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引き球の感覚を掴む - (2009/03/20 (金) 15:33:10) の最新版との変更点
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*引き球の感覚を掴む
僕自身は実は引き球が結構苦手でした。
今ではそれなりに引けるようにはなりましたが、それでも苦手意識は残っています。
引き球というと「撞点を下にして、キューを長くしっかり出す!」とか言われたりしましたが、「下撞いてしっかり出すとキューミスしてジャンプボールみたいになっちゃうし、引けるときもあるけど、引けるときと引けないときとで何が違うのかさっぱり分からない」なんて思ってました。
そんな僕が「ああ、引き球ってこういう感覚なのか」と実感した方法について書きたいと思います。
引き球の感覚を掴むための練習方法なのですが、簡単に言うと、&bold(){「撞点を下にして、押し球を撞く」}ということをやってみる方法です。
配置としては、こんな感じで、撞点をなるべく下にして手球を撞きます。
ここがポイントですが、そのときに&bold(){出来る限り遅い球}を撞きます。
#ref(draw_image001.jpg)
遅い球で引き球を撞くと、球が転がっている間に、ラシャとの摩擦によって、引き球の回転が、少しづつ無くなっていきます。そして、一瞬無回転の状態になり、さらに、ラシャとの摩擦で押し回転がかかるようになります。
#ref(draw_image002.gif)
ちなみに、これで的球をポケットすると、その後の手球の動きは、"若干の押し球"になって、前に転がります。
僕は、引き球の感覚を掴むには、この&bold(){「下の撞点を撞いて、途中で無回転になり、最後は押し回転になる」}というショットの感覚を掴むのが非常に有効(分かりやすい)だと思っています。
もう少しフォローすると、こういう球ではこの練習は出来たことにはなりません。
-撞き点が下でない場合は、初めに引き回転が十分にかかっていません。
-ショットスピードが速すぎると、ラシャとの摩擦によって回転方向が変化(逆転)する前に的球に当たってしまいます。
そうではなくて、手球の回転が逆転する瞬間(無回転になる瞬間)が見れるようなショットをすることが大事なのです。
それで、なんとなくその感覚が掴めたら、今のショットで、的球をしっかりポケットすることを狙ってみてください。
スピードの遅いショットというのは、しっかりポケットすることは結構難しいです。
手球を正確にコントロールしようと思うと、"チョン"とキュー先だけで撞いてバックスピンをかけるのではなく、下の撞点を長くゆっくり撞いていかないと正確には狙えないと思います。
この、&bold(){"下の撞き点を長くゆっくり撞く"}ということに慣れることが、大事なのです。
さらに、次の段階としては、"無回転になる場所"をコントロールできるように練習します。
下の図で言うと、ちょうど的球のところで無回転になる、的球からの1ポイントのところで無回転になる、的球から2ポイントのところで、、、と、自分の思ったところで無回転になるような撞き方(撞点、キュースピード、ストロークの長さ、乗せる感覚)を覚えていきます。
#ref(draw_image003.gif)
最初は、思ったところで無回転になるようにはならないかもしれませんが、50回や100回もやれば、なんとなく感覚は掴めるかと思います。
そして、それが出来るようになったら、今度はこういう配置で撞いてみましょう。
そして、この配置で撞くときに、手球が無回転になるポイントを的球より遠い場所で無回転になるイメージで撞きます。
#ref(draw_image004.gif)
この図の例では、的球より1ポイント奥、2ポイント奥で手球の回転が無回転になるイメージで撞いてみます。
そのとき、撞点を下にして、ゆっくりと長いストロークで、ラシャの摩擦で回転が取れていき、的球より1ポイント奥、2ポイント奥のところでちょうど回転が無くなる、というショット(つまり、ずっとここで説明してきたショット)のイメージで撞きます。
ここで、上手く撞けていると、手球を全然ハードに撞いていないにもかかわらず、しっかり引けている"柔らかい引き"という感じのショットが撞けているはずです。
しかも、このイメージをしっかりと身に付けると、引いて戻す距離の感覚も(ある程度)コントロール出来るようになります。
上の図を使って説明すると、例えば、的球より1ポイント奥で手球が無回転になるように撞いてポケットしたとすると、的球に当たった瞬間、手球にはまだ1ポイント分の回転が残っています。なので、手球はその1ポイント分の回転を使って手前に戻ってくるのですが、その距離は、大体1ポイントくらい戻ってきます。
もう、お分かりかと思いますが、的球より2ポイント奥で手球が無回転になるように撞いてポケットしたとすると、手球は的球の位置から約2ポイント手前に戻ってきます。
この感覚は、自分の感覚を確認するときも僕は使っていますし、人に説明するにも分かってもらいやすいかなと思っています。
*引き球の感覚を掴む
僕自身は実は引き球が結構苦手でした。
今ではそれなりに引けるようにはなりましたが、それでも苦手意識は残っています。
引き球というと「撞点を下にして、キューを長くしっかり出す!」とか言われたりしましたが、「下撞いてしっかり出すとキューミスしてジャンプボールみたいになっちゃうし、引けるときもあるけど、引けるときと引けないときとで何が違うのかさっぱり分からない」なんて思ってました。
