ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「サトリビト第十五話」で検索した結果

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  • サトリビト
    ...サトリビト第十四話 サトリビト第十五話 サトリビト第十六話
  • サトリビト第十五話
    338 :サトリビト ◆sGQmFtcYh2 :2010/07/19(月) 21 00 37 ID 2g3K5WbL 家を出た僕は手当たり次第に走った。 公園、学校、駅・・・ けれど姉ちゃんの姿を見つけることは出来なかった。 携帯だって何度かけてもつながらない。 「どこ行ったんだよ・・・!」 何な手紙を残すくらいだ。もうこの近くにはいないかもしれない。 それだったらまだマシだ。 『そして今度生まれ変わったときは、お前に優しくするよ』 家を出てからずっと、この一行が気になっていた。 あの手紙は咄嗟に書いた様には見えない。時間をかけて、それこそ今日の朝からずっと考え込んで書いたような、そんな印象を受ける。 ならばこの文の意味はなんだ? 今度生まれ変わるってどういう意味だ? 背中の汗が止まらない。単に走っているからだけではない。 最後の心辺りの場所に着いた時、すでに...
  • サトリビト第十話
    135 :サトリビト:2010/05/13(木) 19 08 04 ID WfUne3eB 午前0時。今僕はリビングのソファで身を丸めている。なぜかワンピースを着て。 今日の陽菜はどこかおかしかった。いつもならこんな仕打ちは絶対しないのに。 プリクラ云々の辺りから突然雰囲気が変わったんだっけ?いや、よく思い起こせば僕の大好き発言から空気がおかしくなっていった気がしたな。 それの何が陽菜の機嫌を損ねたのかは分からないが、怒っているのは一目瞭然だ。それもかなり。 どうすればいいか考えていたところで、あることに気がついた。 もしかして照れてしまったんじゃ? 自分から誘ってしまったことに対して羞恥心が沸き起こり、いざその場面を迎えると恥ずかしさから拒否をしてしまった。怒っているのではなく、照れからそう見えてしまっ たのでは? そうだ!そうに決まっている!・・・フフ・・・ツンデレ陽菜...
  • サトリビト第十四話
    362 :サトリビト ◆sGQmFtcYh2 :2010/07/05(月) 22 16 36 ID EReNh1BU あれからどれくらいの時間が過ぎたのだろうか? 家を出たときはまだ人が歩いていたこの道も、今では僕一人しかいない。 「・・・姉ちゃん・・・」 自分のしたことは分かっている。もちろん、後悔もしていない。 だってこれは姉ちゃんのためなんだから。 しかし頭では理解できたが、体の方は理解できていなかった。 目の前には見慣れた我が家。 結局のところ、僕の居場所はここだけのようだ。 玄関のノブに手を掛ける。 今は午前3時を過ぎていた。きっと姉ちゃんも寝ているころだろう。 できるだけ音を立てずにドアを開ける。 その先、家の中の明かりはすべて消えていた。音も聞こえない。心の声さえも。 「・・・やっぱり寝てるか」 姉ちゃんがいないことを確認した後、目的の物を探すことに...
  • サトリビト第十二話
    485 :サトリビト ◆8jnT/g1A3Q :2010/05/26(水) 21 00 28 ID uBfwq/qX 「・・・え?」 「こんなことをしておいて言うセリフではないけど・・・もう恭子ちゃんとはキスできない。いや、したくない」 あの占い師が言っていた4回の選択のうちの一つが今だったのかもしれない。 そうだとしても・・・自分の選択に後悔はしていない。 「ごめん、陽菜・・・俺に何か用があったんだろうけど、それは明日でもいいかな?これから恭子ちゃんと話し合いたいから」 少しの間を経た後、陽菜が返答を返した。 「・・・慶太が言ったこと全部本当なの?それに嘘偽りは絶対ないの?」 「あぁ。キスしたことも、恭子ちゃんに恋愛感情がないことも」 「・・・他に好きな人がいることも?」 陽菜が好きなことも、 「本当だ」 「・・・分かった。私、慶太を信じるから」 その言葉を最後に...
  • サトリビト・パラレル
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  • サトリビト第十一話
    211 :サトリビト:2010/05/16(日) 22 59 46 ID tL81nTxM 僕は電話を受けた後、一目散に恭子ちゃんの家に向かった。 どうしてあの時すぐにでも電話を掛けなかったんだ!?どうして今の今までそのことを忘れていたんだ!? 悔やんでも仕方がないことは分かっていたが、それでも自分の軽率な行動に対して怒りを感じる。 やっとの思いで恭子ちゃんの家に着いた僕は、すぐにチャイムを押した。 「どちら様でしょうか?」 「僕です!早川慶太です!」 訪問者が僕だと分かると、恭子ちゃんのお父さんが慌てて出てきた。 「すまないね、呼びだした形になってしまって」 「いえ、お構いなく。それより恭子ちゃんの容態は?」 「・・・まぁ、上がって話そうか」 廊下を経てリビングに行くと、そこには深刻そうな顔をして座っている恭子ちゃんのお母さんがいた。 「どうぞ楽にしてくれ」 その...
