ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「子猫の願い 第二話」で検索した結果

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  • 忍と幸人 第二話
    749 名前:忍と幸人 第二話[sage] 投稿日:2011/03/25(金) 23 06 20.67 ID xvmloqPv [2/9] 2  真夏の日差しは少しも衰える事なく、さんさんと輝いている。ハンカチを手放せないこの陽気に殺される人も続々と出てきているのもあって、テレビでは水分補給を忘れない様にと、しつこく訴えている。  それに習って、外出時には何時も何かしらのボトル飲料を買う様にしたのだが、汗を流しては一口、また流れては一口と飲むので、消費するペースが早い。  水分の摂取量に比例して汗の量も増す。シャツが汗でシッポリ濡れてしまい、透けないかと心配になる。  そうこうしている内に飲み干してしまった。最後の一口だった。買って間もなく飲み切ってしまった。  空になった容器を手近なゴミ箱に捨てる。自販機は無いかと目がうろついてしまう。後戻りはしたくない。  先週、何だかんだで結局買えな...
  • わたしをはなさないで 第二話
    212 ::わたしをはなさないで 第二話:2010/12/18(土) 02 30 31 ID MSAZmxMu 「……やっと寝たか」 時計を見ると、そろそろ太陽と顔をあわせることになりそうな時間 ナツもあまり騒がなかったからイエツグたちは早々に寝ることができたが、俺はそういうわけにはいかなかった 寝て数分後に、目を覚ましたナツに話しかけられる 無視して寝ようとすればまた泣き出すのでほっとくわけにもいかない 起きたときに両親がいなくなっていたときのことを思い出したのか、寝ていても俺の左手を離そうとしなかった まあいい、これでやっと寝れるってもんだ 10時ごろになれば、腹をすかせてワンワンニャーニャーお腹すいたお腹すいた鳴きだすから、それまでは爆睡できる 今日と明日、日・月と非番にしといたのはまさに英断だったぜ んじゃ、寝る前に携帯を充電器に繋いで…...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第二話
    73 : ラ・フェ・アンサングランテ 【第二話】   ◆AJg91T1vXs :  気がつくと、既に太陽は東の空から顔を見せていた。  朝の陽ざしに照らされながら、ジャンは大きく伸びをして立ち上がる。 「っと……。  ちょっと寝過ぎたかな?」  枕元に置いた眼鏡をかけて、ジャンは時間を確かめる。  部屋にある時計を見ると、既に八時を回っていた。  慌てて着替えを済ませ、足早に食堂へ向かった。  髪に寝癖が残っていたが、そもそもジャンの髪は癖っ毛である。  多少、金髪がうねっていたところで、そこまで変な髪型にはならないだろう。  食堂の戸を開けると、既に宿の客の何人かは席に着いて食事を始めていた。  空いている椅子とテーブルを見つけ、ジャンもそこへ腰かける。  食堂に入って来たことに気づいたのか、すぐにリディがジャン...
  • あなたのために 第二話
    617 名前:あなたのために 第二話 ◆PLalu2rSa. [sage] 投稿日:2009/05/12(火) 00 41 20 ID 93m2XEnV マサトくんと、マサキ先輩は同じクラブで出会いました。 当然ながら私もマサトくんと同じクラブに入ったのですが、そこで私たちが一番初めに打ち解けたのがマサキ先輩でした。 きっかけは簡単です。 マサトとマサキ。たった一文字違いの名前という事で二人は部内で話題になりました。 秋津マサトと若槻マサキ。 女性でマサキ、というのはなんだか珍しいです。 でも、マサキ先輩はその名前に負けないくらい変わった人でした。 黒髪の長身に、整った顔立ちに能面のような無表情を張り付けた、絶世の美人。 それが、誰が見てもマサキ先輩の外見を評した時の言葉です。 ・・・でも、中身はまるで変なのです。 どれだけ変なのかは、先ほど見て頂いた通りなのですが・・・。 その日、私たち...
  • 生き地獄じゃどいつもイカレてやがる 1
    197 :ラック ◆duFEwmuQ16 [sage] :2007/03/06(火) 00 41 24 ID DpdATVjZ        『俺の人生は素手で砂を掴むようなもんだった。あとからあとから砂はこぼれ落ちていっちまうのさ』                                ──チャールズ・スタークウェザー「Rebellion」 朧の背中に張られた写し絵を彫菊は丁寧に剥がした。男のモノとは思えぬ白磁の透明感漂う艶ましい肌──指先を這わせれば蜜蝋のように滑らかだ。 興奮と渇きに喉が灼けるように痛んだ。極上の素材だ。美しい。彫菊は陶酔の面持ちで瞳を濡れ輝かせた。 彫り師をはじめて七年近くになるが、これほど素晴らしい肌の持ち主はお目にかかったことがなかった。 皮膚に入れた下絵を彫菊はマジマジと見つめた。背中には、黒い蠍が鮮血のしたたる男女の生首を両方の鋏で持ち上...
  • 簡易掲示板/コメントログ
    ... 40 32 『子猫の願い』が盛り上がってきました!! o(`▽´)o -- (名無しさん) 2013-07-04 20 46 04 ねえ? なんで入れてくれないのかな?私はこんなにもヤンデレしりとり君の事好きなのになんで?私がガラケーだからかな?私知ってるんだよ…スマホちゃんがしりとり君の所にはいってくところを… -- (名無しさん) 2013-07-12 02 15 47 俺もガラケーだけど見れてるんだけどなあ(;´д`) ファイルシークとかぐるっぽとか使ってもらうしかないかな -- (中の人) 2013-07-12 06 47 06 ガラパゴスケイタイ族ですが、しりとりに参戦出来ましたよ? -- (片目) 2013-07-13 23 59 10 嘘だぁぁ!! -- (レナ) 2013-07-15 02 03 25 レスポンスが...
