ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「悪意と好意と敵意第三話」で検索した結果

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  • 悪意と好意と敵意
    悪意と好意と敵意第一話 悪意と好意と敵意第二話 悪意と好意と敵意第三話 悪意と好意と敵意第四話 悪意と好意と敵意第五話 悪意と好意と敵意第六話 悪意と好意と敵意第七話 悪意と好意と敵意第八話 悪意と好意と敵意第九話 悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」
  • 悪意と好意と敵意第三話
    621 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/03(月) 13 59 09 ID AxrLNK1y 私の幼馴染の篠原勇輝はモテる。決してクラスの中心って訳じゃ無いけど顔とか性格とか運勢とかその他諸々が良くて。 高校1年生の頃、そんな彼に残酷な嘘をついた。 「ゆーちゃんとは恋愛の相性最悪だから付き合いたくない」だったかしら。 言った後はもの凄く後悔した。もしドラえもんが居たら脅してでもタイムマシーンとタイムふろしきを拝借して1年前に戻りたいと思ってるわ。 それに私とゆーちゃんの相性は最高。もちろん恋愛関係上においても。 けど私の嘘のせいで私たち2人は距離が遠く離れていった。それどころかゆーちゃんは京華院とかいう年増の数学教師と仲良くなっていた。 ダメよゆーちゃん他の女、それも教師にたぶらかされちゃそれに私が居るじゃないでもゆーちゃんは悪くない悪いのは京華院...
  • 悪意と好意と敵意第四話
    672 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/04(火) 22 14 14 ID ccjqI0Qc 月曜日、雨のメロディーが町中に音をたてていた。まぁ今日に限った事では無く三日連続で雨は降り続いている。 授業再開の月曜日が雨とは嫌になる。休みを自作してみようかと考えた。けれど休む訳にもいかなかった。学生が学校に行くのは当たり前なのだから。 カッターシャツを身に纏う。もうそろそろ学ランを出さないとなと考えながら階段を降りる。父と母はもうそれぞれの職場に行った様だ。テーブルの上には家庭環境と比例して冷めていた朝食が置かれていた。 3カ月前、父が旧友の連帯保証人になって逃げられてからずっとこの調子だ。 そして両親共々借金を押し付けてきた父の旧友の名前も教えてくれない。そこは2人とも口を揃えて「世の中には知らなくて良いこともある。」と言っている。意味分からん。 時...
  • 悪意と好意と敵意第二話
    600 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/02(日) 23 24 20 ID luw5Vc5w 幼馴染の俺から言わせると寂は美少女だ。 顔は全体的に童顔でパッチリとした目に高い鼻に薄い唇が絶妙にマッチしている。 髪は艶やかな黒でロングヘアーで前髪はパッツン。 体格は全体的に小柄で小動物を連想させる。身長は150cmだと本人は主張しているが本当は149.8なのは皆知ってる。 そして童顔で小柄な割に上半身にはたわわな果実が豊作状態(最近また大きくなって困ってるとか何とか) さて、そんな美少女が不機嫌な顔をして男と歩いてる状況を想像できるだろうか。いや、してくれ。 「あー登校中は悪かった。悪気が有ってやったけど後悔してる」 「別にもう怒ってないわ。」 「睨みながら言っても説得力ないって。」 「もう許すって!!!だからもう話しかけないで!!!」 廊下...
  • 悪意と好意と敵意第八話
    35 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/08(土) 20 23 29 ID o2jVD3Gz 目が覚めると手足を縛られている寂がいた。 「何しに来た?」目を見開いて聞いたけど返事は無かった。 沈黙が流れる。それを破ったのは綾小路ちゃん。いや、もう「ちゃん」付けはしたくない。しなくてもいいか。 「役者は揃いましたわね。」 綾小路主役の復讐劇の役者にはなりたくない。 「出演料なしじゃやらんよ」 「貴方には500万投資したわ。ちゃんと働きなさい」この手を縛られた状態でどう働けと?ふざけんな。 「それに貴方は今道具なの。道具は道具らしくしてなさい。」足蹴にされる。抵抗したかったが何されるか分かんなかったから甘んじて受ける。 「まあ、それはそうと」綾小路が俯いていた寂に歩み寄る。そして足で寂の腹を蹴った。 「ゲホッ!!!」寂が席と同時に涎を吐き散らす。 ...
  • 悪意と好意と敵意第六話
    735 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/06(木) 23 01 53 ID y2mW5Glk 当たり前の話だが時間ってものは止まらない。そしてタイムリープして過去の失敗を揉み消す事も出来ない。助けてドラえもんと言っても未来から猫型ロボットが来る訳でも無い。 偶然だったとしてもパンツを見た事を謝罪すると決めたが気が進まない。時間も進まなきゃ良いのに。 しかし悩んでても仕方ないのもまた事実。苦しい事や辛い事実から逃げてはいけないって誰かが言ってた。誰かは知らん。 重い腰を上げる。処刑台に向かう死刑囚の気分ってこんなのかな。 とりあえず謝って無理なら土下座しよう。最悪記憶無くなるまで鈍器で殴ってもらえれば許して貰えるさ。勘弁してほしいけどな。 3組の教室を後にして寂の在籍する1組へ出頭する。が、被害者の姿は無かった。 もしかして怒って先に帰ったのか?...
