ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「名物桜で待ち合わせ 第二話」で検索した結果

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  • 名物桜で待ち合わせ 第二話
    653 :名物桜で待ち合わせ 第二話:2011/08/26(金) 11 03 27 ID roUK2mpo 「おはようございます・・・。」  二日酔いの頭と戦いながら、一樹は会社に出社した。頭に響く鈍痛は、自然に彼のテンションを低くしていた。  自分の席についてからも、頭痛がいつまでも頭に響いて止もうとしない。 「新人くーん!」 バフッ! 「うわぁ!」  不意に一樹の頭が弾力のある感触で包まれた! 「どうしたんだい?朝から顔が暗いよ新人君!」  後ろから、愛が一樹に抱きついていた。頭の上には、愛自慢の一つである大きな胸が乗っかっていた。ちょっとだけ頭痛が楽になった気がする。 「新人君には暗い顔は似合わないよ。ほら笑顔笑顔!」  愛は、一樹の顔を強制的に笑顔にしようとしてきた。 「わかりましたわかりました!頭に響くからやめてください!」 ...
  • 名物桜で待ち合わせ
    名物桜で待ち合わせ 序章 名物桜で待ち合わせ 第二話 名物桜で待ち合わせ 第三話 名物桜で待ち合わせ 第四話 名物桜で待ち合わせ 第五話 名物桜で待ち合わせ 最終話
  • 長編SS
    ...I01f5myU氏 名物桜で待ち合わせ(完結) 風見 ◆uXa/.w6006氏 アイアムアシューター ◆WiyiZjw89g氏 白髪女とちっさい女 やーのー  ◆/wP4qp.wQQ氏 サイエンティストの危険な研究(完結) 風見 ◆uXa/.w6006氏 『いかにして彼らは鬼畜へと変貌したのか』 にゅむる前 ◆BbPDbxa6nE氏 依存型ヤンデレの恐怖(完結) オウル ◆a5x/bmmruE氏 変歴伝 ◆AW8HpW0FVA氏 初めから ◆efIDHOaDhc氏 5月87日 星屑ディペンデンス ◆TvNZI.MfJE氏 『嘘と秘密』 ◆CxSWttTq0c氏 ツイノソラ(完結) ◆wERQ.Uf7ik氏 フェイクファー ミカンズ ◆4Id2d7jq2k氏 嘘と真実(完結) ◆Uw02HM2doE氏 殺人日和のバレンタインデー ◆lSx6T.AFVo氏 ヤンデレ☆レモン Homefr...
  • 合わせ鏡第二話
    29 :合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] :2007/12/05(水) 22 01 43 ID bpwQF8ee 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、やっぱり私。 「水樹!」 「瑞希!」 胸が熱いものでいっぱいになって、はじけた。頬を涙が滑り落ちる。 そう、3歳まで、私たちはいつだって一緒だった。半身だった。 瑞希も私を見て、しゃくりあげて泣いている。ゆっくり、二人とも同じタイミングで近づき、 しっかりと抱き合う。 「瑞希、瑞希、瑞希…」 「水樹、水樹、水樹…」 こーたのこともあり、母親は高崎家との繋がりを完全に絶っていた。 高崎家も、祖母が蛇蝎の如く母親を嫌っていたため、出て行った私達を完全に無視していた。 瑞...
  • わたしをはなさないで 第二話
    212 ::わたしをはなさないで 第二話:2010/12/18(土) 02 30 31 ID MSAZmxMu 「……やっと寝たか」 時計を見ると、そろそろ太陽と顔をあわせることになりそうな時間 ナツもあまり騒がなかったからイエツグたちは早々に寝ることができたが、俺はそういうわけにはいかなかった 寝て数分後に、目を覚ましたナツに話しかけられる 無視して寝ようとすればまた泣き出すのでほっとくわけにもいかない 起きたときに両親がいなくなっていたときのことを思い出したのか、寝ていても俺の左手を離そうとしなかった まあいい、これでやっと寝れるってもんだ 10時ごろになれば、腹をすかせてワンワンニャーニャーお腹すいたお腹すいた鳴きだすから、それまでは爆睡できる 今日と明日、日・月と非番にしといたのはまさに英断だったぜ んじゃ、寝る前に携帯を充電器に繋いで…...
  • 合わせ鏡
    合わせ鏡第一話 合わせ鏡第二話 合わせ鏡第三話A 合わせ鏡第四話A 合わせ鏡第五話A 合わせ鏡第六話A 合わせ鏡第七話A 合わせ鏡・エピローグA
  • ウェハース 第二話
    813 :ウェハース第二話 ◆Nwuh.X9sWk :2010/09/11(土) 21 26 28 ID jXR79SdM あの衝撃の告白から一週間。 僕は藤松さんと登校を四回、下校を三回共にした。 彼女は見れば見るほど魅力的で、話せば話すほど不可思議な存在だった。 まず、待ち合わせは必ず破られる。これは約束の時間に遅れるとか、場所に来ないとかそういうのじゃない。 忘れっぽいとかいうそんな野暮な話でもない。 必ず約束の場所へ僕が向かう前にわざわざ向こうから出向いて来る。 本人曰く待ち切れなかったらしいが、少し怪しい。 他にも付き合い始めてからは外出の時によく彼女と遭遇するようになり、買い物や散歩を一緒にするようになった。 その時の彼女はとても楽しそうで僕としても嬉しいが、よくよく考えてみると、少し怖いというのが僕の本音だ。 外出...
