ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「名物桜で待ち合わせ」で検索した結果

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  • 名物桜で待ち合わせ
    名物桜で待ち合わせ 序章 名物桜で待ち合わせ 第二話 名物桜で待ち合わせ 第三話 名物桜で待ち合わせ 第四話 名物桜で待ち合わせ 第五話 名物桜で待ち合わせ 最終話
  • 名物桜で待ち合わせ 序章
    621 :名物桜で待ち合わせ 序章:2011/08/25(木) 00 37 33 ID 0OvYkyHI  季節は冬を過ぎ、各地で桜が咲き乱れていた。  桜が咲けばとあるイベントが開催され、たくさんの人たちが笑顔で酒を飲み交わす。  しかし、そんなイベントがある日の朝。一人の青年の顔は暗かった。 ―――――――――― 「新入社員の洗礼とは言え・・・辛いなぁ・・・。」  早朝の大きな桜の木の下で、青年は思わず呟いた。  彼の名は三田 一樹。地元の中流企業に就職した新入社員だ。  この企業は、春になると必ず地元の大きな公園で花見をすることになっている。一樹は上司の命令で、花見の場所取りを任されてしまったのだ。 「でもやっぱりここじゃないとな。」  一樹は桜の木を見上げた。この公園で一番大きく、一番綺麗な桜の木だ。この公園が「桜の木公園」と呼ばれている...
  • 名物桜で待ち合わせ 最終話
    829 :名物桜で待ち合わせ 最終話:2011/09/16(金) 01 42 12 ID oGWbDPP. 「愛さ・・・・・・ん?」  一日でこんなに人は変わるものなのかと疑問に思うほど変わり果てた姿。  昨日、最後に見たときから変わってない服装。ただ一つだけ違うと言えば、みすぼらしいほどにボロボロになっていることだ。  よく見ると、ボロボロになっているのは服だけじゃない。一樹は、だらんとなっている両手両足を見た。 「う!」  昨日一樹が見た、自分を包んでいた綺麗な肌は、服同様にみすぼらしく変化していた。 「優・・・何をしたんだ・・・?」  愛しい人の声が目の前から聞こえた。ただそれだけの事が、今の愛の救いとなった。眠っていた・・・いや、眠らされた思考、自分の心が回転し始める。 「かず・・・き・・・。」  目覚めた思考が出した一番最初の命令は、彼の名前を呼ぶことだった。 「...
  • 名物桜で待ち合わせ 第二話
    653 :名物桜で待ち合わせ 第二話:2011/08/26(金) 11 03 27 ID roUK2mpo 「おはようございます・・・。」  二日酔いの頭と戦いながら、一樹は会社に出社した。頭に響く鈍痛は、自然に彼のテンションを低くしていた。  自分の席についてからも、頭痛がいつまでも頭に響いて止もうとしない。 「新人くーん!」 バフッ! 「うわぁ!」  不意に一樹の頭が弾力のある感触で包まれた! 「どうしたんだい?朝から顔が暗いよ新人君!」  後ろから、愛が一樹に抱きついていた。頭の上には、愛自慢の一つである大きな胸が乗っかっていた。ちょっとだけ頭痛が楽になった気がする。 「新人君には暗い顔は似合わないよ。ほら笑顔笑顔!」  愛は、一樹の顔を強制的に笑顔にしようとしてきた。 「わかりましたわかりました!頭に響くからやめてください!」 ...
  • 名物桜で待ち合わせ 第四話
    751 :名物桜で待ち合わせ 第四話:2011/09/03(土) 21 26 49 ID UjfKhyYk 「あの・・・愛さん?」  有無を言わさずベッドに寝かされる一樹を、愛はなめ回すように見つめる。  もちろん、手は一樹の股間を捕らえている。 「全てを委ねろ、私が気持ちよくしてあげるから・・・。」  愛は、怯えている目を見せている一樹にまたがった。 「なにこれ?どうなってるの?」  場面が変わって、ここはラブホのオーナー室だ。様々な道具がところ狭しと置いてある豪華な部屋だ。  オーナー室の中央にいる女性は、巨大モニターに映っている二人の男女をずっと眺めていた。 「あぁ!あぁ!一樹!すごい!んあああ!」 「愛さん!激しい!です!」  女性は目を疑った。  今目の前に映っているのは、自分が愛している男性が違う人と繋がっている映像だからだ。 ...
  • 名物桜で待ち合わせ 第五話
    796 :名物桜で待ち合わせ 第五話:2011/09/10(土) 21 52 13 ID I2yBSiNA  帰り道、愛の顔は自然と笑顔になっていた。  それもそのはず、大学時代から好きだった相手とエッチが出来たのだ。  にやけた顔で、愛は歩きながら自分のお腹を撫でた。 「・・・。」  一樹の精液が私のお腹を満たしている・・・。  その現実が何より嬉しかった。  このまま妊娠してしまいたい・・・。  愛は本気でそう思った。 「・・・?」  ホテルの通りを出た辺りからだろうか、愛は後ろに気配を感じていた。  しかし、男の気配ではない。普段から男のストーカーが付きまとっている愛は、気配だけで性別を識別できる。 「・・・!?」  男ではない、というのはわかったが、感じる気配がいつもと違った。  同性のストーカーもたまにあったのだが、その時は大抵はレズ特有の気配があった。 ...
