ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「「お薬の時間」」で検索した結果

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  • 「お薬の時間」
    500 :「お薬の時間」1/5 [sage] :2007/02/23(金) 05 44 24 ID IPI2eMa3 哲生:高校二年生。 ミキ:哲生の中学からの親友。 真奈美:哲生の彼女。 「ミキ……。こ、ここはどこ?」  哲生の声は上ずった。  自分でも情けないとは思ったが、空気が鼻から抜けて音が高くなる。  窓一つなく、恐ろしく黴臭い地下室の中は狭く、薄暗い。  隅の壁にかかった年代物のランタンが唯一の明かりだった。  それでも今、目の前に注射器のようなものを持ってミキが薄笑いを浮かべて立っている ことはわかる。ランタンの中の炎が揺れて、ミキの柔らかそうな頬に陰を作った。  ミキは夢でも見ているみたいに、ふふふ、と奇妙なほどゆっくりと微笑む。 「テッチ、震えてるの?」  両側の肘掛けと背もたれのついた一人用のソファ。  それにすっぽりと埋まるように哲生は...
  • 短編SS
    ... ヤンデレエスパー 「お薬の時間」 いない『かぁる』に、いる『みいな』 ◆dkVeUrgrhA氏 倫敦に雨は降る ◆msUmpMmFSs氏 ~お菓子と、男と、女ふたり~ 否命 ◆HrLD.UhKwA氏 ~事故と、男と、妹と、女四人~ 帰り道 無形 ◆UHh3YBA8aM氏 彩 味香(仮) ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo氏 ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo氏 「ヤンデレについて」 ヤンデレ喫茶の、ある一日 ◆Z.OmhTbrSo氏 ヤンデレ喫茶の床に、血が落ちる ◆Z.OmhTbrSo氏 置き逃げ ラーメン屋とサラリーマン 尽くす女 実験作 狂人は愛を嘯く.Case1 ◆msUmpMmFSs氏 ヴァギナ・デンタータ リッサ ◆v0Z8Q0837k氏 マリオネッテの憂鬱 リッサ ◆v0Z8Q0837k氏 素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo氏...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part3-Page4
    501 名前:「お薬の時間」2/5[sage] 投稿日:2007/02/23(金) 05 47 37 ID IPI2eMa3 「ねえ、これはヤバイって。いくらなんでも、これはない」 「テッチ、あの女と付き合ってから、ミキに全然構ってくれなくなったね。ミキ、寂しか ったな……」 「ミキ! 頼むから、これなんの冗談だよ! 注射って、意味がわかんない。危険すぎる。 シャレんならないって」  ミキはためらわなかった。 「はうっ……!」  あ。  あ……ああ。 「う、うう……うううぅぅぅッ」  声を上げたのは、哲生ではなかった。  痛みと恐怖で哲生は少しも声も出せず、ただただ針の先が埋められていく自分の腕を見 つめていた。  恍惚の声を漏らしたのは針を刺したミキの方で、興奮のあまり口元から涎をたれ流して いる。ううう、と小さく喘ぎながら、そのまま哲生の耳たぶを齧った。 「あ、ああっ……!」  哲生が...
  • ヤンデレマシン
    275 :ヤンデレマシン [sage] :2007/10/05(金) 07 56 49 ID eYwl8cbQ 「お目覚めの時間であります」 何時もどおりの時間。私は御主人様(マスター)を起こすために部屋へ行く。 「……おはよう。エイミー。」 御主人様は私の顔を見ながらそう答えてくる。 私の名前はエイミー。御主人様のお母様に作られた女性型ロボットだ。 お母様は死ぬ前に御主人様を守るように命じられた。 「朝ごはんができております」 御主人様は間食はしない。何時ものように健康チェックを行い、異常が無い事を確認する。 「行ってらっしゃいませ」 学校へと見送り、私は家の清掃を行う。 台所のゴキブリは全て退治した。布団についていたノミも既に死滅させている。 私は御主人様が何処に居るのかを確認しながら、帰りを待つ。 276 :ヤンデレマシン [sage] :2007/1...
  • 囚われし者第一話
    667 :囚われし者:2010/06/01(火) 22 16 04 ID hV5ZaQez 「はい、これが今日の分ですよ。兄さん。」 ちょうど、朝食を食べ終えた僕の前に、水といつものカプセルを置いた。 「ありがとう、優。」 僕はそう自分の妹、柏城優(かしわぎゆう)に礼を言った。 黒い長髪の、僕と同じ遺伝子を継いでいるとは思えないほどの美少女であり、この年ににして医学の権威であり、数々の学会で論文を発表するほどの才女でもある。 それが僕の妹である。 「ちゃんと飲んでくださいね。じゃないと兄さんまた・・・」 「わかってるよ。」 優に渡されたこの薬、これは僕の病気を抑えるための薬である。 僕は5年前、突如意識不明となり病院で生死をさまよったことがある。 そんな僕の命を助けたのが、当時すでに医学を学んでいた優だった。 優が作ってくれた薬のおかげで僕は今でも生活することができて...
  • Tomorrow Never Comes3話「Mement-Mori」
    179 :Tomorrow Never Comes3話「Mement-Mori」 ◆j1vYueMMw6 [sage] :2009/01/21(水) 22 31 42 ID BKFgU1gH 目が覚めると、見覚えのない天井にたじろいだ。周囲を囲む全てが白で、その不自然さに恐怖を覚えた。 しばらくぼんやりと辺りを見回して、ここが病室で、自分がベッドの上にいることを理解した。 そして、事故に遭ったことを思い出した。 母の目を、父の腕を思い出した。 ━━右目が、みえない。 震えた指先で右眼の位置にそっと触れると、ザラリと布の感触がした。包帯だ。 「あ゛ぁぁぁあ゛あ゛ぁぁあ゛ぁぁぁぁあ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!」 叫びたくもないのに、声が出てきた。お腹の奥の方から、内臓を、喉を押し退けながら、黒くドロドロとした叫びが溢れてくる。 さながらFBIのように突入し...
