第九十四話

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第九十四話 - (2008/08/29 (金) 20:35:48) のソース

313 :テンプレ0/0 ◆tbxFW3dsZU :2008/08/23(土) 06:16:25 ID:GW0lqxDt0
【聲(こえ)】 

 私が高校生の頃の話。 

 部室で、私の友人、後輩、いつも集まるメンバーで語り合っていました。 

 私が帰り支度を始めた頃。後輩の一人が、携帯に留守番電話が入っている事に気付きました。 
 何だろうと思いながら留守電を聞く後輩。すると突然 
 「うおぉ怖えぇぇ!」 
 そう言いながら、あわてて携帯を耳から話しました。 

 「おい、どうした(笑)」 
 私が聞くと、「先輩、怖いですよ(笑)!」そう言いながら、私に携帯を差し出してきました。 

 私もその留守電を聞きました。留守電には… 


 数秒の無音の後、子供の、小さな声で、 
 「……おかぁさぁん……」 

 ゾッとしました。 

 悪戯か間違い電話だと、そう信じています…。 

「完」