ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「マッドハンター/如月更紗」で検索した結果

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    終わらないお茶会/カーニバルの夜に/いない君といる誰か マッドハンター/如月更紗 須藤幹也 眠らないヤマネ 裁罪のアリス 神無士乃 里村冬継 里村春香 須藤冬華 グリム 神無佐奈 壱口のグレーテル パッケージ案 チェシャ キャラアイコン 恋人作り 姫野真弓&姫野亜弓 真夜中のよづり 榛原よづり 上書き 城井加奈&沢崎誠人 『首吊りラプソディア』 カオリ・D・D・サウスフォレスト 奉梨・フジノ 鬼葬譚 第一章 『緋の詩』 戦巫女 氷雨デイズ 氷雨 彩 味香(仮) 彩味香 狂人は愛を嘯く. 果敢那 あなたと握手を 大河内桜 ヴァギナ・デンタータ 月乃鞠 時坂歩 月輪に舞う 弧太郎 気に病む透歌さん 倉井透歌 デレ&ヤン 梢 ワイヤード 野々村ナギ 鷹野百歌 西又囲炉裏 井上深紅...
  • 終わったあとのお茶会 第一話
    626 :終わったあとのお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/10(土) 23 54 12 ID 8jgVWqnM 「チェンジ」  二枚のカードを、里村冬継は机の上に放り投げる。ダイヤの7とスペードのエース。代わり にやってきた二枚は、ダイヤの8とハートの7。手元にあるカードは、ハートの8、クローバ ーの2、スペードの2。  8のツーペアだった。 「おや、おや、おや。なんとも微妙な顔をしているね」  くすくすと笑いながら、角の席に座る如月更紗が言う。いや、今は如月更紗ではなく、マッ ド・ハンターなのかもしれない。男物のタキシードに小さなシルクハット、黒い杖は逆向きに して肩にかけている。  手に持つのは、五枚のカード。片手で持つそれを、指先だけで器用に閉じ、開いた。その際 に落ちた一枚が、ひらりと机の上、冬継が捨てたカードの上に落ちた。ゲ...
  • いない君といる誰か 第十八話ルートA
    97 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/03/27(火) 20 15 12 ID Sz/kwEqI  ――生首が其処にある。  瞳、瞳、瞳が見ている。ただの球体になりはてた眼球がまっすぐに見てくる。いや、神無士乃の眼球 は僕を見ていない。ただ、こっちを向いているだけだ。その瞳にもう意思はない。意志を造るのは脳味 噌で、けれど脳味噌へと血を送るための器官は首から切り離されて遠くへ遠くへ遠くへと去って行先を うしなった首の血管からはだらだらとだらだらだらと零れ落ちる雫の色は赤で神無士乃の体は人間型か ら球体へと変わってしまった骨の白い断面が神経を縺れながら地面に垂れて床に赤い赤い赤い赤い赤い 血が血が血が地面へと零れて――  神無士乃の生首。  生首が、そこにある。  生首が、僕を見ている。  僕を、僕を、神無士乃の生首が見てい...
  • いない君といる誰か 第二十六話ルートA-2
    435 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/10/13(土) 22 22 41 ID jWabB8ch  そういって如月更紗は、僕らの見ている前で遠慮なく脱ぎ始めた。  ……は?  あまりにも自然すぎて、一瞬何をしているのかわからなかった。わかりたくなかったという のが本音かもしれない。そこそこに緊迫した――その緊迫もなんだか曖昧になってきているけ れど――場面で、突然脱ぎだすなんて行為に意味があるとは思えなかった。いや、意味があっ たほうがまだましなのか。  こいつ……ほんとに露出狂なのか?  頭を抱える僕の前で、如月更紗は遠慮も躊躇もなく脱いでいく。スカーフをはずし、ブラウ スを脱ぎ、スカートを下ろす――ああこんなときに思うべきことじゃないけど、それでも思わ ずにはいられない。保健室のときから思ってたけど...
  • いない君といる誰か 第二十七話ルートA-2END2
    80 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/10/29(月) 19 35 34 ID oi4vUM3L  ――殺さなくてはいけない。  そうだ、何を躊躇することがある。嫌というほどに味わっただろう。地面に落ちる生首を二 つ見ても、まだ思い知らないのか。いちいち悩んでいたら、自分がそうなることは明白だ。悩 む。そんな人間らしい行為が、ここには必要がない。  狂気倶楽部。  殺し殺されが当たり前だと思わなければ、此処にいることはできない。  ――覚悟を決めよう。  くるりと、僕は魔術短剣を逆手に持ち替えた。銀の刃の長さは巨大鋏と大差ない。傘や杖の 間合いに比べれば、はるかに短い。だからこそ、悩んでいたらだめだ。殺すことを決めてさら に内側まで踏み込まなければ、アリスを殺すことなどできるはずがない。  一...
  • いない君といる誰か 第二十三話ルートA-2
    321 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/19(木) 01 34 29 ID u5p/XDue  夜の校舎には当然のように人がいない。その代わりに、人以外の何かがいそうな雰囲気で満ちていた。 日常とは違う非日常。現実とは違う非現実。昼間の世界から遠く隔離された、夜の校舎。 「…………」  ブリッジしながら歩くベートーベンの七不思議があったな、と思い返しながら僕は静かに歩く。他に七不思議 は何があったかな――と考えようとして、怖くなってやめる。怖いというか、下手にそんなことを考えて思わず 笑い出してしまったら全てが台無しだ。  シリアスに行こう。  笑い出していけない理由は単純で、今僕は、酷く気を払って音を殺している。電気すらもつけていない。校舎の 中は真っ暗だが、廊下が広いのと窓から振り込む月明かりのおかげで歩きにくいというほど...
