相手と取引してくれないのよ。だから馬車を用意するから、それに乗っていって頂戴」
ライーザが言い終わる前に、エメラルドから訂正をされる。それを訝しながらライーザがメモを見ると、確かに貿易商らしき店と、購入指定物の記載があった。
「一兵卒に礼儀作法まで求めるとか・・・そもそも私に依頼するのが間違っている気がするけど」
「あら、貴女自分で気がついていないかも知れないけれど、一番その辺も上手いわよ。流石は何でも器用に熟す軽装歩兵部隊さんよね?」
「もはや馬鹿にしてんでしょそれ・・・はぁ、まぁいいわ。謝礼、期待しとくからね」
そう言いながらメモ紙を腰のポシェットにしまい込んだライーザはコーヒーを飲み干すとマグカップを返し、なに故かやたらニコニコとしながら手をふるエメラルドに見送られ、その場を後にした。
明くる日。
雲も少なく快晴の気持ちいい青空を時折見上げながら、ライーザは帝都アバロンの大通りを真っ直ぐ南に抜け、城門近くの駅馬車乗り場へ向かった。
その様相はいつもの兵装ではなく、上品な布地に一部刺繍のあしらわれたワインレッドのロングスカート、体のラインを美しく際立たせる白いドレスシャツ、そして短めの腰丈に裾が調整されたブラウンの女性用ジャケットという出で立ちだ。
ライーザは比較的裕福な家柄の生まれながら軍に志願したという風変わりな経緯の持ち主であり、そのためか他の帝国兵よりも外部の情報や作法などにも明るい。
なので近年領地となったミラマーを経由して帝都に流入するようになった南バレンヌやロンギット地方の流行も把握しており、併合を機に数着購入していたのだった。
(今度またテレーズにでも着させてジェラール様に突撃させようかなと思ってたけど、まさか先に自分で着ることになるとはね・・・)
そんな事を考えながら駅馬車乗り場まで辿り着くと、そこで待っていると言われた同行人と思しき人影を、直ぐに見つける。
その背丈はライーザよりも少し低く、風に揺れる明るい栗色の髪の下に見える表情は、まだまだ幼さが残る少年の特徴を備えている。
周囲を随分とソワソワした様子で見渡しているその少年を、ライーザは見知っていた。
「・・・ライブラ君?」
「え・・・あ、ラ、ライーザさん・・・!」
ライーザが声をかけると、びくりとしながら反応した少年が彼女に反応して振り向き、駆け寄ってくる。
少年の名は、ライブラ。
あの才女エメラルドをして「自分を超える才覚の持ち主」と暗に認める、史上最年少で宮廷魔術士試験を突破した天才少年だ。
以前は先輩魔術士であるアリエスの補佐だったのだが、先帝レオン崩御を機にアリエスがジェラール身辺護衛の任に着いたことで現在はエメラルドに何かとこき使われている、なにかと不憫な少年でもある。
「エメラルドが言っていた同行人って、ライブラ君だったのね」
「はい。先輩が、その・・・手伝ってこいって。すみません、僕たちの用事なのに他部署のライーザさんに頼ってしまって・・・」
そう言いながらぺこぺこと頭を下げるライブラ少年に対し、ライーザは肩を竦めて苦笑する。全く、遠慮のないエメラルドに比べてこの対応。余程先輩よりしっかりと気の回る少年である。
「別に構わないわよ、丁度今は任務なかったし。っていうかライブラ君こそ、仕事忙しいでしょうに手伝いなんて押し付けられて、災難だったわね」
ライーザがそういうと、しかしライブラは慌てふためいて首を横に振った。
「あ、い、いえ!全然そんなことないです!む、むしろ僕は・・・あの・・・一緒に行きたい、といいますか・・・」
「え?」
「い、いえ・・・!と、兎に角そろそろ馬車が出ると思いますから、行きましょう・・・!」
途中の声が小さくて上手く聞こえなかったライーザが聞き返すが、しかしライブラは何故だか強引に会話を切ると、我先にと駅馬車乗り場へ向かい歩き出す。
その背中を見ながら2,3度まばたきをしたライーザは、自分も気を取り直して彼の後を追いかけることにしたのであった。
ライブラと出会ったのは、彼が初めて宮殿に来た時だったとライーザは記憶している。
宮殿内ですっかり迷った様子のライブラ少年が泣きそうな顔をしながら壁際に佇んでいたので、見るに見かねて声をかけたのであった。
宮廷魔術士選抜試験で史上最年少の合格者が出たという話は、手前にエメラルドから聞いていた。なので背格好からも恐らく噂の子では、とはなんとなく察しもついていたのだ。
その時に魔術棟までの道案内をしたのが縁の始まりで、以後ライブラ少年とは不思議と宮殿内で会うことがちょくちょくあり、その度に軽く話をする程度の間柄になったというわけである。
彼の栗色の髪の毛が実家で飼っていた犬とそっくりで愛らしく、会うといつも懐いてくる子犬のようなライブラ少年を、内心とても微笑ましく彼女は感じている。
「実は僕、アバロンを出るの初めてなんです。ソーモンは港町なんですよね。海、見てみたいと思っていたんです」
「ふふ、お使い中に楽しみがあるのは良いことじゃない。私も初めて海を見た時は驚いたわ」
二人は他愛もない話をしながら、馬車に揺られて街道に沿ってソーモンへと向かう。
周辺の魔物や七英雄クジンシーがジェラール皇帝により討伐されたことで、アバロン、ソーモンを含む北バレンヌエリアの通行難易度は非常に下がり、以前に比べてかなり快適なペースで行き来が出来るようになっている。
それ以前の街道を知るライーザはそれとなく警戒の視線を外に向けてはいるが、それも結局役に立つことはなかった。
「でも普通に馬を走らせるよりは流石に時間掛かるから、これは向こうで一泊して戻る感じかしらね。ライブラ君は予定大丈夫だった?」
「・・・・・・」
どこまでも長閑な外の風景を眺めながらライーザが何気なく予定を伺うが、それに対する返事がない。
それを疑問に思ったライーザが正面のライブラに視線を向けると、ライブラはどうにも心ここにあらずといった様子でぼうっとした表情をして、ぼんやりと此方を見つめている。
「・・・どうかしたの?」
