ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「溶けない雪第六話」で検索した結果

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  • 溶けない雪第六話
    18 :溶けない雪 [sage] :2007/10/22(月) 18 20 00 ID 9KfpG0oe 6 水無月 雪梨視点より 私は授業から休み時間までずっと、 どうやって健二さんとの距離を詰めようかを考えていた。 考えた末に、なるべくの会話、一緒に行動する等の結論に至った。 女子と男子の間には、グループが同じでない限りは見えない壁が存在するものだが、 その辺りは自分の行動でどうとでもなる。 そんなわけで、早速健二さんと同じ委員会になった。 幸いにも、保健委員だけはあんまり人気がなかったようだ。 人気がない理由に疑問もあったけれど 、そのお陰で委員会が同じになれたのだ、感謝こそすれ不都合は何一つとしてない。 委員会も、嬉しい事に明日にやるみたいだ。 そういえば、自己紹介の後、 何故か健二さん友人達に取り囲まれてたど、何かあ...
  • 溶けない雪第五話
    368 :溶けない雪 [sage] :2007/10/09(火) 18 47 25 ID QQ61Wk/i 5 水無月 雪梨視点より 「それじゃあ、僕はこっちだから」 そう言い、彼は私と反対方向に向かい、帰っていきました。 私は帰りながら、今日の彼との会話を思い出していました。 それなりに、話をする事は出来たけれど、 内容が内容なので会話というのも少し首をかしげるけど。 その内容とは、 私が彼に興味を持ったという事。 会話の内容を思いだし、私は苦笑しました。 我ながら、意味が分からない事を言ってしまった。 大体、興味を持たれた人が、興味を持ったなどと言われても、 どうすればいいのか分からないだろう。 全く、いくら彼に話掛けられて動揺していたとしても、 微妙な雰囲気にするのは頂けないと思う。 でも、普通じゃない会話をしていたから、 彼も私に少なからず興...
  • 溶けない雪第七話
    146 :溶けない雪 [sage] :2007/11/05(月) 18 31 06 ID 7DZdiTvy 7 携帯から、今流行りのアーティストの着歌が流れた。 着歌の曲から、鳴った理由がメールだという事は直ぐに分かった。 慣れた手つきで携帯を開きメールを見てみると、 やはりというべきなのか、予想通り差出人は水無月さんだ。 予想通りというのは、メールアドレスを交換したばかりなら、 とりあえずメールアドレスを交換した人とメールをする事がよくあるからだ。 同時に、最初のメールは相手と話が合うかどうかを調べる、 戦闘における言葉で表すと前哨戦に値するので舐めてはいけない。 最初のメールで15件位は続かないと、直ぐにメールをしなくなる可能性が極めて高い。 登録しているのにメールをしていない人と会うと、 気まずくなりやすいというオプションがもれな...
  • 溶けない雪第十話
    318 :溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] :2008/02/02(土) 15 40 48 ID KeJEi2Pv 田村夏夢視点より 私が健二と初めて顔を合わせたのは、今から約5年前、私が小学5年生の時だ。 今思うと恥ずかしい事だが、当時の私には一人も友達というものがいなかった。 別にいじめられていたわけではない。 人付き合いが苦手だとか、嫌いだとかいう理由でもない。 ただ単純に、一人が好きだっただけだ。 何でそうだったのかは今でも解らない。 ただ、漠然と一人が良いとは思っていた。 一人になるという事は、周りから離れる事と同じ意味だ。 小学生の頃は、寄ってくる人達に冷たく当たって、近づかせない様にしていた。 悪口を言った。 無視した。 嫌がらせをした。 本当に、あの時の人達には悪い事をした、と今でも反省している...
  • 溶けない雪第四話
    218 :溶けない雪 [sage] :2007/10/01(月) 18 44 51 ID lnCyGbRC 4 朝、8時頃に目を覚ました。 普通の学生の場合ならここで遅刻だと朝から騒ぐ時間帯なのだろうが、 自分にはさほど問題無い時間だ。 顔を洗い、服を着替えて、朝食を食べ、歯を磨き家を出た。 今日は曇りなので傘を持っていこうとも思ったが、 結局、降らなかった場合は邪魔になるので持っていくのをやめた。 学校に着いた時間は8時23分。 ちなみに、学校は8時30分からだ。 遅刻はしてないとはいえ、もう直ぐで授業が始まる時間なので、 教室には既に大体の生徒が揃っている。 「おはよう」 席に着くと水無月さんに挨拶をされた。 驚かなかった、と言えば嘘になる。 多少話しただけで女子と挨拶しあうような間柄になるとは思ってなかったからだ。 でも昨日の自己紹介の事を思い出すと...