  • しまっちゃうメイドさん 第八話
    52 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/05/31(木) 03 06 11 ID hi8v30i6 十八時十五分 浅原沙紀  すっかり暗くなった五月の夜道を私は歩いています。剣道部の部 員さん達と別れ、一人で歩くこの道はなんだか妙に長く感じます。  私が高校に入るまでは、いつもお嬢様が隣にいて、共に歩くこの 帰り道は私の毎日の小さな楽しみの一つでした。お嬢様は何にでも 直ぐに興味を示されます。それは帰り道も例外ではありませんでし た。お嬢様は、何度も何度も、それこそ何万回もこの道を通られて いるのに、その度に、何か新しい発見をなさいます。  例えば、それは木々の紅葉であったり、  例えば、それは燕の巣であったり、  例えば、それはタンポポの綿毛であったりします。  そうして無邪気にはしゃぐお嬢様の姿はなんとも微笑ましく...
  • ヤンデル生活 第1話 あの日あの時
    260 名前:ヤンデル生活 第1話 あの日あの時[] 投稿日:2011/07/16(土) 17 24 06 ID bl9R0jCI [1/4] 初投稿です。至らないところも多々あると思いますが、お手柔らかにお願いします。 俺と妹は子供のころから仲が良かった。いや、普通の人より仲が良かったんだろうと思う。 妹はずっと俺にくっついてきた。仲が良すぎて恋人に間違われたこともあった。けど、俺が中学に入ったばっかりの日。 妹とは別々に登校することになった時、妹は尋常じゃないほどに泣いた。 今まで、何もわがままを言わなかった妹が急に、離れたくないといって俺の袖をつかんで離さない。 学校が別々になるだけだ、別に一生別々になるわけじゃない。そういったけど・・・ 「それだけじゃ足りない。」 そして、俺は妹の言葉に耳を疑った。 「お兄ちゃんのことが好きなの。兄弟としてじゃなく、一人の人とし...
  • 同族元素:長夜の闇第一話
    250 :同族元素:長夜の闇 ◆6PgigpU576 [sage] :2008/03/16(日) 21 34 25 ID w4xuIDnz  先日、俺は、無二の親友と、その双子の妹である友人を、失った――  高校に入って一ヶ月程経った頃、親友が同級生の女からストーカー紛いの被害を受け、 親友側についた俺も、少なからず被害にあった。  頭を殴られ階段から突き落とされ、幸い頭の方には異常は無かったものの、脚の骨に 罅(ひび)が入り、入院を余儀なくされた。  入院して途中リタイアとなった俺には事の顛末を知る術は無く、病院から方々に掛けた 電話も、当事者の誰一人として捕まえる事は出来なかった。  そして長い入院期間も六週目を迎えた面会時間終了間際、今まで消息が掴めなかった 親友が病室に現れた。  少し痩せたようだが、五体満足な親友の姿に安...
  • 迷い蛾の詩 【第七部・毒蛾想】
    472 :迷い蛾の詩 【第七部・毒蛾想】  ◆AJg91T1vXs :2010/09/26(日) 23 00 40 ID Tlcr6hDO  陽神亮太が目を覚ました時、そこは彼の覚えのない場所だった。  辺りは一面が闇に覆われ、今が昼なのか夜なのかも分からない。  彼の周りを包む空気は、どこか湿っていて埃臭い匂いがする。  分かっているのは、自分が椅子の様なものに座っているということだけだ。 (ここは……)  辺りの様子を確かめようと、亮太はその場から立ち上がろうとした。  が、直ぐに両腕や両足を押さえつけられるような感覚に襲われ、思わずその場で顔をしかめる。 「――――っ!!」  暗がりでよく分からないが、どうやら自分は手足を椅子に縛りつけられているようだった。  それも、ただ縛られているのではない。  寸分の遊びも許さな...
  • 狂宴高校の怪 第15話(試練編)
    179 名前:狂宴高校の怪 第15話(試練編)[sage] 投稿日:2011/07/10(日) 20 50 17 ID i55FJM5Q [2/5] ――――――――――  四年前の記憶と共に蘇るマナカの記憶。  ・・・俺にとってマナカは、特別な存在だったのか。 「私はケンゴウ君のためなら何でもする!その気持ちは四年前も今も変わってはいない!」  抱きついてきたマナカが、思いっきり俺の腹を絞めてくる。 「もう離さない!ずっと思い続けてきたケンゴウ君なんだ!誰だろうとケンゴウ君をとるつもりなら容赦しない!誰だろうと・・・!」  ・・・マナカにとっては長かった四年間。  俺はその四年間、マナカを傷つけ続けていた。  ・・・もっと腹を締め付けてほしくなる。痛さが足りない。  不意にマナカが愛しくなった。俺はマナカを抱き締めた。 「ケンゴウ君!?」  突然の出来事にマナカが驚きの声を上げ...
  • 氷雨デイズ 第二話
    319 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/02/18(日) 21 31 16 ID VFTenPfV ケダモノじみた兄さんの視線、というのは、わたしの短い人生において初めてで、ずいぶん新鮮な感じだった。 かちゃかちゃと食器を洗いながら、わたしはそんなことを思う。 先ほどまで、いつも通りに二人きりで食卓を囲んでいたのだけれど、そこで兄さんがわたしに向けていた眼といったら! 一般的視点から見るとややボリュームに欠けたわたしの胸ばっかり凝視しているものだから、ヘイヘイ兄ちゃん今は食事の時間だぜ、おっぱいよりわたしが丹精込めて作ったシチューを見てくれないかい、なんて突っ込みそうになったくらいだ。 まあ、兄さんがこうなったのはわたしのせいなんだけれども。 ふふっ、と笑いが漏れる。 兄さん――わたしのチョコ、食べたんだねえ。 たあっぷり媚薬を混入したチョコだもの、あ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part3-Page3
    ...! 500 名前:「お薬の時間」1/5[sage] 投稿日:2007/02/23(金) 05 44 24 ID IPI2eMa3 哲生:高校二年生。 ミキ:哲生の中学からの親友。 真奈美:哲生の彼女。   「ミキ……。こ、ここはどこ?」  哲生の声は上ずった。  自分でも情けないとは思ったが、空気が鼻から抜けて音が高くなる。  窓一つなく、恐ろしく黴臭い地下室の中は狭く、薄暗い。  隅の壁にかかった年代物のランタンが唯一の明かりだった。  それでも今、目の前に注射器のようなものを持ってミキが薄笑いを浮かべて立っている ことはわかる。ランタンの中の炎が揺れて、ミキの柔らかそうな頬に陰を作った。  ミキは夢でも見ているみたいに、ふふふ、と奇妙なほどゆっくりと微笑む。 「テッチ、震えてるの?」  両側の肘掛けと背もたれのついた一人用のソファ。  それにすっぽりと埋まるように哲生は座ってい...
