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題名の無い短編その六十 - (2010/02/15 (月) 12:02:29) のソース

613 :名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 02:15:12 ID:MAQRiYnC
目が覚めた? 
ここ?うちの別荘だよ。君も何回か招待したことある、あの山荘だよ。 
…どういうつもりかって?……君が悪いんだよ? 
僕というものがありながら…あんな女狐なんかにデレデレしてさ。 
昨日なんか、されるがままにキスまでされちゃってさ、しかも君ったらふやけた間抜けヅラして。 
バカにしてるの? 
僕は君の事がこんなに好きなの知ってるくせに。 

君はいつもそうだ。 
僕はいつも君だけを見てるのに、君はすぐ僕以外のものを見ようとする。 
どんなに尽くしても、どんなに我慢しても、どんなに待っても、君は僕だけのものにはなってくれない。 
だから、もう我慢なんかしないよ? 
あのメスネコには然るべき罰を与えてきたし、今度は君の番だ。 

……え?彼女をどうしたかって? 
あんなのをまだ人扱いするなんて君は優しいね。 
まあ、聞かない方が良いと思うよ? 
言うのもおぞましいし、あの畜生の名前を僕の口から出させないで欲しいな。 

安心して。 
僕は君の恋人だよ? 
これから一生添い遂げる大事なパートナーを、ひどい目になんか会わせないよ。絶対に。 
ただ、僕の事しか見えなくなるようにしてあげるだけさ。 
だってこの別荘には僕と君の二人だけ。 
近くに民家はないし、この山は今僕達二人しかいない。 
だから、焦らずじっくりと愛を確かめあっていこうね? 
時間はたっぷりあるんだから。 

愛してるよ、〇〇君。