ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「ヤンデレの扉」で検索した結果

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  • ヤンデレの扉
    409 :ヤンデレの扉 ◆ZUUeTAYj76 [sage] :2008/03/21(金) 18 32 49 ID uy+ZxvCh この病院には「暗黙の了解」があった 『404号室に入る患者とは関ってはならない』 けれど私は、その4階の端にぽつりとある個室が気になっていた まるで他の患者から隔離されているその病室 入るのは毎回女性で、大体1ヶ月周期で入れ替わる患者 なぜ気になるのか自分でよく分からない だからこそ、会いたかった、あって話をしてみたかった ――チャンスは意外と早く訪れた その日、私は夜勤だった 突然の搬送、近くで大規模な玉突き事故があったようだ スタッフは皆その対処におわれ、私もそうするハズだった 私が向かったのは404号室 ダレも居ない4階、きっとチャンスは今しかない 鍵を空け、私は404号室に入った ...
  • ヤンデレの娘さん
    ヤンデレの娘さん 告白の巻 ヤンデレの娘さん 交際の巻 ヤンデレの娘さん 恋敵の巻 ヤンデレの娘さん 義姉の巻 ヤンデレの娘さん 脅迫の巻 ヤンデレの娘さん 見舞の巻 ヤンデレの娘さん 転外 やんでれどうめい ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 前編 ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 上 ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 下 ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表) ヤンデレの娘さん 休暇の巻(裏) ヤンデレの娘さん 転外 とすと ヤンデレの娘さん 暴露の巻 ヤンデレの娘さん 転外 3×3=9 part1/3 ヤンデレの娘さん 荒事の巻 ヤンデレの娘さん 転外 3×3=9 part2/3 ヤンデレの娘さん 観点の巻(男子) ヤンデレの娘さん 観点の巻(女子) ヤンデレの娘さん 転外 3×3=9 part3/3 ヤンデレの娘さん 朱里の巻part1 ヤンデレの娘さん 朱...
  • ヤンデレの薬
    433 :ヤンデレの薬 [sage] :2007/11/25(日) 21 36 33 ID gK1hC/nj 「ついに完成だ!」 怪しげな研究者が怪しげな研究室で何か薬を開発していた。 「ヤンデレの薬が!」 この科学者の名前は薬丸、ヤンデレが大好物でヤンデレ系作品で彼がやったり読んだことが無い作品は無い程だ。そんな彼はどんな人でも(女限定)ヤンデレにできる薬の研究をしていたすべては自分の欲望を満たす為に 「宮本君!」 名前を呼ぶとくるぶしまでとどく長いツインテールで背丈は158くらい、割とスレンダーな女の子が出てきた。 「なんですか教授」 「この薬を全国に散布してくれ」 薬瓶を彼女に渡す。 「わかりました」 434 :ヤンデレの薬 [sage] :2007/11/25(日) 21 3...
  • 依存型ヤンデレの恐怖
    依存型ヤンデレの恐怖1 依存型ヤンデレの恐怖2 依存型ヤンデレの恐怖3 依存型ヤンデレの恐怖4 依存型ヤンデレの恐怖5 依存型ヤンデレの恐怖6 依存型ヤンデレの恐怖7 依存型ヤンデレの恐怖8 依存型ヤンデレの恐怖9 依存型ヤンデレの恐怖10
  • ヤンデレの朝は早い
    265 名前:ヤンデレの朝は早い ◆STwbwk2UaU [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 01 22 33.77 ID fPHi5iud [2/6] ――どうしてこんなに早く? 日が上り始めたころにヤンデレは起きる。 「朝から彼に色目を使うメス猫が沸きますからね。  これくらい早く起きないと彼に迷惑がかかっちゃうんですよ」 そういいつつ、刃物などで武装をし、外に出かける。 ――辛くはないんですか? 「まぁ、最初の頃はいやでしたよ。  でも彼を奪われるくらいならって考えると苦にならなくなっていったんです」 そういいながら淡々とメス猫狩りを続けている 一般人では到底ありえないだろうと考えてしまう人も ヤンデレはものの数十秒で片付けてしまう。 ――いや、今の人どう見てもただの通行人にしか見えなかったんですが。 「まぁ、初心者にはおすすめできないやり方ですね。...
  • ヤンデレの小説を書こう!ログ
    ヤンデレの小説を書こう! 0001dat (Page1 Page2 Page3 Page4 Page5) ヤンデレの小説を書こう! 0002dat (Page1 Page2 Page3 Page4) ヤンデレの小説を書こう! 0003dat (Page1 Page2 Page3 Page4) ヤンデレの小説を書こう! 0004dat (Page1 Page2 Page3 Page4) ヤンデレの小説を書こう! 0005dat (Page1 Page2 Page3 Page4) ヤンデレの小説を書こう! 0006dat (Page1 Page2 Page3 Page4) ヤンデレの小説を書こう! 0007dat (Page1 Page2 Page3 Page4) ヤンデレの小説を書こう! 0008dat (Page1 Page2 Page3 Page4...
  • ヤンデレの薬Part2
    655 :ヤンデレの薬 [sage] :2007/12/08(土) 12 16 08 ID PIiB+h1R 「つ、ついに出来たぞ…」 俺は薬学部の6年生。卒論も落ち着いたしなんだか面白いことはないかなと思って ヤンデレの薬なるものを開発した。 理論はあかせないが、是を飲んだ女の子はたちどころにヤンデレになる。 あとは臨床をするだけ。ちなみに中和剤も同時に開発した。 これを友達の彼女に飲ませて、あとは楽しむことにしようか… ふふふ、あいつがこれから困る姿を想像するとにやけてしまうぜ… どうなるのかな…リアルで空鍋とか見れるのかな… そうかそのためには誰かけしかけないと… 俺の頭の中では壮大なドッキリ大作戦を遂行するかのような感じで考えていた。 そう、これは壮大なドッキリなのだ。そう考えると悪いなという意識が薄れていくから恐ろしい。 「修君ー♪...