  • 題名の無い長編その十八第二話
    541 名前:題名の無い長編その十八第二話[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 00 55 46.64 ID QaLYyO/U [2/9]    四限の終わりを告げる鐘が鳴った。 先日のやりとりを思い出し、溜息を吐く。 水を飲んだ後、逃げるように帰る俺に紗耶は、 「明後日、屋上で待ってますから」と寂しげな顔をして言っていた。 約束をした訳ではないが、行かなければ人として最低である。  気重ながらも立ちあがり、屋上へ行こうとすると、 振られ仲間のうちの一人、飯島啓太が近づいてきた。 啓太は、小柄で生意気そうな顔をしているが、 愛嬌があり、どこか憎めない奴だ。 542 名前:題名の無い長編その十八第二話[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 00 59 07.59 ID QaLYyO/U [3/9] 「あれ、今日は一緒に飯を食わないのか?」 「すまんな、他の奴と屋...
  • ニーベルンゲンの歌 第二話
    353 :ニーベルンゲンの歌 第二話 [sage] :2009/12/21(月) 22 53 06 ID 1qdVa67T 翌日。 急設避難所で一夜を過ごした生はもう一度、瓦礫の山と化した我が家の前にいた。 あの時、無我夢中で戦った所為で母の腕はどこかへ消えてしまった。 恐らく両親は生きてはいない。そして妹も…多分、瓦礫の下敷きだろう。 あの三機のロボットの部品は昨夜の内に撤去された。自衛隊まで出張っていた。 しかし行動が迅速すぎる。この近くに自衛隊の駐屯地は無いにも関わらず、ジークフリートを降りて数分で駆けつけてきた。 もしかしたら、これは予測されていた事態なのかもしれない。それを隠蔽して… 「生…?」 突然名前を呼ばれた生は声のした方を向いた。 「可奈?」 声の主は、俗に言う幼馴染という関係にある葛城可奈(かつらぎ かな)だ。避難所では見かけなかったがどうやら無...
  • 第二話「見えない糸」
    559 名前:第二話「見えない糸」  ◆Thmxzr/sD.HF [] 投稿日:2010/08/20(金) 18 49 28 ID byUvzcKP [2/19] 窓の外はすっかり夜の帳が下りていた。 見えるのは街灯に照らされた駐車場と、その先に見える暗い森ばかり。 そんな景色の見える窓際のベッドに少年は居た。 ここは郊外に建つ病院、手旛南病院の四人部屋である。 カーテンに囲まれたベッドの上で少年はただ記憶を反芻する。 ――数時間前。 少年が目を覚ました時、そこにあの夜に出会った少女が居た。 顔を覗き込む少女と目を合わせたのは、 ほんの僅かの出来事だっただろう。 そしてまた、少女はあの夜と同じように驚いた顔をして、 額を撫でていた手を引っ込め、すぐに駆けだしていった。 少年は頭がはっきりしないまま、それをただぼんやりと見送った。 自分が居たのはベッドの上。 周辺を見回しても目に映る...
  • 変歴伝
    変歴伝 第一話『路傍の花』 変歴伝 第二話『隣の花』 変歴伝 第三話『高嶺の野花』 変歴伝 第四話『会に合わぬ雑花』 変歴伝 第五話『悪土の酸橘、良土にて甘橘となる』
  • 白髪女とちっさい女 第二話
    803 名前:白髪女とちっさい女 第二話  ◆/wP4qp.wQQ[] 投稿日:2011/09/11(日) 06 17 32 ID 3N983kd6 [2/7] このゲーセンの隣は喫茶店だ。 名前は「フランク」と言って、マスターがフランクなひげを生やして居るからだそうで、ネーミングセンスのなさを感じさせる。 それがいいと僕は思うのだが後の二人には 「「何言ってんの?」」と声を合わせて言われる。 僕たちはゲーセンの帰りに時々寄って雑談したり、晩御飯を食べたりして利用しているのだ。 そこは学生割引を行っていて学生がたくさん集まる喫茶店で巷では噂になる位の人気店だ。 禊は多分そこに行って、僕を尋問するらしい。 禊がフランクの扉を開けて入ると 「いらっしゃいませ。」と聞いたことのないハスキーな声が聞こえきた。 あれ?マスターはもっと渋い声の持ち主のはずなのだがと声の持ち主を見て見ると目をギョッと見...
  • 『彼女にNOと言わせる方法』
    『彼女にNOと言わせる方法』 第一話 『彼女にNOと言わせる方法』 第二話 『彼女にNOと言わせる方法』 番外編『元旦、或いは新たな恋心』(前編) 『彼女にNOと言わせる方法』 番外編『元旦、或いは新たな恋心』(中編) 『彼女にNOと言わせる方法』 番外編『元旦の憂鬱、或いは新たな恋心』(後編 1/2) 『彼女にNOと言わせる方法』 番外編『元旦の憂鬱、或いは新たな恋心』(後編 2/2) 『彼女にNOと言わせる方法』 第三話 『彼女にNOと言わせる方法』 第四話 『彼女にNOと言わせる方法』 第五話 『彼女にNOと言わせる方法』 第六話 『彼女にNOと言わせる方法』 番外編『エロスとブリ大根と幼馴染みと』(前編) 『彼女にNOと言わせる方法』 第七話
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第二話
    73 : ラ・フェ・アンサングランテ 【第二話】   ◆AJg91T1vXs :  気がつくと、既に太陽は東の空から顔を見せていた。  朝の陽ざしに照らされながら、ジャンは大きく伸びをして立ち上がる。 「っと……。  ちょっと寝過ぎたかな?」  枕元に置いた眼鏡をかけて、ジャンは時間を確かめる。  部屋にある時計を見ると、既に八時を回っていた。  慌てて着替えを済ませ、足早に食堂へ向かった。  髪に寝癖が残っていたが、そもそもジャンの髪は癖っ毛である。  多少、金髪がうねっていたところで、そこまで変な髪型にはならないだろう。  食堂の戸を開けると、既に宿の客の何人かは席に着いて食事を始めていた。  空いている椅子とテーブルを見つけ、ジャンもそこへ腰かける。  食堂に入って来たことに気づいたのか、すぐにリディがジャン...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第二話
    737 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第二話 ◆AW8HpW0FVA [sage] :2009/07/14(火) 22 39 09 ID /3ki8zyy 第二話『新しい力』 翌日、シグナムは図書館にいた。 叛乱者宣言はしたものの、シグナムの立場は非常に危うかった。 なにせ、ほとんど裸一貫で放り出されたのだから、 魔物と戦うにしても、王軍と戦うにしても、一方的に不利なのである。 こういう時こそ、情報がものを言う。 シグナムが読んでいたのは、『ファーヴニル国風土記』である。 この本には、この大陸の魔物のことが記されている。 シグナムは、まず前回戦ったスライムのページを見てみた。 『スライム ファーヴニル国にもっとも多く生息するポピュラーな魔物。 その柔軟な身体は、全ての打撃攻撃を無効にする。 さらに、吐き出す溶解液は、鋼鉄をも溶かす威力がある』 「……...
