(36)844 『静かな夜―Presentiment―』

リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ まとめサイト Ver.2 @wikiVer.内検索 / 「(36)844 『静かな夜―Presentiment―』」で検索した結果

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  • (36)844 『静かな夜―Presentiment―』
      コンコン―― 「どうぞー」 読んでいた本に栞を挟みながら、高橋愛は自室の扉の向こうに向かって声をかけた。   カチャ―― 一瞬間があってから、先ほどのノックの音と同様にどことなく遠慮がちな田中れいなの顔が、「おじゃまします」という小声と共に扉の隙間から覗く。 「どうしたん?れいな。何か言い忘れたことでもあった?」 手にしていた本を机の上に置き、愛は微かに首を傾げた。 「ん、そういうわけやないっちゃけど……愛ちゃん、明日ゴメンな。急なこと言って」 「ああ、それは気にしなくていいってば。全然休んでもらえんくて逆に申し訳ないくらいなんやから」 気まずそうな顔のれいなに愛は笑顔を返す。 「明日は臨時休業にしてあーしも休ませてもらうわー。それに愛佳がテスト勉強しに来たいとか言ってたから静かでちょうどい...
  • スレ別INDEX
    ...ター外伝(9)』 (36)844 『静かな夜―Presentiment―』 (36)869 タイトルなし(愛れな) (36)904 タイトルなし(m411) (36)178 「かなしみ戦隊リゾナンターミラクルズ」~(36)777 「YAH!愛したい!」 (36)800 「友達(♀)が気に入っている男からの伝言」~(38)022 「無色透明なままで」 (38)071 「ナインスマイル」~(39)851 「しょうがない 夢追い人」 第37話 2009/12/01(火) 20 34 43.85 0 ~ 2009/12/09(水) 19 59 01.79 O (37)103 『motor neuron Ⅱ ~ザ・ヒール~ (前編)』 (37)144 『想い人の黄昏は』 (37)163 モーニング戦隊リゾナンターR 第10話「ツキシマキラリの肖像」 (37)185 ...
  • シリーズ作品INDEX
    ...A OF...』 (36)844 『静かな夜―Presentiment―』 (40)594 『幕間―THE REASON FOR...』 (28)182 『不能再見/請忘記我』 (30)814 『過去との別れ/明日への誓い』 (32)764 『始まりの終わり/始まりの始まり』 (33)911 『昨日のために/明日のために』 (39)589 『Empty Recollection s Imagination』 作者wiki「禍刻の人」参照 闘え!リゾナンター  リゾナントシティの停滞の原因を究明すべく、リゾナンターは今日も闘う。  リゾナントシティの停滞の原因を究明すべく、リゾナンターは今日も往く。  リゾナントシティは快調だけれど、リゾナンターは今日も輝く。  リゾナントシティは4周年を迎え、リゾナンターは魂を承ぐ。 ...
  • (36)178 「かなしみ戦隊リゾナンターミラクルズ」~(36)777 「YAH!愛したい!」
    (36)178 「かなしみ戦隊リゾナンターミラクルズ」 (36)295 「TOP!」 2009/11/09(月) 19 15 47.19 0 (36)324 「HEY!未来」 2009/11/10(火) 21 29 42.76 0 (36)354 「春の歌」 2009/11/11(水) 22 25 38.41 O (36)386 「青空がいつまでも続くような未来であれ!」 2009/11/12(木) 21 32 04.61 O (36)434 「声」 2009/11/13(金) 21 35 23.60 O (36)508 「レモン色とミルクティ」 2009/11/16(月) 06 18 03.06 O (36)543 「強気で行こうぜ!」 2009/11/17(火) 07 36 12.54 0 (36)576 「SHIP! TO THE FUTURE」 2009/11/18(水) 06 ...