  • 名物桜で待ち合わせ 第三話
    726 :名物桜で待ち合わせ 第三話:2011/08/30(火) 23 09 27 ID naDhzcps  結局、一樹は愛に連れられてラブホテルの一室にやって来た。  しかし・・・。 「・・・!」 「大丈夫だ!今日は私のおごりだ!」  やって来た部屋の広さと充実さに、一樹は思わず口を開けた。大きな冷蔵庫や収納スペース、隣の部屋にはSM専用の部屋と道具一式がある。風呂を覗いてみると、簡易露天風呂に加え様々な道具が揃っている。 「君の童貞卒業だ。豪華な場所でしたいだろ?」  一樹はまだキョロキョロしている。愛は一樹の背中を撫でた。 「さぁ!風呂に入ろう!」  先に入った一樹は、頭を洗いながら色々考える。  完璧な女性と言われてる愛さんが俺の童貞をもらってくれる!?冗談にしてはやりすぎだ!  しかし、ここまでしてもらっていると...
  • 風見 ◆uXa/.w6006氏
    狂宴高校の怪 名物桜で待ち合わせ サイエンティストの危険な研究
  • 長編SS
    ...I01f5myU氏 名物桜で待ち合わせ(完結) 風見 ◆uXa/.w6006氏 アイアムアシューター ◆WiyiZjw89g氏 白髪女とちっさい女 やーのー  ◆/wP4qp.wQQ氏 サイエンティストの危険な研究(完結) 風見 ◆uXa/.w6006氏 『いかにして彼らは鬼畜へと変貌したのか』 にゅむる前 ◆BbPDbxa6nE氏 依存型ヤンデレの恐怖(完結) オウル ◆a5x/bmmruE氏 変歴伝 ◆AW8HpW0FVA氏 初めから ◆efIDHOaDhc氏 5月87日 星屑ディペンデンス ◆TvNZI.MfJE氏 『嘘と秘密』 ◆CxSWttTq0c氏 ツイノソラ(完結) ◆wERQ.Uf7ik氏 フェイクファー ミカンズ ◆4Id2d7jq2k氏 嘘と真実(完結) ◆Uw02HM2doE氏 殺人日和のバレンタインデー ◆lSx6T.AFVo氏 ヤンデレ☆レモン Homefr...
  • 合わせ鏡
    合わせ鏡第一話 合わせ鏡第二話 合わせ鏡第三話A 合わせ鏡第四話A 合わせ鏡第五話A 合わせ鏡第六話A 合わせ鏡第七話A 合わせ鏡・エピローグA
  • 4~華岸魅琴の5月1日~
    474 :4~華岸魅琴の5月1日~:2010/03/18(木) 23 37 49 ID y5mr/T4y 昨日からクラスメイト達がボウリングに行くというのは聞いていたけど、体がだるかったので行かないでおこうと思っていた。 でもクラスの女子から男子のメンバーに吉川翔がいることを聞いて、急遽参加させてもらうことにした。 彼と私はいわゆる幼馴染の関係だったけれど、中学生くらいから急に疎遠になった。 それはどうやら、私が学園のアイドルだとか言って持ち上げられていることが原因らしい。 男子の友人から私の事を根掘り葉掘り聞かれる上に、それだけが目的で友達になろうとするやつまで出てきたから嫌気がさしたのだそうだ。 最初はその気持ちが全く理解できなかったが、最近になってやっとわかるようになってきた。 ファンクラブとかいうものに所属して居る人たちに、しつこく追いかけまわされたり、予定を聞かれ...
  • 向日葵になったら第二話
    514 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/25(金) 00 59 51 ID JCvlFL/5  さつき姉は携帯電話を折りたたんでポケットにしまうと、僕に向けて手の平をさしだした。 「鍵」 「鍵?」 「鍵は鍵よ。惣一の部屋の扉を開けるための鍵。  今日からしばらく惣一の部屋に泊まることにしたから、荷物を入れておきたいの。  荷物と言ってもバッグひとつだけどね。あ、あともう一つあったわ。  ねえ、部屋の中にキッチンと冷蔵庫はある?」  僕はある、と言ってから頷いた。  さつき姉はコンクリートの廊下の床に置かれている大き目の黒のバッグを右手に持ち、 大きく膨らんだビニール製の買い物袋を左手で持ち上げた。  ビニール袋の中には緑色の野菜と、肉の切り身が入れられているパックが入っていた。 「今からさつきお姉ちゃんが料理を作...
  • 3~双葉良平の5月1日~
    431 :3~双葉良平の5月1日~:2010/03/17(水) 23 09 13 ID 9yEnl4aS 先に来た俺たち三人が待ち合わせ場所の駅前のベンチに座っていると、そこに見知った顔が駆け込んできた。 「やけに早かったな。」 「当たり前だ。」 いつも待ち合わせ時間に間にあったことのないお前が……というのは飲み込んでおく。 余計なことは言わないのが長生きする秘訣だ。 逆に早死にしたいなら、余計なことをどんどん言っていくといい。 そのうち、後ろから刺されるはずだ、多分。 「てか全然早くねーだろ。俺が男子の中で最後じゃねーか。」 「いや、十分早いだろ。俺たち全員が。まだ11時だぜ?」 集合時刻は12時ジャストのはず。 そう、吉川が遅いわけじゃない。 他の奴らが早すぎるんだ。 俺もさっき来たところだけれど、4人いるうちの男子の中で3位だった。 俺より早く来ていた...
  • 合わせ鏡第五話A
    64 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2008/01/13(日) 02 08 06 ID 4c8uAKM4 朝早く、電話があった。 昼過ぎに、電話があった。 この二つの電話が、喜劇の最終幕を告げる、ベルとなった。 言葉がうまく像を結ばない。 何を、言っているのか、脳が理解を拒否しているのだ。 「今……その、なんて?」 喉にからまった痰に邪魔され、かすれる声で問うと、電話の向こうの人物は、事務的な、しかし 十分にいたわりをこめた声でもう一度繰り返した。 「ご自宅で、白石勝さん、佐和子さんご夫妻が亡くなりました」 伯父さんと、伯母さんが、死んだ……? まさか。今朝まであの二人はぴんぴんしていたのだ。今日の午後の便で帰ると言って、私と こーたを大学に送り出した。 あんなに元気だった二人が、揃って死ぬということは。 ...
