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闇に潜む紅眼第一話 - (2010/08/19 (木) 01:17:06) の編集履歴(バックアップ)


458 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 18:05:25 ID:InsTYXKE
いつも通学路に使っている静かな住宅街。その中で一際大きい屋敷がある。
そこは大企業の社長さんの自宅らしいが、何故か全ての窓は黒いカーテンで覆われており滅多に人が出て来ない。夜になると一つの窓だけカーテンが少し開いている。そこには紅い何かが外を覗き込んでいるというー


459 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 18:15:31 ID:InsTYXKE
小・中学生の間では異形の怪物が飼われていて、夜になると窓から獲物を探して目を合わせると屋敷に連れ込まれて喰われるという何ともアホらしい噂があるくらい周りから不気味がられている。
そんな屋敷の前を、俺ー搗木 雅登(つき まさと)は学校のある日にかならず1往復する。


460 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 18:35:36 ID:InsTYXKE
今年高校2年になる俺は毎日退屈な日々を過ごしている。友達は数人しかおらず彼女いない歴17年…我ながらに枯れた青春である。
昼休みになって「飯食おうぜ!!」後ろから声をかけられた。長居 颯介(ながい りゅうすけ)俺の中学時代からの友人である。
「そういや、お前相変らずあの屋敷の前通っているのか?」
「そうだが?あそこが近道だしな」
「俺なんかあんなとこ行けねぇよ、噂じゃ怪物がいるっていうし」高校生にもなって小学生の噂を信じてるとは……流石、全教科赤点取った猛者だけのことがあるなー


463 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 19:04:20 ID:InsTYXKE
一日の授業が終わり夜遅くまで部活のバスケに励んだ。そして部活が終わり、いつもの通学路である例の屋敷の前を通る。屋敷には一つの窓だけカーテンが少し開いていて紅い何かが見えた


464 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 19:10:26 ID:InsTYXKE
前々から気になっていたが、一体何があるんだろう?少し立ち止まりよく目を凝らして見てみたー
そこには紅い目をした白い髪・肌の長身の女性が窓に手をついて覗き込んでいる。目はややつり目でクールな印象を漂わせる。俺はしばらく彼女の美貌に見入っていた…
「俺、ここ通学路にして良かった……」
ルンルン気分で歩み始めた時、何処からか視線を感じたー