ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「依存監禁」で検索した結果

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  • 依存監禁
    依存監禁 前編 依存監禁 後編
  • 依存監禁 後編
    474 :依存監禁 後編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/13(金) 00 19 43 ID uW+JVrvT 泣き声が聞こえる。透歌さんの声だ。 僕は暗闇の中、そっと目を開く。 ベッドの上には僕と透歌さんの二人。二人とも、事後のまま全裸。 僕の手足の拘束は解かれていた。どうやら僕が眠りに入った後、手足の拘束を解いてくれたらしい。 代わりに、いつも通りに、首に首輪がはめられていて、首輪に繋がれたロープがベッドの端にくくりつけられている。 透歌さんは僕が逃げ出してしまう事を、極端に恐れる。 僕がどれ程、透歌さんに対して何処へも行かないことを約束しても駄目だ。 透歌さんは僕に繋いだ拘束を解きはしない。 「雄一・・・捨てないで・・・行かないで・・・」 透歌さんがベッドの端ですすり泣いている。 こうやって時々、透歌さんは夜中に泣き出す。 雄一に捨てら...
  • 依存監禁 前編
    450 :依存監禁 前編 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/03/11(水) 18 00 09 ID XzZZMW9y 「ただいま、雄一。良い子にしてたかな?」 目の前の女性が僕にそう語りかける。 すらっとした背の高い身体に、腰までとどく長い黒髪の美女。 「今日は隣町のショッピングモールまで行って来たの」 そう言って、彼女は手に持った買い物袋達をドサドサと床に置く。 思わず買い過ぎてしまったのだろう。結構な量だ。 僕は彼女の顔を見つめる。 いつもどおりの、彼女の美しい顔立ちがそこにある。 「えへへ、ちょっと買い過ぎちゃった。今日はご馳走だよ。雄一の好きなものいっぱい作ってあげるね」 そう言って床に置いた買い物袋から、食材を取り出して冷蔵庫の中に放り込んでいく。 僕は彼女の横顔を見ながら、どうしてこんな事になったのだろう。という、いつも通りの疑問に胸を苛...
  • ◆PLalu2rSa.氏
    依存監禁 刹那の想い あなたのために
  • 長編SS
    ...qFVtYUo.氏 依存監禁(完結) ◆PLalu2rSa.氏 ドナドナドンナ!(完結) 茂中 ◆0lI03N/8RU氏 『寝取られ姉妹』 ◆uC4PiS7dQ6氏 刹那の想い(完結) ◆PLalu2rSa.氏 プリプリプリンセス 茂中 ◆0lI03N/8RU氏 Chains of pain(完結) ◆kpb1UHuGog氏 one wish! ◆gEED5ynBW2氏 良家のメイドさん(完結) ◆6AvI.Mne7c氏 あなたのために(完結) ◆PLalu2rSa.氏 しろとすず(完結) ◆KaE2HRhLms氏 桜の幹 狂っているのは誰?(完結) 朝はあんなに晴れてたのに ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA氏 最高!キネシス事務所☆ ◆mGG62PYCNk氏 そして転職へ(完結) 『はのん来訪者』 無限連鎖 動き出す時 Cinderella & Cendri...
  • 監禁の行く末
    272 :監禁の行く末 ◆4wrA6Z9mx6 :2011/02/07(月) 01 13 32 ID ojzq2sR+ 「…………」 「ねえ」 「……………」 「ねえったら」 「………………」 「何か喋ってよ!」  男が無言でいると、女は苛立ちと不安をまぜこぜにしたような声を上げた。  女の様相に飽き飽きしたように男はようやく口を開いた。 「今すぐ縄をほどいてくれと言っても、ほどくどころかそんな要求は無視するんだろう?」  二人がいるのは13平方メートルほどの部屋。  そこには生活する上でおよそ必要になるであろう最低限の物が置かれている。  男はベッドに寝かされていた。 ヘッドボードがパイプフレームに改造され、フットボード部分にも同じようにパイプフレームが増強されたそのベッドに、手と足をそれぞれ縄で縛られ上下に備え付けられたパイプフレームに...
  • 本日も監禁日和act:太郎
    本日も監禁日和 act太郎 1 本日も監禁日和 act太郎 2
  • 本日も監禁日和:act太郎 1
    204 :本日も監禁日和Act 太郎 1◇通りすがりの駄文ライダー:2011/04/23(土) 10 57 45 ID VrXj/TMc 「目が覚めた?太郎?」 聞きなれた声なのに別人の声のように聞こえるのはたぶん、気のせいだろう。 「太郎が起きないから寝てる間に太郎の事縛っちゃった」 僕の体がベッドに縛られているのも気のせいだろう。 「痛くない?大丈夫?」 もう分かってしまってる自分が嫌だ。 だけど、このままで居たいし僕は彼女を彼女が僕を愛するように、イヤ、それ以上に愛している。 「じゃあ、しようか?」 長い黒髪を腰あたりまで伸ばし「彼女こそが大和撫子!!」と学校中の男が声を合わせて言う。(教師も含む) みな、朝に挨拶されただけで一日中鼻の下を伸ばし続け、 昼に挨拶された者は5、6時間目の授業など全く手...
