ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「いない君といる誰か 第三話」で検索した結果

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  • いない君といる誰か 第三話
    668 :いない君といる誰か [sage] :2007/01/05(金) 13 04 35 ID w9uu+67R ・三話  如月更紗についてのあれこれ。当年とって15歳。ただし正確な誕生日は不明。同じクラス、同じ学年だから15だと思っているだけで、本当は16歳かもしれない。 実際のところ内情について知っているのはほとんどない。クラスメイト――それはクラスが同じというだけで、なんら共通項を得るようなものじゃない。 例えば彼女がどこの中学校の出身だとか、どこに住んでいるのだとか、野菜と果物のどちらが好きかとか――そんなことが、僕に知り得るはずもない。 分かることといえば、それこそ外見的なことと、彼女の立ち居地だけだ。  こうしてみる限り校則違反はしていない。紺のプリーツスカートは極端に上げたり下げたりはしていないし、白の半袖シャツの下に柄物が見えることもない。 もっともこんなバ...
  • いない君といる誰か
    いない君といる誰か 第一話 いない君といる誰か 第二話 いない君といる誰か 第三話 いない君といる誰か 第四話 いない君といる誰か 第五話 いない君といる誰か 第六話 いない君といる誰か 第七話 いない君といる誰か 第八話 いない君といる誰か 第九話 ルートA ルートB ルートC
  • いない君といる誰か ルートA
    いない君といる誰か 第十話ルートA いない君といる誰か 第十一話ルートA いない君といる誰か 第十二話ルートA いない君といる誰か 第十三話ルートA いない君といる誰か 幕間ルートA いない君といる誰か 第十四話ルートA いない君といる誰か 第十五話ルートA いない君といる誰か 第十六話ルートA いない君といる誰か 第十七話ルートA いない君といる誰か 第十八話ルートA いない君といる誰か 第十九話ルートA いない君といる誰か 第二十話ルートA いない君といる誰か 第二十一話ルートA ルート1 ルート2 ルート3
  • いない君といる誰かルートA-2
    いない君といる誰か 第二十二話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十三話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十四話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十五話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十六話ルートA-2 END1 END2
  • いない君といる誰か 第十三話ルートA
    249 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/03(土) 22 34 54 ID vpHTOitt  時計を持っていないので時間が分からない。太陽の位置ならともかく、月の位置から時間を 特定する方法は忘れてしまった。まだ月は真上には浮かんでいない――それでも太陽が完全に 消えてしまっているので、もう完全に夜だということは分かる。  夏の夜空には星がよく見える。星座の形なんて小学校にならったきりで忘れてしまった。北 極星が見えるのは夏だったか冬だったか。そんなことももう憶えていない。  思考が錯綜しているのが、自分でも分かっていた。  姉さんの次に付き合いが長い少女。神無士乃が、ここまで逸しているとは思っていなかった。 普通の人間なら、とっくに帰ってきているはずだ。  いや。   いや――違う。  そもそも、前提が違う。  今ま...
  • いない君といる誰か 第二話
    654 :いない君といる誰か [sage] :2007/01/04(木) 18 28 39 ID zpAEyOdJ  里村春香についてのあれこれ。生きていれば19歳。生きていれば、というのは他でもない、何の身も蓋も伏線もトリックも関係なく、 れっきとした事実として、里村春香は死んでいるからだ。死んだのはもう一年も前になる。18歳の里村春香は受験のストレスに耐え切れずに 学校の図書室から飛び降り自殺した――ということで一応の決着がついている。彼女が受験生だったことは事実だし、18歳だったことも、 思春期だったことも、そして図書室から飛び降りたことも、全て事実だ。覆しようのはない。ただし、その単語群の間を=で埋めるのは残された 人間たちの創造力でしかなかった。そして、里村冬継は、創造力を持ち合わせている人間ではなかった。  だから、事実だけで考えれば。  姉が――死...
  • いない君といる誰か 第二十三話ルートA-2
    321 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/19(木) 01 34 29 ID u5p/XDue  夜の校舎には当然のように人がいない。その代わりに、人以外の何かがいそうな雰囲気で満ちていた。 日常とは違う非日常。現実とは違う非現実。昼間の世界から遠く隔離された、夜の校舎。 「…………」  ブリッジしながら歩くベートーベンの七不思議があったな、と思い返しながら僕は静かに歩く。他に七不思議 は何があったかな――と考えようとして、怖くなってやめる。怖いというか、下手にそんなことを考えて思わず 笑い出してしまったら全てが台無しだ。  シリアスに行こう。  笑い出していけない理由は単純で、今僕は、酷く気を払って音を殺している。電気すらもつけていない。校舎の 中は真っ暗だが、廊下が広いのと窓から振り込む月明かりのおかげで歩きにくいというほど...