  • ヤンデレの娘さん 告白の巻
    434 :ヤンデレの娘さん 告白の巻:2010/09/03(金) 03 16 42 ID E//dvSBC  拝啓  御神千里様ゴールデンウィークを終え、学園自慢の大桜も花もひとつ残らず散ってしまいましたね。 花の命もはかないものと言いますが、こうして散っていく様を見ますと少し寂しくも感じますね。 毎日お昼休みになると大桜の下で一時の休息をされる御神くんも同じ思いだと存じております。 毎日拝見させていただく御神くんの安らかな寝顔は、呆気なく散っていく大桜の花などよりも麗しく、私の卑しい心が癒されております。 ただ、大桜の木を物憂げに見つめる貴方を見る度、視線を向けられる大桜に悔しさを覚えることもあります。 ああ、大桜!大桜!大桜!大桜!大桜!樹木の分際で御神くんに見られ観られ魅られる栄誉を得ている大桜を、何度燃やしてしまおうかと思ったことでしょう。 あるいは、私以外のものに向く...
  • ヤンデレの生徒会長さん
    335 :ヤンデレの生徒会長さん [sage] :2010/09/21(火) 20 34 19 ID wqwK8cNq  ねぇ、君は可愛いものが好きかな?  もっと言うと女の子が好きかな?  あーんど、その女の子は少ないより多い方が良いよね?  …オーケー。  そこまで分かってくれる君なら、私が可愛い女の子をたくさん集めてウッハウハになりたいって気持ちも分かるよね?  わたしは一原百合子!  この夜照学園高等部2010年度生徒会会長!!  夢はでっかく、世界一のハーレムを作ること!  …なんだけどね 336 :ヤンデレの生徒会長さん [sage] :2010/09/21(火) 20 37 10 ID wqwK8cNq  「ふぅ…」  昼休みの生徒会室でわたしはため息をついた。  ポニーテールにした茶色がかった髪にハッキリとした...
  • ヤンデレの娘さん 交際の巻
    680 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 49 38 ID eE7Ry3FM [2/15]  ガキの頃の俺は、割と聞きわけの良い子供だったと思う。  ただし、「聞きわけの良い」というのは「全くわがままを言わない」という意味である筈も無く。  後から考えてみると驚くほどのわがままを言うこともあった。  そんな時の夢を、時々見る。  今日の夢は、3歳くらいの時のこと。  保育園へ俺を預けようとする親に、俺が駄々をこねている。  ―――いっちゃやだ!―――  幼い俺が涙と鼻水をたらしながら言うのである。  それに対して、親は何と言っているのかは分からない。  なだめているのかもしれないし、わがままを言うなと叱っているのかもしれない。  現在の俺自身はその光景を他人事のように見ている。  ―――おとうさんはぼくのことなんてきらいなんだ!――― ...
  • ◆ZUUeTAYj76氏
    ヤンデレジャンケン ヤンデレの扉 再見
  • 依存型ヤンデレの恐怖7
    213 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/10/29(土) 20 52 19 ID MPaMNP4Q 「ちょっと待て!」 この瞬間、世界はキサラギの敵になった。 ちょっとしたお遊び。 あるいは、 ちょっとした悪ふざけ。 世界はそんな茶目っ気を許さず、あっさりキサラギを捨てた。 心臓の鼓動がうるさい。 カウンターの上に、一冊の漫画が乗っている。値段は……忘れた。そんなに高くない。 注目する客の視線は、まずは好奇心。 続いて侮蔑。 最後にカウンターの漫画を一瞥。そして嘲笑。 今すぐ世界が終わればいいのに。 そんなことを考えるキサラギの耳に、世界は遠い。 まるで夢の中のように。 世界は無音だ。 目の前で中年男が、嗜虐的な笑みを浮かべ、何かのたまっているが、それはキサラギの耳にも心にも遠い。 あまりに遠い。 無音の世界。 全てはあまりに虚ろだった...
  • 依存型ヤンデレの恐怖3
    132 名前:依存型ヤンデレの恐怖[sage] 投稿日:2011/10/22(土) 11 38 09 ID u8FGsT46 [2/5] 依存型ヤンデレの恐怖3 いつものように未夢にエサを与える。 「よし、食え」 「はーい!」 今日は日曜日だ。従って、朝メシはいつものように手抜きしない。きちんと米を炊いて、和風の朝食を採る。 「うまいか?」 「おいひーよ?」 「そうか…」 未夢は口一杯にご飯を頬張って、朝メシをやっつけるのに必死だ。 いつもアホな行為に隠れがちだが、未夢の抱えている問題は大きい。 先ず、未夢は仕事に就くことができない。俺と一緒に居るか、何か俺を連想させる場所や物がない場合、平静でいられない。具体的には、多動性が出る。小学生の低学年クラスに一人はいる落ち着きのないアレだ。 そんな奴が仕事などできるわけがない。 通常、幼少期の多動性は年齢を重ねると落ち着き、矯正されるものだ...