  • 合わせ鏡第三話A
    86 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/12(水) 19 21 03 ID Fph0owpB 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、私のようで、私ではない。 エントランスで倒れていた私を助けてくれたのは、同じ棟のポスドクの先輩。 私もよく知っている人で、こーたと先輩は、同じ少林寺拳法のクラブで先輩とOBの間柄でもある。 女性の悲鳴を聞いて駆けつけてきたところ、争っていた二人のうち一人が自分に気づき、荷物を 持って逃げたのだと聞かされた。 確かに、私の荷物は、全て、なくなっていた。 突き飛ばされた時に打ち付けた体が、ズキズキと痛む。 慌てて先輩に事情を話し、先輩の携帯で家に電話をかけてもらう。私達の家が徒...
  • 溶けない雪第八話
    477 :溶けない雪 [sage] :2007/11/26(月) 19 25 36 ID MLwnsq7n 8 カーテンを開ける。 カーテンを開けた瞬間に差し込む健康的な光。 天気は、今日の幸先の良さを思わず感じさせる程の晴天だった。 ベッドから本格的に起き上がり、 始めに感じたのはとてつもない空腹感。 凄くオーバーなリアクションを取るとしたら、 ベタだが死にそうな位と言いたくなる程に、お腹が空いていた。 考えてみれば、昨日の夜から今日の昼まで何も食べていない。 お腹が空いているとなればやる事は一つしかない。 携帯をポケットにしまい、一階の冷蔵庫に向かう。 短い廊下を通って、階段を降りる。 階段を降り終わると、直ぐに目的地、リビングに着いた。 リビングと聞くと賑やかなイメージが自分の中ではあるのだが、 今自分の視界に入...
  • 合わせ鏡第六話A
    217 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2008/01/25(金) 13 51 21 ID New87wiq 合わせ鏡は、悪魔を呼ぶことができる魔術だという。 ならば、その鏡を割ってしまえばいい。 現れた瑞希は、私と同じ服を着ていた。こげ茶のタートルネックのワンピース。オフホワイトの ショール。 違うのは、胸元にブローチをしているかどうかだけだ。 私のしているのは、安物の、薔薇が籠に入ったデザインのブローチ。 高校生のこーたが、誕生日にくれたプレゼント。 ……そう、私達の違いなど、このブローチぐらいなのだ。 「水樹」 不思議なことに、瑞希の顔には憎しみも狂気も見出せなかった。 ただ、一仕事終えた後の疲れだけがあった。 「瑞希」 お互いの名前を呼んで、それで全てが終わる。会話などなくとも、これからすべきこと...
  • 合わせ鏡第二話
    29 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/05(水) 22 01 43 ID bpwQF8ee 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、やっぱり私。 「水樹!」 「瑞希!」 胸が熱いものでいっぱいになって、はじけた。頬を涙が滑り落ちる。 そう、3歳まで、私たちはいつだって一緒だった。半身だった。 瑞希も私を見て、しゃくりあげて泣いている。ゆっくり、二人とも同じタイミングで近づき、 しっかりと抱き合う。 「瑞希、瑞希、瑞希…」 「水樹、水樹、水樹…」 こーたのこともあり、母親は高崎家との繋がりを完全に絶っていた。 高崎家も、祖母が蛇蝎の如く母親を嫌っていたため、出て行った私達を完全に無視していた。 瑞...
  • 向日葵になったら第五話
    8 :向日葵になったら ◆KaE2HRhLms [sage] :2007/05/28(月) 01 12 24 ID +PHgdO5s  僕の今までの人生で、女の子との待ち合わせというものをしたことが何度かある。   もっとも、たかが18年程度しか生きていないわけだから、これから送るであろう 人生の中で女の子と待ち合わせの約束をすることもあるだろう。  確信としてではなく、「そうであったらいい」とでも言うべき希望を込めての推測だ。  人生初の待ち合わせの相手は、さつき姉だ。  いつごろに、どんな約束を結んだとかどこに行こうとしていたのか、といったことまでは 覚えていないけれど、さつき姉と出かけたことはあった。  僕とさつき姉は一緒にいる期間が長すぎた。  正確ではないけど、12年以上は近しい関係でいた。    僕たち2人の間は恋愛感情で結ばれているわけではなく、2人が...
  • 合わせ鏡第四話A
    677 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2008/01/10(木) 03 37 44 ID uJlu1Z3v お母さんは私にいつも言った。ヒトサマにメイワクをかけてはいけません。 お母さんは私にいつも言った。ヒトサマに恥ずかしいことをしてはいけません。 父親がいなくて、祖母に負けて高崎家から追い出された母は、せめて世間に恥ずかしくない ようにと、私にいつもそう言った。 多分私のためではなく、世間体のため。 でも、考えてみれば、他人に認められるということは、私を守ることでもあった。 親が一人しかいないと言って、とやかく言う輩はどこにでもいるのだ。 私は、いつもいい子でいた。人様に迷惑をかけることもなく、人様に顔向けできないことを することもない。そして、誰にも感心される優秀な子供。 他人の目にうつる自分こそが全て。その自分は愛される...