  • いない君といる誰か 第二十一話ルートA
    210 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/10(火) 22 24 55 ID l55ZmRKf ・21話  ――そうして。  僕は独り、夜の校舎の前に立っている。  空に浮かぶ月はようやく真上にたどり着こうとしていた。真っ暗な夜の中、そこにだけ ぽっかりと穴が空いたかのように輝いていた。近くに街灯はない。懐中電灯なんて持って きていない。月明かりだけが頼りだった。  それでも。  闇の中、静まり返った校舎は、月明かりを浴びて――くっきりと浮かび上がっていた。  蜃気楼のように。  現実味もなく。  現実感の失われた景色。  日常から、遠く乖離した光景。  ソコにあるのは、昼間に通う学校とは、まるで別物だった。  ――異界。  彼女たちの言う、ソレにこそ相応しいのだろう。 「…………」  異界となった学校を、独り...
  • いない君といる誰か 第二十六話ルートA-2
    435 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/10/13(土) 22 22 41 ID jWabB8ch  そういって如月更紗は、僕らの見ている前で遠慮なく脱ぎ始めた。  ……は?  あまりにも自然すぎて、一瞬何をしているのかわからなかった。わかりたくなかったという のが本音かもしれない。そこそこに緊迫した――その緊迫もなんだか曖昧になってきているけ れど――場面で、突然脱ぎだすなんて行為に意味があるとは思えなかった。いや、意味があっ たほうがまだましなのか。  こいつ……ほんとに露出狂なのか?  頭を抱える僕の前で、如月更紗は遠慮も躊躇もなく脱いでいく。スカーフをはずし、ブラウ スを脱ぎ、スカートを下ろす――ああこんなときに思うべきことじゃないけど、それでも思わ ずにはいられない。保健室のときから思ってたけど...
  • ヤンデレの小説を書こう!-Page4
    ...   651 名前:いない君といる誰か[sage] 投稿日:2007/01/04(木) 17 49 55 ID zpAEyOdJ 「というわけで、貴方の身の安全は私が保証したわ」  クラスメイトの如月更紗は、僕の眼前に長い――長い長い長い長い長い長い長い鋏をつきつけてそう言った。  長い、なんてもんじゃない。長すぎる、でもまだ足りない。それはもう冗長としか言いようが無い長さだった。  そんなに長くても使い道なんて一切合切ありえないだろうと、こんな状況でもなければ僕は断言していただろう。  それくらいに、長い。  一般的に使いやすい鋏の長さは手首から中指までの長さだと言われているが、 そんな常識など「知ったことではない」と主張するような長さだった。  30センチものさしを二つくっつけたような――長方形の鋏。 持ち手の部分は二等辺三角形で、その鋏には所謂曲線というものが存在しなかった。 ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page2
    201 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/02(金) 02 14 14 ID 7Ww8SaUH 「昼間の道ってほんと人いないな……」 辺りを見回しても、誰の人影もない。登校の時間でも、下校の時間でもない。 太陽が真上にある――即ち、真昼だ。普通の人間なら、食事をしている時間。 勿論学生がその範疇から外れるはずもない。今頃、普通の生徒ならば学校で食事をとってい るはずだ。高校の同級生たちは弁当を。神無士乃たち中学生は、給食を。 食べていないのは、普通ではない学生だけだ。 たとえば――学校をサボって、昼から帰るような。 「なんか堕落した気分だ……」 二限目から授業をサボっただけではなく、その後も全部サボるとは、堕落したと言われても 否定しようがない。 実際、保険の神薙先生には『貴方は堕落しました』とはっきりと言われてしまった。それも これも...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part8-Page2
    ...あげ 210 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/07/10(火) 22 24 55 ID l55ZmRKf ・21話 ――そうして。 僕は独り、夜の校舎の前に立っている。 空に浮かぶ月はようやく真上にたどり着こうとしていた。真っ暗な夜の中、そこにだけ ぽっかりと穴が空いたかのように輝いていた。近くに街灯はない。懐中電灯なんて持って きていない。月明かりだけが頼りだった。 それでも。 闇の中、静まり返った校舎は、月明かりを浴びて――くっきりと浮かび上がっていた。 蜃気楼のように。 現実味もなく。 現実感の失われた景色。 日常から、遠く乖離した光景。 ソコにあるのは、昼間に通う学校とは、まるで別物だった。 ――異界。 彼女たちの言う、ソレにこそ相応しいのだろう。 「…………」 異界となった学校を、独り、見上げる。 当然の如く、周りには誰もい...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page1
    ...www 93 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/01/26(金) 23 27 26 ID UnvIt1gf 間があいてすいません 九話投下します 94 名前:ミツバ[] 投稿日:2007/01/26(金) 23 48 54 ID r8DAWahY お茶会きた―――!! これからも頑張って下さい。 95 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/01/26(金) 23 51 28 ID UnvIt1gf 教室に如月更紗の姿はなかった。 「………………」 いつまでも教室の入り口に立ちすくむのもあれなので、扉を閉めて自分の席にまで向かう。如月更紗が普段ぼうと窓の外を 眺めている椅子には、誰も座っていない。机の上に何も置かれてもいない。無人を主張するように、ある種の空白感をとも なってただそこにあるだけだ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part10-Page3
    ...バイ 423 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/10/12(金) 23 37 28 ID F9jMz0Zs 遅くなりましたが投下します 424 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/10/12(金) 23 38 48 ID F9jMz0Zs いつかどこかで。そんな言葉が、頭の中に浮かんでくる。 いつかどこかで。 いつかどこかで、これに良く似た光景を見たな――身体から離れて落ちていく首を見ながら、 不思議なほどに冷静にそんなことを思う。いつかどこかで。確かに見た。落ちていく首を。首 には“そこから先”が存在せず、赤い断面を見せながら、赤い血液を撒き散らしながら、くる くると、狂々と、落ちてくる。 落ちる。 散る。 朽ちる。 落ちる。 「あ――――――」 今度のその声が、どっちのものだったのか、僕...