  • 依存型ヤンデレの恐怖2
    114 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/21(金) 21 45 40 ID y9ZxoISc [12/14] 依存型ヤンデレの恐怖2 寝苦しい夜だった。体中をナメクジが這い回るような感触。クソ。未夢のヤツだ。相変わらず生粋の馬鹿のこいつは、現在、俺の足に股間を擦り付けて絶賛自家発電中だ。 「うぁ…リューヤ、リューヤぁ!」 ふざけんな。小一時間も問い詰めてやりたい。だが、俺はそうしない。普通にキモイ。 でも止めない。俺は意地悪だから。むしろ手伝ってやる。 (うりうり!) 足を軽く揺すってやると、未夢は若鮎のようにおとがいを反らして反応した。 「あっはぁ…!?」 もうすぐだ。未夢はイク時、俺の名前を安売りみたいに連呼する。 「リューヤ、リューヤ、リューヤ、リューヤぁ…」 堪え性のない奴だ。そんな奴には、罰を与えてやる。 (...
  • ヤンデレの娘さん 見舞の巻
    39 名前:ヤンデレの娘さん 見舞の巻  ◆DSlAqf.vqc [sage] 投稿日:2010/12/06(月) 01 16 35 ID TyGkuzAn [2/20]  「ひづきんが風邪をひきました」  期末テストも近いある日の朝休みこと、俺は目の前の友人たちに向ってそう言った。  「ナルホド、あの黒くてちっこいのが見当たンねぇと思ったらそういうことか」  そう返すのは友人の一人、久々登場の葉山正樹(ハヤママサキ)。  白い半袖ワイシャツ(袖と胸ポケットに星座と月を象った、ウチの校章が入っているのがポイント)のボタンを上二つまで開け、すっかり夏モードだ。  「でも意外ね。みっきーのことだから風邪をひこうが足の骨が折れようが鮮血の結末しようが彼氏クンのところに来るものだと思ってたのに」  そういうのはもう一人の友人、というよりみっきーこと緋月三日の親友、明石朱里(アカシアカリ)。  こち...
  • 依存型ヤンデレの恐怖5
    183 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 00 08 28 ID /Z6GsdR2 [2/5] 良くも悪くも家の食卓は賑わうようになった。 そう思う…。 未夢とキサラギの放つ殺伐とした空気の中、食事は淡々と進んだ。 「はい!」 不意にキサラギが挙手する。嫌な予感しかしないが無視する訳にもいかんだろう。 「何だ、言ってみろ」 「はい!ウチ、これからはリューヤ先輩のペットですから、好きな時に先輩の服着たり、匂い嗅いだりしてもいいんですよね?」 「変態」 「あうっ」 涙目のキサラギ。ショックを受けるうちは更生の余地はあるのかもしれない。 一方の未夢は燃えるような目でキサラギを睨み付けている。 こいつらの修羅場は既に確定事項だ。何らかの手を早急に打たねばならない。 「未夢…」 未夢の頭を撫でる。 「あっ…」 驚...
  • 依存型ヤンデレの恐怖9
    271 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/11/01(火) 00 32 01 ID n30qBM32 キサラギは動かなかった。 静寂の中、秒針の音がやけに響く。 未夢は、この張り詰めた空気の中、ただ一人どこまでも自然だった。 俺には、それがとても歪なものに映る。 キサラギが、スッと腰を落とした。 まだ、椅子に腰掛け、立ち上がってはいない。 ただの予備動作。何らかの事前運動。 だがそれだけで、空気が変わる。 武道を嗜まない俺には、よく分からない。ただ、違うとしか。 キサラギは変わった。身に纏うものが。 『これ』は、俺の手に負えない。 身体をずらし、僅かに未夢に近寄る。 いざというときは、この身体を盾に―― 「だいじょうぶだよ、リューヤ」 未夢に特別変わった様子はない。言った。 「だって、未夢の方が強いもん」 未夢が、キサラギより強い…...
  • ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 前編
    9 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 前編 ◆DSlAqf.vqc :2011/01/03(月) 19 14 48 ID AFjyYqDO  『私はね、類まれなる・・・フコウモエ・・・なんだよ』  「何ですって?」  自室。  飾り気のない、黒の携帯電話の向こうで発話された月日さんのアホな台詞に、俺は思わず聞き返した。  緋月月日さん。  緋月三日のお父さん。  和装仮面。  ゴツい首輪に長い鎖。  電話の向こうで今身につけているのは作務衣か着流しか。  この人とは夏休み前に初めて会って以来、ちょくちょくこうして電話やメールをしてくるのである。  夏休みに入った今となっては、ちょっとしたメル友である。  ・・・・・・あんまし歓迎したくないけど。  ちなみに、三日とは電話はしてもメールはしない。  そもそも、携帯電話を持っていないのである。  『不幸に萌えと書いて『不...
  • ヤンデレの娘さん 転外
    736 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 02 22 ID 5bzKfcHY  それは、別れと出会い、そのそれぞれのそれ以前。  それは、御神千里と緋月三日が夜照学園高等部に進級する以前。  開幕前の舞台で演じられる物語。  10人が10人振り向く美少女と言うものは実在する。  氷室雨氷に言わせれば、一原百合子がそれにあたる。  それは、2人が恋愛(同性愛)関係にあるが故の身びいき、というわけではない。  現に今、この夜照学園高等部校舎屋上の、雨氷のいるほんの数メートル先で、  「好きだ、一原!付き合ってくれ!」  「ゴメン、無理!」  というやり取りが行われている。  ちなみに、前者が2人のクラスメートの男子(名前は覚えていない、雨氷にとって百合子以外は些事である)、後者が手を合わせている百...
