57話

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57話 - (2009/01/19 (月) 20:47:34) の編集履歴(バックアップ)


「悪りぃ、遅くなった!無事かリーム!?」
「見ての通り・・・・・・なんとか守るのが精一杯だったよ」
「よく耐えてくれたな。敵はあとあいつだけだ、気を緩めずに行こう!」
「うん・・・・・・って、あれ?アリウス、短剣はどうしたの?」
「げっ!?しまった、壁に刺したままだ!!」
急いで天井の破片が落ちている場所へ引き返そうとした時、カードが俺の頬をかすめて飛んできた。
「くそ・・・・・・戻らせてはくれないってか」
「どうする?一気に攻めるか?」
「それは相手の思うツボだろうね。トリックトラップは単体より多数相手のほうが向いてるんだよ」
「だったら少しづつ、か。俺に任せてくれ、風の道を見る!!」
俺は集中し、ゆっくりと人形に近づく。人形はこちらに向かって2枚カードを飛ばしてくるが、ひらりとかわして見せた。
「よし、このまま近づいて・・・・・・なっ!?」
もう少しでこちらの攻撃が届くという所でカードが背後と足元から飛んできた。とっさに避けようとしたが間に合わず、
両腕に傷を負ってしまった。人形の手元にカードが戻ってきたのが見えたので、俺はバックステップで距離をとる。
「痛っつ・・・・・・!ダメだ、攻撃が複雑すぎて風の道を見るだけじゃ見切れない!!」
「あたしが向こうのカードを相殺する!だからその隙に攻撃して!!」
「俺も援護するぞリーム!アリウスはもう一度人形への攻撃を頼む!!」
「了解!!」