  • サトリビト第五話
    404 :サトリビト:2010/04/25(日) 09 38 47 ID TnpzQatt 最近僕の学校ではある噂が広まっている。 僕と山田と陽菜と購買の美女が4角関係を繰り広げている、大和はシスコン、そして岡田と太郎君が付き合っているの3点だ。 前者は何となく(そういえば陽菜が最近忙しそうだな)、中者は自然に消えていった。 ところが後者は太郎君のノリノリな発言(そういえば陽菜が休み時間の度にいなくなる)から信憑性が増していった。 そんなある日・・・ 「あ~、もう我慢できない!!」 突然岡田が切れた。 「なんで私があんなむさくるしい男性ホルモンの塊みたいなやつと付き合うと思うわけ!?」 (誰だそんな噂をはじめに流した奴は!!ぶっ殺すぞ!!) この前のローキックといい、なんか最近姉ちゃんに似てきたな・・・ 「ねぇ早川、まさかあんたも私がアイツと付き合っているって思ってない...
  • サトリビト第七話
    554 :サトリビト:2010/05/01(土) 19 20 03 ID DUthe+ZN 「占い?」 「そ!良く当たるって有名なんだよ!だから一緒にいこうよ~!」 休み時間に岡田と談笑をしていたら、そんな話をされた。 僕は占いなんて信じるたちではないが、やはり岡田も女の子、そういうのが好きらしい。 「でもそれなら友達と行った方がよくないか?」 やっぱり占いなんか信じていない僕と行っても岡田は楽しめないだろう。 そう思って聞いたのに、岡田は怒り始めた。 「・・・私とは行きたくないっていうわけ・・・ふ~ん・・・彼女にそう言う事言うんだ・・・ふ~ん」 (このバカ慶太!!慶太と行きたいからこうして話したんじゃない!!) 岡田の言うとおり。一緒に行きたくもない奴にこんな話は普通持ちかけない。 あとできれば彼女ってあんまり強調しないで頂けます?陽菜さんに聞かれると色々と面倒なので...
  • サトリビト第四話
    342 :サトリビト:2010/04/22(木) 19 23 44 ID 946/fIYE 今僕は自分の家のリビングにいる。 僕の家のリビングにはL字型の4人掛けソファがあるのだが、僕は地べたに正座していた。別に正座が好きなわけではない。 ただ4人の女性が占領しているからだ。 今日は土曜日。秋祭り当日。 祭りは夜からだがみんなで一緒に行こう、という事でこうして僕の家に集まっていた。 集まって行くのには問題ないのだが・・・人選を間違えたのだろうか、空気が重たく感じる。 ふと隣を見る。大和だ。 大和は気合いを入れているのか髪の毛を立てている。服も昨日僕と街に行ったときに買ったものをさっそく着てきた。2万円のTシャツだ。 (やべー!!写メで見るより実物の方が超きれいだ~!) ちなみに大和の熱い視線は真っ正面に座っている姉ちゃんに向けられていた。 大和、悪いことはいわないからそ...
  • サトリビト第八話
    684 :サトリビト:2010/05/05(水) 12 25 50 ID HLEr4wWp 「カラオケ?」 「そ、カラオケ!ほら陽菜ちゃんが転校して来た日に行こうとしたけど・・・お前がキレておじゃんになっただろ?」 あ~そんなこともありましたね。すっかり忘れてました。 今は飯の時間。もちろん、僕は購買で買った(買わされた)パンを食べている。 「だから今週の土曜にカラオケ行こーぜ!!」 (あ~祥子さんとのカラオケデート!!) 「・・・姉ちゃんは連れて行かんぞ?」 「なんでだよっ!!大勢の方が楽しいだろ!!」 なんでじゃない。これ以上寿命を縮めたくないんだ。 「嫌だ。姉ちゃんだけは誘わない」 できれば岡田さんも遠慮願いたい。 「・・・とおっしゃっていますが?」 は?大和は誰に話しかけてんだ? 「ほぅ・・・ウチだけをのけ者にしようってのか?」 あ、あれれ?そのドヤンキ...
  • サトリビト第三話
    269 :サトリビト:2010/04/20(火) 18 06 46 ID 0HSRQJj6 私の名前は佐藤陽菜。 私にはみんなには言えない秘密がある。 人の思考が分かるのだ。 科学者たちの間ではこの能力の事やそれを持っている人を総称してサトリと呼んでいるらしい。 このサトリと呼ばれる能力には先天性と後天性の二種類が存在し、後者の方は主にこの能力が未発達で強い感情にのみ力を発揮するようだ。 サトリの多くはこの後天性の方を指している。 だが稀に生まれたときからこの能力を発揮できるものがいる。先天性だ。 先天性には後天性と違う3つの特徴がある。 集中さえすれば頭に響いてくる声の音量を調節できること、感情の起伏に関係なく、頭をよぎった程度の思考さえも聴きとれること、そしてサトリでさえも心を悟ることができないことだ。 これだけを聞くと先天性として生まれた人たちは幸せと思うだろう。実...