  • 依存型ヤンデレの恐怖6
    198 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/29(土) 00 36 11 ID MPaMNP4Q [2/14] 「リューヤぁ、しんどい…」 「おー」 俺はなるべく平静を装う。 未夢との 秘密の約束 だ。キサラギの相手はここまで。 「キサラギ、先に風呂に入れ」 「あ…はい…」 赤面するキサラギ。変態的言動の予感がする。 「あの…ウチ、処女ですからぁ…安心して下さぁい」 どうでもいい。処女だろうが、あばずれだろうが俺は等しく冷たく厳しく接する自信がある。 「でもぉ…なめるはめるくわえるしゃぶる、オールOKなんでぇ…」 「変態」 何の呪文だろうと思った。 こいつは宇宙人だ。 別の言葉。 別の風習。 未夢を抱えて、自室に入る。 「未夢、大丈夫か?」 「お腹、痛い…」 「トイレか?」 未夢は首を振った。唇を尖らせ、やや不満...
  • ヤンデレの娘さん 義姉の巻
    161 名前:ヤンデレの娘さん 義姉の巻[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 22 57 00 ID 3YlMb2N3  今日も今日とてゆるゆる過ごし、やがて気付けば下校時間。  日と月がバトンタッチをする時間、夕日が二つの影を伸ばしている。   「そう言えば、緋月の兄貴ってウチの生徒会長やってたんだって?三年くらい前に」  中でも長い方の影の持ち主、って要は俺、御神千里はいつものようにみんなとゆるゆるとダベる。  「…はい、お兄ちゃんが生徒会長で、お姉様が副会長だったと聞いています」  そう応じるのは小さく細い影の持ち主、緋月三日。  相変わらず華奢で細身なので、無駄にデカい俺と並ぶと兄妹のようにも見えるが、実際はそろそろ名前呼びイベントとか欲しい時期の恋人同士である。  「俺も今の生徒会長から聞いただけだけど、ハンパ無いイケメンで破天荒つーかアグレッシブな人...
  • ヤンデレの娘さん 恋敵の巻
    180 :ヤンデレの娘さん 恋敵の巻 [sage] :2010/09/16(木) 23 38 18 ID gqlJWWuV  少女には、片思いの相手が居た。  その相手は料理部にしばしば助っ人に来てくれる二年生の先輩。  御神千里(みかみせんり)  一見すると眠そうな目元の持ち主で、実際居眠りの常習犯らしい。  けれど背は高く、容貌は悪くない。  「分からないコトとかあったら言ってねー、協力するからさー」  いかにも気楽そうに、間延びした口調でそう言って―――料理のことにはズブの素人だった少女に、一生懸命親身になって教えてくれた。  その時の嬉しさが、恋愛感情に変わるのにさほど時間はかからなかった。  学年が離れている上、掴みどころのない人なので、アプローチは難しかった。  何やら最近彼女が出来たとかいう話があるが、そんなことは関係ない。  あんな地味っ子よりも自分の...
  • ヤンデレの娘さん 転外 とすと
    217 : ヤンデレの娘さん 転外 とすと ◆3hOWRho8lI:2011/07/12(火) 23 37 40 ID tot03qBY  バーに入った時、私は必ず最初の一杯は必ず二人分のお酒を頼むようにしている。  それは、私が単に大酒のみだからとかそういう理由だけでなく。  ただ、この場にはいない、いや、もうこの世にはいない人に捧げたいからだ。  いや、捧げたいというと仰々しいだろう。  この世にはいないあの人と、一緒に飲みたい。  そんな、センチメンタルな感情に基づく行為だ。  お酒の楽しみなんて知らないままに亡くなった娘だしね。  とにかく、1人息子のセンがようやく『野犬』に襲われた傷が癒えて退院する前日、私は行きつけのバーでいつものように2つのグラスを頼んだ。  で、私は頼んだ2つのグラスをチン、と鳴らす。  「乾杯、千幸(チィ)ちゃん」  この世には無い、嫁の名を呟く。  独り...
  • ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 上
    784 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 20 09 ID jWW4PdQE  突然だけど、前回の三つの出来事!  一つ!夏だ祭りだダブルデートだ!  二つ!三日ちゃんが射的の景品を1つ正確な射撃で撃ち落した!(どんどんぱふぱふー)  三つ!御神千里・・・おにーさんと零咲えくりがで出会ったのだ・・・なんだよ」  「って零咲ちゃん零咲ちゃん、零咲えくりちゃん」  俺はパロネタ(パクリ?)全開中の、前を行くロリっ娘に声をかけた。  お待たせしました、御神千里っす。  「どうしたの・・・かな、千里おにーさん」  「いや、いきなりそんなネタかまして何人が分かるのさ」  「ふえ、アニメや特撮番組でオープニングナレーションはお約束…なんだよ?」  「アニメじゃないよ・・・・・・ってそれよりも」  つい今しがたまで、うる...
  • ヤンデレの娘さん 荒事の巻
    542 :ヤンデレの娘さん 荒事の巻 ◆yepl2GEIow:2011/08/16(火) 15 07 25 ID vAX2GWOI  Side Aika  荒縄で縛られた痛みが、彼女を覚醒させる。  ここはどこ、自分は誰、いや、そっちは分かる。  夜照学園生徒会庶務、一原愛華だ。  しかし、自分は一体どうしたのか。  そうだ、確か昨日1人で下校している時に、頭に衝撃が走って……。  「ウ……ン」  目を開き、辺りを見回す。  品の良い調度品に囲まれた、女性の、それもかなり富裕層の女性の部屋だった。  扉1つ分位の大きさの油絵が随分印象的だった。  「目が覚めましたかしら、ですわ?」  その部屋の、天蓋つきのベッドに1人の少女が座っていた。  耳元の隠れる、ウェーブのかかった長髪。  良く手入れされた色白の肌。  育ちのよさそうな、優雅な物腰の美少女。  愛華は彼女に見覚えがあった。  確か...