  • 新店長でG.O. 第五話
    514 :新店長でG.O.  ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 18 18 ID XjUBHhrl  「ふくちう、でつ!」  和室。座卓にはフルタワーサイズの巨大パソコンが2台・・・1台はRAIDサーバーのようだ。  20インチはある大ディスプレイは贅沢にもSVGA。字が大きくて目には優しそうだ。  部屋には巨大なページプリンターが鎮座。時折紙を吐き出している。  OA用紙が詰まった段ボール箱が積み重なって壁を形成。まるでどっかの会社の事務所である。  唯一、布団とそこにおいてある2、3のぬいぐるみがここの主がどういう人物かを表している。  「復讐とはいうけどね、薫ちゃん」  ここは禾森邸にある薫の部屋。ぬいぐるみがなかったらとても幼稚園児の部屋ではない。  「どうするの?」  この日、休みの耕治とあずさは薫と話し合っていた。 ...
  • Vampire☆Generation
    487 :Vampire☆Generation ◆Uw02HM2doE :2010/10/17(日) 22 47 51 ID W3t7prb6 「吸血鬼……ってお前なぁ」 昼休み。 多くの学生が友人や恋人と一緒に昼飯を共にすることで、絆を深める時間帯。 そんな時間に市内の高校二年生である俺、朱神光(アカガミヒカル)は胡散臭い話を聞いていた。 「いやいや、これが本当なんだって!騙されたと思って!な、頼むよ主人公!」 俺の目の前で手を合わせ懇願してくるのはクラスメイトで悪友の向井太一郎(ムカイタイチロウ)だ。 コイツは様々な所に情報網があり、いつも面白い話を持って来ては一緒にやろうと持ち掛けてくる。 ……まあその情報の7割くらいがガセネタ、もしくは噂と全然違ったりするのだが。 「お前の話に乗って得した試しがないからな。つーか"主人公"...
  • 初めから 第一話
    205 名前:雌豚のにおい@774人目[] 投稿日:2011/10/29(土) 02 52 53 ID cBJALoeM [2/6] 「これじゃ間に合わないな…」 深夜二時土砂降りの大雨の中、車を飛ばしながら病院へ向かう。 妻の出産が始まったと連絡を受けたからだ。 妻の美代子は、今年で32になる俺より3歳年下だ。 彼女との出会いは4年前、会社の上司からの紹介だった。 当時の俺は、大学時代から付き合っていた彼女とわかれ 仕事が手につかず、情けないさまだった。 それを見かねた上司が彼女を紹介してくれた。 半ばお見合い染みた初対面であったが 互いに良い印象を持ち半年の後、交際に至り 2年後に結婚まで至った。 その後、会社での俺の昇進が決まり、生活にも余裕 ができ始め、念願の女の子を授かった。 今、俺は間違いなく幸せの絶頂にいる。 「急がないとな…」 病院から連絡があったのは、三十分前。...
  • 我が幼なじみ第八話
    591 :我が幼なじみ ◆ZWGwtCX30I :2010/10/21(木) 21 14 05 ID rCJPnnsU ~~~~~~~~~ 夏休み最後の日 「……君!……優君!起きて!」 「もう……今日は遊園地に行くんでしょ?」 「……んぅ?……あっ!!やば!時間は?」 慌てて時計を探すが、由美子が即座に答えてくれた 「まだ5時だけど、用意とかしなくて大丈夫?」 なんだ……まだ5時か、良かった 「ん?あぁ用意なら大丈夫だよ、すぐ終わるし」 すると由美子は笑顔で言った 「そっか!じゃあ朝ご飯、作ったから食べよ?」 「由美子が作ったのか?」 珍しいな、普段は俺が作ってるから由美子の手料理を食べるのはこれが初めてだ 「えへへ~そうだよ、だから冷めない内に早く食べよ?」 「あぁ、そうだな」 そう言って、食卓へ向かう あの後、風奈とは話していない...
  • 終わるその時に
    457 :終わるその時に1/7 [sage] :2006/10/23(月) 00 59 52 ID sfgs1s+c いつでもあなたは花を携えやってくる。 いつも通り、ひどい仏頂面。可愛いのだから笑っていればいいのに。 私がそう言うと、あなたは眉をぴくりとひそめて窓辺の花瓶に手を伸ばす。 何の言葉も交わすことなく、てきぱきとした手際の良さでカサカサに乾いた花を捨て 見舞いに持って来た花束をその花瓶へと移しかえる。 私が好きだといった白い花。 あなたは不器用だから、一度気に入ったと私が告げればそればかり買ってくる。 そのくせ不快そうな表情を湛えたままでいるあなたが滑稽で仕方無い。 ――いつもありがとう、嬉しいわ。 私は決まって最上級の笑顔を返す。 そうするのがあなたにとって一番不愉快だと分かっているから。 ――ああ、そう。 投げ捨てるようにあなたは言う。向けられた...