  • サイエンティストの危険な研究 第二話
    880 :サイエンティストの危険な研究 第二話:2011/10/04(火) 22 44 19 ID VBe3Oamg  俺はいつも、兄と一緒に学校に行くことになっている。それは別にいいのだが、必ず問題がついてくる。  一つは、今俺が感じている異常なまでの身内からの殺意を秘めた視線だ。  もちろん、これは妹が俺に向けているものだ。  だからといって、妹が実際に殺意を目覚めさせることはない。それはもちろん、俺の横に強力なストッパーがいるからだ。  それで当の本人は、 「どうしたんだ亮介?やけに顔が引き締まっているが。」  イケメンはこういうことに鈍感な所も重要になってくるんだろうな・・・。  学校に到着。とりあえず後ろからついてくる負の視線からは解放された。  兄と違う列の下駄箱に向かう。俺の下駄箱は遠くからでも絶対にわかる。 「・・・・・・・・・。」  臭い・・・。生ゴミ的な臭いが鼻...
  • 愛と憎しみ 第二話
    2  何かがおかしい。  香山は眼前の光景を見て、そう思った。  何て事はない、仲睦まじい親子。 そのはずなのに、何か違う気がしてならなかった。  「ママ……」  忍の胸元に顔をすり寄せる幸人。  「ふふっ……」  そんな甘えん坊な彼の頭を優しく撫でている忍。  そして、その横のベッドで眠る小さな赤ん坊……。  二人は眠る赤ん坊を見つめ、自分達の世界に入り浸っている。  彼女達は随分と睦み合っている。幸人の年齢や、忍がしばらくの病院暮らしを余儀なくされる身である事を考慮しても、これを親子のコミュニケーションと言うにはあまりにも密接し過ぎではないか。  蚊帳の外である香山は、赤ん坊の様子を見ながらそんな事を考えていた。  幸人は十二歳の男の子だ。母親にゴロゴロ甘える年齢ではない筈だ。まして、忍は義理の母で、顔を合わせるや胸に飛び込むなんて以て...
  • 忍と幸人 第二話
    749 名前:忍と幸人 第二話[sage] 投稿日:2011/03/25(金) 23 06 20.67 ID xvmloqPv [2/9] 2  真夏の日差しは少しも衰える事なく、さんさんと輝いている。ハンカチを手放せないこの陽気に殺される人も続々と出てきているのもあって、テレビでは水分補給を忘れない様にと、しつこく訴えている。  それに習って、外出時には何時も何かしらのボトル飲料を買う様にしたのだが、汗を流しては一口、また流れては一口と飲むので、消費するペースが早い。  水分の摂取量に比例して汗の量も増す。シャツが汗でシッポリ濡れてしまい、透けないかと心配になる。  そうこうしている内に飲み干してしまった。最後の一口だった。買って間もなく飲み切ってしまった。  空になった容器を手近なゴミ箱に捨てる。自販機は無いかと目がうろついてしまう。後戻りはしたくない。  先週、何だかんだで結局買えな...
  • 変歴伝 第二話『隣の花』
    283 :変歴伝 第二話『隣の花』 ◆AW8HpW0FVA:2011/11/01(火) 19 08 10 ID DDgKlF9I 都では最近、血生臭い怪事件が続出している。 それは突如として現れ、暴風の如く人を殺していくのである。 漆黒の衣を身に纏い、白い面で顔を隠し、長髪をなびかせる殺人鬼は、 鉞で首ばかりを斬り裂いていくので、いつしか、刑天、と呼ばれるようになった。 しかし、道往く人々はこの刑天を恐れなかった。襲うのが、決まってごろつきだったからである。 検非違使が見向きもしないようなごろつき達の跳梁を、この刑天が解決してくれるのだ。 善良な人々は刑天に喝采を送り、ごろつき達は恐れ戦いた。 「刑天様だ、刑天様が降臨なさったぞ!」 白昼の都のとある一角に人だかりが出来ていた。既に三つの首なし死体が地に斃れている。 「うっ……うろたえるな!相手は所詮一人。数ならこっちが勝っている!」 ご...
  • 第二話『ナイトメア・侵食』
    820 :ワイヤード 第一話 ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/10(金) 20 23 48 ID r9yyjKLi 第二話『ナイトメア・侵食』 授業が終わった瞬間、イロリは千歳の席までダッシュし、腕を掴んで千歳を連れて教室を出た。 されるがままに、男子更衣室に連れ込まれる。体育の時は男子は大体教室で着替えるため、部活の時間に使用されていない。 なぜその事情をイロリが知っていたかは不明だが、とにかく邪魔者はいない。 あのまま教室に残れば、二人はクラス全員の好奇心の的として質問攻めに会っていただろう。 「イロリ……」 「どうしたの、ちーちゃん?」 「お前なんで……」 「そんなことより、他に言うべきことがあるでしょ?」 「あ、ああ……おかえり」 「ただいま、ちーちゃん。会いたかったよ。もう十三年になるね……」 「そうか、お前が京都の学校にいって...