  • いない君といる誰か 第二十五話ルートA-2
    424 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/10/12(金) 23 38 48 ID F9jMz0Zs  いつかどこかで。そんな言葉が、頭の中に浮かんでくる。  いつかどこかで。  いつかどこかで、これに良く似た光景を見たな――身体から離れて落ちていく首を見ながら、 不思議なほどに冷静にそんなことを思う。いつかどこかで。確かに見た。落ちていく首を。首 には“そこから先”が存在せず、赤い断面を見せながら、赤い血液を撒き散らしながら、くる くると、狂々と、落ちてくる。  落ちる。  散る。  朽ちる。  落ちる。 「あ――――――」  今度のその声が、どっちのものだったのか、僕には自信がなかった。僕の声だったのか。そ れとも、隣にいる如月更紗の声だったのか。あるいは、その声は本当に存在するのか。サイレ...
  • いない君といる誰か 第十七話ルートA
    531 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/24(土) 03 22 52 ID oGdBaGgB ・十七話  発狂しそうな三日目と、圧死しそうな四日目が過ぎた。  正確に言えば六度の食事と二度の排泄だ。正確な日付も、正確な時間も、もう忘れてしまっ た。食事の回数を――いや、神無士乃が地下室を訪れる回数を数えることしかできない。『外』 をしる手段は、それ以外には何もない。  何もない地下室で、暗闇の中で、独りきり。  普通ならば、発狂しているだろう。  普通でないのならば、最初から発狂しているに違いない。  どちらにせよ狂ってしまいそうな空間。  いずれにせよ狂ってしまいそうな世界。  意識が白く消えてしまいそうな地下室。  そんな中で、わずかにでも正気を保てたのは。 「元気そうだね、冬継」  姉さんが、いたからだ...
  • いない君といる誰か 第二十四話ルートA-2
    273 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/08/23(木) 08 03 42 ID HJTKs6Y5 「なぁ……もういいだろ。そろそろ離せよ」  隣に座ってくっついてくる如月更紗にそういうと、彼女はまーだだよー、とふざけたように 言って上目遣いに見てきた。どういう態度をとればいいかわからずに、僕はまた沈黙してしま う。それを確認して、如月更紗はうれしそうに笑ったまま、頭を僕の肩に乗せるようにしてく っついてくる。  そんなことが、かれこれ十数分も続いていた。  もっとも、正確な時間はわからない――今隣り合って座っている位置からだと校舎の時計は 見えないし、空を見上げても月と星ばかりで、時間の経過はわかりやしない。気のせい程度に 月が動いているだけだった。  夏の暑さに、夜風が心地いい。  如月更紗と触れ...
  • いない君といる誰か 第十三話ルートA
    249 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/03(土) 22 34 54 ID vpHTOitt  時計を持っていないので時間が分からない。太陽の位置ならともかく、月の位置から時間を 特定する方法は忘れてしまった。まだ月は真上には浮かんでいない――それでも太陽が完全に 消えてしまっているので、もう完全に夜だということは分かる。  夏の夜空には星がよく見える。星座の形なんて小学校にならったきりで忘れてしまった。北 極星が見えるのは夏だったか冬だったか。そんなことももう憶えていない。  思考が錯綜しているのが、自分でも分かっていた。  姉さんの次に付き合いが長い少女。神無士乃が、ここまで逸しているとは思っていなかった。 普通の人間なら、とっくに帰ってきているはずだ。  いや。   いや――違う。  そもそも、前提が違う。  今ま...
  • いない君といる誰か 第十四話ルートA
    477 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/09(金) 02 00 24 ID 76e5wCUJ  目が醒めたら地下室にいた。 「…………」  それが本当に地下室なのかどうか、いまいち判然としない。周りを打ちっぱなしのコンクリ ートに無理矢理木の板を拵えたような、大雑把な壁に囲まれて、窓も扉もないからそう判断し ただけだ。正面、部屋の奥には上へと繋がるハシゴがある。あのハシゴをあがったら屋上だっ た――なんてことになれば、そこそこ面白そうなのだが。  部屋は狭い。六畳一間、あるかないかといったところだろう。それだけなら狭いというほど でもないが、部屋の両脇に詰まれた木箱が部屋を圧迫していた。低い天井には電球一つしかな くて、余計に圧迫感が増していた。電球から伸びたむき出しのコードは、部屋の端へと繋がっ ている。部屋にあるのは、奇...
  • いない君といる誰か 第十九話ルートA
    228 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/04/01(日) 01 54 25 ID UppdIXDd  夜までにやっておくことがあった。  神無士乃に監禁された影響か、体の節々が酷く痛い。できることなら約束の夜まで寝ていた かったけれど――如月更紗のあの様子を考えれば休んでいるわけにもいかなかった。  いい加減、あの女に翻弄されているだけのこの状況はマズい。  こちらからも動かなくてはならない。主導権を握られっぱなしというのは、あまり僕の性に はあわない。振り回されるだけだと、いつか放り投げられることを経験で知っている。そうで なくとも、如月更紗があんなにあっさりと人間を殺す存在だった以上、それなりの対処は――  人殺し。  神無士乃の死。 「――――」  止めよう、それを考えるのは。  姉さんが死んだときに比べれば、衝...