そんな僕が「ああ、引き球ってこういう感覚なのか」と実感した方法について書きたいと思います。
僕が分かりやすいと思う引き球の感覚を掴むための練習方法なのですが、簡単に言うと、&bold(){「撞点を下にして、押し球を撞く」}ということをやってみる方法です。
配置としては、こんな感じで、撞点をなるべく下にして手球を撞きます。
ここがポイントですが、そのときに&bold(){出来る限り遅い球}を撞きます。
#ref(draw_image001.jpg)
遅い球で引き球を撞くと、球が転がっている間に、ラシャとの摩擦によって、引き球の回転が、少しづつ無くなっていきます。そして、一瞬無回転の状態になり、さらに、ラシャとの摩擦で押し回転がかかるようになります。
#ref(draw_image002.gif)
ちなみに、これで的球をポケットすると、その後の手球の動きは、"若干の押し球"になって、前に転がります。
僕は、引き球の感覚を掴むには、この&bold(){「下の撞点を撞いて、途中で無回転になり、最後は押し回転になる」}というショットの感覚を掴むのが非常に有効(分かりやすい)だと思っています。
もう少しフォローすると、こういう球ではこの練習は出来たことにはなりません。
-撞き点が下でない場合は、初めに引き回転が十分にかかっていません。
-ショットスピードが速すぎると、ラシャとの摩擦によって回転方向が変化(逆転)する前に的球に当たってしまいます。
そうではなくて、手球の回転が逆転する瞬間(無回転になる瞬間)が見れるようなショットをすることが大事なのです。
それで、なんとなくその感覚が掴めたら、今のショットで、的球をしっかりポケットすることを狙ってみてください。
スピードの遅いショットというのは、しっかりポケットすることは結構難しいです。
手球を正確にコントロールしようと思うと、"チョン"とキュー先だけで撞いてバックスピンをかけるのではなく、下の撞点を長くゆっくり撞いていかないと正確には狙えないと思います。
この、&bold(){"下の撞き点を長くゆっくり撞く"}ということに慣れることが、大事なのです。
さらに、次の段階としては、"無回転になる場所"をコントロールできるように練習します。
下の図で言うと、ちょうど的球のところで無回転になる、的球からの1ポイントのところで無回転になる、的球から2ポイントのところで、、、と、自分の思ったところで無回転になるような撞き方(撞点、キュースピード、ストロークの長さ、乗せる感覚)を覚えていきます。
#ref(draw_image003.gif)
最初は、思ったところで無回転になるようにはならないかもしれませんが、50回や100回もやれば、なんとなく感覚は掴めるかと思います。
そして、それが出来るようになったら、今度はこういう配置で撞いてみましょう。
そして、この配置で撞くときに、手球が無回転になるポイントを的球より遠い場所で無回転になるイメージで撞きます。
#ref(draw_image004.gif)
この図の例では、的球より1ポイント奥、2ポイント奥で、手球の回転が無回転になるイメージで撞いてみます。
そのとき、撞点を下にして、ゆっくりとした長いストロークで撞きます。イメージとしては、ラシャの摩擦で回転が取れていき、的球より1ポイント奥、2ポイント奥のところでちょうど回転が無くなる、というショット(つまり、ずっとここで説明してきたショット)のイメージで撞きます。
ここで、上手く撞けていると、手球を全然ハードに撞いていないにもかかわらず、しっかり引けている"柔らかい引き"という感じのショットが撞けているはずです。
そして、このイメージをしっかりと身に付けると、引いて戻す距離の感覚も(ある程度の精度で)コントロール出来るようになります。
上の図を使って説明すると、例えば、的球より1ポイント奥で手球が無回転になるように撞いてポケットしたとすると、的球に当たった瞬間、手球にはまだ1ポイント分の回転が残っています。なので、手球はその1ポイント分の回転を使って手前に戻ってくるのですが、その距離は、大体1ポイントくらい戻ってきます。
もう、お分かりかと思いますが、的球より2ポイント奥で手球が無回転になるように撞いてポケットしたとすると、手球は的球の位置から約2ポイント手前に戻ってきます。
この感覚は、自分の感覚を確認するときも僕は使っていますし、人に説明するにも分かってもらいやすいかなと思っています。
ここで説明した引き球のイメージは、「下の撞点を長くしっかり撞く!」というだけイメージではなくて、「下の撞点を撞いて、手球にバックスピンをかける。自分の引きたい加減/距離は、手球のバックスピンが無回転になる位置をイメージすることでコントロールする」というイメージです。
実際に、こういうイメージで撞こうとすると、「下の撞点をしっかり長く撞く」という撞き方にはなるかと思いますが、初めに覚える感覚としては、こういうイメージの方が分かりやすいのではないかと思っています。
ちなみに、例えば上の図の配置で、「1番をポケットした後、手球を手前クッションまで引きたい」というようなときもあるかと思います。
そういう時は、的球から手前クッションが5ポイントの距離があるのですから、無回転になる位置は(テーブルをはみ出してますが)的球の奥5ポイントの場所、というイメージで撞くようにすればいいのです。
なんとなく、引き球の感覚について、ちょっと違ったイメージが自分の中で出来てきたと思ってもらえればいいなあと思います。
ところで、ここで最初に説明した"的球にあたるチョット手前でバックスピンが消えて最後押し球になるというショット"は「殺し球」と言って、出来るだけ的球の位置から手球を動かしたくないような場合、上級者はさりげなく使っていたりします。