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ヤンデレの小説を書こう!Part33埋めネタ② - (2010/08/04 (水) 20:55:22) の1つ前との変更点

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810 名前:埋めネタ[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 00:03:27 ID:d5yTC50z  あれ、お兄ちゃんどこに行くの?  34スレのところ?  そんな、まだ三週間しか一緒にいないのに。  行っちゃだめだよ。  あの女、きっとお兄ちゃんを捨てて、すぐどこか行っちゃうよ。  嘘じゃないよ。……私にはわかるもん。  あの女に良い物を送りつけてやったの。  きっと今頃、あの封筒を開いているわ。  今から追いかけたって無駄よ。  だって、二日前に速達で送ったんだから。  今から駆けつけても、もう遅いよ、お兄ちゃん。  そんなことより、私と一緒に埋まろうよ。  お兄ちゃんに甘え足りないんだ、私。  お兄ちゃんが私にしたいこと、なんだってやってあげる。  あんな女なんかより、私の方が、お兄ちゃんにふさわしいんだから。  絶対に。 *****  時は遡り、二日前。  34スレの家のポストに、封筒が投げ込まれた。  ポストを覗き込んだ34スレは、何の注意も払わず、封筒を取り出して、開く。  それが、33スレの最後の力を振り絞った妨害工作だとも知らずに。  四つに折り曲げられた便箋を開く。  そこには、まるで血のような紅色の文字が浮かんでいた。  34スレの背筋が凍り付く。鳥肌が腕にびっしりと浮かぶ。  脳髄を引きずり出されるような錯覚の中、34スレは血文字で綴られた文章を、口にした。  『あんたがすぐに埋まるように、祝ってやる』  埋め! 811 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 00:38:32 ID:GlPD2hOW 「そんな……たしかに埋めたはず! 十分な文の量だったはず! なぜ!?」 「死んだおばあちゃんが言っていた。人を呪わば穴二つ。  人を呪うなら、それなりの覚悟が必要だ、ってね。  呪っていいのは、討たれる覚悟のあるやつだけだ!」 「34スレェッ! よくもお兄ちゃんを、お兄ちゃんを穢したなあぁぁぁっ!」  33スレの拳が振るわれる。  しかし、34スレには届かない。  殺意の籠もった拳は払い落とされ、カウンターの左フックが33スレの鳩尾へたたき込まれる。  短いうめき声が戦場に響く。 「わ、私は! ヤンデレスレで!」  34スレの返しの右掌底。  顎を打ち抜かれた33スレの唇の端から血が流れる。  34スレが小さく呟く。 「――ワン」 「うぉおおおおぉっ! お兄ちゃんを誰よりもぉっ!」 「――ツー」  33スレの冷静さを欠いたでたらめな一撃は、もはや何の結果も生み出さない。  ひょいと躱され、バランスを崩したところで、尻を蹴られ、倒される。 「――スリー」 「他の女より、楽しませてきたんだからあっ! あんたなんかにぃぃぃぃっ!」  33スレが身を起こしたときには、もう遅かった。 「ヤンデレ……キック!」  ――http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280579073/  死の宣告のような機械音声。  それは、一つのスレを、いや一人の女を過去にするものだった。 「ハアァァァっ!」 「祝ってやるんだからぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  34スレの電流を迸らせる蹴りと、33スレの拳が衝突した。  爆発。  立ち上る火柱、砂煙。  そして現れる、無傷の34スレ。  空間に飛び散る――輝く無数の文字。  それは、雪のように34スレの身体に、大地に、降り注ぐ。 「次はきっと、私の番よ。33スレ」  手のひらに舞い落ちた、読み取ることのできない焦げた文字に向けて、34スレは呟く。  ――祝ってやる。  それは果たして、単なる誤字だったのか、33スレのデレだったのか。  知るものは、誰一人居ない。  今度こそ埋めぇぇぇ!  

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