  • いない君といる誰か 第七話
    713 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/13(土) 00 04 41 ID +bXpdwYt  神無士乃についてのあれこれ。カンナシノ、とカタカナで書くとどこまでが苗字でどこまでが名前なのか 分からないな、とからかうと怒られたことがある――なんてささやかなエピソードはここでは置いておく。 神無士乃がクラスで神無ちゃんと呼ばれていようが士乃ちゃんと呼ばれていようが僕にはまったく関係ない からだ。二歳も違うと世代が一つは違うと考えていい。神無士乃と同じ学校に通うのは僕が三年生で士乃が 一年生、という形にしかならないので、彼女が中学校でどんな扱いを受けていたのか知らない。高校に入っ たとしても知らないままだろう。もっともそれは、神無士乃が僕と同じ高校に進学すればの話だけれど。  20センチは低い身長。小さな背と大きな胸。兔の耳みたいなツ...
  • いない君といる誰か 第十話ルートA
    177 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/31(水) 23 40 54 ID C6nX4lQD 「……話したいことっていうのは、他にはないのか」  言って――僕は如月更紗の隣、白いベッドの上に腰掛けた。学校の保健室のベッドなんて、 そんな大そうな大きさを持っているわけではない。一人用の、こじんまりとした安物ベッドだ 。手を届くまでもなく、如月更紗と毛布ごしに身体が触れてしまう。毛布の下に何もきていな いと考えると、色々こう、心にくるものがあるが――その辺は勤めて考えないようにする。  如月更紗の黒い髪が、黒く長く綺麗な髪が、白い毛布の上に広がっている。その内の一房を 、特に意味もなく手にとる。手の中を流れていく柔らかな感触があった。 「今なら……なんでも聞いてやるぞ。どうせサボったついでだ」  元々――授業はサボるつもりだった...
  • いない君といる誰か 第十二話ルートA
    220 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/02(金) 23 25 52 ID 9yD2ehT5 「KRの4」  わざわざ口で宣言して、如月更紗は黒のクイーンを動かした。かつん、と木の触れる良い音 がする。プラスチック製の安物ではない、しっかりと造られた木彫りのチェスだ。赤と白―― ではなく、黒と白。白は使いたくない、と如月更紗が言ったので、僕が白、如月更紗が黒だ。  姉さんが買ったチェス盤で、姉さんと遊んでいたチェスを、如月更紗としている。  妙な違和感があった。  なんで僕はこんなことをしているんだろう――とめどなくそう思う。 「…………」  チェス盤がある以上、口頭する必要はない。無言のまま、白のポーンを動かす。かつん。音 を共に木彫りの兵士が一歩前進。目指すは黒のキングだ。もっとも大してやる気があるわけで もないので、...
  • いない君といる誰か 第六話
    687 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/10(水) 23 26 38 ID B28hlr6U  しゃきん、という音で目覚めたら、全裸の如月更紗が隣で寝ていた。 「――姉、」  さん、といつものように言いかけた言葉が途中で止まる。口から出かけていた言葉が、衝撃のあまりに無理矢理停まらされたのだ。言葉 と一緒に思考まで固まってしまいそうになる。  眠気なんて、わずかも残りはしなかった。どんな目覚まし時計で叩き起こされるよりも、それは効果的な起こし方だったらだろう。眠気 をさますためのあくびさえ必要なかった。目を見開いて、もう一度閉じることすらできない。開きっぱなしの瞳は、意識から放れて目の前 の非現実を凝視していた。  如月更紗が寝ている。  全裸の如月更紗が寝ている。  目をこすって、もう一度見た。  全裸の如月更紗が寝てい...
  • いない君といる誰か 第九話
    95 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/26(金) 23 51 28 ID UnvIt1gf  教室に如月更紗の姿はなかった。 「………………」  いつまでも教室の入り口に立ちすくむのもあれなので、扉を閉めて自分の席にまで向かう。如月更紗が普段ぼうと窓の外を 眺めている椅子には、誰も座っていない。机の上に何も置かれてもいない。無人を主張するように、ある種の空白感をとも なってただそこにあるだけだ。  人の座らない椅子と机ほど虚しいものはない、と思う。誰かが風邪で休んだとき、あるいはいなくなったとき、そのたった ひとつだけの空白はとても目立つのだ。  ふと、何の脈絡もなく椅子とりゲームを思い出す。椅子が全て埋まっているのに、人間が一つ余っているという不思議。 椅子に意識があれば、きっとそのときの人間と同じなんじゃないかと僕は思う...