  • 合わせ鏡第七話A
    292 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2008/01/31(木) 00 14 38 ID iHY9/w9g ゆっくりと、世界が傾ぐ。 空が斜めになり、さっきまで地面だったものから離れていく。 私は、瑞希を突き飛ばし、自分も奈落へと落ちる。 そのはずだった。 聞きなれた怒鳴り声が、聞きなれない意味不明な言葉を撒き散らす。 いくつもの足音が怒涛のように迫る。 確かに地面から離れたはずの私の体が、途中で止まった。 意味不明なわめき声が呼んでいたのは、私の名前だったらしいと遅れて気づく。 「重症だ!担架を呼んで来い!」 「手を離すな!」 「限界です!」 「念のため下にマットを用意しろ!」 いくつもの聞きなれないきびきびとした声とバタバタとした足音が、背中の上で交差する。 耳元で、聞きなれた、聞きなれすぎた息...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part13埋めネタ①
    776 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/03/01(土) 19 58 07 ID s1JwMypw ヤンデレに後ろから『だ~れだ』ってされたい で、間違えたい 778 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/03/01(土) 22 56 57 ID dLP8n0o6 「だ~レダっ」 後ろからふわっとシャンプーの香りがした。と思ったら視界が少し汗ばんだ手で覆われた。 真っ暗ではなく、細い指は陽に透けて赤みを帯びている。生命の赤だ。 首筋のあたりに柔らかい髪が触れ、吐息もかかる。 走ってきたのだろうか、後ろの少女の息は上がっていた。 声音を変えていて誰だか分からない。 だが、おそらく待ち合わせの相手だろう。 「ことみだろ?」 「うふふ」 風が背後から吹いてきた。 生臭い風だ。 ...
  • 合わせ鏡第一話
    611 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/02(日) 00 30 19 ID JzYQw/N7 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、それでも別人。 「みなきはこうたくんを甘やかしすぎじゃない?」 友達が笑いながら言う。 「まあ、浩太くんくらいカッコいいと自慢でしょう?」 友達が笑いながら言う。 だから、笑いながら私も答える。 「うん、すごいでしょう。私よりしっかりしすぎてるから、心配なんてしないけど」 と。 白石 浩太は、私の従弟。でも、本当は、弟。 お母さんは、姑であるお祖母さんと争って負けて、お父さんと離婚した。私が3つの時。 その時、お腹にいたのがこーた。 お腹の中のこーた...
  • もう何も信じない第10話
    586 :もう何も信じない 第10話 ◆KG67S9WNlw [sage] :2008/09/30(火) 14 55 21 ID UNxrftNU 佐橋 晶。 そう、それが君の妹さんの名前なんだね。 ――――あれ?おかしいな。なんで僕、こんなに震えてるの? わからない。わからないけど…… こわい。 どうして?僕は何に怯えてるの? ……怖いよ。 早朝――― 僕は、結局一晩中眠れなかった。隣には歩がいるけど、きっと寝たふりだ。 僕を心配してくれたんだね?……ありがとう。 「おはよう、歩。」 「……ああ。飯にしようか。」 「うん。」 僕は、歩に僕の不安が気取られないよう、努めていつもどおりの態度をとる。 ―――歩が頭を撫でてきた。 「……どうしたの?」 「………おまじない、かな。」 だめだ。きっとばれてる。……歩に隠し事はできないん...
  • 合わせ鏡・エピローグA
    301 :合わせ鏡・エピローグ ◆GGVULrPJKw [sage] :2008/01/31(木) 00 20 14 ID iHY9/w9g 「おーい、浩太じゃないか」 「あ、先輩!お久しぶりです」 「なんだよ、最近連絡も来ないじゃないか。白石姉がいなくなったらお見限りか?  冷たいやつだなあ、お前も」 「すみません。そんなわけじゃないんですけど、専門が始まって、やっぱり慣れるのに精一杯  で……そうだ、週末に、芋焼酎持って伺いますよ。先輩はバカルディでいいんで」 「どうせ一人で飲むつもりだろう、このうわばみが!」 「うわばみは先輩じゃないですか!」 春が過ぎ、初夏が来た。 中浜義明が、研究室の先輩の白石水樹とその従弟の白石浩太を巡る事件に、ほんの少し関わってから 半年が経った。 その事件は、白石水樹の双子の妹が浩太に恋して、ストーカー化した...
  • 題名の無い短編その三十八
    411 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/04/27(月) 21 49 28 ID SXY6nz7A 世紀末ポイ捨てるが病んだ幽霊(死んでるのに病むとはこれいかに)に取り憑かれた退魔師が女子霊専門の除霊をするという電波が来たんだ。 いったい何処のどいつが流したんだ? 415 :411 [sage] :2009/04/28(火) 19 40 46 ID xCxgDRsN 夢に出たから祓う意味を込めて保守投下する なお、文書力は拙いので勘弁願う ーカタカター また背負った刀が震えている。 ひれん、歴代の使い手が鬼女と恐れられ、村一つを滅ぼしたり城を一人で落としたり川を断ち切ったりと無茶な逸話があるイワク付きの刀、いわゆる妖刀である。 無論使い手は最後に惚れた男と心中するという……まさにヤンデレブーストソード!!なのだ とある神社に封じられていたのだ...
  • 猫のきもち。
    116 :猫のきもち。:2011/01/06(木) 14 39 48 ID Rv4EezCF 彼女を動物に例えるとするならば、猫だ。 気まぐれで、 計算高くて、 嘘吐き。 いつも、寂しそうに温もりを求めている。 そんな彼女だから、僕は好きになったのだろう。 その、寂しそうな横顔を和らげてあげたかった。 「佐伯っていつもここにいるよね」 「そんな嫌な顔をするなよ」 南校舎の屋上で鉢合わせをする。 ここは彼女のお気に入りの場所だ。 立ち入り禁止なので、人は来ない。 「優希が来なければいいんじゃないかな」 「ここはあたしの縄張りなの」 「ここは公共の場所で、しかも立ち入り禁止だよ」 「あんたもいるじゃない。立ち入り禁止なんだから早く出て行ってよ」 「嫌だね」 「ほんっっと嫌なやつよね、佐伯って」 憎まれ口を叩きながら僕の隣に座る。 また、日が暮れるまで他愛...