  • わたしをはなさないで 第三話
    233 :わたしをはなさないで 第三話:2010/12/19(日) 02 14 58 ID kdSC4nYx 「……で、何か申し開きはあるか?」 「ないよー」 スパッと言い切ったなこいつ ただ今、コタツ挟んで家族会議中 議題はもちろんさっきの商店街の出来事についての糾弾 それが延々続いてもう夜になろうとしている ああ、せっかくの休日がこんなことで終わってしまうなんて しかし俺がナツを筆頭に帰ってきたイエノブやイエシゲ達に向かう形になってるせいで、なんだか俺が糾弾されてる気になってくるんだが 「だって、私はフミの家族だもん。家族をほおっておいて他人にうつつを抜かしたりしたら駄目なんだもん」 「じゃああの恋人云々ってのは何だ。おかげで暫くはあの商店街に行けねぇぞ」 「いいじゃん。だってわたし、フミのこと大好きだよ」 「そのわりには色々と...
  • 題名のない長編その七第三話
    第三話 「そんなこんなで放課後なんだな!」 「誰に言ってるんだ、友人1よ。」  急に隣の席で呟いた太めの友人1につっこみを入れつつ鞄を背負い教室を出る。  グラウンドでは汗臭い野球部員達がさっそく集まり始めて騒いでいるのが見えた。  青春とは部活だなぁ、なんて思ってしまうが悲しいことに俺には時間がない。  修練を重ねるためにはバイトだけでも時間調節が難しいのだ。  よく椎名は「なら私の家でごはん食べるの!経済的なの!」などと言うが甘えてもいられない。  大家さん一家には迷惑をかけっぱなしである。これ以上甘えることなどできはしない。 「楊ぅぅぅ!」  遠くからてけてけと音がしそうな走り方で廊下を走る椎名。むしろあれは競歩か。  そして音もなく椎名の後ろを滑る百乃。怖っ。なに?ホバー移動でもしてるんですか、君は。 「帰るのか?」 「うん!一緒に帰るの!」 「死ね近衛。」  ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part17-Page3
    ...゙ト 577 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 30 38 ID nE6xJSOe いない君といる誰か、A-2ルートの分岐(選択肢:この場は逃げる)投下します 随分間があいてごめんなさい 578 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2008/08/11(月) 20 31 47 ID nE6xJSOe ――何も悩む必要はなかった。 考えるまでもないことだ。校舎の前で、図書室ではなく屋上へと進むことを選んだ時点です でに答えは出ているのだ。僕はここに、戦いにきたのでも殺しにきたのでもない。アリスなん てものと対決するためにやってきたヒーローでもない。 姉さんの仇を――取りにきた、わけでもないのだ。 選んでしまった。 僕を必要として、最後には必要としなかった姉さんではなく。 僕を守る...
  • 題名のない長編その七第十三話
    第十三話  友人2と十字路で別れ、アパートへの道を歩く。  もう4時近くだというのに空はまだ高く、まるで昼間のようだ。  本格的に夏が近付いてくると学ランの中は汗でずるずるになってしまう。  毎日毎日ソフト洗剤で洗う俺の身にもなってほしい。  ちなみにスーパーで安い時にYシャツを買ったら何故か干してるうちにすべて風に飛ばされた。  それ以来何度買ってもYシャツだけ飛ばされるのでもう買うのが嫌になったのだ。  バイトも好調、学業好調。俺の評判だけが急降下でストップ安。  まあ、人の評価なんて気にしたところでどうしようもない話だ。なるようになれと捨て鉢になってみる。  学ランの前を開け、手で風を送っていると誰かの傍を通りすぎたことに気づく。  次の瞬間ありえない、と自分の考えを否定した。  椎名は今日風邪をひいて休みだと、大家さんが言っていた。  ならばこんな時間に外を出歩くはずが、ないの...