  • いない君といる誰か 第二十二話ルートA-2
    239 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/11(水) 20 44 51 ID giYDbz6s  ……どうしてだろう?  どうしてだろうと、僕は考える。おかしい。冷静に考えてみればわかるはずじゃないか。 そんなことをする理由は、ひとつだってないはずだ。  なかった、はずだ。  ……どうしてだろう?  僕は自問する。そして、自答を求める。頭の中に浮かんだのは、非論理的としか言いようの ない思考だった。姉さんを愛していた。姉さんは死んでしまった。姉さんは殺された。姉さん の死の真相を知り、姉さんの仇を討つ。  姉さんのために。  そのためだけに――生きているつもりだった。狂気倶楽部とかかわったのだって、姉さんの 死に関する真実を知るため、それだけだった。  それだけだったはずなのに。 「…………」  目を閉じる。頭に浮かぶ...
  • いない君といる誰か 第三話
    668 :いない君といる誰か [sage] :2007/01/05(金) 13 04 35 ID w9uu+67R ・三話  如月更紗についてのあれこれ。当年とって15歳。ただし正確な誕生日は不明。同じクラス、同じ学年だから15だと思っているだけで、本当は16歳かもしれない。 実際のところ内情について知っているのはほとんどない。クラスメイト――それはクラスが同じというだけで、なんら共通項を得るようなものじゃない。 例えば彼女がどこの中学校の出身だとか、どこに住んでいるのだとか、野菜と果物のどちらが好きかとか――そんなことが、僕に知り得るはずもない。 分かることといえば、それこそ外見的なことと、彼女の立ち居地だけだ。  こうしてみる限り校則違反はしていない。紺のプリーツスカートは極端に上げたり下げたりはしていないし、白の半袖シャツの下に柄物が見えることもない。 もっともこんなバ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page2
    201 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/02(金) 02 14 14 ID 7Ww8SaUH 「昼間の道ってほんと人いないな……」 辺りを見回しても、誰の人影もない。登校の時間でも、下校の時間でもない。 太陽が真上にある――即ち、真昼だ。普通の人間なら、食事をしている時間。 勿論学生がその範疇から外れるはずもない。今頃、普通の生徒ならば学校で食事をとってい るはずだ。高校の同級生たちは弁当を。神無士乃たち中学生は、給食を。 食べていないのは、普通ではない学生だけだ。 たとえば――学校をサボって、昼から帰るような。 「なんか堕落した気分だ……」 二限目から授業をサボっただけではなく、その後も全部サボるとは、堕落したと言われても 否定しようがない。 実際、保険の神薙先生には『貴方は堕落しました』とはっきりと言われてしまった。それも これも...
  • いない君といる誰か 第十一話ルートA
    200 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/02(金) 02 13 44 ID 7Ww8SaUH  いい天気だった。  どうしようもないくらいにいい天気だった。真上に太陽があるせいで、余計にそう思う。遠 くに流れる雲はあるものの、夏の近づく空は遠く遠く遠くにまで蒼い。あの空を泳げたらさぞ かし気持ちがいいだろうとがらにもなく思う。それほどまでに、いい天気だった。  太陽が真上にあるせいで、陽射しが余計に強く感じた。じりじりと、コンクリートから照り 課す熱を感じる。 「……昼間だから当然だよな」  虚しい独り言を言うが、虚しさに変化はなかった。むしろ言葉に出したせいで、感じる必要 のない物寂しさまで覚えてしまった。  横に立つ如月更紗が、突如立ち止まって空を見上げて独り言を呟いた僕を見遣り、暑さを感 じさせない淡々とした声で言...
  • いない君といる誰か 第二十話ルートA
    156 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/08(日) 01 49 28 ID 7Iqx920E ■いない君といる誰か資格 『・ハンプティとダンプティ  たまごは決して大きくなりませんでした。  周りの木々が大きくなっていく中で、卵だけはずっとそのままでした。  なぜってその卵は、生まれてしまったことをずっと後悔していて  塀の上から飛び降りることもできずに、ずっとそこに座っていたのでした。  その卵には、目も鼻も口もついていたけれど、  笑うことも泣くことも怒ることもありませんでした。  ちょっとだけ皹がはいった顔で、ただそこに座っているだけでした。  卵の顔には、白い文字でこう書かれていました。  ハンプティ・ダンプティ。  四千人の兵隊でも元には戻せない卵は、  けれど臆病すぎて、塀から飛び降りることを拒んで...
  • ヤンデレの小説を書こう!-Page4
    601 名前:ideal ◆zvQNG0FZvQ [sage] 投稿日:2006/12/10(日) 10 22 56 ID FIWtjQkX そうしたら兄さんは頷いてくれた。 「うん、わかってくれて嬉しいよ。ごめんな、大きな声出したりして。」 あはっ、あははっ。 兄さんの返事が嬉しくてたまりません。 やっぱり兄さんもおんなじ気持ち。私と兄さんは愛し合ってる。 「私も、ごめんなさい。わがままいって。」 あはははははっ。 嬉しさのあまり兄さんの腕に飛び付く。 兄さん兄さん兄さん兄さん。愛してます。心から。 兄さん兄さん兄さん兄さん。愛してます。一生。 卒業するまで、少し長すぎるけど我慢します。 だってその後にあるのは理想の楽園。そうでしょ、兄さん。   602 名前: ◆zvQNG0FZvQ [sage] 投稿日:2006/12/10(日) 10 24 36 ID FIWtjQkX 短めです。...