  • 溶けない雪第二話
    183 :溶けない雪 [sage] :2007/09/27(木) 17 39 44 ID jbjk43y6 2 水無月 雪梨・・・・・・ 自分の友達作りも、 雲海の紹介から輪に入り、 雑談を少しした事で上手くいった。 さすがに友人が居るとはいえ、 緊張はしたが別に大した事もなく、 直ぐに話に入れたので問題はなかった。 さすがに後押ししといて後は知らんぷりというのもどうかと言う理由から、 視線だけで水無月さんを探す。 彼女は窓際に居た、 先程のどこか退屈そうな感じで窓の方を見ていた顔と違って、 今は楽しそうに女子の中心で話していた。 良かったなと思う。 そんな事を思うのは単なる自己満足に過ぎないけれど、 それでも良かったなと思う。 今の心境を答えるとこうなる、 やっぱりか、と。 現在、教室では新学期でいう恒例の自己紹介が行われている。 早口で...
  • 溶けない雪第九話
    607 :溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 :2008/01/06(日) 19 06 13 ID MdISYtqU 9 「そういう水無月さんだって、20分前行動じゃないか」 そう言いながら、振り向く。 視界を変えた先に立っていたのは、水無月さん。 「確かにそうだね」 そう言い、水無月さんは軽く微笑む。 そんな表情に一瞬ドキリとしたが、直ぐにいつも通りに戻る。 「まぁ、二人共しっかりしてるという事でいいか。 それで、何を買いにいくの? さすがに荷物持ちと言っても、数十キロとかの荷物は持てないからね」 少し冗談を言い、水無月さんの反応を伺う。 さすがに、只の買い物で数十キロなどいくわけがない。 そんな事を聞いた水無月さんは、少し考える様な仕草をして、 「分かった、9キロ位に抑えるね」 「え?」 返ってきた水無月さんの言葉に、思わ...
  • 溶けない雪第一話
    180 :溶けない雪 [sage] :2007/09/27(木) 17 37 24 ID jbjk43y6 「どうして私じゃ駄目なの?ねぇ、何で?どうして?教えてよ・・・・・・・・」 今僕の前に一人の女性がいる 夕方の学校の屋上で、目の前の女性は泣いていた。 いや、僕が泣かしたと言った方がいいだろう。 普通なら男が女を泣かせば大概は男は世間的に最低野郎になるのが普通。 しかし、今の状況の場合では違う 確かに僕が彼女を泣かせたのは事実だろう。でも僕は仕方ないと思う。 彼女に告白され、そして振ったのだから 1 彼女と初めて会った時は僕こと坂田 健二がめでたく高校に入学し、一年間自らの教室になる部屋に足を踏み入れた時だった。 教室に足を踏み入れた時、一人の女子に目がいった 彼女は窓際の席に座っていた。 この教室に在籍している生徒は37人、そのうちの20人が女子と...
  • 溶けない雪第三話
    186 :溶けない雪 [sage] :2007/09/27(木) 17 42 02 ID jbjk43y6 3 僕の家は高校からかなり近い。 なんてったって徒歩10分で家から高校に行ける程だ。 家から高校に向かうのに10分という事は、 帰りも当然10分で着いてしまうので、直ぐに家に帰る事が出来る。 幸いにも、通路には繁華街を突っ切るので寄り道にも不自由にはなく、 学生としては破格の立地条件である。 元々、僕はもう少し上の高校に入れたのだけれど、 その高校に通うのには40分を要す。 なので通学時間が4分の1の現在の高校に通っているというわけだ。 レベルが少しとはいえ、自分より低いので授業も普通にやれば問題も起きないだろうし お腹が空いているので、今日は寄り道して帰る事にした。 寄り道する前に、必ず確認しなければいけない事がある。 それは、自分の財力・・・・・・・...
  • 溶けない雪第八話
    477 :溶けない雪 [sage] :2007/11/26(月) 19 25 36 ID MLwnsq7n 8 カーテンを開ける。 カーテンを開けた瞬間に差し込む健康的な光。 天気は、今日の幸先の良さを思わず感じさせる程の晴天だった。 ベッドから本格的に起き上がり、 始めに感じたのはとてつもない空腹感。 凄くオーバーなリアクションを取るとしたら、 ベタだが死にそうな位と言いたくなる程に、お腹が空いていた。 考えてみれば、昨日の夜から今日の昼まで何も食べていない。 お腹が空いているとなればやる事は一つしかない。 携帯をポケットにしまい、一階の冷蔵庫に向かう。 短い廊下を通って、階段を降りる。 階段を降り終わると、直ぐに目的地、リビングに着いた。 リビングと聞くと賑やかなイメージが自分の中ではあるのだが、 今自分の視界に入...
