18話

Eternal Bress 永遠に吹く風に内検索 / 「18話」で検索した結果

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  • 18話
    「くそっ・・・・・・力が全部戻ってればこんなことくらいで息が切れることなんてないのに・・・・・・!!」 やはり無理をしたせいか、俺は再び床に膝をついてしまった。息も荒くなってしまう。そんな俺にルークが近づく。 「アリウス、大丈夫か・・・・・・?」 「やっぱり無理しないほうがよかったんじゃ・・・・・・」 「いや、そういうわけにはいかないだろ?あのままじゃどうせ終わりだったし、早くアルルの力も取り戻さなきゃならない。  だったら、これくらい耐えるしかないんだ」 「アリウス・・・・・・ありがとう」 「行こう、二人とも。多分だけど、この先に炎の力がある。この道の先に強い魔力を感じるんだ」 「絶対に無茶するんじゃないぞ、アリウス」 「ああ、ありがとう。もう大丈夫だよ」 そして、俺達は通路を進んでいった。すると、風の洞窟のように大きな扉があった。 「これは・・・・・・」 「ああ...
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  • 19話
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  • 17話
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  • 8話
    「・・・・・・リウス、アリウス!!」 誰かが俺を呼んでいる・・・・・・目を覚ましてみると、ルークの姿が目に映った。俺の隣に座って俺の腕を握っている。 「・・・・・・ルーク・・・・・・!!よかった・・・・・・。ちゃんと回復してたか・・・・・・」 「何言ってるんだよ、お前こそ大丈夫なのか!?体中ボロボロじゃないか!!」 そう言われて自分の体を見ると、全身傷だらけだった。風の龍と戦ってできた傷だ。俺が意識を失ったのも、おそらくこのためだろう。 しばらく魔法を使っていなくていきなり詠唱ありの強い魔法を使った反動、傷だらけの体、そして風の龍と戦ったときの疲労。 それらが原因で俺は気絶してしまったのだ。俺は立ち上がり、服についた砂を払った。 「俺は大丈夫だよ。ルークの方は?」 「俺の方も大丈夫だ。ところで、風の力とやらはどうした?部屋にいないが・・・・・・」 「ああ、そうだったな。出...
  • 68話
    「くそっ・・・・・・なあルーク、こんなにもここら辺は敵が多いもんなの、かっ!?」 「いや、俺もここまで多かった覚えは・・・・・・せいっ!」 「無駄口を叩ける間は安心だね・・・・・・ほら、これで最後!!」                                         ダァン!! アイナさんが最後のハーピーを銃で打ち抜き、その場の全ての魔物を倒した俺達は一息つく。 「ちょ、ちょっと休もうよ・・・・・・私、疲れちゃった・・・・・・」 アルルが息を荒げ、その場にペタリと座り込んでしまう。あれから魔物との戦闘は絶えず、一段落ついたときには日はほとんど落ちていた。 「そうだな、さすがにキツい。もう辺りに魔物は見えないし、今日はここで野宿かな」 「やっぱり今日中には街に着くのは無理か。俺も賛成~」 「了解。それじゃ、アタシも休ませてもらうかね」 「あ、おい!どこ行く...
  • 78話
    「アルル、大丈夫!?」 「っ!?」 「あらあら」 僕とアルルは互いの姿を見てすぐに硬直する。それはそうだ。アルルは近くに座っていた女の人に背を向けていたんだから・・・・・・服を脱いで。 「キャーッ!?何でナンデなんで~~~!?」 「うわぁぁぁっ!!ご、ごめん!!」 僕はすぐに部屋の外に出てドアを閉める。み、見ちゃった・・・・・・アルルの裸(とは言っても背中だけだけど)。 『ノックぐらいしてから入るのが礼儀という物だろうに。慌てすぎだ、アリウス』 「しょ、しょうがないじゃん!ずっと1人でノックなんてする機会なかったんだからさ!!」 風の力と言い争いをしていると、扉の向こうから声が聞こえてきた。僕は改めて扉をノックしてから開く。 「いらっしゃい」 優しい笑顔で迎え入れてくれた女の人は僕を手招きし、ベッドの近くへと呼んだ。アルルは顔を赤くしてそっぽを向いている。まあ当然だろ...