  • お隣の彩さん第10話『絶対監禁』
    492 :お隣の彩さん ◆J7GMgIOEyA :2010/01/16(土) 22 00 04 ID Sp5ca6bt 第10話『絶対監禁』 ババアは当主である女性に連絡を取り合っていた。 今後の展開次第では自分が任務を遂行するために戦場を赴く必要があったからだ。 当主。 あの敷地の支配者であり、政界にもいろいろと顔が利く大物。 声はマイク音で偽装しているが、喋り方の口調からすると女性だ。 だが、それ以上の正体はババアも恐ろしくて口を出すことはできない。 ともあれ、当主が存在しているおかげで警察の方では事件を握りつぶしてもらい、 ババアは安心して殺人を実行することができる。 『予想通りの展開です』 「しかし、彼が仕事を解雇されるなんて想定外なことがあったのだが」 『問題ないです。依頼主様が監禁すれば、それで契約は達成されたことになります。 彼の周囲に何が起きようがこちら側に責任はあり...
  • 依存型ヤンデレの恐怖
    依存型ヤンデレの恐怖1 依存型ヤンデレの恐怖2 依存型ヤンデレの恐怖3 依存型ヤンデレの恐怖4 依存型ヤンデレの恐怖5 依存型ヤンデレの恐怖6 依存型ヤンデレの恐怖7 依存型ヤンデレの恐怖8 依存型ヤンデレの恐怖9 依存型ヤンデレの恐怖10
  • お隣の彩さん
    お隣の彩さん第1話『偽善者』 お隣の彩さん第2話『依存対象』 お隣の彩さん第3話『絶対監視領域』 お隣の彩さん第4話『ゴミ漁り』 お隣の彩さん第5話『誤解と誤認』 お隣の彩さん第6話『真実の目』 お隣の彩さん第7話『笑顔の法則』 お隣の彩さん第8話『謀略』 お隣の彩さん第9話『闇』 お隣の彩さん第10話『絶対監禁』 お隣の彩さん第11話『ババア無双』 お隣の彩さん第12話『束縛される者』
  • 本日も監禁日和:act太郎 2
    205 :本日も監禁日和Act 太郎 2◇通りすがりの駄文ライダー:2011/04/23(土) 11 00 35 ID VrXj/TMc 「あなたが私と付き合わないと優里へのいじめをやめないわ」 「ふざけるな!!」 僕は少しの間も開けずそのふざけた言葉に「ふざけるな!!」と返した。 今ほど「ふざけるな!!」と使うのに適した状況は他にないと思う。 優里は無論、僕の彼女の名前だ。 ドブスと言ったが彼女は見た目はドブスではない。 そう、見た目だけは。 見た目はハーフのような金髪を肩まで伸ばして顔には余裕たっぷりの笑みを浮かべている。 周囲の男ども(無論、教師も以下略)は罵られたいというマゾヒストな考えをもっていた。 僕は全くそんな事は思わなかった。 可愛く美しい彼女が居るからだ。 しかし、高飛車な金髪女は僕にこう...
  • 依存型ヤンデレの恐怖6
    198 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/29(土) 00 36 11 ID MPaMNP4Q [2/14] 「リューヤぁ、しんどい…」 「おー」 俺はなるべく平静を装う。 未夢との 秘密の約束 だ。キサラギの相手はここまで。 「キサラギ、先に風呂に入れ」 「あ…はい…」 赤面するキサラギ。変態的言動の予感がする。 「あの…ウチ、処女ですからぁ…安心して下さぁい」 どうでもいい。処女だろうが、あばずれだろうが俺は等しく冷たく厳しく接する自信がある。 「でもぉ…なめるはめるくわえるしゃぶる、オールOKなんでぇ…」 「変態」 何の呪文だろうと思った。 こいつは宇宙人だ。 別の言葉。 別の風習。 未夢を抱えて、自室に入る。 「未夢、大丈夫か?」 「お腹、痛い…」 「トイレか?」 未夢は首を振った。唇を尖らせ、やや不満...
  • 依存型ヤンデレの恐怖3
    132 名前:依存型ヤンデレの恐怖[sage] 投稿日:2011/10/22(土) 11 38 09 ID u8FGsT46 [2/5] 依存型ヤンデレの恐怖3 いつものように未夢にエサを与える。 「よし、食え」 「はーい!」 今日は日曜日だ。従って、朝メシはいつものように手抜きしない。きちんと米を炊いて、和風の朝食を採る。 「うまいか?」 「おいひーよ?」 「そうか…」 未夢は口一杯にご飯を頬張って、朝メシをやっつけるのに必死だ。 いつもアホな行為に隠れがちだが、未夢の抱えている問題は大きい。 先ず、未夢は仕事に就くことができない。俺と一緒に居るか、何か俺を連想させる場所や物がない場合、平静でいられない。具体的には、多動性が出る。小学生の低学年クラスに一人はいる落ち着きのないアレだ。 そんな奴が仕事などできるわけがない。 通常、幼少期の多動性は年齢を重ねると落ち着き、矯正されるものだ...
  • 依存型ヤンデレの恐怖2
    114 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/21(金) 21 45 40 ID y9ZxoISc [12/14] 依存型ヤンデレの恐怖2 寝苦しい夜だった。体中をナメクジが這い回るような感触。クソ。未夢のヤツだ。相変わらず生粋の馬鹿のこいつは、現在、俺の足に股間を擦り付けて絶賛自家発電中だ。 「うぁ…リューヤ、リューヤぁ!」 ふざけんな。小一時間も問い詰めてやりたい。だが、俺はそうしない。普通にキモイ。 でも止めない。俺は意地悪だから。むしろ手伝ってやる。 (うりうり!) 足を軽く揺すってやると、未夢は若鮎のようにおとがいを反らして反応した。 「あっはぁ…!?」 もうすぐだ。未夢はイク時、俺の名前を安売りみたいに連呼する。 「リューヤ、リューヤ、リューヤ、リューヤぁ…」 堪え性のない奴だ。そんな奴には、罰を与えてやる。 (...