  • うちの奇妙な同居人 第三話
    353 名前:うちの奇妙な同居人 結[sage] 投稿日:2011/03/18(金) 22 39 00.94 ID LsoUn4UK [3/6] 「それじゃ、行ってくるぜぇ~」 「………」 昨日の夜、俺が大学にあくまでも行くと言い張ってから、こいつはまたウンともスンとも言わなくなった うるさくないのは大歓迎で昨日は久々にぐっすり眠れたんだが、正直少し怖い 昨日の例もあるし、こいつがまたどっかにハッキングかけて俺が捕まることになるんじゃないかと憂鬱になる しかしまあ、今日は久々にあのAIから開放されたんだし、大学でのんびりすっかあ! 課題? ええ終わらせましたよ。ほとんど参考文献丸写しでね ああ、一人で本を読みながら電車を待つ。そんななんでもない一人の時間もまた愛おしい [Now, let us take back our “Shattered Skies”!  “Shattered S...
  • 忍と幸人 第三話
    82 名前:忍と幸人 第三話[] 投稿日:2011/04/11(月) 21 23 36 ID vZqUPmGs [2/11] 3  誰かが捨てていったらしい――そこら辺に転がっていた週刊誌を流し読みしていると、二階の一室が乱暴に開かれた。中から出てきたのは、あの女と幸人の二人だ。大方の予想通り、女は濃い化粧をバッチリと決めている。幸人も口紅を塗る等の軽い化粧をさせられたみたいで、見る限りでは女の子そのものだった。これから仕事に向かうのだろう。  気だるそうに女が階段を降りていく。幸人は一言も喋らずに後を追う。その顔は母の背中を眺めているが、目は力無さげに半分閉じている。どこか遠くを見る様な視線だ。  「スイッチ」が切り替わっている。これからその体を弄ばれるから、感覚を司る神経をみんな切り離してしまったのだ。幸人はそれを体現する様に全身を脱力させている。今彼の目の前に私が現れても、思...
  • I had love.Ⅰ 第一話
    414 :I had love.Ⅰ [sage] :2007/02/20(火) 09 32 34 ID cwHHHjY1 ≪I had love.≫ ■■故に、すべてが終わる。 ■故に、全手が墜ちる。 いつの頃からか、ある特定の『誰か』ではなく、全ての異性が同等の存在だと思っていた。 全ての異性が等価。 誰も彼もが等価。 そして、彼は醜く儚いヒトの業は平等に愛を持つことで赦されると信じていた。 415 :I had love.Ⅰ [sage] :2007/02/20(火) 09 33 20 ID cwHHHjY1 「あー圭次、ご飯食べにいこー」 「悪い、今日は先約があるからパスだな」 夕食の誘いをかけに来たのは伊能〈いのう〉海七〈うみな〉。 俺よりふたつ年上 なのだが留年一回と浪人一年を経験して俺と同じ大学・学年に在籍している人物だ。 何故か現役で入っ...
  • 題名の無い短編その十四
    378 :空気を読まずに投下するアレな人 [sage] :2008/02/06(水) 18 28 54 ID I3wC+RXJ ある日、ロッカーに手紙が入っていた・・・ 四角い便箋には放課後の屋上に来るように・・・とだけ書かれていた 待ち合わせ場所で待っていたのは一つ上の先輩 眼鏡の似合うクールな・・・そして何を考えているかよく分からない・・・ とりあえず図書館でいつも黙々と本を読んでいることだけは知っている 「あのー先輩・・・一体何の用なんですか?」 大体の用件は分かっていた こんなありきたりな場所でコクられた事など何度もある もう少しヒネリを効かせても良さそうなものだが女とはベターなものが好きらしい 「付き合ってください」 ウンザリしながら分かりきった台詞を驚いたように聞く 無論付き合うつもりは無い ルックスは上々、スタイルも良し、嫌...
  • 病的な彼女ら 2話
    288 :病的な彼女ら  ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/25(水) 22 29 15 ID HQappZCy ピピピピピピピ・・・・・・・ 目が覚める・・・・・寒い・・・・ 普段からストーブは消して寝ている、つけたままだと喉が痛くなるからだ お茶を飲みに冷蔵庫の前に行く 「おはよー」 夜久さんに声を掛けられる 「・・・・・・おはようございます」 お茶を飲み、煙草に火を付ける・・・・ 「ふぅ」 考える・・・・・・ 玄関のほうを見る、チェーンはドアの横にぶら下がっていた おかしい、掛け忘れたか? 本人に問い詰める時間も無いので手早く身支度をする 「今、ちょうど出来たよ!食べよっ」 朝食を作ってくれたらしい、既に用意されてしまったら残すのも勿体無い 「・・・・・頂きます」 焼き魚、味噌汁、漬物、ご飯、煮物の純和食 それらを綺麗に...