  • ヤンデレの娘さん 再会の巻
    873 :ヤンデレの娘さん 再会の巻 ◆yepl2GEIow:2012/01/24(火) 14 42 14 ID 6bJj/6Gg  「俺達は、ほんの少しだけ絆を深めたんだよ」  なんてクサい台詞をドヤ顔で言った、(ついでに「似合わねー!」「格好付け過ぎ」というブーイングをゼロコンマ1秒で受けた)その日の放課後。  「よぉ」  俺と三日は聞き慣れた相手に声をかけられた。  中性的、というより今となっては凛々しいと表現するべき面立ち。  中学時代と比べるまでもなく、女性として限りなく理想に近い、しなやかな猫を思わせるプロポーション。  その全てを台無しにするシニカルな笑み。  しかし、今この瞬間には、その釣り目に剣呑な表情を湛えた彼女―――天野三九夜(アマノサクヤ)。  「やー、天野。何か用?」  俺はいつも通り、片手を挙げて応じる。  「『何か用』、ね。フン」  俺の言葉を皮肉っぽく返す天...
  • 「ヤンデレについて」
    476 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/11(水) 16 16 42 ID lVF54DiY 「ヤンデレについて」 南條範夫 ヒロインの感情が極端にはしるところにヤンデレはうまれる。 問題が無く、日常生活が平穏に営まれているところにはヤンデレはあらわれない。 しかし、ひとたび問題が起こり、社会や世間、とりわけ人間関係がその問題を 和らげることができず、その状況の中で人間の感情が極端にはしる時、 あらわれてくるのはヤンデレだ。 ヒロインの感情が極端にはしる場合はさまざあって、例えば三角関係などもそうである。 私がヤンデレの女房などを小説にする場合には、三角関係を描くことになるが、男の、ヘタレの問題を 小説にする場合には、修羅場を描くことになる。私は、男の、ヘタレのことを多く小説に描いて いるので、「ヤンデレ」が当然多くなる。 ヒロイン...
  • ヤンデレホテルへようこそ
    ヤンデレホテルへようこそ 前編 ヤンデレホテルへようこそ 後編 ヤンデレの娘さん 転外 やんでれほてるのこわれもの
  • 依存型ヤンデレの恐怖4
    178 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 23 55 50 ID bE1u59/c [2/4] 非日常のドアは、常に開かれている。 現在、家のリビングでキサラギが泣きながらメシを食っている。 「お、おいしいです……」 などと抜かしているが、キサラギが食っているメシは、本当は俺のもので、キサラギのために作ったものではない。 朝、玄関を開けるとそこでキサラギが泣いていた。 全身を嗚咽に震わせ、力の限り泣いていた。 ご近所の目が痛かった。 キサラギがここにいるのはそういう理由からであって、特にメシを食わせたかったわけではない。 さて、俺はいつ、キサラギの変態ボタンを押してしまったのだろう。 キサラギに出会ったのは、丁度一年程前のことだ。 受験を控えたキサラギは、駅前の本屋で万引きをやらかして捕まっていた。 めっちゃ...
  • ヤンデレの娘さん 脅迫の巻
    114 :ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc :2010/11/01(月) 01 04 52 ID wJ+H+9ca  「…千里くんの弱みって何ですか?」  ある日の下校中、俺こと御神千里(ミカミセンリ)は恋人であるところの緋月三日(ヒヅキミカ)に脈絡無くそんなことを聞かれた。  「や、割と弱みというか欠点は多いほうだと思うけど、何でいきなりンなことを?」  「…例えばですよ、ある日、まかり間違って千里くんがどこかの女狐に誘惑されて篭絡されるかもしれないじゃないですか」  「いきなりヘヴィな例え話だね」  「…それで、私に向かって『別れよう』とか言い出すかもしれないですよね?」  「……それで?」  「…だけどそれはある種の気の迷いで間違いで正さなきゃいけないことなんですよ!」  くわ、と身を乗り出して三日は言った。  「それと俺の弱...
  • ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 下
    794 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 29 33 ID jWW4PdQE  って、ちょっと待てよ?  何でこの娘が3人目なんだ?  俺の予想では三日の母、緋月零日さんが来ているはずなのだが。  お仕事でむっちゃ忙しい人だとは聞いてるけど。  代役?  「ヒーロー番組観てる子供たちのアイドルを、こんな試験の試験官やらせんでも良かろうに……」  「こんな試験って…どういう意味かな、かな?」  「キャラ、ブレてるぞ」  「かな、かな…なんだよ?」  「どっちにせよパクリ感は否めないけどな」  「素人さんに駄目だしされた!?」  そんなに驚かれても。  実際、その通りだし。  それはともかく。  「月日さんは一体何を考えてるのかって話。君だって、この一件のためにかなり無理したんでない?」  「月日お兄ち...
  • ヤンデレの娘さん 暴露の巻
    472 :ヤンデレの娘さん 暴露の巻 ◆3hOWRho8lI:2011/07/29(金) 21 03 58 ID 2AmFjdJU  それは、3年と幾らか前のこと。  「へぇーん」  夜照学園中等部、第二校舎屋上に上がった俺(とてもそうは見えないが当然中学生)に、そう声がかけられた。  時刻は昼休み。  教室にもどこにも居場所が無かった俺は、とりあえずの身の置き場所を探してこの場所に辿りついた。  「わざわざ好き好んでこんな場所に来るのがいるとはねー。よっぽどの物好きー?」  そう言ったのは、スラリとした体つきの女生徒だった。  艶やかな、セミロングの黒髪。  中等部の冬服に黒タイツ。  糸のように細めて笑う姿は、まるで美しい狐のようだった。  「しかも立ち入り禁止のこの場所。ひょっとして、キミ不良さん?じゃぱにーずばんちょーってやつー?」  クルクル舞いながら、クスクス笑う少女。  「違...
