ガンダムF フィナーレⅡ

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ガンダムF フィナーレⅡ - (2008/08/25 (月) 00:37:26) のソース

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「なんだ、カーネリアの妹か」
 という失望が、エウリュノメ・ソレルにとってエターナ・フレイルの全てであった。
彼女がその姉と共に出奔する際に、犯した罪を問うほどの関心はないのだが、
武を司るギィ・ギンガナムなどはこれを看過すべきではないと強く主張するのである。
 それをアグリッパ・メンテナーにまで交渉の道具として使えると後押しされれば、
この交渉の席で口にせざるを得ないのが女王たるエウリュノメの立場なのだ。
「貴公らの言うところのターンXな。あれは我がソレル・ブリゲードのものでな?」
 民主的に選ばれたという地球連邦政府の長の、その皺の多い顔を覗き込み、
王となるべくして生まれた種の女がどこか威圧的な笑みを浮かべる。
所詮、下々の顔色を窺ってきた王というのはこんなものなのかな、という感触。
この老人に覇気を感じられないのは、それだけ地球が疲弊しているのだと想像した。
 であれば、異邦人に対する貴重な戦力として、Xを返すという選択肢はあるまい。
MS一機と引き換えにどれだけの土地を確保できたものか――。
卓上に広げられた地球の地図を見下ろし、エウリュノメはコツコツとテーブルを叩く。
「サンベルトをいただければXについては不問とするが、どうか?」
「北米は我々の要衝であります、女王陛下。それを寄越せとおっしゃる」
「フン……? Xにはそれだけの価値があると思うがな、キャンベル中将殿」

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