  • いない君といる誰か 第二話
    654 :いない君といる誰か [sage] :2007/01/04(木) 18 28 39 ID zpAEyOdJ  里村春香についてのあれこれ。生きていれば19歳。生きていれば、というのは他でもない、何の身も蓋も伏線もトリックも関係なく、 れっきとした事実として、里村春香は死んでいるからだ。死んだのはもう一年も前になる。18歳の里村春香は受験のストレスに耐え切れずに 学校の図書室から飛び降り自殺した――ということで一応の決着がついている。彼女が受験生だったことは事実だし、18歳だったことも、 思春期だったことも、そして図書室から飛び降りたことも、全て事実だ。覆しようのはない。ただし、その単語群の間を=で埋めるのは残された 人間たちの創造力でしかなかった。そして、里村冬継は、創造力を持ち合わせている人間ではなかった。  だから、事実だけで考えれば。  姉が――死...
  • いない君といる誰か 第一話
    651 :いない君といる誰か [sage] :2007/01/04(木) 17 49 55 ID zpAEyOdJ 「というわけで、貴方の身の安全は私が保証したわ」  クラスメイトの如月更紗は、僕の眼前に長い――長い長い長い長い長い長い長い鋏をつきつけてそう言った。  長い、なんてもんじゃない。長すぎる、でもまだ足りない。それはもう冗長としか言いようが無い長さだった。  そんなに長くても使い道なんて一切合切ありえないだろうと、こんな状況でもなければ僕は断言していただろう。  それくらいに、長い。  一般的に使いやすい鋏の長さは手首から中指までの長さだと言われているが、 そんな常識など「知ったことではない」と主張するような長さだった。  30センチものさしを二つくっつけたような――長方形の鋏。 持ち手の部分は二等辺三角形で、その鋏には所謂曲線というものが存...
  • いない君といる誰か 第二十一話ルートA
    210 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/10(火) 22 24 55 ID l55ZmRKf ・21話  ――そうして。  僕は独り、夜の校舎の前に立っている。  空に浮かぶ月はようやく真上にたどり着こうとしていた。真っ暗な夜の中、そこにだけ ぽっかりと穴が空いたかのように輝いていた。近くに街灯はない。懐中電灯なんて持って きていない。月明かりだけが頼りだった。  それでも。  闇の中、静まり返った校舎は、月明かりを浴びて――くっきりと浮かび上がっていた。  蜃気楼のように。  現実味もなく。  現実感の失われた景色。  日常から、遠く乖離した光景。  ソコにあるのは、昼間に通う学校とは、まるで別物だった。  ――異界。  彼女たちの言う、ソレにこそ相応しいのだろう。 「…………」  異界となった学校を、独り...
  • いない君といる誰か 第十話ルートC・姉に唄えば
    841 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/29(月) 18 49 39 ID SQxqzpns 「……考えとくよ」  それだけ言って――僕は如月更紗のベッドから離れた。彼女の生腕が名残惜しそうに離れる。  別に、一緒に帰ることが嫌なわけではない。  神無士乃との約束を破るのが嫌なわけでもない。  如月更紗を、嫌いなわけでもない。  それが、問題なのだ。  そう――僕はもう気付いている。ここ数日のやり取りの中で、気付かずにはいられなくなっている。 神無士乃に対してそう思ったように――如月更紗にもまた、ある種の居心地のよさを感じていることに。  一緒にいると疲れる。それには変わりはない。  けれど――  一緒にいて、楽しいのも、また事実だ。  偽ることのできない――事実だ。  だから、怖い。  楽しくて、楽しくて、楽しすぎ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part10-Page3
    301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 00 43 05 ID AreITkIC 229と 233からわかりあってるようで全然わかりあってないカップルの心情を書いてみました。 この題材は結構使えるから練りこんでみたいなぁ 302 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 00 55 04 ID 0Xc1wDrH 作品自体もさることながら、よづりの事を忘れずにいてくれたこともすごく嬉しい。 最初に見たとき別の書き始めてしまった以上、もう続編書いてくれないのかなぁと物悲しくなっただけに尚更 303 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 02 30 43 ID OV6V7ZfE 301 続きを心待ちにしておきます、GJです! 304 名前:名無しさん@ピンキー[sage]...
  • いない君といる誰か 第二十七話ルートA-2END1
    578 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2008/08/11(月) 20 31 47 ID nE6xJSOe  ――何も悩む必要はなかった。  考えるまでもないことだ。校舎の前で、図書室ではなく屋上へと進むことを選んだ時点です でに答えは出ているのだ。僕はここに、戦いにきたのでも殺しにきたのでもない。アリスなん てものと対決するためにやってきたヒーローでもない。  姉さんの仇を――取りにきた、わけでもないのだ。  選んでしまった。  僕を必要として、最後には必要としなかった姉さんではなく。  僕を守るといった、彼女を。  彼女とともに進むと、そう決めたんだ―― 「如月更紗ぁ!」  マッド・ハンターではなく。  如月更紗と、そう名前を叫んだ。裁罪のアリスと斬り合っていた如月更紗は、余裕綽々に僕 へと振り返る。見ずとも振るう鋏がアリ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part8-Page2
    201 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 21 31 19 ID 49zRa4yR 198 京極?お茶会は、文章の言い回しがそれっぽい 202 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 21 40 15 ID K/tajX/u 191 GJ! 室田さんテラカッコヨス 203 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 21 46 43 ID 8RsNpQMy 綾緒の親父や北方さんの親父、そして室田さんと 最近渋い親父さんたちがいい味出してるなw 204 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 21 53 09 ID 8RsNpQMy んー。連投スマソ。 お茶会の人は京極さんは好きみたいだよ 205 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投...
