取り切る形の作り方

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取り切る形の作り方 - (2009/03/09 (月) 22:01:24) の最新版との変更点

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*取り切る形の作り方 Cクラス、Bクラスの人と撞いているときに、形の作り方を理解するのは難しいことなんだなあ、と思うときがよくあります。 簡単な球でこう撞けは、取り切りの形が出来上がるのに、わざわざ難しいショットをして、入れは成功はしてるんだけど、出しているポイントが良くなくて、結局取り切れないとか、、、。 本当にこう思うときは結構あります。 逆に、取り切りの形の作り方が分かっている人だと、簡単な配置だけど、これからの取り切りのために出しのポイントが完璧に決まったようなときに「ナイスショット」とか言って貰えると、すごく嬉しかったりします。 ま、そんな話は置いておいて、「取り切りの形の作るということはどういうことか?」ということをお話できればと思います。 取り切りの考え方で僕が大事だなと思うことは、こんなことです。 -偶然に任せることはしない -1箇所でも0%もしくは非常に確率の低いショットを残してはダメ -出来る限り1ショットが入る確率を平均化する 9ボールでは最大で9個の球を連続で入れ続けなくてはなりません。9個全部取ることを考えるのであれば、そのうち1回でも的球が見えてない配置が残ったら、その時点でほぼ終了です。また、手球と的球が反対の短クッションにくっついているような配置は、入れる確率は0ではありませんが、かなり低いと言わざるを得ません。どうしようもないときもありますが、何とかできるのであれば、できる限りそういう配置は残すべきではないと思うのです。 また、偶然に任せないというのは、プレーを見てればすぐ分かるのですが、ポケットした後、手球が的球に当たるのが目に見えていて、その後の配置がどうなるかは、その時なってみてから考える、というようなプレーも、出来る限りしないほうがよいと思っています。ちなみに、相手がそういうプレーをしていたら、僕は安心して順番が回ってくるのを見ています。1回や2回は偶然いい配置が残るかもしれませんが、トラブルが残る配置になって順番をまわしてくれるのが目に見えています。 最後の1ショットが入る確率を平均化する、ということの意味は分かりにくいかもしれません。 これは、例えば2球残っているときに、以下の2つのどっちの取り方が良いと考えるか?ということです。 (A)1つ目の的球は90%で入れられるけど、2つ目の的球は10%の確率でしか入らない。 (B)1つ目の的球も2つ目の的球も50%の確率でしか入らない いろんな人に聞くと異論があるかもしれませんが、この場合は(B)のプレーをすべきだと僕は思ってます。 (A)のプレーの場合、2つともに入れられる確率は、0.9*0.1=0.09で9%しかありません。 (B)のプレーの場合、2つともに入れられる確率は、0.5:0.5=0.25で25%あります。 すべての球を取り切る事を考えるのであれば、今のショットを考えるだけではなく、次のショット、またその次のショット、、、、とすべてのショットの難しさがなるべく簡単になるようにコントロールすることを、考えるべきだと思うのです。 これは、結局、次の配置のために、今の球をしっかり出しに行くということですが、全部の的球に対して、それを考えることが大事なのです。 5番を入れるのに、すごく簡単な配置に出したとしても、そこから次の6番を入れられるところに出すには非常に難しいということであれば、その5番への出しは完全にミスだと思うのです。 「そんな全部の配置なんて考えてられないよ」という方もいらっしゃるかと思うので、すべての球を取るための取りきりの考え方について、さらに説明してみたいと思います。 ブレイクが終わって、自分の順番になったとします。 考え方を説明するのに分かりやすくするために、手球がスクラッチしたと思ってください。 で、残った配置は例えばこう。 #ref(torikiri_image001.jpg) 取りきりを考えるために、まずやって欲しいのは、&bold(){「すべての球をどこのポケットに入れるか決める」}ということです。 とりあえず、近いところに決めるとこんな感じ。 #ref(torikiri_image002.jpg) ここまで考えてから、今自分が決めたポケットに対して、それぞれの的球をポケットして、次の球に出せるのかを1球1球チェックします。 で、この配置の場合のトラブルがどこにあるか分かりますか? この配置の場合、問題になるのは「4番(紫)から5番(オレンジ)」のところになるのが分かりますか? 解説をすると、「5番(オレンジ)を左上のポケットに入れて、次の6番(緑)に出したい」わけですが、まず、5番を左上のポケットに入れるには、9番が邪魔しているので4番から5番へのポジショニングが非常に難しいです。 1つは手球をセンタースポット付近に出せれば5番はポケット出来ますが、ポケットした後、手球が8番(黒)に当たってしまうので、6番にポジションできる可能性は非常に低いです。 