  • 忍と幸人 第四話
    163 名前:忍と幸人 第四話[] 投稿日:2011/04/15(金) 21 14 54 ID vZqUPmGs [13/18] 4  殴り倒した連中を服従させる事に成功した私は思った以上の収穫を得た。奴らが幸人を犯そうとした録画映像の事もあるが、連中には他にも、幸人やあの女を度々利用している顧客との繋がりがあったのだ。どういう因果かは知らない。友人や会社の同僚という事もあるだろうが、そんな事は別にどうでも良い。このおかげで、他に十人近くの新たな顧客の存在を知った。一人を締め上げて吐かせたところ、そいつらは結構な常連みたいで、内一人の男は月に三回も利用しているのだそうだ。  風俗店の金の相場なんて知らないが、一万や二万は余裕で掛かるだろう。一ヶ月で三回も通うとは相当のめり込んでいるみたいだ。  そいつは幸人を指名した事は無いそうだ。何時もあの女――サユキというそうだが本名ではないだろう――...
  • 病的な彼女ら 1話
    259 :病的な彼女ら ◆C7LP2J9VzI [sage] :2009/02/23(月) 03 21 09 ID gi1dyhpF 「頭、イテェ・・・・」 休み前だからといって友人らと深酒したのがいけなかった 酒飲む自体も久しぶりだったし やれやれとベッドから起き上がり部屋を見渡すと片付いてる 自分は片付けが得意なほうじゃないし片付けた覚えもない 自分の記憶では友人を見送って缶やビンも、そのままで寝たはずだ はて・・・・・ 部屋の真ん中で頭で考えていると後ろからいきなり・・・ 「おはよう、カケル君!」と明るい声 振り返ると黒髪の美女が立っている こっちが驚いているのを不思議そうに見てくる 「どうしたの?」 「・・・・なんでいるんですか?」 「休みだから?」 「全くもって答えになっていません・・・」 夜久さんだ・・・ おかげで完全に目が覚めた、頭は更...
  • People WHO SAVES MEN(PSM)第二話
    350 :PMS:2010/07/05(月) 19 11 15 ID rEjGZ9sx 俺は今待ち合わせ場所にいる。これから人はデートとか言う事をする。相手は優だ。優は外見は女子に見えるし中身もMである。 でも所詮は男である。他人から見たら羨ましく見えるのだろう。(普通に出歩いていることについて)。 でも俺的にはホモに見られるのではないかと恐ろしく思っている。なぜ優とデートをする事になったかは昨日の昼休みのことであった。 教室で自分の机でクエスト内容見ていたら優が近付いてきていきなり電波みたいなことを言ってきやがった。「デートしようぜ」 この瞬間自分の耳を疑った。俺とデートだと?遊びに行くのではなく? 「誰がお前とデートするんだ?」 「雪と」こいつ笑顔で言いやがったよ。頭のねじ100本飛んだのか?そう思ってしまった。 「嫌だ!なぜいきなりお前とデートせなければいけない。それに...
  • 白髪女とちっさい女 第4話
    590 名前:白髪女とちっさい女 第4話 ◆gnQKrmKMl.[sage] 投稿日:2012/06/09(土) 14 40 24 ID 4wO9i5Cc [4/10] 学園祭で何をするか決まってからの3週間はすぐに流れた。 結局の所卵かけご飯じゃなく丼屋をすることになってのだ。 それからは研究、研究と毎日学校から帰ると研究と言うなの料理に付き合わされた。それこそ遊ぶ時間がないほどに。 特にやる気があるのは禊で毎日僕を誘いに来た。 まず授業が終わるとすぐに僕の席に来て僕を捕まえる。 そのあとはスーパーに行って食材を購入し、僕の家に直行するのだ。 そしてそれからは料理に試行錯誤して、完成品がその日の晩ご飯になる。 食後は禊とゲームしたりして過ごすのだ。(禊はゲームしかしないのだが・・・) だから僕には遊びに行く時間なんてないのだ。 余りにも休みがないので 「何でこんなに熱心に誘いにくるんだ?...
  • ふたり第6話
    178 名前:ふたり第6話 ◆Unk9Ig/2Aw[sage] 投稿日:2012/11/21(水) 09 29 29 ID GXhdRRJA [2/4] 第6話 日曜日の朝。 俺は目覚めと共に激しい頭痛を感じ取った。体全体もだるいし、寒気もする。 立ち上がろうとするとひどい立ちくらみがして、視界もなにやらぐにゃりとしていてうまく歩けない。もしや・・・と思って体温計で熱を計ってみる。 ふらふらと定まらない視線がかろうじて体温計の数値を認識した。 「38度7分」 この表示を見た瞬間俺はぶっ倒れた。 昨日の疲れがどっと出たからなのだろうか・・・。 姉は今日、朝から大学へ行くと言っていたから恐らく家にはいない。 親父も日曜だというのに仕事へ出かけてしまったようだ。仕方なしに俺はとりあえず着替えることにした。 汗びっしょりの服を脱ぎ捨て、新たな寝間着に着替えたところでさらなる頭痛と悪寒が襲っ...
  • かずなりくんかんさつにっき
    460 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 19 43 ID nWopuHto [2/14] 『かずなりくんかんさつにっき こんどうさくら』 かずなりくんは、私のとなりに住む男の子で、幼馴染です。 かずなりくんは私と同じ中学校の同じクラス。でもあんまり喋りません。 小学生のころはとても仲が良かったけど、中学生に上がった頃から遊ばなくなってしまいました。 でも、私はまだかずなりくんのことが好きです。 幸いなことに、私とかずなりくんのへやは向かいにあるので、窓からよく様子が見えます。 だから、最近の私は暇さえあれば、ずっとかずなりくんの部屋を眺めています。 なので、今日からかずなりくんの一日を観察・記録することにしました。 その観察結果を、不定期に記録していきたいと思います。 461 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05...