  • (36)800 「友達(♀)が気に入っている男からの伝言」~(38)022 「無色透明なままで」
    (36)800 「友達(♀)が気に入っている男からの伝言」 2009/11/25(水) 08 45 01.62 0 (36)835 「パープルウインド」 2009/11/26(木) 07 27 55.71 0 (36)861 「女子かしまし物語3」 2009/11/27(金) 07 48 30.63 0 (36)956 「Yes!POCKY GIRLS」 2009/11/30(月) 20 26 13.27 0 (37)015 「卒業旅行~モーニング娘。旅立つ人に贈る唄~」 2009/12/01(火) 22 05 53.43 0 (37)048 「直感~時として恋は~」 2009/12/02(水) 21 53 36.07 0 (37)083 「「すごく好きなのに…ね」」 2009/12/03(木) 21 36 30.55 0 (37)117 「がんばっちゃえ!」 2009/12/04(金) ...
  • (39)776  タイトルなし(かなしみ戦隊M 「Yes!POCKY GIRLS」 リゾナント作)
    776 名無し募集中。。。 sage 2009/12/27(日) 12 31 58.46 0 かなしみ戦隊M [M-A5-09](36)956 「Yes!POCKY GIRLS」 にリゾナント 私のせいで愛佳が怪我をした。 弱まる力、揺らぐ自信。 私の心はもう折れそうだ、まるでポッキーのように。 ポキッ 「リンリン」 「HAHAHA!久住サン元気出して下サイ。 久住サンは一人じゃナイ。 私たちがいるジャナイですか。  ほら見てください、このポッキー。 1本では折れますけどこうして3本合わせると」 ポキッ 「HAHAHA! 折れましタネ。 久住サン、私の言いタイこと判りマスぅ」 リo´ゥ`リ<「リンリンが私を元気付けようとして、しくじった事だけは分るよ」 ポキナント 783 名無し募集中...
  • (36)472 『Innocent wild“BEAST”』
    「いいの?そんな勝手なことして」 微かな不快感を抱きながら、紺野あさ美は、携帯電話から耳を離した白衣の女の背中に声を掛けた。 「あらら、聞かれてたんだ。できれば上の人には黙っててくれると嬉しいな」 振り返った白衣の女は、大仰に肩を竦めながら稚気と愛嬌の覗く笑みを浮かべ、言葉を継ぐ。 「だってさ、あの“獣人族”の生き残りかもしれないんだよ?これが確かめないでいられますかって。同じ研究者ならこの気持ち分かるっしょ?」 「………どうだろうね。まあどちらにしろ別に誰に言う気もないよ。面倒ゴトには関わりたくないから」 「さっすがDr.マルシェさんは話が分かるねー」 あさ美の肩を叩きながら、白衣の女は豪快に笑った。 「そもそも“生き残り”がいるというのは確かな情報なの?」 白衣の女の手の中の携帯電話を一瞥し、あさ美は無表情に...
  • (38)071 「ナインスマイル」~(39)851 「しょうがない 夢追い人」
    (38)071 「ナインスマイル」 2009/12/11(金) 09 27 48.97 0 (39)125 「レインボーピンク」 2009/12/14(月) 21 50 14.02 0 (39)170 「すき焼き」 2009/12/15(火) 21 54 55.10 0 (39)233 「Intro」 2009/12/16(水) 22 46 00.38 0 (39)316 「INDIGO BLUE LOVE」 2009/12/17(木) 21 42 15.50 0 (39)370 「HELP!」 2009/12/18(金) 22 01 36.66 0 (39)506 「「すっごい仲間」」 2009/12/21(月) 11 46 18.89 0 (39)557 「すべては愛の力」 2009/12/22(火) 10 33 37.75 0 (39)602 「HOW DO YOU LIKE JAP...