  • 連絡・要望用掲示板/コメントログ
    ... 40 32 『子猫の願い』が盛り上がってきました!! o(`▽´)o -- (名無しさん) 2013-07-04 20 46 04 ねえ? なんで入れてくれないのかな?私はこんなにもヤンデレしりとり君の事好きなのになんで?私がガラケーだからかな?私知ってるんだよ…スマホちゃんがしりとり君の所にはいってくところを… -- (名無しさん) 2013-07-12 02 15 47 俺もガラケーだけど見れてるんだけどなあ(;´д`) ファイルシークとかぐるっぽとか使ってもらうしかないかな -- (中の人) 2013-07-12 06 47 06 ガラパゴスケイタイ族ですが、しりとりに参戦出来ましたよ? -- (片目) 2013-07-13 23 59 10 嘘だぁぁ!! -- (レナ) 2013-07-15 02 03 25 レスポンスが...
  • 炸裂超人アルティメットマン第一話~第二話
    248 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/19(水) 02 00 10 ID lUt+bHho   炸裂超人アルティメットマン 第一話 見よ!炸裂の巨大変身  登場巨獣 超ゴム巨獣 マノーン  「ああ、寒い寒い・・・ったく、この季節はやってられないなあ本当に」  僕、東条 光一はそういって今の今まで寝ていたうすっぺらいせんべい布団を折りたたむと顔を洗い 三畳一間の部屋の隅に押し込められたちゃぶ台を引っ張り出して食事の用意を始めた。  冬のこの季節、暖房もない中で朝早起きするのはとても辛い事だと思う、しかしこうしなければいけ ないのも事実だ、などと冷蔵庫から取り出した納豆と、炊飯器から取り出した温かいご飯を食べながら思う。  モルタル張りの三畳一間、狭くてぼろい上にアスベストも使っているようなアパートの中で...
  • 似せ者第二話 ~偽りの兄~
    809 :似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/01/07(水) 00 36 09 ID J+afXyNs 第二話 ~偽りの兄~ 嘘も方便である。 嘘が御方便になることもある。 嘘が方便になるような状況。 これはけっして御方便でない。 「た、頼むから落ち着いてくれ!」 俺は落ち着かない口調でなんとか言った。 「兄さん?」 藤堂優奈の抱きつく手は緩まない。 とりあえず体を離して話をしないと。 そう思い、名残惜しい気持ちを抑え、彼女の体を遠ざけた。 「えーと、俺は君の兄さんじゃないんだけど…」 「え?」 「俺の名前は赤坂映太。クラスは1-C。陸上部所属。君の兄さんじゃないだろ?」 彼女がきょとんと俺の話を聞いていく。 徐々に彼女の顔から、涙も笑顔も引いていった。 どうやら勘違いを悟ってくれたようだ。 最初の自己紹介から聞いていな...
  • 不安なマリア 序
    648 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/08/30(日) 01 24 17 ID VBLu33dI ジョナサンの妻、マリアは元・軍人だ。 二人はデバ共和国で勃発した第二次ザンジバル独立紛争の戦場で出会った。 ジョナサンは現地でNPOとして戦場での無差別医療に携わっていた。 連日報道されるキリング・フィールドが彼の使命感を燃え上がらせたのである。 事実、命を捨てる覚悟で来た戦場だった。 しかし、「戦場」はそんな使命感を吹き飛ばすような現実を彼に見せた。 一般市民、それも子供や老人ばかりが手遅れの状態で運ばれてくる毎日。 医療と言うより最期を看取ることしかできず、彼はまさに地獄を味わっていた。 後の妻、マリア・ソネンフィルドが彼の病院に運ばれてきたのはそんな時だった。 マリアはデバの元・宗主国、ケルン連邦から派遣されてきた部隊の兵士だった。 中尉であった彼女は、部...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part18-Page4
    801 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 00 53 41 ID 3rbgvnB7 自分の過去を誇りに思えるようになったら、さ。 802 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 03 00 30 ID j4aiOlCh 790 GJ! お幸せに!おしあわせにぃぃぃ!! すばらしい作品をありがとう! 803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 10 21 41 ID fzJ0BhlG 790 楽しかったぜ、ありがとう。 804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) 13 14 09 ID uV+Syx63 326 奇妙な世界に目覚めるといいよ 805 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/10/10(金) ...
  • ウェハース第十二話
    423 :ウェハース十二話 ◆Nwuh.X9sWk:2011/05/14(土) 02 01 01 ID jAUgBx.o 陰性。 少し残念に感じる結果だった。 残念に……、思った。 子供さえ出来てしまえば彼を独占出来ると思ったから? 彼が私だけを心の中に置いてくれると思ったから? なぜ私はこんなにも彼に執着するのだろう。 愛されたかったから? 誰からも愛される彼に特別愛されることで何かから開放されたがっているの? 彼は不思議な人だった。 ふくよかな体型と同じで角のない性格で、表情豊かで、とても臆病で。 あの顔。 私にしか見せたことないんだよね。 撮ったビデオを見るたびに、薄気味悪く笑っている自分に気が付く。 両親がいないときに暗い部屋で、私にだけ染まっていく真治を見るたびに。 快感だった。今までに深く何かに執着したことの無かった...