  • 依存型ヤンデレの恐怖7
    213 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/10/29(土) 20 52 19 ID MPaMNP4Q 「ちょっと待て!」 この瞬間、世界はキサラギの敵になった。 ちょっとしたお遊び。 あるいは、 ちょっとした悪ふざけ。 世界はそんな茶目っ気を許さず、あっさりキサラギを捨てた。 心臓の鼓動がうるさい。 カウンターの上に、一冊の漫画が乗っている。値段は……忘れた。そんなに高くない。 注目する客の視線は、まずは好奇心。 続いて侮蔑。 最後にカウンターの漫画を一瞥。そして嘲笑。 今すぐ世界が終わればいいのに。 そんなことを考えるキサラギの耳に、世界は遠い。 まるで夢の中のように。 世界は無音だ。 目の前で中年男が、嗜虐的な笑みを浮かべ、何かのたまっているが、それはキサラギの耳にも心にも遠い。 あまりに遠い。 無音の世界。 全てはあまりに虚ろだった...
  • 依存型ヤンデレの恐怖9
    271 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/11/01(火) 00 32 01 ID n30qBM32 キサラギは動かなかった。 静寂の中、秒針の音がやけに響く。 未夢は、この張り詰めた空気の中、ただ一人どこまでも自然だった。 俺には、それがとても歪なものに映る。 キサラギが、スッと腰を落とした。 まだ、椅子に腰掛け、立ち上がってはいない。 ただの予備動作。何らかの事前運動。 だがそれだけで、空気が変わる。 武道を嗜まない俺には、よく分からない。ただ、違うとしか。 キサラギは変わった。身に纏うものが。 『これ』は、俺の手に負えない。 身体をずらし、僅かに未夢に近寄る。 いざというときは、この身体を盾に―― 「だいじょうぶだよ、リューヤ」 未夢に特別変わった様子はない。言った。 「だって、未夢の方が強いもん」 未夢が、キサラギより強い…...
  • 依存型ヤンデレの恐怖5
    183 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/27(木) 00 08 28 ID /Z6GsdR2 [2/5] 良くも悪くも家の食卓は賑わうようになった。 そう思う…。 未夢とキサラギの放つ殺伐とした空気の中、食事は淡々と進んだ。 「はい!」 不意にキサラギが挙手する。嫌な予感しかしないが無視する訳にもいかんだろう。 「何だ、言ってみろ」 「はい!ウチ、これからはリューヤ先輩のペットですから、好きな時に先輩の服着たり、匂い嗅いだりしてもいいんですよね?」 「変態」 「あうっ」 涙目のキサラギ。ショックを受けるうちは更生の余地はあるのかもしれない。 一方の未夢は燃えるような目でキサラギを睨み付けている。 こいつらの修羅場は既に確定事項だ。何らかの手を早急に打たねばならない。 「未夢…」 未夢の頭を撫でる。 「あっ…」 驚...
  • お隣の彩さん第12話『束縛される者』
    250 :お隣の彩さん ◆J7GMgIOEyA :2010/03/06(土) 15 42 48 ID UASNWh4i 第12話『束縛される者』 長い協議の果てに俺たちは結論に辿り着いた。これから始まる快適な監禁生活の大事な大事な掟をここで発表しよう。   『猫さんの契約書』 1・猫さんはとても寂しがり屋です。 2・猫さんは習性で愛しい人を束縛しますが、これは愛情表現の一つです。 3・猫さんはあなたと手を握っているととても安心できます。 4・猫さん以外の女性の人と接触や会話を禁じます。 5・猫さんは嫉妬深い性格なので、選択肢を間違えるとハグハグの刑にします。 6・猫さんとできるだけ衣食住を共に傍で居てあげてください。 7・猫さんはあなたのことが好き好きなので、鼻血が出たとしても嫌いにならないでください。 8・この監禁施設の外に出る時は猫さんと一緒に出かけましょう。 ...
  • 依存型ヤンデレの恐怖4
    178 名前:依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 23 55 50 ID bE1u59/c [2/4] 非日常のドアは、常に開かれている。 現在、家のリビングでキサラギが泣きながらメシを食っている。 「お、おいしいです……」 などと抜かしているが、キサラギが食っているメシは、本当は俺のもので、キサラギのために作ったものではない。 朝、玄関を開けるとそこでキサラギが泣いていた。 全身を嗚咽に震わせ、力の限り泣いていた。 ご近所の目が痛かった。 キサラギがここにいるのはそういう理由からであって、特にメシを食わせたかったわけではない。 さて、俺はいつ、キサラギの変態ボタンを押してしまったのだろう。 キサラギに出会ったのは、丁度一年程前のことだ。 受験を控えたキサラギは、駅前の本屋で万引きをやらかして捕まっていた。 めっちゃ...