  • サトリビト第六話
    474 :サトリビト:2010/04/27(火) 20 06 01 ID RXffyHSx 「どうだった?メリーちゃんの電話を真似たんだけど怖かった?」 ・・・大変恐ろしゅうございました、ハイ。 今恭子ちゃん家の玄関で修羅場が繰り広げられていた。 目の前には微笑んでる陽菜、睨みつけてくる岡田と姉ちゃん、抜け殻の大和。僕は玄関先で得意の正座をしていた。 「ちょっと早川!急に帰ったかと思ったらなんでここにいるの!?しかも一人で!!こんな時間に!!」 (あのガキ、人の彼氏に手だしやがって!!ふざけんなっ!!) やっべ・・・岡田さんが半端ないっす・・・っていうか僕は仮の彼氏でしたよね? 「・・・おい慶太・・・ちょっと恭子だせや・・・」 (・・・コロス) 一つ質問してもよろしいですか?お母様からはなんと説明を受けたのですか? 「ふ、二人とも落ち着いて!!何か勘違いしてると思うけど...
  • サトリビト第二話
    118 :サトリビト:2010/04/14(水) 21 46 51 ID KnfIAlzI 人の思考が分かる。 聞いたところとても便利な能力に見えるが実際はそうではない。 僕の場合は強い感情にしか反応しないし、人間にとって強い感情というのはほとんどが負の感情である。 憤慨、慟哭、焦慮・・・ そんな感情がいちいち頭の中に入ってくるのである。 この能力に目覚めたとき僕は一時期引きこもりになった。 来る日も来る日も人間の嫌な部分ばかりが見えて、人と接することが怖くなったのだ。 そのときは本当に追いやられていて、小学校の時だったが自殺まで考えた。 そんな僕を救ってくれたのが陽菜だった。 陽菜は僕が休んだ日からずっと家に来てくれた。 今日の算数の宿題は~、今日りさちゃんがね~、今日掃除中にね~・・・ 毎日毎日家に来ては今日の出来事などを嬉しそうに話してくれた。 そしてきまって...
  • サトリビト第九話
    7 :サトリビト:2010/05/08(土) 08 05 42 ID mXfirx1d 「今夜は雷を伴った強い雨が・・・」 ザザッーーー 今日は朝から雨が降っていた。それはもうザーザーと。 学校から帰っても雨がやむ気配はなく、ニュースでは今夜は雷まで鳴るとか言っている。 こんなとき考えるのは陽菜と恭子ちゃんのことだ。 恭子ちゃんは今日は両親がいると言っていたから心配事は何もないが、問題は陽菜だ。 陽菜は現在隣の家に一人で住んでいる。17歳だからたかが雨や雷くらいでどうって事はないと思うが、それでも心配してしまう。 でもそれくらいでメールや電話をするのは・・・なんとなく気が引けるんだよな。 う~ん、でもどうしようか? 「・・・なにさっきからう~う~うなってんだよ」 やっぱ一応メールくらい送ろうかな? 「シカトすんなや、コラァ!!」 「うおぉ!?」 目の前に閻魔だ・・...
  • サトリビト第一話
    88 :サトリビト:2010/04/11(日) 13 23 01 ID BGfcc4EP 僕の名前は早川慶太。高校2年生。 容姿は普通、勉強は数学が平均より少し上、運動は少し下といった所謂一般層にあたる人間だ。 「いってきま~す」 今日も学校だ。 僕の学校は家から遠いので、いつも電車を使って通学している。 ……本当はあんまり人の多いところは行きたくないんだけどな。 電車に乗ってしばらくすると今日もアイツに声をかけられた。 「おはよ!」 同じクラスの岡田結衣。ちなみに中学からの同級生だ。 「おはよ」 「ねぇねぇ、昨日の数学の宿題やった?」 「まぁ一応は・・・」 「お願いっ!学校行ったら写させて!」 両手を合わせてお願いのポーズをしている。 岡田は数学の宿題をしてきたことがほとんどなく、いつも僕に見せてとお願いをしてくる。 今こうして岡田と気軽に話している僕が言うの...
  • サトリビト第十三話
    291 : ◆sGQmFtcYh2 :2010/06/14(月) 20 31 24 ID egWacMad もうすぐ学際がやってくる11月。僕はただ無気力な日々を過ごしていた。 恭子ちゃんがいなくなってからというもの、毎日がこんな調子なのだ。 「ちょっと早川!もうちょっとシャキッとしなさいよ!」 (恭子ちゃんがいなくなってさみしいのは分かるけど、もうちょっと私のことも気にかけてよ!) 岡田は相変わらず元気だ。その元気を少し分けてもらいたい。 「そう言えば・・・最近陽菜ちゃんも元気ないのよね・・・」 言われて陽菜の方に目をやると、何やら鞄の中をごそごそとやっていた。 そう、僕だけでなく陽菜の様子もこのところ変なのだ。学校に来たら机の中をひたすら覗いたり、時折あちこちをきょろきょろと、まるで 誰かを探しているかのように目を配らせている。 でもその事について訊ねると、 「なん...
