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軽飛行機の操縦方法


セスナの歴史


軽飛行機のベストセラーといえば昔はセスナ172でした。
単発で軽量、コンパクト、故障が少なく、安価、操縦が簡単なので
売れて当たり前、機体の重量も日本の軽自動車並みです。
今はセスナ152が軽飛行機の代名詞として活躍しています。
本場アメリカでもセスナ機は機種や機数において断然他を圧倒して
います。信頼性があって操縦が簡単なのは引き継がれています。

セスナ152
全幅10.11m(主翼)
全長7.34m
全高2.59m(尾翼)
機体重量524kg
最大重量757kg
巡航速度198km/h
航続距離769km
エンジン108馬力=ライカミングO-235

現在のセスナ・エアクラフト社は1927年12月にクライド・セスナが
設立したもので、泥臭い複葉機に我慢ができず単葉機だけを作って
きました。
単発機はすべて高翼でクライドが去った後もセスナ社は低翼の
単発機は1機も作っていません。
今日ではほとんどの飛行機が低翼ですがセスナ社の単発機は
高翼を守り続けています。
1952・1953年型のセスナ機は「タイトスカートでハイヒールのまま
飛びましょう」という女性向けのキャンペーンで本当にハイヒールの
まま飛べたので効果があったらしく女性パイロットが増えました。

アメリカ機は舵の効きがあまりシャープでなかったため日本の
ゼロ戦を操縦していた古いパイロットたちは効きがよいイギリスの
機体を好む傾向がありました。これは不器用な女性パイロットの
ことを考えてわざと舵の効きをスローにしたためでした。

セスナ社は機体改造の先駆けでも大ヒットを飛ばします。
従来はタブーとされていたことを次々と実行します。
まず尾輪を廃止して前車輪式にします。
前車輪式は離着陸の距離が長くなり草地の飛行場では使えない
離着距離はむしろ短くなり草地でも問題ないことがわかります。
また着陸時の引き起こし角度を確保するために長い主脚と
それに応じた長い前脚が使用されていたのを短い脚にすることで
着陸時の事故が激減し機体への乗り降りも楽になりました。
垂直尾翼も後退角度のついたものにしたため見るからにスマートで
魅力的な機体になりました。

軽飛行機の事故のうち技量未熟なために起きるもののほとんどは
着陸時の事故です。飛び上がってしまえば自動車の運転より楽な
軽飛行機の操縦も着陸時にはかなりの技術と経験を要求されます。
とりわけ尾輪式の飛行機だと接地してからがたいへんな仕事で
横風の強い日にはベテランパイロットでも流されてしまいます。
前車輪式の小型機なら主車輪さえ接地してくれれば後は楽なもの
です。

アメリカの農家では自分の家の裏庭や、畑のかたすみ、林を切り
開いて作った飛行場が多いので着陸距離の短いこと以上に
自分の意志通りに素直に着陸してくれる機体は歓迎されました。
ヨーロッパでは空中で自分の思うとおりに身をこなしてくれる
機体が好まれるため舵の効きはシャープになりちょっとした
操舵ミスも許されない厳しい結果になってしまいます。
			
セスナ社の営業戦略はダイナミックで典型的な損をして得をとる			
というものです。アメリカ飛行クラブの練習機にはクルマより安い			
大バーゲンをして大赤字の戦略をとり卒業生のほとんどが使い慣れた			
セスナ機を買ってくれるという手法でシェアをセスナ1色に拡大しました。			
その結果、セスナは軽飛行機の代名詞にまでなってしまいました。			





軽飛行機の操縦方法			
			
			
セスナ(CESSNA)152の操縦			
			
			
2人乗りで機長もしくは訓練生は左席に座ります。			
ハンドルが2つあること以外はクルマによく似ています。			
計器やスイッチ類は43もありますがこれには時計や			
シガライターも含まれています。			
ますますクルマにそっくりです。			
			
飛行機が複数ある飛行場ではとにかく大声で叫ぶことが大切です。			
フラップを下げるときには大声で「フラップダウン」叫びますし、			
エンジンをスタートする前には外に向かって「クリアー」と大声で			
叫びます。すべて事故防止のためです。			
			
燃料バルブのオン、サーキットブレーカーのイン、を確認して			
ラダーペダルに併設されたブレーキをいっぱいに踏み込んでから			
ミクスチャーレバーをいっぱいに押し込みます。			
クルマならチョークを引く操作に相当します。			
キャブレターヒートはオフ=コールドになるよう押し込みます。			
エンジンが冷えているときはプライマーを2ストロークほど押し込みます。			
スロットルレバーはいっぱいに引いた状態(=アイドル)から			
半インチ(1.3センチ)ほどオープンにします。			
そしてイグニッションキーをまわしてエンジンスタート。			
エンジン回転数は1000回転、エンジンの油圧が上昇してきます。			
下げてあったフラップをアップします。			
クルマの操作とほとんど同じです。			
混雑している飛行場ならビーコンやラジオのスイッチを入れて			
ATISをモニターし気象情報や使用滑走路などをエンドレスで			
放送しているのでそれを参考に高度計のセッティングを行い			
次にラジオの周波数をグランドコントロールにセットして他機との			
交信を妨害しないようにタイミングをみてタキシングの許可を			
もらいます。OKを得たならランプアウトします。			
			