  • 依存型ヤンデレの恐怖8
    220 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/10/29(土) 21 56 27 ID MPaMNP4Q 俺の朝は早い。 6時には起床して、朝食と弁当の準備をする。当然だが、仕込みは全部、昨夜済ませている。 ただでさえ早い朝が変態二号ことキサラギの加入で、なおさら早くなりそうだ。 全く、忌々しい。 ふと思う。 「ウチのこと、飼ってくれますかぁ…」 キサラギの変態発言だ。 俺は、未夢を飼っているつもりは一切ない。 だが…こうして食事の準備をして、日常の世話を焼き、健康管理までしている自分がいる。 キサラギの言う通りではないか…。 これはいかん。これは非常によろしくない。 自覚が無いのが特にいかん。 調子に乗っていたのかもしれない。未夢を慣らしているつもりが、実際は俺の方が慣らされていたのかもしれない。 もっと厳しく行くべきか? …いや、いかん。 それをや...
  • 依存型ヤンデレの恐怖10
    464 :依存型ヤンデレの恐怖 ◆a5x/bmmruE:2011/11/12(土) 01 32 42 ID iyQ6MqJ6 ◇ ◇ ◇ ◇  ことっ、ことっ、と心臓が早鐘を打った。  未夢は首を傾げる。  今、膝の上で静かに眠る少年のことが好きだった。  未だ二十歳になりはしない。だが、未夢は愛というものを知っているつもりだ。ただそれだけを頼りに生きてきたのだから。  その未夢の胸を、衝撃と驚愕とが刺し貫いている。  この十七年間の人生で、これ以上ないくらいリューヤのことを愛していたつもりだ。  だがそれは誤りだった。  これ以上は、あったのだ。  リューヤの命が燃え尽きようとしている正にこの時、未夢の思いはこれ以上なく燃え盛っている。 「すぐ、逝くね」  吐き出した言葉に嘘偽りはない。未夢にはその決意がいつだってあった。  だが、あの一言が未夢の胸を焼いた。  驚いた。これまで...
  • 依存型ヤンデレの恐怖1
    100 :オウル ◆a5x/bmmruE:2011/10/21(金) 03 07 42 ID y9ZxoISc 依存型ヤンデレの恐怖 朝、目を覚ます。窓の外ではスズメがマシンガンみたいに鳴いている。 「おはよー」 「ああ…」 俺を起こしたのは、幼なじみの未夢だ。 「リューヤ、リューヤ♪」 「朝からうるさい」 未夢は学校には通っていない。頭の遅れたこいつは三流の滑り止め学校にも落ちてしまったのだ。 本人曰わく、「リューヤと居る時間が増えて嬉しい」だそうだ。 「朝メシ食ったか?」 「まだ!」 だろうな。詮無いことを聞いた。俺は頭を掻きながら、台所に向かう。ちなみに、未夢にエサ…食事を与えるのは俺の仕事だ。未夢の両親に頼まれたのだ。 「よし、食え」 「はーい!」 馬鹿なこいつは、俺が指示しないと絶対に食事を採らない。 作り置きのサンドイッチとコーヒーで簡素な朝メシを済ます。 「学...
  • あきましておめでとう
    509 :あきましておめでとう ◆1If3wI0MXI :2011/01/01(土) 11 32 51 ID MHEI9UtV 俺は今、暖房のきいたこの部屋から動けずにいる。 外では今頃、神社は初詣で賑わっているんだろうな。 俺も参拝して、おみくじ引いて、甘酒貰って、 帰ってきたら家で新春お笑いスペシャルでも見てる筈なんだけど。 「なんで監禁されてるんだろ」 アパートの狭い一室、 俺はベッドの柵と手錠で繋がれた自分の両腕を見て呟く。 隣でにこにこ笑っている祥子さんは何の悪びれも無く答えた。 「それは、一生、圭君と過ごす為よ」 2週間位前かな?この生活が始まったのは。 自炊の出来ない俺はいつものようにコンビニへ行こうとした。 勿論、弁当を買うために。 住み慣れたアパートのドアに鍵を掛け、さぁ、行こうと思ったときだ。 隣の部屋のド...
  • 題名の無い短編その二十二
    511 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/03/25(火) 09 35 17 ID /TBxY3iy ドラゴンが王女を浚って幽閉するシチュを逆に(別に王子じゃなくても可)してみれば、 監禁モノの人外ヤンデレのできあがりかと・ω・` 512 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/03/25(火) 09 52 46 ID G+SCwoq0 511 憧れの人間様と結ばれたいと、 いつも心に思ってたドラゴンの少女が、 ちょっとしたきっかけで、とある小国の王子に恋をして、 日に日に想いを募らせていき、とうとう爆発。 王子を自分の根城に拉致監禁してしまう。 脱出を試みようとする王子だが、いつも失敗に終り、 その度にドラゴン娘は涙混じりに自分の王子への愛の深さを語る。 そんな日々に次第に王子の心もやられていく・・・。 ・・・・・・うん、俺...
  • 黒の領域 最終話
    508 :黒の領域 最終話 ◆J7GMgIOEyA [sage] :2007/04/14(土) 01 11 08 ID 2xtY9pJZ  始めての唇を奪われてから、僕と英津子さんの関係は否応にも深まって行った。 寂しさと孤独に耐えられない英津子さんは更に僕を求めるようになった。 愛玩動物の役割を果たしているとしても、僕は彼女の手厚い看病をなしでは生きられない体だったし、 愛情を同情として向けることしか僕にはできなかった。  監禁生活が長引くと監禁犯に対して被害者は親近感が沸いてしまうという心理学的な内容はあるかもしれないが、 僕の場合は親近感よりも大根自体が畏怖の対象になってしまっていた。 そうである。もう、僕は大根おろしや大根の具が入った味噌汁 おでんの中に入っている大根、そして、大根を焼くという焼き大根すらも 僕は見るだけで鳥肌が立って、失神してしまうのだ。それ...