  • 28話
                                     ―――視点変更(変更と言うより還元?)~アリウス視点~――― 「・・・・・・・・・・・・・。!?」 俺はしばらく天井を見て、ガバっと飛び起きた。 「アリウス!目が覚めたんだな!!」 「もう・・・・・・。心配ばっかりさせるんだからあ」 飛び起きた俺が天井の次に見たのは、俺の無事な姿を見て喜ぶ二人の姿だった。俺は現在の状況を全く把握できていない。 「・・・・・・?ルーク、アルル・・・・・・・俺、一体なんで寝込んでたんだ?」 俺はとりあえず現状を知っているはずのルークとアルルに自分がどうなったのかを聞いた。 あの時・・・・・・船室でルークと合流してから今までの記憶がほとんどない。 「・・・・・・・・・・・・・・」 二人は苦い顔をして何も話そうとしない。俺はそんな二人の行動を不思議に思いながらも、自分で記憶を辿ろ...
  • 58話
                                                   パシッ 「え・・・・・・」 アルルは一瞬戸惑った。カードがアルルに命中する寸前、足元からジャンプしたレオンにキャッチされたのだ。 「グルル・・・・・・ワオォォォォォッ!!」 カードを吐き捨てたレオンが雄叫びを上げると、地面から土の槍が飛び出し、リームの人形を貫いた。 「どうやら完全に砕けたみたいだな」 「悪い、俺がちゃんととどめを刺さなかったから・・・・・・アルル、無事か?」 「うん。私は大丈夫、レオンがいなかったら危なかったけど」 「そうだね、よくあれに間に合ったもんだよ」 「よくアルルを守ってくれたな。えらいぞレオン!」 近寄ってきたレオンを俺は抱きしめながらグシャグシャと撫でてやった。 「えへへ・・・・・・僕も役に立てましたですか」 「なんだよアルル、いきなり変な声出...
  • 48話
                                         視点変更~アリウス視点~ 「ふああ、あ・・・・・・」 ベッドから降り、ゆっくりと伸びをする。他のみんなはまだ眠っているようだ。 あれから俺達は残りの買い物を済ませてから宿に戻り、現在に至る。 (アルルは・・・・・・さすがに今日は自分のベッドにいるか) 少し残念な気持ちもあったがしょうがない。眠気を覚ますために頬をパチンと叩く。 「おっと、今日は早いなアリウス。よく眠れたか?」 「ああ、おはようルーク。ばっちりさ」 「昨日もこれくらい早かったら誰にもバレずに済んだのにな」 「全くだ。まあ、別にいいんだけどな。正直言うと、元の世界じゃいつも一緒に寝てるしな」 「何だって?一緒の布団でか?」 「ああ。だけどやましいことはしてないぞ?」 「それはお前達を見てれば大体わかるけど・・・・・・アルルの家はど...
  • 38話
    俺はアリウスを追いかけたかったが、アルルを今の状態で1人にするのはまずいと思い、この場に留まる。 「・・・・・・謝りに行かなくていいのか?」 「必要ないもん・・・・・・。悪いのはアリウスなんだから・・・・・・」 そう言いながらもアルルの目は潤み、声はかすれていた。 「じゃあ、アリウスの方から謝るまで許す気がないのか?」 「それは、その・・・・・・」 やはりアルルは正直だ。こういうことに意地を張り続けるのは無理らしい。 「アリウスが戻ってきたら一緒に謝ろう。あいつも許してくれるさ。」 「うん・・・・・・」 俺はアルルと一緒にアリウスが帰って来るのを待つことにした。 「・・・・・・・・・・・・よし、行くぞレオン」 「ワウッ」 待つこと2時間が経過した。が、アリウスが戻ってこない。 「ずいぶん遅いな。何やってるんだ?アリウス・・・・・・」 「そうだね・・・・・・」 ...
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    ようこそ、Eternal Bressへヽ(´ー`)ノここは、管理人の描く小説を日々更新していくサイトです。 毎週1話ずつ(文字数は少ないですが)更新する予定ですので、お急ぎでない方は休憩がてら読んでいってやって下さいなb まだまだ至らない箇所が多々ありますが、なにとぞよろしくお願いいたします┏◎ なお、このHPにて掲載されている全ての画像・文章等の無断転載を硬く禁じます(´・ω・`) 小説の各話にコメント欄を設けております。ご意見・ご感想等何でもお待ちしております。 誹謗中傷、暴言等は発見次第削除させていただきます。 当サイトはバナーはまだありませんがリンクフリーとなっております。お友達にもこのサイトを広めてあげて下さいな(`・ω・´) 最新の更新・・・・・・・1/14 The Gift of the Times 時の贈り物78話を追加いたしました(゚∀゚d) 俺様復...
