ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「似せ者」で検索した結果

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  • 似せ者
    似せ者第一話 ~始まり~ 似せ者第二話 ~偽りの兄~ 似せ者第三話 ~亡くし者~ 似せ者TIPS サッカーゲーム
  • 似せ者第一話 ~始まり~
    749 :似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/01/03(土) 05 00 55 ID clWZ+s3E 第一話 ~始まり~  偽者は本物を越す事は出来ない。  偽者が本物を越す時、それは偽者と本物が入れ替わる時。  似せ者は本物になる事は出来ない。  似せ者は本物を越そうが越さまいが似ているだけのオリジナル。 入学式から丁度一ヶ月が経った。 俺は苦労の末に仁衣高校に入学した。 県内トップクラスの学力を保持、様々なスポーツで好成績を収めるという文武両道の校風、そしてさらに日本トップレベルの仁衣大学へエスカレーター方式で行かれるとなれば、当然、皆行きたがるというものだ。 女子の場合はさらに制服が可愛いことも人気に拍車をかけているらしい。 倍率は10倍以上。去年は二年前に仁衣高校に入学した姉さんとの猛特訓の日々だった。 「はい、次はこの問...
  • 似せ者TIPS サッカーゲーム
    550 :似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/03(火) 01 10 29 ID MyvGUxgz TIPS サッカーゲーム 映太から来訪OKの返事が来たので俺は赤坂家へと向かった。 赤坂家は白が基調の一軒家だった。それなりに広く、庭もある。俺の家より遥かにいい家だろう。 「いらっしゃい」 「はじめまして、杉下隆志です」 「映太から話は聞いているわ、どうぞ上がって」 迎えてくれたのは姉さんの方だった。 赤坂絵里。三年生。弓術部所属。仁衣高校三大美女の一人。 容姿端麗、頭脳明晰、活溌溌地。「女神様」という通称の通りのパーフェクトウーマン。 力強さ・可愛さ・美しさの全てを兼ね備えている。 そのため、俺のように惚れている男子は非常に多い。 しかし、より特筆すべきは女子からの人気の高さであろうか。女子全員の憧れであり永遠の目標。彼女を慕って...
  • 似せ者第三話 ~亡くし者~
    504 :似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/01(日) 00 03 24 ID BmLkeDkU 第三話 ~亡くし者~ 別れの言葉を言う事は寂しい 別れの言葉を言えない事は苦しい 「おめでとう」 朝練に参加するや否や、杉下に言われた。 朝のあいさつは、おはよう、だろうとツッコミをいれようかとも思ったが、気分がいいので止めておこう。 「伝わるの、随分早いんだな」 告白した日の次の朝。まだ24時間も経っていないというのに… 「仁衣高校三大美女と付き合うっていうのはそういうことだ。今じゃお前はこの学校の大半の男子の敵だぜ。俺も含めてな」 「お前は姉さん狙いじゃなかったっけ?」 「お前さえよければ狙うけど?」 「俺の家に招待してやるって話、無しにしようか?」 「冗談だよ、未来の弟よ」 おどけて笑ってみせる杉下。こいつがそういう事を言...
  • 似せ者第二話 ~偽りの兄~
    809 :似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/01/07(水) 00 36 09 ID J+afXyNs 第二話 ~偽りの兄~ 嘘も方便である。 嘘が御方便になることもある。 嘘が方便になるような状況。 これはけっして御方便でない。 「た、頼むから落ち着いてくれ!」 俺は落ち着かない口調でなんとか言った。 「兄さん?」 藤堂優奈の抱きつく手は緩まない。 とりあえず体を離して話をしないと。 そう思い、名残惜しい気持ちを抑え、彼女の体を遠ざけた。 「えーと、俺は君の兄さんじゃないんだけど…」 「え?」 「俺の名前は赤坂映太。クラスは1-C。陸上部所属。君の兄さんじゃないだろ?」 彼女がきょとんと俺の話を聞いていく。 徐々に彼女の顔から、涙も笑顔も引いていった。 どうやら勘違いを悟ってくれたようだ。 最初の自己紹介から聞いていな...