  • 題名の無い短編その七
    32 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/08/09(木) 12 48 32 ID /PW8D9Pi 「ねえねえ、名無し君」 「ん、なんだ」 「今日も、おうちに居てくれるの?」 「ああ」  俺の答えを聞くと、女は蕩けたような笑顔を浮かべ抱きついてきた。  この女は、俺のストーカーだ。  いや――ストーカーだった、というのが事実としては正しいだろう。  今では俺の恋人、もっと変わった言い方をすれば内縁の妻だ。  同じ屋根の下で暮らして、同じ釜の飯を食って、同じベッドで抱き合いながら眠る。  夫婦の実態など知らないから断言できないが、夫婦生活というのはこんなものだろう。  俺は今年の1月後半から、望んで女に監禁された。  監禁される前日まで、この女はずっと俺をストーキングしていた。  俺が住んでいた家に女がやってきた時点で、すでに俺はかなりおかしくなっ...
  • お隣の彩さん第3話『絶対監視領域』
    797 :お隣の彩さん ◆J7GMgIOEyA [sage] :2009/01/06(火) 23 30 40 ID nM93YJCi 第3話『絶対監視領域』  そんなわけでいつもの朝がやってきた。季節は暑苦しい夏が終わり、 ゆっくりと秋に移行しているせいか、朝方は少し冷える。こんな季節に布団を被らずに寝ると 風邪の一つや二つぐらいひいてもおかしくはない。  隣で寝ているであろう彩さんは起床しているのか、すでにいなかった。 台所の方から美味しそうな匂いがしてきた。独り暮らしの俺以外に誰も住んでいないこの家に料理を作れる人間は 彼女しかいないだろう。自慢ではないが、独り暮らしをしているくせに俺は料理の方はさほど上手ではない。 自炊すると言っても、コンビニから買ってきた弁当の中身を開けたり、インスタント食品にポットのお湯を注ぐことしかできない。 だって、男の子だもん。 ...
  • 駄文太郎 ◆4wrA6Z9mx6氏
    日常に潜む闇 監禁の行く末
  • お隣の彩さん第7話『笑顔の法則』
    362 名前:お隣の彩さん ◆J7GMgIOEyA [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 04 17 ID /npj33Lj 第7話『笑顔の法則』 あの女め……。 モニター上で監視している二人の姿を見つめながら、私は自分の指を噛んでいた。 前に会った時から嫌な予感はしていました。恋する乙女の直感です。 あの相沢瑞葵という泥棒猫が私の忍さんに何らかの好意を抱いていることはわかっていたけど。  こんな風に自分から行動を起こすとは思ってもいませんでしたよ。  アプローチがちょっと激しい女の子は男の人からちょっと引かれるなんて思ったからこそ、慎ましい態度で少し距離を保っていたというのに。  私は忍さんにとってただの隣人。  それ以上の関係にはどうしてもなれない。あの女のようにバイト先の後輩ならば、忍さんと親密な関係になれるのかな。  そのモニターの画面から相沢瑞葵が作った料理...
  • 通りすがりの駄文ライダー氏
    本日も監禁日和act 太郎
  • People WHO SAVES MEN(PSM)第一話
    318 :PSM!PSM! :2010/07/05(月) 02 20 35 ID rEjGZ9sx ヤンデレ症候群 過去二十年前に日本で流り出し今現在では世界中に広がり表の世界には男がほとんど居なくなってしまった。 表の世界に居ないものは殆ど監禁されている。しかし表に残った世界中の男の人は自分たちで監禁された男 達を助けるため裏で組織を創った。組織名はPERSON WHO SAVES MEN(男性を救う者)通称PSM。 そしてこの世界でPSMに所属する世界一チート並みに強い結崎雪の愛と怒りと血と悲しみの青春物語である。 319 :PSM :2010/07/05(月) 02 46 25 ID rEjGZ9sx 「毎日毎日監禁されていく人多すぎだろ。こんなんじゃ人で足りないぜ」 何か愚痴ている男 この男は結崎雪。職業は高校生とPSMのメンバー。 「うーん。PSMメンバ...
  • お隣の彩さん第2話『依存対象』
    539 :お隣の彩さん ◆J7GMgIOEyA [sage] :2008/12/13(土) 16 33 12 ID ARqPzft2 第2話『依存対象』  人は平等ではない。  親がいる子供、親を失った子供では  その後の子供の人生は大きく変わっていく。  例え、それが最初から両親の愛情を受けずに育った子供なら尚更だ。  人生に勝ち負けはないと思うが、私にとって人生とは惨めな自分を思い出せる過酷な日々だった。  私、桜井彩は孤児である。  両親は私が生まれてから、すぐに交通事故で亡くしたと聞く。 特に両親は駆け落ちするように付き合ったおかげでどの親戚も私を引き取ることを嫌がり、 赤子の私を孤児院に預けた。親がいない子供が行く先はまさに地獄であった。 物心を覚えた私は孤児院の職員に厳しく躾けられ、ただの世話というよりは機械的な作業であったと思う。 それは他の孤児...
