ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「少年 桐島真司の場合 2」で検索した結果

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  • 少年 桐島真司の場合 2
    55 :少年 桐島真司の場合  ◆BaopYMYofQ :2010/02/16(火) 15 39 06 ID +GmEAEwq 朝―――外から聞こえる小鳥の囀りで…などと洒落た目覚めではなく、ふと意識が覚醒した。 壁の時計を見ると、午前11時を指している。14~5時間ほど寝た計算になるな、そんなに寝たのは久々だ。よほど疲れていたのだろう。 ………ん? なんか、布団の中がやけに温かい。体を起こそうと手をつくと、何やらふにっ、とした手触りが感じられた。 「ん………っ」 …おいまさか。僕は慌てて掛け布団をめくってみた。すると、のえるが丸まって潜り込んでいるではないか。 「んぁ……おはようございます」 「おはよう、っておいこら」 のえるは眠気眼をこすり、ぼうっとしながら何事もないかのように朝のあいさつをした。 「なぜ僕の布団の中にいる」 「いや、その…ベッドって使った...
  • 題名のない長編その九
    少年 松田 悠里の場合 少女 作倉 奈緒輝の場合 少年 松田 悠里の場合② 少年 桐島 真司の場合 少年 桐島真司の場合  少年 桐島真司の場合 3 クラスメイト 秋山理遠の場合 少年 桐島真司の場合 4 少年 桐島真司の場合 5 少年 桐島真司の場合 6 少年 桐島真司の場合 7
  • 少年 桐島真司の場合 5
    337 :少年 桐島真司の場合 5 ◆BaopYMYofQ :2010/03/11(木) 19 35 56 ID 6kNQ8o+I 五年前の夏のある日、母さんが事故に遭ったと聞かされた。 その日僕はお祖父さんに体術を教わりに、家から二駅離れた道場に通っていて、報せを受けて病院へ着いたころには既に息を引き取っていた。 この頃父さんは海外へ出張に行っており、病室に訪れたのは僕と祖父母。あとは見知らぬ女の子が一人。 そして、その日から僕は体術を習うのをやめた。 僕が五年前と聞いて真っ先に思い出すのは、このことだ。 「そう、そのことで間違いないわよ。…やっぱり真司くんは覚えてないんだ、私のこと」秋津は長いかつらの髪を掻き分けながら、がっかりしたように言った。 …いや、まだ続きがあるんだ。僕の脳裏にさらに記憶が呼び起こされる。 病室にいた女の子は、当時の僕と大して変わらない年頃だ...
  • 少年 桐島真司の場合 7
    532 :少年 桐島真司の場合 7 ◆BaopYMYofQ :2010/03/23(火) 16 45 37 ID 1rbfTWCv 見知らぬ部屋で僕は目を醒ました。辺りを軽く見渡し、それから昨夜の事を反芻する。 確か僕は真田さんのマンションに来て、晩飯とシャワーを頂き、そのまま泊めてもらって…… 「………くぅ…」 「……すぅ…」 …僕の両サイドから可愛らしい寝息が聞こえてきて、思わず背筋がびくん、としてしまった。 左右を見てみると右には理遠が、左にはのえるがいた。神よ、これはなんの試練でございますか? 僕は二人を起こさないように、ベッドからの脱出を試みる。だが真ん中という位置にいる以上、脱出は困難。 とりあえずそっ、と掛け布団をめくる。二人には少しの間寒い思いをしてもらわなければならないが、やむを得ま…い…? …理遠は全裸でベッドに潜り込んでいた。なんだ、お前は裸族か?...
  • 少年 桐島真司の場合 6
    353 :少年 桐島真司の場合 6 ◆BaopYMYofQ :2010/03/12(金) 19 13 31 ID vSAt5dVP おそらく、全ての本の表紙だけをひとつずつ見て回るだけで一日はかかるだろう。 その規模の大きさから、外部からの利用者もちらほらと見かける。当然そういった人達には貸出までは行っておらず入校証も必要となるが、 図書室は朝の10時から17時まで開放しており、委員の生徒が授業でいないときは司書の教員数名が対応を行っている。 図書委員は各クラスから二名選出される。 交代でカウンターの仕事が月に一回回って来るか来ないかだが、固定の仕事があるのは水曜日、ちょうど今日だ。 歌音もついて来る、と言っていたが確実に夜遅くになってしまうため、先に帰して図書室にやってきた。 「あ、桐島君。久しぶり」 「松田か」 松田秀人は僕と同じ図書委員だ。 僕達の間には委員会以...
  • 少年 桐島真司の場合 4
    196 :少年 桐島真司の場合 4 ◆BaopYMYofQ :2010/02/25(木) 16 57 26 ID PT2DukoM 持田の転任が決まったのは騒動の一週間後だ。 先生方の話によると、以前までの性格は一転かなり大人しく、おどおどするようになった、と。何より…なにかに酷く怯えたような挙動を時折見せるらしい。 恐らく転任先でも使い物にならないだろう…という話だ。僕にやられたのがそれほどまでショックだったのだろうか。 それはいい。 もう二つ、僕の周りに変化があった。それは。 ここ一週間のうちに下駄箱に差出人の書かれてない手紙が何回か入れられているということ。酷いと、教室の机の中にまで入っていることがある 。…僕に対する嫌がらせだろうか。持田は、実は人気者だったのか? まさかな。どうせろくな事が書いてないだろうから、一つも読んでないが。 もう一つは、歌音が以前よりも僕...
  • 少年 桐島真司の場合 3
    ...? 116 :少年 桐島真司の場合 3 ◆BaopYMYofQ :2010/02/19(金) 16 52 29 ID VLaTQqMs 「私は真司のこと、好きだよ。真司と、ずっと一緒にいたい」 「……わからないよ」 「今はそれでもいいよ。いつか絶対、わからせてあげるから」 歌音はそう言ってにこっ、と微笑みながら、二つ目のバーガーに手をかけた。 ##### 結局、学校に着いたのは午後11時ごろになってしまった。 まずは職員室に寄り、教師に事の顛末を報告せねばならない。 「失礼します」と声をかけ、歌音と共に中に入ると、副校長と二、三人の教員がいた。 「君か…」と副校長が口を開いた。僕は歌音に代わり、駅での出来事を、議員の懲戒の件を除いて話した。 「ふむ…わかった。そういうことなら、今回は二人とも公欠扱いにしよう」 「「ありがとうございます」」 こ...
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