  • 依存型ヤンデレの恐怖8
    220 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/10/29(土) 21 56 27 ID MPaMNP4Q 俺の朝は早い。 6時には起床して、朝食と弁当の準備をする。当然だが、仕込みは全部、昨夜済ませている。 ただでさえ早い朝が変態二号ことキサラギの加入で、なおさら早くなりそうだ。 全く、忌々しい。 ふと思う。 「ウチのこと、飼ってくれますかぁ…」 キサラギの変態発言だ。 俺は、未夢を飼っているつもりは一切ない。 だが…こうして食事の準備をして、日常の世話を焼き、健康管理までしている自分がいる。 キサラギの言う通りではないか…。 これはいかん。これは非常によろしくない。 自覚が無いのが特にいかん。 調子に乗っていたのかもしれない。未夢を慣らしているつもりが、実際は俺の方が慣らされていたのかもしれない。 もっと厳しく行くべきか? …いや、いかん。 それをや...
  • ヤンデレの娘さん 交錯の巻
    267 名前:ヤンデレの娘さん 交錯の巻  ◆yepl2GEIow[sage] 投稿日:2012/04/14(土) 13 12 41 ID Br3PhM8M [2/9]  「う……ん」  いつものように、たった一人のベッドで目を覚ます。  静かな室内に、思わず周りを見回す。  いつかのように、と言うよりもいつものように、三日が俺を起こしに来ていたりはしない。  「当り前、か」  と、俺は1人ごちた。  ―――何も聞かないで―――  そう、昨日俺は彼女に言ったのだから。  ―――何も聞かないで、言わないで。ただ、忘れてくれればそれで良い。忘れて、幸せになってくれれば―――  着替えて、ダイニングに移動。  親は、今日から出張。  その為、この家には俺一人。  「君がいなくなって、この部屋はずいぶん広くなっちゃったよ―――ってドラえもんじゃないんだから」  そんなボケをかま...
  • ヤンデレの娘さん 動揺の巻
    980 :ヤンデレの娘さん 動揺の巻 ◆yepl2GEIow:2012/03/12(月) 00 37 35 ID 1Tyg1Pd.  中等部三年生が終わるころである。  俺は、空港の広い廊下で、九重かなえと会っていた。  と、言うよりも別れていた。  「キミもまぁ、よく来たものだね。今日出発だ、なんて学校の連中に伝えてなかったのに」  これから、俺達と別れて海外へ転校する飛行機に乗る直前。  そんなタイミングでも、九重はいつも通りの笑顔だった。  「伝えて……欲しかったかも」  内心のざわめきを抑え、俺は言った。  ちなみに、この辺りの諸々は一原先輩調べだ。  あの人には今も昔もかなわない。  「立つ鳥跡を残さず、って言うでしょー?いや、この場合は断つ鳥、かなー?」  「……もう、遅い」  少なくとも、俺の心には彼女の存在がしっかりと刻みつけられていた。  跡が、残るほどに。  「かも、ね...
  • ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表)
    38 名前:ヤンデレの娘さん 休暇の巻(表)  ◆3hOWRho8lI[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 20 54 22 ID yOkhoPgY [2/16]  数年前のことである。  俺は―――御神千里は今とは全く違ったキャラクターの持ち主だった。  親とはすれ違いを続け、自分の周囲にはメンタル的な壁を作っていた。  誰にも心を開かず、誰も立ち入ることを許さない。  周囲の人間を自然と傷つけ、自分の心さえも凍てつかせる、言わば氷の城壁。  ある日、その城壁を溶かしてくれる奴らが現れた。  1人の親友と、1人の少女。  親友―――葉山は、俺の心の中にズカズカと入ってきてくれた。  少女は、俺の孤独を共有してくれた。  結局のところ、当時の俺は怖かったのだろう。  人と関り合うことが。関り合って傷つくことが。  だから、人と関わることを避けていた。  その恐れに立ち向かう勇気...
  • ヤンデレ世紀
    ヤンデレ世紀第一話 ヤンデレ世紀第二話 ヤンデレ世紀第三話 ヤンデレ世紀第四話 ヤンデレ世紀第五話
  • 依存型ヤンデレの恐怖10
    464 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/11/12(土) 01 32 42 ID iyQ6MqJ6 ◇ ◇ ◇ ◇  ことっ、ことっ、と心臓が早鐘を打った。  未夢は首を傾げる。  今、膝の上で静かに眠る少年のことが好きだった。  未だ二十歳になりはしない。だが、未夢は愛というものを知っているつもりだ。ただそれだけを頼りに生きてきたのだから。  その未夢の胸を、衝撃と驚愕とが刺し貫いている。  この十七年間の人生で、これ以上ないくらいリューヤのことを愛していたつもりだ。  だがそれは誤りだった。  これ以上は、あったのだ。  リューヤの命が燃え尽きようとしている正にこの時、未夢の思いはこれ以上なく燃え盛っている。 「すぐ、逝くね」  吐き出した言葉に嘘偽りはない。未夢にはその決意がいつだってあった。  だが、あの一言が未夢の胸を焼いた。  驚いた。これまで...