  • 悪意と好意と敵意第五話
    701 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/05(水) 16 52 51 ID 3zvpYvsf 教室に帰還すると、1時間目が終わって休み時間になっていた。顔の皮脂と性格がねちっこいハゲヤマ(本名忘れた)はもう居なかった。 隣席の片山にノートを借りようと声を掛けたが「あ?物理?嫌いだからノート取って無い。」とか言いやがった。俺はお前が嫌いになりそう。 こうなったら理系脳の寂に昼飯食う時にでも教えてもらうか。こういう時に活用するのが人脈(腐れ縁)なのである。 次は…小遊鳥(たかなし)先生の現代文か。楽だな。とか考えて机に教科書ノート文房具の3点セットを用意した。 待望の昼休みが到来した。ポケットに財布の存在を確認してから物理の3点セットを手に持ち購買に向かう。 焼きそばパンとクリームパンと濃厚きなこオーレDXを買って寂のいる1組に足を運ぶ。 1組の教...
  • 悪意と好意と敵意第九話
    47 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/09(日) 13 13 54 ID lt0f9Q3V 携帯電話をベットに投げ捨てる。病院に搬送されて5日経った日の出来事だった。 どうしてこうなったのか…世間では今回の犯人は長谷川で通り魔も長谷川だろうと断定された。綾小路家は必死になって彼を探している。 そして俺と寂は世間的には犯人ではなく被害者となった。 だが、俺が綾小路を殺した事や寂の連続殺人は一生自分たちに付き纏うだろう。 しかし寂の占いは本当に当たっている。俺と親しくなった女性みんな死んでやんの、寂と親以外。 意識不明の重態に陥ったその寂の病室に向かう。俺はと言うと昨日意識不明の重態から目覚めた寂に比べたら軽いという形容詞すら生温い程の軽傷だった。 寂の居る1106号室に到着する。ノックをしても返事が無い。昨日目覚めたからただのしかばねのようではないは...
  • 悪意と好意と敵意第一話
    580 :悪意と好意と敵意 [sage] :2010/05/02(日) 02 02 03 ID luw5Vc5w 俺、篠原勇輝(しのはらゆうき)の幼馴染っである天野寂(あまのじゃく)は占いが好きだ。 どのくらい好きかと言うと「ゆーちゃんとは恋愛の相性最悪だから付き合いたくない」って興奮しながら言っちゃうくらい だ。占いに負けたよ俺。 まぁ友人関係なら相性最高らしいから今は腐れ縁に近い関係になっている。 そして寂曰く俺は「死の原」らしい。その理由は親しくなった女性が相次いで死亡したから。 しかし寂も俺と親しい女性…なのだが「あたしは…その…バリアみたいなものを張ってるから大丈夫なの!!」らしい。 因みに「死の原」こと篠原勇輝と関わって死んだ女性は6人、全員が俺と同じ高校に通う人間。そのせいか最近女性に避けられてる気がしないでもない。 しかし、まぁ…親しくなった女性を無意識であ...
  • 悪意と好意と敵意第七話
    22 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/08(土) 14 29 54 ID o2jVD3Gz 俺は今混乱していた。理由は寂に告白され、貞操を奪われ、寂の膣内に射精して、今その寂が裸体で俺の上にのし掛かってるからだ。 あぁ、なんか恋愛の相性は抜群だとか魔法使いになれる資格剥奪されるわ、高校生で女性を妊娠させるかも知れないわで頭がこんがらがる。とりあえず寂退かすか。 くすぐり地獄のダメージが完全に回復していないが寂を退かす事くらいは出来た。しかしこいつ軽いな。ちゃんと飯食ってるか? 時間は6時を回ったところだ。このまま寂を放置して一旦家に帰るか、寂を起こして許可を得て帰るか、それともここに残るか。あーどうしよ。 寂を見るとさっきはサキュバスだったのに寝顔は天使だな。という感想を抱くほど可愛かった。 けれどこの天使は起きるとサキュバスなのだ。多分起こしたらま...
  • 悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」
    81 :悪意と好意と敵意番外編「幸せになろう!」 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/11(火) 00 12 07 ID IM8wuOZh 僕の名前は相田洋介。双葉宮(ふたばのみや)商事に勤める26歳のサラリーマン。周囲からは出世株として期待されている…らしい。 そんな僕は今日人生最高の瞬間を迎えようとしていた。最愛の人「井上彩子」と結婚する。 控室で見たウェディングドレス姿の彩子はいつもに増して可愛かった。そんな彼女と結婚できるなんて僕はなんて幸せ者なんだろうか。 思い返せば彼女と出会ってからは本当にいろんな事があった。 初めて出会ったのは大学2回生で20歳の時に初めて行った合コン。記憶が正しいなら同じ学部の時田に誘われたはずだ。 「お前流石に20年女居ないのはマズイって」とか「頼む!数合わせでいいんだ!」とか言われたんだっけかな。 受ける理由がないから適当な返事で...