  • 【後・お見舞い】
    120 :【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/12/14(金) 01 32 32 ID FFoatSrY 「ふぅ~ん、誰かの視線を感じるねぇ」 放課後の帰り道、同じクラスの南条が『最近、誰かに見られてる気がする』という相談してきた。 なるほど最近、南条が顔色が悪いはそのせいだったのか 「お前、疲れてるんだよ きっと休めばその視線を感じないさ」 僕は、月並みなアドバイスをした。 「…俺もそう思ったんだけど、どうやらストレスとかとは違うみたいなんだ」 そうだろうな。その視線の主は、ストレスから来る幻覚などではない。 なぜそう確信できるかというと僕は、その視線の主を知っているからだ 僕がその視線の主を知ったのは、2ヶ月前のことである――― ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第五話
    380 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第五話】   ◆AJg91T1vXs :2010/11/22(月) 08 19 30 ID p0IB1Qrq  窓から射し込む朝日に顔をしかめながら、ジャンはゆっくりと目を覚ました。  昨日は寝坊をしてしまった上に酒も残っていたが、今日は割と目覚めもよかった。  身体を起こし、頭を二、三回ほど振って意識をはっきりとさせる。  枕元に置いてある眼鏡をかけると、今までぼやけていた視界が急にくっきりと開けた。 「今日は、薬の材料を探しに行かなきゃいけないんだよなぁ。  その辺のバザーに来てる行商人が、運よく持っていればいいんだけど……」  昨日、テオドール伯に渡した分で、ジャンの持っていた薬は最後である。  他の薬なら余りもあるが、東洋医学に関する薬はあれで終わりだった。  東洋の薬は、どちらかと言...
  • 狂宴高校の怪 第1話(禁断編)
    814 :狂宴高校の怪 第1話(禁断編):2011/06/25(土) 15 56 36 ID OYjEOtgk ――――――――――  お兄ちゃんは学校に行った・・・。家には私一人しかいない。  お兄ちゃんは毎日、シドウさんと一緒に学校に行ってる。シドウさんを待たせないために、自分のペースを保ちつつ急いで準備するため、朝は私との会話はない。  ・・・苦痛でしかない。会話したい。出来ることなら一緒に学校にも行きたい。通う場所は同じなんだから・・・。  しかし、今日はそんな毎日の習慣を逆手にとった。だから私はこの時間、高校では朝のホームルームが始まる時間に家にいるのだ。  私はゆっくりと、お兄ちゃんの部屋に入る。朝起きたばかりでまだ暖かい。私は布団に潜った。頭まで布団を被った。  お兄ちゃんの匂いがする。体が高揚して、いつのまにか私はあそこを弄っていた。  すごい・...
  • 触雷!第二十八話
    443 名前:触雷! ◆0jC/tVr8LQ[sage] 投稿日:2013/04/15(月) 01 25 11 ID 3MdClp9o [2/6] ※マジキチ注意 「はあ……ご主人様。魔女なんているはずありませんでしょう?」 「!!!」 姉羅々(しらら)の言葉を聞いて、僕の頭の中に、衝撃プラスいろんなものが舞い込んだ。 まずは、『やっぱり常識的に考えてみたら、そりゃそうだよね』という思い。 あるいは、『魔女の呪いだと信じてここまでついてきたのに、騙すなんて酷いじゃないか』という思い。 どう感じるのが正解なのか、頭が混乱したが、とにかく聞いてみた。 「じゃ、じゃあ……なんで、なんで魔女の呪いなんて嘘ついたの……?」 「嘘ではありませんわ。御主人様にこの場所まで来ていただくための、方便ですわよ」 「ど、どこが嘘と違うんだよ……そもそもこの建物って一体……?」 「私の所有している館ですが? 前...
  • もう何も信じない第8話
    515 :もう何も信じない 第8話 ◆KG67S9WNlw [sage] :2008/09/27(土) 22 18 05 ID YnfkDxZ1 「相談があるんだ。」 そう、右京に言われた。 思えば、これが全ての元凶だったんだ。 「なんだ?」 「ここじゃちょっと…放課後、図書室に来てくれ。あそこならその時間人はいな い。」 「構わないが…光も一緒でいいか?」 そう、光を独りにするわけにはいかない。あんなことがあったんだし。 「それは…まずい。お前にだけ話したいそうな…いや、なんでもない。」 「?気になるだろうが。」 「気にしないでくれ。」 まあ…仕方ないか。右京は以前俺の悩み相談にも乗ってくれたんだし……… 光は…どうしようか? 「てわけで光。終わるまでどっかで待っててくれないか?」 「……なに、僕がいちゃまずいの?」 頼むからそんな風に笑わな...
  • 終わらないお茶会 第六話
    53 :名無しさん@ピンキー [sage] :2006/06/03(土) 02 49 59 ID +eT8KhQA  里村・春香がいなくなって数ヶ月、幹也の生活は完全に固定していた。  学校が終わると、図書室に行くことなく、喫茶店グリムへと向かう。  部活動が終わるくらいの時間までは、グリムで、マッド・ハンターやヤマネと過ごす。  そして、二人を置いて、家へと帰る。  ヤマネは先に帰る幹也を恨みがましい目で見つめたが、無理矢理に引き止めようとはしなかった。  代わりに、 「お兄ちゃんっ、明日、明日も来てねっ! 絶対だよっ!」  と約束の言葉を投げかけるのだった。  幹也はその言葉に頷きつつも、内心ではどうでもよかった。  学校は嫌いではない。勉強もそこそこで、話し相手もいて、平穏な日々。  ただし、退屈だった。  家族は嫌いではな...
  • 姉弟
    367 :1 [sage] :2007/02/06(火) 22 30 49 ID nNWoFujZ 「ああ、またあってる」  そう佐藤育は微笑んだ。その目線は、同年代と思われる女性と話している彼女の弟へと向けられている。  朝、私の手料理を食べた弟は、いつものそっけない顔を少し微笑ませて出かけていった。  その姿が妙にしこり、家事を放棄して来て見ればコレだった。  弟と話している女性は、確か弟の会社の同僚だったはずだ。いつか書類関係を片付けるために家に来ていたのを覚えている。  人当たりのよさそうな娘で、なかなかよい子のようだった。頻繁に弟と会うと言うことを抜かせば。  育と弟の伸は、姉が大学に入る頃父親を無くし、その2年後、伸が高校を卒業すると同時に、母親も他界した。  姉は大学を中退し、弟も高校を卒業後、すぐに就職した。  二人は親の持ち家であったマンションに二人で...