  • (36)121 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-後編』
    超能力者に関する特別な“法律”が施行されたのは、確か、あたしが12歳くらいの時だったと思う。 はっきり言って、その頃は自分が超能力者だなんて知りもしなかったし、そうだと思ったことすらなかった。 そもそも、超能力者自体が全世界の人口の1%にも満たない、そんな風に教わったし。 学校の授業でそういう法律が出来たと勉強したことはあっても、どこまでもそれは他人事でしかなかった。 だって、全世界の人口が60億人とかいる世界で、人口の1%にも満たない超能力者が自分の住む地域にいる可能性なんて、 それこそ宝くじの1等にでも当たるくらい低い確率に違いないし。 しかも、“現行犯”みたいな形で連行されるところをこの目で見る確率なんて、それこそ天文学的な数字になるんじゃないかと思う。 まさか、自分がその1%未満だったなんて。 この法律が存在する限り、心から安心して生きて...
  • (35)814 『motor noise』
    私は感情というものが備わっていなかった。当たり前だ、私はサイボーグA。 「あなたの使命は組織に尽くすことのみ。それ以外には教えることはないわ」 そう私の生みの親は教えてくれた。 一番最初に教わったことは人の壊し方であった。全身の急所を知り、如何にしてそれを確実に破壊するか… それから組織による思想教育、格闘術、殺人術、機器の扱い方を学んだ。 私のコロンは硝煙の香りであった。もちろん人前に出るときはマナーとして別のものを付けていたが… そしてあらゆる経験を経て、私は幹部の一員として、「Def Diva.」の一員になった。 機械仕掛けの私の体は痛みを感じない。涙なんて出てこない。 デジタルな心臓は規則正しいリズムを刻み、心は揺れることなんてありえない。 命乞いをされても私にはなんでそんなことをするのかが理解できなかった。 命のあるものは...
  • (36)452 モーニング戦隊リゾナンターR 第8話 「嘆きの救世主」
    第8話 「嘆きの救世主」 襲撃者「A」の攻撃を避けれず異世界に飛ばされた愛。 そこは―夕闇が迫り人気も疎らな遊園地。 古ぼけたメリーゴーランドの側に倒れていた愛は見知らぬ二人の女性に介抱されていた。 友人同士らしい二人は、メリーゴーランドの照明が当たりはっきりと映った愛の顔を見ると、足早に去っていく。 置き去りにされた愛は浮かない顔。園内の洗面所で鏡に自分の顔を映し、「そんなに怖い顔なんかなあ」と呟く。 「すいません」と消え入りそうな声が…鏡には黒い髪の女性、先刻の二人組の内の一人だった。 道重さゆみという名のその年上の女性は「傷の手当てをさせて欲しい」と申し出る。 「大した怪我ではないから」と断った愛だが、道重の真剣な様子に押されて申し出を受けた。 愛の手を握ったまま、祈るような眼差しで見つめるばかりの道重に戸惑う愛。 「ごめんなさい」...
  • (30)629 『幕間 ―THE DIRENMA OF...』
    「“潜入”は今日から?」 唐突に背後から掛けられたその長閑な声に足を止め、新垣里沙はゆっくりと振り返った。 声同様に悠然とした柔らかい笑顔と、その下で微かに揺らめく白衣が肩越しに視界に入る。 「その緊張した顔からするとどうやらそうみたいだね」 「……どうやらも何も知ってて声掛けたんでしょ?なんでもご存知のあさ美ちゃんのことだから」 苦笑を浮かべようとした里沙は、白衣の女性―紺野あさ美の言うように、自分の顔が思いのほか強張っていたことを知った。 初めて経験する類の“任務”に、自覚している以上に気が張りつめていたらしい。 “任務”に際して気を引き締めるのは当然のことだが、不必要な緊張感は逆に失敗に繋がりかねない。 里沙は小さく息を吐き、気持ちを静めながらあさ美の方に体を向けた。 「何言ってんの。わたしが知ってることなんて世...