  • ◆Tfj.6osZJM氏
    似せ者
  • ヤンデレの小説を書こう!Part21-Page4
    ...ば大丈夫ですかね? 似せ者第三話投下します。 504 名前:似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/02/01(日) 00 03 24 ID BmLkeDkU 第三話 ~亡くし者~ 別れの言葉を言う事は寂しい 別れの言葉を言えない事は苦しい 「おめでとう」 朝練に参加するや否や、杉下に言われた。 朝のあいさつは、おはよう、だろうとツッコミをいれようかとも思ったが、気分がいいので止めておこう。 「伝わるの、随分早いんだな」 告白した日の次の朝。まだ24時間も経っていないというのに… 「仁衣高校三大美女と付き合うっていうのはそういうことだ。今じゃお前はこの学校の大半の男子の敵だぜ。俺も含めてな」 「お前は姉さん狙いじゃなかったっけ?」 「お前さえよければ狙うけど?」 「俺の家に招待してやるって話、無しにしようか?」 「冗談だよ、未来の弟よ」 おどけて笑ってみせる杉...
  • 長編SS
    ...rVLAlxBI氏 似せ者 ◆Tfj.6osZJM氏 【楔】 たくあん議長 ◆seRwt2jbbc氏 血塗られしソードマスター ◆UDPETPayJA氏 Tomorrow Never Comes 兎里 ◆j1vYueMMw6氏 胡蝶病夢 ◆YOLz5qIxQc氏 わかれのゆめ 病的な彼女ら ◆C7LP2J9VzI氏 『コウヘイッ、タイマンじゃあ!!』(完結) ◆uC4PiS7dQ6氏 ビタースイーツ ◆CuqFVtYUo.氏 依存監禁(完結) ◆PLalu2rSa.氏 ドナドナドンナ!(完結) 茂中 ◆0lI03N/8RU氏 『寝取られ姉妹』 ◆uC4PiS7dQ6氏 刹那の想い(完結) ◆PLalu2rSa.氏 プリプリプリンセス 茂中 ◆0lI03N/8RU氏 Chains of pain(完結) ◆kpb1UHuGog氏 one wish! ◆gEED5ynBW2氏 良家のメイ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part20-Page4
    750 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 05 04 41 ID clWZ+s3E 藤堂優奈。隣のクラスの女子。 残念なことに、彼女に関する確かな情報はあまり持っていない。趣味も好みも不明。 とりあえず、外見は良い。というか、めちゃくちゃ可愛い。人気のアイドルも彼女を前にしたら裸足で逃げ出すのではないであろうか? 思わず撫でたい衝動に駆られる茶味がかかった黒髪。 完璧以上に完璧な整った顔立ち。 繊細な指や足。 唯一、胸はあまりないが、全体的に細いそのスタイルは彼女のか弱いイメージとマッチしていて、それすらも計算されているのではと思わされる。 杉下曰く、「仁衣高校三大美女」と呼ばれるうちの一人であるらしい。 余談だが、その「仁衣高校三大美女」には姉さんも入っているらしい。本人は知っているのだろうか?今度聞いてみよう。 そして彼女は独特の...
  • ボクじゃ姉に敵わない
    273 :ボクじゃ姉に敵わない:2010/03/07(日) 11 42 36 ID h39ef5aJ ボク、我妻 光華(あがつま こうか)は姉の我妻 婁愛 (あがつま るあ)が嫌いだ。 物心付いたときからボクは姉の言いなりだった。 逆らうとすぐにグーで殴ってきた。 ボクの友達も気に入らないとすぐに暴力を振るった。 中学三年生になってやっと姉は社会人となり実家からでていって正直ボクはほっとした。 だけど時すでに遅し……姉の身勝手な行動と噂によって友達は全くできなかったボクは今日高校生になった。 姉も両親もいない遠い県外の学園にきた。 長年やってきたバレーボールの推薦がとれたのだ。無性にうれしかった。 ここでボクは仲のいい友達を作ったり体育祭とかでいいところをみせたりあわよくば可愛い彼女をつくったりいろんな想像をしていた。 ……この言葉を聴くまでは…… 『次に、...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part20-Page3
    ...す。 749 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 05 00 55 ID clWZ+s3E 第一話 ~始まり~ 偽者は本物を越す事は出来ない。 偽者が本物を越す時、それは偽者と本物が入れ替わる時。 似せ者は本物になる事は出来ない。 似せ者は本物を越そうが越さまいが似ているだけのオリジナル。 入学式から丁度一ヶ月が経った。 俺は苦労の末に仁衣高校に入学した。 県内トップクラスの学力を保持、様々なスポーツで好成績を収めるという文武両道の校風、そしてさらに日本トップレベルの仁衣大学へエスカレーター方式で行かれるとなれば、当然、皆行きたがるというものだ。 女子の場合はさらに制服が可愛いことも人気に拍車をかけているらしい。 倍率は10倍以上。去年は二年前に仁衣高校に入学した姉さんとの猛特訓の日々だった。 「はい、次はこの問題を解く!出来なか...