  • 『彼女にNOと言わせる方法』 第二話
    149 名前:命題『彼女にNOと言わせる方法』[sage] 投稿日:2013/09/02(月) 18 33 48.22 ID Zj3ld4gi [2/13]  突然だが、道路の上で干からびているミミズを想像してもらいたい。夏、特に太陽がさんさんと照りつける猛暑に見られるあの光景をだ。  誰もが一度は見たことがあるであろう、あの枯れた死骸。それを見て、誰もがこう思ったはずだ。  あいつら、阿呆じゃなかろうか。  土の中で大人しくしていればいいものを、どうして地表へと這い出て、あまつさえ焼けたコンクリートに身を投げるのか。はっきり言って、訳がわからない。気が狂っているとしか思えない奇行である。  さて、ここで疑問なのだが、何故ミミズはそのような投身自殺めいた真似をするのか。  確かに、ミミズは知能面においては他の生物に比べ著しく劣っているだろう。だが、ミミズには知性が無くとも本能があるではない...
  • 最高!キネシス事務所☆第七話
    621 :最高!キネシス事務所☆ 第七話 ◆mGG62PYCNk :2009/08/28(金) 16 20 17 ID uud5HudE 外人。少女。 盗み聞きするつもりはなかったが目に映せと言わんばかりに校門の前に立ち騒がれては聞きたくなくても耳に入る。 …そして二つのキーワードにより『台風の目』は顔見知りのあの方ではないのか、という一抹の不安が過った。 しかしよく目を凝らしてみるとあの方がよく着ている、白いワンピースが眩しいのだ。昨日とは少しフリルや袖のディティールが違うようだが。 …気分は乗らないが正否を確認するしかない。足取りが重いのがわかる。何故なら台風に突っ込まなければならないからだ。 ……そういえば女子生徒からロリコン扱いをされ侮蔑の視線を浴びせられないだろうか? 浴びなくても気まずい事に変わりはない。 自転車のスタンドを外し、正否を確認するため乗らずに付い...
  • 迷い蛾の詩 【第伍部・妖変化】
    258 :迷い蛾の詩 【第五部・妖変化】  ◆AJg91T1vXs :2010/09/19(日) 18 47 34 ID YGAbCuqa  試験の当日というものは、誰しも嫌な気分になるものである。  できれば、今日は学校に行きたくない。  そんな気持ちに駆られるものの、結局は行かざるを得ないという現状。  この日本において、多くの中高生が感じていることだろう。  だが、そんな中にも、真面目に試験を受けようと考えている者は存在する。  そういった者は、試験当日の朝早くから、何の躊躇いもなく学校に来ているというのが相場である。  それこそ、不安な顔一つせずに、どこか自身に溢れた表情で。  その日、繭香はいつもより早く学校へと向かった。  今日は定期試験の最終日。  これが終われば、後は夏休みを待つだけとなる。  試験の日はいつ...
  • 炸裂超人アルティメットマン第一話~第二話
    248 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/19(水) 02 00 10 ID lUt+bHho   炸裂超人アルティメットマン 第一話 見よ!炸裂の巨大変身  登場巨獣 超ゴム巨獣 マノーン  「ああ、寒い寒い・・・ったく、この季節はやってられないなあ本当に」  僕、東条 光一はそういって今の今まで寝ていたうすっぺらいせんべい布団を折りたたむと顔を洗い 三畳一間の部屋の隅に押し込められたちゃぶ台を引っ張り出して食事の用意を始めた。  冬のこの季節、暖房もない中で朝早起きするのはとても辛い事だと思う、しかしこうしなければいけ ないのも事実だ、などと冷蔵庫から取り出した納豆と、炊飯器から取り出した温かいご飯を食べながら思う。  モルタル張りの三畳一間、狭くてぼろい上にアスベストも使っているようなアパートの中で...
  • 煉獄 第二話
    497 :名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 23 37 04 ID lETl5Pn0 空が紅い。 私は目の前の彼の言葉を 信じられない気持ちで聞いていた。 今、彼は何と言った? 私のことを、好きだと、言わなかっただろうか? 彼は喫茶店でずっと黙っていた。 けれど滲み出る雰囲気は優しそうで、 見た目も格好良くて。 この人と付き合える人は幸せだな、 という卑下にも似た感情を私に抱かせた。 陳腐な言い方をすれば、一目惚れという奴だと思う。 そんな彼が私を好き? 不意に、私はもう一度空を見た。 変わらず空は紅かった。 それは次第に滲んで行く。 水彩画の様でとても綺麗だと思った。 感じたことのない、いや、一度だけ感じたことがある。 昔一度だけ、お母さんが私に微笑みかけてくれた時。 胸が熱くなって、鼻がツンとなっ...
  • 五月の冬 第二部 下
    684 :五月と冬 第二部 ◆gSU21FeV4Y:2011/06/07(火) 20 27 45 ID KYVdVBUQ ――――。 五月くんはタオルと着替えを持って、部屋から出た。 また顔が熱くなる。きっと赤くなっているのだろう。 悟られないよう、顔を隠すように五月くんに背を向けた。 戸のしまる音がする。きっと、五月くんはお風呂に入ったんだろう。 五月くんがお風呂に入ってる間に、頭を冷やそう……。 目を閉じて、深呼吸をする。 ばしゃばしゃとお湯の流れる音がする。 五月くんは今、体を洗っているのだろうか。 だとして、どこをどうやって洗っているの……。 また、はっとなり頭を抱える。 「だ、駄目だぁ……」 自分に幻滅する。こんな、変態じみたこと……。 聴覚を別のところに集中させよう。 そう思ったとき、目に入ったのは棚にあるCDプレイヤーだっ...