  • 溶けない雪第十一話
    674 :溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] :2008/04/04(金) 21 41 32 ID xtqVsE/d 11 田村 夏夢視点より 健二に更生…と呼べる様なものをさせてもらった私は、 その頃にもなると沢山の友達を作る事が出来ていた。 多少、小学生で苦労したが、それもが仕方ない。 一度拒絶をしておきながら、自分から歩み寄ったのだから。 しかし、健二を見習って何度も諦めないで歩み寄っていくうちに、 そういった人達とも仲良くなる事が出来た。 仲良くなる日が来るとは思っていなかったので、 そんな人達と笑い合う日常に対しては凄く驚いたりしていたが。 だが、そこらへんは慣れだった。 最初は違和感がある日々も、中学に上がる頃には自然となっていた。 私がその気持ちに気付いたのは、小学校という囲いから、 ...
  • わたしをはなさないで 第六話
    名前::わたしをはなさないで 第六話[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 02 40 45 ID njgyMu8k [2/6] 「フミ、変なこと言っちゃ嫌だよ」 「ああ、すまん。あのバカとのいつもの軽口だから気にすんな」 正直、今だけはあいつをバカと思いたくない メッセージは伝えた。あとはギンに全てを託す なるだけ穏便に済ませたいんだが、そこまで伝える余裕は無かった いや、ただ単にあの瞬間にそれを表すネタが思いつかなかっただけなんだが とにかくこの状況を何とかしたい 贅沢を言うなら、ナツに正気に戻って欲しい 今が正常なんて、あのドジで大メシ食らいだけど優しいナツを知ってる俺にしては絶対に信じたくないんだ 「じゃあさ、お風呂入ろうよ。フミが嫌って言うから昨日は入らなかったでしょ?  体がべたべたで気持ち悪いよ」 「風呂は好きだ。でも一緒に入るの...
  • 忍と幸人 第六話
    522 名前:忍と幸人 第六話[] 投稿日:2011/05/19(木) 21 34 29 ID j9.VA8uo [12/17] 6  私と顔を合わせた途端、「また貴女ですか」と言いたげな顔を見せた。案の定ではあるが、この間の件は相当彼には耳障りであったみたいだ。  「偶然だな、針巣さん」  気軽に声を掛けるが、針巣の顔色は晴れない。挨拶を返そうともしないばかりか、さっさと私の眼前から立ち去ろうとするので、それを体で遮る。細くて小さな体躯でこちらを見上げる彼は依然として小心者のそれだった。おどおどとして、唇をぼそぼそと動かすだけで、こちらにはっきりと物を言おうとしない。  「ちょうど良かった、この間の事でまた話をしたいと思っていたんだ。一緒にそこらの喫茶店にでもどうだ?」  あからさまに嫌そうな顔をする針巣は「この後用事があるので、御遠慮します」と身を屈めて脇を通り抜ける。逃がすつ...
  • 愛と憎しみ 第六話
    679 名前:愛と憎しみ 第六話 ◆O9I01f5myU[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 23 12 28 ID CDaVdRE2 [2/6] 6  拳から流れる血液が床を汚し、足はガラスを砕く大女。荒々しく息を吐き、眉間に皺を寄せ、一歩、一歩と近づいてくる彼女のその姿からは、狂える獣の発する威圧感がぴりぴりと感じられる。  入院服を着たままなので、実にシュールな光景だ。今の彼女を見てケタケタと笑う者はいないが、背筋に氷が這う感触は覚えたという者なら多数現れるであろう。  「……忍ちゃん……」  香山は感情の込められていない声で呟いた。  忍は彼女を真っ直ぐ見据えたまま、歩を進める。香山はその場に座り込むばかりで、何一つリアクションを見せない。  広い肩幅、高い背筋、見る者を畏怖させる目を持つ「肉の壁」は、香山を直下に見下ろせる所まで近づいてきた。  香山は路肩の石を眺...
  • ウェハース第六話
    164 :ウェハース第六話 ◆Nwuh.X9sWk :2010/09/15(水) 23 23 44 ID aOHfBpVC テスト日程が全て滞りなく進み、全科目の答案が返された。 テスト返却、教室には憂鬱な表情の奴もいれば、満足な表情の奴もいる。 「おい、神谷。これはどういった事だ」 「ああ、俺にも不思議で仕方が無い」 机上に並べた僕の答案に、僕と平沢は目を疑っていた。 「平均点未満が一つも無くて、英語に関しては七割越え?神谷、てめえタカシの事忘れたのか」 「ビビリの俺がカンニングなんてするかよ」 カンニングと聞くとタカシと蟹を思い出すのは僕だけではなかったようだ。 「……、だよなあ。ちくしょう追試は俺だけかよ」 肩を落とす平沢を慰める。世界史を落としたらしい。 「でもスゲェな、お前実は勉強に目覚めたとか?」 「いや、藤松と何回か勉強したぐらいか...