  • 第三話『深紅・猛攻』
    838 :ワイヤード 第三話  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/11(土) 00 11 20 ID vM+W356W 第三話『深紅・猛攻』 「とりあえず、ここじゃなんなのでトイレにでも」 「何をするつもりだ……」 「すぐわかりますよ」 ミクは千歳を連れて保健室を出た。ミクは下校時間の生徒の追い出しと、施錠を役割としている。 これは本来教師や用務員の仕事なのだが、ミクは自らその役がしたいと買って出た。 学級委員長、風紀委員、生徒会などなど、他人の上位に立つのが好きな人間である。 「(最初からおかしいと思うべきだった……)」 わざわざそんな役を買って出るなど、常人のすることではない。真面目な委員長と言う印象でごまかしていて分からなかったが、今なら分かる。 井上ミクは……。 「お前ここ、女子トイレ」 「つべこべ言わずに、入ってくださいよ。拒否権は...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第三話
    127 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第三話 ◆AW8HpW0FVA :2009/07/30(木) 18 37 34 ID cCf/8k/n 第三話『シグナム・ファーヴニルの失敗』 扉の前で宿代の催促をしている亭主を押し退け、シグナムは町の外に出た。 早速二体のスライムが襲い掛かってきた。 青い水滴の様な体に、悪意の見えないつぶらな瞳、そして半笑いの赤い口。 どう見たって人畜無害のそれに見えるが、 少しでも近付こうものなら、吐き出される溶解液によって、 骨まで溶かされてお陀仏にさせられる凶悪モンスターである。 「出やがったな!前回は油断したが、今回はそうはいかねぇぞ!」 シグナムはすぐさま右手に灰が渦巻くのをイメージした。 二体のスライムは、ヘラヘラ笑いながら、シグナムに近付いてきた。 「くらえ、ザコモンスター!灰に抱かれて切り刻まれろ!」 シグナムは向かって...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part5-Page2
    ...…! 227 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/04/01(日) 01 53 40 ID UppdIXDd 伊南屋 氏 GJ! 書いておいてなんだけれど、これそのまま鈍器とした方が使い勝手が良さそう 212 氏 素敵なゲームだ……完成したら是非やってみたい 投下します 228 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/04/01(日) 01 54 25 ID UppdIXDd 夜までにやっておくことがあった。 神無士乃に監禁された影響か、体の節々が酷く痛い。できることなら約束の夜まで寝ていた かったけれど――如月更紗のあの様子を考えれば休んでいるわけにもいかなかった。 いい加減、あの女に翻弄されているだけのこの状況はマズい。 こちらからも動かなくてはならない。主導権を握られっぱなしというの...
  • 星屑ディペンデンス 第三話
    288 :星屑ディペンデンス 第三話 ◆TvNZI.MfJE:2012/04/15(日) 21 05 38 ID Gs/Z9.w6 「……まだ、帰ってきていない?」 「え、ええ。夕食を取りに来なかったので、作った分を家に届けに行ったら、まだ帰ってきていない様子でしたよ」 咲が王宮に出かけた次の日。無事に報告を済ませ、予定通りに帰ってきた彼女は、家に龍が居ない事を不審に思い、自分が留守の間、彼の世話を頼んでおいたアルフォンシーナの元へと来ていた。 「いくら出かけるのが遅かったとしても、私が出発した日には家を出ていた筈だ。祠までは片道30分程だし、今日のこの時間まで戻ってきていないという事はない筈……」 「あ、そういえば」 不意にアルフォンシーナが手を叩く。 「セイムさんが、森で男に襲われたー、手も足も出なかったー、ぶちころしてやるー、と言っておられましたよ」 のんびりとした彼女の言動からは想...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第三話
    79 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第三話】   ◆AJg91T1vXs :2010/11/15(月) 00 06 58 ID L6F9TM5r  ジャンが合同墓所に着いた時、既に太陽は南の方角に昇りかけていた。  街の正門をくぐり、レンガで舗装もされていない道を歩くこと小一時間。  赤錆びの目立つ鉄製の策に囲まれた、寂しげな場所にそこはあった。  街の教会に墓を持たない人間は、この合同墓所に埋葬されることになる。  そのほとんどが、どこの誰とも知らない曰くつきの者ばかりだ。  旅の途中で行き倒れ、身元も分からないまま埋葬せざるを得なくなった行商人。  怪しげな呪いを使うとされ、神父に看取られることもなく亡くなった老婆。  不運にも、旅の途中で山賊に襲われ、そのまま命を落としてしまったジプシーの一団。  この合同墓所は、そういった街の墓...