  • 動き出す時 3話
    543 :動き出す時 3話:2010/01/29(金) 22 59 07 ID y3yc1zPu 夏休みも最終日となった日の夜、俺、廣野祐樹は明日から再開される学校生活の為に忘れ物が無いかのチェックをしていた。 今年の夏休みも色々とあったなぁ。特に美月ちゃん、及川美月との出会いがこの夏一番の出来事だっただろう。 初めてのリアル人命救助だったし、何というかその、命の為とはいえ女の子の胸元に手をやったり口付けまでしちゃったし・・・ あの後、彼女から何度か連絡があった。連絡先を交換し合った時に言われた様にお礼がしたいとの事で 初めは「お礼なんてされる事の程じゃ・・・」と遠慮していたのだが、彼女も「それでは私の気が治まりません」と引かず 結局、食事をご馳走になったりした。しかし、何故かその後も「命を助けて頂いたのに一回でお礼し切れる訳がありません」と 再三のお誘いがあり、...
  • すりこみ第一話
    105 :すりこみ [sage] :2007/06/03(日) 14 12 58 ID SM4FyFt7 手の中でそれはゆっくりと潰れていく。 ぐちゅり…ぐちゅり… 奇妙な音を立てながらそれはもがいていた。 手の中から逃げたいのだと。 死にたくないのだと。 まだ死にたくないのだと訴えるように。 しかし運命は変わらない。 ぎゅっ… 指先に力を更に込める。 ぷち…ぷちゅ…ぷち…ぷちゅ………。 行き場を失った体液が内側から溢れ出す。 それはまだもがいていた。 助けて欲しいと懇願するかのように。 何故死ななければならないのだと嘆くように。 やがて、それの時間はゆっくりと止まっていく。 ゆっくりと…ゆっくりと… まるで電池の切れかけた時計のように。 やがて完全にそれが動きを止めた時、手のひらは 汚らしい害虫の体液で汚れていた。 「どうして…どうして……嘘…だ...
  • ヤンデル生活 第5話 彼女の名前は比真理。
    496 :ヤンデル生活 第5話 彼女の名前は比真理。:2011/08/04(木) 12 53 33 ID B3N5iShM ヤンデル生活第5話 投下いたします。 「にぃに。あいたいよ、にぃに。すぐにぃにの所に行くはずだったのに。」 比真理は涙を流しながらそう呟いている。 兄を独占したい。 その欲望が引き起こした悪夢だ。 「もし、俺があの時つかさの家にいっていればこんなことにはならなかったのかな。」 「にぃに。にぃに・・。」 「実はさ。あの時俺、つかさの家に行く予定だったんだ。」 「・・・。」 「あの時、あいつ用事が出来たって言ってさっさと帰っていたんだ。」 「あいつ。本当は比真理のこと好きだったんだよ。」 「どういう意味?」 「あいつは、つかさは比真理の誕生日ケーキを買いに行ったんだ。」 「にぃ・・にが?」 そうあの時、つかさは比真理の誕生日ケーキを買いに行っていた...
  • ヤンデレの娘さん 交錯の巻
    267 名前:ヤンデレの娘さん 交錯の巻  ◆yepl2GEIow[sage] 投稿日:2012/04/14(土) 13 12 41 ID Br3PhM8M [2/9]  「う……ん」  いつものように、たった一人のベッドで目を覚ます。  静かな室内に、思わず周りを見回す。  いつかのように、と言うよりもいつものように、三日が俺を起こしに来ていたりはしない。  「当り前、か」  と、俺は1人ごちた。  ―――何も聞かないで―――  そう、昨日俺は彼女に言ったのだから。  ―――何も聞かないで、言わないで。ただ、忘れてくれればそれで良い。忘れて、幸せになってくれれば―――  着替えて、ダイニングに移動。  親は、今日から出張。  その為、この家には俺一人。  「君がいなくなって、この部屋はずいぶん広くなっちゃったよ―――ってドラえもんじゃないんだから」  そんなボケをかま...
  • 羊と悪魔第四話
    122 :羊と悪魔 [sage] :2007/09/21(金) 02 36 32 ID 2YnSFZz4 「あの赤い髪のコ、なんだっけ名前、えーと……」  ……彼女の赤い髪のことは、そりゃあまぁすぐに広まるだろう。私のところまで来るのに、むしろ遅かったくらいだ。 「あきらのこと?」 「ああそう! あきらさん! ……うにゃ、知り合いなの?」 「うん、小学校からずっと同じクラスだったから」  正確には、小学校高学年から、だけど。 「へぇー! そーだったんだー!」  やけに大袈裟に驚くのぞみ。いつでもテンションが上がったまま下がらないから、彼女がいるだけでそのグループは賑やかになる。 「ああ、石橋さん。『悪魔』ね」  玲が呆れたような顔と声でそんなことを呟いた。 「『悪魔』?」  私は思わず聞き返した。あの大人しいあきらが悪魔などと呼ばれているなんて、一体彼女は何をしでか...
  • ヤンデレジャンケン
    175 :ヤンデレジャンケン ◆ZUUeTAYj76 [sage] :2008/03/11(火) 01 18 23 ID yB8LhmHR 『テレビの前のよいこのみんな~!』 『テレビの前の恋する乙女たち~!』 『『ヤンデレジャンケン、はっじまっるよ~!』』 「……なにアンタ、いまだにそんなの見てんの?」 「おいおい、コレ結構おもしろんだって、見りゃ分かるよ」 『こんにちわ!ヤン助お兄さんと』 『こんにちわ!ヤン美お姉さんの』 『『ヤンデレジャンケンの時間だよ!』』 『初めて見る子のためにお兄さんが説明してあげよう!』 『ルールは簡単、  ・ノコギリは包丁に強くて  ・包丁は主人公に強くて  ・主人公はノコギリに強いぞ!  後は普通のジャンケンと一緒だ!』 『それじゃあいっくよ~!』 『『ヤンデレ...