  • 狂宴高校の怪 第9話(強襲編)
    896 名前:狂宴高校の怪 第9話(強襲編)[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 21 03 33 ID 21/OMUIY [7/10] ――――――――――  俺達三人とナオは、昨日働いたから今日は自由だ。やったー。  しかし、昨日ちゃんと待ち合わせの場所を皆で決めたはず。コイルもシドウもナオも、まだ来ていない。 「あいつら・・・どこにいるんだ?」 「ケンゴウ君!」  メールしようと携帯を手に持った時、不意に後ろから声をかけられた。 「葉久保!・・・どうしたんだ?」  後ろにいた葉久保の顔は、焦りと不安の色が強く出ていた。 「シドウとお呼びなさい!コイル君が学校に来ていないんですよ!それどころか、昨日は家にも帰っていないそうです!」  は?コイルは先に帰ったんじゃ・・・? 「妹さんやクラスの人にも聞きましたが、誰も知らないと言っていました。今、ナオさん達も聞き込みを行...
  • わたしをはなさないで 第二話
    212 ::わたしをはなさないで 第二話:2010/12/18(土) 02 30 31 ID MSAZmxMu 「……やっと寝たか」 時計を見ると、そろそろ太陽と顔をあわせることになりそうな時間 ナツもあまり騒がなかったからイエツグたちは早々に寝ることができたが、俺はそういうわけにはいかなかった 寝て数分後に、目を覚ましたナツに話しかけられる 無視して寝ようとすればまた泣き出すのでほっとくわけにもいかない 起きたときに両親がいなくなっていたときのことを思い出したのか、寝ていても俺の左手を離そうとしなかった まあいい、これでやっと寝れるってもんだ 10時ごろになれば、腹をすかせてワンワンニャーニャーお腹すいたお腹すいた鳴きだすから、それまでは爆睡できる 今日と明日、日・月と非番にしといたのはまさに英断だったぜ んじゃ、寝る前に携帯を充電器に繋いで…...
  • シンデレラアンバー
    118 :シンデレラアンバー [sage] :2008/11/20(木) 08 55 38 ID AhhRok0B  昔々、ある所に、それはそれは可愛らしいお姫様がいました。性格はとっても無邪気で誰に対してでもにこやかに笑う女の子。その笑顔は国中の皆を明るく照らしました。お姫様は国一番の人気者になりました。  ただ、お姫様は『大切なもの』を『宝箱』に入れるという難癖を持っていたのです。  見かねた王様はお姫様にこう言いました。 「姫よ、なぜ森のお友達を殺してしまうのだい?」 「私がいつ、お友達を殺したのですか?」  王様は従者を呼んで彼女の『大切なもの』を持ってこさせました。 「それじゃあ、なぜ友達を剥製にしてしまうのだい?」王様は『大切なもの』の中から一匹の子じかの剥製に指を向けました。 「私たちが永遠に仲良しになるための方法です。私も剥製になりたいのですが、お姫様として...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part8埋めネタ①
    622 :うめネタ [sage] :2007/08/07(火) 23 43 39 ID du6FDjhP  最近姉がべとべと近づいてきて困っている。  以前から姉は俺に対してスキンシップ過剰だったが、今はそれがより酷くなっている。  姉がよりおかしくなった、と俺が気づいたのは、ある朝のことだ。  朝起きたら、姉がベッドの前でナニをしていた。  しかし、自分の手を使っていたり、道具を使っていたわけではなかった。  眠っていた俺の右手を使ってナニをしていたのだ。  俺は高校3年生、18歳。  姉はニートというかフリーターというか家事手伝いというか、そんな感じの社会的地位にいる19歳。  学校の友人たちはすでに性の初体験を済ませている奴がいるが、俺はまだ経験していない。  それ以前に、彼女すらできたことがない。  仲のいい女友達は何人もいる...
  • 悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」
    81 :悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/11(火) 00 12 07 ID IM8wuOZh 僕の名前は相田洋介。双葉宮(ふたばのみや)商事に勤める26歳のサラリーマン。周囲からは出世株として期待されている…らしい。 そんな僕は今日人生最高の瞬間を迎えようとしていた。最愛の人「井上彩子」と結婚する。 控室で見たウェディングドレス姿の彩子はいつもに増して可愛かった。そんな彼女と結婚できるなんて僕はなんて幸せ者なんだろうか。 思い返せば彼女と出会ってからは本当にいろんな事があった。 初めて出会ったのは大学2回生で20歳の時に初めて行った合コン。記憶が正しいなら同じ学部の時田に誘われたはずだ。 「お前流石に20年女居ないのはマズイって」とか「頼む!数合わせでいいんだ!」とか言われたんだっけかな。 受ける理由がないから適当な返事で...
  • 野獣とアングレカム第3話
    204 名前:野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] 投稿日:2008/07/25(金) 12 43 37 ID 0Dg+H06n                     第3話  憐 炎 【高校時代2学年/昂四郎自宅/AM7;00】 制服のネクタイを絞めながら、携帯の充電を完了した携帯を手に取り電源を入れる。 メールセンターに問い合わせをすると、メールが更に20件も着ていた。 『月咲・・・まとめて送るか、俺が返事送ってからすればいいのに。・・あ~・・新しい携帯とか・・んなバカな・・・』 呟くとあまりのメールの多さに月咲のミスや携帯電話の故障などでは無いと確信した。 寝起きの気だるさと電車通学の面倒さ、月咲の行動に疑問が重なって、朝から憂鬱になる。 とにかく、学校に行こう。今日は月咲が俺に弁当を作ってくれるんだから、良い日になるに違いないだろう。 メールの事はまた聞...