  • あなたのために 第三話
    57 :あなたのために 第三話 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/05/23(土) 01 20 49 ID ZvS9Dk39 その日、いつものように私は、マサトくんのお部屋までお迎えにあがりました。 昨日の夜、帰宅されたマサトくんは、私達と一緒に晩御飯を食されることなく、お休みになりました。 もしかしたら、マサキ先輩と何処かで食事をされて来たのかも知れません。 もし、これからもそういう事が増えるなら、マサトくんの分の晩御飯は、自重しなければいけない日も増えるかも知れませんね。 私の手料理を食べて頂けないのは非常に残念ですが、これもマサトくんの幸せの為です。 きっと、私よりマサキ先輩とご一緒に食事をとられた方が、お幸せでしょうから。 ・・・これから、どのくらい私はマサトくんのお世話の部分を、マサキ先輩に引き継げば良いのでしょうか? 毎日の起床は?毎日の朝ごはん...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part8-Page1
    ...8/ 142 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/07/07(土) 23 03 00 ID ersBxxDh 短編投下します † これから話すのは、少しばかり奇妙な体験談だ。といっても、私の身に起きた ことじゃない。お話の中に私が登場しないし、したとしても物語の本筋に関係の ない脇役、語り手、通行人、そういった役くらいのものだ。あくまでも主人公は 私の友人である三角・徹で――これは徹の物語で、彼の体験談だ。 他人の体験談を、私が語ることを許して欲しい。こればっかりは仕方のないこ となのだ。なにせ、もう私以外に、あの事件について詳しく語るものはいないの だから。 当事者は、もう、どこにもいない。 だからこれは、終わってしまったお話だ。体験談で、昔話で、御伽噺だ。 どこか遠くでおきた、いつかどこかでおきた、少しだけ奇妙で、僅かばかりに おぞま...
  • 愛と憎しみ 第三話
    488 名前:愛と憎しみ 第三話 ◆O9I01f5myU[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 21 57 24 ID jhtXEcPc [2/6] 3  夜。幸人はベッドの中でぐっすりと眠りについている。それを視線の端で確認した香山はこっそりと抜け出し、寝室を後にする。その足先は玄関を向いていた。  物音を立てない様に外へ出て、県道伝いに駆けていく。漆黒の帳が下りた住宅地の中、街灯を頼りに町の中心へ行く。遠い距離でもないのでそれ程時間も掛からない。  変質者に悩まされている市町村もあるだろうが、この町ではそういった悪い噂は聞かない。過信こそ禁物ではあるが、夜でも比較的安心できる。時折男とすれ違うものの、こちらに関心も示そうとしない。  夜でも営業している店は数多い。中心地ともなるとそれは顕著で、真夜中であるというのに目が眩む。点々とした街灯のみの明かりでは足元が少しお...
  • 忍と幸人 第三話
    82 名前:忍と幸人 第三話[] 投稿日:2011/04/11(月) 21 23 36 ID vZqUPmGs [2/11] 3  誰かが捨てていったらしい――そこら辺に転がっていた週刊誌を流し読みしていると、二階の一室が乱暴に開かれた。中から出てきたのは、あの女と幸人の二人だ。大方の予想通り、女は濃い化粧をバッチリと決めている。幸人も口紅を塗る等の軽い化粧をさせられたみたいで、見る限りでは女の子そのものだった。これから仕事に向かうのだろう。  気だるそうに女が階段を降りていく。幸人は一言も喋らずに後を追う。その顔は母の背中を眺めているが、目は力無さげに半分閉じている。どこか遠くを見る様な視線だ。  「スイッチ」が切り替わっている。これからその体を弄ばれるから、感覚を司る神経をみんな切り離してしまったのだ。幸人はそれを体現する様に全身を脱力させている。今彼の目の前に私が現れても、思...
  • 変歴伝 第三話『高嶺の野花』
    767 名前:変歴伝 第三話『高嶺の野花』 ◆AW8HpW0FVA[sage] 投稿日:2011/12/30(金) 20 05 24 ID OU9J/y/Q [3/9] 念願の領地を手に入れた業盛であったが、そこは六波羅から山一つ隔てた不便な場所にあった。 それだけならまだよかったが、業盛を失望させたのは、領主の仕事をさせてもらえない事だった。 前任者の部下達が大体の政務を片付けてしまうので、 業盛の仕事は残りの軽いものばかりになってしまうのだ。 まだ子供だからと思われているのだろう。随分と舐められたものである。 自分も豪族の子息、領主の仕事がどの様なものか十分理解しているつもりである、 と粋がってみたところで、仕事が回ってくる訳ではない。 今は黙って仕事を見ていろ、という事なのだろう。 業盛は山積みの書類に目を通し、規則正しい速度で判を押していた。 「暇そうですね、刑兄」 いつの間にか正...
  • 白髪女とちっさい女 第三話
    312 :白髪女とちっさい女 第三話  ◆gnQKrmKMl.:2011/11/02(水) 18 42 54 ID 6nz3fsKk 僕が目を覚ましたのは朝の4時だった。 時間としては学生の休日に起きる時間じゃないが、9時間位寝ていたので頭はかなりボーっとしている。 欠伸をしながらもそもそと布団から抜け出し、ベットに腰掛けた。 制服が寝汗でグショグショだったのでシャワーを浴びようと思いベットの下のケースから下着とジャージを取り出して部屋を風呂に向うことにする。 シャワーを浴びたあとに腹の虫がグーっとなったので何かないかキッチンの方に食べ物を探しに行くと、昨日の晩ご飯のハンバーグが机に上に置いてあった。 それを電子レンジで温めて、炊飯ジャーからご飯をよそぎ、テレビを点けてニュースを見ながらご飯を食べる。 ニュースの内容は、今年もひかりケ丘学園の学園祭が近づいてきたと言う内容だった。 ここで改...