  • ことのはぐるま 第二話~天野香織との日常~
    328 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/02/05(月) 18 05 42 ID VgLGiMfZ 第二話~天野香織との日常~  朝食を済ませてバイト先へ向かうため玄関を開けると、冬らしい冷え込んだ空気が 襲い掛かってきた。  アパートの鍵を閉めて自転車に乗って出発。  風はほとんど吹いていないが、今日ぐらい冷えていれば手袋をしていても指先が冷える。 「冬はいつもこれぐらい冷えてればいいのになぁ・・・・・・」  冬は好きだ。他の季節と違い寒さが身を引き締まらせてくれるし、 なにより生きているという実感がある。  最近の自堕落な生活ではこういった刺激がないとすぐに退屈になってしまう。  自堕落な生活の一番の敵は退屈だ。  ・・・・・・いや、人生における最大の敵が退屈なのだろう。  退屈は人間を磨耗させる。  退屈だから夫婦喧嘩を...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第十二話
    92 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第十二話】  ◆AJg91T1vXs :2011/01/06(木) 01 19 05 ID f6PLVhrx  早朝であるにも関わらず、その日、ジャンは既にテオドール伯の屋敷の前にいた。  昨日の晩にルネから頼まれたささやかな願い。  それを叶えるためである。 「お待たせしました、ジャン」  伯爵とクロードに連れられて、屋敷の中からルネが姿を現した。  いつも以上に黒いドレスに身を包み、頭にも黒い帽子を被っている。  目元は黒いレースで覆われて、その上日傘まで差していた。  太陽の下をまともに歩けないルネにとっては、これ以上にない重装備ということになる。  昨晩、ルネがジャンに頼んだこと。  それは、身体の弱い自分に同行し、一緒に街まで行って欲しいとのことだった。  別に街に出かけて何をするわけでもないのだが、なにしろ、今まで...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十二話
    232 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第十二話 ◆AW8HpW0FVA :2010/07/16(金) 20 01 43 ID WbSBxrpW 第十二話『東方の小覇王』 エトナの町に凱旋した時、シグナムは町中の賞賛に包まれた。 女達を救い出しただけでなく、憎き山賊達を皆殺しにしたのだ。 町人達は溜飲が下がった思いだったのだろう。唯一の心残りとしては、火計を行なう上で、 集められた金目の物を回収する事が出来なかった事だが、その辺りは責められなかった。 とにかく、シグナムは町民達の期待に十二分に応え、町民の人身掌握は成功した。 それを実感したシグナムは、町民達に目を向け、 「喜ぶのはまだ早いです。山賊を滅ぼしたとはいえ、それはその他大勢の内の一部に過ぎません。 これから先も、この町には山賊だけでなく、群盗、海賊などがやってくるでしょう。 どうか皆さん、我こそはという人...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part20-Page4
    750 名前:似せ者  ◆Tfj.6osZJM [sage] 投稿日:2009/01/03(土) 05 04 41 ID clWZ+s3E 藤堂優奈。隣のクラスの女子。 残念なことに、彼女に関する確かな情報はあまり持っていない。趣味も好みも不明。 とりあえず、外見は良い。というか、めちゃくちゃ可愛い。人気のアイドルも彼女を前にしたら裸足で逃げ出すのではないであろうか? 思わず撫でたい衝動に駆られる茶味がかかった黒髪。 完璧以上に完璧な整った顔立ち。 繊細な指や足。 唯一、胸はあまりないが、全体的に細いそのスタイルは彼女のか弱いイメージとマッチしていて、それすらも計算されているのではと思わされる。 杉下曰く、「仁衣高校三大美女」と呼ばれるうちの一人であるらしい。 余談だが、その「仁衣高校三大美女」には姉さんも入っているらしい。本人は知っているのだろうか?今度聞いてみよう。 そして彼女は独特の...
  • 炸裂超人アルティメットマン第三話~第四話
    257 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/19(水) 02 17 50 ID lUt+bHho 炸裂超人アルティメットマン 第三話 始まった!吊下壊滅作戦  登場巨獣 爆泳巨獣マッカタン 空速巨獣ジオンゴ 電波怪獣ミルワー ごろごろごろごろ…そんな感じの轟音が吊下市全体に響いていた、音の主は勿論巨獣だ カジキマグロを太らせたようなその体躯を生かしてか、はたまた誰かに操られているのか…ごろごろと転がる 巨獣は、まるで粉砕ローラーのように建物を踏み潰して行く。 だって許せないじゃないか?コイツがあのやさしい彼を苦しめられるのが…そして、眼前に広がる街の住人が 彼を苦しめいているのが。 そう、彼を守るのは私ひとりでいい、そして…彼を愛するのも私ひとりでいいに決まってるんだから。 「どうもおかしいんだよな…そう...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part19-Page2
    180 名前:天使のような悪魔たち 第2話 ◆UDPETPayJA [sage] 投稿日:2008/10/17(金) 23 25 14 ID 69OvmC0n ―――――あれ。どうしたんだ結意のやつ。なぜ立ち上がろうとしない? 「あ…あしに、ちからはいんないよぉ…ふぇぇぇん…」 ―――ああはい、そうですか。 「なんで…なんでよお…ぐすっ…立てないよぉ…飛鳥くんに……また置いてかれちゃうよぉ…」 ほんっと、しょうがないな。俺は、結意に背中を差し出した。 「ほら、乗れ。」 「…ごめんね。飛鳥くん…ごめんね。」 「謝るな。その…俺のせいなんだし。」 ―――数十分後。早くも後悔していた。 結意のやつ…さっきから人の背中ですーはーくんかくんかしやがって…恥ずかしいったらありゃしない。おかげで、人目につかないよう道を選ばざるをえなくなったじゃない か。すれ違う人はみんな怪しそうに俺たちを見ているし。…...