  • (35)384 『motor game(後編)』
    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 「キャハハ」 また・・・あの女来やがった・・・相変わらず耳に響く甲高い声だ こっちは徹夜明けで眠いというのにちょっとくらい位が高いからって休んでいるんじゃねえよ。あ、近づいてきた 「かおり~どこ~おい、そこのお前、香織知らない?」 お前に、お前って言われる筋合いはないが上司には逆らえない・・・ 「いえ、私は見ておりませんが、第3セクションの方ではないかと思われます」 「なぜ、そう思うんだ?」 {お前の声が聴こえないならどこでもいいんだよ} そんな本音が喉まで来ていたが必死にこらえ、丁寧に対応した 「いえ、この時間でしたら中庭からお帰りになる時間と思いましたので」 「・・・あんた、なっちに続いて香織にまでストーカーしてるのか」 おい、い...
  • (32)355 『BLUE PROMISES 番外編 -Key holder-』
    「あ、ガキさんええとこに来た」 「ん?」 リゾナントのドアをくぐったあたしを見つけるなり、愛ちゃんがカウンターから飛び出してくる。 そんな彼女のポケットから出てきたのは、それぞれ「A」と「R」の文字をかたどったキーホルダー。 しかも、色までちゃんと黄色と緑で、愛ちゃんとあたしを示しているのは明らかだった。 「あのな、常連のお客さんが作ってくれたらしくって」 「これを?」 「うん。なんであーしとガキさんの分だけなのかわからんけど…」 「え? 他の子の分はないの?」 「その人は『愛ちゃんとガキさんに』ってくれたんや」 愛ちゃんはあたしの手の中に、Rのキーホルダーをぽとりと落とす。 ちょっと小振りで、どこに着けていてもおかしくなさそう。 「大事にしますって、もしそのお客さんが来たら伝えてね」 手のひらの中で感じる愛...
  • (30)269 『唯、蒼空を希う(ただ、そうくうをこいねがう)(五言絶句)』
     春 ○  小 ●  住 ○  久 ●  靄 ●  娃 ○  居 ○  遠 ●  待 ●  依 ○  不 ●  如 ○  空 ○  幻 ●  穏 ●  冥 ○  乾 ◎  影 ●  安 ◎  闇 ● <詩題> 唯希蒼空 <韻目> 「寒」韻 <中国語読み> jiu(3) yuan(3) ru(2) ming(2) an(4) zhu(4) ju(1) bu(4) wen(3) an(1) xiao(3) wa(2) yi(1) huan(4) ying(3) chun(1) ai(3) dai(4) kong(1) gan(1)   ※( )内数字は現代中国語の四声であるので 平仄とは必ずしも一致していません <書き下し> 久遠(きゅうえん) 冥...
  • (39)589 『Empty Recollection's Imagination』
    「お誕生日おめでとー絵里ー」 ベッドの上でぼんやりと窓の外を眺めていたわたしは、少し鼻にかかったお馴染みのその声がする方に首を回した。 明るい青空に慣れていた目はすぐには声の主の姿をはっきりと捉えることができず、わたしはパチパチと瞬きを繰り返す。 「おやおや?そんなに瞬きしちゃうくらい今日のさゆみちゃんもかわいいですか?」 「そういう台詞が許されるのは10代までだよさゆ」 ようやく病室の明るさに慣れた目に、ささやかな花束とケーキが入っているらしき箱を手にした、わたしのたった一人の親友の姿が映る。 「あー、絵里冷めてるー。かわいさは年齢には捉われないんだよ。だから今日また一つオバちゃんになった絵里も自信を持っていいよ」 「ムーカーつーくー」 地団太を踏む――ベッドの上だからほんとに踏んでいるわけじゃないけど――わたしに、さゆはもう...
  • 短歌集
    (20)110 名無し募集中。。。 2008/12/08(月) 10 10 04.88 0 呪われし 運命(さだめ)を抱きし 人間を  癒しと光が 導く未来(さき)は ――モデル絵里短歌 (20)464 名無し募集中。。。 2008/12/15(月) 23 25 09.37 0   紅き月 蒼い共鳴 碧色     彼女の行方は 暗闇の先 (25)098 名無し募集中。。。 2009/03/26(木) 11 29 04.71 O 幸せを 欲した魔女の その指に  静かに煌めく 永遠の光 (28)308 名無し募集中。。。 2009/05/31(日) 09 06 23.80 O 恐れない 一人の夜の その闇を  夜の先には 朝があるから 恐れない 一人の夜の その...