  • 赤と緑と黒の話 第三話
    182 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 13 18 ID J2m6B0rY 「私、お父さんに犯されたことがあるの」 その一言の意味を、理解するのに数秒を要した。 四年前へと話は遡る。 湊は幼い頃から容姿端麗で、発育も早く、ある意味歳不相応に成長していた。 中学に上がってすぐに多くの男子生徒たちの視線が湊に集まり、女子生徒の友人も多くはないがそれなりにいた。 だが至って普通の、一人の子供にすぎなかったのだ。仮にもしこのまま平穏に過ごせていれば、湊は間違いなく幸せだっただろう。 湊の母が仕事で出張し、一晩家にいなかった日の夜。湊はすでに就寝しており、自室の扉が開かれ、誰かが忍び寄って来るのに気付くはずもなかった。 掛け布団をそっと剥ぎ取られ、寝間着のボタンを上から一つずつ外されている最中、湊はようやく目を醒ました。 最...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page4
    ...お。 625 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 23 52 58 ID 8jgVWqnM 614 彩色してロゴ入れたらまさにパッケージだ パッケージにメインヒロインがいないことだってあるさ…… ノベルゲーの方、必要ならば追加シナリオとか追加エンドとか書きますので、遠慮なく言ってください 埋めネタとして投下するはずだったのを投下 『終わったあとのお茶会』全三話です 登場人物はマッド・ハンター如月更紗、一般人須藤幹也、三月ウサギの兄妹 パラレルワールドというか楽屋裏のようなものだと思ってください 626 名前:終わったあとのお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 23 54 12 ID 8jgVWqnM 「チェンジ」 二枚のカードを、里村冬継は机の上に放り投げる。ダイヤの7とスペ...
  • 炸裂超人アルティメットマン第三話~第四話
    257 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/19(水) 02 17 50 ID lUt+bHho 炸裂超人アルティメットマン 第三話 始まった!吊下壊滅作戦  登場巨獣 爆泳巨獣マッカタン 空速巨獣ジオンゴ 電波怪獣ミルワー ごろごろごろごろ…そんな感じの轟音が吊下市全体に響いていた、音の主は勿論巨獣だ カジキマグロを太らせたようなその体躯を生かしてか、はたまた誰かに操られているのか…ごろごろと転がる 巨獣は、まるで粉砕ローラーのように建物を踏み潰して行く。 だって許せないじゃないか?コイツがあのやさしい彼を苦しめられるのが…そして、眼前に広がる街の住人が 彼を苦しめいているのが。 そう、彼を守るのは私ひとりでいい、そして…彼を愛するのも私ひとりでいいに決まってるんだから。 「どうもおかしいんだよな…そう...
  • 終わらないお茶会
    終わらないお茶会 第一話 終わらないお茶会 第二話 終わらないお茶会 第三話 終わらないお茶会 第四話 終わらないお茶会 第五話 終わらないお茶会 第六話 終わらないお茶会 第七話 終わらないお茶会 第八話 終わらないお茶会 第九話 終わらないお茶会 第十話 終わらないお茶会 第十一話 終わらないお茶会 第十二話 終わらないお茶会 第十三話
  • 溶けない雪第三話
    186 :溶けない雪 [sage] :2007/09/27(木) 17 42 02 ID jbjk43y6 3 僕の家は高校からかなり近い。 なんてったって徒歩10分で家から高校に行ける程だ。 家から高校に向かうのに10分という事は、 帰りも当然10分で着いてしまうので、直ぐに家に帰る事が出来る。 幸いにも、通路には繁華街を突っ切るので寄り道にも不自由にはなく、 学生としては破格の立地条件である。 元々、僕はもう少し上の高校に入れたのだけれど、 その高校に通うのには40分を要す。 なので通学時間が4分の1の現在の高校に通っているというわけだ。 レベルが少しとはいえ、自分より低いので授業も普通にやれば問題も起きないだろうし お腹が空いているので、今日は寄り道して帰る事にした。 寄り道する前に、必ず確認しなければいけない事がある。 それは、自分の財力・・・・・・・...
  • ウェハース 第三話
    36 :ウェハース第三話 ◆Nwuh.X9sWk :2010/09/12(日) 17 00 58 ID 4iKpRBc0 「寝ちゃったね、穂波ちゃん」 「いつもよりはしゃいでたから、藤松さんのおかげ。今日は本当にありがとう」 皿洗いを終え、台所から出ると穂波はソファーで寝息を立てていた。 「かわいい。本当に天使みたい」 「穂波って名前、いい名前だと思う?」 うん、と穂波の頬を優しく撫でながら藤松さんは頷く。 「父さん意外と凝り性でさ、穂波の名前を決めるのに一ヶ月掛けたんだ」 「すごーい!何か意味でもあるの?」 「穂っていうのは昔の人にとって幸せとか、大地から受けた恵みを意味していたんだって。そんな幸せとか、恵みが波のように押し寄せてくるように付けられたのが”穂波”だって」 「幸せが波のように…...