  • もう何も信じない第13話B
    786 :もう何も信じない 第13話B ◆KG67S9WNlw [sage] :2008/10/09(木) 07 56 30 ID c48KZVjY 歩、僕は君に愛される資格なんかないんだよ……。 でもね、君とひとときでもつながりあえて、幸せだった。 ……できれば、知りたくなかったよ。でももう遅い。僕は三神 光じゃない。 晶なんだ。君の妹なんだよ。 だけど、約束して? 今度生まれ変わったら…ううん、何度生まれ変わっても、僕をみつけてくれるって。 何度生まれ変わっても僕を愛してくれるって。 約束だよ……? ザクッ――――――― 「………どうして?」 「光……」 刃は、僕ではなく歩に突き刺さっていた。 「どうして!?僕は君とは愛し合えないんだよ!?だったら…もう生きてい たくないんだよ…!?」 「…ばかやろう。そんなの、俺だって同じだ。……お前がいなきゃ、だ...
  • 題名の無い短編その三十二
    467 : ◆UDPETPayJA [sage] :2008/11/01(土) 01 08 57 ID SmTe1Fw1  路面には桜の花びらが散りばめられている。日差しは暖かく、心地よい。まさに春の始まりにふさわしい光景だ。 時刻は午後12時。入学式を終えた新入生たちはわれ先とばかりに校門でひしめき合い、徐々に外へとはけていく。 そんななか、その男 ―七瀬 翼― は1人音楽室を訪れていた。 部屋の中には一台のグランドピアノが置かれている。七瀬は椅子に腰掛け、ふたを上げて鍵盤を弾き出した。 お世辞にも広いとは言えない、ちょうど一般的な教室およそ二部屋ぶんの空間に旋律が響きわたる。―――が、1分ほどで七瀬は指を止める。 「…はぁ、やっぱり鈍ってんな、指。」 七瀬の唯一の趣味であるピアノ。しかし彼の家はけして裕福とはいえない。七瀬は中学時代、学校のピアノでひたすら欲求を解消...
  • 『寝取られ姉妹』その2
    587 名前:『寝取られ姉妹』その2 ◆uC4PiS7dQ6 [sage] 投稿日:2009/05/10(日) 23 21 35 ID Fay/PfN/ 1  気温が籠り、湿気も篭る、不快指数だけが募るリビングの中央で、白雪姫が静かな寝息を立てる。  ソファーへ横たわり、ハーフジーンズと淡い青色のタンクトップを纏い、男の俺と同等の身長と、腰のラインまで伸びたサラサラな黒髪を持つ、早乙女 献身(さおとめ けんしん)。 「相変わらず、綺麗だよな……」  スーツに着替え、ミツヒデの部屋からプリントを取って内ポケットに入れ、水でも飲んで行こうとキッチンに来たらケンシン姉さんが見えた。  初恋の人で、だけれども俺が三回告白しても駄目だった、今でも憧れの女性。 「俺には、勿体ないなっと」  レースのカーテンを閉め、エアコンのドライを点ける。そしてタオルでも掛けてあげようとケンシン姉さんを見たら、その先...