また、4番から5番のポジションの際に、6番の右隣に手球がポジションできれば完璧なのですが、ピンポイントでそれを狙って、失敗したときには9番もしくは6番にかぶってしまうので、その時点で終了になります。 なので、この5番は左上のポケットに狙ってはいけないわけです。 「じゃあ、どうするのか?」というと、この場合は、5番を右下のコーナーポケットに狙うように修正して考えます。 4番から5番に出すときには、上の長クッション側で、できるならセンターから若干左側に持っていければ、それでいい。 というように修正するのです。 そうやって修正した球取りきりの形を修正した時の理想的な取りきりの感じはこんな感じかなと思います。 図の挿入。 繰り返しですが、この配置の場合は、4番→5番→6番のところがポイントになります。 なので、相手がプレーしているなら、そこを「どうこなすか?どうこなそうとしているか?」というのを僕だったら見ています。そして、もし、5番を右上のコーナーに狙っているようなら、「6番の残り球が悪くなって、そこでミスしてくれるだろうな~」と思って、安心して見ています。 逆に、自分がプレーしているときは、とにかく4番から5番をどうこなすか?を考えて、プレーします。 4番から5番に出すために、3番から4番のポジションが成功したときに、相手から「ナイスショット」のコールがかかるようなら、相手も自分と同じ理解になっていることが分かるので、「球を通じて会話している」ような嬉しさを感じます。 ちょっと話がそれてしまいましたが、取りきりの形を考えるのは、まずすべての球をどこに入れるか、適当でもいいので決めて、その取り方としたときに、つなげていけるかどうかを確認していくわけです。 そして、そのときには、こんなことを考えているわけです。 -次に出すには振りをどっちに振らないといけないのか? -厚めに残すほうがいいのか?しっかり振りを残したほうがいいのか? -ネクストが出せないようなら、狙うポケットを変更する必要があるのか? -それでもどうにも出来ないなら、セーフティをかけにいくのか? -etc これらを考えて、「こうすれば取りきれる」、「大事なポイントはここ」というところを分かった上で、取りきりを始めます。 プレーする際には、1球1球、次をどこに出せばいいのかはすでに考えてあるので、その通りにプレーが進んでいる間は、迷わずにプレーしますし、予定と違ったポジションになってしまったら、そこからもう一度考え直します。 ちょっと分かりにくいかもしれませんが、取りきりの形を考えるのは、僕は、こんなふうにやって考えています。
*取り切る形の作り方 Cクラス、Bクラスの人と撞いているときに、取り切りの形の作り方を理解するのは難しいことなんだなあ、と思うときがよくあります。 簡単な球でこう撞けば、取り切りの形が出来上がるのに、わざわざ難しいショットを選択して、がんばって入れは成功はしてるんだけど、結局選択した球種がよくないから、出たポイントが良くなくて、結局取り切れないとか、、、。本当にこう思うときは結構あります。 逆に、取り切りの形の作り方が分かっている人だと、簡単な配置だけど、これからの取り切りのために出しのポイントが完璧に決まったようなときに「ナイスショット」とか言って貰えると、すごく嬉しかったりします。 ま、そんな話は置いておいて、「取り切りの形の作るということはどういうことか?」ということをお話できればと思います。 取り切りの考え方で僕が大事だなと思うことは、こんなことです。 -偶然に任せることはしない -1箇所でも0%もしくは非常に確率の低いショットを残してはダメ -出来る限り1ショットが入る確率を平均化する 9ボールでは最大で9個の球を連続で入れ続けなくてはなりません。9個全部取ることを考えるのであれば、そのうち1回でも的球が見えてない配置が残ったら、その時点でほぼ終了です。 これは言い換えれば、出しに失敗して見えない配置や、確率の非常に低い配置を残すことがあれば、取りきりは出来ないということとも言えます。 たとえば、手球と的球が反対の短クッションにくっついているような配置は、入れる確率は0ではありませんが、かなり低いと言わざるを得ません。こういう配置を残すことがないように、出来る限りのことをする、ということです。 また、偶然に任せないというのは、プレーを見てればすぐ分かるのですが、ポケットした後、手球が的球に当たるのが目に見えていて、その後の配置がどうなるかは、その時なってみてから考える、というようなプレーも、出来る限りしないほうがよいと思っています。ちなみに、相手がそういうプレーをしていたら、僕は安心して順番が回ってくるのを待ってます。1回や2回は偶然いい配置が残るかもしれませんが、こういうプレーを続ければ、トラブルが残った配置の次で順番をまわしてくれるのが目に見えています。 最後の1ショットが入る確率を平均化する、ということの意味は分かりにくいかもしれません。 これは、例えば2球残っているときに、以下の2つのどっちの取り方が良いと考えるか?ということです。 (A)1つ目の的球は90%で入れられるけど、2つ目の的球は10%の確率でしか入らない。 (B)1つ目の的球も2つ目の的球も50%の確率でしか入らない いろんな人に聞くと異論があるかもしれませんが、この場合は(B)のプレーをすべきだと僕は思ってます。 (A)のプレーの場合、2つともに入れられる確率は、0.9*0.1=0.09で9%しかありません。 (B)のプレーの場合、2つともに入れられる確率は、0.5:0.5=0.25で25%あります。 なので、(B)のプレーを選ぶことで、全体を取りきる可能性がより高くなるからです。 まとめてしまえば、「しっかり出しを考えないと取りきれないよ」ということになってしまいますが、すべての球を取り切る事を考えるのであれば、今のショットを考えるだけではなく、次のショット、またその次のショット、、、、とすべてのショットの難易度を平均化する、もしくは、最も難しい場所の可能性を出来る限り高くするように取りかたをコントロールすることを考えるべきだと思うのです。 たとえば4番を入れるのに、すごく簡単な配置に出したとしても、そこから次の5番を入れられるところに出すには非常に難しいということであれば、その4番への出しは完全にミスだと思うのです。 「そんな全部の配置なんて考えてられないよ」という方もいらっしゃるかと思うので、すべての球を取るための取りきりの考え方について、さらに説明してみたいと思います。 ブレイクが終わって、自分の順番になったとします。 考え方を説明するのに分かりやすくするために、手球がスクラッチしたと思ってください。 で、残った配置は例えばこう。 #ref(torikiri_image001.jpg) 取りきりを考えるために、まずやって欲しいのは、&bold(){「すべての球をどこのポケットに入れるか決める」}ということです。 とりあえず、近いところに決めるとこんな感じ。 #ref(torikiri_image002.jpg) ここまで考えてから、今自分が決めたポケットに対して、それぞれの的球をポケットして、次の球に出せるのかを1球1球チェックします。 で、この配置の場合のトラブルがどこにあるか分かりますか? この配置の場合、問題になるのは「4番(紫)から5番(オレンジ)」のところになります。 解説をすると、「5番(オレンジ)を左上のポケットに入れて、次の6番(緑)に出したい」わけですが、まず、5番を左上のポケットに入れるには、9番が邪魔しているので4番から5番へのポジショニングが非常に難しいです。 1つは手球をセンタースポット付近に出せれば5番はポケット出来ますが、ポケットした後、手球が8番(黒)に当たってしまうので、6番にポジションできる可能性は非常に低いです。 また、4番から5番のポジションの際に、6番の右隣に手球がポジションできれば完璧なのですが、ピンポイントでそれを狙って、失敗したときには9番もしくは6番にかぶってしまうので、その時点で終了になります。 なので、この5番は左上のポケットに狙ってはいけないわけです。 「じゃあ、どうするのか?」というと、この場合は、5番を左下のコーナーポケットに狙うように修正して考えます。 4番から5番に出すときには、上の長クッション側で、できるならセンターから若干左側に持っていければ、それでいい。 というように修正するのです。 そうやって修正した球取りきりの形を修正した時の理想的な取りきりの感じはこんな感じかなと思います。 実際にこう上手くいくかは分からないですが、自分の中のイメージとしてはこう思いながら取りきり狙います。 #ref(torikiri_image003.jpg) 繰り返しですが、この配置の場合は、4番→5番→6番のところがポイントになります。 なので、相手がプレーしているなら、そこを「どうこなすか?どうこなそうとしているか?」というのを僕だったら見ています。そして、もし、5番を右上のコーナーに狙っているようなら、「6番の残り球が悪くなって、そこでミスしてくれるだろうな~」と思って、安心して見ています。 逆に、自分がプレーしているときは、とにかく4番から5番をどうこなすか?を考えて、プレーします。 4番から5番に出すために、3番から4番のポジションが成功したときに、相手から「ナイスショット」のコールがかかるようなら、相手も自分と同じ理解になっていることが分かるので、「球を通じて会話している」ような嬉しさを感じます。 ちょっと話がそれてしまいましたが、取りきりの形を考えるのは、まずすべての球をどこに入れるか、適当でもいいので決めて、その取り方としたときに、つなげていけるかどうかを確認していくわけです。 そして、そのときには、こんなことを考えているわけです。 -次に出すには振りをどっちに振らないといけないのか? -厚めに残すほうがいいのか?しっかり振りを残したほうがいいのか? -ネクストが出せないようなら、狙うポケットを変更する必要があるのか? -それでもどうにも出来ないなら、セーフティをかけにいくのか? -etc これらを考えて、「こうすれば取りきれる」、「大事なポイントはここ」というところを分かった上で、取りきりを始めます。 プレーする際には、1球1球、次をどこに出せばいいのかはすでに考えてあるので、その通りにプレーが進んでいる間は、迷わずにプレーしますし、予定と違ったポジションになってしまったら、そこからもう一度考え直します。 ちょっと分かりにくいかもしれませんが、取りきりの形を考えるのは、僕は、こんなふうにやって考えています。

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