飛行機のブレーキはクルマと違って左右別々に操作できますので			
意外と便利です。			
スロットルを少し押してパワーを上げ機体が動き出したら			
スロットルを調整して適当なタキシング速度を維持します。			
エプロン内では徒歩の速度、タキシーウェイに達したら			
駆け足の速度が目安です。			
			
操縦桿で右折や左折をするのはシロウト見え見えになります。			
戦車と同じでラダーペダルだけで回転するのが常識になります。			
右折は右ペダルを、左折は左ペダルを使用します。			
曲がりきれないと思ったら併用します。			
100トンもの戦車がたったの1~2秒で反転できるのはこのためです。			
腕が上がると瞬時に反転できますが過激な動きは厳禁です。			
			
ランウェイエンドあたりのランナップエリアまで来たら最終チェックです。			
半ドアならしっかりとドアを閉めて、操縦蛇面の動きをチェック。			
エルロン、ラダー、エレベーターOK。各計器類もOK。			
ランウェイ手前のストップラインまで機体を進めます。			
			
状況によっては管制官から離陸許可の前にランウェイにはいって			
そこで待機するように指示があるので指示に従ってください。			
離陸許可が出たならあとはもうこちらのもの。			
セスナ152のノーマル・テイクオフは次のとおりです。			
フラップのセッティングはゼロ度のフルアップで行います。			
キャブヒートがコールドになっていることを確認しスロットルを			
いっぱいに進めてフルパワーにします。			
左手で操縦桿を持ち、右手はスロットルレバーをつかんだままで			
加速します。			
速度が50ノットに達したら静かに操縦桿を引きましょう。			
機首がスーッと上がって上昇を開始します。			
			
ここでさらに操縦桿をひいてはいけません。失速します。			
機首をあげすぎると必ず失速しますからこれは守ってください。			
上昇中は最大上昇率を保持できる70ノットの速度を厳守して下さい。			
離陸滑走中にエンストした場合は冷静にスロットルをアイドルに戻し			
ブレーキを同時に踏み込みます。			
さらにミクスチャーをいっぱいに引いて(=リーンにして)エンジンを			
カットするとともにイグニッションスイッチ、マスタースイッチをオフに			
します。こうした手順を数秒以内に行うためにも右手はスロットル			
レバーをつかんだままが好ましいのです。			
			
離陸直後にエンストした場合はあわてましょう。			
速度が60ノットなら少し安心ですが60ノット以下なら危険です。			
最良滑空比は60ノット必要ですので機首を下げて降下態勢に			
はいり60ノットになるよう加速せねばなりません。			
接近する地面をみながらの下降加速ですのでこれだけで十分に			
地獄を体験できます。			
地獄を体験しながらミクスチャーをいっぱいに引いてエンジンをカット			
オフ、燃料バルブやイグニッションスイッチオフ、マスタースイッチもオフ。			
ただしマスタースイッチをオフにするとフラップまで動かなくなるので			
不時着をするのに必要なフラップ角にまで角度を下げてから			
マスタースイッチをオフにして下さい。			
今のエンジンはめったにエンストしませんが鳥の集団がプロペラに			
飛び込んでくることがよくあるのでそのときはエンストします。			
			
離陸後十分な高度が得られたら上昇速度をやや高めの80ノットに			
設定します。これで機首が下がり視界が開けてきます。			
予定の高度に達したら水平直線飛行(=レベルフライト)に移行。			
レベルオフに入ります。操縦桿を押して機首を水平にしパワーを			
巡航出力にセットしながら巡航速度に加速します。			
ここまでくれば余裕です。			
			
操縦桿の前後力がゼロになるようにエレベーター・トリムを調整したり			
空気が希薄になるのでミクスチャーをリーンに設定します。			
ミクスチャーを急激に引くと混合比が急に変わるので押したり引いたり			
せずにネジのように回転させて微調整をします。			
反時計回りに回転させて徐々にリーンにしエンジンの回転が下がり			
始めたら今度は時計回りに2~3回、回転させるのがコツです。			
			
着陸方法は忘れてしまったので飛行中にいろいろ試しながら最適な			
着陸方法を考えて下さい。			
			
			
セスナ152			
全幅10.11m(主翼)			
全長7.34m			
全高2.59m(尾翼)			
機体重量524kg			
最大重量757kg			
巡航速度198km/h			
航続距離769km			
エンジン108馬力=ライカミングO-235									
									





































































































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