  • キモオタと彼女第二話
    214 :キモオタと彼女:2010/02/26(金) 23 36 38 ID RUPI98Ug オゥフ、やっと家に帰ってこれたでござる。 このボロいアパート(2LDK)が拙者の家でござる。 ガチャ、パタン。 オッフゥ、疲れたでござるなぁ。 朝比奈さんは、周りの方々に対しては優しい方でござるが、拙者だけにはとても辛くあたるので、酷いでござる。 しかし、拙者の見た目や性格はどうも人を苛立たせる性格でござる。 グフゥ。 しかし、昔の事を思い出すと今までイジメられぱなっしの人生でござるなぁ。 ウッフゥ。 中学、高校のイジメは耐えきったでござるが、大学では、拙者の存在は周りからは無かったことにされたのが辛かったでござる。 拙者の家庭は、決して裕福ではなかったので、両親の為にも頑張りたかったでござるが・・・ 無理でござった。 大学を中退してから、すぐに仕事を必死で探し、今の職場に...
  • 高嶺の花と放課後 第14話『スグリ』
    716: 高嶺の花と放課後 第14話『スグリ』 :2020/04/12(日) 13 25 40 ID PT2Ypp.E 高校2年 11月上旬 誰よりも早く学校に来る。 誰よりも早く教室に入る。 誰よりも早く入った教室で本を読む。 以前から繰り返していた特に意味を持たなかった習慣は、今や他人から悪意を受け取らないための防衛策となっていた。 授業と授業の間も、本を読む。 周りの声を無視することが、今僕にできる唯一の心の救済だった。 けれど流石に昼休みになれば、1人の無視できない存在がこちらへ向かってくる。 「遍。今日もお弁当作ってきたから一緒に食べよ?」 「…うん」 この瞬間だけは、周りの声も視線も無視できない。 嫌なものを見る目で僕を見る。 ふたりきりになりたいと、彼女は屋上へ行くことを望む。 ...
  • シスターズ!!2話:新しい日常。
    489 :シスターズ!!2話:新しい日常。:2010/12/31(金) 14 27 16 ID 8kNkUDgq 「今日はここまで。話についていけない奴は予習をやっとけよ」 国語の教師が教科書を閉じる。 ・・・ここの高校は生徒を良い進路に導く気が無いのか? 今、教師が持って行った教科書(自称)は少女漫画だったぞ? 放課に入るとすぐにクラスメートの殆どが九条さんを囲んで質問をしている。 可愛らしい笑みを浮かべながらポニーテールを揺らす姿は中々愛らしい。 こういう時、いつも下ネタ関係の質問を出して女子に軽蔑されるが、 一部のムッツリに大好評の良人は九条さんを見ようともしない。 「孝康は行かないのか?」 「少し気になることがあるからな・・・」 久しぶりってことは会ったことあるのか? 思い出さないと九条さんに悪い気がするので、まだ話しかけてはいない。 九条さんもこっちを...
  • 実験的作品第五話
    565 :実験的作品 [sage] :2007/06/25(月) 22 58 29 ID 0J8+YbRQ がちゃり ドアを開け、家の中に入るといい匂いが漂ってくる。 「ただいま。を!いい匂いだね。今日はカレーライスかぁ。」 とんとんとん 台所で玉葱を包丁で切っている千鶴さんの後姿が目に入る。 「あ、お帰り~♪」 いつもと変わらない微笑で俺に振り返ると、再び包丁をリズミカルに動かし始めた。 「もうすぐご飯できるから、テレビでも観て待っててね。」 微かに聞こえる鼻歌と、綺麗に片付けられ、掃除されている室内。 いつもと変わらない千鶴さんの様子に先ほどコーネリアさんから聞いた話が本当だったのかと思ってしまう。 よし、シミュレーションをしてみよう。 俺が千鶴さんだとして、いきなり「ごめんなさい」と謝る俺。 『なんのことですか?』と千鶴さん。まぁ、そうなるわな。 「前に...
  • 嫉妬束縛夫とヤンデレ妻康子
    528 名前:嫉妬束縛夫とヤンデレ妻康子[sage] 投稿日:2011/05/28(土) 00 50 29.31 ID 1UFH3xZe [1/7] 「ねぇ‥あなた」 「駄目と言ったら駄目だ!」 「でも‥生活の事を考えたら‥‥」 「金の事は俺が考える」  妻と結婚して五年が過ぎる。  職場結婚だが、当時はブサ駄目男が美人の有能社長秘書をゲットしたということで、世紀のミスマッチと言われたものだ。  そしてバブル期が過ぎ平成不況‥会社の業績が悪化し給料やボーナスが激減して家計を圧迫している。  本来なら俺の数倍は仕事が出来る妻が職場復帰した方が生活は楽になるだろう。  何せ業績が悪化した未だに社長から妻康子の復帰を促されているくらいだからだ。   ただ俺が頑なに妻の職場復帰を拒んでいる。それどころか、妻康子の外出さえ制限をしたり、世間一般でいうと俺は束縛我が儘夫と言われてもしょうがないだろう...
  • 迷い蛾の詩 【第伍部・妖変化】
    258 :迷い蛾の詩 【第五部・妖変化】  ◆AJg91T1vXs :2010/09/19(日) 18 47 34 ID YGAbCuqa  試験の当日というものは、誰しも嫌な気分になるものである。  できれば、今日は学校に行きたくない。  そんな気持ちに駆られるものの、結局は行かざるを得ないという現状。  この日本において、多くの中高生が感じていることだろう。  だが、そんな中にも、真面目に試験を受けようと考えている者は存在する。  そういった者は、試験当日の朝早くから、何の躊躇いもなく学校に来ているというのが相場である。  それこそ、不安な顔一つせずに、どこか自身に溢れた表情で。  その日、繭香はいつもより早く学校へと向かった。  今日は定期試験の最終日。  これが終われば、後は夏休みを待つだけとなる。  試験の日はいつ...
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