  • ◆f7vqmWFAqQ氏
    悪意と好意と敵意 風雪
  • 長編SS
    終わらないお茶会(完結) ◆msUmpMmFSs氏 題名の無い長編集 カーニバルの夜に ◆msUmpMmFSs氏 ヤンバル ideal ◆zvQNG0FZvQ氏 いない君といる誰か(一部ルート完結) ◆msUmpMmFSs氏 あなたと握手を(完結) ◆Z.OmhTbrSo氏 ひどいよ!おおこうちさん(完結) ◆Z.OmhTbrSo氏 『首吊りラプソディア』(完結) □ボ ◆JypZpjo0ig氏 渋沢夏恋の話 ミツバ氏 ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo氏 真夜中のよづり 赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg氏 恋人作り ◆5PfWpKIZI氏 慎太郎の受難(一部ルート完結) 慎 ◆tXhMrjO4ms氏 類友 シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー(完結) ◆Z.OmhTbrSo氏 上書き(一部ルート完結) ◆2.775XTAfE氏 終わったあとのお茶会 ◆msUmpMmFSs氏 越えら...
  • 第三話『深紅・猛攻』
    838 :ワイヤード 第三話  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/11(土) 00 11 20 ID vM+W356W 第三話『深紅・猛攻』 「とりあえず、ここじゃなんなのでトイレにでも」 「何をするつもりだ……」 「すぐわかりますよ」 ミクは千歳を連れて保健室を出た。ミクは下校時間の生徒の追い出しと、施錠を役割としている。 これは本来教師や用務員の仕事なのだが、ミクは自らその役がしたいと買って出た。 学級委員長、風紀委員、生徒会などなど、他人の上位に立つのが好きな人間である。 「(最初からおかしいと思うべきだった……)」 わざわざそんな役を買って出るなど、常人のすることではない。真面目な委員長と言う印象でごまかしていて分からなかったが、今なら分かる。 井上ミクは……。 「お前ここ、女子トイレ」 「つべこべ言わずに、入ってくださいよ。拒否権は...
  • 忍と幸人 第三話
    82 名前:忍と幸人 第三話[] 投稿日:2011/04/11(月) 21 23 36 ID vZqUPmGs [2/11] 3  誰かが捨てていったらしい――そこら辺に転がっていた週刊誌を流し読みしていると、二階の一室が乱暴に開かれた。中から出てきたのは、あの女と幸人の二人だ。大方の予想通り、女は濃い化粧をバッチリと決めている。幸人も口紅を塗る等の軽い化粧をさせられたみたいで、見る限りでは女の子そのものだった。これから仕事に向かうのだろう。  気だるそうに女が階段を降りていく。幸人は一言も喋らずに後を追う。その顔は母の背中を眺めているが、目は力無さげに半分閉じている。どこか遠くを見る様な視線だ。  「スイッチ」が切り替わっている。これからその体を弄ばれるから、感覚を司る神経をみんな切り離してしまったのだ。幸人はそれを体現する様に全身を脱力させている。今彼の目の前に私が現れても、思...
  • 愛と憎しみ 第三話
    488 名前:愛と憎しみ 第三話 ◆O9I01f5myU[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 21 57 24 ID jhtXEcPc [2/6] 3  夜。幸人はベッドの中でぐっすりと眠りについている。それを視線の端で確認した香山はこっそりと抜け出し、寝室を後にする。その足先は玄関を向いていた。  物音を立てない様に外へ出て、県道伝いに駆けていく。漆黒の帳が下りた住宅地の中、街灯を頼りに町の中心へ行く。遠い距離でもないのでそれ程時間も掛からない。  変質者に悩まされている市町村もあるだろうが、この町ではそういった悪い噂は聞かない。過信こそ禁物ではあるが、夜でも比較的安心できる。時折男とすれ違うものの、こちらに関心も示そうとしない。  夜でも営業している店は数多い。中心地ともなるとそれは顕著で、真夜中であるというのに目が眩む。点々とした街灯のみの明かりでは足元が少しお...
  • ウェハース 第三話
    36 :ウェハース第三話 ◆Nwuh.X9sWk :2010/09/12(日) 17 00 58 ID 4iKpRBc0 「寝ちゃったね、穂波ちゃん」 「いつもよりはしゃいでたから、藤松さんのおかげ。今日は本当にありがとう」 皿洗いを終え、台所から出ると穂波はソファーで寝息を立てていた。 「かわいい。本当に天使みたい」 「穂波って名前、いい名前だと思う?」 うん、と穂波の頬を優しく撫でながら藤松さんは頷く。 「父さん意外と凝り性でさ、穂波の名前を決めるのに一ヶ月掛けたんだ」 「すごーい!何か意味でもあるの?」 「穂っていうのは昔の人にとって幸せとか、大地から受けた恵みを意味していたんだって。そんな幸せとか、恵みが波のように押し寄せてくるように付けられたのが”穂波”だって」 「幸せが波のように…...