  • いない君といる誰か 第十六話ルートA
    399 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/19(月) 23 52 56 ID yvPtJ3hG  天井が堕ちてくる。  そんな妄想を二日目にして抱いてしまう。光のない、真っ暗な地下室の中では天井すらも見 えない。いったいどの高さに天井があるのか、神無士乃が訪れない限り分からない。だからだ ろうか、ゆっくりと、時計の短針よりも遅い速度で、天井が下へと堕ちてくるような気がする。 みしりみしりと音を立てて、押し潰すために、天井が堕ちてくる。  圧迫感が付きまとう。閉塞感から逃れられない。  想像の中では天井はすぐ真上まで堕ちてきていて、あと一センチもあれば逃避にぶつかると ころで止まっていた。髪の毛がちりちりとする。妄想でしかないと分かっているのに、首を丸 めて、少しでも下に逃げようとする自分がいた。  体が痛い。  ほとんど動...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part9-Page2
    201 名前:慎 ◆UPiD9oBh4o [sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 10 46 ID N9Pvw1hJ 序曲後の幕開けまでの幕間 「…とこんな感じなんでけど」 「で、結局ヤンデレってなんなんだよ。さっぱりわからない」 奈津子の話を聞き終えた後、俺は今一度たずねてみることにした。効いてみてもさっぱりわからない。 奈津子曰く、ヤンデレというジャンルに属する女性の話らしい。しかしヤンデレというのがいまいち俺にはわからなかった。 そう、この話を聞くきっかけになったのも、奈津子がヤンデレについて講義を突然始めて俺がわけわからんといったからだ。 だがこういった話をされてもやはりわからないものはわからない。むしろややこしくなった感もある。 「だから、相手のことを病むほど好きになることだって。簡単じゃん!何でわからないの?」 「抽象的過ぎる。具体化してくれ」 「じゃぁツンデレ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/01/22(月) 23 38 55 ID fF6rd5LU ・このスレッドはヤンデレの小説を書くスレッドです。 ・既存のキャラの使用アリ。 ・プロット投下やニュースなどのヤンデレ系のネタ大歓迎。 ・ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ・作者のみなさんはできるだけ作品を完結させるようにしてください。 ヤンデレとは ・主人公が好きだが(デレ)その過程で心を病んでしまう(ヤン)状態の事をさします。 (別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインはライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつ確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することがある。 ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 http //yandere.web.fc2.com/ 前スレ ヤンデレの小説を書こう! http //sakura03.bbspink.com/t...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page4
    601 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 22 27 56 ID +Ky50rQJ 600 パスタGJ!! 崩壊していく光景を眺めながらバジリコのパスタを食べたいもんです。 では、続けて投下します。 WARNING! WARNING! 警告です。途中の注意書きをよく読んでください。 602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 22 28 20 ID mCeR+K8E ノベルゲーの人どうなったんだろ? 流石に二、三日で出来てるとは思わないがタイトルとか気になる 603 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 22 29 18 ID +Ky50rQJ 真也は今、自宅の玄関前で目を閉じてい...
  • ヤンデレの小説を書こう!-Page5
    801 名前:あなたと握手を ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/01/22(月) 22 56 50 ID sVWolwVr だからこそこの関係を早く終わらせようと思ったし、告白する勇気も持てた。 それなのに、こんなことになるなんて。 「辞めないで・・・せんぱい。やめないで・・・  私は、うなばらせんぱいが、いないと・・・もう、だめなんです・・・  好きです・・・好きです・・・好きぃ、で、すぅ、う、ふぇぇぇ・・・」 ならなぜ告白をしなかったの?毎日そのチャンスがあったのに。 後悔してももう遅い。そう思うともっと悲しくなる。 「なんでぇ。なんでこんなことに、なっちゃったのよぉ・・・  ふぇ、えぇぇぇぇぇん・・・こんなの、やだよぉ・・・  どうしてせんぱいは、変なおんななんか、かばって・・・・・・、ぇ?」 ・ ・ ・ 女? そうだ。変な女が轢かれそうになっていて、それを先輩...
  • いない君といる誰か 第十五話ルートA
    110 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/15(木) 02 47 57 ID ZcwGpxUe  蛆虫が湧いてくる。  ぞわりぞわりと、肌を這うようにして蛆虫が生まれてくる。手錠で欝血した手首を食い破っ て、化膿にした肉を食料にして、ぞわり、ぞわりと、蛆虫がわいて出てくる。皮膚を一枚また 一枚と食い破られる感触。繊維をちぎりながら肉の中を這う感覚。  幻覚だ。  幻痛だ。 そんなものが生まれるはずがない。まだ一日しか経っていない。この暗闇の地下室に閉じ込め られてから、一日と経っていないはずだ。その期間で蛆虫が生まれるような怪我はしていない し、欝血する手錠もきつくない。光一つない地下室の中にいるせいで、想像力が暴走している だけだ。  そう、わかっている。  わかっているのに――否定できない。  繋がれている腕が見...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part3-Page4
    501 名前:「お薬の時間」2/5[sage] 投稿日:2007/02/23(金) 05 47 37 ID IPI2eMa3 「ねえ、これはヤバイって。いくらなんでも、これはない」 「テッチ、あの女と付き合ってから、ミキに全然構ってくれなくなったね。ミキ、寂しか ったな……」 「ミキ! 頼むから、これなんの冗談だよ! 注射って、意味がわかんない。危険すぎる。 シャレんならないって」  ミキはためらわなかった。 「はうっ……!」  あ。  あ……ああ。 「う、うう……うううぅぅぅッ」  声を上げたのは、哲生ではなかった。  痛みと恐怖で哲生は少しも声も出せず、ただただ針の先が埋められていく自分の腕を見 つめていた。  恍惚の声を漏らしたのは針を刺したミキの方で、興奮のあまり口元から涎をたれ流して いる。ううう、と小さく喘ぎながら、そのまま哲生の耳たぶを齧った。 「あ、ああっ……!」  哲生が...
