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題名の無い短編その二十八 - (2008/09/02 (火) 13:28:57) の1つ前との変更点

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938 :無題 [sage] :2008/09/01(月) 21:01:07 ID:CnQkPIZk 最近、姉がよく僕に姉の親友の話題を振ってくる。 高階由紀子さんというらしいその人は姉の親友で、姉の好きな人の妹さん。 なぜか、姉は僕にその人がいかにいい人かというのを力説するのだ。 「すっごく美人なのよ」 「頭も良くて、優しい子なの」 「絶対気に入るって!」 僕はいつも適当に聞き流していたのだが、ある日姉の忘れ物を届けに姉の大学まで足を運んだときに、女との邂逅を果たすことになった。 「はじめまして」 確かに姉が褒め称えるだけあって美人だったが、何というのだろうか、少し目が澱んでいるような気がした。 さて、実はそれ以来彼女にはあっていなかったのだが・・・なぜか今、僕は姉に縛られ、高階さんに差し出されている。 「ごめんねー、でも、由紀子がどうしてもあんたを欲しいって言うから」 「私も兄さんを差し出しますし、ギブ&テイクですわね」 たしかに、姉の下には以前写真で見た男性が転がっている。 彼の方はどうやら気絶しているみたいで、全く反応がない。 「でも、何で・・・」 「だって、あたしが何言ったって反応なかったし、逢っても特に気に留めた様子もないし・・・ま、あたしもだけど」 「私達、お互いに相談してたんです。どうやったらお互いに好きな人を振り向かせられるか」 「彼にもあんたにも彼女いるから、一旦は諦めようと思ったんだけど・・・無理だった」 「だから、いっそ引き離してしまえって思ったんです。引き離して、ずっとずっとずっとずっとずうううううううっと一緒にいたら」 そこで彼女は言葉を切り、僕に向かって幸せそうに微笑んだ。 「きっと、私のほうを好きになりますよね?」 ここまで否定を許さない疑問を、僕は知らない。 ガクガクと震える足。いや、足だけじゃなくて、全身が震えている。 「さあ、行きましょう?二人の家に」 「じゃあね、たまには会いに行ってあげる」 そして、僕は意識を暗闇に落とした。 最後に映ったのは、姉の微笑。脳裏をよぎったのは心配性な恋人だった・・・。 次回、監禁される弟のもとへ颯爽と恋人が現れる!由紀子はその時、一体どうするのか!? ・・・ごめんなさい、嘘です。続きません。

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