「・・・・・・え、あ、いえ、なんでも!・・・ないです・・・」
我に返ったのか、慌てた様子で顔を赤らめながらわたわたと手を振るライブラ少年。こういう仕草が一々小動物っぽくて、可愛いものだ。
しかし、何やら先程の表情は思い悩むというか、そんなふうに見えたのが多少気にかかる。
互いに知らない仲でもないし、ソーモンまでの道のりはまだ暫くあるしで、折角だからライーザは少し探りを入れてみることにした。
「なにか考え事?大した相談相手にはなれないけど、話くらいなら聞こうか?」
「いや・・・あの・・・・・・。えっと、じ、じゃあ・・・一つだけ聞いていいですか・・・!」
言うか言うまいか随分と思い悩んだ様子のライブラが、なにか意を決したように声を上げる。
あれ、これはひょっとして結構重ための相談か?などと思いながら、とはいえ聞いた以上は年長者として対応せねばなるまいと思い、ライーザは笑顔で頷いた。
流石に魔術的な質問だと自分には回答が難しいが、宮殿内の人間関係とかは得意分野なので力にはなれそうだし、仮に少年特有の悩みが出てきたなら、それはそれで見知った帝国兵の中からアドバイザーとして適任な人員を見繕うことも可能だろう。
ライーザはそのように、大凡の予測と方針を脳内で立てる。
「あの・・・ライーザさん、その・・・」
非常に言いにくいことなのか、膝の上に置いた両手をギュッと握りしめ、うつむき加減になりながらも懸命に話そうと上目遣いで此方を見てくるライブラ少年。
その視線のやり方は母性本能への攻撃力が大きいぞ、なんて思いながら、しかしライーザはドンと構えて言葉を待つ。
するとようやく気持ちが整ったのか、ライブラは顔を上げ、頬を真っ赤に染めながら真っ直ぐにライーザを見て、こう言った。
「ライーザさんは今、お付き合いしている人とか居るんですか!?」
「・・・・・・はい?」
果たして、ライブラ少年から放たれた質問は、年長者の余裕を醸し出そうとしていたライーザの予測の、はるか斜め上をいくものであった。
要約すると、だ。
初めて宮殿に足を踏み入れた時、そこで自分に声をかけてくれたライーザに、一目惚れをした、と。
初めてライーザを見たときのことを彼は今も鮮明に覚えているそうで、世の中にこんなにきれいな人がいたのか、という衝撃で頭が真っ白になったそうだ。
ライブラは自分がライーザに一目惚れをしたのだということを、その後まもなく自覚した。
そしてその想いを抱えたままライーザを見かけてはとにかく走り寄る、を繰り返しながら1年少々が経ち、今に至っている。
ということらしい。
「いやー・・・その、なんていうのかな。あ、ありがとう・・・?」
唐突な告白に、流石のライーザも上手い返しが思いつかない。
なのでとりあえずこんな年上相手によくそんな感情を抱いてくださった、という意味を込めて、礼など述べてみる。
因みにライーザには今、特定の相手は居ない。
軍属になる前は居たこともあったが、それは随分昔の話だ。今や未練も記憶もない。
ただそういう話を持ちかけられることは軍属以降で何度もあったが、とはいえお互いいつ死ぬかもわからない中で依存し合うのは彼女の趣味ではなかったし、なにより大抵の男よりも前線での立ち回りに自信がある彼女は、周囲の兵に異性として魅力を感じることがなかった。
なので正直、このままフリーでも悪くないなんて思っている自分もいたくらいだ。
まぁ取り敢えずその辺の内心をよそに「いま相手は居ない」という事実だけは、先程ライブラ少年にも回答として伝えた。
まぁそうしたら、洪水のように想いの丈をドドっと曝け出されたわけなのだが。
(いやでも待って、ライブラ君って確かまだ15とかだったわよね・・・え、私25だよ、流石にこれは犯罪・・・っていうか待て待て私、それこそライブラ君とか対象外でしょ・・・確かに可愛いって思うけど、あくまでそれは弟みたいっていうか、小動物みたいっていうか・・・)
口元に手を当てつつ脳内で高速回転思考しながら、ライーザは自分のことを真剣な眼差しで見つめるライブラへちらりと視線を投げかける。
(・・・いや確かにやっぱり可愛い顔してるけど、もう数年しないうちに背も伸びて顔立ちも凛々しくなって多分美形になるんだろうなーとは思うけど、でもそんな将来有望な少年とアラサー女がそういう関係になるのは流石にアウトでしょ・・・)
「あの、ライーザさん」
「え、な、なに!?」
先程とは打って変わって慌てた様子のライーザに対し、想いの丈を述べたことである程度冷静さを取り戻した様子のライブラは、赤面したままだが随分と落ち着いた様子で言葉を続けた。
「僕は、今の自分がライーザさんに釣り合っているなんて思ってません。でも僕がライーザさんを好きだってことだけは・・・とにかく伝えたかったんです」
「え・・・う、うん」
何故だか立場が逆転したような態度でしおらしくライブラの話を聞くライーザに対し、ライブラはどこまでも真剣な眼差しを崩さない。
「でも、僕はいつかライーザさんに釣り合う人間になりたいと・・・そう思っています」
「・・・そっか」
なんとも気まずい沈黙が、その場を支配する。
すっかり年長者の余裕でお悩み相談、なんて状況ではなくなってしまったことに内心で頭を抱えつつ、ライーザは脳内で今後の展開について考えていた。
(・・・まぁ恐らく一時の気の迷いってやつだろうし、なんとかして思い直してもらう方がいいよねぇ・・・こういう場合はどうするかなー、兵士連中みたいにはっきり振って変に気落ちされても可哀想だし・・・)
『お客さーん、そろそろソーモン着くよー』
重苦しい沈黙を破るように馬車の外から御者の声が届き、二人はぎょっとしながら窓の外に目を向ける。
するとそこは確かに、広大なオレオン海を臨む港町ソーモンが見えていた。
あまりの話の展開に、完全に時間の経過を忘れていたようだ。
「と、とりあえずはお使い、済ませましょうか」
「あ、はい・・・」
初めての海を見て感動しているライブラ君。
