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題名の無い長編その十五第一話 - (2011/02/28 (月) 19:12:33) の1つ前との変更点
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272 :名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 22:49:53 ID:qXitiTpU
短編投下します。とりあえず前半のみ。
273 :名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 22:50:47 ID:qXitiTpU
部屋の四隅に盛られた塩を見て、僕はため息をついた。
可愛らしい部屋に夥しい量の盛り塩とのアンバランス差にではない、僕はこの部屋に閉じ込められたのである。
盛り塩とは魔除けに使われるものであるが、本来の効果は結界を作るものである。
脆弱な幽霊は盛り塩の効果で出られなくなる。
僕もその状況に陥っていた。
そう、僕ことサニー・斎藤・アナスタシアは幽霊なのだ。
所謂外国人である僕は父が日本人、母がアメリカ人のハーフだ。そして二歳年上の姉がいる。
父は大学の教授、母は専業主婦、姉はOLの極フツーの家庭だった。
僕は大学の飲み会の帰り、歩道を歩いていたら誰かに押されて、たまたま通りかかった大型トラックに…
未練は勿論会った、僕は童貞である。ここ重要
僕のアレは馬並みなのが自慢だが、異性に対して使った事は一度もない。
せめて女性とお付き合いしてズッ婚バッ婚したいのだ、幽霊となっては叶わないが。
そう言うわけで僕は見事成仏できない浮遊霊となったのだ、まる
そして僕は自分の葬式を見ようと思って自宅へ帰る途中、隣に住んでいるお姉さんの知花さんに捕まったのだ。
知花さんは最初僕を見て驚いていた、そしてサニー君なの?と言われた。
274 :名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 22:52:07 ID:qXitiTpU
はい、幽霊ですけどと答えたら幻覚なんじゃないのと聞かれた。
困ったように笑っていると知花さんが泣いてしまった。
知花さんを泣き止ます術を持ち合わせていない僕は、せめて涙を拭おうと、触れもしないのにひたすら人差し指で知花さんの涙を触ろうとしては出来ないのを繰り返していた。
で、今に至る。
知花さんは僕についてきてと言って連れてこられたのがこの部屋、その直後盛り塩をして僕は出られなくなった。
知花さんは喪服に着替えると上機嫌で行ってしまった。ちなみに下着は黒だった、勃起した。
何が目的なんだ、と思いながらも素直に従うしかない僕はとりあえずオナニーをすることにした。
これは凄い、幽霊のオナニーやばい、疲れ知らず。
一応精液は出るのだが何かにくっつく寸前に跡形もなく消える。
更には何度やっても疲れない、もう10ラウンドはやったのだから効果は確実だ。
更には匂いもない、幽霊最高!
虚しくなった僕は窓から外を見た。
窓からは僕の部屋が見えた、近いのに一番遠い場所である。
僅か5m、僕の部屋と知花さんの窓の距離だ。
カーテンが全開だったので部屋が見える、僕のベットが見えた。誰か寝ていた。
姉さんだった、喪服をつけた姉さんがいた。
姉さんと目が合う、けれど見えてない筈だ。知花さんは特別だったが。
姉さんと見詰めあう、もしかして見えているのか?
僕は少しだけ怖くなり、窓から離れた。
好奇心が少しだけ勝ち、数秒後また窓をチラリと見た。
姉さんはもういなかった。
良かった、見えてなかった。そう思う気持ちと姉さんとはもう話せないという悲しみ。
少しだけ落ち込み床にのの字を書いていた。
もう一度気になり、窓の方へと振り向いた。
目を充血させた姉さんが窓に張り付いて僕をガン見していた、僕は幽霊なのに漏らした。
273 :名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 22:50:47 ID:qXitiTpU
部屋の四隅に盛られた塩を見て、僕はため息をついた。
可愛らしい部屋に夥しい量の盛り塩とのアンバランス差にではない、僕はこの部屋に閉じ込められたのである。
盛り塩とは魔除けに使われるものであるが、本来の効果は結界を作るものである。
脆弱な幽霊は盛り塩の効果で出られなくなる。
僕もその状況に陥っていた。
そう、僕ことサニー・斎藤・アナスタシアは幽霊なのだ。
所謂外国人である僕は父が日本人、母がアメリカ人のハーフだ。そして二歳年上の姉がいる。
父は大学の教授、母は専業主婦、姉はOLの極フツーの家庭だった。
僕は大学の飲み会の帰り、歩道を歩いていたら誰かに押されて、たまたま通りかかった大型トラックに…
未練は勿論会った、僕は童貞である。ここ重要
僕のアレは馬並みなのが自慢だが、異性に対して使った事は一度もない。
せめて女性とお付き合いしてズッ婚バッ婚したいのだ、幽霊となっては叶わないが。
そう言うわけで僕は見事成仏できない浮遊霊となったのだ、まる
そして僕は自分の葬式を見ようと思って自宅へ帰る途中、隣に住んでいるお姉さんの知花さんに捕まったのだ。
知花さんは最初僕を見て驚いていた、そしてサニー君なの?と言われた。
274 :名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 22:52:07 ID:qXitiTpU
はい、幽霊ですけどと答えたら幻覚なんじゃないのと聞かれた。
困ったように笑っていると知花さんが泣いてしまった。
知花さんを泣き止ます術を持ち合わせていない僕は、せめて涙を拭おうと、触れもしないのにひたすら人差し指で知花さんの涙を触ろうとしては出来ないのを繰り返していた。
で、今に至る。
知花さんは僕についてきてと言って連れてこられたのがこの部屋、その直後盛り塩をして僕は出られなくなった。
知花さんは喪服に着替えると上機嫌で行ってしまった。ちなみに下着は黒だった、勃起した。
何が目的なんだ、と思いながらも素直に従うしかない僕はとりあえずオナニーをすることにした。
これは凄い、幽霊のオナニーやばい、疲れ知らず。
一応精液は出るのだが何かにくっつく寸前に跡形もなく消える。
更には何度やっても疲れない、もう10ラウンドはやったのだから効果は確実だ。
更には匂いもない、幽霊最高!
虚しくなった僕は窓から外を見た。
窓からは僕の部屋が見えた、近いのに一番遠い場所である。
僅か5m、僕の部屋と知花さんの窓の距離だ。
カーテンが全開だったので部屋が見える、僕のベットが見えた。誰か寝ていた。
姉さんだった、喪服をつけた姉さんがいた。
姉さんと目が合う、けれど見えてない筈だ。知花さんは特別だったが。
姉さんと見詰めあう、もしかして見えているのか?
僕は少しだけ怖くなり、窓から離れた。
好奇心が少しだけ勝ち、数秒後また窓をチラリと見た。
姉さんはもういなかった。
良かった、見えてなかった。そう思う気持ちと姉さんとはもう話せないという悲しみ。
少しだけ落ち込み床にのの字を書いていた。
もう一度気になり、窓の方へと振り向いた。
目を充血させた姉さんが窓に張り付いて僕をガン見していた、僕は幽霊なのに漏らした。