  • 深優は泣いた 運命の人
    850 :深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.:2011/06/26(日) 22 47 31 ID dDVHSOZE ○運命の人 ぐっすり隣で寝ていたミューに気付かれないよう、陽が昇る前に館を出て、 ルカさんに貰った運賃代で巡回馬車に乗り、第二の道場へ向かった。 うとうと眠りこんでいる内に到着、降りて目の前の建物を確認する。 おお・・・・・・これが我が新天地、新築で純陽ノ国風の造り、ああ陽ノ国万歳。 期待と不安を交錯させながら、ゆっくり門戸へ歩みだす。すると・・・・・・。 「もしかして・・・・・・南夏高弟では?」 後ろで長い髪を一本に縛った、凛とした涼しげな雰囲気の女性。 耳は長く尖り、額に何かの文様・・・・・・服装は・・・おお、門下の装い。 「あっ、はい、南夏竜史です。なぜ自分の名を?」 「あなたの纏っている気で瞬時...
  • 第十四話『存在に心奪われる時』
    773 :ワイヤード 第十四話  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2009/01/05(月) 13 32 38 ID TDyDTYz3 第十四話『存在に心奪われる時』 「(どこだ……どこから撃ってきている……)」 第二射。 千歳は即座に反応して手のひらで矢を受ける。 千歳の手のひらを貫くかと思われた矢は、逆にひしゃげて地面に落ちた。 そして、千歳は分析を終了した。 今の一撃で。矢の方向や速度、角度によって、狙撃者のいる位置を特定したのだ。 「(ありえないことだが、3000メートルほど離れた地点から撃っている。そして、恐らく高くて、俺が見える場所……)」 ――学校、だ。 「っ!?」 思考している間に、三発目が迫っていた。 「蒼天院清水拳、流転投槍!」 両手を円状に回転させて、その中心で作った空気の壁により、触れずに受け止める。 矢にこもったエネルギーを保...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part12-Page2
    201 名前:ヤンデレ臣下とヤ○チャ王[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 21 49 12 ID /z4YnT6a 「陛下、ご聖断を」 侍従長の東雲がさっきから僕を催促する。 会議に出席している連中の中で、紅一点しかも唯一20代の彼女だが 出席中のメンバーの中で一番、僕に対する視線がキツイ。 その怜悧な美貌もあいまってなおさらキツク感じる。 対する僕はそれに視線を合わせれない。 いい加減にしてくれと思う。 好き好んで皇家に生まれたわけでもないのに皆が僕に責任を押し付ける。 本当にうんざりだ。いい加減全てを放り出してコメリカにでも亡命しようか。 流石に戦争相手の国に亡命したら東雲も追いかけてはこれないだろう。 王紀3075年 70年前に始まった戦争は今では所々で戦闘を思い出したかのように始め そしてまたいつの間にか終わることを繰り返しながら未だに終わりを迎えない。 御爺様が始め...
  • にゅむぅ・にゅわふぅ・じょきん、じょきん
    346 名前:にゅむぅ・にゅわふぅ・じょきん、じょきん ◆BbPDbxa6nE[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 03 01 55 ID 5tFhSyRk [2/9] 今日は、世間一般的に言われる卒業式だった。 卒業式、なんて聞くと別れの涙や出会いへの期待をイメージするのではないだろうか。 ちなみに俺はと言うと、高校の三年間と言う学務期間を終えて、無事に合格した県外の大学への進学が待ち遠しく思えていた。つまり後者だ。…………とかいう、青春めいた事は今回の話には関係はない、事もないかもしれないが。 とにかく、今日一日の騒動の始まりは、後輩の一言であった。 卒業式が終わり、生徒たちが帰路につく中で、三年間着続けた丈の長いブレザー(一年の時に買ったのだが、予想以上に身長が伸びなかった)を一度ビシッ、とキメて、俺こと佐波礼人(さなみれいと)は、校舎を懐かしみながら歩いていた。一年、...
  • 第二十一話 ナギ編1『こころ』
    829 :ワイヤード 第二十一話 ナギ編1    ◆.DrVLAlxBI:2012/01/13(金) 12 36 29 ID WlbiZkq2 第二十一話 ナギ編1『こころ』 「ナギ、俺は――」 千歳はそこまで口に出すことが出来たが、それっきり黙りこんでしまった。ナギの肩を抱きながら、ナギの紅い瞳を見つめている。 ナギの目は伏せられ、泪の雫が浮かんでいた。今にも泣き出してしまいそうな、危うい表情をしていた。 これ以上は、ナギの心を傷つける。 千歳はその事実を悟り、口をつぐんだ。ただ、ナギを見た。伝えたい気持ちがあった。聞いて欲しい言葉があった。 だけど、こんな顔をされて、どんな言葉をかけられる? どんな気持ちを伝えられる? ナギは言った。心と心は通じ合わない。人は自らの知ることしか知らない。 誰かの抱いた感情を推し量ることはできても、自分のものにすることは出来ない。 他人の傷を奪う...
  • 五月の冬 第二部 下
    684 :五月と冬 第二部 ◆gSU21FeV4Y:2011/06/07(火) 20 27 45 ID KYVdVBUQ ――――。 五月くんはタオルと着替えを持って、部屋から出た。 また顔が熱くなる。きっと赤くなっているのだろう。 悟られないよう、顔を隠すように五月くんに背を向けた。 戸のしまる音がする。きっと、五月くんはお風呂に入ったんだろう。 五月くんがお風呂に入ってる間に、頭を冷やそう……。 目を閉じて、深呼吸をする。 ばしゃばしゃとお湯の流れる音がする。 五月くんは今、体を洗っているのだろうか。 だとして、どこをどうやって洗っているの……。 また、はっとなり頭を抱える。 「だ、駄目だぁ……」 自分に幻滅する。こんな、変態じみたこと……。 聴覚を別のところに集中させよう。 そう思ったとき、目に入ったのは棚にあるCDプレイヤーだっ...