港町にあつまる珍しいものを見ながら感心しているライブラ君。
アバロンとは少し異なる様式で建てられた建造物に興味を示すライブラ君。
コロコロと表情が変わる彼を見ていると、可愛らしいという感情は確かに湧く。
一方、そんな年相応の可愛らしさとは別で、しっかり者の一面も垣間見えた。
例えば件の気難しい貿易商とやらを相手した時などは、とても礼儀正しく相対していて問題なく取引を主導していたので、なんなら自分は必要なかったんじゃないかとすら思ったほどだ。
時折、彼がこちらを見ては、はにかむように笑う。
これも以前から見知っていた彼の顔だが、彼の想いを知った後では少し別の見え方がする。そりゃまあ、悪い気はしない。
(でも、やっぱそういう仲になるってのは想像付かないかなぁ・・・。弟なら大歓迎なんだけど・・・)
そんな事を思いながらも順調にエメラルド指定のお使いを終え、二人は宿へ向かった。
そして宿に併設の食堂で夕飯を食べながら今日の様々な出来事についてライブラが楽しそうに話しているのを微笑ましく聞きつつ、ライーザは頭の何処かでやっぱり今後の事を考えていた。
それが相手に伝わったのか、ライブラはふと口を閉じ、さみしげな表情をする。
「ライーザさん・・・やっぱり僕にあんな事言われて迷惑でしたよね・・・」
「え、あ、いや・・・迷惑とかじゃないの。っていうか嬉しいなって思う気持ちはあるわ。でも・・・」
言わなければ。
ライブラ少年の気持ちを蔑ろにしないためには、やはりちゃんと正面から言うべきだ。そう思い直したライーザは、意を決して話し始めた。
「でもね、君と私じゃ年も離れているし、やっぱり釣り合わないわよ。君はこれからもっと魔術士として成長して、帝国の将来を担う人になる。それに魔術って血筋と素養だから、それを後世に継承するために良いお相手もこれから見つかるはずよ。私に気持ちを向けてくれるのは嬉しいけど、でも私は君を、そういう風に見ることは出来ない。ごめんね」
はっきりと、自分の気持ちを伝える。少し残酷かもしれないけれど、仕方がないことだ。変に気を使ってしまい逆に気を持たせ続けたら、その方が後々よろしくないのである。
予想通り、ライブラは少し俯き加減で押し黙ってしまった。
きっと、彼を傷つけただろう。
それは心苦しく思うが、でも、これは必要なことだ。これで彼が次のもっと素敵な、彼にふさわしい出会いに向き合えるなら、それに越したことはない。
そう確信しながらライーザがエールビールの入ったカップを傾けていると、ライブラがふっと顔をあげ、ライーザに向き合った。
「・・・やっぱりライーザさんは、素敵な人です」
「・・・・・・ん?」
少し、予想していた反応と違う。
それにライーザが疑問符を浮かべていると、ライブラは少し身を乗り出すようにしながら喋り始めた。
「多分そういう風に仰ることも、それは僕のことを考えてくれるからだってことも、分かってました」
そう言いながら、ライブラ少年は更に勢いに乗って続ける。
「ごめんなさい・・・今日のお使い、実は僕からエメラルド先輩に頼み込んだんです。ほんとはもっとライーザさんに釣り合う男になってから色々言いたかったんですけど、ライーザさんがフリーっていのも先輩から聞いてはいたけど・・・今後もそうとは限らないって思うと、やっぱり不安になっちゃって・・・」
そう言いながらライブラは、懐から小さな包みを取り出した。
「僕は、ライーザさんが好きです。確かに最初は一目惚れですけど、この1年ずっと気がついたら目で追っていて、いつもライーザさんは周囲の方への気配りとかしてて、とても優しい方だなっていうのも知って、もっと好きになりました。あ、今日の服もすごく素敵です!」
「え、あ、その・・・えぇと・・・ありがとう・・・」
ライブラの熱量に、思わず気圧されるライーザ。
ライブラは手を緩めない。
「実は今後、宮廷魔術士の中で選抜が行われるんです。それに選ばれれば、今建設中の術法研究所の創設メンバーに加わることが出来ます。これはかなりの狭き門になりますから、一流の魔術士でなければ選ばれません」
「そう、そんな話が進んでいたのね・・・」
流石に宮廷魔術士の元には、政策に関する宮殿内事情がいち早く伝わるようだ。
しかし、突然それがどうしたというのだろう。そうライーザが疑問に思うと同時、ライブラは熱のこもった視線で言葉を続けた。
「だから僕は必ず、創設メンバーになります。開設予定の2年後にそれが成し遂げられたら・・・僕にもう一度、チャンスをくれませんか」
「・・・・・・」
ライーザは、このライブラという少年に対して少々思い違いをしていたようだ。
この少年、どうやら彼女の想像以上にずっと逞しい。
しっかりと事前に状況判断をし、その上で自分の勝ち筋を探しながら手段を選び、行動している。決して一時の感情で走るような短絡さではなく、しっかりと計画した上で、勝負に出ているのだ。
「・・・それは2年後にもう一度、私に告白するっていうこと?」
「・・・はい。そのとき僕がライーザさんに相応しいかどうか、もう一度判断して欲しいんです。それで、あの、これ・・・」
そう言いながらライブラは、先ほど取り出した小さな包みをライーザに差し出す。
ライーザは取り敢えずそれを受け取ると、ライブラに促されるままに包みを開く。すると中には、花柄があしらわれた銀製の小さな髪飾りが入っていた。
「・・・これ、私の好きな露天のやつ。エメラルドの入れ知恵ね?」
「はい・・・あ、でも、ちゃんと選んだのは僕です!ライーザさんに、似合うかなって思って・・・」
そう言いながら赤面して俯くライブラを見ていると、なんだかこちらの方が気恥ずかしくなってくる。
「僕がライーザさんに釣り合うまでには、まだ少し時間が掛かります・・・。その間にライーザさんがもし素敵な人と出会ってしまったら身を引くしかないですが・・・僕にまだチャンスがあるうちはその髪飾りを付けて、時々会って欲しい、です・・・」