  • ヒマ潰しネタ第一話
    579 :ヒマ潰しネタ [sage] :2008/05/24(土) 21 44 30 ID 3mPgpwFb  彼女の監禁から命からがら逃げ帰ってくると、妹が物騒な本を読んでいた。  テーブルの上には濃い化粧できわどい衣装を着た女性が笑っている表紙の雑誌が置いてある。  雑誌名は『エロビッチ』。最近巷で話題の女性向け雑誌だ。  もう一冊は両手に包丁と鋸(血液付着)を持ち、口にナイフをくわえた暗い表情の女子高生が表紙の雑誌。 雑誌名は「ヤンデレ百選」  女性向け雑誌らしいが、どうにも怪しい匂いがプンプンする。  妹が読んでいるページは怪しげな凶器が所狭しと載っている。年頃の女の子が読む内容ではないだろう。 「栞よ、その雑誌はなんだね?」 「あっ、おかえりお兄ぃ。祐美さんから無事に逃げれたんだ」  栞はソファーにうつ伏せに寝転がりながら...
  • 『除夜の鐘に俺は泣く』
    727 名前:『除夜の鐘に俺は泣く』[sage] 投稿日:2014/12/31(水) 19 14 54 ID Mfjax4wo [2/7] ゴーン♪ ???「お、鳴り始めた。」 俺の名は、平田 しがない高校三年生さ 今年は、受験もありかなり大変だったがなんとか幼なじみの音無と佐久間と、同じ大学に合格した いや~つらかったの何のって ゴーン♪ 平田「82~」 ゴーン♪ 平田「83~」 83を数えた時!眩しい光が俺の部屋いっぱいに包んだ 平田「おわぁ!」 ???「驚かせてすまん!!急をよおしたんだ!」 目の前に、頬は痩せこけ目の下に隈が出来た男がいた 平田「誰だあんた?!」 平田1「今から、10年後おまえだ!」 平田「は」 平田1「次にお前は、【んな、馬鹿なことはない】という」 平田「んな、馬鹿なことはない」ハッ 平田1「信じたかな?なんだったら、俺しか知...
  • 題名の無い短編その四十九
    551 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/08/23(日) 15 44 31 ID hRB7g0JA 書いてみた。3レス消費でやってみるで。SFもの 「でもなぁーんかおかしい。その女の人、どう見ても山に登る格好じゃないんですよ。」 面白れぇなあ、稲垣淳三。やっぱり日本の夏はコレダネ。 夏真っ盛り。現在午前三時。エアコンあり。団扇あり。 雑然とした部屋で俺はビール片手に怪談講談師、稲垣淳三の「怪談ナイト」を堪能していた。 落としたファイルの中に「怪談ナイト」全集が入っているという奇跡が起きたのだ。 「なんだぁ、と思って見ていると女がパッと振り返った。するとIさんはうわぁあっ・・・」 イイネ、よっ、名人芸! などと一人モニターに声をかけていると、突如粒子のシャワーが乱れた。 淳三の顔がゆがむ。シャワーが突如乱れるなんていうのはありえない。 やべぇ、とうと...
  • かんきんされてるのは、ぼく
    654 :かんきんされてるのは、ぼく :2010/08/24(火) 23 08 35 ID KnMWpfd0  テーブル、本棚、デートで買った大きなぬいぐるみ。  一見してごく普通の女の子の部屋だ。  ただし、その部屋の奥には普通で無いモノがある、というかいる。  ベッドの上で四肢を拘束された男、つまり僕だ。  そんな部屋に、一人の女性が帰ってくる。  「ただいま、アキラくん!」  長い髪を後ろで束ねた一見快活そうな女性、ユカリさんだ。  彼女がどこか歪んだ笑みを僕に向ける。  「おかえり、ユカリさ…」  僕がそう言い終わらないうちに、ユカリさんはベッドの上の僕に飛び込んでくる。  そして、濃厚なキス。  互いの舌が絡み合う。  「フフ、アキラくんに会うの、待ち遠しかったぉ、ボク…」  しばらく僕の口の中を味わうと、ユカリさんは言った。  「おかえり、ゆかりさ...
  • 『ヤンドジ』第一話
    84 :きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] :2007/09/20(木) 01 09 44 ID STS2Dsze 少女は、ポケットから刃物を取り出した... そしてその刃を突き出しターゲット目掛けて突進した。 「えぇ~い、成敗!!」ポキッ 少女の刃物は、ポッキーのごとく折れた。 「痛っ!もぅ~またペーパーナイフも持ち歩きながらうろちょろして」 ターゲットは、そう言いながら彼女に近づきて来た。 (あわわ~こ・殺されるよぉ~助けて康介くん!!) 「言う事聞かない悪い子はこうだぁ」むぎゅっ 少女は、ターゲットに無理矢理、胸を押し付けられ窒息寸前。 (うぐぐぅ~助けて康介くん!このままじゃデカ乳オンナにおっぱいで殺されちゃうよぉ~) しかし、当の康介少年は、少女を羨ましそう見ていた (いいなぁ女の子は、ああいう事されてもお咎めがなくて………) ...
  • Versprechung序曲
    194 :慎 ◆UPiD9oBh4o [sage] :2007/08/18(土) 22 59 59 ID N9Pvw1hJ                            「Versprechung」                               序曲  さて皆さんの記憶にはまだ新しいと思うがとある市で市長候補が銃撃され、殺されてしまうというショッキングな事件が起こった。 市民は、犯人の野蛮なテロリズムを憎み、糾弾し、そして現職でもあった市長候補の死を悲しんだ。  悪いことにこの市においては、このような事件は初めてのことではなく、以前にも同じような事件が起こったことがあったため、市民のショックはさらに大きなものとなった。  何故ここの市だけにこんなことが?  繰り返された悲しみの歴史に、人々は翻弄された。  さてはて、すぐに犯人が取り押さえられたこの...