  • girls council第二話
    30 名前:girls council ◆BbPDbxa6nE[sage] 投稿日:2011/04/07(木) 21 26 18 ID 0tpXFGR6 [2/13]   第二話 自宅と言うモノは一番落ち着ける場所だ。  「結局にぃにぃはどうするのかな?」 俺の目の前には、セミロングの黒髪で、どこかおっとりとして、幼い雰囲気をまとった少女、鳴宮美帆がいた。俺の妹。俺とは一つ違いで共に宮越高校に通っている。 もぐもぐと。動く口元が可愛いし、俺への呼称、〝にぃにぃ〟とは素晴らしいな。 ……とかはともかくとして。 本当によくできた、本当に可愛い妹だ。どこに出しても恥ずかしくないくらいの。 ……どこにも出す気はないけど。  「……一応、入るよ。でも間違いなく女子生徒会の人気は落ちるだろうなぁ、俺が入ることで。篠原は何を考えているのやら」 ただいまの時刻は二十時十五分。 現在二人で夕食中。美帆が作...
  • ヤンデレ素直クール第二話
    98 :ヤンデレ素直クール:2010/02/19(金) 02 33 24 ID 0ylXbI2v 第二話 3レス消費 律の告白から一週間後の帰り道。 すでに薄暗くなりつつある通学路を律と明の二人は歩いていた。 その道すがら、明は気になっていたことを聞いてみた。 「・・・でもさ、須崎さんはなんで俺のことが好きになったの?」 何気ない一言だったが、律は明の目をじっと見つめた。 明は律の探るような目つきが苦手だ。しかし、同時に吸い寄せられてしまう。 いつも通る街角だが、律に見つめられているだけで全く違う場所に思えてきた。 「・・・??須崎さん?俺、なんかまずいこと聞いた?」 思わず尋ねると、律は目をそらすことなく微笑んで答えた。 「いいや。それよりも、君が私に率直に聞いてくれたことが嬉しいんだ。」 「後の一言は余計だったが、及第点だ。ありがとう。」 こう言って律は一息つ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part18-Page4
    801 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 00 53 41 ID 3rbgvnB7 自分の過去を誇りに思えるようになったら、さ。 802 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 03 00 30 ID j4aiOlCh 790 GJ! お幸せに!おしあわせにぃぃぃ!! すばらしい作品をありがとう! 803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 10 21 41 ID fzJ0BhlG 790 楽しかったぜ、ありがとう。 804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 13 14 09 ID uV+Syx63 326 奇妙な世界に目覚めるといいよ 805 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) ...
  • ことのはぐるま 第二十四話~逃亡~
    180 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2008/01/20(日) 10 22 00 ID Czr6Onq7 第二十四話~逃亡~ 「さあ、雄志様。参りましょう」  かなこさんが一歩詰めてきて、手を差し出した。  手を取ってくれ、ということか? 「どこ、に……」 「もう一度、共に私の屋敷に来てくださいませ。そこに、殺されるにふさわしい場所を用意してありますわ」  自分の家に殺される場所の用意を済ませてから、ここにやってきたのか?  死の覚悟は既に済ませているということなんだろう。でも、どうしてかなこさんは普段と変わらないんだ。  少しも恐れを見せず、堂々として、澄ました顔でいられるなんて。  かなこさんは死すら恐れないというのか?   俺を――たった今殺してくれと自ら頼んだ人間を、自分の死地へと連れて行こうとしている...
  • ケン君、危機一髪
    284 :ケン君、危機一髪 [sage] :2009/06/08(月) 19 29 44 ID qYPOnSYP 身を清めた後、帯を締めなおす。 朝の道場で鍛錬をするためだ。 道場の戸開くと、僕よりも早く冷えた道場の木張りの床に正座して待つ人の影があった。 「遅かったわね」 静かな声が、床と同じくらいの冷たさで伝わる。 長い髪を後ろでまとめて、袴姿が栄えるほどの気品さを持ち合わせている美女。 この道場の師範代、和美さんだ。 「組み手、お願いできるかしら?」 「は、はい!」 「あ、でも……、まずは柔軟から始めないといけないね」 ニッコリと彼女は微笑んでから、正座を崩した。 そのままゆっくりと立ち上がり、僕の方へゆっくりと足取りで彼女は言った。 「さぁ、始めましょうか?賢君」 「押忍、お願いします、師範代」 そういうと、彼女は僕の額をピンッといった感じで指で弾いた...
  • 上書き第4話
    728 :上書き第4話 ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/02/12(月) 19 53 37 ID laI97l2T マズイ、絶対にマズイ! まだ女子トイレ内にいる俺を見ながら固まっている島村。 状況を理解し切れていないのか、微動だにしない体に反し目がきょろきょろとしている。 それがせめてもの救いだった、この場で悲鳴でもあげられようものならその瞬間俺の高校生活は幕を閉じる。 軽蔑の眼差しを常に受けながら無視され続け、友達も思い出もないまま俺の青春が終わる。 そんな情景を思い浮かべて思わず身震いしてしまう。 絶対にそれだけは免れなければならない、俺はその一心で島村の左腕を掴む、加奈によって上書きされた右腕で。 痛みは先程より若干増しているが、それどころではない。 「えっ!?」 一瞬周りに誰もいない事を確認すると、驚く島村と顔を合わせないように前を向き、俺...