  • 弱気な魔王と愛され姫様・第二幕 後
    160 :弱気な魔王と愛され姫様・後:2011/01/08(土) 17 52 12 ID b4DU+klf 「どうでしょう、お口に合いますかしら?」 「…………」 こんなとこに閉じ込めといて、口に合うも合わないも無いもんだ 粘着質のもので捕まえようって虫か俺は。まぁ蟲だが しかし飯は悔しいが美味い ハニーキャベツの葉で軟らかく煮た石大根を巻いたロールキャベツ 黄金稲に200年物の直立ヒノキ樹液がけ 火傷しそうな灼熱茄子網焼きのあとは、油芋の氷味噌漬け こんな美味いフルコース生まれてこのかた食ったことねぇ 城に残ってる俺の分身たちにバレたら刺されても文句は言えねえな きゃあ、じぶんごろし ミリルは俺の表情が読めるみたいなんで不機嫌な顔を崩さないようにしてるつもりなんだが ついつい口角を緩ませながら、テーブルに顔をこすり付けるようにがっつ...
  • ヤンオレの娘さん 第二回戦 はーと・ぶれいかー
    269 :ヤンオレの娘さん 第二回戦 はーと・ぶれいかー  ◆3hOWRho8lI:2011/07/16(土) 20 37 01 ID MiGcIaww  「胴…!」  パァン、という高らかな打ち込みの音と主に、彼の体に防具を通り越して体を分断されるような衝撃が走る。  彼―――夜照学園中等部の剣道部副部長を務めるその少年は、左胴を押さえながら膝を付き、対戦相手を見上げた。  対戦相手―――副部長にとってかつての先輩であり、現在は夜照学園高等部の方の剣道部に所属する少女、緋月二日は横の審判役を見る。  「…一本」  「声が小さい…!」  「…一本!」  二日の鋭い声に、審判役の少女は一息遅れながらも、ほんの少しだけ声を大きくして言った。  もっとも、ここは緋月家の敷地内にあるスペース。  副部長と二日、それに審判役の少女がいるだけなのだから、実のところ形式にこだわる理由はあまりない。  そ...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第二十二話
    253 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に ◆AW8HpW0FVA :2011/03/16(水) 21 04 58.17 ID TvuwFHqw 第二十二話『自由槍』 怨敵ともいえるブリュンヒルドを殺したシグナムだったが、当の本人の記憶は曖昧だった。 崖上から手を伸ばすブリュンヒルドを見た辺りまでは覚えていたが、 その後意識がなくなり、気が付いてみたら宿で眠っていた。 目覚めて気になる事が二つあった。一つは本当にブリュンヒルドを殺せたかである。 胸のざわめきを抑え、エイロス岬に向かったシグナムは、 その一変した光景を見て、やっと安心する事ができた。胸の閊えが一つ外れた。 だが、まだ一つ残っている。それは確信に近いものだったが、 確かめるべく林のさらに奥に進み、足を止めた。 身体がとにかく疼いた。それはイリスと融合した時の感覚そのものだった。 ...
  • ヤンデレの娘さん 暴露の巻
    472 :ヤンデレの娘さん 暴露の巻 ◆3hOWRho8lI:2011/07/29(金) 21 03 58 ID 2AmFjdJU  それは、3年と幾らか前のこと。  「へぇーん」  夜照学園中等部、第二校舎屋上に上がった俺(とてもそうは見えないが当然中学生)に、そう声がかけられた。  時刻は昼休み。  教室にもどこにも居場所が無かった俺は、とりあえずの身の置き場所を探してこの場所に辿りついた。  「わざわざ好き好んでこんな場所に来るのがいるとはねー。よっぽどの物好きー?」  そう言ったのは、スラリとした体つきの女生徒だった。  艶やかな、セミロングの黒髪。  中等部の冬服に黒タイツ。  糸のように細めて笑う姿は、まるで美しい狐のようだった。  「しかも立ち入り禁止のこの場所。ひょっとして、キミ不良さん?じゃぱにーずばんちょーってやつー?」  クルクル舞いながら、クスクス笑う少女。  「違...
  • ケン君、危機一髪
    284 :ケン君、危機一髪 [sage] :2009/06/08(月) 19 29 44 ID qYPOnSYP 身を清めた後、帯を締めなおす。 朝の道場で鍛錬をするためだ。 道場の戸開くと、僕よりも早く冷えた道場の木張りの床に正座して待つ人の影があった。 「遅かったわね」 静かな声が、床と同じくらいの冷たさで伝わる。 長い髪を後ろでまとめて、袴姿が栄えるほどの気品さを持ち合わせている美女。 この道場の師範代、和美さんだ。 「組み手、お願いできるかしら?」 「は、はい!」 「あ、でも……、まずは柔軟から始めないといけないね」 ニッコリと彼女は微笑んでから、正座を崩した。 そのままゆっくりと立ち上がり、僕の方へゆっくりと足取りで彼女は言った。 「さぁ、始めましょうか?賢君」 「押忍、お願いします、師範代」 そういうと、彼女は僕の額をピンッといった感じで指で弾いた...
  • 和菓子と洋菓子第十七話A(前)
    255 :和菓子と洋菓子 [sage] :2007/10/05(金) 01 52 33 ID Fe03hxK+ いつからでしょう。 父が母に愚痴を度々こぼすようになったのは―。 父が知らない女の人に怒鳴られているのを見たのは―。 父のやつれた表情を見るようになったのは―。 誕生日、決まって連れて行ってくれたレストランへも行かなくなったのは―。 幼心に偉大なものとして、絶対視していた父の背中を見ることができなくなったのは―。 何もかも取り戻せなくなってしまったのは―。 それ以来、私には父の記憶は一切無い。 父の記憶というと幼い頃の数年しかない。 父は母と娘である私が居ながらも、私たちと同居していなかった。 ただ、私たちの家を訪れるときには決まって、父はケーキを買ってくるのだった。 そのケーキの甘さが妙に鮮烈に残っている。 当時は、父が...