  • 不安なマリア5
    77 名前:不安なマリア5[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 01 11 04 ID y4Nin90V マリアが家事修行をはじめて、2ヶ月が過ぎた。 さすが元軍人、軍隊仕込の包丁裁きはなかなかだったが、火を扱う手は心許ない。 ジョナサンとしては、頑張ってくれて嬉しかったがまず不安が先に立ってしまう。 仕事中でも、すこしの暇を見つけては電話して安否を確認する癖がついた。 この前の小火が、もしかしたら今度は火事になるかもしれない。 高めに調整した車椅子から落ちれば、最悪怪我をしてしまう。 実際、彼女は料理中に何度か車椅子から落ち、駆けつけた夫に助けてもらっている。 そうしたことが続き、彼の心配症は加速度的に強くなっていった。 しかし、駆けつけたときの妻の安堵と不安が入り混じった嬉しそうな表情を一度見てしまえば、 彼の中には例えようのない幸福感が溢れるのだ。 そうしてマリアは、夫...
  • ヤンデレ世紀第五話
    552 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22 29 05 ID YknHuimg 昼休みが後少しといいところで中林が帰って来た。 「瀧斗~寂しかったよー」 中林は僕を見つけるなり抱き着いてきた。やめろ!暑苦しいし、なんか息が甘ったるい! 「……しげみ…いい度胸してるじゃん…」 土田さんが中林を駆除しようと戦闘態勢になった。手首足首を慣らしながら、軽い準備体操をしていた。 下手な不良より恐く見えるのは、僕の杞憂のはず。 「中林、離れなよ。今日はさすがに身体がもたないよ。」 「おいおい…俺様が本気を出せば女ひとりなんかに負けるわけないだろ。」 刹那、僕の視界はいつもの教室の風景に戻った。目の前では保澄君と江藤さんが熱い口付けをしている。 ディープキスか…熱々ですなお二人さん。でもね江藤さんはそろそろ保澄君から一回離れたほうが… ……保澄君が酸欠状態で苦しんでるよ。てか...
  • 群青が染まる 07
    457 :群青が染まる 07 ◆ci6GRnf0Mo [sage] :2010/04/24(土) 11 21 01 ID VKzsM1qd 「そういえば、」  馬車から見える相変わらず太陽を向いて固定された向日葵の群生を横目に、 ふとした疑問が口をついて出た何気ない昼下がり。  寒いのも厳しいのだろうけれど、こう暑いと何をしていなくても汗が後から 後から滲み出てくる。 「ん? どうかしたか?」  その疑問に間髪居れずに答えたのは、何度も肩が触れ合うほど真横に座して いる手元に羊皮紙と羽ペンを抱えたマリンだった。  彼女は暑いのか暑くないのか、それとも人と作りが違うのか、この輝く陽の 中でも平然としている。  むしろ楽しんでいるようにも見受けられる彼女は、その通りに機嫌がいいの か、随分と柔らかい返事を運んできた。  ……もしかすると、何かあったのかもしれない。  雲を掴むようなおぼろげな...
  • 悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」
    81 :悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/11(火) 00 12 07 ID IM8wuOZh 僕の名前は相田洋介。双葉宮(ふたばのみや)商事に勤める26歳のサラリーマン。周囲からは出世株として期待されている…らしい。 そんな僕は今日人生最高の瞬間を迎えようとしていた。最愛の人「井上彩子」と結婚する。 控室で見たウェディングドレス姿の彩子はいつもに増して可愛かった。そんな彼女と結婚できるなんて僕はなんて幸せ者なんだろうか。 思い返せば彼女と出会ってからは本当にいろんな事があった。 初めて出会ったのは大学2回生で20歳の時に初めて行った合コン。記憶が正しいなら同じ学部の時田に誘われたはずだ。 「お前流石に20年女居ないのはマズイって」とか「頼む!数合わせでいいんだ!」とか言われたんだっけかな。 受ける理由がないから適当な返事で...
  • リバース第一話
    388 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/22(木) 01 41 31 ID WTpz/NJg 目を開けると白い天井が広がっていた。何色にも染まっていない純白。俺はそれを眺めて思った。 世界はこんなにも白かったのかと。 「…………あれ?」 静の空間を切り裂いた何とも間抜けな声は俺自身のものらしい。しかしそんなことはどうでもよい。 今一番の問題は 「……俺、誰だっけ?」 俺が何も覚えていないということだった。 「いやぁ、まさか意識が戻るとはね。診察したところ、記憶喪失みたいだけど…いやぁ、とにかく意識が戻ってラッキーだったよ」 とりあえず病室を出て廊下をふらふらとしていたら看護師に捕まり、この黒川という医師のところに連れて来られた。 「…はぁ」 どうやら俺の担当医らしい。 しかし俺は自分が誰とかいう前に何でここにいるか分からな...