  • 第六話『ダイヤモンド・発光』
    12 :ワイヤード 第六話  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/10/12(日) 20 25 49 ID 4ulifI0Q 第六話『ダイヤモンド・発光』 お母さんは言っていた。泣いてる子を見たら元気付けてあげなさいって。 お母さんは言っていた。悪い子を見たら、迷わず戦って、勝ちなさいって。 お母さんは言っていた。輝けるものを見たら、一生大切にして、放してはいけないって。 お母さんは死んでしまったけど、息子はずっとその言葉を胸に秘めて生きていた。 ――そして少年は、あのとき『輝けるもの』を見つけた。 「うっ……うぅ……」 「なぁー」 「うぅ……うっ……ぐすっ……」 「なんで泣いてんの?」 少年の目の前にうずくまり、泣いている少女。髪は燃えるように赤く、目は鋭い。誰も信じてはいないとでも言いたそうな、攻撃的な姿。 「……だまれ、話かけるな」 「泣い...
  • ◆g8PxigjYm6氏
    溶けない雪
  • 題名のない長編その七第六話
    第六話  それからすぐに放送で担任に呼び出され、俺は放課後残るように指示を受けた。  確実に今日の職員会議は俺を対象としたものだろう。  片や学校で人気の生徒。片やよく知られていない地味な生徒。  どちらが好意的な証言とやらを集めるかは日を見るよりも明らかだ。  ホームルームが終わってから2時間。待ち続けるのはさして苦ではない。  好奇の目で見続けられるのも慣れ、静かに椅子から腰を浮かし空気椅子状態で鍛錬を続ける。  椎名は待ちたがっていたが俺の担任に命令を受け、百乃と帰って行った。  時間の感覚もなくなり、生徒達も全員居なくなったころに担任が来て一枚の紙を俺に差し出した。 「……停学ですか。」 「いいや、謹慎だよ。近衛君。」  眼鏡をかけた気の弱そうな中年は肩を落とし、俺に告げた。  その様子ではロクに俺の弁護も出来なかったのだろう。そもそも俺自身目の前の担任が身を挺して誰か...
  • ラ・フェ・アンサングランテ 第六話
    482 :ラ・フェ・アンサングランテ 【第六話】   ◆AJg91T1vXs :2010/11/25(木) 08 22 40 ID Pk9vug3C  窓を叩くパラパラという音に、ジャンはベッドの中でゆっくりと目を開けた。  この季節、ジャンのいる国では雨が多くなる。  農家にとっては恵みの雨なのだろうが、街で暮らす人間にはたまらない。  日の出ている時間も徐々に短くなるため、本格的に寒さが身にしみる季節となってくるのだ。  足先の冷たさに、ジャンは目覚めるなり体を起こし、同時に足を毛布の中に引っ込めた。  寒い。  昨日までの晴れていた天気が嘘のようだ。  身体の芯から氷で冷やされているような感覚に、思わず胸の前を両腕で抱えて震え上がった。 「やれやれ……。  どうやら、本格的に冬がやってきたみたいだな。  この寒さで、伯...
  • ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第六話
    308 :ドラゴン・ファンタジーのなく頃に 第六話 ◆AW8HpW0FVA :2009/12/13(日) 23 26 08 ID uJs1YfE0 第六話『シグナム・ファーヴニルの喪失』 シグナムの手に入れた聖剣は、どちらかといえば魔剣みたいだった。 柄は黄金で、見たこともない文字が刻まれており、 鍔には銀のヤドリギが巻き付き、刀身は血の様に赤い。 そんな聖剣を前に、朝からシグナムは悩んでいた。剣の名前が分からないのである。 別にこのまま聖剣で押し通してもいいのだが、それではあまりにも味気なさ過ぎる。 ここはかっこいい名前を付けた方がこの剣も幸せであろう、とシグナムは考えたのだ。 「ふぁ……、朝からなにをしているんですか、シグナム様?」 そんなシグナムに、起きたばかりのイリスは、眠気を孕んだ眼を向けた。 「あぁ、実はこの剣に名前を付け様と思ったん...