  • あなたのために 第三話
    57 :あなたのために 第三話 ◆PLalu2rSa. [sage] :2009/05/23(土) 01 20 49 ID ZvS9Dk39 その日、いつものように私は、マサトくんのお部屋までお迎えにあがりました。 昨日の夜、帰宅されたマサトくんは、私達と一緒に晩御飯を食されることなく、お休みになりました。 もしかしたら、マサキ先輩と何処かで食事をされて来たのかも知れません。 もし、これからもそういう事が増えるなら、マサトくんの分の晩御飯は、自重しなければいけない日も増えるかも知れませんね。 私の手料理を食べて頂けないのは非常に残念ですが、これもマサトくんの幸せの為です。 きっと、私よりマサキ先輩とご一緒に食事をとられた方が、お幸せでしょうから。 ・・・これから、どのくらい私はマサトくんのお世話の部分を、マサキ先輩に引き継げば良いのでしょうか? 毎日の起床は?毎日の朝ごはん...
  • 星屑ディペンデンス 第三話
    288 :星屑ディペンデンス 第三話 ◆TvNZI.MfJE:2012/04/15(日) 21 05 38 ID Gs/Z9.w6 「……まだ、帰ってきていない?」 「え、ええ。夕食を取りに来なかったので、作った分を家に届けに行ったら、まだ帰ってきていない様子でしたよ」 咲が王宮に出かけた次の日。無事に報告を済ませ、予定通りに帰ってきた彼女は、家に龍が居ない事を不審に思い、自分が留守の間、彼の世話を頼んでおいたアルフォンシーナの元へと来ていた。 「いくら出かけるのが遅かったとしても、私が出発した日には家を出ていた筈だ。祠までは片道30分程だし、今日のこの時間まで戻ってきていないという事はない筈……」 「あ、そういえば」 不意にアルフォンシーナが手を叩く。 「セイムさんが、森で男に襲われたー、手も足も出なかったー、ぶちころしてやるー、と言っておられましたよ」 のんびりとした彼女の言動からは想...
  • 赤と緑と黒の話 第三話
    182 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 13 18 ID J2m6B0rY 「私、お父さんに犯されたことがあるの」 その一言の意味を、理解するのに数秒を要した。 四年前へと話は遡る。 湊は幼い頃から容姿端麗で、発育も早く、ある意味歳不相応に成長していた。 中学に上がってすぐに多くの男子生徒たちの視線が湊に集まり、女子生徒の友人も多くはないがそれなりにいた。 だが至って普通の、一人の子供にすぎなかったのだ。仮にもしこのまま平穏に過ごせていれば、湊は間違いなく幸せだっただろう。 湊の母が仕事で出張し、一晩家にいなかった日の夜。湊はすでに就寝しており、自室の扉が開かれ、誰かが忍び寄って来るのに気付くはずもなかった。 掛け布団をそっと剥ぎ取られ、寝間着のボタンを上から一つずつ外されている最中、湊はようやく目を醒ました。 最...
  • 白髪女とちっさい女 第三話
    312 :白髪女とちっさい女 第三話  ◆gnQKrmKMl.:2011/11/02(水) 18 42 54 ID 6nz3fsKk 僕が目を覚ましたのは朝の4時だった。 時間としては学生の休日に起きる時間じゃないが、9時間位寝ていたので頭はかなりボーっとしている。 欠伸をしながらもそもそと布団から抜け出し、ベットに腰掛けた。 制服が寝汗でグショグショだったのでシャワーを浴びようと思いベットの下のケースから下着とジャージを取り出して部屋を風呂に向うことにする。 シャワーを浴びたあとに腹の虫がグーっとなったので何かないかキッチンの方に食べ物を探しに行くと、昨日の晩ご飯のハンバーグが机に上に置いてあった。 それを電子レンジで温めて、炊飯ジャーからご飯をよそぎ、テレビを点けてニュースを見ながらご飯を食べる。 ニュースの内容は、今年もひかりケ丘学園の学園祭が近づいてきたと言う内容だった。 ここで改...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第三話
    127 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第三話 ◆AW8HpW0FVA :2009/07/30(木) 18 37 34 ID cCf/8k/n 第三話『シグナム・ファーヴニルの失敗』 扉の前で宿代の催促をしている亭主を押し退け、シグナムは町の外に出た。 早速二体のスライムが襲い掛かってきた。 青い水滴の様な体に、悪意の見えないつぶらな瞳、そして半笑いの赤い口。 どう見たって人畜無害のそれに見えるが、 少しでも近付こうものなら、吐き出される溶解液によって、 骨まで溶かされてお陀仏にさせられる凶悪モンスターである。 「出やがったな!前回は油断したが、今回はそうはいかねぇぞ!」 シグナムはすぐさま右手に灰が渦巻くのをイメージした。 二体のスライムは、ヘラヘラ笑いながら、シグナムに近付いてきた。 「くらえ、ザコモンスター!灰に抱かれて切り刻まれろ!」 シグナムは向かって...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第三話
    79 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第三話】   ◆AJg91T1vXs :2010/11/15(月) 00 06 58 ID L6F9TM5r  ジャンが合同墓所に着いた時、既に太陽は南の方角に昇りかけていた。  街の正門をくぐり、レンガで舗装もされていない道を歩くこと小一時間。  赤錆びの目立つ鉄製の策に囲まれた、寂しげな場所にそこはあった。  街の教会に墓を持たない人間は、この合同墓所に埋葬されることになる。  そのほとんどが、どこの誰とも知らない曰くつきの者ばかりだ。  旅の途中で行き倒れ、身元も分からないまま埋葬せざるを得なくなった行商人。  怪しげな呪いを使うとされ、神父に看取られることもなく亡くなった老婆。  不運にも、旅の途中で山賊に襲われ、そのまま命を落としてしまったジプシーの一団。  この合同墓所は、そういった街の墓...