  • 素敵な顔が見たいから
    76 :素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/08/11(土) 06 05 03 ID ikuyr0LK  携帯電話を取り出して時刻を確認します。AM5 55。  のんちゃんが起きる5分前です。  あと5分、そう、あと5分待つだけで朝イチの、のんちゃんの顔を拝めます。  のんちゃんはいっつも早起きさん。  私が朝お家に入って朝食の準備や制服のアイロンがけや部屋の掃除をするようになってから、 どんどん早く起きるようになっています。  最初の頃は嬉しかったです。  だって、私のおかげでのんちゃんの生活リズムが整って、健康になっていくんですから。  でも、さすがに最近は早過ぎです。  前は早くてAM7 40、遅くてAM8 10に起きていたのに、昨日は6時起き。  このペースでいくともしかしたら5時には起きちゃっているかもしれない。  さ...
  • 天使のような悪魔たち 第22話
    786 :天使のような悪魔たち 第22話 ◆UDPETPayJA:2012/01/03(火) 15 35 02 ID lajJDNvQ それは、一本の電話から始まった。 俺こと斎木 隼はいつものように学校に行き、授業を受け、休み時間になれば昼食をとるために、 旧校舎の屋上へ向かう。そこは飛鳥ちゃんと昼飯を食う時、よく使っていた場所のひとつだ。 飛鳥ちゃんと結意ちゃんとの交際が本格化してからは、もっぱら俺一人で訪れることとなっていた。 だが俺は、ふと思いとどまった。 「───そういえば、昼頃には雨が降るとか言っていたな。」 朝のニュースの情報を思い出し、空を仰ぎ見てみた。 既に暗雲が広がり、今にも雨が降り出しかねなかった。俺は屋上から引き返し、階段で食事をとることにした。 ───果たして、死なない俺が飯を食う意味があるのか。だが仕方が無い。事実、腹は減るのだから。 不便なもんだ。どうせな...
  • サトリビト・パラレル第三話
    377 : ◆sGQmFtcYh2 :2010/06/18(金) 00 28 07 ID 47NtYt7u 魔王を倒すために僕達一行は旅をしている。 行く先々で僕たちは数多の魔物を倒し、いかなる困難も乗り越えてきた。 だがそんな僕達に最大の試練が訪れた。 いや、僕だけに。 「・・・うっ・・・」 「どうしたの慶太?なんか最近調子悪そうだね・・・」 陽菜が優しく声をかけてくれた。こんな彼女は久しぶりに見た気がする。 「私の保井美でも治らないなんて・・・ごめんなさい」 謝らないで、マイエンジェル。その心だけで十分だよ。 「こういうときは呪文よりも愛する人のキスよね!な、なんなら今しようか?///」 あ、それはいいです。そんなことしたら体調どころか命の心配をしないといけなくなるから。 「それにしても保井美でも治らないなんて・・・慶太さん、何か心辺りはないの?」 姉ちゃんが素...
  • リバース第六話
    79 : リバース ◆ Uw02HM2doE    2010/08/19(木) 01 34 39   ID uG2ca43Y0 深夜。 とある研究機関。一人の男が液体に満たされたカプセルの前に立っている。 男は慈しむようにガラスを撫でて、その中で眠っている少女を見つめた。 「10年…か。長かった。…しかしついにこの日が」 「来た、というわけですね」 「だ、誰だっ!?」 この場所には許可無く男以外は入れない。しかし聞こえた女の声に、男は振り向く。 するとそこには美しい銀髪を携え燃えるような赤い目をした女がいた。 「お久しぶりです、旦那様。そして」 「お前は!?」 「さようなら」 一瞬だった。男が反応するよりも遥かに早く、女の蹴りが腹部に突き刺さった。 男の身体は吹っ飛び受け身もろくに取れず近くの壁に当たる。 「さてと……これが」...