  • サイエンティストの危険な研究 第六話
    294 :サイエンティストの危険な研究 第六話:2011/11/01(火) 22 56 04 ID U1juKE8k  次の日、俺はいつものように昼休みに観察をしていた。独自研究も早三日が経とうとしていた。今までの、既存のデータをまとめるだけの研究ではないため、俺にかかる負担はいつもよりでかい。  しかし、そんな負担すらも超える喜びがこの先に満ち溢れていると思うと、無意識にペンが進む。  というのがさっきまでの状態だ。しかし、俺のペンは今一寸たりとも動いてない。無意識すらも無視する信号、「魅入る」だ。  俺は瞬きをせずに現在の主な研究場所、兄の教室を見ている。そこでは、俺も予想していなかった出来事が起こっていた。 「いい加減にしなさいよ!お兄ちゃんにずっとベタベタしやがって!今すぐその汚い手をお兄ちゃんから離しなさいよ!」 「あなたこそいい加減にしなさい。少しは昭介の事も考えなさいよ。」...
  • 触雷!第六話
    603 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/26(土) 13 28 49 ID XcphsdL/ 携帯電話を没収された僕は、家の固定電話で学校に連絡し、欠席を伝えた。 理由は急病にする。いわゆる仮病だが、まさか『メイドさんに外出禁止にされました』とは言えない。 ちなみに、電話をかけている間中、紅麗亜は受話器に耳を寄せて会話を聞いていた。 通話が終わると、僕はあることをするために2階に上がる。紅麗亜もついてきた。 「あの、紅麗亜」 僕は振り返って言った。 「はい。ご主人様」 「僕、しばらく自分の部屋で自習してるよ。学校の勉強に遅れちゃうといけないから」 「それでしたら、私もお手伝いいたします。高校の勉強でしたら……」 「あ、いやいや」 一緒に居られては大変なので、僕は慌てて手を振った。 「とりあえず、1人で大丈夫。分からないところ...
  • 題名のない長編その七
    題名のない長編その七第一話 題名のない長編その七第二話 題名のない長編その七第三話 題名のない長編その七第四話 題名のない長編その七第五話 題名のない長編その七第六話 題名のない長編その七第七話 題名のない長編その七第八話 題名のない長編その七第九話 題名のない長編その七第十話 題名のない長編その七第十一話 題名のない長編その七第十二話 題名のない長編その七第十三話 題名のない長編その七第十四話 題名のない長編その七第十五話 題名のない長編その七第十六話 題名のない長編その七最終話
  • ideal 第六話
    616 :ideal ◆zvQNG0FZvQ [sage] :2006/12/20(水) 00 06 30 ID 3ouRB9kS 数年後。 兄さんは中学三年に、私は五年生になった。 私と兄さんは今も元気だ。 「ただいま。」 家の中には誰も居ないけど私は挨拶をする。 生活の中の挨拶をしっかりしよう。 これは兄さんに言われたことだ。 私にとって兄さんは絶対。兄さんに言われて以来欠かしたことは無い、はず。 おかげで先生にも褒められたこともある。 兄さんじゃない人に褒められてもあんまり嬉しくないけど。 そんなことを考えながら時計を見ると、三時半。 兄さんが帰ってくるまであと1時間ほどだ。 私は机の引き出しをあけて小さな鍵を取り出した。 617 :ideal ◆zvQNG0FZvQ [sage] :2006/12/20(水...