  • (34)371 『motor fivers 後編』
    「ボス」と呼ばれた男は静かに右手を上げた。Rの手から鞭が飛び、放物線を描いて後ろにいた男の手に静かにおさまった。男は鞭の感触を確かめつつ言った。 「ほう・・・なかなかいい武器ではないか・・・さすがRの愛用品だな」 Rは恐怖におびえている幹部の動きを封じつるために右手から念動力を放ちつつ、男の方を振り向いて睨みつけた。 「おまえがこの組織のボスか?」 男は流れるような動作で紳士の所作で頭を下げた。普通なら出るはずの隙がこの男には頭を下げたにもかかわらず、全く見られなかった。 「ようこそ、我が組織へ。R殿。改めて自己紹介をしよう。私がそいつらのボスのJだ」 (こいつ・・・できるな・・・) Rの直感がそう伝えていた 「それにしても後ろにいるそいつらは本当に使えないな」 Jは後ろで動きを拘束された幹部達を指さして言った。 「やはり前のボスの...
  • (35)771 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-前編』
    いつか再び出会うために。 あたしはこの手で、未来を切り拓いてみせる。 『未来を切り拓く電撃使い-open up the future-』 長い一日がやっと終わった。 奥で作業をしている店長に一声かけて、あたしはタイムカードを押す。 時刻は午後の10時過ぎ、18歳以下の“子供”はもう働いてはいけない時間帯になっていた。 薄手のコートを羽織り、裏口をすり抜けるように出た先は暗い路地。 この路地から表の通りに出る瞬間がたまらない。 仕事を終えた開放感、みたいな、そんなモノに包まれるような気がする。 当日欠勤しちゃった子のおかげで、今日は特にそう思った。 当欠でたから今日は少しでいいから残業してくれないか。 そう聞かされた、その時。 …男か、それとも行くのめんどくさくなっての仮病か、なんてことを真っ先に思った自分って終わっ...
  • (35)534 『A Smile In Recollection』
    「新垣さん、お誕生日――おめでとうございます」 何となく照れながらそう言うわたしに返ってきた新垣里沙の笑顔は――当たり前だけれど――あの日のままだった。 かつて、里沙が自分たちを裏切り続けていたと知ったとき、わたしは突然足元に穴があいたような気持ちになった。 人を信じることの意味がようやく分かりかけてきたわたしを、再び孤独の絶望に引きずり込もうとする、暗く深い穴が。 優しい言葉も、温かい笑顔も、里沙がわたしに向けていたすべては偽りだったのか。 何もかも、わたしたちに近づいて情報を得るためのただの芝居だったのか。 みんなが…小春がいるから自分は孤独じゃないと言っていたのは嘘だったのか――― 絶対に許せないと思った。 …だけど、気がつくとわたしは立ち上がっていた。 「行こう。新垣さんを助けに」 そう言うために。 ...
  • (35)824 モーニング戦隊リゾナンターR 第4話 「水守の世界」
    愛が運ばれたのは小さな湖だった。 「高橋さん、帰ってこられたんですか」  湖水に落ちた愛に声をかけてきたた少女はどうやらリゾナンターの一人らしい。 「HAND MADE CITY」で新垣里沙に出会ったが、他のリゾナンターに関する情報が皆無に等しい愛は、この世界の愛に 成りすまし少女から情報を得ようとする。 「高橋サン、お帰りナサイ」 どこか覚束ない日本語で自分の名を呼ぶ声が。 二人の会話から愛佳とリンリンという名前を知った愛。、 愛佳は夢で啓示を受けた水守の力を発動出来る様になる為、この湖に修行に来ているらしい。 彼女達のリーダーである高橋愛は、数日前何処かへ旅立ったこともリンリンの口から聞かされた。 この世界の愛が、他の世界を破壊するために旅立ったのではないか、顔を曇らせる愛。 ずぶ濡れの愛に着替えを提供するというリンリンに附いて行く...