  • サトリビト第十六話
    907 名前:雌豚のにおい@774人目[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 23 37 05 ID 5duPFkJ. [2/13] 「俺と付き合ってください!」 中学校2年生になった頃、私はある先輩に告白された。 その人は友達の間でもしばしば話題に上がっていた人だったので、顔くらいは知っていたけど、話したことはこれまで一度もなかった。 だから呼び出されたことだけでも驚いていたのに、ましてや付き合ってくれと言われるなんて考えもしなかった。 「え、えっと……」 返事に迷う。 私だって思春期の女だし、彼氏が欲しいって少しは思うことだってある。 でも初めて話をした人と付き合うのには抵抗があった。 そんな風に思案しているとしびれを切らしたのか、先輩は悲しそうな顔をして「ダメか?」と尋ねてきた。 「いきなりで悪かったと思ってる……でも、もういてもたてもいられなかったんだ!それだけ君のこと...
  • 名探偵物語 1
    811 :名探偵物語 [sage] :2009/11/14(土) 22 00 50 ID WVM0YdgF ―どうしてこんなことになってしまったのだろう。 その女…只野 茂歩(ただの もぶ)は自身への問いかけを繰り返していた。 彼女は今、とあるマンションの一室にいる。すこし広めのその部屋は薄暗く、 外からの目線を遮るように厚いカーテンは窓を完全に覆っていた。 その中で十人程度の人間が、必死で何やらぶつぶつ言っている。 それを指揮しているのは、黒の衣装に身を包んだ謎の女だった。 「では皆さん。祈りの時間です。隣の方と手を取り合って…そうです。 さあ、一緒に素晴らしい世界への祈りをささげましょう…せーの。」 「イトミミズ!イトミミズ!我らの我らのイトミミズ!」 謎の女の指揮の下、部屋中の人間達が一斉にその言葉を復唱し始めた。 第三者の目から見たらこれはどのような光景に映る...
  • 和菓子と洋菓子 第五話
    562 :和菓子と洋菓子 [sage] :2007/05/26(土) 23 50 46 ID f0v1EcC1 仄暗くじめじめとした、陰気なオーラがあるのに加えて、鍵がついている地下室は人の寄り付かない場所のひとつ。 ホラー映画の舞台になるといっても過言じゃない。本来は家の倉庫になっているのだけれど、私はその一部を借りて、薬用植物を育てている。 また、薬品を作るときにもこの部屋は利用する。 この部屋に人が入ってくることはほぼないけれども、私はこの部屋の鍵を内側から掛けた。 一人泣いていることしかできない惨めな姿を誰にも見せたくなかったから―。 他の家族はともかく、お兄ちゃんならば私に対して優しくしてくれるから、 私がいないとなればまずこの部屋を探すだろう。 でも、私の大好きなお兄ちゃんでも、今の私は見せたくない。 否、お兄ちゃんだから見せたくない・・・。 帰ってきて...
  • ヤンデレ家族と傍観者の兄第四話
    484 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/11/27(火) 01 03 25 ID nZgZ3m6t  保健室。そこにいくのは本日二回目になる。  一回目にやってきたときは怪我した指に絆創膏を貼るのが目的だった。  そして二回目たる今は、怪我はともかく病気などろくにしないくせに、今日どういうわけか廊下で 倒れていたらしい弟の様子をみるのが目的である。  弟は成績はそれほどよくはないが、その代わりに自身の持つ身体能力を活かして体育や部活動では かなりの活躍を見せている――らしい。  噂でしか聞いたことがないので、その辺りのことは詳しくは知らないのだ。  あえて知ろうとは思わないだけであって、知りたくないわけではない。  兄弟であり同居人であるため、ただでさえ俺は弟のことをいろいろ知っているのだから。 ...
  • ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 前編
    9 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 前編 ◆DSlAqf.vqc :2011/01/03(月) 19 14 48 ID AFjyYqDO  『私はね、類まれなる・・・フコウモエ・・・なんだよ』  「何ですって?」  自室。  飾り気のない、黒の携帯電話の向こうで発話された月日さんのアホな台詞に、俺は思わず聞き返した。  緋月月日さん。  緋月三日のお父さん。  和装仮面。  ゴツい首輪に長い鎖。  電話の向こうで今身につけているのは作務衣か着流しか。  この人とは夏休み前に初めて会って以来、ちょくちょくこうして電話やメールをしてくるのである。  夏休みに入った今となっては、ちょっとしたメル友である。  ・・・・・・あんまし歓迎したくないけど。  ちなみに、三日とは電話はしてもメールはしない。  そもそも、携帯電話を持っていないのである。  『不幸に萌えと書いて『不...
  • ヤンデレ家族と傍観者の兄第八話
    327 名前: ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日: 2008/02/04(月) 06 00 35 ID ryJwY4ic *****    「それじゃあ、行ってきます」  行かないでくれ、頼むから。  あの子を止めたいのに。止めたいのに俺の四肢を縛り付ける縄が邪魔で動けない。  俺はいったい何のために自分を鍛えよう、強くなろう、と思ったんだ?  喧嘩に強くなりたいから?   他の誰かよりも優れているという自信を付けたいから?  そんな理由じゃなかっただろう。  大事な人を守り、ずっと一緒に暮らしたい。そう思ったから武道を始めたはずだ。  体を壊しかねない鍛錬をして、血と涙で彩られた日々を送った末、俺の望みは叶えられた。  でも、それはずっと続かなかった。  仕方のないことなんだ、あなたは何も悪くない、とあいつは言った。  俺...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part6-Page4
    551 名前:ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/05/26(土) 12 19 13 ID OltU+Q9A 「日ノ本くん、もうご飯食べたの?」 先輩は振り返った。 「そ、そうです。もう食べて、おなか一杯なんで、今日のところは・・・」 「トイレ往って来て」 「え?」 「トイレに往って、全部吐いて来て。おなかの中を空にすれば、充分食べられるでしょう?」 「そ、そんな・・・」 「なぁに?まさか“食べない”なんて云わないわよね?」 先輩が近づいてくる。 (どうしよう・・・。どうしよう・・・・) 「おはようございます」 「「!?」」 突然の声。 ちいさいのに、良く通る澄んだ声がした。 僕らは慌てて振り返る。 「朝歌ちゃん?」 「ひ、一ツ橋?」 僕らは驚く。 こんな場所で会うことの無い人物。 ちいさな後輩がそこにいた。 なんでここに? 僕の疑問を他所に。 「どうも」 ...
  • Chains of pain 1 (ver.2)
     いつも通りの朝、何にも変わらない目覚め。枕元で騒いでる目覚まし時計を黙らせてあくびをすると、窓の外の風景が目に入る。今日は雨のようで、少しけだるい。  ベッドからでると、慣れた手つきでネクタイを締め、ブレザーを着ると部屋を後にした。 「お兄ちゃーーん。朝できたよー!」  妹の声だ。朝から良くそんな声が出せると思う。  階段をふらふらとした足取りで降りていくと、一階のリビングで妹が声を掛けた。 「あ、お兄ちゃん、トーストは何枚焼く?」 「……ん? えっと、一枚でいいや」 「了解! ちょっと待っててね」  なんて朝からテンションが高いのだろう、出来るのならそのテンションを少し分けてもらいたい。なんて皮肉を言ってみるが、僕が弛んでいるだけなのかも知れない。  ふと妹に目をやる、妹はトースターとにらめっこをしていた。  そして「ん? 何、お兄ちゃん。この可愛い妹にいやらしい目を向けて……」そう冗...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part14-Page4
    601 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 19 44 32 ID mHzd0mal なんつーかこれ俺の急所にあたってたまらないんだがwww GJ 602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20 26 27 ID UM8F8DbA 投下乙であります。 怖ええええええええええええ!! 先輩といい綾緒といいなんかもう病みが深くなりすぎて良い意味で怖くて怖くてたまらないんですが。 朝歌派としては果たして朝歌が傍観者で終えるのか、最後の最後に牙を剥くのかが楽しみです。 603 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20 31 01 ID OWcQZZ6f ただただ私はいう。 素晴らしいと。 604 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20 ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page4