  • 名物桜で待ち合わせ 第三話
    726 :名物桜で待ち合わせ 第三話:2011/08/30(火) 23 09 27 ID naDhzcps  結局、一樹は愛に連れられてラブホテルの一室にやって来た。  しかし・・・。 「・・・!」 「大丈夫だ!今日は私のおごりだ!」  やって来た部屋の広さと充実さに、一樹は思わず口を開けた。大きな冷蔵庫や収納スペース、隣の部屋にはSM専用の部屋と道具一式がある。風呂を覗いてみると、簡易露天風呂に加え様々な道具が揃っている。 「君の童貞卒業だ。豪華な場所でしたいだろ?」  一樹はまだキョロキョロしている。愛は一樹の背中を撫でた。 「さぁ!風呂に入ろう!」  先に入った一樹は、頭を洗いながら色々考える。  完璧な女性と言われてる愛さんが俺の童貞をもらってくれる!?冗談にしてはやりすぎだ!  しかし、ここまでしてもらっていると...
  • わたしをはなさないで 第三話
    233 :わたしをはなさないで 第三話:2010/12/19(日) 02 14 58 ID kdSC4nYx 「……で、何か申し開きはあるか?」 「ないよー」 スパッと言い切ったなこいつ ただ今、コタツ挟んで家族会議中 議題はもちろんさっきの商店街の出来事についての糾弾 それが延々続いてもう夜になろうとしている ああ、せっかくの休日がこんなことで終わってしまうなんて しかし俺がナツを筆頭に帰ってきたイエノブやイエシゲ達に向かう形になってるせいで、なんだか俺が糾弾されてる気になってくるんだが 「だって、私はフミの家族だもん。家族をほおっておいて他人にうつつを抜かしたりしたら駄目なんだもん」 「じゃああの恋人云々ってのは何だ。おかげで暫くはあの商店街に行けねぇぞ」 「いいじゃん。だってわたし、フミのこと大好きだよ」 「そのわりには色々と...
  • 変歴伝 第三話『高嶺の野花』
    767 名前:変歴伝 第三話『高嶺の野花』 ◆AW8HpW0FVA[sage] 投稿日:2011/12/30(金) 20 05 24 ID OU9J/y/Q [3/9] 念願の領地を手に入れた業盛であったが、そこは六波羅から山一つ隔てた不便な場所にあった。 それだけならまだよかったが、業盛を失望させたのは、領主の仕事をさせてもらえない事だった。 前任者の部下達が大体の政務を片付けてしまうので、 業盛の仕事は残りの軽いものばかりになってしまうのだ。 まだ子供だからと思われているのだろう。随分と舐められたものである。 自分も豪族の子息、領主の仕事がどの様なものか十分理解しているつもりである、 と粋がってみたところで、仕事が回ってくる訳ではない。 今は黙って仕事を見ていろ、という事なのだろう。 業盛は山積みの書類に目を通し、規則正しい速度で判を押していた。 「暇そうですね、刑兄」 いつの間にか正...
  • いない君といる誰か 第三話
    668 :いない君といる誰か [sage] :2007/01/05(金) 13 04 35 ID w9uu+67R ・三話  如月更紗についてのあれこれ。当年とって15歳。ただし正確な誕生日は不明。同じクラス、同じ学年だから15だと思っているだけで、本当は16歳かもしれない。 実際のところ内情について知っているのはほとんどない。クラスメイト――それはクラスが同じというだけで、なんら共通項を得るようなものじゃない。 例えば彼女がどこの中学校の出身だとか、どこに住んでいるのだとか、野菜と果物のどちらが好きかとか――そんなことが、僕に知り得るはずもない。 分かることといえば、それこそ外見的なことと、彼女の立ち居地だけだ。  こうしてみる限り校則違反はしていない。紺のプリーツスカートは極端に上げたり下げたりはしていないし、白の半袖シャツの下に柄物が見えることもない。 もっともこんなバ...