  • 59話
    「あ・・・・・・」 「な、なんだいあれ!?」 「ああ、アルルの「力」だな。そういえばリームは初めてだったな」 空中に漂っていた力は2つの玉に別れ、アルルの両手の上に乗るように止まった。 「おかえりなさい。ちゃんと帰ってきてくれたね。あなたは・・・・・・これから、よろしくね」 アルルは両手に持った玉を抱えるように胸に当てると、光の玉はアルルの中へと入っていった。 「んっ・・・・・・!」 アルルは小さく声を上げて膝を折り、地面に座りこんでしまった。 「アルル!?どうした、大丈夫か!!」 「うん、大丈夫だよ。一度に2つも力を取り込んだ反動でちょっと体の力が抜けちゃったみたい・・・・・・」 「よかったぜ。でもどうする?そろそろこっから出ねえとヤバいっぽいしな」 「こういうときはいつものアレだな。ミーティアさん!」 「お断りします」 「早っ!?しかもダメなのかよ!!」 「...
  • 29話
    「俺は何人やっただろうな・・・・・・。サレッドを襲ってきた盗賊団を幾度となく、ためらいも無しに斬り捨てた」 「!!そんな、お前も人を・・・・・・!?」 「ああ・・・・・・。俺も初めて人を殺めてしまった時は、ずっと眠ることができなかった。今のお前みたいに取り乱してな。  だけどなアリウス・・・・・・もうやってしまった以上、前には進めても後ろには戻れないんだよ。それなら、人を殺めてしまった罪の意識を  忘れないで背負って、その上で生きるってのがそういつらへの償いってもんじゃないのか!!」 そう言いながら俺はルークに壁に叩きつけられた。ルークの目は真剣そのものだった。 「・・・・・・!!すまない・・・・・・ありがとう、ルーク」 「いや・・・・・・俺も言い過ぎた。すまないな」 「あれくらい言ってもらわなきゃ、きっと分かっていられなかったさ。ありがとうな、ルーク」 「とりあえず、今...
  • 37話
    そうしてアリウスと俺(と、この仔犬)はこの街にあった小さな資料館に向かった。アリウスがそこで手に取ったのは『魔物図鑑』。ある程度の魔物は、全ての大陸で協力、調査され、こうやって資料館に本として置かれている。 「・・・・・・あった、これだ。間違いない。」 「確かに。色とか形とかそっくりだ。えっと・・・・・・「バウンティ・ドッグ」・・・・・・主に地の大陸グランスタに生息。ドッグという名が付いているものの、その習性から狼と判断できる。魔物であるものの、通常時は敵対心が薄く、あまり向こうからは襲っては来ない。小さな頃から育てれば半年ほどで人間でいう二十歳ほどに達し、我々人間に忠実に従う。ちなみに成熟期に達してからは、その若さを保ち老いることがなく、さらに50年ほど生きる長寿種である・・・・・・・・か」 「よし、決まりだな」 「・・・・・・アルルが怒ると思うぞ?」 「いいんだよ。アルルの犬...
  • 9話
     次の日、俺達は宿を出てサレッドをうろついていた。 「あの言葉の意味・・・・・・わかったか?」 「さあ・・・・アリウスはどうなんだ?」 「俺もさっぱり・・・・・・一体どういう意味なんだか・・・・・・」 結局、昨日一晩中考えていたのだがあの言葉の意味が全くわからない俺達であった。 「時間をかけて考えるしかない、か・・・・・・」 「そうだな・・・。ところでアリウス、こんな時にとは思うんだけど、もう一度風の力を使ってみてくれないか?」 「ん?別に構わないけど・・・・・・?」 そう言うと俺は風の力を使い、強風を起こして見せた。 「お、涼しいな・・・・・・」 「これくらいでいいか?ルーク」 「ああ、ありがとう。でも、やっぱりアリウスはすごいな。魔力を使えるなんてさ」 「え?こっちの世界にも魔法を使うやつなんて何人もいるだろ?」 「確かに、魔法を使うやつはいるさ。魔玉(マガン...