  • 鬼葬譚 第二章 『篭女の社』よんばんめのおはなし
    218 :51 ◆dD8jXK7lpE [sage] :2007/04/01(日) 00 23 29 ID cYfvBBu7 鬼葬譚 第二章 『篭女の社』 よんばんめのおはなし ==============================  人間の価値は、その人間の死をどれほどの人間が悼むかで 計る事ができるとは、一体誰の言葉だったろうか。  父の葬儀はしめやかに、だが多くの人に悼まれながら過ぎて行った。  父が良く相談に乗っていた方々、氏子の方々、それに… 良く神社に遊びに来ていた子供達までも、葬列に並んでいた。  そういう意味で言うならば、父の価値はきっと高かったのだろう。  ――唯一の肉親であった、あたしにとっても。  父は、殺されていた。  心臓を刃物で一突き。それが致命傷だったらしい。  手荷物から金銭類がなくなっているため、恐らくは小金目当て...
  • ツイノソラ3話
    404 名前:ツイノソラ ◆wERQ.Uf7ik[sage] 投稿日:2012/05/02(水) 12 54 19 ID .h2W0rbs [2/5] ホッカイドウへ向け、僕とケイの旅は続いている。 この日、とてつもない幸運があった。 走行可能なワンボックスカーを見つけたのだ。 ガソリンは未だ半分以上残っているし、バッテリーもあがってない。 ――ツイてる。 これで、ずいぶん進めるだけでなく、夜間は比較的安全にやり過ごすことが出来る。 車の中には僅かだが食糧も積んである。 ……察するに、これの所有者は死んでいるだろう。ここしばらくの不在を示すように、車中に、うっすらホコリが積もっている。 「これ、そんなに便利なのか?」 首を傾げるケイにも分かるように説明してやる。 「これで夜もセックス出来る。優れものだよ」 「……」 ケイはたっぷり10分は放心していた。 それから手を振って...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part4-Page2
    151 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/03/03(土) 20 53 27 ID TLFyhqD/ ? なんか呼ばれた気がする。 というわけで、投下します。第五話です。 152 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/03/03(土) 20 55 23 ID TLFyhqD/ 第五話~親友と幼馴染~ 俺は今、ちょっとした手違いで香織を押し倒している状態にある。 ちょっとした、ただの友人同士のじゃれ合いをしているうちにこんな状態になってしまっただけだ。 決してわざとではない。 だが今の光景だけを見た幼馴染がそれを理解しているわけがない。 華には俺が女の子を部屋に連れ込んで今まさに襲い掛からんとしているようにしか見えないだろう。 しかし、それは誤解である。大きな誤解である。 決して俺は香織をどうにかしようとし...
  • ヤンオレの娘さん 第三回戦 まい・ふぇあ・れでぃ
    312 :ヤンオレの娘さん 第三回戦 まい・ふぇあ・れでぃ   ◆3hOWRho8lI:2011/07/18(月) 22 02 36 ID CImphNxY  「入って」  そう言って、キロトと呼ばれる少年は三九夜を促した。  少年の自宅は、マンションの一室だった。  小奇麗に掃除されたそのリビングに三九夜は通された。  あの後。  悔しさと悲しさと怒りで泣き叫ぶ三九夜をなだめた少年は、自分の自宅へと彼女を案内した。  「へぇん、良いトコに住んでんじゃねーの」  男子制服のままソファに座り、かははは、とシニカルに笑う三九夜。  先ほど泣いていたことなど露ほども感じさせない。  実際は、照れ臭くて隠しているだけだが。  「ンで、さっき言ってた『協力』ってのはどーゆーこった?」  「協力?」  「さっき言ってただろが」  「……そう言えば、どうするか全然話して無かった」  納得したように言う少...
  • 鬼葬譚 第二章 『篭女の社』ごばんめのおはなし
    341 :51 ◆dD8jXK7lpE [sage] :2007/05/13(日) 23 56 02 ID 6xMqvPde 鬼葬譚 第二章 『篭女の社』 ごばんめのおはなし ============================== 「…う…ん…?」  あたしは、ゆっくりと目を覚ます。  どうやら、あたしは社の縁側ですっかり寝入ってしまっていたようだ。  耳に届く、ヒグラシの鳴き声。  気が付けば、あたりはもうすっかり夕暮れになっていた。  …何があったんだっけ。  寝ぼけた頭で、それまでのことを思い出そうとする。  たしか…やってきた儀介に思わず激昂して、父のことを思い出して 大泣きして、そんなあたしを儀介が優しく抱きしめて、そして―――  儀介が、あたしに結ばれて欲しいと。 「!!!!」  そこまで思い出して、あたしは自分が儀介に膝枕をさ...
  • 和菓子と洋菓子 第十七話ルートA
    255 :和菓子と洋菓子 [sage] :2007/10/05(金) 01 52 33 ID Fe03hxK+ いつからでしょう。 父が母に愚痴を度々こぼすようになったのは―。 父が知らない女の人に怒鳴られているのを見たのは―。 父のやつれた表情を見るようになったのは―。 誕生日、決まって連れて行ってくれたレストランへも行かなくなったのは―。 幼心に偉大なものとして、絶対視していた父の背中を見ることができなくなったのは―。 何もかも取り戻せなくなってしまったのは―。 それ以来、私には父の記憶は一切無い。 父の記憶というと幼い頃の数年しかない。 父は母と娘である私が居ながらも、私たちと同居していなかった。 ただ、私たちの家を訪れるときには決まって、父はケーキを買ってくるのだった。 そのケーキの甘さが妙に鮮烈に残っている。 当時は、父が母と同居するものだという感覚は...