  • サトリビト・パラレル第五話
    370 :サトリビト・パラレル ◆sGQmFtcYh2 :2010/07/05(月) 22 23 28 ID EReNh1BU 「只今よりベスト・ドレスアップ・コンテスト女性の部本戦を行います」 「「「「「「「「「「「「うおっっっーーーーーーーー!!!」」」」」」」」」」」」」 ワールドカップの決勝でも始まるかのような歓声が会場全体に響き渡った。 異様な熱気。轟く地鳴り。しびれた僕の体。 「僕はいつまでしばられているんだろう・・・っと余計なことは考えちゃだめだったな」 僕の飲まされたもの・・・それは思った事が口に出るという、僕史上最恐の化学兵器だった。 「では本戦開始前に、ここでルールを説明します。まず本戦の仕組みですが、それぞれ3つのお題を課せられ、その中で合計得点の高かった 人が優勝となります」 「ふ~ん、でかい大会の癖に普通なんだな・・・」 「・・・え~、ゴホン・・...
  • サトリビト第十六話
    907 名前:雌豚のにおい@774人目[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 23 37 05 ID 5duPFkJ. [2/13] 「俺と付き合ってください!」 中学校2年生になった頃、私はある先輩に告白された。 その人は友達の間でもしばしば話題に上がっていた人だったので、顔くらいは知っていたけど、話したことはこれまで一度もなかった。 だから呼び出されたことだけでも驚いていたのに、ましてや付き合ってくれと言われるなんて考えもしなかった。 「え、えっと……」 返事に迷う。 私だって思春期の女だし、彼氏が欲しいって少しは思うことだってある。 でも初めて話をした人と付き合うのには抵抗があった。 そんな風に思案しているとしびれを切らしたのか、先輩は悲しそうな顔をして「ダメか?」と尋ねてきた。 「いきなりで悪かったと思ってる……でも、もういてもたてもいられなかったんだ!それだけ君のこと...
  • サトリビト・パラレル第八話
    446 名前:サトリビト・パラレル ◆3AJ5MgwwGQ :2011/01/23(日) 10 13 03 ID /5lVnlr+ は~……酷い目にあった…… そう独りごちながら首をさする。 そこにはもう僕を苦しめていた棘付き首輪はない。 その経緯を、会話のみで思い返す。 「陽菜ちゃん、落ちついて。そんな人を殺しそうな目をしちゃダメよ」 「でも私の慶太が他の女にキスしたんだよ。落ちついてなんかいられないよ」 「それは服従の首輪のせいね。あれのせいでイルカとかいう豚の言いなりになっているだけよ」 「本当にアイツはむかつきますよね。私だけのお兄ちゃんなのに。それで、どうやって外せばいいんですか?」 「一番簡単な方法は、まず慶太の首を切断して首輪を外す。その後で恭子ちゃんの部保摩で首をくっつける事かしら」 「なら今すぐやっちゃおう。一刻も早く昆虫顔女から私の婚約者を奪い...
  • サトリビト・パラレル第六話
    442 :サトリビト・パラレル ◆7mmBvdBzwo [sage] :2010/09/26(日) 00 50 39 ID PNJndRgl 「久しぶりだな、慶太」 ……あれ?もしかして父さん? 「大きくなったわね」 母さんまで! 目が覚めると目の前に父さんと母さんがいた。 「どうしてここに……いや、そんなことはどうでもいっか」 久しぶりの家族水入らずの時間なのだ。余計なことを考えて台無しにしたくない。 「慶太もやって来たことだし、何か食べにでも行こうか。慶太は何食べたい?」 「お寿司!」 「慶太ったら、相変わらずお寿司が好きなのね」 「だっておいしいんだもん!」 えへへ♪お父さんもお母さんもだ~好き! そんなとき、ぼくにいへんがおきた。 「あれ!?なんだかからだがとうめいになっていくよ!?」 「っ!?くそっ!悪魔どもの仕業か!」 「こわいよ!おとうさん、お...
  • サトリビト・パラレル第一話
    302 :サトリビト・パラレル:2010/05/19(水) 23 46 53 ID ncgnUSHx ・・・え~っと・・・あれ? 目が覚めるとそこは不思議の国・・・ではなく誰かの家だった。 そう、僕は今まで誰かの家の誰かのベッドで眠っていたらしい。そんなバカな。 「あ、お兄ちゃん起きたの!」 「ん?恭子ちゃん?」 そっか、ここは恭子ちゃんの家だったのか。でもなんで恭子ちゃんの家に泊ったんだろう? 「もうすぐ朝ごはんができるから!」 恭子ちゃんは意気揚々と朝ごはんの支度をしている。 「いつもありがとうね」 「ど、どういたしまして///」 僕の言葉が余程嬉しかったのか、顔を朱に染める恭子ちゃん。 やっぱりかわいいな~・・・ん?『いつも』? 「あれ?恭子ちゃんはいつも僕に朝ごはんを作ってくれてたっけ?」 「何言ってるのお兄ちゃん?いつも私のごはんをおいし~って言って食べ...