どこまで狙っているのか狙っていないのかももう分からないが、彼の作戦は、確実に効いている。それは間違いないな、とライーザは場違いに自己分析した。
(これもエメラルドの入れ知恵だろうけど・・・確かにここまで準備されて譲歩案まで出されたら、こっちだけの考えで無碍に出来ないじゃん・・・くっそ、いじらしい手を・・・)
今頃アバロンで下世話に笑っているであろうエメラルドに脳内で呪詛を送りながら、ライーザはライブラの視線に向き合った。
きっと、彼の気持ちは一時の気の迷い。もっと彼に相応しい子は、いつかちゃんと現れる。そう思うのは、今も変わらない。
だけど。
だけど今はこんな風に時間をかけてでも自分に向き合いたいという、そんな彼の気持ちまで一方的に振り切れるほど、もうライーザは彼のことを無碍には出来ない。
(そもそもこんな純度100%の好意自体、ズルいわよ・・・。あー、私、そんな年下趣味とかなかったはずなんだけど・・・これはもうテレーズのことをからかえないわね・・・)
年下にして護衛対象であるジェラール皇帝に熱を上げている同僚の事を、ふと思い出す。
そして自嘲気味に口の端を吊り上げて笑いながら、兎に角ライーザはまっすぐに自分を見つめ続けている少年の提案に応えるべく、口を開いた。
ソーモンから帰ってきた後輩ライブラ君のご機嫌っぷりといったら、協力したことを少し後悔するほどにウザったい。
エメラルドはそんな事を思いながら、幸せオーラを撒き散らす後輩の横で、あからさまに嫌そうな顔をしながら日々の写本や魔術研究に勤しんでいた。
とはいえ彼が研究に入れ込む情熱は以前を更に上回るほどなので、それはそれで良しとする。
やはり彼は魔術理論の扱いにかけては天才的で、その研究成果も既に上がり始めていた。正直、術法研究所に彼を入れない理由はないだろうな、とエメラルドは踏んでいる。
一方ライーザは、態度にいつもと変わった様子はない。
お使いの礼として後日ガッツリ酒席を奢らされたが、個人的には胸キュンセッティングが礼のつもりだったから予想外の出費だった。
ただ一つ変わったことがるとすれば、ライーザは最近、可愛らしい小さな銀の髪飾りを身につける様になった。
密かにライーザを狙っている男連中の間では、ついに相手ができちまったのか、なんて噂が飛び交っているらしい。
時折、後輩ライブラは前日に分かりやすくソワソワして、非番であるその翌日には意気揚々と城下町へ出かけるようになった。
エメラルドが直接見た訳では無いが、偶に魔術棟にも顔を出す諜報部隊キャットのタレコミによれば、私服姿のライーザと仲良く街を歩いているのだそうだ。
エメラルドはそんな話を聞きながら半眼でコーヒーを啜り、自分にもそろそろいい相手が見つからないものか、なんて思ったりするのであった。
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2024-01-21T10:53:56+09:00
1705802036
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ロマサガ3 公式設定保管室
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/143.html
**ロマサガ3 公式設定保管室
個人的な情報まとめとして用意していますが、もし必要な方いれば、出典も記載していますので閲覧はご自由にどうぞ。
2024/1/14 各地の歴史年表内、メッサーナ地方と北部地方に注釈を追加。
・&bold(){聖王記の記述(出典:NTT出版「ロマンシングサガ3 プロローグ」)}
今より四百余年の昔、禍々しき黒き星、日輪を覆い
かの年に生まれし全ての命、失せたり
人、その星を忌み、死星と呼べり
又、その日輪を蝕むを恐れ、死食と呼べり
一人永らえたる者死に魅入られ、長じて魔王となれり
魔王、強大なる力もて、アビスの門を開き
邪悪なる者共を統べ率いて、諸国を討ち滅ぼしたり
戦いの後、魔王、自らその姿を消し
人、「魔王、没す」と語れり
〜「聖王記」第一章・第一節「魔王伝記」より抜粋〜
先の災厄より三百年の後、死食、再び起こり
その年生まれし命、全て滅す
再び唯一人生き永らえし赤子あり
死を乗り越えしその子、長じて聖王となれり
聖王、神より十三の武具を授けられ
十二の将と自身に分け与う。しかる後
魔王の遺せる者をアビスへ追いその門を閉ざせり
〜「聖王記」第二章・第一節「聖王総記」より抜粋〜
後の世に、三たび死食あるべし
アビスの門開きて、邪悪なる者再び世に出んとす
又、一人の赤子、生き永らえん
光と闇、双方をその身の内に保つ者なり
死食起こりて十余年の後、神に選ばれし光、立つ
その数、八なるべし
集いて、邪悪なる者をアビスの彼方へ封じん
〜「聖王記」第三章・終節「パウルスの予言」より抜粋〜
・&bold(){各地の歴史年表(主な出典:NTT出版社「ロマンシングサガ3 プロローグ」1995年初版)}
&bold(){(他、注釈にてアスペクト社「練磨の書」1996年初版、デジキューブ社「ロマンシングサガ大全集」1997年初版を参照)}
-メッサーナ地方
古代:南方系の民族が小さな部族単位で生活
BH 1200:西方より移住してきた民族が原住民族を駆逐し、古メッサーナ王国起こる
800:古メッサーナ王国、この頃最も栄える
300:死食発生・魔王生まれる
270:魔王軍と交戦。王国滅亡。以後、魔貴族の支配下に
HC 1:聖王生まれる
24:聖王軍により魔貴族が放逐される
26:聖王十二将の一人、パウルスが、ピドナを都に定めメッサーナ王国建国
48:部下のアウレリウスを養子に迎え、パウルス引退。以降、養子を迎えて後継者とすることが慣例化
300:死食発生