  • ヤンデレの娘さん 荒事の巻
    542 :ヤンデレの娘さん 荒事の巻 ◆yepl2GEIow:2011/08/16(火) 15 07 25 ID vAX2GWOI  Side Aika  荒縄で縛られた痛みが、彼女を覚醒させる。  ここはどこ、自分は誰、いや、そっちは分かる。  夜照学園生徒会庶務、一原愛華だ。  しかし、自分は一体どうしたのか。  そうだ、確か昨日1人で下校している時に、頭に衝撃が走って……。  「ウ……ン」  目を開き、辺りを見回す。  品の良い調度品に囲まれた、女性の、それもかなり富裕層の女性の部屋だった。  扉1つ分位の大きさの油絵が随分印象的だった。  「目が覚めましたかしら、ですわ?」  その部屋の、天蓋つきのベッドに1人の少女が座っていた。  耳元の隠れる、ウェーブのかかった長髪。  良く手入れされた色白の肌。  育ちのよさそうな、優雅な物腰の美少女。  愛華は彼女に見覚えがあった。  確か...
  • サトリビト・パラレル第三話
    377 : ◆sGQmFtcYh2 :2010/06/18(金) 00 28 07 ID 47NtYt7u 魔王を倒すために僕達一行は旅をしている。 行く先々で僕たちは数多の魔物を倒し、いかなる困難も乗り越えてきた。 だがそんな僕達に最大の試練が訪れた。 いや、僕だけに。 「・・・うっ・・・」 「どうしたの慶太?なんか最近調子悪そうだね・・・」 陽菜が優しく声をかけてくれた。こんな彼女は久しぶりに見た気がする。 「私の保井美でも治らないなんて・・・ごめんなさい」 謝らないで、マイエンジェル。その心だけで十分だよ。 「こういうときは呪文よりも愛する人のキスよね!な、なんなら今しようか?///」 あ、それはいいです。そんなことしたら体調どころか命の心配をしないといけなくなるから。 「それにしても保井美でも治らないなんて・・・慶太さん、何か心辺りはないの?」 姉ちゃんが素...
  • 第三話『深紅・猛攻』
    838 :ワイヤード 第三話  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/11(土) 00 11 20 ID vM+W356W 第三話『深紅・猛攻』 「とりあえず、ここじゃなんなのでトイレにでも」 「何をするつもりだ……」 「すぐわかりますよ」 ミクは千歳を連れて保健室を出た。ミクは下校時間の生徒の追い出しと、施錠を役割としている。 これは本来教師や用務員の仕事なのだが、ミクは自らその役がしたいと買って出た。 学級委員長、風紀委員、生徒会などなど、他人の上位に立つのが好きな人間である。 「(最初からおかしいと思うべきだった……)」 わざわざそんな役を買って出るなど、常人のすることではない。真面目な委員長と言う印象でごまかしていて分からなかったが、今なら分かる。 井上ミクは……。 「お前ここ、女子トイレ」 「つべこべ言わずに、入ってくださいよ。拒否権は...
  • 三回目だから堪忍ね
    519 名前:三回目だから堪忍ね[sage] 投稿日:2013/05/12(日) 21 21 23 ID txwT05i6 [2/7] えーっと、これはあっちであっちはこれで、ああ忙しい忙しい。 あ、どーも皆さん。 自己紹介は…もう必要ないですよね。 何をそんなに慌ててるんだって? 実はですねぇ、今日一週間ぶりの待ちに待ったお客さんがいらっしゃるんです! 私、この力を何か世のため人のために役立てないかと思いまして、いわゆる霊専門の『何でも屋』のようなものをやってるんですよ。 ただ、あんまりお客さんが来なくて…、この間なんて食費がなくて餓死寸前でしたからね。 それで申し訳ないんですけど、皆さんには構ってられないんです…。 え?私の仕事ぶりを見たい? ふふっ、皆さんなんだかんだで私のことが知りたくてたまらないんですね、素直じゃないんだから。 ああっ、すいません!そんなつもりはなかったんです、だ...