  • ヤンデレ喫茶は実在するのか?
    294 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/03(火) 14 40 41 ID w5w+UrXk なぁ、みんな! ツンデレ喫茶があるんだからきっとこれからはヤンデレ喫茶もメジャーになり、テレビに進出………………………………無理か。 きっと警察沙汰になるもんな 295 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/03(火) 15 02 22 ID dQSk7oyh ヤンデレ喫茶か…… 毛髪入りとか睡眠薬入りのメニューがありそうだな 296 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/03(火) 15 17 11 ID UshWYBTj 前にもそんなネタあったなぁ 確か十回その店に通ったとかでサービスという名の拉致監禁。とか 297 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/03(火) 15 44 28 ...
  • 黒の領域 第二話
    119 :黒の領域 ◆mxSuEoo52c [sage] :2007/03/01(木) 22 42 36 ID UGBbX2QX  僕が拉致されてから数日の月日が経っていた。縄で縛られて監禁状態はすでに卒業している。 英津子さんが導いた僕をこの家から抜け出さずに依存できる方法は常人では到底理解できない方法であった。  そう、足を、骨を、折ってしまえば、逃げることは不可能だ。  まさかと思った提案は発言直後に実行された。鈍い痛みの後に僕は気を失ってしまい、起きたら縄を解かれて、 逆に足にはギプスがはめられていた。右足が骨折して、英津子さんの診断によるとなんとなく全治3ヵ月だよてへ。 だそうだ。 もう、この女は狂っているとしか言いようがない。  僕は肉体的な痛みよりも彼女に生活の全てを依存しなきゃいけないという精神的な苦痛に苦しんでいた。 骨折した後に嘘のような謝罪の言葉と...
  • 自宅軟禁ネタ
    525 :自宅軟禁ネタ [sage] :2009/08/20(木) 09 58 19 ID r98aWwd3 私に“判決”が下った。 罪状、不敬罪・姦通罪。 判決、自宅軟禁八ヶ月・労働教化刑・終身婚姻刑 翌日より執行 もちろん日本国の法律では無い。彼女の中の“法”だ。 そして“交際強要、配偶者強奪”の罪を着せられた同級生がどうなったのか想像するだに恐ろしい。 自宅の敷地から出れない。電話も通じない。 しかも彼女は裁判官兼看守でベッタリとくっついて来て毎日何回も抱かされる。 鉱山や鉄道敷設現場での労働とは違う苦しみだ。 私は思う。日本国の刑法の逮捕及び監禁に当てはまるんじゃないかと… 学校に行く時は黒服の男性を置いていく。彼らは彼女のSPだった人達らしい。 視聴が許されているテレビでは、ミャンマーの軍事政権について放送されていた。 誰か…助けてください…   
  • 亡国のイージス《病み成分添加版》劇場版
    298 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/12/13(日) 18 17 29 ID AVGKy4Ts 生首抱えたヨットの娘を助け、旅客機墜落事故の生存者達を救出したあたりから異変は始まる。 海士と先任伍長が艦を取り戻すために戦うが…強い男好みの女戦闘員に監禁される。 そして彼女達は自分達を追いやった泥棒猫とその周りの世界に対して復讐を開始するのだった… 《ギリシャ神話に登場する、どんな攻撃も跳ね返す楯。それがイージスの語源だ。 しかし現状ではイージス艦を始めとする自衛隊装備は防御する国家を失ってしまっている。 亡国の楯だ。》 「本艦は現時刻をもって自衛艦隊からの脱退を宣言する。」 護衛艦いそかぜはどこに向かうのか… 「本艦所有ミサイルの弾頭は通常に非ず。」 果たして日本政府はどう決断するのか… 亡国のイージス《病み成分添加版》劇場版  次週地上...
  • いない君といる誰か 第十七話ルートA
    531 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/02/24(土) 03 22 52 ID oGdBaGgB ・十七話  発狂しそうな三日目と、圧死しそうな四日目が過ぎた。  正確に言えば六度の食事と二度の排泄だ。正確な日付も、正確な時間も、もう忘れてしまっ た。食事の回数を――いや、神無士乃が地下室を訪れる回数を数えることしかできない。『外』 をしる手段は、それ以外には何もない。  何もない地下室で、暗闇の中で、独りきり。  普通ならば、発狂しているだろう。  普通でないのならば、最初から発狂しているに違いない。  どちらにせよ狂ってしまいそうな空間。  いずれにせよ狂ってしまいそうな世界。  意識が白く消えてしまいそうな地下室。  そんな中で、わずかにでも正気を保てたのは。 「元気そうだね、冬継」  姉さんが、いたからだ...
  • 題名のない短編その九十三
    197 : ◆m6alMbiakc:2012/04/04(水) 04 07 05 ID AxMYjeew    悪夢だと思いたかったが、三回目となった目覚めの景色は変わらず、無機質な部屋のままだった。置かれている物はベットとランプだけと変化は無く、僕も手錠でつながれている。何一つとして事態は好転していない。  ここまで物がが少ないのも、彼女の計略ということくらいはわかっている。考えたくないが、彼女がいなくなれば餓死の前に、退屈のあまりに発狂してしまうだろう。情けない話だが、既に心まで掌握されてしまっている。 「それにしても暇だよなあ……」  寝返りを打ってみる。そしてひとりごとを言ったことを強く後悔した。 「ふーん、そんなに暇なの?」 「え、えと……瀬川先輩、これは――」 「瀬川じゃなくて梢」  すぐさま訂正が入り、墓穴どころか棺桶まで作ってしまったことを悟る。先輩の恨めしそうな視線に、た...