  • サトリビト・パラレル第四話
    543 :サトリビト・パラレル ◆sGQmFtcYh2 :2010/06/23(水) 20 41 01 ID itWtxVFq 「ベスト・ドレスアップ・コンテスト?」 毒の(それだけではなかったが)脅威から逃れることができた僕たちは、その後行きついた町でそう書かれたチラシを見つけた。 「え~と、なになに・・・あなたの美しさを競うコンテストです。一位になると賞金が・・・10万Gだって!?」 あまりの額に驚いた。 一泊一人頭15Gで泊れる世界で10万Gといったら家でも買えるんじゃね? 「でもこれだけの額となると、優勝はおろか、参加すらできそうにもありませんね」 そうつぶやく姉ちゃんの横顔を見てあることを確信した。 「大丈夫だよ!姉ちゃ―――祥子さんが出れば優勝に間違いないよ!僕が保証する!」 だってこんなに素敵な人を今までに見たことがない。つい先日までは全く、これっぽっちも思わ...
  • サトリビト・パラレル第二話
    652 :サトリビト・パラレル ◆8jnT/g1A3Q :2010/06/01(火) 20 54 50 ID Q4AmEywj 僕たち一行は目的地に到着した。 道中様々な敵と出会い、数多の死闘を繰り広げて(主に僕と太郎君が)ようやくここまでやってこれたのだ。 「どうする?とりあえず先に宿でも取ってくるか?」 太郎君がまるでリーダー気取りに提案してきた。なんとなくムカつく。なんとなく反抗したい。 「まずはごはんだろ?レストランを探そうぜ!」 だが真のリーダーはどちらの意見も突っぱねた。 「まずは教会に行くのが先決でしょ?何かあったらどうするのよ」 あれ?陽菜ってキリスト教徒だっけ? でも僕なんかの疑問は所詮、ハエのようなものなのだ。叩き潰されるのが運命。 なので口にはしなかった。 教会に行くと神父さんから驚きの態度を取られた。 「あ、あの~・・・」 「今日は迷える子...
  • サトリビト・パラレル第三話
    377 : ◆sGQmFtcYh2 :2010/06/18(金) 00 28 07 ID 47NtYt7u 魔王を倒すために僕達一行は旅をしている。 行く先々で僕たちは数多の魔物を倒し、いかなる困難も乗り越えてきた。 だがそんな僕達に最大の試練が訪れた。 いや、僕だけに。 「・・・うっ・・・」 「どうしたの慶太?なんか最近調子悪そうだね・・・」 陽菜が優しく声をかけてくれた。こんな彼女は久しぶりに見た気がする。 「私の保井美でも治らないなんて・・・ごめんなさい」 謝らないで、マイエンジェル。その心だけで十分だよ。 「こういうときは呪文よりも愛する人のキスよね!な、なんなら今しようか?///」 あ、それはいいです。そんなことしたら体調どころか命の心配をしないといけなくなるから。 「それにしても保井美でも治らないなんて・・・慶太さん、何か心辺りはないの?」 姉ちゃんが素...
  • 第十五話『カナメ様の憂鬱』
    193 :ワイヤード 第十五話  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2009/01/22(木) 19 11 55 ID xwvUtjSz 第十五話『カナメ様の憂鬱』 「あなた様の存在に心奪われたものです!!」 騒々しかった校庭が、一瞬で静まりかえる。 曰く、「キシドー……? 何いってんのあの人」「ってか、女の声じゃん。また千歳の被害者か、うらやましい」「いや、あれであいつは苦労してるよ」などなど。 仮面の変質者ことミス・キシドーはそんな群集など意にも介さず、槍をなれた手つきで振り回し、構えを取る。 その型に、千歳は見覚えがあった。 はっきりとは思い出せないが、蒼天院流と同じく古くから伝わる武術の一種だろう。 だとしたら、先ほど清水拳を貫通した理由も説明できる。闘気系の防御を、さらに貫通性と凝縮率のたかい闘気攻撃で打ち破ったのだ。 それができるほどの貫通性を槍で生...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第十五話
    410 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第十五話】  ◆AJg91T1vXs :2011/01/21(金) 23 58 26 ID QB6qlEts  ジャンが目を覚ましたのは、太陽が既に東の空から顔を出している時刻だった。  ベッドの脇に置いておいた懐中時計を開けると、その短針は八の数字を指している。  さすがに、少し寝過ぎたか。  そう思って隣に目をやると、そこには未だ小さな寝息を立てて眠っているルネの姿があった。  時に気丈な一面を見せながらも、寝顔だけ見ればあどけない少女のままである。  眠りながらも幸せそうに微笑んでいるところを見ると、昨晩のジャンとの行為を夢にでも見ているのだろうか。  隣で寝ているルネを起こさないように気をつけながら、ジャンはそっと身体を起こした。  すると、そのままベッドから離れようと彼の腕を、細く小さい何かが...