  • 名物桜で待ち合わせ 第五話
    796 :名物桜で待ち合わせ 第五話:2011/09/10(土) 21 52 13 ID I2yBSiNA  帰り道、愛の顔は自然と笑顔になっていた。  それもそのはず、大学時代から好きだった相手とエッチが出来たのだ。  にやけた顔で、愛は歩きながら自分のお腹を撫でた。 「・・・。」  一樹の精液が私のお腹を満たしている・・・。  その現実が何より嬉しかった。  このまま妊娠してしまいたい・・・。  愛は本気でそう思った。 「・・・?」  ホテルの通りを出た辺りからだろうか、愛は後ろに気配を感じていた。  しかし、男の気配ではない。普段から男のストーカーが付きまとっている愛は、気配だけで性別を識別できる。 「・・・!?」  男ではない、というのはわかったが、感じる気配がいつもと違った。  同性のストーカーもたまにあったのだが、その時は大抵はレズ特有の気配があった。 ...
  • サトリビト第十一話
    211 :サトリビト:2010/05/16(日) 22 59 46 ID tL81nTxM 僕は電話を受けた後、一目散に恭子ちゃんの家に向かった。 どうしてあの時すぐにでも電話を掛けなかったんだ!?どうして今の今までそのことを忘れていたんだ!? 悔やんでも仕方がないことは分かっていたが、それでも自分の軽率な行動に対して怒りを感じる。 やっとの思いで恭子ちゃんの家に着いた僕は、すぐにチャイムを押した。 「どちら様でしょうか?」 「僕です!早川慶太です!」 訪問者が僕だと分かると、恭子ちゃんのお父さんが慌てて出てきた。 「すまないね、呼びだした形になってしまって」 「いえ、お構いなく。それより恭子ちゃんの容態は?」 「・・・まぁ、上がって話そうか」 廊下を経てリビングに行くと、そこには深刻そうな顔をして座っている恭子ちゃんのお母さんがいた。 「どうぞ楽にしてくれ」 その...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part22埋めネタ「電波日和」
    785 :埋めネタ「電波日和」 ◆6AvI.Mne7c [sage] :2009/04/02(木) 19 46 12 ID UiOTtFBm    リスナーの皆さん、こんばんはっ♪  今宵も始まりました『病んで!レイディオ』の時間ですっ♪  司会はワタクシ、『夜舞愛香(やまいあいか)』でお送りします♪  たったの15分間ですけれど、皆さん最後まで聞いていってくださいね♪    さあてそれではまずいきなりおハガキを紹介します。  えーっと、ラジオネーム「恋するWORD」さんから。   「こんにちは、私はいま同じクラスの男子に恋しています。  けれど彼には、2年前から付き合っている彼女さんがいるんです。  そのことを知って以来、何も手につかなくなり、成績が下がる一方なんです。  いっそ諦めたらいいのですが、それもできませんでした。  夜舞さん、私はいったい、どうすれ...
  • 嘘と真実 6話
    608 :嘘と真実 6話 ◆Uw02HM2doE:2012/06/17(日) 23 38 56 ID Q5b3WH.c ~ある犯人のプロローグ・2~ 計画は綿密に練らなければならない。 途中で頓挫してしまっては意味がないし、アイツを苦しませることが出来なくては成功とはいえない。 まずは孤立させよう。少しずつ侵食していき、恐怖を与える。 そう、まるでばれないよう食卓に毎日毒を盛るように。 6話 「ふわぁ……」 腕時計を見るとちょうど正午を指していた。約束の時間だ。 桜山市はどちらかといえば田舎で、待ち合わせ場所といえば駅前の時計塔の下くらいしかない。 休日ということもあり、時計塔の下は結構な人がいる。 「藤塚君っ!」 「あ……」 「ゴメン、待ったかしら?」 「……い、いや!待ってないよ」 女の子の私服は意外とドキドキしてしまうものだ。しかも相手...
  • 煉獄 第一話
    218 名前:煉獄1/3:2011/01/10(月) 19 48 32 ID ftcWccZi 誰かの温もりが欲しい。 誰でもいい。 私を温めてほしい。 頬を撫でて、それから私の瞳を覗き込んで愛していると言って欲しい。 無理だと分かっていた。 自分には一生縁のない経験だろう。 長すぎる一日に向かう前の妄想。 私に僅かだけ許された安らぎの時間。 誰にも邪魔されない、私だけの大事な時間。 そんな時間も携帯のアラームは容赦無く奪い取ってくれる。 甲高いその音を苛立たしく止めて私は今日も学校に向かう。 学校に友達はいなかった。 当然だ。 私は醜いし、暗いから。 時折男子がこっちを見てヒソヒソと何かを言っているのを私は少し悲しい気持ちで受け止めた。 分かっていても、やはり辛い。 辛い物は、辛いのだ。 昼休みは特に苦痛だ。 話す人もいないまま長い時間を教室で...
  • 非日常での日常第二話
    191 :非日常での日常:2010/07/03(土) 10 47 53 ID hHozi5u0 拉致、監禁されてから数日 いや正確には半日かもしれないし一月経っているかもしれない 何せその景色が見えない上に飯の時間がかなりバラツキがある 日にちをわからせないための処置だろうがなぜそのようなことをするのだろうか そして雄介は一人TVでよく見るような豪華な部屋で寝させられていた 「しかしまぁ・・・暇すぎる」 そう言って手首についている『金属』を鳴らした 「いっ・・・てぇな」 派手に動かすと内側についている針が刺さる仕組みになっている 「俺・・・・・ひどいことしてないよな?」 なんでこんなことに・・・と考えていると 「私を忘れてること自体がひどいことよ」 とまたどこからともなく漆黒を纏って現れた 「それはいいから早く帰りたい」 「それは無理な相談よ?」 とごく普通に...
  • 我が幼なじみ第一話
    100 :我が幼なじみ [sage] :2010/08/03(火) 02 26 33 ID Y3WYcsmm 俺の名前は崎山 優。 普通に高校に通って、普通に生活している、健全な男子だ。 しかし、最近俺の周りで妙な事ばっかり起こるんだ。 例えば、最近仲良くなった女子が急に不登校になった挙げ句自殺したり、俺を殴った(勿論、ふざけてだけどな)男子が、翌日泣いて謝ってきたり。 俺、何かしたかな? 「おーい!優くーん」 ん?誰か呼んだか……ってなんだ由美子か 黒髪ショートでパッチリとした目が印象的なこいつの名は 山本 由美子 俺の幼なじみだ、昔からよく遊んでいて、幼稚園から高校まで一緒だ、でも最近はクラスも違い、あまり話さなくなっていた。 「由美子か、久しぶりだな」 「うん、最近はあんまり会ってなかったからね、今日は一緒に行こ?」 由美子は笑顔で聞い...