  • 主人公補正
    265 :主人公補正 ◆wzYAo8XQT. :2008/10/22(水) 00 15 38 ID FVtWq7kL 「主人公補正って知ってる?」  俺は唐突に優にそんなことを尋ねられた。 「なんだ、藪から棒に」 「主人公補正ってのは、主人公はたとえどんな朴念仁だろうと可愛い女の子に愛されたりするってことだよ」  そういいながら彼女は俺に抱きつき、首に腕を回す。 「へえ」 「私は緋色くんのことだーいすき! だって緋色くんは私の人生の主人公なんだもん!」  そう話す彼女の表情はまるで年端も行かぬ幼子のように無垢だ。 「お前の人生の主人公はお前だろう。それになんだ、それじゃまるで俺が朴念仁だと言っているようなもんじゃないか」 「そう言ってるのに……気づかないんだから。だから朴念仁なのよ」 「何か言ったか?」 「何も」  主人公補正か。じゃあ俺がもう時間の感覚が無くなるく...
  • ヒマ潰しネタ第二話
    417 :ヒマ潰しネタ [sage] :2008/08/03(日) 01 00 38 ID 52fdLHrs  祐美の三度目の監禁から奇跡の大脱出を果たし、三日ぶりの我が家に辿り着いた。  築15年の我が家の玄関が愛しく感じる。将来は玄関職人になろうと思ったのは祐美と付き合ってからだ。  鍵を開け、薬で重く感じる身体を滑り込ませるようにして家の中に入る。  後ろ手でドアを閉め、ふと足元を見ると、玄関には三足の見知らぬ女性用の靴が並んでいる。  おやおや珍しい。滅多に友達を連れてこない栞が三人も連れてくるなんて。  これは兄として一言挨拶でもしに行かなければと玄関に座って靴を脱いでいると、階段をバタバタと下りてくる 足音が聞こえてきた。  おやおや、愛しい兄が心配でお出迎えですか。これは兄として喜ばしいですなあと振り返ると、来月16歳 になる栞(しおり)が慌てた顔でやってき...
  • ヤンデレ育成日記
    571 :ヤンデレ育成日記 [sage] :2010/07/26(月) 20 52 25 ID TdJrX76a ○○月○○日(木) 今日からヤンデレ育成日記なるものをつけていこうと思う。 今回の対象は、どこか一癖あるような依存性の高い女で行こうと思う。 ちょうど仕事先にいい対象がいるためちょうどよかった。 どうやら向こうは俺に好意を持っているようだから落とすのは容易いだろう。 さてまずはどう落とそうか。 ○○月○△日(金) とりあえずベタな落とし文句で責めたらあっけなく落ちた。 少し味気なかったがこれで正式に交際することになった ここからどうやって病ましていこうか・・・・・。 ○○月×□日(土) まずは適当に甘い言葉で幸福に浸らせておくことにした。 向こうはそれはもう幸せそうな顔をしてて、本来の目的を忘れてしまいそうになる。 だがどこ...
  • 雪男
    937 :雪男:2015/06/25(木) 23 00 31 ID tx8EEKZQん? なんだ人間、俺を見て ははーん、さては『雪男』始めて見たな? 何を隠そう、俺がこの山にいる雪男だ! え~驚かないのかい?普通なんでここにいるの?て聞くけどな 眩し!なんだそれ?ついったーに乗っけて良いかって?何に乗るんだ? お、俺の成り立ちをききてぇと?いいぜ 昔、ダチの女がいたんだけどよ そいつ、俺が他の女と話しただけで直ぐに問い詰めてきてな?他にも、マブイ女だぁーひゅ~てやるとそいつをヤリに逝くんだぜ?怖すぎだろで、決まり文句が 「俺とオハナシできるのはワタシダケダヨ?」クスクス もう、本当に怖くてよ 終いには、監禁されそうでよ 化け物がでるっつーこの雪山に入ったのよ。こうすれば、あいつは来ねぇとおもったからな 幾年かたって、ほとぼりが冷めたとおもって山を下りようとしたら、人が「化け者だ!!」て叫...
  • シスターズ!!1話:番外編お父さんの事情。
    479 :シスターズ!!1話:番外編お父さんの事情。:2010/12/31(金) 03 19 06 ID 8kNkUDgq ~フランス~ 「文子。」 「なんですか?あなた」 「実は今まで秘密にしていた事があるんだ」 「パソコンにある女子中学生の画像ばかりあるフォルダの事ですか?」 「いや、それではな・・・って何故それを!?」 「前に見つけました。もちろん全部消させていただきましたよ?」 「3GBまでコツコツためたのに・・・」 「それで?秘密とはなんですか?」 「実はな・・・俺には孝康と彼方の他に子供が二人いるんだ」 「・・・冗談でしょう?」 「残念ながら冗談ではないわ」 「四つ葉!?なぜここにいる!?」 「・・・あなた誰よ」 「九条四つ葉。隆との子を持つ愛人よ、妻と言えないのが残念だけど」 「隆さんが浮気をするはずがないわ」 ...
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