  • いない君といる誰か 第八話
    735 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/15(月) 19 22 18 ID 2lppWWhM  僕の動きは固まった。そして、神無士乃の笑みもまた固まっていた。  いや――正鵠をきすなら、それは固まったとはいえないのだろう。神無士乃の笑みは、彼女の張り付いたような笑みは 全て抜け落ちていたのだから。仮面を無理矢理に剥がして素顔をさらけ出したような、そんな印象があった。いつも浮か べている、あの楽しそうな小悪魔の如き笑みは、今の神無士乃の顔にはない。  笑っていない。  怒っても、いない。  泣いてもいなければ喜んでもいない。一切の感情が抜け落ちてしまった顔で、その虚ろな瞳で、じっと僕を見ている。  僕から――眼を逸らそうとしない。  大きな丸い瞳が、じっと、じっと、僕を見ている。  瞳の中には僕が映っている。ズボンに手をかけ、...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part11-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/10/20(土) 23 26 32 ID UvcGtOhK ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインは、ライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつだが確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することもある。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫(本保管庫) http //yandere.web.fc2.com/ ヤンデレ臨時保管庫 @ ウィキ(臨時保管庫) http //www42.atwiki....
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page3
    ...E43LNo 試しにマッドハンター/如月更紗のラフ絵描いてみた。 原作者の許可出たら張って良い? 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23 37 09 ID R0z+1/2F 416 もち勝手に配布販売等しませんよ。 最初は作るだけっすね。 422 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23 41 58 ID T46tAjLx 421 販売したら買いにいきます 420 是非見たいです 埋めネタがいくつも思い浮かぶのにスレはまだ半分という 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23 48 21 ID tqSNTpXK 415 GJ!! よづりさんの設定が激しくツボる 下手をしたら過去最大級かもしれない件 連続でスマン...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part5-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 13 28 10 ID 0xGFv+j9 ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインは、ライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつだが確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することもある。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 http //yandere.web.fc2.com/ ■前スレ ヤンデレの小説を書こう!Part4 http //sakura03.bbspin...
  • いない君といる誰か 第二十二話ルートA-3
    222 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/07/11(水) 00 24 16 ID p23+qE/s  僕は――――――――――――帰ろう。 「もう夜も遅いし、帰らなくちゃな……」  時計を見ればもうすぐ十二時だ。こんな時間に出歩いてたら姉さんに怒られちゃうや。  だいたい夜更かしすると健康に悪いんだよな……明日も学校があるし、早く風呂に入って寝よう。  大体。  みっともないから言わなかったけど、夜の学校で、オバケが出そうで怖いんだよな。  僕の学校の七不思議のひとつにブリッジしながら高速で迫ってくるベートーベンというのがあるけど、 実際にそれを見たら間違いなく心臓ショックで死ぬ自信がある。  ……まさかそれも狂気倶楽部が関わってないだろうな?  いくらなんでもそんなお間抜け団体ではないと信じたい……  とりあえず、僕はまだ長い...
  • いない君といる誰か 第五話
    681 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/08(月) 00 53 03 ID nxdo25K6 ・第五話  里村春香姉さんは弱い人だった。他人を傷つける強さも、他人から傷つけられる強さも持っていなかった。 誰かと深く関わって傷つくのが怖くて、誰かと深く関わって傷つけるのが怖くて、いっそのこと誰とも関わらない ことを選ぶような、そんな人だった。けれど姉さんはどこまでも弱くて、独りぼっちでいることに堪えられなくて、 それどころが他人を傷つけないことにも、他人から傷つけられないことにも堪えられないほどに――弱かった。  圧倒的に弱かった。  致命的に弱かった。  弱い、か弱い、女性だった。  自分自身の腕に傷を刻み込んで安堵するような人だった。生きることが怖くて、生き続けることも怖くて、 死にたがっていた。そのくせ死ぬのが怖くて、自...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part5-Page2
    151 名前: ◆6PgigpU576 [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 01 44 17 ID PjZaIhi7 以上です。ようやく終りました… 色々反省点だらけでしたが、次に生かしていければと思っています。 お付き合い、ありがとうございました。 保管庫管理人さん、いつもありがとうございます。 152 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/29(木) 02 29 36 ID dQaKiL+h 「加奈ッ!!お帰り!」 ここ見てとあるエロゲーを思い出した。 153 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/29(木) 08 12 25 ID +pjERbC8 151完結乙でした このスレでは少ない普通のHAPPYEND、二人が幸せになれてよかったです でも東尉が最後影薄くてちょっとカワイソスw 次の作品もwktkして待って...