  • いない君といる誰か
    いない君といる誰か 第一話 いない君といる誰か 第二話 いない君といる誰か 第三話 いない君といる誰か 第四話 いない君といる誰か 第五話 いない君といる誰か 第六話 いない君といる誰か 第七話 いない君といる誰か 第八話 いない君といる誰か 第九話 ルートA ルートB ルートC
  • 私は人がわからない
    私は人がわからない第一話 私は人がわからない第二話 私は人がわからない第三話 私は人がわからない第四話 私は人がわからない第五話 私は人がわからない第六話 私は人がわからない第七話 私は人がわからない第八話 私は人がわからない第九話 私は人がわからない第十話
  • 題名のない長編その五
    題名のない長編その五第一話 題名のない長編その五第二話 題名のない長編その五第三話 題名のない長編その五第四話 題名のない長編その五第五話 題名のない長編その五第六話
  • 終わらないお茶会
    終わらないお茶会 第一話 終わらないお茶会 第二話 終わらないお茶会 第三話 終わらないお茶会 第四話 終わらないお茶会 第五話 終わらないお茶会 第六話 終わらないお茶会 第七話 終わらないお茶会 第八話 終わらないお茶会 第九話 終わらないお茶会 第十話 終わらないお茶会 第十一話 終わらないお茶会 第十二話 終わらないお茶会 第十三話
  • わたしをはなさないで
    わたしをはなさないで 第一話 わたしをはなさないで 第二話 わたしをはなさないで 第三話 わたしをはなさないで 第四話 前編 わたしをはなさないで 第四話 中編 わたしをはなさないで 第四話 後編 わたしをはなさないで 第五話 わたしをはなさないで 第六話 わたしをはなさないで 最終話
  • 囚われし者第六話
    230 :囚われし者 ◆DOP9ogZIvw :2010/06/12(土) 16 05 07 ID ppr/KC70 「私が作ったって・・・どういう意味よ。」 僕は、多分、きっと綾華も、優の言葉の意味が理解できなかっただろう。 「言葉どおりの意味よ。兄さんの病気は私が作ったもの。だから私以外には誰にも治せない。」 僕は優の言葉が信じられなかった。 「じょ・・・冗談でしょ?優?」 「ごめんなさい兄さん。でもこれは本当なの。」 「何で!何でそんなことするのよ!」 綾華が声を荒げる。 「兄さんを守るためよ。あなたのような人からね。」 そう言って優は綾華を睨んだ。 「兄さんにあんな印を残すような人に、兄さんを渡さないためよ。」 「あなたに何がわかるの?奨悟は私のものなの!だから印を残したの。誰にも渡さないために!」 「そう言う自分勝手な発想が兄さんを苦しめているんです。兄さ...
  • 恋人作り 第六話
    188 :恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] :2007/03/05(月) 23 07 11 ID meHRPJLV  聖祐人は椅子に座ってぐったりしていた。昨日と違うのは椅子に拘束されていない ことと右手から手足に繋がれた手錠と首輪が彼を拘束していることだ。祐人は何気なく 首輪に触れながら今朝の情景を思い出していた。  朝はいきなり姫野真弓に叩き起こされることで始まった。起こされたは良いが 頭が重く、霞みがかかっているどころか脳が泥になったような感じがした。 上手く回転しない思考でも疲れただとか体調不良だとかそういったレベルの 何かではないことはわかった。  薬……でも盛られたか。  ここまで考えたところで着替えるからこっち向かないでだとか遅刻するだとか 騒ぎながらバタバタと用意をしていた真弓に朝ご飯だからとリビングに連れて行かれた。  さすがに...
  • リバース第六話
    79 : リバース ◆ Uw02HM2doE    2010/08/19(木) 01 34 39   ID uG2ca43Y0 深夜。 とある研究機関。一人の男が液体に満たされたカプセルの前に立っている。 男は慈しむようにガラスを撫でて、その中で眠っている少女を見つめた。 「10年…か。長かった。…しかしついにこの日が」 「来た、というわけですね」 「だ、誰だっ!?」 この場所には許可無く男以外は入れない。しかし聞こえた女の声に、男は振り向く。 するとそこには美しい銀髪を携え燃えるような赤い目をした女がいた。 「お久しぶりです、旦那様。そして」 「お前は!?」 「さようなら」 一瞬だった。男が反応するよりも遥かに早く、女の蹴りが腹部に突き刺さった。 男の身体は吹っ飛び受け身もろくに取れず近くの壁に当たる。 「さてと……これが」...
  • いない君といる誰か 第六話
    687 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/10(水) 23 26 38 ID B28hlr6U  しゃきん、という音で目覚めたら、全裸の如月更紗が隣で寝ていた。 「――姉、」  さん、といつものように言いかけた言葉が途中で止まる。口から出かけていた言葉が、衝撃のあまりに無理矢理停まらされたのだ。言葉 と一緒に思考まで固まってしまいそうになる。  眠気なんて、わずかも残りはしなかった。どんな目覚まし時計で叩き起こされるよりも、それは効果的な起こし方だったらだろう。眠気 をさますためのあくびさえ必要なかった。目を見開いて、もう一度閉じることすらできない。開きっぱなしの瞳は、意識から放れて目の前 の非現実を凝視していた。  如月更紗が寝ている。  全裸の如月更紗が寝ている。  目をこすって、もう一度見た。  全裸の如月更紗が寝てい...
  • ほトトギす 第六話
    555 :ほトトギす ◆UHh3YBA8aM :2007/11/30(金) 04 32 03 ID +LDdIc8s ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― それは少し前の話。 「花逍遥に参りませんか?」 散策の途上。 まだ青葉の茂る頃。 花見の時期を逸して間もない季節に従妹はそう云った。 「唐突だな。桜はもう散っているだろう?」 「これから、という訳ではありません。来年――年が明けたらの話です」 来年?随分先の話だ。 「鬼が笑うな」 「笑わせておけば良いのです。綾緒は・・・どれ程時が移ろっても、にいさまの御傍に仕える所存です から」 美麗な血縁は穏やかに目を伏せた。 この少女に外連は無い。 だからどちらも本気で云っているのだろうと了解する。 「でも桜かぁ。もう何年も見てないなぁ」 目に留めることはあるけれど、それを目的と...