&bold(){(*管理人注:練磨の書やロマサガ大全集ではHC18年からレオナルド武器工房が聖王に協力したという記載があり、更に大全集の方では同年から聖王武具の製造始まる、という記載まである。しかしそれだとプロローグ記載による聖王記の「神より13の武具を授けられ〜」という伝説と盛大に食い違うことに。とはいえ「神」の介在度が薄い世界観なので、聖王遺物に関する記載はこちらの方が正しいと見ることも出来るかもしれない?)}
-ロアーヌ地方
古代:なだらかな丘陵を利用して、早くから農耕社会が出来上がる
BH 800:この頃、古ロアーヌ国建国
300:死食発生・魔王生まれる
270:魔王軍と交戦。古王国滅亡。首都ロアーヌの街は、以後、廃墟のまま放置
HC 1:聖王生まれる
24:聖王軍により魔貴族が放逐される
26:聖王十二将の一人、フェルディナント、メッサーナの王位を辞退。東方遠征を始める
27:フェルディナント軍、ヨルド海を越えミュルス着。ミュルスからロアーヌまでを制圧
28:フェルディナント軍、ロアーヌ着。街が再建さる。フェルディナント、侯位を承認さる
300:死食発生
-ナジュ地方
古代:砂漠を渡るキャラバン
BH 800:砂漠のオアシスを中心にゲッシアの街出来る
300:ゲッシア都市国家成立。選挙によって執政官を選ぶ制度確立。死食発生。
270:魔王軍と交戦
267:都市国家は壊滅的打撃を受けるも一人の英雄により滅亡を免れ、英雄は王となり、ゲッシア王朝を興す
HC 1:死食発生。聖王生まれる
24:聖王軍により魔貴族が放逐される
300:死食発生
301:神王教団興る
307:神王教団ゲッシアに本拠を移し、さらに勢力を拡大する。王国による神王教団の弾圧始まる
308:神王教団の反撃を受け、ゲッシア王家滅ぶ
-温海沿岸地方
古代:暖かい海の恵みを受けて漁を中心とした経済活動が行われる
BH 300:死食発生・魔王生まれる
270:魔王軍に侵略される
HC 1:死食発生。聖王生まれる
24:聖王軍により魔貴族が放逐される
100:このころより、海賊や奴隷商人が跋扈し始める
300:死食発生。魚が取れず、餓死者が多数出る
302:海賊ジャッカル暴れ回る
305:海賊ブラック暴れ回る
306:メッサーナ国のエデッサ攻略により、以後海賊たちは、なりを潜める
-静海沿岸地方
古代:船の概念は古くからあり、海に出て漁をするものが多かった
BH 700:このころより海上交通が発達し、沿岸には大きな街が出来始める
300:死食発生
270:魔王軍と交戦。沿岸都市は壊滅的打撃を受ける
250:沿岸都市、持ち前の経済力で奇跡的な復興を遂げる
HC 1:死食発生。聖王生まれる
8:フルブライト家、放浪中の聖王を保護。養子にする。その後も聖王を経済的に援助する
22:当主フルブライト、息子のチャールズと共に、聖王を盛り立てて魔貴族に立ち向かう
24:聖王軍により魔貴族が放逐される。チャールズ戦死
-北部地方
古代:山には旅人が迷い込む程度、人が入ることはない
BH 300:死食発生・魔王生まれる
270:魔物が跋扈し始める
HC 1:死食発生。ランスに聖王生まれる
7:聖王、旅に出る
8:聖王、フルブライト家に保護され、養子になる
18:聖王、戦い始める
24:聖王軍により魔貴族が放逐される
25:聖王、ランスに帰る
?:聖王没し、聖王廟が建てられる
&bold(){(*管理人注:練磨の書では、12歳で奴隷商にさらわれ7年の放浪奴隷生活の後にフルブライトの養子になったとの記述があり、年代については諸説あり。アプリ「リユニバース」内でも聖王の幼少期については練磨年表ベースと思われる描写イベントあり。ちなみに練磨の書やロマサガ大全集に掲載されている年表では聖王はHC24年に戦い始め、その年のうちに四魔貴族討伐を果たしていると取れる表記であるため、この点だけは現実的に此方のプロローグ版年表の方が説得力はあると感じられる。バンガードとか、現実的にそんなサクッと作れないはず。ウィキペディア歴史は練磨の書準拠の様子)}
&bold(){(更に余談で、プロローグ(’95発行)と大全集(’97発行)はそれぞれNTT出版とデジキューブ社による発行書籍だが、両書籍の制作には制作会社「キャラメル・ママ社」の同一メンバーが関わっていたのが巻末から分かる。ただ練磨の書(’96発行)には同社は関わっていないようなので、同じ会社が両書籍の制作に関わりつつも異なる年表設定に着地したのは、両書籍の間に発行された練磨の書の影響を受けているものと思われる)}
-見捨てられた地
古代:いくつかの小王国があり繁栄していたようだ
BH 900:このころより国の単位が大きくなり始める
300:死食発生・魔王誕生
270:周辺国家で連合し、魔王軍に挑む。連戦連勝
269:魔王の出陣により、諸国連合全滅、国土は不毛の地と化す
HC 1:死食発生。聖王生まれる
24:聖王軍により魔貴族を封印す
25:西の諸国、大会議を設ける
26:聖王、東の地を視察。回復を断念する
・&bold(){トレード物件没データなど}
品目に「?」がついた品目は、直接確認していないのであくまで管理人の妄想です。
バンガード・・・「ホテルバンガード:品目/ホテル、コスト、ごらく?」
ロアーヌ・・・「ロアーヌシルク:品目/生糸(未実装)」
モウゼス・・・「モウゼスシルク:品目/生糸(未実装)」
スタンレー・・・「どうくつじいん:品目/コスト」
ヤーマス・・・「ヤーマスドラッグ :品目/麻薬(未実装)」
アケ・・・「アケ移民あっせん所:品目/どれい(未実装)」
神王の塔・・・「神王教団:品目/パトロン、書物、建設、アミュレット(未実装)」
「神王の塔 :品目/娯楽、コスト、技術」
妖精の村・・・「妖精ちゃん:品目/スパイス、コーヒー、ポーション、宝石」
雪の街・・・「雪ダルマカンパニー:品目:こおり(未実装)」
最果ての島・・・「ロブスターズ:品目/水運」
ラシュクータ・・・「ラシュクータ林業:品目/木材?」
「ラシュクータ木工職人:品目/楽器、工芸品?」