  • 67話
    しばらくして船がウインドラヴィスに着く。船を下りて、俺達はホベルグ博士の研究所を目指して歩き出した。 「そういえばアイナさんはホベルグ博士に一体何の用で行くんだい?」 「アタシは博士に頼んであった結界装置を受け取りにいくのさ」 「結界装置?なんだそりゃ?」 「アタシの故郷は小さな村でね、よく魔物とかが村を襲ってくるのさ。そして周期的に多くの魔物が襲ってくる時期があるから、博士がいつも  そいつらを村に近寄れないようにする装置を作ってくれるのさ。アンタ達はどうして?」 「私達は博士ならアリウスの「闇」の力をどうにかしてくれるんじゃないかって思って博士を訪ねることにしたの」 「闇の力?呪いのかかった魔具でもつかまされたのかい?」 「アイナさん、それについてはあたしが説明するよ。みんな、いいかい?」 俺達は黙って頷き、リームが俺達の事情をアイナさんに説明した。 「・・・・・・...
  • 57話
    「悪りぃ、遅くなった!無事かリーム!?」 「見ての通り・・・・・・なんとか守るのが精一杯だったよ」 「よく耐えてくれたな。敵はあとあいつだけだ、気を緩めずに行こう!」 「うん・・・・・・って、あれ?アリウス、短剣はどうしたの?」 「げっ!?しまった、壁に刺したままだ!!」 急いで天井の破片が落ちている場所へ引き返そうとした時、カードが俺の頬をかすめて飛んできた。 「くそ・・・・・・戻らせてはくれないってか」 「どうする?一気に攻めるか?」 「それは相手の思うツボだろうね。トリックトラップは単体より多数相手のほうが向いてるんだよ」 「だったら少しづつ、か。俺に任せてくれ、風の道を見る!!」 俺は集中し、ゆっくりと人形に近づく。人形はこちらに向かって2枚カードを飛ばしてくるが、ひらりとかわして見せた。 「よし、このまま近づいて・・・・・・なっ!?」 もう少しでこちらの攻...
  • 69話
    「タイミングは合ってるけど力加減がバラバラだ!もっと左手の剣を強く握れ!!」 「くっそ・・・・・・こう、かっ!!」                                               ギィン!! 「よし、いい感じだ!次の連撃で最後だ、気を抜くなよ!!」 ルークと剣を振るタイミングを合わせ、両手の短剣をぶつけ、その度に甲高い金属音が鳴り響く。 「ここまで。いい運動になったな」 「ハァ、ハァ・・・・・・随分と今回はハイペースだったな」 俺は息を荒げながら仰向けに倒れ、ルークがその隣に座る。 「今までのはアリウスも随分慣れたみたいだったからな。次からはこのペースで行こう」 「うっへぇ。ルーク先生は厳しいこって」 「よく言うよ。しっかりついてきたくせにさ」 「お疲れ様。随分と打ち込んでたみたいだね」 「そっちこそお疲れ。魔物はいたか?」 「とりあえ...
  • 49話
    「だ、誰だ!?」 返事の代わりに、洞窟の中から出てきたのは人間だった。 金色の瞳に肩までの長さの赤い髪を揺らし、獣の皮で作った服を身に着けている女の子だ。 「こんなにも簡単に引っかかってくれるなんてね。拍子抜けした」 「何が目的だ!金か?装備か?」 「そんな物なんかじゃない・・・・・・命だよ!」 「何だって!?」 「一族みんなの敵・・・・・・覚悟しな!!」 そう言って女が足を踏み出そうとした瞬間だった。 「悪いけど、俺達はまだ死ぬわけにはいかないんでな。そいつは勘弁してくれねえか?」 どこからか現れたアリウスが女の首に短剣を突きつけていた。 「アリウス!無事だったの?」 「ああ、レオンが教えてくれたんでな。なんとか逃げることができたよ」 「ふう、危ない危ない。アリウス、助かったぜ」 「ああ、なんとかなってよかったよ。さて、どうする?」 「くっ・・・・・・殺すな...
  • 7話
    「ルーク、しっかりしろ!!ルーク!!」 しかしルークは返事をしない。俺は知らないうちに涙を流していた。そして憎しみと恨みの目で、風の龍のほうを向いた。 「絶対に許さねえ・・・・・・必ずお前を倒す!!」 『できるものならやってみるがいい・・・・・・。仲間一人助けられなかった貴様にできるものならな』 風の龍はいかにも余裕のあるような言葉を言った。しかし体は傷だらけ、それに息も荒かった。体の傷はルークの降石岩雷によるものだが、 息が荒いのは恐らく力を使いすぎたせいだろう。魔力の供給がないのにあんなに強力な技を使えば息が上がるのも当然だ。  今しかないと思った俺は、短剣を捨てて風の龍の方へと歩き出した。 『武器を捨てるとはどういうことだ?・・・・・・そうか、私に勝つのを諦めて潔く死を選ぶか・・・・・・ならば望み通り、すぐに友の元へ送ってやろう』 俺は何も言わず、一直線に風の龍の元へ...