  • ◆7mmBvdBzwo氏
    サトリビト サトリビト・パラレル
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十五話
    105 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十五話 ◆AW8HpW0FVA :2010/10/03(日) 18 33 13 ID TDSsLryv 第十五話『エロスの弓矢』 ピドナに帰還してから、数日が経った。 ブリュンヒルドは未だに各地を転戦しており、ここにはいない。 そんな中、シグナムはバトゥとハイドゥを自分の執務室に呼び寄せた。 だというのに、その中にハイドゥはいない。呼びに行ったが、不在だったのだ。 まぁ、いいか、とシグナムは思い、やって来たバトゥに向かって、 「バトゥ、お前は妻帯をしていたり、思い人がいたりするか?」 と、切り出した。あんぐりと口を開けているバトゥを尻目に、シグナムは、 「いないのなら、お前には結婚をしてもらいたい」 と、言った。 そんな大した事を言ったつもりはないのに、バトゥは顔を赤くし、激しく動揺していた。 ...
  • 題名のない長編その七第十五話
    第十五話 「そんなこんなで放課後だよ。」 「ああ。」  誰に向かって叫んでいるか分からない太めの友人1の言葉に頷いて、教室を出る。  ポケットに手を突っ込んで、嫌に軽い財布を取り出して中身を眺める。  残金1500円。  ……小学生の小遣いでももう少し多いのではないだろうかという惨状である。  同時に腕時計を見れば20日。給料日の25日まではあと5日もあるという訳だ。  1日300円。バイトの賄いを考えてあるからその日はガッツリ食べられる。  ちなみに野菜炒め定食は450円だ。量の割にリーズナブルで気に入っている。  学食で一番安いのはすうどん。150円だ。  つまりこれから毎日昼飯はすうどん。夕飯は抜くという生活をすれば実に750円で過ごせるという訳だ。  ……嫌になる。飽食の日本に生れ、育ってきた高校生が食という面で追い詰められるとは思わなかった。  溜息と同時にお腹が悲鳴を上...
  • 触雷!
    触雷!第一話 触雷!第二話 触雷!第三話 触雷!第四話 触雷!第五話 触雷!第六話 触雷!第七話 触雷!第八話 触雷!第九話 触雷!第十話 触雷!第十一話 触雷!第十二話 触雷!第十三話 触雷!第十四話 触雷!第十五話 触雷!第十六話 触雷!第十七話 触雷!第十八話 触雷!第十九話 触雷!第二十話 触雷!第二十一話 触雷!第二十二話 触雷!第二十三話 触雷!第二十四話 触雷!第二十五話 触雷!第二十六話 触雷!第二十七話 触雷!第二十八話 触雷!第二十九話 触雷!-幕間-
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  • ヤンデレ家族と傍観者の兄
    埋めネタ~ヤンデレ家族~ ヤンデレ家族と傍観者の兄第一話(勘違い編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第二話(勘違い編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第三話(文化祭編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第四話(文化祭編) ヤンデレ家族と傍観者の兄パラレル編 ヤンデレ家族と傍観者の兄第五話(文化祭編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第六話(文化祭編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第七話(文化祭編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第八話(クリスマス編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第九話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十一話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十二話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十三話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十四話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十五話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十六話(死闘編) ヤンデレ家族と傍観者の兄第十七話(...
  • 題名のない長編その七
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  • ラ・フェ・アンサングランテ
    ラ・フェ・アンサングランテ 第一話 ラ・フェ・アンサングランテ 第二話 ラ・フェ・アンサングランテ 第三話 ラ・フェ・アンサングランテ 第四話 ラ・フェ・アンサングランテ 第五話 ラ・フェ・アンサングランテ 第六話 ラ・フェ・アンサングランテ 第七話 ラ・フェ・アンサングランテ 第八話 ラ・フェ・アンサングランテ 第九話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十一話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十二話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十三話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十四話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十五話 ラ・フェ・アンサングランテ 第十六話 ラ・フェ・アンサングランテ 【第十七話】
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    いない君といる誰か 第十話ルートA いない君といる誰か 第十一話ルートA いない君といる誰か 第十二話ルートA いない君といる誰か 第十三話ルートA いない君といる誰か 幕間ルートA いない君といる誰か 第十四話ルートA いない君といる誰か 第十五話ルートA いない君といる誰か 第十六話ルートA いない君といる誰か 第十七話ルートA いない君といる誰か 第十八話ルートA いない君といる誰か 第十九話ルートA いない君といる誰か 第二十話ルートA いない君といる誰か 第二十一話ルートA ルート1 ルート2 ルート3