  • ツンデレ+ヤンデレ
    229 :ツンデレ+ヤンデレ  ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/02/21(土) 14 35 13 ID hawjO/d/ 「暇だな…」 多くの生徒が惰眠と、喪失感を味わう五月。 世界史の授業中に窓の外を眺めながら、幸斗(ゆきと)は呟いた。 授業がつまらない。 いっそのこと、インフルエンザが流行って、学級閉鎖になればいいのにと考えてしまう程だ。 聞こえてくるのは板書の音と、書き取り音だけしか聞こえなかった。 「川原、1077年に北イタリアで起こった出来事はなんだ?」 世界史の教諭は、僕が授業に参加していないことに腹を立てたらしく、いきなりあててきた。 幸斗はかったるそうに首だけ教諭に向けた。 「…カノッサの屈辱…。ハインリヒ4世とグレゴリウス7世が聖職叙任権で対立して、 ハインリヒ4世が結果的に土下座する羽目になった事件…。…これでいいですか?」 ...
  • ヤンデレの娘さん 転外 びぎんずないと
    341 :ヤンデレの娘さん 転外 びぎんずないと  ◆yepl2GEIow:2011/11/05(土) 21 31 28 ID p/z9kw42  4年前  「それは、きっと……」  「おー、居た居た居たぜ」  その日、九重と話している最中、俺がそう言いかけた時、そう声をかけられた。  寝ころんでいた体を起こすと、俺達のいる屋上の扉が開かれ、3人の生徒たちが入ってくる。  生徒、俺と同じ夜照学園中等部の中学生たちである。  俺に声をかけてきたのは葉山正樹。  幸か不幸か俺と同じクラスになどなった揚句、無愛想な俺に積極的に話しかける奇妙で奇矯な男である。  「……」  招かれざる客を引き連れた、これまた招かれざる葉山に俺はジト目をくれてやった。  「ンな目で睨むなよ。別にお楽しみ中だった訳でもあるまいし。なぁ、九重?」  そう言って、葉山は俺と一緒にいた九重にも声をかけた。  つくづく、馴れ...
  • ヤンデレウイルスβ
    282 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 09 56 ID RpGp5jFF TIPS 金城康二 保菌形態β 主人公 金城さとる 保菌形態α ヤンデレ好きのキ▲ガイ科学者。 金城篝 αの感染者。 佐藤亜麻 βの感染者。 ――――ヤンデレが傍にいて欲しいとは思ったのは何時だったろう? ヤンデレとは災厄だと理解したのは何時だったろうか?――――― 283 :ヤンデレウイルスβ ◆iIldyn3TfQ [sage] :2008/09/17(水) 06 10 53 ID RpGp5jFF 「私、出張で少し都内空けちゃうでしょう?  ねぇ、康二君。お願い、お願いだから__ちょうだい?」 ちょ、スプラッタかよ。と思った。 けれども nicegayで、koolga...
  • ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと
    736 :ヤンデレの娘さん 転外 ぺぇじぇんと◇9znZNYtb1U:2011/06/14(火) 23 02 22 ID 5bzKfcHY  それは、別れと出会い、そのそれぞれのそれ以前。  それは、御神千里と緋月三日が夜照学園高等部に進級する以前。  開幕前の舞台で演じられる物語。  10人が10人振り向く美少女と言うものは実在する。  氷室雨氷に言わせれば、一原百合子がそれにあたる。  それは、2人が恋愛(同性愛)関係にあるが故の身びいき、というわけではない。  現に今、この夜照学園高等部校舎屋上の、雨氷のいるほんの数メートル先で、  「好きだ、一原!付き合ってくれ!」  「ゴメン、無理!」  というやり取りが行われている。  ちなみに、前者が2人のクラスメートの男子(名前は覚えていない、雨氷にとって百合子以外は些事である)、後者が手を合わせている百...
  • ヤンデレの娘さん 転外 3×3=9 part3/3
    789 :ヤンデレの娘さん 転外 3×3=9 part3/3 ◆yepl2GEIow:2011/09/08(木) 20 33 45 ID fcNgdmpA  こんばんは、ヤンデレの娘さんのモノです。  転外の最終パートを投下させていただきます。  もっとも、物語としては「俺たちの戦いはこれからだ!」という感じですが……。  今回にデカいオチを期待されていた方には申し訳ありません。  それでは、投下させていただきます。 790 :ヤンデレの娘さん 転外 3×3=9 part3/3 ◆yepl2GEIow:2011/09/08(木) 20 34 30 ID fcNgdmpA  「ホント。まるで、世界中から『意味あるモノ』をかき集めたような場所だねー」  大英博物館に入った少女は、しみじみとそう言った。  「ココは、初めて?」  「うんー。キミはー?」  「軽く見ただけ。無料なのに広いんだ...
  • ヤンデレの娘さん 朱里の巻part1
    813 :ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part1 ◆yepl2GEIow:2011/09/12(月) 22 19 53 ID 3d.1vUmw  4年前  「『悪意』って何なんだと思う、九重?」  「わっはー。千里は相変わらず無駄で無為で無意味なことに頭使ってるね偏屈だね偏狂だね中二病だねー」  「……」  「ま、強いて言うなら『悪意とは善意の対義語である(キリ)』ってトコじゃない?まー、そもそも前提として善意ってヤツをボク達は知らないわけだけどー」  「つまり、説明になって無い」  「そ、説明になってないし、説明できない。辞書的には、誰かを憎んだりー傷つけようとするキモチらしいけど、その説明じゃぁ何かピンとこないよねー」  「だな。曖昧模糊としている」  「模糊もモコモコ、雲を掴もうとするような話だ」  「ま、『悪』ってやつをしようとする意識ってことでおっけーだとは思うんだけどねー」  ...