  • (35)176 『Interlude -Call you KOHARU-』
    机の上に広げられた数々のメモを二人で睨んでいたら、 微かな物音が聞こえたような気がして、あたしは思わず顔を上げた。 向かい側に座る愛ちゃんは気にする風でもなく、変わらずにメモにペンを走らせている。 「ね、愛ちゃん、今」 「ん?」 「裏口から誰か出てったみたいだけど」 本人は音を立てないように静かに出て行ったみたいだったけど、 他のメンバーが寝静まった静かな深夜の今なら、小さな物音すら大きく聞こえる。 愛ちゃんは一気にメモの中身を仕上げるように手を動かしたあと、 「みっつぃやろ、間違いなく」 そう言いながら大きく伸びをした。 「え? みっつぃが?  ってか、愛ちゃん聞こえてたの?」 「んまぁ、あー誰か出てったなーくらいは思ったけど」 腕のストレッチなんかしながらのんびりと答える愛ちゃんに、 ...
  • (26)207 『The Day Before』
    最近組織が騒がしい 理由は明らかで、リゾナンターとか言う対抗組織が力を付けてきて、何かにつけて 障害になるようになったからだ。 ───リゾナンター。 アタシが前にいた組織の、生き残りを中心に新しく生まれた能力者部隊。 率いているのはあの高橋愛──i914。 組織が騒がしかろうがなんだろうが指令も出てない以上アタシには関係ないことで、 i914の他にどんなやつがいるのかよく知らないし、まぁお呼びが掛かったらちょっと ご面相を拝みに行ってみるかね。 そんな事を考えながらアジト内をぶらぶらしてたら何か結界が張ってある。 それはほんとに微かな結界で、アタシじゃなかったらまず気付かなかったろう。 でもそんな結界だから破るのも簡単で、知らずに通ったら破ったことにも気が付かない。 とすると、これは侵入者を防ぐとかそういうのじゃなく...
  • (36)339 『唯、黎明を待つ』
     奈 ●  麗 ●  中 ○  田 ○  落 ●  娘 ○  情 ○  野 ●  密 ●  孤 ○  願 ●  馨 ○  嘉 ○  歩 ●  響 ●  懐 ○  招 ◎  闇 ●  霄 ◎  昔 ● <詩題> 唯待黎明 <韻目> 「蕭」韻 <中国語読み> tian(2) ye(3) xing(1) hua(2) xi(2) zhong(1) qing(2) yuan(4) xiang(3) xiao(1) li(4) niang(2) gu(1) bu(4) an(4) nai(4) luo(4) mi(4) jia(1) zhao(1)   ※( )内数字は現代中国語の四声です <書き下し> 田野の馨 昔を懐かしませ 中情の願 霄...
  • (32)608 『Tender “INJURY” and “HEALING”』
    「なんやガキさん、もう帰るんか?」 隣の席に置いていたカバンを手に取った新垣里沙は、その声に至ってあっさりとした答えを返した。 「だってもう閉店でしょ?」 カウンターの向こう側の声の主―高橋愛は、里沙の素っ気ないその言葉に少し淋しそうな顔を見せる。 「それはそやけど…もう少しゆっくりしていってくれてもいいのに」 「そうもいかないよ。片付けの邪魔になるし、わたしも明日早いし」 「そっか…」 心底残念そうな顔をする愛に対し、里沙は複雑な思いを抱かざるをえなかった。 ――高橋愛と田中れいなの監視及びその状況報告―― 与えられているその“任務”を果たすために里沙が“潜入”してから、半月ほどが経過した。 数度の定期連絡は行ったが、はっきり言ってまだ報告すべき実のある内容はほとんどない。 “組織”はそのことに対して何...