  • ワイヤード
    第一話『コントラクター・再会』 第二話『ナイトメア・侵食』 第三話『深紅・猛攻』 第四話『二人の景色・融和』 第五話『百歌・兆候』 第六話『ダイヤモンド・発光』 第七話『ファーストバトル・開催』 第八話『ロールアウト・鉄槌』 第九話『獣のアギト・解放』 第十話『ロストマイセルフ・喪失』 第十一話『ちょっとした休息と・推測』 第十二話『きみの散歩道・憫笑』 第十三話『ネクストステージ・始動』 キャラ紹介 幕間『少女の祈り』 第十四話『存在に心奪われる時』 第十五話『カナメ様の憂鬱』 第十六話『イロリ汚いなさすがイロリ汚い』 第十七話『遥か久遠の彼方に・前編』 第十八話『遥か久遠の彼方に・後編』 第十九話『イロリ日記』 第二十話『千歳の選択』 ナギ編
  • サトリビト・パラレル第七話
    581 : ◆FvYcw6pX6k :2011/01/03(月) 19 32 07 ID bV8eizUT 「今日はクリスマスイブか~」 目をキラキラと輝かせながら陽菜がそう呟いた。 ……なぜか僕の横で。 「え、え~っと……陽菜は何か欲しいものとかあるの……?」 こう訊き返さないといけない気がした。 「えぇ!?まさか慶太、私にプレゼント買ってくれるの!?」 やっぱりそう言う事だったのね…… しかも陽菜が大声で叫んだおかげで、またいつもの展開になってしまう。 「私にもお兄ちゃんからのプレゼントあるんだよね!?」 「えっ!?……も、もちろんさ!」 「慶太さんは優しい方ですね。まさかこんな姉にも用意して下さるなんて」 「……ははは」 「それで私とのクリスマスディナーはどこに予約したの?」 「ごめん結衣、さすがにそれは……」 陽菜を含めた4人とも無茶な事を言ってきた。 ...
  • ことのはぐるま
    ことのはぐるま プロローグ~遠山雄志のひとり語り~ ことのはぐるま 第一話~菊川かなことの出会い~ ことのはぐるま 第二話~天野香織との日常~ ことのはぐるま 第三話~現大園華との再会~ ことのはぐるま 第四話~腐れ縁の同級生~ ことのはぐるま 第五話~親友と幼馴染~ ことのはぐるま 第六話~従妹とお嬢様~ ことのはぐるま 第七話~にらみ合いと、秘められた伝言~ ことのはぐるま 第八話~二つの告白~ ことのはぐるま 第九話~姫~ ことのはぐるま 第十話~忘れていたこと~ ことのはぐるま 第十一話~前世の否定~ ことのはぐるま 第十二話~華の告白・二度目~ ことのはぐるま 第十三話~無計画な2人~ ことのはぐるま 第十四話~雄志の告白~ ことのはぐるま 第十五話~遠くに居た知り合い、遠くへ行った恋人~ ことのはぐるま 第十六話~犯行の動機~ ことのはぐるま 第十七話~クイズ~ ことのはぐるま...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に
    ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第一話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第二話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第三話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第四話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第五話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第六話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第七話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第八話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第九話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十一話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十二話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十三話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十四話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十五話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十六話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十七話 ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十八話 ドラゴン・ファンタジーのなく...
  • リバース第十五話
    200 :リバース ◆Uw02HM2doE :2010/11/01(月) 19 21 18 ID wwWV46GA 「いきなり全校集会とは……。誰かやらかしたのかな」 翌日、突然全校集会をやるということで俺達は体育館に来ていた。周りも突然の全校集会の話で騒がしい。 「やらかしたって……。この学校で会長に逆らう奴がいたら見てみたいぜ」 亮介がおどけながら言う。まあ東桜に半年も通えば会長の手腕と彼女に逆らうことの恐ろしさを十分に理解出来るだろう。 「まあ連絡事項か何かだろうよ。……お、来たぞ」 会長が壇上に姿を現した。気が付けば話している愚か者は一人もいず、皆が前を向いて会長が話すのを待っている。 ……時代が時代なら立派な恐怖政治だな、これ。 「今日はいきなり全校集会を開いてしまって申し訳ない。君達に早急に伝えなければならないことがある」 全体に緊張が走...
  • 触雷!第十五話
    103 : 触雷! ◆ 0jC/tVr8LQ 2010/08/22(日) 23 25 37 ID TF5JALGM0 「とくあのくたらさんみゃくさんぼだい こちはんにゃはらみった……」 恐怖のあまり、布団にくるまって般若心経を唱えていると、ソフィさんが呼びに来た。 「詩宝様。お食事の用意ができました」 「は、はひ……」 何かの発作のように手をガクガクさせながら、僕はベッドを這い出る。 ソフィさんはワイシャツとズボンを持ってきていて、僕はそれを着せられた。 そのままソフィさんに連れられてダイニングに着くと、僕は後ろ手に手錠をかけられ、椅子に座らされる。 「あの、これは一体……」 「黙ってください。詩宝様に人権はないんですから」 「…………」 そう言われると、僕は一言も言えない。 やがて、先輩とエメリアさんがワゴンを押して入って来て、テーブルに食事を並...