  • カーニバルの夜に 第一話
    297 :カーニバルの夜に ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/19(水) 00 24 47 ID 1/djX81y  彼らがどこに行ったのか、マッド・ハンターは実を言えばほとんど迷わなかった。  行き先は限られている。血塗れの二人旅で、遠くまで行けるはずはない。  直接見てはいないものの、ヤマネは殺戮のかぎりを尽くしたはずであり、五月生まれの三月ウサギはその手を引いて逃避行をしたはずだ。  長い付き合いから彼らの人格を知り尽くしているマッド・ハンターは、そのことを理解していた。  ヤマネが三月ウサギの家族を殺し、独占しようとすることも。  三月ウサギが、そのことを責めようともせずに、その存在を許容するであろうことも。  となると、二人は今にも手に手をとって逃避行を始めるはずであり――彼女の予想が正しければ、ヤマネは、今夜にも死ぬ。 ...
  • 終わらないお茶会 第十二話
    254 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/11(火) 18 57 10 ID /EufeoYV 「雨に――唄えば――」  いつものようにいつもの如く幹也は歌う。唄のワン・フレーズ。雨に唄えば。  狂ったオルゴールのように、退屈を紛らわせるかのように、幹也は歌う。 「――雨に――唄え、ば――」  唄うたびに腹と足が痛む。抜くと血がこぼれるせいで、刺したまま抜いていない。  放っておけば死んでしまうだろう。  抜けば致命傷になるだろう。  適切な治療をすれば、助かるだろう。  けれど、幹也は、そのどれもを選ばなかった。  椅子から転げ落ち、本棚に背を預けて座り、ただ唄う。退屈しのぎの唄を。 「あ、めに――うたえ――ば――」  腹に力をいれず、喉だけで唄うので声は小さい。...
  • 終わらないお茶会 第十一話
    217 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 19 48 37 ID JKeN3p5I 「決まってる、決まってる、決まってるだろうとも。  君は知っているし、私も知っている。  なぜなら――私はあそこにいたんだよ?」  確信をつく言葉を、この上なくさらりと、マッド・ハンターは吐いた。  その言葉は、つまるところ、 「全て、知ってるってことか」  幹也の言葉に、マッドー・ハンターは両手をあげ、おどけたように笑う。 「全て、全て、全てと! 全てを知るものはいないよ。  私が知っているのは、君とヤマネ君の顛末くらいだ」 「僕にとっては、それがすべてだよ」 「そうとも、そうとも、そうともさ! 君は全てを失い、全てを手に入れた」  言って。  マッド・ハンターの顔...
  • 終わらないお茶会 第十話
    190 :177の続き [sage] :2006/06/25(日) 22 39 19 ID OwitErRI  ――そして、半年後。  街へと消えていったはずの幹也は、今、喫茶店「グリム」地下の図書室にいる。  机の上でぐったりと放心している少女――グリムに覆いかぶさるようにして。  そこにいるのは、ヤマネではない。  机の反対側にはマッド・ハンター。胸の中にはグリム。  かつて幹也の傍にいたヤマネは、此処にはいなかった。 「ふむ、ふむ、ふぅむ! それにしても君は本当にどうしてここにいるのかな?」  行為が終わったのを見計らって、マッド・ハンターが口を挟んだ。  その声は、いつもと変わらない嬉々としたものだ。ヤマネがいたころから。あるいはその前から。  そして、これから先も変わらないであろう笑顔に向かって、幹也は答える。 ...
  • ヤンデレの小説を書こう!-Page2
    201 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 18 43 43 ID LFkaEtXe とりあえず死の館は修羅場スレに行ったぞ 202 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2006/06/26(月) 19 01 19 ID OW4cXkow スカホモ期待age 203 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 21 28 18 ID PGH3ZGET ホモSS意外に秀逸だから新しくスレ立てたらどう? 204 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 02 46 31 ID pta+JYpw ヤマネの作者さん、トリップ付けて頂けませんか? 205 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2006/06/27(火) 02 59 46 ID SjVy2vUJ あんま調子こいってっ...
  • 終わらないお茶会 第四話
    43 :名無しさん@ピンキー [sage] :2006/05/31(水) 02 41 17 ID ju7bF4dq  里村・春香と出会ってから分かれるまでの数ヶ月の間、幹也は春香を好きだと思ったことは一度もなかった。  ただ、彼女の左手に隠すことなく刻まれた細く数多い傷跡は、幹也の興味を惹くだけのものがあった。  幹也には自傷癖も他傷癖もない。そういうことをする人間に対する興味はあった。  なぜそうするのか――それを考えていれば、正しく暇つぶしになった。 「どうしてこういうことをするの?」  夕暮れの図書室。紅く染まった、本と埃の、時の積み重なったにおいのする部屋。  二人だけの世界で、幹也は、春香の手首を舐めている。  手首につけられた傷跡を、穿り返すかのように、丹念に舐めている。  春香は光悦とした表情とともに答えた。 「人によ...
  • @wiki全体から「マッドハンター/如月更紗」で調べる

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