  • 狂っているのは誰?
    狂っているのは誰?第一話 狂っているのは誰?第二話 狂っているのは誰?第三話 狂っているのは誰?第四話
  • 題名のない長編その七
    題名のない長編その七第一話 題名のない長編その七第二話 題名のない長編その七第三話 題名のない長編その七第四話 題名のない長編その七第五話 題名のない長編その七第六話 題名のない長編その七第七話 題名のない長編その七第八話 題名のない長編その七第九話 題名のない長編その七第十話 題名のない長編その七第十一話 題名のない長編その七第十二話 題名のない長編その七第十三話 題名のない長編その七第十四話 題名のない長編その七第十五話 題名のない長編その七第十六話 題名のない長編その七最終話
  • 溶けない雪
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  • わたしをはなさないで
    わたしをはなさないで 第一話 わたしをはなさないで 第二話 わたしをはなさないで 第三話 わたしをはなさないで 第四話 前編 わたしをはなさないで 第四話 中編 わたしをはなさないで 第四話 後編 わたしをはなさないで 第五話 わたしをはなさないで 第六話 わたしをはなさないで 最終話
  • 題名のない長編その五
    題名のない長編その五第一話 題名のない長編その五第二話 題名のない長編その五第三話 題名のない長編その五第四話 題名のない長編その五第五話 題名のない長編その五第六話
  • ワイヤード
    第一話『コントラクター・再会』 第二話『ナイトメア・侵食』 第三話『深紅・猛攻』 第四話『二人の景色・融和』 第五話『百歌・兆候』 第六話『ダイヤモンド・発光』 第七話『ファーストバトル・開催』 第八話『ロールアウト・鉄槌』 第九話『獣のアギト・解放』 第十話『ロストマイセルフ・喪失』 第十一話『ちょっとした休息と・推測』 第十二話『きみの散歩道・憫笑』 第十三話『ネクストステージ・始動』 キャラ紹介 幕間『少女の祈り』 第十四話『存在に心奪われる時』 第十五話『カナメ様の憂鬱』 第十六話『イロリ汚いなさすがイロリ汚い』 第十七話『遥か久遠の彼方に・前編』 第十八話『遥か久遠の彼方に・後編』 第十九話『イロリ日記』 第二十話『千歳の選択』 ナギ編
  • 私は人がわからない
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  • 名物桜で待ち合わせ 第三話
    726 :名物桜で待ち合わせ 第三話:2011/08/30(火) 23 09 27 ID naDhzcps  結局、一樹は愛に連れられてラブホテルの一室にやって来た。  しかし・・・。 「・・・!」 「大丈夫だ!今日は私のおごりだ!」  やって来た部屋の広さと充実さに、一樹は思わず口を開けた。大きな冷蔵庫や収納スペース、隣の部屋にはSM専用の部屋と道具一式がある。風呂を覗いてみると、簡易露天風呂に加え様々な道具が揃っている。 「君の童貞卒業だ。豪華な場所でしたいだろ?」  一樹はまだキョロキョロしている。愛は一樹の背中を撫でた。 「さぁ!風呂に入ろう!」  先に入った一樹は、頭を洗いながら色々考える。  完璧な女性と言われてる愛さんが俺の童貞をもらってくれる!?冗談にしてはやりすぎだ!  しかし、ここまでしてもらっていると...
  • 終わらないお茶会 第三話
    35 :名無しさん@ピンキー [sage] :2006/05/30(火) 23 54 32 ID dUdy7Kor  幹也が先代三月ウサギ――『12月生まれの三月ウサギ』に出会った場所は、実を言えば狂気倶楽部やグリムではない。  そもそも、『三月ウサギ』として出会ったのではない。  学校の図書室に残る、二つ年上の三年生の先輩。二つ名のない、普通の学生である「里村・春香」と出会ったのだ。  出会った場所は、陽が暮れかけて、赤く染まった図書室。  誰もいなかった。図書室は閉館時間を向かえ、図書委員である春香を除いて、誰もいなかった。  幹也がいたのは完全に偶然である。ただ暇つぶしのために本を読んでいて、気づけば閉館時間になっていたのだ。  気づけば、誰もいなくなっていた。  誰もいなくなっていることにさえ、幹也は気づいていなかった。春香が声をかけなければ、永遠に...
  • サイエンティストの危険な研究 第三話
    987 :サイエンティストの危険な研究 第三話:2011/10/08(土) 21 19 47 ID oYmOj9..  友里は俺が肯定的になれば何でもいいらしい。まぁ少なからず研究に協力してくれた功績は認めるから、明日一緒に弁当を食べるくらいならいいだろう。  友里は可愛い系の超天然で人気も高いんだが、俺なんかにベッタリしてるから周りからは変人扱いされている。何が面白くて俺に付きまとってるかはわからんが、まぁ研究に便利な働き者と言っておこう。  とりあえず、パソコンに入力する前にデータをまとめておこう。幸いにも月曜日の五時間目は理科だ。板書しなくても100点なんか余裕だから、先生の話なんか頭に入れなくてもいい。  今日の昼に取ったデータをまずノートに写し、さらに今までのデータをまとめてノートに書いて計算する。まだデータが少ないから、ささっと分析してみる。 「・・・。」  さほど時間はかか...