  • 長編SS
    終わらないお茶会(完結) ◆msUmpMmFSs氏 題名の無い長編集 カーニバルの夜に ◆msUmpMmFSs氏 ヤンバル ideal ◆zvQNG0FZvQ氏 いない君といる誰か(一部ルート完結) ◆msUmpMmFSs氏 あなたと握手を(完結) ◆Z.OmhTbrSo氏 ひどいよ!おおこうちさん(完結) ◆Z.OmhTbrSo氏 『首吊りラプソディア』(完結) □ボ ◆JypZpjo0ig氏 渋沢夏恋の話 ミツバ氏 ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo氏 真夜中のよづり 赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg氏 恋人作り ◆5PfWpKIZI氏 慎太郎の受難(一部ルート完結) 慎 ◆tXhMrjO4ms氏 類友 シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー(完結) ◆Z.OmhTbrSo氏 上書き(一部ルート完結) ◆2.775XTAfE氏 終わったあとのお茶会 ◆msUmpMmFSs氏 越えら...
  • 和菓子と洋菓子 第十五話ルートA
    450 :和菓子と洋菓子 [sage] :2007/08/30(木) 00 55 38 ID PLj8WAU4 僕の取るべき行動は唯一つ―。 北方さんに理不尽で無意味な自殺を思いとどまらせる事だ。 彼女に自殺などさせるわけにはいかない。 賢明な彼女だから、この自殺の企てが愚かしいことであることくらい解っているだろう。 そして、彼女自身、死にたいという感情の濁流に流されていながら、心のどこかで助けて欲しい、そう願っているはずなのだ。 それは、彼女の遺書が雄弁すぎるほどに物語っているではないか。 ここで死んでしまっては、彼女は何の為に生まれてきたのであろう? 母親の虐待だけではなく、父親の無視、使用人の無関心を幼い時分から一心に受け続けた。 そして、母親が目の前から姿を消し、父は彼女の為に心を砕く事によって、やっと幸福な日常に期待をもてるようになった。 しかし、今度は...
  • ヤンデレ家族と傍観者の兄第十五話
    791 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/06/02(月) 00 49 55 ID LzUN6Ghd ***** 「あなた、起きてくださいな」  いまだかつてない起こし文句をささやかれ、目が覚めた。  あなた、とな?  その呼び方をする人間は俺の身の回りでは葉月さんしか居ない。  しかし、『あなた』に含まれているニュアンスが少し異なる。  普段葉月さんが口にするのは、『君』とか『お前』とかいう、聞き手を指す二人称的なものだ。  いわば、代名詞である。俺の名前を呼んでいるのと変わりない。 「あなた、いくら休日だからって寝坊はいけませんよ。ほら、早く起きてください」  だが、今の呼び方はどうだ。  まるで俺の名前が『あなた』に事実上なってしまったようなふうではないか。  それ以外の呼び方などありえない、とでもいうのか。 ...
  • いない君といる誰か 第十五話ルートA
    110 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/15(木) 02 47 57 ID ZcwGpxUe  蛆虫が湧いてくる。  ぞわりぞわりと、肌を這うようにして蛆虫が生まれてくる。手錠で欝血した手首を食い破っ て、化膿にした肉を食料にして、ぞわり、ぞわりと、蛆虫がわいて出てくる。皮膚を一枚また 一枚と食い破られる感触。繊維をちぎりながら肉の中を這う感覚。  幻覚だ。  幻痛だ。 そんなものが生まれるはずがない。まだ一日しか経っていない。この暗闇の地下室に閉じ込め られてから、一日と経っていないはずだ。その期間で蛆虫が生まれるような怪我はしていない し、欝血する手錠もきつくない。光一つない地下室の中にいるせいで、想像力が暴走している だけだ。  そう、わかっている。  わかっているのに――否定できない。  繋がれている腕が見...
  • いない君といる誰かルートA-2
    いない君といる誰か 第二十二話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十三話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十四話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十五話ルートA-2 いない君といる誰か 第二十六話ルートA-2 END1 END2
  • ことのはぐるまルートA
    ことのはぐるま 第二十三話~令嬢の誤解~ ことのはぐるま 第二十四話~逃亡~ ことのはぐるま 第二十五話~逃亡不可能~ ことのはぐるま 第二十六話~令嬢と地下室で~
  • ことのはぐるま 第十五話~遠くに居た知り合い、遠くへ行った恋人~
    509 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/06/23(土) 14 27 34 ID PZFnWyFu ******* 第十五話~遠くに居た知り合い、遠くへ行った恋人~  階段を上がり、上りきったところで自分の部屋の扉を見る。  特に変わった様子は見られない。玄関前に荷物が届いていたり、動物の死骸が置かれたりはしていない。  ただ、俺の方をじっと見ながら無表情で立ち尽くす華がいるだけだ。  ぱっと見では怒っているように見えない。しかしここで安心してはいけないことを俺は知っている。  階段を上るとき以上の重い足取りで歩き、華の前に立つ。 「おにいさんおかえりなさい。――これはさっき言いましたね。  どこに行っていたんですか? 私に一言も告げずに外泊してくるなんて。  私がどれだけ心配していたかわかりますか? わかるわけないですよね。...
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