  • 三つ子の魂死ぬまで 1話
    421 :三つ子の魂死ぬまで 1話:2014/05/06(火) 15 44 18 ID X7QU90aA 三つ子の魂死ぬまで 1話 ピピピピ ピピピピ 俺は睡眠の終わりを告げる音を消ために、しぶしぶ右腕を挙げようとした。だが、腕は動かず、むにゅぅっとした物にあたった。 「…ぁん、おはようございますお兄様」 「おはよう、麗華(れいか)………って、なんで僕のベッドで寝てるの!?」 確か寝る前までは1人で寝ていたはず。なのになんでいるんだ? 「そんなに驚かれなくても、兄妹が一緒に寝ることなんて常識ですよ」 トントントントントンと階段を誰かがを上ってくる音が聞こえてきた。 まぁ、誰かっていってもうちに住んでる人はあと1人しかいないんだけどねーって一緒に寝てた事がばれたら…… 朝っぱらからやばくなることが目に見えてくる。 「おい、百華(ももか)が起こしに来るから少しの間布団の中に隠れて...
  • 「K」
    803 :ヤンデレウィルスに感染してみた [sage] :2008/08/20(水) 23 20 23 ID DVyEHqHf 「K」 暗い部屋に篭って『彼』を眺める、それが私の日課。 あの雨の日、校庭で『彼』を拾ってから。 雨に濡れて冷たく光る『彼』に魅了されてから。 『彼』を拾った次の日から、何日も学校を休み部屋にこもり、一日中眺めている。 朝日を反射し輝く『彼』も素敵。 月光で冷たく煌く『彼』も素敵。 『彼』に舌を這わせる。ひんやりと冷たい感触が気持ちいい。 このままずっとこの部屋で二人で……そんな生活も終わりを迎えることになる。 親に無理やり学校へ連れてこられたのだ。 車に乗せられて登校。『彼』は上着の内ポケットに忍ばせた。 上着にかかる『彼』の重みが妙に心地よかった。 昼休みまでが我慢の限界だった。 5時限目始業のチャイムが鳴ったとき、私はまだ廊下...
  • 我が幼なじみ第四話
    45 :我が幼なじみ ◆ZWGwtCX30I :2010/08/25(水) 14 53 27 ID IV3nlGlo ~~~~~~~~~ 風奈の部屋にて 「風奈……今から大事な話しをするから、ちゃんと聞いてほしいんだ」 「なーにー?」 まだ何も知らない風奈は、俺の胡座の上に座って、笑顔で聞いてくる この無邪気な風奈の笑顔を、俺が崩さないといけないんだ 「あのな……父さんと母さんが二人で、海外に転勤することになったんだ」 やはり、風奈は驚いた顔をしている 無理もない、いきなりそんなことを言われて驚かない方がおかしいと思う 「え……本当?」 「あぁ……本当だよ」 「じゃあ、もうお母さんとお父さんには会えないの……?」 「ずっとじゃないよ」 「じゃあ……どれくらい?」 「それは……分からない」 風奈...
  • 1~風見乃音の4月30日~
    429 :1~風見乃音の4月30日~:2010/03/17(水) 23 02 00 ID 9yEnl4aS やるなら明日しかない。 明日から5日までは5連休になる。 いわゆるゴールデンウィークというやつだ。 しかも、おあつらえ向きに彼のご両親と弟はそのゴールデンウィークを利用して旅行に出かけるらしい。 旅行嫌いな彼をおいて。 彼の親友である、双葉良助によれば今日から出発して、帰りは最終日の午後だそうだ。 私の計画の唯一の不安要素は家族や友人などの人間関係のことだったが、これでそれもなくなった。 それどころか、明日行動に移せば彼を私に振り向かせるための時間が5日間もあることになる。 5日間もあれば、彼をしつけ……振り向かせるには十分なはずだ。 それでも、もし時間が足りなければ……。 でもまさかそんなことはないだろう。 状況は全ていい方向に転んでいる。 私の勝利は...
  • ヤンデル生活 第7話 おはよう。
    718 名前:ヤンデル生活 第7話 おはよう。[] 投稿日:2011/08/30(火) 20 37 06 ID 6fhj6Feo [1/5] ヤンデル生活第7話投下いたします。 ああ・・・。ぼーっとする。 「ごめ・・んなさぁ・・・いい、お兄ちゃぁぁぁんん・・・。」 妹が泣いている。玄関から柴田さんが戻ってきた。 「九鷹くん!?九鷹君しっかりしてっ!!」 「お兄ちゃぁぁん・・ごめんなさぁいいい・・私もすぐお兄ちゃんの所にいくからぁぁぁ。」 「すずさんやめて!!早く、救急車っ!!・・。」 そうか、これが修羅場ってやつか・・・。 初めて経験したな。もしかしたらこれが最初で最後なのかも。 だんだん血の気が引いてくるのがわかる。 もう、呼吸してるのかしてないのかわからない。 「・・・にぃ・・あかにぃっ!?しっかりしてぇぇっ!!」 比真理?なんでここに・・・どうして泣いてるんだ? 俺...
  • わたしをはなさないで 第五話
    名前:わたしをはなさないで 第五話[sage] 投稿日:2010/12/24(金) 00 40 02 ID G+7SuvNs [2/6] 「………返信こねぇな」 交番で携帯を眺めながらぼんやりと呟く こんなとこ上司に見られたら普通は減給ものだが、俺の不良警官振りはもう有名だ しかもこんなところに上司が来ることなんてめったに無い いやぁ、こんなとこあるんだねぇ 5時を回るとほぼ真っ暗、コンビニまではチャリを飛ばして30分 テレビもねぇ、ラジオもねぇ、たまに来るのが紙芝居。おらこんな村嫌だ、東京へ出るだ しかし、最果てとはいえここがその東京なんだから始末に終えない 仕事といったら農家の手伝いや子供のおもり。就任以来一番の大事が牛のお産 これっておまわりさんの仕事じゃないよね? しかしだからと言って交番でゲームやるわけにもいかない 俺は熱くなりやすいタチで、一度始め...