「ラシュクータティー:品目/茶?」
「ラシュクータ絹:品目/絹織物?」
「ラシュクータ織り:品目/綿織物、毛織物、技術?」
「ホテルラシュクータ:品目/ホテル、コスト、ごらく?」
「ゾウの村:品目/ゾウ(未実装)」
「ゾウキャラバン:品目/陸運、建設?」
「ラシュクータ金鉱:品目/金?」
「ラシュクータ宝石鉱:品目/宝石?」
「ラシュクータ農場:品目/コムギ?」
「ラシュクータカルテル:品目/運び屋、技術」
ムング族の村・・・「ムングバザール:品目/パトロン?」
「テムジンキャラバン:品目/陸運、建設?」
「ムングじゅうたん工房:品目/じゅうたん、技術?」
「弓作りのチムール:品目/武器防具、技術?」
「ムング岩塩鉱:品目/塩?」
玄城・・・「玄城馬房:品目/馬、陸運?」
「玄武黒竜鉄山:品目/鉄?」
「玄武赤竜金山:品目/金?」
「玄城武器工人:品目/武器防具、技術?」
「玄城軍:品目/パトロン、コスト、技術?」
黄京・・・「大陸商会:品目/銀行、陸運、水運、建設?」
「福地洞天茶:品目/茶?」
「黄京龍方薬局:品目/ポーション、技術?」
「老龍酒造:品目/酒(未実装)?」
「蒼龍木材:品目/木材?」
「黄京天文織:品目/綿織物、毛織物?」
「白虎金星よう:品目/技術?」
「黄京製紙:品目/紙?」
「黄京農具:品目/農具、工芸品、技術?」
「蒼龍造船:品目/船、技術、コスト?」
「天下一大酒家:品目/酒(未実装)、パブ、ごらく?」
「黄京太空望書店:品目/書物?」
「黄京農隊:品目/コムギ?」
「蒼龍河水産:品目/魚?」
「天福酒家:品目/酒(未実装)、パブ、ごらく?」
「黄京綿商店:品目/綿織物、技術?」
「黄京白絹:品目/絹織物?」
「新京商隊:陸運、建設?」
不明データ・・・「ぶっけん――254」
・グループ技
コーヒー:コーヒーを扱っている者たちです。
スパイス:スパイスを扱っている者たちです。
金:金を扱っている者たちです。
食在黄京:黄京の食をあずかる者たちです。
黄京天文織:黄京天文織をささえる者たちです。
ラシュクータ工芸:ラシュクータの文化をささえる者たちです。
玄城黄京工房:玄城と黄京の工業技術をになう者たちです。
・取引品目
麻薬:言わずと知れた麻薬です。
どれい:人を家畜として扱います。
運び屋:大きな声では言えない物を運びます。
ゾウ:力持ちの働き手です。
アミュレット:神王教のありがたいおふだです。
こおり:ウシの肉や魚を長持ちさせます。
生糸:蚕のまゆからできます。町の産業です。
酒:コメから作られます。
2024-01-14T14:48:01+09:00
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ロマサガ3の妄想深淵区域
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/135.html
更なる妄想垂れ流し処的、ガチ妄想設定
*マジでガチの妄想につき、原作からかけ離れた内容が書いてあります。閲覧ご注意ください。
**妄想本編のネタバレが記載されています。出来れば閲覧は本編読んでからをおすすめしたい所存です。
2022/11/2 世界観妄想「聖王教会の必然性」追加
*ストーリー妄想
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*キャラ設定妄想
-[[ミューズと銀の手の謎についての妄想>ミューズと銀の手について]]
-[[ミカエルがモニカをツヴァイクへ嫁入りさせた背景妄想>モニカがツヴァイクに嫁いだ背景とは]]
*世界観妄想
-[[「聖王教会」というものがあったはずだ、という妄想>「聖王教会」の必然性]]
[[戻る>ロマンシングサガ3]]
2024-01-11T08:56:57+09:00
1704931017
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「聖王教会」の必然性
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/166.html
-聖王教会という妄想設定について
当然、本編でも資料集にも、全くそんなことは書かれていません。
が、間違いなくロマサガ3 の世界には「聖王教会」があったものと筆者は妄想しています。
理由は主に二つで、まず一つは「聖王による規律が世界中にしっかり広まっていること」です。
ゲーム本編内部の様子を見る限り、聖王に纏わる伝説や理念はどの地域でも遍く伝播しているように見受けられます。当然そうでないとゲーム進行上で不都合がでるから、という点があるのでしょうが、そこに素っ頓狂な理由をつけるのが妄想というものです(笑
聖王の教えが広く世界に伝わっているからこそ、各国の均衡が危うげながらも成り立っている面が大きいと考えています。
NTT出版の「プロローグ」等で見られる歴史記述でも、聖王による四魔貴族放逐の後に西方世界で国が滅んだのはゲッシア王朝くらいのもので、ほかには特段大きな争いなどの記載はありません。
無論ドフォーレによる麻薬流通など、聖王による教えから逸脱した行為がないわけではないでしょうが、あそこまで世界規模で三百年もの間しっかりと規律が守られるには、間違いなく「継続的で強力な啓蒙」が不可欠です。
聖王記の内容を流布する程度ならば吟遊詩人らでも担えるでしょうが、ここまで徹底した啓蒙度合いの実現には、それこそ「それを担う機関」でもなければ不可能でしょう。
それが、教会の存在理由だと考えた次第です。
また、ロマサガ3には「神」の描写がほとんどありません。
聖王記の中には「聖王、神より十三の武具を〜」という描写がありますが、その「神」が信仰されている様子は全くなく、唯一ゲーム本編で出てくる神らしき描写とは「神王」くらいのもの。