  • ヤンデレの娘さん 転外 やんでれどうめい
    169 :ヤンデレの娘さん 転外 やんでれどうめい  ◆3hOWRho8lI :2010/12/14(火) 12 18 25 ID a4mnyjkP  それは、緋月三日たちがまだ高等部一年生だった頃のこと―――  夕暮時の夜照学園高等部。  2人の少年が、後者から出てくる。  1人は日本人とは思えないほどの高身長。  一見して細身だが、良く見ると相応に筋肉が付いている。  ともすれば威圧的になりがちな印象は、目を細めた温厚そうな(おっとりとした)表情に中和されている。  そして、もう1人は明朗な雰囲気の少年。  まだ男の子、という表現がしっくりくる印象で、目が大きく、よく表情の変わる。  「それにしても、まーた一原先輩に呼び出されるとはねー」  「そう言や、何だったんだ、みかみん。先パイの用事ってのは」  「生徒会の助っ人。中等部の時と同じだ...
  • ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part3
    889 名前:ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part3  ◆yepl2GEIow[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 17 45 19 ID SkP7eOPU [2/20]  4年前  「キスシーンってあるじゃない?」  「ふぶっほ!?」  「って、どうしたのさ。いきなりむせて」  「なんでもない。続けて」  「そうそう。キス。この際セックスでも良いんだけど、アレって危なくないのかな?」  「・・・・・・妊娠の危険性という意味なら、キスで赤ちゃんはできない」  「やだなぁ、千里。赤ん坊はコウノトリが運んでくるんだろ?身体的接触なんかでできるわけないじゃない」  「・・・・・・」  「いや、冗談だって。本気で心配そうな顔をしないで。保健体育の授業は真面目に受けてるから」  「男子の前で『セックス』とか公言する女子を見れば誰だってそうなる、俺だってそうなる」  「...
  • ヤンデレの娘さん 観点の巻(男子)
    636 :ヤンデレの娘さん 観点の巻(男子) ◆yepl2GEIow:2011/08/25(木) 20 01 15 ID uGE1Sjto  『人は皆、それぞれの…カンテン…に従って生きている』  「寒天ですか?」  『観点だ』  俺からのお約束のボケにツッコミを入れてくれる月日さん。  俺こと御神千里と、緋月月日さんとの、ある日の通話でのことである。  『例えば、君のような一般市民代表は、今の日常が概ね変わることなく続いて行くと思う、という…カンテン…に従っている』  「まー、非一般人にはそうそう持ちようが無い観点ですよね」  『しかし、ソレは本当に1人残らず誰しも等しく同じく…キョウユウ…されるものなのかな?』  「と、言いますと?」  『一般市民と言っても、それぞれがそれぞれで別人別固体だ。個性と言えば聞こえは良いが、考え方、物の見方…カンテン…は絶望的に異なる』  「ああ、雑煮の中...
  • ヤンデレの娘さん 朱里の巻part4
    14 :ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part.4 ◆yepl2GEIow:2011/10/12(水) 22 43 03 ID vXnZtfxw  4年前  「ヒーローに、なりたかった」  「はぁ?」  「昔の話だ、九重。だから、そんな汚物を見るような目を向けること無いだろ」  「ああ、そう。でも、キミが今も年甲斐も無く子供向け特撮ヒーロー番組のオタクやってるのって……」  「うん。その想いがあったからだと思う」  「ボクは女子だから分かりかねるのだけれど、ヒーローってそんなに良い物なのかな?」  「ヒーローは、1人だけど、1人じゃないから」  「どーゆーこと?」  「ヒーローって、戦ってるのはヒーロー1人でも、彼らの守っているたくさんの人と、応援で、声援で、支援で、繋がってるから。絆があるから。だから、俺も少しでもそんな風になれたらって」  「そう。良く分からないけどね、ボクには」  「う...
  • ヤンデレの娘さん 朱里の巻part5
    44 :ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part.5 ◆yepl2GEIow:2011/10/14(金) 20 30 53 ID IF2Ju81M  4年前  「ねぇ、絆って何なんだろう」  「前にも言っただろ、実在しない夢さ、ただの下らない夢」  「けれど、人は夢を見ずにはいられなくて」  「利巧とは思えないね。夢は破れるもの。太陽目指して飛ぶだなんて蛮勇で死んだイカロスの昔話、知ってるでしょ?」  「蝋の羽のギリシャ神話」  「そう」  「夢が破れるのは、怖いよね」  「ま、自ら進んで体験したい結果では無いけれどね」  「それでも、何で人は夢を、絆を求めるんだろう」  「それは、きっと……」 45 :ヤンデレの娘さん 朱里の巻 part.5 ◆yepl2GEIow:2011/10/14(金) 20 31 13 ID IF2Ju81M  現在  俺が考えているのは、きっと最良の手段では...
  • ヤンデレの娘さん 観点の巻(女子)
    667 :ヤンデレの娘さん 観点の巻(女子) ◆yepl2GEIow:2011/08/26(金) 21 02 43 ID rcML5ZKE  「うなー」 だらりと自宅のダイニングテーブルの上にジャージ姿の上半身を横たえ、明石朱里はうなった。 「宿題難しー、だるーい、やりたくなーい」 寝癖がついたままの姿(ノーメイク)で、だらしなく朱里はうなる。 彼女の横には数学の問題集とノート。 その様子を、正面に座る緋月三日が苦笑交じりに見ていた。 彼女の服装は、地味目のジーンズにシャツ。 いかにも、家にあったものを適当に組み合わせてきましたと言った風。 長い髪は後ろで無造作に括っている程度。 最近、三日は御神千里の父親であるプロのメイクさんのアドバイスを受けて、髪・肌のお手入れやメイクの腕が上達していた。(ただし、校則違反にならない程度) 平たく言って、かわいさ急上昇中だったのだが、今日はほとんどノー...
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