  • 題名のない長編その七第三話
    第三話 「そんなこんなで放課後なんだな!」 「誰に言ってるんだ、友人1よ。」  急に隣の席で呟いた太めの友人1につっこみを入れつつ鞄を背負い教室を出る。  グラウンドでは汗臭い野球部員達がさっそく集まり始めて騒いでいるのが見えた。  青春とは部活だなぁ、なんて思ってしまうが悲しいことに俺には時間がない。  修練を重ねるためにはバイトだけでも時間調節が難しいのだ。  よく椎名は「なら私の家でごはん食べるの!経済的なの!」などと言うが甘えてもいられない。  大家さん一家には迷惑をかけっぱなしである。これ以上甘えることなどできはしない。 「楊ぅぅぅ!」  遠くからてけてけと音がしそうな走り方で廊下を走る椎名。むしろあれは競歩か。  そして音もなく椎名の後ろを滑る百乃。怖っ。なに?ホバー移動でもしてるんですか、君は。 「帰るのか?」 「うん!一緒に帰るの!」 「死ね近衛。」  ...
  • サイエンティストの危険な研究 第三話
    987 :サイエンティストの危険な研究 第三話:2011/10/08(土) 21 19 47 ID oYmOj9..  友里は俺が肯定的になれば何でもいいらしい。まぁ少なからず研究に協力してくれた功績は認めるから、明日一緒に弁当を食べるくらいならいいだろう。  友里は可愛い系の超天然で人気も高いんだが、俺なんかにベッタリしてるから周りからは変人扱いされている。何が面白くて俺に付きまとってるかはわからんが、まぁ研究に便利な働き者と言っておこう。  とりあえず、パソコンに入力する前にデータをまとめておこう。幸いにも月曜日の五時間目は理科だ。板書しなくても100点なんか余裕だから、先生の話なんか頭に入れなくてもいい。  今日の昼に取ったデータをまずノートに写し、さらに今までのデータをまとめてノートに書いて計算する。まだデータが少ないから、ささっと分析してみる。 「・・・。」  さほど時間はかか...
  • 題名のない長編その七第九話
    第九話  自宅謹慎がとけた朝は、清々しい天気であった。  青空。雲ひとつない青空。それがまるで俺の復帰を祝福してくれるかのようだ。  大きく一つのびをして深呼吸。久方ぶりの制服を着て歩く感覚に浮足立ってしまう。  謹慎中の課題は思ったよりも面白かった。今まで苦手と思っていた数学も物理も、わかれば面白い物だ。  ただ一番難しかったのは反省文だった。そもそも反省と言っても何を反省するのかわからなかったからだ。  とりあえず椎名に聞いてみたところそれらしいことを書けばいいんじゃない?と言っていたのでそれらしいことを書いては見た。  僕は友達を怪我させてしまいました。それはとても悪いことです。反省しています。こんな感じだ。  どうみても小学生の作文だが特に反省もしていないので仕方ない。  いつものように後ろをじっとついてくる椎名。  いつものように角から俺に奇襲を仕掛けてくる百乃。  なんて平...
  • 炸裂超人アルティメットマン第三話~第四話
    257 :リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] :2007/12/19(水) 02 17 50 ID lUt+bHho 炸裂超人アルティメットマン 第三話 始まった!吊下壊滅作戦  登場巨獣 爆泳巨獣マッカタン 空速巨獣ジオンゴ 電波怪獣ミルワー ごろごろごろごろ…そんな感じの轟音が吊下市全体に響いていた、音の主は勿論巨獣だ カジキマグロを太らせたようなその体躯を生かしてか、はたまた誰かに操られているのか…ごろごろと転がる 巨獣は、まるで粉砕ローラーのように建物を踏み潰して行く。 だって許せないじゃないか?コイツがあのやさしい彼を苦しめられるのが…そして、眼前に広がる街の住人が 彼を苦しめいているのが。 そう、彼を守るのは私ひとりでいい、そして…彼を愛するのも私ひとりでいいに決まってるんだから。 「どうもおかしいんだよな…そう...
  • ヤンデレ素直クール第三話
    152 :ヤンデレ素直クール:2010/02/20(土) 22 43 39 ID 56PLRE7Q 第三話 3レス消費 明が目を覚ましたのはそれから二時間後のことだった。 窓の外は既に真っ暗だ。 場所は全く知らないどこかの和室。律の家だろうか。 明は布団をごそごそと抜け出した。暖房が効いていて暖かい。 「すいません。」 声を上げてみる。襖の向こうに誰かいる気配は無い。 とは言え、他人の家だ。勝手はできない。 「律さん、いる?」 再び声をかけると、向こうから「すぐ行く」と返事が。 階上から、階段を下りる音が聞こえる。 襖を開けたのはやはり律だった。 「起きたか。喫茶店で突然倒れるなんて驚いたぞ。」 不安そうな顔で腰を下ろす律を見ると、明はなぜか頭痛を感じた。 『そうだ。俺は喫茶店で律と話してて・・・、なんだっけ、何かあった気が。』 「うっっ・・・。ごめん、律さ...