  • きみとわたる第六話
    620 :きみとわたる ◆Uw02HM2doE :2010/06/27(日) 00 14 59 ID 6UDQPPkm もうどのくらい走っただろうか。 途中から雨が降ってきたが、構わず走り続ける。 「はぁはぁはぁ…!…あれは」 見慣れた風景が広がる。 それは確かに、半年間ライムと一緒に過ごした町並みだった。 「後少し…」 冷え切った身体に葛を入れ、また走り出す。 しばらく走ってようやくマンションの前にたどり着いた。 一日しか経っていないはずなのに、何故か懐かしい。 暗証番号を入力してエントランスへ入り、ライムの部屋へ。 「はぁはぁ…」 緊張する。不安になる。もしライムの身に何かあったら?本当に病気なのか? 事務所の火事って一体何だ?疑問がありすぎて頭が混乱する。 「…それを確かめるために来たんだろうが…!」 覚悟を決めてイ...
  • 実験的作品第六話
    74 :実験的作品 [sage] :2007/07/01(日) 00 18 28 ID llysDH3v 投下します。 「ねぇ、P君はどういうのが好きかな?」 そのお店の中には、なんともいえない雰囲気が漂っていた。 一言で言えば特殊な衣装や特殊な用途に使う物品が並んでいるお店。 コスプレ……と言ってしまえばそうなんだろうけど、どうして黒や赤系統が多いのだろうかと、思ってしまう。 なんというか、普通のオタク系のコスプレ衣装を売っている店とは毛色が違うというか… 革やエナメルの質感がなんとも言えずにエロティックで、壁に並んでいる手錠をはじめとする拘束具や多種多様な鞭の数々がどうも本物っぽいといいますか…… もしかしてここは本物のSMグッズのお店なんでしょうか。 しかも、千鶴さんはまるでオタク系の店での俺のように、ボンテージなどを手に取り身体に併せ 「どうかなぁ……似合う?...
  • 羊と悪魔第六話
    249 :羊と悪魔 [sage] :2007/10/05(金) 00 39 49 ID 8ck79HaF  今日一日の疲れを風呂とベッドで癒す。  あきらのことをどうするかは明日考えよう。そうして私は眠りについた。  だから私は、知らなかった。  あきらが同性愛者なんてものじゃあなかったということを。  そして、あきらの異常性を。  それを知るのも明日だというのに私は。  翌日、私は珍しく早起きをして、朝早く登校した。  通学路の途中で理子とのぞみを見つけ、玲が家に帰っていないことを知った。  もしかしたらあの生粋の絵描きさん、まだ美術室にいたりして。そんな冗談を笑いながら、美術室に向かう。  冗談は現実になり、私たちは笑えなくなった。  玲は美術室にいた。ずっと、いた。  首から流れ落ちる血。光のない眼。力を失った腕と脚。  赤黒い海に横たわる少女。  ...
  • 初めから 第六話
    354 :初めから ◆efIDHOaDhc:2011/11/06(日) 01 23 31 ID 4F8bce8k 「重秀、そこの机をリビングに持って行ってくれ」 はいよーと返事をしつつ軒先に置かれた机を持ち上げる。 東京での新しい我が家は、以前に比べて少し小さくなっていた。 まぁ家族三人暮らして行くには十分といったところか。 「重秀ちょっと買い物行ってきてくれない」 机を運び一息ついたところで母から買い物を頼まれた。 引越しで忙しいため、昼食の用意が出来ないそうだ。 それで、コンビニ弁当というのもどうかと思うが… 「結構変わったな」 どうせだからと小遣いも貰い、山手線に乗り正午になるまでの間 東京を回ってみることにした。 以前に比べて――もう十年も前だが――東京は変わっていた。 金のない時期に世話になったラーメン屋。同僚とバカやった居酒屋 彼女と別れ、日がな一日黄昏ていたベン...