しかもそれを拝する「神王教団」は、当時メッサーナ王国最高責任者であった近衛軍団長クレメンスから「異端」とされました。
異端があるなら、逆の「正統」が存在するはずで、それこそが「聖王」である、と考えられます。聖王を神格化し、それを唯一神のように扱っているからこその世界規模の啓蒙統治ができている、ということですね。
それを揺るがそうとする神王教団なんて存在は、そりゃあメッサーナからしたらとんでもなく厄介な存在であったことでしょう。
ただ、神王教団には信者が多く集まり、それこそ一国を滅ぼすほどに膨れ上がった。ということは、聖王の神格化による統治という時代が、三度目の死食を機に終焉を迎えようとしていたということもまた、間違いはないのかもしれません。
理由の二つ目です。こちらの方がもっと現実的かもしれません。
「識字率の高さ」です。
これまたゲーム進行上で不都合が出るからなのでしょうが、主人公勢は全員が文字を読める様子です。ゲーム上ではそうと取れるシーンや場面が、いくつかありますね。
そりゃ王族や貴族といった地位ならば教養として読み書きが出来るのは当然でしょうが、ど田舎中のど田舎(失礼)であろう開拓村シノンの面々も全員文字が読めるというのは、とても興味深いことです。
文化背景的に中世ヨーロッパあたりを例に考えると、当時の農村部の識字率は5%以下と言われています。
その中でシノンの四人は、なんと全員が文字を読める。書けるかまでは不明ですが。
トーマスやサラならばキャラ的にも興味持ちそうですからなんとなくわかりますが、正直その辺に興味がなさそうなエレンやユリアンまで読めるというのが、非常に不思議です(超失礼
このことから、この世界には「住民に文字を教える仕組み」が存在していたのだと考えられます。
勿論、教会ではなく学校が個別に存在している可能性も考えましたが、残念ながらリユニ的な侯国大学みたいなものがあったとは考えづらいです。
それこそ都市部ならばまだしもですが、死食直後でただでさえ大変な世界で、開拓村にまで学校が個別にあるものなのか。これは正直、あると考える方が難しいですね。
なので、その状況にあってこの識字率の高さに関わったのも、やはり聖王教会が大きく寄与したのだと考えました。
おそらく文字を書くことまでは教えておらず、聖王記などを教科書代わりとして「読む」ことだけは広く教えられたのではないかと妄想しています。
聖王の教えを学ぶとともに、文字を学ぶ。そんな場として、聖王教会という存在は、この世界において必然性があると考えます。
あとは「銀行」のような機能も一部担っていたら面白いなぁとは思いますね。
トレード内でも見られるように、大都市では商会や銀行そのものがその機能を担っているのがわかりますが、例えばキドラントやシノンみたいなところには、銀行機能があるとも思えません。
こういう時にも、現実世界のそれを参照するとすれば、教会の果たす役割としてありえるものです。
もしロマサガ3の世界に独立した銀行がなければ、いわゆる十字軍時代のテンプル騎士団のような組織運営が聖王教会として動いていたかもしれませんね。
話がずれました。
とまぁ大まかには二つの理由から、聖王教会という存在の必然性を妄想し、妄想本編ではその存在や「聖王教」というものを描いています。
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2024-01-11T08:55:51+09:00
1704930951
-
ミューズと銀の手について
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/165.html
-ミューズ及び銀の手の謎に関する妄想
公式には全くない妄想をぶち込んだおかげで、完全に別キャラと化しています。
当Wikiにある妄想本編では「クラウディウス家は聖王三傑であるパウルスの子孫」という設定です。
はい、我ながらドン引きです。
ただこの設定については、一応理由があります。
それはすなわち「銀の手がミューズの夢の中(精神世界?)にある」ことに起因します。
なのでこの項目はミューズ妄想と同時に、管理人による「銀の手の謎」考察も含んでいます。
「なぜミューズの夢の中に銀の手があるのか」ということについて、原作では一切触れられていません。また、個人的にいくつか資料を見てきた中でも、理由らしい理由は公式での言及をされていません。
せいぜいがネット上でご考察されている方の文を、いくつか拝見できた程度です。
というわけで、ここからが管理人の考察という名の妄想です。
聖王遺物である銀の手が、他でもないミューズの中に眠っていた理由。
これは可能性を考え出したらキリがないですが、先ずはじめにパッと思いつくのは「銀の手は代々メッサーナ王家が管理していた」というものです。
実際、そのように考察されていらっしゃる方もお見受けしました。
何しろ銀の手は第一所有者オトマン亡き後、初代メッサーナ国王となるパウルスの所有物でしたから、まぁ普通はそう考えられますよね。
代々のメッサーナ王はその身の内に銀の手を宿しており、そして直近で最後のメッサーナ王であったアルバート亡き後、その死によって具現化した銀の手を、今度は時の有力者たる近衛軍団長クレメンスが代行管理していた、という見方ですね。
これは一見すると、とても「それっぽく」思えます。
しかし、です。
この前提では「何故クレメンスは自分自身ではなくミューズの中に保管したのか」がわかりません。
態々自分じゃなくて、よりにもよって「あまり丈夫ではない」自分の娘の中に国宝を隠すなんて、クレメンス様って相当な鬼畜じゃないですか?
だとすると何かしら、そうする理由があった?
例えば、銀の手は女好き(笑)とか?
いやいや、装着者が元々オトマンですしアルバート王が持っていたわけだし、これは無理があるでしょう。
元はクレメンスの中に保管していたが、戦争の際に警戒してミューズに移したとか?