  • (35)325 『motor game(前編)』
    (あなたは秋から冬に季節が移っていくのを何を見て感じますか?) (絵里なら窓から見える景色かな?一日一日経つごとに病室から見える木々の葉っぱが色づいていくから) 亀井は暫くの間ずっと入院している病室から外の景色を眺めていた。 病院生活も今日で1週間にもなる。体調は悪くはないが、けっして万全というわけではなかった。 いつもならお見舞いに来てくれるメンバーも忙しいらしく、この1週間だれも来てくれなかった。 それでも昨日メールが来て、ようやく道重が来てくれる。 「サユ、早く来ないかなぁ。こんなにいい天気なのにじっと病院にいないといけないなんて暇だよう。暇すぎて絵里、泣いちゃうかもぅ」 ガラガラッ 「でもそういって泣かないんでしょ。どっちかというと寝ちゃうんだよね。」 道重が笑顔で病室に入ってきた。 「んもー遅いよぅ」 ...
  • (30)059 『Wavered two “MIND”』
    「『変数』…とでも言うしかないわね」 「『変数』?どういうことやねん」 「さぁ。ともかくあの子たちに関する“未来”は無限に拡散するわ。とても追いきれないレベルで」 「“神”にもお手上げなことがあるんやな」 「………用件はそれだけ?」 「いや、一応こっからが本題や―――」     *    *    * 「愛ちゃん―――」 「うん」 周囲を包み込むような奇妙な圧迫感に、高橋愛と田中れいなは足を止めた。 複数の街灯に照らされた街並みは、遅い時間とはいえ満月夜であることと相まって十分に明るい。 歩くのに支障をきたしたり、不安に襲われるような暗さでは少なくともなかった。 だが――何故かこの先へ歩を進めるのが躊躇われた。 まるで街灯や月の光が照らしきれずに残った暗闇が膨れ上がり、その...
  • (35)281 『Lonely virtual “IMAGE”』
    「ほんまになんも持ってかんでいいっちゃろか?」 「うーん……多分」 月明かりと街灯に照らし出された心配げな顔を向ける田中れいなに、高橋愛は自信のなさそうなうなずきを返した。 「ガキさんが『だからぁ!こんな時間にお見舞い品が増えてたらマズいでしょーが!』って怒っとったし」 「あはは!なんか訛っとーガキさんやんソレ。全然迫力がないっちゃん」 喫茶「リゾナント」の閉店間際、短期間の検査入院をしているという亀井絵里のところに今からお見舞いに行くと突然言い出したのは愛だった。 そして、「愛ちゃん、一応聞くけど面会できる時間が決まってるのは…知ってるよね?」と訊ねたのはカウンター席にいた新垣里沙だった。 案の定、「リゾナント」閉店後にはとっくに終わっている面会時間のことなど思考の外だった愛に、里沙は深いため息を返した。 続けて、ガッカリしたよう...
  • (39)725 『Inner heated “FLAME”』
    「おっ、どーもどーも。わざわざありがとうございます」 白衣の裾をひるがえしながら立ち上がり、小川麻琴は自分の研究室への“来客”をにこやかに招き入れた。 「いやー、“氷の魔女”にご足労いただくなんて恐縮です」 「そんなお為ごかしの挨拶なんかいらねっつってんだよ。とっとと本題に入れ」 無愛想にそう返す“氷の魔女”――藤本美貴に「相変わらず冷たいですねー」と屈託なく笑い返しながら、小川は今しがたまで自分が座っていたデスクに戻る。 「これなんですけど……どっすかね?」 その言葉とともにマウスが操作され、直後にディスプレイに浮かび上がったのは一枚の写真だった。  廃墟らしき建物の一室。  ニヤニヤと品のない笑いを浮かべる数人の男。  そして、その男たちに左右から両腕を押さえ込まれ、顔を上げさせられている一人の女性――― ...
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