  • 狂っているのは誰?第三話
    803 :狂っているのは誰? [sage] :2009/05/21(木) 01 11 48 ID Y8ESVoAU 「君が小野田春香さん?どうして?この番号を?」 「友美です。私の事を探してくれている刑事さんがいるってメールで教えてくれたんです」 「生憎、私は刑事じゃないよ。君のご両親から君を探すようたのまれた探偵なんだ」 「・・・パパが私をさがしているの?・・・嫌、もう私の事はほっといて・・・」 「ああっ、電話を切らないでくれ!落ち着いて聞いてほしい。 君と君のお父さんの事を私は知っている。藤原君から預かったビデオを見たんだ」 「!?あれを見たんですか?私、もう生きていけない・・・ どうして藤原君が・・・信用してたのに」 「大丈夫!!このことは誰にも言わない。 もちろん君のご両親にも報告はしない。 藤原君はきっと君のことを心配して、私にビデオを託したんだと思うよ。 ...
  • 私は人がわからない第三話
    105 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/05/12(水) 14 44 47 ID +7NZkhJf  カタンカタンと、電車は一定のリズムを刻んで進んで行く。  夕方時の静かな車内は、凍てついた外界とは対照的に暖かい。  ふくらはぎを撫でる温風が、私の冷えた足を温めようと躍起になっていた。  車内の席は全て埋まっていた。  帰宅途中の学生、うたた寝している老人、くたびれたスーツを着た中年サラリーマン。みんな、どこか疲れた顔をしていた。窓から差し込む夕日が、顔に影をつくっているからかもしれない。  私は、心地良く振動する座席に身を預けて、ぼんやりとそれらを眺めていた。  一瞬、自分が何をしているのかわからなくなる。  いきなり違う世界に放り込まれたような、そんな感覚。  けれど、まだ咥内に残る鉄の味と右側頭部の疼痛が、そんな私を叱咤した。忘れるな、と...
  • ヤンデレ素直クール第三話
    152 :ヤンデレ素直クール:2010/02/20(土) 22 43 39 ID 56PLRE7Q 第三話 3レス消費 明が目を覚ましたのはそれから二時間後のことだった。 窓の外は既に真っ暗だ。 場所は全く知らないどこかの和室。律の家だろうか。 明は布団をごそごそと抜け出した。暖房が効いていて暖かい。 「すいません。」 声を上げてみる。襖の向こうに誰かいる気配は無い。 とは言え、他人の家だ。勝手はできない。 「律さん、いる?」 再び声をかけると、向こうから「すぐ行く」と返事が。 階上から、階段を下りる音が聞こえる。 襖を開けたのはやはり律だった。 「起きたか。喫茶店で突然倒れるなんて驚いたぞ。」 不安そうな顔で腰を下ろす律を見ると、明はなぜか頭痛を感じた。 『そうだ。俺は喫茶店で律と話してて・・・、なんだっけ、何かあった気が。』 「うっっ・・・。ごめん、律さ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part3-Page2
    ...! 398 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/19(月) 23 51 52 ID yvPtJ3hG 少し離れていたらスレの流れがとんでもないことに あっという間に三スレ目も終わりそうですね…… いない君といる誰か、十六話目投下します 399 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/19(月) 23 52 56 ID yvPtJ3hG 天井が堕ちてくる。  そんな妄想を二日目にして抱いてしまう。光のない、真っ暗な地下室の中では天井すらも見 えない。いったいどの高さに天井があるのか、神無士乃が訪れない限り分からない。だからだ ろうか、ゆっくりと、時計の短針よりも遅い速度で、天井が下へと堕ちてくるような気がする。 みしりみしりと音を立てて、押し潰すために、天井が堕ちてくる。  圧迫...
  • 題名のない長編その五第三話
    530 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/05/08(金) 03 09 44 ID j71/dOW4 この世には、色々なヤンデレが存在する(色々と言っても、根本的な所は同じだが) ゴイスーな能力を持っていたり、ロリロリだったり アンドロイドであったり、身体能力がやたら高かったり 盗聴と盗撮に長けていたり、国内の有力者の令嬢だったり ポ○モンだったり 十人十色というべきか…そんなところだ、うん 彼女ら…もといは「ヤンデレ」とはある意味、純粋な愛情表現の一つと言えるものだろう 好きな人を獲られたくない、他の女には触らせない、たまに他の女と話させないというのもある 彼女らには一定のテリトリーがある、ソレを超えない限り彼女らはいたって温厚だ ただし、一度でも超えてしまうと「ヤンデレ」たちは行動を開始する ま、見てる分にしては面白いが…自分だと…なぁ? ...
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