いやいや、自分が暗殺されることは警戒こそすれ流石に読んでないでしょうし、仮に用心したにしても、矢張り「病弱な自分の娘」じゃなくて他にもっと保管先が幾らでも居るでしょう。
信頼のおける部下とか、それこそ親交のあったベント家とかでもいいわけです。
勿論、上記の妄言以外にも何かしらのこじつけで「ミューズの中に保管せざるを得なかった理由」は、いくらでも作れるとは思います。
が、それよりもっとシンプルなストーリーとして思い至ったのが「銀の手は最初からクラウディウス家の血筋に受け継がれていた」とする説です。
これなら、自動的にミューズに所有者が移ったことはごく自然で、特にそこに疑問は生まれません。
なぜミューズの中に銀の手があったのか、という問いに対する答えとしても、変に内乱の最中の混乱期に焦点を当てて複雑な思惑やこじつけをするよりも、余程シンプルかな、と。
そう考え、この妄想を採用することとしました。
さてこの妄想を採用した場合、今度は「なぜ銀の手を代々のクラウディウス家が受け継ぐことになったのか」という疑問が生まれます。
それに簡単な解答を出そうとした際、聖王の時代にオトマンの死後、銀の手を所有したパウルスが「そのまま自分の中に保管した」という妄想が浮かんだ次第です。
まぁ、この妄想(本編第四章)を記載した時点では「オトマン」なんて存在すら世に出てなかった(オトマン初出はエンサガの2014年イベントシナリオ?のようです。妄想第四章の掲載は2013年1月)ので、当時の筆者としてはパウルスが最初から持っていたっていう認識なんですけど。
ただ、今の時代になって判明しているパウルスの性格?からしても、他人に保管を任せるくらいなら自分で保管しそうな感じもしますから、案外悪くない妄想だと今も思っています笑
そしてパウルスは後継のメッサーナ王には血族と関係ない指名制度をとり(能力主義と思われるパウルスらしい選択ですね)、そのままメッサーナの地に没した、と。
ここで、正史ではパウルスも子孫を残さなかったっぽいですが(以前どこかでそんな文を見た気がします)、妄想上では「実はひっそり残していた(銀の手継承の為か、なんかロマンスでもあったのか)」ということにしました。
しかしそれが判明して跡目争いで後年ごたつかないように、対外的には自分の子孫はいないし銀の手も所在不明とした、とかね。
そのほうが物語としても面白いし(個人的な本音)。
その結果、銀の手は現代のミューズに受け継がれた、と言うわけですね。
ちなみにミューズが夢魔イベント後に元気になる理由についても妄想本編で言及していますが、病弱だった理由を「銀の手が死食により活性化し、その大きすぎる力が内部から彼女を蝕んでいた」としました。
これなら「元から彼女の中にあった」から幼少時から病弱キャラとしてのミューズが出来上がり(なので筆者の中ではミューズは死食以後に体調を崩し始めた、と妄想しています)、銀の手が夢から具現化され彼女から解き放たれたことで、それまでの病弱が嘘のように治り、晴れて冒険にも出られるようになった、となります。
これも原作では「何故、夢魔イベント後に元気になったのか」にも碌に言及ありませんが(原作ミューズの「きっと夢魔と一緒に病魔も退散したのでしょう」って、そりゃあご都合主義にも程があるでしょうw)、上記妄想にて辻褄は合わせられます。
ここまで妄想してみて、我ながら「完璧じゃん!!!」となった次第です(笑
因みに、この妄想は長編を描き始めた最初からある程度想定しており、妄想本編第一章の最後のほうでアラケスさんがそこにふわっと言及しております。
まぁここも、今判明している正史からすると不思議な表現に見えるんですが、それにもちゃんと答えは用意してあります。
また余談ですが、シャールや一部のクラウディウス近親者だけは、銀の手に関する真実を知っていた、とも妄想しています。
原作の夢魔イベントでは「なぜ、マクシムスが・・・」というシャールのセリフで、夢魔イベントは終わります。
ここで興味深いのは、シャールは「マクシムスが何故ミューズを狙ったのか」ということに対して疑問は持つものの、一方で「ミューズが狙われたこと」に関する疑問は(セリフの上では)持っていない、という点です。
つまり「ミューズには狙われるだけの理由がある、ということをシャールは知っていた」ということが考えられます。
ここから、ミューズの中に銀の手があることをシャールは知っていた、としました。
そして、それを狙う可能性のある人物の筆頭として、シャール(とその周辺の者達)はルートヴィッヒを特に警戒していた、と。
実際にルートヴィッヒを警戒する描写は、トーマスルートの冒頭で見ることができますね。
しかしシャールは「マクシムスが聖王遺物を収集している」ことは知らなかったので、なぜマクシムスが、となった、と。
まぁミューズがルートヴィッヒに狙われる理由は銀の手もありますが、もう一つ理由は想像できますね。
つまり「彼女が将来的に決起し政敵となり得る」パターンを警戒して、でしょう。
妄想本編ではむしろ、その要素を主軸として彼女が成長していく物語を描いているつもりではあります。
ただ現実問題、旧市街に引きこもっているだけの病弱な彼女を狙う理由としては、これは流石にビビりすぎです。
だからこそ、銀の手という要素は「彼女が常に狙われる可能性」を殊更に高めているわけであり、それを知っているからこそシャール達は警戒を続けていた、というわけですね。
ここまで書いておいてなんですが、まぁこれはあくまで妄想です。
そりゃあ本編の断片的なセリフなんかと照らし合わせても、そこそこ辻褄は合うと思います。
ただ、仮に真実が解き明かされたとしたら、おそらくこれは違うのでしょう。
何故かといえば、「ありきたり」だからです。
実に、サガらしくない、といえます(それを理由に、元から女性のはずだった聖王がSFCでは敢えて男性として描かれたように)。
「銀の手?さぁ、なんか知らないけどいつの間にかあったよ!」くらいのほうが、サガらしいなって思いますね(笑
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2024-01-11T08:53:11+09:00
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