  • ほトトギす 第五話
    646 :ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] :2007/09/07(金) 23 26 29 ID Yzy+dAPl ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 私が恋を知ったのは、中学生のとき。 桜の舞う季節。 学校の校門近く。 私は――そこで恋に出逢った。 それまでの私の人生はさして優先順位のはっきりしたものではなかったけれど、彼――日ノ本創に 出逢ってからは上位はしっかりと定まった。 彼の傍にいることが第一で。 その準備に費やすこと――取り分け、邪魔者の排除と接近のための工作が第二・第三だ。 彼は自覚していないけれど、結構もてる。 私が心奪われたくらいなのだからそれは当然なのだが、だからと云って泥棒猫の接近を許すほど鷹揚で はない。 彼をずっと見ていれば、誰が下心を持って近づいてきているのか、大体わかる。 雌...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第二十一話
    628 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に  ◆AW8HpW0FVA :2011/02/12(土) 23 52 43 ID rhvtT6cM 第二十一話『バッド・コミュニケーション』 ブリュンヒルドを殺す。記憶継承のその日から、シグナムの頭にはそれしか思い浮かばなかった。 これまでにもブリュンヒルドを殺そうと思った事は幾度もあった。 しかし、その度に思い留まった。良心ではなく、打算からの理由だった。 怒りに任せて突撃しても、謀略で以って殺そうとしても、 あれは全てを跳ね返してしまうだろうと思ったからである。 とはいえ、今回ばかりはそうも言っていられない。 漠然とした予感が、確信へと変わった。イリスの記憶がそれを明確に物語っている。 このままでは、間違いなくブリュンヒルドに殺される。 なぜ今までなにもされなかったのか、理解に苦しむところであるが、そ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page2
    201 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/02(金) 02 14 14 ID 7Ww8SaUH 「昼間の道ってほんと人いないな……」 辺りを見回しても、誰の人影もない。登校の時間でも、下校の時間でもない。 太陽が真上にある――即ち、真昼だ。普通の人間なら、食事をしている時間。 勿論学生がその範疇から外れるはずもない。今頃、普通の生徒ならば学校で食事をとってい るはずだ。高校の同級生たちは弁当を。神無士乃たち中学生は、給食を。 食べていないのは、普通ではない学生だけだ。 たとえば――学校をサボって、昼から帰るような。 「なんか堕落した気分だ……」 二限目から授業をサボっただけではなく、その後も全部サボるとは、堕落したと言われても 否定しようがない。 実際、保険の神薙先生には『貴方は堕落しました』とはっきりと言われてしまった。それも これも...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part2-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/01/22(月) 23 38 55 ID fF6rd5LU ・このスレッドはヤンデレの小説を書くスレッドです。 ・既存のキャラの使用アリ。 ・プロット投下やニュースなどのヤンデレ系のネタ大歓迎。 ・ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ・作者のみなさんはできるだけ作品を完結させるようにしてください。 ヤンデレとは ・主人公が好きだが(デレ)その過程で心を病んでしまう(ヤン)状態の事をさします。 (別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインはライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつ確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することがある。 ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 http //yandere.web.fc2.com/ 前スレ ヤンデレの小説を書こう! http //sakura03.bbspink.com/t...
  • ことのはぐるま 第十二話~華の告白・二度目~
    442 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/05/20(日) 12 18 26 ID Fj6FOqqI ----- 第十二話~華の告白・二度目~  爆発は室内で起こったようではなかったが、部屋に近い場所で起こっていた。  なぜそうわかったのかというと、音波が心臓を余分に収縮させるほどのものだったからだ。  目を開けて立ち上がり周囲の状況を確認する。  部屋の中は薄い煙が立ち込めていて、部屋の入り口のドアの片方がかろうじて立っていて、 片方はどこかに消えていた。  まさか、ドアのすぐ向こうで爆発が起こったのか?だとしたら、華とかなこさんは? 「華! かなこさん!」  床に座ったまま大声でよびかける。すると、 「……おにい、さん……?」  俺を呼ぶ、華のか細い声が聞こえた。  華は右の壁に背中を預けるようにして床に座っていた...
  • ことのはぐるま 第二十六話~令嬢と地下室で~
    554 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2008/03/28(金) 00 10 45 ID RF+iNqTl 第二十六話~令嬢と地下室で~ 「遠山様。どうぞ、中へお入りください」  室田さんの手によって、ドアが開いていく。  開ける前に自分の身分がそうするのにふさわしいのかと省みたくなるほど、重厚な扉だ。  今来ている場所はかなこさんの住む菊川邸。  三度目となる今回は望んでここにやってきた。俺がそうしてくれ、とかなこさんに頼んだのだ。  怪我をした華を助けるために。  バスの中で華を気絶させたのは、その後の会話を聞かせないため。  華も一緒に来たら邪魔になるから降ろして欲しい、と言って頼んだ。もし聞いたら、あいつは拒むに違いない。  それに、あのままにしておいたら、またかなこさんへ挑みにいっていただろう。 ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part21-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 23 42 07 ID XYiRIWTj ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・転じて、病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般も含みます。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ http //www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/ ■前スレ ヤンデレの小説を書こう!Part20 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part17-Page3
    501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/06(水) 03 23 23 ID ErqliqTC いま凄まじいマッチポンプを見た 502 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/08/06(水) 04 39 45 ID xjZSCBeC はっ!?俺はなにをしているんだ! 食べ終えた瞬間、凄まじい罪悪感が襲い掛かってきた。 そして、また食べてしまった意思の弱い自分に腹が立った。 このメロンパンを食べたせいで、さっきランニングして消費した カロリーをチャラにしてしまうのだ。 いままでの俺の苦労はなんだったんだ… 俺はもう一度メロンパンの袋の裏を確認した… 「565kcal」 間違いない。 あきらかにそこには「565kcal」とある。 どうすればいい… どうすれば… そうだ吐けばいいんだ。 吐けば食べなかったことになる。 俺は手を口に入れ、指をおもいっきりノ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part10-Page2
    151 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 22 42 40 ID W8xw05QG 第2話投下します なんか、折角アドバイス貰ったのにまた駄目になった気がする;; 152 名前:溶けない雪[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 22 44 16 ID W8xw05QG 2 水無月 雪梨…… 自分の友達作りも、雲海の紹介から輪に入り、雑談を少しした事で上手くいった。 さすがに友人が居るとはいえ、緊張はしたが別に大した事もなく直ぐに話に入れたので問題はなかった。 さすがに後押ししといて後は知らんぷりというのもどうかと言う理由から、視線だけで水無月さんを探す。 彼女は窓際に居た、 先程のどこか退屈そうな感じで窓の方を見ていた顔と違って、今は楽しそうに女子の中心で話していた。 良かったなと思う。 そんな事を思うのは単なる自己満足に過ぎないけれど、...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part6-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 11 57 43 ID udCC2KtL ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインは、ライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつだが確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することもある。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 http //yandere.web.fc2.com/ ■前スレ ヤンデレの小説を書こう!Part5 http //sakura03.bbspin...
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