    601 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 22 27 56 ID +Ky50rQJ 600 パスタGJ!! 崩壊していく光景を眺めながらバジリコのパスタを食べたいもんです。 では、続けて投下します。 WARNING! WARNING! 警告です。途中の注意書きをよく読んでください。 602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 22 28 20 ID mCeR+K8E ノベルゲーの人どうなったんだろ? 流石に二、三日で出来てるとは思わないがタイトルとか気になる 603 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 22 29 18 ID +Ky50rQJ 真也は今、自宅の玄関前で目を閉じてい...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part9-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/07(火) 18 08 45 ID du6FDjhP ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインは、ライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつだが確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することもある。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 http //yandere.web.fc2.com/ ■前スレ ヤンデレの小説を書こう!Part8 http //sakura03.bbspin...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part11-Page3
    401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/23(金) 21 05 43 ID ErgPvPGu がちゃり 「あ、マユミ起きてたんだ」 名前を呼ばれて視線を向けると、ユキが部屋に入って来たところだった。 ユキ。高校時代に一緒だっ 来るな!!!!! ユキを見た途端に全てを思い出した。 そうだ。 昨日久しぶりに飲もうと誘われてコイツとあって飲んでたら体が重くなってきて そしたら知らない男が5、6人出て来て車に押し込まれてこの部屋に連れ込まれて 怖くて声が出なくて体に上手く力も入らなくて布団の上に投げ出されてたくさんの目が ぎらついた目がこっちを見ててユキが笑って服に手がかかってボタンが飛んで手が いっぱい伸びてきて息が舌が手がそれからそれからそれからそれからああああああああ 「まだ薬残ってるのかな。ごめんね」 上手く動かない体で必死に逃げようとしたがユキに簡単に捕ら...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part18-Page3
    501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/09/27(土) 03 30 41 ID 4AVSTPuo 499GJ。ツンヤンデレ幼なじみイイヨイイヨー。 502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/09/27(土) 05 06 10 ID 5gTHookF 499 GJだよ ツンデレ系のヤンデレもいいよーいいよー テンション上がったからヤンデレンジャーのSSを 書いてみた レッド「出たな怪人アンパン●ン」 アン「ぐははっ!顔が濡れて力が出ない!!」 イエロー「ブルー!レッドの隣変わりなさいよ!」 ブルー「嫌・・・」 ピンク(ふふっこの隙に私がレッド君の右隣に行っちゃうもんね~) ブラック「そこは私の定位置だ遠慮してくれないかピンク」 ピンク「たまにはいいじゃないですか~」 ブラック「駄目だ」 ピンク「むぅ~(こいつ近い内に始末してやる)」...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part19-Page3
    401 名前:天使のような悪魔たち 第5話 ◆UDPETPayJA [sage] 投稿日:2008/10/27(月) 13 20 52 ID m4u6lA7+ 翌朝、俺は拘束しっぱなしだった結意を迎えに行っていた。 明日香はまだ部屋から出てこない。俺に拒絶されたことでかなりのダメージを負っていたようだ。 …正直、とても心配だ。できるならそばについていてやりたい。だけど俺がそばにいたって傷は癒えないだろう。むしろ抉るようなものだ。 「ねぇ飛鳥くん、ごほうびは?」 「…今やるよ。」 こういうときでも結意は結意のままだ。逆に救われるよ。…事情を知らないから当然だけどな。 とりあえず、結意に ごほうび をあげた。といってもただのキスだけど。 「ん…飛鳥くん、もっとぉ…」 「悪いが今日はここまでだ。」 「えぇっ…そんなぁ…」 「俺の身にもなってくれよ。これ以上シたら使い物にならなくなる。」 昨日から...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part16-Page3
    501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/23(月) 22 17 33 ID goOYDFGd ヤンデレ喫茶の十回通うと……とかの 設定がパクられてなきゃOKじゃないか? 前にクロスチャンネルのパクり携帯小説出した携帯サイトに まんまヤンデレ喫茶ってタイトルの携帯小説があったし……(内容は似て非なる物) 発想的には上にも言うように珍しくないと思うよ 502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/23(月) 22 35 19 ID de2fusL5 「ヤンデレ」って言葉も結構膾炙してるからなー 503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/23(月) 23 05 09 ID x005xiBX ヤンデレ喫茶なんて発想珍しくもない。 504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/23(月)...
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