  • 高嶺の花と放課後プロローグ『アネモネ』
    702: 高嶺の花と放課後プロローグ『アネモネ』 :2020/03/31(火) 14 47 03 ID eeQ7Fw8c 「以前から好きでした!付き合ってください!」 一体いつから私の事が好きだったの?具体的に言ってみなよ 「絶対に幸せにしてみせます!だから僕と付き合ってください!」 私の幸せが何だか分かっていっているの? 「高嶺さんは可愛いのはもちろんなんだけど、周りに気を配れて優しくて、その上明るい人で、高嶺さんのそういうところに惹かれました!俺とお付き合いしてくれませんか?」 気を配れて明るい人なんて他にもいるじゃない、何でその人じゃないの? 分かっている。 どうせ私の顔なんでしょ。 だから嫌いだ。 顔しか見てない薄っぺらい男達も。 『高嶺の花』と呼ばれるこの名前も容姿も。 全部嫌いだ。 ...
  • 題名のない長編その七第二話
    第二話  そんなこんなで朝の喧騒から一転。授業は実に退屈なものである。  というのも全然分からないからだ。  別に俺の頭が悪いわけではない。ただ俺の頭は数学や物理や化学を解けるような構造をしていないだけだ。  ならばなぜ理数系を選んだ、とよく先生に怒られるが理由が俺にも思いつかなかった。  何故か理数系を選ばなければいけないような気がしたのだ。不思議な気分だ。  ……いや、確か理数系と決める前日に夢の中で啓示を受けたのではなかっただろうか。  たしかこんな感じだ。  あなたは理数系にいくー!理数系にいくのー!だんだん理数系に行きたくなるのー!楊は理数系苦手だからきっと留年しちゃうの!そしたら私と同じ学年……にゅふひひ!理数系いくのー!理数系いくのー!  ……ん?何かおかしいような気がする。何がおかしいんだか分らないが、何かおかしいような気がする。  何か……オカシクナイデス。全...
  • ことのはぐるま 第二十六話~令嬢と地下室で~
    554 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2008/03/28(金) 00 10 45 ID RF+iNqTl 第二十六話~令嬢と地下室で~ 「遠山様。どうぞ、中へお入りください」  室田さんの手によって、ドアが開いていく。  開ける前に自分の身分がそうするのにふさわしいのかと省みたくなるほど、重厚な扉だ。  今来ている場所はかなこさんの住む菊川邸。  三度目となる今回は望んでここにやってきた。俺がそうしてくれ、とかなこさんに頼んだのだ。  怪我をした華を助けるために。  バスの中で華を気絶させたのは、その後の会話を聞かせないため。  華も一緒に来たら邪魔になるから降ろして欲しい、と言って頼んだ。もし聞いたら、あいつは拒むに違いない。  それに、あのままにしておいたら、またかなこさんへ挑みにいっていただろう。 ...
  • ヤンオレの娘さん 第二回戦 はーと・ぶれいかー
    269 :ヤンオレの娘さん 第二回戦 はーと・ぶれいかー  ◆3hOWRho8lI:2011/07/16(土) 20 37 01 ID MiGcIaww  「胴…!」  パァン、という高らかな打ち込みの音と主に、彼の体に防具を通り越して体を分断されるような衝撃が走る。  彼―――夜照学園中等部の剣道部副部長を務めるその少年は、左胴を押さえながら膝を付き、対戦相手を見上げた。  対戦相手―――副部長にとってかつての先輩であり、現在は夜照学園高等部の方の剣道部に所属する少女、緋月二日は横の審判役を見る。  「…一本」  「声が小さい…!」  「…一本!」  二日の鋭い声に、審判役の少女は一息遅れながらも、ほんの少しだけ声を大きくして言った。  もっとも、ここは緋月家の敷地内にあるスペース。  副部長と二日、それに審判役の少女がいるだけなのだから、実のところ形式にこだわる理由はあまりない。  そ...
  • ことのはぐるま 第二話~天野香織との日常~
    328 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/05(月) 18 05 42 ID VgLGiMfZ 第二話~天野香織との日常~  朝食を済ませてバイト先へ向かうため玄関を開けると、冬らしい冷え込んだ空気が 襲い掛かってきた。  アパートの鍵を閉めて自転車に乗って出発。  風はほとんど吹いていないが、今日ぐらい冷えていれば手袋をしていても指先が冷える。 「冬はいつもこれぐらい冷えてればいいのになぁ・・・・・・」  冬は好きだ。他の季節と違い寒さが身を引き締まらせてくれるし、 なにより生きているという実感がある。  最近の自堕落な生活ではこういった刺激がないとすぐに退屈になってしまう。  自堕落な生活の一番の敵は退屈だ。  ・・・・・・いや、人生における最大の敵が退屈なのだろう。  退屈は人間を磨耗させる。  退屈だから夫婦喧嘩を...
  • 題名のない長編その七第十二話
    第十二話 「そんなこんなで放課後だよ!」 「だから誰に言ってるんだ?」  騒ぐ太めの友人1を尻目に、鞄に物を詰め込んでいく。  思ったよりも相手は狡猾な連中なのか、人目があるところでは俺に手出しはしないようだ。  その判断は間違っていない。後ろめたいことをするならばあくまでも陰でやらなければ意味がない。  謹慎がとけて一週間。初日の手紙以降敵意というのは目立って表れていない。  ただ気になるのが、教室にいる人間が少しずつ減っていることだった。  3人の女子。顔も名前も覚えていないが、ここ最近ずっと休んでいる。  なぜ気になるかを問われれば困ってしまうが、俺への敵意と関係があるのではと勘ぐってしまう。  椎名も休みとなれば一緒に帰る人間もいない。バイトも今日は入れていない。  ならば一日中修練出来るわけだが、それよりも気になることがあった。  それは例の色男……名前は……桂五郎だっけ...