  • サトリビト第三話
    269 :サトリビト:2010/04/20(火) 18 06 46 ID 0HSRQJj6 私の名前は佐藤陽菜。 私にはみんなには言えない秘密がある。 人の思考が分かるのだ。 科学者たちの間ではこの能力の事やそれを持っている人を総称してサトリと呼んでいるらしい。 このサトリと呼ばれる能力には先天性と後天性の二種類が存在し、後者の方は主にこの能力が未発達で強い感情にのみ力を発揮するようだ。 サトリの多くはこの後天性の方を指している。 だが稀に生まれたときからこの能力を発揮できるものがいる。先天性だ。 先天性には後天性と違う3つの特徴がある。 集中さえすれば頭に響いてくる声の音量を調節できること、感情の起伏に関係なく、頭をよぎった程度の思考さえも聴きとれること、そしてサトリでさえも心を悟ることができないことだ。 これだけを聞くと先天性として生まれた人たちは幸せと思うだろう。実...
  • 似せ者第三話 ~亡くし者~
    504 :似せ者 ◆Tfj.6osZJM [sage] :2009/02/01(日) 00 03 24 ID BmLkeDkU 第三話 ~亡くし者~ 別れの言葉を言う事は寂しい 別れの言葉を言えない事は苦しい 「おめでとう」 朝練に参加するや否や、杉下に言われた。 朝のあいさつは、おはよう、だろうとツッコミをいれようかとも思ったが、気分がいいので止めておこう。 「伝わるの、随分早いんだな」 告白した日の次の朝。まだ24時間も経っていないというのに… 「仁衣高校三大美女と付き合うっていうのはそういうことだ。今じゃお前はこの学校の大半の男子の敵だぜ。俺も含めてな」 「お前は姉さん狙いじゃなかったっけ?」 「お前さえよければ狙うけど?」 「俺の家に招待してやるって話、無しにしようか?」 「冗談だよ、未来の弟よ」 おどけて笑ってみせる杉下。こいつがそういう事を言...
  • 白い翼第三話
    601 :白い翼 ◆efJUPDJBbo :2010/10/21(木) 22 12 55 ID 0/Mz8zvh  「誰も……もう誰もいない」 暗闇の世界。 闇、静、独……それだけが世界を包む。 色が足りない、光が足りない、音が足りない、匂いが足りない、 風が足りない、仲間が足りない、温度が足りない…………翼が足りない。  「ねぇ、寂しいよ」 永遠にこのまま、一人ぼっちなのであろうか? 誰にも触れぬまま、永遠の時をここで過ごすことになるのだろうか……。 そんなの嫌だ! たとえ私が……〝人間に干渉する″という禁忌を犯したとしても……。  「寂しいよ……ここから出して、ジュン君」 ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君 ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君ジュン君  「私はあなたを助けたのに……...
  • ほトトギす 第三話
    545 :ほトトギす ◆UHh3YBA8aM [sage] :2007/05/26(土) 12 08 02 ID OltU+Q9A さわさわと道の並木が揺れる。 僕が半歩前にいて。 従妹が半歩後にいる。 繰り返し繰り返し続けられる立ち居地。 前へ出ることも無く。 共に並ぶでもない。 けれど見えぬほど後ろにも無く。 唯、静かにそこに在る。 今は綾緒だけが、そこにいる。 5回。 それだけ春を遡ると、僕と綾緒の傍には、もう一人の少女がいた。 僕らの遠い親戚で、名族・楢柴の分家。 充分高貴と云える家柄なのに、良い意味でお嬢様らしさを感じさせない爛漫な女の子。 加持藤夢(かじ ふじめ)。 それが、彼女の名前。 僕らの傍にいた少女の名前。 僕の――初恋の相手の名前だ。 僕の父は5代前の先祖の名前もわからない、まさに一般人だった。 そんな父が愛したのは、名門・楢柴の...
  • すりこみ第三話
    156 :すりこみ [sage] :2007/06/04(月) 16 48 19 ID APrSEPmV 目が覚めると俺は自分の部屋の天井を見つめていた。 「…あれは…夢…だったのか…」 枕を触れば寝汗でぐっしょりと濡れていた。 服はいつの間にかパジャマに着替えられており、 制服はいつものようにきちんとハンガーに綺麗な状態で掛けられていた。 「あれ…俺は…昨日……菊池が…ぅっ!!?」 頭がずきりと痛む。喉がかすれている。関節が痛い。 ずきん…ずきん…ずきん… この感覚に覚えがある。 記憶の欠落。 あの後俺はどうした…?思い出せ…思い出せ…思い出せ…!! 親父の書庫で本を片付けながら、つい読みふけってしまった俺。 汚れた台所には誰も居らず、焦燥感に駆られた俺。 予想通りの場所に佇む夏海。 そして壊れた人形… そうだ…なにがおかしいことがあるんだ?壊れた人形はゴ...