  • 77話
    「本当にごめんなさいっ!!」 僕は精一杯みんなに謝った。こんなことで許してもらえるとは思っていない。何でもして償う覚悟だった。 「でもさ、それは素人の君にこんな大事なことを頼んだアイリィにも責任があるんじゃないか?」 「そうだよなあ、僕らなら絶対にこんなことさせないだろうし」 他の団員達はこともあろうか僕ではなくアイリィを責めだしたんだ。それには僕もさすがに怒りが湧いてくる。 「てめえら、すぐそうやって責任転嫁かよ?設備の指揮はアイリィに一任してあるんだ、人材の配分に関しては誰も文句は言えないはずだろうが!」 「そうだよ、全部僕が悪いんだ!アイリィに責任押し付けるなんて筋違いだよ!!」 「いいのよ2人とも。確かに素人のアリウスにあんな大事なことを任せたのはあたしだもの。それに1つ間違えればアリウスが準備中に  あそこから落ちていたかもしれない。いくら忙しかったからってそれだ...
  • 47話
    「・・・・・・ーク、ルークってば!」 「ああ、すまない。少し考え事をしてた。なんの話だっけ?」 「アリウスの事。何で1人で別行動を取ったんだろう?」 「うーん、言われてみればなんだかさっきのアリウスは少し怪しかったような気も・・・・・・」 「よし、探してみようよ!」 「え?俺はいいけど・・・・・・アリウスは嫌がるんじゃないのか?」 「大丈夫、私が許可するから♪」 そう言ってアルルは子供のようにはにかむ。こんな簡単に許可を出されたらアリウスの奴もたまったもんじゃないな、と心の中で笑う。 「分かった。どこから探す?」 「それは大丈夫、こっちには秘密兵器があるんだから」 「クゥーン?」  数分後、アリウスはいとも簡単に見つかった。確かにレオンの鼻を使えばすぐに見つかるわな。 アリウスは静かに目を閉じて座り込んでいた。俺とアルルは草むらで隠れてアリウスの様子を伺っている。 ...
  • 39話
                                             視点変更~アリウス視点~ 「さあて、それじゃ行くかレオン」 「ワフッ」  俺はあれからルーク達のいた宿を離れ、街の隅のほうでひっそりと眠った。 あの時間から街の外に出るのには無理があったし、他の宿などに泊まればすぐルーク達に見つかる可能性もあったからだ。 「ミーティアさん、次の力とその場所を教えてもらえますか?」 「わかりました・・・・・・おや、あなた1人ですか?ルークとアルルはどこに?」 「いえ、あいつらとはこれでお別れです。あとは俺だけで」 「なっ・・・・・・急にどうしたのですか、アリウス」 「なんでも・・・・・・ありませんよ」 「なんでもないわけないでしょう!!一体何があったのですか?」 「あなたには・・・・・・関係のないことです」 「いいえ、関係ないことはありません。私は...
  • 27話
    「ルーク・・・・・・こいつらの大体の人数分かるか・・・・・・」 「あ、ああ・・・・・・約20人程だと聞いたことがあるけど・・・・・・」 俺達が閉じ込められていたドアの前(内側)に立ち、とりあえず今の状況を把握する必要があったため、俺とアリウスは話していた。 しかし、アリウスから放たれる殺気が全く抜けていない。 「だったら・・・・・・正面突破だ!!」  そうアリウスが叫びだしたかと思うと、ガァンという金属音が聞こえた。アリウスがドアを無理やり蹴破ったのだ。 「どうした、何があった!!」 どうやら船内を監視していた奴だろう。通路から顔を出したかと思うと、たちまち男は叫びだした。 「脱走者だ!!みんな来てくれ!!」 「まずいぞアリウス!!このままじゃ囲まれる・・・・・・!!」 「フン・・・・・・好都合じゃねえか・・・・・・まとめて始末してやるぜ!!」 そう言っている間に、甲...
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