  • 第十二話『きみの散歩道・憫笑』
    330 :ワイヤード 十二話 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/25(土) 19 41 44 ID BCBiq9CW 第十二話『きみの散歩道・憫笑』 ひたすら歩く千歳の後ろを、イロリがてくてくとついていく。今の千歳の気分はドラクエの勇者だ。 いや、カモの親か。 どちらにせよ、後ろにいる奴が可愛くてほほえましくて仕方が無い。 「なつかしいね」 イロリが口を開いた。 「ああ、昔はお前と結構遊んだな。ここでさ」 商店街。 ある程度の活気と、ある程度の落ち着きがある街並み。 現代的ではない。ノスタルジックな光景。 昔のままだった。 「走り回って、八百屋さんに怒られたっけ」 「ジャッキーチェンの真似とかしてな。思えばあの頃は馬鹿ばっかしてたな」 「ジャッキーかっこいいし面白いしね。たぶん、男の人の中ではちーちゃんの次くらいに好き」 「なんだ...
  • ツイノソラ4話
    444 名前:ツイノソラ4話 ◆wERQ.Uf7ik[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 00 43 22 ID CUtNslec [3/9]  ワンボックスカーの後部座席では、ケイがこちらにおしりを突き出した姿勢で膣から精液を垂れ流し、失神している。  全身を赤く染め、時々打たれたようにびくっと震える。  乾いた布で手早くケイの身体を拭き上げ、後始末をしてから僕も眠る。  二人一緒に眠るのは、いつ以来だろうか。  …  ……  ………  …………  目を覚ますと時計の針は午前八時を指そうとしていた。  僕の胸に顔を埋めるようにして眠るケイの髪を一つ撫で、締め切ったシャッターの方に視線を向けると、隙間から日光が 射し込むのが見えた。  少し、寝過ごしてしまった。 「ケイ、朝だよ。もう起きて……?」 「んん…」...
  • ウェハース第十二話
    423 :ウェハース十二話 ◆Nwuh.X9sWk:2011/05/14(土) 02 01 01 ID jAUgBx.o 陰性。 少し残念に感じる結果だった。 残念に……、思った。 子供さえ出来てしまえば彼を独占出来ると思ったから? 彼が私だけを心の中に置いてくれると思ったから? なぜ私はこんなにも彼に執着するのだろう。 愛されたかったから? 誰からも愛される彼に特別愛されることで何かから開放されたがっているの? 彼は不思議な人だった。 ふくよかな体型と同じで角のない性格で、表情豊かで、とても臆病で。 あの顔。 私にしか見せたことないんだよね。 撮ったビデオを見るたびに、薄気味悪く笑っている自分に気が付く。 両親がいないときに暗い部屋で、私にだけ染まっていく真治を見るたびに。 快感だった。今までに深く何かに執着したことの無かった...
  • girls council第一話
    165 名前:girls council ◆BbPDbxa6nE [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 01 01 01.71 ID YsyX24qY [2/6]  「とても優しく、とても慈悲深い私だから、あなたに選択肢を用意してあげるわ」 ガチャ、と。 尻もちをついた俺の眉間に、冷たい鉄の感触が広がった。 非日常的であるが、誰もが知っているモノ。 非日常的なものであるのにもかかわらず、日常的なものだと錯覚してしまうモノ。 テレビや漫画でよく出てくる、人を殺したり脅したりするモノ。 ―――その名は拳銃。 そんなモノを、俺に向けた少女は、長い黒髪をなびかせて、潤った唇がはじけるように、選択肢を、俺に言い渡した。  「私に服従するか、それとも私たちに従属するか、あなたはどちらがいいかしら?」 …………、おいおい。  「……悪い、俺も学がある方じゃないから良く分かんないけどさ、どちら...
  • 不安なマリア 序
    648 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/08/30(日) 01 24 17 ID VBLu33dI ジョナサンの妻、マリアは元・軍人だ。 二人はデバ共和国で勃発した第二次ザンジバル独立紛争の戦場で出会った。 ジョナサンは現地でNPOとして戦場での無差別医療に携わっていた。 連日報道されるキリング・フィールドが彼の使命感を燃え上がらせたのである。 事実、命を捨てる覚悟で来た戦場だった。 しかし、「戦場」はそんな使命感を吹き飛ばすような現実を彼に見せた。 一般市民、それも子供や老人ばかりが手遅れの状態で運ばれてくる毎日。 医療と言うより最期を看取ることしかできず、彼はまさに地獄を味わっていた。 後の妻、マリア・ソネンフィルドが彼の病院に運ばれてきたのはそんな時だった。 マリアはデバの元・宗主国、ケルン連邦から派遣されてきた部隊の兵士だった。 中尉であった彼女は、部...
  • 『首吊りラプソディア』Take2
    139 :『首吊りラプソディア』Take2 [sage] :2007/01/30(火) 00 26 48 ID vVDVVog3  結局何の誤解も解けないまま、俺達は食事に向かうことになった。勘違いされたままで 向かうのは不本意だが、久し振りにカオリと食事をするというのは胸が踊る。可能ならば フミヲとサキが居ない方が良いのだが、フミヲは何が楽しいのだろうか、いつもの下品な 笑みを浮かべていて帰ろうとする様子は欠片もない。サキはサキで俺から離れようとせず、 既にお馴染みとなった無表情のまま黙って着いてくる。こいつの場合は仕事の相棒だし、 常に隣に居るのが不自然だと思われないよう、監視しなければいけないという理由で俺と 共に行動している。真面目なのは良いことだが、それのせいで人を完全に性犯罪者として 扱ってくるのは流石に疲れる。今とて近寄るだけで妊娠してしまいそうだと理不尽な理...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十二話
    232 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十二話 ◆AW8HpW0FVA :2010/07/16(金) 20 01 43 ID WbSBxrpW 第十二話『東方の小覇王』 エトナの町に凱旋した時、シグナムは町中の賞賛に包まれた。 女達を救い出しただけでなく、憎き山賊達を皆殺しにしたのだ。 町人達は溜飲が下がった思いだったのだろう。唯一の心残りとしては、火計を行なう上で、 集められた金目の物を回収する事が出来なかった事だが、その辺りは責められなかった。 とにかく、シグナムは町民達の期待に十二分に応え、町民の人身掌握は成功した。 それを実感したシグナムは、町民達に目を向け、 「喜ぶのはまだ早いです。山賊を滅ぼしたとはいえ、それはその他大勢の内の一部に過ぎません。 これから先も、この町には山賊だけでなく、群盗、海賊などがやってくるでしょう。 どうか皆さん、我こそはという人...