  • サトリビト第六話
    474 :サトリビト:2010/04/27(火) 20 06 01 ID RXffyHSx 「どうだった?メリーちゃんの電話を真似たんだけど怖かった?」 ・・・大変恐ろしゅうございました、ハイ。 今恭子ちゃん家の玄関で修羅場が繰り広げられていた。 目の前には微笑んでる陽菜、睨みつけてくる岡田と姉ちゃん、抜け殻の大和。僕は玄関先で得意の正座をしていた。 「ちょっと早川!急に帰ったかと思ったらなんでここにいるの!?しかも一人で!!こんな時間に!!」 (あのガキ、人の彼氏に手だしやがって!!ふざけんなっ!!) やっべ・・・岡田さんが半端ないっす・・・っていうか僕は仮の彼氏でしたよね? 「・・・おい慶太・・・ちょっと恭子だせや・・・」 (・・・コロス) 一つ質問してもよろしいですか?お母様からはなんと説明を受けたのですか? 「ふ、二人とも落ち着いて!!何か勘違いしてると思うけど...
  • 和菓子と洋菓子 第六話
    121 :和菓子と洋菓子 [sage] :2007/06/04(月) 00 52 11 ID Tu+LtT+k ぐらり、と大きく斜面のほうへ自転車ごと傾いた松本君はあっけないほどに、そのまま斜面を転がり落ちていった。 自転車の破損のために、彼は坂を転がり落ち、分解していく私の電気自転車がいくつかに分解し、その一部が松本君の体のあち こちを強く打ちすえ、鈍い音がする、阿鼻叫喚の地獄絵図―。 つい先程まで談笑していたであろう、松本君の変事は私にとっては雷に打たれたような衝撃であった。 私に優しく接してくれた、私の特別な、松本君が死んでしまう!! 「いやああぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」 自分でもこんな大声が出たのか、とびっくりするくらいの声を張り上げていた。 そして、その声を上げ終えた後、へなへなとその場に座り込んでしまった。 私は周りには誰もいないから、どんな大声を出しても...
  • 我が幼なじみ第六話
    238 :我が幼なじみ ◆ZWGwtCX30I :2010/09/18(土) 20 58 03 ID 4bPJ1TpH ~~~~~~~~~ 優の部屋 「んぅ……優君のパンツ、良い臭い……んぁ……ふ……あっふぁぁぁ!……はぁ……えへへ……イっちゃったよぉ、優君……」 私が余興に浸っていると…… 「お兄ちゃーん!遊ぼー……え?何……これ?」 え……?どうして糞虫がここにいるの!?出かけているんじゃ無かったの!? 「風ちゃん……あの……これは……」 糞虫が無言で睨んでくる。こんなチビに睨まれたところで、どうってことないけど 「風ちゃん……この事は優君には言わないで……お願い」 今はなんとしても、優君にバレる訳にはいかない 「そんなの分かりません、言うかもしれないし、言わないかもしれません」 ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part10-Page2
    151 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 22 42 40 ID W8xw05QG 第2話投下します なんか、折角アドバイス貰ったのにまた駄目になった気がする;; 152 名前:溶けない雪[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 22 44 16 ID W8xw05QG 2 水無月 雪梨…… 自分の友達作りも、雲海の紹介から輪に入り、雑談を少しした事で上手くいった。 さすがに友人が居るとはいえ、緊張はしたが別に大した事もなく直ぐに話に入れたので問題はなかった。 さすがに後押ししといて後は知らんぷりというのもどうかと言う理由から、視線だけで水無月さんを探す。 彼女は窓際に居た、 先程のどこか退屈そうな感じで窓の方を見ていた顔と違って、今は楽しそうに女子の中心で話していた。 良かったなと思う。 そんな事を思うのは単なる自己満足に過ぎないけれど、...
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  • 終わらないお茶会 第六話
    53 :名無しさん@ピンキー [sage] :2006/06/03(土) 02 49 59 ID +eT8KhQA  里村・春香がいなくなって数ヶ月、幹也の生活は完全に固定していた。  学校が終わると、図書室に行くことなく、喫茶店グリムへと向かう。  部活動が終わるくらいの時間までは、グリムで、マッド・ハンターやヤマネと過ごす。  そして、二人を置いて、家へと帰る。  ヤマネは先に帰る幹也を恨みがましい目で見つめたが、無理矢理に引き止めようとはしなかった。  代わりに、 「お兄ちゃんっ、明日、明日も来てねっ! 絶対だよっ!」  と約束の言葉を投げかけるのだった。  幹也はその言葉に頷きつつも、内心ではどうでもよかった。  学校は嫌いではない。勉強もそこそこで、話し相手もいて、平穏な日々。  ただし、退屈だった。  家族は嫌いではな...
  • 忍と幸人
    忍と幸人 第一話 忍と幸人 第二話 忍と幸人 第三話 忍と幸人 第四話 忍と幸人 第五話 忍と幸人 第六話 忍と幸人 第七話 忍と幸人 最終話
  • 愛と憎しみ
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