  • 闇母第三話
    49 :闇母 [sage] :2008/01/12(土) 19 47 20 ID f5RU4BjJ 〈茉奈Side〉 スカッとするくらい気持ちいい音がリビングに響いた。ついに、お父さんが、荒だった。お母さん、いや、あの年増、ほんと無様。 泣いたところで無駄無駄。“今のお父さん”にはね。 私はいつからなんて分からないけれど、ずっとずっとずーーっとお父さんといたいって思ってた。お父さんの笑顔に、仕草に、言葉に、私のこの小さな胸はドキドキしてしまう。お父さんの全てが欲しい。ただそれだけ。 けれど、人の恋路を邪魔するヤツがいる。お父さんの幼馴染み?知らないよ、そんなこと。 不思議なのは、私はあの年増をなんとかしなくちゃいけないって分かること。何をすればいいのかも、身体が分かるの。 『嘘も方便』。過程なんて、関係ない。私が欲しいのは、結果だけ。悪いね、お...
  • キャラ紹介
    431 :ワイヤード 第十三話 ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/28(火) 16 28 17 ID gifGW32h 注:このSSのヒロインは「全員ヤンデレ」です。今は違えど将来的には絶対に変質します。 レギュラーヒロインズ 西又 囲炉裏(にしまた イロリ) :千歳にはじめて出来た友達であり、幼稚園時代の大親友。ある時、イロリの家の都合(詳細不明)でイロリが京都へ行ってしまったため、離れ離れになるが、イロリは千歳を思い続け、ついに帰ってきてしまったところからワイヤード本編が始まる。 一応はメインヒロインであるが、未だヤンデレの片鱗を見せてはいない。しかし初登場時の口調や性格、行動などを見たナギが「吐き気がする邪悪だ」と認識した事実があり、その根本には何か怪物が潜んでいるのではないかという疑いもある。 どうにしろ今のところは千歳への強い愛を原動力に動く純...
  • 黒の領域 第三話
    142 :黒の領域 ◆mxSuEoo52c [sage] :2007/03/02(金) 23 01 14 ID 96pJgTHX  今日は英津子さんが休日だったので僕と彼女はお互いの顔を睨めっこするように一日中飽きずに見ていた。 それしかやることがないのだ。骨折した足の具合はまだ悪くて、外に出掛けることは不可能。 監禁している状態で僕を外出すると問題なく他人に大声で助けを求めるであろう。 それに対して英津子さんは会社に行く事と買物する以外は僕の隣で手を握っていた。  僕の温もりを感じるだけで安心するらしい。微笑ましい英津子さんの照れている顔にいい加減に飽きる。  毎日毎日同じ事の繰り返しだ。そこに退屈を覚えても、新たな新鮮な出来事に遭遇するわけでもないし、  電波女と慰めしかやる事がないのはいろいろと欲求不満になってくるわけだ。   ここで初めて僕はこの監禁されている...
  • 初めから 第三話
    257 :初めから:2011/10/31(月) 01 27 37 ID ccRIKDDQ 『ヒャッハー!!汚物は消毒だっー!』 「そうだ!やっちまえモヒカン!」 「モヒカンもいいが、やっぱジャギ様だな」 「…ふ、二人ともなんでケンシロウを応援しないの?」 秀君と翔太君はとても仲が良い。 今日も秀君の家で、秀君おススメのアニメを見ている。殺伐とした世界に 救世主が現れるお話なのに、二人して悪役の方を応援している。 私は、ケンシロウの方がカッコいいと思うんだけど… 「よしっ!次はこれだ」 「おいおい勝手に取るなよ。今日は凜子の為に来たんだろう?」 え? 「凜子!良く聞け!明日から凜子は友達を増やしていく!」 「ど、どういうことなの?」 秀君が言うには、私はもっと積極的になった方が良いらしい。 確かに私は、秀君や翔太君以外とはあまり話さない。 だけど、それは必要がないからだ...
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  • 恋人作り 第三話
    712 :恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] :2007/02/12(月) 17 45 49 ID pPuhHdo9  真綾が家に帰り着くとちょうど祐人からメールが届いた。   to;真綾   from;祐人   message;無事家着いたか? 「はぃはい着いたよぉっと……」  メールを返しながら鍵を開けて家に入る。 「ただいまー。お母さーん?」 「おかえり真綾。今日はずいぶん早いのね。さては祐人くんと喧嘩でもした?」 「もぅやめてよお母さん。私と祐人はラブラブですょうだ。  ってかお母さんが電話くれたから早く帰って来たんだけど?」 「え?電話なんかしてないわよ?」 「え?だって早く帰って来てって…」  真綾が着信履歴を確認する。そこにはしっかりと履歴が残っていた。 「変ねぇ…電話してないわ。ほら」  母親の携帯にはもちろん発信履...
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