  • 森山家の青少年第二話
    318 :森山家の青少年:2010/06/15(火) 17 03 08 ID GLRNYcdj 「第二話」(少年編)  翌日・気温も上がってきた夏の真っ昼間。  「・・・なんで家に来るんですか?」  眉根に皺が寄る。正直意味が解らない。  目の前に嬉しそうな笑顔で対面する女性。  ついでに俺の隣でそっぽ向いている和沙はいつになく・・っていうか物凄く不機嫌になっている。    「水瀬先輩。」    「あら、迷惑だったかしら?あと、先輩はやめてね。」  「迷惑、とは言いません。ですが水瀬さんは周囲の見解というものを考えた方がいいと思います。」  「どうして?」  どうして・・って言われてもなぁ。さっきから窓の外を見ると玄関付近に見知らぬ男がうろついてるし。  アレどう見ても不審者だよな・・。他にも似たような人が2、3、4・・・  仮に俺の通っている高校の非公式...
  • 弱気な魔王と愛され姫様・第二幕 前
    108 :弱気な魔王と愛され姫様・第二幕 1:2011/01/06(木) 09 03 49 ID SXb1snoM 人間からも、一部の部下たちから白眼視されるのもすっかり慣れた 魔王は本当のことを知ってるし、三人の仲間もおそらく言わずとも分かってくれてんだろう あとは張本人であり、俺を兄の一人として慕ってくれてる姫ちゃんくらいか 事の真相は、それだけ知っていれば十分だ 幸い俺には直属の部下もいねえ。配下は全て分身であるインセクト部隊だ まったく、余計な詮索をされずにすむのはありがたい そして今日も俺は鉄火場に立つ とうに滅びた国の王に義理立てしてんのか知らんが、まったくもって無駄な戦いだ どうせ俺の体は微細な蟲の集合体。いくら剣で斬りつけられても痛くもかゆくもねぇ 仲間達が出る必要も無い 魔王城から離れた場所に出城のような砦を構えてはいるが、統率の取れていない烏合の衆ご...
  • ツイノソラ2話
    393 名前:ツイノソラ ◆wERQ.Uf7ik[sage] 投稿日:2012/05/01(火) 18 39 44 ID Bbf8rtn. [6/10] そして、夜が来る。 僕とケイは、古びた平屋の、今はもう誰も住まなくなったそこに一夜の宿を求める。 夜は……『レイス』の世界だ。 第二世代の僕には危険過ぎる。 レイス――大戦中、空が光ってから、いつからか夜の世界を跋扈するようになった、かつては人間だったものの変異体。 日光の下では生きられず、そのため日中は、光を避けた暗がりに潜んでいる。 レイスは食欲だけで生きている。僕の両親もレイスにやられた。 生きたまま、がりごりと喰われた様は、一生忘れることはないだろう。 僕とケイの二人は、廃屋でささやかな食事を済ます。 「ケイ、その緑色の虫は鍋に入れない方がいいね」 「んあっ、わかった」 日が落ち、流石のケイもピリピリと緊張している...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第十二話
    92 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第十二話】  ◆AJg91T1vXs :2011/01/06(木) 01 19 05 ID f6PLVhrx  早朝であるにも関わらず、その日、ジャンは既にテオドール伯の屋敷の前にいた。  昨日の晩にルネから頼まれたささやかな願い。  それを叶えるためである。 「お待たせしました、ジャン」  伯爵とクロードに連れられて、屋敷の中からルネが姿を現した。  いつも以上に黒いドレスに身を包み、頭にも黒い帽子を被っている。  目元は黒いレースで覆われて、その上日傘まで差していた。  太陽の下をまともに歩けないルネにとっては、これ以上にない重装備ということになる。  昨晩、ルネがジャンに頼んだこと。  それは、身体の弱い自分に同行し、一緒に街まで行って欲しいとのことだった。  別に街に出かけて何をするわけでもないのだが、なにしろ、今まで...
  • a childie第二話の2。
    579 :a childie:2011/08/19(金) 10 12 26 ID cvfXo0Hw 第2話の2。 「あら、二人とも寝てしまったの」 洗濯物の取り込みが終わったのか、 ユキカさんが二階から僕達のいる一階リビングまで下りてきた。 「公園でよく遊んでましたから。疲れたんでしょう」 僕は笑いながらそう言う。 あらあらと言いながらもう一度部屋を出て、タオルケット持ってきた。 「これをチズルに」 スケッチブックを仕舞い、 差し出された一枚のタオルケットを立ちあがって受け取る。 それで丸まっているチズルを包む。 ユキカさんはユリィから本を取り上げて、もう一枚のタオルケットを静かにかけた。 「くぅ……」 気持ちよさそうにチズルが寝息を立てる。 こちらの気が緩むような、 そんな寝息で何となく気を紛らわすように頭を撫でた。 庭に出る大きな窓からの日に当たって暖かくなった、柔らかい髪。...
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