  • Chains of pain第四話
    138 :Chains of pain :2009/04/11(土) 00 07 00 ID 8TBwVrSe 背中に激痛が走る…… それは声すら出せない程の激痛だった。 確かに僕は七海の下敷きになった。だがその程度でこんなに大きな 痛みが生まれると思えない。 ……ではなぜ? 理由……わからない。 けれども過去にもこのような事があった気がする。 あぁ……あれは忘れもしない…… 「ごめんなさい……ごめんなさい、お兄ちゃん……」 背中が熱い。 痛いという感覚はこんなにも苦しいものだったのか。 「ごめんね……本当にごめんね……だから、あたしを嫌いにならないで……」 「……大丈夫だよ。本当に大丈夫だから」 胸が痛い。 こんな所に怪我を負っていたのか? いや、そんなはずは無い。 これは熱くない。いや、僕にとってはもっと辛い。 ……呼吸が出来ない。なんでだろ? 「ご...
  • 無人機はダンスを踊れるか?第一話
    681 :無人機はダンスを踊れるか? [sage] :2008/06/29(日) 21 13 27 ID /m0dDNyH 「堤君、例のシステムの再調整お願いね。」 「了解しました、今行きます!それじゃまた後で。」 「うん……今晩は早く帰ってきてね。」 俺は、朝野二尉に呼ばれて研究室に向かう。俺の恋人、浦春名三尉は寂しそうだ…ゴメン。 最近、俺は陸海空統合戦術コンピューターシステム(ゼウスシステム)の開発に忙しくて二人の時間を作れなかった。 「春名、遅くなった!ゴメンな!あと二週間程で完成するから。」 あれから5時間、研究室で再調整をしていた。 「真人、お帰り。ご飯出来てるよ。」春名は笑顔で台所に走って行った。 二週間後の八月十七日、ついにゼウスシステムが起動した。 最近、朝野二尉と良く残業をする事が増えた。そして帰りが十二時を回ることも珍しく無かった。 そしてこの“...
  • 触雷!第十九話
    61 名前:触雷! ◆0jC/tVr8LQ [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 22 18 12 ID 5GZedPN3 目が合った瞬間、男は倒れ、他界しました。 何ということをしてしまったのでしょう。 不可抗力とは言え、メイドがご主人様以外の男と目を合わせてしまうなんて。 後でご主人様に、きついお仕置きをしていただかなくてはなりません。 裸に剥かれ、荒縄で縛り上げられ、吊るされて、鞭で打たれながら気絶するまで犯されるのです。 しかしそのためには、まず雌蟲を駆除し、ご主人様を救出する必要があります。 その方法を考えながら、私は銀行を出て歩き出しました。 ところが、いくらも歩かないうちに、警官と名乗る男達が現れ、私を警察に連れて行こうとしました。 「恐れ入りますが、事情聴取にご協力を」 何を馬鹿な。 ご主人様が雌蟲に攫われたのです。想像したくありませんが、...
  • 変身少女第一話
    【変身少女】 ≪あのさ、俺たち少し距離を置いて付き合わないか≫  祐(ゆう)くんが目の前でそう、あたしに告げた。 「えっ、あ……うん」  その時は頭が真っ白でそう言うのが精一杯だった。一瞬、何を言われたのか 分からず、祐くんにただ笑顔を見せようと、私はニコニコしていたと思う。 「俺さ、ずっと忍(しのぶ)の事大切な友達だと思っているから。それに、忍は 美人だし頭もいいしさ。俺も羨むくらいの女の子だから、大丈夫」 「……そんなの気にしないで」  私の言葉を聞くと、祐くんは少しホッとした様に自分の家に入っていった。  私はこの時、祐くんとのこの関係はこれからもずっと続いていくものだと少しも 疑わず、その場で≪バイバイ≫と手をずっと振っていたのを覚えている。  祐くんとは小学校5年の時に初めて出合った。私よりも少しだけ背の大きいその 男の子は、私の隣...
  • しまっちゃうメイドさん 第五話
    447 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/17(土) 02 24 58 ID 22hp4O8L 投下します  注意 ふたなりものです 「ねぇ、貴方…」 「財布、返して頂戴」 「聞こえないの?」 「大丈夫?」 「も~し、も~し?」 「………」 「ねぇ…、財布」 「………」 「私の…」 「ここって貴方の家?」 「ねぇ…」 「………」 「………」 「………」 「貴方…、犯し殺すわよ!!?」 幽鬼の如き足取りで否命は家に帰った。 「ただいま」 ドアを開け、声を掛けても応える人はいない。否命の唯一の同居人である沙紀は、部活で否命より遅く帰るのだ。 否命は明かりの付いていない暗い家の玄関を見ながら、いつから「おかえりなさい」と言ってくれる人がいなくなったのかが、唐突に頭に浮かんだ。 448 :しまっちゃ...
  • 題名のない長編その七第一話
    第一話  日に一度は必ず型をとり、技を振るう。  師父にそう教わり、欠かすことなく行ってきたのは俺にとってある種誇りである。  全身に酸素を行き渡らせるように呼気をし、丹田に力を蓄えながらゆっくりと体を動かす。  呼吸こそが内功の基礎であり極意。そう信じなければ俺とて毎日スーハースーハーなどできない。  塀を起点として圧腿をし、準備運動とする。  圧腿はすべての基本だ。これを怠る人間で強い人間を俺は見たことがない。それくらい大事な物だ。  はじめは全く開かなかった関節も10年以上やっていればそれなりには開くようになる。  正確には測ったことはなかったが、圧腿の時間が修練の中で一番比重を占めていると俺は思う。  暗かった周りが明るみ始めるころになってやっと圧腿は終わり、次の段階へと進む。  次は歩型である。これまた大事なものなので欠かすことはできない。  特に三体式と跟歩を練習しない日な...
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